JP4921867B2 - Rfid管理方法、rfid管理プログラムおよびrfid管理装置 - Google Patents
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例えば、RFIDタグからシリアル番号を読み出し、サーバに対してシリアル番号の送信を行い、サーバから関連する情報をダウンロードし、RFIDタグのシリアル番号に結びつけられた情報を携帯端末等に表示する技術が提示されている(例えば、特許文献1)。
また、管理情報を記憶したRFIDタグと、RFIDタグの識別コードを関連付けてPC(Personal Computer)に記憶させる技術が提示されている(例えば、特許文献2)。
さらに、RFIDタグの情報を、サーバ装置にコピーすることによって、RFIDタグの情報を、サーバ装置で管理する技術が開示されている(例えば、特許文献3)。
図1は、本実施形態に係るRFID管理システムの構成例を示すブロック図である。
RFID管理システム1は、メモリを有するRFIDタグ7と、このRFIDタグ7から無線によって情報を読み出したり、RFIDタグ7へ情報を書き込んだりするリーダ/ライタ6と、このリーダ/ライタ6と電気的に接続され、RFIDタグ7のユーザ領域に格納されるはずの情報であるが、ユーザ領域の容量を超えてしまった情報を管理するRFID管理装置2とを有してなる。なお、本明細書では、RFIDタグ7のユーザ領域及びRFID管理装置2に格納される情報を、タグ情報(請求項におけるデータ)と記載する。
RFID管理装置2は、RFID管理プログラム3と、アプリケーションプログラム4と、記憶部5とを有す。
RFID管理プログラム3は、情報の処理を行う処理部31を有す。
記憶部5は、図3(a)を参照して後記するタグメモリ管理テーブル51と、タグ情報を格納し、一時的なRFIDタグ7の仮想メモリとなるタグ仮想メモリ52とを有す。
アプリケーションプログラム4は、RFIDタグ7からの情報の読み出し、またはRFIDタグ7への情報の書き込みに関するコマンドを生成し、生成したコマンドをRFID管理プログラム3へわたす。
処理部31は、記憶部5に格納されているRFID管理プログラム3が、例えば図示しないRAM(Random Access Memory)に展開され、図示しないCPU(Central Processing Unit)が、実行することによって具現化される。
図2は、本実施形態の概要を示す図であり、(a)〜(c)は、それぞれ異なるユーザ領域を持つRFIDタグと、タグ仮想メモリとの関係を示す図である。
まず、(a)を参照して、本実施形態の概要を説明する。
一般に、RFIDタグ7(7a〜7c)のメモリは、RFIDタグ7に固有のIDであるタグIDが書き込まれており、ユーザによる情報の書き込みが不可であるシステム領域71(71a〜71c)と、書き込みが可能であるユーザ領域72(72a〜72c)とに分かれ、ユーザ領域72(72a〜72c)の容量は、RFIDタグ7(7a〜7c)の種類や製品により異なる。RFIDタグ7aを例にすると、ユーザ領域72aには、図2に示すように、タグアドレス(m0〜mp)が付される。RFID管理装置2は、このタグアドレスを基に、タグ情報の書き込みや読み出しを行う。
しかしながら、情報によっては、データ量が、このユーザ領域72の容量を超えてしまう場合がある。特に、ユーザ領域72の容量が、小さいRFIDタグ7などでは、このような事態が生じやすい。
例えば、図2でいえば、ユーザ領域72の容量は、ユーザ領域72cが大きく(容量大)、次にユーザ領域72aが大きく(容量中)、ユーザ領域72bが、図2の中では、最も小さい(容量小)。
このようにすることで、RFIDタグ7aのユーザ領域72aの容量を超える情報を格納でき、さらに、仮想タグアドレスを付すことで、あたかもタグ仮想メモリ52aがRFIDタグ7aのユーザ領域72aであるかのように扱うことが可能となる。
なお、本実施形態では、RFIDタグ7a〜7cのユーザ領域72a〜72cと、これらに対応するタグ仮想メモリ52a〜52cとの合計容量が同じになるよう設定したが、これに限らず、それぞれのRFIDタグ7に対応するユーザ領域72と、タグ仮想メモリ52との合計容量が異なるように設定してもよい。
図3は、本実施形態に係るタグメモリ管理テーブルと、タグ仮想メモリとの構造の例を示す図であり、(a)は、タグメモリ管理テーブルの例であり、(b)は、タグ仮想メモリの例である。
まず、(a)を参照すると、タグメモリ管理テーブル51は、RFIDタグ7を一意に識別するタグIDと、タグIDに対応した最大タグアドレスと、先頭アドレスとを有してなる。ここで、先頭アドレスとは、該当するタグ情報が格納される記憶部5における先頭アドレスである。
タグメモリ管理テーブル51は、例えば、図示しない入力部を介して、タグIDと対応する最大タグアドレスとがRFID管理装置2に入力され、RFID管理装置2が、ハードディスクや、メモリの空いている箇所を探索する。そして、最大タグアドレスを基に算出したタグ仮想メモリ52の容量を確保した上で、この空いている箇所の先頭アドレスをタグIDに割り当てることで、タグメモリ管理テーブル51が、生成される。タグ仮想メモリ52の容量は、例えば、最大タグアドレスが大きい(ユーザ領域の容量が大きい)場合は、タグ仮想メモリ52の容量を小さくし、最大タグアドレスが小さい(ユーザ領域の容量が小さい)場合は、タグ仮想メモリ52の容量を大きくするなどといった方法がある。
例えば、(a)においてタグIDが「1」であるRFIDタグ7は、最大タグアドレスがmpであり、対応するタグ仮想メモリ52における先頭アドレスはA0である。そして、タグ仮想メモリ52上に、アドレス数がr−pの容量(記憶部5におけるアドレスA0〜Ar−p−1)が確保される。
同様に、(b)においてタグIDが「2」であるRFIDタグ7は、最大タグアドレスがmp−10であり、対応するタグ仮想メモリ52における先頭アドレスはB0である。そして、タグ仮想メモリ52上に、アドレス数がr−p+10の容量(記憶部5にアドレスB0〜Br−p+9)が確保される。
そして、(c)においてタグIDが「3」であるRFIDタグ7は、最大タグアドレスがmp+10であり、対応するタグ仮想メモリ52における先頭アドレスはC0である。そして、タグ仮想メモリ52上に、アドレス数がr−p−10の容量(記憶部5にアドレスC0〜Cr−p−11)が確保される。
まず、処理部31が、アプリケーションプログラム4からタグ情報を書き込む、または読み出すためのタグアドレス(指定タグアドレス)と、対象となるRFIDタグ7のタグIDと、書き込みの場合は書き込むタグ情報とを受け取ったとする。タグID、指定アドレスおよびタグ情報は、図4および図5を参照して後記するコマンドに含まれる。処理部31は、受け取ったタグIDを基に、(a)に示すタグメモリ管理テーブル51を参照して、該当する最大タグアドレスの値を取得し、コマンドに含まれる指定アドレスと、取得した最大タグアドレスの値とを比較する。
記憶部5において、タグ仮想メモリ52は、図3(b)のような構造となっている。すなわち、各タグIDに対応する所定の領域が予め確保されている。
次に、処理部31は、p+x−p=xの演算を行い、記憶部5におけるアドレス「Ax−1」に対し、書き込み、または読み出しに行き、該当するアドレスに記述されている情報を書き込む、もしくは該当するアドレスからタグ情報を読み出す。
また、前記した比較の結果、処理部31が、受け取ったタグアドレスの値が、該当する最大タグアドレスの値より小さいと判定した後、処理部31が、書き込む、または読み出すタグ情報が、複数のタグアドレスにまたがるか否かを判定してもよい。この場合は、アプリケーションプログラム4から受け取るコマンド中に、タグ情報が書き込まれる、あるいは読み出されるアドレスの数が含まれている。この判定の結果、またがると判定した場合(すなわち、コマンド中のアドレスの数が2以上である場合)、処理部31は、さらに、最大タグアドレスを基に、該当するタグ情報が、RFIDタグ7のユーザ領域72内に収まるか否かを判定してもよい。そして、判定の結果、収まらないと判定した場合、処理部31は、当該タグ情報(書き込みの場合)、もしくは読み出すタグアドレス(読み出しの場合)を最大タグアドレスに相当する部分で分割し、それぞれをRFIDタグと、タグ仮想メモリ52に書き込む、またはRFIDタグと、タグ仮想メモリ52とからタグ情報を読み出す。
そして、収まると判定した場合、タグ情報をRFIDタグ7のユーザ領域72に書き込む、もしくはユーザ領域72からタグ情報を読み出す。
次に、図1を参照しつつ、図4に沿って本実施形態に係るRFID管理システムにおける処理を説明する。
図4は、本実施形態に係るRFID管理システムにおける処理の流れを示す図である。
なお、図4では、情報のRFIDタグへの書き込みに関する処理を記述するが、RFIDタグ7から情報を読み出そうとする際における処理も同様である。
アプリケーションプログラム4は、図示しない入力部からの要求を契機にコマンドを生成し(S1)、生成したコマンドをRFID管理プログラム3へわたす(S2)。
図5は、アプリケーションプログラムが生成するコマンドの例を示す図である。
図5に示すように、RFIDタグ7の種類ごとに付されたタグIDと、該当するタグ情報を読み出す際に参照するRFIDタグ7のメモリ上のアドレス(指定タグアドレス)と、RFIDタグ7に書き込むタグ情報とを有する。
コマンドを受けとったRFID管理プログラム3の処理部31は、コマンドに含まれるタグIDを基に、記憶部5に格納されているタグメモリ管理テーブル51を参照して、該当する最大タグアドレスを取得する(S3)。
次に、処理部31は、コマンドに含まれる指定タグアドレスと、取得した最大タグアドレスとを比較し、指定タグアドレスの値が最大タグアドレスの値以下であるか否かを判定する(S4)。ステップS3からステップS4における処理の詳細は、図3を参照して前記した通りである。
そして、コマンドを受信したリーダ/ライタ6は、コマンドに含まれるタグIDを基に、該当するRFIDタグ7にアクセスし、コマンドに含まれるユーザ領域の指定タグアドレスに該当するタグアドレスにタグ情報を書き込む(S8)。
そして、RFIDタグ7に格納されているタグ情報を書き込んだリーダ/ライタ6は、RFID管理装置2に、応答を送信する(S9)。応答を受信したRFID管理装置2におけるRFID管理プログラム3の処理部31は、受信した応答をアプリケーションプログラム4にわたす(S10)。
なお、タグ情報が複数のタグアドレスにまたがる場合、ステップS4→”Yes”の後、図3において、前記したような処理を行ってもよい。
図6において、m0〜mpは、タグアドレスであり、mp+1〜mrは、仮想タグアドレスである。
タグ情報として、設備管理No、製品名、設置年月、設置場所、そして重要な情報の予備などが考えられる。
最新の機器情報である現況情報は、RFIDタグ7のユーザ領域(すなわち、タグアドレスm0〜mp)に格納される。しかしながら、過去の機器情報を履歴として保存しておきたい場合、過去の機器情報は、RFIDタグ7のユーザ領域を超えてしまう。そこで、図6(a)に示すように、現況情報は、RFIDタグ7のユーザ領域に格納し、過去の機器情報は、図6(b)に示すように、タグ仮想メモリ52(すなわち仮想タグアドレスmp+1〜mr)に格納する。具体的には、前回、および前々回の設置時期や移設及び故障修理の履歴を設備管理No、製品名、設置年月、設置場所、そして重要な情報の予備などの情報として格納する。
なお、本実施形態では、タグ仮想メモリ52には、前回、および前々回の履歴が格納されるとしたが、これに限らず、タグ仮想メモリ52の容量を大きくする、または格納する履歴の内容を変更することによって、前回、前々回、・・・、n回前の履歴を格納することも可能であることは、当然である。
このようにすることで、現況情報だけではなく、過去の履歴情報を管理することも可能となり、寿命や修理周期により次回移設や撤去の予定をたてることができる。また、故障内容の統計、分析などのサービスへの元データとして活用することなどが考えられる。
図7は、本実施形態に係るタグ情報割付の例を示す図である。
図7において、m0〜m6は、タグアドレスである。
なお、図7および図8において、例えば、1つのアドレスの容量は、32バイトであるとする。
図7では、ある部品が納品された場合、この部品に貼付するRFIDタグ7のユーザ領域に、部品納品書10の内容と、この部品に関する情報をタグ情報とする例を説明する。
この例において、RFIDタグ7のシステム領域には、固定情報である「タグID」(16バイト)が書き込まれる。そして、ユーザ領域には、部品納品書10に記載してある初期情報と、その他の部品の情報である変更履歴情報がタグ情報として書き込まれる。
初期情報として、「品名」(8バイト)、「品番」(8バイト)、「数量」(16バイト)、および「ロット」(16バイト)の各情報が書き込まれる。
変更履歴情報として、「棚卸月日」(16バイト)、「確認者」(16バイト)、および「予備」(32バイト)の各情報が書き込まれる。
そして、RFIDタグ7のタグ情報として書き込まれた初期情報と、変更履歴情報とは、RFID管理プログラム3のタグ仮想メモリ52にも書き込まれる。この場合、図4において処理部31が、タグ仮想メモリ52へのタグ情報のコピーの書き込みと、RFIDタグ7へのタグ情報の書き込みの両方を行うことによって、可能となる。
図8において、図7と同じ要素に関しては、同一の符号を付して、説明を省略する。
なお、図8において、m0〜m3は、タグアドレスであり、m4〜m6は、仮想タグアドレスである。
図8の例が、図7の例と異なる点は、初期情報(タグアドレスm0〜m3)がRFIDタグ7のユーザ領域に書き込まれ、変更履歴情報(仮想タグアドレスm4〜m6)がタグ仮想メモリ52に書き込まれる点である。
このようにすることで、変更履歴情報がRFIDタグ7のユーザ領域の容量を超える場合でも、タグ仮想メモリ52に変更履歴情報を書き込むことにより、より大きな情報を使用することが可能となる。
2 RFID管理装置
3 RFID管理プログラム
4 アプリケーションプログラム
5 記憶部
6 リーダ/ライタ
7,7a,7b,7c RFIDタグ
31 処理部
51 タグメモリ管理テーブル
52,52a,52b,52c タグ仮想メモリ
71,71a,71b,71c システム領域
72,72a,72b,72c ユーザ領域
Claims (5)
- RFIDタグのメモリの情報を管理するRFID管理装置におけるRFID管理方法であって、
前記RFID管理装置は、
情報を処理する処理部と、
データを格納する記憶部とを有し、
前記記憶部は、
複数の前記RFIDタグについて、各RFIDタグの識別情報と、前記識別情報に該当するRFIDタグのメモリアドレスにおける最大のアドレス値と、前記記憶部におけるアドレスと、が組の情報として登録されているタグメモリ管理テーブルを格納しており、
前記処理部は、
前記RFIDタグに格納されるデータが、前記RFIDタグのメモリ容量を超える場合、前記タグメモリ管理テーブルを参照し、前記メモリ容量を超えるRFIDタグの識別情報に対応する前記最大のアドレス値を基に、前記メモリ容量を超える分のデータを算出し、前記メモリ容量を超えるRFIDタグの識別情報に対応する前記記憶部におけるアドレスを先頭アドレスとして、前記メモリ容量を超える分のデータを、前記記憶部に格納することを特徴とするRFID管理方法。 - 前記処理部は、
前記メモリ容量を超える分のデータを、前記記憶部から読み込み、
前記タグメモリ管理テーブルを参照して、前記読み込んだメモリ容量を超える分のデータの先頭アドレスに対応する前記RFIDタグの識別情報を取得し、
当該取得したRFIDタグの識別情報に対応する前記RFIDタグにおける最大のアドレス値、および前記メモリ容量を超える分のデータにおける先頭アドレス値の箇所で、前記RFIDタグに格納されているデータと、前記メモリ容量を超える分のデータを結合することを特徴とする請求項1に記載のRFID管理方法。 - 請求項1または請求項2に記載のRFID管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするRFID管理プログラム。
- RFIDタグのメモリの情報を管理するRFID管理装置であって、
データを格納するとともに、複数の前記RFIDタグについて、各RFIDタグの識別情報と、前記識別情報に該当するRFIDタグのメモリアドレスにおける最大のアドレス値と、記憶部におけるアドレスと、が組の情報として登録されているタグメモリ管理テーブルを格納する記憶部と、
前記RFIDタグに格納されるデータが、前記RFIDタグのメモリ容量を超える場合、前記タグメモリ管理テーブルを参照し、前記メモリ容量を超えるRFIDタグの識別情報に対応する前記最大のアドレス値を基に、前記メモリ容量を超える分のデータを算出し、前記メモリ容量を超えるRFIDタグの識別情報に対応する前記記憶部におけるアドレスを先頭アドレスとして、前記メモリ容量を超える分のデータを、前記記憶部に格納する処理部と、を備えることを特徴とするRFID管理装置。 - 前記処理部は、
前記メモリ容量を超える分のデータを、前記記憶部から読み込み、
前記タグメモリ管理テーブルを参照して、前記読み込んだメモリ容量を超える分のデータの先頭アドレスに対応する前記RFIDタグの識別情報を取得し、
当該取得したRFIDタグの識別情報に対応する前記RFIDタグにおける最大のアドレス値、および前記メモリ容量を超える分のデータにおける先頭アドレス値の箇所で、前記RFIDタグに格納されているデータと、前記メモリ容量を超える分のデータを結合することを特徴とする請求項4に記載のRFID管理装置。
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