JP2004338055A - ワークの搬送方法および搬送装置 - Google Patents

ワークの搬送方法および搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ワークの不良が発生した場合でも、ワーク2個の同時処理による設備稼働が可能なワークの搬送装置を提供する。
【解決手段】ロボットハンド4aを用いて製造装置2、3へのワークの供給、取出しを行うワーク搬送装置4において、二つのワーク70を各々独立してチャック、アンチャック可能な把持手段43a、43bと、二つのワーク70のうち、一方のワーク70bをアンチャックし、不良シュート5へ排出するとともに、他方のワーク70aを仮置き台6へ一時的に退避させ、アンチャックするように、把持手段を駆動制御することが可能な制御部4bとを備え、一時的に退避させた退避ワーク70apがあるとき、一方のワーク70bに不良が発生した場合には、制御部4bは、一方のワーク70bを不良シュートへ排出し、一方のワーク70bに換えて退避ワーク70apを把持する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークの搬送方法および搬送装置に関し、特に自動化設備におけるワークの端数合わせに係わる搬送方法および搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワークの搬送方法としては、例えば自動化設備において、ワークの加工、組付け、検査等を行なう各ステーションに、ワーク2個を同時に移送し、それぞれのステーションへ供給、取出しするものがある。この種の自動化設備では、一方のワークが不良品となり排出(以下、不良排出と呼ぶ)されると、その不良発生したステーション以降の後工程にあたるステーションでは、良品である1個のワークで設備を稼動する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術による自動化設備では、後工程において、ワークの不良が発生した場合のためのワーク1個による稼動制御と、通常稼動のためのワーク2個による稼動制御とが必要となり、各ステーションでのワーク処理に対応した制御システムの複雑化が懸念される。制御システムが複雑化すると、コストアップの要因となる。
【0004】
さらに、元々、ワーク2個を同時に流動させることが可能な設備構成を有する自動化設備に、良品のワーク1個のみで流動するため、設備稼働率の低下が懸念される。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、ワークの不良が発生した場合であっても、ワーク2個の同時処理による設備稼働が可能なワークの搬送方法および搬送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1によると、加工、組付け、検査等のいずれかを処理する複数の工程を備え、工程にて二つのワークを同時に処理可能な自動化設備におけるワークの搬送方法において、複数の工程のいずれかの所定工程にて、二つのワークを一つのセットとし、一つのセットのうち一方のワークが不良品となり、工程外へ非処理対象として排出された場合には、他方のワークを工程外に退避させ、
他方のワークの退避期間中に、他のセットのいずれか一つのワークに不良が発生した場合に、他方のワークの退避状態を解除させ、他方のワークと、他のセットのうち一つのワークと異なるもう一つのワークとを新たなセットとして組合わせ、所定工程の後工程へ移送する。
【0007】
これにより、二つのワークを同時に処理可能な自動化設備において、二つのワークのうち一方のワークが不良品となった場合で、良品である他方のワークが二つを一セットとする場合における端数に相当するときは、工程外へ一時的に退避させる。さらに、良品のワークが端数のまま退避している間に、他のセットにおける一つのワークが不良品になると、他方のワークの退避状態を解除し、他方のワークと他のセットのもう一つのワークとを新たなセットとして、後工程に移送する。したがって、二つのワークのうち一方のワークが不良品となった場合であっても、二つのワークを後工程に移送することができる。
【0008】
本発明の請求項2によると、工程外に退避させる方法として、他方のワークを所定工程から一時的に取出し、仮置き台に移送することができる。
【0009】
本発明の請求項3によると、仮置き台は、所定工程の近傍に配置されていることが好ましい。これにより、一時的に仮置き台にプールされる端数の良品ワークを所定工程から取出す時間、および所定工程へ供給する時間の短縮化が図れる。
【0010】
本発明の請求項4によると、所定工程の近傍に配置する仮置き台を、所定工程のうち、所定工程でワークに行なう処理によって不良があったか否かを判定する検査工程部の近傍に配置されていることが好ましい。これにより、一時的に仮置き台にプールされる端数の良品ワークの所定工程外への取出し、および所定工程内への供給にかかる無駄時間を低減することができる。
【0011】
本発明の請求項5によると、ワークの搬送手段の一つとして、各工程に沿って二つのワークを回転移動させるインデックステーブを使用している場合には、仮置き台は、インデックステーブの取出し部の近傍に配置されていることが好ましい。これにより、一時的に仮置き台にプールされる端数の良品ワークの所定工程外への取出し、および所定工程内への供給にかかる無駄時間を低減することができる。
【0012】
本発明の請求項6によると、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のワークの搬送方法において、仮置き台が、二つのワークに対して上下、前後、あるいは左右に移動可能である。
【0013】
これにより、仮置き台が二つのワークに対して上下、前後、あるいは左右に移動可能であるため、同時に処理される二つのワークのいずれか一方が不良となっても、他方の良品ワークを仮置き台に乗せることが可能である。
【0014】
本発明の請求項7によると、二つのワークをそれぞれ独立して把持可能な把持手段を備えることができる。
【0015】
本発明の請求項8によると、ロボットハンドを用いて、製造装置へのワークの供給、取出しを行なうワークの搬送装置において、ロボットハンドには、二つのワークをそれぞれ独立して把持可能な把持手段と、二つのワークのうちいずれか一方のワークの把持状態を解除し、製造装置外へ排出するとともに、他方のワークを製造装置外へ一時的に退避させ、把持状態を解除するように、把持手段を駆動制御することが可能な制御手段とを備え、一時的に退避させたワークがあるとき、一方のワークに不良が発生した場合には、制御手段は、一方のワークを製造装置へ排出し、一方のワークに換えて一時的に退避させたワークを把持する。
【0016】
これにより、二つのワークをそれぞれ独立して把持可能な把持手段を駆動制御する制御手段を備え、制御手段は、二つのワークのうちいずれか一方のワークの把持状態を解除し、例えばその一方のワークが不良品である場合には製造装置外へ排出するとともに、例えば他方のワークが良品である場合には他方のワークの把持状態を解除し、製造装置外へ一時的に退避させる。その結果、一つのワークのみを後工程の製造装置に移送することはない。
【0017】
さらに、一時的に退避させたワークがあるとき、一方のワークに不良が発生した場合には、その一方のワークを製造装置へ排出し、その一方のワークに換えて一時的に退避させたワークを把持するので、効率的に二つのワークを後工程に移送することが可能である。
【0018】
本発明の請求項9によると、制御手段は、二つのワークを一つのセットとし、一つのセットのうち一方のワークが不良であることを示す情報入力を受けると、一方のワークを非製造対象として前記製造装置外へ排出するとともに、他方のワークを一時的に退避させることができる。さらに、他方のワークの退避期間中に、他のセットのいずれか一つのワークに不良が発生した場合には、他方のワークの退避状態を解除させ、他方のワークと、他のセットのうち一つのワークと異なるもう一つのワークとを新たなセットとして把持することができる。
【0019】
本発明の請求項10によると、請求項8または請求項9に記載のワークの搬送装置は、加工、組付け、検査等のいずれかを処理する製造装置間で、二つのワークを同時に処理可能に、ワークを供給、取出しを行なうことができる。したがって、加工、組付け、検査等のいずれかを処理する複数の工程を備え、工程にて二つのワークを同時に処理可能な自動化設備に好適である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のワークの搬送方法および搬送装置を、具体化した実施形態を図面に従って説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のワークの搬送装置を適用する自動化設備の構成の一例を示す構成図である。図2は、図1に示すロボットハンドの構造をIIからみた外観図である。図3は、本実施形態に係わるワークを搬送する制御処理を示すフローチャートである。図4は、図3に示す第1の制御に係わる制御処理を示すフローチャートである。図5は、図3に示す第2の制御に係わる制御処理を示すフローチャートである。図6は、図3に示す第3の制御に係わる制御処理を示すフローチャートである。
【0022】
図1に示すように、自動化設備1は、加工、組付け、検査等のいずれかを処理する複数の工程を備えており、これら工程において二つのワークを同時に処理可能である。なお、以下、本実施形態で説明する自動化設備1では、加工工程および組付工程を備え、組付工程は加工工程の後工程とする。図1において、図面作成上、加工工程を処理する製造設備(以下、前工程設備と呼ぶ)2のうち、ワーク70(図1では、図面作成上、円形で図示)に加工処理を行なうことによって不良があったか否かを判定する検査工程部2aのみを図示する。また、組付け工程3を処理する製造設備(以下、後工程設備と呼ぶ)3のうち、工程前段部に対応するパレット3aのみを図示する。前工程設備2と後工程設備3との間には、ワークの搬送装置(以下、ワーク搬送装置と呼ぶ)4が配置されている。
【0023】
なお、ワーク搬送装置4と前工程設備2と後工程設備3とは自動化設備1を構成している。
【0024】
ワーク搬送装置4は、図1および図2に示すように、二つのワーク70をそれぞれ独立して把持可能である。なお、以下の本実施形態の説明では、把持することを、チャックすると呼ぶ。また、把持状態を解除することを、アンチャックすると呼ぶ。
【0025】
ワーク搬送装置4は、図1に示すように、ワーク70をチャックおよびアンチャックするロボットハンド4aと、ワークを所定位置から他の所定位置へ搬送するように、ロボットハンド4bを駆動制御する制御手段(以下、制御部と呼び)4bとを備えている。なお、制御部4bは、検査工程部2aに接続されており、検査工程部2aにて判断された一つのセットのうちの一方が不良ワークであるという情報が入力される。
【0026】
ロボットハンド4aは、図2に示すように、支柱41と、アーム部42と、二つのワーク70をそれぞれチャックおよびアンチャックすることが可能なチャック部43を含んで構成されている。アーム部42は、図2に示すように、第1アーム部42aと第2アーム部42bとから構成されており、それぞれ支柱41、連結部44に回転自在に連結されている。連結部44は、第1アーム部42aと第2アーム部42bの間に配置されている。第2アーム部42bには、図2に示すように、図2中の上下方向に移動可能なチャック部43が設けられており、このチャック部は第2アーム部42の先端部側を中心に回転可能である。なお、第1アーム部42a、第2アーム部42b、およびチャック部43は、ロボットハンド4に内蔵される駆動モータ(図示せず)によって図2中の矢印方向に回転自在に駆動される。また、駆動モータによってチャック部43は上下移動自在に駆動される。チャック部43には、二つのワークをそれぞれ独立してチャックおよびアンチャックすることが可能な把持手段43a、43bが設けられている。
【0027】
パレット3a、検査工程部2aは、それぞれ、組付け処理前のワーク70を組付け処理を行なう組付け本工程部(図示せず)へ順送り、加工処理後の不良、良品に判別されたワーク70をワーク搬送装置4へ順送りで行なえるように構成されている。なお、パレット3aと組付け本工程部とは組付け工程を構成する。
【0028】
図1に示すように、不良シュート5は、検査工程部2aに不良品であると判断されたワーク(以下、不良ワークと呼ぶ)を、非処理対象(非製造対象)として工程外つまり製造装置外へ排出するためのステーションである。
【0029】
図1に示すように、仮置き台6は、検査工程部2aにて二つのワークのうちいずれか一方のワークが不良品であると判定されたとき、他方の良品のワーク(以下、良品ワークと呼ぶ)を一時的にプールするためのステーションである。なお、仮置き台6には、二つのワーク70を一つのセットして、端数となったときのみ、その端数のワークをプールする。これにより、良品ワークに端数が生じたとき、所定工程(本実施例では、加工工程4)から一時的に取出し、新たに良品ワークの端数が発生するまでの間、工程外に退避させることが可能である。
【0030】
また、仮置き台6は、図1に示すように、図1中の左右方向に移動可能である。これにより、二つのワーク70のうちいずれか一方が不良ワークとは判断されても、ロボットハンド4aでアンチャックされた他方を仮置き台6に乗せることができる。なお、この仮置き台6は、ロボットハンド4aによってチャックされた二つのワーク70に対して左右方向に対して移動可能である場合に限らず、二つのワーク70のうちいずれかが不良ワークとなった場合に、ロボットハンド4aがアンチャックした良品ワークを乗せてプールできるように移動するものであれば、左右方向、上下方向、および前後方向のうち少なくとも一方向に移動可能であってもよい。
【0031】
上述の構成を有する自動化設備1の動作、特にワーク搬送装置4の動作を以下、図1、および図3から図6に従って説明する。なお、図1のワーク70の搬送状態は、図6に示す第3の制御における良品ワークが仮置き台6にプールされている状態で、かつ新たな良品ワークの端数が生じたと検査工程部2aで判断された状態を示す。なお、図1に図示するワーク70のうち、実線の円は良品ワークを、破線の円は不良ワークを表す。図3から図6は、本実施形態に係る制御処理を示すフローチャートである。
【0032】
図3に示すように、S301(Sはステップを表す)では、前工程設備2にて同時処理された二つのワーク70の不良品か否かの判定情報(以下、ワーク情報と呼ぶ)が、検査工程部2aから制御部4bに入力され、S302へ移行する。
【0033】
S302では、入力されたワーク情報に基いて、二つのワーク70のうち、一つのワークが不良か否かを判断する。二つのワーク70のうち、一つのワークが不良であるならば、S304へ以降する。二つのワーク70が良品であるならば、S303へ移行する。
【0034】
S303では、ワークの搬送方法として、第1の制御(図4参照)を行ない、S307へ移行する。これにより、ワークの搬送方法として、前工程設備2にて同時処理された二つのワーク70が二つとも良品である場合における通常制御を行なう。この場合、前工程設備2にて同時処理された二つのワーク70がそのまま後工程設備3へ移送される。
【0035】
S304では、仮置き台6に一時的に退避させた端数の良品ワークがあるか否か(詳しくは、後述のS=1か否か)を判断する。仮置き台6に一時的に退避させた端数の良品ワークがなければ、S305へ移行する。逆に、仮置き台6に一時的に退避させた端数の良品ワークがあれば、S306へ移行する。
【0036】
S305では、ワークの搬送方法として、第2の制御(図5参照)を行ない、S301へ移行する。これにより、ワークの搬送方法として、前工程設備2にて同時処理された二つのワーク70のうち、いずれか一方のワークが不良品であると検査工程部2aで判断され、かつ仮置き台6に端数の良品ワークがプールされていない場合における退避制御を行なう。この場合、検査工程部2aで判定された不良ワーク、良品ワークとも後工程設備3へは移送されない。S301にて、前工程設備2で順送りで処理される次の二つのワーク70のワーク情報を待つことになる。
【0037】
S306では、ワークの搬送方法として、第3の制御(図6参照)を行ない、S301へ移行する。これにより、ワークの搬送方法として、前工程設備2にて同時処理された二つのワーク70のうち、いずれか一方のワークが不良品であると検査工程部2aで判断され、かつ仮置き台6に端数の良品ワークがプールされている場合におけるリカバリー制御を行なう。この場合、不良ワークは後工程設備3へは移送されない。さらに、不良ワークに換えて、仮置き台6にプールされている端数の良品ワークと他方のワークを新たな組合せとし、この新たな組合せによって形成された二つのワークが後工程設備3へ移送される。
【0038】
S307では、第1の制御としての通常制御S303もしくは第3の制御としてのリカバリー制御S306の処理が終了すると、二つのワーク70を、後工程設備3へ移送することができる。
【0039】
ここで、通常制御S303、第2の制御としての退避制御S305、およびリカバリー制御S306の制御処理について、それぞれ図4、図5、図6に従って詳述する。
【0040】
まず、通常制御S303は、図4に示すように、S401からS404の制御処理から構成されている。S401では、検査工程部2aからのワーク情報を受信すると、制御部4bは、ロボットハンド4aを検査工程部2a(図1参照)へ移動し、S402へ移行する。
【0041】
次に、S402では、チャック部43(詳しくは、把持手段43a、43b)(図2参照)を下降させ、検査工程部2aにある二つのワーク70をチャックする。なお、二つのワーク70をチャック後は、把持手段43a、43bを上昇させる。以下の説明では、ワーク70をチャックする場合、ワーク70をチャックする前に把持手段43a、43bを下降し、チャックした後に把持手段43a、43bを上昇させるという説明は、説明の簡便のため、省略する。なお、ワーク70をアンチャックする場合も、ワーク70をチャックする場合と同様に省略する。
【0042】
S403では、制御部4bは、ロボットハンド4aをパレット3a(図1参照)へ移動し、S404へ移行する。
【0043】
S404では、ロボットハンド4aによってチャックされている二つのワーク70をアンチャックし、パレット3aに乗せる。
【0044】
次に、退避制御S305は、S401とS402、およびS503からS508の制御処理から構成されている。検査工程部2aからのワーク情報を受信すると、S401にてロボットハンド4aを検査工程部2aへ移動し、S402にて検査工程部2aにある二つのワーク70をチャックする。
【0045】
なお、ここで、ワーク情報より、二つのワーク70のうち、いずれか一方のワークが不良ワーク(図1参照)であることが図る。なお、他方のワークは良品ワーク(図1参照)である。以下の本実施形態の説明では、説明の便宜上、良品ワークを良品ワーク70a、不良ワークを不良ワーク70b、仮置き台6にプールしている良品ワークを、退避ワーク70apと呼ぶ。
【0046】
さらに、S503では、制御部4bは、ロボットハンド4aを不良シュート5(図1参照)へ移動し、S504へ移行する。
【0047】
S504では、ワーク情報から、ロボットハンド4aにチャックされた二つのワーク70のうち、不良ワーク70bのみをアンチャックし、S505へ移行する。
【0048】
S505では、制御部4bは、ロボットハンド4aを仮置き台6(図1参照)へ移動し、S506へ移行する。
【0049】
S506では、ワーク情報から、ロボットハンド4aにチャックされている残りの良品ワーク70aをアンチャックし、S507へ移行する。この結果、この端数の良品ワーク70aは、仮置き台6に一時的に退避され、新たな端数の良品ワーク70aが発生するまでの間、退避ワーク70apとしてプールされる。
【0050】
S507では、退避ワーク70apが仮置き台6にプールされていることを示す判別信号として、S=1を制御部4bに記憶し、S508へ移行する。
【0051】
S508では、制御部4bは、ロボットハンド4aを原位置(本実施例では、例えば図3に示すロボットハンド4aの位置)へ移動させる。
【0052】
次に、リカバリー制御S306は、S401とS402、S503からS505、S606とS607、およびS403とS404の制御処理から構成されている。検査工程部2aからのワーク情報を受信すると、S401にてロボットハンド4aを検査工程部2aへ移動し、S402にて検査工程部2aにある二つのワーク70をチャックする。さらに、ワーク情報から、S503にて、ロボットハンド4aを不良シュート5へ移動し、S504にて不良ワーク70bのみをアンチャクし、不良シュート5へ排出する。そして、S505にて、ロボットハンド4aを仮置き台6へ移動し、S606へ移行する。
【0053】
S606では、ワーク情報および判別信号より、不良ワーク70bに換えて退避ワーク70ap(図1参照)をチャックし、S607へ移行する。この結果、退避ワーク70apと良品ワーク70aは、新たなセットとして組合せられる。なお、二つのワーク70のうち、不良ワーク70bが判明したいずれかのワーク位置に応じて、図1に示す仮置き台を左右方向に移動させてから、退避ワーク70apをチャックする。
【0054】
S607では、ロボットハンド4aにより仮置き台6から退避ワーク70apが持ち去られ、端数の良品ワークとしての退避ワーク70apのプールがなくなったため、判別信号をS=0とし、制御部4bに記憶する。
【0055】
さらに、制御部4bは、S403にて、ロボットハンド4aをパレット3aへ移動し、S404にて、これら二つのワーク70ap、70aをアンチャックし、パレット3aに乗せる。
【0056】
以上説明した本実施形態によれば、二つのワーク70を同時に処理可能な自動化設備1において、二つのワーク70のうち一方のワーク70bが不良品となった場合で、良品である他方のワーク70aが二つを一セットとする場合における端数に相当するときは、工程外(詳しくは、仮置き台6)へ一時的に退避させる。さらに、良品ワーク70aが端数のまま、退避ワーク70apとしてプールされている間に、他のセットにおける一つのワーク70bが不良品になると、退避ワーク70apの退避状態を解除し、退避ワーク70apと他のセットのもう一つの良品ワーク70aとを新たなセットとして、後工程に移送する。したがって、二つのワーク70のうち一方のワーク70bが不良品となった場合であっても、二つのワーク70ap、70aを後工程に移送することができる。
【0057】
(第2の実施形態)
第2の実施形態を、図7から図10に従って説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。図7は、本実施形態のワークの搬送装置を適用する自動化設備の構成の一例を示す構成図である。図8、図9、および図10は、それぞれ、本実施形態に係わる第1の制御としての通常制御、第2の制御としての退避制御、第3の制御としてのリカバリー制御における制御処理を示すフローチャートである。
【0058】
図7に示すように、前工程設備2は、インデックステーブル8の周りに配置され、二つのワークを同時に加工処理する加工本工程2bと、検査工程部2aとを備えている。検査工程部2aは、加工本工程2bで加工処理をした後のワーク70の不良、良品を判定する。
【0059】
インデックステーブル8は、図7に示すように、ワーク70の搬送手段の一つであって、加工本工程2bおよび検査工程部2aに沿って、二つのワーク70を回転移動させることが可能である。インデックステーブル8は、図7に示すように、略円盤状体に形成され、略円盤状体の略中央を中心して左回転(図7中の矢印方向)する。このインデックステーブル8は、略四分割された外周側に二つのワーク70を一セットとし、略四分割された外周側にそれぞれ一セットのワーク70を配置することが可能である。図7に示すように、インデックステーブル8上には、左周りに順に、加工本工程部2b、検査工程部2a、不良ワーク70b排出用のロボットハンド4a、およびワーク70取出し用のロボットハンド4aが配置されている。不良ワーク70b排出用のロボットハンド4a、およびワーク70取出し用のロボットハンド4aには、それぞれ、不良シュート5、パレット3aが配置されている。
【0060】
なお、ワーク70取出し用のロボットハンド4aは、二つの把持手段(以下、第1の把持手段と呼ぶ)43a、43bに加えて、二つのワークを独立してチャックおよびアンチャクするもう二つの把持手段(以下、第2の把持手段)(図示せず)を備え、第1の把持手段43a、43bと、第2の把持手段とが、第1の把持手段43a、43bと第2の把持手段の中間点を中心に回転(図7中の一点鎖線の矢印方向に反転)可能であることが好ましい。これにより、ワーク70取出し用のロボットハンド4aは、前工程設備2にて処理した二つのワーク7をパレット3aへ取出す動作に加えて、前工程設備2で処理するための二つのワーク70をパレット3aから投入動作をすることが可能である。なお、説明の便宜上、ワーク70取出し用のロボットハンド4aは、不良ワーク70b排出用のロボットハンド4aと区別するため、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaと呼ぶ。
【0061】
以下、本実施形態で説明するワーク70取出し用のロボットハンド4aは、前工程設備2にて処理した二つのワーク7をパレット3aへ取出す動作と、前工程設備2で処理するための二つのワーク70をパレット3aから投入動作とを行なうことが可能であるものとして説明する。なお、この場合、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaにおける第1の把持手段43a、43bの原位置は、図7に示す取出し部側に配置される。一方、第2の把持手段の原位置は、図7に示すパレット3a側に配置される。
【0062】
なお、ここで、インデックステーブル8、不良ワーク70b排出用のロボットハンド4a、およびワーク取出、投入用ロボットハンド4aaは、二つのワークを搬送するための搬送手段(詳しくは、ワーク搬送装置)を構成している。
【0063】
パレット3aは、図7に示すように、前工程設備2の後工程に対応する後工程設備3の工程前段部に相当するとともに、前工程設備2の前工程に対応する前々工程設備(本実施例では、例えば前加工工程を処理する製造設備)7の工程後段部に相当する。
【0064】
上述の構成を有する自動化設備1の動作、特にワーク搬送装置を構成する不良ワーク70b排出用のロボットハンド4a、およびワーク取出、投入用ロボットハンド4aaの動作を以下、図7から図10に従って説明する。なお、図7において、ワーク70の搬送状態は、図10に示す第3の制御における良品ワークが仮置き台6にプールされている状態で、かつ新たな良品ワークの端数が生じたと検査工程部2aで判断された状態を示す。
【0065】
まず、通常制御S303は、図8に示すように、S801からS804の制御処理から構成されている。S801では、検査工程部2aからのワーク情報が制御部4bに送信されたワーク70がインデックステーブル8の回転によって取出し部に位置すると、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaの把持手段43a、43bを下降させ、取出し部にある二つのワーク70をチャックする。なお、二つのワーク70をチャック後は、把持手段43a、43bを上昇させる。以下の説明では、ワーク70をチャックする場合、ワーク70をチャックする前に把持手段43a、43bを下降し、チャックした後に把持手段43a、43bを上昇させるという説明は、説明の簡便のため、省略する。なお、ワーク70をアンチャックする場合も、ワーク70をチャックする場合と同様に省略する。
【0066】
なお、このとき、第2の把持手段は、パレット3aに乗っている前工程設備2にて処理する前の二つのワーク70をチャックする。
【0067】
S802では、制御部4bは、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaを反転させ、第1の把持手段43a、43bを、パレット3a側へ移動し、S803へ移行する。なお、このとき、第2の把持手段は、取出し部側へ移動する。
【0068】
S803では、第1の把持手段43a、43bによってチャックされた前工程設備2で処理済の二つのワーク70をアンチャックし、パレット3aに乗せる。なお、このとき、第2の把持手段によってチャックされた前工程設備2にて処理する前の二つのワーク70をアンチャックし、取出し部に乗せる。
【0069】
S804では、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaを反転させ、原位置に戻す。
【0070】
次に、退避制御S305は、S901からS904の制御処理を有する、不良ワーク70b排出用のロボットハンド4aを駆動制御する制御処理(図9(a)参照)と、S911からS915の制御処理を有する、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaを駆動制御する制御処理(図9(b)参照)とから構成されている。なお、不良ワーク70b排出用のロボットハンド4aの原位置は、インデックステーブル8の外周側にある。
【0071】
S901では、検査工程部2aから発信されたワーク情報から、インデックステーブル8の外周側に配置される二つのワーク70のうち、不良ワーク70bのみをチャックし、S902へ移行する。
【0072】
S902では、制御部4bは、不良ワーク70b排出用のロボットハンド4aを不良シュート5(図7参照)へ移動し、S903へ移行する。
【0073】
S903では、不良ワーク70b排出用のロボットハンド4aにチャックされた不良ワーク70をアンチャックし、S904へ移行する。
【0074】
S904では、不良ワーク70b排出用のロボットハンド4aを原位置に戻しし、当該制御処理を終了する。
【0075】
一方、S911では、検査工程部2aからのワーク情報が制御部4bに送信されたワーク70がインデックステーブル8の回転によって取出し部に位置すると、残りの良品ワーク70を、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaの把持手段43a、43bのうち、良品ワーク70の位置に対応する把持手段にてチャックする。なお、このとき、第2の把持手段は、パレット3aに乗っている前工程設備2にて処理する前の二つのワーク70をチャックする。
【0076】
S912では、制御部4bは、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaを反転させ、第1の把持手段43a、43bを、仮置き台6側へ移動し、S913へ移行する。なお、このとき、第2の把持手段は、取出し部側へ移動する。
【0077】
S913では、把持手段43a、43bによってチャックされた良品ワークをアンチャックし、S914へ移行する。この結果、この端数の良品ワーク70aは、仮置き台6に一時的に退避され、新たな端数の良品ワーク70aが発生するまでの間、退避ワーク70apとしてプールされる。なお、このとき、第2の把持手段によってチャックされた前工程設備2にて処理する前の二つのワーク70をアンチャックし、取出し部に乗せる。
【0078】
S914では、退避ワーク70apが仮置き台6にプールされていることを示す判別信号として、S=1を制御部4bに記憶し、S915へ移行する。
【0079】
S915では、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaを原位置に戻し、当該制御処理を終了する。
【0080】
次に、リカバリー制御S306は、S901からS904の制御処理を有する、不良ワーク70b排出用のロボットハンド4aを駆動制御する制御処理(図10(a)参照)と、S911とS912、S1013とS1014、およびS802からS804の制御処理を有する、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaを駆動制御する制御処理(図10(b)参照)とから構成されている。なお、ここで、不良ワーク70b排出用のロボットハンド4aを駆動制御する制御処理を構成するS901からS904の制御処理は、前述の退避処理にて説明したので、説明を省略する。
【0081】
検査工程部2aからのワーク情報が制御部4bに送信されたワーク70がインデックステーブル8の回転によって取出し部に位置すると、S911にて、残りの良品ワーク70を、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaの把持手段43a、43bのいずれか一方によってチャックする。なお、このとき、第2の把持手段は、パレット3aに乗っている前工程設備2にて処理する前の二つのワーク70をチャックする。そして、S912にて、第1の把持手段43a、43bを、仮置き台6側へ移動し、S1013へ移行する。
【0082】
S1013では、ワーク情報および判別信号より、不良ワーク70bに換えて退避ワーク70ap(図7参照)をチャックし、S1014へ移行する。この結果、退避ワーク70apと良品ワーク70aは、新たなセットとして組合せられる。なお、二つのワーク70のうち、不良ワーク70bが判明したいずれかのワーク位置に応じて、図7に示す仮置き台を左右方向に移動させてから、退避ワーク70apをチャックする。
【0083】
S1014では、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaにより仮置き台6から退避ワーク70apが持ち去られ、端数の良品ワークとしての退避ワーク70apのプールがなくなったため、判別信号をS=0とし、制御部4bに記憶する。
【0084】
さらに、S802にて、制御部4bは、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaを反転させる。この結果、第1の把持手段43a、43bを、パレット3a側へ移動する。なお、このとき、第2の把持手段は、取出し部側へ移動する。
【0085】
そして、S803にて、第1の把持手段43a、43bによってチャックされた前工程設備2で処理済の二つのワーク70ap、70aをアンチャックし、パレット3aに乗せる。なお、このとき、第2の把持手段によってチャックされた前工程設備2にて処理する前の二つのワーク70をアンチャックし、取出し部に乗せる。
【0086】
そして、S804にて、ワーク取出、投入用ロボットハンド4aaを原位置に戻し、当該制御処理を終了する。
【0087】
以上説明した本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、二つのワーク70のうち一方のワーク70bが不良品となった場合であっても、二つのワーク70ap、70aを後工程に移送することができる。
【0088】
なお、以上説明した本実施形態において、仮置き台6は、所定工程(本実施例では、加工工程を処理する製造設備2)の近傍に配置することが好ましい。これにより、一時的に仮置き台にプールされる端数の良品ワークを所定工程から取出す時間、および所定工程へ供給する時間の短縮化が図れる。
【0089】
さらになお、製造設備2の近傍に配置する仮置き台6を、製造設備2のうち、製造設備2で処理したワークの不良があったか否かを判定する検査工程部2aの近傍に配置されていることが好ましい。これにより、一時的に仮置き台6にプールされる端数の良品ワーク70aの製造装置外への取出し、および製造装置内への供給にかかる無駄時間を低減することができる。なお、搬送手段の一つとして、インデックステーブ8を使用している場合には、仮置き台6は、インデックステーブ8の取出し部の近傍に配置されていることが好ましい。これにより、一時的に仮置き台6にプールされる端数の良品ワーク70aの製造装置外への取出し、および製造装置内への供給にかかる無駄時間を低減することができる。
【0090】
さらになお、以上説明した本実施形態によれば、ロボットハンド4a(4aa)を用いて、製造装置へのワークの供給、取出しを行なうワークの搬送装置4において、ロボットハンド4aには、二つのワーク70をそれぞれ独立してチャックおよびアンチャックすることが可能な把持手段43a、43bと、二つのワーク70のうちいずれか一方のワーク70bをアンチャックし、製造装置外へ排出するとともに、他方のワーク70aを製造装置外へ一時的に退避させ、アンチャックするように、把持手段43a、43bを駆動制御することが可能な制御部4bとを備える。さらに、一時的に退避させたワーク70apがあるとき、一方のワーク70bに不良が発生した場合には、制御部4bは、一方のワーク70bを製造装置へ排出し、一方のワーク70bに換えて退避ワーク70apをチャックする。これにより、制御部4bは、二つのワーク70のうちいずれか一方のワーク70bをアンチャックし、不良ワーク70bを製造装置外の不良シュート5へ排出するとともに、端数となった良品ワーク70aをアンチャックし、製造装置外の仮置き台6へ一時的に退避させる。その結果、一つのワーク70のみを後工程の製造装置に移送することはない。さらに、退避ワーク70apがあるとき、一方のワーク70bに不良が発生した場合には、不良ワーク70bを不良シュート5へ排出し、不良ワーク70bに換えて退避ワーク70apをチャックするので、効率的に二つのワーク70ap、70aを後工程に移送することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のワークの搬送装置を適用する自動化設備の構成の一例を示す構成図である。
【図2】図1に示すロボットハンドの構造をIIからみた外観図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係わるワークを搬送する制御処理を示すフローチャートである。
【図4】図3に示す第1の制御に係わる制御処理を示すフローチャートである。
【図5】図3に示す第2の制御に係わる制御処理を示すフローチャートである。
【図6】図3に示す第3の制御に係わる制御処理を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態のワークの搬送装置を適用する自動化設備の構成の一例を示す構成図である。
【図8】第2の実施形態に係わる第1の制御における制御処理を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態に係わる第2の制御における制御処理を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態に係わる第3の制御における制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動化設備
2 前工程設備
2a 検査工程部
3 後工程設備
3a パレット
4 ワーク搬送装置(ワークの搬送装置)
4a ロボットハンド
43a、43b 把持手段
4b 制御部(制御手段)
5 不良シュート
6 仮置き台
70 ワーク
70a 良品ワーク(良品と判断されたワーク)
70ap 退避ワーク(仮置き台6に一時的に退避された端数の良品ワーク)
70b 不良ワーク(不良品と判断されたワーク)

Claims (10)

  1. 加工、組付け、検査等のいずれかを処理する複数の工程を備え、前記工程にて二つのワークを同時に処理可能な自動化設備におけるワークの搬送方法において、
    前記複数の工程のいずれかの所定工程にて、前記二つのワークを一つのセットとし、前記一つのセットのうち一方のワークが不良品となり、工程外へ非処理対象として排出された場合には、他方のワークを工程外に退避させ、
    前記他方のワークの退避期間中に、他のセットのいずれか一つのワークに不良が発生した場合に、前記他方のワークの退避状態を解除させ、前記他方のワークと、前記他のセットのうち前記一つのワークと異なるもう一つのワークとを新たなセットとして組合わせ、前記所定工程の後工程へ移送することを特徴とするワークの搬送方法。
  2. 請求項1に記載のワークの搬送方法において、
    前記工程外に退避させるとは、前記他方のワークを前記所定工程から一時的に取出し、仮置き台に移送することであることを特徴とするワークの搬送方法。
  3. 前記仮置き台は、前記所定工程の近傍に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のワークの搬送方法。
  4. 前記所定工程の近傍とは、前記所定工程のうち、前記所定工程でワークに行なう処理によって不良があったか否かを判定する検査工程部の近傍であることを特徴とする請求項3に記載のワークの搬送方法。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のワークの搬送方法において、
    前記ワークの搬送手段の一つとして、各工程に沿って前記二つのワークを回転移動させるインデックステーブを有し、
    前記仮置き台は、前記インデックステーブの取出し部の近傍に配置されていることを特徴とするワークの搬送方法。
  6. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のワークの搬送方法において、
    前記仮置き台が、前記二つのワークに対して上下、前後、あるいは左右に移動可能であることを特徴とするワークの搬送方法。
  7. 前記二つのワークをそれぞれ独立して把持可能な把持手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のワークの搬送方法。
  8. ロボットハンドを用いて、製造装置へのワークの供給、取出しを行なうワークの搬送装置において、
    前記ロボットハンドには、二つのワークをそれぞれ独立して把持可能な把持手段と、前記二つのワークのうちいずれか一方のワークの把持状態を解除し、前記製造装置外へ排出するとともに、他方のワークを前記製造装置外へ一時的に退避させ、把持状態を解除するように、前記把持手段を駆動制御することが可能な制御手段とを備え、
    前記一時的に退避させたワークがあるとき、前記一方のワークに不良が発生した場合には、前記制御手段は、前記一方のワークを前記製造装置へ排出し、前記一方のワークに換えて前記一時的に退避させたワークを把持することを特徴とするワークの搬送装置。
  9. 前記制御手段は、前記二つのワークを一つのセットとし、前記一つのセットのうち一方のワークが不良であることを示す情報入力を受けると、前記一方のワークを非製造対象として前記製造装置外へ排出するとともに、他方のワークを一時的に退避させ、
    前記他方のワークの退避期間中に、他のセットのいずれか一つのワークに不良が発生した場合には、前記他方のワークの退避状態を解除させ、前記他方のワークと、前記他のセットのうち前記一つのワークと異なるもう一つのワークとを新たなセットとして把持することを特徴とする請求項8に記載のワークの搬送装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載のワークの搬送装置は、加工、組付け、検査等のいずれかを処理する前記製造装置間で、
    前記二つのワークを同時に処理可能に、前記ワークを供給、取出しを行なうことを特徴とするワークの搬送装置。
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