JP4605326B2 - 収穫機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀類の収穫作業などを行う農業用のコンバイン等の収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、収穫機の典型例であるコンバインは刈取脱穀作業を開始すると、圃場の穀稈は刈取装置の前端下部にある分草具によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置の引起し作用によって倒伏状態から直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃に達して刈取られ、穀稈の供給搬送装置に受け継がれて順次連続状態で後部上方に搬送される。
【0003】
穀稈の供給搬送装置の後部に搬送された穀稈は扱深さが調節され、次いでフィードチェンから脱穀装置に供給され、脱穀装置において回転する扱胴の扱歯によって脱穀される。そして、脱穀処理物は選別室で選別処理され、脱穀選別した穀粒はグレンタンクに一時貯留され、貯留量が多くなるとオーガによりコンバインの外部に搬出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記コンバインを用いることにより圃場の作物(植立穀稈)の収穫作業、すなわち刈取り、脱穀作業は省力化され、かつ能率化されてきた。コンバインによる収穫作業は、コンバインに搭乗するオペレータの運転操作により行われる。圃場内に植立する穀稈を刈り取るためには、オペレータは、植立穀稈の条列に合わせてコンバインの走行方向を操舵し、刈取り高さを適正にするために圃場地面からの刈取装置の高さを昇降操作により調節する。
【0005】
圃場に植立する穀稈は、刈取装置の前端下部にある分草具によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置の引起し作用によって倒伏状態にあれば直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃に達すると刈取られる。この時コンバインの進行方向右端の側部で倒れかかった植立穀稈があると、分草具先端が倒れかかった穀稈の下に入り込み、分草具先端を操縦席にいるオペレータは目視することができず、そのため地面と分草具との高さ調節が困難となり分草具を地面に突っ込んだり、コンバインの右端部分の倒れかかった穀稈をクローラで踏みつけることさえあった。
【0006】
そこで、本発明の課題は倒れかかった植立穀稈を立ち起こして分草具に容易に引き継ぐことができ、特にコンバインの進行方向右端の側部で倒れかかった植立穀稈であっても、これを操縦席のオペレータが監視しながら刈取作業に移れる収穫機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は次の構成により解決される。
すなわち、圃場内での植立状態の作物を刈り取る刈取装置(6)を刈取支持フレーム(13)を介して車体フレーム(2)の前方に設けた収穫機において、
刈取装置(6)の先端部に分草具(7)を複数配置し、前記複数の分草具(7)の内の少なくとも収穫機進行方向右側の分草具(7)が上下方向又は左右方向又は上下左右方向に可動式に設けられ、該分草具(7)には、倒伏状態の作物を立ち上げる分草ガイド(7a)を設け、刈取支持フレーム(13)の先端部に収穫機進行方向に向かって左右方向に伸びた刈取装置下部フレーム(60)を設け、刈取装置下部フレーム(60)のコンバイン進行方向左端部を回動支点(60a)として刈取装置下部フレーム(60)を回動可能な構成とし、刈取装置支持フレーム(13)に基部を取り付けた取付部材(62)を刈取装置下部フレーム(60)の中央部に設けた基部(60b)に沿わせて配置し、取付部材(62)の先端部を刈取装置下部フレーム(60)の端部に設けた前記回動支点(60a)に軸着し、刈取支持フレーム(13)の先端部に第1分割面(13x)を設け、刈取装置下部フレーム(60)の前記基部(60b)に前記第1分割面(13x)に対応する第2分割面(60x)を設け、刈取支持フレーム(13)の内部には、第1爪クラッチ(13c)を設け、前記第2分割面(60x)の近傍には、前記第1爪クラッチ(13c)と係合して刈取装置支持フレーム(13)内に設けられた伝動機構からの動力を刈取装置下部フレーム(60)内に設けられた伝動軸に伝達する第2爪クラッチ(60c)を設け、刈取支持フレーム(13)の内部には、第1爪クラッチ(13c)を第2爪クラッチ(60c)に向けて付勢するスプリング(13d)を設け、前記第1分割面(13x)に対して前記第2分割面(60x)を連結して刈取装置下部フレーム(60)を刈取装置支持フレーム(13)に固定して第1爪クラッチ(13c)と第2爪クラッチ(60c)を係合させるための連結ピン(12)を設けたことを特徴とする収穫機である。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、前記分草ガイド(7a)の一端を分草体(7)に連結し、該分草ガイド(7a)の他端を刈取装置(6)の適宜の箇所に連結したことを特徴とする請求項1記載の収穫機としたものである。
【0009】
【発明の効果】
本発明では、コンバイン進行方向前方右側及び/又は左側前方の分草具(7)の先端部より後方にわたって突出した分草ガイド(7a)を設けたので、この分草ガイド(7a)により、植立状態の作物(穀稈)の刈取作業時に右倒れとなっている作物を分草具(7)で分草する場合に、従来の分草具(7)の位置よりもさらに前方で、右倒れ稈を内側へ分草ガイド(7a)によりガイドするため、分草具(7)の先端がオペレータより見やすくなる。特に圃場の畦ぎわ穀稈は畦ぎわ方向へ倒れるので初回の穀稈刈取作業の回り刈取時に本発明の分草ガイド(7a)の機能が大いに役立つ。
また、刈取装置(6)はオープン可能な構成となり、刈取装置(6)で刈り取った穀稈を脱穀装置(15)まで搬送する機構部の下部に取付部材(62)と刈取装置下部フレーム(60)がほぼ重なった構成で配置されるため、この取付部材(62)と刈取装置下部フレーム(60)部分の上に藁くずが落下して溜まることが防止できる。
【0010】
また、請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、前記収穫機の少なくとも収穫機進行方向右側の分草体7に設けられた分草ガイド7aの一端を分草体7に接続し、該分草体7の他端を刈取装置6の適宜の箇所(穀稈引越し装置8など)に連結すると、当該右側の分草体7を左右に移動調整ができ、刈取作業時に倒れている作物を分草体7よりもさらに前方で分草ガイド7aによりガイドするため、分草体7の先端がオペレータから見やすくなる。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1に本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバイン1の側面図を示し、図2はコンバインの正面立面図を示し、図3はコンバインの平面図を示し、図4はその内部の刈取装置、脱穀装置の一部を示す側面略図であり、図5は図1の内部の刈取装置、脱穀装置の一部を示す平面略図である。
【0013】
図1に示すコンバイン1の車体フレーム2の下部には、ゴムなどの可撓性材料材を素材として無端帯状に成型したクローラ4により、乾田はもちろんのこと、湿田においても沈下しないで走行できる構成の走行装置3を備え、車体フレーム2の前部には刈取装置6を搭載し、車体フレーム2の上部には脱穀装置15を搭載する。
【0014】
コンバイン1の刈取装置6の作動は次のように行われる。
まず、図示しないエンジンを始動して操作レバー(HSTやベルコン用)をコンバイン1が前進するように操作し、刈取脱穀クラッチ(図示せず)を「入」り操作して機体の回転各部を伝動しながら、走行フレーム2を前進走行させると、刈取、脱穀作業が開始される。圃場に植立する穀稈は、刈取装置6の前端下部にある分草具(分草体)7によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置8の引起し作用によって倒伏状態にあれば直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃11に達して刈取られる。
【0015】
掻込搬送装置21と、前部搬送装置22と、扱深さ調節装置26と、供給調節装置30からなる刈取搬送部で順次穀稈の受継搬送と扱深さ調節がなされる。脱穀装置15は、側方にフィードチェン14を有し、上側に扱胴(図示しない)を軸架した扱室48を、下側に図示しない選別室をそれぞれ有しており、供給された刈取穀稈を脱穀選別する。
【0016】
図5に示すように、脱穀装置15にはフィードチェン14の内側に沿わせて補助フィードチェン17を設け、始端部をフィードチェン14から伝動される伝動スプロケット17aに巻回し、終端部を脱穀装置15内の扱室への供給口の近くまで延長して設け、後述する供給調節装置30から受け継いだ穀稈をフィードチェン14と共同して、又は、単独で扱室48へ供給する。
【0017】
また、車体フレーム2の上部側部で刈取装置6と脱穀装置15との間に操縦席20を設けている。操縦席20はキャビンで覆っても良く、その場合はオペレータの作業環境を良好に維持することができる。
【0018】
刈取装置6は、図4に示すように車体フレーム2の前部に設けた刈取支持台10に刈取支持フレーム13の後部を上下に回動自由に枢着して、この刈取支持フレーム13に刈刃11や後述の各穀稈搬送、調節装置を装着している。
【0019】
刈取装置6は、前端下部に分草具7を、その背後に傾斜状にした穀稈引起し装置8を、その後方底部には刈刃11を設け、さらに図4、図5に示すように刈刃11と前述のフィードチェン14及び補助フィードチェン17の始端部との間に、掻込搬送装置21と前部搬送装置22と扱深さ調節装置26と供給調節装置30とを順次穀稈の受継搬送と扱深さ調節とができるように配置した刈取搬送部を設け、この刈取搬送部を前述の刈取支持フレーム13に取り付けて伝動可能に構成している。
【0020】
掻込搬送装置21は、図4と図5に示すように、下部の掻込輪体21aと上部の掻込無端帯21bとからなり、各刈取穀稈条列ごとに前記刈刃11の上方に設け、穀稈を後方へ掻込搬送する構成としている。
【0021】
前部搬送装置22は株元搬送チェン22aと穂先搬送ラグ22bとからなり、その始端部を前記掻込搬送装置21の終端部に受継可能に臨ませ、多条の刈取穀稈を後方上方へ搬送して終端部分において左右の搬送穀稈を合流する構成としている。前記穂先搬送ラグ22bは平面視において、進行方向に向かって前部の右側からフィードチェン14の始端部側に傾斜して設けた一方側を刈取装置6の後部まで延長して設け、連続状態で穀稈穂部を搬送する構成としている。
【0022】
扱深さ調節装置26は始端部を前記前部搬送装置22の株元搬送チェン22aの終端部に搬送穀稈の株元を受継可能に臨ませて設け、後方上方に延長して終端部を後述する供給調節装置30の始端部に臨ませて設けている。該扱深さ調節装置26は始端部を刈取支持フレーム13に枢着して終端側が搬送穀稈の稈身方向に沿って上下に揺動する構成としている(図4参照)。扱深さ調節制御アクチュエータM1は、図5に示すように前記扱深さ調節装置26の近傍で上側に装備しており、連杆27を介してその扱深さ調節装置26に連動可能に連結して設け、図示しない制御装置から出力される操作信号に基づいて駆動され、扱深さ調節を行う構成としている。
【0023】
供給調節装置30は図4、図5に示すように、根元チェン31と挟持杆32とによって穀稈を挟持して搬送するように設け、扱深さ調節装置26の終端部から受け継いだ穀稈をフィードチェン14および補助フィードチェン17の始端部に受け渡して供給調節を行う構成としている。そして、供給調節装置制御アクチュエータM2は、図示しない伝動部材を介して制御装置から出力される操作信号に基づいて駆動され、扱深さ調節装置26と共同して、あるいは供給調節装置30単独で扱深さ調節を行う。
【0024】
供給調節装置30をより具体的に説明すると、図5に示すように、供給調節装置30は前述の刈取支持フレーム13の基部からフィードチェン14および補助フィードチェン17側へ位置している一体の伝動ボックス36の上面に軸架した駆動スプロケット37と、根元チェン31の搬送側を内面から案内する可動チェンレール38に軸架した転輪39と、それらより前側に位置してテンション機能を持つテンションローラ40とに根元チェン31を巻回して構成している。
【0025】
そして、可動チェンレール38は、上述の通り、根元チェン31の搬送側を内面から案内するもので、前記伝動ボックス36から斜め前方側に突出して延長した固定の支持アーム(図示せず)の前部に回動自由に支持して設け、先端部の前記転輪39側が、補助フィードチェン17の始端部に対して遠近移動できる構成としている。さらに、テンションローラ40は、前記支持アームの中間部に固着した固定機枠(図示せず)に一端を回動自由に枢着したテンションアーム43の他端に回転自由に取り付け、テンションアーム43をテンションスプリング44によって外側(根元チェン31を張る方向)に張圧して構成している。
【0026】
供給調節装置制御アクチュエータM2は、根元チェン31の下方において、一方側を刈取支持フレーム13側に固着し、他方側を前記した固定機枠に取り付けて装備し、ロッド45を介して前記可動チェンレール38に連結して設け、制御装置(図示せず)から出力される操作信号に基づいて駆動され、供給調節制御を行う構成としている。
【0027】
以上のように、供給調節装置制御アクチュエータM2は、図5に示すように、前述の扱深さ調節制御アクチュエータM1と接近した位置に配置され、その上方には後方まで延長されている穂先搬送ラグ22bのケースが位置した関係になっている。
【0028】
そして、挟持杆32は、図5に示すように供給調節が行われる根元チェン31の穀稈搬送面に常時沿って張圧状態で搬送穀稈を挟持できるように、前後2つの張圧ばね46a、張圧ばね46bとによって張圧させて構成している。後側の張圧ばね46bは、前側の張圧ばね46aより張圧ストロークを長くして挟持杆32の調節距離が長く取れるようにして、根元チェン31後部の移動に充分追従できる構成としている。
【0029】
供給搬送装置30において扱深さを調節された穀稈は、主脱穀部である扱室48の入口から挿入され、扱室48に軸架された図示しない扱胴により脱穀される。
【0030】
穀稈から分離された被処理物(穀粒や藁くず)は脱穀装置15内の図示しない揺動棚などで分別処理され、穀粒は一番揚穀筒16(図1、図2)を経てグレンタンク9へ搬送される。グレンタンク9に貯留された穀粒は、オーガ19を経由してコンバイン1の外部へ搬送される。
【0031】
本発明の実施の形態の特徴は、図4に示すように分草具7のコンバイン進行方向前方の分草具7の先端部より後方にわたって突出した分草ガイド7aを設けたことである。穀稈の刈取作業時に右倒れとなっている作物を分草具7で分草する場合に、この分草ガイド7aにより従来の分草具7の位置よりもさらに前方で右倒れ稈を内側へガイドするため、分草具7の先端がオペレータより見やすくなる。特に圃場の畦ぎわ穀稈は畦際方向へ倒れるので初回の穀稈刈取作業として行われる回り刈取時(圃場の畦ぎわを回りながら圃場の畦ぎわ穀稈を刈り取る作業時)の効果は大きい。
【0032】
また、図6及び図7の分草具7をコンバイン正面から見た図に示すように、複数の分草具7は一体的にコンバインの左右方向又は上下方向又は左右上下方向に移動可能な構成にすることで、分草ガイド7aは分草具7と一体で動くため、分草具7がどの位置にきても穀稈のガイド作用をすることができる。
【0033】
また、コンバイン進行方向右側の分草具7にガイド7aを追加するだけの構成であるため製作に特別な費用が不要で、安価にできる。
【0034】
なお、図8に分草具7とその連動機構を示す。
刈取装置6を上下動させる刈取装置支持フレーム13の先端側には図8に示すように刈取装置下部フレーム60を取付けてある。刈取装置下部フレーム60はコンバイン進行方向に向かって左右方向に伸びた部材であり、該フレーム60にはコンバイン進行方向に向かって前後方向に伸びる分草杆61が複数本設けられ、それらの先端には分草具7がそれぞれ取り付けられている。
【0035】
刈取装置6は、前記刈取装置下部フレーム60を取付部材62と左リンク杆63からなるリンク機構を介して支持フレーム13の左右方向に移動自在に取付ける。支持フレーム13の先端側にはコンバイン進行方向に向かって左側方に突き出る取付部材62の基部を固定し、該取付部材62の先端には左リンク杆63の基部を軸62aにより軸着する。
【0036】
左リンク杆63の先端は取付軸63aにより刈取装置フレーム60に軸着している。取付軸62aおよび取付軸63aの軸着部分にはベアリングを介在させる。
【0037】
また、刈取装置支持フレーム13の下端には接続フレーム65を介して右リンク杆66の基部を回動自在に取付け、右リンク杆66の先端は前記下部フレーム60の上面側に回動自在に取付ける。この右リンク杆66は刈刃11などの伝動ケースを兼用し、右リンク杆66内には前記支持フレーム13内に設けた伝動機構を介して前記下部フレーム60内の伝動軸(図示せず)および刈刃11(図1)を駆動するベベルギヤ(図示せず)に噛み合わせて、これらに回転を伝動させる。
【0038】
そして、前記下部フレーム60および取付部材62と、これらを連結する左リンク杆63および右リンク杆66により、リンク機構を構成し、左リンク杆63の基部を取付ける取付軸62aと右リンク杆66の基部は固定側の回動中心となり、また、左リンク杆63の下部フレーム60との取付軸63aと右リンク杆66の出力軸は移動側の回動中心となり、下部フレーム60が左右に平行移動できるように配置する。
【0039】
前記刈取装置下部フレーム60は、モータ等のアクチュエータ67の回転を第一ギヤ68に伝動し、該第一ギヤ68の回転を第二ギヤ69に伝送することで右リンク杆66を作動させる構成とする。右リンク杆66の作動により刈取装置下部フレーム60は左右方向にスライドし、また、後述するように、所定のスライド位置で下部フレーム60側に対して刈取装置フレーム13の位置を固定するように後述するロック装置(図12に示すピン12)を設ける。また、刈取装置6を左側にスライドさせたとき、走行装置3の左クローラ4より外側(未刈地側)に相対的に位置するようにすると、一層、効率よく刈取作業を行える。
【0040】
図8に示す構成により、モータ67と第一ギヤ68、第二ギヤ69を構成することによって、簡易的に刈取装置下部フレーム60の左右へのスライド機構を自動化させることができる。すなわち、接続フレーム65の上にモータ67を配置し、該モータ67で駆動する第一ギア68をモータ回転軸に取付け、該第一ギア68と噛み合う第二ギア69を右リンク杆66の基部の回転軸と同軸に取り付ける。またモータ67内部には、モータ軸の位置検出ができる構造のものを使用する。
【0041】
こうして、モータ67の回転のみで右リンク杆66を回転でき、また刈取装置下部フレーム60は左右方向にスライドが自動で、且つ自在に行える。そのため分草具7のスライド位置を任意の位置に固定する微調整ができる。
【0042】
しかもこのモータ67の駆動制御は操縦席20でのレバー又はダイヤルで簡単に行える。
【0043】
また、図9のコンバイン正面図と図10のコンバイン側面図に示すように、右分草具7を左右に移動調整可とし分草ガイド7aを分草具先端から穀稈引越し装置8にわたって設け、分草具7の左右移動を許容しうるジョイント7bを分草ガイド7aの中間部に設けた構成とすることもできる。
【0044】
上記構成により刈取作業時に右倒れとなっている穀稈を分草具7で分草する場合に分草具7よりもさらに前方で分草ガイド7aが右倒れした穀稈をコンバイン側にガイドするため、分草具7の先端がオペレータより見やすくなる。また、分草具7の左右の移動を許容できるジョイント7bを設けたので左右移動は分草ガイド7aの配置状態を、その専用の装置で調整することなく、容易に分草ガイド7aの設置位置を変更できる。
【0045】
分草具7の構成において、刈取装置6の駆動の「入」「切」をする刈取クラッチ(図示せず)が「切」になると(この「切」になる状態には、路上走行時などのように、刈取装置6を所定高さだけ上昇させた状態で走行させる場合に刈取装置6と脱穀装置15の駆動を停止させる機構による「切」状態が含まれる)、または刈取装置6が設定高さの上げ量(リフト量)にまで上げられると、前記動作に起因して分草具7を初期設定位置にリセットする構成にしてもよい。
【0046】
上記構成にすると、略四角形状の圃場の一辺を直線的にコンバインを走行させて一方向に作物の刈り取りを行った後に刈取方向を変更する際に、刈取装置6の駆動を「切」にすると分草具7は初期設定値に戻るので、作物条件、圃場条件などが前の刈取作業工程とは変わっていても、必要に応じ分草具7の操作により、刈幅の修正、分草具7の高さの修正を容易に行うことができる。
【0047】
図11(a)の刈取装置6の要部上面図に示すように本発明の実施の形態では、刈取装置支持フレーム13の前方に分割面13xを設け、また刈取装置下部フレーム60の基部60bに前記分割面13xに対応する分割面60xを設け、刈取装置下部フレーム60を、そのコンバイン機体進行方向左端部(右端部でもよい)を回動支点60aとして回動可能な構成とする。そして支持フレーム13の先端側にはコンバイン進行方向に向かって左側方に突き出る取付部材62の基部を固定し、該取付部材62の先端は刈取装置下部フレーム60の端部である軸60aに軸着する。そして軸60aを回動支点として分割面13x、60xを切り離すと、刈取装置6の刈刃11等の刈取前処理部を機体の左方向へ回動してオープン可能にする。
【0048】
こうして、刈取装置6をコンバインの機体に取り付けたままで刈取装置6の分草具7などの刈取前処理部のみを図11(b)に示すように開放することができるので刈取装置6の前記刈取前処理部及びそれ以外の構成である前部搬送装置22や扱深さ調節装置26など刈取後処理部及び走行装置3のメインテナンスが容易となる。
【0049】
なお、刈取装置支持フレーム13の基部は一対の刈取支持台10に両側を回動自在(上下動自在)に支持された回動軸10aに支持されており、該回動軸10aはエンジンからの駆動力がプーリ10bを介して伝達される。
【0050】
図11に示す刈取装置6のオープン可能な構成における分割面13x、60x部分をコンバイン側面から見た一部断面図を図12(a)と図12(c)に示す。
【0051】
図12(a)及び図12(b)(図12(a)の矢印A方向から見た図)に示すように刈取装置支持フレーム13の内部には分割面13xと一体になった爪クラッチ13cと該爪クラッチ13cを常時付勢しているスプリング13dが設けられており、刈取装置下部フレーム60の分割面60xには前記分割面13xと係合する爪クラッチ60cを設けてある。また、分割面13x、60xはピン12で常時は連結され、ロックされている。
【0052】
そこで図12(c)と図12(d)(図12(c)の矢印A方向から見た図)に示すように刈取装置下部フレーム60を回動してオープンさせるときには分割面13x、60xの連結ピン12を外し、爪クラッチ13c、60cの入切レバー13fを操作して、刈取装置支持フレーム13と刈取装置下部フレーム60を分離する。このとき、図12(c)から明らかな通り、刈取上下シリンダ13aを本機側から外す必要がない。
【0053】
また、図13の刈取装置6の要部上面図に示すように図11に示す構成と同様に刈取装置支持フレーム13の前方を分割面13xとし、刈取装置下部フレーム60の前記分割面13xに対応する分割面60xを設け、刈取装置下部フレーム60の分割面60xから刈取装置下部フレーム60をコンバイン進行方向左端部を回動支点60aとし、刈取装置6の刈刃11等の刈取前処理部を左方向へ回動してオープンさせる構成とする。
【0054】
図13(a)、(b)に示す構成で図11に示す構成と相違する部分は、支持フレーム13に基部を取り付けた取付部材62を刈取装置下部フレーム60の基部60bに沿わせた構成とし、その先端部は刈取装置下部フレーム60の端部にある軸60aに軸着する。
【0055】
こうして、刈取装置6で刈り取った穀稈を脱穀装置15まで搬送する機構部の下部に取付部材62と刈取装置下部フレーム60がほぼ重なった構成で配置されるため、この取付部材62と刈取装置下部フレーム60部分の上に藁くずが落下して溜まることが防止できる。
【0056】
つぎにコンバインに設けられたセンサを利用する制御機構について図14により説明する。
まず、前部穀稈センサS1と後部穀稈センサS2(穀稈の有無検出手段)は、穀稈引起し装置8の裏側の低位置と、後方まで延長させた穂先搬送ラグ22bのカバー下側位置とにそれぞれ設け、前部搬送装置22の搬送経路の始端部分と終端部分とにおいて、搬送穀稈の有無を検出する構成としている。前部穀稈センサS1は図5に示すように、左右一対のセンサS1a、S1bからなる。
【0057】
短稈センサS3(稈長検出手段)は、前記穀稈引起し装置8の裏側に設け、刈取直後の穀稈の稈長を検出できる構成とし、穂先センサS4と株元センサS5(稈長検出手段)は、前述した後方まで延長させた穂先搬送ラグ22bのカバー上方に位置する連結機枠47から穀稈の搬送通路に垂下して設け、搬送中の穀稈丈を検出する構成としている。
【0058】
また、扱深さ調節装置26のポジションを検出する扱深さ調節ポジションセンサS6、供給調節装置30の根元チェン31のポジションを検出する供給調節装置チェンポジションセンサS7を備える構成としている。
【0059】
図示しない制御装置は、基本的には入力側に各センサ類を接続して検出情報を入力し、予め設定記憶させている情報と各センサからの入力情報に基づいて、出力側に接続している扱深さ調節装置制御アクチュエータM1、および供給調節装置制御アクチュエータM2の動作を制御しながら、脱穀装置15における扱深さ調節を行う構成となっている。
【0060】
すなわち、制御装置は入力側に前部穀稈センサS1、後部穀稈センサS2、短稈センサS3、穂先センサS4、株元センサS5、扱深さ調節ポジションセンサS6、供給調節チェンポジションセンサS7などをそれぞれ接続し、制御装置の出力側に図示しない扱深さ調節深扱ぎ側リレー、扱深さ調節浅扱ぎ側リレーを介して扱深さ調節装置制御アクチュエータM1を、図示しない供給調節装置深扱ぎ側リレーと供給調節装置浅扱ぎ側リレーを介して供給調節装置制御アクチュエータM2をそれぞれ調節制御する構成としている。
【0061】
扱深さ調節制御アクチュエータM1は、短稈センサS3、穂先センサS4と株元センサS5の検出情報に基づいて制御され、基本的には穀稈穂部の先端が穂先センサS4と株元センサS5との間を通過する位置をニュートラルゾーンとして最適の扱深さ位置と判断して調節する構成としている。
【0062】
供給調節装置制御アクチュエータM2は、前部穀稈センサS1と短稈センサS3との検出情報に基づいて制御され、前部穀稈センサS1が検出状態にあって、短稈センサS3が非検出状態(短稈検出状態)になると、制御作動して供給調節装置30を深扱ぎ側に調節する構成としている。
【0063】
前部穀稈センサS1と後部穀稈センサS2(穀稈の有無検出手段、以下同じ)は、穀稈引起し装置8の裏側の低位置と、後方まで延長させた穂先搬送ラグ22bのカバー下側位置とにそれぞれ設け、搬送経路の始端部分と終端部分とにおいて、搬送穀稈の有無を検出する。
【0064】
上記脱穀装置15における扱深さ調節を行うセンサの中で穂先センサS4と株元センサS5からなる一対の検出手段はACKセンサとも呼ばれ、稈長を検出するためのセンサであるが、植立作物の発育状態、作物種により植立作物の高さが地方により異なるため、この稈長検出用のACKセンサにより、それぞれの地方固有の設定高さを求めることで適切な高さ位置で穀稈を刈り取る必要がある。
【0065】
そこで、本発明の実施の形態では図15のコンバイン正面図(一部断面を示す)と図16のコンバイン平面図に示すようにACKセンサS4、S5とその操作レバー51を前後スライド可能な防塵カバー後52aの内部に配置し、該防塵カバー後52aの操作席側の一部分を開放し、この空間にACKセンサ操作レバー51を防塵カバー後52aより上方へ突出可能にする。
【0066】
図16に示すように防塵カバー52は前後二つに別れていて、防塵カバー前52bは固定され、防塵カバー後52aは防塵カバー前52b方向に向けてスライド可能な構成になっている。
【0067】
こうして、ACKセンサ操作レバー51は操縦席20の横にある防塵カバー後52aから上方へ突出しているので、防塵カバー52aがスライドによりどの位置にあってもACKセンサ操作レバー51を操作できる。
【0068】
従って、それぞれ地方に適した高さの穀長で作物の刈り取りができるようにACKセンサ操作レバー51を作動させて、穂先センサS4と株元センサS5の位置を移動させて位置決めをすることができる。またその後、初めてコンバインの刈取作業を開始でき、適切な刈取作物(穀稈)の長さで刈取作業が可能になる。
【0069】
また、前後スライド可能な防塵カバー後52aを閉じたときには穀稈の脱穀装置15への供給状態が分からないが、防塵カバー後52aに隣接する操作席20側の領域を開放状態にしておくと、防塵カバー後52aを開いたとき穀稈の脱穀装置15への供給状態がオペレータの視野に入り(図15参照)、その状態を監視できるので、適切な状態で穀稈が搬送されているかどうか容易に分かる。
【0070】
また、防塵カバー52(52a、52b)の内側にホコリが付着する傾向にあるが、防塵カバー後52aを開けた状態にしておくと防塵カバー後52aの内面へのホコリ付着を防止できる。
【0071】
また、図17(コンバイン平面図)と図18(コンバイン側面略図)に示すように操作席20の前方で、かつ刈取装置6の上方部に位置する空間を伸縮自在な防塵カバー53で覆う構成とすることもできる、防塵カバー53は複数個の短冊状の板を連結したものであり、刈取装置6が上下方向に移動するのに連動して前記防塵カバー53が伸縮するのでオペレータにホコリがかからず、下方からの熱気(エンジンの排風がクローラ4を伝って前方へ吹き出すことがある)及び刈取装置6から巻き上るホコリを刈取装置6の上下移動に拘わらず、完全に遮断することができる。
【0072】
また、前記伸縮カバー53は伸縮自在なのでカバー53上に堆積するホコリも下方へ落下させることができ、カバー53上にホコリが溜まるおそれはない。
【0073】
また、図19(コンバイン刈取装置部分の要部側断面略図)と図20(コンバイン平面図)と図21(コンバイン正面図)に示すように刈取装置6の上方を覆う防塵カバー前52bを下に凸形状に一体成形し、その上部に開閉自在な上蓋54を設けて、これら防塵カバー前52bと上蓋54でボックス構成とすると防塵カバー兼用収納ボックスが得られる。上蓋54は開放レバー54aで開閉する。
【0074】
上記構成で、刈取装置6の防塵カバー前52bを収納ボックスの一部として用いることができるようになるだけでなく、防塵カバー前52bをボックス構成とすることで強度、剛性が向上する。このボックス内にはコンバインシートやツールボックス及び取扱い説明書等を入れことができる。
【0075】
また、上蓋54の前方に作業用ライト55を設けることもできる。前記ライト55が刈取装置6の高い位置に取り付けらているので、特別な部材を必要とせずに作業用ライト55の取付を上蓋54に一体化できる。
【0076】
また、図22に示すように上蓋54の開閉支点を収納ボックスの前方(回動支点54x)またはコンバインの進行方向左側(回動支点54y)に設けて、オペレータが操作席20より容易に上蓋54を矢印A方向(図19参照)又は矢印B方向(図22参照)に開けることができ、収納ボックス内から容易に収納物を取り出すことができる。
【0077】
さらに、防塵カバー前52b及び上蓋54を透明性のある材料で製作すると、オペレータが穀稈の刈取搬送状態の監視ができ、さらに収納ボックス内を見ることができるようになる。
【0078】
防塵カバー52は、本来刈取搬送部から巻き上るホコリ、またはエンジンより発生する熱風を遮断し、オペレータの操作環境を向上させるために従来から設けられているが、長時間使用すると防塵カバー52にホコリが付着し、中が見えなくなる。また、熱も防塵カバー52で遮断されるが、操作席20の各隙間から上方に吹き上がってくることがあった。
【0079】
そこで本発明の実施の形態では図23の正面一部断面図、図24の平面一部断面図、図25の側面一部断面図に示すように防塵カバー前52bの内壁面に吸引ファン57を設け、該防塵カバー前52bの大きさを機体側面側に張り出すような構成を採用する。
【0080】
上記構成により吸引ファン57が刈取搬送部から巻き上るホコリ、またはエンジンより発生する熱風を操作席20とは反対側の機体左側に下向き(矢印CからD方向へ)に排気することができる。
【0081】
こうしてオペレータ着席位置より反対側で排風口を下向きに設けたのでオペレータに排風が当たらないことと排風ダクトを短くできる効果がある。さらに、次の脱穀工程に送られる刈取穀稈に排風が作用するため、作物の乾燥を促進させることができ、かつ露払いにもなる。
【0082】
また、防塵カバー前52bに一体的に吸引ファン57を設けるので、従来のコンバインの構成に新規にファン57だけを追加した構成になるだけで、他の必要部品は防塵カバー52を成形する時に一体的に成形できるため安価となる。
【0083】
さらに、刈取搬送部の上方に吸引ファン57を設けるため、長い葉っぱ、稈を吸引することがある。これを吸引するとファン57に巻き付き、不具合が発生する。そこで、ファン吸引口に搬送中の穀稈の長切れ稈のファン口侵入を防止する吸引ネット56を吸引側に設けることで前記不具合の発生を防止する。
【0084】
吸引ファン吸込口は刈取搬送部の株元チェン22a、扱深さ調節装置26の引継部上方に設けることが望ましい。刈取搬送部で最もホコリが発生し、かつはかま(小さい枯葉)が落ちやすいこの領域に最も吸引効果が高くなるような位置に吸引ファン吸込口を設けると効率の良い吸塵ができる。
【0085】
また、ACKセンサS4、S5より前方に吸引ファン吸引口を設けることで、吸引ファン57の吸引風によりセンサS4、S5が誤感知することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバインの側面を示す図である。
【図2】 図1のコンバインの正面立面図である。
【図3】 図1のコンバインの平面図である。
【図4】 図1のコンバインの内部の刈取装置、脱穀装置の一部を示す側面略図である。
【図5】 図1のコンバインの刈取装置、脱穀装置の一部を示す平面略図である。
【図6】 図1のコンバインの正面図である。
【図7】 図1のコンバインの正面図である。
【図8】 図1のコンバインの分草具の連動機構を示す図である。
【図9】 図1のコンバインの正面図である。
【図10】 図1のコンバインの側面図である。
【図11】 図1のコンバインの刈取装置の要部平面図(図11(a))とそれを開いた状態の平面図(図11(b))である。
【図12】 図1のコンバインの刈取装置下部フレームの分割前の一部断面図(図12(a))と図12(a)をA方向より見た図(図12(b))、及び分割後の一部断面図(図12(c))と図12(c)をA方向より見た図(図12(d))である。
【図13】 図1のコンバインの刈取装置の要部平面図(図13(a))とそれを開いた状態の平面図(図13(b))である。
【図14】 図1のコンバインのセンサの配置位置を示す図である。
【図15】 図1のコンバインの正面図である。
【図16】 図1のコンバインの平面図である。
【図17】 図1のコンバインの平面図である。
【図18】 図1のコンバインの側面略図である。
【図19】 図1のコンバインの刈取装置部分の要部側断面略図である。
【図20】 図1のコンバインの平面図である。
【図21】 図1のコンバインの正面図である。
【図22】 図1のコンバインの正面図である。
【図23】 図1のコンバインの正面一部断面図である。
【図24】 図1のコンバインの平面一部断面図である。
【図25】 図1のコンバインの側面一部断面図である。
【符号の説明】
2 走行フレーム
6 刈取装置
7 分草具(分草体)
7a 分草ガイド
Claims (2)
- 圃場内での植立状態の作物を刈り取る刈取装置(6)を刈取支持フレーム(13)を介して車体フレーム(2)の前方に設けた収穫機において、
刈取装置(6)の先端部に分草具(7)を複数配置し、
前記複数の分草具(7)の内の少なくとも収穫機進行方向右側の分草具(7)が上下方向又は左右方向又は上下左右方向に可動式に設けられ、
該分草具(7)には、倒伏状態の作物を立ち上げる分草ガイド(7a)を設け、
刈取支持フレーム(13)の先端部に収穫機進行方向に向かって左右方向に伸びた刈取装置下部フレーム(60)を設け、
刈取装置下部フレーム(60)のコンバイン進行方向左端部を回動支点(60a)として刈取装置下部フレーム(60)を回動可能な構成とし、
刈取装置支持フレーム(13)に基部を取り付けた取付部材(62)を刈取装置下部フレーム(60)の中央部に設けた基部(60b)に沿わせて配置し、取付部材(62)の先端部を刈取装置下部フレーム(60)の端部に設けた前記回動支点(60a)に軸着し、
刈取支持フレーム(13)の先端部に第1分割面(13x)を設け、
刈取装置下部フレーム(60)の前記基部(60b)に前記第1分割面(13x)に対応する第2分割面(60x)を設け、
刈取支持フレーム(13)の内部には、第1爪クラッチ(13c)を設け、
前記第2分割面(60x)の近傍には、前記第1爪クラッチ(13c)と係合して刈取装置支持フレーム(13)内に設けられた伝動機構からの動力を刈取装置下部フレーム(60)内に設けられた伝動軸に伝達する第2爪クラッチ(60c)を設け、
刈取支持フレーム(13)の内部には、第1爪クラッチ(13c)を第2爪クラッチ(60c)に向けて付勢するスプリング(13d)を設け、
前記第1分割面(13x)に対して前記第2分割面(60x)を連結して刈取装置下部フレーム(60)を刈取装置支持フレーム(13)に固定して第1爪クラッチ(13c)と第2爪クラッチ(60c)を係合させるための連結ピン(12)を設けた
ことを特徴とする収穫機。 - 少なくとも収穫機進行方向右側の分草具(7)に設けられた分草ガイド(7a)の一端は分草具(7)に連結し、他端は刈取装置(6)の適宜の箇所に連結したことを特徴とする請求項1記載の収穫機。
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