JP3735483B2 - 整列装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、整列装置に関し、例えば清涼飲料水等のプラスチックボトルや食品、洗剤等のプラスチック容器等の各種プラスチック廃棄物を処理あるいはリサイクルするに当たり、プラスチック廃棄物を材料別に分別する装置等においてプラスチック廃棄物を整列するのに好適な整列装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
清涼飲料水等のプラスチックボトルや食品、洗剤等のプラスチック容器等の各種プラスチック製品は、使用後にプラスチック廃棄物として多量に廃棄されており、焼却や埋め立て等により処分されている。
【0003】
しかしながら、近年、処理施設の問題や、環境破壊の問題等によって、プラスチック廃棄物を有効利用、例えば、プラスチック廃棄物から燃料を製造したり、プラスチックの材質毎に分別し原料や素材としてリサイクルすること等が考えられている。
【0004】
このようにプラスチック廃棄物等のプラスチック成形品(以下、単にプラスチックと称する。)をプラスチックの材質や色等を識別して分別し、リサイクルしようとする場合、識別のために、例えばホッパ内に多量に雑然と投入された形状(大きさも含む)の異なるプラスチックを向きや姿勢を揃え、これを1列に整列する必要がある。
【0005】
このような整列装置としては、例えば、実開平5−1725号公報のものが知られている。
この装置は、図34に示すように、適宜に回転するターンテーブルAと、該ターンテーブルA上に被搬送物品Bを順次投入する物品投入部Cと、ターンテーブルA上の被搬送物品Bを系外に排出する物品排出部Dと、ターンテーブルAの上方に設けられ、投入された被搬送物品Bを所定の姿勢に整列し、これを物品排出部Dに向けて案内する整流ガイドEと、物品排出部D、整流ガイドE間に設けた被搬送物品検知手段F及びエアーノズルGとから構成される。
【0006】
この装置においては、物品投入部Cにより被搬送物品Bを搬送し、ターンテーブルA上に適量ずつ順次連続的に供給する。供給された被搬送物品BはターンテーブルAの回転により矢印a方向に移動し、何の障害もなければ整流ガイドEに接触する。ターンテーブルAの回転による作用方向と、整流ガイドEの延在する方向とが所定の角度を有するので、この接触により生ずる力学的作用から、被搬送物品Bの横断面形状が長方形等の細長形状である場合には、被搬送物品Bはその長辺若しくは短辺が整流ガイドEと略平行となる。そして、被搬送物品BはターンテーブルAの回転及び整流ガイドEの作用により、整流ガイドEに摺接しつつその終端まで移動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような整列装置において、整列する物品が常に同じ形状,大きさのものである場合には、整流ガイドの位置は特に調節する必要がなく、整流ガイドを剛体とし、例えばその両端を支柱等にて支持して立てた状態で設置すれば良い。
【0008】
しかし、ペットボトルと称されるプラスチックボトル等のプラスチック廃棄物をリサイクルする場合に使用する整列装置としては、例えば収集されてくるプラスチックボトルの形状(大きさを含む)が季節的に変動し、また地域的に異なるため、最適な整列運転をするためには、それら形状に合わせて整流ガイド位置を調節する必要がある。
【0009】
このため、上述したように、整流ガイドを剛体とし、例えばその両端を支柱等にて支持して立てた構成では、整流ガイドのルート上の各箇所の位置調整ができず、これに対処するには、整流ガイドを、ターンテーブル本体上面部を覆うように配設される遮蔽カバーの天井部材に吊り下げ支持した構成として、この吊り下げ支持位置を調整できるようにする必要がある。
【0010】
しかし、この場合、遮蔽カバーの天井部材に整流ガイドをボルト・ナット等の固定具で固定するような構成では、その都度、整流ガイドの各箇所の位置を定めて、固定具の取付穴等を遮蔽カバーの天井部材に形成し直したりする必要があるが、整流ガイドの各箇所の位置調整が容易に行えず、作業性に劣ると共に、整流ガイドの各箇所位置を目的に合わせて正確に位置調整して取り付けることが困難であり、ひいては、プラスチック廃棄物の如き種々の形状(大きさも含む)の物品が投入されると、これをより精度よく円滑に所定の姿勢に整列することも困難であった。
【0011】
さらに、上記のような技術において、プラスチック廃棄物の如き種々の形状(大きさも含む)の物品が投入されると、整列装置から排出された物品、例えばプラスチック廃棄物が1列に整列されずに、種々の方向を向いたり、重なって排出されることがたまにあり、さらには整列装置内でプラスチック廃棄物が引っ掛かり、閉塞するような場合もあった。
【0012】
いずれにしても、プラスチック廃棄物の如き種々の形状(大きさも含む)の物品が投入されると、これをより精度よく円滑に1列に整列できないという問題があった。
【0013】
本発明は、以上のような従来の課題を解決するためなされたものであり、整流ガイド等のターンテーブルにて搬送される物品を所定の姿勢に整列する整流ガイド等のガイドの取付構造の改良、並びにこの取付構造を採用することにより、ガイドの位置調整が容易に行え、作業性に優れると共に、ガイド位置を目的に合わせて正確に位置調整して取り付けることが可能であり、ひいては、異なるプラスチック廃棄物の如き種々の形状(大きさも含む)の物品が投入されても、これをより精度よく円滑に所定の姿勢に整列し得る整列装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明の整列装置は、
ターンテーブル本体と該ターンテーブル本体の回転駆動装置とを含んで構成されて、投入された物品を搬送するターンテーブルと、ターンテーブル本体の上方に設けられる天井部材に複数の取付具を介して吊り下げ支持され、ターンテーブルにて搬送される物品を所定の姿勢に整列するガイドと、を含んで構成された整列装置であって、
天井部材は多孔板により形成される一方、
ガイドを天井部材に吊り下げて取り付けるための取付具は、ガイドが取付けられ多孔板の孔につらなる孔を有する取付板と、該多孔板の孔と取付板の孔とに挿入される軸部材を含んで該多孔板と取付板とを着脱自在に固定する固定具と、を含んで構成されたことを特徴とする。
【0015】
前記多孔板である天井部材は、ターンテーブル全体を覆っている必要はなく、ガイドのルート近傍の位置調整範囲をカバーしていればよい。また、前記取付板の多孔板の孔につらなる孔は、1つでも複数でもよく、多孔板の孔と一列にならびつながることが可能な孔であればよい。
【0016】
前記軸部材を含む固定具としては、ボルト・ナットやビスなどが挙げられる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、
前記ガイドの取付具は、複数の孔が形成された取付板と、該取付板の複数の孔の内で、天井部材を形成する多孔板の孔に一致した孔と該多孔板の孔とに挿入される軸部材を含んで該多孔板と取付板とを着脱自在に固定する固定具と、を含んで構成されたことを特徴とする。
【0017】
なお、前記取付板の孔ピッチの寸法は、多孔板の孔ピッチの寸法と異なるものを複数設けるのが好ましい。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の発明において、
前記ガイドは、下端面がターンテーブル本体上面から所定距離離間して設けられる板状ガイドであることを特徴とする。
【0018】
請求項4に係る発明は、請求項1または2記載の発明において、
前記ガイドは、下端がターンテーブル本体上面に接して、または近接して設けられる複数の弾性線状ガイドであることを特徴とする。
【0019】
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の発明において、
前記ターンテーブル本体は、該ターンテーブル本体上面からオーバーフローした物品の落とし込み部となる略円形の中央開口部が開設された環状に形成され、前記ガイドは、ターンテーブル本体外周縁の2点と連絡して、前記中央開口部の内周縁に近接し該中央開口部内周縁との間に最小幅部を形成すると共に、投入された物品が該最小幅部に向かうように物品を導き、また該最小幅部を通過した物品が該ターンテーブル本体外周縁に設けられた出口に向かうように物品を導く主ガイドと、前記最小幅部の下流の主ガイドに略沿って設けられ該主ガイドとの間を物品が通過するように物品を導く補助ガイドとから構成されることを特徴とする。
【0020】
前記下流とは、ターンテーブルの回転方向を基準として定める。すなわち、基点位置から回転するターンテーブル上のある位置が近ずく側を上流といい、基点位置から回転するターンテーブル上のある位置が遠のく側を下流という。
【0021】
請求項6に係る発明は、請求項5記載の発明において、
前記最小幅部の中央開口部側の前記天井部材に、または前記最小幅部の上流の主ガイド位置よりも中央開口部側の前記天井部材に、取付具を介して下方に垂れ下がって衝突する物品を該中央開口部に落とし込むようにする弾性線状部材が設けられ、
その弾性線状部材の取付具は、該弾性線状部材が取り付けられ前記多孔板の孔につらなる孔を有する取付板と、前記多孔板の孔と取付板の孔とに挿入される軸部材を含んで前記多孔板と該取付板とを着脱自在に固定する固定具とからなることを特徴とする。
【0022】
請求項7に係る発明の整列装置は、投入された物品を搬送するターンテーブルと、該ターンテーブルの上方に固定され、ターンテーブルにて搬送される物品を所定の姿勢に整列するガイドと、を含んで構成され、前記ターンテーブルは、略円形の中央開口部が開設された環状のターンテーブル本体と、該ターンテーブル本体の回転駆動装置と、を含んで構成され、前記ガイドは、ターンテーブル本体外周縁の2点と連絡して、前記中央開口部の内周縁に近接し該中央開口部内周縁との間に最小幅部を形成すると共に、投入された物品が該最小幅部に向かうように物品を導き、また該最小幅部を通過した物品が該ターンテーブル本体外周縁に設けられた出口に向かうように物品を導く主ガイドと、前記最小幅部の下流の主ガイドに略沿って設けられ該主ガイドとの間を物品が通過するように物品を導く補助ガイドと、から構成され、前記ターンテーブル本体の中央開口部を該ターンテーブル本体上面からオーバーフローした物品の落とし込み部とし、前記最小幅部を通過した物品を搬出することにより一列に整列させる整列装置であって、主ガイド内側下方には、通路外側を基点とし、該通路内側へ向けて延びることで、該通路の幅を狭める障害部材を設け、前記障害部材の先端部が前記最小幅部の手前に位置すると共に、該先端部は、前記通路の幅を、前記最小幅部の幅より狭め、かつ、前記ターンテーブル本体の上方空間を覆う天井部材に取付具を介して、該天井部材から下方に垂れ下がった状態で弾性線状部材を配設し、該弾性線状部材の垂れ下がった先端部は、前記障害部材の先端部と前記最小幅部との間で、前記中央開口部の内周縁近傍に位置し、前記障害部材の先端部の位置を通過した前記物品の中で、端部または全体が前記中央開口部へ片寄った状態で搬送され、前記弾性線状部材に衝突して前記ターンテーブル本体の内側へ向けて弾かれた前記物品を、前記中央開口部に落とし込むようにし、前記中央開口部へ片寄った部分のない状態で搬送された前記物品を、前記弾性線状部材が障害とならないように搬送させることを特徴とする。
【0023】
請求項8に係る発明の整列装置は、投入された物品を搬送するターンテーブルと、該ターンテーブルの上方に固定され、ターンテーブルにて搬送される物品を所定の姿勢に整列するガイドと、を含んで構成され、前記ターンテーブルは、略円形の中央開口部が開設された環状のターンテーブル本体と、該ターンテーブル本体の回転駆動装置と、を含んで構成され、前記ガイドは、ターンテーブル本体外周縁の2点と連絡して、前記中央開口部の内周縁に近接し該中央開口部内周縁との間に最小幅部を形成すると共に、投入された物品が該最小幅部に向かうように物品を導き、また該最小幅部を通過した物品が該ターンテーブル本体外周縁に設けられた出口に向かうように物品を導く主ガイドと、前記最小幅部の下流の主ガイドに略沿って設けられ該主ガイドとの間を物品が通過するように物品を導く補助ガイドと、から構成され、前記ターンテーブル本体の中央開口部を該ターンテーブル本体上面からオーバーフローした物品の落とし込み部とし、前記最小幅部を通過した物品を搬出することにより一列に整列させる整列装置であって、主ガイド内側下方には、通路外側を基点とし、該通路内側へ向けて延びることで、該通路の幅を狭める障害部材を設け、該障害部材が前記最小幅部の手前に位置し、かつ前記ターンテーブル本体半径に対して直交する搬送方向に沿って延びると共に、前記直交部は、前記通路の幅を、前記最小幅部の幅より狭め、かつ、前記ターンテーブル本体の上方空間を覆う天井部材に取付具を介して、該天井部材から下方に垂れ下がった状態で弾性線状部材を配設し、該弾性線状部材の垂れ下がった先端部は、前記障害部材の前記直交部と前記最小幅部との間で、前記中央開口部の内周縁近傍に位置し、前記障害部材の前記直交部の位置を通過した前記物品の中で、端部または全体が前記中央開口部へ片寄った状態で搬送され、前記弾性線状部材に衝突して前記ターンテーブル本体の内側へ向けて弾かれた前記物品を、前記中央開口部に落とし込むようにし、前記中央開口部へ片寄った部分のない状態で搬送された前記物品を、前記弾性線状部材が障害とならないように搬送させることを特徴とする。
【0024】
請求項9に係る発明の整列装置は、投入された物品を搬送するターンテーブルと、該ターンテーブルの上方に固定され、ターンテーブルにて搬送される物品を所定の姿勢に整列するガイドと、を含んで構成され、前記ターンテーブルは、略円形の中央開口部が開設された環状のターンテーブル本体と、該ターンテーブル本体の回転駆動装置と、を含んで構成され、前記ガイドは、ターンテーブル本体外周縁の2点と連絡して、前記中央開口部の内周縁に近接し該中央開口部内周縁との間に最小幅部を形成すると共に、投入された物品が該最小幅部に向かうように物品を導き、また該最小幅部を通過した物品が該ターンテーブル本体外周縁に設けられた出口に向かうように物品を導く主ガイドと、前記最小幅部の下流の主ガイドに略沿って設けられ該主ガイドとの間を物品が通過するように物品を導く補助ガイドと、から構成され、前記ターンテーブル本体の中央開口部を該ターンテーブル本体上面からオーバーフローした物品の落とし込み部とし、前記最小幅部を通過した物品を搬出することにより一列に整列させる整列装置であって、主ガイド内側下方には、通路外側を基点とし、該通路内側へ向けて延びることで、該通路の幅を狭める障害部材を設け、前記障害部材の先端部が前記最小幅部に位置すると共に、該先端部は、前記通路の幅を、前記最小幅部の幅より狭め、かつ、前記ターンテーブル本体の上方空間を覆う天井部材に取付具を介して、該天井部材から下方に垂れ下がった状態で弾性線状部材を配設し、該弾性線状部材の垂れ下がった先端部は、前記最小幅部の前記中央開口部内周縁近傍に位置し、前記障害部材の先端部の位置を通過した前記物品の中で、端部または全体が前記中央開口部へ片寄った状態で搬送され、前記弾性線状部材に衝突して前記ターンテーブル本体の内側へ向けて弾かれた前記物品を、前記中央開口部に落とし込むようにし、前記中央開口部へ片寄った部分のない状態で搬送された前記物品を、前記弾性線状部材が障害とならないように搬送させることを特徴とする。
【0025】
請求項10に係る発明の整列装置は、投入された物品を搬送するターンテーブルと、該ターンテーブルの上方に固定され、ターンテーブルにて搬送される物品を所定の姿勢に整列するガイドと、を含んで構成され、前記ターンテーブルは、略円形の中央開口部が開設された環状のターンテーブル本体と、該ターンテーブル本体の回転駆動装置と、を含んで構成され、前記ガイドは、ターンテーブル本体外周縁の2点と連絡して、前記中央開口部の内周縁に近接し該中央開口部内周縁との間に最小幅部を形成すると共に、投入された物品が該最小幅部に向かうように物品を導き、また該最小幅部を通過した物品が該ターンテーブル本体外周縁に設けられた出口に向かうように物品を導く主ガイドと、前記最小幅部の下流の主ガイドに略沿って設けられ該主ガイドとの間を物品が通過するように物品を導く補助ガイドと、から構成され、前記ターンテーブル本体の中央開口部を該ターンテーブル本体上面からオーバーフローした物品の落とし込み部とし、前記最小幅部を通過した物品を搬出することにより一列に整列させる整列装置であって、主ガイド内側下方には、通路外側を基点とし、該通路内側へ向けて延びることで、該通路の幅を狭める障害部材を設け、前記障害部材は、前記ターンテーブル本体半径に対して直交する搬送方向に沿って延びると共に、前記直交部が前記最小幅部に位置し、かつ、前記ターンテーブル本体の上方空間を覆う天井部材に取付具を介して、該天井部材から下方に垂れ下がった状態で弾性線状部材を配設し、該弾性線状部材の垂れ下がった先端部は、前記最小幅部の前記中央開口部内周縁近傍に位置し、前記障害部材の前記直交部の位置を通過した前記物品の中で、端部または全体が前記中央開口部へ片寄った状態で搬送され、前記弾性線状部材に衝突して前記ターンテーブル本体の内側へ向けて弾かれた前記物品を、前記中央開口部に落とし込むようにし、前記中央開口部へ片寄った部分のない状態で搬送された前記物品を、前記弾性線状部材が障害とならないように搬送させることを特徴とする。
【0026】
請求項11に係る発明は、請求項6ないし10のいずれか1つに記載の発明において、
前記弾性線状部材は、下方に垂れ下がって下流方向に傾斜するように配設されると共に、その先端がターンテーブル本体の中央開口部の内側面またはターンテーブル本体の中央開口部近傍の上面に、近接若しくは接触し、かつ、中央開口部の中央に向けて膨らむ湾曲形状をなすと共に、前記ターンテーブル本体の移動方向と直交する側部側から見た場合の弾性線状部材先端部の傾斜角度が、0〜85度の角度に設定されることを特徴とする。
【0027】
請求項12に係る発明は、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の発明において、
前記投入された物品は、形状の異なる複数の物品であることを特徴とする。
【0028】
かかる本発明の作用を説明する。
請求項1〜6に係る発明において、ターンテーブル本体上方の天井部材を多孔板としたので、外側からターンテーブルやガイドがよく見え、さらに多孔板の孔を利用して固定具でガイドを固定できるので、ガイドの位置調整が容易に行え、作業性に優れると共に、ガイドの取付位置の微調整も可能であるため、ターンテーブル本体上でのガイドの形状、すなわちガイドのルート位置やガイドで構成される搬送路の幅等を微妙に調整することが容易となる。
【0029】
例えば、実際に装置を動作させながら、投入される物品に合わせて搬送路幅を調整することができ、これにより、ガイドの各箇所の位置を最適に設定でき、物品を精度よく円滑に所定の姿勢に整列することができる。
【0030】
特に、請求項2に係る発明において、取付板の複数の孔の内で、天井部材を形成する多孔板の孔に一致した孔と該多孔板の孔とを固定具で固定するようにしたので、多孔板の孔ピッチの寸法より小さい微妙な寸法でも位置合わせを行なうことが容易となる。
【0031】
請求項3に係る発明において、ターンテーブル本体の上方に設けられる天井部材に複数の取付具を介して板状ガイドを吊り下げ支持したので、外側から板状ガイドをが見ながら、多孔板の孔を利用して固定具で板状ガイドの各箇所の位置調整が容易に行え、ターンテーブル本体上での板状ガイドのルート形状を投入される物品に合わせて最適なものにすることが容易となる。
【0032】
請求項4に係る発明において、ガイドを複数の弾性線状ガイドで構成し、ターンテーブル本体の上方に設けられる天井部材に複数の取付具を介して複数の弾性線状ガイドを吊り下げ支持したので、外側から弾性線状ガイドをが見ながら、多孔板の孔を利用して固定具で弾性線状ガイドの各箇所の位置調整が容易に行え、ターンテーブル本体上での複数の弾性線状ガイドによって形成されるルート形状を投入される物品に合わせて最適なものにすることが容易となる。
【0033】
また、ガイドが板状のものであるとターンテーブルとガイドの隙間に物品が噛み込み運転を停止しなければならないこともあるが、特に、ガイドを複数の弾性線状ガイドで構成したので、ターンテーブルとガイドの隙間に物品が噛み込むことがなく、スムーズに誘導され、運転を停止することなく、物品を精度よく円滑に所定の姿勢に整列することができる。
【0034】
請求項5に係る発明において、ターンテーブル本体に投入された物品は、ターンテーブル本体の回転によってガイドに沿って搬送される。
ここで、ガイドは、多数かたまって投入された物品を1列に整列して1つずつ搬送するように、物品の方向を整える機能を奏する。
【0035】
すなわち、投入された物品は、主ガイドの最小幅部に向かうように導かれると共に、徐々に1列となるように方向付けられる。最小幅部は、例えば、処理対象のうちで最も大きい物品が通過可能な最小限度の幅に設定されており、正しく整列されたもの以外の物品は、ターンテーブル本体の中央開口部からなる落とし込み部に落とし込まれて除外される。
【0036】
一方、最小幅部を通過した物品は、ターンテーブルの回転作用により、最小幅部の下流の主ガイドと、該下流の主ガイドに略沿って設けられた補助ガイドとの間に導かれてターンテーブル本体の外周縁に至ると共に、ターンテーブル本体の外周速度は内周速度よりも速いため、この外周縁に向かう間に搬送される物品個々が引き離される。すなわち、物品同士が近づいて接触したまま搬送されないように、引き離し効果が奏される。
【0037】
また、補助ガイドは、最小幅部の下流の主ガイドに略沿って設けられ該主ガイドとの間を物品が通過するように物品を導くようになっているため、ターンテーブル本体の周方向への物品の移動が規制され、ターンテーブルの中央開口部側から外周縁へと物品をスムーズに案内することができる。
【0038】
しかも、主ガイドの取付位置の微調整が可能であるため、主ガイドで構成される最小幅部の幅を微妙に調整することが容易となり、投入される物品に合わせてガイドで構成される最小幅部の幅を最適に設定でき、物品を円滑に1列に整列させる精度が向上する。
【0039】
請求項6に係る発明において、ターンテーブル本体の回転によってガイドに沿って搬送されてくる物品のうち、中央開口部側近傍に並んだ不適正な物品が、弾性線状部材に衝突して中央開口部に落ちるので、主ガイドに沿って一列に整列された物品のみが最小幅部に進入する確率が向上し、整列装置から搬出される物品が円滑に1列に整列される精度が向上する。
【0040】
しかも、弾性線状部材の取付位置の微調整が可能であるため、実際に装置を動作させながら、投入される物品に合わせて弾性線状部材の位置を調整することができ、これにより、ターンテーブルに投入される物品が大きいものから小さいものまで各種異なっている場合であっても、弾性線状部材による物品の通過規制効果が最適に得られる。
【0041】
請求項7〜10に係る発明において、ターンテーブル本体に投入された物品は、ターンテーブル本体の回転によってガイドに沿って搬送される。
ここで、ガイドは、多数かたまって投入された物品を1列に整列して1つずつ搬送するように、物品の方向を整える機能を奏する。
【0042】
すなわち、投入された物品は、主ガイドの最小幅部に向かうように導かれると共に、徐々に1列となるように方向付けられる。最小幅部は、例えば、処理対象のうちで最も大きい物品が通過可能な最小限度の幅に設定されており、正しく整列されたもの以外の物品は、ターンテーブル本体の中央開口部からなる落とし込み部に落とし込まれて除外される。
【0043】
さらに、請求項7〜10に係る発明においては、それぞれ主ガイド内側に所定の形状の障害部材と、中央開口部側の天井部材に下方に垂れ下がって衝突する物品を該中央開口部に落とし込むようにする弾性線状部材とを設けたことにより、最小幅部に向かって並列に並んで搬送されるような2つの小さい物品は、障害部材によって中央開口部側に寄せられ、並列に並んだ2つの小さい物品のうち中央開口部側に位置する物品は、中央開口部からなる落とし込み部に落とし込まれて除外され、ターンテーブル本体の外周側に位置する物品のみが最小幅部を通過する。
【0044】
また、主ガイド内側に設けられる障害部材は、その先端部または全体が主ガイドの内側下方に位置しているため、主ガイド内面と中央開口部内周縁との間の間隔全体を縮めるものではなく、主ガイドに適正に導かれた整列状態の大きい物品は、障害部材に接触して、障害部材によって中央開口部側に多少寄せられが、落とし込み部に落とし込まれて除外されることはない。
【0045】
すなわち、例えば、最小幅部を処理対象のうちで最も大きい物品が通過可能な最小限度の幅に設定した場合には、適正な向きの大きい物品の通過は円滑に行われつつ、小さい物品が並列に並んで最小幅部を通過することが阻止され、それぞれ正しく整列されたもの以外の物品を除外することができ、物品を1列に整列して1つずつ搬送する精度が向上すると共に、大きい物品が適正に整列されているにもかかわらず、全て除外されることもなく、円滑な整列作業が行われる。
【0046】
さらに、ターンテーブル本体の回転によってガイドに沿って搬送されてくる物品のうちの中央開口部側近傍に並んだ不適正な物品や前記障害部材によって中央開口部側に押しやられた不適切な物品は、弾性線状部材に衝突して中央開口部に落ちるので、主ガイドに沿って一列に整列された物品のみが最小幅部に進入する確率がさらに向上し、整列装置から搬出される物品が円滑に1列に整列される精度がより向上する。
【0047】
一方、最小幅部を通過した物品は、ターンテーブルの回転作用により、最小幅部の下流の主ガイドと、該下流の主ガイドに略沿って設けられた補助ガイドとの間に導かれてターンテーブル本体の外周縁に至ると共に、ターンテーブル本体の外周速度は内周速度よりも速いため、この外周縁に向かう間に搬送される物品個々が引き離される。すなわち、物品同士が近づいて接触したまま搬送されないように、引き離し効果が奏される。
【0048】
また、補助ガイドは、最小幅部の下流の主ガイドに略沿って設けられ該主ガイドとの間を物品が通過するように物品を導くようになっているため、ターンテーブル本体の周方向への物品の移動が規制され、ターンテーブルの中央開口部側から外周縁へと物品をスムーズに案内することができる。
【0049】
以上、このようにして、投入される物品が大きいものから小さいものまで各種異なっている場合であっても、物品が円滑に1列に整列される精度が向上する。請求項11に係る発明において、弾性線状部材の先端位置の適切な設定により、物品の適切な通過規制が行われる。
【0050】
請求項12に係る発明においては、請求項1〜11に係わる整列装置において形状の異なる複数の物品を効果的に整列するすることができる。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の整列装置を、物品として、清涼飲料水等のプラスチック廃棄物や食品、洗剤等のプラスチック容器等の形状(大きさを含む)の異なるプラスチック廃棄物の分別装置に適用した例である。
【0052】
図1〜図3において、分別装置は、投入されたプラスチック廃棄物1を搬送しつつ一列に整列して一つずつ排出する本発明に係る整列装置2と、この整列装置2から排出されたプラスチック廃棄物1を搬送する搬送装置3であって、プラスチックの種類を識別しその種類に応じてプラスチック廃棄物1を分別するエリアを搬送路またはその近傍に備えた搬送装置3とを含んで構成される。つまり本実施形態にあっては、この搬送装置3は、プラスチックの種類を識別する識別装置4と、この識別装置4の下流に設けられたプラスチックの種類に対応した複数の分別排出部5と、前記識別装置4の識別結果に基づいて、プラスチック廃棄物1をそのプラスチックの種類に対応した前記分別排出部5に分別排出する分別排出装置6と、を搬送路またはその近傍に備えて構成される。
【0053】
前記整列装置2は、回転駆動されるターンテーブル8と、該ターンテーブル8上にプラスチック廃棄物1を順次投入する物品投入部9と、ターンテーブル8上に投入されたプラスチック廃棄物1を前記識別装置4に対して排出する物品排出部10(出口)と、ターンテーブル8の上方に固定され、投入されたプラスチック廃棄物1を所定の姿勢に整列し、これを物品排出部10に向けて案内するガイドとしての整流ガイド11と、を含んで構成される。
【0054】
ターンテーブル8は、円形の中央開口部12が開設された円環状のターンテーブル本体13と、該ターンテーブル本体13の回転駆動装置と、を含んで構成され、投入されたプラスチック廃棄物1を搬送装置3に搬送する。
【0055】
ターンテーブル本体13は支持足14により所定高さに支持されている。
支持足14の上端部には円環状のレール部材15が固定取付されており、このレール部材15にターンテーブル本体13下面の外周部に夫々固定取付された車輪16が支持される。
【0056】
また、ターンテーブル本体13下面の中央開口部12周りには円環状の取付部材17が固定取付されている。この取付部材17の内周面に当接して、取付部材17を水平に回転支持するローラ部材21が、支持足14に固定されたローラ固定部材14Aに設けられており、ターンテーブル本体13は、ローラ部材21により横移動を拘束されながら水平回転可能となっている。
【0057】
前記取付部材17の外周部には外周面に歯部を有する円環状の歯車18が固定取付されている。
前記支持足14の側部にはモータ19が固定取付されており、このモータ19の回転駆動軸には前記歯車18と噛み合う歯車20が固定取付され、モータ19の駆動により、歯車20とこの歯車20と噛み合う歯車18が回転して、ターンテーブル本体13が図1の矢印の如く右回転駆動される。
【0058】
前記整流ガイド11は、主ガイド11Aと補助ガイド11Bとから構成されている。
前記主ガイド11Aは、ターンテーブル本体13外周縁の2点(始点Xと終点Y)と連絡して前記中央開口部12の内周縁に近接して、中央開口部12内周縁との間に最小幅部13bを形成する最小幅形成部11bと、前記物品投入部9の下流にあり、投入されたプラスチック廃棄物1が最小幅形成部11bに向かうようにプラスチック廃棄物1を導く搬入ガイド部11aと、最小幅形成部11bを通過したプラスチック廃棄物1が搬送装置3に向かうようにプラスチック廃棄物1を導く搬出ガイド部11cと、を有している。すなわち、主ガイド11Aは、ターンテーブル本体13外周縁の2点と連絡して、前記中央開口部12の内周縁に近接し該中央開口部12内周縁との間に最小幅部13bを形成すると共に、投入されたプラスチック廃棄物1が該最小幅部13bに向かうようにプラスチック廃棄物1を導き、また該最小幅部13bを通過したプラスチック廃棄物1が該ターンテーブル本体13外周縁に設けられた出口に向かうようにプラスチック廃棄物1を導くように設けられている。
【0059】
本実施形態にあっては、主ガイド11Aは、ターンテーブル本体13外周縁の前記物品投入部9近傍の下流位置の始点Xと該始点Xからターンテーブル本体13中心に対して所定角度離間した物品排出部10近傍位置の終点Yとを繋ぐように前記中央開口部12内周縁に略沿って略円弧状に設けられ、かつターンテーブル本体13外周縁の始点Xから終点Yに向かう途中で徐々に中央開口部12内周縁に近づいて中央開口部12内周縁との間に最小幅部13bを形成し、該最小幅部13bからターンテーブル本体13外周縁の終点Yに至るように設けられた板部材から構成される。
【0060】
前記補助ガイド11Bは、最小幅部13bの下流の主ガイド11Aに、すなわち前記搬出ガイド部11cに、略沿って設けられ、搬出ガイド部11cとの間をプラスチック廃棄物1が通って搬送装置3に向かうようにプラスチック廃棄物1を導くように構成されている。つまり、補助ガイド11Bは、物品出口部10において主ガイド11Aの終点Yから所定長さ搬出ガイド部11c形状に略沿って略平行に所定間隔隔てターンテーブル本体13内周縁から外周縁へと横断する板部材から構成される。この補助ガイド11Bのターンテーブル本体13内周部側の端部11dは中央開口部12内周縁からさらに中央開口部側に所定長さ延設されている。
【0061】
かかる主ガイド11Aと補助ガイド11Bとは、支持足14に支持されて、ターンテーブル本体13外周部と上面部を覆うように配設される遮蔽カバー22の天井部材に複数の取付具81を介して吊り下げ支持され、それぞれその下端面がターンテーブル本体13上面から所定距離(僅かな間隙)離間するように配設される。この遮蔽カバー22の天井部材は、円環状で中央開口部12より少し小さい径の天井開口部が形成されている。
【0062】
なお、整流ガイド11によりターンテーブル本体13上面に形成される物品搬送路の幅の最小幅部13bは、ターンテーブル本体13中心に対して物品投入部9から略180度の角度隔てた位置に設けられ、投入されるプラスチック廃棄物1の最大幅のものが通過可能な最小限度の幅に設定される。
【0063】
前記ターンテーブル本体13の中央開口部12は、ターンテーブル本体13上面に形成される物品搬送路からオーバーフローしたプラスチック廃棄物1の落とし込み部となる。
【0064】
ここで、本発明においては、上記の遮蔽カバー22の天井部材を多孔板80により形成する一方、整流ガイド11を天井部材に吊り下げて取り付けるための上記取付具81を、整流ガイド11を取り付けた取付板82であって、遮蔽カバー22の天井部材を形成する多孔板80の孔80Aにつらなることが可能な孔82Aを有する取付板82と、多孔板80と取付板82とを固定する固定具であって、つらなった多孔板80の孔80Aと取付板82の孔82Aとに挿通される軸部材としてのボルト83とこれにねじ嵌合されるナット84からなる着脱自在な固定具と、を含んで構成する(図4および図5参照)。
【0065】
前記多孔板80としては、例えば、炭素鋼やステンレス鋼等の鋼板に、図6に示すように、丸孔、長孔、四角孔、菱形孔、六角孔等の孔を所定のピッチで多数形成したパンチングメタルと称されるものや、JIS G 3351に規定されているエキスパンドメタル、さらには、木板に上記のような形状の孔を形成したもの等が挙げられる。
【0066】
特に、好ましくは、ステンレス鋼に直径2〜15mmの丸孔がピッチ3〜20mmの千鳥状に打ち抜かれたものが良く、さらに好ましくは、直径6〜10mmの丸穴がピッチ9〜15mmの千鳥状に打ち抜かれたものが良い。
【0067】
このような径とピッチの孔を採用することによって、後述する整流ガイド11の各位置調整の作業時において、外側からターンテーブル本体13や整流ガイド11が良く視認できると共に、各調整位置をより細かく設定できる。
【0068】
次に、取付具81の詳細構造を図4および図5に基づいて説明する。
取付具81の取付板82は、円形に形成され、その中心部を中心とした円形線に沿って複数の孔82Aが形成されている。
【0069】
図4の例においては、孔82Aは相互に30度の角度間隔をもって、合計12個設けられている。隣接する孔82A同士のピッチは、前記多孔板80の孔80A同士のピッチと異なる寸法に形成され、中心部を介して直径方向の対称位置に位置する孔82A同士のピッチは、多孔板80の孔80A間のピッチと倍数の寸法に形成される。
【0070】
かかる取付板82の下面の中心部には、該取付板82面と垂直に板面が配される方形板状の固定片85の一端部が溶接によって固着されている。
そして、かかる固定片85の他端部の離間する2位置に皿ボルト86とナット87によって整流ガイド11の上端部が固定される。この整流ガイド11の板厚さは、人手で変形可能な薄さになっている。
【0071】
このように整流ガイド11が取り付けられた取付具81は、天井部材の前記天井開口部から搬入され、その取付板82を多孔板80の下面に当接させた状態で、少なくとも1つの孔82Aを多孔板80側の孔80Aにつらなるようにし、両者の孔82A,80Aに多孔板80の下面側からボルト83を挿通して、ボルト83の孔80Aからの突出端部にナット84をねじ込むことにより、多孔板80に固定される。なお、2つ以上の孔82Aを固定した方が安定して整流ガイド11が固定できる。
【0072】
さらに、取付具81の取付板82としては、少なくとも1つの孔が形成されていれば、多孔板80に取り付けることができ、取付位置の調整が可能であるが、多孔板80と同じように多数の孔が形成された構成とする方がよい。その場合、前記取付板82の隣接する孔82A同士のピッチは、多孔板80の孔80A同士のピッチが細かい場合には、同じピッチで形成し、調整寸法が1ピッチ分の寸法としてもよいが、多孔板80の孔80A同士のピッチが荒い場合は、複数の異なるピッチ寸法の孔82Aを設けると、取付板82の孔82Aと多孔板80の孔80Aとがつらなる部分がどこかで生じるので、そのつらなる孔にボルト83を挿入するようにすれば、その取付位置の調整が細かくできるので有効である。
【0073】
以上の構成は、遮蔽カバー22の天井部材を多孔板80により形成する点を大きな特徴としている。さらに、この特徴を活かして、プラスチック廃棄物1の整列により有効なガイドとしての独特の弾性線状部材を遮蔽カバー22の天井部材を構成する多孔板80に取り付けることができる。
【0074】
すなわち、図5において、主ガイド11Aの搬入ガイド部11a位置よりも内側位置の遮蔽カバー22の天井部材から下方に垂れ下がって搬送方向に傾斜するように配設されると共に、その先端がターンテーブル本体13の中央開口部12の内面上部若しくは該内面近傍の上面に近接若しくは接触し、かつ、ターンテーブル本体13内側に向けて膨らむ湾曲形状をなす複数(例えば2つ)の弾性線状部材88が設けられている。
【0075】
この場合、上記の膨らみの設定は、弾性線状部材88が、大きさが最大のプラスチック廃棄物1の側面に、僅かに接してまたは近接して沿うように、調整して行う。
【0076】
かかる弾性線状部材88は、図5に示すように、取付具89を介して遮蔽カバー22の天井部材を形成する多孔板80に取り付けられる。
前記取付具89は、多孔板80の孔80Aにつらなることが可能な(合致可能な)孔90Aを有する取付板90と、多孔板80と取付板90とを固定する固定具であって、合致した多孔板80の孔80Aと取付板90の孔90Aとに挿通されるボルト91とこれにねじ嵌合されるナット92からなる固定具と、から構成される。
【0077】
取付板90は、円形に形成され、その中心部を中心とした円形線に沿って複数の孔90Aが形成されている。
図5(C)の例においては、孔90Aは相互に60度の角度間隔をもって、合計6個設けられている。隣接する孔90A同士のピッチは、多孔板80の孔80A同士のピッチと異なる寸法に形成され、中心部を介して直径方向の対称位置に位置する孔90A同士のピッチは、多孔板80の孔80A間のピッチと倍数の寸法に形成される。
【0078】
かかる取付板90の下面の中心部には、該取付板90面と垂直に中心軸が配される軸部材93の一端部が溶接によって固着されている。
軸部材93には、その中心軸を貫通する孔93Aが形成され、この孔93Aに弾性線状部材88が挿入支持され、該弾性線状部材88の基端は軸部材93Bにボルト・ナット94によって固定される。
【0079】
このように弾性線状部材88が取り付けられた取付板90は、天井部材の前記天井開口部から搬入され、これを多孔板80の下面に当接させた状態で、少なくとも1つの孔を多孔板80の孔80Aにつらなるようにし、両者の孔90A,80Aに多孔板80の下面側からボルト91を挿通して、ボルト91の孔80Aからの突出端部にナット92をねじ込むことにより、多孔板80に固定される。なお、2つ以上の孔90Aを固定した方が安定して弾性線状部材88が固定できる。
【0080】
さらに、取付具89の取付板90としては、少なくとも1つの孔が形成されていれば、多孔板80に取り付けることができ、取付位置の調整が可能であるが、多孔板80と同じように多数の孔が形成された取付板とする方がよい。その場合、前記取付板90の隣接する孔90A同士のピッチは、多孔板80の孔80A同士のピッチが細かい場合には、同じピッチで形成し、調整寸法が1ピッチ分の寸法としてもよいが、多孔板80の孔80A同士のピッチが荒い場合は、複数の異なるピッチ寸法の孔90Aを設けると、取付板90の孔90Aと多孔板80の孔80Aとがつらなる部分がどこかで生じるので、そのつらなる孔にボルト91を挿入するようにすれば、その取付位置の調整が細かくできるので有効である。
【0081】
このようにして多孔板80に固定取付された弾性線状部材88は、後述する所定の角度に折り曲げられる。
ここで、ターンテーブル本体13の径方向と直交する方向の側部側から見た場合の弾性線状部材88の取付角度α(図5(A)参照)は、0〜30度の範囲で設定するのが良く、かかる弾性線状部材88の取付角度αの設定により、プラスチック廃棄物1が弾性線状部材88に接触すると、プラスチック廃棄物1を下側に押すような力が効果的に加わる。
【0082】
弾性線状部材88を構成するものとしては、好ましくはピアノ線が採用できる。ピアノ線の材質としては、「JIS G 3502 ピアノ線材」等で規定されている各種炭素鋼が使用できる。また、弾性線状部材88としては、ピアノ線と略同等な柔軟な線材、例えば溶接棒やばね鋼等からなる線材を使用しても良く、「JIS G 3507 冷間圧造用炭素鋼線材」、「JIS G 3506 硬鋼線材」も良い。さらには、プラスチック等の樹脂製の線材を使用しても良い。また、その形状は、特に限定されず、横断面形状が四角形等の角形状でも良いが、好ましくは横断面形状が円形状が良い。
【0083】
その他、帯状のバネ鋼、根本がバネやゴムで先端が中空の管状の鋼等を用いてもよく、根本で弾性力があればよく、先端部では弾性は特に重要ではない。
また、根本が弾性力が重要なので、根本の弾性線状ガイド70,71の上に、さらに別の弾性ガイド(コイルバネやゴム)を被覆するようにするとよい。
【0084】
また、弾性線状部材88の横断面形状が円形状の場合、その直径は、0.5〜4mm、好ましくは2〜3mm程度が好ましい。
ところで、本実施形態においては、主ガイド11A内側には、次に説明するような障害部材が設けられている。
【0085】
かかる障害部材としては、基本的に次の4つの形態のものがある。第1の形態では、主ガイド11A内側下方には、通路外側を基点とし、該通路内側へ向けて延びることで、該通路の幅を狭める障害部材Aを設け、障害部材Aの先端部が最小幅部13bの手前(上流)に位置すると共に、該先端部は、前記通路の幅を、最小幅部13bの幅より狭めている。
【0086】
第2の形態では、主ガイド11A内側下方には、通路外側を基点とし、該通路内側へ向けて延びることで、該通路の幅を狭める障害部材Bを設け、障害部材Bが最小幅部13bの手前に位置し、かつターンテーブル本体13半径に対して直交する搬送方向に沿って延びると共に、前記直交部は、前記通路の幅を、前記最小幅部13bの幅より狭めている。
【0087】
図7は、かかる第1の形態および第2の形態の各障害部材A,Bの構成の原理図であり、障害部材A,Bは図の斜線で示す領域に収まるように配置される。一方、第3の形態では、主ガイド11A内側下方には、通路外側を基点とし、該通路内側へ向けて延びることで、該通路の幅を狭める障害部材Cを設け、障害部材Cの先端部が最小幅部13bに位置すると共に、該先端部は、前記通路の幅を、前記最小幅部13bの幅より狭めている。
【0088】
第4の形態では、主ガイド11A内側下方には、通路外側を基点とし、該通路内側へ向けて延びることで、該通路の幅を狭める障害部材Dを設け、障害部材Dは、ターンテーブル本体13半径に対して直交する搬送方向に沿って延びると共に、前記直交部が最小幅部13bに位置している。
【0089】
図8は、かかる第3の形態および第4の形態の各障害部材C,Dの構成の原理図であり、障害部材C,Dは図の斜線で示す領域に収まるように配置される。
かかる第1〜第4の形態の障害部材としては、棒状部材や釘等、あるいは、弾性線状部材から構成することができる。
【0090】
この弾性線状部材としては、好ましくはピアノ線が採用できる。ピアノ線の材質としては、「JIS G 3502 ピアノ線材」等で規定されている各種炭素鋼が使用できる。弾性線状部材としては、ピアノ線と略同等な柔軟な線材、例えば溶接棒やばね鋼等からなる線材を使用しても良く、「JIS G 3507 冷間圧造用炭素鋼線材」、「JIS G 3506 硬鋼線材」も良い。さらには、プラスチック等の樹脂製の線材を使用しても良い。また、その形状は、特に限定されず、横断面形状が四角形等の角形状でも良いが、好ましくは横断面形状が円形状が良い。
【0091】
その他、帯状のバネ鋼、根本がバネやゴムで先端が中空の管状の鋼等を用いてもよく、根本で弾性力があればよく、先端部では弾性は特に重要ではない。
また、根本が弾性力が重要なので、根本の弾性部材の上に、さらに別の弾性部材(コイルバネやゴム)を被覆するようにするとよい。
【0092】
また、弾性線状部材の横断面形状が円形状の場合、その直径は、0.5〜4mm、好ましくは2〜3mm程度が好ましい。
さらに、上記障害部材としては、プラスチック廃棄物1に面する面として、上部が主ガイド11A側で下部がターンテーブル本体13の中央開口部12内縁側に位置する傾斜面を有するブロックから構成することができる。
【0093】
このブロックとしては、直角三角柱、棒状の四角柱でプラスチック廃棄物1と面する面が傾斜面のもの等が適用され、傾斜面さえあればよく、傾斜面の後ろはなくてもよい(例えば板状でもよい)。
【0094】
好ましくは、傾斜面を滑りやすくし、プラスチック廃棄物1が引っかからないようにするのがよく、例えば、アルマイト、フッ素樹脂(テフロン)等のコーテングをするとよい。
【0095】
次に、かかる第1〜第4の形態の障害部材の具体的な実施例を図6〜図23に基づいて説明する。
図9および図10の実施例は、第1の形態の障害部材であり、この障害部材を弾性線状部材60から構成し、かつ、弾性線状部材60とターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σを、0度〜85度の角度に設定すると共に、その弾性線状部材60の先端部において、ターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線に沿った縦断面から見た場合の該弾性線状部材60の傾斜角度βを、30〜60度の角度に設定したものである。
【0096】
図11および図12の実施例は、第1の形態の障害部材であり、障害部材は、プラスチック廃棄物1に面する面として、上部が主ガイド11A側で下部がターンテーブル本体13の中央開口部12内縁側に位置する傾斜面61Aを有するブロック61から構成したものであり、かつ、傾斜面61A(傾斜面61A上の水平線)とターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σを、85度以下の角度(0度を含まず)に設定すると共に、傾斜面61Aにおいて、ターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線に沿った縦断面から見た場合の該傾斜面61Aの傾斜角度βを、30〜60度の角度に設定したものである。
【0097】
図13および図14の実施例は、第1の形態の障害部材であり、この障害部材を弾性線状部材62から構成し、かつ、弾性線状部材62とターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σと、その弾性線状部材62の先端部において、ターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線に沿った縦断面から見た場合の該弾性線状部材62の傾斜角度βとを、0度の角度に設定したものである。
【0098】
なお、第1の形態のいずれの実施例においても、多孔板80に取付具89を介して下方に垂れ下がって衝突するプラスチック廃棄物1を該中央開口部12に落とし込むようにする弾性線状部材88の先端部が、弾性線状部材60の先端部や弾性線状部材62の先端部と最小幅部13bとの間で、前記中央開口部12の内周縁近傍に位置するように、設けられている。
【0099】
図15および図16の実施例は、第2の形態の障害部材であり、この障害部材を、プラスチック廃棄物1に面する面として、上部が主ガイド11A側で下部がターンテーブル本体13の中央開口部12内縁側に位置する傾斜面63Aを有するブロック63から構成し、かつ、傾斜面63A(傾斜面63A上の水平線)とターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σを、90度の角度に設定すると共に、傾斜面63Aにおいて、ターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線に沿った縦断面から見た場合の該傾斜面63Aの傾斜角度βを、30〜60度の角度に設定したものである。
【0100】
図17および図18の実施例は、第2の形態の障害部材であり、この障害部材を弾性線状部材64から構成し、かつ、弾性線状部材64とターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σを、90度の角度に設定したものである。
【0101】
なお、第2の形態のいずれの実施例においても、多孔板80に取付具89を介して下方に垂れ下がって衝突するプラスチック廃棄物1を該中央開口部12に落とし込むようにする弾性線状部材88の先端部が、ブロック63や弾性線状部材64の回転中心Oを通る中心線との直交部と、最小幅部13bと、の間で、前記中央開口部の内周縁近傍に位置するように、設けられている。
【0102】
図19および図20の実施例は、第3の形態の障害部材であり、この障害部材を、弾性線状部材65から構成し、かつ、弾性線状部材65とターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σを、0度〜85度の角度に設定すると共に、その弾性線状部材65の先端部において、ターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線に沿った縦断面から見た場合の該弾性線状部材65の傾斜角度βを、30〜60度の角度に設定したものである。
【0103】
図21および図22の実施例は、第3の形態の障害部材であり、この障害部材を、プラスチック廃棄物1に面する面として、上部が主ガイド11A側で下部がターンテーブル本体13の中央開口部12内縁側に位置する傾斜面66Aを有するブロック66から構成し、かつ、傾斜面66Aとターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σを、0度〜85度の角度に設定すると共に、前記傾斜面の傾斜角度βを、30〜60度の角度に設定したものである。
【0104】
図23および図24の実施例は、第3の形態の障害部材であり、この障害部材を、弾性線状部材67から構成し、かつ、弾性線状部材67とターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σを、0度の角度に設定したものである。
【0105】
図25および図26の実施例は、第4の形態の障害部材であり、この障害部材を、プラスチック廃棄物1に面する面として、上部が主ガイド11A側で下部がターンテーブル本体13の中央開口部12内縁側に位置する傾斜面68Aを有するブロック68から構成し、かつ、傾斜面68A(傾斜面68A上の水平線)とターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σを、90度の角度に設定すると共に、傾斜面68Aにおいて、ターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線に沿った縦断面から見た場合の該傾斜面68Aの傾斜角度βを、30〜60度の角度に設定したものである。
【0106】
図27および図28の実施例は、第4の形態の障害部材であり、この障害部材を、弾性線状部材69から構成し、かつ、弾性線状部材69とターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σを、90度の角度に設定したものである。
【0107】
なお、障害部材を弾性線状部材から構成したものにおいて、弾性線状部材とターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σは、より好ましくは70度〜80度の角度に設定するのがよい。
【0108】
また、障害部材を傾斜面を有するブロックから構成したものにおいて、傾斜面(傾斜面上の水平線)とターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σを、好ましくは70度〜80度の角度に設定するのがよい。
【0109】
上記の水平交差角度は、上から見た際(投影の際)の水平面上に形成される傾斜面上の水平線や弾性線状部材の中心線との角度を指すものである。
なお、第3の形態およびの第4の形態のいずれの実施例においても、多孔板80に取付具89を介して下方に垂れ下がって衝突するプラスチック廃棄物1を該中央開口部12に落とし込むようにする弾性線状部材88の先端部が、最小幅部13bの中央開口部12内周縁近傍に位置するように、設けられている。
【0110】
次に、かかる構成の整列装置の作用について説明する。
プラスチック廃棄物1は、図示しない投入装置から整列装置2のターンテーブル本体13の物品投入部9に投入され、この投入されたプラスチック廃棄物1は、ターンテーブル本体13の右回転によって整流ガイド11に沿って搬送され、この物品排出部10へと至る。
【0111】
ここで、整流ガイド11は、物品投入部9に多数かたまって投入されたプラスチック廃棄物1を1列に整列して1つずつ後段の搬送装置3のコンベヤ24Aに搬送されるように、プラスチック廃棄物1の方向に整える機能を奏する。
【0112】
すなわち、整流ガイド11の主ガイド11Aは、ターンテーブル本体13外周縁の2点(始点Xと終点Y)と連絡して前記中央開口部12の内周縁に近接し、中央開口部12内周縁との間に最小幅部13bを形成すると共に、投入されたプラスチック廃棄物1が最小幅部13bに向かうようにプラスチック廃棄物1を導き、また最小幅部13bを通過したプラスチック廃棄物1がタンーンテーブル本体13外周縁に設けられた物品排出部10に向かうようにプラスチック廃棄物1を導くように形成されており、特に本実施形態においては、ターンテーブル本体13外周縁の前記物品投入部9近傍位置の始点Xと該始点Xからターンテーブル本体13中心に対して所定角度離間した物品排出部10近傍位置の終点Yとを繋ぐように前記中央開口部12内周縁に略沿って略円弧状に設け、かつターンテーブル本体13外周縁の始点Xから終点Yに向かう途中で徐々に中央開口部12内周縁に近づき、その後徐々に中央開口部12内周縁から離れてターンテーブル本体13外周縁の終点Yに至るように設けられているため、ターンテーブル本体13上の物品搬送路は、中央開口部12に向けて徐々にその幅が狭められ、物品搬送路の幅の最小幅部13bにてプラスチック廃棄物1が1つだけ通過し得るように形成される。
【0113】
このため、物品投入部9に投入されたプラスチック廃棄物1は、徐々に1列となるように方向付けられ、必要以上に搬送されるプラスチック廃棄物1は中央開口部12からなる落とし込み部に落とし込まれて除外される。
【0114】
ここで、遮蔽カバー22の天井部材を多孔板80により形成する一方、整流ガイド11の取付具81を、多孔板80の孔80Aに合致可能な孔を有する取付板82と、合致した多孔板80の孔80Aと取付板82の孔82Aとに挿通されるボルト83とナット84からなる固定具と、から構成するようにした結果、外側からターンテーブル13や整流ガイド11がよく見ることができ、整流ガイド11の取付位置の微調整が可能であるため、整流ガイド11で構成される最小幅部13bの幅を微妙に調整することが容易となる。
【0115】
例えば、実際に装置を動作させながら、投入されるプラスチック廃棄物1に合わせて最小幅部13bの幅を調整することができ、これにより、ターンテーブル本体13に投入されるプラスチック廃棄物1が大きいものから小さいものまで各種異なっている場合であっても、整流ガイド11で構成される最小幅部13bの幅を最適に設定できる。
【0116】
さらに、本実施形態において、弾性線状部材88は次のような作用を奏する。整列されて最小幅部に進入するプラスチック廃棄物1は弾性線状部材88に多少触れても、整流ガイド11の搬入ガイド部11a内面に沿って最小幅部13bを通過する(図29(A),(B)参照)。
【0117】
一方、適正に整列されずに最小幅部13bに進入するプラスチック廃棄物1は、その重心位置が最小幅部13bの内縁に近い位置にあるため、弾性線状部材88に多少でも触れると、バランスが崩れて最小幅部13bから中央開口部12へと落下する(図29(C),(D),(E)参照)。
【0118】
なお、弾性線状部材88の膨らみの設定は、上述したように、弾性線状部材88が大きさが最大のプラスチック廃棄物1の側面に僅かに接してまたは近接して沿うように調整して行うが、図29(E)の例の場合では弾性線状部材88がプラスチック廃棄物1に当たる必要があるため、これも考慮して調整を行うのが好ましい。
【0119】
このような作用により、最小幅部13bには一列に整列されたプラスチック廃棄物1が通過するため、整列装置から排出されたプラスチック廃棄物1が精度よく1列に整列されて、種々の方向を向いたり、重なって排出されることがなくなる。
【0120】
また、主ガイド11Aと補助ガイド11Bの間でプラスチック廃棄物1が引っ掛かかることも解消され、その経路を塞ぐような事態も防止できる。
特に、かかる実施形態によれば、弾性線状部材88の取付位置の微調整が可能であるため、実際に装置を動作させながら、投入されるプラスチック廃棄物1に合わせて弾性線状部材88の位置を調整することができ、これにより、ターンテーブル本体13に投入されるプラスチック廃棄物1が大きいものから小さいものまで各種異なっている場合であっても、弾性線状部材88によるプラスチック廃棄物1の通過規制効果を最適に得ることができる。
【0121】
ここで、本発明の実施形態において適用されるプラスチック廃棄物1としては、例えばプラスチック廃棄物1として各図に示したペットボトルと称されるプラスチックボトルが挙げられる。
【0122】
このようなプラスチックボトルは、大小の差こそあれ、概ね円筒状、多角形状のものが主流である。
このような円筒状、六角形、八角形等の多角形状のプラスチックボトルでは、主ガイド11A内面と接した際に、主ガイド11Aの隅部とプラスチックボトルとの間に、略三角形状をなす空間部ができ、この空間部は、大きいプラスチックボトルに対するものの方が小さいプラスチックボトルに対するものの方よりも大きい。
【0123】
そこで、仮に主ガイド11Aの隅部に、これと大きいプラスチックボトルとの間にできる大きい空間部を埋めるような障害部材を予め設置したとすると、大きいプラスチックボトルは、元々この空間部にはみ出す部分がほとんどないため、この障害部材が通過の障害にならずに通過が許容されるが、主ガイド11Aに沿って搬送される小さいプラスチックボトルにとっては、この空間部にはみ出す部分があるため、この空間部に設置した障害部材が通過の障害物となり得る。
【0124】
すなわち、大きいプラスチックボトルでは、この障害部材に接して多少中央開口部12側に寄せられるだけであるが、主ガイド11Aに沿って搬送される小さいプラスチックボトルにとっては、障害部材が通過の障害物となって、中央開口部12側に大分寄せられる。
【0125】
かかる知見に基づいて、本実施形態においては、主ガイド11A内側に独特の形態の障害部材を設けたことにより、適正に整列されていない並列に並んだ小さいプラスチック廃棄物1Bの除去作用と適正に整列されている大きいプラスチック廃棄物1Aの安定した搬送作用とができるようにしてあり、かかる作用を次に具体的に説明する。
【0126】
すなわち、それぞれ主ガイド11A内側に所定の形状の障害部材を設けたことにより、最小幅部13bに向かって並列に並んで搬送されるような2つの小さいプラスチック廃棄物1は、障害部材によって中央開口部12側に寄せられ、ついに並列に並んだ2つの小さいプラスチック廃棄物1Bのうち中央開口部12側に位置するプラスチック廃棄物1Bは、中央開口部12からなる落とし込み部に落とし込まれて除外され、主ガイド11A側に位置するプラスチック廃棄物1Bのみが最小幅部13bを通過する。
【0127】
また、主ガイド11A内側に設けられる障害部材は、その先端部または全体が主ガイド11Aの内側下方に位置しているため、主ガイド11A内面と中央開口部12内周縁との間の間隔全体を縮めるものではなく、大きいプラスチック廃棄物1Aは、障害部材に接触するものの、障害部材によって中央開口部12側に多少寄せられるが、落とし込み部に落とし込まれて除外されることはない。
【0128】
すなわち、例えば、最小幅部13bを処理対象のうちで最も大きいプラスチック廃棄物1Aが通過可能な最小限度の幅に設定した場合には、適正な向きの大きいプラスチック廃棄物1Aの通過は円滑に行われつつ、小さいプラスチック廃棄物1Bが並列に並んで最小幅部13bを通過することが阻止され、障害部材を設けた部分と最小幅部13bとにおいて、それぞれ正しく整列されたもの以外のプラスチック廃棄物1を除外することができ、プラスチック廃棄物1を1列に整列して1つずつ搬送する機能が奏し得るようになると共に、大きいプラスチック廃棄物1が適正に整列されているにもかかわらず、除外されることもなく、円滑な整列作業が行われる。
【0129】
このように、大きいプラスチック廃棄物1では、主ガイド11主ガイド11Aの内側の障害部材に接して多少中央開口部12側に寄せられるだけであるが、小さいプラスチック廃棄物1は、障害部材が通過の障害物となって、中央開口部12側に大分寄せられるという、本発明の知見に基づいた、適正に整列されていない小さいプラスチック廃棄物1Bの除去作用と適正に整列されている大きいプラスチック廃棄物1Aの安定した搬送作用とは、障害部材の各実施例を示した図9〜図28に示されている。
【0130】
ここで、上述の主ガイド11A内側に設けられる障害部材を弾性線状部材から構成したものでは、搬送路幅が固定されることなく柔軟に変化するため、厳密にプラスチック廃棄物1の通過を規制してしまうことがなく、例えば大きなプラスチック廃棄物1Aは慣性力により弾性線状部材を押し広げて通過し、並列に並んだ小さいプラスチック廃棄物1Bは弾性線状部材によって弾かれる。このような柔軟性をもった通過規制を行うため、弾性線状部材の先端部又は全体の設定位置が、多少いい加減でも、おおむね1列となるように方向付けられ、かつ適正な向きに搬送されてくるプラスチック廃棄物1を落とし込み部に落とし込んで除外してしまうことが少なく、通過を規制し過ぎることがない。
【0131】
特に、上述した第1の形態、第3の形態の障害部材を構成する弾性線状部材とターンテーブル本体13の回転中心を通る中心線との水平交差角度σを、0度〜85度の角度に、好ましくは70度〜80度の角度に設定すると共に、その弾性線状部材の先端部において、ターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線に沿った縦断面から見た場合の該弾性線状部材の傾斜角度βを、30〜60度の角度に、好ましくは45度の角度に設定すれば、例えば最小幅部13bに向かって並列に並んで搬送されるような2つの小さいプラスチック廃棄物1Bを中央開口部側に寄せる作用を奏しつつ、大きいプラスチック廃棄物1Aを中央開口部側に寄せずに安定して搬送する作用をより効果的に発揮する。
【0132】
また、前記障害部材のプラスチック廃棄物1に面する面として、上部が主ガイド11A側で下部がターンテーブル本体13の中央開口部12内縁側に位置する傾斜面を有する構成とすれば、例えば最小幅部13bに向かって並列に並んで搬送されるような不適正な小さいプラスチック廃棄物1Bを中央開口部12側に落とし込む作用を奏しつつ、大きいプラスチック廃棄物1Aを最小幅部13bを通過させて安定して搬送する作用を効果的に発揮し、特に、前記傾斜面において、ターンテーブル本体の回転中心を通る中心線に沿った縦断面から見た場合の該傾斜面の傾斜角度βを、30〜60度の角度に、好ましくは45度の角度に設定すれば、或いは、上述した第1の形態、第3の形態の障害部材を、プラスチック廃棄物1に面する面として、上部が主ガイド11A側で下部がターンテーブル本体13の中央開口部12内縁側に位置する傾斜面を有し、該傾斜面(傾斜面上の水平線)とターンテーブル本体13の回転中心Oを通る中心線との水平交差角度σを、85度以下のの角度(0度を含まず)に設定すると共に、前記傾斜面において、ターンテーブル本体の回転中心を通る中心線に沿った縦断面から見た場合の該傾斜面の傾斜角度βを、30〜60度の角度に、好ましく45度の角度に設定すれば、より効果的である。
【0133】
一方、物品搬送路の幅の最小幅部13bを通過したプラスチック廃棄物1は、物品排出部10に向かうが、主ガイド11Aは、最小幅部13bから徐々に中央開口部12内周縁から離れてターンテーブル本体13外周縁の終点Yに至るように延びているため、この部分の物品搬送路はターンテーブル本体13の内周部から離れて外周部側に向かう。
【0134】
この場合、ターンテーブル本体13の外周速度は内周速度よりも速いため、この外周部側に向かう物品搬送路にて搬送されるプラスチック廃棄物1個々が引き離される。すなわち、プラスチック廃棄物1同士が近づいて接触したまま搬送されないように、引き離し効果が奏される。
【0135】
また、補助ガイド11Bは、主ガイド11Aの搬出ガイド部11cに略沿って設けられ、搬出ガイド部11cとの間をプラスチック廃棄物1が通って搬送装置3に向かうようにプラスチック廃棄物1を導くように構成されている。つまり、補助ガイド11Bは、物品出口部10において主ガイド11Aの終点Yから所定長さ搬出ガイド部11c形状に略沿って略平行に所定間隔隔てターンテーブル本体13内周縁から外周縁へと横断しているため、ターンテーブル本体13の周方向へのプラスチック廃棄物1の移動が規制され、かつ、補助ガイド11Bのターンテーブル本体13内周部側の端部11dは中央開口部12内周縁からさらに中央開口部側に所定長さ延設されているため、最小幅部13bから物品排出部10へとプラスチック廃棄物1をスムーズに案内することができる。
【0136】
さらに、本実施形態においては、図1に示すように、補助ガイド11Bには、複数の弾性線状ガイド70が設けられる。
かかる弾性線状ガイド70は、内側下方に傾斜し、かつターンテーブル本体13が回転している状態において、その先端部の向いている方向が搬送方向から該搬送方向と直交する方向の範囲のいずれかにある状態で該先端部がプラスチック廃棄物1に触れるように構成される。
【0137】
また、最小幅部13bの下流の主ガイド11A内側にも、複数の弾性線状ガイド71が設けられる。
かかる弾性線状ガイド71は、内側下方に傾斜しかつ搬送状態においてその先端部の向いている方向が搬送方向から該搬送方向と直交する方向の範囲のいずれかにある状態で該先端部がプラスチック廃棄物1に触れるように構成される。
【0138】
この場合、弾性線状ガイド70、71の主ガイド11A又は補助ガイド11Bに対する水平取付角度を、搬送方向を起点として内側に10度〜90度の角度に設定するのがよい。
【0139】
なお、弾性線状ガイド70、71の11A又は補助ガイド11Bに対する水平取付角度は、搬送方向を起点として内側により好ましくは20度〜50度の角度に、さらに好ましくは30度に設定するのがよい。
【0140】
かかる水平取付角度は、上から見た際(投影の際)の水平面上に形成される角度を指すものである。
また、主ガイド11A又は補助ガイド11Bに対する複数の弾性線状ガイド70,71の取付間隔を、50mm〜400mmに、より好ましくは100mm〜300mmに、さらに好ましくは200mmに設定するのがよい。
【0141】
なお、弾性線状ガイド70,71を構成するものとしては、好ましくはピアノ線が採用できる。ピアノ線の材質としては、「JIS G 3502 ピアノ線材」等で規定されている各種炭素鋼が使用できる。弾性線状ガイド70,71としては、ピアノ線と略同等な柔軟な線材、例えば溶接棒やばね鋼等からなる線材を使用しても良く、「JIS G 3507 冷間圧造用炭素鋼線材」、「JIS G 3506 硬鋼線材」も良い。さらには、プラスチック等の樹脂製の線材を使用しても良い。また、その形状は、特に限定されず、横断面形状が四角形等の角形状でも良いが、好ましくは横断面形状が円形状が良い。
【0142】
その他、帯状のバネ鋼、根本がバネやゴムで先端が中空の管状の鋼等を用いてもよく、根本で弾性力があればよく、先端部では弾性は特に重要ではない。
また、根本が弾性力が重要なので、根本の弾性線状ガイド70,71の上に、さらに別の弾性ガイド(コイルバネやゴム)を被覆するようにするとよい。
【0143】
また、弾性線状ガイド70,71の横断面形状が円形状の場合、その直径は、0.5〜4mm、好ましくは2〜3mm程度が好ましい。
なお、補助ガイド11Bは、該補助ガイド11Bと主ガイド11A間の間隔を上方から下方に行くにしたがって徐々に狭くするように傾斜する傾斜部72を有しており、その傾斜角度は、5度〜80度の範囲に設定される。
【0144】
この傾斜角度は、より好ましくは30度〜60度の範囲に、さらに好ましくは45度に設定するのがよく、プラスチック廃棄物1の形状に係わらず、確実に主ガイド11Aに沿って物品を移動することができ、確実に弾性線状ガイド46によりプラスチック廃棄物1が拘束されて整列されると共に、安定して搬送される。
【0145】
かかる実施形態によれば、ターンテーブル本体13や主ガイド11Aの凹凸等によって整列状態が乱れた状態で最小幅部11bを通過した斜めのプラスチック廃棄物1は、主ガイド11Aの搬出ガイド部11cと補助ガイド11Bの両方の弾性線状ガイド70,71によって拘束されて、その方向が矯正されるため整列されて搬送され、並んだ状態で最小幅部13bを通過したプラスチック廃棄物1は両方の弾性線状ガイド70,71によって1列に整列されて搬送され、搬出ガイド部11cと補助ガイド11Bの間隔に引っ掛かって該間隔を閉塞する虞がなくなる。
【0146】
したがって、このような整流ガイド11の作用によって、最終的に物品排出部10から後段のコンベヤ24Aに送り出すプラスチック廃棄物1が1列に整列される。
【0147】
ターンテーブル本体13の物品排出部10から排出されたプラスチック廃棄物1は、コンベヤ24Aに供給される。
このコンベヤ24Aの搬送速度は、ターンテーブル本体13の物品の搬出速度よりも速く設定されており、コンベヤ24Aに次々と投入されるプラスチック廃棄物1の滞留を防止している。
【0148】
また、コンベヤ24Aの搬入部から所定距離の部分には、搬送路の一方の側部、すなわち、後段の分別排出部5と同じ側の側部から斜め前方に延びる複数の弾性線状ガイド46が設けられており、これら弾性線状ガイド46により、コンベヤ24Aの搬入部における搬送路幅を狭めて、整列されたプラスチック廃棄物1が重なって搬送されないようになっていると共に、プラスチック廃棄物1をプラスチック識別装置4の図示しない測定ヘッド設置位置に方向付けて、如何なるサイズのプラスチック廃棄物でも、必ずプラスチック識別装置4の測定ヘッド設置位置を通過するようにしている。
【0149】
弾性線状ガイド46により片側に寄せられコンベヤ24Aによって搬送されたプラスチック廃棄物1は、後段の分別排出部5と反対側の側部に寄せられてプラスチック識別装置4の測定ヘッドを通過し、前述したように、プラスチックの材質が判別される。
【0150】
プラスチック識別装置4の測定ヘッドを通過したプラスチック廃棄物1は、後段の分別排出部5と反対側の側部に寄せられたまま搬送される。
ここで、材質を判別したプラスチック識別装置4は、材質判別信号(識別信号)を図示しないシーケンサに出力し、シーケンサは、材質判別信号を受けてから、それぞれ材質判別信号が示す材質の種類毎に予め人為的にシーケンサに設定した時間後に、該材質判別信号が示す材質の種類に対応する分別排出装置6を構成するエアジェットノズル43のエア通路を開閉する開閉手段に開信号を予め定めた時間出力する。
【0151】
したがって、判別されたプラスチック廃棄物1は、コンベヤ24Aの下流側に搬送されつつ、判別された材質に対応した分別排出部5に向けてエアジェットノズル43からのエアジェットによって吹き飛ばされ、分別排出部5に排出され、回収箱5A内に回収される。
【0152】
次に、本発明の取付具81の他の実施形態を図30を参照して説明する。
この実施形態は、多孔板80に取付板82を位置調整して取り付ける場合、多孔板80の孔80Aのピッチ寸法と取付板82の孔82Aのピッチが合わず、取付板82を多孔板80に対して希望する位置に位置調整して取り付けられない場合に対処したものであり、取付板82にその孔82Aを用いてピッチ調整部材82Bの一端部を位置調整可能に取り付けると共に、多孔板80にその孔80Aを用いてピッチ調整部材82Bの他端部を位置調整可能に取り付けるようにしている。
【0153】
すなわち、ピッチ調整部材82Bは、両端部にボルト83の挿通孔が形成され、多孔板80に取り付けられる側の端部の挿通孔形成部は他よりも厚肉に形成されている。
【0154】
かかるピッチ調整部材82Bは、その一端部の挿通孔と取付板82の挿通孔とに挿通したボルト83とナット84とにより、取付板82に固定され、その他端部の挿通孔と多孔板80の挿通孔とに挿通したボルト83とナット84とにより、多孔板80に固定される。
【0155】
また、ピッチ調整部材82Bを多孔板80と取付板82との取付部に介在させたことによって、生じる多孔板80と取付板82との間の間隙を解消するスペーサ83Cが設けられており、このスペーサ83Cは、ボルト83の挿通孔を有し、ピッチ調整部材82Bの取付位置と略180度の角度ずれた位置において、多孔板80と取付板82との間に配設されて、その挿通孔と多孔板80および取付板82の挿通孔とに挿通したボルト83とナット84とにより固定される。
【0156】
このようなピッチ調整部材82Bは、取付板82に対する取付位置の選択あるいは取付板82に対する取付角度の調整によって、その他端部の多孔板80に対する位置を調整でき、これにより、取付板82を多孔板80に対して希望する位置に位置調整して取り付けることができる。
【0157】
次に、本発明のガイドとして板状の整流ガイド11に代えて弾性線状ガイドを使用した実施形態について説明する。
すなわち、図31に示すように、前述した取付具89に弾性線状ガイド11Dが支持され、この弾性線状ガイド11Dが板状の整流ガイド11と同じルート形状となるように複数配設されてガイドを構成している。この弾性線状ガイド11Dは、下方に垂れ下がって下流方向に傾斜するように配設されると共に、その先端がターンテーブル本体13の上面に、近接若しくは接触し、かつ、ターンテーブル本体13の移動方向と直交する側部側から見た場合の弾性線状部材先端部の傾斜角度が、0〜85度の角度に設定されている。
【0158】
これによって、外側から弾性線状ガイド11Dをが見ながら、多孔板80の孔80Aを利用してボルト91とナット92によって弾性線状ガイド11Dの各箇所の位置調整が容易に行え、ターンテーブル本体13上での複数の弾性線状ガイド11Dによって形成されるルート形状を投入される物品に合わせて最適なものにすることが容易となる。
【0159】
また、ガイドが板状のものであるとターンテーブルとガイドの隙間に物品が噛み込み運転を停止しなければならないこともあるが、ガイドを複数の弾性線状ガイド11Dで構成したので、ターンテーブル13と弾性線状ガイド11Dの隙間に物品が噛み込むことがなく、スムーズに誘導され、運転を停止することなく、プラスチック廃棄物1を精度よく円滑に所定の姿勢に整列することができる。
【0160】
なお、図31の取付具89は、弾性線状ガイド11Dを1つ取付けたものであったが、これに代え一つの取付具に複数の弾性線状ガイド11Dを取付けたものを使用してもよい。
【0161】
なお、弾性線状ガイド11Dを構成するものとしては、好ましくはピアノ線が採用できる。ピアノ線の材質としては、「JIS G 3502 ピアノ線材」等で規定されている各種炭素鋼が使用できる。弾性線状ガイド11Dとしては、ピアノ線と略同等な柔軟な線材、例えば溶接棒やばね鋼等からなる線材を使用しても良く、「JIS G 3507 冷間圧造用炭素鋼線材」、「JIS G 3506 硬鋼線材」も良い。さらには、プラスチック等の樹脂製の線材を使用しても良い。また、その形状は、特に限定されず、横断面形状が四角形等の角形状でも良いが、好ましくは横断面形状が円形状が良い。
【0162】
その他、帯状のバネ鋼、根本がバネやゴムで先端が中空の管状の鋼等を用いてもよく、根本で弾性力があればよく、先端部では弾性は特に重要ではない。
また、根本が弾性力が重要なので、根本の弾性線状ガイド11Dの上に、さらに別の弾性ガイド(コイルバネやゴム)を被覆するようにするとよい。
【0163】
また、弾性線状ガイド11Dの横断面形状が円形状の場合、その直径は、0.5〜4mm、好ましくは2〜3mm程度が好ましい。
次に、本発明の補助ガイド11Bの他の実施形態について説明する。
【0164】
すなわち、図32(A)の実施形態においては、多孔板80に取付具81を介して補助ガイド11Bが取付けられ、その補助ガイド11Bの主ガイド11A対向面の略中程の高さから、該補助ガイド11Bと主ガイド11A間の間隔を上方から下方に行くにしたがって徐々に狭くするように傾斜する傾斜部としての傾斜ガイド11Cを設けた例である。図32(B)の実施形態においては、補助ガイド11Bが傾斜部のみを有する場合であり、すなわち取付具81を介して取付けた補助ガイド11B自身が、主ガイド11Aとの間の間隔を上方から下方に行くにしたがって徐々に狭くするように傾斜している例である。図32(C)の実施形態においては、補助ガイド11Bと、補助ガイド11Bの主ガイド11A対向面の頂部から、該補助ガイド11Bと主ガイド11A間の間隔を上方から下方に行くにしたがって徐々に狭くするように傾斜する傾斜ガイド11Eとを一体にして、取付具81を介して取付けた例である。
【0165】
図33は、本発明のターンテーブル上の整流ガイドの配置に係る他の実施形態を示している。図33(A)の実施形態においては、主ガイド112Aのターンテーブル本体外周縁の2点(始点と終点)間の距離が図1の例より狭く形成されている例であり、図33(B)の実施形態においては、主ガイド114Aのターンテーブル本体外周縁の2点(始点と終点)が、ターンテーブルの中心に対して約180度離れて相対向している例である。図33(C)の実施形態においては、主ガイド111Aと補助ガイド111Bが直線状に配置された例である。図33(D)の実施形態においては、図33(C)の直線状に対して曲線状に主ガイド113Aと補助ガイド113Bが配置されたの例である。これらの整流ガイドの配置は、ターンテーブルが各図の矢印の如く右回転の場合であり、ターンテーブルが左回転の場合は、当然、線対称(裏表の関係)に配置されなければならない。
【0166】
いずれの整流ガイドにおいても、主ガイド111A,112A,113A,114Aは、ターンテーブル本体外周縁の2点と連絡して前記中央開口部の内周縁に近接し該中央開口部内周縁との間に最小幅部111b,112b,113b,114bを形成する最小幅形成部と、投入されたプラスチック廃棄物1が該最小幅形成部に向かうようにプラスチック廃棄物1を導く搬入ガイド部と、該最小幅形成部を通過したプラスチック廃棄物1が前記搬送装置に向かうようにプラスチック廃棄物1を導く搬出ガイド部と、を有し、補助ガイド111B,112B,113B,114Bは、前記搬出ガイド部に略沿って設けられ該搬出ガイド部との間をプラスチック廃棄物1が通って前記搬送装置に向かうようにプラスチック廃棄物1を導くように構成されている。
【0167】
なお、以上の実施形態においては、多孔板80である天井部材は、ターンテーブル本体13を全部覆っている例を説明したが、全部覆っている必要はなく、ガイドのルート近傍の位置調整範囲をカバーしていればよい。また、前記軸部材を含む固定具としては、ボルト・ナットの他にビス、割ピンなどが挙げられる。
【0168】
また、以上の実施形態においては、物品として、分別されるべきプラスチック廃棄物の整列装置に適用した例について説明したが、その他の物品の整列に適用してもよい。
【0169】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1〜6に係る整列装置によれば、ターンテーブル本体上方の天井部材を多孔板としたので、外側からターンテーブルやガイドがよく見え、さらに多孔板の孔を利用して板状の整流ガイドや弾性線状ガイド等のガイドを固定できるので、投入される物品に合わせてガイドの位置調整が容易に行え、ガイドの効果を確実に得ることができる。
【0170】
特に、請求項2に係る発明によれば、取付板の複数の孔の内で、天井部材を形成する多孔板の孔に一致した孔と該多孔板の孔とを固定具で固定するようにしたので、多孔板の孔ピッチの寸法より小さい微妙な寸法でも位置合わせを行なうことが可能となる。
【0171】
請求項3に係る発明によれば、ターンテーブル本体の上方に設けられる天井部材に複数の取付具を介して板状ガイドを吊り下げ支持したので、外側から板状ガイドをが見ながら、多孔板の孔を利用して固定具で板状ガイドの各箇所の位置調整が可能となり、ターンテーブル本体上での板状ガイドのルート形状を投入される物品に合わせて最適なものにすることが可能となる。
【0172】
請求項4に係る発明によれば、ガイドを複数の弾性線状ガイドで構成し、ターンテーブル本体の上方に設けられる天井部材に複数の取付具を介して複数の弾性線状ガイドを吊り下げ支持したので、外側から弾性線状ガイドをが見ながら、多孔板の孔を利用して固定具で弾性線状ガイドの各箇所の位置調整ができ、ターンテーブル本体上での複数の弾性線状ガイドによって形成されるルート形状を投入される物品に合わせて最適なものにすることが可能となると共に、ターンテーブルとガイドの隙間に物品が噛み込むことがなく、スムーズに誘導され、運転を停止することなく、物品を精度よく円滑に所定の姿勢に整列することができる。
【0173】
請求項5に係る発明によれば、物品を最小幅部を通過させる機構なので形状の異なる物品であっても整列でき、例えば、大きさや形状が大幅に異なることが多いプラスチック廃棄容器等に適用して好適なものであり、特に、ガイドの取付位置の微調整が可能であるため、投入される物品に合わせてガイドで構成される最小幅部の幅を最適に設定でき、物品を円滑に1列に整列させる精度を向上することができる。
【0174】
請求項6に係る発明によれば、主ガイドに沿って一列に整列された物品のみが最小幅部に進入する確率が向上し、整列装置から排出された物品を1列に整列する効果をより確実に得ることができ、特に、弾性線状部材の取付位置の微調整が可能であるため、弾性線状部材による物品の通過規制効果を最適に得ることができる。
【0175】
本発明の請求項7〜10に係る整列装置によれば、それぞれ主ガイド内側に所定の形状の障害部材と、中央開口部側の天井部材に下方に垂れ下がって衝突する物品を該中央開口部に落とし込むようにする弾性線状部材とを設けたことにより、例えば、最小幅部を処理対象のうちで最も大きい物品が通過可能な最小限度の幅に設定した場合には、障害部材により適正な向きの大きい物品の通過は円滑に行われつつ、小さい物品が並列に並んで最小幅部を通過することが阻止され、さらに弾性線状部材により正しく整列されたもの以外の物品を除外することができると共に、大きい物品が適正に整列されているにもかかわらず、除外されるという不具合もなく、物品を円滑に1列に整列させる精度が向上する。
【0176】
請求項11に係る発明によれば、弾性線状部材の先端位置の適切な設定により、物品の適切な通過規制を行うことができる。
請求項12に係る発明によれば、請求項1〜11に係わる整列装置において形状の異なる複数の物品を効果的に整列するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る整列装置の一実施形態を示す平面図
【図2】 その正面図
【図3】 同上の実施形態におけるターンテーブルの詳細を示す平面図
【図4】 同上の実施形態における整流ガイドの取付具の構造を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図
【図5】 同上の取付具による整流ガイドおよび弾性線状部材の取付状態を説明する図で、(A)は正面断面図、(B)は側面断面図
【図6】 (A)〜(D)は、同上の実施形態においてカバーを構成する多孔板の孔形を示す図
【図7】 同上の実施形態における主ガイド内側の障害部材の第1の形態および第2の形態の原理図であり、(A)は平面図、(B)は(A)中B−B矢示断面図
【図8】 同上の実施形態における主ガイド内側の障害部材の第3の形態および第3の形態の原理図であり、(A)は平面図、(B)は(A)中A−A矢示断面図
【図9】 (A)〜(C)は同上の第1の形態の障害部材の実施例を示す平面図
【図10】 図9中B−B矢示断面図
【図11】 (A)〜(C)は同上の第1の形態の障害部材の実施例を示す平面図
【図12】 図11中B−B矢示断面図
【図13】 (A)〜(C)は同上の第1の形態の障害部材の実施例を示す平面図
【図14】 図13中B−B矢示断面図
【図15】 (A)〜(C)は同上の第2の形態の障害部材の実施例を示す平面図
【図16】 図15中B−B矢示断面図
【図17】 (A)〜(C)は同上の第2の形態の障害部材の実施例を示す平面図
【図18】 図17中B−B矢示断面図
【図19】 (A)〜(C)は同上の第3の形態の障害部材の実施例を示す平面図
【図20】 図19中A−A矢示断面図
【図21】 (A)〜(C)は同上の第3の形態の障害部材の実施例を示す平面図
【図22】 図21中A−A矢示断面図
【図23】 (A)〜(C)は同上の第3の形態の障害部材の実施例を示す平面図
【図24】 図23中A−A矢示断面図
【図25】 (A)〜(C)は同上の第4の形態の障害部材の実施例を示す平面図
【図26】 図25中A−A矢示断面図
【図27】 (A)〜(C)は同上の第4の形態の障害部材の実施例を示す平面図
【図28】 図27中A−A矢示断面図
【図29】 (A)〜(E)は図5に示した弾性線状部材による作用・効果を説明する図
【図30】 本発明の取付具の他の実施形態を示す図で、(A)は側面断面図、(B)は(A)中A−A矢示断面図
【図31】 本発明のガイドとして板状の整流ガイドに代えて弾性線状ガイドを使用した実施形態を示す図で、(A)は正面断面図、(B)は側面断面図
【図32】 (A)は同上の傾斜ガイドの他の実施形態の縦断面図、(B)は傾斜ガイドのさらに他の実施形態を示す縦断面図、(C)は傾斜ガイドのさらに他の実施形態を示す縦断面図
【図33】 (A)〜(D)はそれぞれ本発明のターンテーブル上の整流ガイドの配置に係る他の実施形態を示す平面図
【図34】 従来技術の平面図
【符号の説明】
1 プラスチック廃棄物
2 整列装置
8 ターンテーブル
11 整流ガイド
11A 主ガイド
11B 補助ガイド
12 中央開口部
13 ターンテーブル本体
13b 最小幅部
60 弾性線状部材(障害部材)
61 ブロック(障害部材)
61A 傾斜面
62 弾性線状部材(障害部材)
63 ブロック(障害部材)
63A 傾斜面
64 弾性線状部材(障害部材)
65 弾性線状部材(障害部材)
66 ブロック(障害部材)
66A 傾斜面
67 弾性線状部材(障害部材)
68 ブロック(障害部材)
68A 傾斜面
69 弾性線状部材(障害部材)
70 弾性線状ガイド
71 弾性線状ガイド
80 多孔板
81 取付具
88 弾性線状部材
89 取付具

Claims (12)

  1. ターンテーブル本体と該ターンテーブル本体の回転駆動装置とを含んで構成されて、投入された物品を搬送するターンテーブルと、
    前記ターンテーブル本体の上方に設けられる天井部材に複数の取付具を介して吊り下げ支持され、ターンテーブルにて搬送される物品を所定の姿勢に整列するガイドと、を含んで構成された整列装置であって、
    前記天井部材は多孔板により形成される一方、
    前記ガイドを天井部材に吊り下げて取り付けるための取付具は、前記ガイドが取付けられ前記多孔板の孔につらなる孔を有する取付板と、該多孔板の孔と取付板の孔とに挿入される軸部材を含んで該多孔板と取付板とを着脱自在に固定する固定具と、を含んで構成されたことを特徴とする整列装置。
  2. 前記ガイドの取付具は、複数の孔が形成された前記取付板と、該取付板の複数の孔の内で、前記天井部材を形成する多孔板の孔に一致した孔と該多孔板の孔とに挿入される軸部材を含んで該多孔板と取付板とを着脱自在に固定する固定具と、を含んで構成されたことを特徴とする請求項1記載の整列装置。
  3. 前記ガイドは、下端面がターンテーブル本体上面から所定距離離間して設けられる板状ガイドであることを特徴とする請求項1または2記載の整列装置。
  4. 前記ガイドは、下端がターンテーブル本体上面に接して、または近接して設けられる複数の弾性線状ガイドであることを特徴とする請求項1または2記載の整列装置。
  5. 前記ターンテーブル本体は、該ターンテーブル本体上面からオーバーフローした物品の落とし込み部となる略円形の中央開口部が開設された環状に形成され、
    前記ガイドは、ターンテーブル本体外周縁の2点と連絡して、前記中央開口部の内周縁に近接し該中央開口部内周縁との間に最小幅部を形成すると共に、投入された物品が該最小幅部に向かうように物品を導き、また該最小幅部を通過した物品が該ターンテーブル本体外周縁に設けられた出口に向かうように物品を導く主ガイドと、前記最小幅部の下流の主ガイドに略沿って設けられ該主ガイドとの間を物品が通過するように物品を導く補助ガイドとから構成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の整列装置。
  6. 前記最小幅部の中央開口部側の前記天井部材に、または前記最小幅部の上流の主ガイド位置よりも中央開口部側の前記天井部材に、取付具を介して下方に垂れ下がって衝突する物品を該中央開口部に落とし込むようにする弾性線状部材が設けられ、
    その弾性線状部材の取付具は、該弾性線状部材が取り付けられ前記多孔板の孔につらなる孔を有する取付板と、前記多孔板の孔と取付板の孔とに挿入される軸部材を含んで前記多孔板と該取付板とを着脱自在に固定する固定具とからなることを特徴とする請求項5記載の整列装置。
  7. 投入された物品を搬送するターンテーブルと、該ターンテーブルの上方に固定され、ターンテーブルにて搬送される物品を所定の姿勢に整列するガイドと、を含んで構成され、
    前記ターンテーブルは、略円形の中央開口部が開設された環状のターンテーブル本体と、該ターンテーブル本体の回転駆動装置と、を含んで構成され、
    前記ガイドは、ターンテーブル本体外周縁の2点と連絡して、前記中央開口部の内周縁に近接し該中央開口部内周縁との間に最小幅部を形成すると共に、投入された物品が該最小幅部に向かうように物品を導き、また該最小幅部を通過した物品が該ターンテーブル本体外周縁に設けられた出口に向かうように物品を導く主ガイドと、前記最小幅部の下流の主ガイドに略沿って設けられ該主ガイドとの間を物品が通過するように物品を導く補助ガイドと、から構成され、
    前記ターンテーブル本体の中央開口部を該ターンテーブル本体上面からオーバーフローした物品の落とし込み部とし、前記最小幅部を通過した物品を搬出することにより一列に整列させる整列装置であって、
    主ガイド内側下方には、通路外側を基点とし、該通路内側へ向けて延びることで、該通路の幅を狭める障害部材を設け、
    前記障害部材の先端部が前記最小幅部の手前に位置すると共に、
    該先端部は、前記通路の幅を、前記最小幅部の幅より狭め、
    かつ、前記ターンテーブル本体の上方空間を覆う天井部材に取付具を介して、該天井部材から下方に垂れ下がった状態で弾性線状部材を配設し、
    該弾性線状部材の垂れ下がった先端部は、前記障害部材の先端部と前記最小幅部との間で、前記中央開口部の内周縁近傍に位置し、
    前記障害部材の先端部の位置を通過した前記物品の中で、
    端部または全体が前記中央開口部へ片寄った状態で搬送され、前記弾性線状部材に衝突して前記ターンテーブル本体の内側へ向けて弾かれた前記物品を、前記中央開口部に落とし込むようにし、
    前記中央開口部へ片寄った部分のない状態で搬送された前記物品を、前記弾性線状部材が障害とならないように搬送させることを特徴とする整列装置。
  8. 投入された物品を搬送するターンテーブルと、該ターンテーブルの上方に固定され、ターンテーブルにて搬送される物品を所定の姿勢に整列するガイドと、を含んで構成され、
    前記ターンテーブルは、略円形の中央開口部が開設された環状のターンテーブル本体と、該ターンテーブル本体の回転駆動装置と、を含んで構成され、
    前記ガイドは、ターンテーブル本体外周縁の2点と連絡して、前記中央開口部の内周縁に近接し該中央開口部内周縁との間に最小幅部を形成すると共に、投入された物品が該最小幅部に向かうように物品を導き、また該最小幅部を通過した物品が該ターンテーブル本体外周縁に設けられた出口に向かうように物品を導く主ガイドと、前記最小幅部の下流の主ガイドに略沿って設けられ該主ガイドとの間を物品が通過するように物品を導く補助ガイドと、から構成され、
    前記ターンテーブル本体の中央開口部を該ターンテーブル本体上面からオーバーフローした物品の落とし込み部とし、前記最小幅部を通過した物品を搬出することにより一列に整列させる整列装置であって、
    主ガイド内側下方には、通路外側を基点とし、該通路内側へ向けて延びることで、該通路の幅を狭める障害部材を設け、
    該障害部材が前記最小幅部の手前に位置し、かつ前記ターンテーブル本体半径に対して直交する搬送方向に沿って延びると共に、
    前記直交部は、前記通路の幅を、前記最小幅部の幅より狭め、
    かつ、前記ターンテーブル本体の上方空間を覆う天井部材に取付具を介して、該天井部材から下方に垂れ下がった状態で弾性線状部材を配設し、
    該弾性線状部材の垂れ下がった先端部は、前記障害部材の前記直交部と前記最小幅部との間で、前記中央開口部の内周縁近傍に位置し、
    前記障害部材の前記直交部の位置を通過した前記物品の中で、
    端部または全体が前記中央開口部へ片寄った状態で搬送され、前記弾性線状部材に衝突して前記ターンテーブル本体の内側へ向けて弾かれた前記物品を、前記中央開口部に落とし込むようにし、
    前記中央開口部へ片寄った部分のない状態で搬送された前記物品を、前記弾性線状部材が障害とならないように搬送させることを特徴とする整列装置。
  9. 投入された物品を搬送するターンテーブルと、該ターンテーブルの上方に固定され、ターンテーブルにて搬送される物品を所定の姿勢に整列するガイドと、を含んで構成され、
    前記ターンテーブルは、略円形の中央開口部が開設された環状のターンテーブル本体と、該ターンテーブル本体の回転駆動装置と、を含んで構成され、
    前記ガイドは、ターンテーブル本体外周縁の2点と連絡して、前記中央開口部の内周縁に近接し該中央開口部内周縁との間に最小幅部を形成すると共に、投入された物品が該最小幅部に向かうように物品を導き、また該最小幅部を通過した物品が該ターンテーブル本体外周縁に設けられた出口に向かうように物品を導く主ガイドと、前記最小幅部の下流の主ガイドに略沿って設けられ該主ガイドとの間を物品が通過するように物品を導く補助ガイドと、から構成され、
    前記ターンテーブル本体の中央開口部を該ターンテーブル本体上面からオーバーフローした物品の落とし込み部とし、前記最小幅部を通過した物品を搬出することにより一列に整列させる整列装置であって、
    主ガイド内側下方には、通路外側を基点とし、該通路内側へ向けて延びることで、該通路の幅を狭める障害部材を設け、
    前記障害部材の先端部が前記最小幅部に位置すると共に、
    該先端部は、前記通路の幅を、前記最小幅部の幅より狭め、
    かつ、前記ターンテーブル本体の上方空間を覆う天井部材に取付具を介して、該天井部材から下方に垂れ下がった状態で弾性線状部材を配設し、
    該弾性線状部材の垂れ下がった先端部は、前記最小幅部の前記中央開口部内周縁近傍に位置し、
    前記障害部材の先端部の位置を通過した前記物品の中で、
    端部または全体が前記中央開口部へ片寄った状態で搬送され、前記弾性線状部材に衝突して前記ターンテーブル本体の内側へ向けて弾かれた前記物品を、前記中央開口部に落とし込むようにし、
    前記中央開口部へ片寄った部分のない状態で搬送された前記物品を、前記弾性線状部材が障害とならないように搬送させることを特徴とする整列装置。
  10. 投入された物品を搬送するターンテーブルと、該ターンテーブルの上方に固定され、ターンテーブルにて搬送される物品を所定の姿勢に整列するガイドと、を含んで構成され、
    前記ターンテーブルは、略円形の中央開口部が開設された環状のターンテーブル本体と、該ターンテーブル本体の回転駆動装置と、を含んで構成され、
    前記ガイドは、ターンテーブル本体外周縁の2点と連絡して、前記中央開口部の内周縁に近接し該中央開口部内周縁との間に最小幅部を形成すると共に、投入された物品が該最小幅部に向かうように物品を導き、また該最小幅部を通過した物品が該ターンテーブル本体外周縁に設けられた出口に向かうように物品を導く主ガイドと、前記最小幅部の下流の主ガイドに略沿って設けられ該主ガイドとの間を物品が通過するように物品を導く補助ガイドと、から構成され、
    前記ターンテーブル本体の中央開口部を該ターンテーブル本体上面からオーバーフローした物品の落とし込み部とし、前記最小幅部を通過した物品を搬出することにより一列に整列させる整列装置であって、
    主ガイド内側下方には、通路外側を基点とし、該通路内側へ向けて延びることで、該通路の幅を狭める障害部材を設け、
    前記障害部材は、前記ターンテーブル本体半径に対して直交する搬送方向に沿って延びると共に、
    前記直交部が前記最小幅部に位置し、
    かつ、前記ターンテーブル本体の上方空間を覆う天井部材に取付具を介して、該天井部材から下方に垂れ下がった状態で弾性線状部材を配設し、
    該弾性線状部材の垂れ下がった先端部は、前記最小幅部の前記中央開口部内周縁近傍に位置し、
    前記障害部材の前記直交部の位置を通過した前記物品の中で、
    端部または全体が前記中央開口部へ片寄った状態で搬送され、前記弾性線状部材に衝突して前記ターンテーブル本体の内側へ向けて弾かれた前記物品を、前記中央開口部に落とし込むようにし、
    前記中央開口部へ片寄った部分のない状態で搬送された前記物品を、前記弾性線状部材が障害とならないように搬送させることを特徴とする整列装置。
  11. 前記弾性線状部材は、下方に垂れ下がって下流方向に傾斜するように配設されると共に、その先端がターンテーブル本体の中央開口部の内側面またはターンテーブル本体の中央開口部近傍の上面に、近接若しくは接触し、かつ、中央開口部の中央に向けて膨らむ湾曲形状をなすと共に、前記ターンテーブル本体の移動方向と直交する側部側から見た場合の弾性線状部材先端部の傾斜角度が、0〜85度の角度に設定されることを特徴とする請求項6ないし10のいずれか1つに記載の整列装置。
  12. 前記投入された物品は、形状の異なる複数の物品であることを特徴とする請求項1ないし11のうちいずれか1つに記載の整列装置。
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