JP6748554B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、特に回胴式遊技機に関する。
回胴式遊技機に代表される遊技機には、投入された遊技媒体(遊技メダル)及び獲得された遊技媒体のうち遊技の用に供されていない遊技媒体の数に相当する数値を電磁的に記憶する機能(貯留装置)が設けられており、当該機能によって記憶されている数値は一般的にクレジットと称される。当該機能によって遊技者は、ベットボタンの操作により、貯留されている遊技メダルの中から遊技媒体を順次遊技の用に供することができる。
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
特許文献1には、貯留されているクレジットを遊技媒体に引き替える操作(精算操作)が行われた場合に、内部的にボーナス当選フラグが設定されていると、ボーナス当選を遊技者に報知する遊技機が記載されている。
特開2000−5377号公報
特許文献1に記載されているボーナス当選報知は、遊技者が自らの意思によって精算操作を行うことを契機とするが、この場合における遊技者は遊技を止める意思を有していることが想定される。従って、遊技者が置かれている状況によっては、ボーナス当選を報知されても遊技を続行できない虞がある。このような状況におけるボーナス当選報知は却って遊技者に不快感を与えかねず、特許文献1に記載のボーナス当選報知は未だ改善の余地があるといえる。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、遊技状態を示唆する演出によって更に高い興趣を遊技者に与える遊技機を提供するものである。
本発明によれば、遊技媒体を利用して遊技を実行する遊技機であって、複数とおりの遊技状態の中からいずれかに移行させる遊技状態制御手段と、遊技媒体を遊技に利用可能に受け付けるベット受付手段と、前記ベット受付手段が所定数の遊技媒体を受け付けた後に、遊技者による開始操作を受け付ける開始受付手段と、遊技者による開始操作を契機として回動を開始するリールと、所定の遊技状態への移行が確定している場合の少なくとも一部において、前記ベット受付手段による一の遊技媒体の受付を契機としてメダルブロッカを作動させるまでの時間を遅延させることによって、前記一の遊技媒体の受付より後において次の遊技媒体の受付が許容されるタイミングを遅延させる遅延処理を実行する遅延制御手段と、を備え、前記所定の遊技状態には、第一のボーナス遊技状態と、前記第一のボーナス遊技状態より有利な第二のボーナス遊技状態と、が含まれ、前記遅延制御手段は、前記第一のボーナス遊技状態への移行が確定している場合、第一の数の遊技媒体が前記ベット受付手段によって受け付けられると、前記遅延処理を実行し、前記第二のボーナス遊技状態への移行が確定している場合、前記第一の数と相違する第二の数の遊技媒体が前記ベット受付手段によって受け付けられると、前記遅延処理を実行する遊技機が提供される。
本発明によれば、遊技状態を示唆する演出によって更に高い興趣を遊技者に与える遊技機が提供される。
遊技機の正面図である。 図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図である。 前面扉の裏面を示す図である。 前面扉を除いた遊技機を示す図である。 遊技機の電気構成を示す図である。 遊技機の機能ブロック図である。 本実施形態における遊技進行に係るメインフローを示すフローチャートである。 本実施形態における遊技進行に係るメインフローを示すフローチャートである。 本実施形態における遊技進行に係るメインフローを示すフローチャートである。 メダル管理に関する処理フローを示すフローチャートである。 メダル管理に関する処理フローを示すフローチャートである。 メダル管理に関する処理フローを示すフローチャートである。 精算処理に関する処理フローを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
本実施形態の説明において示す方向は、特に断りのない限り、遊技者が遊技機10に正対して視たときの方向、すなわち図に示す遊技機10の正面図における方向とする。
また、以下の説明においては、特に断りのない限り、遊技機10には電源が投入され正常に動作していることを前提として説明する。
<遊技機10の概要>
まず、本発明を実施する遊技機10の概要について、図1、図2、図6を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図2は、図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図である。
図6は、遊技機10の機能ブロック図である。
本実施形態に係る遊技機10は、いわゆる回胴式遊技機であって、遊技媒体(以下、メダルと称する場合がある)を利用して遊技を実行する遊技機である。遊技機10は、遊技状態制御手段と、ベット受付手段と、開始受付手段と、リールと、遅延制御手段と、を備える。
遊技状態制御手段は、複数とおりの遊技状態の中からいずれかに移行させる。
本実施形態における遊技状態制御手段は、例えば、遊技状態制御部110によって実現される。
ベット受付手段は、メダルを遊技に利用可能に受け付ける。
本実施形態におけるベット受付手段は、例えば、最大ベットボタンセンサ45a、単一ベットボタンセンサ45b及びメダル通過センサ47cによって実現される。
なお、ベット受付手段がメダルを受付可能な状態は投入可能表示LED25fの点灯によって報知される。また、ベット受付手段によって受け付けられたメダルの枚数は、投入枚数表示LED25aの点灯数によって報知される。
開始受付手段は、ベット受付手段が所定数のメダルを受け付けた後に、遊技者による開始操作を受け付ける。
本実施形態における開始受付手段は、例えば、スタートレバーセンサ44によって実現される。
なお、開始受付手段が開始操作を受付可能な状態は遊技開始表示LED25eの点灯によって報知される。
リールは、遊技者による開始操作を契機として回動を開始する。
本実施形態におけるリールは、例えば、リール65(65a、65b、65c)によって実現される。
遅延制御手段は、所定の遊技状態への移行が確定している場合又は所定の遊技状態に移行している場合の少なくとも一部において、ベット受付手段による一の遊技媒体の受付を契機として、一の遊技媒体の受付より後に行われる遊技媒体の受付又は開始操作の受付のうち少なくとも一方を遅延させる遅延処理を実行する。
本実施形態における遅延制御手段は、例えば、遊技状態制御部110によって実現される。
ここで所定の遊技状態とは、遊技状態制御手段によって移行制御される遊技状態のうちの一部であればよく、その内容は特に制限されないが、例えば、遊技者にとって有利な特別遊技状態であることが好ましい。ここで特別遊技状態には、以下の(イ)〜(ニ)が含まれうる。
(イ)入賞に係る当選役に当選確率が通常の遊技状態より高くなる遊技状態(いわゆるレギュラーボーナス、ビッグボーナス等のボーナス遊技)
(ロ)再遊技に係る当選確率が通常の遊技状態より高くなる遊技状態(いわゆるリプレイタイム、以下、RTと呼称する場合がある)
(ハ)特定の入賞や再遊技の当選を報知し、その成立を遊技者に促す演出を実行する頻度が高くなる遊技状態(いわゆるアシストタイム、以下、ATと呼称する場合がある)
(ニ)RTとATが複合して付与される遊技状態(いわゆるアシストリプレイタイム、以下、ARTと呼称する場合がある)
(ホ)上記の(イ)から(ニ)のいずれかへの移行確率が通常の遊技状態より高くなる遊技状態
なお、以下の実施形態においては、所定の遊技状態がいわゆるレギュラーボーナス及びビッグボーナスである態様について述べるが、本発明の実施はこの態様に限られない。
ここで「所定の遊技状態への移行が確定している場合」とは、所定の遊技状態に未だ移行していないものの、将来的に移行する旨が確実である場合である。例えば、所定の遊技状態がボーナス遊技であるならば、ボーナス遊技に係る当選フラグが設定されており、且つボーナス遊技が開始していない場合が該当する。
ここで「所定の遊技状態に移行している場合」とは、所定の遊技状態に移行した時点であるか、又は所定の遊技状態に既に移行しており且つ未だ所定の遊技状態に滞在中である場合が該当する。
ここで遅延処理とは、具体的には、一の投入枚数表示LED25aが点灯してから次の投入枚数表示LED25aが点灯するまでの時間、又は所定の規定数(例えば、3つ)の投入枚数表示LED25aが点灯から遊技開始表示LED25eが点灯するまでの時間が通常より遅延することをいう。
上記のように、本実施形態に係る遊技機10は、所定の遊技状態への移行が確定している場合又は所定の遊技状態に移行している場合の少なくとも一部において、遊技媒体の受付又は開始操作の受付を遅延させるという演出を行う。従って、遊技者は当該演出をもって所定の遊技状態への移行確定又は所定の遊技状態に滞在している旨に気付きうる。
このような演出は斬新であるため、遊技者の関心を強く惹きつける。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより詳しく説明する。
<遊技機10の構造について>
遊技機10の構造について、図1から図5を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図2は、図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図である。
図3は、前面扉20の裏面を示す図である。
図4は、前面扉20を除いた遊技機10を示す図である。
図5は、遊技機10の電気構成を示す図である。
遊技機10は、前面を開口した直方体状の外枠90と、外枠90の左縁側に対して回動開閉可能に軸支された前面扉20と遊技機本体部60と、を備えている。
より具体的には、外枠90の左縁側には三つのヒンジ部96(96a、96b、96c)が設けられており、上段ヒンジ部96aと下段ヒンジ部96cによって前面扉20が軸支され、上段ヒンジ部96aと中段ヒンジ部96bによって遊技機本体部60が軸支されている。
前面扉20の前面側には、図1又は図2に示すように、上部パネル21と、下部パネル22と、ベットボタン23と、メニュー選択ボタン24と、状態表示LED25と、スタートレバー26と、ストップボタン27と、メダル投入口31と、精算ボタン32と、メダル返却ボタン33と、ドア錠34と、メダル排出口35と、装飾LED36と、下皿37と、スピーカ口38と、が設けられている。
また、前面扉20の裏面側には、図3に示すように、装飾LED基板41と、状態表示LED基板42と、ストップボタン基板43と、スタートレバーセンサ44と、ベットボタン基板45と、メニュー選択ボタン基板46と、メダルセレクタ47と、設定変更装置48と、スピーカ49と、投入メダル通路51と、払出メダル通路52と、返却メダル通路53と、が設けられている。
また、前面扉20の他にも図4に示すように、遊技機10は、遊技機本体部60と、電源装置91と、メダル収納庫93と、メダル補助収納庫95と、を備えている。
前面扉20を開扉するためには、ドア錠34にドアキー(図示せず)を差し込んで、前面扉20と外枠90とをロックさせるロック機構(図示せず)を解除する必要がある。
前面扉20を開扉すると、図4に示すように、遊技機本体部60の下方に電源装置91が備えられている。電源装置91は、遊技機10の各構成要素に対して電力供給するための装置であり、電源スイッチ92の操作によって起動又は停止が制御される。
遊技機10の遊技に興じる際には、ホール関係者等が電源スイッチ92を操作して電源装置91を起動する必要がある。なお、遊技機本体部60は、電源装置91からの電力供給がオフになっても、オン時に実行していた遊技状態を維持する機能を有していることが好ましい。ボーナス遊技のように遊技者に有利な展開で遊技が進行している最中に電力供給が停止した場合等に、遊技者を失望させないためである。
また、開扉した前面扉20の裏面側には設定変更装置48が設けられている。設定変更装置48は、遊技設定値を設定するための装置であり、設定キースイッチ48aと設定変更スイッチ48bと設定表示LED48cと設定キーカバー48dとを含む。設定キースイッチ48aは、設定キー(図示せず)を差し込んで操作することによって設定変更装置48を操作可能にすることができる。設定変更スイッチ48bは、設定キースイッチ48aに設定キーを差し込んだ状態において操作可能なスイッチであって、押下することによって遊技設定値を変更することができる。設定表示LED48cは、設定された遊技設定値を表示するためのLEDであり、本実施形態では7セグメントディスプレイになっている。設定キーカバー48dは、設定キースイッチ48aを覆うカバーであり、これをスライドさせて設定キースイッチ48aを開放することによって、設定キースイッチ48aに設定キーを差し込むことが可能になる。なお、図3では、設定キーカバー48dが設定キースイッチ48aを覆っている状態を図示している。
ここで遊技設定値とは、遊技者にとって有利な特典(ボーナス遊技等)の付与されやすさを示す値であり、高い値ほど特典が付与されやすく、低い値ほど特典が付与されにくい。なお、遊技機10による遊技を開始する事前に、設定変更装置48を操作して遊技設定値を設定することが好ましい。遊技設定値を変更すると一般的に遊技状態がリセットされてしまうからである。
前面扉20は、上部パネル21と下部パネル22とを前面側に有している。
上部パネル21は透明部材で形成されているので、遊技機10の前方に位置する遊技者は、上部パネル21の裏面側に配置されている遊技機本体部60を上部パネル21越しに視認することができる。
また、下部パネル22は、その表面に遊技機10の機種名や機種に関するキャラクター等が表記されており、後方に設置されたバックライト(図示せず)の点灯によって表記された機種名等が視認しやすくなる。
遊技機本体部60は、遊技機10によって実行される遊技を制御する主要な構成要素を含んでいる。また、遊技機本体部60は、図4に図示するとおり、その前面上部に演出表示領域62が形成されており、その前面下部にリール枠64が形成されている。
演出表示領域62は、遊技機本体部60に内蔵された演出表示装置63の表示画面であり、遊技機10の遊技に関する各種演出又は各種情報を表示することができる。なお、演出表示装置63としては、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置等を採用することができる。演出表示領域62に表示される演出は、スピーカ49からの音声出力や装飾LED36の発光と連動しており、遊技者の興趣を好適に喚起させることができる。
リール枠64は、遊技機本体部60に内蔵された複数のリール65(65L、65C、65R)の前面側に形成された窓枠で、内部領域と外部領域とに区画されている。リール枠64の内部領域は空洞又は透明部材によって形成されており、当該内部領域を介して各リール65の一部が視認可能になっている。また、リール枠64の外部領域は不透明部材(半透明部材や透明部材を着色した部材を含む)で形成されており、当該外部領域を介したリール65の視認を困難としている。
リール65は、リール65L、リール65C及びリール65Rから構成されており、遊技者による開始操作(スタートレバー26に対する遊技者の操作)を契機として回動を開始し、遊技者による停止操作(ストップボタン27に対する遊技者の操作)を契機として回動を停止する。
このとき、前回の図柄変動ゲームにおけるリール65の回動開始時から当該図柄変動ゲームにおけるリール65の回動開始時までの時間が所定の遅延時間、いわゆるウェイト時間を超えていることを要する。すなわち、ウェイト時間が経過する前にスタートレバー26が遊技者の操作を受け付けた場合、ウェイト時間が経過するまで待機した後にリール65は回動を開始する。なお、本実施形態におけるウェイト時間は4.1秒に設定されている。
なお、本実施形態における各リール65が回動している場合、原則としてリール65は上から下へと回動する。本明細書において、リールにおける上から下への回動を「順方向」、下から上への回動を「逆方向」と称する。
本実施形態における図柄変動ゲームでは、複数とおりの図柄が表されている複数のリール65を回動させることによってリール65に表されている図柄が変動表示し、回動しているリール65を停止させることによって図柄の組合せが停止表示する。
すなわち、本実施形態における複数のリール65(リール65L、リール65C、リール65R)には、図柄変動ゲームに係る図柄が表されている。
リール65の回動制御は、リールセンサ66を用いて実行される。リールセンサ66は、リール65の回動量を検知するセンサである。ここで回動量とは、所定位置を基準とするリール65の回転角度である。
リールセンサ66は各リール65に一つずつ設けられている。具体的には、リール65Lに対してリールセンサ66Lが、リール65Cに対してリールセンサ66Cが、リール65Rに対してリールセンサ66Rが、設けられている。
なお、リール65の回動制御については、後に詳述する。
リール65の内部には、リール照明基板67(67L、67C、67R)が設けられており、リール照明基板67に搭載されているLEDの点灯によってリール65に表している各図柄の視認を容易にしている。すなわち、リール照明基板67に搭載されているLEDは、リール65による図柄表示のバックライトとして機能している。
スタートレバー26は、図柄変動ゲームにおける変動表示を開始させるための契機として、遊技者による操作(開始操作)を受け付けることができる。スタートレバー26に対する遊技者の操作とは、具体的には初期状態において前面扉20に対して略垂直に設けられているスタートレバー26をいずれかの方向に倒すことである。
スタートレバーセンサ44は、スタートレバー26がオン状態であるかオフ状態であるかを検知することができる。より具体的には、スタートレバーセンサ44は、前面扉20に対して略垂直であるスタートレバー26をオフ状態として検知し、いずれかの方向に倒されているスタートレバー26をオン状態として検知する。
本実施形態において、メダルが所定の投入枚数に達していない場合には、スタートレバー26が遊技者の操作を受け付けたとしても図柄変動ゲームが開始されない。所定の投入枚数に到達させるためには、以下の操作又は処理の少なくとも一つ、又は複数の組合せが必要である。
(i)メダル投入口31からメダルを投入して投入枚数を増やす。
(ii)遊技機10に貯留されているメダルを表すクレジットをベットボタン23の押下によって減算させて投入枚数を増やす。
(iii)前回の図柄変動ゲームにおいて再遊技に当選して対応する図柄の組合せが停止表示された場合、その次回の図柄変動ゲーム(当該ゲーム)において再遊技が作動して投入枚数が増える。この場合、遊技者が(i)や(ii)の操作を行わずとも、自動的に投入枚数が前回の図柄変動ゲームの投入枚数と同等になる。
メダルが貯留される(クレジットが増大する)場合は、例えば(i)所定の投入枚数を超えてメダル投入口31からメダルが投入された場合、(ii)図柄変動ゲームにおいて入賞し、当該入賞の特典としてメダルを獲得した場合、等が挙げられる。
上記のメダル投入口31の裏面側には、メダルセレクタ本体47aとメダルブロッカ47bとメダル通過センサ47cとを含むメダルセレクタ47が設けられており、メダル投入口31から投入されたメダルはメダルセレクタ47によって受付可能なメダルと受付不能なメダルとに選別される。
例えば、待機状態(電源が投入されているが図柄変動ゲームが実行されていない状態)である場合等はメダル受付可能であるため、メダルセレクタ本体47aはソレノイドを有するメダルブロッカ47bを作動させる。メダルブロッカ47bが作動すると、投入メダル通路51の中途に設けられた突起部(図示せず)が埋没するので、投入メダル通路51はメダル通過を許容する状態になる。このとき、メダル投入口31からメダルが投入されると、当該メダルは投入メダル通路51に流下し、投入メダル通路51の中途に設けられているメダル通過センサ47cによって検知され、収納メダル通路54を通過してメダル収納庫93の中に収納される。
また、図柄変動ゲームの実行中やクレジットが上限に達した場合等は、メダル受付不能であるため、メダルセレクタ本体47aはメダルブロッカ47bの作動を停止させる。メダルブロッカ47bの作動が停止されると、投入メダル通路51の中途に突起部(図示せず)が突出してメダルの通過を阻害するので、投入されたメダルは投入メダル通路51の中途であって、かつメダル通過センサ47cに検知されない位置に滞留する。投入メダル通路51に滞留しているメダルは、自重により又はメダル返却ボタン33の操作により返却メダル通路53に落下してメダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
また、クレジットの上限を超えてメダルが付与された場合、付与されたメダル数に相当するメダルがメダル収納庫93からメダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
上記のベットボタン23として、遊技機10はベットボタン基板45に搭載されている最大ベットボタン23aと単一ベットボタン23bとを有している。最大ベットボタン23aは1回の押下でクレジットを最大で3つ減算して投入枚数を増やすことができ、単一ベットボタン23bは1回の押下でクレジットを1つ減算して投入枚数を増やすことができる。また、ベットボタン23を押下しても、その図柄変動ゲームにおけるクレジットの減算値が所定の投入枚数に達している場合には、それを超えてクレジットを減算させることはできない。
また、ベットボタン基板45には最大ベットボタン23aと単一ベットボタン23bが押下された旨を検知する最大ベットボタンセンサ45aと単一ベットボタンセンサ45bが、それぞれに対して設けられており、これらのセンサの検知に応じて上記の処理が行われる。
また、最大ベットボタン23aは、上記のように操作に応じてクレジットを減算して投入枚数を増やす用途(ベットボタン)として用いられる他に、一部の演出実行時に演出の進行を促す操作を受け付ける用途(プッシュボタン)としても用いられる場合がある。
最大ベットボタン23aがベットボタンとして用いられる場合は、投入可能表示LED25fが点灯している状態に限られる。一方、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられる場合は、ボタン示唆演出の実行時に必ずしも限られない。例えば、後述するメニュー画面における操作に、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられてもよい。
ベットボタン基板45には、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられる場合に最大ベットボタン23aの押下を検知するプッシュボタンセンサ45cが設けられており、最大ベットボタンセンサ45aによる検知とは区別される。
最大ベットボタンセンサ45aがメイン基板100に実装されたCPU101によって管理されているのに対して、プッシュボタンセンサ45cはサブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている点が異なる。
また、遊技機10は、上記のベットボタン23の左側に、メニュー選択ボタン24を備える。メニュー選択ボタン24は、メニュー選択ボタン基板46に搭載されている十字キーボタン24aと十字キーボタン24aの中央に位置する決定ボタン24bによって構成されている。
メニュー選択ボタン24は、メニュー画面に係る操作を受け付ける構成要素である。ここでメニュー画面とは、演出表示領域62に表示される遊技機10の操作方法や遊技の解説情報等を示す画面をいい、上記の所定表示に該当する。
遊技者はメニュー選択ボタン24を操作することによってメニュー画面を閲覧することができる。例えば、待機状態において決定ボタン24bが押下されると、メニューの一覧とカーソルが演出表示領域62に表示される。遊技者が十字キーボタン24aを操作することによって任意のメニューを示す位置までカーソルを移動し、カーソルがいずれかのメニューを示している場合に遊技者が決定ボタン24bを押下すると当該メニューが演出表示領域62に表示される。
メニュー選択ボタン基板46には、十字キーボタンセンサ46aと決定ボタンセンサ46bとが設けられている。
十字キーボタンセンサ46aは、十字キーボタン24aがいずれの方向(決定ボタン24bの中心を基準として上下左右のいずれかの方向)に押下されたのかを検知することができる。
決定ボタンセンサ46bは、決定ボタン24bが押下された旨を検知することができる。
十字キーボタンセンサ46a及び決定ボタンセンサ46bは、上述のプッシュボタンセンサ45cと同様に、サブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている。
また、遊技機10は、上記のベットボタン23の右側に、投入されたメダル数や貯留されているメダル数等を表示する状態表示LED25を備える。状態表示LED25は、状態表示LED基板42に搭載されている複数のLED又は7セグメントディスプレイによって構成されている。
状態表示LED25のうち投入枚数表示LED25aは、3つのLEDによって構成されており、投入枚数が一枚増えるごとに、点灯するLEDの数が一つずつ増える。
状態表示LED25のうち貯留枚数表示LED25bは、7セグメントディスプレイによって構成されており、貯留されているメダルの数(クレジット)を数字で表す。
状態表示LED25のうち獲得枚数表示LED25cは、7セグメントディスプレイによって構成されており、入賞によって獲得したメダルの数を数字で表す。
状態表示LED25のうち再遊技表示LED25dは、1つのLEDによって構成されており、図柄変動ゲームにおいてリプレイが停止表示されると点灯する。
状態表示LED25のうち遊技開始表示LED25eは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によって図柄変動ゲームの開始可能条件が成立している旨を表す。
状態表示LED25のうち投入可能表示LED25fは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によってメダルの投入が可能である旨を表す。
複数のストップボタン27(27L、27C、27R)は、遊技者による開始操作を受け付けた後に、図柄変動ゲームにおける図柄の変動、すなわちリール65の回動を停止させる契機となる停止操作を受け付ける。なお、ストップボタン27は、リール65が回動を開始した後に成立する停止可能条件を契機として、停止操作を受け付けることができる。
ストップボタン27に対する遊技者の操作とは、具体的にはストップボタン27を押下することである。また、ここで停止可能条件とは図柄変動ゲームにおける停止表示を実行するための前提条件であり、具体的には、すべてのリール65(65L、65C、65R)の速度が所定速度に到達している場合に停止可能条件が成立する。
複数のストップボタン27(27L、27C、27R)は、ストップボタン基板43に搭載されており、各リール65に対して一つずつ設けられている。具体的には、ストップボタン27Lは、リール65Lを停止させるための停止操作を受け付ける。ストップボタン27Cは、リール65Cを停止させるための停止操作を受け付ける。ストップボタン27Rは、リール65Rを停止させるための停止操作を受け付ける。
また、ストップボタン基板43には、ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27Rが押下された旨を検知するストップボタンセンサ43aが、それぞれに対して設けられており、このセンサの検知に応じて各リール65の停止制御が行われる。
なお、ここで挙げたストップボタン27は遊技者の任意の順番で押すことも可能であるが、所定の押し順でストップボタン27を押下しないとペナルティが課される場合もありうる。
本実施形態におけるストップボタン27は、停止可能表示LED27aを内包し、その周囲を光透過性の部材で覆う構成となっている。そして、ストップボタン27は、停止可能表示LED27aの点灯色で停止可能条件の成立の可否を遊技者に報知する仕様となっている。
このように、ストップボタン27の色によって停止可能条件の成立の可否を判断できるので、遊技者は円滑に停止操作を順次行うことができる。
ストップボタン27で受け付けた停止操作に起因して、当該停止操作を受け付けたストップボタン27に対応するリール65が停止する。リール65の停止位置は、ストップボタン27の押下時におけるリール65の位置を基準として最大4コマまで移動しうる。ストップボタン27を押下してからリール65が停止するまでの制御を、一般的にはすべり制御という。
ここでコマとは、リール65の外周に示されている図柄の一つに対して与えられている領域であり、一つの当該領域又は一つの当該領域の上下方向の寸法をいう。本実施形態において、リール65の外周は21コマに等分されており、各コマにそれぞれ一つずつ図柄が配列されている。
なお、本実施形態においてリール65の停止とは、所定のコマを基準に1コマ未満の変動幅でリール65が揺動している状態も含むものとする。
リール枠64の内部領域は上下方向に3コマ分の寸法となっている。また、各リール65はリール枠64の内部領域の上下方向に3個の図柄が収まるように停止制御され、遊技者は当該3個の図柄をリール枠64の内部領域を介して視認できるようになっている。すなわち、リール65が左右方向に3つ配置されているので、各リール65が停止している場合において、遊技者が3個の図柄×3リール=9個の図柄を視認可能になっている。
上述のように各リール65が停止制御されるとき、各リール65において停止する図柄のうち上段・中段・下段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をそれぞれラインL1・ラインL2・ラインL3と称す。
また、リール65Lの上段と、リール65Cの中段と、リール65Rの下段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL4と称す。リール65Lの下段と、リール65Cの中段と、リール65Rの上段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL5と称す。
各リール65の回動中(図柄変動ゲームの実行中)は、遊技者の関心を惹きつけて遊技興趣を喚起させるため、演出表示領域62に表示される画像、スピーカ49から出力される音声又は装飾LED36の点灯や滅灯等によって構成される多様な演出が実行される。
各スピーカ49の前方にはスピーカ口38が設けられている。より具体的には、遊技機の正面から見て右上(図3においては左上)に位置するスピーカ49aの前方にはスピーカ口38aが設けられている。遊技機の正面から見て左上(図3においては右上)に位置するスピーカ49bの前方にはスピーカ口38bが設けられている。遊技機の正面から見て左下(図3においては右下)に位置するスピーカ49cの前方にはスピーカ口38cが設けられている。遊技機の正面から見て右下(図3においては左下)に位置するスピーカ49dの前方にはスピーカ口38dが設けられている。
各スピーカ口38には多数の空洞が設けられており、スピーカ49から出力される音声を適切に出力することができる。
装飾LED36は、演出表示領域62又はリール枠64を囲うような配置で配置されている。より具体的には、演出表示領域62の右上側には、装飾LED基板41aに搭載されている装飾LED36aと装飾LED基板41bに搭載されている装飾LED36bとが配置されている。また、演出表示領域62の右下側には、装飾LED基板41cに搭載されている装飾LED36cが配置されている。また、リール枠64の右下側には、装飾LED基板41dに搭載されている装飾LED36dが配置されている。また、リール枠64の左下側には、装飾LED基板41eに搭載されている装飾LED36eが配置されている。また、演出表示領域62の左下側には、装飾LED基板41fに搭載されている装飾LED36fが配置されている。また、演出表示領域62の左上側には、装飾LED基板41gに搭載されている装飾LED36gと装飾LED基板41hに搭載されている装飾LED36hとが配置されている。
各装飾LED36は、単色で点灯してもよいし、複数色で点灯可能であってもよい。
図柄変動ゲームの結果として入賞に対応する図柄の組合せが所定の有効ラインに停止表示された場合、当該入賞に対して規定されている枚数のメダルが付与される。ここで有効ラインは、ラインL1〜ラインL5のうちいずれか一つであってもよいし、複数であってもよい。また、有効ラインは、ラインL1〜ラインL5のいずれにも該当しない図柄の配置であってもよい。
なお、当然ながら、有効ラインには、入賞に対応する図柄の組合せのみならず、上述の再遊技やボーナス遊技に対応する図柄の組合せも停止表示されうる。
遊技機10は、付与されたメダルの払出処理の実行中にクレジットが上限に達した場合、上限を超える分に相当する枚数のメダルをメダル収納庫93から払い出す。また、遊技機10は、精算ボタン32を押下した場合、押下した時点におけるクレジットに相当する枚数のメダルをメダル収納庫93から払い出す。
メダル収納庫93に収容されているメダルを払い出す処理は、メダル収納庫93に内蔵されている払出機構(図示せず)によって実行される。より具体的には、払出機構は、メダル収納庫93に収容されているメダルから払出枚数分のメダルを取得し、メダル払出口94から払出メダル通路52に向けて排出させる。払出メダル通路52に排出されたメダルは、メダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
なお、メダル収納庫93からメダルが溢れ出すことを防止するため、メダル収納庫93の脇にはメダル収納庫93に収容されているメダルの一部が流下するメダル補助収納庫95が設けられている。
また、メダル補助収納庫95に収容されているメダルが所定以上に達することを検知する収納庫エラーセンサ(図示せず)が設けられており、この検知に応じて遊技機10はメダル収納庫93やメダル補助収納庫95に収容されているメダルを回収するように促すエラーを報知する。このエラーの報知のために、上述の演出表示領域62や装飾LED36やスピーカ49が用いられてもよい。
<遊技機10の電気構成及び機能構成>
次に、本実施形態における遊技機10の電気構成及び機能構成について、主に図5又は図6を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図4に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
図5は、遊技機10の電気構成を示す図である。
図6は、遊技機10の機能ブロック図である。
遊技機10は、主要な構成要素としてメイン基板100とサブ基板200とを内蔵している。図5においてメイン基板100又はサブ基板200は単一の電子基板であるかのように図示しているが、必ずしも単一の電子基板である必要はない。すなわち、メイン基板100又はサブ基板200は、複数の電子基板を組み合わせて実現されてもよい。
メイン基板100は、各種センサ40aから入力された制御情報に基づいて状態表示LED基板42に含まれる各LEDの表示を制御したり、メダル収納庫93にメダルを払い出させたり、サブ基板200に出力するコマンドを生成したりする。メイン基板100には、CPU101、RAM102又はROM103等の電子部品が実装されており、これらの電子部品や各種センサ40a等の間で授受するデータや制御信号の処理を実行することによって、遊技に関する各種機能を実現している。ここで、各種センサ40aには、上述のスタートレバーセンサ44、ストップボタンセンサ43a、最大ベットボタンセンサ45a、単一ベットボタンセンサ45b、メダル通過センサ47c、精算ボタンセンサ82等が含まれる。
サブ基板200は、メイン基板100から入力されたコマンドに基づいて装飾LED基板41、スピーカ49又は演出表示装置63等を制御する。サブ基板200も、CPU201、RAM202又はROM203等の電子部品が実装され、これらの電子部品や各種センサ40b等の間で授受するデータや制御信号の処理を実行することによって、演出処理、メニュー画面に係る処理を実現している。ここで、各種センサ40bには、プッシュボタンセンサ45c、十字キーボタンセンサ46a、決定ボタンセンサ46b等が含まれる。
メイン基板100によって実現される機能構成には、図6に示すように、遊技状態制御部110、内部抽選部120、フラグ設定部130、回動制御部140、表示図柄判定部150及び指令生成部160が含まれる。
また、サブ基板200によって実現される機能構成には、図6に示すように、サブ統括部210、演出表示部220、音声出力部230及びLED発光部240が含まれる。
なお、図6に図示する構成要素は、メイン基板100又はサブ基板200に含まれる機能構成のすべてとは限らず、ここに図示されない機能構成が存在してもよい。
遊技状態制御部110は、遊技機10によって実行される遊技(図柄変動ゲーム)に係る遊技状態を管理しており、少なくとも以下の処理を実行する。
例えば、遊技状態制御部110は、遊技実行が可能であるか否かを監視しており、遊技不能である場合に遊技を停止(中断)させる。
ここで遊技不能である場合としては、(i)前面扉20が開扉している場合、(ii)メダル収納庫93の中にメダルが無い場合、(iii)貯留されているクレジットに相当するメダルを、精算ボタン32の押下に起因してメダル排出口35からメダルを排出する処理(精算処理)が行われている場合、等が挙げられる。
また、遊技状態制御部110は、クレジットを記憶し、その増減を管理する。
より詳細には、遊技状態制御部110は、最大ベットボタン23a又は単一ベットボタン23bの押下が検知された場合、記憶しているクレジットから所定の値を減算する。
また、遊技状態制御部110は、精算ボタン32の押下が精算ボタンセンサ82によって検知された場合には後述する精算処理を実行して、記憶されているクレジットの数に相当するメダルをメダル収納庫93から払い出させる。
また、遊技状態制御部110は、停止表示されている図柄の組合せが表示図柄判定部150によって入賞と判定された場合、その入賞の特典として割り当てられているメダル数に相当する値を、記憶しているクレジットに加算する。この加算処理において、記憶しているクレジットが上限に到達するとき、遊技状態制御部110は、超過したメダル数に相当するメダルをメダル収納庫93に払い出させる。
また、遊技状態制御部110は、状態表示LED基板42に表示される条件、及びストップボタン27に対する停止操作の受付可能条件(上述の停止可能条件)を管理している。ここで、状態表示LED基板42に表示される条件には、メダルの投入枚数、貯留されているメダルの数(クレジット)入賞によって獲得したメダル数、再遊技の有無、図柄変動ゲームの開始可能条件、メダル投入の可能条件が含まれる。
なお、遊技状態制御部110は、投入された(ベット受付手段によって受け付けられた)メダルの数が一のメダルの受付によって所定の規定数に到達しない場合には、一のメダルの受付より後に行われるメダルの受付を遅延する。また、遊技状態制御部110は、投入された(ベット受付手段によって受け付けられた)メダルの数が一のメダルの受付によって所定の規定数に到達した場合には、開始操作の受付を遅延する。
また、遊技状態制御部110は、設定変更装置48によって設定される遊技設定値を管理している。遊技設定値は、内部抽選部120によって抽選される当選役の当選確率、又は、サブ基板200によって制御される各種演出の発生確率、等に影響を与える。
なお、本実施形態に係る当選役には、入賞、再遊技、役物又は役物連続作動装置が含まれる。
また、遊技状態制御部110は、その遊技において内部抽選部120が参照する抽選テーブルを管理する。内部抽選部120によって参照される抽選テーブルは、予めROM103に格納されており、複数とおり設けられていることが好ましい。そして、通常の遊技状態において参照される抽選テーブルと、ARTやボーナス遊技等の遊技者にとって有利な遊技状態とでは、内部抽選部120によって参照される抽選テーブルが異なってもよい。
また、遊技状態制御部110は、予め定められた条件の成立に応じて、通常の遊技状態からARTやボーナス遊技等の遊技者にとって有利な遊技状態に移行させうる。更に、遊技状態制御部110は、予め定められた条件の成立に応じて、遊技者にとって有利な遊技状態から通常の遊技状態に移行させうる。
ここで「予め定められた条件の成立」とは、例えば、特定の当選役に当選すること、特定の当選役が入賞すること、所定の抽選に当選すること、又はその遊技状態において獲得したメダル数が所定の数を超えたこと等が挙げられる。
内部抽選部120は、乱数を取得し、ROM103に予め格納されている抽選テーブルを参照して、取得された乱数がいずれの当選役に対応付いているかを判定する。
フラグ設定部130は、内部抽選部120によって抽選された当選役が成立しうる旨を示す当選フラグを設定する。ここで当選役が成立するとは、内部抽選部120によって抽選された当選役に対応している図柄の組合せが、図柄変動ゲームの結果として有効ライン上に停止表示されることをいう。
回動制御部140は、リールモータ68を駆動することによってリール65の回動を制御する。回動制御部140の制御には、例えば、複数のリール65を回動させることによって図柄変動ゲームを実行する制御、及び特定の演出(例えば、いわゆるフリーズ演出)の実行中に行われる演出用のリール制御が含まれる。
より詳細には、回動制御部140は、図柄の変動表示の実行期間において、各リール65を所定速度で回動させるようにリールモータ68にパルス信号を出力する。リールモータ68は、ステッピングモータであり、回動制御部140が出力するパルス信号を入力することによって、多様な回動態様で各リール65を回動させることができる。
なお、リール65の回動角度(移動コマ数)は、回動制御部140が出力したパルス信号の長さに比例して増大する。また、リール65の回動速度は、回動制御部140が出力したパルス信号の周波数に比例して増大する。
表示図柄判定部150は、全てのリールが回動を停止することによって表示された図柄の組合せを判定する。即ち、表示図柄判定部150は、図柄変動ゲームにおいて有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが、いずれの当選役に対応しているか否かを判定する。
例えば、上記の有効ラインの例は一具体例であり、本発明の実施において特に制限されるものではない。
指令生成部160は、メイン基板100からサブ基板200に伝送するコマンドを生成する。指令生成部160によって生成されるコマンドには、サブ基板200によって実行される各演出の決定条件等が含まれる。
指令生成部160によって生成されたコマンドは、例えば、スタートレバー26の操作(リール65の回動開始)直後、ストップボタン27の操作(リール65の回動停止)直後等のタイミングに、サブ基板200に伝送される。なお、ここで挙げたタイミングは一具体例であって、指令生成部160によって生成されたコマンドは他のタイミングにサブ基板200伝送されてもよい。
サブ統括部210は、メイン基板100から伝送されたコマンドに基づいて演出表示部220、音声出力部230又はLED発光部240を制御する。
演出表示部220は、演出表示装置63を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される図柄変動ゲームと連動して表示出力による演出を演出表示装置63に実行させる。
音声出力部230は、スピーカ49を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される図柄変動ゲームと連動して音声出力による演出をスピーカ49に実行させる。
LED発光部240は、装飾LED基板41に搭載されているLEDを制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される図柄変動ゲームと連動して発光出力による演出をLEDに実行させる。
また、サブ統括部210は、各種センサ40b(プッシュボタンセンサ45c、十字キーボタンセンサ46a、決定ボタンセンサ46b)から入力される検知信号に応じて、演出表示部220、音声出力部230又はLED発光部240を制御できる。
より具体的には、サブ統括部210は、一部の演出実行中やメニュー画面の表示中に各種センサ40bからの検知信号を入力した場合、演出表示部220に働きかけて演出表示領域62に係る表示を変更させたり、音声出力部230に働きかけて効果音をスピーカ49から出力させたり、LED発光部240に働きかけて特殊な発光パターンで装飾LED基板41に搭載されている装飾LED36を発光させたりできる。
<遊技進行に係る処理フローについて>
次に、本実施形態における遊技進行に係るメインフローについて、図7から図13を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図6に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
図7から図9は、本実施形態における遊技進行に係るメインフローを示すフローチャートである。
図10から図12は、メダル管理に関する処理フローを示すフローチャートである。
図13は、精算処理に関する処理フローを示すフローチャートである。
メイン基板100は、図7から図9に示すステップS102からステップS146までの一連の処理を行う間に1回の図柄変動ゲームを実行し、当該一連の処理を繰り返し実行することによって図柄変動ゲームを繰り返し実行することができる。
なお、図7から図9に示す各処理は一具体例であって、ここで挙げた処理以外の処理が、メイン基板100によって実行されてもよい。また、図7から図9に示す一連の処理のうち少なくとも一部が、必ずしもメイン基板100によって実行されなくてもよい。
まず、遊技状態制御部110が、次回の図柄変動ゲームを開始するために事前に必要な処理である遊技開始処理を実行する(ステップS102)。
本実施形態に係る遊技開始処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)前回の図柄変動ゲームに係る各種データを保存する処理。
(ii)前回の図柄変動ゲームにおいて停止表示された図柄を示すデータをクリアする処理。
(iii)その時点において設定されている遊技設定値を取得する処理。
続いて、遊技状態制御部110は、次回の図柄変動ゲームに対してメダルを掛けるための準備処理であるメダル受付開始処理を実行する(ステップS104)。
本実施形態に係るメダル受付開始処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)メダルの貯留数が上限に達しているか否かを判定し、否定される場合には投入可能表示LED25fの点灯を要求する処理。
(ii)前回の図柄変動ゲームの結果として再遊技が作動している場合に、当該図柄変動ゲームに対して掛けられたメダルと同じ数のメダルを次回の図柄変動ゲームに対して掛ける処理。
続いて、前回の図柄変動ゲームの結果として再遊技が作動していない場合(ステップS106のNO)、遊技状態制御部110は、検知された操作又は遊技機10の状態に基づいて行われるメダルに係る処理であるメダル管理処理を実行する(ステップS108)。
ここで、遊技状態制御部110によるメダル管理処理(図7のステップS108)を図10から図12を用いてより詳細に説明する。なお、図10から図12には図示しないが、メダル通過センサ47cによる検知を正常に行うために、メダル投入口31から投入されたメダルに対するチェックや、メダルセレクタ47の正常作動を担保するためのチェック等が、別途実行されてもよい。
まず、遊技状態制御部110は、ステップS104において投入可能表示LED25fの点灯要求がなされているか否かを判定する(ステップS202)。
点灯要求がなされていない場合(ステップS202のNO)、後述するステップS230の判定に移行する。
点灯要求がなされている場合(ステップS202のYES)、遊技状態制御部110は、本実施形態における所定の遊技状態の一つであるレギュラーボーナスの当選フラグが成立しているか(レギュラーボーナスが内部中であるか)否かを判定する(ステップS204)。
レギュラーボーナスが内部中である場合(ステップS204のYES)、現在の掛け数Nbが「1」であれば(ステップS206のYES)、メダルブロッカ47bの作動までの時間として遅延時間を設定し(ステップS214)、現在の掛け数Nbが「1」以外であれば(ステップS206のNO)、メダルブロッカ47bの作動までの時間として通常時間を設定する(ステップS212)。
ここで遅延時間とは、遊技状態制御部110によって遅延処理が行われる場合にメダルブロッカ47bの作動までの時間として設定される時間である。
ビッグボーナスが内部中である場合(ステップS208のYES)、現在の掛け数Nbが「2」であれば(ステップS210のYES)、メダルブロッカ47bの作動までの時間として遅延時間を設定し(ステップS214)、現在の掛け数Nbが「2」以外であれば(ステップS206のNO)、メダルブロッカ47bの作動までの時間として通常時間を設定する(ステップS212)。
レギュラーボーナスが内部中ではなく(ステップS206のNO)、且つビッグボーナスも内部中ではない場合(ステップS208のNO)、現在の掛け数Nbに関わらず、メダルブロッカ47bの作動までの時間として通常時間を設定する(ステップS212)。
上記のように、本実施形態における遊技状態制御部110は、遅延処理を実行する契機である一のメダルの受付までに受け付けられているメダルの数を、所定の遊技状態の種類(レギュラーボーナスであるか又はビッグボーナスであるか)に基づいて決定する。
従って、遊技者は遅延処理が実行された際における掛け数Nbに基づいて、内部中の遊技状態がレギュラーボーナスであるかビッグボーナスであるかを推察することができる。
続いて、ステップS212又はS214において設定された時間が経過するまで(ステップS216のNO)については、メダルブロッカ47bを作動させないまま、遊技状態制御部110は、後述するステップS230以降の処理を実行する。
或いは、ステップS212又はS214において設定された時間が経過した場合(ステップS216のYES)、遊技状態制御部110はメダルブロッカ47bを作動させる(ステップS218)。
メダルブロッカ47bを作動させた後に、メダル投入口31から投入されたメダルがメダル通過センサ47cによって検知された場合(ステップS220のYES)、遊技状態制御部110は遊技開始表示LED25eを消灯させる(ステップS222)。ステップS222の処理は、その処理時点において遊技開始表示LED25eが消灯していれば消灯を維持し、その処理時点において遊技開始表示LED25eが点灯していれば消灯に切り替えるものである。
次に、遊技状態制御部110は、現在の掛数Nbが設定された掛数上限に達しているか否かを判定する(ステップS224)。なお、本実施形態における掛数上限=3である。
掛数上限に達している場合(ステップS224のYES)には、記憶されている貯留数Ncに1を加算し(ステップS228)、掛数上限に達していない場合(ステップS224のNO)には、現在の掛数Nbに1を加算する(ステップS226)。
ステップS226の処理又はステップS228の処理が終了した場合には、メダル管理処理の処理フローは終了となる。
続いて、メダル投入口31から投入されたメダルがメダル通過センサ47cによって検知されずに(ステップS220のNO)、単一ベットボタン23bが操作された場合(ステップS230のYES)又は最大ベットボタン23aが操作された場合(ステップS240のYES)について、図11を用いて説明する。
単一ベットボタン23bが操作された時点において、現在の掛数Nbが設定された掛数上限に達している場合(ステップS232のYES)、遊技状態制御部110は投入枚数表示LED25aを更新させる(ステップS234)。具体的には、このステップS234においては、遊技状態制御部110は投入枚数表示LED25aを全て消灯させる。
そして、遊技状態制御部110は、現在の掛数Nbに相当する値を記憶されている貯留数Ncに加算し(ステップS236)、当該掛数Nbを零に戻す(ステップS238)。
遊技状態制御部110は、ステップS238の処理を行った後、貯留投入処理を実行する(ステップS242)。或いは、単一ベットボタン23bが操作された時点において、現在の掛数Nbが設定された掛数上限に達している場合(ステップS232のNO)、又は最大ベットボタン23aが操作された場合(ステップS240のYES)においても同様に、遊技状態制御部110は貯留投入処理を実行する(ステップS242)。
ステップS242で実行される貯留投入処理は、現在の掛数Nbが「設定要求数」に到達するまで、記憶されている貯留数Ncから1を減算し、かつ、掛数Nbに1を加算する処理である。ここで「設定要求数」とは、今回の貯留投入処理の契機となったベットボタン23の操作によって要求される掛数である。より具体的には、最大ベットボタン23aの操作を契機とする場合には設定要求数=3であり、単一ベットボタン23bの操作を契機とする場合には設定要求数=1である。
なお、最大ベットボタン23aが操作された時点において、掛数Nbが設定された掛数上限に達している場合についても、ステップS242の処理は実行されるが、掛数Nbが設定要求数に等しいため掛数Nbの加算処理は実質的に行われず、ステップS242の前後において投入枚数表示LED25aの外観上は変化がない。
ところで、メダル投入口31から投入されたメダルがメダル通過センサ47cによって検知されずに(ステップS220のNO)、単一ベットボタン23bが操作されず(ステップS230のNO)、さらに最大ベットボタン23aも操作されない場合(ステップS240のNO)について、図12を用いて説明する。
この場合、遊技状態制御部110は、精算ボタン32の押下が精算ボタンセンサ82によって検知されたか否かを判定する(ステップS244)。
精算ボタン32の押下が精算ボタンセンサ82によって検知されていない場合(ステップS244のNO)には、そのままメダル管理処理に係る処理フローは終了となる。
一方で、精算ボタン32の押下が精算ボタンセンサ82によって検知された場合(ステップS244のYES)には、遊技状態制御部110は、記憶している貯留数Ncが零を越えているか否かを判定する(ステップS246)。
貯留数Ncが零である場合(ステップS246のNO)、そのままメダル管理処理に係る処理フローは終了となる。他方、貯留数Ncが零を越えている場合(ステップS246のYES)、遊技状態制御部110は後述の精算処理を実行する(ステップS248)。
続いて、遊技状態制御部110による精算処理の実行について、図13を用いて説明する。
まず、遊技状態制御部110は、投入可能表示LED25fを消灯させ、メダルブロッカ47bの作動を停止させて投入メダル通路51におけるメダル通過を阻害する(ステップS302)。さらに、遊技状態制御部110は、遊技開始表示LED25eを消灯させる(ステップS304)。そして、遊技状態制御部110は、精算処理を開始する旨を示すコマンドをサブ基板200に出力する(ステップS306)。
次に、遊技状態制御部110は、メダル収納庫93にメダルを1枚払い出させる(ステップS308)と共に記憶されている貯留数Ncから1減算する(ステップS310)。そして、遊技状態制御部110は、ステップS310で減算された貯留数Ncに対応するように、貯留枚数表示LED25bの表示を更新する(ステップS312)。
続いて、記憶されている貯留数Ncが零を超えている場合には(ステップS314のYES)、ステップS308に戻る。すなわち、貯留数Ncが零になるまで、ステップS308からステップS314の処理を繰り返し実行する。
他方、記憶されている貯留数Ncが零である場合(ステップS314のYES)、遊技状態制御部110は、精算処理を終了する旨を示すコマンドをサブ基板200に出力する(ステップS316)。
そして、遊技状態制御部110は、投入可能表示LED25fを点灯させ、メダルブロッカ47bを作動させて投入メダル通路51におけるメダル通過を許容して(ステップS318)、精算処理に係る処理フローが終了する。
なお、本実施形態では、貯留数Ncが零を越えている場合に精算処理を実行可能な態様について説明したが、掛数Nbが零を超えている場合にも精算ボタン32の検知に応じて掛数Nbを払い出させる処理を上記の精算処理に付加してもよい。
説明を図7のフローチャートに戻す。前回の図柄変動ゲームの結果として再遊技が作動している場合(ステップS106のYES)、ステップS108の処理を実行せずに、後述するステップS110の処理に移行する。
続いて、遊技状態制御部110は、スタートレバー26に対する開始操作を受け付けるための条件、即ち図柄変動ゲームの開始可能条件が成立しているか否かをチェックする処理であるリール回動開始チェックを実行する(ステップS110)。
本実施形態に係るリール回動開始チェックにおいてチェックされる図柄変動ゲームの開始可能条件には、例えば、次のような項目が含まれる。
(i)図柄変動ゲームを開始するために必要な数(規定数)のメダルが既に掛けられていること。
(ii)ストップボタン27のいずれも操作されていないこと。
(iii)スタートレバーセンサ44が正常に働いていること。
ステップS110によるチェックによって図柄変動ゲームの開始可能条件が成立していることが確認された場合、遊技状態制御部110は、遊技開始表示LED25eを点灯させた状態で、スタートレバーセンサ44による検知を待機する(ステップS112のNO)。
なお、スタートレバーセンサ44による検知の待機中については、遊技状態制御部110は、上述のステップS106からステップS110の処理を繰り返し行う。
続いて、スタートレバーセンサ44によってスタートレバー26の操作が検知された場合(ステップS112のYES)、内部抽選部120は当選役に係る抽選テーブルを用いて内部抽選を実行し(ステップS114)、当選した当選役に対応する当選フラグ又は非当選である場合には非当選フラグがフラグ設定部130によって設定される(ステップS116)。
続いて、遊技状態制御部110は、上述のウェイト時間が経過したか否かを判定し、経過するまで待機する(ステップS118のNO)。
また、ウェイト時間が経過した場合(ステップS118のYES)、回動制御部140は、リールモータ68を駆動させることによって複数のリール65(リール65L、リール65C、リール65R)の回動を開始させる(ステップS120)。ステップS120を処理するタイミングにおいて、上述のウェイト時間が経過していないならば、回動制御部140はウェイト時間の経過を待って、複数のリール65の回動を開始させる。
また、回動制御部140は、リール65の回動中において、リールセンサ66(リールセンサ66L、リールセンサ66C、リールセンサ66R)が検知している通過中の図柄番号の値が正常であるか異常であるかを監視する処理であるリール回動エラーチェックを実行している(ステップS122)。
ステップS122において、複数のリール65のうちいずれかについて、検知されている通過中の図柄番号の値が異常であると判定した場合(ステップS124のYES)、回動制御部140は、異常と判定したリール65に対して、再びステップS120の処理を行う。この処理は、リールの再起動とも称される。
また、ステップS122において、複数のリール65のうちいずれかについて、検知されている通過中の図柄番号の値が正常であると判定した場合(ステップS124のNO)、リールを再起動することなく、次の処理に移行する。
また、回動制御部140は、全てのリール65の回動速度が所定速度に到達したか否かを監視しており、所定速度に到達していない間(ステップS126のNO)、上述のステップS122とステップS124の処理を繰り返し行っている。
そして、全てのリール65の回動速度が所定速度に到達した後に(ステップS126のYES)、回動制御部140は、リール65の回動を停止するための要求(停止要求)の有無をチェックする処理であるリール停止受付チェックを実行する(ステップS128)。
本実施形態に係るリール停止受付チェックには、ストップボタン27(ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27R)の操作をストップボタンセンサ43aが検知すると、操作されたストップボタン27に対応するリール65への停止要求を、遊技状態制御部110が出力して回動制御部140が受け付ける処理が少なくとも含まれる。
ステップS128において回動制御部140が停止要求を受け付けた場合(ステップS130のYES)、回動制御部140は、図柄変動ゲームの結果としてリール枠64の枠内に停止表示される図柄の組合せを決定する処理である図柄組合せ制御を実行する(ステップS132)。
また、ステップS128において回動制御部140が停止要求を受け付けていない場合(ステップS130のNO)、上記の図柄組合せ制御が実行されないまま次の処理に移行する。
本実施形態に係る図柄組合せ制御は、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)停止要求を受け付けた時点において基準位置を通過している図柄の図柄番号を、停止受付時図柄番号として、RAM102の所定アドレスに格納する。
(ii)回動制御部140は、ステップS116において設定された当選フラグ又は非当選フラグ、及び(i)の処理で格納された停止受付時図柄番号に基づいて、当該停止受付時図柄番号が示す図柄又は当該図柄から回動方向に4コマの範囲内にある図柄のいずれかを、基準位置に停止させる図柄として決定する。
(iii)回動制御部140が、(ii)で決定した図柄を基準位置に停止させる。
続いて、遊技状態制御部110は、ステップS132におけるリール65の停止に伴う演出要求を含むコマンドを、指令生成部160を介してサブ統括部210に出力する処理である停止表示時出力処理を実行する(ステップS134)。
なお、ステップS134におけるコマンド出力は、処理の度に実行される必要はなく、遊技状態制御部110によって演出を実行するものと判断される場合に実行されれば足りる。
停止表示時出力処理を終えた時点において、全てのリール65が停止していない場合(ステップS136のNO)には、再びステップS122の処理に移行して、ステップS122からステップS134の処理を繰り返す。
また、停止表示時出力処理を終えた時点において、全てのリール65が停止している場合(ステップS136のYES)には、表示図柄判定部150によって、リール65が停止することによって表示された図柄の組合せに係る判定処理が行われる(ステップS138)。
ステップS138において、表示図柄判定部150が入賞と判定した場合には、当該入賞が成立し、当該入賞に対応する特典として所定の数のメダルが付与される(ステップS140)。
なお、ステップS140において付与されたメダルは、原則としてクレジット数に貯留記憶される。ただし、クレジット数が上限に達した場合には、遊技状態制御部110はメダル収納庫93に内蔵されている払出機構(図示せず)を制御して、クレジット数を超える数に相当するメダルを、メダル収納庫93からメダル排出口35に払い出させる。
続いて、遊技状態制御部110は、全てのリール65が停止したことに伴う演出、即ち今回の遊技に対する最終の停止操作を受け付けた後の停止期間に実行される演出に係る要求を含むコマンドを、指令生成部160を介してサブ統括部210に出力する処理である全リール停止表示時出力処理を実行する(ステップS142)。
ステップS142において要求される演出には、例えば、ボーナス図柄の停止表示に伴ってボーナス遊技に移行した場合に実行されるボーナス開始演出が含まれる。
なお、ステップS142におけるコマンド出力は、処理の度に実行される必要はなく、遊技状態制御部110によって演出を実行するものと判断される場合に実行されれば足りる。
続いて、遊技状態制御部110は、メダル収納庫93又はメダル補助収納庫95に設けられている収納庫エラーセンサ(図示せず)をチェックする処理であるオーバーフローチェックを実行する(ステップS144)。
ステップS144において、収納庫エラーセンサが異常を検知していることが確認された場合、遊技状態制御部110は、エラー表示の要求を含むコマンドを、指令生成部160を介してサブ統括部210に出力する。また、サブ統括部210は、演出表示部220を制御して演出表示装置63にエラー表示を表示させると共に、音声出力部230を制御してスピーカ49からエラー音を出力させる。
続いて、遊技状態制御部110が、図柄変動ゲームの終了に係る処理である遊技終了チェックを実行して(ステップS146)、一連の処理が終了となる。
本実施形態に係る遊技終了チェックにおけるチェック対象には、例えば、次のような項目が含まれる。
(i)再遊技の作動を終了させること。
(ii)ボーナス遊技を終了させること。
上記のように、遊技状態制御部110は、所定の遊技状態への移行が確定している場合又は所定の遊技状態に移行している場合の少なくとも一部において、遅延処理の実行をもって所定の遊技状態への移行確定を遊技者に報知する。
このような報知は斬新であるため、遊技者の関心が強く惹きつけられる。
<本発明の変形例について>
ここまで図1から図13を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
上記の実施形態においては、レギュラーボーナスが内部中であって且つ現在の掛け数Nbが「1」であることを条件に、或いは、ビッグボーナスが内部中であって且つ現在の掛け数Nbが「2」であることを条件に遅延処理が実行される態様について述べたが、本発明の実施はこれに限られない。
例えば、他の遊技状態への移行確定又は滞在中であることを条件としてもよいし、遅延処理を実行するか否かを判定する乱数抽選を条件に組み合わせてもよい。
上記の実施形態においては、投入可能表示LED25fの点灯要求を受け付けた場合にメダルブロッカ47bを作動させるまでの時間を遅延させることによって遅延処理を実現したが、本発明の実施はこの態様に限られない。
例えば、所定の規定数のメダルが投入された(ベットされた)後に遊技開始表示LED25eを点灯させるまでの時間(開始可能条件を成立させるまでの時間)を遅延させることによって遅延処理を実現してもよい。この態様の場合、遅延処理の実行タイミングは、図7のフローチャートに即していえば、ステップS112の判定より前であるとよい。
上記の実施形態の説明においては各図に図示する機能構成を前提として説明したが、本発明の各構成要素は、その機能を実現するように形成されていればよい。従って、本発明の遊技機の各構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
上記の実施形態の説明において複数のフローチャートを用いた。これらのフローチャートは、順番に記載された複数のステップを含むものであるが、その記載の順番は複数のステップを実行する順番やタイミングを、図示した一つの態様に限定するものではない。このため、本発明を実施するときには、その複数のステップの順番は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数のステップの実行タイミングの一部又は全部が互いに重複していてもよい。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)遊技媒体を利用して遊技を実行する遊技機であって、複数とおりの遊技状態の中からいずれかに移行させる遊技状態制御手段と、遊技媒体を遊技に利用可能に受け付けるベット受付手段と、前記ベット受付手段が所定数の遊技媒体を受け付けた後に、遊技者による開始操作を受け付ける開始受付手段と、遊技者による開始操作を契機として回動を開始するリールと、所定の遊技状態への移行が確定している場合又は前記所定の遊技状態に移行している場合の少なくとも一部において、前記ベット受付手段による一の遊技媒体の受付を契機として、前記一の遊技媒体の受付より後に行われる遊技媒体の受付又は開始操作の受付のうち少なくとも一方を遅延させる遅延処理を実行する遅延制御手段と、を備える遊技機。
(2)前記遅延制御手段は、前記ベット受付手段によって受け付けられた遊技媒体の数が前記一の遊技媒体の受付によって前記所定数に到達しない場合には、前記一の遊技媒体の受付より後に行われる遊技媒体の受付を遅延し、前記ベット受付手段によって受け付けられた遊技媒体の数が前記一の遊技媒体の受付によって前記所定数に到達した場合には、開始操作の受付を遅延する(1)に記載の遊技機。
(3)前記遅延制御手段は、前記遅延処理を実行する契機である前記一の遊技媒体の受付までに受け付けられている遊技媒体の数を、前記所定の遊技状態の種類に基づいて決定する(1)又は(2)に記載の遊技機。
10 遊技機
20 前面扉
21 上部パネル
22 下部パネル
23 ベットボタン
23a 最大ベットボタン
23b 単一ベットボタン
24 メニュー選択ボタン
24a 十字キーボタン
24b 決定ボタン
25 状態表示LED
25a 投入枚数表示LED
25b 貯留枚数表示LED
25c 獲得枚数表示LED
25d 再遊技表示LED
25e 遊技開始表示LED
25f 投入可能表示LED
26 スタートレバー
27(27L、27C、27R) ストップボタン
27a 停止可能表示LED
31 メダル投入口
32 精算ボタン
33 メダル返却ボタン
34 ドア錠
35 メダル排出口
36(36a、36b、36c、36d、36e、36f、36g、36h) 装飾LED
37 下皿
38(38a、38b、38c、38d) スピーカ口
40a、40b 各種センサ
41(41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h) 装飾LED基板
42 状態表示LED基板
43 ストップボタン基板
43a ストップボタンセンサ
44 スタートレバーセンサ
45 ベットボタン基板
45a 最大ベットボタンセンサ
45b 単一ベットボタンセンサ
45c プッシュボタンセンサ
46 メニュー選択ボタン基板
46a 十字キーボタンセンサ
46b 決定ボタンセンサ
47 メダルセレクタ
47a メダルセレクタ本体
47b メダルブロッカ
47c メダル通過センサ
48 設定変更装置
48a 設定キースイッチ
48b 設定変更スイッチ
48c 設定表示LED
48d 設定キーカバー
49(49a、49b、49c、49d) スピーカ
51 投入メダル通路
52 払出メダル通路
53 返却メダル通路
54 収納メダル通路
60 遊技機本体部
62 演出表示領域
63 演出表示装置
64 リール枠
65(65L、65C、65R) リール
66(66L、66C、66R) リールセンサ
67(67L、67C、67R) リール照明基板
68 リールモータ
82 精算ボタンセンサ
90 外枠
91 電源装置
92 電源スイッチ
93 メダル収納庫
94 メダル払出口
95 メダル補助収納庫
96 ヒンジ部
96a 上段ヒンジ部
96b 中段ヒンジ部
96c 下段ヒンジ部
97 払出制御基板
100 メイン基板
101、201 CPU
102、202 RAM
103、203 ROM
110 遊技状態制御部
120 内部抽選部
130 フラグ設定部
140 回動制御部
150 表示図柄判定部
160 指令生成部
200 サブ基板
210 サブ統括部
220 演出表示部
230 音声出力部
240 LED発光部
L1〜L5 ライン

Claims (1)

  1. 遊技媒体を利用して遊技を実行する遊技機であって、
    複数とおりの遊技状態の中からいずれかに移行させる遊技状態制御手段と、
    遊技媒体を遊技に利用可能に受け付けるベット受付手段と、
    前記ベット受付手段が所定数の遊技媒体を受け付けた後に、遊技者による開始操作を受け付ける開始受付手段と、
    遊技者による開始操作を契機として回動を開始するリールと、
    所定の遊技状態への移行が確定している場合の少なくとも一部において、前記ベット受付手段による一の遊技媒体の受付を契機としてメダルブロッカを作動させるまでの時間を遅延させることによって、前記一の遊技媒体の受付より後において次の遊技媒体の受付が許容されるタイミングを遅延させる遅延処理を実行する遅延制御手段と、を備え、
    前記所定の遊技状態には、第一のボーナス遊技状態と、前記第一のボーナス遊技状態より有利な第二のボーナス遊技状態と、が含まれ、
    前記遅延制御手段は、
    前記第一のボーナス遊技状態への移行が確定している場合、第一の数の遊技媒体が前記ベット受付手段によって受け付けられると、前記遅延処理を実行し、
    前記第二のボーナス遊技状態への移行が確定している場合、前記第一の数と相違する第二の数の遊技媒体が前記ベット受付手段によって受け付けられると、前記遅延処理を実行する遊技機。
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