JP3601042B2 - コンバインにおける刈取前処理部の横移動装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、コンバインにおける刈取前処理部の横移動装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、実公平6−37637号公報に開示されたとおり、刈取前処理部を昇降機構によって上下動させる可動フレ−ムに取り付けるにあたり、この可動フレ−ムに横移動可能な伝動機構が内装された筒型ケ−スを可動フレ−ムに固着のメタルで嵌合支持し、これを油圧機構や伝動シリンダ−で作動させる構成になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術のように、刈取前処理部の後方下位側の1か所を上下可動フレ−ムに横移動させる構成にすると、刈取前処理部の重心が大きく前側位置に偏っているために支持部に前側下方のモ−メントが大きく加わり、横移動がスム−ズにできない欠点があった。また、前側下方のモ−メントに耐ええる構成にするためにメタル部分の強度をアップしなければならない問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前述の課題を解消するために次の技術的な手段を講じた。
即ち、脱穀装置2を搭載した走行車体1の前側に、穀稈分草体11、穀稈引起装置12、穀稈掻込装置13、刈刃装置14及び刈取穀稈の後方移送装置15等からなる刈取前処理部10を、走行車体1の前側上位に基部が枢着されて先端部が上下に昇降機構でスイングする可動フレ−ム8に装着するに、刈取前処理部10の下部側後部を前記可動フレ−ム8の先端側に左右横移動可能な下部フレ−ムAを介して装着し、刈取前処理部10の穀稈引起装置12よりも上位にあって横方向に配設された上部フレ−ムBの左右一端側を前記可動フレ−ム8の先端側で左右横移動可能に装着された前記下側フレ−ムAから上方側へ突出する縦フレ−ムCで連結し、他端寄り側の上部フレ−ムBを前記可動フレ−ム8側に基部を取り付けた支持枠48を介して左右移動支持機構Dにより支持させたことを特徴とするコンバインにおける刈取前処理部の横移動装置とした。
【0005】
【実施例】
この発明の一例を図面に基づき詳細に説明する。
1は走行車体で、左右側下部に無限軌道帯を装備した走行装置が設けられている。
2は脱穀装置で、前記走行車体1の上部に搭載されている。3は脱穀装置2の脱穀チエンで、脱穀装置2の脱穀室に送り込まれる穀稈の株元を挾扼して搬送するもので脱穀機の扱ぎ口に沿って張設されている。
【0006】
4はエンジンで、前記走行車体1の右側より前部に搭載され、この上部に操縦座席5は設けられている。6はミッションケ−スで、走行車体1の前側で左右中間部に配置され、この上側に伝動機構を内装する立設枠7を設けている。
8は上下に回動可能に基部側を前記立設枠7に取り付けた可動フレ−ムで、実施例では内部に駆動軸を内装軸受させた筒体に構成され、前記車体1側から油圧シリンダ−装置9で上下回動できるように構成している。
【0007】
10は刈取前処理部で、穀稈分草体11、穀稈引起装置12、穀稈掻込装置13、刈刃装置14及び刈取穀稈の後方移送装置15等を刈取前フレ−ム16に装備して構成している。具体的に説明すると、前記可動フレ−ム8の下端側にメタル17を介して左右横移動可能に設けられる下部フレ−ムAとしての横筒ケ−ス18の下部側には、前方側へ突出する刈刃装置14を装着する刈刃支持フレ−ム19を設け、この刈刃支持フレ−ム19から更に前側に所定の間隔で突出させた分草体11及び穀稈引起装置12を取り付ける前端側フレ−ム20を設け、上部側の左右一端側には、その側の穀稈掻込装置13及び刈取穀稈の後方移送装置15、さらに穀稈引起装置12を伝動する伝動軸を内装した縦フレ−ムCとしての筒型ケ−ス21aを立設し、この筒型ケ−ス21aの上下中間部には、その側の穀稈掻込装置13、刈取穀稈の後方移送装置15及び前側左右に所定の間隔で複数個設けられた穀稈引起装置12・12・・を伝動する伝動軸を内装している。また、他端側には、その側の穀稈掻込装置13及び刈取穀稈の後方移送装置15を伝動する伝動軸を内装した筒型ケ−ス21bを立設ならしめている。
【0008】
22は前記筒型ケ−ス21aの上下中間部に設けた伝動ケ−スで、前記筒型ケ−ス21a内の伝動軸から適宜駆動される出力軸23を下向きに該伝動ケ−ス22から突出させ、これにスプロッケット24aを取り付けて前記穀稈掻込装置13、刈取穀稈の後方移送装置15を駆動するよう構成している。また、前記筒型ケ−ス21aの上方側には変速機構を内装した変速伝動ケ−ス25が設けられ、前記筒型ケ−ス21a内の伝動軸から適宜変速される駆動軸を介して前記穀稈引起装置12側を適宜伝動されるように構成している。
【0009】
前記筒型ケ−ス21bの上部には伝動軸を突出させて、該軸にスプロケット24bを取付け、その側の穀稈掻込装置13、刈取穀稈の後方移送装置15を伝動するよう構成している。
前記左右横移動自在な横筒ケ−ス18と内部に軸受けされる伝動軸26について説明すると、筒型の可動ケ−ス8に固着された円筒型メタル17の内部に嵌合して左右横方向に移動自在に設けられた横筒ケ−ス18には、前記メタル17に一体的に取りつけた軸受27部が横移動可能になるよう穿設した長孔Sを設け、該軸受27には、前記筒型の可動フレ−ム8内の駆動軸28の先端側を軸受けさせ、該駆動軸28の先端側に駆動ベベルギヤ−29を取り付けている。
前記伝動軸26は四角軸あるいは六角軸等の異径軸からなり、この軸26に嵌合されて左右移動自在に従動ベベルギヤ−30を設け、該従動ベベルギヤ−30を前記軸受27に回転自在に軸受させ、前記駆動ベベルギヤ−29と該従動ベベルギヤ−30とを噛み合せて前記伝動軸26を伝動回転すると共に横筒ケ−ス18がメタル17に対して左右に移動可能に構成されている。
【0010】
前記引起装置12側の伝動構成を説明すると、各引起装置の引起ラグ31を取り付けた引起チエン32は、引起ケ−ス33内の上側の駆動スプロケット34と下側の従動スプロケッット35との間に巻回され、この引起ラグ31がケ−ス33の一側面側では起立突出し他側がわでは倒伏してケ−ス内に収まるよう構成されている。そして、この穀稈引起装置12をやや下位側が前になるよう傾斜させて設け、そして、該引起ケ−ス33の背面下位を前端側フレ−ム20に固着し、また、前記変速機構を内装した変速伝動ケ−ス25から突出した変速軸36により一組みのベベルギヤ−37,38で伝動される横軸39を上部フレ−ムBを構成する上側横筒型伝動ケ−ス40内に収め、この横軸39から一組みのベベルギヤ−41,42で下向きの吊下伝動軸43を吊下伝動ケ−ス44に内装軸受させ、この下端側に一組みのベベルギヤ−45,46を設けて前記穀稈引起装置12の引起チエン駆動軸47を伝動し、この軸47に取り付けた駆動スプロケット34を伝動して前記引起チエン32が駆動されるよう構成している。
【0011】
前記上側横筒型伝動ケ−ス40は、その一側方では前記筒型ケ−ス21aを介して下部側の横筒ケ−ス18側から支持されているが、他側方は、前記前端側フレ−ム20から引起ケ−ス33及び吊下伝動ケ−ス44を介して前記横筒ケ−ス18側に刈取支持フレ−ム19、前端側フレ−ム20を介して取り付けられた構成であり、強度的に弱く、この側の前端側フレ−ム20が刈取部を昇降する場合等に歪むと謂う問題点が生ずるため、次の技術手段を講じる。
【0012】
即ち、前記上側横筒型伝動ケ−ス40の前記筒型ケ−ス21aが装備される反対側寄りを、前記筒型ケ−ス8側に一端側を取り付けた支持枠48に左右移動支持機構Dを介して装着する。具体的な実施例では、前記上部フレ−ムBとしての上側横筒型伝動ケ−ス40にブラケット49a,49bを介して横軸50を設け、この軸50の外周面に係合して上下方向の荷重を受ける転動ロ−ラ51・・を取り付けた枠52を、前記支持枠48に連結している。
【0013】
53は穀稈引継移送装置で、前記筒型可動フレ−ム8の基部側を横方向軸の軸心(イ)まわりに回動自在に設けた回動ケ−ス54に一体状に構成された伝動軸を内装の突出筒55を設け、この突出筒55の上側に当該筒55内の駆動軸の軸心(ロ)を中心にして回動自在なベベルギヤケ−ス56を設け、該ケ−ス56の横一側に突出して横軸心(ハ)の回りに回動自在な側面視はT字状をした伝動ケ−ス57を設け、このケ−ス57の上下方向に向かうケ−スの上部及び下部に突出する駆動軸58にそれぞれスプロケット59,60を取り付けている。
【0014】
そして、この下側の駆動スプロケット59で前記穀稈引継移送装置53の下部移送装置53aを、上側の駆動スップロケット60で上部移送装置53bを駆動するよう構成している。
61はエンジン4側から動力伝達される入力プ−リを示す。
前記昇降用油圧シリンダ−装置9で、走行車体1側に対し前記筒型の可動フレ−ム8を上下回動させるとき、穀稈引継移送装置53及び刈取前処理部10側が軸心(イ)回りに回動させて昇降作動するよう構成されている。
【0015】
62は刈取部横移動用の油圧シリンダ−装置で、筒型の可動フレ−ム8と横筒ケ−ス18との間に設けられていて、横筒ケ−ス18を左右に移動調節出来るよう構成している。また、このシリンダ−装置62のピストンロッド先端側あるいは移動する横筒ケ−ス18と前記ベベルギヤケ−ス56に一体的に基部側を取り付けて前方側へ突出させたア−ム63とをロッド64で連動し、刈取部側を左右に移動調節するとき、穀稈引継移送装置53側が軸心(ロ)回りに左右側へ回動して前記後方移送装置15で移送された穀稈が穀稈引継移送装置53側に確実に引き継がれるよう連動構成している。
【0016】
65は扱深調節用のサ−ボモ−タで、前記ア−ム63側に取り付けられており、該モ−タ65の駆動軸に取り付けた回動ア−ム66と前記伝動ケ−ス57に一体のア−ム67とロッド68で連結して軸心(ハ)の回りにケ−ス57を回動調節でき、脱穀チエン3へ穀稈を受渡す場合に株元側の挾持位置が調節できるように構成している。
【0017】
上例の作用について詳細に説明すると、エンジン4で各部を駆動し、刈取部を下降させて走行車体1を推進しながら刈取脱穀作業を開始する。
刈取部側の駆動は、入力プ−リ61により駆動される。即ち、入力プ−リ61で駆動される軸から一組みのベベルギヤ−を介して筒型の可動フレ−ム8内に設けられた軸28が駆動されると共に、入力プ−リ61で駆動される軸からケ−ス54内の他の一組みのベベルギヤ−及びケ−ス56内の一組みのベベルギヤ−及びそれぞれの軸からケ−ス56内の横軸が駆動され、且つ、該軸から一組みのベベルギヤ−で軸58が駆動される。
【0018】
そして、軸28から一組みのベベルギヤ−29,30を介して伝動軸26が駆動され、横筒伝動ケ−ス18の横端に設けたクランク機構が伝動され、このクランク機構でもって刈刃装置14が駆動される。
一方、伝動軸26からベベルギヤ−を介して左右側に立設する筒ケ−ス21a,21b内の伝動軸が伝動回転され、左右側の穀稈掻込み及び移送装置が伝動される。筒ケ−ス21a側上部の変速伝動ケ−ス25から上方へ突出する伝動軸36及び一組みのベベルギヤ−37,38を介して上側横筒型伝動ケ−ス40内に軸受された伝動軸39が駆動され、この軸39から一組みのベベルギヤ−41,42、軸43、更に一組みのベベルギヤ−45,46、軸47及び駆動スプロケット34を介して引起チエン32が駆動される。
【0019】
したがって、圃場の稲、麦等の穀稈は、分草体11で分草されながら引起装置12で引き起こされ、その後に刈刃装置14で刈り取られると共に、左右側に設けられた掻込装置13及び穀稈移送装置15により株元側が刈取穀稈が後方上側へ移送される。そして、後方上部に位置する穀稈引継移送装置53に引き継がれて、株元側が脱穀チエン3に受け継がれて穂先側を脱穀機2の扱室内へ供給し、刈取脱穀作業が行なわれる。
【0020】
走行車体1に対して刈取前処理部10側を左右に位置調節する場合には、油圧シリンダ−装置62を油圧切替バルブ69を操縦座席5の近傍の油圧操作レバ−70で切替て横筒伝動ケ−ス18を左右側に移動させることで簡単に調節できる。これは、畦際に沿って推進作業する場合に便利である他、穀稈列が左右に変化しているような場合にも利用できる。尚、この油圧シリンダ−装置62は電動式シリンダ−であっても差し支えなく、また、自動的に穀稈列を検出して刈取部側を左右移動制御することもできる。
【0021】
この刈取前処理部10側を左右に横移動調節するとき、穀稈移送装置15から穀稈引継装置53への穀稈受け継ぎを確実にするために、ロッド64を介してア−ム63を作動する。即ち、このア−ム63によりケ−ス57及びベベルギヤ−ケ−ス56を軸心(ハ)回りに回動させ、常に所定の関係を保持する。したがって、油圧シリンダ−装置62で刈取前処理部10側を左右横移動させて適所に設定しても、穀稈引継移送装置53がこの移動に合わせて回動設定され、常に確実な引継ぎが行なわれる。
【0022】
このようにして何の不都合もなく刈取前処理部10側が左右方向へ移動調節されるが、このとき、前記上側横筒型伝動ケ−ス40が前記横筒伝動ケ−ス18から筒型ケ−ス21aで一方側が支えられ、他方寄り側が前記筒型の可動フレ−ム8側に一端側を取り付けた支持枠48を介して横移動自在に支持された構成になっているから、強度面で安定し、引起装置12部分や前端側フレ−ム20部分の歪が少なくて済み、横移動が円滑に行なわれる。
【0023】
扱深さ調節は、伝動ケ−ス57を軸心(ハ)の回りに回動調節して任意に設定することで、脱穀チエン3に株元側を受け継がせる位置を変更して行なう。尚、自動扱深調節をする場合には、サ−ボモ−タ65を移送中の穀稈の穂先位置検出センサ−71で検出し、その穂先の位置に応じて該モ−タ65を正転あるいは反転させることで自動化させることができる。
【0024】
【発明の作用及び効果】
この発明によれば、刈取前処理部10側を左右方向へ横移動するにあたり、この刈取前処理部側の荷重が左右一方側では下側に設けた下部フレ−ムA側から立設の縦フレ−ムCで支持される上部フレ−ムBと,その上部フレ−ムBの他側寄りを昇降作動する筒ケ−ス8に取り付けた左右移動支持機構Dとで支持する構成としたことにより、強固でしかも横移動が円滑にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の側面図
【図2】要部の一部断面した側面図
【図3】要部の断面図
【図4】要部の一部断面の側面図
【図5】要部の平面図
【図6】要部の斜面図
【図7】要部の一部作動機構を開示の正断面図
【図8】要部の斜面図
【図9】要部の斜面図
【図10】要部の伝動機構図
【符号の説明】
1 走行車体
2 脱穀装置
8 可動フレ−ム
10 刈取前処理部
11 穀稈分草体
12 穀稈引起装置
13 穀稈掻込装置
14 刈刃装置
15 後方移送装置
48 支持枠
A 下部フレ−ム
B 上部フレ−ム
C 縦フレ−ム
D 左右移動支持機構
【産業上の利用分野】
この発明は、コンバインにおける刈取前処理部の横移動装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、実公平6−37637号公報に開示されたとおり、刈取前処理部を昇降機構によって上下動させる可動フレ−ムに取り付けるにあたり、この可動フレ−ムに横移動可能な伝動機構が内装された筒型ケ−スを可動フレ−ムに固着のメタルで嵌合支持し、これを油圧機構や伝動シリンダ−で作動させる構成になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術のように、刈取前処理部の後方下位側の1か所を上下可動フレ−ムに横移動させる構成にすると、刈取前処理部の重心が大きく前側位置に偏っているために支持部に前側下方のモ−メントが大きく加わり、横移動がスム−ズにできない欠点があった。また、前側下方のモ−メントに耐ええる構成にするためにメタル部分の強度をアップしなければならない問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前述の課題を解消するために次の技術的な手段を講じた。
即ち、脱穀装置2を搭載した走行車体1の前側に、穀稈分草体11、穀稈引起装置12、穀稈掻込装置13、刈刃装置14及び刈取穀稈の後方移送装置15等からなる刈取前処理部10を、走行車体1の前側上位に基部が枢着されて先端部が上下に昇降機構でスイングする可動フレ−ム8に装着するに、刈取前処理部10の下部側後部を前記可動フレ−ム8の先端側に左右横移動可能な下部フレ−ムAを介して装着し、刈取前処理部10の穀稈引起装置12よりも上位にあって横方向に配設された上部フレ−ムBの左右一端側を前記可動フレ−ム8の先端側で左右横移動可能に装着された前記下側フレ−ムAから上方側へ突出する縦フレ−ムCで連結し、他端寄り側の上部フレ−ムBを前記可動フレ−ム8側に基部を取り付けた支持枠48を介して左右移動支持機構Dにより支持させたことを特徴とするコンバインにおける刈取前処理部の横移動装置とした。
【0005】
【実施例】
この発明の一例を図面に基づき詳細に説明する。
1は走行車体で、左右側下部に無限軌道帯を装備した走行装置が設けられている。
2は脱穀装置で、前記走行車体1の上部に搭載されている。3は脱穀装置2の脱穀チエンで、脱穀装置2の脱穀室に送り込まれる穀稈の株元を挾扼して搬送するもので脱穀機の扱ぎ口に沿って張設されている。
【0006】
4はエンジンで、前記走行車体1の右側より前部に搭載され、この上部に操縦座席5は設けられている。6はミッションケ−スで、走行車体1の前側で左右中間部に配置され、この上側に伝動機構を内装する立設枠7を設けている。
8は上下に回動可能に基部側を前記立設枠7に取り付けた可動フレ−ムで、実施例では内部に駆動軸を内装軸受させた筒体に構成され、前記車体1側から油圧シリンダ−装置9で上下回動できるように構成している。
【0007】
10は刈取前処理部で、穀稈分草体11、穀稈引起装置12、穀稈掻込装置13、刈刃装置14及び刈取穀稈の後方移送装置15等を刈取前フレ−ム16に装備して構成している。具体的に説明すると、前記可動フレ−ム8の下端側にメタル17を介して左右横移動可能に設けられる下部フレ−ムAとしての横筒ケ−ス18の下部側には、前方側へ突出する刈刃装置14を装着する刈刃支持フレ−ム19を設け、この刈刃支持フレ−ム19から更に前側に所定の間隔で突出させた分草体11及び穀稈引起装置12を取り付ける前端側フレ−ム20を設け、上部側の左右一端側には、その側の穀稈掻込装置13及び刈取穀稈の後方移送装置15、さらに穀稈引起装置12を伝動する伝動軸を内装した縦フレ−ムCとしての筒型ケ−ス21aを立設し、この筒型ケ−ス21aの上下中間部には、その側の穀稈掻込装置13、刈取穀稈の後方移送装置15及び前側左右に所定の間隔で複数個設けられた穀稈引起装置12・12・・を伝動する伝動軸を内装している。また、他端側には、その側の穀稈掻込装置13及び刈取穀稈の後方移送装置15を伝動する伝動軸を内装した筒型ケ−ス21bを立設ならしめている。
【0008】
22は前記筒型ケ−ス21aの上下中間部に設けた伝動ケ−スで、前記筒型ケ−ス21a内の伝動軸から適宜駆動される出力軸23を下向きに該伝動ケ−ス22から突出させ、これにスプロッケット24aを取り付けて前記穀稈掻込装置13、刈取穀稈の後方移送装置15を駆動するよう構成している。また、前記筒型ケ−ス21aの上方側には変速機構を内装した変速伝動ケ−ス25が設けられ、前記筒型ケ−ス21a内の伝動軸から適宜変速される駆動軸を介して前記穀稈引起装置12側を適宜伝動されるように構成している。
【0009】
前記筒型ケ−ス21bの上部には伝動軸を突出させて、該軸にスプロケット24bを取付け、その側の穀稈掻込装置13、刈取穀稈の後方移送装置15を伝動するよう構成している。
前記左右横移動自在な横筒ケ−ス18と内部に軸受けされる伝動軸26について説明すると、筒型の可動ケ−ス8に固着された円筒型メタル17の内部に嵌合して左右横方向に移動自在に設けられた横筒ケ−ス18には、前記メタル17に一体的に取りつけた軸受27部が横移動可能になるよう穿設した長孔Sを設け、該軸受27には、前記筒型の可動フレ−ム8内の駆動軸28の先端側を軸受けさせ、該駆動軸28の先端側に駆動ベベルギヤ−29を取り付けている。
前記伝動軸26は四角軸あるいは六角軸等の異径軸からなり、この軸26に嵌合されて左右移動自在に従動ベベルギヤ−30を設け、該従動ベベルギヤ−30を前記軸受27に回転自在に軸受させ、前記駆動ベベルギヤ−29と該従動ベベルギヤ−30とを噛み合せて前記伝動軸26を伝動回転すると共に横筒ケ−ス18がメタル17に対して左右に移動可能に構成されている。
【0010】
前記引起装置12側の伝動構成を説明すると、各引起装置の引起ラグ31を取り付けた引起チエン32は、引起ケ−ス33内の上側の駆動スプロケット34と下側の従動スプロケッット35との間に巻回され、この引起ラグ31がケ−ス33の一側面側では起立突出し他側がわでは倒伏してケ−ス内に収まるよう構成されている。そして、この穀稈引起装置12をやや下位側が前になるよう傾斜させて設け、そして、該引起ケ−ス33の背面下位を前端側フレ−ム20に固着し、また、前記変速機構を内装した変速伝動ケ−ス25から突出した変速軸36により一組みのベベルギヤ−37,38で伝動される横軸39を上部フレ−ムBを構成する上側横筒型伝動ケ−ス40内に収め、この横軸39から一組みのベベルギヤ−41,42で下向きの吊下伝動軸43を吊下伝動ケ−ス44に内装軸受させ、この下端側に一組みのベベルギヤ−45,46を設けて前記穀稈引起装置12の引起チエン駆動軸47を伝動し、この軸47に取り付けた駆動スプロケット34を伝動して前記引起チエン32が駆動されるよう構成している。
【0011】
前記上側横筒型伝動ケ−ス40は、その一側方では前記筒型ケ−ス21aを介して下部側の横筒ケ−ス18側から支持されているが、他側方は、前記前端側フレ−ム20から引起ケ−ス33及び吊下伝動ケ−ス44を介して前記横筒ケ−ス18側に刈取支持フレ−ム19、前端側フレ−ム20を介して取り付けられた構成であり、強度的に弱く、この側の前端側フレ−ム20が刈取部を昇降する場合等に歪むと謂う問題点が生ずるため、次の技術手段を講じる。
【0012】
即ち、前記上側横筒型伝動ケ−ス40の前記筒型ケ−ス21aが装備される反対側寄りを、前記筒型ケ−ス8側に一端側を取り付けた支持枠48に左右移動支持機構Dを介して装着する。具体的な実施例では、前記上部フレ−ムBとしての上側横筒型伝動ケ−ス40にブラケット49a,49bを介して横軸50を設け、この軸50の外周面に係合して上下方向の荷重を受ける転動ロ−ラ51・・を取り付けた枠52を、前記支持枠48に連結している。
【0013】
53は穀稈引継移送装置で、前記筒型可動フレ−ム8の基部側を横方向軸の軸心(イ)まわりに回動自在に設けた回動ケ−ス54に一体状に構成された伝動軸を内装の突出筒55を設け、この突出筒55の上側に当該筒55内の駆動軸の軸心(ロ)を中心にして回動自在なベベルギヤケ−ス56を設け、該ケ−ス56の横一側に突出して横軸心(ハ)の回りに回動自在な側面視はT字状をした伝動ケ−ス57を設け、このケ−ス57の上下方向に向かうケ−スの上部及び下部に突出する駆動軸58にそれぞれスプロケット59,60を取り付けている。
【0014】
そして、この下側の駆動スプロケット59で前記穀稈引継移送装置53の下部移送装置53aを、上側の駆動スップロケット60で上部移送装置53bを駆動するよう構成している。
61はエンジン4側から動力伝達される入力プ−リを示す。
前記昇降用油圧シリンダ−装置9で、走行車体1側に対し前記筒型の可動フレ−ム8を上下回動させるとき、穀稈引継移送装置53及び刈取前処理部10側が軸心(イ)回りに回動させて昇降作動するよう構成されている。
【0015】
62は刈取部横移動用の油圧シリンダ−装置で、筒型の可動フレ−ム8と横筒ケ−ス18との間に設けられていて、横筒ケ−ス18を左右に移動調節出来るよう構成している。また、このシリンダ−装置62のピストンロッド先端側あるいは移動する横筒ケ−ス18と前記ベベルギヤケ−ス56に一体的に基部側を取り付けて前方側へ突出させたア−ム63とをロッド64で連動し、刈取部側を左右に移動調節するとき、穀稈引継移送装置53側が軸心(ロ)回りに左右側へ回動して前記後方移送装置15で移送された穀稈が穀稈引継移送装置53側に確実に引き継がれるよう連動構成している。
【0016】
65は扱深調節用のサ−ボモ−タで、前記ア−ム63側に取り付けられており、該モ−タ65の駆動軸に取り付けた回動ア−ム66と前記伝動ケ−ス57に一体のア−ム67とロッド68で連結して軸心(ハ)の回りにケ−ス57を回動調節でき、脱穀チエン3へ穀稈を受渡す場合に株元側の挾持位置が調節できるように構成している。
【0017】
上例の作用について詳細に説明すると、エンジン4で各部を駆動し、刈取部を下降させて走行車体1を推進しながら刈取脱穀作業を開始する。
刈取部側の駆動は、入力プ−リ61により駆動される。即ち、入力プ−リ61で駆動される軸から一組みのベベルギヤ−を介して筒型の可動フレ−ム8内に設けられた軸28が駆動されると共に、入力プ−リ61で駆動される軸からケ−ス54内の他の一組みのベベルギヤ−及びケ−ス56内の一組みのベベルギヤ−及びそれぞれの軸からケ−ス56内の横軸が駆動され、且つ、該軸から一組みのベベルギヤ−で軸58が駆動される。
【0018】
そして、軸28から一組みのベベルギヤ−29,30を介して伝動軸26が駆動され、横筒伝動ケ−ス18の横端に設けたクランク機構が伝動され、このクランク機構でもって刈刃装置14が駆動される。
一方、伝動軸26からベベルギヤ−を介して左右側に立設する筒ケ−ス21a,21b内の伝動軸が伝動回転され、左右側の穀稈掻込み及び移送装置が伝動される。筒ケ−ス21a側上部の変速伝動ケ−ス25から上方へ突出する伝動軸36及び一組みのベベルギヤ−37,38を介して上側横筒型伝動ケ−ス40内に軸受された伝動軸39が駆動され、この軸39から一組みのベベルギヤ−41,42、軸43、更に一組みのベベルギヤ−45,46、軸47及び駆動スプロケット34を介して引起チエン32が駆動される。
【0019】
したがって、圃場の稲、麦等の穀稈は、分草体11で分草されながら引起装置12で引き起こされ、その後に刈刃装置14で刈り取られると共に、左右側に設けられた掻込装置13及び穀稈移送装置15により株元側が刈取穀稈が後方上側へ移送される。そして、後方上部に位置する穀稈引継移送装置53に引き継がれて、株元側が脱穀チエン3に受け継がれて穂先側を脱穀機2の扱室内へ供給し、刈取脱穀作業が行なわれる。
【0020】
走行車体1に対して刈取前処理部10側を左右に位置調節する場合には、油圧シリンダ−装置62を油圧切替バルブ69を操縦座席5の近傍の油圧操作レバ−70で切替て横筒伝動ケ−ス18を左右側に移動させることで簡単に調節できる。これは、畦際に沿って推進作業する場合に便利である他、穀稈列が左右に変化しているような場合にも利用できる。尚、この油圧シリンダ−装置62は電動式シリンダ−であっても差し支えなく、また、自動的に穀稈列を検出して刈取部側を左右移動制御することもできる。
【0021】
この刈取前処理部10側を左右に横移動調節するとき、穀稈移送装置15から穀稈引継装置53への穀稈受け継ぎを確実にするために、ロッド64を介してア−ム63を作動する。即ち、このア−ム63によりケ−ス57及びベベルギヤ−ケ−ス56を軸心(ハ)回りに回動させ、常に所定の関係を保持する。したがって、油圧シリンダ−装置62で刈取前処理部10側を左右横移動させて適所に設定しても、穀稈引継移送装置53がこの移動に合わせて回動設定され、常に確実な引継ぎが行なわれる。
【0022】
このようにして何の不都合もなく刈取前処理部10側が左右方向へ移動調節されるが、このとき、前記上側横筒型伝動ケ−ス40が前記横筒伝動ケ−ス18から筒型ケ−ス21aで一方側が支えられ、他方寄り側が前記筒型の可動フレ−ム8側に一端側を取り付けた支持枠48を介して横移動自在に支持された構成になっているから、強度面で安定し、引起装置12部分や前端側フレ−ム20部分の歪が少なくて済み、横移動が円滑に行なわれる。
【0023】
扱深さ調節は、伝動ケ−ス57を軸心(ハ)の回りに回動調節して任意に設定することで、脱穀チエン3に株元側を受け継がせる位置を変更して行なう。尚、自動扱深調節をする場合には、サ−ボモ−タ65を移送中の穀稈の穂先位置検出センサ−71で検出し、その穂先の位置に応じて該モ−タ65を正転あるいは反転させることで自動化させることができる。
【0024】
【発明の作用及び効果】
この発明によれば、刈取前処理部10側を左右方向へ横移動するにあたり、この刈取前処理部側の荷重が左右一方側では下側に設けた下部フレ−ムA側から立設の縦フレ−ムCで支持される上部フレ−ムBと,その上部フレ−ムBの他側寄りを昇降作動する筒ケ−ス8に取り付けた左右移動支持機構Dとで支持する構成としたことにより、強固でしかも横移動が円滑にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の側面図
【図2】要部の一部断面した側面図
【図3】要部の断面図
【図4】要部の一部断面の側面図
【図5】要部の平面図
【図6】要部の斜面図
【図7】要部の一部作動機構を開示の正断面図
【図8】要部の斜面図
【図9】要部の斜面図
【図10】要部の伝動機構図
【符号の説明】
1 走行車体
2 脱穀装置
8 可動フレ−ム
10 刈取前処理部
11 穀稈分草体
12 穀稈引起装置
13 穀稈掻込装置
14 刈刃装置
15 後方移送装置
48 支持枠
A 下部フレ−ム
B 上部フレ−ム
C 縦フレ−ム
D 左右移動支持機構
Claims (1)
- 脱穀装置2を搭載した走行車体1の前側に、穀稈分草体11、穀稈引起装置12、穀稈掻込装置13、刈刃装置14及び刈取穀稈の後方移送装置15等からなる刈取前処理部10を、走行車体1の前側上位に基部が枢着されて先端部が上下に昇降機構でスイングする可動フレ−ム8に装着するに、刈取前処理部10の下部側後部を前記可動フレ−ム8の先端側に左右横移動可能な下部フレ−ムAを介して装着し、刈取前処理部10の穀稈引起装置12よりも上位にあって横方向に配設された上部フレ−ムBの左右一端側を前記可動フレ−ム8の先端側で左右横移動可能に装着された前記下側フレ−ムAから上方側へ突出する縦フレ−ムCで連結し、他端寄り側の上部フレ−ムBを前記可動フレ−ム8側に基部を取り付けた支持枠48を介して左右移動支持機構Dにより支持させたことを特徴とするコンバインにおける刈取前処理部の横移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21904195A JP3601042B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | コンバインにおける刈取前処理部の横移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21904195A JP3601042B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | コンバインにおける刈取前処理部の横移動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0965742A JPH0965742A (ja) | 1997-03-11 |
JP3601042B2 true JP3601042B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=16729339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21904195A Expired - Lifetime JP3601042B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | コンバインにおける刈取前処理部の横移動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3601042B2 (ja) |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP21904195A patent/JP3601042B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0965742A (ja) | 1997-03-11 |
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