JP2004345218A - 化粧フィルム、および化粧板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】最上層のエンボス加工を施すエンボス加工層20および最下層の保持層30からなる2層の化粧フィルム10、またはこれらの樹脂層の間に接着層40を介して接着してなる3層の化粧フィルム10とし、複層樹脂層を構成する最上層のエンボス加工層20または最下層の保持層30のいずれか一方または両方の樹脂の溶融時の溶融張力が1g以上である樹脂からなる複層樹脂フィルムを、上層のエンボス加工を施す樹脂が少なくとも溶融する温度以上に加熱して最上層樹脂表面にエンボスロールを用いてエンボス模様を刻設して化粧フィルムとし、上層を結晶化速度が大きいPBTなどのエンボス加工性に優れた樹脂層とし、この化粧フィルムを木板や金属板等の基板に積層して化粧板とする。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面にエンボス加工を施した化粧フィルム、その化粧フィルムを木板や金属板等の基板に積層した化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、家具類や建築内装材等に用いられる化粧フィルムは、樹脂フィルムの表面にエンボス加工を施して意匠性を高めたものが用いられることが多い。本発明の発明者等は、樹脂フィルムの表面にエンボス加工を施す方法を開示した(例えば特許文献1〜2参照)。
【0003】
特許文献1は、加熱溶融した樹脂をTダイからエンボス加工を施したキャスティングロール上に押し出してエンボス加工フィルムを得る方法、または樹脂フィルムを金属板に当接して積層する際に、樹脂フィルムと接する側のロールにエンボス加工を施したロールを用いる1対の加圧ロールで挟み付けて加熱しながら加圧してフィルム表面にエンボス凹部を刻設する方法を開示している。しかし、前者の加熱溶融した樹脂をキャスティングロール上に押し出してエンボス加工フィルムを得る方法による場合は、シャープなエンボス模様が得られにくい。また、後者の金属板に当接して積層する際にフィルム表面にエンボス凹部を刻設する方法は、金属板等の平らな表面を有する板材に積層する場合のみに適用可能であり、曲面や凹凸面を有する基板に樹脂フィルムを積層しながらその表面にエンボス凹部を刻設することは極めて困難である。
【0004】
特許文献2は、ポリエステル樹脂を、そのポリエステル樹脂の融点よりも高い軟化点、または融点、もしくは分解温度を有する有機樹脂、紙質、金属等の基材シートに当接し、ポリエステル樹脂と接する側のロールがエンボス目を有する彫刻ロールである1対の加圧ロールを用いて両者を加圧して積層する際に、ポリエステル樹脂をその融点以上でかつ、基材シートの軟化点、または融点、もしくは分解温度以下の温度範囲に加熱し、さらに彫刻ロールのポリエステル樹脂と接する部分の表面温度をポリエステル樹脂の融点−30℃以下に設定して加圧積層して化粧フィルム素材とし、その後化粧フィルム素材から基材シートを剥離して化粧フィルムを得る方法を開示している。しかし、この方法により化粧フィルムを得る場合、ポリエステル樹脂を積層して剥離した後は基材シートは不要物として廃却されるので、経済的に有利な方法ではない。
【0005】
また、本発明の化粧フィルムは従来用いられていた塩化ビニル系の化粧フィルムと同様にして、木板や合板などの木質板に接着可能であることが必要とされる。
【0006】
本出願に関する先行技術文献情報として次のものがある。
【特許文献1】
特開2002−225186号公報
【特許文献2】
特開2002−337291号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、樹脂フィルムを搬送しながら表面を加熱溶融してエンボス加工を施す際に、樹脂フィルムが溶断することなく搬送可能で、表面にシャープなエンボス模様が得られ、かつ木質板に接着可能な化粧フィルム、その化粧フィルムを木板や金属板等の基板に積層した化粧板を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の化粧フィルムは、複数の樹脂層からなる化粧フィルムにおいて、少なくとも1つの樹脂の加熱溶融時の溶融張力が1g以上であることを特徴とする化粧フィルム(請求項1)であり、
前記複数の樹脂層が、少なくとも最上層のエンボス加工が施されて成るエンボス加工層及び最下層の該エンボス加工層を保持するための保持層であること(請求項2)、
最上層の樹脂がポリブチレンテレフタレートであること(請求項3)、
上記(請求項1〜3)の化粧フィルムにおいて、最上層の樹脂の下層として接着層が設けられていること(請求項4)、また
上記(請求項4)の接着層がエチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、またはアルコール成分の一部をシクロヘキサンジメタノールで置換してなる変性ポリエチレンテレフタレートであること(請求項5)、さらに
上記(請求項1〜5)の化粧フィルムにおいて、最上層の樹脂が、紫外線吸収剤を含有すること(請求項6)、さらにまた
上記(請求項1〜6)の化粧フィルムにおいて、最上層の樹脂の下層として、上から順にポリブチレンテレフタレートに紫外線吸収剤を含有させてなる樹脂と、エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、またはアルコール成分の一部をシクロヘキサンジメタノールで置換してなる変性ポリエチレンテレフタレートである接着層とが設けられていること(請求項7)、
上記(請求項1〜7)の化粧フィルムにおいて最下層の樹脂がポリカーボネートであること(請求項8)、さらにまた
上記(請求項8)の化粧フィルムにおいて、ポリカーボネートが、炭酸エステル結合部分がポリマーの主鎖中に直鎖状に存在する直鎖ポリカーボネートと炭酸エステル結合部分がポリマーの主鎖から分岐して存在する分岐ポリカーボネートをブレンドしてなるポリカーボネートであること(請求項9)、さらにまた
上記(請求項1〜7)の化粧フィルムにおいて、最下層の樹脂が、エステル結合部分がポリマーの主鎖中に直鎖状に存在する直鎖エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体とエステル結合部分がポリマーの主鎖から分岐して存在する分岐エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体をブレンドしてなるエチレンテレフタレート・エチレンイソフタレートであること(請求項10)、さらにまた
上記(請求項1〜7)の化粧フィルムにおいて、最下層の樹脂が、エステル結合部分がポリマーの主鎖中に直鎖状に存在する直鎖ポリブチレンテレフタレートとポリマーの主鎖から分岐して存在する分岐ポリブチレンテレフタレートをブレンドしてなるポリブチレンテレフタレートであること(請求項11)、さらにまた
上記(請求項8〜11)の化粧フィルムにおいて、最下層の上に、下から順に顔料を含有する着色ポリブチレンテレフタレート層、接着層、インキ層が形成されている複層であること(請求項12)、さらにまた
上記(請求項12)の化粧フィルムにおいて、接着層がエチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、またはアルコール成分の一部をシクロヘキサンジメタノールで置換してなる変性ポリエチレンテレフタレートであること(請求項13)を特徴とする。
【0009】
また本発明の化粧板は、上記(請求項1〜13)のいずれかの化粧フィルムを木板、合板、石膏ボードのいずれかに積層してなる化粧板(請求項14)、または
上記(請求項1〜13)のいずれかの化粧フィルムをアルミニウム合金板、ステンレス鋼板、亜鉛めっき鋼板、合金亜鉛めっき鋼板のいずれかに積層してなる化粧板(請求項15)である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
基板に化粧フィルムを積層してなる化粧板において、化粧フィルム表面にエンボス凹部が刻設された化粧板を得ようとする場合、基板が金属板等の平板であれば基板に化粧フィルムを積層する際、または基板に化粧フィルムを積層した後にエンボスロール等を用いて容易に化粧フィルム表面にエンボス凹部を刻設することができる。しかし、曲面や凹凸面を有する基板に樹脂フィルムを積層しながらその表面にエンボス凹部を刻設することは極めて困難であり、このような場合には予め表面にエンボス凹部が刻設された化粧フィルムを作成して、それを基板に積層しなくてはならない。
【0011】
昨今の環境保護の観点から、化粧フィルムとして非塩化ビニル系のポリエステル樹脂が用いられているが、表面にエンボス模様をシャープに刻設しようとする場合、ポリエステル樹脂フィルムを半溶融乃至溶融状態にしてエンボス凹部を刻設する必要がある。しかし、樹脂フィルム表面に連続的にエンボス凹部を刻設する場合、樹脂フィルム全体が溶融すると溶断して製造工程において化粧フィルムを搬送することが不可能になったり、フィルム形状が著しく変形してエンボス加工不能となる。そのため本発明においては、図1に示すように、化粧フィルム10を最上層のエンボス加工を施す樹脂層(以下エンボス加工層20という)および最下層のエンボス加工を施す樹脂層を保持する樹脂層(以下保持層30という)からなる2層の樹脂層などの複層樹脂層とし、複層樹脂層を構成するいずれか一方の樹脂(エンボス加工層20または保持層30)の溶融時の溶融張力が1g以上であることが好ましい。複層樹脂層のいずれの樹脂(エンボス加工層20および保持層30の両方)も溶融張力が1g未満であると、複層樹脂フィルムが溶断するか搬送不可能な状態になり、またはフィルム形状が著しく変形するため、樹脂フィルムを搬送しながらエンボス加工を施すことができない。複層樹脂層のいずれか1つまたは2つ以上の樹脂(エンボス加工層20または保持層30または両方)の溶融張力が1g以上であると複層樹脂フィルムが溶断することなく搬送可能な状態が保持され、またフィルム形状が著しく変形することがなく、樹脂フィルムを搬送しながらエンボス加工を施すことができる。
【0012】
複層樹脂の最上層のエンボス加工層20に用いる樹脂としては、透明でかつエンボス加工しやすく、シャープなエンボス模様が得られやすいという観点から結晶化速度の大きなポリエステル樹脂が好ましく、特にポリブチレンテレフテレート(以下PBTという)またはPBTを構成する酸成分の一部および/またはアルコール成分の一部を他の酸成分および/またはアルコール成分で置換してなる変性PBTを用いることが好ましい。
【0013】
複層樹脂の最下層の保持層30に用いる樹脂としては、上記のように溶融時の溶融張力が1g以上であることが好ましい。最下層の樹脂の溶融張力が1g以上であると、その上の層がエンボス加工性や以下に示すように接着性に優れた樹脂を用いるために、樹脂の溶融張力が溶融張力が1g未満であっても、複層樹脂のフィルムとして溶断することなく、搬送可能な状態が保持され、またフィルム形状が著しく変形することがなく、樹脂フィルムを搬送しながらエンボス加工を施すことができる。
【0014】
最上層にPBTを用いる場合は、これらの条件を満たす最下層の保持層に用いる樹脂としてポリカーボネート(以下PCという)が好ましい。特に炭酸エステル結合部分がポリマーの主鎖から分岐して存在する分岐ポリカーボネート(以下分岐PCという)はポリマーの主鎖中に直鎖状に存在する直鎖ポリカーボネート(以下直鎖PCという)よりも加熱溶融時の溶融粘度が高いので、下層の保持層に用いる樹脂として直鎖PCに分岐PCを50重量%以下でブレンドしてなる樹脂を用いた場合に好適な溶融粘度が得られ、より好ましい。分岐PCのブレンド比率が高いほど、フィルム厚さを薄くしても上層のエンボス加工層のフィルム形状を保つことができるが、分岐PCのブレンド比率が50重量%を超えるとフィルムに製膜することが困難になり好ましくない。このように、化粧フィルムの最下層としてPCを用いた場合は従来の塩化ビニル樹脂と同一のエマルジョン系の接着材を用いて木質板に接着可能であるので、従来の接着工程を変更することなく化粧板を製造できるので経済的に好ましい。
【0015】
また最下層の保持層30に用いる樹脂として、エステル結合部分がポリマーの主鎖から分岐して存在する分岐エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体(以下分岐ET・EIという)やエステル結合部分がポリマーの主鎖から分岐して存在する分岐ポリブチレンテレフタレート(以下分岐PBTという)などの分岐ポリエステル樹脂も用いることができるが、PCの場合と同様に、エステル結合部分がポリマーの主鎖中に直鎖状に存在する直鎖ET・EIや直鎖PBTなどの直鎖ポリエステル樹脂とブレンドして加熱溶融時の粘度が好適に高く、かつ製膜しやすいブレンド樹脂として用いることが好ましい。これらのポリエステル樹脂においても、直鎖樹脂に対する分岐樹脂のブレンド比率は50重量%以下であることが好ましい。
【0016】
これらの最上層のエンボス加工層20の樹脂層と最下層の保持層30の樹脂層を、図2に示すように、接着層40を介して熱接着して本発明の複層(3層)の化粧フィルム10とする。接着層40としては上層の樹脂と下層の樹脂の両方の樹脂と接着可能である樹脂を用いる必要がある。このような樹脂としてET・EIやアルコール成分の一部をシクロヘキサンジメタノールで置換してなる変性ポリエチレンテレフタレート(以下変性PETという)を用いることができる。図3に示すように、これらの接着層40を上記の最上層であるPBTなどのエンボス加工層20の下に設けてエンボス加工層20と接着層40からなる複層樹脂層21として製膜し、この複層樹脂層21と上記の最下層である保持層30を熱接着して図2に示す本発明の複層(3層)の化粧フィルムとしてもよいし、または図4に示すように、上記のPC、直鎖PCと分岐PCとのブレンド樹脂、直鎖ET・EIと分岐ET・EIとのブレンド樹脂、直鎖PBTと分岐PBTとのブレンド樹脂などからなる最下層の保持層30の上にこの接着層40を設けて保持層と接着層からなる複層樹脂層31として製膜し、この複層樹脂層31と上記の最上層のエンボス加工層20を熱接着して図2に示す本発明の化粧フィルム10としてもよい。
【0017】
また、化粧フィルムとしての意匠性をさらに高めるために、図5に示すように上記の最下層の保持層30の上に顔料を含有させて着色した着色樹脂層50を設け、その上に上記の接着層40を設けた構成の複層樹脂層32としてもよいし、さらにまた図6に示すように、着色樹脂層50上に設けた接着層40の上に、柄印刷やベタ印刷を施すインキ層60を設けた構成の複層樹脂層33としてもよい。着色樹脂層50に用いる樹脂としてはエンボス加工により形成される凹部がこの着色樹脂層まで達する可能性があるので、エンボス加工性に優れた樹脂を用いることが好ましく、PBTを用いることがより好ましい。またインキ層60に用いるインキは接着層40や上層のエンボス加工層20との優れた接着性を有する如何なるインキも用いることができるが、ウレタン系インキ、ポリエステル系インキ、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体系インキなどを用いることが好ましい。
【0018】
本発明の化粧フィルム10は上記のようにして得られる複層樹脂21と保持層30、またはエンボス加工層20と複層樹脂層31または32、もしくは複層樹脂層21と複層樹脂層33を熱接着することにより得られるが、特に直射日光が照射される屋外で使用した際に最上層のエンボス加工層20と下層の保持層30の間に介在する接着層40が紫外線により劣化し、最上層と下層が剥離することがある。そのため、上記の最上層のエンボス加工層20を構成する樹脂に紫外線吸収剤を含有させるか、または図7に示すように、上記のエンボス加工層20の上に紫外線吸収剤を含有させた紫外線吸収剤含有樹脂層70を最上層として設けた複層樹脂層22を、上記と同様にして複層樹脂層31または32のいずれかに積層するか、または複層樹脂層22の下層のエンボス加工層20の下に接着層40を設けて保持層30または複層樹脂層33に積層することにより、接着層40の紫外線による劣化を防止するようにしてもよい。紫外線吸収剤を含有させた樹脂層に用いる樹脂としては、エンボス加工層を構成する樹脂を用いることが好ましい。紫外線吸収剤としてはトリアジン、ベンゾフェノン誘導体などがあり、ベンゾトリアゾールなどを好適に用いることができる。また、ヒンダードアミン系光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤を含有させることにより、紫外線劣化防止効果をさらに向上させることができる。
【0019】
次に本発明の化粧フィルムの製造方法について、図2に示した化粧フィルムを製造する場合を例に図8により説明する。まず図示しない共押出装置を用いて、図4に示した保持層30の上に接着層40を設けてなる長尺帯状の複層樹脂層31を作成しコイル状に巻き取る。一方、同様にして図示しない押出装置を用いてエンボス加工層20として用いる長尺帯状の樹脂フィルム20aを作成しコイル状に巻き取る。次いでアンコイラーなどの巻き解き手段3からコイル状に巻き取られた保持層30と接着層40からなる長尺帯状の複層樹脂層31を連続的に巻き解き、同時に他方のアンコイラーなどの巻き解き手段2からコイル状に巻き取られたエンボス加工層20に用いる長尺帯状の樹脂フィルム20aを連続的に巻き解き、樹脂フィルム20aと複層樹脂層31の接着層40を当接して重ね合わせ、100〜180℃に加熱したロールからなる加熱ロール4に複層樹脂フィルム31の保持層30が接するようにして、加熱ロール4と対のラミネートロール5で両方の樹脂フィルムを挟み付けて圧着してエンボス加工用の複層フィルム10aとする。樹脂フィルムの加熱を付勢するため、赤外線ヒータなどの加熱手段6を用いて、樹脂フィルム20a側を加熱してもよい。
【0020】
次いで熱接着されたエンボス加工用の複層フィルム10aのエンボス加工用の樹脂フィルム20a側を赤外線ヒータなどの加熱手段9を用いて加熱し、少なくとも樹脂フィルム20aを加熱溶融させる。このようにエンボス加工用の樹脂フィルム20aを溶融させることにより、シャープなエンボス模様を刻設することが可能となる。この時加熱によって複層フィルム10aの複層樹脂フィルム31も溶融する場合もあるが、樹脂フィルム20aおよび/または保持層30の樹脂として溶融時の溶融張力が1g以上である樹脂を用いると、樹脂が溶融しても全体としての複層フィルム10aが溶断して搬送不能となったり、フィルム形状が著しく変形してエンボス加工不能となることはない。溶融張力はキャピログラフを用いて測定することができる。
【0021】
このようにして樹脂フィルム20aを加熱溶融させ、樹脂フィルム20aの表面にエンボス模様(凸部)を刻設したエンボスロール7が、複層樹脂フィルム31の保持層30に対の圧着ロール8が接するようにして複層フィルム10aを両ロールで挟み付け、樹脂フィルム20aの表面にエンボスロール7のエンボス模様(凸部)を転写してエンボス凹部を形成させ、化粧フィルム10とする。次いで化粧フィルム10をコイラー等の巻き取り手段1に巻き取る。
このようにして本発明の化粧フィルムが得られる。
【0022】
また図3、図5、図7に示したそれぞれの上層または下層として用いる複層樹脂層21、32、22は、いずれも共押出法を用いて作成することができる。また、図6に示す複層樹脂33は共押出法を用いて作成した複層樹脂の接着層40の表面に、グラビア印刷法などを用いて柄印刷やベタ印刷を施してインキ層60を設けることにより作成する。次いでこれらの上層または下層として用いる複層樹脂層を、それぞれ対向する下層または上層として用いる樹脂層に熱接着して上層および下層からなる複層フィルムとし、この複層フィルムにエンボス加工を施して本発明の化粧フィルムとする。
【0023】
なお、エンボスロール7に替えて鏡面ロールを用いることにより、エンボス表面に替えて鏡面を有する化粧フィルムを得ることも可能である。また接着強度を向上させるために、下層の樹脂フィルムまたは上層の樹脂フィルムのいずれかの接着層40を設けない接着予定面に予めコロナ放電処理やプラズマ処理などの表面活性化処理を施した後、上記のようにして熱接着してもよい。
【0024】
本発明の化粧板は上記のようにして得られた化粧フィルムを基板に積層することにより得られる。積層基板としては木板、合板などの木質板、石膏ボードなどの無機質板、アルミニウム合金板、ステンレス鋼板、亜鉛めっき鋼板、合金亜鉛めっき鋼板などの金属板のいずれに対しても積層可能である。木質板や無機質板と化粧フィルムを接着する場合、両者の間に接着剤を介在させて接着することが好ましい。特に木質板に対しては、化粧フィルムの下層としてPCを用いた場合は従来の塩化ビニル樹脂と同一のエマルジョン系の接着材を用いて木質板に接着可能であるので、従来の接着工程を変更することなく化粧板を製造できる。
【0025】
本発明の化粧フィルムを金属板に積層する場合、化粧フィルムの下層の保持層がPETであれば熱接着のみで、すなわち、金属板を化粧フィルムの下層の保持層の樹脂の溶融温度以上に加熱し、加熱した金属板に化粧フィルムの保持層を当接して圧接ロールを用いて両者を挟み付けて接着することも可能であるが、保持層がPCである場合は熱接着法を適用できず、PBTである場合は結晶化速度が大きく、熱接着に際して接着に必要な非晶層が生成しにくく、十分な接着強度が得られにくい。そのため、金属板と化粧フィルムの間に接着剤を介在させて両者を接着することが好ましい。
【0026】
基板と化粧フィルムを両者の間に接着剤を介在させて接着する場合、接着剤は化粧フィルムまたは基板のいずれかのそれぞれの接着予定面に塗布して設けてもよいし、化粧フィルムと基板の両方のそれぞれの接着予定面に塗布して設けてもよい。接着剤としてはポリエステル樹脂系、ウレタン樹脂系、ポリエステルウレタン樹脂系、尿素樹脂系、ビニルアセテート系、エチレン−ビニルアセテート系、アクリル樹脂系などの接着剤を用いることができる。
【0027】
接着剤を介して基板と化粧フィルムを接着する場合、基板または化粧フィルムのいずれかの接着剤塗布面が相手側と接するようにして、または基板または化粧フィルムの両方の接着剤塗布面同士が接するようにして両者を当接し、圧接ロール、プレス等を用いる圧接法や、真空成形法やラッピング加工法を用いて接着する。この時、オーブン等の外部加熱手段を用いて基板を予熱しておくと優れた接着強度が得られる。このようにして本発明の化粧板が得られる。
【0028】
本発明の化粧板は、表面にシャープなエンボス模様を有しており、意匠性に優れまた接着強度に優れているのみならず、廃棄焼却する際に環境に有害な影響を与えることがなく、冷蔵庫や音響機器等の家電製品の外板、事務機器のキャビネット、システムキッチンやユニットバスなどの住宅機器用途に好適に適用できる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
[上層樹脂フィルムの作成]
上層と下層の複層の樹脂層からなる化粧フィルムの上層樹脂フィルムを、共押出機を用いて表1に示す3種類の構成で作成した。樹脂フィルムを構成するそれぞれの樹脂の溶融張力は、樹脂温度:240℃、押出速度:10mm/分、巻取速度:10m/分、ノズル径:1mm、ノズル長さ:10mmの条件で、キャピログラフ3A(東洋精機(株)製)を用いて測定した。
【0030】
【表1】
【0031】
[下層樹脂フィルムの作成]
化粧フィルムの下層樹脂フィルムを、共押出機を用いて表2に示す8種類の構成で作成した。インキ層を設けたフィルムについては、フィルム製膜後に接着層の上にグラビアコーターを用いて幾何学模様を柄印刷した。樹脂フィルムを構成するそれぞれの樹脂の溶融張力は、上層樹脂フィルムの場合と同様にして測定した。
【0032】
【表2】
【0033】
[化粧フィルムの作成(上層樹脂フィルムと下層樹脂フィルムの積層)]
表1に示す構成の上層樹脂フィルムと表2に示す構成の下層樹脂フィルムを図8に示した製造方法を用いて表3に示す構成で積層し、化粧フィルムの作成を試みた。積層作業は、まず、一方のコイラーに上層樹脂フィルムを巻き取っておき、他方のコイラーに下層樹脂フィルムを巻き取っておき、両方のコイルから同時にそれぞれの樹脂フィルムを巻き解き、上層樹脂フィルムの接着層と下層樹脂フィルムの接着層またはインキ層を当接して重ね合わせ、120℃に加熱した加熱ロールに下層樹脂フィルムの保持層が接するようにして、加熱ロールと対のラミネートロールで両方の樹脂フィルムを挟み付けて圧着してエンボス加工用の複層フィルムとした。この時、赤外線ヒータを用い、上層フィルムのエンボス加工層が溶融しない温度で加熱して複層フィルムの温度を高めて、次工程のエンボス加工のために上層フィルムを溶融しやすくした。次いで、赤外線ヒータを用いて上層フィルムの表面が溶融するように240℃に加熱し、上層フィルムに60℃に加熱した表面にエンボス凸部を刻設したエンボスロールが、下層フィルムに対の圧着ロールが接するようにして複層フィルムを両ロールで挟み付け、上層フィルムの表面にエンボスロールのエンボス凸部を転写してエンボス凹部を形成させ、化粧フィルムとすることを試みた。この時、表3に示すように区分欄に本発明で示した試料番号1〜4、6、8の化粧フィルム構成のものは溶断せずに搬送が可能であったが、比較例で示した試料番号5および7の化粧フィルム構成のものは溶断し、搬送不能であった。溶断せずに搬送が可能であった試料番号1〜4、6、8の化粧フィルムはコイラーに巻き取った。
【0034】
【表3】
【0035】
(実施例2)
[化粧板(1)の作成]
厚さ12mmの木板に、幅:8mm、深さ1.5mmの幅で凹溝を彫り込んで、一辺の長さが60mmである菱形模様を縦横連続的に並ぶように彫刻した。この彫刻を施した木板にエマルジョン系接着剤を60g/m2の塗布量で塗布し、真空成形を用いて試料番号1の化粧フィルムを保持層が接着剤塗布面に接するようにして圧着したが、フィルムの皺の発生や凹溝角部におけるフィルムの白化、剥離などは認められなかった。
【0036】
(実施例3)
[化粧板(2)の作成]
厚さ15mmの木製の合板に、一辺の長さ:12mm、高さ:7mmのピラミッド状の凸部を縦横連続的に並ぶように彫刻した。この彫刻を施した木板にポリウレタン系接着剤を50g/m2の塗布量で塗布し、真空成形を用いて試料番号2の化粧フィルムを保持層が接着剤塗布面に接するようにして圧着したが、フィルムの皺の発生やピラミッド状の凸部におけるフィルムの白化、剥離などは認められなかった。
【0037】
(実施例4)
[化粧板(3)の作成]
最大厚さ:8mmで風景像をレリーフした厚さ:18mmの石膏ボードにポリウレタン系接着剤を80g/m2の塗布量で塗布し、真空成形を用いて試料番号3の化粧フィルムを保持層が接着剤塗布面に接するようにして圧着したが、フィルムの皺の発生やレリーフの角部におけるフィルムの白化、剥離などは認められなかった。
【0038】
(実施例5)
[化粧板(4)の作成]
板厚:0.3mmのアルミニウム合金板(JIS 5052 H38)の片面にポリエステルウレタン系の接着剤を1.5μmの厚さに塗布し乾燥した。次いで接着剤を塗布したアルミニウム合金板を210℃に加熱し、その接着剤塗布面に試料番号4の化粧フィルムを保持層が接するようにして当接し、1対の加圧ロールで両者を挟み付けて加圧し、化粧板を得た。
【0039】
(実施例6)
[化粧板(5)の作成]
板厚:0.2mmのステンレス鋼板(JIS 304)の片面にポリエステルウレタン系の接着剤を1.5μmの厚さに塗布し乾燥した。次いで接着剤を塗布したステンレス鋼板を230℃に加熱し、その接着剤塗布面に試料番号6の化粧フィルムを保持層が接するようにして当接し、1対の加圧ロールで両者を挟み付けて加圧し、化粧板を得た。
【0040】
(実施例7)
[化粧板(6)の作成]
板厚:0.2mmの電気亜鉛めっき鋼板(めっき量:20g/m2、めっき後にクロメート処理を施し、Crとして40mg/m2付着させた)の片面にポリエステルウレタン系の接着剤を1.5μmの厚さに塗布し乾燥した。次いで接着剤を塗布した電気亜鉛めっき鋼板を210℃に加熱し、その接着剤塗布面に試料番号8の化粧フィルムを保持層が接するようにして当接し、1対の加圧ロールで両者を挟み付けて加圧し、化粧板を得た。
【0041】
(実施例8)
[化粧板(7)の作成]
板厚:0.2mmの合金亜鉛めっき(Zn−4%Ni合金)鋼板(めっき量:35g/m2、めっき後にクロメート処理を施し、Crとして55mg/m2付着させた)の片面にポリエステルウレタン系の接着剤を1.5μmの厚さに塗布し乾燥した。次いで接着剤を塗布した合金亜鉛めっき鋼板を220℃に加熱し、その接着剤塗布面に試料番号3の化粧フィルムを保持層が接するようにして当接し、1対の加圧ロールで両者を挟み付けて加圧し、化粧板を得た。
【0042】
このようにして得られた化粧板(1)〜(7)においては、上記のようにして化粧フィルム表面に予めシャープなエンボス凹部が刻設されているので、樹脂の上記のようにエンボス加工層の溶融温度未満の温度で積層した場合に、シャープなエンボス模様が損なわれることがなく、化粧フィルムをこれらの金属板に積層可能であった。
【0043】
【発明の効果】
本発明の化粧フィルムは、最上層のエンボス加工を施す樹脂層および最下層のエンボス加工を施す樹脂層を保持する樹脂層からなる2層の樹脂層、またはこれらの樹脂層の間に接着層を介して接着してなる3層の樹脂層などの複層樹脂層とし、複層樹脂層を構成する最上層のエンボス加工層または最下層の保持層のいずれか一方または両方の樹脂の溶融時の溶融張力が1g以上である樹脂からなる複層樹脂フィルムを、上層のエンボス加工を施す樹脂が少なくとも溶融する温度以上に加熱して最上層樹脂表面にエンボスロールを用いてエンボス模様を刻設して化粧フィルムとするものである。この複層樹脂フィルムを搬送しながらその最上層樹脂の表面にエンボス模様を刻設するため、いずれか一方または両方の樹脂層が加熱溶融した場合でも、最上層のエンボス加工層または最下層の保持層のいずれか一方または両方の樹脂の溶融時の溶融張力が1g以上であると搬送途中で溶断したり、フィルム形状が著しく変形することなく、連続的にエンボス模様を刻設することができる。このようにして製造することができる本発明の化粧フィルムは、従来の塩化ビニル樹脂からなる化粧フィルムの場合と同様にして木質板に接着して化粧板とすることができる。また、予めエンボス加工した化粧フィルムを木質板や金属板に仮称フィルムを構成する樹脂の溶融温度以下で積層するので、シャープなエンボス模様が損なわれることのない化粧板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧フィルムの一例を示す断面図。
【図2】本発明の化粧フィルムの他の一例を示す断面図。
【図3】本発明の化粧フィルムの上層用の複層樹脂の一例を示す断面図。
【図4】本発明の化粧フィルムの下層用の複層樹脂の一例を示す断面図。
【図5】本発明の化粧フィルムの下層用の複層樹脂の他の一例を示す断面図。
【図6】本発明の化粧フィルムの下層用の複層樹脂の他の一例を示す断面図。
【図7】本発明の化粧フィルムの上層用の複層樹脂の他の一例を示す断面図。
【図8】本発明の化粧フィルムの製造方法を示す概略図。
【符号の説明】
1 : 巻き取り手段
2 : 巻き解き手段
3 : 巻き解き手段
4 : 加熱ロ−ル
5 : ラミネートロール
6 : 加熱手段
7 : エンボスロール
8 : 圧着ロール
9 : 加熱手段
10 : 化粧フィルム
10a: 複層フィルム
20 : エンボス加工層
20a: 樹脂フィルム
21 : 複層樹脂層
22 : 複層樹脂層
30 : 保持層
31 : 複層樹脂層
32 : 複層樹脂層
33 : 複層樹脂層
40 : 接着層
50 : 着色樹脂層
60 : インキ層
70 : 紫外線吸収剤含有樹脂層
Claims (15)
- 複数の樹脂層からなる化粧フィルムにおいて、少なくとも1つの樹脂の加熱溶融時の溶融張力が1g以上であることを特徴とする化粧フィルム。
- 前記複数の樹脂層が、少なくとも最上層のエンボス加工が施されて成るエンボス加工層及び最下層の該エンボス加工層を保持するための保持層である請求項1記載の化粧フィルム。
- 最上層の樹脂がポリブチレンテレフタレートである、請求項1又は2に記載の化粧フィルム。
- 最上層の下層として接着層が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 接着層がエチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、またはアルコール成分の一部をシクロヘキサンジメタノールで置換してなる変性ポリエチレンテレフタレートである、請求項4に記載の化粧フィルム。
- 最上層の樹脂が、紫外線吸収剤を含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 最上層の下層として、上から順にポリブチレンテレフタレートに紫外線吸収剤を含有させてなる樹脂から成る層と、エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、またはアルコール成分の一部をシクロヘキサンジメタノールで置換してなる変性ポリエチレンテレフタレートである接着層とが設けられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 最下層の樹脂がポリカーボネートである、請求項1〜7のいずれかに記載の化粧フィルム。
- ポリカーボネートが、炭酸エステル結合部分がポリマーの主鎖中に直鎖状に存在する直鎖ポリカーボネートと炭酸エステル結合部分がポリマーの主鎖から分岐して存在する分岐ポリカーボネートをブレンドしてなるポリカーボネートである、請求項8に記載の化粧フィルム。
- 最下層の樹脂が、エステル結合部分がポリマーの主鎖中に直鎖状に存在する直鎖エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体とエステル結合部分がポリマーの主鎖から分岐して存在する分岐エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体をブレンドしてなるエチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体である、請求項1〜7に記載の化粧フィルム。
- 最下層の樹脂が、エステル結合部分がポリマーの主鎖中に直鎖状に存在する直鎖ポリブチレンテレフタレートとポリマーの主鎖から分岐して存在する分岐ポリブチレンテレフタレートをブレンドしてなるポリブチレンテレフタレートである、請求項1〜7のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 最下層の上に、下から順に顔料を含有する着色ポリブチレンテレフタレート層、接着層、インキ層が形成されている複層である、請求項8〜11のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 接着層がエチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、またはアルコール成分の一部をシクロヘキサンジメタノールで置換してなる変性ポリエチレンテレフタレートである、請求項12に記載の化粧フィルム。
- 請求項1〜13のいずれかに記載の化粧フィルムを木板、合板、石膏ボードのいずれかに積層してなる化粧板。
- 請求項1〜13のいずれかに記載の化粧フィルムをアルミニウム合金板、ステンレス鋼板、亜鉛めっき鋼板、合金亜鉛めっき鋼板のいずれかに積層してなる化粧板。
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