JP2004222642A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、サイドウインドの揺動支点を、穀粒排出オ−ガに対しこれと略同一高さ位置又は稍下方位置に設定することにより、サイドウインドを上方に大きく開放することにある。
【解決手段】本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側に面するサイドウインドであって上端側を支点として下端側が左右方向に揺動開閉するよう設けると共に、このサイドウインドの揺動支点は、コンバインの上方位置において収納架設状態にある穀粒排出オ−ガと略同一高さ位置又は稍下方位置に設定してあることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側に面するサイドウインドであって上端側を支点として下端側が左右方向に揺動開閉するよう設けると共に、このサイドウインドの揺動支点は、コンバインの上方位置において収納架設状態にある穀粒排出オ−ガと略同一高さ位置又は稍下方位置に設定してあることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを備えたコンバインに関し、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャビン付コンバインにおいて、キャビンの刈取部側に面する側面部に開閉可能なサイドウインドを設け、そして、このサイドウインドを上端の前後軸芯周りで揺動開閉自在に構成したものがある。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平11−18551号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
キャビンの刈取部側上方には、グレンタンクからの穀粒を機外に排出するための排出オ−ガが配置されているため、上記サイドウインドの揺動開閉支点部が排出オ−ガよりも上方位置に設定されていると、この排出オ−ガが障害となりサイドウインドを上方に大きく開放することができない問題があった。本発明の課題は、サイドウインドの揺動支点を、穀粒排出オ−ガに対しこれと略同一高さ位置又は稍下方位置に設定することにより、かかる従来の問題点を解消せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講じた。すなわち、請求項1記載の本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側に面するサイドウインドであって上端側を支点として下端側が左右方向に揺動開閉するよう設けると共に、このサイドウインドの揺動支点は、コンバインの上方位置において収納架設状態にある穀粒排出オ−ガと略同一高さ位置又は稍下方位置に設定してあることを特徴とする。
【0006】
サイドウインド開放時には、このサイドウインドを外側方に向けて開放操作すると、サイドウインドは下端側が上端側の揺動支点部を回動支点として上方に大きく揺動開放されることになる。この時、サイドウインドは、揺動支点部が穀粒排出オ−ガの設定高さ位置近くに設定されてあるので、この排出オ−ガに邪魔されることなく、略水平姿勢近くになるまで大きく開放することができる。従って、側方の刈取搬送部での作物搬送状態を容易に確認することができる。
【0007】
請求項2記載の本発明は、請求項1において、前記キャビンにおけるサイドウインドの側方対応部には、刈取作物を脱穀部に搬送供給するフイ−ドコンベアに対する吸塵フアンを設置してあることを特徴とする。
サイドウインドを開放すると、フイ−ドコンベアの吸塵フアンのメンテナンスをキャビン側から容易に行うことができる。
【0008】
請求項3記載の本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側におけるサイドドア−であって、前部側を支点として後部側が左右方向に揺動開閉するよう構成して設けてあることを特徴とする。
【0009】
サイドドア−を開放すると、キャビンの側方が大きく開放されることになり、運転者自らがキャビンから側方の刈取搬送部間にわたって容易に行き来することができ、側方のフイ−ドコンベアや、後方の脱穀部等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0010】
【発明の効果】
以上要するに、請求項1の発明によれば、キャビンのサイドウインドは、これを揺動開放すると、上端側の揺動支点部が穀粒排出オ−ガの設定高さ位置近くに設定されているので、サイドウインドの下端側が排出オ−ガに邪魔されることなく、略水平姿勢近くになるまで上方に大きく開放されることになり、従って、側方の刈取搬送部の作物搬送状態をキャビン側から容易に確認することができ、作業を能率よく行うことができる。
【0011】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明による効果に加えて、サイドウインドの開放によって、側方に位置するフイ−ドコンベアの吸塵フアンのメンテナンスをキャビン側から容易に行うことができる。
また、請求項3の発明によれば、キャビンの刈取部側におけるサイドドア−を前部側を支点として後部側が左右方向に揺動開閉するよう構成してあるので、キャビンの側方を大きく開放することができ、キャビンから側方の刈取搬送部間にわたって容易に行き来することが可能であり、側方のフイ−ドコンベアや、後方の脱穀部等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1及び図2に示す汎用コンバインの構成について述べる。
走行クロ−ラ1を具備する車体2上には、前部に昇降可能な刈取部3を、後部にスレッシャ−タイプの脱穀部4を搭載している。刈取部3のフイ−ダハウスの横側部には運転操作部5及び運転席6が設置され、その後方にはグレンタンク7が装備されている。グレンタンク内の穀粒を機外に排出する排出オ−ガ8がオ−ガ受体9によって収納状態に架設されている。
【0013】
刈取部3は、立毛する穀稈を後方に掻き寄せる掻込リ−ル10と、穀稈を根本から切断する刈取装置11と、刈取後の穀稈を集送して後方に掻き込む集送オ−ガ12と、該集送オ−ガ12によって掻き込まれた穀稈を受け入れて後方の脱穀部4に揚上搬送するフイ−ドコンベア13及びこのフイ−ドコンベア13を内装軸架するフイ−ダハウス14とからなり、機体に対し刈取昇降シリンダ15を介して上下に昇降するよう構成されている。
【0014】
運転キャビン16は、前記運転操作部5及び運転席6等を包囲する構成であり、そして、該運転キヤビン16の前記刈取部3側、即ちフイ−ダハウス14側に面する側面部には開閉自在なサイドウインド17を配置している。このサイドウインド17は、外部が透視できる透明体などからなり、上端の前後軸芯Qを回動支点として下端側が左右横方向に揺動開閉するよう枢着支持している。そして、このサイドウインド17の前後軸芯Qは、前記収納架設状態位置にある排出オ−ガ8と略同一高さ位置、又は、それより稍下方位置に設定して、サイドウインド17が上方に大きく開放できるように構成している。
【0015】
なお、図3、図4において、18はサイドウインド17を閉じた状態で固定保持するためのロックハンドルであり、19はサイドウインド17を開放状態で保持できる開閉ダンパ−である。また、図4に示すように、開閉ダンパ−19のキャビン16側の枢支点P位置を図3に示すようなものより上方に高く設定しておくと、この開閉ダンパ−が邪魔になりにくく、後方の排塵調節操作や、扱胴カバ−オ−プン操作等が容易となる。
【0016】
前記サイドウインド17の横外側方対応部には、前記フイ−ダハウス14の上部に位置してフイダハウス内に発生する粉塵を吸引して機外に排出するフアン20aとフアンケ−ス20bとからなる吸塵フアン20を設置してあり、サイドウインド17を開放することによって、この吸塵フアン20のメンテナンスがキャビン側から容易にできる構成としている。なお、吸塵フアン20内に吸い込まれる粉塵は排塵ダクト20cを介して排塵口20dから機外に排出されるようになっている。
【0017】
また、更に図5及び図6に示すように、キャビンの左右側面部には、開閉自在な左サイドドア−21と右サイドドア−22が設けられている。
左サイドドア−21は、前部側の上下方向の縦軸芯Yを支点として後部側が左右方向に揺動開閉するよう構成してあり、該ドア−を開放することによってキャビンから側方のフイダハウス14上や後方の脱穀部間にわたって容易に行き来することができるようになっている。
【0018】
右サイドドア−22は、後部側の上下方向の縦軸芯Yを支点として前部側が左右方向に揺動開閉する構成であり、キャビンへの通常の乗り降りが容易にできる構成としている。また、この右サイドドア−22は、図7に示すように、ドアダンパ−23を介して開閉作動させる構成としてある。そして、このドアダンパ−23はこれ自体が乗り降りする時の取手となるよう適宜位置に配置してあり、しかも、この取手となる部分23aはこれを握り易くし外観のよい形状に構成しておくと良い。
【0019】
図8〜図10に示す実施例は、脱穀フレ−ム24側に固着支持されたオ−ガ受体9のオ−ガ支持フレ−ム25を、キャビン16側のフレ−ム26に取付ステ−27,28及び締付ボルト29等を介して連結保持させた構成である。これによれば、オ−ガ支持フレ−ムの支持構成が安定し強固なものとなり、ひいては、キャビン自体の支持構成も安定化することになる。また、図10に示すように、両取付ステ−27,28間に防振ゴム30を介装しておくと、機体の振動が吸収されてキャビンには伝わりにくく、オペレ−タの居住性が向上する。
【0020】
図11及び図12において、運転操作部5には、前後方向の揺動操作によりHSTを駆動し機体の前進変速制御及び後進変速制御を司どる走行変速レバ−(HSTレバ−)31と、左右方向の揺動操作で機体の進行方向を制御し、前後方向の揺動操作により刈取部3を昇降制御する操作レバ−(パワステレバ−)32が設けられている。
【0021】
前記走行変速レバ−31の握り部には、掻込リ−ル10を所定位置に自動昇降制御するリ−ル昇降操作手段としてリ−ル自動昇降スイッチ31aが設けられている。このリ−ル自動昇降スイッチ31aを最初に押し操作すると、掻込リ−ル10が自動的に所定の低位置にまで下降し、そして、該昇降スイッチ31aを再度押し操作すると、掻込リ−ル10は所定の高位置(作業位置)にまで自動的に上昇復帰するようになっている。なお、前記リ−ル自動昇降スイッチ31aは、制御部の入力側に接続され、リ−ル昇降用のリ−ル昇降シリンダ33は、リ−ル上昇ソレノイド及びリ−ル下降ソレノイドを介して制御部の出力側に接続されることになる。
【0022】
また、前記操作レバ−32の握り部には、掻込リ−ル10を手動によって任意の位置に上下動させる手動上下操作手段としてリ−ル手動上昇スイッチ32u及びリ−ル手動下降スイッチ32dが設けられ、制御部の入力側に接続されることになる。
【0023】
掻込リ−ル10の自動昇降及び手動昇降制御回路中には、リ−ル手動上昇スイッチ32u又はリ−ル手動下降スイッチ32dをオン操作すると、前記リ−ル自動昇降スイッチ31aの操作により掻込リ−ルが昇降作動中であっても、この手動操作が優先して掻込リ−ルの任意の上下動位置制御が行われるように手動優先回路が組み込まれた構成になっている。
【0024】
更に、制御部の入力側には、掻込リ−ル10が設定された所定の低位置と、所定の高位置とに達したことを検出するポジションセンサ34が接続されている。そして、該ポジションセンサ34による位置検出結果に基づき、掻込リ−ルの自動昇降動作が所定の低位置と、所定の高位置に達して停止するよう関連構成している。また、ポジションセンサ34は、図12に示すように、このセンサア−ム35と支軸36周りに上下動するリ−ル支持ア−ム37を、Lボ−ル38とネジ付ロッド39でダイレクトに連結させた構成としている。このようにLボ−ルとネジ付ロッドを用いてリ−ル支持ア−ムとセンサを直結しているので、構成が簡易で安価に実施することができる。また、ロッドに設けたネジ部によってセンサストロ−クの調整も容易にできる。
【0025】
一行程の刈取作業が終わって次の刈取行程に移行する際、掻込リ−ルを上げたまま旋回すると、刈刃上に残っている作物及びテ−ブル内にある作物が前方へこぼれ落ちてヘッドロスとなる。そこで、刈取作業行程終端に至って刈取るべき穀稈が無くなると、走行変速レバ−31のリ−ル自動昇降スイッチ31aを押し操作する。すると、掻込リ−ル10が所定の作業高さ位置よりも所定量下方に降下するので、テ−ブル内の残稈を速やかに後方へ掻き込むことができる。しかる後、前記リ−ル自動昇降スイッチ31aを再び押し操作すると、掻込リ−ル10は元の作業位置高さまで自動復帰する。そして、この時、操作レバ−32を後方に引き操作して刈取部3全体を上昇させ、操作レバ−32の左右方向の操作で機体を旋回させて次の刈取行程に移行すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、汎用コンバインの側面図である。
【図2】本発明の実施例であって、同上正面図である。
【図3】本発明の実施例であって、キャビン要部の背面図である。
【図4】本発明の実施例であって、同上要部の背面図である。
【図5】本発明の実施例であって、汎用コンバインの側面図である。
【図6】本発明の実施例であって、同上要部の平面図である。
【図7】本発明の実施例であって、汎用コンバインの平面図である。
【図8】本発明の実施例であって、オ−ガ支持フレ−ムとキャビンフレ−ムとの連結構成を示す平面図である。
【図9】本発明の実施例であって、同上一部の側面図である。
【図10】本発明の実施例であって、同上要部の平面図である。
【図11】本発明の実施例であって、汎用コンバインの一部の斜視図である。
【図12】本発明の実施例であって、刈取部の要部の側面図である。
【符号の説明】
1 走行クロ−ラ 2 車体
3 刈取部 4 脱穀部
5 運転操作部 6 運転席
7 グレンタンク 8 穀粒排出オ−ガ
9 オ−ガ受体 10 掻込リ−ル
11 刈取装置 12 集送オ−ガ
13 フイ−ドコンベア 14 フイ−ダハウス
16 運転キャビン 17 サイドウインド
19 開閉ダンパ− Q 前後軸芯
20 吸塵フアン 21 左サイドドア−
22 右サイドドア− Y 縦軸芯
【発明の属する技術分野】
本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを備えたコンバインに関し、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャビン付コンバインにおいて、キャビンの刈取部側に面する側面部に開閉可能なサイドウインドを設け、そして、このサイドウインドを上端の前後軸芯周りで揺動開閉自在に構成したものがある。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平11−18551号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
キャビンの刈取部側上方には、グレンタンクからの穀粒を機外に排出するための排出オ−ガが配置されているため、上記サイドウインドの揺動開閉支点部が排出オ−ガよりも上方位置に設定されていると、この排出オ−ガが障害となりサイドウインドを上方に大きく開放することができない問題があった。本発明の課題は、サイドウインドの揺動支点を、穀粒排出オ−ガに対しこれと略同一高さ位置又は稍下方位置に設定することにより、かかる従来の問題点を解消せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講じた。すなわち、請求項1記載の本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側に面するサイドウインドであって上端側を支点として下端側が左右方向に揺動開閉するよう設けると共に、このサイドウインドの揺動支点は、コンバインの上方位置において収納架設状態にある穀粒排出オ−ガと略同一高さ位置又は稍下方位置に設定してあることを特徴とする。
【0006】
サイドウインド開放時には、このサイドウインドを外側方に向けて開放操作すると、サイドウインドは下端側が上端側の揺動支点部を回動支点として上方に大きく揺動開放されることになる。この時、サイドウインドは、揺動支点部が穀粒排出オ−ガの設定高さ位置近くに設定されてあるので、この排出オ−ガに邪魔されることなく、略水平姿勢近くになるまで大きく開放することができる。従って、側方の刈取搬送部での作物搬送状態を容易に確認することができる。
【0007】
請求項2記載の本発明は、請求項1において、前記キャビンにおけるサイドウインドの側方対応部には、刈取作物を脱穀部に搬送供給するフイ−ドコンベアに対する吸塵フアンを設置してあることを特徴とする。
サイドウインドを開放すると、フイ−ドコンベアの吸塵フアンのメンテナンスをキャビン側から容易に行うことができる。
【0008】
請求項3記載の本発明は、刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側におけるサイドドア−であって、前部側を支点として後部側が左右方向に揺動開閉するよう構成して設けてあることを特徴とする。
【0009】
サイドドア−を開放すると、キャビンの側方が大きく開放されることになり、運転者自らがキャビンから側方の刈取搬送部間にわたって容易に行き来することができ、側方のフイ−ドコンベアや、後方の脱穀部等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0010】
【発明の効果】
以上要するに、請求項1の発明によれば、キャビンのサイドウインドは、これを揺動開放すると、上端側の揺動支点部が穀粒排出オ−ガの設定高さ位置近くに設定されているので、サイドウインドの下端側が排出オ−ガに邪魔されることなく、略水平姿勢近くになるまで上方に大きく開放されることになり、従って、側方の刈取搬送部の作物搬送状態をキャビン側から容易に確認することができ、作業を能率よく行うことができる。
【0011】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明による効果に加えて、サイドウインドの開放によって、側方に位置するフイ−ドコンベアの吸塵フアンのメンテナンスをキャビン側から容易に行うことができる。
また、請求項3の発明によれば、キャビンの刈取部側におけるサイドドア−を前部側を支点として後部側が左右方向に揺動開閉するよう構成してあるので、キャビンの側方を大きく開放することができ、キャビンから側方の刈取搬送部間にわたって容易に行き来することが可能であり、側方のフイ−ドコンベアや、後方の脱穀部等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1及び図2に示す汎用コンバインの構成について述べる。
走行クロ−ラ1を具備する車体2上には、前部に昇降可能な刈取部3を、後部にスレッシャ−タイプの脱穀部4を搭載している。刈取部3のフイ−ダハウスの横側部には運転操作部5及び運転席6が設置され、その後方にはグレンタンク7が装備されている。グレンタンク内の穀粒を機外に排出する排出オ−ガ8がオ−ガ受体9によって収納状態に架設されている。
【0013】
刈取部3は、立毛する穀稈を後方に掻き寄せる掻込リ−ル10と、穀稈を根本から切断する刈取装置11と、刈取後の穀稈を集送して後方に掻き込む集送オ−ガ12と、該集送オ−ガ12によって掻き込まれた穀稈を受け入れて後方の脱穀部4に揚上搬送するフイ−ドコンベア13及びこのフイ−ドコンベア13を内装軸架するフイ−ダハウス14とからなり、機体に対し刈取昇降シリンダ15を介して上下に昇降するよう構成されている。
【0014】
運転キャビン16は、前記運転操作部5及び運転席6等を包囲する構成であり、そして、該運転キヤビン16の前記刈取部3側、即ちフイ−ダハウス14側に面する側面部には開閉自在なサイドウインド17を配置している。このサイドウインド17は、外部が透視できる透明体などからなり、上端の前後軸芯Qを回動支点として下端側が左右横方向に揺動開閉するよう枢着支持している。そして、このサイドウインド17の前後軸芯Qは、前記収納架設状態位置にある排出オ−ガ8と略同一高さ位置、又は、それより稍下方位置に設定して、サイドウインド17が上方に大きく開放できるように構成している。
【0015】
なお、図3、図4において、18はサイドウインド17を閉じた状態で固定保持するためのロックハンドルであり、19はサイドウインド17を開放状態で保持できる開閉ダンパ−である。また、図4に示すように、開閉ダンパ−19のキャビン16側の枢支点P位置を図3に示すようなものより上方に高く設定しておくと、この開閉ダンパ−が邪魔になりにくく、後方の排塵調節操作や、扱胴カバ−オ−プン操作等が容易となる。
【0016】
前記サイドウインド17の横外側方対応部には、前記フイ−ダハウス14の上部に位置してフイダハウス内に発生する粉塵を吸引して機外に排出するフアン20aとフアンケ−ス20bとからなる吸塵フアン20を設置してあり、サイドウインド17を開放することによって、この吸塵フアン20のメンテナンスがキャビン側から容易にできる構成としている。なお、吸塵フアン20内に吸い込まれる粉塵は排塵ダクト20cを介して排塵口20dから機外に排出されるようになっている。
【0017】
また、更に図5及び図6に示すように、キャビンの左右側面部には、開閉自在な左サイドドア−21と右サイドドア−22が設けられている。
左サイドドア−21は、前部側の上下方向の縦軸芯Yを支点として後部側が左右方向に揺動開閉するよう構成してあり、該ドア−を開放することによってキャビンから側方のフイダハウス14上や後方の脱穀部間にわたって容易に行き来することができるようになっている。
【0018】
右サイドドア−22は、後部側の上下方向の縦軸芯Yを支点として前部側が左右方向に揺動開閉する構成であり、キャビンへの通常の乗り降りが容易にできる構成としている。また、この右サイドドア−22は、図7に示すように、ドアダンパ−23を介して開閉作動させる構成としてある。そして、このドアダンパ−23はこれ自体が乗り降りする時の取手となるよう適宜位置に配置してあり、しかも、この取手となる部分23aはこれを握り易くし外観のよい形状に構成しておくと良い。
【0019】
図8〜図10に示す実施例は、脱穀フレ−ム24側に固着支持されたオ−ガ受体9のオ−ガ支持フレ−ム25を、キャビン16側のフレ−ム26に取付ステ−27,28及び締付ボルト29等を介して連結保持させた構成である。これによれば、オ−ガ支持フレ−ムの支持構成が安定し強固なものとなり、ひいては、キャビン自体の支持構成も安定化することになる。また、図10に示すように、両取付ステ−27,28間に防振ゴム30を介装しておくと、機体の振動が吸収されてキャビンには伝わりにくく、オペレ−タの居住性が向上する。
【0020】
図11及び図12において、運転操作部5には、前後方向の揺動操作によりHSTを駆動し機体の前進変速制御及び後進変速制御を司どる走行変速レバ−(HSTレバ−)31と、左右方向の揺動操作で機体の進行方向を制御し、前後方向の揺動操作により刈取部3を昇降制御する操作レバ−(パワステレバ−)32が設けられている。
【0021】
前記走行変速レバ−31の握り部には、掻込リ−ル10を所定位置に自動昇降制御するリ−ル昇降操作手段としてリ−ル自動昇降スイッチ31aが設けられている。このリ−ル自動昇降スイッチ31aを最初に押し操作すると、掻込リ−ル10が自動的に所定の低位置にまで下降し、そして、該昇降スイッチ31aを再度押し操作すると、掻込リ−ル10は所定の高位置(作業位置)にまで自動的に上昇復帰するようになっている。なお、前記リ−ル自動昇降スイッチ31aは、制御部の入力側に接続され、リ−ル昇降用のリ−ル昇降シリンダ33は、リ−ル上昇ソレノイド及びリ−ル下降ソレノイドを介して制御部の出力側に接続されることになる。
【0022】
また、前記操作レバ−32の握り部には、掻込リ−ル10を手動によって任意の位置に上下動させる手動上下操作手段としてリ−ル手動上昇スイッチ32u及びリ−ル手動下降スイッチ32dが設けられ、制御部の入力側に接続されることになる。
【0023】
掻込リ−ル10の自動昇降及び手動昇降制御回路中には、リ−ル手動上昇スイッチ32u又はリ−ル手動下降スイッチ32dをオン操作すると、前記リ−ル自動昇降スイッチ31aの操作により掻込リ−ルが昇降作動中であっても、この手動操作が優先して掻込リ−ルの任意の上下動位置制御が行われるように手動優先回路が組み込まれた構成になっている。
【0024】
更に、制御部の入力側には、掻込リ−ル10が設定された所定の低位置と、所定の高位置とに達したことを検出するポジションセンサ34が接続されている。そして、該ポジションセンサ34による位置検出結果に基づき、掻込リ−ルの自動昇降動作が所定の低位置と、所定の高位置に達して停止するよう関連構成している。また、ポジションセンサ34は、図12に示すように、このセンサア−ム35と支軸36周りに上下動するリ−ル支持ア−ム37を、Lボ−ル38とネジ付ロッド39でダイレクトに連結させた構成としている。このようにLボ−ルとネジ付ロッドを用いてリ−ル支持ア−ムとセンサを直結しているので、構成が簡易で安価に実施することができる。また、ロッドに設けたネジ部によってセンサストロ−クの調整も容易にできる。
【0025】
一行程の刈取作業が終わって次の刈取行程に移行する際、掻込リ−ルを上げたまま旋回すると、刈刃上に残っている作物及びテ−ブル内にある作物が前方へこぼれ落ちてヘッドロスとなる。そこで、刈取作業行程終端に至って刈取るべき穀稈が無くなると、走行変速レバ−31のリ−ル自動昇降スイッチ31aを押し操作する。すると、掻込リ−ル10が所定の作業高さ位置よりも所定量下方に降下するので、テ−ブル内の残稈を速やかに後方へ掻き込むことができる。しかる後、前記リ−ル自動昇降スイッチ31aを再び押し操作すると、掻込リ−ル10は元の作業位置高さまで自動復帰する。そして、この時、操作レバ−32を後方に引き操作して刈取部3全体を上昇させ、操作レバ−32の左右方向の操作で機体を旋回させて次の刈取行程に移行すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、汎用コンバインの側面図である。
【図2】本発明の実施例であって、同上正面図である。
【図3】本発明の実施例であって、キャビン要部の背面図である。
【図4】本発明の実施例であって、同上要部の背面図である。
【図5】本発明の実施例であって、汎用コンバインの側面図である。
【図6】本発明の実施例であって、同上要部の平面図である。
【図7】本発明の実施例であって、汎用コンバインの平面図である。
【図8】本発明の実施例であって、オ−ガ支持フレ−ムとキャビンフレ−ムとの連結構成を示す平面図である。
【図9】本発明の実施例であって、同上一部の側面図である。
【図10】本発明の実施例であって、同上要部の平面図である。
【図11】本発明の実施例であって、汎用コンバインの一部の斜視図である。
【図12】本発明の実施例であって、刈取部の要部の側面図である。
【符号の説明】
1 走行クロ−ラ 2 車体
3 刈取部 4 脱穀部
5 運転操作部 6 運転席
7 グレンタンク 8 穀粒排出オ−ガ
9 オ−ガ受体 10 掻込リ−ル
11 刈取装置 12 集送オ−ガ
13 フイ−ドコンベア 14 フイ−ダハウス
16 運転キャビン 17 サイドウインド
19 開閉ダンパ− Q 前後軸芯
20 吸塵フアン 21 左サイドドア−
22 右サイドドア− Y 縦軸芯
Claims (3)
- 刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側に面するサイドウインドであって上端側を支点として下端側が左右方向に揺動開閉するよう設けると共に、このサイドウインドの揺動支点は、コンバインの上方位置において収納架設状態にある穀粒排出オ−ガと略同一高さ位置又は稍下方位置に設定してあることを特徴とするコンバイン。
- 前記キャビンにおけるサイドウインドの側方対応部には、刈取作物を脱穀部に搬送供給するフイ−ドコンベアに対する吸塵フアンを設置してあることを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
- 刈取部の横側部に運転部を包囲するキャビンを配置してあるコンバインにおいて、前記運転キャビンの刈取部側におけるサイドドア−であって、前部側を支点として後部側が左右方向に揺動開閉するよう構成して設けてあることを特徴とするコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003016489A JP2004222642A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003016489A JP2004222642A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | コンバイン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004222642A true JP2004222642A (ja) | 2004-08-12 |
Family
ID=32903933
Family Applications (1)
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JP2003016489A Pending JP2004222642A (ja) | 2003-01-24 | 2003-01-24 | コンバイン |
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JP (1) | JP2004222642A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015061541A (ja) * | 2014-12-26 | 2015-04-02 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
JP2015109879A (ja) * | 2015-03-27 | 2015-06-18 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
-
2003
- 2003-01-24 JP JP2003016489A patent/JP2004222642A/ja active Pending
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