JP2004339124A - 油性化粧料 - Google Patents

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Kazuhiro Tsuhara
一寛 津原
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Abstract

【課題】使用性に優れ、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果及びその持続に優れた油性化粧料を提供する。
【解決手段】特定のフッ素変性環状シリコーン化合物と、分子内に少なくとも1つの水酸基を有するトリメチロールプロパン誘導体とを含有する油性化粧料である。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明の油性化粧料は、特にメイクアップ化粧料、更に口唇用化粧料に有用であり、更に詳しくは、使用性に優れ、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果及びその持続に優れた油性化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より油性化粧料は、口紅、ファンデーション等に応用され、主にワックス、油剤、粉体から構成されており、求められる商品品質や感触を具現化するために、種々検討がなされている。近年、口紅等の油性化粧料においては、口紅を口唇に塗布した後、その口紅が衣服等に付着しない、いわゆる二次付着防止効果が重要な品質として求められる。
【0003】
この二次付着防止効果を具現化する技術としては、水不溶性アルギン酸塩と油性成分を混和させることで撥水性の油性膜を皮膚上に形成させ、化粧くずれを防止する技術(例えば特許文献1)や、トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン樹脂等の撥水性ポリマーを揮発性油分の揮発により塗布面に存在させる技術(例えば、特許文献2)がある。
また、撥水撥油性のフッ素化合物を配合し、ポリオキシアルキレン変性シリコーンと組み合わせた技術(例えば、特許文献3)、フッ素系油剤と該油剤をゲル化可能な化合物とを組み合わせた技術(例えば、特許文献4)、フッ素系油剤とエチレンオキサイドが付加重合された非イオン界面活性剤とを組み合わせた技術(例えば、特許文献5)等が検討されていた。
【0004】
【特許文献1】
特許第2519186号公報
【特許文献2】
特開平7−267826号公報
【特許文献3】
特許第3200247号公報
【特許文献4】
特開2002−193743号公報
【特許文献5】
特許第3200242号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水不溶性アルギン酸塩等を配合した技術では、塗布直後のツヤ感を得ることは困難であり、二次付着防止効果を得られるまでに長時間を必要としていた。トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン樹脂を配合する技術では、経時で二次付着防止効果が得られる反面、化粧膜のツヤ感が著しく減少し、塗布後の乾燥感があるといった問題を生じる場合があった。
また、パーフルオロポリエーテルや直鎖状フッ素変性シリコーン等のフッ素系油剤を配合する技術では、塗布時のずるつき感や、塗布膜の不均一性に由来するツヤ感や二次付着防止効果の減少等の問題を生じる場合があった。これは、従来技術であるパーフルオロポリエーテルや直鎖状フッ素変性シリコーン等のフッ素系油剤は、他の油剤との相溶性が悪く、均一に溶解していないためと考えられる。
したがって、使用性や保湿効果及びその持続に優れ、塗布部位にツヤ感があり、フッ素油剤の撥水撥油効果による二次付着防止効果を充分に活かすことができる油性化粧料が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者は、鋭意研究した結果、特定のフッ素変性環状シリコーン化合物と、分子内に少なくとも1つの水酸基を有するトリメチロールプロパン誘導体とを含有することにより、上記課題を解決し得る油性化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、次の成分(a)及び成分(b);
(a)下記一般式(1)で表されるフッ素変性環状シリコーン
【0008】
【化3】
Figure 2004339124
【0009】
(式中、Rはそれぞれ同一又は異なってもよく、炭素原子数1〜10のアルキル基またはフェニル基を、Rは炭素原子数1〜10のフッ素置換アルキル基を示し、mは0〜3の整数、nは1〜6の正数であり、m+nは3〜6の正数である。)
(b)ジトリメチロールプロパンと脂肪酸との下記一般式(2)で示されるエステル化合物、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物、下記一般式(2)で示されるエステル化合物と多価カルボン酸との重縮合物、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物と脂肪酸との重縮合物、及びジトリメチロールプロパンと脂肪酸と多価カルボン酸との重縮合物からなる群から選ばれる1種又は2種以上で、且つ分子内に少なくとも1つの水酸基を有する化合物と、
【0010】
【化4】
Figure 2004339124
【0011】
(式中、R〜Rはそれぞれ独立して水素原子又は脂肪酸残基を表す。)(なお、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物と脂肪酸との重縮合物とは、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物と、脂肪酸とのエステル化反応で得られた重縮合物のことを示す。)
を含有することを特徴とする油性化粧料である。
以下本発明を詳細に説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる成分(a)のフッ素変性環状シリコーンとは、前記一般式(1)で表される環状シリコーンで、特開平9−268110号公報に記載されているものが挙げられる。具体的に市販品としては、KF−5002(信越化学社製)が挙げられる。
【0013】
成分(a)の配合量は、好ましくは全組成分中0.1〜50質量%(以下、単に「%」と示す。)、更に好ましくは1〜30%である。この範囲であると、使用性、化粧膜のツヤ感、保湿効果に優れ、二次付着防止効果が特に良好な油性化粧料を得ることができる。また、成分(a)はその1種又は2種以上を用いることができる。
【0014】
本発明で用いられる成分(b)の分子内に少なくとも1つの水酸基を有するトリメチロールプロパン誘導体は、ジトリメチロールプロパンと脂肪酸との下記一般式(2)で示されるエステル化合物、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物、下記一般式(2)で示されるエステル化合物と多価カルボン酸との重縮合物、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物と脂肪酸との重縮合物、及びジトリメチロールプロパンと脂肪酸と多価カルボン酸との重縮合物からなる群から選ばれる1種又は2種以上で、且つ分子内に少なくとも1つの水酸基を有する化合物である。
【0015】
【化5】
Figure 2004339124
【0016】
(式中、R〜Rはそれぞれ独立して水素原子又は脂肪酸残基を表す。)
【0017】
成分(b)を形成するための脂肪酸としては、炭素数5〜28の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸が好ましく、特に分岐鎖の脂肪酸が好ましい。
このような分岐鎖の脂肪酸としては、例えば、ピバリン酸、イソヘプタン酸、4−エチルペンタン酸、イソオクチル酸、2−エチルヘキサン酸、4,5−ジメチルヘキサン酸、4−プロピルペンタン酸、イソノナン酸、2−エチルヘプタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、イソデカン酸、イソドデカン酸、2−メチルデカン酸、3−メチルデカン酸、4−メチルデカン酸、5−メチルデカン酸、6−メチルデカン酸、7−メチルデカン酸、9−メチルデカン酸、6−エチルノナン酸、5−プロピルオクタン酸、イソラウリン酸、3−メチルヘンデカン酸、6−プロピルノナン酸、イソトリデカン酸、2−メチルドデカン酸、3−メチルドデカン酸、4−メチルドデカン酸、5−メチルドデカン酸、11−メチルドデカン酸、7−プロピルデカン酸、イソミリスチン酸、2−メチルトリデカン酸、12−メチルトリデカン酸、イソパルミチン酸、2−ヘキシルデカン酸、14−メチルペンタデカン酸、2−エチルテトラデカン酸、イソステアリン酸、メチル分岐型イソステアリン酸、2−へプチルウンデカン酸、2−イソへプチルイソウンデカン酸、2−エチルヘキサデカン酸、14−エチルヘキサデカン酸、14−メチルヘプタデカン酸、15−メチルヘプタデカン酸、16−メチルヘプタデカン酸、2−ブチルテトラデカン酸、イソアラキン酸、3−メチルノナデカン酸、2−エチルオクタデカン酸、イソヘキサコ酸、24−メチルヘプタコサン酸、2−エチルテトラコサン酸、2−ブチルドコサン酸、2−ヘキシルイコサン酸、2−オクチルオクタデカン酸、2−デシルヘキサデカン酸などが挙げられ、これらを1種又は2種以上を使用することができる。これらのうち炭素数8〜18の脂肪酸、特にイソオクチル酸(さらに好ましくは、2−エチルヘキサン酸、4,5−ジメチルヘキサン酸)、イソノナン酸(さらに好ましくは、2−エチルヘプタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸)、イソパルミチン酸、イソトリデカン酸、イソステアリン酸(さらに好ましくは、メチル分岐型イソステアリン酸、2−ヘプチルウンデカン酸、2−イソヘプチルイソウンデカン酸)などの炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸が好ましい。
【0018】
直鎖脂肪酸としては、炭素数6から炭素数28の直鎖脂肪酸で、例えば、カプロン酸、カプリル酸、オクチル酸、ノニル酸、デカン酸、ドデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの直鎖飽和脂肪酸、また、カプロレイン酸、ウンデシレン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、ゴンドイン酸、エルカ酸、ブラシン酸などの直鎖不飽和脂肪酸が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
【0019】
本発明の成分(b)のエステル化合物は、モノ、ジ、トリ、又はテトラのエステル化合物の1種又は2種以上からなるものであるが、分子内に少なくとも1つの水酸基を有する化合物である。
また、成分(b)の重縮合物の調製に用いる多価カルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸やセバシン酸などの炭素数2から炭素数10の2塩基性カルボン酸が好ましい。これらの1種又は2種以上を使用することができる。
【0020】
本発明の成分(b)は、水酸基価(OHV)(以下、単に「OHV」と表す)が10〜150のものが好ましく、30〜150のものがより好ましく、40〜100のものが最も好ましい。OHVがこのような範囲にあると、成分(a)に対する相溶性をより良好にし、抱水性が高くなるために、塗布直後並びに経時での保湿感を得られやすいといった効果を発揮できる。ここでOHVとは、粧原基一般試験法水酸基価測定法により得られた値である。
本発明の成分(b)は、室温で液状であることが好ましく、粘度(25℃)が100〜30000mPa・sであることが好ましい。
【0021】
本発明の成分(b)は、例えば、ジトリメチロールプロパン1当量に対し脂肪酸及び/又は多価カルボン酸を1.5〜3.5当量仕込み、無触媒又は触媒(たとえば塩化スズ)存在下、180〜240℃にてエステル化及び/又は脱水縮合反応を行う。反応終了後は、反応混合物を吸着処理等に付して触媒除去処理を行い、蒸留等により未反応原料など低分子分を除去して、最終製品を得る方法により調製することができる。
【0022】
成分(b)の配合量は、好ましくは0.1〜50%、更に好ましくは、1〜30%である。配合量がこの範囲であれば、二次付着防止効果、塗布後のツヤ感、使用性に良好な油性化粧料を得ることができる。また、これらのエステル油は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
【0023】
本発明の油性化粧料には、上記した必須成分の他に通常の化粧料に使用される成分例えば、成分(a)、(b)以外の油性成分、界面活性剤、香料、無機顔料や有機顔料、体質顔料等の粉体及びそれらのシリコーン処理、フッ素化合物処理粉体、水溶性高分子、アルコール類、防腐剤、紫外線吸収剤、保湿剤、水等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0024】
油性成分としては動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、親油性界面活性剤類等が挙げられる。
具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、ポリエチレン・ポリプロピレンワックス等の炭化水素類、モクロウ、ミンク油、マカデミアンナッツ油、オリーブ油、ヒマシ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、ホホバ油、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、イソノナン酸イソトリデシル、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)等のエステル類、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸等の脂肪酸類、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、等の高級アルコール類、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクチルメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、高重合メチルポリシロキサン、高重合メチルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、メタクリル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、成分(a)以外のフッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、セスキオレイン酸ソルビタン等の親油性界面活性剤類、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムデキストリン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシ脂肪酸、ショ糖脂肪酸エステル等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
【0025】
界面活性剤としては、化粧品一般に用いられている界面活性剤であればよく、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シリコーン等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、大豆リン脂質、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等を挙げられる。
【0026】
粉体成分としては、化粧品一般に使用される粉体として用いられている粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造、等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。
具体的には、酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化珪素、無水ケイ酸、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリスチレンパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、酸化チタン含有ニ酸化珪素、酸化亜鉛含有ニ酸化珪素等の複合粉体、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、有機顔料被覆雲母チタン、合成金雲母、酸化チタン被覆合成金雲母、酸化鉄・酸化チタン被覆合成金雲母、ポリエリレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、オキシ塩化ビスマス、アルミニウムパウダー、魚燐箔、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系化合物、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素、アミノ酸系化合物、水溶性高分子等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
【0027】
水溶性高分子としては、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。
【0028】
水性成分としては、モイスチャー効果を付与する目的で用いることができるが、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、エタノール等のアルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。
【0029】
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられ、PABA系としては、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸グリセリル、p−ジメチルアミノ安息香酸アミル、p−ジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、p−ジヒドロキシプロピル安息香酸エチル等が挙げられ、ケイ皮酸としては、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系としてはサリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル等が挙げられ、その他、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。
【0030】
保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が挙げられる。美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばp−オキシ安息香酸アルキル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0031】
本発明の油性化粧料は、メイクアップ、スキンケア、頭髪製品等種々の化粧料とすることができるが、形状としてスティック状、流し込みタイプのものが挙げられ、また、口紅、リップグロス、下地用のリップベース、口紅オーバーコート、リップクリームや、アイカラー、フェイスカラー、ファンデーション、オイルクレンジング、アイクリーム、チック等とすることによりその効果が最大限に発揮されるが、この中でもメイクアップ化粧料、特に口唇用化粧料であることが好ましい。
【0032】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0033】
合成例1:ジトリメチロールプロパンと2−エチルヘキサン酸とのエステル化合物の調製
ジトリメチロールプロパン(広栄化学社製:ジトリメチロールプロパン)211g(0.8モル)と2−エチルヘキサン酸(チッソ社製:オクチル酸)389g(2.7モル)を攪拌機、温度計、窒素ガス吹込管、水分離管を備えた1Lの4つ口フラスコに仕込み、還流溶剤として、キシロールを全仕込量の5%の量で一緒に加え、攪拌しながら混合物を180〜240℃で19時間反応させた。反応終了後、活性白土を用いて脱色し、常法による脱臭を行い、ジトリメチロールプロパンと2−エチルヘキサン酸とのエステル化合物421gを得た。このエステル化合物のOHVは89であった。
【0034】
合成例2:ジトリメチロールプロパンとイソステアリン酸とセバシン酸との重縮合物の調製
ジトリメチロールプロパン(広栄化学社製:ジトリメチロールプロパン)168g(0.8モル)、イソステアリン酸(ユニケマ社製:PRISORINE3505)392g(1.3モル)、及びセバシン酸(小倉合成工業社製:セバシン酸)41g(0.2モル)を攪拌機、温度計、窒素ガス吹込管、水分離管を備えた1Lの4つ口フラスコに仕込み、還流溶剤として、キシロールを全仕込量の5%の量で一緒に加え、攪拌しながら混合物を180〜240℃で6時間反応させた。反応終了後、活性白土を用いて脱色し、常法による脱臭を行い、ジトリメチロールプロパンとイソステアリン酸とセバシン酸との重縮合物436gを得た。この重縮合物のOHVは92であった。
【0035】
実施例1〜11及び比較例1〜7:スティック状口紅
表1に示す処方のスティック状口紅を調製し、使用性(なめらかさ、付着性)、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果の持続について下記の方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
【0036】
【表1】
Figure 2004339124
【0037】
注1:Performalene 655(ニューフェーズテクノロジー社製)
注2:合成例1
注3:合成例2
注4:KF−5002(信越化学工業社製)
注5:前記一般式(1)において、R;メチル基、R;−CHCH(CFCF、m;0、n;5で表される化合物
注6:FL−100(信越化学工業社製)
注7:FOMBLIN HC/04(アウシモント社製)
注8:レオドール TW−O 120(花王社製)
注9:AEROSIL R976S(日本アエロジル社製)
【0038】
(製造方法)
A:成分1〜17を110℃にて均一に溶解する。
B:A成分に成分18〜24を加えて均一に混合し、その後、成分25を添加して均一に混合する。
C:口紅容器に充填後、冷却して口紅を得る。
【0039】
(評価方法)
下記評価項目について各々評価を行った。
イの使用性、ロの化粧膜のツヤ感、ハの二次付着防止効果、ニの保湿効果の持続については、各試料について専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、各試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。尚、ハの二次付着防止効果については、各試料を唇に塗布し、一時間後ティッシュペーパーを唇にあて、ティッシュペーパーへの転写のなさの程度を評価し、ニの保湿効果の持続ついては、各試料を唇に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、6時間後の保湿効果について評価した。
【0040】
<評価項目>
イ.使用性
ロ.化粧膜のツヤ感
ハ.二次付着防止効果
ニ.保湿効果の持続
【0041】
<使用性、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果の持続評価>
[絶対評価基準]
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
[4段階判定基準]
5点を超える :非常に良好:◎
3点を超えて5点以下:良好 :○
1点を超えて3点以下:やや不良 :△
1点以下 :不良 :×
【0042】
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜11のスティック状口紅は、比較例1〜7の比較例スティック状口紅に比べ使用性、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果の持続の全てにおいて優れたものであった。
これに対して成分(a)の配合されていない比較例2では特に二次付着防止効果の点で、成分(b)の配合されていない比較例1では特に使用性、保湿効果の持続の点で、成分(a)、(b)が配合されていない比較例3では特に使用性、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果の点で、成分(b)の代わりに乳酸オクチルドデシルを含有した比較例4では特に使用性、化粧膜のツヤ感、保湿効果の持続の点で、成分(a)の代わりに直鎖状フッ素変性シリコーンを含有した比較例5、パーフルオロポリエーテルを含有した比較例6では特に化粧膜のツヤ感の点で、成分(a)、(b)の替わりにパーフルオロポリエーテルとエチレンオキシド含有界面活性剤を用いた比較例7は、特に保湿効果の持続の点で劣るものだった。
【0043】
実施例12 油性ゲル状口紅
(成分) (%)
1.デキストリン脂肪酸エステル 注10 6
2.ジトリメチロールプロパン誘導体 注2 30
3.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
4.ポリイソブチレン 10
5.流動パラフィン 10
6.重質流動イソパラフィン 10
7.フッ素変性環状シリコーン化合物 注11 20
8.無水ケイ酸 注12 3
9.フッ素化合物処理雲母チタン 注13 5
10.赤色202号 0.1
11.黄色4号 0.6
12.酸化チタン 0.5
13.黒酸化鉄 0.1
14.赤色104号アルミニウムレーキ 0.5
15.p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 1
15.ビタミンE 0.5
16.香料 適量
【0044】
注10:レオパールKL(千葉製粉社製)
注11:前記一般式(1)において、R;メチル基、R;−CHCH(CFCF、m;0、n;6で表される化合物
注12:AEROSIL 380S(日本アエロジル社製)
注13:パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩5%処理
【0045】
(製造方法)
A:1〜7を90℃にて均一溶解する。
B:Aに8〜16を加え、均一に分散する。
C:容器に充填して油性ゲル状口紅を得た。
実施例12は、使用性、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果の持続に優れた油性ゲル状口紅であった。
【0046】
実施例13 固形状口紅
(成分) (%)
1.セシンワックス 6
2.エチレン・プロピレンコポリマー 注14 2
3.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
4.ポリイソブチレン 10
5.流動パラフィン 15
6.ジトリメチロールプロパン誘導体 注3 10
7.フッ素変性シリコーン化合物 注15 10
8.フッ素変性シリコーン化合物 注16 10
9.フッ素化合物処理雲母チタン 注13 5
10.赤色202号 0.5
11.黄色4号 1.5
12.酸化チタン 2
13.黒酸化鉄 0.2
14.ビタミンE 0.5
15.香料 適量
【0047】
注14:ペトロライト EP−700(Baker Petrolite社製)
注15:前記一般式(1)において、R;メチル基、R;−CHCHCHC(CFCFCFCF、m;0、n;4で表される化合物
注16:前記一般式(1)において、R;メチル基、R;−CHCHCF、m;0、n;3で表される化合物
【0048】
(製造方法)
A:1〜6を100℃にて均一溶解する。
B:Aに7〜15を加え、均一に分散する。
C:Bを金皿に流し込み、冷却固化して固形状口紅を得た。
実施例13は、使用性、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果の持続に優れた固形状口紅であった。
【0049】
実施例14 油性ゲル状グロス
(成分) (%)
1.12−ヒドロキシステアリン酸 2
2.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
3.ポリイソブチレン 10
4.流動パラフィン 5
5.ジトリメチロールプロパン誘導体 注2 30
6.フッ素変性シリコーン化合物 注17 20
7.フッ素変性シリコーン化合物 注18 20
8.ビタミンE 0.5
9.香料 適量
【0050】
注17:前記一般式(1)において、R;メチル基、R;−CHCHCF、m;1、n;3で表される化合物
注18:前記一般式(1)において、R;メチル基、R;−CHCH(CFCF、m;3、n;1で表される化合物
【0051】
(製造方法)
A:1〜8を100℃にて均一溶解する。
B:Aに9を加え、均一に分散する。
C:Bを容器に流し込み、冷却して油性ゲル状グロスを得た。
実施例14は、使用性、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果の持続に優れた油性ゲル状グロスであった。
【0052】
実施例15 油性固形状ファンデーション
(成分) (%)
1.キャンデリラワックス 5
2.マイクロクリスタリンワックス 10
3.フッ素変性環状シリコーン化合物 注4 15
4.フッ素変性環状シリコーン化合物 注19 5
5.エチレン・プロピレンコポリマー 注14 0.5
6.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 10
7.ジトリメチロールプロパン誘導体 注3 15
8.ポリブテン 1
9.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセライド 残量
10.微粒子酸化チタン 1
11.微粒子酸化亜鉛 1
12.酸化チタン 8
13.硫酸バリウム 2
14.セリサイト 15
15.ベンガラ 1.0
16.黄酸化鉄 2.0
17.黒酸化鉄 0.5
18.1,3−ブチレングリコール 0.5
19.アロエエキス 適量
20.香料 適量
【0053】
注19:前記一般式(1)において、R;メチル基、デシル基のいずれかで、R;−CHCHCF、m;3、n;2で表される化合物
【0054】
(製造方法)
A:1〜9を100℃にて均一溶解する。
B:Aに10〜20を加え、均一に分散する。
C:Bを金皿に流し込み、冷却固化して油性固形状ファンデーションを得た。
実施例15は、使用性、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果の持続に優れた油性固形状ファンデーションであった。
【0055】
実施例16 油性日焼け止め料
(成分) (%)
1.p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 5
2.ジトリメチロールプロパン誘導体 注2 30
3.フッ素変性環状シリコーン化合物 注4 20
4.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 残量
5.ミリスチン酸イソトリデシル 5
6.ポリオキシアルキレン変性シリコーン 注20 1
7.精製水 5
8.微粒子酸化チタン 5
9.酸化セリウム 5
10.アロエエキス 適量
11.香料 適量
【0056】
注20:KF−6017(信越化学工業社製)
【0057】
(製造方法)
A:1〜7を室温にて均一溶解する。
B:Aに8〜11を加え、均一に分散する。
C:Bをチューブに充填し、、油性日焼け止め料を得た。
実施例16は、使用性、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果の持続に優れた油性日焼け止め料であった。
【0058】
実施例17 油性固形状アイシャドウ
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス 5
2.セレシンワックス 10
3.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 4
4.α−オレフィンオリゴマー 注21 2
5.フッ素変性環状シリコーン化合物 注18 2.5
6.ジトリメチロールプロパン誘導体 注3 5
7.スクワラン 残量
8.ジカプリン酸プロピレングリコール 15
9.ステアリル変性アクリレートシリコーン 15
10.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
11.モノオレイン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 0.8
12.球状ナイロン粉末 5
13.シリコーン処理タルク 注22 10
14.赤色202号 0.5
15.青色404号 1
16.シリコーン処理酸化チタン 注23 2
17.無水ケイ酸 注14 1
18.コラーゲン水溶液 適量
19.香料 適量
【0059】
注21:ノムコートHPD−C(日清オイリオ社製)
注22:メチルハイドロジェンポリシロキサン処理3%処理
注23:メチルハイドロジェンポリシロキサン処理5%処理
【0060】
(製造方法)
A:1〜11を100℃にて均一溶解する。
B:Aに12〜19を加え、均一に混合分散する。
C:Bを金皿に流し込み、冷却固化して油性固形状アイシャドウを得た。
実施例17は使用性、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果の持続に優れた油性固形状アイシャドウであった。
【0061】
実施例18 油性ゲル状アイシャドウ
(成分) (%)
1.デキストリン脂肪酸エステル 注10 5
2.レシンワックス 10
3.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 4
4.α−オレフィンオリゴマー 注24 2
5.フッ素変性環状シリコーン化合物 注4 2.5
6.フッ素変性環状シリコーン化合物 注15 2.5
7.ジトリメチロールプロパン誘導体 注8 5.0
8.スクワラン 残量
9.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
10.モノオレイン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 0.8
11.球状ナイロン粉末 5
12.シリコーン処理タルク 注22 10
13.赤色202号 0.5
14.青色404号 1
15.シリコーン処理酸化チタン 注23 2
16.コラーゲン水溶液 適量
17.香料 適量
注24:質量平均分子量が2000のα−オレフィンオリゴマー
【0062】
(製造方法)
A:1〜10を100℃にて均一溶解する。
B:Aに11〜17を加え、均一に混合分散する。
C:Bを容器に充填し、冷却して油性ゲル状アイシャドウを得た。
実施例18は使用性、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果に優れた油性ゲル状アイシャドウであった。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の油性化粧料は、特定のフッ素変性環状シリコーン化合物と、分子内に少なくとも1つの水酸基を有するトリメチロールプロパン誘導体とを含有することにより、使用性、化粧膜のツヤ感、二次付着防止効果、保湿効果及びその持続に優れたものである。

Claims (4)

  1. 次の成分(a)及び成分(b);
    (a)下記一般式(1)で表されるフッ素変性環状シリコーン
    Figure 2004339124
    (式中、Rはそれぞれ同一又は異なってもよく、炭素原子数1〜10のアルキル基またはフェニル基を、Rは炭素原子数1〜10のフッ素置換アルキル基を示し、mは0〜3の整数、nは1〜6の正数であり、m+nは3〜6の正数である。)
    (b)ジトリメチロールプロパンと脂肪酸との下記一般式(2)で示されるエステル化合物、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物、下記一般式(2)で示されるエステル化合物と多価カルボン酸との重縮合物、ジトリメチロールプロパンと多価カルボン酸との重縮合物と脂肪酸との重縮合物、及びジトリメチロールプロパンと脂肪酸と多価カルボン酸との重縮合物からなる群から選ばれる1種又は2種以上で、且つ分子内に少なくとも1つの水酸基を有する化合物、
    Figure 2004339124
    (式中、R〜Rはそれぞれ独立して水素原子又は脂肪酸残基を表す。)
    を含有することを特徴とする油性化粧料。
  2. 前記成分(a)を0.1〜50質量%、前記成分(b)を0.1〜50質量%含有することを特徴とする請求項1記載の油性化粧料。
  3. 前記成分(b)の水酸基価(OHV)が10〜150であることを特徴とする請求項1または2記載の油性化粧料。
  4. 油性化粧料が口唇用化粧料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の油性化粧料。
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