JP2004335366A - 色素増感太陽電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた性能を有する固体電解質を用いた色素増感太陽電池を提供することを課題とする。
【解決手段】透明支持体の表面に形成された透明導電体膜と導電性支持体との間に、色素を吸着させた多孔性半導体層とゲル電解質とを有する色素増感太陽電池であり、ゲル電解質が電解質と電解質を溶解し得る溶媒を含む高分子化合物からなり、溶媒が25〜90の比誘電率を有することを特徴とする色素増感太陽電池により、上記の課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の比誘電率を有する溶媒を含有するゲル電解質を用いた色素増感太陽電池および、前記ゲル電解質と特定の空隙率を有する多孔性半導体を用いた色素増感太陽電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
色素増感太陽電池は、有機系太陽電池の中で高変換効率を示すため、広く注目されている。
色素増感太陽電池は、例えば、透明支持体の表面に形成された透明導電体膜と導電性支持体との間に、光電変換層と電荷輸送層とを有する構成であり、光電変換層には、可視光領域に吸収ピークを有する分光増感色素(単に「色素」ともいう)を多孔性半導体の表面に吸着させたものが用いられている。
【0003】
特許第2664194号公報(特許文献1)には、光電変換層として、遷移金属錯体からなる色素を半導体層の表面に吸着させた金属酸化物半導体層を用いた光電気化学電池(色素増感太陽電池)が開示されている。
また、特公平8−15097号公報(特許文献2)には、光電変換層として、金属イオンをドープした酸化チタン半導体層の表面に、遷移金属錯体などの色素を有する層を用いた色素増感太陽電池が開示されている。
さらに、特開平7−249790号公報(特許文献3)には、光電変換層として、半導体層の表面に分光増感剤のエタノール溶液を加熱還流させることにより得られた光電変換材料用半導体層を用いた色素増感太陽電池が開示されている。
【0004】
色素増感太陽電池の電荷輸送層としては、一般に電解液が用いられる。このような色素増感太陽電池の作製工程について、図3を用いて説明する。
まず、透明支持体61の表面に形成された透明導電体膜62上に、酸化チタンなどの多孔性半導体層63を形成し、その多孔性半導体層63に色素を吸着させて光電変換層とする。他方、導電性支持体(対極)65に白金膜66などの触媒をコーティングし、多孔性半導体層63と白金膜66とが対向するように透明支持体61と導電性支持体65とを重ね合わせ、それらの間に電解液を注入して電解液層64とし、透明支持体61と導電性支持体65の側面をエポキシ樹脂67などで封止することにより、色素増感太陽電池を得る。
【0005】
電解液を用いた色素増感太陽電池においては、液漏れの問題がある。
そこで、特開平9−27352号公報(特許文献4)には、電解液層を固体化(ゲル化)することにより電解液層からの液漏れを防止した光電変換素子(色素増感太陽電池)が開示されている。具体的には、次のようにして電解液層を固体化している。
まず、一般式(I);
【0006】
【化1】
Figure 2004335366
【0007】
(式中、RおよびRは同一または異なって、水素原子またはメチル基であり、Rは水素原子または低級アルキル基であり、nは1以上の整数、mは0以上の整数であってm/nは0〜5の範囲である。)
で表されるモノマーを、エチレングリコールに溶解して得られたプレポリマー溶液に、酸化還元種であるヨウ素化合物(ヨウ化リチウムなど)を溶解させる。次いで、得られた溶液を多孔性半導体層に含浸させた後、紫外線または熱によりモノマーを重合させて高分子化合物を得る。その後、別の酸化還元種であるヨウ素を昇華させて、高分子化合物にドープさせることにより、固体化された電解液層を得ている。
【0008】
前記公報には、固体化された電解液層(ゲル電解質)に用いられる溶媒として、様々な化合物が列挙されている。しかし、溶媒の物性については何ら規定していない。また、多孔性半導体層としては、酸化チタン懸濁液を塗布・焼成した、比表面積が1gあたり100〜10000m程度のものが好ましいと記載されているだけであり、多孔性半導体層の空隙率や酸化チタン懸濁液の調製方法などについては記載されていない。
【0009】
また、特開2001−210390号公報(特許文献5)には、一般式(II);
【0010】
【化2】
Figure 2004335366
【0011】
(式中、Rは水素原子またはメチル基であり、Aはエステル基と炭素原子で結合している残基であり、nは2〜4である。)
で表されるポリ(メタ)アクリレート系モノマー単位と、溶媒としてエチレンカーボネートまたはプロピレンカーボネートを用いたゲル電解質を有する色素増感型太陽電池(色素増感太陽電池)が開示されている。しかし、前記公報には、溶媒の物性についての規定はない。また、多孔性半導体層としては、平均粒径が1〜2000nm程度の粒子を用いて作製された、比表面積が1gあたり10〜200m程度のものが好ましいと記載されているだけであり、多孔性半導体層の空隙率などについては記載されていない。
【0012】
特開平11−126917号公報(特許文献6)には、カーボネート基、窒素原子を含有する複素環または4級アンモニウム塩から選ばれた一価の有機残基を有する構成単位の少なくとも一種類を含む架橋高分子をゲル電解質とする光電変換素子(色素増感太陽電池)が開示されている。そして、ゲル電解質に用いられる溶媒として、粘度が低く、比誘電率が高く、優れたイオン伝導性を発現する化合物が好ましいと記載されている。しかし、その具体的な物性については何ら規定していない。また、多孔性半導体層は、平均粒径で1次粒子として5〜200nmの微粒子を用いて作製されているが、多孔性半導体層の空隙率などについては記載されていない。
【0013】
特開平8−88030号公報(特許文献7)には、湿式太陽電池(色素増感太陽電池)のゲル電解質に、可塑剤(溶媒)として、高分子重合体との相溶性が良好で、比誘電率が大きく、沸点が100℃以上であり、電気化学的安定範囲が広い化合物を用いることが好ましいと記載されている。しかし、その具体的な物性については何ら規定していない。また、多孔性半導体層については、その構成材料が記載されているだけで、構造については何ら記載されていない。
【0014】
【特許文献1】
特許第2664194号公報
【特許文献2】
特公平8−15097号公報
【特許文献3】
特開平7−249790号公報
【特許文献4】
特開平9−27352号公報
【特許文献5】
特開2001−210390号公報
【特許文献6】
特開平11−126917号公報
【特許文献7】
特開平8−88030号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献に開示されているように、色素増感太陽電池の液漏れを防止するために、高分子化合物を用いて固体化した電解質(ゲル電解質)が検討されている。そこで、ゲル電解質に用いる溶媒(可塑剤)として、比誘電率が高く、ゲル電解質との相溶性が良好な化合物が好ましいとされているが、具体的にどのような物性を有する化合物が好ましいかについては記載されていない。
【0016】
一般に、イオン伝導度を高めるためには、比誘電率の高い溶媒を用いて、イオン濃度を高めるのがよいとされている。イオン伝導度のみを考慮するならば、比誘電率が高い溶媒を用いればよい。しかしながら、本発明の発明者らの研究によれば、色素増感太陽電池において、比誘電率の高い溶媒を用いると、溶媒が電極−電解質界面に悪影響を及ぼし、短絡電流密度が低下して光電変換効率が大きく低下することが見出された。
【0017】
また、電解質は、溶媒または電解液と高分子化合物とを混合したプレポリマー溶液を多孔性半導体層中に浸透させ、このプレポリマーを重合させて作製されるが、本発明の発明者らは、多孔性半導体層の空隙率に着目した。
従来から用いられている多孔性半導体層の空隙率は45%以下である。本発明の発明者らの追試によれば、例えば、特開2001−210390号公報(特許文献5)の実施例に基づいて作製した多孔性半導体層の空隙率は42%であり、特開平11−126917号公報(特許文献6)の実施例に基づいて作製したものは40%であった。このように多孔性半導体層の空隙率が低いと、多孔性半導体層中にゲル電解質を形成させること、すなわち両者の接触界面の形成が困難になり、得られる色素増感太陽電池の光電変換効率は、電解液を用いた色素増感太陽電池の70%程度の性能しか得られないという問題がある。
【0018】
本発明は、優れた性能を有する固体電解質を用いた色素増感太陽電池を提供することを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、透明支持体の表面に形成された透明導電体膜と導電性支持体との間に、色素を吸着させた多孔性半導体層とゲル電解質とを有する色素増感太陽電池において、ゲル電解質として比誘電率が25〜90である溶媒を用いることにより、高い光電変換効率と液漏れのない色素増感太陽電池が得られることを見出し、さらに空隙率が48〜80%である多孔性半導体層を用いることにより、さらに優れた色素増感太陽電池が得られることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0020】
かくして、本発明によれば、透明支持体の表面に形成された透明導電体膜と導電性支持体との間に、色素を吸着させた多孔性半導体層とゲル電解質とを有する色素増感太陽電池であり、ゲル電解質が電解質と電解質を溶解し得る溶媒を含む高分子化合物からなり、溶媒が25〜90の比誘電率を有することを特徴とする色素増感太陽電池が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の色素増感太陽電池は、透明支持体の表面に形成された透明導電体膜と導電性支持体との間に、色素を吸着させた多孔性半導体層とゲル電解質とを有する色素増感太陽電池であり、ゲル電解質が電解質と電解質を溶解し得る溶媒を含む高分子化合物からなり、溶媒が25〜90の比誘電率を有することを特徴とする。
【0022】
色素増感太陽電池におけるゲル電解質は、マトリックスとなる高分子化合物および電解質(酸化還元種)とこれを溶解し得る溶媒からなる。溶媒を含有するゲル電解質は、巨視的には固体であるが、微視的には高分子化合物の間に電解液を含む構造であるため、ゲル電解質におけるイオン伝導特性は、ゲル電解質中に含まれる溶媒の特性に大きく影響される。一般に、イオン伝導度を高めるためには、溶媒の比誘電率は高い方がよいとされているが、前述のように、色素増感太陽電池においては、短絡電流密度が低下して光電変換効率が大きく低下する。
【0023】
本発明者らは、図2に示すような、様々な比誘電率の溶媒を含むゲル電解質を用いた色素増感太陽電池における、比誘電率と光電変換効率の関係を見出した。なお、図2の色素増感太陽電池を構成する多孔性半導体層の空隙率は62%である。
図2からわかるように、比誘電率が高い溶媒のときには、色素増感太陽電池の光電変換効率が大きく減少し、比誘電率が低い溶媒のときには、電解質を十分に溶解できず、ゲル電解質を作製できない。したがって、ゲル電解質中に含まれる溶媒は、25〜90、好ましくは25〜81、より好ましくは36〜72の比誘電率を有するのが好ましい。
【0024】
このような比誘電率を有する溶媒としては、有機溶媒が好ましく、カーボネート系溶媒、ラクトン系溶媒、ニトリル系溶媒およびそれらの混合溶媒が特に好ましい。比誘電率が上記の範囲にない溶媒であっても、混合溶媒とすることにより比誘電率が上記の範囲内となるものであれば、本発明において溶媒として用いることができる。
また、本発明において用いる溶媒は、揮発を防止するために高い沸点、具体的には200℃以上の沸点を有するものが好ましい。
【0025】
本発明の色素増感太陽電池は、空隙率が48〜80%、好ましく55〜71%である多孔性半導体層を用いることにより、より高い光電変換効率を得ることができる。
本発明において「空隙率」とは、多孔性半導体層中に占める細孔の体積割合を%で示したものを意味する。具体的には、空隙率Pは、次式のように多孔性半導体層の面積Aと膜厚d、重量W、構成材料の密度Dから充填率を求め、100%から充填率を差し引くことにより求めることができる。
P(%)=100−[(W/D)/(A×d)×100]
【0026】
多孔性半導体層の空隙率が上記の範囲であれば、ゲル電解質を形成するプレポリマー溶液(高分子前駆体溶液、高分子モノマー溶液)がより浸透しやすく、色素を十分に吸収させることができるので、色素増感太陽電池として、より高い光電変換効率を得ることができるものと考えられる。
多孔性半導体層の空隙率が48%未満の場合には、ゲル電解質を形成するプレポリマー溶液を多孔性半導体層の細部に注入できず、得られた色素増感太陽電池の直列抵抗が大きくなり、短絡電流が小さくなるので好ましくない。また、多孔性半導体層の空隙率が80%を超える場合は、色素が吸着する多孔性半導体層の有効比表面積が減少し、短絡電流が小さくなり、かつ多孔性半導体層自身の強度が低下するので好ましくない。
【0027】
本発明の色素増感太陽電池は、例えば、図1に示すような工程により製造することができる。
図1は、本発明のゲル電解質を用いた色素増感太陽電池の製造工程を示す概略断面図であり、図中、1は透明支持体、2は透明導電体膜、3は多孔性半導体層、4はセパレーター、5はPETフィルム、6は押さえ板、7はプレポリマー溶液、8はゲル、9は電解液(酸化還元性電解液)、10は容器、11は封止剤、12は金属触媒膜(白金膜)、13は導電性支持体(ITO基板)であり、電解液9を含浸させたゲル8をゲル電解質という。
【0028】
透明支持体1としては、通常、色素増感太陽電池に使用されるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ガラス基板、プラスチック基板などが挙げられる。透明性の高い基板が特に好ましく、その厚さは、色素増感太陽電池を構造的に支持し得る程度であればよく、例えば、0.1〜20mm程度である。
【0029】
透明導電体膜2は、通常、色素増感太陽電池に使用されるものであれば特に限定されるものではなく、例えばITO膜、SnO膜などが挙げられる。透明支持体1上に透明導電体膜2を形成する方法としては、材料となる成分の真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法、PVD法などの気相法、ゾルゲル法によるコーティング法などの公知の方法が挙げられる。透明導電体膜の膜厚は、0.01〜5μm程度が好ましい(図1(a)参照)。
【0030】
多孔性半導体層3を構成する半導体としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化タングステン、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウムなどの公知の半導体が挙げられ、これらの半導体は2種類以上を混合して用いることもできる。これらの中でも、光電変換効率、安定性、安全性の点から酸化チタンが特に好ましい。このような酸化チタンとしては、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、無定形酸化チタン、メタチタン酸、オルソチタン酸などの種々の酸化チタン、含酸化チタン複合体などが挙げられるが、これらはいずれであってもよい。
【0031】
多孔性半導体層3は、次のようにして透明支持体1の表面に形成された透明導電体膜2上に形成することができる。
まず、材料となる半導体微粒子を、高分子材料などの有機化合物と共に、分散剤、有機溶媒、水などに加え、分散させて懸濁液を調製する。得られた懸濁液を、ドクターブレード法、スキージ法、スピンコート法、スクリーン印刷法など公知の方法により、透明導電体膜上に塗布する。
【0032】
その後、得られた塗膜を乾燥・焼成することにより、多孔性半導体層を得る。
乾燥・焼成においては、使用する透明支持体、透明導電体膜や半導体微粒子の種類により、温度、時間、雰囲気などの条件を適宜調整する必要がある。焼成は、例えば、大気雰囲気下また不活性ガス雰囲気下、50〜800℃程度の温度で、10秒〜12時間程度で行うことができる。この乾燥および焼成は、単一の温度で1回または温度を変化させて2回以上行うことができる。
多孔性半導体層の膜厚は、特に限定されるものではないが、透過性、光電変換効率などの観点から、0.5〜35μm程度が好ましい。
【0033】
半導体微粒子としては、市販されているもののうち、透過型電子顕微鏡により観察された粒径が1〜500nm程度である、前記のような半導体の粒子が挙げられる。光電変換効率を向上させるためには、より多くの色素を多孔性半導体層に吸着させることが必要であり、このために多孔性半導体の比表面積は大きなものが好ましく、1〜200m/g程度が好ましい。
【0034】
半導体微粒子の懸濁液に、高分子材料などの有機化合物を添加することにより、焼成後に多孔性半導体層の空隙を確保することができる。使用する半導体微粒子の状態、全体の総重量などを考慮し、有機化合物の種類や分子量、その添加量を選択・調整することにより、空隙率を変化させることができる。
このような有機化合物としては、懸濁液に溶解し、焼成時に燃焼して除去されるものであれば特に限定されず、例えば、ポリエチレングリコール、エチルセルロースなどの高分子材料が挙げられる。
【0035】
半導体微粒子を懸濁させる溶媒としては、エチレングリコールモノメチルエーテルなどのグライム系溶媒、イソプロピルアルコールなどのアルコール系溶媒、イソプロピルアルコール/トルエンなどの混合溶媒、水などが挙げられる。
半導体微粒子の懸濁液には、アセチルアセトンや界面活性剤を添加してもよい。
以上のようにして得られる多孔性半導体層の空隙率は、前述のように48〜80%であり、55〜71%が特に好ましい(図1(b)参照)。
【0036】
多孔性半導体層に吸着して光増感剤として機能する色素としては、種々の可視光領域および/また赤外光領域に吸収を有するものであれば、特に限定されない。多孔性半導体層に色素を強固に吸着させるためには、色素分子中にカルボキシル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基、スルホン酸基、エステル基、メルカプト基、ホスホニル基などのインターロック基を有するものが好ましく、これらの中でも、カルボキシル基が特に好ましい。なお、インターロック基は、励起状態の色素と多孔性半導体層の伝導帯端との間の電子移動を容易にする電気的結合を提供する。
【0037】
インターロック基を有する色素としては、例えば、ルテニウムビピリジン系色素、アゾ系色素、キノン系色素、キノンイミン系色素、キナクリドン系色素、スクアリリウム系色素、シアニン系色素、メロシアニン系色素、トリフェニルメタン系色素、キサンテン系色素、ポリフィリン系色素、フタロシアニン系色素、ベリレン系色素、インジゴ系色素、ナフタロシアニン系色素などが挙げられる。
【0038】
多孔性半導体層に色素を吸着させる方法としては、例えば、透明支持体の表面に形成された透明導電体膜上に形成された多孔性半導体層を、色素を溶解した溶液(色素吸着用溶液)に浸漬する方法が挙げられる。
【0039】
色素を溶解するために用いる溶媒としては、色素を溶解し得るものであれば、特に限定されず、例えば、(無水)エタノールなどのアルコール系、アセトンなどのケトン系、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、アセトニトリルなどの窒素化合物類、クロロホルムなどのハロゲン化脂肪族炭化水素類、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼンなどの芳香族炭化水素類、酢酸エチルなどのエステル類、水などが挙げられる。これらの溶剤は2種類以上を混合して用いることもできる。
【0040】
色素吸着用溶液中の色素濃度は、使用する色素および溶媒の種類により適宜調整することができ、吸着機能を向上させるためにはある程度高濃度である方が好ましい。例えば5×10−5モル/リットル以上であればよい。
【0041】
多孔性半導体層を色素吸着用溶液に浸漬する際の条件、すなわち、雰囲気、温度、圧力および浸漬時間は特に限定されるものではなく、使用する色素、溶媒の種類、溶液の濃度などにより適宜調整することができる。例えば、大気圧下、室温程度が挙げられる。
【0042】
ゲル電解質は、電解質と電解質を溶解し得る溶媒を含む高分子化合物からなる。電解質と溶媒とを合わせて電解液という。
電解質としては、酸化還元性電解質が好ましく、一般に電池や太陽電池などにおいて使用することができる電解質であれば特に限定されない。具体的には、LiI、NaI、KI、CaIなどの金属ヨウ化物とヨウ素の組み合わせ、イミダゾリウムヨージドとヨウ素の組み合わせ、およびイミダゾールヨージドとLiBr、NaBr、KBr、CaBrなどの金属ヨウ化物とヨウ素の組み合わせが好ましく、これらの中でも、イミダゾールヨージドと金属ヨウ化物とヨウ素の組み合わせが特に好ましい。
【0043】
電解質を溶解し得る溶媒としては、前述のように比誘電率が25〜90、好ましくは25〜81、より好ましくは36〜72の溶媒である。
電解液中の電解質濃度は、0.1〜1.5モル/リットルの範囲が好ましく、0.5〜1.5モル/リットルの範囲が特に好ましい。
【0044】
ゲル電解質を構成する高分子化合物は、電解液を保持し得る高分子化合物、すなわち物理的な架橋または化学結合による架橋、好ましくは後者により形成されるマトリックス中に電解液を保持し得る高分子化合物であれば、特に限定されない。
高分子化合物としては、例えば、ポリ(メタ)アクリレート類;イソシアネート基を有する化合物Aとイソシアネート基と反応性を有する化合物Bを重付加したもの;エポキシ樹脂類などが挙げられ、これらの中でもポリ(メタ)アクリレート系の重合体もしくは共重合体、イソシアネート基を有する化合物Aとイソシアネート基と反応性を有する化合物Bを重付加したものが特に好ましい。また3次元構造を形成しやすくするため、用いるモノマーの一部に3つ以上の反応基を含むものが好ましい。具体的には高分子構造にグリセリン残基を有するものが好ましい。ここで、「ポリ(メタ)アクリレート」とは、ポリアクリレート、ポリメタクリレートを意味する。
【0045】
ポリ(メタ)アクリレート類としては、一般式(II):
【0046】
【化3】
Figure 2004335366
【0047】
(式中、Rは水素原子またはメチル基であり、Aはエステル基と炭素原子で結合している残基であり、nは2〜4である。)
で表されるポリ(メタ)アクリレート系モノマー単位を重合して得られたものまたは前記モノマー単位の2種以上を共重合して得られたものが挙げられる。
【0048】
一般式(II)で表されるモノマー単位としては、具体的には、1,4−ブタンジオールジアクリレート、2−プロペノイックアシッド[2−[1,1−ジメチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)オキシ]エチル]−5−エチル−1,3−ジオキサン−5−イル]メチルエステル、ジメタクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸トリエチレングリコール、ジメタクリル酸テトラエチレングリコール、ジメタクリル酸1,3−ブチレングリコール、トリメタクリル酸トリメチロールプロパンなどが挙げられる。それらの分子量としては、500〜100,000が好ましく、1000〜30,000がより好ましい。これらの中でも、一般式(II)においてRがメチル基であり、Aが8個のポリエチレンオキサイド基と2個のポリプロピレンオキサイド基を中心核とするブタンテトライル基であるモノマー単位が特に好ましい。
【0049】
本発明におけるポリ(メタ)アクリレート類は、一般式(II)で表されるモノマー単位とこれと共重合し得るモノマー単位との共重合体を含む。このような共重合し得るモノマー単位としては、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸セチル、アクリル酸4−ヒドロキシブル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸3−メトキシブチル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸トリデシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−ヒドロキエチル、メタクリル酸グリシジルなどが挙げられる。それらの分子量としては、500〜100,000が好ましく、1000〜30,000がより好ましい。
一般式(II)で表されるモノマー単位と共重合し得るモノマー単位の添加量は、一般式(II)のモノマー単位の種類および架橋性の用途により一概には言えないが、一般式(II)のモノマー単位に対して50〜98mol%程度が好ましい。
【0050】
イソシアネート基を有する化合物Aは、化合物中に1つ以上のイソシアネート基を有する化合物であり、具体的には、(A1)トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート;(A2)ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族イソシアネート;(A3)イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネートなどの脂環族イソシアネート;(A1)〜(A3)の2量体、3量体などの多量体および変性体;(A4)低分子アルコールと芳香族イソシアネート、脂肪族イソシアネート、脂環族イソシアネートのアダクト体;(A5)高分子構造を有する化合物とイソシアネートを予め付加反応させた化合物で、イソシアネート基を1つ以上有する分子量500〜100,000のプレポリマーなどが挙げられる。
ここで、「高分子構造」とは、イソシアネート基と反応性のある、主に活性水素基を有する化合物であり、イソシアネート基と反応性のある基を1つ以上有する化合物を意味する。
【0051】
高分子構造を有する化合物は、その一部または全てが次のような高分子構造を有する化合物である。具体的には、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカプロラクトン、ポリヘキサメチレンカーボネート、ポリシロキサン、ポリオレフィン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリスチレン、ポリビニルピリジン、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸アルキルエステル、ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリビニリデンアニド、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカルバゾール、ポリエチレンテレフタラート、ナイロン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリベンズイミダゾール、ポリアミン、ポリイミン、ポリスルフィド、ポリフォスファゼン、天然高分子などが挙げられる。
これらの中でも、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカプロラクトン、ポリシロキサン、ポリオレフィン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリカーボネート、ポリフォスファゼンが特に好ましい。
【0052】
化合物Aのイソシアネート基と反応性を有する化合物Bは、イソシアネート基と反応性を有する基を少なくとも1つ有する化合物であり、イソシアネート基と反応性を有する基としては、活性水素基が好ましい。
活性水素基としては、−OH基、−SH基、−COOH基、−NH基、−NH基、−CONH基、−NHCONH−基、−NHCOO−基、Na[CH(COOC)]基、―CHNO基、−OOH基、−SiOH基、−B(OH)基、−PH基などが挙げられ、これらの中でも、−OH基(ヒドロキシル基)、−COOH基(カルボキシル基)、−NH(アミノ基)が特に好ましい。
【0053】
ヒドロキシル基を有する化合物としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ糖などのアルコールが挙げられる。
カルボキシル基を有する化合物としては、ヘキサン酸、アジピン酸、フタル酸、アゼライン酸などのカルボン酸が挙げられる。
アミノ基を有する化合物としては、エチレンジアミン、トリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、ジエチレントリアミンなどのアミンが挙げられる。
また、異種の活性水素基を有する化合物としては、グリシン、アラニンなどのアミノ酸、エタノールアミン、スクシンアミド酸などが挙げられる。
【0054】
また、分子量500〜100,000のイソシアネート基を有する化合物Aと反応性のある化合物Bとしては、高分子構造を有する化合物で、イソシアネート基と反応性のある基を一分子中に1つ以上有する分子量500〜100,000の化合物となる。
化合物Aおよび化合物Bは、それぞれ2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
化合物Aと化合物Bとの割合は、それらの組み合わせ、高分子化合物の架橋性および色素増感太陽電池に求められる性能などにより適宜決定することができる。
【0055】
エポキシ樹脂類としては、グリシジルエーテル類と、アミン系硬化剤、非アミン系硬化剤、カルボン酸系架橋剤などとの共重合体が挙げられる。
グリシジルエーテル類としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテルなどが挙げられ、これらの中でも、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ジプロピレングリコールが特に好ましい。
【0056】
アミン系硬化剤としては、例えば、ジアミノエチレン、ジアミノエチレングリコール、ジアミノプロピレングリコール、ジアミノジエチレングリコール、ジアミノジプロピレングリコール等が挙げられ、これらの中でも、ジアミノジエチレングリコール、ジアミノジプロピレングリコールが好ましい。
非アミン系硬化剤としては、エチレングリコール、グリセリン、クレゾール、無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無水マレイン酸などが挙げられる。
カルボン酸系架橋剤としては、テレフタル酸、アセトンジカルボン酸などが挙げられる。
【0057】
上記のモノマー単位の重合方法としては、光重合、熱重合、自然放置などが挙げられ、用いる構成材料により適宜選択することができる。色素増感太陽電池の多孔性半導体としては、紫外線領域の光で触媒反応を起こす酸化チタンを用いる場合が多い。このような場合に光重合を行うと、多孔性半導体層に吸着させた色素が分解するなどの問題が考えられるため、熱重合もしくは自然放置により重合を行うのが好ましい。
また、プレポリマー溶液には、ラジカル重合開始剤などの重合開始剤を加えてもよく、その濃度および重合条件は使用する化合物により適宜調整および選択することができる。
【0058】
化学結合による架橋により形成される、電解液を保持し得る高分子化合物を用いてゲル電解質を作製する方法としては、例えば、次の方法が挙げられる。
▲1▼高分子化合物が、電解質成分のヨウ素が重合に影響しないイソシアネートを含む化合物Aと活性水素基を有する化合物Bから作製される場合には、高分子化合物となるモノマー単位と溶媒を含むプレポリマー溶液に、電解質を添加した溶媒とを混合し、モノマー単位の重合または共重合による高分子化合物の形成と、高分子化合物中への電解質の浸透とを同時に行う方法
▲2▼高分子化合物が、電解質成分のヨウ素が重合禁止剤として作用するラジカル重合により作製される(メタ)アクリレート類である場合には、高分子化合物となるモノマー単位と溶媒を含むプレポリマー溶液を用いて重合または共重合させて高分子化合物を得た後、これを電解質と溶媒からなる電解液中に浸漬し、電解質を高分子化合物中に浸透させる方法(図1(c)および(d)参照)
方法▲2▼の操作手順については、実施例1でより具体的に説明する。
【0059】
物理的な架橋により形成される、電解液を保持し得る高分子化合物としては、ポリアクリロニトリルおよびアクリロニトリルを少なくともモノマー単位に含む共重合体、ならびにポリフッ化ビニリデンおよびフッ化ビニリデンを少なくともモノマー単位に含む共重合体などが挙げられる。
【0060】
物理的な架橋により形成される、電解液を保持し得る高分子化合物を用いてゲル電解質を作製する方法としては、例えば、次の方法が挙げられる。
▲1▼高分子化合物と電解液を混合し加熱した後、冷却する方法
▲2▼高分子化合物を溶解する低沸点溶媒などに加えて溶解し、その後低沸点溶媒のみを除去する方法
▲3▼高分子化合物と可塑剤を配合し、得られた配合物を、高分子化合物を溶解する低沸点溶媒などに加えて溶解し、可塑剤入りのゲルを作製後、可塑剤を抽出し電解液に置換する方法
【0061】
導電性支持体13としては、表面に導電成膜が形成されたガラス基板やプラスチック基板(またはフィルム)、金属板(箔)などが挙げられ、例えば、ITO膜を有するガラス基板(ITO基板)が挙げられる。導電性支持体の厚さは、色素増感太陽電池を構造的に支持し得る程度であればよく、例えば、0.01〜20mm程度である。
【0062】
金属触媒膜12としては、白金膜などが挙げられる。金属触媒膜の代わりにカーボン膜としてもよい。支持体上に金属触媒膜を形成させる方法としては、材料となる成分の真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法、PVD法などの気相法、ゾルゲル法によるコーティング法などの公知の方法が挙げられる。金属触媒膜の膜厚は、電極機能を促進する触媒効果を発現できる厚さであればよく、通常、1〜2000nm程度が好ましい。
【0063】
封止材11は、ゲル電解質を構成する材料が外に漏れ出さないように色素増感太陽電池をシールできるものであれば、特に限定されない。例えば、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、熱可塑性樹脂などが挙げられる。また、ゲル電解質を構成する材料が色素増感太陽電池からの流出する恐れがない場合には、封止材11は必ずしも設けなくてもよい(図1(e)参照)。
【0064】
【実施例】
本発明を実施例および比較例によりさらに具体的に説明するが、これらの実施例により本発明が限定されるものではない。
なお、以下の実施例および比較例については、本発明のゲル電解質を用いた色素増感太陽電池の製造工程を示す概略断面図である図1に基づいて説明する。
図1(a)〜(e)において、1は透明支持体、2は透明導電体膜、3は多孔性半導体層、4はセパレーター、5はPETフィルム、6は押さえ板、7はプレポリマー溶液、8はゲル、9は電解液(酸化還元性電解液)、10は容器、11は封止剤、12は金属触媒膜(白金膜)、13は導電性支持体(ITO基板)を示している。なお、電解液9を含浸させたゲル8をゲル電解質という。
【0065】
実施例1
まず、多孔性半導体層3となる酸化チタン膜を形成するための酸化チタンペーストを調製した。具体的には、市販の酸化チタン粒子(日本アエロジル株式会社製、商品名P−25、アナターゼ型:ルチル型(7:3)混合、平均一次粒径20nm、粉体比表面積50m/g)12gを陶器製乳鉢に入れ、その中にアセチルアセトン(キシダ化学株式会社製)0.4mlを溶解させたイオン交換水4mlを加え、乳棒にて攪拌し酸化チタン粒子を十分に分散させた。その後、得られた混合物をイオン交換水16mlで希釈し、界面活性剤(Aldrich社製、商品名Triton−X)0.2mlを加えて、酸化チタンペーストを得た。
【0066】
透明導電体膜2としてSnO膜を形成したガラス基板からなる透明支持体1の透明導電体膜2側に、調製した酸化チタンペーストをスクリーン印刷法により塗布し、面積10mm×10mm程度の塗膜を得た。この塗膜を80℃で30分間予備乾燥し、さらに大気雰囲気下、500℃で30分間焼成し、多孔性半導体層3となる、膜厚10μm程度の酸化チタン膜を得た。この酸化チタン膜の空隙率を測定したところ、48%であった(図1(a)および(b)参照)。
【0067】
次に、色素として、ルテニウムビピリジン系色素Ru(2,2’−bipyridine−4,4’−dicarboxylic acid) (NCS)(小島化学株式会社製、商品名:ルテニウム錯体)を無水エタノールに溶解させて、濃度4×10−4モル/リットルの吸着用色素溶液を調製した。この吸着用色素溶液と、上述で得られた透明導電体膜2と多孔性半導体層3とを具備した透明支持体1とを容器に入れ、1分間煮沸した後、10分間放置することにより、多孔性半導体層3に色素を吸着させた。その後、無水エタノールで数回洗浄し、約60℃で約20分間乾燥させた。
【0068】
次に、ゲル8となるプレポリマー溶液7を調製した。具体的には、一般式(II)で表されるモノマー単位のうち、Rがメチル基であり、Aが8個のポリエチレンオキサイド基と2個のポリプロピレンオキサイド基を中心核とするブタンテトライル基であるモノマー単位を使用した。このモノマー単位を、エチレンカーボネート(キシダ化学株式会社製、比誘電率90〔40℃〕、EC)とγ−ブチロラクトン(キシダ化学株式会社製、比誘電率42、γ−BL)とを30:70(Vol%)で混合した溶媒(比誘電率56)に濃度10wt%になるように溶解させた。得られた混合物に、熱重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)をモノマー単位に対して濃度1wt%で添加・混合して、プレポリマー溶液を得た。
【0069】
得られたプレポリマー溶液を、以下の手順により多孔性半導体層3に含浸させた。
▲1▼真空容器内にビーカーを設置し、その中に透明導電体膜2と多孔性半導体層3とを具備した透明支持体1を入れ、ロータリーポンプで約10分間、真空引きした。
▲2▼真空容器内の真空状態を保ちながら、プレポリマー溶液をビーカー内に注入し、透明支持体1をプレポリマー溶液に約10分間含浸させ、多孔性半導体層3内にプレポリマー溶液を十分に含浸させた。
▲3▼透明支持体1に、ポリイミド製セパレーター4、PETフィルム5および押さえ板6を配置し、冶具(図示せず)で固定した。その後、約90℃で80分間加熱することにより、モノマーを熱重合させて、ゲル8を得た(図1(c)参照)。
【0070】
次に、ゲル8に含浸させる酸化還元性電解液9を調製した。具体的には、プレポリマー溶液の調製で用いた混合溶媒に、ヨウ化リチウムが濃度0.5モル/リットル、ヨウ素が濃度0.05モル/リットル、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾールヨージドが濃度0.2モル/リットルになるように溶解させて、酸化還元性電解液を調製した。
得られた酸化還元性電解液に、多孔性半導体層上に3形成したゲル8を浸し、50℃で約1時間保持することにより、ゲル電解質を得た(図1(d)参照)。
その後、膜厚1μmの白金膜12を具備したITO基板13の白金膜12側と、透明導電体膜2、多孔性半導体層3およびゲル8を具備した透明支持体1のゲル8側とが対向するように設置し、それらの周囲をエポキシ系の封止剤11で封止することにより、色素増感太陽電池を得た(図1(e)参照)。
【0071】
得られた色素増感太陽電池を、測定条件:AM−1.5(100mW/cm)で評価したところ、短絡電流:12.2mA/cm、開放電圧:0.70V、フィルファクター:0.68、変換効率:5.8%であり、液体電解質を用いた色素増感太陽電池と同等の変換効率を有していた。
得られた色素増感太陽電池の変換効率(%)を、用いた溶媒の比誘電率および多孔質半導体層の空隙率(%)と共に表1に示す。
【0072】
実施例2
以下に示す酸化チタンペーストと溶媒を用いること以外は実施例1と同様にして、色素増感太陽電池を作製し、評価した。
チタンイソプロポキシド(キシダ化学株式会社製、純度99%)125mlを0.1M−硝酸水溶液(キシダ化学株式会社製)750mlに滴下し、80℃で8時間加熱して、加水分解反応をさせることにより、ゾル液を調製した。得られたゾル液をチタン製オートクレーブにて250℃で12時間保持し、粒子成長させることにより、平均一次粒径20nmの酸化チタン粒子を含むコロイド溶液を得た。
【0073】
得られたこのコロイド溶液をエバポレーターで、酸化チタンが15wt%の濃度になるまでゆっくりと濃縮した後、コロイド溶液の2倍(体積比)のエタノールを加え、遠心分離機(5000rpm)で分離した。分離した酸化チタン粒子をトルエンで洗浄した後、エチルセルロース(キシダ化学株式会社製)とテルピネオール(キシダ化学株式会社製)がそれぞれ19.4gと103.6gを溶解した無水エタノールを、酸化チタン粒子に対して加え、攪拌することにより、酸化チタン粒子の分散液を得た。その後、40mbarの真空下、50℃で分散液中のエタノールを蒸発させて、酸化チタンペーストを得た。最終的に、酸化チタン固体濃度21wt%、エチルセルロース12wt%、テルピネオール64wt%の組成になるように濃度調整を行った。得られた酸化チタンペーストを用いて形成した酸化チタン膜の空隙率は62%であった。
【0074】
また、溶媒としては、ECとプロピレンカーボネート(キシダ化学株式会社製、比誘電率53、PC)とを60:40(Vol%)で混合した溶媒(比誘電率81)を用いた。
得られた色素増感太陽電池の変換効率(%)を、用いた溶媒の比誘電率および多孔質半導体層の空隙率(%)と共に表1に示す。
【0075】
実施例3
溶媒としてアセトニトリル(キシダ化学株式会社製、比誘電率36)を用いること以外は実施例2と同様にして、色素増感太陽電池を作製し、評価した。
得られた色素増感太陽電池の変換効率(%)を、用いた溶媒の比誘電率および多孔質半導体層の空隙率(%)と共に表1に示す。
【0076】
実施例4
溶媒としてECとγ−BLとを30:70(Vol%)で混合した溶媒(比誘電率56)を用いること以外は実施例2と同様にして、色素増感太陽電池を作製し、評価した。
得られた色素増感太陽電池の変換効率(%)を、用いた溶媒の比誘電率および多孔質半導体層の空隙率(%)と共に表1に示す。
【0077】
実施例5
溶媒としてECとγ−BLとを60:40(Vol%)で混合した溶媒(比誘電率72)を用いること以外は実施例2と同様にして、色素増感太陽電池を作製し、評価した。
得られた色素増感太陽電池の変換効率(%)を、用いた溶媒の比誘電率および多孔質半導体層の空隙率(%)と共に表1に示す。
【0078】
実施例6
溶媒としてジエチルカーボネート(キシダ化学株式会社製、比誘電率2.8、DEC)とγ−BLとを55:45(Vol%)で混合した溶媒(比誘電率25)を用いること以外は実施例2と同様にして、色素増感太陽電池を作製し、評価した。
得られた色素増感太陽電池の変換効率(%)を、用いた溶媒の比誘電率および多孔質半導体層の空隙率(%)と共に表1に示す。
【0079】
実施例7
以下に示す酸化チタンペーストと溶媒を用いること以外は実施例2と同様にして、色素増感太陽電池を作製し、評価した。
実施例2と同様にして酸化チタンペーストを調製し、最終的に、酸化チタン固体濃度22wt%、エチルセルロース11wt%、テルピネオール64wt%の組成になるように濃度調整を行った。得られた酸化チタンペーストを用いて形成した酸化チタン膜の空隙率は55%であった。
また、溶媒としては、ECとγ−BLとを30:70(Vol%)で混合した溶媒(比誘電率56)を用いた。
得られた色素増感太陽電池の変換効率(%)を、用いた溶媒の比誘電率および多孔質半導体層の空隙率(%)と共に表1に示す。
【0080】
実施例8
以下に示す酸化チタンペーストを用いること以外は実施例7と同様にして、色素増感太陽電池を作製し、評価した。
実施例2と同様にして酸化チタンペーストを調製し、最終的に、酸化チタン固体濃度18wt%、エチルセルロース15wt%、テルピネオール64wt%の組成になるように濃度調整を行った。得られた酸化チタンペーストを用いて形成した酸化チタン膜の空隙率は71%であった。
得られた色素増感太陽電池の変換効率(%)を、用いた溶媒の比誘電率および多孔質半導体層の空隙率(%)と共に表1に示す。
【0081】
実施例9
以下に示す酸化チタンペーストを用いること以外は実施例7と同様にして、色素増感太陽電池を作製し、評価した。
実施例2と同様にして酸化チタンペーストを調製し、最終的に、酸化チタン固体濃度15wt%、エチルセルロース17wt%、テルピネオール65wt%の組成になるように濃度調整を行った。得られた酸化チタンペーストを用いて形成した酸化チタン膜の空隙率は80%であった。
得られた色素増感太陽電池の変換効率(%)を、用いた溶媒の比誘電率および多孔質半導体層の空隙率(%)と共に表1に示す。
【0082】
実施例10
以下に示す酸化チタンペーストを用いること以外は実施例7と同様にして、色素増感太陽電池を作製し、評価した。
実施例2と同様にして酸化チタンペーストを調製し、最終的に、酸化チタン固体濃度23wt%、エチルセルロース9wt%、テルピネオール65wt%の組成になるように濃度調整を行った。得られた酸化チタンペーストを用いて形成した酸化チタン膜の空隙率は50%であった。
得られた色素増感太陽電池の変換効率(%)を、用いた溶媒の比誘電率および多孔質半導体層の空隙率(%)と共に表1に示す。
【0083】
実施例11
多孔質半導体層に吸着させる色素としてクマリン系色素(株式会社林原生物化学研究所製、商品名:NK−2684)を用いること以外は実施例4と同様にして、色素増感太陽電池を作製し、評価した。
得られた色素増感太陽電池の変換効率(%)を、用いた溶媒の比誘電率および多孔質半導体層の空隙率(%)と共に表1に示す。
【0084】
比較例1
溶媒としてホルムアミド(キシダ化学株式会社製、比誘電率112)を用いること以外は実施例2と同様にして、色素増感太陽電池を作製し、評価した。
得られた色素増感太陽電池の変換効率(%)を、用いた溶媒の比誘電率および多孔質半導体層の空隙率(%)と共に表1に示す。
【0085】
比較例2
溶媒としてDECを用いること以外は実施例1と同様にして、色素増感太陽電池を作製しようとしたが、電解質を溶解することができず、色素増感太陽電池を作製することができなかった。
【0086】
【表1】
Figure 2004335366
【0087】
表1の結果から、比誘電率が25〜90、好ましくは25〜81、より好ましくは36〜72である溶媒を含むゲル電解質を有する色素増感太陽電池は、高い光電変換効率を有することがわかる。
また、空隙率が48〜80%、好ましくは55〜71%である多孔性半導体層を有する色素増感太陽電池は、高い光電変換効率を有することがわかる。
さらに、比誘電率が上記の範囲である溶媒を含むゲル電解質と、空隙率が上記の範囲である多孔性半導体層を有する色素増感太陽電池は、より高い光電変換効率を有することがわかる。
また高分子化合物として、イソシアネート基を有する化合物(実施例で用いたモノマー単位のメタクリレート基の末端部位をジイソシアネート化合物で置換したもの)とポリエーテルアミン(HUNTSMAN社製、商品名:ジェファーミンD−2000)を重負荷して得られたものを用いても、ポリメタクリレートを重合して得られた高分子化合物を用いたときと同等の変換効率を示した。
【0088】
【発明の効果】
本発明の色素増感太陽電池は、透明支持体の表面に形成された透明導電体膜と導電性支持体との間に、色素を吸着させた多孔性半導体層とゲル電解質とを有する色素増感太陽電池であり、ゲル電解質が電解質と電解質を溶解し得る溶媒を含む高分子化合物からなり、溶媒が25〜90の比誘電率を有することを特徴とするので、電極−電解質界面の接触性が向上し、かつ有効イオン濃度を確保できる。したがって、本発明によれば、優れた性能を有する固体電解質を用いた色素増感太陽電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲル電解質を用いた色素増感太陽電池の製造工程を示す概略断面図である。
【図2】様々な比誘電率の溶媒を含むゲル電解質を用いた色素増感太陽電池における、比誘電率と光電変換効率の関係を示す図である。
【図3】従来の色素増感太陽電池の層構成を示す要部の概略断面図である。
【符号の説明】
1、61 透明支持体
2、62 透明導電体膜
3、63 多孔性半導体層
4 セパレーター
5 PETフィルム
6 押さえ板
7 プレポリマー溶液
8 ゲル
9 電解液(酸化還元性電解液)
10 容器
11、67 封止剤(エポキシ樹脂)
12、66 金属触媒膜(白金膜)
13、65 導電性支持体(ITO基板、対極)
64 電解液層

Claims (5)

  1. 透明支持体の表面に形成された透明導電体膜と導電性支持体との間に、色素を吸着させた多孔性半導体層とゲル電解質とを有する色素増感太陽電池であり、ゲル電解質が電解質と電解質を溶解し得る溶媒を含む高分子化合物からなり、溶媒が25〜90の比誘電率を有することを特徴とする色素増感太陽電池。
  2. 溶媒が、36〜72の比誘電率を有する請求項1に記載の色素増感太陽電池。
  3. 高分子化合物が、ポリアクリレート系あるいはポリメタクリレート系の重合体もしくは共重合体、またはイソシアネート基を有する化合物とイソシアネート基と反応性を有する化合物を重付加したものである請求項1または2に記載の色素増感太陽電池。
  4. 多孔質半導体層が、48〜80%の空隙率を有する請求項1〜3のいずれか1つに記載の色素増感太陽電池。
  5. 多孔質半導体層が、55〜71%の空隙率を有する請求項4に記載の色素増感太陽電池。
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