JP2004345009A - 微小立体構造マニピュレータ - Google Patents

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Shinji Matsui
真二 松井
Reo Kometani
玲皇 米谷
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Abstract

【課題】3次元的な微小立体構造を作製することができる微小立体構造マニピュレータを提供する。
【解決手段】電子計算機を利用して設計した微小立体構造物の三次元モデルデータから高さ方向に分割し、その断面形状を算出して得られた積層構造の離散的な描画データに基づいて、ビームの照射位置、照射時間を決定し、集束イオンビームを制御することにより、基体上に形成されるピラー31,32を電荷間での反発力により操作する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外形の大きさがμmからnmオーダの微小立体構造物を集束イオンビーム(FIB)を用いたCVD法により、任意の寸法、形状、表面粗さに成形するFIB−CVDによる微小立体構造マニピュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マイクロアクチュエータおよびセンサーは従来、半導体製造プロセスである、光または電子ビームを用いたリソグラフィによるパターン形成およびドライまたはウェットエッチングにより形成されている。
【0003】
また、CVDを用いて微小立体構造物を作製する方法としては、光(レーザ)、集束電子ビーム(FEB)、集束イオンビーム(FIB)を用いたものがある。例えば、本願発明者らはガスを用いてDiamond Like Carbon(DLC)で構成されたナノワイングラス、コイル、ピラー(柱)などの様々な立体ナノ構造を、FIB−CVDにより自由に作製できることをこれまでに示している(下記特許文献1及び非特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−107252号公報(第3頁−第5頁 図3)
【非特許文献1】
Shinji Matsui,Takashi Kaito,Jun−ichi Fujita,Masanori Komuro,Kazuhiro Kanda,Yuichi Haruyama:Three−dimensional nanostructure fabrication by focuded−ion−beam chemical vapor deposition,J.Vac.Sci.Tech.B,Vol.18,No.6,pp.3181−3184,2000.
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、これまでのマイクロアクチュエータおよびセンサーは、半導体製造プロセスを利用して、光または電子ビームを用いたリソグラフィによるパターン形成およびドライまたはウェットエッチングにより、シリコン基板等のウエハ上に形成された2次元構造として形成されている。しかし、この従来の製造方法では、マイクロ、ナノ立体構造を有する高機能マイクロアクチュエータおよび電気的、磁気的、光学的センサーを作製することは不可能であった。
【0006】
本発明は、上記状況に鑑みて、3次元的な微小立体構造を作製することができるFIB−CVDによる微小立体構造マニピュレータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕微小立体構造マニピュレータにおいて、電子計算機を利用して設計した微小立体構造物の三次元モデルデータを高さ方向に分割し、その断面形状を算出して得られた積層構造の離散的な描画データに基づいて、ビームの照射位置、照射時間を決定し、集束イオンビームを制御することにより、絶縁性の基体上にピラーを形成し、該ピラーに蓄積する電荷間の反発力により前記ピラーを操作する操作手段を具備する。
【0008】
〔2〕上記〔1〕記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記絶縁性の基体上に形成されるピラーは複数本のピラーであることを特徴とする。
【0009】
〔3〕上記〔1〕記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記基体がガラスキャピラリーであることを特徴とする。
【0010】
〔4〕上記〔2〕又は〔3〕記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、1本の梁と、この1本の梁の基部に形成される第1の極板と、これに対向する第2の極板間の、同電位の電荷の蓄積による反発力を利用して、前記梁を外側に撓ませて操作することを特徴とする。
【0011】
〔5〕上記〔2〕又は〔3〕記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、2本の梁と、これらの2本の梁の基部に形成される極板と、これらの2本の梁の基部に形成された極板にそれぞれ対向する極板との間の、電荷の蓄積による反発力を利用して、前記2本の梁を撓ませて操作することを特徴とする。
【0012】
〔6〕上記〔2〕又は〔3〕記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記ピラーに複数のヒダが形成され、これらのヒダ間の電荷の蓄積による反発力を利用して、前記ピラーを外側に撓ませて操作するヒダ積層型操作手段を有することを特徴とする。
【0013】
〔7〕上記〔6〕記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記ヒダ積層型操作手段を複数個配置して、前記ピラーのヒダ間の電荷の蓄積による反発力を利用して、前記ピラーを互いに撓ませて操作することを特徴とする。
【0014】
〔8〕上記〔2〕又は〔3〕記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、コイル状ピラーに形成される巻回ループ間の電荷の蓄積による反発力を利用して、前記巻回ループ間の変形により前記コイルを操作するコイル型操作手段を有することを特徴とする。
【0015】
〔9〕上記〔8〕記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記コイル型操作手段が2重螺旋構造をなす2重操作手段であることを特徴とする。
【0016】
〔10〕微小立体構造マニピュレータにおいて、電子計算機を利用して設計した微小立体構造物の三次元モデルデータを高さ方向に分割して、その断面形状を算出して得られた積層構造の離散的な描画データに基づいて、ビームの照射位置、照射時間を決定し、集束イオンビームを制御することにより、基体上にピラーとそのピラーを芯としたコイルを形成し、このコイルへの通電により操作することを特徴とする。
【0017】
〔11〕上記〔10〕記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記コイルに電源を接続することを特徴とする。
【0018】
〔12〕上記〔10〕記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記コイルに磁場を作用させることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0020】
FIBを用いた立体ナノ構造造形技術は、様々な立体ナノ構造デバイスを作製する上で非常に有効な技術である。
【0021】
本発明は、これを利用して例えば、立体ナノ構造デバイスとして、微小立体構造マニピュレータを提供するようにしたものである。
【0022】
さらにFIB−CVDの場合、立体ナノ構造の作製において場所を選ばず、基体上、つまりシリコン基板上、AFMのカンチレバー上、ガラスキャピラリー上などの至る所で作製が可能である。
【0023】
図1は本発明の実施例を示すガラスキャピラリー先端にピラーを作製した斜視図、図2はそのピラーの反発の原理を示す図である。
【0024】
図1に示すように直径約1μmに引き伸ばしたガラスキャピラリー1先端にピラー2,2′を作製する際、図1(a)に示すようにピラー2が1本の場合は、走査イオン顕微鏡(SIM)像を得るためにイオンビームを照射してもその構造に変化は観察できないが、図1(b)に示すようにガラスキャピラリー1の先端に2本のピラー2,2′を作製し、同様にSIM像を得るためにイオンビームを照射すると、お互いが反発するように左右に開いていく現象が観察できた。この現象は、図2(a)に示すように、Gaイオンビームのプラスの電荷がお互いのピラー構造に蓄積し反発しあったため引き起こされたものであると考えられる。この際の電荷の蓄積は、ピラー2,2′を作製した場所がガラス上つまり絶縁物上であったため、Gaイオンビームのプラスの電荷がどこにも逃れることがなかったために起こったものである。
【0025】
一方、図1(c)では、ガラスキャピラリー1をAu−Pd皮膜3でコーティングした後、2本のピラー2,2′の作製を行った。この場合は、SIM像を得るためにイオンビームを照射しても2本のピラー2,2′が反発しあうように左右に動くことはなかった。これは、図2(b)に示すようにGaイオンビームによるプラスの電荷がAu−Pd皮膜3を通り逃れたからであると思われる。このことからも、前述した現象はピラー2,2′に蓄積した電荷により引き起こされたものであるといえる。
【0026】
この現象を利用することにより、マイクロ静電マニピュレータの一種として電圧により制御することができる曲がる梁や伸縮するコイル等を、FIB−CVDで作製できる。本発明では、このようなマイクロ静電マニピュレータを応用することで医療、工業、研究などの幅広い分野で使用が可能な、ガラスキャピラリーを利用したマイクロ静電マニピュレータを作製する。
【0027】
そこで、以下にFIB−CVDにより作製した様々なマイクロ静電マニピュレータ、そして電磁石型のマニピュレータの製造方法と原理について説明する。
【0028】
以下で述べる一連のマイクロ静電マニピュレータや電磁石型のマニピュレータの構造は、集束イオンビーム(FIB;Focused Ion Beam)による化学気相成長法(CVD;Chemical Vapor Deposition)により作製した。
【0029】
図3は本発明のFIB−CVDによる微小立体構造のマニピュレータの作製原理を示す模式図である。
【0030】
この図に示すように、ここでは、電子計算機を利用して設計した微小立体構造物の三次元モデルデータを高さ方向に分割し、その断面形状を算出して得られたた積層構造の離散的な描画データに基づいて、ビームの照射位置、照射時間を決定し、集束イオンビームを制御する。そのために、制御装置15は、CPU(中央処理装置)16、微小立体構造物を作製するための微小立体構造物の三次元モデルデータメモリ17、入出力インターフェース18、表示装置19、データ入力装置20とを備えている。
【0031】
そこで、ガスノズル11からCVDのソースガスとしてフェナントレン(C1410)ガス12を噴射する。フェナントレンガス12は約85℃に加熱してガス圧1.0×10−4Paで噴射し、そのガス雰囲気中でビーム照射電流約7pa程度のGa集束イオンビーム13を照射することでCVDを行う。
【0032】
Ga集束イオンビーム13によるCVDは、フェナントレンガス12雰囲気中にGa集束イオンビーム13を照射することで、基板(ここではガラスキャピラリー14)に吸着しているフェナントレン分子をビーム励起表面反応により分解し、カーボンを析出させ堆積させることでDLCを成長させていくものであり、Ga集束イオンビーム13を任意方向にスキャンさせることにより、マイクロ静電アクチュエータや電磁石型のマニピュレータのような微小立体構造物を作製する。
【0033】
ここで、Ga集束イオンビーム13を制御するために用いた描画装置(図示なし)は、外部波形発生装置(型名「Wave Factory」,NF ELECTRONIC INSTRUMENTS製)と立体構造のCADデータをZ軸方向の階層ごとの断面データに分割し描画させる3D−CAM(図示なし)の2種である。これらの描画装置を用いてGa集束イオンビーム13の電磁界偏向制御を行うことで、Ga集束イオンビーム13をソースガス12噴射中にコントロールすることにより、DLCを任意の形状に成長させる。
【0034】
本発明の実施例として、電荷の蓄積による反発力により片側の梁だけ撓むマイクロ静電型の梁型マニピュレータの製作を行った。
【0035】
図4は本発明の実施例を示す梁型マニピュレータの動作原理を示す図である。
【0036】
この図に示すように、向かい合うピラーの極板21と極板21′間にそれぞれ同電位の電荷を蓄積させることにより、2枚の極板21,21′が反発しあい、片側の梁22だけを極板21′に対して外側に撓ませるものである。
【0037】
電荷を蓄積させる方法としては、図1、図2で示したピラーの反発現象と同様に、イオンビームによる操作と、外側から電圧を与える方法がある。特に後者においては、撓み量を電圧により制御することが可能である。実際に試作した梁型マイクロマニピュレータのSIM画像を図5として示す。
【0038】
図6は本発明の実施例を示すピラー構造の梁型マニピュレータの動作原理を示す図である。
【0039】
この図に示すように、2本のピラー31,32に極板33,33′を設け、その外側にピラー31,32を挟むように極板34,34′を設ける。向かい合う極板33と34、33′と34′間にそれぞれ同電位の電荷を蓄積させることにより、極板33と34、33′と34′は互いに反発し合い、2本のピラー31,32を互いに内側に撓むように動作させることができる。ここでは、撓み量を電圧により制御することが可能である。実際に試作した梁型マイクロマニピュレータのSIM画像を図7として示す。
【0040】
構造的には先に述べた梁型マイクロマニピュレータが向かい合う構造を有しており、動作原理も同じく構造に同電位の電圧をかけたときに極板間に生じる反発力により機能する。内側のピラーが外側の極板との反発力により押されることで、内側の2本の梁はお互いに近づく方向に力を受ける。そうすることでマニピュレーションするターゲットをつまむことができる。
【0041】
図8は本発明の実施例を示すクーロン力を利用したマイクロ静電マニピュレータの動作原理図である。
【0042】
この図において、41,42はピラー、43,44はピラー41,42の極板、45は極板43,44間に設けられる共通の極板である。
【0043】
これは、極板43と45、44と45間に生じる電位差によるクーロン力を利用した静電マニピュレータである。つまり、3枚の極板43,45,44からなり、中心の極板45に+電位をかけ、外側の2枚の極板43,44に−の電荷がかかるようにしている。そうすることにより、中心の+の極板45に外側の2枚の極板43,44がクーロン力によりひきつけられ、マニピュレータの指となる外側の構造(ピラー41,42)が動作する。電位差を利用する場合、2枚の極板43,44を引きつけ合わせることもできるが、それではマニピュレータの指となるピラー41,42の先の部分が接触した場合、電気的にショートしてしまう。そのため、極板を3枚にし、全体としては−電位の極板43,44を動作させる方法をとった。図9は実際にFIB−CVDにより作製したマイクロ静電マニピュレータのSIM画像であり、図9(a)は絶縁性の基体40上に形成した場合であり、図9(b)はガラスキャピラリー46上に形成した場合である。
【0044】
次に、梁型マイクロマニピュレータと同様に、電荷の蓄積による反発力を利用した多数のヒダの反発により撓むヒダ構造型マニピュレータの製作を試みた。
【0045】
図10は本発明の実施例を示すピラー構造のヒダ積層型マニピュレータの動作原理を示す図である。
【0046】
この図に示すように、ピラー51に複数のヒダ型極板52を積層させることにより、ヒダ型極板52がお互いの電荷の蓄積により反発し合う構造をとらせ、ヒダ構造がある側とは反対側にピラー51が撓むことを可能にしている。このヒダ構造型マニピュレータもイオンビームによる操作と外側からの電圧を与えることによる電荷の蓄積により撓む構造となっている。このヒダ構造型マニピュレータは、極板52の形状、大きさそして極板52間の距離を変えてやることにより、さまざまな方向への動作が可能である。実際に試作したヒダ積層型マニピュレータのSIM画像を図11として示す。
【0047】
図12は本発明の実施例を示すヒダ構造を利用したマイクロ静電マニピュレータの原理図である。
【0048】
この図に示すように、ピラー61,62の付け根部分に先に述べたヒダ積層型マニピュレータ63,64を操作部品として設けるようにしている。動作原理も同じであり、構造的にはヒダ積層型マニピュレータ63,64が向かい合う形に配置し、その上のピラー61,62部分が、マニピュレーションするターゲットをつまむ指となる構造にしている。
【0049】
すなわち、ヒダ積層型マニピュレータ63,64に同電位の電圧をかけることで、ヒダ積層型マニピュレータ63,64の複数の極板が反発し合い、全体としては2本の指(ピラー61,62)が近づく方向に動く。図13は実際にFIB−CVDにより製作したマイクロ静電マニピュレータのSIM画像である。
【0050】
図14は本発明の実施例を示すコイル型マイクロ静電マニピュレータの原理図である。
【0051】
この図に示すように、このコイル71は、螺旋構造をとっているため、構造の重なり部(巻回部)71A〜71Cに連続的な周期性がある。この構造に電荷を蓄積させてやると、Z軸方向に重なった部分71A〜71Cに反発力が働く。重なりが連続的であるため、全ての重なった部分に反発力が働き、全体としては上向きの力が働き、コイル71が伸長する。電荷を蓄積させる方法としては、同電位を与えるだけであるので、イオンビームによる操作、または外側から電圧を与えることで可能である。実際に試作したコイル型マニピュレータ構造のSIM画像を図15として示す。
【0052】
図16は本発明の実施例を示す2重螺旋型のマイクロ静電マニピュレータの原理図である。
【0053】
この図に示すように、コイル81と82からなる2重螺旋型マニピュレータを作製した。そのSIM画像を図17として示す。この2重螺旋マニピュレータは、コイル81と82を2つ重ねた構造をしており、2つのコイル81,82に同電位の電荷を与えた場合は、図16(a)のように連続的に積層する2つのコイル81,82がお互いに反発し合い、全体としては上方向に伸長する。一方で、図16(b)のように2本のコイル81,82のうち片方81を+に、もう一方82を−にすれば2本のコイル81,82がお互いに引き合い、全体としては収縮する。2重螺旋型マニピュレータは、電気的に一本のコイルの電位を切り替えるだけで、前述したような伸長、収縮の二つの動作を実現することが可能である。
【0054】
上記したFIB−CVDにより作製したこれらの梁型、ヒダ型、コイル型の静電マニピュレータは、様々なナノデバイス、マイクロデバイス、そしてナノ・マイクロマシーン等の部品として使用することができる。FIB−CVDが主な加工プロセスであるため、従来のシリコンプロセスなどの技術では不可能であった超微細スケールでの高機能デバイス、高機能マシーンの製作が可能となる。
【0055】
さらに、FIB−CVDを他の加工技術と組み合わせることもできるため、FIB−CVDにおけるマニピュレータの作製は非常に有効なものであるといえる。もちろん前述したようなマニピュレータの構造は、目的にあった形状、サイズに作製できるため、目的とする機能、運動性能をもった高性能デバイス、高機能マシーンを自由に設計することができる。
【0056】
例えば、以下で述べるような静電マイクロマニピュレータや、センシングとマニピュレーション等のような複数の機能を持ったナノ電磁石のような高機能マイクロデバイスの作製も容易である。
【0057】
図18は本発明の実施例を示す電磁石型マニピュレータ(その1)の模式図である。
【0058】
この図において、91は芯となるピラー、92はそのピラー91のまわりに巻回されるコイル、93はそのコイル92に接続される電源、94はその電源93に接続されるスイッチである。
【0059】
ここでは、芯となるピラー91のまわりをコイル92が巻回される形となっており、このコイル92に電源93から電流を流すことにより、芯となるピラー91を磁石(電磁石)とすることができる。
【0060】
図19は本発明の実施例を示す電磁石型マニピュレータ(その2)の模式図である。
【0061】
この実施例では、芯となるピラー101のまわりにコイル102を巻回し、そのコイル102に磁場発生器103を作用させるようにする。この磁場発生器103は電源105とスイッチ104を備え、この電磁石型マニピュレータに固定的に配置するようにしてもよいし、固定しないで、分離されたリモート式装置として、コイル102への接近離脱により、電磁石型マニピュレータを操作するようにしてもよい。つまり、この電磁石型マニピュレータは磁気的センシングが可能なマニピュレータとしても用いる。
【0062】
従来の静電力により、ターゲットを引きつけるマニピュレーションは、その先端に生じる静電力により目標物をキャッチしマニピュレートするものであるが、先端を磁石にしてやれば静電力の他に磁力でも目標物をキャッチしマニピュレートしてやることが可能となってくる。また、先端が電磁石ということで通電電流を変化させることにより目標物を吸引する力を変化させたり、ON/OFFを切り替えたりすることを電気的に行うことができるので、非常に使いやすいマニピュレータとなる。
【0063】
このように、電磁誘導を利用した局所的なセンシングを行うことが出来る。磁場が変化しているところにこのナノ電磁石の先端を持っていってやれば、磁場の変化によりコイルに電流が流れ、その磁場の変化をセンシングすることができる。図20は実際にFIB−CVDにより製作したマイクロマニピュレータのSIM画像である。
【0064】
現在、生命の分野など細胞小器官の働きや遺伝子の発現などを研究する方法として、既存のインジェクターを使い細胞内に試薬をインジェクションする方法が広く用いられている。しかし、その方法では試薬は細胞内全体に広がり、選択的に細胞小器官などを個別に観察することは容易ではない。
【0065】
そこで、インジェクターの先端を本発明によりそれらに使用しやすい形状にすれば、細胞内の細胞小器官などに選択的に試薬などをインジェクションすることも容易になると思われる。さらに細胞や細胞小器官などが傷つくことは実験を行う際にもっとも避けたいことであるが、本発明を適用して、細胞に対してインジェクターの先端形状を細くしかも尖った形状に加工することにより、細胞にかかるストレスを少なくすることができるという利点がある。
【0066】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0067】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0068】
(1)FIB−CVDにより作製したこれらの梁型、ヒダ型、コイル型の静電マニピュレータは、様々なナノデバイス、マイクロデバイス、そしてナノ・マイクロマシーン等の部品として使用することができる。FIB−CVDが主な加工プロセスであるため、従来のシリコンプロセスなどの技術では不可能であった超微細スケールでの高機能デバイス、高機能マシーンの製作が可能となる。
【0069】
さらにFIB−CVDを他の加工技術と組み合わせることもできるため、FIB−CVDにおけるマニピュレータ(アクチュエータ)作製は非常に有効なものであるといえる。もちろん前述したようなマニピュレータ(アクチュエータ)構造は、目的にあった形状、サイズに作製できるため、目的とする機能、運動性能をもった高機能デバイス、高機能マシーンを自由に設計することができる。例えば、静電マイクロマニピュレーターや、センシングとマニピュレーション等のような複数の機能を持ったナノ磁石のような高機能マイクロデバイスの作製も容易である。
【0070】
(2)FIB−CVDによる微小立体構造物製造方法において、ガラスキャピラリー上に、3次元マイクロマニピュレータの微小立体構造物を有した細胞内バイオマニピュレータおよび遺伝子注入装置を作製することができる。
【0071】
(3)FIB−CVDによる微小立体構造物製造方法において、探針に、3次元マイクロアクチュエータ、ナノインジェクターおよび電磁気、光、熱、力センサーの微小構造体を有した走査プローブ顕微鏡を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すガラスキャピラリー先端にピラーを作製した斜視図である。
【図2】本発明の実施例を示すピラーの反発の原理を示す図である。
【図3】本発明のFIB−CVDによる微小立体構造マニピュレータの作製原理を示す模式図である。
【図4】本発明の実施例を示す梁型マニピュレータの動作原理を示す図である。
【図5】実際に試作した梁型マイクロマニピュレータのSIM画像である。
【図6】本発明の実施例を示すピラー構造の梁型マニピュレータの動作原理を示す図である。
【図7】実際に試作した梁型マイクロマニピュレータのSIM画像である。
【図8】本発明の実施例を示すクーロン力を利用したマイクロ静電マニピュレータの動作原理図である。
【図9】実際に試作したマイクロ静電マニピュレータのSIM画像である。
【図10】本発明の実施例を示すピラー構造のヒダ積層型マニピュレータの動作原理を示す図である。
【図11】実際に試作したヒダ積層型マニピュレータのSIM画像を示す図である。
【図12】本発明の実施例を示すヒダ構造を利用したマイクロ静電マニピュレータの原理図である。
【図13】実際に試作したマイクロ静電マニピュレータのSIM画像である。
【図14】本発明の実施例を示すコイル型マイクロ静電マニピュレータの原理図である。
【図15】実際に試作したコイル型マニピュレータのSIM画像を示す図である。
【図16】本発明の実施例を示す2重螺旋型のマイクロ静電マニピュレータの原理図である。
【図17】実際に試作した2重螺旋型マニピュレータのSIM画像を示す図である。
【図18】本発明の実施例を示す電磁石型マニピュレータ(その1)の模式図である。
【図19】本発明の実施例を示す電磁石型マニピュレータ(その2)の模式図である。
【図20】実際に試作した電磁石型マニピュレータのSIM画像である。
【符号の説明】
1,14,46 ガラスキャピラリー
2,2′,31,32,41,42,51,61,62 ピラー
3 Au−Pd皮膜
11 ガスノズル
12 フェナントレン(C1410)ガス(ソースガス)
13 Ga集束イオンビーム
15 制御装置
16 CPU(中央処理装置)
17 微小立体構造物の三次元モデルデータメモリ
18 入出力インターフェース
19 表示装置
20 データ入力装置
21,21′,33,33′,34,34′,43,44 極板
22 片側の梁
40 絶縁性の基体
45 共通の極板
52 ヒダ型極板
63,64 ヒダ積層型マニピュレータ
71,81,82,92,102 コイル
71A〜71C 構造の重なり部(巻回部)
91,101 芯となるピラー
93,105 電源
94,104 スイッチ
103 磁場発生器

Claims (12)

  1. 電子計算機を利用して設計した微小立体構造物の三次元モデルデータを高さ方向に分割し、その断面形状を算出して得られた積層構造の離散的な描画データに基づいて、ビームの照射位置、照射時間を決定し、集束イオンビームを制御することにより、絶縁性の基体上にピラーを形成し、該ピラーに蓄積する電荷間の反発力により前記ピラーを操作する操作手段を具備することを特徴とする微小立体構造マニピュレータ。
  2. 請求項1記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記絶縁性の基体上に形成されるピラーは複数本のピラーであることを特徴とする微小立体構造マニピュレータ。
  3. 請求項1記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記基体がガラスキャピラリーであることを特徴とする微小立体構造マニピュレータ。
  4. 請求項2又は3記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、1本の梁と、該1本の梁の基部に形成される第1の極板と、これに対向する第2の極板間の、同電位の電荷の蓄積による反発力を利用して、前記梁を外側に撓ませて操作することを特徴とする微小立体構造マニピュレータ。
  5. 請求項2又は3記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、2本の梁と、該2本の梁の基部に形成される極板と、該2本の梁の基部に形成された極板にそれぞれ対向する極板との間の、電荷の蓄積による反発力を利用して、前記2本の梁を撓ませて操作することを特徴とする微小立体構造マニピュレータ。
  6. 請求項2又は3記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記ピラーに複数のヒダが形成され、該ヒダ間の電荷の蓄積による反発力を利用して、前記ピラーを外側に撓ませて操作するヒダ積層型操作手段を有することを特徴とする微小立体構造マニピュレータ。
  7. 請求項6記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記ヒダ積層型操作手段を複数個配置して、前記ピラーのヒダ間の電荷の蓄積による反発力を利用して、前記ピラーを互いに撓ませて操作することを特徴とする微小立体構造マニピュレータ。
  8. 請求項2又は3記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、コイル状ピラーに形成される巻回ループ間の電荷の蓄積による反発力を利用して、前記巻回ループ間の変形により前記コイルを操作するコイル型操作手段を有することを特徴とする微小立体構造マニピュレータ。
  9. 請求項8記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記コイル型操作手段が2重螺旋構造をなす2重操作手段であることを特徴とする微小立体構造マニピュレータ。
  10. 電子計算機を利用して設計した微小立体構造物の三次元モデルデータを高さ方向に分割して、その断面形状を算出して得られた積層構造の離散的な描画データに基づいて、ビームの照射位置、照射時間を決定し、集束イオンビームを制御することにより、基体上に形成されるピラーと、該ピラーを芯としたコイルを形成し、該コイルへの通電により操作することを特徴とする微小立体構造マニピュレータ。
  11. 請求項10記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記コイルに電源を接続することを特徴とする微小立体構造マニピュレータ。
  12. 請求項10記載の微小立体構造マニピュレータにおいて、前記コイルに磁場を作用させることを特徴とする微小立体構造マニピュレータ。
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