JP2004338495A - 自動車用コンソールボックス - Google Patents

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Sadaichi Mizuno
定一 水野
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Abstract

【課題】開閉操作性を向上させるとともに、多機能な収納性を確保する。
【解決手段】本発明に係る自動車用コンソールボックスは、上部開放型のボックス本体11と、蓋体20と、蓋体20の前側に設けられており、ボックス本体11の前側受け部14に連結される前側ヒンジ手段25と、蓋体20の後側に設けられており、ボックス本体11の後側受け部16に連結される後側ヒンジ手段26と、前側ヒンジ手段25と前側受け部14との連結を解除可能な前側解除手段と、後側ヒンジ手段26と後側受け部16との連結を解除可能な後側解除手段とを備える自動車用コンソールボックスであって、蓋体20の上表面20uは、その蓋体20が車室内に設置されたボックス本体11の上部開口12を塞いだ状態でほぼ水平になるように構成されており、蓋体20の上表面20uから後側ヒンジ手段26までの寸法が、その上表面20uから前側ヒンジ手段25までの寸法よりも大きく設定されており、蓋体20の内側が物品収納部となっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の幅方向に並ぶ座席と座席との間に配置される自動車用コンソールボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用コンソールボックスに関する技術が特許文献1に記載されている。
前記自動車用コンソールボックスは、図7(B)に示すように、自動車の幅方向に並ぶ運転席と助手席(図示されていない)との間に配置される構成で、上部開放型のボックス本体71と、そのボックス本体71の上部開口72を塞ぐ蓋体75とを備えている。蓋体75の前端部は、図7(A)に示すように、前部ヒンジ機構81を介してボックス本体71に連結可能に構成されており、その蓋体75の後端部が後部ヒンジ機構82を介してボックス本体71に連結可能に構成されている。また、自動車用コンソールボックスには、前部ヒンジ機構81あるいは後部ヒンジ機構82の連結を解除する連結解除機構84が設けられている。
【0003】
このため、連結解除機構84で前部ヒンジ機構81の連結を解除すれば、図7(A)に示すように、後部ヒンジ機構82を使用して、運転席側から蓋体75を前から後に回動させてボックス本体71の上部開口72を開くことができる。また、連結解除機構84で後部ヒンジ機構82の連結を解除すれば、前部ヒンジ機構81を使用して、後側の座席(図示されていない)から蓋体75を後から前に回動させてボックス本体71の上部開口72を開くことができる。
なお、蓋体75を回動させる際の後部ヒンジ機構82の回動中心と、前部ヒンジ機構81の回動中心とはほぼ等しい高さ位置に設定されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−159027号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、自動車用コンソールボックスの蓋体75は閉状態でアームレスト機能を有するため、その蓋体75の上表面75uの高さ位置は肘を掛けるの適した高さに設定されている。この状態で、例えば、運転者が蓋体75を前から後に回動させてボックス本体71の上部開口72を開く場合、後部ヒンジ機構82の回動中心を低くした方が運転者は肘を高く上げることなく楽な姿勢で蓋体75を後方に回動させることができる。しかし、上記構造において、後部ヒンジ機構82の回動中心を低くするためには、蓋体75の厚み寸法(高さ寸法)を増加させる必要がある。蓋体75の厚み寸法が増加すると、その分だけ自動車用コンソールボックスの物品収納スペースが減少する。また、蓋体75の厚み寸法が増加すると、前部ヒンジ機構81を使用して蓋体75を後から前に回動させる場合に、その厚み分だけ蓋体75の前部が前方に突出するようになる。このため、蓋体75と、その蓋体75の前方に配置されているカップホルダやパーキングブレーキレバー等とが干渉し易くなり、後部座席において蓋体75を後から前に回動させる際の操作性が悪くなる。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、自動車用コンソールボックスの開閉操作性の向上と多機能な収納性を確保することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、車室内の幅方向に並ぶ座席間に設置される上部開放型のボックス本体と、そのボックス本体の上部開口を塞ぐ蓋体と、前記蓋体の前側に設けられており、前記ボックス本体の前側受け部に連結される前側ヒンジ手段と、前記蓋体の後側に設けられており、前記ボックス本体の後側受け部に連結される後側ヒンジ手段と、前側ヒンジ手段と前側受け部との連結を解除可能な前側解除手段と、後側ヒンジ手段と後側受け部との連結を解除可能な後側解除手段とを備える自動車用コンソールボックスであって、前記蓋体の上表面は、その蓋体が前記車室内に設置されたボックス本体の上部開口を塞いだ状態でほぼ水平になるように構成されており、前記蓋体の上表面から後側ヒンジ手段までの寸法が、その上表面から前側ヒンジ手段までの寸法よりも大きく設定されており、前記蓋体の内側が物品収納部となっていることを特徴とする。
【0008】
本発明によると、蓋体の上表面から後側ヒンジ手段までの寸法が、その上表面から前側ヒンジ手段までの寸法よりも大きく設定されている。このため、前側ヒンジ手段等を使用し、蓋体を後から前に回動させてボックス本体の上部開口を開く場合よりも、後側ヒンジ手段等を使用し、蓋体を前から後に回動させてボックス本体の上部開口を開く場合の方が蓋体の回動中心を低い位置にとることができる。このため、アームレスト機能を備える蓋体を、例えば、運転席に着座した状態で、前から後に回動させる場合に、肘を高く上げることなく楽な姿勢で蓋体を後方に回動させることができる。
また、蓋体の上表面から前側ヒンジ手段までの寸法が、その上表面から後側ヒンジ手段までの寸法よりも小さく設定されている。このため、例えば、後部座席に着座した状態で、蓋体を後から前に回動させてボックス本体の上部開口を開く際、その蓋体の前方突出量を小さくできる。したがって、蓋体を後から前に回動させる際に、その蓋体の突出部分がボックス本体の前側受け部の近傍に位置するカップホルダ等と干渉し難くなり、その蓋体を後部座席等において操作し易くなる。
また、蓋体の内側が物品収納部となっているため、蓋体の厚み寸法(高さ寸法)が後部で増加しても、自動車用コンソールボックスを全体で考えた場合、物品の収納スペースがほとんど減少しない。さらに、ボックス本体のみならず、蓋体の内側にも物品を効率的に収納できるため、多機能な収納性を確保できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施形態1に係る自動車用コンソールボックスの説明を行う。ここで、図1は本実施形態に係る自動車用コンソールボックスの全体斜視図等であり、図2はその自動車用コンソールボックスの分解斜視図である。また、図3は自動車用コンソールボックスの蓋体を下方から見た一部破断平面図、図4は自動車用コンソールボックスの蓋体を後上方から見た分解斜視図、図5は前後のロック機構を表す斜視図等である。また、図6は自動車用コンソールボックスにおける蓋体の物品収納部の変更例を表す部分斜視図である。なお、自動車の幅方向をX方向、自動車の前後方向をY方向及び高さ方向をZ方向として図示する。
【0010】
自動車用コンソールボックス10は、アームレスト機能及び車室内の装飾品としての機能を有する物品収納ボックスであり、車室内の幅方向に並ぶ運転席と助手席との間に配置される構成である。自動車用コンソールボックス10は、図1(A)に示すように、上部開放型のボックス本体11と蓋体20とから構成されている。
ボックス本体11は、側面略山形に形成されており、前斜面11fの傾斜が後斜面11yの傾斜よりも緩やか設定されている。そして、そのボックス本体11の山裾部分の長さ寸法が座席の前後長さ寸法にほぼ等しく設定されている。また、ボックス本体11は、正面略角形に形成されており、その幅寸法が運転席と助手席との間の隙間寸法にほぼ等しく設定されている。
【0011】
ボックス本体11の内側には略角柱形の物品収納部13(図1(A)点線参照)が形成されており、その物品収納部13がボックス本体11の上部で開放されている。即ち、ボックス本体11の上端には物品収納部13の上部開口12が形成されている。
上部開口12を囲むボックス本体11の上端面は、図1(A)(C)に示すように、前側の高面11hと、後側の低面11dと、両者11h,11d間に位置する傾斜面11eとから構成されている。高面11hの前端寄りには、上部開口12を挟んで一対の前部軸受け部材14が形成されている。また、低面11dの後端寄りには、同じく上部開口12を挟んで一対の後部軸受け部材16が形成されている。前部軸受け部材14及び後部軸受け部材16は、等しい寸法で略逆L字形に形成されており、先端部分に軸受け孔14h,16hが設けられている。
なお、図1(C)は、図1(A)のC−C矢視図である。
【0012】
上記したように、前部軸受け部材14と後部軸受け部材16とは等しい寸法に設定されているため、後部軸受け部材16の軸受け孔16hは、図1(C)に示すように、前部軸受け部材14の軸受け孔14hよりも、高面11hと低面11dとのレベル差分だけ低い位置に位置決めされている。
ボックス本体11の前斜面11fには、カップホルダ等に使用される凹部11jが形成されており、その右横(図1等においては左横)にはパーキングブレーキレバーLを通す長孔11mが形成されている。
【0013】
ボックス本体11の上部開口12を閉じる蓋体20は、アームレストとして使用可能な部材であり、ボックス本体11の上部開口12を閉じた状態でその蓋体20の上表面20uが所定高さ位置でほぼ水平に保持される。蓋体20は、図2等に示すように、蓋本体24と、その蓋本体24を覆う装飾用の外蓋22と、前後のロック機構25,26及び物品収納箱28から構成されている。
蓋本体24は、前側で浅く、後側で深くなるように形成された下部開放型の角形容器であり、天井部24uと、前壁部24mと、後壁部24yと、左右の側壁部24sを備えている。また、蓋本体24の開口24vの周縁には、図4に示すように、フランジ部24fが形成されている。そして、そのフランジ部24fのフランジ面(下端面)が、図1(C)、図2に示すように、前側の高面24hと、後側の低面24dと、両者24h,24d間に位置する傾斜面24eとから構成されている。
【0014】
蓋本体24のフランジ面を構成する高面24h、傾斜面24e及び低面24dは、その蓋本体24がボックス本体11の上部開口12を閉じた状態で、図1(C)に示すように、その上部開口12の周縁に設けられた高面11h、傾斜面11e及び低面11dと面接触可能に構成されている。ここで、蓋本体24の天井部24u(図2参照)は、その蓋本体24がボックス本体11の上部開口12を閉じた状態でほぼ水平に保持される。このため、蓋本体24の前壁部24mの高さ寸法は、後壁部24yの高さ寸法よりも、高面24hと低面24dとのレベル差分だけ小さく設定されている。
【0015】
蓋本体24の外側には、図4に示すように、後壁部24yの中央部分に角形の窪み24kが形成されており、その窪み24kの下端部(ほぼ底面24dの位置)に後側ロック機構26が装着されている。また、蓋本体24の内側には、図2等に示すように、窪み24kに対応する位置に凸部24wが形成されている。そして、その凸部24wの両端と蓋本体24の内壁面との間に、ボックス本体11の後部軸受け部材16がそれぞれ挿入される凹部24aが形成されている。
【0016】
また、蓋本体24の外側には、前壁部24mの中央部分に同じく角形の窪み(図示されていない)が形成されており、その窪みの下端部(ほぼ高面24hの位置)に前側ロック機構25が装着されている。このため、蓋本体24の天井部24uから後側ロック機構26のまでの寸法は、高面24hと低面24dとのレベル差分だけ、天井部24uから前側ロック機構25までの寸法よりも大きくなる。
蓋本体24の内側には、前記窪み(前側の窪み)に対応する位置に凸部24wが形成されている。そして、その凸部24wの両端と蓋本体24の内壁面との間に、ボックス本体11の前部軸受け部材14がそれぞれ挿入される凹部24aが形成されている。
【0017】
前側ロック機構25は、ボックス本体11の前部軸受け部材14と連結された状態でヒンジとして使用される機構であり、それらの前部軸受け部材14に対して容易に連結、あるいは連結解除可能に構成されている。同様に、後側ロック機構26は、ボックス本体11の後部軸受け部材16と連結された状態でヒンジとして使用される機構であり、それらの後部軸受け部材16に対して容易に連結、あるいは連結解除可能に構成されている。
前側ロック機構25と後側ロック機構26とは等しい構造のため、代表して前側ロック機構25の説明を行う。
【0018】
前側ロック機構25は、図5(A)(B)に示すように、細長い角形のハウジング25mを備えている。ハウジング25mの長手方向両側には筒状のガイド25gがほぼ同軸に設けられており、各々のガイド25gにそれぞれ連結ピン25pが摺動可能に挿通されている。連結ピン25pの外径寸法は、前部軸受け部材14の軸受け孔14hに挿通可能な寸法に設定されている。また、各々の連結ピン25pの基端部には、傾斜凹面25kを備えるピストン部25eが設けられており、そのピストン部25eがハウジング25m内に収納されている。
ハウジング25mの側面には長手方向に延びるスリット状の開口25sが形成されており、その開口25sに操作ボタン25bの凸部25tが挿入保持されている。凸部25tには、それぞれの連結ピン25pの傾斜凹面25kと面接触する傾斜凸面25yが長手方向両側に形成されている。
【0019】
操作ボタン25bの凸部25tが開口25sに押し込まれるように操作(押圧操作)されると、操作ボタン25bの傾斜凸面25yに対してピストン部25eの傾斜凹面25kが摺動する。この摺動作用によって、それぞれの連結ピン25pは同時に一定寸法だけハウジング25m内に引き込まれる。また、各々の連結ピン25pは、操作ボタン25bが押圧操作されない状態で、図示されていない弾性体の弾性力により最大突出状態に保持されている(図5(B)参照)。ここで、各々の連結ピン25pの先端部分は、図3、図4に示すように、蓋本体24の窪み24kの両側に形成された各貫通孔24gに通され、それらの貫通孔24gから蓋本体24の内側の凹部24a内に突出可能となっている。
【0020】
ハウジング25mの側面には、図5に示すように、操作ボタン25bと反対側の位置に略L字形のブラケット25zが固定されている。そして、そのブラケット25zが、図4に示すように、蓋本体24の天井部24uに例えばビス止めされる。これによって、前側ロック機構25(同様に後側ロック機構26)は窪み24kの位置に固定される。
【0021】
蓋本体24には、前側ロック機構25及び後側ロック機構26が固定された後、装飾用の外蓋22が被せられる。外蓋22の前壁部22fと後壁部22yには、図2等に示すように、前側ロック機構25の操作ボタン25bと後側ロック機構26の操作ボタン26bとの干渉を避けるため、角形の切欠き22cが形成されている。
また、蓋本体24の内側後部、即ち、蓋本体24が深く形成されている部分には、角形の物品収納箱28が嵌め込まれている。
【0022】
次に、上記した自動車用コンソールボックス10の取り扱い方法を簡単に説明する。
蓋体20の後部をボックス本体11の上端後部に連結させる場合には、蓋体20の後側ロック機構26の操作ボタン26bを押圧操作して、各々の連結ピン26pを弾性力に抗してハウジング26m内に一定量引き込む。この状態で、蓋体20の後部内側の各凹部24aにボックス本体11の各々の後部軸受け部材16を収納可能となる。次に、ボックス本体11の各々の後部軸受け部材16を蓋体20の後部内側の各凹部24aに収納した後、操作ボタン26bから手を離し、各々の連結ピン26pを弾性力でハウジング26mから突出させる。これによって、各々の連結ピン26pが対応する後部軸受け部材16の軸受け孔16hに通され(図1(B)参照)、蓋体20の後部がボックス本体11の上端後部に連結される(図1(A)参照)。さらに、この状態で、蓋体20が連結ピン26p及び後部軸受け部材16の軸受け孔16hを中心に回動可能となる。
【0023】
この状態から蓋体20の前部をボックス本体11の上端前部に連結させるには、先ず、蓋体20を後から前に回動させてその蓋体20の前部をボックス本体11の上端前部に保持する。次に、蓋体20の前側ロック機構25の操作ボタン25bを押圧操作し、各々の連結ピン25pを弾性力に抗してハウジング25m内に一定量引き込んだ状態で、ボックス本体11の上部開口12を閉じる。これによって、自動的に蓋体20の前部内側の各凹部24aにボックス本体11の前部軸受け部材14がそれぞれ収納される。この状態で、操作ボタン25bから手を離し、各々の連結ピン25pを弾性力でハウジング25mから突出させることで、それらの連結ピン25pが対応する前部軸受け部材14の軸受け孔14hに挿通される。これによって、蓋体20の前部がボックス本体11の上端後部に連結される(図1(C)参照)。
【0024】
即ち、蓋体20の前部が前側ロック機構25及び前部軸受け部材14によってボックス本体11の上端前部に連結され、その蓋体20の後部が後側ロック機構26及び後部軸受け部材16によってボックス本体11の上端後部に連結される。これによって、ボックス本体11の上部開口12が閉じられ、蓋体20の上表面20uは所定高さ位置でほぼ水平に保持される。この状態で、自動車用コンソールボックス10をアームレストとして使用できるようになる。
【0025】
次に、ボックス本体11の上部開口12を後部座席に着座した状態で開く場合には、後側ロック機構26の操作ボタン26bを押圧操作して、各々の連結ピン26pと各々の後部軸受け部材16との連結を解除する。この状態で、蓋体20は、前側ロック機構25の連結ピン25p及び前部軸受け部材14の軸受け孔14hを中心に回動可能となる(図1(A)2点鎖線参照)。したがって、蓋体20を後から前に回動させることで、蓋体20を後部座席において開くことができる。この場合、前述のように、蓋体20の上表面20uから前側ロック機構25の連結ピン25pまでの寸法は比較的小さいため、蓋体20を後から前に回動させることによるその蓋体20の前部の前方突出量は小さくなる。このため、蓋体20を後から前に回動させる際に、その蓋体20の突出部分がボックス本体11のカップホルダ11jに置かれたボトルB等と干渉し難くなり、その蓋体20を後部座席等において開操作し易くなる。
【0026】
また、蓋体20を運転席あるいは助手席に着座した状態で開く場合には、前側ロック機構25の操作ボタン25bを押圧操作して、各々の連結ピン25pと各々の前部軸受け部材14との連結を解除する。この状態で、蓋体20は、後側ロック機構26の連結ピン26p及び後部軸受け部材16の軸受け孔16hを中心に回動可能となる。したがって、蓋体20を前から後に回動させることで、その蓋体20を運転席等において開操作できるようになる。この場合、前述のように、蓋体20の上表面20uから後側ロック機構26の連結ピン26pまでの寸法は比較的大きいため、蓋体20の回動中心を低い位置にとることができる。このため、蓋体20を前から後に回動させる場合に、肘を高く上げることなく楽な姿勢で蓋体20を開方向に回動させることができる。
【0027】
このように、蓋体20の前側ロック機構25のハウジング25m、連結ピン25p等が本発明の前側ヒンジ手段に相当し、ボックス本体11の前部受け部材14が本発明の前側受け部に相当する。また、蓋体20の後側ロック機構26のハウジング26m、連結ピン26p等が本発明の後側ヒンジ手段に相当し、ボックス本体11の後部受け部材16が本発明の後側受け部に相当する。
さらに、前側ロック機構25の操作ボタン25b、傾斜凹面25k及び傾斜凸面25y等が前側解除手段に相当し、後側ロック機構26の操作ボタン26b、傾斜凹面26k及び傾斜凸面26y等が後側解除手段に相当する。
【0028】
前述のように、蓋体20の内側には、物品収納箱28が嵌め込まれているため、ボックス本体11のみならず、蓋体20の内側にも物品を効率的に収納でき、多機能な収納性を確保できる。また、蓋体20の後部で厚み寸法が増加しても、自動車用コンソールボックス10全体として考えた場合に、物品収納スペースがほとんど減少することがない。
さらに、蓋体20の内側に物品収納箱28を設ける代わりに、図6に示すように、蓋体20の内側にティシュボックスTを嵌め込めるようにし、その蓋体20のフランジ部24fの内側にティシュボックスTを押さえるストッパ20sを設けることも可能である。
【0029】
なお、本実施形態では、蓋本体24と外蓋22とから構成される二重構造の蓋体20を使用する自動車用コンソールボックス10を例に説明を行ったが、蓋体20を特に二重構造にしなくても良い。
また、本実施形態では、ボックス本体11の上端面の前後方向略中央部分に傾斜面11eを形成し、蓋体20のフランジ面の前後方向略中央部分に傾斜面24eを形成する例を示したが、それらの傾斜面11e,24eを前後方向の全範囲にわたって形成することも可能である。
【0030】
ここで、実施形態に記載された発明のうちで特許請求の範囲には記載されていない発明を以下に列記する。
(1) 車室内の幅方向に並ぶ座席間に設置される上部開放型のボックス本体と、そのボックス本体の上部開口を塞ぐ蓋体と、前記蓋体の前面下端に設けられており、前記ボックス本体の前側受け部に連結される前側ヒンジ手段と、前記蓋体の後面下端に設けられており、前記ボックス本体の後側受け部に連結される後側ヒンジ手段と、前側ヒンジ手段と前側受け部との連結を解除可能な前側解除手段と、後側ヒンジ手段と後側受け部との連結を解除可能な後側解除手段とを備える自動車用コンソールボックスであって、
前記蓋体の上表面は、その蓋体が前記車室内に設置されたボックス本体の上部開口を塞いだ状態でほぼ水平になるように構成されており、
前記上表面から前側ヒンジ手段までの寸法が、その上表面から後側ヒンジ手段までの寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする自動車用コンソールボックス。
(2) (1)に記載の自動車用コンソールボックスあって、
前側ヒンジ手段及び後側ヒンジ手段は軸体であって、その軸方向に変位可能な状態で蓋体に装着されており、
前側受け部及び後側受け部は前記軸体を支持可能な軸受けであり、
前側解除手段及び後側解除手段は前記軸体をその軸方向に変位させて前記軸受けから抜き取ることができるように構成されていることを特徴とする自動車用コンソールボックス。
(3) (1)又は(2)のいずれかに記載の自動車用コンソールボックスあって、
蓋体の内側には、物品収納箱が装着されていることを特徴とする自動車用コンソールボックス。
【0031】
【発明の効果】
本発明によると、自動車用コンソールボックスの開閉操作性が向上するとともに、多機能な収納性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る自動車用コンソールボックスの全体斜視図(A図)、A図のB部拡大図(B図)、及びA図のC−C矢視図(C図)である。
【図2】自動車用コンソールボックスの分解斜視図である。
【図3】自動車用コンソールボックスの蓋体を下方から見た一部破断平面図である。
【図4】自動車用コンソールボックスの蓋体を後上方から見た分解斜視図である。
【図5】前側ロック機構及び後側ロック機構の斜視図(A図)及び平断面図(B図)である。
【図6】自動車用コンソールボックスにおける蓋体の物品収納部の変更例を表す斜視図である。
【図7】従来の自動車用コンソールボックスの縦断面図(A図)及び上後方から見た斜視図(B図)である。
【符号の説明】
11 ボックス本体
12 上部開口
14 前部受け部材(前側受け部)
16 後部受け部材(後側受け部)
20 蓋体
20u 上表面
25 前側ロック機構
25m ハウジング(前側ヒンジ手段)
25p 連結ピン(前側ヒンジ手段)
25b 操作ボタン(前側解除手段)
25k 傾斜凹面(前側解除手段)
25y 傾斜凸面(前側解除手段)
26 後側ロック機構
26m ハウジング(後側ヒンジ手段)
26p 連結ピン(後側ヒンジ手段)
26b 操作ボタン(後側解除手段)
26k 傾斜凹面(後側解除手段)
26y 傾斜凸面(後側解除手段)
28 物品収納箱

Claims (1)

  1. 車室内の幅方向に並ぶ座席間に設置される上部開放型のボックス本体と、そのボックス本体の上部開口を塞ぐ蓋体と、前記蓋体の前側に設けられており、前記ボックス本体の前側受け部に連結される前側ヒンジ手段と、前記蓋体の後側に設けられており、前記ボックス本体の後側受け部に連結される後側ヒンジ手段と、前側ヒンジ手段と前側受け部との連結を解除可能な前側解除手段と、後側ヒンジ手段と後側受け部との連結を解除可能な後側解除手段とを備える自動車用コンソールボックスであって、
    前記蓋体の上表面は、その蓋体が前記車室内に設置されたボックス本体の上部開口を塞いだ状態でほぼ水平になるように構成されており、
    前記蓋体の上表面から後側ヒンジ手段までの寸法が、その上表面から前側ヒンジ手段までの寸法よりも大きく設定されており、
    前記蓋体の内側が物品収納部となっていることを特徴とする自動車用コンソールボックス。
JP2003136049A 2003-05-14 2003-05-14 自動車用コンソールボックス Pending JP2004338495A (ja)

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