JP6490610B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
特許文献1には、このような遊技機が開示されており、精算ボタンが押下操作されると、押下操作された時点の貯留数と掛数とを合算した数だけ遊技媒体が払い出されると共に、RAMに記憶された貯留数および掛数がクリアされる。
また、本発明における第2の発明によれば、遊技媒体を掛けて図柄変動ゲームを実行する遊技機であって、掛けられた前記遊技媒体の数を表す掛数を記憶する掛数記憶手段と、貯留されている前記遊技媒体の数を示す貯留数を記憶する貯留数記憶手段と、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数、または前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数の少なくとも一方を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体または前記貯留数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す精算処理を実行する精算処理手段と、前記精算処理手段によって前記精算処理が実行される契機となる精算操作を検知する精算操作検知手段と、前記精算処理が実行されると、少なくとも前記精算処理が完了する精算完了時点より後まで報知演出を実行する報知演出制御手段と、前記精算処理が実行されると、前記図柄変動ゲームを開始させるための要件の少なくとも一つが充足することを規制する規制処理を実行する規制手段と、を備え、前記報知演出は、前記貯留数および前記掛数に関わらず実行され、前記精算処理を実行していることを報知する第一報知演出と、前記貯留数が零を越えている場合であって、かつ、前記掛数が零である場合に実行される第二報知演出と、を含み、前記第二報知演出が実行される場合には、前記精算処理が完了する精算処理完了時点で当該第二報知演出が開始され、かつ前記規制手段によって実行される前記規制処理の少なくとも一部が前記精算処理完了時点より後に終了することで、当該第二報知演出が当該規制処理が終了する時点より前に開始され、前記貯留数と前記掛数とが零を越えている場合であって、前記精算操作が検知された場合には、前記精算処理手段は、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す処理を、前記精算処理として実行し、前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数は維持され、前記規制処理は、前記第二報知演出が完了する時点の後に終了することを特徴とする遊技機が提供される。
また、本発明における第3の発明によれば、遊技媒体を掛けて図柄変動ゲームを実行する遊技機であって、掛けられた前記遊技媒体の数を表す掛数を記憶する掛数記憶手段と、貯留されている前記遊技媒体の数を示す貯留数を記憶する貯留数記憶手段と、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数、または前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数の少なくとも一方を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体または前記貯留数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す精算処理を実行する精算処理手段と、前記精算処理手段によって前記精算処理が実行される契機となる精算操作を検知する精算操作検知手段と、前記精算処理が実行されると、少なくとも前記精算処理が完了する精算完了時点より後まで報知演出を実行する報知演出制御手段と、前記精算処理が実行されると、前記図柄変動ゲームを開始させるための要件の少なくとも一つが充足することを規制する規制処理を実行する規制手段と、を備え、前記報知演出は、前記貯留数および前記掛数に関わらず実行され、前記精算処理を実行していることを報知する第一報知演出と、前記貯留数が零を越えている場合であって、かつ、前記掛数が零である場合に実行される第二報知演出と、を含み、前記第二報知演出が実行される場合には、前記第一報知演出が完了する第一報知演出完了時点で当該第二報知演出が開始され、かつ前記規制手段によって実行される前記規制処理の少なくとも一部が前記第一報知演出完了時点より後に終了することで、当該第二報知演出が当該規制処理が終了する時点より前に開始され、前記貯留数と前記掛数とが零を越えている場合であって、前記精算操作が検知された場合には、前記精算処理手段は、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す処理を、前記精算処理として実行し、前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数は維持され、表示装置と、音声出力装置と、をさらに備え、前記報知演出制御手段は、前記第一報知演出を前記表示装置および前記音声出力装置の双方に実行させ、前記第二報知演出を前記表示装置に実行させ、前記第一報知演出を実行させるにあたり、前記精算処理の対象が前記掛数である場合の前記表示装置における当該第一報知演出の態様と、前記精算処理の対象が前記貯留数である場合の前記表示装置における当該第一報知演出の態様と、を異ならせ、かつ、前記精算処理の対象が前記掛数である場合の前記音声出力装置における当該第一報知演出の態様と、前記精算処理の対象が前記貯留数である場合の前記音声出力装置における当該第一報知演出の態様と、を同一にすることで、前記精算処理の対象が前記掛数または前記貯留数のいずれに対応する前記遊技媒体であるかを報知することを特徴とする遊技機が提供される。
また、本発明における第4の発明によれば、遊技媒体を掛けて図柄変動ゲームを実行する遊技機であって、掛けられた前記遊技媒体の数を表す掛数を記憶する掛数記憶手段と、貯留されている前記遊技媒体の数を示す貯留数を記憶する貯留数記憶手段と、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数、または前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数の少なくとも一方を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体または前記貯留数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す精算処理を実行する精算処理手段と、前記精算処理手段によって前記精算処理が実行される契機となる精算操作を検知する精算操作検知手段と、前記精算処理が実行されると、少なくとも前記精算処理が完了する精算完了時点より後まで報知演出を実行する報知演出制御手段と、前記精算処理が実行されると、前記図柄変動ゲームを開始させるための要件の少なくとも一つが充足することを規制する規制処理を実行する規制手段と、を備え、前記報知演出は、前記貯留数および前記掛数に関わらず実行され、前記精算処理を実行していることを報知する第一報知演出と、前記貯留数が零を越えている場合であって、かつ、前記掛数が零である場合に実行される第二報知演出と、を含み、前記第二報知演出が実行される場合には、前記精算処理が完了する精算処理完了時点で当該第二報知演出が開始され、かつ前記規制手段によって実行される前記規制処理の少なくとも一部が前記精算処理完了時点より後に終了することで、当該第二報知演出が当該規制処理が終了する時点より前に開始され、前記貯留数と前記掛数とが零を越えている場合であって、前記精算操作が検知された場合には、前記精算処理手段は、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す処理を、前記精算処理として実行し、前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数は維持され、表示装置と、音声出力装置と、をさらに備え、前記報知演出制御手段は、前記第一報知演出を前記表示装置および前記音声出力装置の双方に実行させ、前記第二報知演出を前記表示装置に実行させ、前記第一報知演出を実行させるにあたり、前記精算処理の対象が前記掛数である場合の前記表示装置における当該第一報知演出の態様と、前記精算処理の対象が前記貯留数である場合の前記表示装置における当該第一報知演出の態様と、を異ならせ、かつ、前記精算処理の対象が前記掛数である場合の前記音声出力装置における当該第一報知演出の態様と、前記精算処理の対象が前記貯留数である場合の前記音声出力装置における当該第一報知演出の態様と、を同一にすることで、前記精算処理の対象が前記掛数または前記貯留数のいずれに対応する前記遊技媒体であるかを報知することを特徴とする遊技機が提供される。
本実施形態の説明において示す方向は、特に断りのない限り、遊技者が遊技機10に正対して視たときの方向、すなわち図に示す遊技機10の正面図における方向とする。
また、以下の説明においては、特に断りのない限り、遊技機10には電源が投入され正常に動作していることを前提として説明する。
まず、本発明を実施する遊技機10の概要について、図1、図5または図6を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図5は、遊技機10の電気構成を示す図である。図6は、遊技機10の機能ブロック図である。
掛数記憶部111は、掛けられた遊技媒体の数を表す掛数を記憶する。
貯留数記憶部112は、貯留されている遊技媒体の数を示す貯留数を記憶する。
メダル管理部113は、掛数記憶部111が記憶している掛数、または貯留数記憶部112が記憶している貯留数の少なくとも一方を減算すると共に、減算する掛数に相当する数の遊技媒体または貯留数に相当する数の遊技媒体を払い出す精算処理を実行する。
精算ボタンセンサ82は、メダル管理部113によって精算処理が実行される契機となる精算操作を検知する。
報知演出制御部215は、精算処理が実行されると、少なくとも精算処理が完了する精算完了時点より後まで報知演出を実行する。
規制部114は、精算処理が実行されると、図柄変動ゲームを開始させるための要件の少なくとも一つが充足することを規制する規制処理を実行する。また、規制部114によって実行される規制処理の少なくとも一部は、精算完了時点より後に終了する。
一方で、貯留数または掛数のいずれか一方のみが零を越えている場合であって、精算操作が検知された場合には、メダル管理部113は、零を越えている一方について精算処理を実行する。
図柄変動ゲームを開始させるための要件には、メダル投入口31からの遊技媒体のベット、ベットボタン23を用いた遊技媒体のベット、リプレイの作動によるベット、およびスタートレバー26による開始操作が含まれる。規制手段である規制部114は、規制処理を実行する際に、ここで列挙した要件のうち少なくとも一つを規制する。具体的には、本実施形態における規制部114は、メダルブロッカ47b(ブロッカ部)を制御して遊技媒体の通過を阻害することによって要件の一つであるメダル投入口31(投入口)からの遊技媒体のベットを少なくとも規制することが好ましい。なお、メダル投入口31は遊技媒体を投入可能になっており、メダルブロッカ47bはメダル投入口31から連通している投入通路における遊技媒体の通過を阻害することができる。
ここで有効ラインとは、図柄変動ゲームの結果である特典の有無に係る図柄の組合せが停止表示される位置である。本実施形態における有効ラインは、図1に図示されるラインL1からラインL5のいずれかである。より具体的には、その図柄変動ゲームにおけるメダルの掛数が1枚である場合には、ラインL2のみが有効ラインである。その図柄変動ゲームにおけるメダルの掛数が2枚である場合には、ラインL1、ラインL2およびラインL3の三つが有効ラインである。その図柄変動ゲームにおけるメダルの掛数が3枚である場合には、ラインL1からラインL5の五つが有効ラインである。
上記の特典には、入賞、再遊技、またはボーナス遊技状態が含まれる。ここで入賞とは、メダルを獲得するために必要な特定の図柄の組合せが有効ライン上に表示されることである。また、再遊技とは、メダルを投入せずに図柄変動ゲームを実行できる遊技状態である。また、ボーナス遊技状態とは、第一種特別役物、第二種特別役物、またいずれかの特別役物に係る役物連続作動装置のいずれかが作動している遊技状態であり、通常の遊技状態に比べて入賞が成立する確率が高くなる。
「メダルを掛ける」とは、掛数を増加させることをいい、具体的にはメダル投入口31からメダルを投入すること、ベットボタン23を操作すること、またはリプレイが作動することによって実現する。
「メダルを貯留する」とは、メダル投入口31から投入されたメダルの総数と、図柄変動ゲームの結果として獲得されたメダルの総数の和から、図柄変動ゲームに用いられたメダルの総数を減じた数を電磁的方法により記憶することを意味する。ただし、払い出されたメダルについては、その総数を上記和からさらに減じる必要がある。
貯留数とは、貯留されているメダルの数である。
「貯留数は維持される」とは、掛数に相当する数のメダルを払い出す処理の前後で貯留数が不変であることをいう。具体的には、「貯留数は維持される」ことは、(i)CPU101がRAM102の所定のアドレスに積極的に働きかけることによって貯留数が維持される構成、または(ii)CPU101がRAM102の所定のアドレスに積極的に働きかけずとも結果として貯留数が維持される構成のいずれにより実現されてもよい。
「精算処理が実行される契機となる精算操作」には、精算ボタン32の押下操作が含まれる。
「精算完了時点より後まで報知演出を実行する」とは、報知演出制御部215によって実行される報知演出の終了時が精算完了時点より後であることであり、報知演出の開始時は精算完了時点より前であってもよいし後であってもよい。
「規制処理の少なくとも一部は、精算完了時点より後に終了する」とは、精算ボタンセンサ82の操作を契機として実行される規制部114の処理(規制処理)の少なくとも一部が精算完了時点より後に終了することであり、規制処理の一部が精算完了時点より前に終了することを許容する。
遊技機10の構造について、図1から図5を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図である。図3は、前面扉20の裏面を示す図である。図4は、前面扉20を除いた遊技機10を示す図である。図5は、遊技機10の電気構成を示す図である。
より具体的には、外枠90の左縁側には三つのヒンジ部96(96a、96b、96c)が設けられており、上段ヒンジ部96aと下段ヒンジ部96cによって前面扉20が軸支され、上段ヒンジ部96aと中段ヒンジ部96bによって遊技機本体部60が軸支されている。
また、前面扉20の裏面側には、図3に示すように、装飾LED基板41と、状態表示LED基板42と、ストップボタン基板43と、スタートレバーセンサ44と、ベットボタン基板45と、メニュー選択ボタン基板46と、メダルセレクタ47と、設定変更装置48と、スピーカ49と、投入メダル通路51と、払出メダル通路52と、返却メダル通路53と、が設けられている。
また、前面扉20の他にも図4に示すように、遊技機10は、遊技機本体部60と、電源装置91と、メダル収納庫93と、メダル補助収納庫95と、を備えている。
前面扉20を開扉すると、図4に示すように、遊技機本体部60の下方に電源装置91が備えられている。電源装置91は、遊技機10の各構成要素に対して電力供給するための装置であり、電源スイッチ92の操作によって起動または停止が制御される。
遊技者は、遊技機10の遊技に興じる際には、電源スイッチ92を操作して電源装置91を起動する必要がある。なお、遊技機本体部60は、電源装置91からの電力供給がオフになっても、オン時に実行していた遊技状態を維持する機能を有していることが好ましい。ボーナス遊技のように遊技者に有利な展開で遊技が進行している最中に電力供給が停止した場合等に、遊技者を失望させないためである。
ここで遊技設定値とは、遊技者にとって有利な特典(ボーナス遊技等)の付与されやすさを示す値であり、高い値ほど特典が付与されやすく、低い値ほど特典が付与されにくい。なお、遊技者は、遊技機10による遊技を開始する事前に、設定変更装置48を操作して遊技設定値を設定することが好ましい。遊技設定値を変更すると一般的に遊技状態がリセットされてしまうからである。
上部パネル21は透明部材で形成されているので、遊技機10の前方に位置する遊技者は、上部パネル21の裏面側に配置されている遊技機本体部60を上部パネル21越しに視認することができる。
また、下部パネル22は、その表面に遊技機10の機種名や機種に関するキャラクター等が表記されており、後方に設置されたバックライト(図示せず)の点灯によって表記された機種名等が視認しやすくなる。
演出表示領域62は、遊技機本体部60に内蔵された演出表示装置63の表示画面であり、遊技機10の遊技に関する各種演出または各種情報を表示することができる。なお、演出表示装置63としては、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置等を採用することができる。演出表示領域62に表示される演出は、スピーカ49からの音声出力や装飾LED36の発光と連動しており、遊技者の興趣を好適に喚起させることができる。
視認窓64は、遊技機本体部60に内蔵された複数のリール65(65L、65C、65R)の前面側に形成された窓枠で、内部領域と外部領域とに区画されている。視認窓64の内部領域は空洞または透明部材によって形成されており、当該内部領域を介して各リール65の一部が視認可能になっている。また、視認窓64の外部領域は不透明部材(半透明部材や透明部材を着色した部材を含む)で形成されており、当該外部領域を介したリール65の視認を困難としている。
なお、本実施形態における各リール65が回動している場合、原則としてリール65は上から下へと回動する。本明細書において、リールにおける上から下への回動を「順方向」、下から上への回動を「逆方向」と称する。
すなわち、本実施形態における複数のリール65(リール65L、リール65C、リール65R)には、図柄変動ゲームに係る図柄が表されている。
リールセンサ66は各リール65に一つずつ設けられている。具体的には、リール65Lに対してリールセンサ66Lが、リール65Cに対してリールセンサ66Cが、リール65Rに対してリールセンサ66Rが、設けられている。
なお、リール65の回動制御については、後に詳述する。
スタートレバーセンサ44は、スタートレバー26がオン状態であるかオフ状態であるかを検知することができる。より具体的には、スタートレバーセンサ44は、前面扉20に対して略垂直であるスタートレバー26をオフ状態として検知し、いずれかの方向に倒されているスタートレバー26をオン状態として検知する。
(i)メダル投入口31からメダルを投入して投入枚数を増やす。
(ii)遊技機10(貯留数記憶部112)に貯留されているメダルを表すクレジットをベットボタン23の押下によって減算させて投入枚数を増やす。
(iii)前回の図柄変動ゲームにおいてリプレイ図柄が停止表示された場合、当該図柄変動ゲームにおいて再遊技処理が実行されて投入枚数が増える。この場合、遊技者が(i)や(ii)の操作を行わずとも、自動的に当該図柄変動ゲームにおける投入枚数が前回の図柄変動ゲームの投入枚数になる。
例えば、待機状態(電源が投入されているが図柄変動ゲームが実行されていない状態)である場合等はメダル受付可能であるため、メダルセレクタ本体47aはソレノイドを有するメダルブロッカ47bを作動させる。メダルブロッカ47bが作動すると、投入メダル通路51の中途に設けられた突起部(図示せず)が埋没するので、投入メダル通路51はメダル通過を許容する状態になる。このとき、メダル投入口31からメダルが投入されると、当該メダルは投入メダル通路51に流下し、投入メダル通路51の中途に設けられているメダル通過センサ47cによって検知され、収納メダル通路54を通過してメダル収納庫93の中に収納される。
また、図柄変動ゲームの実行中やクレジットが上限値に達した場合等は、メダル受付不能であるため、メダルセレクタ本体47aはメダルブロッカ47bの作動を停止させる。メダルブロッカ47bの作動が停止されると、投入メダル通路51の中途に突起部(図示せず)が突出してメダルの通過を阻害するので、投入されたメダルは投入メダル通路51の中途であって、かつメダル通過センサ47cに検知されない位置に滞留する。投入メダル通路51に滞留しているメダルは、自重によりまたはメダル返却ボタン33の操作により返却メダル通路53に落下してメダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
また、ベットボタン基板45には最大ベットボタン23aと単一ベットボタン23bが押下された旨を検知する最大ベットボタンセンサ45aと単一ベットボタンセンサ45bが、それぞれに対して設けられており、これらのセンサの検知に応じて上記の処理が行われる。
最大ベットボタン23aがベットボタンとして用いられる場合は、投入可能表示LED25fが点灯している状態に限られる。一方、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられる場合は、ボタン押下示唆演出の実行時に必ずしも限られない。例えば、後述するメニュー画面に係る操作において、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられてもよい。
最大ベットボタンセンサ45aがメイン基板100に実装されたCPU101によって管理されているのに対して、プッシュボタンセンサ45cはサブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている点が異なる。
メニュー選択ボタン24は、メニュー画面に係る操作を受け付ける構成要素である。ここでメニュー画面とは、演出表示領域62に表示される遊技機10の操作方法や遊技の解説情報等を示す画面をいい、上記の所定表示に該当する。
遊技者はメニュー選択ボタン24を操作することによってメニュー画面を閲覧することができる。例えば、インターバル期間において決定ボタン24bが押下されると、メニューの一覧とカーソルが演出表示領域62に表示される。遊技者が十字キーボタン24aを操作することによって任意のメニューを示す位置までカーソルを移動し、カーソルがいずれかのメニューを示している場合に遊技者が決定ボタン24bを押下すると当該メニューが演出表示領域62に表示される。
十字キーボタンセンサ46aは、十字キーボタン24aがいずれの方向(決定ボタン24bの中心を基準として上下左右のいずれかの方向)に押下されたのかを検知することができる。
決定ボタンセンサ46bは、決定ボタン24bが押下された旨を検知することができる。
十字キーボタンセンサ46aおよび決定ボタンセンサ46bは、上述のプッシュボタンセンサ45cと同様に、サブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている。
状態表示LED25のうち投入枚数表示LED25aは、3つのLEDによって構成されており、投入枚数が一枚増えるごとに、点灯するLEDの数が一つずつ増える。なお、本実施形態において投入枚数表示LED25aによって表される投入枚数は、掛数記憶部111(図6参照)によって設定される掛数に等しい。
状態表示LED25のうち貯留枚数表示LED25bは、7セグメントディスプレイによって構成されており、貯留されているメダルの数(クレジット)を数字で表す。
状態表示LED25のうち獲得枚数表示LED25cは、7セグメントディスプレイによって構成されており、入賞によって獲得したメダルの数を数字で表す。
状態表示LED25のうち再遊技表示LED25dは、1つのLEDによって構成されており、図柄変動ゲームにおいてリプレイが停止表示されると点灯する。
状態表示LED25のうち遊技開始表示LED25eは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によって図柄変動ゲームの開始可能条件が成立している旨を表す。
状態表示LED25のうち投入可能表示LED25fは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によってメダルの投入が可能である旨を表す。
ストップボタン27に対する遊技者の操作とは、具体的にはストップボタン27を押下することである。また、ここで停止可能条件とは図柄変動ゲームにおける停止表示の契機となる停止操作(ストップボタン27の押下)を受け付けるための条件であり、具体的には、すべてのリール65(65L、65C、65R)の速度が所定速度に到達している場合に停止可能条件が成立する。
また、ストップボタン基板43には、ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27Rが押下された旨を検知するストップボタンセンサ43aが、それぞれに対して設けられており、このセンサの検知に応じて各リール65の停止制御が行われる。すなわち、ストップボタン27とストップボタンセンサ43aによって、後述する回動制御部140による複数のリール65の回動を停止させる契機となる遊技者の操作である停止操作を検知する停止操作検知手段を構成する。
なお、ここで挙げたストップボタン27は、遊技者によって任意の順番で操作可能であるが、所定の押し順で操作しないとペナルティが課される場合もありうる。
このように、ストップボタン27の色によって停止可能条件の成立の可否を判断できるので、遊技者は円滑に停止操作を順次行うことができる。
ここでコマとは、リール65の外周に示されている図柄の一つに対して与えられている領域であり、一つの当該領域または一つの当該領域の上下方向の寸法をいう。本実施形態において、リール65の外周は21コマに等分されており、各コマにそれぞれ一つずつ図柄が配列されている。
なお、本実施形態においてリール65の停止とは、所定のコマを基準に1コマ未満の変動幅でリール65が揺動している状態も含むものとする。
また、リール65Lの上段と、リール65Cの中段と、リール65Rの下段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL4と称す。リール65Lの下段と、リール65Cの中段と、リール65Rの上段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL5と称す。
各スピーカ口38には多数の空洞が設けられており、スピーカ49から出力される音声を適切に出力することができる。
各装飾LED36は、単色で点灯してもよいし、複数色で点灯可能であってもよい。
なお、当然ながら、有効ラインには、入賞に対応する図柄の組合せのみならず、上述の再遊技やボーナス遊技に対応する図柄の組合せも停止表示されうる。
メダル収納庫93に収容されているメダルを払い出す処理は、メダル収納庫93に内蔵されている払出機構(図示せず)によって実行される。より具体的には、払出機構は、メダル収納庫93に収容されているメダルから払出枚数分のメダルを取得し、メダル払出口94から払出メダル通路52に向けて排出させる。払出メダル通路52に排出されたメダルは、メダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
また、メダル補助収納庫95に収容されているメダルが所定以上に達することを検知する収納庫エラーセンサ(図示せず)が設けられており、この検知に応じて遊技機10はメダル収納庫93やメダル補助収納庫95に収容されているメダルを回収するように促すエラーを報知する。このエラーの報知のために、上述の演出表示領域62や装飾LED36やスピーカ49が用いられてもよい。
次に、本実施形態における遊技機10の電気構成および機能構成について、主に図5または図6を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図4に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
図5は、遊技機10の電気構成を示す図である。図6は、遊技機10の機能ブロック図である。
サブ基板200は、メイン基板100から入力されたコマンドに基づいて装飾LED基板41、スピーカ49または演出表示装置63等を制御する。サブ基板200も、CPU201、RAM202またはROM203等の電子部品が実装され、これらの電子部品や各種センサ40b等の間で授受するデータや制御信号の処理を実行することによって、演出処理、メニュー画面に係る処理を実現している。ここで、各種センサ40bには、プッシュボタンセンサ45c、十字キーボタンセンサ46a、決定ボタンセンサ46b等が含まれる。
また、サブ基板200によって実現される機能構成には、図6に示すように、サブ統括部210、演出表示部220、音声出力部230およびLED発光部240が含まれる。
なお、図6に図示する構成要素は、メイン基板100またはサブ基板200に含まれる機能構成のすべてとは限らず、ここに図示されない機能構成が存在してもよい。
ここで、メダル管理部113は、投入可能表示LED25fが点灯している状態において、メダル投入口31から投入されたメダルの数、またはベットボタン23の操作に基づいて、その図柄変動ゲームに対する掛数を設定する。
「メダルを貯留する」とは、メダル投入口31から投入されたメダルの総数と、図柄変動ゲームの結果として獲得されたメダルの総数の和から、図柄変動ゲームに用いられたメダルの総数を減じた数を電磁的方法により記録することを意味する。但し、メダル収納庫93からメダルが払い出された場合、払い出されたメダルについては、その総数を、上記減じた数から更に減じる必要がある。
具体的には、メダルが投入または獲得されると、メダル管理部113は、投入されたメダルの枚数または獲得したメダルの枚数のうちの少なくとも一部を、予め定められた上限値の範囲内で蓄積加算した貯留数(クレジット)として貯留数記憶部112に記憶させる。すなわち、この場合には貯留数は増加する。
また、投入可能表示LED25fが点灯している状態の或る時点において最大ベットボタン23aまたは単一ベットボタン23bに対する操作が検知された場合、メダル管理部113は、その操作に基づく処理を、貯留数記憶部112によって記憶されている貯留数に対して実行し、その結果として貯留数記憶部112が記憶する貯留数は減少する。
なお、メダル管理部113による精算処理については、後に詳述する。
図柄変動ゲームを開始させるための要件とは、例えば、(i)メダル投入口31からのメダルの投入、(ii)ベットボタン23の操作、(iii)リプレイの作動、および(iv)スタートレバー26の操作などが含まれる。
本実施形態では、規制処理は、メダルブロッカ47bの作動を停止させて投入メダル通路51の中途に設けられた突起部(図示せず)を突出させてメダルの通過を阻害させる処理、ならびに最大ベットボタンセンサ45aによる検知および単一ベットボタンセンサ45bによる検知を無効とする処理である。
なお、規制処理は、これらの処理に限られず、例えばスタートレバーセンサ44による検知を無効とする処理などを規制処理として行う構成としてもよい。
例えば、遊技状態制御部110は、遊技実行が可能であるか否かを監視しており、遊技不能である場合に遊技を停止(中断)させる。ここで遊技不能である場合としては、(i)前面扉20が開扉している場合、(ii)上記の精算処理が行われている場合、等が挙げられる。
抽選テーブルは、入賞役及びボーナス役に割り振られている置数パターンを格納する。抽選テーブルは、遊技状態毎にそれぞれ設けられていてもよい。ここで置数とは、内部抽選部120の抽選に用いられる抽選テーブルにおいて、入賞役及びボーナス役のそれぞれに対応付けられている乱数の数を示す値である。例えば、その抽選テーブルにおいて用いられる乱数の総数が65536通りである抽選において、2000の置数が割り当てられている入賞役は、2000/65536≒約3%の確率で抽選される。
ここで、入賞役とは、特定の図柄の組み合わせに対応し、入賞又は再遊技の特典を遊技者に付与する。ボーナス役とは、ボーナス遊技の特典を遊技者に付与する特別役物または役物連続作動装置である。
当選フラグは、入賞役用及びボーナス役用に別々に設けられてもよいし、共用されてもよい。フラグ設定部130は、内部抽選部120による抽選で入賞役が当選した場合には、入賞役に当選したことを示す状態となるように当選フラグを設定する。
ここでフリーズ演出とは、少なくとも一つのリール65が回動しているにも関わらず、回動している当該リール65に対応するストップボタン27が遊技者の操作を受け付けない状態をいう。フリーズ演出において行われる図柄の変動表示や停止表示は図柄変動ゲームではなく、フリーズ演出が直接的に図柄変動ゲームの結果に影響をおよぼすことはない。
なお、リール65の回動角度(移動コマ数)は、回動制御部140が出力したパルス信号の長さに比例して増大する。また、リール65の回動速度は、回動制御部140が出力したパルス信号の周波数に比例して増大する。
入賞役に対応している図柄の組合せが有効ラインに停止表示されると、特典として、掛数及び入賞役に応じた枚数のメダルが付与される。
リプレイ役に対応している図柄の組合せが有効ラインに停止表示されると、特典として再遊技が付与される。
ボーナス役に対応している図柄の組合せが有効ラインに停止表示されると、特典としてボーナス遊技が付与される。
サブ統括部210は、報知演出制御部215を備える。報知演出制御部215は、サブ統括部210による処理のうち精算報知演出および注意報知演出を含む報知演出に係る制御を実行する。
ここで精算報知演出とは、貯留数および掛数に関わらず実行される報知演出であり、本発明の第一報知演出に該当する。また、注意報知演出とは、貯留数が零を越えている場合であって、かつ、掛数が零である場合に実行される報知演出であり、本発明の第二報知演出に該当する。
なお、「貯留数および掛数に関わらず実行される第一報知演出」とは、第一報知演出に該当する報知演出が複数とおり存在する場合、報知演出が実行されると、貯留数および掛数に関わらず複数とおりの報知演出のうち少なくとも一つが実行されることをいう。例えば、本実施形態において第一報知演出に該当する報知演出には後述する掛数精算報知演出と貯留数精算報知演出とが含まれるが、報知演出が実行される場合において、いずれか一方が実行される。
当然ながら、報知演出が実行されない場合、例えば貯留数および掛数が共に零である場合には第一報知演出も実行されることはない。従って、「貯留数および掛数に関わらず実行される第一報知演出」とは、本実施形態では「貯留数または掛数のうち少なくとも一方が零を超える場合には貯留数および掛数に関わらず実行される第一報知演出」と換言することができる。
音声出力部230は、スピーカ49を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される処理と連動して音声出力による演出をスピーカ49に実行させる。
LED発光部240は、装飾LED基板41に搭載されているLEDを制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される処理と連動して発光出力による演出をLEDに実行させる。
より具体的には、サブ統括部210は、一部の演出実行中やメニュー画面の表示中に各種センサ40bからの検知信号を入力した場合、演出表示部220に働きかけて演出表示領域62に係る表示を変更させたり、音声出力部230に働きかけてサウンドエフェクトをスピーカ49から出力させたり、LED発光部240に働きかけて特殊な発光パターンで装飾LED基板41に搭載されている装飾LED36を発光させたりできる。
まず、本実施形態の遊技機10では、図柄変動ゲームを開始させるために要する掛数である規定数は、複数とおりである。遊技可能となる掛数である規定数が複数とおり存在する遊技機10では、メダルを掛けた後に掛数の過誤を取り消したいという状況(掛数を減らしたいという状況)が生じうる。これに鑑みて、本実施形態の遊技機10では、貯留数と掛数とに応じて精算処理の対象を異ならせる。
図7は、メダル管理部113による精算処理の具体的な処理態様を示す図である。同図に示すように、本実施形態に係る遊技機10では、精算ボタン32が押下されたことが精算ボタンセンサ82によって検知された時点において掛数記憶部111が記憶している掛数と、貯留数記憶部112が記憶している貯留数とに基づいて、当該時点での状況を図7に示す(i)~(iv)の4種類に類型化し、類型ごとに異なる精算処理を実行する。
このような遊技者にとっては、貯留されているメダルの払い出し(貯留数Ncについての精算処理)まで為されてしまうと、払い出されたメダルをメダル投入口31から再び投入しなくてはならなくなってしまうので、煩わしさを感じうる。
従って、本実施形態では、この状況においてメダル管理部113は掛数Nbに係る精算処理のみを実行する。すなわち、貯留数Ncと掛数Nbとが零を越えている場合であって、精算ボタンセンサ82によって精算ボタン32の押下が検知された場合には、メダル管理部113は、掛数記憶部111が記憶している掛数Nbを減算すると共に、減算する掛数Nbに相当する数のメダルを払い出す処理を精算処理として実行し、貯留数記憶部112が記憶している貯留数Ncは維持される。
従って、これらの状況においてメダル管理部113は、貯留数Ncまたは掛数Nbのうち零を越えている方に係る精算処理を実行する。すなわち、貯留数Ncまたは掛数Nbのいずれか一方のみが零を越えている場合であって、精算ボタン32の押下が精算ボタンセンサ82により検知された場合には、メダル管理部113は、零を越えている一方について精算処理を実行する。
上述したように、本実施形態によれば貯留数Ncと掛数Nbとに応じて精算処理の対象を異ならせた適切な精算処理が実行されるため、遊技者は貯留数Ncおよび掛数Nbの状況に関わらず同様の精算操作(精算ボタン32の押下)を行うだけで当該状況に応じた適切な精算処理が実行される。
なお、図7に示す(i)に示す状況と、図7に示す(iii)に示す状況とでは、結果として同様の処理が実行される。すなわち、いずれの状況でも掛数Nbについて精算処理を実行することになる。
メダル管理部113は、掛数Nbについて精算処理を開始すると共に、その旨を示すコマンドを生成し、当該コマンドを指令生成部160を介してサブ基板200(サブ統括部210)に出力する(図8に示す時刻t1)。このコマンドがサブ統括部210に入力されると、報知演出制御部215は、掛けられているメダルについて払出中(掛数Nbについて精算処理中)であることを遊技者に報知する精算報知演出を、演出表示部220および音声出力部230に実行させる。
すなわち、精算ボタンセンサ82によって精算ボタン32の押下が検知されると、報知演出制御部215は、精算処理を実行していることを報知する精算報知演出(第一報知演出)を実行する。
報知演出制御部215は、演出表示部220を制御して、掛数精算報知演出として「ベットメダルを払出中」との文字情報を演出表示装置63に表示させる(図9参照)。
すなわち、報知演出制御部215は、精算報知演出において、精算処理の対象が掛数Nbまたは貯留数Ncのいずれに対応するメダルであるかを報知する。このように、精算処理が実行される際には、精算処理の対象が貯留数Ncであるか掛数Nbであるかが遊技者に報知されるため、状況に応じて精算処理の対象が異なるにも関わらず、遊技者は精算処理の対象を常に容易に把握できる。
また、報知演出制御部215は、音声出力部230を制御して、精算報知演出としてメダルを払出中であることを示す払出効果音(以下、払出音と称する)をスピーカ49に音声出力させる。
図8に示すように、メイン基板100によって精算処理が開始される時刻t1から、終了される時刻t2までの期間は、規制部114によって規制処理が実行される。具体的には、本実施形態における規制処理は、メダルブロッカ47bの作動をオフにして投入メダル通路51の中途に設けられた突起部(図示せず)を突出させてメダルの通過を阻害させる処理、スタートレバーセンサ44による検知、ならびに最大ベットボタンセンサ45aによる検知および単一ベットボタンセンサ45bによる検知を無効とする処理である。
メダル管理部113は、貯留数Ncについて精算処理を開始すると共にその旨を示すコマンドを生成し、当該コマンドを指令生成部160を介してサブ基板200(サブ統括部210)に出力する(図10に示す時刻t1)。このコマンドがサブ統括部210に入力されると、報知演出制御部215は、精算報知演出を演出表示部220および音声出力部230に実行させる。
図11(a)は、貯留数Ncについての精算処理が実行される場合に、精算報知演出として演出表示装置63に表示される精算報知画面の一例を示す図である。なお、貯留数Ncについての精算処理に伴って実行される精算報知演出を、貯留数精算報知演出と称することがある。すなわち、報知演出制御部215は、演出表示部220を制御して、貯留数精算報知演出として「クレジットメダルを払出中」との文字情報を演出表示装置63に表示させる(図11(a)参照)。
なお、掛数精算報知演出と貯留数精算報知演出とで、精算報知画面は上述したように相違するが、払出効果音については共通である。
図11(b)は、注意報知演出として演出表示装置63に表示される注意報知画面の一例を示す図である。同図に示すように、報知演出制御部215は、演出表示部220を制御して、注意報知演出として「プリペイドカード&メダル取り忘れ注意!」との文字情報を演出表示装置63に表示させる。
すなわち、報知演出制御部215により実行される報知演出は、貯留数Ncおよび掛数Nbに関わらず実行される精算報知演出(第一報知演出)と、貯留数Ncが零を越えている場合であって、かつ、掛数Nbが零である場合に実行される注意報知演出(第二報知演出)とが含まれるところ、注意報知演出が実行される場合には、当該注意報知演出が精算報知演出よりも後に完了する。
なお、精算報知演出から注意報知演出へ切り替えるタイミングは図10に示す例に限られず、少なくとも精算処理の完了時点の前後で(メダルの払い出しの実行中と実行完了後とで)、報知演出の内容を異ならせることで、各状況に応じた適切な内容の報知演出が実現する。
すなわち、メダル管理部113は、貯留数Ncに係る精算処理を完了する場合には、当該精算処理中に規制部114によって実行されている規制処理の終了時点を遅延させる処理を行う。具体的には、遊技状態制御部110は、規制部114による規制処理の終了時点を遅延させる時間である遅延時間tdを設定する。
ここで遅延時間tdとは、規制部114によって実行される規制処理が、精算処理の完了時点より後に終了するような時間である。本実施形態では、遅延時間tdは、図10に示すように報知演出制御部215による注意報知演出が完了する時刻t3に規制処理が終了するように設定される。具体的には本実施形態では遅延時間tdは4秒である。
すなわち、注意報知演出が実行される場合には、精算報知演出が完了する精算報知演出完了時点よりも後に注意報知演出が完了するように構成した上で、規制部114によって実行される規制処理の少なくとも一部も、精算報知演出完了時点より後に終了するように、遅延時間tdを設定してもよい。これにより、注意報知演出が実行される場合には、精算報知演出の完了後であっても、注意報知演出と規制処理とが、精算報知演出の完了後にも行われるため、注意報知演出に対しても遊技者の注意を惹きつけることができる。
次に、本実施形態における遊技進行に係るメインフローについて、図12または図13を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図6に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
メイン基板100は、図12および図13に示すステップS102からステップS144までの一連の処理を行う間に1回の図柄変動ゲームを実行し、当該一連の処理を繰り返し実行することによって図柄変動ゲームを繰り返し実行することができる。
なお、図12および図13に示す各処理は一具体例であって、ここで挙げた処理以外の処理が、メイン基板100によって実行されてもよい。また、図12および図13に示す一連の処理のうち少なくとも一部が、必ずしもメイン基板100によって実行されなくてもよい。
本実施形態に係る遊技開始処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)前回の図柄変動ゲームに係る各種データを保存する処理。
(ii)前回の図柄変動ゲームにおいて停止表示された図柄を示すデータをクリアする処理。
(iii)その時点において設定されている遊技設定値を取得する処理。
本実施形態に係るメダル受付開始処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)メダルブロッカ47bを作動させる処理。
(ii)前回の図柄変動ゲームの結果として再遊技が作動している場合に、当該図柄変動ゲームに対して掛けられたメダルと同じ数のメダルを次回の図柄変動ゲームに対して掛ける処理。
次に、今回の図柄変動ゲームが再遊技作動によるものであるか否かを遊技状態制御部110は判定する(ステップS206)。再遊技作動によるものである場合(ステップS206のYES)には、以降の処理を行わずに、メダル管理処理の処理フローは終了となる。
一方で、再遊技作動によるものではない場合(ステップS206のNO)には、今回の図柄変動ゲームがボーナス遊技状態で実行されるものであるか否かを遊技状態制御部110は判定する(ステップS208)。ボーナス遊技状態である場合(ステップS208のYES)には、今回の図柄変動ゲームに対する掛数の上限を1に設定し(ステップS210)、ボーナス遊技状態ではない場合(ステップS208のNO)には、今回の図柄変動ゲームに対する掛数の上限を3に設定する(ステップS212)。
ステップS216の処理またはステップS218の処理が終了した場合には、メダル管理処理の処理フローは終了となる。
ここで、メダル管理部113は、貯留数Ncの値と、操作されたベットボタン23に対応する設定要求数とのうちいずれか大きい値を上限として、貯留数Ncを減算して、減算した値を掛数Nbに加算する。
また、単一ベットボタン23bが操作された時点において、「メダル投入口31からのメダルの投入の有無」が有である(ステップS236のYES)、または前回操作が単一ベットボタン23bである場合(ステップS238のYES)にも、メダル管理部113は上述のクリア処理を行わずに貯留投入処理を実行する(ステップS240)。
この場合、遊技状態制御部110は、精算ボタン32の押下が精算ボタンセンサ82によって検知されたか否かを判定する(ステップS242)。
精算ボタン32の押下が精算ボタンセンサ82によって検知されていない場合(ステップS242のNO)には、そのままメダル管理処理に係る処理フローは終了となる。
精算処理の対象となるメダルが存在しない場合(ステップS244のNO)、そのままメダル管理処理に係る処理フローは終了となる。他方、精算処理の対象となるメダルが存在する場合(ステップS244のYES)、遊技状態制御部110は、投入可能表示LED25fを消灯させ(ステップS246)、メダルブロッカ47bの作動を停止させて投入メダル通路51におけるメダル通過を阻害し(ステップS248)、遊技開始表示LED25eを消灯させる(ステップS250)。そして、遊技状態制御部110は、精算処理を開始する旨を示すコマンドをサブ基板200に出力する(ステップS252)。
また、ステップS246からステップS252の実行に要する時間は、精算処理の完了に要する時間(図8および図10に示す時刻t1から時刻t2までの時間)と比較して無視できるほどに短い。
よって、ステップS246の処理が実行される時点である規制処理時間の開始時点と、ステップS252の処理が実行される時点である精算処理の開始時点とが、図8および図10のタイミングチャートに示すように同一の時刻t1であるとして表されうる。
続いて、メダル管理部113は、貯留数記憶部112によって記憶されている貯留数Ncが零を超えているか否かを判定し(ステップS262)、零を超えている場合には(ステップS262のYES)、ステップS256に戻る。すなわち、貯留数Ncが零になるまで、ステップS256からステップS260の処理を実行する。
そして、遊技状態制御部110は、遅延時間tdだけ時間が経過するまで待機する(ステップS268のNO)。遅延時間tdだけ時間が経過すると(ステップS268のYES)、遊技状態制御部110は、投入可能表示LED25fを点灯させ(ステップS270)、メダル管理処理に係る処理フローは終了となる。このステップS270の処理が実行される時点が、規制処理期間の終了時点(図10に示す時刻t3)である。
このように構成することで、遊技者が仮に誤って精算ボタン32を連続的に二回押下してしまった場合であっても、遊技者の意図に反して掛数Nbおよび貯留数Ncの両方について精算処理されてしまう事態が防止される。
この一回目の精算操作(精算ボタン32の押下)を契機として実行された精算処理に伴う規制処理が終了した後に行われる二回目の精算操作(精算ボタン32の押下)が精算操作検知手段(精算ボタンセンサ82)により検知されると、精算処理手段(メダル管理部113)は、貯留数記憶手段(貯留数記憶部112)が記憶している貯留数Ncを減算する(ステップS258)と共に、減算する貯留数Ncに相当する数のメダルを払い出す処理(ステップS256)を精算処理として実行する。
このように、ステップS254のYESの場合であっても、遊技者は、当該一回目の精算ボタン32の押下を契機として実行された掛数Nbについての精算処理に伴う規制処理が終了した後に、さらに二回目の精算ボタン32の押下を行うことで、貯留数Ncについても精算処理が実行される。従って、貯留数Ncと掛数Nbとが零を越えている場合に、貯留数Ncおよび掛数Nbの両方についての精算処理を望む遊技者にとっても、共通の精算ボタン32を用いた操作を契機として当該精算処理が実行される。
本実施形態に係るメダル管理処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)メダル投入口31からメダルが投入されたことを検知した場合に、投入された当該メダルが投入メダル通路51を正常に通過したことをチェックする処理。
(ii)(i)に記載した処理によって、正常に通過したことが確認されたメダルを、次回の図柄変動ゲームに対して掛ける処理。または、次回の図柄変動ゲームに対する掛けたメダルが既に上限(3枚)に達している場合には、正常に通過したことが確認されたメダルに相当する数をクレジット数に加算する処理。
(iii)次回の図柄変動ゲームに対する掛けたメダルが既に上限に達している場合であって、かつクレジット数も上限(50枚)に達している場合には、投入メダル通路51におけるメダルの通過をメダルブロッカ47bに阻害させる処理。
(iv)ベットボタン23の押下を検知した場合に、押下したベットボタン23に対応するメダル数をクレジット数から減じて、減じたメダル数を次回の図柄変動ゲームに対して掛ける処理。
(v)精算ボタン32の押下を検知した場合であって、かつ精算可能なメダルが存在する場合に、そのメダルを払い出す処理。
本実施形態に係るリール回動開始チェックにおいてチェックされる図柄変動ゲームの開始可能条件には、例えば、次のような項目が含まれる。
(i)図柄変動ゲームを開始するために必要な数(規定数)のメダルが既に掛けられていること。
(ii)ストップボタン27のいずれも操作されていないこと。
(iii)スタートレバーセンサ44が正常に働いていること。
なお、スタートレバーセンサ44による検知の待機中については、遊技状態制御部110は、上述のステップS106からステップS110の処理を繰り返し行う。
ステップS120において、複数のリール65のうちいずれかについて、検知されている通過中の図柄番号の値が異常であると判定した場合(ステップS122のYES)、回動制御部140は、異常と判定したリール65に対して、再びステップS118の処理を行う。この処理は、リールの再起動とも称される。
また、ステップS120において、複数のリール65のうちいずれかについて、検知されている通過中の図柄番号の値が正常であると判定した場合(ステップS122のNO)、リールを再起動することなく、次の処理に移行する。
そして、全てのリール65の回動速度が所定速度に到達した後に(ステップS124のYES)、回動制御部140は、リール65の回動を停止するための要求(停止要求)の有無をチェックする処理であるリール停止受付チェックを実行する(ステップS126)。
本実施形態に係るリール停止受付チェックには、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)ストップボタン27(ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27R)の操作をストップボタンセンサ43aが検知すると、操作されたストップボタン27に対応するリール65への停止要求を、遊技状態制御部110から回動制御部140が受け付ける処理。なお、(i)の処理は、リールの通常停止受付とも称される。
(ii)リール65の回動を開始させた後のいずれかのタイミング、例えば、ステップS124の判定が肯定されたタイミングを基準としてリール回動に係るタイマをセットし、当該タイマによる計測時間が所定時間を超えた場合に、ストップボタン27の操作が無いリール65への停止要求を、遊技状態制御部110から回動制御部140が受け付ける処理。なお、(ii)の処理は、リールの自動停止受付とも称される。
本実施形態に係る図柄組合せ制御は、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)停止要求を受け付けた時点において基準位置を通過している図柄の図柄番号を、停止受付時図柄番号として、RAM102の所定アドレスに格納する。
(ii)ステップS126において通常停止受付が実行された場合には、回動制御部140は、ステップS116において設定された当選フラグまたは非当選フラグ、および(i)の処理で格納された停止受付時図柄番号に基づいて、当該停止受付時図柄番号が示す図柄または当該図柄から回動方向に4コマの範囲内にある図柄のいずれかを、基準位置に停止させる図柄として決定する。
(iii)ステップS126において自動停止受付が実行された場合には、回動制御部140は、ステップS116において設定された当選フラグまたは非当選フラグに関わらず入賞役が非成立(ハズレ)になるように、(i)の処理で格納された停止受付時図柄番号が示す図柄または当該図柄から回動方向に4コマの範囲内にある図柄のいずれかを、基準位置に停止させる図柄として決定する。なお、(iii)の処理は、蹴飛ばし制御とも称される。
(iv)回動制御部140は、(ii)または(iii)のように決定した図柄を基準位置に停止させる。
なお、ステップS132におけるコマンド出力は、処理の度に実行される必要はなく、遊技状態制御部110によって演出を実行するものと判断される場合に実行されれば足りる。
また、停止表示時出力処理を終えた時点において、全てのリール65が停止している場合(ステップS134のYES)には、図柄表示判定部150による判定処理が行われる(ステップS136)。
なお、ステップS138において付与されたメダルは、原則としてクレジット数に貯留記憶される。ただし、クレジット数が上限に達した場合には、遊技状態制御部110はメダル収納庫93に内蔵されている払出機構(図示せず)を制御して、クレジット数を超える数に相当するメダルを、メダル収納庫93からメダル排出口35に払い出させる。
ステップS140において要求される演出には、例えば、ボーナス図柄の停止表示に伴ってボーナス遊技に移行した場合に実行されるボーナス開始演出が含まれる。
なお、ステップS140におけるコマンド出力は、処理の度に実行される必要はなく、遊技状態制御部110によって演出を実行するものと判断される場合に実行されれば足りる。
ステップS142において、収納庫エラーセンサが異常を検知していることが確認された場合、遊技状態制御部110は、エラー表示の要求を含むコマンドを、指令生成部160を介してサブ統括部210に出力する。また、サブ統括部210は、演出表示部220を制御して演出表示装置63にエラー表示を表示させると共に、音声出力部230を制御してスピーカ49からエラー音を出力させる。
本実施形態に係る遊技終了チェックにおけるチェック対象には、例えば、次のような項目が含まれる。
(i)再遊技の作動を終了させること。
(ii)ボーナス遊技を終了させること。
ここまで図1から図18を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
上述した実施形態においては、貯留数Ncと掛数Nbとが零を越えている場合であって、かつ精算ボタン32が検知された場合に、メダル管理部113が、掛数を減算すると共に、減算する掛数に相当する数のメダルをメダル収納庫93からメダル排出口35に払い出す処理を、精算処理として実行する例を述べたが、本発明の実施はこれに限られない。例えば、同様の場合において、メダル管理部113が、掛数を減算すると共に、減算する掛数に相当する数のメダルを貯留数Ncに加算する処理を、精算処理として実行してもよい。
(1)遊技媒体を掛けて図柄変動ゲームを実行する遊技機であって、掛けられた前記遊技媒体の数を表す掛数を記憶する掛数記憶手段と、貯留されている前記遊技媒体の数を示す貯留数を記憶する貯留数記憶手段と、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数、または前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数の少なくとも一方を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体または前記貯留数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す精算処理を実行する精算処理手段と、前記精算処理手段によって前記精算処理が実行される契機となる精算操作を検知する精算操作検知手段と、前記精算処理が実行されると、少なくとも前記精算処理が完了する精算完了時点より後まで報知演出を実行する報知演出制御手段と、前記精算処理が実行されると、前記図柄変動ゲームを開始させるための要件の少なくとも一つが充足することを規制する規制処理を実行する規制手段と、を備え、前記規制手段によって実行される前記規制処理の少なくとも一部が、前記精算完了時点より後に終了し、前記貯留数と前記掛数とが零を越えている場合であって、前記精算操作が検知された場合には、前記精算処理手段は、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す処理を、前記精算処理として実行し、前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数は維持され、前記貯留数または前記掛数のいずれか一方のみが零を越えている場合であって、前記精算操作が検知された場合には、前記精算処理手段は、前記零を越えている前記一方について前記精算処理を実行することを特徴とする遊技機。
(2)前記報知演出は、前記貯留数および前記掛数に関わらず実行される第一報知演出と、前記貯留数が零を越えている場合であって、かつ、前記掛数が零である場合に実行される第二報知演出と、を含み、前記第二報知演出が実行される場合には、当該第二報知演出が前記第一報知演出よりも後に完了することを特徴とする(1)に記載の遊技機。
(3)遊技媒体を掛けて図柄変動ゲームを実行する遊技機であって、掛けられた前記遊技媒体の数を表す掛数を記憶する掛数記憶手段と、貯留されている前記遊技媒体の数を示す貯留数を記憶する貯留数記憶手段と、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数、または前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数の少なくとも一方を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体または前記貯留数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す精算処理を実行する精算処理手段と、前記精算処理手段によって前記精算処理が実行される契機となる精算操作を検知する精算操作検知手段と、前記精算処理が実行されると、少なくとも前記精算処理が完了する精算完了時点より後まで報知演出を実行する報知演出制御手段と、前記精算処理が実行されると、前記図柄変動ゲームを開始させるための要件の少なくとも一つが充足することを規制する規制処理を実行する規制手段と、を備え、前記報知演出は、前記貯留数および前記掛数に関わらず実行される第一報知演出と、前記貯留数が零を越えている場合であって、かつ、前記掛数が零である場合に実行される第二報知演出と、を含み、前記第二報知演出が実行される場合には、前記第一報知演出が完了する第一報知演出完了時点よりも後に当該第二報知演出が完了し、前記規制手段によって実行される前記規制処理の少なくとも一部も、前記第一報知演出完了時点より後に終了し、前記貯留数と前記掛数とが零を越えている場合であって、前記精算操作が検知された場合には、前記精算処理手段は、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す処理を、前記精算処理として実行し、前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数は維持されることを特徴とする遊技機。
(4)前記規制処理は、前記第二報知演出が完了する時点の後に終了することを特徴とする(2)または(3)に記載の遊技機。
(5)前記第一報知演出は少なくとも前記精算完了時点まで実行され、前記第二報知演出は少なくとも前記精算完了時点より後に実行されることを特徴とする(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(6)前記図柄変動ゲームを開始させるために要する前記掛数である規定数は、複数とおりであることを特徴とする(1)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機。
(a)前記遊技媒体を投入可能な投入口と、前記投入口から連通している投入通路における前記遊技媒体の通過を阻害するブロッカ部と、を備え、前記規制手段は、前記ブロッカ部を制御して前記遊技媒体の通過を阻害することによって前記要件の少なくとも一つを規制することを特徴とする(1)から(6)のいずれか一つに記載の遊技機。
20 前面扉
21 上部パネル
22 下部パネル
23 ベットボタン
23a 最大ベットボタン
23b 単一ベットボタン
24 メニュー選択ボタン
24a 十字キーボタン
24b 決定ボタン
25 状態表示LED
25a 投入枚数表示LED
25b 貯留枚数表示LED
25c 獲得枚数表示LED
25d 再遊技表示LED
25e 遊技開始表示LED
25f 投入可能表示LED
26 スタートレバー
27(27L、27C、27R) ストップボタン
31 メダル投入口
32 精算ボタン
33 メダル返却ボタン
34 ドア錠
35 メダル排出口
36(36a、36b、36c、36d、36e、36f、36g、36h) 装飾LED
37 下皿
38(38a、38b、38c、38d) スピーカ口
40a、40b 各種センサ
41(41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h) 装飾LED基板
42 状態表示LED基板
43 ストップボタン基板
43a ストップボタンセンサ
44 スタートレバーセンサ
45 ベットボタン基板
45a 最大ベットボタンセンサ
45b 単一ベットボタンセンサ
45c プッシュボタンセンサ
46 メニュー選択ボタン基板
46a 十字キーボタンセンサ
46b 決定ボタンセンサ
47 メダルセレクタ
47a メダルセレクタ本体
47b メダルブロッカ
47c メダル通過センサ
48 設定変更装置
48a 設定キースイッチ
48b 設定変更スイッチ
48c 設定表示LED
48d 設定キーカバー
49(49a、49b、49c、49d) スピーカ
51 投入メダル通路
52 払出メダル通路
53 返却メダル通路
54 収納メダル通路
60 遊技機本体部
62 演出表示領域
63 演出表示装置
64 視認窓
65(65L、65C、65R) リール
66(66L、66C、66R) リールセンサ
67(67L、67C、67R) リール照明基板
68 リールモータ
82 精算ボタンセンサ
90 外枠
91 電源装置
92 電源スイッチ
93 メダル収納庫
94 メダル払出口
95 メダル補助収納庫
96 ヒンジ部
96a 上段ヒンジ部
96b 中段ヒンジ部
96c 下段ヒンジ部
100 メイン基板
101、201 CPU
102、202 RAM
103、203 ROM
110 遊技状態制御部
111 掛数記憶部
112 貯留数記憶部
113 メダル管理部
114 規制部
120 内部抽選部
130 フラグ設定部
140 回動制御部
150 図柄表示判定部
160 指令生成部
200 サブ基板
210 サブ統括部
215 報知演出制御部
220 演出表示部
230 音声出力部
240 LED発光部
L1〜L5 ライン
Claims (4)
- 遊技媒体を掛けて図柄変動ゲームを実行する遊技機であって、
掛けられた前記遊技媒体の数を表す掛数を記憶する掛数記憶手段と、
貯留されている前記遊技媒体の数を示す貯留数を記憶する貯留数記憶手段と、
前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数、または前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数の少なくとも一方を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体または前記貯留数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す精算処理を実行する精算処理手段と、
前記精算処理手段によって前記精算処理が実行される契機となる精算操作を検知する精算操作検知手段と、
前記精算処理が実行されると、少なくとも前記精算処理が完了する精算完了時点より後まで報知演出を実行する報知演出制御手段と、
前記精算処理が実行されると、前記図柄変動ゲームを開始させるための要件の少なくとも一つが充足することを規制する規制処理を実行する規制手段と、
を備え、
前記報知演出は、
前記貯留数および前記掛数に関わらず実行され、前記精算処理を実行していることを報知する第一報知演出と、
前記貯留数が零を越えている場合であって、かつ、前記掛数が零である場合に実行される第二報知演出と、を含み、
前記第二報知演出が実行される場合には、前記第一報知演出が完了する第一報知演出完了時点で当該第二報知演出が開始され、かつ前記規制手段によって実行される前記規制処理の少なくとも一部が前記第一報知演出完了時点より後に終了することで、当該第二報知演出が当該規制処理が終了する時点より前に開始され、
前記貯留数と前記掛数とが零を越えている場合であって、前記精算操作が検知された場合には、
前記精算処理手段は、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す処理を、前記精算処理として実行し、
前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数は維持され、
前記規制処理は、前記第二報知演出が完了する時点の後に終了する
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技媒体を掛けて図柄変動ゲームを実行する遊技機であって、
掛けられた前記遊技媒体の数を表す掛数を記憶する掛数記憶手段と、
貯留されている前記遊技媒体の数を示す貯留数を記憶する貯留数記憶手段と、
前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数、または前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数の少なくとも一方を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体または前記貯留数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す精算処理を実行する精算処理手段と、
前記精算処理手段によって前記精算処理が実行される契機となる精算操作を検知する精算操作検知手段と、
前記精算処理が実行されると、少なくとも前記精算処理が完了する精算完了時点より後まで報知演出を実行する報知演出制御手段と、
前記精算処理が実行されると、前記図柄変動ゲームを開始させるための要件の少なくとも一つが充足することを規制する規制処理を実行する規制手段と、
を備え、
前記報知演出は、
前記貯留数および前記掛数に関わらず実行され、前記精算処理を実行していることを報知する第一報知演出と、
前記貯留数が零を越えている場合であって、かつ、前記掛数が零である場合に実行される第二報知演出と、を含み、
前記第二報知演出が実行される場合には、前記精算処理が完了する精算処理完了時点で当該第二報知演出が開始され、かつ前記規制手段によって実行される前記規制処理の少なくとも一部が前記精算処理完了時点より後に終了することで、当該第二報知演出が当該規制処理が終了する時点より前に開始され、
前記貯留数と前記掛数とが零を越えている場合であって、前記精算操作が検知された場合には、
前記精算処理手段は、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す処理を、前記精算処理として実行し、
前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数は維持され、
前記規制処理は、前記第二報知演出が完了する時点の後に終了する
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技媒体を掛けて図柄変動ゲームを実行する遊技機であって、
掛けられた前記遊技媒体の数を表す掛数を記憶する掛数記憶手段と、
貯留されている前記遊技媒体の数を示す貯留数を記憶する貯留数記憶手段と、
前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数、または前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数の少なくとも一方を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体または前記貯留数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す精算処理を実行する精算処理手段と、
前記精算処理手段によって前記精算処理が実行される契機となる精算操作を検知する精算操作検知手段と、
前記精算処理が実行されると、少なくとも前記精算処理が完了する精算完了時点より後まで報知演出を実行する報知演出制御手段と、
前記精算処理が実行されると、前記図柄変動ゲームを開始させるための要件の少なくとも一つが充足することを規制する規制処理を実行する規制手段と、
を備え、
前記報知演出は、
前記貯留数および前記掛数に関わらず実行され、前記精算処理を実行していることを報知する第一報知演出と、
前記貯留数が零を越えている場合であって、かつ、前記掛数が零である場合に実行される第二報知演出と、を含み、
前記第二報知演出が実行される場合には、前記第一報知演出が完了する第一報知演出完了時点で当該第二報知演出が開始され、かつ前記規制手段によって実行される前記規制処理の少なくとも一部が前記第一報知演出完了時点より後に終了することで、当該第二報知演出が当該規制処理が終了する時点より前に開始され、
前記貯留数と前記掛数とが零を越えている場合であって、前記精算操作が検知された場合には、
前記精算処理手段は、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す処理を、前記精算処理として実行し、
前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数は維持され、
表示装置と、
音声出力装置と、
をさらに備え、
前記報知演出制御手段は、
前記第一報知演出を前記表示装置および前記音声出力装置の双方に実行させ、
前記第二報知演出を前記表示装置に実行させ、
前記第一報知演出を実行させるにあたり、
前記精算処理の対象が前記掛数である場合の前記表示装置における当該第一報知演出の態様と、前記精算処理の対象が前記貯留数である場合の前記表示装置における当該第一報知演出の態様と、を異ならせ、
かつ、前記精算処理の対象が前記掛数である場合の前記音声出力装置における当該第一報知演出の態様と、前記精算処理の対象が前記貯留数である場合の前記音声出力装置における当該第一報知演出の態様と、を同一にすることで、
前記精算処理の対象が前記掛数または前記貯留数のいずれに対応する前記遊技媒体であるかを報知する
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技媒体を掛けて図柄変動ゲームを実行する遊技機であって、
掛けられた前記遊技媒体の数を表す掛数を記憶する掛数記憶手段と、
貯留されている前記遊技媒体の数を示す貯留数を記憶する貯留数記憶手段と、
前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数、または前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数の少なくとも一方を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体または前記貯留数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す精算処理を実行する精算処理手段と、
前記精算処理手段によって前記精算処理が実行される契機となる精算操作を検知する精算操作検知手段と、
前記精算処理が実行されると、少なくとも前記精算処理が完了する精算完了時点より後まで報知演出を実行する報知演出制御手段と、
前記精算処理が実行されると、前記図柄変動ゲームを開始させるための要件の少なくとも一つが充足することを規制する規制処理を実行する規制手段と、
を備え、
前記報知演出は、
前記貯留数および前記掛数に関わらず実行され、前記精算処理を実行していることを報知する第一報知演出と、
前記貯留数が零を越えている場合であって、かつ、前記掛数が零である場合に実行される第二報知演出と、を含み、
前記第二報知演出が実行される場合には、前記精算処理が完了する精算処理完了時点で当該第二報知演出が開始され、かつ前記規制手段によって実行される前記規制処理の少なくとも一部が前記精算処理完了時点より後に終了することで、当該第二報知演出が当該規制処理が終了する時点より前に開始され、
前記貯留数と前記掛数とが零を越えている場合であって、前記精算操作が検知された場合には、
前記精算処理手段は、前記掛数記憶手段が記憶している前記掛数を減算すると共に、減算する前記掛数に相当する数の前記遊技媒体を払い出す処理を、前記精算処理として実行し、
前記貯留数記憶手段が記憶している前記貯留数は維持され、
表示装置と、
音声出力装置と、
をさらに備え、
前記報知演出制御手段は、
前記第一報知演出を前記表示装置および前記音声出力装置の双方に実行させ、
前記第二報知演出を前記表示装置に実行させ、
前記第一報知演出を実行させるにあたり、
前記精算処理の対象が前記掛数である場合の前記表示装置における当該第一報知演出の態様と、前記精算処理の対象が前記貯留数である場合の前記表示装置における当該第一報知演出の態様と、を異ならせ、
かつ、前記精算処理の対象が前記掛数である場合の前記音声出力装置における当該第一報知演出の態様と、前記精算処理の対象が前記貯留数である場合の前記音声出力装置における当該第一報知演出の態様と、を同一にすることで、
前記精算処理の対象が前記掛数または前記貯留数のいずれに対応する前記遊技媒体であるかを報知する
ことを特徴とする遊技機。
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