JP2004345857A - 薬剤容器を中間保管し個別化するための装置 - Google Patents

Abstract

【課題】ターンテーブルの領域で良好な空気流が得られ、乱流が回避されるような、薬剤容器を中間保管し個別化するための装置を提供する。
【解決手段】薬剤容器１を中間保管し個別化するための装置であって、鉛直に配置された軸線１１を中心として回転可能なテーブル１０が設けられており、該テーブルの支持面１６上には容器が配置されていて、テーブルの回転中に、容器を案内するためのガイド手段１４，１９，２０，２２が設けられており、テーブルのための駆動装置３７が設けられている形式のものにおいて、テーブル１０が、少なくとも容器１の支持面１６の高さの領域で、切欠２６として、完全に自由な中間領域を有している。
【選択図】図１

Description

本発明は、薬剤容器を中間保管し個別化するための装置であって、鉛直に配置された軸線を中心として回転可能なテーブルが設けられており、該テーブルの支持面上には容器が配置されていて、テーブルの回転中に、容器を案内するためのガイド手段が設けられており、テーブルのための駆動装置が設けられている形式のものに関する。

薬品工業で使用される、アンプルまたは瓶のような薬剤容器を洗浄し、充填し、閉鎖するための装置は、個々のステーション間で、および個々のステーション内で容器を搬送するための搬送装置を有している。この場合、継続的な搬送領域（例えば、容器の殺菌領域）と、所定のサイクルで容器を搬送する領域（例えば充填ステーションの領域）とがある。装置における様々な搬送機能を行うためにとりわけ、いわゆるターンテーブルが使用される。このターンテーブルは、ターンテーブルの一方の面で多量にターンテーブルに供給される容器を列として個別化し、この列を整列して、後置された搬送装置に引き渡すことができる。

充填したい薬剤もしくはその容器の殺菌に関する厳しい条件を満たすために、公知の装置は、大空間の清浄室に取り付けられるか、又はますます、いわゆる「絶縁技術」で形成される。絶縁技術における前記装置の特徴は、絶縁ケーシングの内側に、上方から下方へと容器の周りを流れる細菌の少ない空気流（いわゆる「層流」）が生ぜしめられることである。層流においては、一方では、規定された流入量および流出量を有した正確に案内された空気流を形成することが、他方では、空気の乱流による空気流の乱れ、即ち乱流を回避することが重要である。

ターンテーブルの領域で、できるだけ良好な空気流の流れおよび吸込を得るために、冒頭で述べた形式の装置では既に、ターンテーブルが中央領域で部分的に切り欠かれていることが公知である。これにより、上方からターンテーブルと容器へと当接する空気流を、外方に向かっても内方に向かっても流出させることができる。しかしながら、公知のターンテーブルを駆動するために、ターンテーブルの中央領域は完全には切り欠かれておらず、スポーク輪の形状で形成されている。スポーク輪の軸を介して、ターンテーブルの駆動が行われる。この公知のターンテーブルの欠点は、完全には切り欠かれていない中央領域およびスポークにより、ターンテーブルの回転の際に乱流が生じ、この乱流は空気の良好な流出を妨げ、渦流を生ぜしめる。

冒頭で述べた形式の薬剤容器を中間保管し個別化するための装置を改良して、ターンテーブルの領域で良好な空気流が得られ、乱流が回避されるような装置を提供することである。

この課題を解決するために本発明の構成では、テーブルが、少なくとも容器の支持面の高さの領域で、切欠として、完全に自由な中間領域を有しているようにした。

このような形式の本発明による、薬剤容器を中間保管し個別化するための装置の利点は、ターンテーブルの領域の内方および外方に向かって良好な空気流の流出を生ぜしめると同時に、乱流を回避することができることにある。

本発明による、薬剤容器を中間保管し個別化するための装置の有利な別の構成は、請求項２以下に記載されている。

空気の流出を最良にするために、ターンテーブルの駆動装置が、容器のための支持面に覆われて配置されていると有利である。これにより、同時に極めてコンパクトな構成が得られる。

ターンテーブルに、駆動装置と協働する環状歯列が形成されているならば、ターンテーブルの駆動装置の有利な機械的な構成が得られる。

次に図面につき本発明の実施の形態を詳しく説明する。

図１には、ターンテーブル１０の上方部分が示されている。このターンテーブル１０は、特にいわゆる絶縁技術で形成された装置の内側で、薬剤容器１を中間保管し個別化するために使用される。ターンテーブル１０は、鉛直に配置された回転軸線１１において、反時計回り（矢印１２）に継続的に回転可能である。

ターンテーブル１０はその円周において、縁制限部１４としての第１のガイドを有している。縦に直立するプラスチックガイドとして形成された縁制限部１４は、図１に示したように植え込みボルト１５によって、または、縁制限部１４が図２に示したように薄板帯から成る場合には、薄板ストリップ１８によってターンテーブル１０に固定されている。容器１のための支持面１６として形成されているターンテーブル１０の上面と、縁制限部１４との間には、植え込みボルト１５もしくは薄板ストリップ１８の領域を除いて一貫したギャップ１７が形成されている。縁制限部１４は、ターンテーブル１０の全周を取り囲んでいるのではなく、プラスチックから成る成形部分１９，２０としての第２のガイドと協働している。両成形部分１９，２０によって細い通路２１が形成されている。この通路２１の幅は、容器１の直径よりも幾分大きい。

支持面１６の上方では、第３のガイドとして、ばね弾性的なスイングアーム２２が配置されている。このスイングアーム２２は、ターンテーブル１０の供給領域２３で、ターンテーブル１０に多量に供給される容器１を、ターンテーブル１０が回転軸線１１を中心として回転している状態で場合に、縁制限部１４に沿った列として整列させる。

容器底面と、ターンテーブル１０の支持面１６との間の摩擦特性を最良にするために、支持面１６は、レコード盤に似たような溝状の構造体２４を有している（図２参照）。

ターンテーブル１０に整然と供給される容器１を列として仕分けし、通路２１を介して後置の供給装置に搬送する、上述したようなターンテーブル１０はここまでは既に公知である。

本発明によれば、ターンテーブル１０は、回転軸線１１に同心的に円形の切欠２６を有している。安全性のために、切欠２６の領域には、内側の縁制限部２７として第３のガイドが設けられている。この内側の縁制限部２７は、細い薄板ストリップ２８によってターンテーブル１０に結合されていて、支持面１６と縁制限部２７との間には、薄板ストリップ２８の領域を除いてギャップ２９が形成されている。

切欠２６によって形成された空間には、スイングアーム２２の１つの区分３０だけが突入している。

図２にさらによく示されているように、ターンテーブル１０はいわゆる扁平プレート３２を有している。扁平プレート３２には、前述した切欠２６が形成されている。支持面１６とは反対側の扁平プレート３２の下面には環状歯列３３が固定されている。環状歯列３３はその外周面で角柱状のガイド３４を有している。この角柱状のガイド３４は、互いに均一な角度間隔で配置された３つのガイドローラ３５と協働している。３つのガイドローラ３５のうち図２には１つだけが示されている。これらのガイドローラ３５は、１つの底部プレート３６に固定されている。この底部プレート３６は、扁平プレート３２に覆われて配置されている。環状歯列３３の内周面にわたって、環状歯列３３は、ターンテーブル１０を駆動するための駆動モータ３７の駆動ピニオンに結合されている。環状歯列３３は、従って、ターンテーブル１０もしくは扁平プレート３２の駆動および支承のために働く。

駆動モータ３７は、駆動モータ３７が、平面図で見て、扁平プレート３２によって覆われて、底部プレート３６の外側にも突出しないように配置されている。底部プレート３６は同様に切欠３８を有していて、この切欠は、扁平プレート３２の切欠２６に同心的に配置されていて、従って同じ直径を有している。両切欠２６，３８は従って、少なくともほぼ隙間のない、ターンテーブル１０の内壁３９を形成している。

図２に示したように、ターンテーブル１０は層状の空気流によって負荷される。これは流れ矢印４１によって示されている。この空気流の流出は、ターンテーブル１０の外周に向かってかつ、両切欠２６，３８の領域の内方に向かって行われる（流れ矢印４２，４３参照）。流出空気のこのような分布により、空気は極めて均一もしくは層状に流れる。この場合、空気は、支持面１６と縁制限部１４，２７との間のギャップ１７，２９を介して流れる。さらに、切欠２６，３８の領域における乱流は、駆動モータ３７が組み込まれて配置されていることにより回避される。

本発明によるターンテーブルを簡略化して示した斜視図である 縁制限部の領域が異なるターンテーブルの縦断面図である

符号の説明

１ 容器、 １０ ターンテーブル、 １１ 回転軸線、 １２ 矢印、 １４ 縁制限部、 １５ 植え込みボルト、 １６ 支持面、 １７ ギャップ、 １８ 薄板ストリップ、 １９，２０ 成形部分、 ２１ 通路、 ２２ スイングアーム、 ２３ 供給領域、 ２４ 構造体、 ２６ 切欠、 ２８ 薄板ストリップ、 ２９ ギャップ、 ３０ 区分、 ３２ 扁平プレート、 ３３ 環状歯列、 ３４ ガイド、 ３５ ガイドローラ、 ３６ 底部プレート、 ３７ 駆動モータ、 ３８ 切欠、 ３９ 内壁、 ４１，４２，４３ 流れ矢印

Claims (7)

1. 薬剤容器（１）を中間保管し個別化するための装置であって、鉛直に配置された軸線（１１）を中心として回転可能なテーブル（１０）が設けられており、該テーブル（１０）の支持面（１６）上には容器（１）が配置されていて、テーブル（１０）の回転中に、容器（１）を案内するためのガイド手段（１４，１９，２０，２２）が設けられており、テーブル（１０）のための駆動装置（３７）が設けられている形式のものにおいて、
   テーブル（１０）が、少なくとも容器（１）の支持面（１６）の高さの領域で、切欠（２６）として、完全に自由な中間領域を有していることを特徴とする、薬剤容器（１）を中間保管し個別化するための装置。
2. テーブル（１０）の駆動装置（２７）が支持面（１６）の下方に配置されており、環状の支持面（１６）によってカバーされている、請求項１記載の装置。
3. 前記駆動装置（３７）が、環状歯列（３３）を介してテーブル（１０）と協働する、請求項２記載の装置。
4. テーブル（１０）が、容器（１）の支持面（１６）として働くプレート（３２）を有していて、該プレート（３２）の、容器（１）とは反対側の下面には、環状歯列（３３）が別個の構成部分として固定されている、請求項３記載の装置。
5. 環状歯列（３３）の、駆動装置（３７）とは反対の側に、少なくとも１つのガイド（３４）が設けられており、該ガイド（３４）が、底部プレート（３６）に固定されている、請求項３又は４記載の装置。
6. 切欠（２６）が、支持面（１６）の下側に延長されていて、ほぼ隙間なのない内壁（３９）を形成している、請求項１から５までのいずれか１項記載の装置。
7. 支持面（１６）が、レコード盤に似た形式の溝状の構造体（２４）を有している、請求項１から６までのいずれか１項記載の装置。

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