JP2007265639A - 電子波干渉電子源とその製造方法およびそれを用いた素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子波の干渉を起こす電界放出冷陰極や電子源およびその作成方法を提供する。
【解決手段】電界電子放出冷陰極は、導電性の陰極基部と、前記陰極基部の上に形成され、細長い先端を備える導電体とを備える。前記導電体の先端が複数の突起部からなり、この複数の突起部は10nm以下の間隔で配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子を放出する電子源に関する。
電子波干渉は、複数の放出サイトから放出された電子の干渉により起こる。電子波干渉パターンは、透過型電子顕微鏡に電子バイプリズムを組み合わせて電子ビームを干渉させる方法で観測され、また、カーボンナノチューブの5員環より放出される電子ビームにより観測されている。しかし、前者は、大型の装置が必要である。また、後者は、その制御が難しい。
電界放出(冷陰極放出)とは、真空中で、導体または半導体の針状試料の先端に強電場を印加することにより、電子が表面付近の薄いポテンシャル障壁をトンネル効果で透過し、放出される現象をいう。放出された電子は、位相をもつ電子波である。電界電子放出冷陰極は、たとえば非特許文献1に記載されているように、電子ビーム誘起堆積(EBID)を用いて製造できる。この方法では、白金有機化合物などの吸着分子に対して、高エネルギー電子ビームにより解離を誘起して、細長い堆積を形成する。電子は、強電界下で、堆積の先端にある放出サイトから放出される。
電子波干渉の実現のため、細長い針状の電界電子放出冷陰極の先端に2つの突起部を放出サイトとして設けることが検討されている(非特許文献2)。電界電子放出冷陰極のエミッタの先端に50、25または12nmの間隙で2つの突起部を設けた。これらの冷陰極により得られた電子波のパターンは、単独の放出サイトにより生じる電子波パターンとは異なっていたが、明確な干渉パターンは観測されなかった。
H. Morimoto, T. Kishimoto, M, Takai, S. Yura, A. Hosono, S. Okuda, S. Lipp, L. Frey and H. Ryssel, Jpn. J. Appl. Phys. Vol. 35(1996)6623 K. Murakami, N. Yamasaki, S. Abo, F. Wakaya and M. Takai, J. Vac. Sci. Technol. B23(2)(2005)735
本発明の目的は、電子波の干渉を起こす電界放出冷陰極や電子源およびその作成方法を提供することである。
本発明に係る第1の電界電子放出冷陰極は、導電性の陰極基部と、前記陰極基部の上に形成され、細長い先端を備える導電体とを備える。前記導電体の先端は複数の突起部からなり、この複数の突起部は10nm以下の間隔で配置されている。前記陰極基部は、たとえば、シリコン基板、ガラス基板に金属膜を堆積した基板および金属基板のいずれかである。
本発明に係る第2の電界電子放出冷陰極は、前記陰極基部であるシリコン基板と、前記シリコン基板の上に形成された絶縁体層と、前記絶縁体層の上に形成されたゲート電極層と、前記ゲート電極層と前記絶縁体層に、前記シリコン基板表面を露出するまで設けられた開口部と、前記開口部において前記シリコン基板表面の上に設けられ、前記複数の突起部を先端に備える前記電子放出源とからなる。たとえば、前記陰極基部がタングステンワイヤであり、前記タングステンワイヤの先端に前記導電体が設けられる。
本発明に係る第3の電界電子放出電子源は、導電性の陰極基部と、前記陰極基部の上に形成され、細長い先端を備える導電体とからなる陰極と、前記陰極に対向して設けられる陽極と、前記陰極と前記陽極の間に配置されるゲート電極とからなる。前記導電体の先端が、10nm以下の間隔で配置されている複数の突起部を備える。
本発明に係る第1の電界電子放出冷陰極の製造方法では、真空チャンバー内で、導電性の陰極基部の上で、有機金属ガス雰囲気中で電子ビームまたはイオンビームを照射して導電体を堆積する。さらに、前記導電体の上に、複数の照射中心の間隔を10nm以下として、電子ビームを照射して、複数の突起部を堆積する。
本発明に係る第2の電界電子放出冷陰極の製造方法では、真空チャンバー内で、導電性の陰極基部の上で、有機金属ガス雰囲気中で電子ビームまたはイオンビームを照射して導電体を細長く堆積する。次に、前記の細長い導電体を窒素雰囲気で熱処理して、10nm以下の間隙で複数の突起部を前記の導電体の先端に形成する。
本発明に係る露光装置は、基板上に電子線レジスト層を設けた基板を設置するためのステージと、上述の電界電子放出冷陰極と、前記電界電子放出冷陰極が固定され、三軸方向に位置制御可能な位置制御素子とからなる。ここで、前記電界電子放出冷陰極が前記ステージに対向して配置される。
本発明に係る磁気センサは、上述の電界電子放出冷陰極と、前記電界電子放出冷陰極の前記複数の突起部に対向して、前記の複数の突起部が並ぶ方向に配列された複数の陽極とからなる。
位相がそろった電子を複数の放出サイトから放出して電子波の干渉を起こす電界放出冷陰極や電子源が提供できる。
以下、添付の図面を参照して発明の実施の形態を説明する。
本発明の電子波干渉電子源は、陰極の細長い先端部に複数の突起部(放出サイト)を近接させて設けた電界電子放出冷陰極を用いる。放出サイトは、強電界が集中される形状を備える部分であり、それらの中心の間隔は10nm以下とする。強電界を印加して電子源より直接に電子を放出させると、各突起部から放出される電子波の位相はそろっていて、複数の突起部からの電子波が相互に干渉して、干渉パターンが得られる。なお、複数の突起部の間隔は、原理的に、原子間距離(約0.3nm)近くまで短くできる。
図1は、電子波干渉電子源を図式的に示す。冷陰極(カソード)10の先端に、複数(ここでは2個)の突起部(放出サイト)12を10nm以下の間隔で設ける。(放出サイトである突起部の形状は、図には図式的に示されている。)カソード10に対向してアノード14が位置される。さらに、2つの電極10,14の間に、放出電子を引き出すためのゲート電極16が配置される。ゲート電極16には、カソード10に比べて高電位が印加され、アノード14には、ゲート電極16よりもさらに高い電位が印加される。各放出サイト12から放出された電子は、アノード14の方に進む。なお、いうまでもないが、電子源は、ゲート電極16を設けない2極構造であってもよい。
図2は、シリコン基板の上に形成したゲート付き冷陰極を図式的に示す。導電性の半導体基板(たとえばシリコン基板)20のうえに、絶縁体層(たとえば酸化シリコン層)22を形成し、さらに、その上にたとえば金のゲート電極層24を設ける。次に、ゲート電極層24と絶縁体層22を、半導体基板20の表面が露出されるまで、エッチして、開口部26を生成する。次に、開口部26の中央に、有機金属化合物ガス雰囲気で、電子ビームまたはイオンビームを照射し、有機金属化合物を分解して、半導体基板20の上に微細金属の針状の堆積28を形成させる。さらに、後で説明するように、針状の堆積の先端に複数の放出サイトを10nm以下の間隔で設ける。なお、半導体基板20の代わりに、ガラス基板に金属膜を堆積した基板または金属基板を用いてもよい。
次に、電子波干渉電子源の製造について説明する。1例では、図3に示すような、集束イオンビームと電子ビームを用いるデュアルビームシステムを電界電子放出冷陰極の製造に用いる。ここで、真空チャンバー内で、ステージ40の上に、シリコン基板20を置き、電子コラム42、イオンコラム44およびガスノズル46をその周囲に配置する。上部から電子ビームを放射する電子コラム42は、たとえばビームエネルギー2〜30keV、ビーム電流70〜100pA、ビームスポット径3nmの条件で電子ビームを照射する。また、イオンコラム44は、電子ビームと所定の角度をなして集束イオンビームを照射する。イオンコラム44は、たとえばGa液体金属イオン源であり、たとえばビームエネルギー30keV、ビーム電流1〜11500pA、ビームスポット径7〜500nmの条件で集束イオンビームを照射する。まず、N型シリコンウェハ(シリコン基板)20を酸化して、たとえば厚さ0.5μmの酸化リシコンの絶縁体層22を生成する。次に、その上にたとえば厚さ0.3μmの金の金属層24(ゲート電極)を堆積する。次に、集束イオンビームを用いた物理的スパッタ(70pAの電流で)により、金属層24に開口を設ける。さらに、開口に露出された酸化シリコン層22をエッチングにより除去する。こうして、たとえば2.0μm径の開口部26を生成する。
次に、開口部26の近傍に配置されたガスノズル46により、前駆体材料である反応ガス、たとえば白金有機化合物CPt(CH)の蒸気をたとえば1018〜1019mol/cm2sの流量で導入し、開口部26の中央へ、集束イオンビームまたは電子ビームを同一焦点位置で照射する。ここで、集束イオンビームは、たとえば、ビームエネルギー30KeV、ビーム電流1〜11500pA、ビーム径7〜500nmであり、電子ビームは、たとえば、ビームエネルギー15KeV、ビーム電流270μA、ビームスポット径3nmである。開口部26に吸着された分子はビームにより分解され、堆積物が、たとえば約1μmの高さまで、細長く形成される。なお、有機金属化合物としては他にWF6、W(CO)6,Mo(CO)6,Fe(CO)6,Ni(CO)4,Me2Au(acac)、Cu(hfac)2,Cr(C66)2等を用いてもよい。
続いて、電子ビームのみを用いて、生成された堆積物の上に、電子ビーム誘起により複数の突起部(放出サイト)を堆積する。ここで、有機金属ガス雰囲気中で、開口内の中心に照射する。たとえば、ビームエネルギーは15keVであり、ビーム電流は270μAであり、ビームスポット径は3nmである。照射は、図4の左側に示す照射パターンプログラムによって、2つの所望の点を中心として照射をおこなう。ここで、照射パターンプログラムにおいて、ビーム照射時間、滞在(dwell)時間および重複度(overlapping rate)を制御する。こうして、堆積物の先端に、隣接する2つの突起部(放出サイト)が形成される。2つの突起部の頂点の間隔は、10nm以下である。なお、有機金属化合物の分解により得られる堆積物は、炭素C、白金Ptおよび酸素Oからなり、金属(白金)が炭素中にナノ結晶状に含まれる複合層である。
また、電界電子放出冷陰極の別の製造方法では、まず、前述のとおり集束イオンビームまたは電子ビームにより堆積物を細長く生成する。こうして、図5の走査電子顕微鏡写真において左側に示すような針状の堆積層が形成される。次に、その堆積層を熱処理して複数の突起部(放出サイト)を生成する。具体的には、堆積物を窒素雰囲気で熱処理することにより、図5の右側に示すように、10nm以下の狭い間隙の2つの突起部が形成される。
IV測定による放出特性の測定により、電界電子放出特性を確認した。図6は、I−V特性の測定系の1例を示す。測定条件の1例では、ゲート付き電界電子放出冷陰極(カソード)52と陽極(アノード)54とを対向させて真空チャンバー50内に置いた。アノード54とカソード52の間隔は10mmとした。カソード52は、たとえば、n−Si基板20の上に上述の2つの突起部を備えた白金堆積物28とゲート電極24を備える。一方、アノード54は、ガラス基板54aのうえにITO層54bとリン層54cを順次堆積したものである。図に示すように、陰極52に保護抵抗(10MΩ)56、微小電流計58と電圧源60を接続し、陽極54に微小電流計62と電圧源64を接続し、ゲート電極24を接地する。コンピュータ66は測定を制御し測定データを収集する。真空チャンバー50内の圧力を約10−8Paとし、77Kまたは300Kの温度において、測定を行った。ここで、ゲート電極24を接地し、アノード54にたとえば1000Vを印加し、カソード52にたとえば0〜−80Vを印加した。
電子波の干渉によるパターンは、図7に示すように生じる。すなわち、位相のそろったコヒーレント電子波が2つの放出サイトから放出されると、電子波の位相コヒーレンス長(電子の波がその位相情報を同じに保ったまま存在、伝播できる範囲)内では互いに干渉して、干渉パターンが発生する。
電子波のパターンは、蛍光面で観測した。1例として、図8は、10nmの間隔で2つの突起部を持つ電子源を用いて、100Kで500Vで蛍光面で観測された電子波のパターンを示す。7本の平行な縞が観測された。これに対して、単独の放出サイトからの電子波のパターンは、1つのスポットのみが観測された。したがって、図8のパターンは、単独の放出サイトからの電子波によるものではない。
図8のパターンが電子波干渉によるものであることを確認するため、1辺がaの2つの方形開口が距離Maで隣接している場合のフラウンホーファ回折パターンの計算結果と比較した。フラウンホーファの回折は、光源および観測点が回折を起こす物体(たとえば開口)に対して無限遠にあって、入射波および回折波も平面波と見なせる場合の光の回折である。いまの場合、図9に示すように、2つの放出サイトを1辺の長さがaの方形開口で近似し、そのX方向での間隔をMa(Mは整数)として、フラウンホーファ回折パターンを計算した。この場合のフラウンホーファ回折パターンの強度は下記の式で表される。
放出サイトの大きさaを1nmとし、M=1,3,10とすると、図10〜図12に示されるパターンが得られる。ここで、左側には3次元で、右側には2次元で強度が示される。
M=1(図10)は、単独の放出サイトの場合であり、1つの輝度の高いパターンと4つの輝度の低いパターンが生じる。これに対し、2つの放出サイトの間隙を10nm(M=10)とすると(図12)、X方向に7本の輝度の高い干渉縞と10本の輝度の低い干渉縞が発生する。この計算結果は、図7の干渉パターンにおける7本の干渉縞に対応する。これは、図8の実験のパターンに対応しており、10nmのナノ間隙の電子源を用いることにより、a=1nm、M=10の電子波の干渉パターンが発生したと推定される。なお、M=3の場合は(図11)、X方向に3本の輝度の高い干渉縞と4本の輝度の低い干渉縞が発生する。
以上では、シリコン基板に形成した電界放出冷陰極について説明したが、電界電子放出冷陰極は、電子顕微鏡において陰極として通常使用されているタングステンワイヤの上に形成してもよい。この場合、タングステンワイヤの先端に、有機金属ガス雰囲気で、電子ビームを照射して、上述の製造方法のいずれかにより、複数の放出サイトを形成する。
また、上述の電子波干渉冷陰極を用いて、種々の装置や素子が構成できる。図13は、1例として、電子波干渉電子源を用いた超小型露光装置を示す。超高真空チャンバー(図示しない)内で、金属または半導体基板70上に電子線レジスト72を塗布した基板74をステージ76の上に載せ、陽極とする。一方、2つの突起部を備えた電子波干渉冷陰極76(図13では図式的に示す)を、三軸(xyz)方向に制御可能な圧電素子78に取り付け、基板74の表面に対してたとえば1nm程度の微小間隔に保つ。圧電素子78は、外部の制御部(図示しない)から印加される電圧により、基板74に相対的に位置が制御される。そして、陽極74と陰極76の間に電圧を印加することによって、電子線レジスト72は、陰極76から放出された電子波の干渉パターンに露光される。干渉縞の輝線の間隔Δxは、Lλ/dで表される。ここで、Lは陰極陽極間距離であり、λは電子のフェルミ波長であり、dは陰極の突起部の間隔(ギャップ間隔)である。したがって、干渉縞の輝線の間隔Δxは、Lとdにより変わる。たとえば、陽極陰極間距離Lを1nmとし、フェルミ波長λを一般的な金属の1nmとし、電子波干渉冷陰極のギャップ間隔dを10nmとすると、電子線レジスト72上に図式的に示されているように、ピッチ(Δx)0.1nmの電子波の干渉パターンを露光することが可能となる。すなわち、電子線により0.1nmのオーダーの微細加工が可能になる。
図14は、上述の電子波干渉電子源を用いた素子の他の1例である磁気センサを示す。本磁気センサは、ゲート電極82付きの電子波干渉冷陰極80と、複数の等間隔で配置されたライン状の陽極(アノード)84から構成されている。電子波干渉冷陰極80から放出された電子波が、対向配置されているアノード84の方向に加速されて移動するとき、外部磁場が印加されると電子はローレンツ力を受けて、その軌道が偏向される。このローレンツ力により電子波干渉パターンも移動する。このときの、それぞれのアノード84上に到達する電子ビームの電流量を測定することによって磁界を検出できる。感度は、磁界が電場の方向と陽極が配置されている方向に垂直な場合に最も高くなる。なお、ゲート電極のない電子波干渉冷陰極を用いてもよい。
電界電子放出冷陰極を用いた電子波干渉電子源の図式的な図 電界電子放出冷陰極の図式的な図 収束イオンビームと電子ビームを用いた堆積装置の図式的な図 電子ビームを用いた2つの放出サイトの堆積の図式的な図 熱処理による2つの放出サイトの形成を示す電子顕微鏡写真 I−V測定を説明するための図 電子波の干渉パターンの回路図 電子波の干渉縞の1例(500V、100K)の蛍光面の写真 方形開口によるフラウンホーファ回折を説明するための図 方形開口で放出サイトの間隔をM=1としたときのフラウンホーファ回折によるパターンの計算結果の図 方形開口で放出サイトの間隔をM=3としたときのフラウンホーファ回折によるパターンの計算結果の図 方形開口で放出サイトの間隔をM=10としたときのフラウンホーファ回折によるパターンの計算結果の図 超小型露光装置の図式的な図 磁気センサの図式的な図
符号の説明
10 陰極、 12 突起部(放出サイト)、 14 アノード、 16 ゲート電極、 20 導電性の半導体基板、 22 絶縁体層、 24 ゲート電極層、 28 針状の堆積(エミッタ)。

Claims (9)

  1. 導電性の陰極基部と、
    前記陰極基部の上に形成され、細長い先端を備える導電体と
    を備え、
    前記導電体の先端が複数の突起部からなり、この複数の突起部は10nm以下の間隔で配置されている
    電界電子放出冷陰極。
  2. 前記陰極基部がシリコン基板、ガラス基板に金属膜を堆積した基板および金属基板のいずれかである、請求項1に記載された電界電子放出冷陰極。
  3. 前記陰極基部であるシリコン基板と、
    前記シリコン基板の上に形成された絶縁体層と、
    前記絶縁体層の上に形成されたゲート電極層と、
    前記ゲート電極層と前記絶縁体層に、前記シリコン基板表面を露出するまで設けられた開口部と、
    前記開口部において前記シリコン基板表面の上に設けられ、前記複数の突起部を先端に備える前記電子放出源と
    からなる電界電子放出冷陰極。
  4. 前記陰極基部がタングステンワイヤであり、前記タングステンワイヤの先端に前記導電体が設けられる、請求項1に記載された電界電子放出冷陰極。
  5. 導電性の陰極基部と、前記陰極基部の上に形成され、細長い先端を備える導電体とからなる陰極と、
    前記陰極に対向して設けられる陽極と、
    前記陰極と前記陽極の間に配置されるゲート電極と
    からなり、
    前記導電体の先端が、10nm以下の間隔で配置されている複数の突起部を備える
    電界電子放出電子源。
  6. 真空チャンバー内で、
    導電性の陰極基部の上で、有機金属ガス雰囲気中で電子ビームまたはイオンビームを照射して導電体を堆積し、
    さらに、前記導電体の上に、複数の照射中心の間隔を10nm以下として、電子ビームを照射して、複数の突起部を堆積する
    電界電子放出冷陰極の製造方法。
  7. 真空チャンバー内で、
    導電性の陰極基部の上で、有機金属ガス雰囲気中で電子ビームまたはイオンビームを照射して導電体を細長く堆積し、
    次に、前記の細長い導電体を窒素雰囲気で熱処理して、10nm以下の間隙で複数の突起部を前記の導電体の先端に形成する
    電界電子放出冷陰極の製造方法。
  8. 基板上に電子線レジスト層を設けた基板を設置するためのステージと、
    請求項1〜5のいずれかに記載された電界電子放出冷陰極と、
    前記電界電子放出冷陰極が固定され、三軸方向に位置制御可能な位置制御素子とからなり、
    前記電界電子放出冷陰極が前記ステージに対向して配置される
    露光装置。
  9. 請求項1〜5のいずれかに記載された電界電子放出冷陰極と、
    前記電界電子放出冷陰極の前記複数の突起部に対向して、前記複数の突起部が並ぶ方向に配列された複数の陽極と
    からなる磁気センサ。
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