JP2004337438A - 位置ズレ検出方法及び位置ズレ検出装置及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】実際に停止するリールの位置を把握することができるようにするとともに、停止するリールの位置ズレが生じた場合に、その位置ズレを補正する。
【解決手段】検査用リールテープが巻き付けられた第1〜第3リール9〜11を停止させた場合に、遊技の際の入賞ラインのうち中央の入賞ラインに停止する検査用カラーバーの色を識別子検出センサ85〜87により検出する。検出されたカラーバーの色情報から、位置ズレしているか否かを判定する。なお、遊技場に配設されるスロットマシンの内部に識別子検出センサを組み込んだ場合に、停止したリールの位置ズレを検出したときには、その位置ズレに対応する駆動パルスの個数分、リールを回転させる。
【選択図】 図2
【解決手段】検査用リールテープが巻き付けられた第1〜第3リール9〜11を停止させた場合に、遊技の際の入賞ラインのうち中央の入賞ラインに停止する検査用カラーバーの色を識別子検出センサ85〜87により検出する。検出されたカラーバーの色情報から、位置ズレしているか否かを判定する。なお、遊技場に配設されるスロットマシンの内部に識別子検出センサを組み込んだ場合に、停止したリールの位置ズレを検出したときには、その位置ズレに対応する駆動パルスの個数分、リールを回転させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシン等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシンはパチスロ機と称され、その遊技媒体となっているメダルに一定の価値が与えられて、ゲーム(遊技)を行って獲得したメダルを種々の景品に交換することができる。このパチスロ機には、リールや該リールを回転又は停止させるためのステッピングモータ等を有するリールユニットが内蔵されており、回転するリールを停止させた場合に、リールユニットの前方に設けられた表示窓を介して停止表示される図柄の組み合わせにより、入賞の有無が遊技者に告知される。
【0003】
このようなリールユニットに組み込まれるリールには、インデックス等の位置検出片が設けられている。このインデックスはフォトインタラプタ等の検出センサにより検出されることで、リールの1回転を検出するとともに、リールに設けられた図柄がどの位置にあるかを特定することができるようになっている。そして、例えばストップボタンの操作等の停止信号により、回転するリールを内部で決定された停止位置で停止させるように停止制御される。なお、リールを停止させると、1個の図柄が配置される領域の幅方向の中心と、入賞ライン(横に並んだ3つの図柄を結んだライン)とが一致するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記停止信号により回転するリールを上記制御プログラムを用いて停止させる場合、回転するリールには慣性モーメントが生じているため、例えば上記領域の中心が、入賞ラインに対してずれて停止する、所謂位置ズレが発生するという問題がある。なお、メインCPUは、リールの位置をステッピングモータを駆動するための駆動パルスの個数のみで把握しているので、実際に停止したリールの位置を把握することができず、上記位置ズレが生じても位置ズレに対する処理を行うことができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記背景を考慮してなされたもので、実際に停止するリールの位置を把握することができるようにするとともに、停止するリールの位置ズレが生じた場合に、その位置ズレを補正することができるようにした位置ズレ検出方法、及び位置ズレ検出装置及び遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の位置ズレ検出方法は、遊技機の内部に組み込まれたリールが停止した場合に位置ズレを検出するものであり、前記リールの外周に巻き付けられるリールテープに配置される図柄1個分の領域のそれぞれに、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を複数隣り合うように配置するとともに、前記リールの停止時に、予め設けられた基準位置に停止する識別子を検知する識別子検出センサと、前記識別子検出センサにより検出された識別子から前記リールの停止時における位置ズレを判定する判定手段とを設け、前記判定手段は、前記識別子検出センサからの検出信号を識別子情報に変換するステップと、前記識別子情報と、予め登録された識別子情報のいずれかであるかを判定するステップと、前記判定による判定結果により、停止したリールの位置がずれているか否かを判定するステップとを実行するものである。
【0007】
また、本発明の位置ズレ検出装置は、停止したリールの位置ズレを検出するものであり、前記リールの外周に巻き付けられるリールテープに配置される図柄1個分の領域のそれぞれに、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を複数隣り合うように配置するとともに、前記リールの停止時に、予め設けられた基準位置に位置する識別子を検出する識別子検出センサと、前記識別子検出センサにより検出された識別子から前記リールの停止時における位置ズレを判定する判定手段とを備え、前記判定手段による判定結果を所定の表示装置にて表示可能とするものである。
【0008】
また、本発明のリール停止位置のズレ検出方法は、遊技機の内部に設けられ、所定条件を満足した場合に、ステッピングモータにより回転及び停止動作が行われるものであり、 前記リールの外周に巻き付けられるシンボルシートのシンボル1個分の領域のそれぞれに、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を複数隣り合うように配置するとともに、前記リールの停止時に、予め設定された基準位置に停止する識別子を検知する識別子検出センサと、前記識別子検出センサにより検出された識別子から前記リールの停止時における位置ズレを判定する判定手段とを設け、前記判定手段は、前記識別子検出センサからの検出信号を識別子情報に変換するステップと、前記識別子情報と、予め登録された識別子情報のいずれかであるかを判定するステップと、前記判定による判定結果により、停止したリールの位置がずれているか否かを判定するステップとを実行するものである。
【0009】
また、本発明の遊技機は、複数の図柄が配列されたリールを回転及び停止させ、表示された図柄の組合せによって入賞か否かが告知されるものであり、前記リールに巻き付けられるリールテープの外側又は内側のいずれか一方に、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を、図柄1個分の領域に複数隣り合うように配置するとともに、前記リールに設けられ、前記リールの停止時に予め設定された基準位置に停止する識別子を検出する検出センサと、前記検出センサからの検出信号を識別子情報に変換し、その識別子情報と前記基準位置に停止すべき識別子情報とを比較して、停止したリールが位置ズレしているか否かを判定する判定手段とを備えたものである。
【0010】
なお、停止したリールが位置ズレしている場合には、前記リールを回転させるためのステッピングモータの駆動パルスの個数に変換し、変換された駆動パルスの個数をカウントすることが好ましい。また、停止したリールが位置ズレしている場合には、位置ズレした駆動パルスの個数分だけステッピングモータを駆動して、停止したリールの停止位置を補正することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、スロットマシン2の前面には、表示窓3、LCDパネル4が設けられた前面扉5が設けられている。表示窓3の奥には、第1〜第3リール9〜11が回転自在に組み込まれたリールユニット12が配設されている(図2参照)。この表示窓の下方の部分には、MAXベットボタン15、1ベットボタン16の他に、ストップボタン18〜20、スタートレバー21、ペイアウトボタン22等の各種の操作ボタンの他に、メダル投入口23が設けられている。なお、上記操作ボタンの機能については周知であるため、その詳細を省略する。この前面扉5の下部には、スロットマシン2で遊技を行って入賞を得られた場合に、その入賞に対する配当枚数のメダルを払い出すためのメダル払出し口24及びメダル受け皿25が設けられる。
【0012】
図2は、リールユニットの構成を示す斜視図である。リールユニット12は、3つのリール第1〜第3リール9〜11と、これらリール9〜11を駆動させるためのステッピングモータ30〜32、ステッピングモータ30〜32を支持する支持部材33と、フレーム34から構成される。第1〜第3リール9〜11は同様な構成をしており、以下、リールの構成については、第1リール9を例に説明する。図3に示すように、第1リール9は、リールテープ35と、リールテープ35が巻き付けられるリール本体36とから構成される。リールテープ32は、シート状の部材を帯状に形成したものであり、例えば薄い金属板や合成樹脂製のフィルム等によって形成されている。
【0013】
リールテープ35は、図柄の個数分の領域35aに区分けされており、そのそれぞれの領域35aのほぼ中央には、図示はしないが図柄の位置を示す数字が、その右端には検査用カラーバー40が、それぞれ印刷されている。検査用カラーバー40は、上から、黄緑色のカラーバー41、青色のカラーバー42、赤色のカラーバー43、緑色のカラーバー44、水色のカラーバー45から構成され、それぞれのカラーバーの幅は、ステッピングモータ30の駆動パルス1個分の移動量と等しくなるように形成されている。これらカラーバーのうち、赤色のカラーバー43の幅方向の中心が、領域35aの中心(図3中一点鎖線)50と一致するようになっている。なお、このようなリールテープ35が巻き付けられたリールは、上記領域35aの中心が、スロットマシン2の入賞ラインのうち中央の入賞ライン51と一致するように、リールユニットに組み込まれる(図1参照)。なお、検査用カラーバー40を構成するカラーバーの個数やそれぞれのカラーバーの色は、上記に限定する必要はなく、適宜設定することが可能である。なお、隣り合うカラーバーの色が同系色である(例えば、青色のカラーバーと水色のカラーバーを隣り合うように配置する)場合には、濃淡の差が明瞭となる色を用いることが好ましい。
【0014】
図4は、位置ズレ検出装置60及びスロットマシン2の概略構成を示す機能ブロック図である。なお、スロットマシン2については、リールユニット12に関わる部分のみを示してある。リールユニット12の作動は基本的にCPU61、ROM62及びRAM63を含む制御部64によって管制される。スタートレバー21等の操作により作動するスタートスイッチセンサ65からの出力信号を受けて、CPU61はROM62に格納されたリール制御プログラムに基づいて第1〜第3リール9〜11を回転させる。
【0015】
ストップスイッチセンサ70〜72は、ストップボタン18〜20の内部に設けられ、ストップボタン18〜20の操作により作動する。これらストップスイッチセンサ70〜72の作動を受けると、ストップ信号発生部73はリールストップ信号をCPU61に向けて出力する。
【0016】
ステッピングモータ30〜32はCPU61から出力される駆動パルスに対して所定角度回転するようになっている。これにより、CPU61は各ドライバ74〜76に駆動パルスを供給することによって、第1〜第3リール9〜11の回転を実行させ、また駆動パルスの供給を停止することにより第1〜第3リール9〜11の回転を停止させることが可能となる。なお、図4では、第1〜第3リール9〜11とステッピングモータ30〜32とを便宜上、実線で囲って示してある。
【0017】
各リールには、その基準位置にインデックス9a、10a,11aが一体に形成され、その一回転ごとにフォトセンサ77〜79がそれぞれのインデックス9a〜11aの通過を光電検出する。フォトセンサ77〜79による検知信号は、リールごとのリセット信号としてCPU61に出力される。
【0018】
CPU61の内部には、ステッピングモータごとにパルスカウンタ(図示せず)が設けられ、各々のステッピングモータに供給された駆動パルスの個数を計数する。このパルスカウンタのカウント値は、フォトセンサ77〜79からのリセット信号が入力されるたびにクリアされ、再びアップカウントされる。したがって、それぞれのパルスカウンタには、各リールの回転に対応した駆動パルスの個数が逐次に更新されることになる。
【0019】
位置ズレ検出装置60は、CPU80、ROM81及びRAM82からなる制御部83の他に、識別子検出センサ85〜87から構成される。この位置ズレ検出装置60は、例えばスロットマシン2と電気的に接続されている。例えばストップボタン18〜20の操作によりリールストップ信号がCPU61に入力されると、CPU61は、位置ズレ検出装置60の制御部83に向けて、停止させるリールに設けられた設定値を出力する。これを受けて、CPU80は対応する識別子検出センサを作動させる。
【0020】
識別子検出センサ85〜87は、第1〜第3リール9〜11の前面に配置され、対応するリールが停止した場合に、基準位置に停止するカラーバーをそれぞれ検出する。これら識別子検出センサ85〜87は、例えばカラー判別センサ等の反射型のセンサが用いられる。この識別子検出センサ85〜87は、詳細は図示しないが、例えば赤色、緑色、青色のLEDが内蔵され、これらLEDを発光させることで、検査体に向けて白色光を照射する。そして、検査体であるリールテープ35により反射した検査光を受光する。なお、識別子検出センサ85〜87による検出位置は、スロットマシン2に設けられる中央の入賞ライン51とし、この位置を基準位置とする。これら識別子検出センサ85〜87によるカラーバーの検出信号は、CPU80に出力される。なお、識別子検出センサ85〜87は、赤色、緑色、青色のLEDが内蔵されたものに限定する必要はなく、例えば白色光を発する光源を有するものであってもよい。また、識別子がマークや文字の場合には、識別子検出センサには、CCDを用いることが可能である。
【0021】
位置ズレ判定部89は、識別子検出センサ85〜87からの検出信号を受けて作動し、入力される検出信号が上記カラーバーの何れであるかを特定し、特定されたカラーバーの色情報により、停止したリールが位置ズレしているか否か、位置ズレしている場合にはどのくらい位置ズレしているかを判定する。なお、ROM81には、カラーバーの色と、位置ズレに対するステッピングモータの駆動パルスの個数とがテーブルデータとして記憶されており、このテーブルデータを用いて、停止したリールの位置ズレ度合いを判定する。なお、この判定結果は、CPU80に出力された後に、図示しないモニタ等により表示される。
【0022】
次に、本発明の位置ズレ検出方法について、図5のフローチャートをもとに説明する。スタートレバー21の操作に基づいて作動するスタートスイッチセンサ65の検出信号を受けて、CPU61はROMに記憶されたリール制御プログラムに基づいて、各ドライバ74〜76に駆動パルス信号を出力する。これを受けて、ステッピングモータ30〜32がそれぞれ駆動し、各リールの回転が開始される。各リールが回転した後の所定時間が経過した後にストップボタン18〜20の操作を受けて、ストップ信号発生部73はリールストップ信号をCPU61に出力する。CPU61は、入力されたリールストップ信号に基づいて、操作されたストップボタンに対応するリールを駆動するステッピングモータに対して駆動パルスの出力を停止する。これにより、ステッピングモータの駆動が停止して、回転するリールが停止する。同時に、CPU61は位置ズレ検出装置60に向けて、停止させるリールに対応した設定値信号を出力する。
【0023】
停止させるリールを示す設定値が位置ズレ検出装置60に入力されると、CPU80は、対応する識別子検出センサを作動させる。識別子検出センサの作動により、赤色、緑色、青色のLEDが発光し、停止したリールに向けて白色光を照射する。照射された検査光はリールテープ35によって反射し、識別子検出センサによって受光される。なお、受光信号はCPU80に出力される。CPU80は受光信号を受けると位置ズレ判定部89を作動させ、受光信号から検出されたカラーバーの色情報を特定する。なお、リールテープ35に印刷されたカラーバーの色に応じて、上記3色の光の反射率が異なるため、リールテープを反射する検査光を受光することで、カラーバーの色を特定することができる。ROM31に記憶されたテーブルデータを参照して、停止したリールが位置ズレしている否か、位置ズレしている場合には、その位置ズレ度合いを判定する。
【0024】
例えば第1リール9が停止した場合に、識別子検出センサ85により検出された受光信号が、赤色のカラーバー43を示すものであれば、第1リールの停止の際にはが位置ズレしていないと判定する。一方、検出された受光信号が青色のカラーバー42を示すものであれば、第1リール9の回転方向に対して負方向に駆動パルス1個分位置ズレしていると判定する。また、検出された受光信号が黄緑色のカラーバー41を示すものであれば、第1リール9の回転方向に対して負方向に駆動パルス2個分位置ズレしていると判定する。
【0025】
また、検出された受光信号が緑色のカラーバー44を示すものであれば、第1リール9の回転方向に対して正方向に駆動パルス1個分位置ズレしていると判定する。また、検出された受光信号が水色のカラーバー45を示すものであれば、第1リール9の回転方向に対して正方向に駆動パルス2個分位置ズレしていると判定する。この判定は第2リール10、第3リール11でそれぞれで行われ、それぞれの判定結果はCPU80に出力された後にモニタ等により表示される。この判定結果の表示により、例えば位置ズレしていない場合には、リール制御プログラムが正しいものと判断したり、ステッピングモータの性能が基準範囲内にあるものと判断することができる。一方、停止するリールのいずれかで位置ズレしている場合には、リール制御プログラムを修正したり、位置ズレしたステッピングモータの性能が基準以下であると判断することが可能となる。これにより、実際に停止するリールの位置ズレしているか否か、また位置ズレしている場合にどのくらい位置ズレをしているかを検出することにより、リール停止プログラムの評価や、ステッピングモータの評価を行うことができる。
【0026】
本実施形態では、スロットマシンにリールユニットを組み込んで、各リールの停止時の位置ズレの有無を検出したが、これに限定する必要はなく、例えばリールユニットのみで停止するリールの位置ズレを検出してもよい。また、リールユニットを組み立てずに、1個のリール及びステッピングモータを使用して、停止するリールの位置ズレを検出するようにしてもよい。
【0027】
本実施形態では、検査用のリールテープを各リールに巻き付けて停止するリールの位置ズレの有無を検出したが、パチンコ店等の遊技場に配設されるスロットマシンに識別子検出センサを組み込んで、停止するリールが位置ズレをしている場合に、リールを回転させて位置補正を行うようにしてもよい。この場合、図6に示すように、リールテープ100の表側に複数の図柄を、リールテープ100の裏側に、検査用カラーバー101を、それぞれ印刷する。なお、この検査用カラーバー101は、本実施形態と同様に、上から、黄緑色のカラーバー102、青色のカラーバー103、赤色のカラーバー104、緑色のカラーバー105、水色のカラーバー106から構成され、それぞれのカラーバーの幅を、ステッピングモータの駆動パルス1個分の移動量から形成する。また、赤色のカラーバー104の幅方向の中心が、図柄1個分の領域100aの中心100bと一致するように印刷する。
【0028】
図7に示すように、リールテープ100が巻き付けられるリール本体110を、その周面が梯子状に形成されたリール本体とし、このリール本体110の周面に上記リールテープ100を巻き付ける。なお、リール本体110の周面を梯子状とすることで、リールテープ100の裏側に印刷された検査用カラーバー101を直接検出することができる。上記リールテープ100がリール本体110に巻き付けられたリールが3個、第1〜第3リール130〜132として、スロットマシンの内部に組み込まれる。なお、リール本体110の形状は上記に限定する必要はなく、例えばリール本体110を筒状から形成してもよい。この場合、透明なプラスチック等から形成する必要がある。
【0029】
図8は、スロットマシンの電気的構成を示す機能ブロック図である。なお、図8では、リールの回転及び停止の部分の機能についてのみ示し、他の機能については省略する。スロットマシンの作動は基本的にCPU120、ROM121及びRAM122を含む遊技制御部123によって管制される。CPU120は、スタートスイッチセンサ125から出力されるゲームスタート信号を受けて、ROM121に格納されたゲーム実行プログラムに基づいてゲームの処理を開始するとともに、リール制御プログラムに基づいて第1〜第3リール130〜132を回転させる。
【0030】
第1〜第3リール130〜132の各リールには、その基準位置にインデックス130a〜132aが一体に形成され、その一回転ごとにフォトセンサ145〜147がそれぞれのインデックス130a〜132aの通過を光電検出する。フォトセンサ145〜147による検知信号は、リールごとのリセット信号としてCPU120に出力される。なお、第1〜第3リール130〜132には、ステッピングモータ140〜142の駆動軸が圧入されており、ステッピングモータ140〜142の作動によって、これら第1〜第3リール130〜132が回転する。なお、図8では、第1〜第3リール130〜132とステッピングモータ140〜142とを便宜上、実線で囲って示してある。なお、CPU120の内部には、ステッピングモータごとにパルスカウンタ(図示せず)が設けられ、各々のステッピングモータに供給された駆動パルスの個数を計数する。これにより、フォトセンサ145〜147からのリセット信号が入力されるたびにクリアされ、再びアップカウントされる。CPU120は、リールごとにパルスカウンタのカウント値を監視することによって、例えば中央の入賞有効ライン上にどの図柄が移動してきているのかを識別することができ、また、どの程度リールを回転させれば目的の図柄がその入賞有効ライン上に移動してくるのかを予測することができる。なお、ストップスイッチセンサ150〜152がオンになることを受けてストップ信号発生部153からCPU120にストップ信号が入力されると、CPU120は決定された停止図柄を基に、駆動パルスの供給を停止する。
【0031】
識別子検出センサ155〜157は、第1〜第3リール130〜132の内部に配置され、第1〜第3リール130〜132が停止した際に、それぞれのリールの検査用カラーバー101のいずれかを検出するために設けられる。これら識別子検出センサ155〜157は、反射型のセンサが用いられ、例えば赤色光、緑色光、青色光の3色の検査光を検査体に向けて照射し、検査体から反射する検査光を検出する。図9は、第1リール130の内部に設けられる識別子検出センサ155の検出位置の一例を示し、例えば、その検出位置は中央の入賞ライン160上とする。図示はしないが、第2リール151及び第3リール152の内部にも、識別子検出センサ156,157が配置されるものとする。なお、リールの検出位置は上記に限定する必要はなく、リールの構成等を考慮して適宜の位置で行うことができるものとする。
【0032】
位置ズレ判定部158は、識別子検出センサ155〜157からの検出信号を受けて、この検出信号から、中央の入賞ライン160上に停止するカラーバーの情報を読み取って、停止するリールが位置ズレしているか否かを判定するための設けられている。なお、遊技制御部123のROM121には、各カラーバーの色情報と、カラーバーに応じた位置ズレ度合いを示す駆動パルスの個数とがテーブルデータとして記憶されており、位置ズレ判定部158は、テーブルデータを参照して、検出信号から特定したカラーバーの色情報から、停止するリールが位置ズレしているか否かを判定する。そして、この判定結果をCPU120に出力する。なお、停止したリールで位置ズレしている場合、CPU120はドライバを介してステッピングモータを駆動させ、停止したリールの位置補正を行う。
【0033】
次に、スロットマシンに組み込んだ場合の形態の作用を図10のフローチャートを基に説明する。メダルベット後の図示しないスタートレバーの操作が行われると、ステッピングモータ140〜142の駆動により、第1〜第3リール130〜132のそれぞれが回転する。そして、ストップボタンの操作時のストップスイッチセンサ150〜152がオンとなるとストップ信号発生部153からCPU120にストップ信号が出力される。これを受けて、CPU120は対応するステッピングモータに対して駆動パルスの供給を停止する。これにより、対応するリールが停止する。リールが停止すると、対応する識別子検出センサが作動して、内蔵された赤色、緑色、青色のLEDが点灯して、リールテープに向けて白色光を照射する。上記検査光は検査体となるリールテープで反射した後に、識別子検出センサにより受光される。識別子検出センサで受光されると、その受光信号をCPU120に向けて出力する。
【0034】
CPU120は、識別子検出センサからの受光信号を受けて、位置ズレ判定部158を作動させる。位置ズレ判定部158は、受光信号から対応するカラーバーの色を特定する。なお、リールテープに印刷されたカラーバーの色に応じて、上記3色の光の反射率が異なるため、リールテープによって反射する検査光を受光することで、カラーバーの色を特定することができる。
【0035】
例えば第1リール130が停止した場合に、位置ズレ判定部158によって、識別子検出センサ155により受光された受光信号が検査用カラーバー101のうち、赤色のカラーバー104を示す場合には、停止した第1リール130は位置ズレしていないものと判定する。例えば識別子検出センサ155から出力された検出信号が青色のカラーバー103である場合には、第1リール130の回転方向に対して負方向に駆動パルスの1個分ずれていると判定する。この判定を受けて、CPU120は駆動パルス1個分だけステッピングモータ140を第1リール130の回転方向に対して正方向に駆動させる。同様にして、黄緑色のカラーバー102である場合には、負方向に駆動パルスの2個分ずれていると判定し、ステッピングモータ140を駆動パルス2個分、第1リールの回転方向に対して正方向に駆動させる。
【0036】
一方、識別子検出センサ155から出力された受光信号から緑色のカラーバー105であると判定された場合には、第1リール130の回転方向に対して正方向に駆動パルスの1個分ずれていると判定し、ステッピングモータ140を第1リール130の回転方向に対して負方向に駆動パルス1個分駆動させる。同様にして、受光信号が水色のカラーバー106であると判定された場合、第1リールの回転方向に対して正方向に駆動パルスの2個分ずれていると判定するので、ステッピングモータ140を第1リール130の回転方向に対して負方向に駆動パルス2個分駆動させる。同様にして、第2リール131、第3リール132の停止時にも停止したリールが位置ズレしているか否かを判定し、位置ズレしている場合には、停止したリールの位置補正を行う。これにより、停止したリールが位置ズレしているか否かを自動的に検出することができるとともに、位置ズレしている場合には位置補正を行うことが可能となる。これにより、停止するリールの位置ズレによって生じる図柄の表示態様の違和感を抑制することができる。
【0037】
また、停止したリールが位置ズレしている場合に、位置ズレに対応する駆動パルスの個数分ステッピングモータを駆動させてリールの位置補正を行う他に、次回のリールの回転時に駆動パルス数の補正等を行うことできる。また、詳細は省略するが、ROMに補正プログラムを設け、停止したリールが位置ズレした場合に、この補正プログラムを使用して停止時に位置ズレしたリールの駆動パルスの個数を調整してもよい。これにより、スロットマシンに組み込まれたリールの起動不良を減らすことができる。
【0038】
本実施形態では、識別子として検査用のカラーバーを用いたが、これに限定する必要はなく、マークや絵、数字等を用いてもよい。この場合、識別子検出センサとして、例えばCCD等の撮像素子を用いる必要がある。
【0039】
本実施形態では、遊技機としてスロットマシンの例を取り上げたが、これに限定する必要はなく、例えば機械式リールを組み込んだパチンコ機に本実施形態を用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明の位置ズレ検出方法によれば、リールの外周に巻き付けられるリールテープに配置される図柄1個分の領域のそれぞれに、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を複数隣り合うように配置するとともに、前記リールの停止時に、予め設けられた基準位置に停止する識別子を検知する識別子検出センサと、前記識別子検出センサにより検出された識別子から前記リールの停止時における位置ズレを判定する判定手段とを設け、前記判定手段は、前記識別子検出センサからの検出信号を識別子情報に変換するステップと、前記識別子情報と、予め登録された識別子情報のいずれかであるかを判定するステップと、前記判定による判定結果により、停止したリールの位置がずれているか否かを判定するステップとを実行するようにしたから、リールを停止させる際の制御プログラムの評価や、ステッピングモータの評価を自動で行うことができる。
【0041】
また、本発明の位置ズレ検出装置によれば、リールの外周に巻き付けられるリールテープに、図柄1個分の領域のそれぞれに、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を複数隣り合うように配置するとともに、前記リールの停止時に、予め設けられた基準位置に位置する識別子を検出する識別子検出センサと、前記識別子検出センサにより検出された識別子から前記リールの停止時における位置ズレを判定する判定手段とを備え、前記判定手段による判定結果を所定の表示装置にて表示可能としたから、試作段階での制御プログラムの評価等を簡易な装置で行うことができる。
【0042】
また、本発明の遊技機によれば、リールに巻き付けられるリールテープの外側又は内側のいずれか一方に、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を、図柄1個分の領域に複数隣り合うように配置するとともに、前記リールに設けられ、前記前記リールの停止時に予め設定された基準位置に停止する識別子を検出する検出センサと、前記検出センサからの検出信号を識別子情報に変換し、その識別子情報と前記基準位置に停止すべき識別子情報とを比較して、停止したリールが位置ズレしているか否かを判定する判定手段とを備えたから、遊技場に配設された場合に、停止したリールが位置ズレしたときでも、自動的に位置補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したスロットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】リールユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図3】リールの構成を示す斜視図である。
【図4】位置ズレ検出装置及びスロットマシンの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図5】位置ズレ検査方法の流れを示すフローチャートである。
【図6】識別子検出センサをスロットマシンに組み込む場合のリールテープの構成を示す正面図である。
【図7】リールの構成を分解して示す斜視図である。
【図8】スロットマシンの電気的構成の一部を示す機能ブロック図である。
【図9】識別子検出センサの配置位置を示す斜視図である。
【図10】位置ズレ検出の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 スロットマシン
9,130 第1リール
10,131 第2リール
11,132 第3リール
30〜32,140〜142 ステッピングモータ
40,101 検査用カラーバー
85〜87,155〜157 識別子検出センサ
89,158 位置ズレ判定部
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシン等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシンはパチスロ機と称され、その遊技媒体となっているメダルに一定の価値が与えられて、ゲーム(遊技)を行って獲得したメダルを種々の景品に交換することができる。このパチスロ機には、リールや該リールを回転又は停止させるためのステッピングモータ等を有するリールユニットが内蔵されており、回転するリールを停止させた場合に、リールユニットの前方に設けられた表示窓を介して停止表示される図柄の組み合わせにより、入賞の有無が遊技者に告知される。
【0003】
このようなリールユニットに組み込まれるリールには、インデックス等の位置検出片が設けられている。このインデックスはフォトインタラプタ等の検出センサにより検出されることで、リールの1回転を検出するとともに、リールに設けられた図柄がどの位置にあるかを特定することができるようになっている。そして、例えばストップボタンの操作等の停止信号により、回転するリールを内部で決定された停止位置で停止させるように停止制御される。なお、リールを停止させると、1個の図柄が配置される領域の幅方向の中心と、入賞ライン(横に並んだ3つの図柄を結んだライン)とが一致するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記停止信号により回転するリールを上記制御プログラムを用いて停止させる場合、回転するリールには慣性モーメントが生じているため、例えば上記領域の中心が、入賞ラインに対してずれて停止する、所謂位置ズレが発生するという問題がある。なお、メインCPUは、リールの位置をステッピングモータを駆動するための駆動パルスの個数のみで把握しているので、実際に停止したリールの位置を把握することができず、上記位置ズレが生じても位置ズレに対する処理を行うことができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記背景を考慮してなされたもので、実際に停止するリールの位置を把握することができるようにするとともに、停止するリールの位置ズレが生じた場合に、その位置ズレを補正することができるようにした位置ズレ検出方法、及び位置ズレ検出装置及び遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の位置ズレ検出方法は、遊技機の内部に組み込まれたリールが停止した場合に位置ズレを検出するものであり、前記リールの外周に巻き付けられるリールテープに配置される図柄1個分の領域のそれぞれに、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を複数隣り合うように配置するとともに、前記リールの停止時に、予め設けられた基準位置に停止する識別子を検知する識別子検出センサと、前記識別子検出センサにより検出された識別子から前記リールの停止時における位置ズレを判定する判定手段とを設け、前記判定手段は、前記識別子検出センサからの検出信号を識別子情報に変換するステップと、前記識別子情報と、予め登録された識別子情報のいずれかであるかを判定するステップと、前記判定による判定結果により、停止したリールの位置がずれているか否かを判定するステップとを実行するものである。
【0007】
また、本発明の位置ズレ検出装置は、停止したリールの位置ズレを検出するものであり、前記リールの外周に巻き付けられるリールテープに配置される図柄1個分の領域のそれぞれに、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を複数隣り合うように配置するとともに、前記リールの停止時に、予め設けられた基準位置に位置する識別子を検出する識別子検出センサと、前記識別子検出センサにより検出された識別子から前記リールの停止時における位置ズレを判定する判定手段とを備え、前記判定手段による判定結果を所定の表示装置にて表示可能とするものである。
【0008】
また、本発明のリール停止位置のズレ検出方法は、遊技機の内部に設けられ、所定条件を満足した場合に、ステッピングモータにより回転及び停止動作が行われるものであり、 前記リールの外周に巻き付けられるシンボルシートのシンボル1個分の領域のそれぞれに、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を複数隣り合うように配置するとともに、前記リールの停止時に、予め設定された基準位置に停止する識別子を検知する識別子検出センサと、前記識別子検出センサにより検出された識別子から前記リールの停止時における位置ズレを判定する判定手段とを設け、前記判定手段は、前記識別子検出センサからの検出信号を識別子情報に変換するステップと、前記識別子情報と、予め登録された識別子情報のいずれかであるかを判定するステップと、前記判定による判定結果により、停止したリールの位置がずれているか否かを判定するステップとを実行するものである。
【0009】
また、本発明の遊技機は、複数の図柄が配列されたリールを回転及び停止させ、表示された図柄の組合せによって入賞か否かが告知されるものであり、前記リールに巻き付けられるリールテープの外側又は内側のいずれか一方に、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を、図柄1個分の領域に複数隣り合うように配置するとともに、前記リールに設けられ、前記リールの停止時に予め設定された基準位置に停止する識別子を検出する検出センサと、前記検出センサからの検出信号を識別子情報に変換し、その識別子情報と前記基準位置に停止すべき識別子情報とを比較して、停止したリールが位置ズレしているか否かを判定する判定手段とを備えたものである。
【0010】
なお、停止したリールが位置ズレしている場合には、前記リールを回転させるためのステッピングモータの駆動パルスの個数に変換し、変換された駆動パルスの個数をカウントすることが好ましい。また、停止したリールが位置ズレしている場合には、位置ズレした駆動パルスの個数分だけステッピングモータを駆動して、停止したリールの停止位置を補正することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、スロットマシン2の前面には、表示窓3、LCDパネル4が設けられた前面扉5が設けられている。表示窓3の奥には、第1〜第3リール9〜11が回転自在に組み込まれたリールユニット12が配設されている(図2参照)。この表示窓の下方の部分には、MAXベットボタン15、1ベットボタン16の他に、ストップボタン18〜20、スタートレバー21、ペイアウトボタン22等の各種の操作ボタンの他に、メダル投入口23が設けられている。なお、上記操作ボタンの機能については周知であるため、その詳細を省略する。この前面扉5の下部には、スロットマシン2で遊技を行って入賞を得られた場合に、その入賞に対する配当枚数のメダルを払い出すためのメダル払出し口24及びメダル受け皿25が設けられる。
【0012】
図2は、リールユニットの構成を示す斜視図である。リールユニット12は、3つのリール第1〜第3リール9〜11と、これらリール9〜11を駆動させるためのステッピングモータ30〜32、ステッピングモータ30〜32を支持する支持部材33と、フレーム34から構成される。第1〜第3リール9〜11は同様な構成をしており、以下、リールの構成については、第1リール9を例に説明する。図3に示すように、第1リール9は、リールテープ35と、リールテープ35が巻き付けられるリール本体36とから構成される。リールテープ32は、シート状の部材を帯状に形成したものであり、例えば薄い金属板や合成樹脂製のフィルム等によって形成されている。
【0013】
リールテープ35は、図柄の個数分の領域35aに区分けされており、そのそれぞれの領域35aのほぼ中央には、図示はしないが図柄の位置を示す数字が、その右端には検査用カラーバー40が、それぞれ印刷されている。検査用カラーバー40は、上から、黄緑色のカラーバー41、青色のカラーバー42、赤色のカラーバー43、緑色のカラーバー44、水色のカラーバー45から構成され、それぞれのカラーバーの幅は、ステッピングモータ30の駆動パルス1個分の移動量と等しくなるように形成されている。これらカラーバーのうち、赤色のカラーバー43の幅方向の中心が、領域35aの中心(図3中一点鎖線)50と一致するようになっている。なお、このようなリールテープ35が巻き付けられたリールは、上記領域35aの中心が、スロットマシン2の入賞ラインのうち中央の入賞ライン51と一致するように、リールユニットに組み込まれる(図1参照)。なお、検査用カラーバー40を構成するカラーバーの個数やそれぞれのカラーバーの色は、上記に限定する必要はなく、適宜設定することが可能である。なお、隣り合うカラーバーの色が同系色である(例えば、青色のカラーバーと水色のカラーバーを隣り合うように配置する)場合には、濃淡の差が明瞭となる色を用いることが好ましい。
【0014】
図4は、位置ズレ検出装置60及びスロットマシン2の概略構成を示す機能ブロック図である。なお、スロットマシン2については、リールユニット12に関わる部分のみを示してある。リールユニット12の作動は基本的にCPU61、ROM62及びRAM63を含む制御部64によって管制される。スタートレバー21等の操作により作動するスタートスイッチセンサ65からの出力信号を受けて、CPU61はROM62に格納されたリール制御プログラムに基づいて第1〜第3リール9〜11を回転させる。
【0015】
ストップスイッチセンサ70〜72は、ストップボタン18〜20の内部に設けられ、ストップボタン18〜20の操作により作動する。これらストップスイッチセンサ70〜72の作動を受けると、ストップ信号発生部73はリールストップ信号をCPU61に向けて出力する。
【0016】
ステッピングモータ30〜32はCPU61から出力される駆動パルスに対して所定角度回転するようになっている。これにより、CPU61は各ドライバ74〜76に駆動パルスを供給することによって、第1〜第3リール9〜11の回転を実行させ、また駆動パルスの供給を停止することにより第1〜第3リール9〜11の回転を停止させることが可能となる。なお、図4では、第1〜第3リール9〜11とステッピングモータ30〜32とを便宜上、実線で囲って示してある。
【0017】
各リールには、その基準位置にインデックス9a、10a,11aが一体に形成され、その一回転ごとにフォトセンサ77〜79がそれぞれのインデックス9a〜11aの通過を光電検出する。フォトセンサ77〜79による検知信号は、リールごとのリセット信号としてCPU61に出力される。
【0018】
CPU61の内部には、ステッピングモータごとにパルスカウンタ(図示せず)が設けられ、各々のステッピングモータに供給された駆動パルスの個数を計数する。このパルスカウンタのカウント値は、フォトセンサ77〜79からのリセット信号が入力されるたびにクリアされ、再びアップカウントされる。したがって、それぞれのパルスカウンタには、各リールの回転に対応した駆動パルスの個数が逐次に更新されることになる。
【0019】
位置ズレ検出装置60は、CPU80、ROM81及びRAM82からなる制御部83の他に、識別子検出センサ85〜87から構成される。この位置ズレ検出装置60は、例えばスロットマシン2と電気的に接続されている。例えばストップボタン18〜20の操作によりリールストップ信号がCPU61に入力されると、CPU61は、位置ズレ検出装置60の制御部83に向けて、停止させるリールに設けられた設定値を出力する。これを受けて、CPU80は対応する識別子検出センサを作動させる。
【0020】
識別子検出センサ85〜87は、第1〜第3リール9〜11の前面に配置され、対応するリールが停止した場合に、基準位置に停止するカラーバーをそれぞれ検出する。これら識別子検出センサ85〜87は、例えばカラー判別センサ等の反射型のセンサが用いられる。この識別子検出センサ85〜87は、詳細は図示しないが、例えば赤色、緑色、青色のLEDが内蔵され、これらLEDを発光させることで、検査体に向けて白色光を照射する。そして、検査体であるリールテープ35により反射した検査光を受光する。なお、識別子検出センサ85〜87による検出位置は、スロットマシン2に設けられる中央の入賞ライン51とし、この位置を基準位置とする。これら識別子検出センサ85〜87によるカラーバーの検出信号は、CPU80に出力される。なお、識別子検出センサ85〜87は、赤色、緑色、青色のLEDが内蔵されたものに限定する必要はなく、例えば白色光を発する光源を有するものであってもよい。また、識別子がマークや文字の場合には、識別子検出センサには、CCDを用いることが可能である。
【0021】
位置ズレ判定部89は、識別子検出センサ85〜87からの検出信号を受けて作動し、入力される検出信号が上記カラーバーの何れであるかを特定し、特定されたカラーバーの色情報により、停止したリールが位置ズレしているか否か、位置ズレしている場合にはどのくらい位置ズレしているかを判定する。なお、ROM81には、カラーバーの色と、位置ズレに対するステッピングモータの駆動パルスの個数とがテーブルデータとして記憶されており、このテーブルデータを用いて、停止したリールの位置ズレ度合いを判定する。なお、この判定結果は、CPU80に出力された後に、図示しないモニタ等により表示される。
【0022】
次に、本発明の位置ズレ検出方法について、図5のフローチャートをもとに説明する。スタートレバー21の操作に基づいて作動するスタートスイッチセンサ65の検出信号を受けて、CPU61はROMに記憶されたリール制御プログラムに基づいて、各ドライバ74〜76に駆動パルス信号を出力する。これを受けて、ステッピングモータ30〜32がそれぞれ駆動し、各リールの回転が開始される。各リールが回転した後の所定時間が経過した後にストップボタン18〜20の操作を受けて、ストップ信号発生部73はリールストップ信号をCPU61に出力する。CPU61は、入力されたリールストップ信号に基づいて、操作されたストップボタンに対応するリールを駆動するステッピングモータに対して駆動パルスの出力を停止する。これにより、ステッピングモータの駆動が停止して、回転するリールが停止する。同時に、CPU61は位置ズレ検出装置60に向けて、停止させるリールに対応した設定値信号を出力する。
【0023】
停止させるリールを示す設定値が位置ズレ検出装置60に入力されると、CPU80は、対応する識別子検出センサを作動させる。識別子検出センサの作動により、赤色、緑色、青色のLEDが発光し、停止したリールに向けて白色光を照射する。照射された検査光はリールテープ35によって反射し、識別子検出センサによって受光される。なお、受光信号はCPU80に出力される。CPU80は受光信号を受けると位置ズレ判定部89を作動させ、受光信号から検出されたカラーバーの色情報を特定する。なお、リールテープ35に印刷されたカラーバーの色に応じて、上記3色の光の反射率が異なるため、リールテープを反射する検査光を受光することで、カラーバーの色を特定することができる。ROM31に記憶されたテーブルデータを参照して、停止したリールが位置ズレしている否か、位置ズレしている場合には、その位置ズレ度合いを判定する。
【0024】
例えば第1リール9が停止した場合に、識別子検出センサ85により検出された受光信号が、赤色のカラーバー43を示すものであれば、第1リールの停止の際にはが位置ズレしていないと判定する。一方、検出された受光信号が青色のカラーバー42を示すものであれば、第1リール9の回転方向に対して負方向に駆動パルス1個分位置ズレしていると判定する。また、検出された受光信号が黄緑色のカラーバー41を示すものであれば、第1リール9の回転方向に対して負方向に駆動パルス2個分位置ズレしていると判定する。
【0025】
また、検出された受光信号が緑色のカラーバー44を示すものであれば、第1リール9の回転方向に対して正方向に駆動パルス1個分位置ズレしていると判定する。また、検出された受光信号が水色のカラーバー45を示すものであれば、第1リール9の回転方向に対して正方向に駆動パルス2個分位置ズレしていると判定する。この判定は第2リール10、第3リール11でそれぞれで行われ、それぞれの判定結果はCPU80に出力された後にモニタ等により表示される。この判定結果の表示により、例えば位置ズレしていない場合には、リール制御プログラムが正しいものと判断したり、ステッピングモータの性能が基準範囲内にあるものと判断することができる。一方、停止するリールのいずれかで位置ズレしている場合には、リール制御プログラムを修正したり、位置ズレしたステッピングモータの性能が基準以下であると判断することが可能となる。これにより、実際に停止するリールの位置ズレしているか否か、また位置ズレしている場合にどのくらい位置ズレをしているかを検出することにより、リール停止プログラムの評価や、ステッピングモータの評価を行うことができる。
【0026】
本実施形態では、スロットマシンにリールユニットを組み込んで、各リールの停止時の位置ズレの有無を検出したが、これに限定する必要はなく、例えばリールユニットのみで停止するリールの位置ズレを検出してもよい。また、リールユニットを組み立てずに、1個のリール及びステッピングモータを使用して、停止するリールの位置ズレを検出するようにしてもよい。
【0027】
本実施形態では、検査用のリールテープを各リールに巻き付けて停止するリールの位置ズレの有無を検出したが、パチンコ店等の遊技場に配設されるスロットマシンに識別子検出センサを組み込んで、停止するリールが位置ズレをしている場合に、リールを回転させて位置補正を行うようにしてもよい。この場合、図6に示すように、リールテープ100の表側に複数の図柄を、リールテープ100の裏側に、検査用カラーバー101を、それぞれ印刷する。なお、この検査用カラーバー101は、本実施形態と同様に、上から、黄緑色のカラーバー102、青色のカラーバー103、赤色のカラーバー104、緑色のカラーバー105、水色のカラーバー106から構成され、それぞれのカラーバーの幅を、ステッピングモータの駆動パルス1個分の移動量から形成する。また、赤色のカラーバー104の幅方向の中心が、図柄1個分の領域100aの中心100bと一致するように印刷する。
【0028】
図7に示すように、リールテープ100が巻き付けられるリール本体110を、その周面が梯子状に形成されたリール本体とし、このリール本体110の周面に上記リールテープ100を巻き付ける。なお、リール本体110の周面を梯子状とすることで、リールテープ100の裏側に印刷された検査用カラーバー101を直接検出することができる。上記リールテープ100がリール本体110に巻き付けられたリールが3個、第1〜第3リール130〜132として、スロットマシンの内部に組み込まれる。なお、リール本体110の形状は上記に限定する必要はなく、例えばリール本体110を筒状から形成してもよい。この場合、透明なプラスチック等から形成する必要がある。
【0029】
図8は、スロットマシンの電気的構成を示す機能ブロック図である。なお、図8では、リールの回転及び停止の部分の機能についてのみ示し、他の機能については省略する。スロットマシンの作動は基本的にCPU120、ROM121及びRAM122を含む遊技制御部123によって管制される。CPU120は、スタートスイッチセンサ125から出力されるゲームスタート信号を受けて、ROM121に格納されたゲーム実行プログラムに基づいてゲームの処理を開始するとともに、リール制御プログラムに基づいて第1〜第3リール130〜132を回転させる。
【0030】
第1〜第3リール130〜132の各リールには、その基準位置にインデックス130a〜132aが一体に形成され、その一回転ごとにフォトセンサ145〜147がそれぞれのインデックス130a〜132aの通過を光電検出する。フォトセンサ145〜147による検知信号は、リールごとのリセット信号としてCPU120に出力される。なお、第1〜第3リール130〜132には、ステッピングモータ140〜142の駆動軸が圧入されており、ステッピングモータ140〜142の作動によって、これら第1〜第3リール130〜132が回転する。なお、図8では、第1〜第3リール130〜132とステッピングモータ140〜142とを便宜上、実線で囲って示してある。なお、CPU120の内部には、ステッピングモータごとにパルスカウンタ(図示せず)が設けられ、各々のステッピングモータに供給された駆動パルスの個数を計数する。これにより、フォトセンサ145〜147からのリセット信号が入力されるたびにクリアされ、再びアップカウントされる。CPU120は、リールごとにパルスカウンタのカウント値を監視することによって、例えば中央の入賞有効ライン上にどの図柄が移動してきているのかを識別することができ、また、どの程度リールを回転させれば目的の図柄がその入賞有効ライン上に移動してくるのかを予測することができる。なお、ストップスイッチセンサ150〜152がオンになることを受けてストップ信号発生部153からCPU120にストップ信号が入力されると、CPU120は決定された停止図柄を基に、駆動パルスの供給を停止する。
【0031】
識別子検出センサ155〜157は、第1〜第3リール130〜132の内部に配置され、第1〜第3リール130〜132が停止した際に、それぞれのリールの検査用カラーバー101のいずれかを検出するために設けられる。これら識別子検出センサ155〜157は、反射型のセンサが用いられ、例えば赤色光、緑色光、青色光の3色の検査光を検査体に向けて照射し、検査体から反射する検査光を検出する。図9は、第1リール130の内部に設けられる識別子検出センサ155の検出位置の一例を示し、例えば、その検出位置は中央の入賞ライン160上とする。図示はしないが、第2リール151及び第3リール152の内部にも、識別子検出センサ156,157が配置されるものとする。なお、リールの検出位置は上記に限定する必要はなく、リールの構成等を考慮して適宜の位置で行うことができるものとする。
【0032】
位置ズレ判定部158は、識別子検出センサ155〜157からの検出信号を受けて、この検出信号から、中央の入賞ライン160上に停止するカラーバーの情報を読み取って、停止するリールが位置ズレしているか否かを判定するための設けられている。なお、遊技制御部123のROM121には、各カラーバーの色情報と、カラーバーに応じた位置ズレ度合いを示す駆動パルスの個数とがテーブルデータとして記憶されており、位置ズレ判定部158は、テーブルデータを参照して、検出信号から特定したカラーバーの色情報から、停止するリールが位置ズレしているか否かを判定する。そして、この判定結果をCPU120に出力する。なお、停止したリールで位置ズレしている場合、CPU120はドライバを介してステッピングモータを駆動させ、停止したリールの位置補正を行う。
【0033】
次に、スロットマシンに組み込んだ場合の形態の作用を図10のフローチャートを基に説明する。メダルベット後の図示しないスタートレバーの操作が行われると、ステッピングモータ140〜142の駆動により、第1〜第3リール130〜132のそれぞれが回転する。そして、ストップボタンの操作時のストップスイッチセンサ150〜152がオンとなるとストップ信号発生部153からCPU120にストップ信号が出力される。これを受けて、CPU120は対応するステッピングモータに対して駆動パルスの供給を停止する。これにより、対応するリールが停止する。リールが停止すると、対応する識別子検出センサが作動して、内蔵された赤色、緑色、青色のLEDが点灯して、リールテープに向けて白色光を照射する。上記検査光は検査体となるリールテープで反射した後に、識別子検出センサにより受光される。識別子検出センサで受光されると、その受光信号をCPU120に向けて出力する。
【0034】
CPU120は、識別子検出センサからの受光信号を受けて、位置ズレ判定部158を作動させる。位置ズレ判定部158は、受光信号から対応するカラーバーの色を特定する。なお、リールテープに印刷されたカラーバーの色に応じて、上記3色の光の反射率が異なるため、リールテープによって反射する検査光を受光することで、カラーバーの色を特定することができる。
【0035】
例えば第1リール130が停止した場合に、位置ズレ判定部158によって、識別子検出センサ155により受光された受光信号が検査用カラーバー101のうち、赤色のカラーバー104を示す場合には、停止した第1リール130は位置ズレしていないものと判定する。例えば識別子検出センサ155から出力された検出信号が青色のカラーバー103である場合には、第1リール130の回転方向に対して負方向に駆動パルスの1個分ずれていると判定する。この判定を受けて、CPU120は駆動パルス1個分だけステッピングモータ140を第1リール130の回転方向に対して正方向に駆動させる。同様にして、黄緑色のカラーバー102である場合には、負方向に駆動パルスの2個分ずれていると判定し、ステッピングモータ140を駆動パルス2個分、第1リールの回転方向に対して正方向に駆動させる。
【0036】
一方、識別子検出センサ155から出力された受光信号から緑色のカラーバー105であると判定された場合には、第1リール130の回転方向に対して正方向に駆動パルスの1個分ずれていると判定し、ステッピングモータ140を第1リール130の回転方向に対して負方向に駆動パルス1個分駆動させる。同様にして、受光信号が水色のカラーバー106であると判定された場合、第1リールの回転方向に対して正方向に駆動パルスの2個分ずれていると判定するので、ステッピングモータ140を第1リール130の回転方向に対して負方向に駆動パルス2個分駆動させる。同様にして、第2リール131、第3リール132の停止時にも停止したリールが位置ズレしているか否かを判定し、位置ズレしている場合には、停止したリールの位置補正を行う。これにより、停止したリールが位置ズレしているか否かを自動的に検出することができるとともに、位置ズレしている場合には位置補正を行うことが可能となる。これにより、停止するリールの位置ズレによって生じる図柄の表示態様の違和感を抑制することができる。
【0037】
また、停止したリールが位置ズレしている場合に、位置ズレに対応する駆動パルスの個数分ステッピングモータを駆動させてリールの位置補正を行う他に、次回のリールの回転時に駆動パルス数の補正等を行うことできる。また、詳細は省略するが、ROMに補正プログラムを設け、停止したリールが位置ズレした場合に、この補正プログラムを使用して停止時に位置ズレしたリールの駆動パルスの個数を調整してもよい。これにより、スロットマシンに組み込まれたリールの起動不良を減らすことができる。
【0038】
本実施形態では、識別子として検査用のカラーバーを用いたが、これに限定する必要はなく、マークや絵、数字等を用いてもよい。この場合、識別子検出センサとして、例えばCCD等の撮像素子を用いる必要がある。
【0039】
本実施形態では、遊技機としてスロットマシンの例を取り上げたが、これに限定する必要はなく、例えば機械式リールを組み込んだパチンコ機に本実施形態を用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明の位置ズレ検出方法によれば、リールの外周に巻き付けられるリールテープに配置される図柄1個分の領域のそれぞれに、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を複数隣り合うように配置するとともに、前記リールの停止時に、予め設けられた基準位置に停止する識別子を検知する識別子検出センサと、前記識別子検出センサにより検出された識別子から前記リールの停止時における位置ズレを判定する判定手段とを設け、前記判定手段は、前記識別子検出センサからの検出信号を識別子情報に変換するステップと、前記識別子情報と、予め登録された識別子情報のいずれかであるかを判定するステップと、前記判定による判定結果により、停止したリールの位置がずれているか否かを判定するステップとを実行するようにしたから、リールを停止させる際の制御プログラムの評価や、ステッピングモータの評価を自動で行うことができる。
【0041】
また、本発明の位置ズレ検出装置によれば、リールの外周に巻き付けられるリールテープに、図柄1個分の領域のそれぞれに、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を複数隣り合うように配置するとともに、前記リールの停止時に、予め設けられた基準位置に位置する識別子を検出する識別子検出センサと、前記識別子検出センサにより検出された識別子から前記リールの停止時における位置ズレを判定する判定手段とを備え、前記判定手段による判定結果を所定の表示装置にて表示可能としたから、試作段階での制御プログラムの評価等を簡易な装置で行うことができる。
【0042】
また、本発明の遊技機によれば、リールに巻き付けられるリールテープの外側又は内側のいずれか一方に、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を、図柄1個分の領域に複数隣り合うように配置するとともに、前記リールに設けられ、前記前記リールの停止時に予め設定された基準位置に停止する識別子を検出する検出センサと、前記検出センサからの検出信号を識別子情報に変換し、その識別子情報と前記基準位置に停止すべき識別子情報とを比較して、停止したリールが位置ズレしているか否かを判定する判定手段とを備えたから、遊技場に配設された場合に、停止したリールが位置ズレしたときでも、自動的に位置補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したスロットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】リールユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図3】リールの構成を示す斜視図である。
【図4】位置ズレ検出装置及びスロットマシンの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図5】位置ズレ検査方法の流れを示すフローチャートである。
【図6】識別子検出センサをスロットマシンに組み込む場合のリールテープの構成を示す正面図である。
【図7】リールの構成を分解して示す斜視図である。
【図8】スロットマシンの電気的構成の一部を示す機能ブロック図である。
【図9】識別子検出センサの配置位置を示す斜視図である。
【図10】位置ズレ検出の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 スロットマシン
9,130 第1リール
10,131 第2リール
11,132 第3リール
30〜32,140〜142 ステッピングモータ
40,101 検査用カラーバー
85〜87,155〜157 識別子検出センサ
89,158 位置ズレ判定部
Claims (5)
- 遊技機の内部に組み込まれたリールを回転及び停止させ、停止したリールの位置ズレを検出する位置ズレ検出方法において、
前記リールの外周に巻き付けられるリールテープに配置される図柄1個分の領域のそれぞれに、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を複数隣り合うように配置するとともに、
前記リールの停止時に、予め設けられた基準位置に停止する識別子を検知する識別子検出センサと、前記識別子検出センサにより検出された識別子から前記リールの停止時における位置ズレを判定する判定手段とを設け、
前記判定手段は、前記識別子検出センサからの検出信号を識別子情報に変換するステップと、
前記識別子情報と、予め登録された識別子情報のいずれかであるかを判定するステップと、
前記判定による判定結果により、停止したリールの位置がずれているか否かを判定するステップとを実行することを特徴とする位置ズレ検出方法。 - 遊技機の内部に組み込まれたリールを回転及び停止させ、停止したリールの位置ズレを検出する位置ズレ検出装置において、
前記リールの外周に巻き付けられるリールテープに配置される図柄1個分の領域のそれぞれに、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を複数隣り合うように配置するとともに、
前記リールの停止時に、予め設けられた基準位置に位置する識別子を検出する識別子検出センサと、
前記識別子検出センサにより検出された識別子から前記リールの停止時における位置ズレを判定する判定手段とを備え、
前記判定手段による判定結果を所定の表示装置にて表示可能とすることを特徴とする位置ズレ検出装置。 - 複数の図柄が配列されたリールを回転及び停止させ、表示された図柄の組合せによって入賞か否かが告知される遊技機において、
前記リールに巻き付けられるリールテープの外側又は内側のいずれか一方に、前記リールの回転方向に対して所定の幅を有する識別子を、図柄1個分の領域に複数隣り合うように配置するとともに、
前記リールに設けられ、前記前記リールの停止時に予め設定された基準位置に停止する識別子を検出する検出センサと、
前記検出センサからの検出信号を識別子情報に変換し、その識別子情報と前記基準位置に停止すべき識別子情報とを比較して、停止したリールが位置ズレしているか否かを判定する判定手段とを備えた遊技機。 - 停止したリールが位置ズレしている場合には、前記リールを回転させるためのステッピングモータの駆動パルスの個数に変換し、変換された駆動パルスの個数をカウントすることを特徴とする請求項3記載の遊技機。
- 停止したリールが位置ズレしている場合には、位置ズレした駆動パルスの個数分だけステッピングモータを駆動して、停止したリールの停止位置を補正することを特徴とする請求項3又は4記載の遊技機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP2003139145A JP2004337438A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 位置ズレ検出方法及び位置ズレ検出装置及び遊技機 |
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Family Applications (1)
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JP2003139145A Pending JP2004337438A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | 位置ズレ検出方法及び位置ズレ検出装置及び遊技機 |
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JP2014110961A (ja) * | 2013-10-28 | 2014-06-19 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
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-
2003
- 2003-05-16 JP JP2003139145A patent/JP2004337438A/ja active Pending
Cited By (4)
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JP2010124954A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Daito Giken:Kk | 遊技台 |
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JP2018175446A (ja) * | 2017-04-13 | 2018-11-15 | 山佐株式会社 | 遊技機 |
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