JP2004345797A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、シートのスキューを防止することで、シートづまりやシートのしわの発生しにくいシート搬送装置及び画像形成装置を得ることである。
【解決手段】シートPを積載する給紙トレイ10と、給紙トレイ10からシートPを一枚ずつ送り出す給紙ローラ11と、給紙ローラ11によって送り出されたシートPを作像部20に向けて搬送する搬送ローラ14とを備えたシート搬送装置50において、給紙ローラ11の搬送方向上流側にスキュー防止機構15を設けるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】シートPを積載する給紙トレイ10と、給紙トレイ10からシートPを一枚ずつ送り出す給紙ローラ11と、給紙ローラ11によって送り出されたシートPを作像部20に向けて搬送する搬送ローラ14とを備えたシート搬送装置50において、給紙ローラ11の搬送方向上流側にスキュー防止機構15を設けるようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に装着され、シートを搬送するシート搬送装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置のシート搬送装置においては、給紙トレイによりピックアップされて1枚に分離されて給送されてきたシートをレジスト手段によってタイミングを図り、次工程の作像部へ搬送している。特許文献1には、レジスト手段において次工程へのシート搬送タイミングを図るとともに、シートのスキュー補正も行う技術が開示されている(特許文献1)。
【0003】
かかる技術では、シートの搬送方向に沿って設けられた一対のシート搬送ローラを備えるとともに、上流側の搬送ローラから搬送されたシートを、回転動作を停止している下流側の一対の搬送ローラへ突き当てることで、搬送中のシート先端の姿勢を直し、これによりスキュー補正している。
【0004】
一方、特許文献2には、給紙トレイ内にサイドフェンスを設けた技術が開示されている(特許文献2)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−144796号公報
【特許文献2】
特開平8−268570号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の特許文献1に記載の従来技術では、レジスト手段において、シートの先端部分はスキュー補正されて次工程へ搬送されるが、シートの後端部分はスキュー補正がなされずに搬送されるという問題がある。また、レジスト手段によりシートの先端部分がスキュー補正された後に、シートが搬送ガイド等に接触することで、新たにスキューが発生し、シートつまりやシートのしわが発生するという問題がある。
【0007】
一方、上述の特許文献2に記載の従来技術では、腰が強いシートの場合には、収納部のサイドフェンスによってスキューを防止することができるが、薄紙などの腰が弱いシートの場合には、サイドフェンスによってスキューを防止することが難しく、シートのサイド部分が波打った状態となり、そのまま搬送されてシートづまり又はシートにしわが発生するという問題がある。
【0008】
本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、シートのスキューを防止することで、シートづまりやシートのしわの発生しにくいシート搬送装置及び画像形成装置を得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、シートを積載する給紙トレイと、給紙トレイからシートを一枚ずつ送り出す給紙ローラと、給紙ローラによって送り出されたシートを作像部に向けて搬送する搬送ローラとを備えたシート搬送装置において、給紙ローラの搬送方向上流側にスキュー防止機構が設けられていることを特徴とする。
【0010】
この請求項1に記載された発明によれば、給紙トレイに積載されたシートは給紙ローラの回転により下流側に搬送されるが、給紙ローラの搬送方向上流側にスキュー防止機構を設けたので、シートのスキューを防止して搬送することができ、シートつまりやシートのしわの発生しにくいシート搬送装置及び画像形成装置を得ることができる。
【0011】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、各スキュー防止機構は、給紙ローラの軸に揺動自在に軸支されたアーム部と、アーム部の先端に設けられ且つシートの最上面に接触してシートを押える押え部材とを備えることを特徴とする。
【0012】
この請求項2に記載された発明によれば、請求項1に記載された発明と同様の作用効果が得られるとともに、スキュー防止機構のアーム部は給紙ローラの軸に取り付けたので、スキュー防止機構の取り付け部材が別途必要とならず、部品コストの低減を図れるとともに、省スペース化を図ることができる。
【0013】
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、給紙トレイには、スキュー防止機構に向けてシートを引き寄せるための抵抗部材が設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載された発明によれば、請求項1又は2に記載された発明と同様の作用効果が得られるとともに、抵抗部材を設けることで積極的にシートをスキュー防止機構に引き寄せることができるので、スキュー防止機構の働きにより確実にスキューを抑えることができる。
【0015】
請求項4に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、給紙ローラのローラ径の寸法は、スキュー防止機構に向けてシートを引き寄せるために、給紙ローラの一端側と他端側とで異なるようにしたことを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明と同様の作用効果が得られるとともに、給紙ローラのローラ径を一端側と他端側とで異なるようにしたので、シートが引き寄せられる側のみにスキュー防止機構を設ければ良く、部品点数を減らすことができる。
【0017】
請求項5に記載された発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載された発明において、給紙トレイの給送方向先端両角隅部にシート分離爪を設けたコーナ爪分離方式を用いてシートを分離することを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載された発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載された発明において、給紙トレイにおいて給紙ローラの対向する位置にフリクションパッドを設けたフリクションパッド方式を用いてシートを分離することを特徴とする。
【0019】
この請求項5又は6に記載された発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載された発明と同様の作用効果が得られるとともに、シート分離方式としてコーナ爪分離方式を用いても、また斜面分離方式を用いた場合においても、スキューの発生を防止できる。
【0020】
請求項7に記載された発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のシート搬送装置を具備していることを特徴とする。
【0021】
請求項7に記載された発明によれば、請求項1〜6の何れか一項に記載のシート搬送装置を具備することで、シートづまりやシートのしわの発生しにくい画像形成装置を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。図1は図3に係る画像形成装置の給紙トレイを示す斜視図、図2は、図1の給紙装置に設けるスキュー防止機構を示す断面図、図3は第1実施の形態に係る画像形成装置の一部を示す断面図である。
【0023】
第1実施の形態に係るシート搬送装置50は、画像形成装置100に備えるものであり、シートPを積載する給紙トレイ10と、給紙トレイ10からシートPを1枚ずつ送り出す給紙ローラ11と、給紙ローラ11によって送り出されたシートPを作像部20に向けて搬送する搬送ローラ13と、給紙トレイ10から搬送されたシートPを、所定のタイミングで作像部20に搬送する一対のレジストローラ対16等を備えている。
【0024】
また、作像部20には、露光により静電潜像を形成する感光体31と、現像剤により感光体31の静電潜像をトナー像として現像する現像装置33と、感光体31に現像されたトナー像を重ねて転写するための転写体35等が設けられている。
【0025】
画像形成サイクルが開始されると、感光体31は所定の方向に回転すると共に感光体31上にトナー像が形成される。そして、感光体31上から転写体35上に各色のトナー像が重ねて転写される。転写体35上にカラーのトナー像が転写されると、給紙トレイ10から搬送されてきたシートPにカラー像が転写され、図示しない定着装置で定着されて機外に排紙される。
【0026】
図1に示すように、給紙トレイ10内には複数枚のシートPが配設されている。給紙トレイ10の幅方向(搬送方向と直交する方向)の両側にはシート束の幅方向両側を規制するためのサイドフェンス21,21が設けられている。また、シート束の後ろ側にはシートPの後端を規制するためのエンドフェンス27が設けられている。給紙トレイ10には、給紙ローラ11に対向する位置にフリクションパッド12が設けられており、給紙ローラ11に接触している最上紙をその摩擦力で送り出すいわゆるフリクションパッド方式によりシートを分離して給送している。
【0027】
本実施の形態では、給紙ローラ11の搬送方向上流側であり且つサイドフェンス21、21の内側の夫々には、スキュー防止機構15が設けられている。
【0028】
スキュー防止機構15は、給紙ローラ11の軸13に揺動自在に軸支されたアーム部17と、アーム部17の先端に固定され且つシートPの最上面に接触してシートPを押える押え部材19とを備えている。また、押え部材19は、その搬送方向上流側に斜め上方向に突出した突起片を備えている。
【0029】
このように、スキュー防止機構15は、そのアーム部17の一端を給紙ローラ11の軸13に取り付けたので、スキュー防止機構15の取り付け部材が別途必要とならず、部品コストの低減を図れるとともに、省スペース化を図ることができる。
【0030】
次に、上述した構成に基づき本実施の形態の作用を説明する。画像形成が開始されると、給紙トレイ10に積載されたシートPは、給紙ローラ11の回転により下流側に搬送されるが、搬送される際にシートPのスキュー(斜行)が発生すると、シートPのサイド部分がサイドフェンス21、21に当たって浮き上がり、乗り越えようとする。
【0031】
本実施の形態では、サイドフェンス21、21の内側にシートPの最上面を上から押えるスキュー防止機構15を設けたので、サイドフェンス21、21にシートPのサイド部分が当たって浮き上がるのを防止することで、シートPのスキューの増大を抑えることができる。よって、搬送路内でシートつまりやシートのしわが発生しにくい。
【0032】
また、レジストローラ対16等によりシートPの先端部分がスキュー補正された後であっても、シートPの搬送方向の後端部分がスキュー防止機構15で規制されるので、スキュー補正された後であっても、新たにスキューが発生することを防止できる。
【0033】
次に、他の実施の形態を説明するが、その説明にあたり上述した部分と同一の作用効果を奏する部分には、同一の符号を付することにより、その部分の詳細な説明を省略し、以下の説明では、主に第1実施の形態と異なる点を説明する。
【0034】
図4に示すように、第2の実施の形態では、給紙トレイ10の一方のサイドフェンス21側にはスキュー防止機構15が設けられており、他方のサイドフェンス21側にはスキュー防止機構15に向けてシートPを引き寄せるための抵抗部材23が設けられている点が第1実施の形態と異なる。本実施の形態では、スキュー防止機構15と構成はほぼ同じであるが、抵抗部材23における押え部材の摩擦力をスキュー防止機構15に比べて大きくしている。
【0035】
このように、抵抗部材23を設けることで積極的にシートPをスキュー防止機構15に引き寄せることができるので、スキュー防止機構15の働きにより確実にスキューを抑えることができる。
【0036】
図5に示すように、第3の実施の形態では、給紙ローラ11のローラ径を軸方向の一端側11aと他端側11bとで異なる径に設けており、給紙ローラ11の一端側11aが他端側11bよりも径が大きくなるようにしている。この場合、シートPが給紙されると、シートPは給紙ローラ11の一端側11aに斜行して搬送されるので、一端側11aにのみにスキュー防止機構15を設けることで、シートPのサイド部分が波打つことを防止でき、部品点数を少なくできる。
【0037】
本発明は、上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0038】
シートは紙のほか、OHPフィルム等の樹脂製シートであっても良く、材質は限定されない。
シート分離方式として、上述したフリクション方式に限らず、給紙トレイ10の給送方向先端両角隅部にシートの分離爪を設けたいわゆるコーナ爪分離方式を用いてシートを分離しても良い。
【0039】
スキュー防止機構15の押え部材19は、アーム部17の先端に固定したが、押え部材19がアーム部17の先端で自在に動くものであっても良い。
【0040】
スキュー防止機構15は、自重でシートを押えるようにしたが、アーム部17と給紙ローラ10の軸13との間に弾性部材を設けて、付勢力によりシートを押えるようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明によれば、給紙ローラの搬送方向上流側にスキュー防止機構を設けたので、シートのスキューを防止して搬送することができ、シートつまりやシートのしわの発生しにくいシート搬送装置及び画像形成装置を得ることができる。
【0042】
請求項2に記載された発明によれば、請求項1に記載された発明と同様の効果が得られるとともに、スキュー防止機構のアーム部は給紙ローラの軸に取り付けたので、スキュー防止機構の取り付け部材が別途必要とならず、部品コストの低減を図れるとともに、省スペース化を図ることができる。
【0043】
請求項3に記載された発明によれば、請求項1又は2に記載された発明と同様の効果が得られるとともに、抵抗部材を設けることで積極的にシートをスキュー防止機構に引き寄せることができるので、スキュー防止機構の働きにより確実にスキューを抑えることができる。
【0044】
請求項4に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明と同様の効果が得られるとともに、給紙ローラのローラ径を一端側と他端側とで異なるようにしたので、シートが引き寄せられる側のみにスキュー防止機構を設ければ良く、部品点数を減らすことができる。
【0045】
請求項5又は6に記載された発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載された発明と同様の効果が得られるとともに、シート分離方式としてコーナ爪分離方式を用いても、また斜面分離方式を用いた場合においても、スキューの発生を防止できる。
【0046】
請求項7に記載された発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のシート搬送装置を具備することで、シートづまりやシートのしわの発生しにくい画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3に係る画像形成装置の給紙トレイを示す斜視図である。
【図2】図1の給紙装置に設けるスキュー防止機構を示す断面図である。
【図3】第1実施の形態に係る画像形成装置の一部を示す断面図である。
【図4】第2実施の形態に係る給紙トレイを示す斜視図である。
【図5】第3実施の形態に係る給紙トレイを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 給紙トレイ
11 給紙ローラ
13 給紙ローラの軸
14 搬送ローラ
15 スキュー防止機構
17 アーム部
19 押え部材
20 作像部
21 サイドフェンス
23 抵抗部材
50 シート搬送装置
100画像形成装置
P シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に装着され、シートを搬送するシート搬送装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置のシート搬送装置においては、給紙トレイによりピックアップされて1枚に分離されて給送されてきたシートをレジスト手段によってタイミングを図り、次工程の作像部へ搬送している。特許文献1には、レジスト手段において次工程へのシート搬送タイミングを図るとともに、シートのスキュー補正も行う技術が開示されている(特許文献1)。
【0003】
かかる技術では、シートの搬送方向に沿って設けられた一対のシート搬送ローラを備えるとともに、上流側の搬送ローラから搬送されたシートを、回転動作を停止している下流側の一対の搬送ローラへ突き当てることで、搬送中のシート先端の姿勢を直し、これによりスキュー補正している。
【0004】
一方、特許文献2には、給紙トレイ内にサイドフェンスを設けた技術が開示されている(特許文献2)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−144796号公報
【特許文献2】
特開平8−268570号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の特許文献1に記載の従来技術では、レジスト手段において、シートの先端部分はスキュー補正されて次工程へ搬送されるが、シートの後端部分はスキュー補正がなされずに搬送されるという問題がある。また、レジスト手段によりシートの先端部分がスキュー補正された後に、シートが搬送ガイド等に接触することで、新たにスキューが発生し、シートつまりやシートのしわが発生するという問題がある。
【0007】
一方、上述の特許文献2に記載の従来技術では、腰が強いシートの場合には、収納部のサイドフェンスによってスキューを防止することができるが、薄紙などの腰が弱いシートの場合には、サイドフェンスによってスキューを防止することが難しく、シートのサイド部分が波打った状態となり、そのまま搬送されてシートづまり又はシートにしわが発生するという問題がある。
【0008】
本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、シートのスキューを防止することで、シートづまりやシートのしわの発生しにくいシート搬送装置及び画像形成装置を得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、シートを積載する給紙トレイと、給紙トレイからシートを一枚ずつ送り出す給紙ローラと、給紙ローラによって送り出されたシートを作像部に向けて搬送する搬送ローラとを備えたシート搬送装置において、給紙ローラの搬送方向上流側にスキュー防止機構が設けられていることを特徴とする。
【0010】
この請求項1に記載された発明によれば、給紙トレイに積載されたシートは給紙ローラの回転により下流側に搬送されるが、給紙ローラの搬送方向上流側にスキュー防止機構を設けたので、シートのスキューを防止して搬送することができ、シートつまりやシートのしわの発生しにくいシート搬送装置及び画像形成装置を得ることができる。
【0011】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、各スキュー防止機構は、給紙ローラの軸に揺動自在に軸支されたアーム部と、アーム部の先端に設けられ且つシートの最上面に接触してシートを押える押え部材とを備えることを特徴とする。
【0012】
この請求項2に記載された発明によれば、請求項1に記載された発明と同様の作用効果が得られるとともに、スキュー防止機構のアーム部は給紙ローラの軸に取り付けたので、スキュー防止機構の取り付け部材が別途必要とならず、部品コストの低減を図れるとともに、省スペース化を図ることができる。
【0013】
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、給紙トレイには、スキュー防止機構に向けてシートを引き寄せるための抵抗部材が設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載された発明によれば、請求項1又は2に記載された発明と同様の作用効果が得られるとともに、抵抗部材を設けることで積極的にシートをスキュー防止機構に引き寄せることができるので、スキュー防止機構の働きにより確実にスキューを抑えることができる。
【0015】
請求項4に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、給紙ローラのローラ径の寸法は、スキュー防止機構に向けてシートを引き寄せるために、給紙ローラの一端側と他端側とで異なるようにしたことを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明と同様の作用効果が得られるとともに、給紙ローラのローラ径を一端側と他端側とで異なるようにしたので、シートが引き寄せられる側のみにスキュー防止機構を設ければ良く、部品点数を減らすことができる。
【0017】
請求項5に記載された発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載された発明において、給紙トレイの給送方向先端両角隅部にシート分離爪を設けたコーナ爪分離方式を用いてシートを分離することを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載された発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載された発明において、給紙トレイにおいて給紙ローラの対向する位置にフリクションパッドを設けたフリクションパッド方式を用いてシートを分離することを特徴とする。
【0019】
この請求項5又は6に記載された発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載された発明と同様の作用効果が得られるとともに、シート分離方式としてコーナ爪分離方式を用いても、また斜面分離方式を用いた場合においても、スキューの発生を防止できる。
【0020】
請求項7に記載された発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のシート搬送装置を具備していることを特徴とする。
【0021】
請求項7に記載された発明によれば、請求項1〜6の何れか一項に記載のシート搬送装置を具備することで、シートづまりやシートのしわの発生しにくい画像形成装置を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。図1は図3に係る画像形成装置の給紙トレイを示す斜視図、図2は、図1の給紙装置に設けるスキュー防止機構を示す断面図、図3は第1実施の形態に係る画像形成装置の一部を示す断面図である。
【0023】
第1実施の形態に係るシート搬送装置50は、画像形成装置100に備えるものであり、シートPを積載する給紙トレイ10と、給紙トレイ10からシートPを1枚ずつ送り出す給紙ローラ11と、給紙ローラ11によって送り出されたシートPを作像部20に向けて搬送する搬送ローラ13と、給紙トレイ10から搬送されたシートPを、所定のタイミングで作像部20に搬送する一対のレジストローラ対16等を備えている。
【0024】
また、作像部20には、露光により静電潜像を形成する感光体31と、現像剤により感光体31の静電潜像をトナー像として現像する現像装置33と、感光体31に現像されたトナー像を重ねて転写するための転写体35等が設けられている。
【0025】
画像形成サイクルが開始されると、感光体31は所定の方向に回転すると共に感光体31上にトナー像が形成される。そして、感光体31上から転写体35上に各色のトナー像が重ねて転写される。転写体35上にカラーのトナー像が転写されると、給紙トレイ10から搬送されてきたシートPにカラー像が転写され、図示しない定着装置で定着されて機外に排紙される。
【0026】
図1に示すように、給紙トレイ10内には複数枚のシートPが配設されている。給紙トレイ10の幅方向(搬送方向と直交する方向)の両側にはシート束の幅方向両側を規制するためのサイドフェンス21,21が設けられている。また、シート束の後ろ側にはシートPの後端を規制するためのエンドフェンス27が設けられている。給紙トレイ10には、給紙ローラ11に対向する位置にフリクションパッド12が設けられており、給紙ローラ11に接触している最上紙をその摩擦力で送り出すいわゆるフリクションパッド方式によりシートを分離して給送している。
【0027】
本実施の形態では、給紙ローラ11の搬送方向上流側であり且つサイドフェンス21、21の内側の夫々には、スキュー防止機構15が設けられている。
【0028】
スキュー防止機構15は、給紙ローラ11の軸13に揺動自在に軸支されたアーム部17と、アーム部17の先端に固定され且つシートPの最上面に接触してシートPを押える押え部材19とを備えている。また、押え部材19は、その搬送方向上流側に斜め上方向に突出した突起片を備えている。
【0029】
このように、スキュー防止機構15は、そのアーム部17の一端を給紙ローラ11の軸13に取り付けたので、スキュー防止機構15の取り付け部材が別途必要とならず、部品コストの低減を図れるとともに、省スペース化を図ることができる。
【0030】
次に、上述した構成に基づき本実施の形態の作用を説明する。画像形成が開始されると、給紙トレイ10に積載されたシートPは、給紙ローラ11の回転により下流側に搬送されるが、搬送される際にシートPのスキュー(斜行)が発生すると、シートPのサイド部分がサイドフェンス21、21に当たって浮き上がり、乗り越えようとする。
【0031】
本実施の形態では、サイドフェンス21、21の内側にシートPの最上面を上から押えるスキュー防止機構15を設けたので、サイドフェンス21、21にシートPのサイド部分が当たって浮き上がるのを防止することで、シートPのスキューの増大を抑えることができる。よって、搬送路内でシートつまりやシートのしわが発生しにくい。
【0032】
また、レジストローラ対16等によりシートPの先端部分がスキュー補正された後であっても、シートPの搬送方向の後端部分がスキュー防止機構15で規制されるので、スキュー補正された後であっても、新たにスキューが発生することを防止できる。
【0033】
次に、他の実施の形態を説明するが、その説明にあたり上述した部分と同一の作用効果を奏する部分には、同一の符号を付することにより、その部分の詳細な説明を省略し、以下の説明では、主に第1実施の形態と異なる点を説明する。
【0034】
図4に示すように、第2の実施の形態では、給紙トレイ10の一方のサイドフェンス21側にはスキュー防止機構15が設けられており、他方のサイドフェンス21側にはスキュー防止機構15に向けてシートPを引き寄せるための抵抗部材23が設けられている点が第1実施の形態と異なる。本実施の形態では、スキュー防止機構15と構成はほぼ同じであるが、抵抗部材23における押え部材の摩擦力をスキュー防止機構15に比べて大きくしている。
【0035】
このように、抵抗部材23を設けることで積極的にシートPをスキュー防止機構15に引き寄せることができるので、スキュー防止機構15の働きにより確実にスキューを抑えることができる。
【0036】
図5に示すように、第3の実施の形態では、給紙ローラ11のローラ径を軸方向の一端側11aと他端側11bとで異なる径に設けており、給紙ローラ11の一端側11aが他端側11bよりも径が大きくなるようにしている。この場合、シートPが給紙されると、シートPは給紙ローラ11の一端側11aに斜行して搬送されるので、一端側11aにのみにスキュー防止機構15を設けることで、シートPのサイド部分が波打つことを防止でき、部品点数を少なくできる。
【0037】
本発明は、上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0038】
シートは紙のほか、OHPフィルム等の樹脂製シートであっても良く、材質は限定されない。
シート分離方式として、上述したフリクション方式に限らず、給紙トレイ10の給送方向先端両角隅部にシートの分離爪を設けたいわゆるコーナ爪分離方式を用いてシートを分離しても良い。
【0039】
スキュー防止機構15の押え部材19は、アーム部17の先端に固定したが、押え部材19がアーム部17の先端で自在に動くものであっても良い。
【0040】
スキュー防止機構15は、自重でシートを押えるようにしたが、アーム部17と給紙ローラ10の軸13との間に弾性部材を設けて、付勢力によりシートを押えるようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明によれば、給紙ローラの搬送方向上流側にスキュー防止機構を設けたので、シートのスキューを防止して搬送することができ、シートつまりやシートのしわの発生しにくいシート搬送装置及び画像形成装置を得ることができる。
【0042】
請求項2に記載された発明によれば、請求項1に記載された発明と同様の効果が得られるとともに、スキュー防止機構のアーム部は給紙ローラの軸に取り付けたので、スキュー防止機構の取り付け部材が別途必要とならず、部品コストの低減を図れるとともに、省スペース化を図ることができる。
【0043】
請求項3に記載された発明によれば、請求項1又は2に記載された発明と同様の効果が得られるとともに、抵抗部材を設けることで積極的にシートをスキュー防止機構に引き寄せることができるので、スキュー防止機構の働きにより確実にスキューを抑えることができる。
【0044】
請求項4に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明と同様の効果が得られるとともに、給紙ローラのローラ径を一端側と他端側とで異なるようにしたので、シートが引き寄せられる側のみにスキュー防止機構を設ければ良く、部品点数を減らすことができる。
【0045】
請求項5又は6に記載された発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載された発明と同様の効果が得られるとともに、シート分離方式としてコーナ爪分離方式を用いても、また斜面分離方式を用いた場合においても、スキューの発生を防止できる。
【0046】
請求項7に記載された発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のシート搬送装置を具備することで、シートづまりやシートのしわの発生しにくい画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3に係る画像形成装置の給紙トレイを示す斜視図である。
【図2】図1の給紙装置に設けるスキュー防止機構を示す断面図である。
【図3】第1実施の形態に係る画像形成装置の一部を示す断面図である。
【図4】第2実施の形態に係る給紙トレイを示す斜視図である。
【図5】第3実施の形態に係る給紙トレイを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 給紙トレイ
11 給紙ローラ
13 給紙ローラの軸
14 搬送ローラ
15 スキュー防止機構
17 アーム部
19 押え部材
20 作像部
21 サイドフェンス
23 抵抗部材
50 シート搬送装置
100画像形成装置
P シート
Claims (7)
- シートを積載する給紙トレイと、給紙トレイからシートを一枚ずつ送り出す給紙ローラと、給紙ローラによって送り出されたシートを作像部に向けて搬送する搬送ローラとを備えたシート搬送装置において、給紙ローラの搬送方向上流側にスキュー防止機構が設けられていることを特徴とするシート搬送装置。
- スキュー防止機構は、給紙ローラの軸に揺動自在に軸支されたアーム部と、アーム部の先端に設けられ且つシートの最上面に接触してシートを押える押え部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
- 給紙トレイには、スキュー防止機構に向けてシートを引き寄せるための抵抗部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
- 給紙ローラのローラ径の寸法は、スキュー防止機構に向けてシートを引き寄せるために、給紙ローラの一端側と他端側とで異なるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
- 給紙トレイの給送方向先端両角隅部にシート分離爪を設けたコーナ爪分離方式を用いてシートを分離することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のシート搬送装置。
- 給紙トレイにおいて給紙ローラの対向する位置にフリクションパッドを設けたフリクションパッド方式を用いてシートを分離することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のシート搬送装置。
- 請求項1〜6の何れか一項に記載のシート搬送装置を具備していることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003144649A JP2004345797A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003144649A JP2004345797A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004345797A true JP2004345797A (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=33532052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003144649A Pending JP2004345797A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004345797A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8172223B2 (en) | 2009-08-11 | 2012-05-08 | Seiko Epson Corporation | Sheet feeding apparatus, image forming apparatus, and image reading apparatus with an abutment member on a movable guide |
CN108069272A (zh) * | 2016-11-10 | 2018-05-25 | 兄弟工业株式会社 | 片材输送设备和施压构件 |
-
2003
- 2003-05-22 JP JP2003144649A patent/JP2004345797A/ja active Pending
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CN108069272A (zh) * | 2016-11-10 | 2018-05-25 | 兄弟工业株式会社 | 片材输送设备和施压构件 |
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