JP2004345832A - 表裏反転装置 - Google Patents

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達也 鎌田
Hideyuki Kawaguchi
英之 川口
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Abstract

【課題】紙葉類の確実な反転を可能にした表裏反転装置を提供する。
【解決手段】反転通路Sから主搬送通路P内に紙葉類2が戻される際、折れ癖のついた紙葉類2やカールしたように反り返った紙葉類2は、折れ癖や反り癖の状況によって、紙葉類2の端部は、繰り入れ手段10側に向けられることなく、繰り出し手段9側に向いてしまうことがあり、このことに起因して、反転通路S内から紙葉類2が排出されない事態が発生する場合がある。そこで、並置した第2の反転ローラ22,22間に突起部50を配置させ、その突起部50を、第2のガイド板8に固定する。さらに、この突起部50は、第2のガイド板8から第1のガイド板7に向けて突出すると共に、第1の反転ローラ21と第2の反転ローラ22とで挟持された状態の紙葉類2の表面を、第1のガイド板7に向けて押圧する位置まで突出している。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙葉類(紙幣、有価証券又はカード等)の表面と裏面とを反転させるために利用する表裏反転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術として、特開平2−225256号公報がある。この公報に記載された表裏反転装置は、ギア連結された2本のシャフトのそれぞれに反転ローラを固定させ、それぞれのシャフトに電磁クラッチを取り付けて、各電磁クラッチをオン・オフ制御することで、所定の紙幣反転を達成させている。例えば、センサにより紙幣を検知すると、一方の電磁クラッチをオンし、他方をオフ状態にすることで、反転ローラを正転させながら、紙幣を一旦繰り入れ、その後、一方の電磁クラッチをオフし、他方をオン状態にすることで、反転ローラを逆転させながら、紙幣を繰り出す。このような一連の動作によって、紙幣の反転を行っている。
【0003】
【特許文献1】
特開平2−225256号公報
【特許文献2】
特開平11−236158号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、折れ癖のついた紙幣やカールしたように反り返った紙幣が、反転通路から搬送通路内に排出される際、折れ癖や反り返りの状況によって、紙幣の端部は、排出側に向けられることなく、反転通路の紙幣導入側に向いてしまうことがある。このような状況下においては、反転通路から紙幣を迅速に排出できず、その結果として、反転通路内で紙幣の一時的な滞留が起こる場合がある。また、この紙幣と次に入ってくる紙幣とにより、反転通路内で紙幣のジャムが引き起こされる場合がある。このような事態の発生は、高速で紙幣を反転させようとする場合に特に不都合である。
【0005】
本発明は、特に、紙葉類の確実な反転を可能にした表裏反転装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る表裏反転装置は、主搬送通路上を流動する紙葉類の表裏を反転させるための表裏反転装置において、主搬送通路の途中で、紙葉類の全体を主搬送通路外に排出させる繰り出し手段と、主搬送通路外に一旦排出させた紙葉類を主搬送通路内に再度引き込む繰り入れ手段と、繰り出し手段から繰り出された紙葉類を案内するように対向して配置された第1及び第2のガイド板を有する反転通路と、第1のガイド板から反転通路内に臨むと共に、並置した正逆転可能な第1の反転ローラと、第2のガイド板から反転通路内に臨むと共に、第1の反転ローラと協働して紙葉類を挟み込む正逆転可能な第2の反転ローラと、並置した第2の反転ローラ間に配置されて、第2のガイド板に固定されると共に、第2のガイド板から第1のガイド板に向けて突出する突起部とを備え、突起部は、第1の反転ローラと第2の反転ローラとで挟持された状態の紙葉類の表面を、第1のガイド板に向けて押圧する位置まで突出することを特徴とする。
【0007】
この表裏反転装置においては、繰り出し手段によって紙葉類を主搬送通路から反転通路内に排出させ、反転通路内の紙葉類は、一対の第1及び第2の反転ローラで挟持されながら前進し続け、正転時の反転ローラによる所定の送り後、反転ローラが逆転し、繰り入れローラによって紙葉類は後退しながら主搬送通路内に戻されて、紙葉類の反転が完了する。しかしながら、反転通路から主搬送通路内に紙葉類が戻される際、折れ癖のついた紙葉類やカールしたように反り返った紙葉類の端部は、折れ癖や反り癖の状況によって、繰り入れ手段側に向けられることなく、繰り出し手段側に向いてしまうことがあり、このことに起因して、反転通路内から紙葉類が排出されない事態が発生する場合がある。そこで、並置した第2の反転ローラ間に突起部を配置させ、その突起部を、第2のガイド板に固定させる。さらに、この突起部は、第2のガイド板から第1のガイド板に向けて突出すると共に、第1の反転ローラと第2の反転ローラとで挟持された状態の紙葉類の表面を、第1のガイド板に向けて押圧する位置まで突出している。従って、このような突起部の採用は、搬送中の紙葉類に折れ癖などがあっても、反転時において、突起部が紙葉類の表面を押圧し続けることになるので、紙葉類の癖補正として多大の効果を発揮し、紙葉類の確実な反転を可能にするものである。
【0008】
また、突起部の頂部は、第2の反転ローラ間で所定の幅をもって延在すると好適である。このような突起部の採用により、突起部の頂部で紙葉類の表面を押圧する際、一定の押し当て面積が確保され、これにより確実な癖補正が達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明に係る表裏反転装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0010】
図1に示すように、表裏反転装置1は、2枚の平行な側板1a,1b間において、紙葉類(例えば、紙幣、有価証券又はカード類)2を入口(IN)側から出口(OUT)側に向けて流動させるための主搬送通路Pを有している。この主搬送通路Pは、概ね水平に延在する上下の搬送ガイド板3と、上下の搬送ガイド板3,3間で延在する無端搬送ベルト4とで形成される。この無端搬送ベルト4は、両端のエンドプーリ4a,4bに架け渡されると共に、エンドプーリ4aの軸部に取り付けられたモータにより一方向に回動する。さらに、紙葉類2を主搬送通路P内で確実に搬送させるため、搬送ローラ6,6とエンドプーリ4a,4bとで無端搬送ベルト4を挟み込んでいる。
【0011】
さらに、この表裏反転装置1は、主搬送通路Pの途中で上下方向に延在して紙葉類2を案内するための反転通路Sを有し、この反転通路Sは、平行な側板1a,1b間において、所定の間隔をもって上下方向に延在する第1のガイド板7と第2のガイド板8とで形成され、この第1のガイド板7は入口側(IN側)に位置し、第2のガイド板8は出口側(OUT側)に位置する。このようにして形成された反転通路Sは、紙葉類2の反転に利用されるものであり、紙葉類2は、繰り出し手段9により、その全体が主搬送通路Pから一旦排出され、繰り入れ手段10によって反転通路Sから主搬送通路P内に再度戻される。
【0012】
紙葉類2のこのような繰り出し及び繰り入れ動作を達成させるため、反転通路Sの下端にセンタローラ12を配置し、このセンタローラ12には無端搬送ベルト4が架けられている。センタローラ12に対して、紙葉類搬入側(IN側)において無端搬送ベルト4を介して繰り出しローラ13が押し当てられ、紙葉類搬出側(OUT側)において無端搬送ベルト4を介して繰り入れローラ14が押し当てられている。よって、センタローラ12と繰り出しローラ13との協働により繰り出し手段9が構成され、センタローラ12と繰り入れローラ14との協働により繰り入れ手段10が構成される。このような構成に基づき、主搬送通路Pの途中で紙葉類Sの全体を反転通路S内に送り出し、反転通路S内に一旦排出させた紙葉類2を主搬送通路P内に再度導き入れることができる。
【0013】
さらに、この表裏反転装置1には、反転通路S内における紙葉類2の高速搬送を可能にするための反転手段Rが設けられている。この反転手段Rは、第1のガイド板7側に配置した第1の反転ローラ21と、第2のガイド板8側に配置した第2の反転ローラ22とを有している。この第1の反転ローラ21は、第1のガイド板7に形成したローラ窓(図示せず)から反転通路S内に覗き出るように配置され、その一部は反転通路S内に臨むことになる。同様に、第2の反転ローラ22は、第1の反転ローラ21に対向すると共に、第2のガイド板8に形成したローラ窓8a(図5参照)から反転通路S内に覗き出るように配置され、その一部は反転通路S内に臨むことになる。そして、反転通路S内で紙葉類2を確実に挟み込んで搬送させるために、第1の反転ローラ21と第2の反転ローラ22とは、反転通路S内で互いに所定の圧力をもって押し当てられている。
【0014】
また、図2に示すように、第1の反転ローラ21は、水平に延在する第1の回転軸21aに固定され、この回転軸21aは、側板1aと側板1bとに軸受を介して軸支されている。そして、第1の回転軸21aの端部には、側板1bの外方に位置する第1の電磁クラッチ23が取り付けられ、この第1の電磁クラッチ23は、装置1の制御部(図示せず)からの制御信号に基づいてオン・オフ制御がなされる。なお、第1の電磁クラッチ23の筐体には、連れ回りを防止するために、側板1bに立設させた係止ピン(図示せず)に対し掛け止めされた回り止め用のフック部26が設けられている。
【0015】
同様に、第2の反転ローラ22は、水平に延在する第2の回転軸22aに固定され、この回転軸22aは、側板1aと側板1bとに軸受を介して軸支されている。さらに、第2の回転軸22aの端部には、側板1bの外方に位置する第2の電磁クラッチ27が取り付けられ、この第2の電磁クラッチ27は、装置1の制御部(図示せず)からの制御信号に基づいてオン・オフ制御がなされる。なお、第2の電磁クラッチ27の筐体には、連れ回りを防止するため、側板1bに立設させた係止ピン(図示せず)に対し掛け止めされた回り止め用のフック部29が設けられている。
【0016】
さらに、第1の回転軸21aには、第1の電磁クラッチ23を介して第1の回転軸21aに連結させた第1のプーリ31が配置されている。そして、この第1のプーリ31は、第1の電磁クラッチ23がオン状態のときに第1の回転軸21aに連結されると共に、常に一方向(矢印D方向)に回転し続ける。当然に、第1の電磁クラッチ23がオフ状態のとき、第1のプーリ31と第1の回転軸21aとの連結は解除される。
【0017】
同様に、第2の回転軸22aには、第2の電磁クラッチ27を介して第2の回転軸22aに連結させた第2のプーリ32が配置されている。そして、この第2のプーリ32は、第2の電磁クラッチ27がオン状態のときに第2の回転軸22aに連結されると共に、常に一方向(矢印E方向)に回転し続ける。当然に、第2の電磁クラッチ27がオフ状態のとき、第2のプーリ32と第2の回転軸22aとの連結は解除されている。
【0018】
さらに、第1のプーリ31と第2のプーリ32とを同一方向に常時回転させるため、第3の側板1cには、ブラケットを介して一方向回転型のモータ30が固定されている。このモータ30の駆動軸30aには駆動プーリ34が固定され、この駆動プーリ34と第1のプーリ31とは第1のタイミングベルト36を介して連結されている。また、第2の側板1bと第3の側板1cとの間に中間プーリ35が配置され、駆動プーリ34と中間プーリ35とは第2のタイミングベルト37を介して連結され、この中間プーリ35と第2のプーリ32とは第3のタイミングベルト38を介して連結される。このような中間プーリ35は、ベルト架けによって回転軸22aに加わる負荷を低減させるためのもので、第2のプーリ32を側板1bに近づけることができる。従って、前述した構成により、一個のモータ30で各プーリ31,32を同一方向に常時回転させることができる。しかも、極めて簡単な構成をもって各反転ローラ21,22の駆動が実現される。
【0019】
さらに、第2の駆動軸22aには、装置1の制御部(図示せず)からの制御信号に基づいてオン・オフ制御が可能な電磁ブレーキ40が装着され、この電磁ブレーキ40は、ブラケット41を介して第1の側板1aに取り付けられている。電磁ブレーキ40のブレーキ制御にあたって、電磁ブレーキ40がオン状態になった瞬間、第2の回転軸22aの回転は強制的に停止させられ、電磁ブレーキ40がオフ状態では、電磁ブレーキ40に影響されることなく、第2の回転軸22aは回転し続ける。
【0020】
ここで、第1の反転ローラ21と第2の反転ローラ22とを正確に連動させることが必要になる。そこで、第1の回転軸21aの端部に固定した第1の連結ギア42と、第2の回転軸22aの端部に固定した第2の連結ギア43とを噛合させる。これにより、電磁ブレーキ40を第2の回転軸22a側に取り付けるだけで、第1の回転軸21aと第2の回転軸22aとを同期して停止させることができる。
【0021】
なお、図1に示すように、主搬送通路Pの入口側には、フォトセンサからなる幅検出センサHが配置され、この幅検出センサHによる検知時間と紙葉搬送速度との相関関係によって、紙葉類2の幅(流動方向における長さ)が検知される。また、反転通路Sの途中には、反転ローラ21,22に対応する位置に到来センサ(図示せず)が配置されている。この到来センサはフォトセンサで構成され、紙葉類2が横切ることで出力信号を送出するが、この出力信号は、電磁ブレーキ40をオン状態にするための信号を制御部から送出するタイミングの基準になっている。
【0022】
このように、反転ローラ21,22毎に電磁クラッチ23,27を設けることで、反転時における紙葉類2の反転制御が容易に達成される。しかも、この反転制御にあたり、電磁ブレーキ40を積極的に利用することで、到来センサ(図示せず)により紙葉類2の到来を検知した後、所定のタイミングで正確に反転ローラ21,22を強制停止させることができるので、反転ローラ21,22で挟まれた状態の紙葉類2を、任意の位置で正確に一旦停止させることができる。
【0023】
ここで、表裏反転装置1は、様々な使用状況下にある紙葉類2を処理する関係から、図3(a)に示すように、長手方向の折り目によって折れ癖がついている紙葉類2Aや、図3(b)に示すように、カールしたように反った紙葉類2Bが、主搬送通路Pの入口(IN)から入ってくる場合がある。特にこのような紙葉類2A,2Bのうち、反転通路S内における紙葉類2A,2Bの下端Kが、入口側すなわち繰り出し手段9側に向いてしまうような状態下で入口(IN)から入ってくる紙葉類2A,2Bが問題となる。
【0024】
すなわち、折れ癖のついた紙葉類2Aやカールしたように反った紙葉類2Bは、反転通路Sから主搬送通路P内に戻される際、折れ癖や反り癖の状況によって、紙葉類2A,2Bの端部(下端)Kが、繰り入れ手段10側に向けられることなく、繰り出し手段9側に向いてしまうことがある。このような状態下の紙葉類2A,2Bは、例え、フィン付きの叩きローラ49(図1参照)をもってしても、反転通路S内からスピーディに排出されない場合がある。また、最悪の場合、叩きローラ49をもってしても、紙葉類2A,2Bが反転通路S内で滞留し、紙詰まりが発生することもある。
【0025】
そこで、このような紙葉類2A,2Bであっても、センタローラ12と繰り入れローラ14との協働で確実に挟み込めるようにするために、図4及び図5に示すように、繰り入れ手段10側に位置する第2のガイド板8には、反転通路S内における紙葉類2の流動方向に延在する樹脂製の突起部50が固定されている。この突起部50は、第2のガイド板8に形成した細長いスリット51に外側から嵌め込まれるようにして接着剤で固定され、さらに、この突起部50は、並置した第2の反転ローラ22,22間に配置されると共に、第1の反転ローラ21と第2の反転ローラ22とで挟持された状態の紙葉類2の表面を、第1のガイド板21に向けて押圧できる位置まで突出する。
【0026】
ここで、第1の反転ローラ21,21及び第2の反転ローラ22,22はそれぞれ並置されているので、第1の反転ローラ21と第2の反転ローラ22との接触部位Yは、突起部50の両側に存在することになる。そして、左右の接触部位Y,Yを結ぶ線上において、突起部50の頂部50aは、この線を僅かに第1のガイド板7側に越えるような位置にあり、この突出量Lとしては2〜10mm程度が適切である。よって、このような突起部50の採用は、搬送中の紙葉類2に折れ癖などがあっても、反転時において、図3(c)に示すように、突起部50が紙葉類2の表面を押圧し続けることになるので、紙葉類2の癖補正として多大な効果を発揮し、紙葉類2の下端Kを繰り入れ手段10側に確実に向けることができる。従って、繰り入れ手段10により、紙葉類2を反転通路Sから確実に排出することが可能となる。
【0027】
さらに、突起部50は、略全長に亘って断面矩形状に形成されている。そして、突起部50の頂部50aは、反転通路S内での紙葉類2の流動方向において直線的に延在する。また、突起部50の頂部50aは、第2の反転ローラ22,22間で5〜15mm程度の幅Wをもって延在すると好適である。これによって、突起部50の頂部50aが紙葉類2の表面に押圧される際、一定の押し当て面積を確保することができ、確実な癖補正が達成される。なお、突起部50は、略全長に亘って断面台形状に形成されてもよい。
【0028】
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、突起部50の頂部50aは、必ずしも平坦面である必要はない。例えば、突起部50を断面三角形状に形成して、線形状の頂部を、紙葉類2の流動方向に延在させてもよく、また、突起部50を断面半円形状に形成して、紙葉類2の流動方向に延在させてもよい。さらに、突起部50の頂部50aの位置や長さは適宜変更されるが、少なくとも、第1の反転ローラ21と第2の反転ローラ22との接触部位Y,Yを結ぶ線上に、頂部50aを配置させることで、最適な癖補正が達成される。なお、頂部50aの形状や突出量によっては、接触部位Y,Yを結ぶ線上に頂部50aを配置させなくとも、癖補正が実現できる場合もある。
【0029】
【発明の効果】
本発明による表裏反転装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得る。すなわち、主搬送通路上を流動する紙葉類の表裏を反転させるための表裏反転装置において、主搬送通路の途中で、紙葉類の全体を主搬送通路外に排出させる繰り出し手段と、主搬送通路外に一旦排出させた紙葉類を主搬送通路内に再度引き込む繰り入れ手段と、繰り出し手段から繰り出された紙葉類を案内するように対向して配置された第1及び第2のガイド板を有する反転通路と、第1のガイド板から反転通路内に臨むと共に、並置した正逆転可能な第1の反転ローラと、第2のガイド板から反転通路内に臨むと共に、第1の反転ローラと協働して紙葉類を挟み込む正逆転可能な第2の反転ローラと、並置した第2の反転ローラ間に配置されて、第2のガイド板に固定されると共に、第2のガイド板から第1のガイド板に向けて突出する突起部とを備え、突起部は、第1の反転ローラと第2の反転ローラとで挟持された状態の紙葉類の表面を、第1のガイド板に向けて押圧する位置まで突出することにより、紙葉類の確実な反転を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表裏反転装置の一実施形態を示す断面図である。
【図2】反転手段の一例を示す斜視図である。
【図3】(a)は、折れ癖のついた紙葉類(紙幣)を示す斜視図、(b)は、反り癖のついた紙幣(紙葉類)を示す斜視図、(c)は、突起部による紙幣(紙葉類)の癖補正中の状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る表裏反転装置の要部拡大断面図である。
【図5】本発明に係る表裏反転装置の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
P…主搬送通路、S…反転通路、1…表裏反転装置、2…紙葉類(紙幣)、7…第1のガイド板、8…第2のガイド板、9…繰り出し手段、10…繰り入れ手段、21…第1の反転ローラ、22…第2の反転ローラ、50…突起部、50a…突起部の頂部。

Claims (2)

  1. 主搬送通路上を流動する紙葉類の表裏を反転させるための表裏反転装置において、
    前記主搬送通路の途中で、前記紙葉類の全体を前記主搬送通路外に排出させる繰り出し手段と、
    前記主搬送通路外に一旦排出させた前記紙葉類を前記主搬送通路内に再度引き込む繰り入れ手段と、
    前記繰り出し手段から繰り出された前記紙葉類を案内するように対向して配置された第1及び第2のガイド板を有する反転通路と、
    前記第1のガイド板から前記反転通路内に臨むと共に、並置した正逆転可能な第1の反転ローラと、
    前記第2のガイド板から前記反転通路内に臨むと共に、前記第1の反転ローラと協働して前記紙葉類を挟み込む正逆転可能な第2の反転ローラと、
    並置した前記第2の反転ローラ間に配置されて、前記第2のガイド板に固定されると共に、前記第2のガイド板から前記第1のガイド板に向けて突出する突起部とを備え、
    前記突起部は、前記第1の反転ローラと前記第2の反転ローラとで挟持された状態の前記紙葉類の表面を、前記第1のガイド板に向けて押圧する位置まで突出することを特徴とする表裏反転装置。
  2. 前記突起部の頂部は、前記第2の反転ローラ間で所定の幅をもって延在することを特徴とする請求項1記載の表裏反転装置。
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