JP2008264216A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 周面上に数種の図柄が表された複数のリール21を備えるスロットマシン1であって、複数の各リール21の少なくとも一つが、数種の図柄のうちに所定の入賞となる組合せをなす特定図柄40を備えるとともに、当該特定図柄に対応するアシスト図柄41を備え、アシスト図柄41が、対応する特定図柄40と同色に着色された略矩形状の外形を有するとともに、特定図柄40に隣接して配置された構成としてある。
【選択図】 図1
Description
このようなスロットマシンでは、通常、ゲームの面白さを増すために、複数のリールが一定の確率で自動的に制御されて、各リールに付された図柄が入賞ライン上で所定配列となるように停止する、所謂「内部抽せん」と呼ばれる入賞制御が行われる。
より具体的には、内部抽せんの結果、ある入賞内容に当せんすると、回転する複数のリールは、一定範囲内(例えば、該当する図柄の位置から図柄5コマ分の範囲内)で、遊技者の停止ボタンを押すタイミングに拘わらず、図柄が所定の入賞ライン上でその当せん内容に応じた所定の入賞配列(例えば「7・7・7」や「BAR・BAR・BAR」等)となるように停止制御(入賞制御)される。
しかしながら、初心者が、高速に回転しているリール上で、他の図柄とボーナス図柄、さらに各ボーナス図柄を識別して目押しすることは容易ではない。
また、リール上の図柄の大きさは、リール上に表される図柄の数により制限されるため、BB図柄やRB図柄といえども、表すことができる範囲は自ずと決められてしまい、初心者が識別できる十分な大きさまで拡大することはできなかった。
さらにボーナス役において、同一形状からなるボーナス図柄が複数存在するような場合(例えば、赤7と緑7)があり、各ボーナス図柄に見かけ上の差異を設けるため、異なる色彩に着色することが一般的に行われているが、識別因子として色の違いのみでは不十分であり、初心者が各々を確実に識別することは困難であった。
遊技者に有利な特定の状態としては、例えば、次回の遊技に遊技メダルの投入を必要としない当せん役である再遊技(リプレイ)を頻出させて、遊技者の手持ちの遊技媒体の減少を抑制しつつ、大当たり発生の期待を持続させる所謂リプレイタイム(RT)、所定の小役当せんの発生をTV演出等により報知するとともに、遊技者にリールの押し順や、特定の図柄の目押しを指示することで、小役入賞の取りこぼしを防止し、遊技媒体を増加させる所謂アシストタイム(AT)、さらにこれらを組合せた所謂ARTなどがある。
その結果、初心者と熟練遊技者との獲得遊技メダル数の格差が増大し、初心者がスロットマシン遊技を十分に堪能できず、遊技の公平性を図れない事態が生じていた。
また、ATやARTは、長時間連続することもあり、このようなときには、熟練遊技者といえども、疲労により動体視力の低下を招き、確実な目押しができなくなるため、小役入賞を取りこぼすこともあり、ATやARTの遊技性を十分に享受しえないこともあった。
例えば、特許文献1及び特許文献2においては、隣接する図柄を組合せることで、見かけ上1つの大きな図柄を形成する発明が開示されている。
このように、図柄の面積を見かけ上拡大することにより、高速回転中のリールにおいて、当該図柄の認識可能な時間が長くなるため、初心者でも識別することができるようになっている。
特許文献1と特許文献2に記載された発明では、リールが、縦方向に回動することを利用して、特定の図柄を隣接して組合せ、縦方向の長さを確保することで、当該図柄が遊技者の目に留まる時間を長く保ち、当該図柄の識別性を高めている。
しかしながら、リールの巾方向に関しては、図柄のデザインを優先すべく、図柄の巾を変化させており、例えば、隣接する図柄を組合せて丸形を表したり、隣接する図柄を組合せた外形が断続的に細くなったりしている。
その結果、いずれの発明においても、2つ以上の図柄領域を利用しているにも拘らず、デザイン性を喪失させないため、その有効面積を十分に利用しているものとはいえず、図柄の識別力を高める効果を十分に奏するまでには至らなかった。
また、丸形や外形が断続的に細くなることで、特定の図柄を挟む上下の他の図柄と連続的に繋がるように見えてしまい、特定の図柄とそれ以外の他の図柄との境界が不明確となるため、特定の図柄の見分けがつきにくくなり、識別力を低下させる要因となってしまっていた。
ところが、上述した特許文献1や特許文献2に記載の発明のように、隣接する図柄で1つの図柄を形成した場合、5ラインすべて有効とすると、例えば、上下の入賞ラインや斜めの入賞ラインなどでは、遊技者が停止した図柄を視認する表示窓より、形成された全体の図柄の一部が隠れた状態となってしまう事態が生じることとなる。
このため、ボーナス役に当せんした場合において、中央の入賞ラインのみ有効とすることで対処する以外手段がなく、5ラインをすべて有効とすることができなかった。
これにより、初心者を含む一般の遊技者が、リールの高速回転中に、特定図柄とアシスト図柄からなる一塊の図柄を目安にして、簡単に特定図柄を目押しすることができるため、遊技媒体の取りこぼしや無用な浪費を抑制することができる。
また、これによって初心者と熟練遊技者との技量の格差がなくなり、すべての遊技者が平等に遊技を楽しむことができる。
さらに、アシスト図柄は、特定図柄と対応関係をもって配置されているが、アシスト図柄の図柄自体は、特定図柄とは別個独立に設けられており、特定図柄とアシスト図柄を組合せて一の図柄を形成していないため、特定図柄単独の停止表示組合せで、入賞配列を構成することができ、前述した従来技術のように、停止表示される入賞ラインを減らす必要もなくなる。
また、アシスト図柄が設けられる特定図柄は、通常、リールの回動方向及び巾方向において、他の図柄に比して大きく表されている。
このような構成とすることにより、アシスト図柄が特定図柄と同色になることに加え、大きさがほぼ等しくなるため、遊技者は、アシスト図柄と特定図柄を一体の図柄として、識別するようになる。
また、特定図柄は、通常、他の図柄より、リールの回動方向や巾方向に大きく表されており、特に巾方向に関しては、リールの巾を最大限に利用すべく、図柄の左右端は、リール巾と同等で、かつ、直線的に表されているのが一般的である。
このような特定図柄に、同色、かつ、略矩形状で、同等の大きさを有するアシスト図柄が隣接して配置されることとなるため、遊技者は、この特定図柄とアシスト図柄を複数の図柄領域を最大限に占める一塊の略矩形状の図柄と見なすことができるため、他の図柄と明確に識別することができ、リールの高速回転中にこの塊を狙って容易に目押しをすることができる。
このような構成とすることにより、異なる色に着色されている複数の特定図柄が、一のリール上に配置されている場合でも、色分けされた特定図柄とアシスト図柄からなる一塊の図柄を目安にして、簡単に各特定図柄を識別することができる。
例えば、ボーナス役毎に、停止表示の際の組合せを構成する図柄自体の形状を違えている場合や、同一形状からなる図柄でも、色の組合せを違えることで停止表示される図柄の組合せが異なるようにしている場合がある。
また、ボーナス役の停止表示の組合せを構成する一部の図柄(例えば、左リールが‘7’)を所定の小役入賞が成立する図柄の組合せの図柄の一部に兼用し、前述したアシストタイム(AT)やアシストタイムとリプレイタイムを組合せたART中に、スロットマシンが、所定の小役当せんを遊技者に報知し、遊技者に目押しをさせる図柄とする場合もある。
さらに、アシストタイム(AT)やアシストタイムとリプレイタイムを組合せたARTが長時間に亘って継続する場合においても、目押しをさせる所定の小役入賞に係る特定図柄にアシスト図柄が隣接して配置されるため、疲労により動体視力が低下した場合でも、報知された当該小役入賞に係る特定図柄を容易に目押しすることができる。
このような構成とすることで、上述した特定図柄と同色、かつ、略矩形状の外形に加え、当該アシスト図柄の彩色より濃色、かつ、リールの回動方向に沿った線模様を有するため、アシスト図柄をさらに明確に識別することができる。
特に、線模様が、アシスト図柄の彩色より濃色に表されることで、当該模様が、濃く際立つとともに、リールの回動方向に沿った線状にすることにより、リールの回転により一定の長さのラインが周期的に到来するように見え、アシスト図柄を容易に識別することができる。
このような構成とすることで、アシスト図柄が、一のリール上に複数配置される場合において、各アシスト図柄の色の違いに加え、位置の異なる濃色の線模様を有するため、各アシスト図柄の違いを明確にすることができる。
具体的には、線模様が、互いに位置の異なるリールの回動方向に沿った線状にすることにより、リールの回転により左右に移動するラインが周期的に到来するように見え、各アシスト図柄の違いを識別できる。
これにより、色分けされた特定図柄とアシスト図柄からなる一塊の図柄と、当該アシスト図柄が有する線模様とを目安にして、簡単に各特定図柄を識別することができる。
このような構成とすることにより、アシスト図柄の左又は右の最も張り出した部位に、線模様が表されるため、遊技者は、左又は右の縦辺を注視するだけで、各アシスト図柄を識別できる。
また、左と右の2箇所に線模様を表すことができるため、一のリール上に複数配置される場合、少なくとも2種類のアシスト図柄の識別が容易となる。
このような構成とすることにより、リール上に配置された図柄は、鮮やかな色に配色されたものが多く、これらの色彩の中で、黒色に着色することで、線模様が、さらに際立つこととなり、アシスト図柄の識別力を高めることができる。
このような構成とすることにより、特定図柄にも対応するアシスト図柄と同等な線模様を有することで、リールの回転中において、アシスト図柄が有する線模様と特定図柄が有する線模様が、連続して連なるように見えるため、リールの周回時間において、遊技者が、連なった線模様を長い期間目視することができるようになり、この連なった線模様を目安にして容易に目押しをすることができる。
このような構成とすることにより、通常スロットマシンでは、リールが、上から下方向に回動するため、アシスト図柄が、対応する特定図柄の下側に隣接して配置されることで、このような回動方向に対してアシスト図柄が最初に現れることになる。
その結果、遊技者は、最初に現れた略矩形状からなるアシスト図柄を目安とすることができ、容易に目押しをすることができる。
[第一実施形態]
ここで、以下の実施形態を示す本発明のスロットマシンは、プログラムに制御されたコンピュータにより動作するようになっている。プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、例えば、リールの回転開始処理,リールの停止制御処理,内部当たりの抽せん処理等を行わせる。このように、本発明にかかるスロットマシンにおける各処理,動作は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現されるものである。なお、プログラムは予めROM等の記録媒体に格納され、コンピュータに実装された記録媒体から当該コンピュータにプログラムを読み込ませて実行されるが、例えば通信回線を介してコンピュータに読み込ませることもできる。また、プログラムを格納する記録媒体は、例えば半導体メモリ,磁気ディスク,光ディスク,その他コンピュータで読み取り可能な任意の記録手段により構成できる。
まず、図1、図2を参照して、本発明の一実施形態に係るスロットマシン本体の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るスロットマシンを示す概略正面図であり、図2は、同じく本実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す概略斜視図である。
これらの図に示すように、本実施形態のスロットマシンは、従来のスロットマシンと同様にスロットマシン1に備えられた複数のリール21a,21b,21cを回転させることによって入賞遊技媒体を獲得することができる回胴式遊技機を構成している。
そして、本実施形態のスロットマシンでは、各リール21の周面上の表示された図柄のうち特定図柄(「7」)に隣接して、同色、かつ、略矩形状のアシスト図柄を配置することで、リールの回転中において、初心者などが特定図柄を容易に識別できるようになっている。
前扉1aは、図1及び図2に示すように、スロットマシン1の筐体にヒンジ等を介して開閉自在に取り付けられる扉体で、この前扉1aに前面パネル2とその他各部が備えられてスロットマシン1の正面部を構成している。
表示器Lは、点灯・点滅するランプや液晶表示装置等からなる表示手段であり、ボーナスゲーム等の当せん時や各種入賞役の当せん時や入賞時,遊技媒体の払出時等に、ランプが点灯・点滅したり、液晶表示装置に演出画像(動画及び静止画像を含む)が表示されることによって予告報知等を含む所定の演出が行われるようになっている。
例えば、予告報知では、ボーナス役の当せんの報知のみならず、前述したアシストタイム(AT)やアシストタイムとリプレイタイムを組合せたART中などに、所定の小役当せんを遊技者に報知し、遊技者に目押しをさせる演出(左リールに‘赤7’を狙わせる等)を行うこともできるようになっている。
この表示器Lによる演出は、後述するスピーカ9からの音による演出と連動して、又はスピーカ9による音による演出とは独立して行われるようになっている。
この表示器Lは、制御部10に備えられる表示器駆動回路18によって駆動制御される(図4参照)。
この表示窓3には、通常、入賞ラインが設定・表示されており(図示省略)、メダルの賭け数に応じて所定の入賞ラインが決定され、入賞ラインに沿って停止、配列されたリール21a〜21cの図柄の組合せによって、ゲームの入賞が決定されるようになっている。
本発明に係る特定図柄に隣接して配置されたアシスト図柄は、この表示窓3を通して視認され、リール21が回転中でも、特定図柄とアシスト図柄を一塊の図柄として識別されるようになっている。
内部当たり告知部2aは、スロットマシン1の制御部10における内部抽せんの結果、所定の大当たりに当せんした場合に点灯又は点滅するランプと、ランプの光によって絵柄等を透過表示させる透光表示部とを有している。
クレジット表示部2b,状態表示部2c及びペイアウト表示部2dは、それぞれ7セグメントLED等からなり、所定の数値が表示されるようになっている。
すなわち、クレジット表示部2bは、貯留メダル数が表示され、状態表示部2cは、特定遊技状態中のメダルの払出総数や消化ゲーム数が表示され、ペイアウト表示部2dは、通常遊技や特定遊技における各入賞払出時の払出数が表示される。これら内部当たり告知部2aと、クレジット表示部2bと、状態表示部2cと、ペイアウト表示部2dの各表示部は、制御部10に備えられた表示駆動回路16によって駆動制御される(図4参照)。
スタートレバー4は、三つの各リール21の回転を開始させるゲームスタート手段であり、このスタートレバー4が遊技者の操作によって押下されることで、制御部10にスタート信号が出力され(図4参照)、本体内部の各リール21a〜21cが一斉に(又は順次)回転するようになっている。
また、このスタートレバー4の押下によりスタート信号が入力されることで、制御部10において内部抽せんが行われる。
リール21上に表された特定図柄も、遊技者が、停止ボタン5a,5b,5cを適切なタイミングで押下する所謂目押しを行うことで、停止表示させることができる。例えば、前述した表示器Lなどにおいて、リール21上に停止表示される組合せを構成する図柄に、特定図柄を含む所定の当せん役の当せんが予告報知された際に、遊技者が、該当する特定図柄とアシスト図柄を一塊の図柄として識別し、該当する一塊の図柄が前述の表示窓3に到来するタイミングで、停止ボタン5a,5b,5cを押下することで、特定図柄を停止表示させることができる。
このように、遊技者がこれらスタートレバー4及び停止ボタン5を操作することにより、三つのリール21a〜21cを回転及び停止させて、各リール21a〜21cに付された図柄を所定の入賞配列となるように揃えるスロットマシン遊技を行うことができるようになっている。
具体的には、メダルが3枚投入されている状態で、さらにメダル投入口6からメダルが投入されると、4枚目以降のメダルは貯留メダルとして、所定数(例えば、最大50枚)が貯留、記憶される。また、入賞払出があった場合、貯留メダルの最大数までは、入賞メダルは貯留メダルとして貯留される。貯留メダル数は前面パネル2のクレジット表示部2bに数値として表示される。
この精算ボタン6bが押下されることで、貯留メダル分のメダルがメダル払出装置30から遊技メダル払出口8に排出され、RAM12に記憶された貯留メダル数のデータも消去される。
また、貯留メダルが精算されることでクレジット表示部2bの数値もゼロ表示となる。
具体的には、一回の押下によって一ゲームに投入可能な最大数のメダル(通常3枚)を貯留メダルから投入する3枚賭け用のMAXBETボタン7aと、一回の押下で1枚のメダルを貯留メダルから投入する1枚賭け用の1BETボタン7bとが備えられている。1BETボタン7bは一回押下するたびに1枚賭け、2枚賭け、3枚賭けとBET数が増加するようになっている。
なお、貯留メダルが投入されると、メモリの貯留メダル数が投入数だけ減算され、クレジット表示部2bの表示数値の投入数だけ減ることになる。
遊技メダル払出口8は、停止ボタン5の押下によって停止されたリール21が所定の入賞配列となった場合に、筐体内のメダル払出装置30から排出される入賞配列に応じた数量の入賞メダルが払い出されるようになっている。払い出されたメダル数は、リールの表示窓3の下側にある状態表示部を構成するペイアウト表示部2dに表示される。
例えば、制御部10で内部抽せんが行われ、所定の大当たりや小役に当せんした場合や、入賞図柄が揃って大当たりや小役に入賞した場合等に、スピーカ9から所定の演出音声や内部当たりを告知する音声等が発せられるようになっている。
このスピーカ9から発生される音声は、制御部10に備えられるサウンド回路17に生成・出力される(図4参照)。
ドラムユニット20は、三つのリール21a,21b,21cと、三つのリール21a〜21cを回転自在に保持し、各リール21a〜21cに対応するステッピングモータ23a〜23cを回転駆動することで各リール21a〜21cの回転の始動,定速回転及び停止の制御を行うモータ駆動回路22と、停止された各リール21a〜21cの停止位置を検出して位置信号を制御部10に出力する回胴位置検出部24を備えている(図4参照)。
各リール21a〜21cに備えられる図柄は、図3に示すように、リール毎に等間隔で配設され、例えば「7」や「ベル」,「チェリー」,「リプレイ」等の絵柄や文字が、所定の順番で表示されており、通常、各リールに21個ずつの図柄が表示されるようになっている。これらのリール21a〜21cの図柄が、対応する停止ボタン5a〜5cが押下操作されることで、上述した表示窓3の入賞ラインに沿って所定の組合せで停止されることで入賞が決定される。
これらの特定図柄は、同色又は、色彩の異なる「7・7・7」の組合せで停止表示されることにより、ボーナス入賞となり、遊技者に有利な遊技状態に移行するようになっている。
さらに、リール21aの各色の「7」とリール21b,21cの「リプレイ」の組合せで停止表示されることにより、所定枚数の払出が得られる小役入賞となるようになっている。
そしてこれらの各特定図柄の下側には、各特定図柄と同色、かつ、略矩形状を有するアシスト図柄が配置されており、リールの回転中において、特定図柄とアシスト図柄を一塊の図柄と見なされることで、初心者などが特定図柄を容易に識別できるようになっている。
このアシスト図柄については、後に詳述する(図5,図6参照)。
ドラムユニット20では、三つのリール21a〜21cは対応する三つのステッピングモータ23a〜23cによってそれぞれ回転自在に保持されており、スタートレバー4及び停止ボタン5a〜5cが押下操作されることで、モータ駆動回路22が制御部10からパルス(駆動)信号を入力してステッピングモータ23a〜23cを駆動して(図4参照)、対応するリール21a〜21cの回転始動、定速回転及び停止の制御が行われる。
次に、本実施形態に係るリール周面上の3種類の各特定図柄に隣接して配置される、各特定図柄と同色、かつ、略矩形状のアシスト図柄について説明する。
図5は、本実施形態に係るスロットマシンの特定図柄とアシスト図柄を示す図である。
上述したように、本実施形態では、目押しを必要とする特定図柄40として、ボーナス入賞及び所定の小役入賞となる組合せを構成する色彩の異なる「7」が3種類存在する。本発明に係るアシスト図柄は、これらの特定図柄に隣接して配置され、各特定図柄と縦横の長さとほぼ等しい外形を有するとともに、同色、かつ、略矩形状に表されている。
また、図5(a)〜(c)に示す例では、各特定図柄40の「7」は、色彩も鮮やかな単色で着色されており、図5(a)は、赤色、図5(b)は、黄色、図5(c)は、緑色に色分けされている。
なお、図3における左・中・右リールの図柄番号20,19の図柄は、図5(a)の図柄と同等であり、左リールの図柄番号13,12及び中リールの図柄番号4,3の図柄は、図5(b)の図柄と同等である。また、左リールの図柄番号6,5及び中リールの図柄番号12,11の図柄は、図5(c)の図柄と同等となっている。
また、各アシスト図柄41は、各特定図柄40の色と対応して同色に着色されており、図5の例では、図5(a)は、赤色、図5(b)は、黄色、図5(c)は、緑色に色分けされている。
その結果、遊技者は、最初に現れた略矩形状からなるアシスト図柄41を目安とすることができ、これを目安にして容易に特定図柄40を目押しすることができる。
これにより、3色各々の特定図柄40を見分けることができ、各リールが高速回転中においても、リール(左)21a上に「赤7」(特定図柄40a)、「黄7」(特定図柄40b)、「緑7」(特定図柄40c)を容易に識別できるとともに、リール(中)21b上に「赤7」(特定図柄40a)、「黄7」(特定図柄40b)、「緑7」(特定図柄40c)を識別することができる。
同様に、例えば、スロットマシン1が、前述したアシストタイム(AT)やアシストタイムとリプレイタイムを組合せたART中などにおいて、表示器Lなどで、左リール21a上に「緑7」特定図柄40cを含む小役の当せんが予告報知された際に、左リール21a上に「緑7」特定図柄40cとアシスト図柄41cの一塊の図柄が表示窓3に出現するタイミングで停止ボタン5aを押下することで、所望する小役入賞で容易に停止表示させることもできる。
これにより、アシストタイム(AT)やアシストタイムとリプレイタイムを組合せたARTが長時間に亘って継続する場合でも、疲労による動体視力の低下から生じる小役の取りこぼしも防止できる。
図5の例では、線模様411は、図5(a)は、線模様無し、図5(b)は、右縦辺、図5(c)は、左縦辺に表されている。
図5(b)と図5(c)の線模様411a,411bは、特に図示はしないが、グラデーション状に配色され、アシスト図柄41b,41cの中央に向かうにしたがって、淡色になるようになっている。
特に、線模様411を有する場合においては、線模様411が、アシスト図柄41の彩色より濃色の黒色に表されることで、当該線模様411が、鮮やかな色彩で彩られたアシスト図柄41b,41cの基色(黄,緑)に対して濃く際立つとともに、互いに位置の異なるリール21の回動方向に沿った線状にすることにより、リールの回転により左右に移動するラインが周期的に到来するように見え、各アシスト図柄41b,41cの違いを識別できる。
このようにすることで、色分けされた特定図柄40とアシスト図柄41からなる一塊の図柄と、線模様411の有無や線模様411の位置の違いを目安にして、簡単に各特定図柄40を識別することができる。
これにより、アシスト図柄41の左又は右の最も張り出した部位に、線模様が表されるため、遊技者は、左又は右の縦辺を注視するだけで、アシスト図柄41b,41cを識別できる。
なお、本発明の線模様は、単なる縦線に限られず、遊技者が、リールの回動方向に沿って、線状に認識できる模様であれば足りる。
これにより、初心者を含む一般の遊技者が、リールの高速回転中に、特定図柄とアシスト図柄からなる一塊の図柄を目安にして、簡単に特定図柄を目押しすることができるため、遊技媒体の取りこぼしや無用な浪費を抑制することができる。
また、初心者と熟練遊技者との技量の格差がなくなり、すべての遊技者が平等に遊技を楽しむことができる。
なお、本実施形態では、アシスト図柄を特定図柄の下側に隣接させて配置したが、特定図柄の上側に隣接させて配置することもできる。
また、アシスト図柄を特定図柄の上下に挟むように配置することもできる。
次に、本発明に係るスロットマシンの第二実施形態について、図6を参照しつつ説明する。
図6は、本実施形態にかかるスロットマシンの特定図柄とアシスト図柄を示す図である。
同図に示す本実施形態は、上述した第一実施形態の変形実施形態であり、図5において各特定図柄40に線模様を有する構成としたものである。従って、その他の構成部分は、第一実施形態と同様となっており、同様の構成部分については、図中で第一実施形態と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
このように、アシスト図柄41のみならず特定図柄40にもアシスト図柄41に表された線模様411と同色(黒色)及び同等の巾、かつ、同位置に線模様401を表すことで、リール21の回転中において、アシスト図柄41の線模様411と特定図柄40の線模様401が、連続して連なるように見える。
これにより、リール21の周回時間において、遊技者が、連なった線模様を長い期間目視することができるようになり、この連なった線模様401,411を目安にして容易に目押しをすることができる。
さらに、図6(a)〜(c)に示すように、各特定図柄40とアシスト図柄41の線模様401,411が表される位置が、図6(a)では、中央、図6(b)では、右縦辺、図6(c)では、左縦辺と異なることで、各特定図柄40及びアシスト図柄41を容易に識別することができる。
例えば、本発明が適用されるのは、遊技メダルを遊技媒体とするスロットマシンに限らず、パチンコ球等の遊技球を遊技媒体とするスロットマシン、所謂パチロット,パロット等と呼ばれるものであってもよく、周面上に数種の図柄が表された複数のリール備え、遊技者の入力操作により当該リールを停止させるスロットマシンであれば適用が可能である。
2 前面パネル
3 表示窓
4 スタートレバー
5 (5a,5b,5c) 停止ボタン
6 メダル投入口
7 BETボタン
8 遊技メダル払出口
9 スピーカ
10 制御部
20 ドラムユニット
21 (21a,21b,21c) リール
30 メダル払出装置
30 ホッパー
40 特定図柄
401 線模様
41 アシスト図柄
411 線模様
Claims (9)
- 周面上に数種の図柄が表された複数のリールを備えるスロットマシンであって、
前記複数の各リールの少なくとも一つが、前記数種の図柄のうちに所定の入賞となる組合せをなす特定図柄を備えるとともに、当該特定図柄に対応するアシスト図柄を備え、
前記アシスト図柄が、対応する特定図柄と同色に着色された略矩形状の外形を有するとともに、前記特定図柄に隣接して配置されたことを特徴とするスロットマシン。 - 前記アシスト図柄が、前記特定図柄の縦横の長さとほぼ等しい外形を有する請求項1記載のスロットマシン。
- 前記特定図柄が、一のリール上に複数配置されるとともに、各特定図柄が、異なる色に着色されている場合において、
前記アシスト図柄が、前記各特定図柄に対応して同色に着色されて設けられた請求項1又は2記載のスロットマシン。 - 前記アシスト図柄が、当該アシスト図柄の彩色より濃色、かつ、リールの回動方向に沿った線模様を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のスロットマシン。
- 各々異なる色に着色された複数の前記特定図柄と当該各特定図柄に対応する前記アシスト図柄が一のリール上に配置される場合において、
前記各アシスト図柄の一部又は全部が、各々異なる位置に、前記線模様を有する請求項4記載のスロットマシン。 - 前記線模様が、前記アシスト図柄の縦辺近傍に表された請求項4又は5記載のスロットマシン。
- 前記線模様が、黒色で着色された請求項4〜6のいずれか一項に記載のスロットマシン。
- 前記特定図柄が、当該特定図柄に対応するアシスト図柄が有する前記線模様と色彩及び巾が同等な線模様を有し、
当該線模様が、当該アシスト図柄が有する線模様と同等な位置に表された請求項4〜7のいずれか一項に記載のスロットマシン。 - 前記アシスト図柄が、当該アシスト図柄に対応する特定図柄の下側に隣接して配置された請求項1〜8のいずれか一項に記載のスロットマシン。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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