JP2004337102A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、リヤハッチの窓口下端をグレンタンクの上面より高くすることによって、後方視界性を良くして安全性の高い作業を可能とし、タンク内のメンテナンス等の作業を容易にし、作業能率の向上を図ることにある。
【解決手段】本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、キャビン後部のリヤハッチの窓口をその下端が後方のグレンタンクの上面より高い位置になるよう構成してあることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、キャビン後部のリヤハッチの窓口をその下端が後方のグレンタンクの上面より高い位置になるよう構成してあることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを備えたコンバインに関し、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャビン付コンバインにおいて、キャビンの後部には開閉可能なリヤハッチが設けられ、そして、このリヤハッチの窓口は下端が後方のグレンタンの上面より低くくなるように構成されていた。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平11−115825号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のものでは、リヤハッチの窓口の下端がグレンタンクの上面より低くくなっているため、後方への視界が悪く、タンクの上部が邪魔になって窓口から身を大きく乗り出すことができないため、タンク内のメンテナンス作業等が容易にできない問題があった。
【0005】
本発明の課題は、リヤハッチの窓口下端をグレンタンクの上面より高くすることによって、後方視界性を良くして安全性の高い作業を可能とし、タンク内のメンテナンス等の作業を容易にし、作業能率の向上を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講じた。すなわち、請求項1記載の本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、キャビン後部のリヤハッチの窓口をその下端が後方のグレンタンクの上面より高い位置になるよう構成してあることを特徴とする。
【0007】
リヤハッチの窓口がグレンタンクの上面より上方位置において開口しているので、後方がよく見えて視界性が良くなり、安全性の高い作業ができる。また、リヤハッチを開くと、窓口から大きく身を乗り出すことができ、グレンタンク内のセンサ等のメンテナンス作業が容易となり、作業性が良くなる。
【0008】
請求項2記載の本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側に面するサイドウインドであって上端側を支点として下端側が左右方向に揺動開閉するよう設けると共に、このサイドウインドの開閉ダンパは前方側寄りの一箇所にのみ配置した構成としてあることを特徴とする。
【0009】
サイドウインドの後方側には開閉ダンパが設置されてないため、作業の邪魔にならず、後方側での脱穀部における各種調節レバ−の調節操作や扱胴カバ−の開閉などの作業が容易に行なえる。
請求項3記載の本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側におけるサイドウインドを開閉可能に設け、昇降可能な刈取部の上昇時に刈取部側に設けたバックミラ−を前記運転キャビン内からサイドウインドを通じて調整できる構成としてあることを特徴とする。
【0010】
刈取部を上昇させると、刈取部側に設けたバックミラ−がキャビン内から手の届く範囲内に達する。そこで、運転者は、運転席から降りることなく、キャビン内からバックミラ−を簡単に調整することができる。
【0011】
【発明の効果】
以上要するに、請求項1の発明によれば、後方視界性が良くなって安全性の高い作業ができる。また、リヤハッチを開くと、窓口から大きく身を乗り出すことができて、グレンタンク内のメンテナンス作業が容易となり、作業性が向上する。
【0012】
請求項2の発明によれば、従来のようにサイドウインドの前後にダンパを設けたものでは、脱穀部の上部に設けられた各種調節レバ−の調節操作の際、後方側のダンパ−が障害となって操作が容易にできない問題があったが、前方側一箇所のみにダンパを設けた構成であるため、上記従来の問題点を解消することができた。しかも、一本のダンパで足りるの安価に実施することができる。
【0013】
また、請求項3の発明によれば、運転席から降りることなく、キャビン内からバックミラ−の調整を簡単に行うことができ、作業能率を高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1及び図2に示す汎用コンバインの構成について述べる。
走行クロ−ラ1を具備する車体2上には、前部に昇降可能な刈取部3を、後部にスレッシャ−タイプの脱穀部4を搭載している。刈取部3のフイ−ダハウスの横側部には運転操作部5及び運転席6が設置され、その後方にはグレンタンク7が装備されている。グレンタンク内の穀粒を機外に排出する排出オ−ガ8がオ−ガ受体9によって収納状態に架設されている。
【0015】
刈取部3は、立毛する穀稈を後方に掻き寄せる掻込リ−ル10と、穀稈を根本から切断する刈取装置11と、刈取後の穀稈を集送して後方に掻き込む集送オ−ガ12と、該集送オ−ガ12によって掻き込まれた穀稈を受け入れて後方の脱穀部4に揚上搬送するフイ−ドコンベア13及びこのフイ−ドコンベア13を内装軸架するフイ−ダハウス14とからなり、機体に対し刈取昇降シリンダ15を介して上下に昇降するよう構成されている。
【0016】
運転キャビン16は、前記運転操作部5及び運転席6等を包囲する構成であり、該キャビン16の後部には開閉自在なリヤハッチ17を配置している。このリヤハッチ17は、横軸芯Pを支点として上下に揺動開閉するよう枢着支持している。そして、該リヤハッチ17の窓口18は、少なくともその下端18aが後方に位置するグレンタンク7の上面7aよりも上方に高く位置する構成としている。これによって、後方への視界性が良くなる。
【0017】
また、前記運転キヤビン16の刈取部3側、即ちフイ−ダハウス14側に面する側面部には開閉自在なサイドウインド19を配置している。このサイドウインド19は、外部が透視できる透明体などからなり、上端の前後軸芯Qを回動支点として下端側が左右横方向に揺動開閉するよう枢着支持している。そして、このサイドウインド19の前後軸芯Qは、前記収納架設状態位置にある排出オ−ガ8と略同一高さ位置、又は、それより稍下方位置に設定して、サイドウインド19が上方に大きく開放できるように構成している。
【0018】
サイドウインド19を開放状態で保持する開閉ダンパ−20は、前方側一箇所にのみ配置した構成としている。従って、サイドウインド19の後方側には開閉ダンパが設置されていないため邪魔にならず、例えば、後方の脱穀部上に設けられた排塵調節レバ−21の操作や、扱胴カバ−の開閉ロックレバ−22等の操作が容易となる。
【0019】
コンバインの左側に設置するバックミラ−23は、機体に対し昇降可能な刈取部3に装着支持する構成としている。そして、このバックミラ−23を刈取部に装着するにあたっては、該刈取部3を所定位置に上昇させた時、運転席6よりバックミラ−に手が容易に届くようにその範囲内にバックミラ−を設置する。従って、バックミラ−を調整したい場合には、刈取部3を上昇させ、サイドウインド19を開放し、運転席から手を差し出してバックミラ−を適宜調整することができる。
【0020】
次に、走行クロ−ラの構成例について説明する。図6に示すように、左右のクロ−ラ1,1には、互いに対向する内側面部に沿って梯子状(波型)の切欠部1c,1c…を設けた構成としている。このような切欠部のない普通クロ−ラによると、特に、溝のある圃場での走行に際しては、クロ−ラの特に内端縁に亀裂が生じ寿命を短くしていたものである。上記のように梯子状の切欠部を設けておくとクロ−ラの損傷を防止でき、寿命を長期に維持することができる。
【0021】
また、図7に示す実施例は、1番昇降機25及び2番昇降機26の底部の目抜き部分がクロ−ラ1の切欠部1c…に対応する上方位置となるよう脱穀部4を搭載したものである。切欠部のないクロ−ラによるとクロ−ラ上に落下したゴミが堆積し、昇降機の底板に干渉し、底板を変形させる問題があった。本例によるとクロ−ラの切欠部が昇降機の底部下方に位置するため、ゴミがクロ−ラ上に落下しても堆積することがなく、上記問題点を解消することができる。
【0022】
図8、図9に示す実施例において、脱穀部4の脱穀入力ギヤケ−ス部30に設けた回転センサ31によって脱穀回転数を検出し、過負荷により脱穀部の回転数が所定以下にドロップすると、警報装置32が警報を発するように構成している。運転操作部5のサイドパネル33には警報「入・切」スイッチ34が設けられている。また、エンジン回転を並行して検出するように構成し、エンジンが低回転数においては作業中でないと判断し警報は鳴らないようにする。なお、かかる警報手段は、警告度の高い警報のため、ブザ−停止スイッチではアラ−ムを停止させることができない(トラブル解消まで鳴り放題)構成とする。
【0023】
キャビン仕様においては、脱穀部の負荷音が聞こえにくく、また、脱穀部の負荷をエンジン回転計のみで判断すると、超過負荷で脱穀入力ベルトがスリップしている場合を認識できない問題があるが、上記本例においては、熟練作業でなくとも脱穀部の過負荷状態を容易に判断することができる。
【0024】
図9中、35は前後方向の揺動操作によりHSTを駆動し機体の前進変速制御及び後進変速制御を司どる走行変速レバ−(HSTレバ−)、36は左右方向の揺動操作で機体の進行方向を制御し、前後方向の揺動操作により刈取部3を昇降制御する操作レバ−(パワステレバ−)である。
【0025】
図10に示すように、ワンウエイクラッチ40は、該クラッチ40の伝動ギヤ41に対する係合及び離脱によって、エンジンEから伝動軸42を経て刈取部3(刈取入力軸43)への伝動系と走行ミッションM(走行出力軸44)から前記伝動軸42を経て刈取部3への伝動系とに切り替える構成である。また、このワンウエイクラッチ40は脱穀部4とグレンタン7との間に配置されたギヤケ−ス45に内臓されており、そして、該ワンウエイクラッチ40の前記伝動ギヤ41に対する入切(係脱)操作は切替レバ−46によって行うが、この切替レバ−46は、図11に示すように、ギヤケ−ス45より直接取り出すように構成し、該ギヤケ−スから突出した状態のレバ−部をグレンタンク7の漏斗状傾斜部7Sの下方空間内に配置した構成としている。従来のように、ギヤケ−スが機体内部にある場合、切替レバ−と長いロッドで連動連結する必要があり、構成複雑で動作も不確実となっていたが、上記本例による場合は、クラッチの入切操作がグレンタンクをオ−プンすれば簡単にできる位置にあり、切替レバ−もギヤケ−スに直結しており、構成簡単でありながら動作も確実である。
【0026】
次に、ワンウエイクラッチ40の構造について説明する。従来では、図12に示すように、クラッチ爪40aを支持ピン40bの座金40cによって保持する構成であるため、支持ピンの支持が片持ち状になって爪の支持力が弱く不安定であった。本例では、図13〜図15に示すように、クラッチ爪40aの各支持ピン40b,40b,40bをリングプレ−ト40dによって相互に保持させることで、クラッチ爪の支持力を強く保持たせた構成としている。しかも、そのリングプレ−ト40dをカラ−40eにて保持させることで、プレ−ト自体を補強することになり、万一クラッチ構成部品が破損した場合でも部品がケ−ス内部に脱落して2次破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】汎用コンバインの左側面図
【図2】同上右側面図
【図3】汎用コンバインの左側面図
【図4】同上正面図
【図5】汎用コンバインの要部の斜視図
【図6】クロ−ラ要部の平面図
【図7】コンバイン要部の平面図
【図8】脱穀部の要部の側面図
【図9】運転操作部の平面図
【図10】コンバインの動力伝達経路図
【図11】コンバイン要部の正面図
【図12】ワンウエイクラッチの一部の斜視図
【図13】ワンウエイクラッチの斜視図
【図14】同上要部の側面図
【図15】同上要部の切断正面図
【符号の説明】
1 走行クロ−ラ 2 車体
3 刈取部 4 脱穀部
5 運転操作部 6 運転席
7 グレンタンク 7a グレンタンク上面
10 掻込リ−ル 16 運転キャビン
17 リヤハッチ 18 窓口
18a 窓口の下端 19 サイドウインド
20 開閉ダンパ− 23 バックミラ−
【発明の属する技術分野】
本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを備えたコンバインに関し、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャビン付コンバインにおいて、キャビンの後部には開閉可能なリヤハッチが設けられ、そして、このリヤハッチの窓口は下端が後方のグレンタンの上面より低くくなるように構成されていた。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平11−115825号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のものでは、リヤハッチの窓口の下端がグレンタンクの上面より低くくなっているため、後方への視界が悪く、タンクの上部が邪魔になって窓口から身を大きく乗り出すことができないため、タンク内のメンテナンス作業等が容易にできない問題があった。
【0005】
本発明の課題は、リヤハッチの窓口下端をグレンタンクの上面より高くすることによって、後方視界性を良くして安全性の高い作業を可能とし、タンク内のメンテナンス等の作業を容易にし、作業能率の向上を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講じた。すなわち、請求項1記載の本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、キャビン後部のリヤハッチの窓口をその下端が後方のグレンタンクの上面より高い位置になるよう構成してあることを特徴とする。
【0007】
リヤハッチの窓口がグレンタンクの上面より上方位置において開口しているので、後方がよく見えて視界性が良くなり、安全性の高い作業ができる。また、リヤハッチを開くと、窓口から大きく身を乗り出すことができ、グレンタンク内のセンサ等のメンテナンス作業が容易となり、作業性が良くなる。
【0008】
請求項2記載の本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側に面するサイドウインドであって上端側を支点として下端側が左右方向に揺動開閉するよう設けると共に、このサイドウインドの開閉ダンパは前方側寄りの一箇所にのみ配置した構成としてあることを特徴とする。
【0009】
サイドウインドの後方側には開閉ダンパが設置されてないため、作業の邪魔にならず、後方側での脱穀部における各種調節レバ−の調節操作や扱胴カバ−の開閉などの作業が容易に行なえる。
請求項3記載の本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側におけるサイドウインドを開閉可能に設け、昇降可能な刈取部の上昇時に刈取部側に設けたバックミラ−を前記運転キャビン内からサイドウインドを通じて調整できる構成としてあることを特徴とする。
【0010】
刈取部を上昇させると、刈取部側に設けたバックミラ−がキャビン内から手の届く範囲内に達する。そこで、運転者は、運転席から降りることなく、キャビン内からバックミラ−を簡単に調整することができる。
【0011】
【発明の効果】
以上要するに、請求項1の発明によれば、後方視界性が良くなって安全性の高い作業ができる。また、リヤハッチを開くと、窓口から大きく身を乗り出すことができて、グレンタンク内のメンテナンス作業が容易となり、作業性が向上する。
【0012】
請求項2の発明によれば、従来のようにサイドウインドの前後にダンパを設けたものでは、脱穀部の上部に設けられた各種調節レバ−の調節操作の際、後方側のダンパ−が障害となって操作が容易にできない問題があったが、前方側一箇所のみにダンパを設けた構成であるため、上記従来の問題点を解消することができた。しかも、一本のダンパで足りるの安価に実施することができる。
【0013】
また、請求項3の発明によれば、運転席から降りることなく、キャビン内からバックミラ−の調整を簡単に行うことができ、作業能率を高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1及び図2に示す汎用コンバインの構成について述べる。
走行クロ−ラ1を具備する車体2上には、前部に昇降可能な刈取部3を、後部にスレッシャ−タイプの脱穀部4を搭載している。刈取部3のフイ−ダハウスの横側部には運転操作部5及び運転席6が設置され、その後方にはグレンタンク7が装備されている。グレンタンク内の穀粒を機外に排出する排出オ−ガ8がオ−ガ受体9によって収納状態に架設されている。
【0015】
刈取部3は、立毛する穀稈を後方に掻き寄せる掻込リ−ル10と、穀稈を根本から切断する刈取装置11と、刈取後の穀稈を集送して後方に掻き込む集送オ−ガ12と、該集送オ−ガ12によって掻き込まれた穀稈を受け入れて後方の脱穀部4に揚上搬送するフイ−ドコンベア13及びこのフイ−ドコンベア13を内装軸架するフイ−ダハウス14とからなり、機体に対し刈取昇降シリンダ15を介して上下に昇降するよう構成されている。
【0016】
運転キャビン16は、前記運転操作部5及び運転席6等を包囲する構成であり、該キャビン16の後部には開閉自在なリヤハッチ17を配置している。このリヤハッチ17は、横軸芯Pを支点として上下に揺動開閉するよう枢着支持している。そして、該リヤハッチ17の窓口18は、少なくともその下端18aが後方に位置するグレンタンク7の上面7aよりも上方に高く位置する構成としている。これによって、後方への視界性が良くなる。
【0017】
また、前記運転キヤビン16の刈取部3側、即ちフイ−ダハウス14側に面する側面部には開閉自在なサイドウインド19を配置している。このサイドウインド19は、外部が透視できる透明体などからなり、上端の前後軸芯Qを回動支点として下端側が左右横方向に揺動開閉するよう枢着支持している。そして、このサイドウインド19の前後軸芯Qは、前記収納架設状態位置にある排出オ−ガ8と略同一高さ位置、又は、それより稍下方位置に設定して、サイドウインド19が上方に大きく開放できるように構成している。
【0018】
サイドウインド19を開放状態で保持する開閉ダンパ−20は、前方側一箇所にのみ配置した構成としている。従って、サイドウインド19の後方側には開閉ダンパが設置されていないため邪魔にならず、例えば、後方の脱穀部上に設けられた排塵調節レバ−21の操作や、扱胴カバ−の開閉ロックレバ−22等の操作が容易となる。
【0019】
コンバインの左側に設置するバックミラ−23は、機体に対し昇降可能な刈取部3に装着支持する構成としている。そして、このバックミラ−23を刈取部に装着するにあたっては、該刈取部3を所定位置に上昇させた時、運転席6よりバックミラ−に手が容易に届くようにその範囲内にバックミラ−を設置する。従って、バックミラ−を調整したい場合には、刈取部3を上昇させ、サイドウインド19を開放し、運転席から手を差し出してバックミラ−を適宜調整することができる。
【0020】
次に、走行クロ−ラの構成例について説明する。図6に示すように、左右のクロ−ラ1,1には、互いに対向する内側面部に沿って梯子状(波型)の切欠部1c,1c…を設けた構成としている。このような切欠部のない普通クロ−ラによると、特に、溝のある圃場での走行に際しては、クロ−ラの特に内端縁に亀裂が生じ寿命を短くしていたものである。上記のように梯子状の切欠部を設けておくとクロ−ラの損傷を防止でき、寿命を長期に維持することができる。
【0021】
また、図7に示す実施例は、1番昇降機25及び2番昇降機26の底部の目抜き部分がクロ−ラ1の切欠部1c…に対応する上方位置となるよう脱穀部4を搭載したものである。切欠部のないクロ−ラによるとクロ−ラ上に落下したゴミが堆積し、昇降機の底板に干渉し、底板を変形させる問題があった。本例によるとクロ−ラの切欠部が昇降機の底部下方に位置するため、ゴミがクロ−ラ上に落下しても堆積することがなく、上記問題点を解消することができる。
【0022】
図8、図9に示す実施例において、脱穀部4の脱穀入力ギヤケ−ス部30に設けた回転センサ31によって脱穀回転数を検出し、過負荷により脱穀部の回転数が所定以下にドロップすると、警報装置32が警報を発するように構成している。運転操作部5のサイドパネル33には警報「入・切」スイッチ34が設けられている。また、エンジン回転を並行して検出するように構成し、エンジンが低回転数においては作業中でないと判断し警報は鳴らないようにする。なお、かかる警報手段は、警告度の高い警報のため、ブザ−停止スイッチではアラ−ムを停止させることができない(トラブル解消まで鳴り放題)構成とする。
【0023】
キャビン仕様においては、脱穀部の負荷音が聞こえにくく、また、脱穀部の負荷をエンジン回転計のみで判断すると、超過負荷で脱穀入力ベルトがスリップしている場合を認識できない問題があるが、上記本例においては、熟練作業でなくとも脱穀部の過負荷状態を容易に判断することができる。
【0024】
図9中、35は前後方向の揺動操作によりHSTを駆動し機体の前進変速制御及び後進変速制御を司どる走行変速レバ−(HSTレバ−)、36は左右方向の揺動操作で機体の進行方向を制御し、前後方向の揺動操作により刈取部3を昇降制御する操作レバ−(パワステレバ−)である。
【0025】
図10に示すように、ワンウエイクラッチ40は、該クラッチ40の伝動ギヤ41に対する係合及び離脱によって、エンジンEから伝動軸42を経て刈取部3(刈取入力軸43)への伝動系と走行ミッションM(走行出力軸44)から前記伝動軸42を経て刈取部3への伝動系とに切り替える構成である。また、このワンウエイクラッチ40は脱穀部4とグレンタン7との間に配置されたギヤケ−ス45に内臓されており、そして、該ワンウエイクラッチ40の前記伝動ギヤ41に対する入切(係脱)操作は切替レバ−46によって行うが、この切替レバ−46は、図11に示すように、ギヤケ−ス45より直接取り出すように構成し、該ギヤケ−スから突出した状態のレバ−部をグレンタンク7の漏斗状傾斜部7Sの下方空間内に配置した構成としている。従来のように、ギヤケ−スが機体内部にある場合、切替レバ−と長いロッドで連動連結する必要があり、構成複雑で動作も不確実となっていたが、上記本例による場合は、クラッチの入切操作がグレンタンクをオ−プンすれば簡単にできる位置にあり、切替レバ−もギヤケ−スに直結しており、構成簡単でありながら動作も確実である。
【0026】
次に、ワンウエイクラッチ40の構造について説明する。従来では、図12に示すように、クラッチ爪40aを支持ピン40bの座金40cによって保持する構成であるため、支持ピンの支持が片持ち状になって爪の支持力が弱く不安定であった。本例では、図13〜図15に示すように、クラッチ爪40aの各支持ピン40b,40b,40bをリングプレ−ト40dによって相互に保持させることで、クラッチ爪の支持力を強く保持たせた構成としている。しかも、そのリングプレ−ト40dをカラ−40eにて保持させることで、プレ−ト自体を補強することになり、万一クラッチ構成部品が破損した場合でも部品がケ−ス内部に脱落して2次破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】汎用コンバインの左側面図
【図2】同上右側面図
【図3】汎用コンバインの左側面図
【図4】同上正面図
【図5】汎用コンバインの要部の斜視図
【図6】クロ−ラ要部の平面図
【図7】コンバイン要部の平面図
【図8】脱穀部の要部の側面図
【図9】運転操作部の平面図
【図10】コンバインの動力伝達経路図
【図11】コンバイン要部の正面図
【図12】ワンウエイクラッチの一部の斜視図
【図13】ワンウエイクラッチの斜視図
【図14】同上要部の側面図
【図15】同上要部の切断正面図
【符号の説明】
1 走行クロ−ラ 2 車体
3 刈取部 4 脱穀部
5 運転操作部 6 運転席
7 グレンタンク 7a グレンタンク上面
10 掻込リ−ル 16 運転キャビン
17 リヤハッチ 18 窓口
18a 窓口の下端 19 サイドウインド
20 開閉ダンパ− 23 バックミラ−
Claims (3)
- 刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、キャビン後部のリヤハッチの窓口をその下端が後方のグレンタンクの上面より高い位置になるよう構成してあることを特徴とするコンバイン。
- 刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側に面するサイドウインドであって上端側を支点として下端側が左右方向に揺動開閉するよう設けると共に、このサイドウインドの開閉ダンパは前部側寄りの一箇所にのみ配置した構成としてあることを特徴とするコンバイン。
- 刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側におけるサイドウインドを開閉可能に設け、昇降可能な刈取部の上昇時に刈取部側に設けたバックミラ−を前記運転キャビン内からサイドウインドを通じて調整できる構成としてあることを特徴とするコンバイン。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003139128A JP2004337102A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003139128A JP2004337102A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | コンバイン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004337102A true JP2004337102A (ja) | 2004-12-02 |
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ID=33528308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003139128A Pending JP2004337102A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | コンバイン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004337102A (ja) |
-
2003
- 2003-05-16 JP JP2003139128A patent/JP2004337102A/ja active Pending
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