JP2004348085A - 画像形成装置 - Google Patents

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Ryoichi Sakami
良一 酒見
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Abstract

【課題】画像形成装置の表示パネルに表示されるキーの最近の利用状況に対応する各キーの使用頻度を検出し、使用頻度の高いキーがユーザにより一目で判別可能となるように各キーの表示形態を変化させる。
【解決手段】タッチパネル部52に表示される各ショートカットキーK1〜K6に対応する機能による画像形成処理が行われる毎に、CPU42は使用されたショートカットキーK1〜K6の識別情報を不揮発性メモリ45に追加すると共に所定回数前に使用されたショートカットキーK1〜K6の識別情報を不揮発性メモリ45から削除し、CPU42は不揮発性メモリ45に記憶されるショートカットキーK1〜K6の識別情報に基づき、現在から遡って過去所定回数前までに行なわれた画像形成処理の際に使用された各ショートカットキーK1〜K6の使用回数を算出し、使用頻度の高いショートカットキーを他のキーより大きく表示する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の電子写真を利用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置には、ユーザが操作部の表示パネルに表示される複数のキーのうち頻繁に使用するキーを一目で判別できるように、表示パネルにおける各キーの使用回数を求め、使用頻度の高いキーを他のキーより大きく表示するものがある。各キーの使用頻度の求め方として、例えば、特許文献1では、各キー毎にカウンタを設け、各キーに対応する機能による画像形成処理が実行される毎に各キーの使用回数をカウントし、特許文献2では、各キーの使用回数をカウントすると共に、表示パネルにおける全てのキーの使用回数に対する各キーの使用回数の割合を算出する。
【0003】
【特許文献1】
特開平13−42705号公報
【特許文献2】
特開平11−265240号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置では、各キーの使用頻度を各キーに設けられたカウンタの累積値により求めているので、キーの使用回数が多くても当該キーが以前は頻繁に使用されていたが最近は使用されていない場合があり、必ずしも最近のキーの利用状況を反映しているとは言えない。
【0005】
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、表示パネルに表示されるキーの最近の利用状況に応じた各キーの使用頻度を検出し、使用頻度の高いキーがユーザにより一目で判別可能となるように各キーの表示形態を変化させる画像形成装置を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載される画像形成装置は、画像形成処理の機能に対応する複数のキーを表示する表示手段を備え、前記表示手段に表示される前記複数のキーからユーザにより任意のキーが選択されると、当該ユーザにより選択された任意のキーに対応する機能による画像形成処理を実行する画像形成装置であって、前記表示手段に表示される全部又は一部の複数のキーの中で現在から遡って過去所定回数前までに使用された各キーの使用回数を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された各キーの使用回数に応じて、前記表示手段に表示される各キーの表示形態を変化させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、前記算出手段は、前記表示手段に表示される全部又は一部の複数のキーの中で現在から遡って過去所定回数前までに行なわれた画像形成処理の際に使用された各キーの使用回数を算出することにより最近の利用状況に応じた各キーの使用頻度を求め、前記表示制御手段は、最近の利用状況に応じた各キーの使用頻度に基づき、前記表示手段における使用頻度の高いキーの形態を他のキーと異なる形態にすることにより、ユーザは前記表示手段から使用頻度の高いキーを容易に判別することができ、キーを使用する際の操作性を向上させることができる。
【0008】
本発明の請求項2に記載される画像形成装置は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記算出手段により算出された各キーの使用回数に応じて、前記表示手段に表示される各キーの大きさを変更することを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、前記表示制御手段は、前記算出手段により求められた最近の利用状況に応じた各キーの使用頻度に基づき、前記表示手段における使用頻度の高いキーの大きさを他のキーと異なる大きさにすることにより、ユーザは前記表示手段から使用頻度の高いキーを容易に判別することができる。
【0010】
本発明の請求項3に記載される画像形成装置は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記算出手段により算出された各キーの使用回数に応じて、前記表示手段に表示される各キーの配置を変更することを特徴とする画像形成装置。
【0011】
この構成によれば、前記表示制御手段は、前記算出手段により求められた最近の利用状況に応じた各キーの使用頻度に基づき、前記表示手段において使用頻度の高いキーを目立つ場所に配置することができ、ユーザは前記表示手段から使用頻度の高いキーを容易に判別することができる。
【0012】
本発明の請求項4に記載される画像形成装置は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記算出手段により算出された各キーの使用回数に応じて、前記表示手段に表示される各キーの色を変更することを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、前記表示制御手段は、前記算出手段により求められた最近の利用状況に応じた各キーの使用頻度に基づき、前記表示手段において使用頻度の高いキーを目立つ色にすることができ、ユーザは前記表示手段から使用頻度の高いキーを容易に判別することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による画像形成装置の一例として本発明の一実施の形態によるデジタル複合機について図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施の形態によるデジタル複合機の機械的構成を主に示す側面概略図である。
【0016】
デジタル複合機1は、本体部200と、本体部200の左側に配設された用紙後処理部300と、ユーザが種々の操作指令等を入力するための操作部400と、本体部200の上部に配設された原稿読み取り部500と、原稿読み取り部500の上方に配設された原稿給送部600とから構成される。
【0017】
操作部400は、タッチパネル401、スタートキー402及びテンキー403等を備える。タッチパネル401は、種々の操作画面を表示するとともに、ユーザが種々の操作指令を入力するための種々の操作ボタン等を表示する。スタートキー402は、ユーザが印刷実行指令等を入力するために用いられ、テンキー403は、印刷枚数等を入力するために用いられる。
【0018】
原稿給送部600は、原稿収納部601、原稿排出部602、給紙ローラ603及び原稿搬送部604等を備え、原稿読み取り部500は、スキャナ501等を備える。給紙ローラ603は、原稿収納部601にセットされた原稿を繰り出し、原稿搬送部604は、繰り出される原稿を1枚ずつ順にスキャナ501上に搬送する。スキャナ501は搬送される原稿を順次読み取り、読み取られた原稿は原稿排出部602に排出される。
【0019】
本体部200は、複数の給紙カセット201、複数の給紙ローラ202、転写ローラ203、感光体ドラム204、露光装置206、現像装置207、定着ローラ208、排出口209、及び排出トレイ210等を備える。
【0020】
感光体ドラム204は、矢印方向に回転しながら帯電装置(図示省略)によって一様に帯電される。露光装置206は、原稿読み取り部500において読み取られた原稿の画像データに基づいて生成された変調信号をレーザ光に変換して出力し、感光体ドラム204に静電潜像を形成する。現像装置207は、黒色の現像剤を感光体ドラム204に供給してトナー画像を形成する。
【0021】
一方、給紙ローラ202は、印刷用紙が収納された給紙カセット201から印刷用紙を引き出し、転写ローラ203まで給送する。転写ローラ203は、搬送された印刷用紙に感光体ドラム204上のトナー像を転写させ、定着ローラ208は、転写されたトナー像を加熱して印刷用紙に定着させる。その後、印刷用紙は、本体部200の排出口209から用紙後処理部300に搬入される。また、印刷用紙は、必要に応じて排出トレイ210へも排出される。
【0022】
用紙後処理部300は、搬入口301、印刷用紙搬送部302、搬出口303及びスタックトレイ304等を備える。印刷用紙搬送部302は、排出口209から搬入口301に搬入された印刷用紙を順次搬送し、最終的に搬出口303からスタックトレイ304へ印刷用紙を排出する。スタックトレイ304は、搬出口303から搬出された印刷用紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能に構成されている。
【0023】
図2は、図1に示すデジタル複合機の電気的構成を主に示すブロック図である。デジタル複合機1は、スキャナ部11、画像処理部21、プリンタ部31、制御部41、操作パネル部51、ネットワークI/F(インターフェース)部71、及びHDD(ハードディスクドライブ)74を備える。
【0024】
スキャナ部11は、図1に示すスキャナ501を構成する露光ランプ12及びCCD(電荷結合素子)13を含む。スキャナ部11は、露光ランプ12により原稿を照射し、その反射光をCCD13で受光することにより、原稿から画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像データを画像処理部21へ出力する。
【0025】
画像処理部21は、補正部22、画像加工部23及び画像メモリ24を含む。画像処理部21は、読み取られた画像データを必要に応じて補正部22及び画像加工部23により処理し、処理された画像データを画像メモリ24に記憶したり、プリンタ部31又はネットワークI/F部71等へ出力する。補正部22は、読み取られた画像データに対してレベル補正、γ補正等の所定の補正処理を行う。画像加工部23は、画像データの圧縮又は伸張処理、及び拡大又は縮小処理等の種々の加工処理を行う。
【0026】
プリンタ部31は、図1に示す給紙カセット201及び給紙ローラ202等から構成される用紙搬送部32、図1に示す感光体ドラム204、露光装置206及び現像装置207等から構成される画像形成部33、図1に示す転写ローラ203等から構成される転写部34、及び図1に示す定着ローラ208等から構成される定着部35を含む。プリンタ部31は、スキャナ部11により読み取られた原稿データ、ネットワークI/F部71を介してパーソナルコンピュータ等から送信された印刷データ等の画像データを用いて画像を記録紙に印刷する。具体的には、用紙搬送部32は記録紙を画像形成部33へ搬送し、画像形成部33は上記の画像データに対応するトナー像を形成し、転写部34はトナー像を記録紙に転写し、定着部35はトナー像を記録紙に定着させて画像を形成する。
【0027】
ネットワークI/F部71は、ネットワークインタフェース(10/100Base−TX)等を用い、LANを介して外部装置との間での種々のデータの送受信を制御する。HDD74は、スキャナ部11によって読み取られた画像データ及び当該画像データに設定されている出力形式等を記憶する。
【0028】
操作パネル部51は、図1に示すタッチパネル401等から構成されるタッチパネル部52、及び図1に示すスタートキー402及びテンキー403等から構成される操作キー部53を含む。操作パネル部51は、ユーザがスキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等に関する操作を行うために使用され、ユーザによる操作指令等を制御部41に与える。タッチパネル部52は、タッチパネルとLCD(Liquid Crystal Display)とを組み合わせたタッチパネルユニット等から構成され、種々の操作画面を表示するとともに、ユーザが当該部分をタッチすることにより種々の操作指令を入力するための操作ボタン等を表示する。操作キー部53は、ユーザが印刷実行指令等を入力するために用いられる。
【0029】
制御部41は、CPU42、CPU42を制御する種々のプログラムデータなどを予め記憶するROM43、CPU42の作業領域としてのRAM44、及び不揮発性メモリ45等を含み、装置各部を制御する。
【0030】
ユーザが操作パネル部51を用いて所定の操作を行うことにより、タッチパネル部52に表示される操作画面から使用頻度の高いキーについてショートカットの登録を行なうことが可能であり、当該登録されたショートカットキーはタッチパネル部52の基本画面に表示される。ユーザがタッチパネル部52に表示される基本画面に含まれるショートカットキーK1〜K6を押下する毎に、CPU42はショートカットキーK1〜K6のうちいずれのキーが押下されたかを判別し、押下されたショートカットキーを特定するための識別情報を順次不揮発性メモリ45に記憶し、同時に、不揮発性メモリ45に現在から遡って過去所定回数前(例えば、30回前)に使用されたショートカットキーの識別情報が記憶されている場合は、当該ショートカットキーの識別情報を削除する。ショートカットキーK1〜K6の識別情報とは、各ショートカットキーK1〜K6に割り当てられた各種機能、名称等の情報であり、ユーザにより押下された各ショートカットキーK1〜K6を識別するための情報であればどのような情報でもよい。これにより、不揮発性メモリ45には常に現在から遡って過去所定回数前まで使用されたショートカットキーK1〜K6の識別情報が記憶される。
【0031】
図3はタッチパネル部52に表示される基本画面の一例である。図において、タッチパネル部52に表示される基本画面G1には、各ショートカットキーK1〜K6が表示されており、各ショートカットキーK1〜K6はユーザにより各種機能が登録されていない状態である。ユーザが基本画面G1を用いて所望の機能に対応するキーを押下することにより各種機能を設定し、更にショートカット登録キー(図示省略)を押下することにより、各ショートカットキーK1〜K6に各種機能及び名称等を割り当てるためのキー割り当て画面(図示省略)に移行する。ユーザは操作パネル部51を用いて設定した機能をショートカットキーK1〜K6のいずれかのキーに割り当て、さらに、各ショートカットキーK1〜K6に割り当てられた機能に対応する名称等を入力したり、アイコンを選択することにより、各ショートカットキーK1〜K6は入力された名称やアイコンの形態でタッチパネル部52に表示される。
【0032】
図4は、ショートカットの作成が行なわれた基本画面の一例であり、基本画面G2に含まれる各ショートカットキーK1〜K6には「ソート/仕上げ処理」,「両面/分割」,「ページ付け」等の各機能が割り当てられており、ユーザが各ショートカットキーK1〜K6を押下することにより、割り当てられた各種機能による画像形成処理が画像処理部21等により実行される。基本画面G2において、各ショートカットキーK1〜K6は一度も使用されていない状態であり、各ショートカットキーK1〜K6の大きさは全て同一である。
【0033】
図5は、図4に示すタッチパネル部52における基本画面に含まれるショートカットキーK1〜K6がユーザにより使用された場合の制御部による処理を説明するためのフローチャートである。
【0034】
CPU42は、タッチパネル部52に表示される基本画面G2を用いてユーザによりショートカットキーK1〜K6が押下されたか否かを判断し、ユーザによりいずれかのショートカットキーK1〜K6が押下された場合はステップS3に進む。
【0035】
次に、ステップS3において、CPU42は不揮発性メモリ45に過去に使用されたショートカットキーK1〜K6の識別情報が所定個数分記憶されているか否かを判断し、CPU42は不揮発性メモリ45にショートカットキーK1〜K6の識別情報が所定個数分記憶されていないと判断した場合は、ステップS7に進み、CPU42はステップS1においてユーザにより押下されたショートカットキーK1〜K6の識別情報を不揮発性メモリ45に追加する。逆に、CPU42は不揮発性メモリ45にショートカットキーK1〜K6の識別情報が所定個数分記憶されていると判断した場合は、ステップS5に進み、CPU42は不揮発性メモリ45に記憶されるショートカットキーK1〜K6の識別情報から所定回数前に使用されたショートカットキーK1〜K6の識別情報を削除し、ステップS7において.CPU42はステップS1においてユーザにより押下されたショートカットキーK1〜K6の識別情報を不揮発性メモリ45に記憶する。
【0036】
次に、ステップS9において、CPU42は不揮発性メモリ45から任意の識別情報(以下、「第1のキー識別情報」という)を読み出し、第1のキー識別情報により特定される例えばショートカットキーK1の使用回数を1とする。ステップS11において、CPU42は第1の識別情報を基準として不揮発性メモリ45に記憶されるその他の識別情報との異同判定を行なうため、例えば前回使用されたショートカットキーの識別情報(以下、「第2の識別情報」という)を不揮発性メモリ45から読み出し、第1の識別情報と第2の識別情報との異同を判断し、第1の識別情報と第2の識別情報が同一である場合は、ステップS13に進み、CPU42はショートカットキーK1の使用回数を1加算する。
【0037】
次に、ステップS15において、CPU42は不揮発性メモリ45において第1の識別情報との異同判定が行なわれていない未判定の識別情報を検索し、未判定の識別情報を検出した場合は、ステップS11に戻り、第1の識別情報と未判定の識別情報との異同判定を行なう。このようにCPU42により第1の識別情報を基準として不揮発性メモリ45に記憶されるその他全ての識別情報との異同判定が終了するまで、ステップS11,13及び15を繰り返し、現在から遡って過去所定回数前まで行なわれた画像形成処理の際に使用されたショートカットキーK1の使用回数を算出する。
【0038】
ステップS17に進み、CPU42は使用回数を算出したショートカットキーK1と異なるショートカットキーの識別情報が不揮発性メモリ45に記憶されているか否かを判断し、例えばショートカットキーK2の識別情報が不揮発性メモリ45に記憶されている場合は、CPU42はステップS9〜S15の処理を行うことにより、現在から遡って過去所定回数前まで行なわれた画像形成処理の際に使用されたショートカットキーK2の使用回数を求める。
【0039】
CPU42はショートカットキーK1と異なるショートカットキーの識別情報が不揮発性メモリ45に記憶されていないと判断した場合は、ステップS19に進み、CPU42は、既に算出したショートカットキーK1〜K6の使用回数が多い順に各ショートカットキーK1〜K6の大きさを4段階に変更してタッチパネル部52に表示する。即ち、タッチパネル部52において、使用回数が一番多いショートカットキーは一番大きく表示され、使用回数が2番目に多いショートカットキーは2番目に大きく表示され、使用回数が3番目に多いショートカットキーは3番目に大きく表示され、その他のショートカットキーは標準のサイズで表示される。
【0040】
このように、CPU42は、現在から遡って過去所定回数前まで行なわれた画像形成処理の際に使用された各ショートカットキーK1〜K6の使用回数を求め、使用頻度の高いキーをタッチパネル部52において大きく表示するので、ユーザはタッチパネル部52に表示される複数のショートカットキーK1〜K6から使用頻度の高いキーを容易に判別することができる。
【0041】
図6は、図4に示すタッチパネル部52に表示される基本画面におけるショートカットキーK1〜K6の使用状況を説明するための図である。図7は、図4に示すタッチパネル部52に表示される基本画面におけるショートカットキーK1〜K6の使用頻度に応じて、ショートカットキーK1〜K6の大きさを変化させた場合の基本画面の一例を示す図である。
【0042】
不揮発性メモリ45には、現在から遡って過去30回前まで使用されたショートカットキーK1〜K6の識別情報が記憶されている。タッチパネル部52に表示される基本画面において「集約」キーK5が押下された場合、CPU42により30回前に使用された「表紙付け」キーK4の識別情報k4が不揮発性メモリ45から削除され、今回ユーザにより押下された「集約」キーK5の識別情報がCPU42により不揮発性メモリ45に追加される。CPU42は「集約」キーK5の使用回数を1とし、「集約」キーの識別情報と不揮発性メモリ45に記憶されるその他の識別情報との一致判定を順次行いながら、両者が一致する場合において「集約」キーK5の使用回数を加算していき、「集約」キーK5の総使用回数を求める。CPU42は同様に他のショートカットキーの総使用回数を求め、CPU42により算出されたショートカットキーK1〜K6の使用回数が多い順から、例えば、「ソート/仕上げ処理」キーK1の使用回数が10回、「表紙付け」キーK4の使用回数が9回,「集約」キーK5の使用回数が4回、「ページ付け」キーK3の使用回数が4回、「画面/分割」キーK2の使用回数が2回、「イメージ合成」キーK6の使用回数が1回である場合CPU42は各ショートカットキーK1〜K6の使用回数に応じて、図7に示すように各ショートカットキーK1〜K6の大きさを変化させる。
【0043】
図7において、タッチパネル部52に表示される基本画面G3において使用回数の一番多い「ソート/仕上げ処理」キーK1は他のショートカットキーK2〜K6に比べ一番大きく表示され、使用回数の2番目に多い「表紙付け」キーK4はその次に大きいサイズで表示され、使用回数の3番目に多い「ページ付け」キーK3及び「集約」キーK5はその次に大きいサイズで表示され、使用回数が一番少ない「画面/分割」キーK2及び「イメージ合成」キーK6は標準のサイズで表示される。このように、CPU42はタッチパネル部52において使用頻度の高いショートカットキーK1,K4等を他のキーよりも大きく表示するので、ユーザは使用頻度の高いショートカットキーK1、K4等を容易に見つけることができる。なお、ここでは、タッチパネル部52の基本画面G3には「画面/分割」キーK2及び「イメージ合成」キーK6は標準のサイズで表示されるが、図8に示す基本画面G4のように、使用頻度の高い「ソート/仕上げ処理」キーK1、「表紙付け」キーK4等がより強調されるように、使用頻度の低い「画面/分割」キーK2及び「イメージ合成」キーK6を標準のサイズよりも小さく表示するようにしてもよい。
【0044】
図9は、図4に示すタッチパネル部52における基本画面に含まれる各ショートカットキーK1〜K6の使用頻度に応じて、各ショートカットキーK1〜K6の配置を変化させた場合の基本画面の一例を示す図である。
【0045】
CPU42は、不揮発性メモリ45に記憶されるショートカットキーK1〜K6の識別情報に基づき現在から遡って過去所定回数前まで行なわれた画像形成処理の際に使用された各ショートカットキーK1〜K6の使用回数を算出し、CPU42により算出された各ショートカットキーK1〜K6の使用回数が多い順から、例えば、「表紙付け」キーK4、「ソート/仕上げ処理」キーK1,「ページ付け」キーK3、「画面/分割」キーK2、「イメージ合成」キーK6、「集約」キーK5である場合、タッチパネル部52に表示される基本画面G5の上段には「表紙付け」キーK4及び「ソート/仕上げ処理」キーK1が配置され、基本画面G5の中段には「ページ付け」キーK3及び「画面/分割」キーK2が配置され、基本画面G5の下段には「イメージ合成」キーK6及び「集約」キーK5が配置される。
【0046】
このように、CPU42はショートカットキーK1〜K6の使用回数に応じて各ショートカットキーK1〜K6の配置を変化させ、使用頻度の高い「表紙付け」キーK4及び「ソート/仕上げ処理」キーK1を基本画面G5の上段に配置するので、ユーザは基本画面G5から使用頻度の高い「表紙付け」キーK4及び「ソート/仕上げ処理」キーK1を容易に見つけることができる。
【0047】
図10は、図4に示すタッチパネル52に表示される基本画面における各ショートカットキーK1〜K6の使用頻度に応じて、各ショートカットキーK1〜K6の色を変化させた場合の基本画面の一例を示す図である。
【0048】
CPU42は、不揮発性メモリ45に記憶されるショートカットキーK1〜K6識別情報に基づき現在から遡って過去所定回数前まで行なわれた画像形成処理の際に使用された各ショートカットキーK1〜K6の使用回数を算出し、CPU42により算出された使用回数が最も多いショートカットキーが、例えば「ソート/仕上げ処理」キーK1であり,2番目に使用回数が多いショートカットキーが「イメージ合成」キーK6である場合、タッチパネル部52の基本画面G6には「ソート/仕上げ処理」キーK1は赤色で表示され、「イメージ合成」キーK6は青色で表示され、その他のショートカットキーK2〜K5については通常通り白色で表示される。これにより、ユーザは基本画面G5から使用頻度の高い「ソート/仕上げ処理」キーK1及び「イメージ合成」キーK6を容易に判別することができる。なお、ここでは、「ソート/仕上げ処理」キーK1及び「イメージ合成」キーK6を異なる色にしているがこれには限らず同色にしたり、各ショートカットキーK1〜K6の使用頻度に応じて全てのショートカットキーK1〜K6の色をそれぞれ異なる色にする等種々の変更が可能である。
【0049】
本実施形態によれば、タッチパネル部52に表示される基本画面における各ショートカットキーK1〜K6が使用される毎に、CPU42は使用されたショートカットキーK1〜K6の識別情報を不揮発性メモリ45に追加すると共に所定回数前に使用されたショートカットキーK1〜K6の識別情報を不揮発性メモリ45から削除し、CPU42は不揮発性メモリ45に記憶されるショートカットキーK1〜K6の識別情報を用いて各ショートカットキーK1〜K6の使用回数を算出するので、現在から遡って過去所定回数前まで行なわれた画像形成処理の際に使用された各ショートカットキーK1〜K6の使用回数を算出することができる。さらに、CPU42は使用回数が多いショートカットキーK1〜K6をタッチパネル部52において大きく表示したり、目立つ場所に配置したり、着色するので、ユーザは最近の使用状況に応じた使用頻度の高いショートカットキーを容易に判別することができ、ショートカットキーK1〜K6を使用する際の利便性を向上することができる。
【0050】
なお、本実施形態においては、タッチパネル部に表示される基本画面に含まれるショートカットキーのみが対象となっているが、これには限定されず、用紙サイズ等の基本設定キーを含む基本画面に表示される全てのキーの中から過去所定回数前までに使用された各キーの使用回数を求め、使用頻度の高いキーを他のキーと異なる形態でタッチパネル部に表示する構成にしてもよいし、また、基本設定キー及びショートカットキーの使用回数をそれぞれ個別に求め、基本設定キー及びショートカットキーそれぞれの中から使用頻度の高いキーを検出する構成としても良い。
【0051】
さらに、基本画面に表示される「機能リスト」タブが選択されると、画面が切り替わり「ソート」,「ステイプル」等の各種機能設定キーがタッチパネル部52に表示され、「ユーザ機能」タブが選択されると、ユーザ毎に各種機能がカスタマイズされたカスタマイズキーが表示されるが、このように基本画面の各種タブを押下することにより表示される操作画面に含まれる設定キー等についても本発明は同様に適用される。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、現在から遡って過去所定回数前までに行なわれた画像形成処理の際に使用された各キーの使用回数を算出することにより最近の利用状況に対応する各キーの使用頻度を求め、前記表示制御手段は各キーの使用頻度に基づき、前記表示手段において使用頻度の高いキーを大きく表示したり、目立つ場所に配置したり、目立つ色に配色するので、ユーザは前記表示手段から使用頻度の高いキーを容易に判別することができ、キーを使用する際の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるデジタル複合機の機械的構成を主に示す側面概略図である。
【図2】図1に示すデジタル複合機の電気的構成を主に示すブロック図である。
【図3】図2に示すタッチパネル部に表示される基本画面の一例である
【図4】タッチパネル部に表示されるショートカットの作成が行なわれた基本画面の一例である。
【図5】タッチパネル部における基本画面に含まれるショートカットキーがユーザにより使用された場合の制御部による処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】タッチパネル部における基本画面におけるショートカットキーの使用状況を説明するための図である。
【図7】タッチパネル部における基本画面に含まれる各ショートカットキーの使用頻度に応じて、各ショートカットキーの大きさを変化させた場合の基本画面の一例を示す図である。
【図8】タッチパネル部における基本画面に含まれる各ショートカットキーの使用頻度に応じて、各ショートカットキーの大きさを変化させた場合の基本画面の一例を示す図である。
【図9】タッチパネル部における基本画面に含まれる各ショートカットキーの使用頻度に応じて、各ショートカットキーの配置を変化させた場合の基本画面の一例を示す図である。
【図10】タッチパネル部における基本画面に含まれる各ショートカットキーの使用頻度に応じて、各ショートカットキーの色を変化させた場合の基本画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
41 制御部
42 CPU
43 ROM
44 RAM
45 不揮発性メモリ

Claims (4)

  1. 画像形成処理の機能に対応する複数のキーを表示する表示手段を備え、前記表示手段に表示される前記複数のキーからユーザにより任意のキーが選択されると、当該ユーザにより選択された任意のキーに対応する機能による画像形成処理を実行する画像形成装置であって、
    前記表示手段に表示される全部又は一部の複数のキーの中で現在から遡って過去所定回数前までに使用された各キーの使用回数を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された各キーの使用回数に応じて、前記表示手段に表示される各キーの表示形態を変化させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記表示制御手段は、前記算出手段により算出された各キーの使用回数に応じて、前記表示手段に表示される各キーの大きさを変更することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記表示制御手段は、前記算出手段により算出された各キーの使用回数に応じて、前記表示手段に表示される各キーの配置を変更することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1に記載された画像形成装置において、
    前記表示制御手段は、前記算出手段により算出された各キーの使用回数に応じて、前記表示手段に表示される各キーの色を変更することを特徴とする画像形成装置。
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