JP6454291B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
一方で、一部の遊技機は、遊技者による停止操作を検知せずとも、時間経過等の条件を満たす場合に自動的にリールを停止させる場合がある。この種の遊技機として、下記の特許文献1および特許文献2を例示する。
本実施形態の説明において示す方向は、特に断りのない限り、遊技者が遊技機10に正対して視たときの方向、すなわち図に示す遊技機10の正面図における方向とする。
また、以下の説明においては、特に断りのない限り、遊技機10には電源が投入され正常に動作していることを前提として説明する。
まず、本発明を実施する遊技機10の概要について、図1、図2、図5または図6を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図である。図5は、遊技機10の電気構成を示す図である。図6は、遊技機10の機能ブロック図である。
複数のリールは、それぞれに複数の図柄が表されている。
停止操作検知手段は、リールの回動を停止させる契機になりうる遊技者の操作である停止操作を検知する。
回動制御手段は、複数のリールを回動させることによって図柄変動ゲームを開始し、停止操作の検知を契機としてリールの回動を停止させる第一停止処理または停止操作の検知に関わらずリールの回動を停止させる第二停止処理のいずれかを実行して図柄変動ゲームの結果を得る。
図柄表示枠は、図柄変動ゲームの結果である図柄の組合せの停止位置である有効ラインを表示範囲に含む。
回動制御手段は、リール上に予め定められている停止受付位置が、図柄表示枠を基準として予め定められた所定位置に到達することを少なくとも一つの条件として第二停止処理を実行することを特徴とする。
ここで第二停止処理とは、停止操作検知手段による検知の有無に関わらず行われるリールの停止処理であり、本実施形態では自動停止処理と称して説明する場合がある。
ここで所定位置とは、図柄表示枠を基準として予め定められた位置であり、本実施形態ではリール枠64内に設けられたラインL2である実施例について述べるが、停止受付位置の定め方はこの例に限られない。例えば、リール枠64内に設けられた他のライン(ラインL1、ラインL3、ラインL4、ラインL5)のいずれかを所定位置と定めもよいし、リール枠64の枠外に所定位置を定めてもよい。また、所定位置は、遊技機10が処理可能に識別可能であればよく、必ずしも遊技者が視認できなくてもよい。なお、本実施形態では、リール65の回動中にラインL2に到達した図柄の識別番号を通過中図柄番号と称して説明する場合がある。
ここで「停止受付位置が所定位置に到達する」とは、回動しているリール上の停止受付位置と、図柄表示枠を基準として定まる所定位置と、が物理的に近接することをいう。ただし、「停止受付位置が所定位置に到達する」ことを検知する実現手法は、物理的な手段である必要はなく、特に制限されない。本実施形態に係る遊技機10では、リールモータ68の制御に基づいて、上述の停止受付図柄番号と通過中図柄番号とを取得し、互いの一致判定に基づいて「停止受付位置が所定位置に到達する」ことを検知する手法を採用している。
遊技機10の構造について、図1から図5を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図である。図3は、前面扉20の裏面を示す図である。図4は、前面扉20を除いた遊技機10を示す図である。図5は、遊技機10の電気構成を示す図である。
より具体的には、外枠90の左縁側には三つのヒンジ部96(96a、96b、96c)が設けられており、上段ヒンジ部96aと下段ヒンジ部96cによって前面扉20が軸支され、上段ヒンジ部96aと中段ヒンジ部96bによって遊技機本体部60が軸支されている。
また、前面扉20の裏面側には、図3に示すように、装飾LED基板41と、状態表示LED基板42と、ストップボタン基板43と、スタートレバーセンサ44と、ベットボタン基板45と、メニュー選択ボタン基板46と、メダルセレクタ47と、設定変更装置48と、スピーカ49と、投入メダル通路51と、払出メダル通路52と、返却メダル通路53と、が設けられている。
また、前面扉20の他にも図4に示すように、遊技機10は、遊技機本体部60と、電源装置91と、メダル収納庫93と、メダル補助収納庫95と、を備えている。
前面扉20を開扉すると、図4に示すように、遊技機本体部60の下方に電源装置91が備えられている。電源装置91は、遊技機10の各構成要素に対して電力供給するための装置であり、電源スイッチ92の操作によって起動または停止が制御される。
遊技者は、遊技機10の遊技に興じる際には、電源スイッチ92を操作して電源装置91を起動する必要がある。なお、遊技機本体部60は、電源装置91からの電力供給がオフになっても、オン時に実行していた遊技状態を維持する機能を有していることが好ましい。ボーナス遊技のように遊技者に有利な展開で遊技が進行している最中に電力供給が停止した場合等に、遊技者を失望させないためである。
ここで遊技設定値とは、遊技者にとって有利な特典(ボーナス遊技等)の付与されやすさを示す値であり、高い値ほど特典が付与されやすく、低い値ほど特典が付与されにくい。なお、遊技者は、遊技機10による遊技を開始する事前に、設定変更装置48を操作して遊技設定値を設定することが好ましい。遊技設定値を変更すると一般的に遊技状態がリセットされてしまうからである。
上部パネル21は透明部材で形成されているので、遊技機10の前方に位置する遊技者は、上部パネル21の裏面側に配置されている遊技機本体部60を上部パネル21越しに視認することができる。
また、下部パネル22は、その表面に遊技機10の機種名や機種に関するキャラクター等が表記されており、後方に設置されたバックライト(図示せず)の点灯によって表記された機種名等が視認しやすくなる。
演出表示領域62は、遊技機本体部60に内蔵された演出表示装置63の表示画面であり、遊技機10の遊技に関する各種演出または各種情報を表示することができる。なお、演出表示装置63としては、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置等を採用することができる。演出表示領域62に表示される演出は、スピーカ49からの音声出力や装飾LED36の発光と連動しており、遊技者の興趣を好適に喚起させることができる。
リール枠64は、遊技機本体部60に内蔵された複数のリール65(65L、65C、65R)の前面側に形成された窓枠で、内部領域と外部領域とに区画されている。リール枠64の内部領域は空洞または透明部材によって形成されており、当該内部領域を介して各リール65の一部が視認可能になっている。また、リール枠64の外部領域は不透明部材(半透明部材や透明部材を着色した部材を含む)で形成されており、当該外部領域を介したリール65の視認を困難としている。
なお、本実施形態における各リール65が回動している場合、原則としてリール65は上から下へと回動する。本明細書において、リールにおける上から下への回動を「順方向」、下から上への回動を「逆方向」と称する。
図柄変動ゲームによって報知されうる特典には、入賞、再遊技、またはボーナス遊技等の有利遊技状態が含まれる。ここで入賞とは、メダルを獲得するために必要な特定の図柄の組合せが表示されることである。また、メダルとは、図柄変動ゲームを実行するために用いられる遊技媒体である。また、再遊技とは、メダルを投入せずに図柄変動ゲームを実行できる遊技状態である。また、ボーナス遊技とは、第一種特別役物、第二種特別役物、またいずれかの特別役物に係る役物連続作動装置のいずれかが作動している遊技状態であり、通常の遊技状態に比べて入賞が成立する確率が高くなる。ボーナス遊技以外の有利遊技状態としては、後に詳述するアシストタイム(AT)、リプレイタイム(RT)、アシストリプレイタイム(ART)が挙げられる。
リールセンサ66は各リール65に一つずつ設けられている。具体的には、リール65Lに対してリールセンサ66Lが、リール65Cに対してリールセンサ66Cが、リール65Rに対してリールセンサ66Rが、設けられている。
なお、リール65の回動制御については、後に詳述する。
スタートレバーセンサ44は、スタートレバー26がオン状態であるかオフ状態であるかを検知することができる。より具体的には、スタートレバーセンサ44は、前面扉20に対して略垂直であるスタートレバー26をオフ状態として検知し、いずれかの方向に倒されているスタートレバー26をオン状態として検知する。
(i)メダル投入口31からメダルを投入して投入枚数を増やす。
(ii)遊技機10に貯留されているメダルを表すクレジットをベットボタン23の押下によって減算させて投入枚数を増やす。
(iii)前回の図柄変動ゲームにおいてリプレイ図柄が停止表示された場合、当該図柄変動ゲームにおいて再遊技処理が実行されて投入枚数が増える。この場合、遊技者が(i)や(ii)の操作を行わずとも、自動的に当該図柄変動ゲームにおける投入枚数が前回の図柄変動ゲームの投入枚数になる。
例えば、待機状態(電源が投入されているが図柄変動ゲームが実行されていない状態)である場合等はメダル受付可能であるため、メダルセレクタ本体47aはソレノイドを有するメダルブロッカ47bを作動させる。メダルブロッカ47bが作動すると、投入メダル通路51の中途に設けられた突起部(図示せず)が埋没するので、投入メダル通路51はメダル通過を許容する状態になる。このとき、メダル投入口31からメダルが投入されると、当該メダルは投入メダル通路51に流下し、投入メダル通路51の中途に設けられているメダル通過センサ47cによって検知され、収納メダル通路54を通過してメダル収納庫93の中に収納される。
また、図柄変動ゲームの実行中やクレジットが上限値に達した場合等は、メダル受付不能であるため、メダルセレクタ本体47aはメダルブロッカ47bの作動を停止させる。メダルブロッカ47bの作動が停止されると、投入メダル通路51の中途に突起部(図示せず)が突出してメダルの通過を阻害するので、投入されたメダルは投入メダル通路51の中途であって、かつメダル通過センサ47cに検知されない位置に滞留する。投入メダル通路51に滞留しているメダルは、自重によりまたはメダル返却ボタン33の操作により返却メダル通路53に落下してメダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
また、ベットボタン基板45には最大ベットボタン23aと単一ベットボタン23bが押下された旨を検知する最大ベットボタンセンサ45aと単一ベットボタンセンサ45bが、それぞれに対して設けられており、これらのセンサの検知に応じて上記の処理が行われる。
最大ベットボタン23aがベットボタンとして用いられる場合は、投入可能表示LED25fが点灯している状態に限られる。一方、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられる場合は、ボタン示唆演出の実行時に必ずしも限られない。例えば、後述するメニュー画面における操作に、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられてもよい。
最大ベットボタンセンサ45aがメイン基板100に実装されたCPU101によって管理されているのに対して、プッシュボタンセンサ45cはサブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている点が異なる。
メニュー選択ボタン24は、メニュー画面に係る操作を受け付ける構成要素である。ここでメニュー画面とは、演出表示領域62に表示される遊技機10の操作方法や遊技の解説情報等を示す画面をいい、上記の所定表示に該当する。
遊技者はメニュー選択ボタン24を操作することによってメニュー画面を閲覧することができる。例えば、インターバル期間において決定ボタン24bが押下されると、メニューの一覧とカーソルが演出表示領域62に表示される。遊技者が十字キーボタン24aを操作することによって任意のメニューを示す位置までカーソルを移動し、カーソルがいずれかのメニューを示している場合に遊技者が決定ボタン24bを押下すると当該メニューが演出表示領域62に表示される。
十字キーボタンセンサ46aは、十字キーボタン24aがいずれの方向(決定ボタン24bの中心を基準として上下左右のいずれかの方向)に押下されたのかを検知することができる。
決定ボタンセンサ46bは、決定ボタン24bが押下された旨を検知することができる。
十字キーボタンセンサ46aおよび決定ボタンセンサ46bは、上述のプッシュボタンセンサ45cと同様に、サブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている。
状態表示LED25のうち投入枚数表示LED25aは、3つのLEDによって構成されており、投入枚数が一枚増えるごとに、点灯するLEDの数が一つずつ増える。
状態表示LED25のうち貯留枚数表示LED25bは、7セグメントディスプレイによって構成されており、貯留されているメダルの数(クレジット)を数字で表す。
状態表示LED25のうち獲得枚数表示LED25cは、7セグメントディスプレイによって構成されており、入賞によって獲得したメダルの数を数字で表す。
状態表示LED25のうち再遊技表示LED25dは、1つのLEDによって構成されており、図柄変動ゲームにおいてリプレイが停止表示されると点灯する。
状態表示LED25のうち遊技開始表示LED25eは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によって図柄変動ゲームの開始可能条件が成立している旨を表す。
状態表示LED25のうち投入可能表示LED25fは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によってメダルの投入が可能である旨を表す。
ストップボタン27に対する遊技者の操作とは、具体的にはストップボタン27を押下することである。また、ここで停止要求受付可能条件とは図柄変動ゲームにおける停止表示を実行するための前提条件であり、具体的には以下の条件が含まれる。
(i)回動中のリール65の速度が所定速度に到達していること。
(ii)精算ボタン32、スタートレバー26またはベットボタン23が操作されていないこと。
(iii)その図柄変動ゲームにおいて既に停止操作を受け付けたストップボタン27が再び操作されていないこと。
また、ストップボタン基板43には、ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27Rが押下された旨を検知するストップボタンセンサ43aが、それぞれに対して設けられており、このセンサの検知に応じて各リール65の停止制御が行われる。すなわち、ストップボタン27とストップボタンセンサ43aによって、後述する回動制御部140による複数のリール65の回動を停止させる契機となる遊技者の操作である停止操作を検知する停止操作検知手段を構成する。
なお、ここで挙げたストップボタン27は遊技者の任意の順番で押すことも可能であるが、所定の押し順でストップボタン27を押下しないとペナルティが課される場合もありうる。
このように、ストップボタンLED28の色によって停止要求受付可能条件の成立の可否を判断できるので、遊技者は円滑に停止操作を順次行うことができる。
ここでコマとは、リール65の外周に示されている図柄の一つに対して与えられている領域であり、一つの当該領域または一つの当該領域の上下方向の寸法をいう。本実施形態において、リール65の外周は21コマに等分されており、各コマにそれぞれ一つずつ図柄が配列されている。
なお、本実施形態においてリール65の停止とは、所定のコマを基準に1コマ未満の変動幅でリール65が揺動している状態も含むものとする。
LZ07に表されている図柄は、赤色であって数字の7を模した図柄である。以下の説明において、当該図柄と同種の図柄は「赤7図柄」と呼称する。
LZ08に表されている図柄は、青色であって数字の7を模した図柄である。以下の説明において、当該図柄と同種の図柄は「青7図柄」と呼称する。
LZ19に表されている図柄は、白色であって数字の7を模した図柄である。以下の説明において、当該図柄と同種の図柄は「白7図柄」と呼称する。
LZ06に表されている図柄は、四角い枠の中にBARと表記されている図柄である。以下の説明において、当該図柄と同種の図柄は「BAR図柄」と呼称する。
LZ01に表されている図柄は、丸い枠の中にRPと表記されている図柄である。以下の説明において、当該図柄と同種の図柄は「リプレイ図柄」と呼称する。
LZ02に表されている図柄は、ベルを模した図柄である。以下の説明において、当該図柄と同種の図柄は「ベル図柄」と呼称する。
LZ03に表されている図柄は、スイカを模した図柄である。以下の説明において、当該図柄と同種の図柄は「スイカ図柄」と呼称する。
LZ12に表されている図柄は、チェリーを模した図柄である。以下の説明において、当該図柄と同種の図柄は「チェリー図柄」と呼称する。
LZ11に表されている図柄は、表されている位置が空欄であることを意味する図柄である。以下の説明において、当該図柄と同種の図柄は「空き図柄」と呼称する。
また、リール65Lの上段と、リール65Cの中段と、リール65Rの下段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL4と称す。リール65Lの下段と、リール65Cの中段と、リール65Rの上段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL5と称す。
各スピーカ口38には多数の空洞が設けられており、スピーカ49から出力される音声を適切に出力することができる。
各装飾LED36は、単色で点灯してもよいし、複数色で点灯可能であってもよい。
なお、当然ながら、有効ラインには、入賞に対応する図柄の組合せのみならず、上述の再遊技やボーナス遊技に対応する図柄の組合せも停止表示されうる。
メダル収納庫93に収容されているメダルを払い出す処理は、メダル収納庫93に内蔵されている払出機構(図示せず)によって実行される。より具体的には、払出機構は、メダル収納庫93に収容されているメダルから払出枚数分のメダルを取得し、メダル払出口94から払出メダル通路52に向けて排出させる。払出メダル通路52に排出されたメダルは、メダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
また、メダル補助収納庫95に収容されているメダルが所定以上に達することを検知する収納庫エラーセンサ(図示せず)が設けられており、この検知に応じて遊技機10はメダル収納庫93やメダル補助収納庫95に収容されているメダルを回収するように促すエラーを報知する。このエラーの報知のために、上述の演出表示領域62や装飾LED36やスピーカ49が用いられてもよい。
次に、本実施形態における遊技機10の電気構成および機能構成について、図5、図6、図8を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図4に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
図5は、遊技機10の電気構成を示す図である。図6は、遊技機10の機能ブロック図である。図8は、入賞役を構成する図柄の組合せを示す図である。
サブ基板200は、メイン基板100から入力されたコマンドに基づいて装飾LED基板41、スピーカ49または演出表示装置63等を制御する。サブ基板200も、CPU201、RAM202またはROM203等の電子部品が実装され、これらの電子部品や各種センサ40b等の間で授受するデータや制御信号の処理を実行することによって、演出処理、メニュー画面に係る処理を実現している。ここで、各種センサ40bには、プッシュボタンセンサ45c、十字キーボタンセンサ46a、決定ボタンセンサ46b等が含まれる。
また、サブ基板200によって実現される機能構成には、図6に示すように、サブ統括部210、演出表示部220、音声出力部230およびLED発光部240が含まれる。
なお、図6に図示する構成要素は、メイン基板100またはサブ基板200に含まれる機能構成のすべてとは限らず、ここに図示されない機能構成が存在してもよい。
より詳細には、遊技状態制御部110は、最大ベットボタン23aまたは単一ベットボタン23bの押下が検知された場合、記憶しているクレジットから所定の値を減算する。
また、遊技状態制御部110は、停止表示されている図柄の組合せが表示図柄判定部150によって入賞と判定された場合、その入賞の特典として割り当てられているメダル数に相当する値を、記憶しているクレジットに加算する。この加算処理において、記憶しているクレジットが上限値に到達するとき、遊技状態制御部110は、超過したメダル数に相当するメダルをメダル収納庫93に払い出させる。また、遊技状態制御部110は、精算ボタン32の押下が検知されたとき、記憶しているクレジットに相当するメダルをメダル収納庫93に払い出させる。
ここで入賞役とは、入賞、再遊技、役物または役物連続作動装置の総称である。
ここでフリーズ演出とは、少なくとも一つのリール65が回動しているにも関わらず、回動している当該リール65に対応するストップボタン27が遊技者の操作を受け付けない状態をいう。フリーズ演出において行われる図柄の変動表示や停止表示は図柄変動ゲームではなく、フリーズ演出が直接的に図柄変動ゲームの結果に影響をおよぼすことはない。
なお、リール65の回動角度(移動コマ数)は、回動制御部140が出力したパルス信号の長さに比例して増大する。また、リール65の回動速度は、回動制御部140が出力したパルス信号の周波数に比例して増大する。
回動制御部140は、タイマ部141によって計測された回動時間が所定時間を超えることも条件の一つとして自動停止処理(第二停止処理)を実行する。ここで所定時間とは、自動停止処理の実行条件として予め定められている時間であり、その値は特に制限されないが、30秒を超えることが望ましい。また、ここで「回動時間が所定時間を超える」とは、タイマ部141による計測値が計測開始時において零であって経時的に加算される態様であれば当該計測値が所定時間を超えることであり、タイマ部141による計測値が計測開始時において所定時間に等しい値であって経時的に減算される態様であれば当該計測値が零になることである。
例えば、規定数が2枚である場合、有効ラインはラインL1、ラインL2、ラインL3の3つである。また、規定数が3枚である場合、有効ラインはラインL1〜L5の5つである。なお、本実施形態における遊技機10は、規定数が1枚では図柄変動ゲームを実行できない仕様になっている。
規定数が3枚の図柄変動ゲームの結果として、リール65Lおよびリール65Cに赤7図柄が、リール65RにBAR図柄が並ぶ図柄の組合せ(図8のNo.2)は、第二種特別役物に係る役物連続作動装置(図8では第2種BBと表記する)の作動に対応する。
規定数が3枚の図柄変動ゲームの結果として、リール65L、リール65C、リール65Rの全てにわたってリプレイ図柄が並ぶ図柄の組合せ(図8のNo.3)は、再遊技の作動に対応する。
規定数が3枚の図柄変動ゲームの結果として、リール65Lおよびリール65Cにリプレイ図柄が、リール65Rに赤7図柄または白7図柄が並ぶ図柄の組合せ(図8のNo.4またはNo.5)も、再遊技の作動に対応する。
規定数が3枚の図柄変動ゲームの結果として、リール65Lにチェリー図柄が停止表示される図柄の組合せ(図8のNo.6)は、2枚のメダルが特典として付与される入賞の成立に対応する。なお、当該図柄の組合せにおいて、リール65Cまたはリール65Rに表記される「any」は、本実施形態に係る9とおりの図柄のいずれが停止表示されてもよい旨を示す。
規定数が3枚の図柄変動ゲームの結果として、リール65L、リール65C、リール65Rの全てにわたってベル図柄が並ぶ図柄の組合せ(図8のNo.7)は、10枚のメダルが特典として付与される入賞の成立に対応する。
規定数が3枚の図柄変動ゲームの結果として、リール65L、リール65C、リール65Rの全てにわたってスイカ図柄が並ぶ図柄の組合せ(図8のNo.8)は、6枚のメダルが特典として付与される入賞の成立に対応する。
規定数が3枚の図柄変動ゲームの結果として、リール65Lに赤7図柄が、リール65Cおよびリール65Rにベル図柄が並ぶ図柄の組合せ(図8のNo.9)は、3枚のメダルが特典として付与される入賞の成立に対応する。
規定数が2枚の図柄変動ゲームの結果として、リール65L、リール65C、リール65Rの全てにわたってベル図柄が並ぶ図柄の組合せ(図8のNo.11)は、15枚のメダルが特典として付与される入賞の成立に対応する。
規定数が2枚の図柄変動ゲームの結果として、リール65L、リール65C、リール65Rの全てにわたってスイカ図柄が並ぶ図柄の組合せ(図8のNo.12)は、15枚のメダルが特典として付与される入賞の成立に対応する。
規定数が2枚の図柄変動ゲームの結果として、リール65Lに赤7図柄が、リール65Cおよびリール65Rにベル図柄が並ぶ図柄の組合せ(図8のNo.13)は、15枚のメダルが特典として付与される入賞の成立に対応する。
なお、本実施形態におけるボーナス遊技、すなわち第一種特別役物に係る役物連続作動装置または第二種特別役物に係る役物連続作動装置の作動中は、規定数が2枚になっている。従って、本実施形態における遊技機10は、ボーナス遊技の作動中に図8のNo.10からNo.13のいずれかの入賞が成立する。
演出表示部220は、演出表示装置63を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される図柄変動ゲームと連動して表示出力による演出を演出表示装置63に実行させる。
音声出力部230は、スピーカ49を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される図柄変動ゲームと連動して音声出力による演出をスピーカ49に実行させる。
LED発光部240は、装飾LED基板41に搭載されているLEDを制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される図柄変動ゲームと連動して発光出力による演出をLEDに実行させる。
より具体的には、サブ統括部210は、一部の演出実行中やメニュー画面の表示中に各種センサ40bからの検知信号を入力した場合、演出表示部220に働きかけて演出表示領域62に係る表示を変更させたり、音声出力部230に働きかけてサウンドエフェクトをスピーカ49から出力させたり、LED発光部240に働きかけて特殊な発光パターンで装飾LED基板41に搭載されている装飾LED36を発光させたりできる。
本実施形態に係る図柄の配列構成と自動停止処理の特徴について、図7から図14を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図6に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
図7は、複数のリール65上に表されている図柄の配列構成を示す図である。図8は、入賞役を構成する図柄の組合せを示す図である。図9から図14は、ある時点においてリール枠64内に停止表示される図柄の停止表示パターンを示す図である。なお、図9におけるリール65Lに示す矢印は、リール65Lが回動中であることを示している。
なお、本実施形態に係る特定の停止表示パターンは、図9に示すように、リール65Cの上段にベル図柄、リール65Cの中段にリプレイ図柄が停止表示されており、かつリール65Rの上段にベル図柄、リール65Rの中段と下段にリプレイ図柄が停止している状態である。なお、図9では、リール65CにCZ07からCZ09までの図柄が停止表示されているパターンを示しているが、リール65CにCZ12からCZ14までの図柄が停止表示されているパターンであっても、特定の停止表示パターンを構成しうる。
また、本実施形態に係る特定位置はリール65Lの上段であって、本実施形態に係る特定図柄はチェリー図柄である。なお、図10では、特定位置であるリール65Lの上段にLZ12のチェリー図柄が存在している状態を示しているが、リール65LにLZ20のチェリー図柄が存在しているタイミングで停止要求を受け付けた場合にも、上記の事態を招きうる。
また、上記のような状況で停止要求を受け付けて、回動制御部140がリール65Lを1コマずらして停止させた場合、図11に示すようにラインL2にチェリー図柄が停止表示され、その図柄変動ゲームにおける規定数に応じて、図8のNo.6またはNo.10に示す入賞が成立する。
また、上記のような状況で停止要求を受け付けて、回動制御部140がリール65Lを2コマずらして停止させた場合、図12に示すようにラインL3およびラインL5にチェリー図柄が停止表示され、その図柄変動ゲームにおける規定数に応じて、図8のNo.6またはNo.10に示す入賞が成立する。
また、上記のような状況で停止要求を受け付けて、回動制御部140がリール65Lを3コマずらして停止させた場合、図13に示すようにラインL1にリプレイ図柄が並んで停止表示され、その図柄変動ゲームにおける規定数が3枚であれば図8のNo.3に示す再遊技が作動する。
また、上記のような状況で停止要求を受け付けて、回動制御部140がリール65Lを4コマずらして停止させた場合、図14に示すようにラインL2にリプレイ図柄が並んで停止表示され、その図柄変動ゲームにおける規定数が3枚であれば図8のNo.3に示す再遊技が作動する。
従って、上記のような状況で停止要求を受け付けた場合、その図柄変動ゲームにおける規定数が3枚であれば、例えば当選フラグが非当選で設定されていたとしても、入賞の成立または再遊技の作動が不可避となってしまう。これでは、遊技性のバランスが崩れてしまうため、このような事態を防止する必要がある。
すなわち、複数のリール65には、一のリール(リール65L)と、一のリールとは異なる他のリール(リール65Cおよびリール65R)と、が含まれている。そして、他のリールにおいて図柄表示枠(リール枠64)に停止表示される図柄の構成が特定の停止表示パターンである場合であって、かつ回動制御手段(回動制御部140)によって一のリールに対して第二停止処理が開始された場合、当該第二停止処理の開始時に一のリールに表されている特定図柄が図柄表示枠内の特定位置に存在すると、特定図柄から所定範囲内に表されているいずれの図柄が図柄表示枠に停止表示されても表示図柄判定手段(表示図柄判定部150)による判定が肯定されるように、一のリールおよび他のリールに図柄が配置されている。
なお、この換言において、第二停止処理を第一停止処理に代えても同様のことがいえる。また、所定範囲とは、上記のすべり制御で許容される最大4コマの範囲をいう。
リール65Lより先にリール65Cまたはリール65Rに対する手動停止要求を受け付けた場合には、図9に示す特定の停止表示パターンを回避するようにリール65Cまたはリール65Rを制御する。すなわち、このような場合にリール65Cを停止させる場合には、回動制御部140は、リール65Cの上段にベル図柄が停止し、かつリール65Cの中段にリプレイ図柄が停止するパターンでは停止させない。また、このような場合にリール65Rを停止させる場合には、回動制御部140は、リール65Rの上段にベル図柄が停止し、リール65Rの中段と下段にリプレイ図柄が停止するパターンでは停止させない。
また、リール65Lにおける停止受付図柄番号と通過中図柄番号とが一致する(一のリールにおける停止受付位置が所定位置に到達する)タイミングにおいて、特定図柄が特定位置とは異なる位置に存在するように構成されており、回動制御部140が自動停止要求を受け付けるタイミングにおいて、図10に示す状態にはならないようになっている。
回動制御部140がこのような制御を行っているので、他のリールにおける停止表示パターンがいずれであっても、一のリールに対する第二停止処理の結果として入賞役の成立を回避することができる。
従って、リール65LにおけるLZ10のベル図柄がリール枠64のラインL2に到達するタイミングにおいて自動停止要求を受け付けても、そのタイミングにおいてチェリー図柄がリール65Lの上段には存在しないので、入賞役の成立を回避することができる。
また、リール65CにおけるCZ19のリプレイ図柄がリール枠64のラインL2に到達するタイミングにおいて自動停止要求を受け付けても、当該リプレイ図柄はボーナス図柄から所定範囲外に位置するので、ボーナス図柄がリール枠64の中に引き込まれることがない。換言すれば、本実施形態では、複数のリール65のうち少なくとも一つにおいて、ボーナス図柄が表されている位置を基準として所定範囲外に停止受付位置が定められている。ここでボーナス図柄とは、遊技者にとって有利な特別遊技状態(ボーナス遊技)への移行契機になる入賞役に対応する図柄の組合せを構成する図柄であり、具体的にはリール65Lとリール65Cにおいては赤7図柄、リール65Rにおいては赤7図柄とBAR図柄である。なお、図7に示すように、本実施形態に係るボーナス図柄は、複数のリール65のそれぞれに表されている。
次に、本実施形態における遊技進行に係るメインフローについて、図15から図19を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図6に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
メイン基板100は、図15および図16に示すステップS102からステップS146までの一連の処理を行う間に1回の図柄変動ゲームを実行し、当該一連の処理を繰り返し実行することによって図柄変動ゲームを繰り返し実行することができる。
なお、図15および図16に示す各処理は一具体例であって、ここで挙げた処理以外の処理が、メイン基板100によって実行されてもよい。また、図15および図16に示す一連の処理のうち少なくとも一部が、必ずしもメイン基板100によって実行されなくてもよい。
本実施形態に係る遊技開始処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)前回の図柄変動ゲームに係る各種データを保存する処理。
(ii)前回の図柄変動ゲームにおいて停止表示された図柄を示すデータをクリアする処理。
(iii)その時点において設定されている遊技設定値を取得する処理。
本実施形態に係るメダル受付開始処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)メダルブロッカ47bを作動させる処理。
(ii)前回の図柄変動ゲームの結果として再遊技が作動している場合に、当該図柄変動ゲームに対して掛けられたメダルと同じ数のメダルを次回の図柄変動ゲームに対して掛ける処理。
また、前回の図柄変動ゲームの結果として再遊技が作動している場合(ステップS106のYES)、ステップS108の処理を実行せずに、後述するステップS110の処理に移行する。
本実施形態に係るメダル管理処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)メダル投入口31からメダルが投入されたことを検知した場合に、投入された当該メダルが投入メダル通路51を正常に通過したことをチェックする処理。
(ii)(i)に記載した処理によって、正常に通過したことが確認されたメダルを、次回の図柄変動ゲームに対して掛ける処理。または、次回の図柄変動ゲームに対する掛けたメダルが既に上限(3枚)に達している場合には、正常に通過したことが確認されたメダルに相当する数をクレジット数に加算する処理。
(iii)次回の図柄変動ゲームに対する掛けたメダルが既に上限に達している場合であって、かつクレジット数も上限(50枚)に達している場合には、投入メダル通路51におけるメダルの通過をメダルブロッカ47bに阻害させる処理。
(iv)ベットボタン23の押下を検知した場合に、押下したベットボタン23に対応するメダル数をクレジット数から減じて、減じたメダル数を次回の図柄変動ゲームに対して掛ける処理。
(v)精算ボタン32の押下を検知した場合であって、かつ精算可能なメダルが存在する場合に、そのメダルを払い出す処理。
本実施形態に係るリール回動開始チェックにおいてチェックされる図柄変動ゲームの開始可能条件には、例えば、次のような項目が含まれる。
(i)図柄変動ゲームを開始するために必要な数(規定数)のメダルが既に掛けられていること。
(ii)ストップボタン27のいずれも操作されていないこと。
(iii)スタートレバーセンサ44が正常に働いていること。
なお、スタートレバーセンサ44による検知の待機中については、遊技状態制御部110は、上述のステップS106からステップS110の処理を繰り返し行う。
なお、本実施形態に係る内部抽選において抽選されうる入賞役については、図8を用いて上述したので、ここでの詳細な説明は省略する。
ステップS120において、複数のリール65のうちいずれかについて、検知されている通過中の図柄番号の値が異常であると判定した場合(ステップS122のYES)、回動制御部140は、異常と判定したリール65に対して、再びステップS118の処理を行う。この処理は、リールの再起動とも称される。
また、ステップS120において、複数のリール65のうちいずれかについて、検知されている通過中の図柄番号の値が正常であると判定した場合(ステップS122のNO)、リールを再起動することなく、次の処理に移行する。
そして、全てのリール65の回動速度が所定速度に到達した後に(ステップS124のYES)、タイマ部141は、リール65に係る回動時間の計測を開始する(ステップS126)。そして、回動制御部140は、リール65の回動を停止するための要求(停止要求)の有無をチェックする処理であるリール停止受付チェックを実行する(ステップS128)。
まず、遊技状態制御部110は、停止要求受付条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。
停止要求受付条件が成立していない場合(ステップS202のNO)には、そのままリール停止受付チェックは終了となる。
ステップS204の処理時点において回動時間が所定時間を超えている場合(ステップS204のYES)、自動停止処理を開始させるため、回動制御部140は自動停止処理の対象となるリール65を検索する(ステップS206)。ステップS206における検索にヒットするリール65は、回動中のリール65である。回動中のリール65が一つであれば、当該リール65が自動停止処理の対象になる。或いは、回動中のリール65が複数であれば、所定の優先順位に基づいて優先順位の高いリール65が自動停止処理の対象となる。ここで所定の優先順位は、特に制限されるものではないが、例えばリール65L>リール65C>リール65Rの順番(いわゆる順押しで停止される順番)であってもよい。
なお、ステップS214の処理が行われる時点において、既に赤色点灯しているストップボタンLED28が存在する場合には、当該ストップボタンLED28に対して新たに赤色点灯データを設定してもよいし設定しなくてもよい。
ここでリール停止受付待機時間とは、一のリールに対する停止要求が受け付けられた場合に、他のリールに対する停止要求の受付を規制する(停止要求受付条件を非成立にする)時間である。すなわち、本実施形態に係る回動制御部140は、一のリールに対する自動停止処理(第二停止処理)を開始する場合にリール停止受付待機時間(待機時間)を設定し、設定したリール停止受付待機時間が経過するまで、一のリールとは異なる他のリールに対する自動停止処理を規制することができる。
なお、遊技状態制御部110は、自動停止要求が受け付けられた場合にも、手動停止要求が受け付けられた場合にも、リール停止受付待機時間として202.7484msを設定する。これは、すべり制御において許容される所定範囲内(最大4コマ)のリール回動に要する時間(190ms)を超える値である。
すなわち、遊技状態制御部110は、精算ボタン32、スタートレバー26またはベットボタン23が操作されているか否かを判定する(ステップS224)。また、遊技状態制御部110は、停止中のリール65に対応するストップボタン27が操作されているか否かを判定する(ステップS226)。
ステップS228がNOである場合は、停止要求受付条件が成立しているにも関わらず、停止要求を受け付けていない場合であるので、遊技状態制御部110は、停止中のリール65に対応するストップボタンLED28に対して赤色点灯データを設定し(ステップS230)、回動中のリール65に対応するストップボタンLED28に対して青色点灯データを設定し(ステップS232)、ストップボタンLED28の点灯処理を行う(ステップS234)。このとき、ステップS230において設定された赤色点灯データに基づいて停止中のリール65に対応するストップボタンLED28が赤色に点灯し、ステップS236において設定された青色点灯データに基づいて回動中のリール65に対応するストップボタンLED28が青色に点灯する。
まず、遊技状態制御部110は、その手動停止処理において停止されるリール65が、その図柄変動ゲームにおいて何番目に停止するものであるかを示すリール停止順番を1加算する(ステップS238)。
次に、遊技状態制御部110は、その手動停止処理において停止されるリール65を示す停止リール番号を設定する(ステップS240)。例えば、リール65Lを示す停止リール番号が「1」、リール65Cを示す停止リール番号が「2」、リール65Rを示す停止リール番号が「3」のように予め定められており、遊技状態制御部110は、操作されたストップボタン27に基づいて停止リール番号を設定する。
上記のリール停止順番および停止リール番号は、演出の種別決定等に用いられる情報であり、後述する停止表示時出力処理においてメイン基板100からサブ基板200へ出力されるコマンドに含まれうる。
また、ステップS242の処理を契機として、遊技状態制御部110は、遊技状態制御部110は、全てのストップボタン27に係るストップボタンLED28に対して赤色点灯データを設定し(ステップS244)、上記のリール停止受付待機時間を設定し(ステップS246)、ストップボタンLED28の点灯処理を行う(ステップS234)。このとき、ステップS244において設定された赤色点灯データに基づいて全てのストップボタンLED28が赤色に点灯する。
ステップS128において回動制御部140が停止要求を受け付けた場合(ステップS130のYES)、すなわちステップS220の自動停止要求の受付またはステップS242の手動停止要求の受付のいずれかが実行された場合、回動制御部140は、図柄変動ゲームの結果としてリール枠64の枠内に停止表示される図柄の組合せを決定する処理である図柄組合せ制御を実行する(ステップS132)。
また、ステップS128において回動制御部140が停止要求を受け付けていない場合(ステップS130のNO)、上記の図柄組合せ制御が実行されないまま次の処理に移行する。
(i)停止要求を受け付けた時点において基準位置を通過している図柄の図柄番号を、停止受付時図柄番号として、RAM102の所定アドレスに格納する。
(ii)ステップS128において通常停止受付が実行された場合には、回動制御部140は、ステップS116において設定された当選フラグまたは非当選フラグ、および(i)の処理で格納された停止受付時図柄番号に基づいて、当該停止受付時図柄番号が示す図柄または当該図柄から回動方向に4コマの範囲内にある図柄のいずれかを、基準位置に停止させる図柄として決定する。
(iii)ステップS128において自動停止受付が実行された場合には、回動制御部140は、ステップS116において設定された当選フラグまたは非当選フラグに関わらず入賞役が非成立(ハズレ)になるように、(i)の処理で格納された停止受付時図柄番号が示す図柄または当該図柄から回動方向に4コマの範囲内にある図柄のいずれかを、基準位置に停止させる図柄として決定する。なお、(iii)の処理は、蹴飛ばし制御とも称される。
(iv)回動制御部140は、(ii)または(iii)のように決定した図柄を基準位置に停止させる。
なお、ステップS134におけるコマンド出力は、処理の度に実行される必要はなく、遊技状態制御部110によって演出を実行するものと判断される場合に実行されれば足りる。
また、停止表示時出力処理を終えた時点において、全てのリール65が停止している場合(ステップS136のYES)には、表示図柄判定部150による判定処理が行われる(ステップS138)。表示図柄判定部150による判定処理については、上述したので、ここでの詳細な説明は省略する。
なお、ステップS140において付与されたメダルは、原則としてクレジット数に貯留記憶される。ただし、クレジット数が上限に達した場合には、遊技状態制御部110はメダル収納庫93に内蔵されている払出機構(図示せず)を制御して、クレジット数を超える数に相当するメダルを、メダル収納庫93からメダル排出口35に払い出させる。
ステップS142において要求される演出には、例えば、ボーナス図柄の停止表示に伴ってボーナス遊技に移行した場合に実行されるボーナス開始演出が含まれる。
なお、ステップS142におけるコマンド出力は、処理の度に実行される必要はなく、遊技状態制御部110によって演出を実行するものと判断される場合に実行されれば足りる。
ステップS144において、収納庫エラーセンサが異常を検知していることが確認された場合、遊技状態制御部110は、エラー表示の要求を含むコマンドを、指令生成部160を介してサブ統括部210に出力する。また、サブ統括部210は、演出表示部220を制御して演出表示装置63にエラー表示を表示させると共に、音声出力部230を制御してスピーカ49からエラー音を出力させる。
本実施形態に係る遊技終了チェックにおけるチェック対象には、例えば、次のような項目が含まれる。
(i)再遊技の作動を終了させること。
(ii)ボーナス遊技を終了させること。
ここまで図1から図19を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、停止受付位置が所定位置に到達することを検知する専用のセンサを別途設け、回動制御手段は、当該センサの検知の有無によって停止受付位置が所定位置に到達することを判定してもよい。
例えば、一のリールがリール65Cまたはリール65Rのいずれかであってもよいし、リール65Cおよびリール65Rの両方であってもよい。また、他のリールにリール65Lが含まれてもよいし、他のリールがリール65L単独であってもよい。
(1)それぞれに複数の図柄が表されている複数のリールと、前記リールの回動を停止させる契機になりうる遊技者の操作である停止操作を検知する停止操作検知手段と、前記複数のリールを回動させることによって図柄変動ゲームを開始し、前記停止操作の検知を契機として前記リールの回動を停止させる第一停止処理または前記停止操作の検知に関わらず前記リールの回動を停止させる第二停止処理のいずれかを実行して前記図柄変動ゲームの結果を得る回動制御手段と、前記図柄変動ゲームの結果である図柄の組合せの停止位置である有効ラインを表示範囲に含む図柄表示枠と、を備え、前記回動制御手段は、前記リール上に予め定められている停止受付位置が、前記図柄表示枠を基準として予め定められた所定位置に到達することを少なくとも一つの条件として前記第二停止処理を実行する遊技機。
(2)前記有効ラインに停止表示される図柄の組合せが、予め定められた入賞役に対応する構成になっているか否かを判定する表示図柄判定手段を備え、前記回動制御手段は、前記第二停止処理の開始時における前記リールの位置を基準として所定範囲内で当該第二停止処理の終了時における前記リールの位置を変動させることができ、前記複数のリールには、一のリールと、前記一のリールとは異なる他のリールと、が含まれており、前記他のリールにおいて前記図柄表示枠に停止表示される図柄の構成が特定の停止表示パターンである場合であって、かつ前記回動制御手段によって前記一のリールに対して前記第二停止処理が開始された場合、当該第二停止処理の開始時に前記一のリールに表されている特定図柄が前記図柄表示枠内の特定位置に存在すると、前記特定図柄から前記所定範囲内に表されているいずれの図柄が前記図柄表示枠に停止表示されても前記表示図柄判定手段による判定が肯定されるように、前記一のリールおよび前記他のリールに図柄が配置されており、前記一のリールにおける前記停止受付位置が前記所定位置に到達するタイミングにおいて、前記特定図柄が前記特定位置とは異なる位置に存在するように構成されている(1)に記載の遊技機。
(3)前記リールが回動を開始した後の期間の少なくとも一部である回動時間を計測するタイマ手段を備え、前記回動制御手段は、前記タイマ手段によって計測された前記回動時間が所定時間を超えることも条件の一つとして前記第二停止処理を実行する(1)または(2)に記載の遊技機。
(4)前記タイマ手段によって計測された前記回動時間が前記所定時間を超えた場合、前記停止操作検知手段による前記停止操作の検知が規制される(3)に記載の遊技機。
(5)前記回動制御手段は、前記回動時間が前記所定時間を超えた後に、前記停止受付位置が前記所定位置に到達した場合に、当該停止受付図柄が表されている前記リールに対する前記第二停止処理を開始する(3)または(4)に記載の遊技機。
(a)前記一のリールにおける前記有効ライン上に前記特定図柄が停止表示されている場合、前記他のリールにおける前記有効ライン上に停止表示される図柄がいずれであっても前記表示図柄判定手段によって特定の入賞役の成立が肯定されるように、前記特定の入賞役に対応する図柄の組合せが構成されている(2)に記載の遊技機。
(b)遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行契機になる入賞役に対応する図柄の組合せを構成するボーナス図柄が、前記複数のリールのそれぞれに表されており、
前記複数のリールのうち少なくとも一つにおいて、前記ボーナス図柄が表されている位置を基準として前記所定範囲外に前記停止受付位置が定められている(2)に記載の遊技機。
(c)前記タイマ手段は、前記複数のリールの全てが所定速度に到達したことを契機として前記回動時間の計測を開始する(3)に記載の遊技機。
(d)前記回動制御手段は、一のリールに対する前記第二停止処理を開始する場合に待機時間を設定し、設定した前記待機時間が経過するまで、前記一のリールとは異なる他のリールに対する前記第二停止処理を規制する(5)に記載の遊技機。
20 前面扉
21 上部パネル
22 下部パネル
23 ベットボタン
23a 最大ベットボタン
23b 単一ベットボタン
24 メニュー選択ボタン
24a 十字キーボタン
24b 決定ボタン
25 状態表示LED
25a 投入枚数表示LED
25b 貯留枚数表示LED
25c 獲得枚数表示LED
25d 再遊技表示LED
25e 遊技開始表示LED
25f 投入可能表示LED
26 スタートレバー
27(27L、27C、27R) ストップボタン
28 ストップボタンLED
31 メダル投入口
32 精算ボタン
33 メダル返却ボタン
34 ドア錠
35 メダル排出口
36(36a、36b、36c、36d、36e、36f、36g、36h) 装飾LED
37 下皿
38(38a、38b、38c、38d) スピーカ口
40a、40b 各種センサ
41(41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h) 装飾LED基板
42 状態表示LED基板
43 ストップボタン基板
43a ストップボタンセンサ
44 スタートレバーセンサ
45 ベットボタン基板
45a 最大ベットボタンセンサ
45b 単一ベットボタンセンサ
45c プッシュボタンセンサ
46 メニュー選択ボタン基板
46a 十字キーボタンセンサ
46b 決定ボタンセンサ
47 メダルセレクタ
47a メダルセレクタ本体
47b メダルブロッカ
47c メダル通過センサ
48 設定変更装置
48a 設定キースイッチ
48b 設定変更スイッチ
48c 設定表示LED
48d 設定キーカバー
49(49a、49b、49c、49d) スピーカ
51 投入メダル通路
52 払出メダル通路
53 返却メダル通路
54 収納メダル通路
60 遊技機本体部
62 演出表示領域
63 演出表示装置
64 リール枠
65(65L、65C、65R) リール
66(66L、66C、66R) リールセンサ
67(67L、67C、67R) リール照明基板
68 リールモータ
90 外枠
91 電源装置
92 電源スイッチ
93 メダル収納庫
94 メダル払出口
95 メダル補助収納庫
96 ヒンジ部
96a 上段ヒンジ部
96b 中段ヒンジ部
96c 下段ヒンジ部
100 メイン基板
101、201 CPU
102、202 RAM
103、203 ROM
110 遊技状態制御部
120 内部抽選部
130 フラグ設定部
140 回動制御部
141 タイマ部
150 表示図柄判定部
160 指令生成部
200 サブ基板
210 サブ統括部
220 演出表示部
230 音声出力部
240 LED発光部
L1〜L5 ライン
Claims (1)
- それぞれに複数の図柄が表されている複数のリールと、
前記リールの回動を停止させる契機になりうる遊技者の操作である停止操作を検知する停止操作検知手段と、
前記複数のリールを回動させることによって図柄変動ゲームを開始し、前記停止操作の検知を契機として前記リールの回動を停止させる第一停止処理または前記停止操作の検知に関わらず前記リールの回動を停止させる第二停止処理のいずれかを実行して前記図柄変動ゲームの結果を得る回動制御手段と、
前記図柄変動ゲームの結果である図柄の組合せの停止位置である有効ラインを表示範囲に含む図柄表示枠と、
前記有効ラインに停止表示される図柄の組合せが、予め定められた入賞役に対応する構成になっているか否かを判定する表示図柄判定手段と、
を備え、
前記回動制御手段は、
前記停止操作の検知を契機として前記第一停止処理の要求を受け付け、
前記リール上に予め定められている停止受付位置が、前記図柄表示枠を基準として予め定められた所定位置に到達することを少なくとも一つの条件として前記第二停止処理の要求を受け付け、
前記第一停止処理又は前記第二停止処理の要求を受け付けた時点において基準位置を通過している図柄の識別情報を記憶し、
前記第一停止処理の要求を受け付けた場合にも、前記第二停止処理の要求を受け付けた場合にも、記憶した前記識別情報が示す図柄又は当該図柄から所定範囲内にある図柄を、前記基準位置に停止させ、
前記複数のリールには、一のリールと、前記一のリールとは異なる他のリールと、が含まれており、
前記停止受付位置に配置されている図柄は、前記一のリールにおいても前記他のリールにおいても、いずれかの入賞役に対応する図柄の組合せの一部を構成しうる図柄であり、
前記他のリールにおいて前記図柄表示枠に停止表示される図柄の構成が特定の停止表示パターンである場合、前記第一停止処理又は前記第二停止処理の要求を受け付けた時点において前記一のリールに表されている特定図柄が前記図柄表示枠内の特定位置に存在すると、前記特定図柄及び当該特定図柄から前記所定範囲内に表されているいずれの図柄が前記図柄表示枠に停止表示されても前記表示図柄判定手段による判定が肯定されるように、前記一のリールおよび前記他のリールに図柄が配置されており、
前記回動制御手段による前記第一停止処理に係る制御は、前記一のリールより先に前記他のリールに対する前記第一停止処理の要求を受け付けた場合には、前記特定の停止表示パターンを回避する制御になっており、
前記回動制御手段による前記第二停止処理に係る制御は、前記一のリールに表されている前記特定図柄が前記特定位置とは異なる位置に存在する時点において前記一のリールに対する前記第二停止処理の要求を受け付ける制御になっている遊技機。
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