JP2004269156A - 表裏反転装置 - Google Patents

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達也 鎌田
Kenichi Kikuchi
健一 菊地
Kohei Takahashi
幸平 高橋
Hideki Marui
英軌 丸井
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Abstract

【課題】紙葉類の幅に応じた確実な反転を可能にする表裏反転装置を提供する。
【解決手段】表裏反転装置1においては、紙葉類Rの前進時において、反転通路S内の紙葉類Rは、その幅に応じた送り量をもって前進し続けるが、様々な幅や様々な材質の紙葉類Rに対応させるため、本発明では、回動自在な叩きローラ50が採用される。この叩きローラ50は、反転通路S内で紙葉類Rの繰り出し時における下流側に配置されると共に、反転ローラ21,22で挟まれた状態の紙葉類Rの端部を繰り出し時に叩くものである。よって、このような叩きローラ50で紙葉類Rの端部が叩かれると、紙葉類Rの端部を、反転通路Sにおけるガイド板4の壁面に寄せて、反転通路S内でジャムや二つ折れが発生し難くしている。従って、このような叩きローラ50の採用は、紙葉類Rの幅に応じた適切な反転に寄与する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙葉類(紙幣、有価証券又はカード等)の表面と裏面とを反転させるために利用する表裏反転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術として、特開平9−30706号公報がある。この公報に記載された表裏反転装置は、表裏鑑別がなされた紙葉類が搬送されてくる共通搬送路と、この共通搬送路を搬送された紙葉類が送り込まれる反転プール部と、この反転プール部の終点に開閉自在に設けられるストッパと、共通搬送路と反転プール部との分岐点から延在する反転搬送路とを備え、非反転紙葉類の搬送時には、前述の反転プール部を非反転搬送路の一部として使用するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−30706号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、幅の狭い紙葉類の反転処理を行う場合、紙葉類の端部がストッパに当たらず、反転プール部内でジャムが発生する虞がある。さらに、幅の広い紙葉類の反転処理を行う場合、紙葉類の端部がストッパに当たっても、反転プール部内での送りが継続しているような状態下では、反転プール内でジャムや二つ折れが発生する虞がある。よって、前述した従来の表裏反転装置は、同一金種の紙幣や規格化された有価証券類などのように、搬送方向において同一幅に形成した紙葉類しか連続的に反転させることができないといった問題点があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、特に、紙葉類の幅に応じた確実な反転を可能にする表裏反転装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る表裏反転装置は、主搬送経路上を流動する紙葉類の表裏を反転させるための表裏反転装置において、主搬送経路の途中で、紙葉類の全体を主搬送経路外に排出させる繰り出し手段と、主搬送経路外に一旦排出させた紙葉類を主搬送経路内に再度引き込む繰り入れ手段と、繰り出し手段から繰り出された紙葉類を案内するガイド板を有する反転通路と、反転通路内に臨むと共に、協働して紙葉類を挟み込む正逆転可能な第1及び第2の反転ローラと、反転通路内で紙葉類の繰り出し時における下流側に配置されると共に、反転ローラで挟まれた状態の紙葉類の端部を繰り出し時に叩く回転自在な叩きローラとを備えたことを特徴とする。
【0007】
この表裏反転装置においては、繰り出し手段によって紙葉類を主搬送経路から反転通路内に排出させ、反転通路内の紙葉類は一対の反転ローラで挟持されながら前進し続け、正転時の反転ローラによる所定の送り後、反転ローラが逆転し、繰り入れローラによって紙葉類は後退しながら主搬送経路内に戻されて、紙葉類の反転が完了する。そして、紙葉前進時において、反転通路内の紙葉類は、その幅に応じた送り量をもって前進し続けるが、様々な幅や様々な材質の紙葉類に対応させるため、本発明では、回動自在な叩きローラが採用される。この叩きローラは、反転通路内で紙葉類の繰り出し時における下流側に配置されると共に、反転ローラで挟まれた状態の紙葉類の端部を繰り出し時に叩くものである。よって、このような叩きローラで紙葉類の端部が叩かれると、紙葉類の端部を、反転通路におけるガイド板の壁面に寄せて、反転通路内でジャムや二つ折れが発生し難くしている。従って、このような叩きローラの採用は、紙葉類の幅に応じた適切な反転に寄与する。
【0008】
また、反転通路を形成するガイド板と叩きローラとの間には、反転通路内の紙葉類の端部が挿通する逃がし隙間が設けられていると好適である。このような構成を採用すると、叩きローラによって紙葉類の端部が叩かれながら、逃がし隙間の中に紙葉類が入り込んで行くので、紙葉類をガイド板に沿わせながらスムーズに前進させ続けることができ、反転通路内でのジャムや二つ折れの発生を確実に防止する。
【0009】
また、叩きローラは、放射状に配列した複数の叩き部を有すると好適である。叩きローラが叩き部をもつことで、紙葉類の端部を連続して叩くことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明に係る表裏反転装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0011】
図1に示すように、紙幣Rの表裏反転装置1は、2枚の側板1a,1b間において、紙葉類(例えば、紙幣、有価証券又はカード類)の一例である紙幣Rが所定の速度で流動する主搬送経路Hを有している。また、互いに平行な側板1a,1b間には、上下方向に延在して反転通路として利用される共通通路Sが設けられている。この共通通路Sは、主搬送経路H外の通路として設けられていると共に、所定の間隔をもって離間させるように配置されて、2枚の側板1a,1bとで両側を挟み込み固定された平板状の第1のガイド板3及び第2のガイド板4で形成されている。
【0012】
そして、この共通通路(反転通路)Sの上下端は開放され、共通通路Sの下端には、反転予定の紙幣Rを搬送させるために下側で延在する第1の搬送通路6(主搬送経路Hの一部)の出口6b側が連結され、共通通路Sの上端には、非反転予定の紙幣Rを搬送させるために上側で延在する第2の搬送通路7(主搬送経路Hの一部)の出口7b側が連結されている。さらに、共通通路Sの下端には、第1の搬送通路6の延長上に位置する合流通路8(主搬送経路Hの一部)の入口8a側が連結されている。
【0013】
この第1の搬送通路6及び合流通路8は、共通通路Sの下方で略水平方向に延在する上下の搬送ガイド板5と、上下の搬送ガイド板5間で延在してモータMの駆動力によって一方向に回転する下側無端ベルト9とによって形成される。そして、共通通路Sの下部には繰り出し手段10及び繰り入れ手段11が配置されている。この繰り出し手段10は、共通通路Sの下端側に位置して、紙幣Rの全体を第1の搬送通路6から共通通路S内に排出させ、繰り入れ手段11は、共通通路Sの下端側に位置して、共通通路S内の紙幣Rを合流通路8内に導き入れるよう動作する。
【0014】
例えば、この繰り出し手段10は、第1のガイド板3と第2のガイド板4との間に位置すると共に、下側無端ベルト9が架け渡されて一方向に回動するセンタローラ12と、このセンタローラ12の紙葉類搬入側で下側無端ベルト9を介してセンタローラ12に押し当てられた繰り出しローラ13とで構成されている。これに対し、この繰り入れ手段11は、前述したセンタローラ12と、このセンタローラ12の紙葉類搬出側で下側無端ベルト9を介してセンタローラ12に押し当てられた繰り入れローラ14と構成されている。そして、繰り出しローラ13は、センタローラ12を介して第1の搬送通路6の一部を構成し、繰り入れローラ14は、センタローラ12を介して合流通路8の一部を構成する。
【0015】
さらに、紙幣Rの反転時において、共通通路(反転通路S)から合流通路8内に紙幣Rを確実に送り出すため、紙幣Rの下端は第1の叩きローラ15により一方向に向けて叩かれる。この第1の叩きローラ15は、センタローラ12の回転軸12aに固定されて共通通路Sの下端に配置され、並設した複数個(例えば3個)のセンタローラ12の間に位置する。よって、第1の叩きローラ15は、センタローラ12と同じ方向に回転し続けることになる。さらに、この叩きローラ15の周面には、放射状に突出するブラシ形状又はフィン形状の叩き部15aが設けられている。この叩き部15aは、共通通路S内に臨むと共に、共通通路S内に繰り出された紙幣Rの下端を繰り出し手段10側から繰り入れ手段11側に向けて一方向に叩くように回転する。
【0016】
よって、第1の搬送通路6の入口6aから矢印A方向に送り込まれた反転予定の紙幣Rは、センタローラ12と繰り出しローラ13との協働により、その全体が第1の搬送通路6から共通通路S内に排出される。その後、共通通路S内に繰り出された紙幣Rの下端は、第1の叩きローラ15によって叩かれ、センタローラ12と繰り入れローラ14との協働により合流通路8に送り込まれる。
【0017】
これに対し、非反転予定の紙幣Rを搬送させるための第2の搬送通路7は、共通通路Sの上方で略水平方向に延在する上下の搬送ガイド板18と、上下の搬送ガイド板18間で延在してモータMの駆動力によって一方向に回転する上側無端ベルト16とによって形成される。さらに、出口7bにおいては、共通通路S内に紙幣Rを確実に送り込むための上側送りローラ19が配置され、上側無端ベルト16に押し当てられた状態で矢印の方向に回転し続ける。よって、第2の搬送通路7の入口7aから矢印B方向に送り込まれた非反転予定の紙幣Rは、上側無端ベルト16、案内ローラ17及び上側送りローラ19の協働により、その全体が第2の搬送通路7から共通通路S内に排出される。その後、共通通路S内に送り込まれた紙幣Rの下端は、第1の叩きローラ15によって叩かれながら、センタローラ12と繰り入れローラ14との協働により、紙幣Rは合流通路8に送り込まれ、出口8bから矢印C方向に排出されることで一連の非反転動作が完了する。
【0018】
このように、表裏反転装置1は、反転予定の紙幣Rと非反転予定の紙幣Rとが通過する共通通路Sを有し、この共通通路Sは、二つの入口(第1及び第2の搬送通路6,7の出口)6b,7bと一つの出口(合流通路8の入口)8aを備えている。すなわち、共通通路Sの下端を第1の搬送通路6の出口6b側に連通させ、共通通路Sの上端を第2の搬送通路7の出口7b側に連通させ、共通通路Sの下端を合流通路8に連通させている。このように、共通通路Sの直後に合流通路8を設けることで、紙幣Rを次の処理工程に送り込むタイミングの遅延をもたらすことなく、その結果として、反転処理能力の向上が図られることになる。
【0019】
さらに、この装置1には、共通通路(反転通路)S内における紙幣Rの高速搬送を可能にするための反転手段Pが設けられている。この反転手段Pは、第1のガイド板3側に配置した第1の反転ローラ21と、第2のガイド板4側に配置した第2の反転ローラ22とを有している。この第1の反転ローラ21は、第1のガイド板3に形成したローラ窓(図示せず)から反転通路S内に覗き出るようにして、その一部を反転通路S内に臨ませる。同様に、第2の反転ローラ22は、第1の反転ローラ21に対向すると共に、第2のガイド板4に形成したローラ窓(図示せず)から反転通路S内に覗き出るようにして、その一部を反転通路S内に臨ませている。そして、紙幣Rを確実に挟み込んで搬送させるために、第1の反転ローラ21と第2の反転ローラ22とは、反転通路S内で互いに所定の圧力をもって押し当てられている。
【0020】
また、図2に示すように、第1の反転ローラ21は、水平に延在する第1の回転軸21aに固定され、この回転軸21aは、側板1aと側板1bとに軸受を介して軸支されている。そして、第1の回転軸21aの端部には、側板1bの外方に位置する第1の電磁クラッチ23が取り付けられ、この第1の電磁クラッチ23は、装置1の制御部(図示せず)からの制御信号に基づいてオン・オフ制御がなされる。なお、第1の電磁クラッチ23の筐体には、連れ回りを防止するために、側板1bに立設させた係止ピン(図示せず)に対して掛け止めされる回り止め用のフック部26が設けられている。
【0021】
同様に、第2の反転ローラ22は、水平に延在する第2の回転軸22aに固定され、この回転軸22aは、側板1aと側板1bとに軸受を介して軸支されている。さらに、第2の回転軸22aの端部には、側板1bの外方に位置する第2の電磁クラッチ27が取り付けられ、この第2の電磁クラッチ27は、装置1の制御部(図示せず)からの制御信号に基づいてオン・オフ制御がなされる。なお、第2の電磁クラッチ27の筐体には、連れ回りを防止するため、側板1bに立設させた係止ピン(図示せず)に対して掛け止めされる回り止め用のフック部29が設けられている。
【0022】
さらに、第1の回転軸21aには、第1の電磁クラッチ23を介して第1の回転軸21aに連結した第1のプーリ31が配置されている。そして、この第1のプーリ31は、第1の電磁クラッチ23がオン状態のときに第1の回転軸21aに連結されると共に、常に一方向(矢印D方向)に回転し続ける。当然に、第1の電磁クラッチ23がオフ状態のとき、第1のプーリ31と第1の回転軸21aとの連結は解除されている。
【0023】
同様に、第2の回転軸22aには、第2の電磁クラッチ27を介して第2の回転軸22aに連結した第2のプーリ32が配置されている。そして、この第2のプーリ32は、第2の電磁クラッチ27がオン状態のときに第2の回転軸22aに連結されると共に、常に一方向(矢印E方向)に回転し続ける。当然に、第2の電磁クラッチ27がオフ状態のとき、第2のプーリ32と第2の回転軸22aとの連結は解除されている。
【0024】
さらに、第1のプーリ31と第2のプーリ32とを同一方向に常時回転させるため、第3の側板1cには、ブラケットを介して一方向回転型のモータ30が固定されている。このモータ30の駆動軸30aには駆動プーリ34が固定され、この駆動プーリ34と第1のプーリ31とは第1のタイミングベルト36を介して連結されている。また、第2の側板1bと第3の側板1cとの間に中間プーリ35が配置され、駆動プーリ34と中間プーリ35とは第2のタイミングベルト37を介して連結され、この中間プーリ35と第2のプーリ32とは第3のタイミングベルト38を介して連結される。このような中間プーリ35は、ベルト架けによって回転軸22aに加わる負荷を低減させるためのもので、第2のプーリ32を側板1bに近づけることができる。従って、前述した構成により、一個のモータ30で各プーリ31,32を同一方向に常時回転させることができる。しかも、極めて簡単な構成をもって各反転ローラ21,22の駆動が実現される。
【0025】
さらに、第2の駆動軸22aには、装置1の制御部(図示せず)からの制御信号に基づいてオン・オフ制御が可能な電磁ブレーキ40が装着され、この電磁ブレーキ40は、ブラケット41を介して第1の側板1aに取り付けられている。電磁ブレーキ40のブレーキ制御にあたって、電磁ブレーキ40がオン状態になった瞬間、第2の回転軸22aの回転は強制的に停止させられ、電磁ブレーキ40がオフ状態では、電磁ブレーキ40に影響されることなく、第2の回転軸22aは回転し続ける。
【0026】
ここで、第1の反転ローラ21と第2の反転ローラ22とを正確に連動させることが必要になる。そこで、第1の回転軸21aの端部に固定した第1の連結ギア42と、第2の回転軸22aの端部に固定した第2の連結ギア43とを噛合させる。これによって、電磁ブレーキ40を第2の回転軸22a側に取り付けるだけで、第1の回転軸21aと第2の回転軸22aとを同期して停止させることができる。
【0027】
なお、図1に示すように、第1の搬送通路6及び第2の搬送通路7には、フォトセンサからなる幅検出センサF1,F2が配置され、この幅検出センサF1,F2による検知時間と紙葉搬送速度との相関関係によって、紙幣Rの幅(流動方向における長さ)が検知される。また、反転通路Sの途中には、反転ローラ21,22に対応する位置に到来センサF3が配置されている。この到来センサF3はフォトセンサで構成され、紙幣Rが横切ることで出力信号を送出するが、この出力信号は、電磁ブレーキ40をオン状態にするための信号が制御部から送出されるタイミングの基準になっている。
【0028】
このように、反転ローラ21,22毎に電磁クラッチ23,27を設けることで、反転時における紙幣Rの反転制御が容易に達成される。しかも、この反転制御にあたり、電磁ブレーキ40を積極的に採用することで、到来センサF3により紙幣Rの到来を検知した後、所定のタイミングで正確に反転ローラ21,22を強制停止させることができるので、反転ローラ21,22で挟まれた状態で反転通路S内を流動する紙幣Rを、任意の位置で正確に一旦停止させることができる。また、反転ローラ21,22で挟まれた状態で反転通路S内を流動する紙幣Rを、任意の時間だけ正確に一旦停止させることも可能となる。よって、合流通路8から連続して送り出される紙幣Rの先頭間隔を常に一定に保つような制御が容易となる。なお、この装置1では、合流通路8内で、反転後の紙幣Rと非反転後の紙幣Rとが混在して流動することになり、非反転の紙幣Rが合流通路8から排出される場合でも、先頭間隔を常に一定に保つように電磁ブレーキ40の制御がなされる。
【0029】
ここで、共通通路(反転通路)S内での紙幣反転時において、共通通路S内の紙幣Rは、反転ローラ21,22により、その幅に応じた送り量をもって前進(上昇)し続けるが、様々な幅や様々な材質の紙幣Rに対応させて、確実な反転を達成する必要がある。そこで、図1及び図3に示すように、共通通路Sの上端に第2の叩きローラ50が配置され、この叩きローラ50は、上側送りローラ19の回転軸19aに固定され、並設した複数個(例えば3個)の上側送りローラ19の間に配置される。よって、第2の叩きローラ50は、上側送りローラ19と同じ方向に回転し続ける。そして、第2の叩きローラ50には、連続した紙幣叩きを可能にするために、放射状に配列した複数の叩き部50aが設けられている。この叩き部50aは、ブラシ形状又はフィン形状のいずれであってもよい。
【0030】
この第2の叩きローラ50は、共通通路S内で紙幣Rの繰り出し時における下流側(共通通路Sの上端側)に配置されると共に、反転ローラ21,22で挟まれた状態の紙幣Rの上端部を二点鎖線で示すように叩く。そして、第2の叩きローラ50で紙幣Rの上端部が叩かれると、紙幣Rの上端部は、矢印Y方向に移動しながら、第2のガイド板4の壁面に寄せられる。
【0031】
このとき、図3に示すように、第2のガイド板4と第2の叩きローラ50との間には、共通通路S内の紙幣Rの端部が挿通する逃がし隙間Gが設けられている。この逃がし隙間Gは、最低紙幣Rの厚みは必要であるが、多種多様な紙幣Rを配慮して、1mm程度が適切である。このような逃がし隙間Gを採用すると、第2の叩きローラ50に叩き部50aによって紙幣Rの上端部が叩かれながら、逃がし隙間Gの中に紙幣Rが滑り込んで行くので、紙幣Rを第2のガイド板4の壁面に沿わせながらスムーズに前進(上昇)させ続けることができ、共通通路S内でのジャムや二つ折れの発生が確実に防止される。
【0032】
次に、前述した表裏反転装置1の構成に基づく動作について説明をする。
【0033】
先ず、図1に示すように、第1の搬送通路6の入口6aから矢印A方向に送り込まれた反転予定の紙幣Rは、センタローラ12と繰り出しローラ13との協働により、第1の搬送通路6から共通通路S内に排出される。そして、第1の搬送通路6から共通通路S内に紙幣Rを繰り入れる際、第1の電磁クラッチ23はオン状態に制御され、第2の電磁クラッチ27はオフ状態に制御される。その結果、第1の回転軸21aに取り付けられた第1の反転ローラ21は、矢印T方向(図2参照)に駆動回転を維持する。一方、第2の反転ローラ22は、第2の電磁クラッチ27が切れた状態になっているので、第1の反転ローラ21に追従して回転する。よって、第1の反転ローラ21が所定時間回転することで、紙幣Rは、第1及び第2の反転ローラ21,22によって所定の送り量だけ共通通路S内で上昇する。
【0034】
このとき、図4に示すように、紙幣Rの端部が第2の叩きローラ50の叩き部50aに向けて前進し、紙幣Rが叩き部50aに当たった瞬間、一方向に回転し続ける第2の叩きローラ50によって紙幣Rの上端部が一方向に叩かれる。そして、図3及び図5に示すように、紙幣Rの上端部は、矢印Y方向に移動しながら、第2のガイド板4の壁面に寄せられ、紙幣Rの上端部は、第2の叩きローラ50に叩き部50aによって叩かれながら、逃がし隙間Gの中に滑り込んで行く。
【0035】
そして、紙幣Rの搬送揃えを達成させるため、到来センサF3の検知とタイマとの制御に基づいて、電磁ブレーキ40をオン状態にし、強制的に反転ローラ21,22の回転を停止させる。次の瞬間、第1及び第2の電磁クラッチ23,27の両方がオフ状態になるように制御する。その後、共通通路Sから主搬送経路に向けて紙幣Rを繰り出す際、第1の電磁クラッチ23はオフ状態に切り替え制御され、第2の電磁クラッチ27はオン状態に切り替え制御される。
【0036】
その結果、図6に示すように、第2の回転軸22aに取り付けられた第2の反転ローラ22は、矢印W方向に駆動回転する。一方、第1の反転ローラ21は、第1の電磁クラッチ23が切れた状態(オフ状態)になっているので、第2の反転ローラ22に追従して回転する。よって、第1の叩きローラ15、センタローラ12及び繰り入れローラ14の協働により、紙幣Rは、合流通路8内に送り込まれ、紙幣Rが矢印C方向に排出されることで、一連の反転動作が完了する。
【0037】
これに対し、第2の搬送通路7の入口7aから矢印B方向に送り込まれた非反転予定の紙幣Rの表面は、第2の叩きローラ50の叩き部50aによって叩かれながら、第2の搬送通路7から共通通路S内に排出される。そして、第2の搬送通路7から共通通路S内に紙幣Rを排出する際、第1の電磁クラッチ23はオフ状態に制御され、第2の電磁クラッチ27はオン状態に制御される。その結果、第2の回転軸22aに取り付けられた第2の反転ローラ22は、矢印W方向に駆動回転する。一方、第1の反転ローラ21は、第1の電磁クラッチ23が切れた状態になっているので、第2の反転ローラ22に追従して回転する。
【0038】
そして、第2の反転ローラ22が所定時間回転し、センタローラ12と繰り入れローラ14との協働により、紙幣Rは、非反転状態で合流通路8に送り込まれ、出口8bから矢印C方向に排出される。このように、紙幣Rを反転ローラ21,22で挟持しながら送ることができるので、共通通路S内において、紙幣Rを高速でかつ確実に搬送させることができ、紙幣Rの高速処理が達成される。
【0039】
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、図示しない表裏反転装置では、共通通路(反転通路)Sの一端(下端)に連結させて、反転予定の紙幣R及び非反転予定の紙幣Rが通る第4の搬送通路と、共通通路Sの一端(下端)に連結させて、第4搬送通路から共通通路S内に導入された反転予定の紙幣Rが反転された後に搬送される第5の搬送通路と、共通通路Sの他端(上端)に連結させて、第4搬送通路から共通通路S内に導入された非反転予定の紙幣Rが反転されることなく搬送される第6の搬送通路とを有している。よって、この共通通路Sは、一つの入口と二つの出口を備えることになる。このような主搬送経路をもった表裏反転装置において、前述した第2の叩きローラ50を採用してもよい。
【0040】
また、共通通路(反転通路)S内において、第2の叩きローラ50は、紙幣Rの繰り出し時における下流側に配置されると共に、反転ローラ21,22で挟まれた状態の紙幣Rの端部を繰り出し時に叩く位置に配置されていればよく、叩きローラ50の位置は、共通通路(反転通路)Sにおいて上端か下端か左側か右側かに限定されるものではない。
【0041】
【発明の効果】
本発明による表裏反転装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得る。すなわち、主搬送経路上を流動する紙葉類の表裏を反転させるための表裏反転装置において、主搬送経路の途中で、紙葉類の全体を主搬送経路外に排出させる繰り出し手段と、主搬送経路外に一旦排出させた紙葉類を主搬送経路内に再度引き込む繰り入れ手段と、繰り出し手段から繰り出された紙葉類を案内するガイド板を有する反転通路と、反転通路内に臨むと共に、協働して紙葉類を挟み込む正逆転可能な第1及び第2の反転ローラと、反転通路内で紙葉類の繰り出し時における下流側に配置されると共に、反転ローラで挟まれた状態の紙葉類の端部を繰り出し時に叩く回転自在な叩きローラとを備えたことにより、紙葉類の幅に応じた確実な反転を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表裏反転装置の一実施形態を示す断面図である。
【図2】反転手段の一例を示す斜視図である。
【図3】図1に示した表裏反転装置の要部拡大断面図である。
【図4】紙幣反転時において、叩きローラに向けて紙幣が前進した状態を示す断面図である。
【図5】紙幣の端部が叩きローラによって叩かれながら逃がし隙間内に滑り込んだ状態を示す断面図である。
【図6】紙幣を反転通路から排出させる途中の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…表裏反転装置、4…ガイド板(第2のガイド板)、10…繰り出し手段、11…繰り入れ手段、21…第1の反転ローラ、22…第2の反転ローラ、50…叩きローラ(第2の叩きローラ)、50a…叩き部、G…逃がし隙間、H…主搬送経路、R…紙幣(紙葉類)、S…共通通路(反転通路)。

Claims (3)

  1. 主搬送経路上を流動する紙葉類の表裏を反転させるための表裏反転装置において、
    前記主搬送経路の途中で、前記紙葉類の全体を前記主搬送経路外に排出させる繰り出し手段と、
    前記主搬送経路外に一旦排出させた前記紙葉類を前記主搬送経路内に再度引き込む繰り入れ手段と、
    前記繰り出し手段から繰り出された前記紙葉類を案内するガイド板を有する反転通路と、
    前記反転通路内に臨むと共に、協働して前記紙葉類を挟み込む正逆転可能な第1及び第2の反転ローラと、
    前記反転通路内で前記紙葉類の繰り出し時における下流側に配置されると共に、前記反転ローラで挟まれた状態の前記紙葉類の端部を繰り出し時に叩く回転自在な叩きローラとを備えたことを特徴とする表裏反転装置。
  2. 前記反転通路を形成する前記ガイド板と前記叩きローラとの間には、前記反転通路内の前記紙葉類の端部が挿通する逃がし隙間が設けられていることを特徴とする表裏反転装置。
  3. 前記叩きローラは、放射状に配列した複数の叩き部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の表裏反転装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109195891A (zh) * 2016-06-29 2019-01-11 光荣株式会社 正反面反转装置、纸张处理机及正反面反转方法
WO2023176355A1 (ja) * 2022-03-14 2023-09-21 グローリー株式会社 紙葉類叩き回転体及び紙葉類処理装置

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