JP2004333476A - 静電容量検出装置 - Google Patents

静電容量検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004333476A
JP2004333476A JP2004050148A JP2004050148A JP2004333476A JP 2004333476 A JP2004333476 A JP 2004333476A JP 2004050148 A JP2004050148 A JP 2004050148A JP 2004050148 A JP2004050148 A JP 2004050148A JP 2004333476 A JP2004333476 A JP 2004333476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitance
reference capacitor
electrode
film
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004050148A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4003750B2 (ja
Inventor
Mitsutoshi Miyasaka
光敏 宮坂
Hiroyuki Yoshida
紘幸 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004050148A priority Critical patent/JP4003750B2/ja
Priority to TW093110098A priority patent/TWI233981B/zh
Priority to CNB2004100353103A priority patent/CN100498206C/zh
Priority to EP04252239A priority patent/EP1469416A3/en
Priority to US10/825,377 priority patent/US7078917B2/en
Priority to KR1020040026331A priority patent/KR100632824B1/ko
Publication of JP2004333476A publication Critical patent/JP2004333476A/ja
Priority to US11/350,726 priority patent/US7205778B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4003750B2 publication Critical patent/JP4003750B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/12Fingerprints or palmprints
    • G06V40/13Sensors therefor
    • G06V40/1306Sensors therefor non-optical, e.g. ultrasonic or capacitive sensing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/02Constructional features of telephone sets
    • H04M1/0202Portable telephone sets, e.g. cordless phones, mobile phones or bar type handsets
    • H04M1/026Details of the structure or mounting of specific components

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 優良な静電容量検出装置を実現する。
【解決手段】 M行N列の行列状に配置されたM本の個別電源線と、N本の個別出力線、及び此等交点に設けられた静電容量検出素子とを具備し、静電容量検出素子は信号検出素子と信号増幅素子とを含み、信号検出素子は容量検出電極と容量検出誘電体膜とを含み、信号増幅素子はゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る信号増幅用MIS型薄膜半導体装置から成る。
【選択図】 図6

Description

本願発明は指紋等の微細な凹凸を有する対象物の表面形状を、対象物表面との距離に応じて変化する静電容量を検出する事に依り読み取る静電容量検出装置に関する。
従来、指紋センサ等に用いられる静電容量検出装置はセンサ電極と当該センサ電極上に設けられた誘電体膜とを単結晶硅素基板に形成していた(特開平11−118415、特開2000−346608、特開2001−56204、特開2001−133213等)。図1は従来の静電容量検出装置の動作原理を説明している。センサ電極と誘電体膜とがコンデンサの一方の電極と誘電体膜とを成し、人体が接地された他方の電極と成る。このコンデンサーの静電容量CFは誘電体膜表面に接した指紋の凹凸に応じて変化する。一方、半導体基板には静電容量CSを成すコンデンサーを準備し、此等二つのコンデンサーを直列接続して、所定の電圧を印可する。斯うする事で二つのコンデンサーの間には指紋の凹凸に応じた電荷Qが発生する。この電荷Qを通常の半導体技術を用いて検出し、対象物の表面形状を読み取っていた。
特開平11−118415 特開2000−346608 特開2001−56204 特開2001−133213
しかしながら此等従来の静電容量検出装置は、当該装置が単結晶硅素基板上に形成されて居る為に、指紋センサとして用いると指を強く押しつけた際に当該装置が割れて仕舞うとの課題を有して居た。
更に指紋センサはその用途から必然的に20mm×20mm程度の大きさが求められ、静電容量検出装置面積の大部分はセンサ電極にて占められる。センサ電極は無論単結晶硅素基板上に作られるが、膨大なエネルギーと労力とを費やして作成された単結晶硅素基板の大部分(センサ電極下部)は単なる支持体としての役割しか演じてない。即ち従来の静電容量検出装置は高価なだけでは無く、多大なる無駄と浪費の上に形成されて居るとの課題を有する。
加えて近年、クレジットカードやキャッシュカード等のカード上に個人認証機能を設けてカードの安全性を高めるべきとの指摘が強い。然るに従来の単結晶硅素基板上に作られた静電容量検出装置は柔軟性に欠ける為に、当該装置をプラスティック基板上に作成し得ないとの課題を有している。
そこで本発明は上述の諸事情を鑑み、その目的とする所は安定に動作し、更に製造時に不要なエネルギーや労力を削減し得、又単結晶硅素基板以外にも作成し得る優良な静電容量検出装置を提供する事に有る。
本発明は対象物との距離に応じて変化する静電容量を検出する事に依り、対象物の表面形状を読み取る静電容量検出装置に於いて、静電容量検出装置はM行N列の行列状に配置されたM本の個別電源線と、N本の個別出力線、及び個別電源線と個別出力線との交点に設けられた静電容量検出素子とを具備し、此の静電容量検出素子は信号検出素子と信号増幅素子とを含み、信号検出素子は容量検出電極と容量検出誘電体膜と基準コンデンサとを含み、基準コンデンサは基準コンデンサ第一電極と基準コンデンサ誘電体膜と基準コンデンサ第二電極とから成り、信号増幅素子はゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る信号増幅用MIS型薄膜半導体装置から成る事を特徴とする。更に信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のドレイン領域が個別電源線と基準コンデンサ第一電極とに接続され、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置ゲート電極が容量検出電極と基準コンデンサ第二電極とに接続される事をも特徴と為す。信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のソース領域は直接乃至はスイッチング素子を介して間接的に個別出力線に接続される。本発明は、基準コンデンサの誘電体膜と信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート絶縁膜とが同一素材にて同一層上に形成されて居る事をも特徴と為す。又、基準コンデンサ第一電極と半導体膜ドレイン領域は同一素材にて同一層上に形成されて居る事をも特徴とする。更に基準コンデンサ第二電極とゲート電極とが同一素材にて同一層上に形成されて居る事をも特徴と為す。
本発明は、基準コンデンサの電極面積をSR(μm2)、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート面積をST(μm2)、基準コンデンサ誘電体膜の厚みをtR(μm)、基準コンデンサ誘電体膜の比誘電率をεR、ゲート絶縁膜の厚みをtox(μm)、ゲート絶縁膜の比誘電率をεoxとして、基準コンデンサの容量(基準コンデンサ容量)CRと信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のトランジスタ容量CTとを
R=ε0・εR・SR/tR
T=ε0・εox・ST/tox
にて定義し(ε0は真空の誘電率)、容量検出電極の面積をSD(μm2)、容量検出誘電体膜の厚みをtD(μm)、容量検出誘電体膜の比誘電率をεDとして信号検出素子の素子容量CD
D=ε0・εD・SD/tD
と定義した時に(ε0は真空の誘電率)、素子容量CDは、基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTよりも十分に大きい事を特徴とする。十分に大きいとは一般的に10倍程度以上の相違を意味するので、換言すれば素子容量CDは基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CT
D>10×(CR+CT)
との関係を満たしている事になる。本発明の静電容量検出装置では容量検出誘電体膜が静電容量検出装置の最表面に位置するのが望ましい。対象物が容量検出誘電体膜に接しずに対象物距離tAを以て容量検出誘電体膜から離れて居り、対象物容量CAを真空の誘電率ε0と空気の比誘電率εAと容量検出電極の面積SDとを用いて、
A=ε0・εA・SD/tA
と定義した時に、先の基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTは此の対象物容量CAよりも十分に大きく成る様に静電容量検出装置を構成づける。前述の如く、10倍程度以上の相違が認められると十分に大きいと言えるので、基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTと対象物容量CAとが
(CR+CT)>10×CA
との関係を満たしている事を特徴と為す。より理想的には、容量検出誘電体膜が静電容量検出装置の最表面に位置し、基準コンデンサの電極面積をSR(μm2)、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート面積をST(μm2)、基準コンデンサ誘電体膜の厚みをtR(μm)、基準コンデンサ誘電体膜の比誘電率をεR、ゲート絶縁膜の厚みをtox(μm)、ゲート絶縁膜の比誘電率をεoxとして、基準コンデンサの容量(基準コンデンサ容量)CRと信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のトランジスタ容量CTとを
R=ε0・εR・SR/tR
T=ε0・εox・ST/tox
にて定義し(ε0は真空の誘電率)、容量検出電極の面積をSD(μm2)、容量検出誘電体膜の厚みをtD(μm)、容量検出誘電体膜の比誘電率をεDとして信号検出素子の素子容量CD
D=ε0・εD・SD/tD
と定義した時に(ε0は真空の誘電率)、素子容量CDは、基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTよりも十分に大きく、且つ対象物が容量検出誘電体膜に接しずに対象物距離tAを以て離れて居る際には、対象物容量CAを真空の誘電率ε0と空気の比誘電率εAと容量検出電極の面積SDとを用いて、
A=ε0・εA・SD/tA
と定義した時に、基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTが対象物容量CAよりも十分に大きく成る様に静電容量検出装置を構成づける。より具体的には素子容量CDと、基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTと、対象物容量CAとが
D>10×(CR+CT)>100×CA
との関係を満たす様な静電容量検出装置を特徴と為す。
本発明は対象物との距離に応じて変化する静電容量を検出する事に依り、対象物の表面形状を読み取る静電容量検出装置に於いて、静電容量検出装置はM行N列の行列状に配置されたM本の個別電源線と、N本の個別出力線、及び個別電源線と個別出力線との交点に設けられた静電容量検出素子とを具備し、此の静電容量検出素子は信号検出素子と信号増幅素子とを含み、信号検出素子は容量検出電極と容量検出誘電体膜と基準コンデンサとを含み、基準コンデンサは基準コンデンサ第一電極と基準コンデンサ誘電体膜と基準コンデンサ第二電極とから成り、信号増幅素子はゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る信号増幅用MIS型薄膜半導体装置から成り、此の信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のドレイン領域の一部とゲート電極の一部とがゲート絶縁膜を介して重なり部を形成しており、此の重なり部が基準コンデンサを成す事を特徴とする。具体的には、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置を構成する半導体膜の内でドナー型又はアクセプター型不純物を含む半導体膜のドレイン領域側が基準コンデンサ第一電極となり、此が直接乃至は間接的に個別電源線へと接続される。信号増幅用MIS型薄膜半導体装置ゲート電極は基準コンデンサ第二電極と共通電極となり、此は容量検出電極に接続される。信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のソース領域は直接乃至は間接的に個別出力線に接続される。
本発明は信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と半導体膜ドレイン領域との重なり部のゲート電極長をL1(μm)、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と半導体膜チャンネル形成領域との重なり部のゲート電極長をL2(μm)、ゲート電極幅をW(μm)、前記ゲート絶縁膜の厚みをtox(μm)、ゲート絶縁膜の比誘電率をεoxとして信号増幅用MIS型薄膜半導体装置の基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとを
R=ε0・εox・L1・W/tox
T=ε0・εox・L2・W/tox
にて定義し(ε0は真空の誘電率)、容量検出電極の面積をSD(μm2)、容量検出誘電体膜の厚みをtD(μm)、容量検出誘電体膜の比誘電率をεDとして信号検出素子の素子容量CD
D=ε0・εD・SD/tD
と定義した時に(ε0は真空の誘電率)、此の素子容量CDは先の基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTよりも十分に大きい事を特徴とする。十分に大きいとは一般的に10倍程度以上の相違を意味するので、換言すれば素子容量CDは基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CT
D>10×(CR+CT)
との関係を満たしている事になる。本発明の静電容量検出装置では容量検出誘電体膜が静電容量検出装置の最表面に位置するのが望ましい。対象物が容量検出誘電体膜に接しずに対象物距離tAを以て容量検出誘電体膜から離れて居り、対象物容量CAを真空の誘電率ε0と空気の比誘電率εAと容量検出電極の面積SDとを用いて、
A=ε0・εA・SD/tA
と定義した時に、先の基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTは此の対象物容量CAよりも十分に大きく成る様に静電容量検出装置を構成づける。前述の如く、10倍程度以上の相違が認められると十分に大きいと言えるので、基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTと対象物容量CAとが
(CR+CT)>10×CA
との関係を満たしている事を特徴と為す。より理想的には、容量検出誘電体膜が静電容量検出装置の最表面に位置し、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と半導体膜ドレイン領域との重なり部のゲート電極長をL1(μm)、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と半導体膜チャンネル形成領域との重なり部のゲート電極長をL2(μm)、ゲート電極幅をW(μm)、ゲート絶縁膜の厚みをtox(μm)、ゲート絶縁膜の比誘電率をεoxとして基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとを
R=ε0・εox・L1・W/tox
T=ε0・εox・L2・W/tox
にて定義し(ε0は真空の誘電率)、容量検出電極面積をSD(μm2)、容量検出誘電体膜の厚みをtD(μm)、容量検出誘電体膜の比誘電率をεDとして信号検出素子の素子容量CD
D=ε0・εD・SD/tD
と定義した時に(ε0は真空の誘電率)、素子容量CDは基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTよりも十分に大きく、更に対象物が容量検出誘電体膜に接しずに対象物距離tAを以て離れて居り、対象物容量CAを真空の誘電率ε0と空気の比誘電率εAと容量検出電極面積SDとを用いて、
A=ε0・εA・SD/tA
と定義した時に、基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTが対象物容量CAよりも十分に大く成る様に静電容量検出装置を構成づける。より具体的には素子容量CDと、基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTと、対象物容量CAとが
D>10×(CR+CT)>100×CA
との関係を満たす様な静電容量検出装置を特徴と為す。
本発明は対象物との距離に応じて変化する静電容量を検出する事に依り、対象物の表面形状を読み取る静電容量検出装置に於いて、静電容量検出装置はM行N列の行列状に配置されたM本の個別電源線と、N本の個別出力線、及び個別電源線と個別出力線との交点に設けられた静電容量検出素子、更にはM本の個別電源線に接続する電源選択回路とを具備し、静電容量検出素子は容量検出電極と容量検出誘電体膜と基準コンデンサと信号増幅素子とを含み、基準コンデンサは基準コンデンサ第一電極と基準コンデンサ誘電体膜と基準コンデンサ第二電極とから成り、信号増幅素子はゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る信号増幅用MIS型薄膜半導体装置から成る事を特徴とする。この際に信号増幅素子用MIS型薄膜半導体装置のソース領域は直接乃至は間接的に個別出力線に接続され、信号増幅素子用MIS型薄膜半導体装置のドレイン領域は個別電源線と基準コンデンサ第一電極とに接続され、信号増幅素子用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極は容量検出電極と基準コンデンサ第二電極とに接続される事をも特徴と為す。本発明の静電容量検出装置では個別出力線が第一配線にて配線され、個別電源線が第二配線にて配線され、容量検出電極が第三配線にて配線され、此等第一配線と第二配線と第三配線とは絶縁膜を介して電気的に分離されて居る。
本発明は対象物との距離に応じて変化する静電容量を検出する事に依り、対象物の表面形状を読み取る静電容量検出装置に於いて、静電容量検出装置はM行N列の行列状に配置されたM本の個別電源線と、N本の個別出力線、及び個別電源線と個別出力線との交点に設けられた静電容量検出素子、更にはN本の個別出力線に接続する出力信号選択回路とを具備し、静電容量検出素子は容量検出電極と容量検出誘電体膜と基準コンデンサと信号増幅素子とを含み、出力信号選択回路は共通出力線と出力信号用パスゲートとを含み、基準コンデンサは基準コンデンサ第一電極と基準コンデンサ誘電体膜と基準コンデンサ第二電極とから成り、信号増幅素子はゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る信号増幅用MIS型薄膜半導体装置から成り、出力信号用パスゲートはゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置から成る事を特徴とする。この際に信号増幅素子用MIS型薄膜半導体装置のソース領域は直接乃至は間接的に個別出力線に接続され、信号増幅素子用MIS型薄膜半導体装置のドレイン領域は個別電源線と基準コンデンサ第一電極とに接続され、信号増幅素子用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極は容量検出電極と基準コンデンサ第二電極とに接続され、出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置のソース領域は共通出力線に接続され、出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置のドレイン領域は前記個別出力線に接続される事をも特徴と為す。又、出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極は、N本の個別出力線の内からどの個別出力線を選択するかと云った信号を供給する出力選択用出力線に接続される。本発明の静電容量検出装置では個別出力線と共通出力線とが第一配線にて配線され、個別電源線と出力選択用出力線とが第二配線にて配線され、容量検出電極が第三配線にて配線され、此等第一配線と該第二配線と該第三配線とは絶縁膜を介して電気的に分離されて居る。
本発明は対象物との距離に応じて変化する静電容量を検出する事に依り、対象物の表面形状を読み取る静電容量検出装置に於いて、静電容量検出装置はM行N列の行列状に配置されたM本の個別電源線と、N本の個別出力線、及び個別電源線と個別出力線との交点に設けられた静電容量検出素子、更にはM本の個別電源線に接続する電源選択回路と、N本の個別出力線に接続する出力信号選択回路とを具備し、静電容量検出素子は容量検出電極と容量検出誘電体膜と基準コンデンサと信号増幅素子とを含み、出力信号選択回路は共通出力線と出力信号用パスゲートとを含み、基準コンデンサは基準コンデンサ第一電極と基準コンデンサ誘電体膜と基準コンデンサ第二電極とから成り、信号増幅素子はゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る信号増幅用MIS型薄膜半導体装置から成り、出力信号用パスゲートはゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置から成る事を特徴とする。この際に信号増幅素子用MIS型薄膜半導体装置のソース領域は直接乃至は間接的に個別出力線に接続され、信号増幅素子用MIS型薄膜半導体装置のドレイン領域は個別電源線と基準コンデンサ第一電極とに接続され、信号増幅素子用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極は容量検出電極と基準コンデンサ第二電極とに接続され、出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置のソース領域は共通出力線に接続され、出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置のドレイン領域は個別出力線に接続される事をも特徴と為す。又、出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極は、N本の個別出力線の内からどの個別出力線を選択するかと云った信号を供給する出力選択用出力線に接続される。本発明の静電容量検出装置では個別出力線と共通出力線とが第一配線にて配線され、個別電源線と出力選択用出力線とが第二配線にて配線され、容量検出電極が第三配線にて配線され、此等第一配線と第二配線と第三配線とは其々絶縁膜を介して電気的に分離されて居る。
従来の単結晶硅素基板を用いた技術(単結晶シリコンセンサ)では数mm×数mm程度の小さな静電容量検出装置しかプラスティック基板上に形成出来なかったが、本願発明に依ると従来の単結晶シリコンセンサと同等の性能を有する静電容量検出装置を薄膜半導体装置にて実現し得る。又静電容量検出装置のセンサ面積も容易に100倍程度以上に増大せしめ、更に斯うした優れた静電容量検出装置をプラスティク基板上に作成する事が実現する。しかも対象物の凹凸情報を窮めて高精度に検出出来る様になった。その結果、本静電容量検出装置を例えはスマートカードに搭載すると、カードのセキュリティーレベルを著しく向上せしめるとの効果が認められる。又、単結晶硅素基板を用いた従来の静電容量検出装置は装置面積の極一部しか単結晶硅素半導体を利用して居らず、莫大なエネルギーと労力とを無駄に費やしていた。これに対し本願発明では斯様な浪費を排除し、地球環境の保全に役立つとの効果を有する。
発明を実施する為の最良の形態
本発明は対象物との距離に応じて変化する静電容量を検出する事に依り、対象物の表面形状を読み取る静電容量検出装置を金属−絶縁膜−半導体膜から成るMIS型薄膜半導体装置にて作成する。薄膜半導体装置は通常硝子基板上に作成される為に、大面積を要する半導体集積回路を安価に製造する技術として知られ、具体的に昨今では液晶表示装置等に応用されている。従って指紋センサ等に適応される静電容量検出装置を薄膜半導体装置にて作成すると、単結晶硅素基板と云った多大なエネルギーを消費して作られた高価な基板を使用する必要がなく、貴重な地球資源を浪費する事なく安価に当該装置を作成し得る。又、薄膜半導体装置はSUFTLA(特開平11−312811やS. Utsunomiya et. al. Society for Information Display p. 916 (2000))と呼ばれる転写技術を適応する事で、半導体集積回路をプラスティック基板上に作成出来るので、静電容量検出装置も単結晶硅素基板から解放されてプラスティック基板上に形成し得るので有る。
さて、図1に示すが如き従来の動作原理を適応した静電容量検出装置を薄膜半導体装置にて作成するのは、現在の薄膜半導体装置の技術を以てしては不可能である。二つの直列接続されたコンデンサー間に誘起される電荷Qは非常に小さい為に、高精度感知を可能とする単結晶硅素LSI技術を用いれば電荷Qを正確に読み取れるが、薄膜半導体装置ではトランジスタ特性が単結晶硅素LSI技術程には優れず、又薄膜半導体装置間の特性偏差も大きいが故に電荷Qを正確に読み取れない。そこで本発明の静電容量検出装置はM行N列の行列状に配置されたM本(Mは1以上の整数)の個別電源線と、N本(Nは1以上の整数)の個別出力線、及び個別電源線と個別出力線との交点に設けられた静電容量検出素子とを具備せしめ、此の静電容量検出素子は信号検出素子と信号増幅素子とを含むとの構成とする。信号検出素子は容量検出電極と容量検出誘電体膜と基準コンデンサとを含み、容量検出電極には静電容量に応じて電荷Qが発生する。本発明ではこの電荷Qを各静電容量検出素子に設けられた信号増幅素子にて増幅し、電流に変換する。具体的には信号増幅素子はゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る信号増幅用MIS型薄膜半導体装置から成り、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極が容量検出電極と基準コンデンサの一方の電極(例えば第二電極)とに接続される。図2に本願発明の動作原理図を示す。静電容量Csを持つコンデンサと、対象物の表面形状に応じて変化する静電容量CFを有するコンデンサとの間に発生した電荷は信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電位を変化させる。斯うして此の薄膜半導体装置のドレイン領域に所定の電圧を印可すると、誘起された電荷Qに応じて薄膜半導体装置のソースドレイン間に流れる電流Iは著しく増幅される。誘起された電荷Q自体は何処にも流れずに保存されるので、ドレイン電圧を高くしたり或いは測定時間を長くする等で電流Iの測定も容易になり、従って薄膜半導体装置を用いても対象物の表面形状を十分正確に計測出来る様になる。
前述の如く本願発明では信号増幅素子として信号増幅用MIS型薄膜半導体装置を用いて居る。この場合、静電容量Csを持つコンデンサを信号増幅用MIS型薄膜半導体装置其の物で兼用し、更に静電容量を増加させて検出感度を高める為に基準コンデンサを設ける。即ち静電容量Csに代わる新たな静電容量を信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のトランジスタ容量CTと静電容量を増加させる為の基準コンデンサ容量CRとの和とするので有る。斯うする事で静電容量の調整が可能となり、更に構造も簡素化されると同時に製造工程も容易と化す。又、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置の半導体チャンネル形成領域長を短くする事によって高速検出動作を実現出来きる。加えて図2に描かれて居る二つの電源を共通の電源Vddとして纏める事も静電容量検出装置内に於ける余計な配線を省略し得るとの観点で効果的と言える。斯様な状態に於ける動作原理に関する等価回路図を図3に示す。対象物の表面形状に応じて変化する静電容量CFを有するコンデンサとトランジスタ容量CTを有するコンデンサとが直列に接続され、同時に静電容量CFを有するコンデンサと基準コンデンサ容量CRを有するコンデンサとも直列に接続されて居る。厳密にはトランジスタ容量CTは信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のドレイン電極とゲート電極との間に形成される静電容量である。図3の構成を実現させるには信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のソース領域を個別出力線に接続し、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のドレイン領域を個別電源線と基準コンデンサ第一電極とに接続し、更に信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と基準コンデンサ第二電極とを接続した上で、個別電源線に電圧Vddを印可し、個別出力線より対象物の表面形状に応じて変化する電流Iを取り出せば良い。
斯うした発明を具現化する静電容量検出素子の構造を図4を用いて説明する。静電容量検出素子の信号増幅素子を成す信号増幅用MIS型薄膜半導体装置はソース領域とチャンネル形成領域とドレイン領域とを含む半導体膜と、ゲート絶縁膜とゲート電極とを不可欠な構成要件としている。ソース領域とドレイン領域の半導体膜にはドナー型又はアクセプター型不純物が導入されて居り、N型又はP型の半導体となっている。半導体膜ドレイン領域上にはゲート電極がゲート絶縁膜を介して重なり合って居り、此の重なり部が基準コンデンサを為す。基準コンデンサは基準コンデンサ第一電極と基準コンデンサ誘電体膜と基準コンデンサ第二電極とから構成される。図4(A)では第一電極が下部電極としてドレイン領域と共通電極となり、第二電極が上部電極としてゲート電極との共通電極と成って居るが、第一電極と第二電極とではどちらが上部電極になっても構わない。ゲート電極が半導体膜に対して下側に位置するボトムゲート型薄膜トランジスタを信号増幅用MIS薄膜半導体装置として利用する場合などは基準コンデンサ下部電極をゲート電極と共通電極とし、ドレイン領域と基準コンデンサ上部電極とを共通電極とするのが構造上簡便である。基準コンデンサ第一電極と半導体膜ドレイン領域とは同じ膜(不純物が導入された半導体膜)で同一層(下地保護膜)上に形成され、基準コンデンサ第二電極とゲート電極とは矢張り同じ膜(金属膜)で同一層(ゲート絶縁膜)上に形成されている。信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極は容量検出電極に接続し、容量検出電極は容量検出誘電体膜にて覆われる。斯うして半導体膜ドレイン領域と基準コンデンサ第一電極とが同電位になり、且つ信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と基準コンデンサ第二電極とが同電位となって容量検出電極に接続し、図3に示す等価回路が実現する。図4(A)の構成例では基準コンデンサと信号増幅素子とを繋げて配置しているので、空間使用効率が向上し、感度の高い静電容量検出装置が実現されて居る。更にゲート電極形成前に基準コンデンサ下部電極とドレイン領域とを形成し、ゲート電極形成後にセルフアライン方式にてソース領域を形成する(ゲート電極をマスクとしてイオン注入でソース領域を形成する)ので、チャンネル形成領域を露光器の有する解像度よりも小さく出来るとの効果も有する。一般に露光器の解像度は露光器のアライメント精度に劣る。本願構成ではチャンネル形成領域長を露光器の解像度ではなく、露光器のアライメント精度を利用して形成する為、そのサイズをアライメント精度まで微細化出来、それ故に静電容量検出回路の高速動作が実現するのである。
図4(A)では、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置を第一層間絶縁膜が被って居る。信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のソース領域には第一配線が接続され、ドレイン領域には第二配線が接続される。第一配線にて個別出力線が形成され、第二配線にて個別電源線が形成される。第一配線と第二配線との間には第二層間絶縁膜が設けられ、第一配線と第二配線とを電気的に分離している。静電容量検出素子の信号検出素子を成す容量検出電極は信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極に接続され、第三層間絶縁膜上に形成される。容量検出電極は第三配線にて配線される。第二配線と第三配線との間には第三層間絶縁膜が設けられ、第二配線と第三配線とを電気的に分離している。容量検出電極を第三配線にて配線することにより、第一配線と容量検出電極との間に生ずる寄生容量を最小とし、第二層間絶縁膜の誘電率と第三層間絶縁膜の誘電率とを出来る限り小さくすることによって微少な静電容量を高感度にて検出することが可能となる。容量検出電極上は容量検出誘電体膜が被い、容量検出誘電体膜は静電容量検出装置の最表面に位置する。容量検出誘電体膜は静電容量検出装置の保護膜の役割も同時に演ずる。
図4(A)の例では信号増幅素子のゲート電極とドレイン電極との重なり部を基準コンデンサとしたが、図4(B)に示す様に基準コンデンサと信号増幅用MIS型薄膜トランジスタとを分離しても良い。基準コンデンサと信号増幅用薄膜トランジスタとの間はドープド半導体膜などの電気伝導性物質で結ばれる。信号増幅用トランジスタは、高速動作させるとの視点からは出来る限り小さい方が好ましい。一方で基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTの和には検出対象物に応じて最適容量値が存在する。図4Bの構成ではトランジスタを小さくし、同時にCR+CTの値を最適にし得るので、本願発明の静電容量検出装置の感度を高める事を可能とする。個別電源線(第二配線)とドレイン領域とを導通させるコンタクトホールは基準コンデンサと信号増幅用MIS型薄膜トランジスタとの間に設けるのが好ましい。
上述の構成にて本願発明の信号増幅用MIS型薄膜半導体装置が効果的に信号増幅の機能を果たす為には、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のトランジスタ容量CTや基準コンデンサ容量CRや信号検出素子の素子容量CDを適切に定めねばならない。次に此等の関係を、図5を用いて説明する。
まず、測定対処物の凸部が容量検出誘電体膜に接しており、対象物が電気的に接地されて居る状況を考える。具体的には静電容量検出装置を指紋センサとして用い、この静電容量検出装置表面に指紋の山が接している状態の検出を想定する。基準コンデンサの電極面積をSR(μm2)、電極長をLR(μm)、電極幅をWR(μm)、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極面積をST(μm2)、ゲート電極長をLT(μm)、ゲート電極幅をWT(μm)、基準コンデンサ誘電体膜の厚みをtR(μm)、基準コンデンサ誘電体膜の比誘電率をεR、ゲート絶縁膜の厚みをtox(μm)、ゲート絶縁膜の比誘電率をεoxとして信号増幅用MIS型薄膜半導体装置の基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとを
R=ε0・εR・SR/tR=ε0・εR・LR・WR/tR
T=ε0・εox・ST/tox=ε0・εox・LT・WT/tox
と定義する(ε0は真空の誘電率)。図4(A)に示す基準コンデンサと信号増幅素子とが一体形成される場合には、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と半導体膜ドレイン領域との重なり部のゲート電極長をL1(μm)、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と半導体膜チャンネル形成領域との重なり部のゲート電極長をL2(μm)、ゲート電極幅をW(μm)、ゲート絶縁膜の厚みをtox(μm)、ゲート絶縁膜の比誘電率をεoxとして、基準コンデンサ容量CRと信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のトランジスタ容量CT
R=ε0・εR・SR/tR=ε0・εox・L1・W/tox
T=ε0・εox・ST/tox=ε0・εox・L2・W/tox
と定義する(ε0は真空の誘電率)。更に、容量検出電極の面積をSD(μm2)、容量検出誘電体膜の厚みをtD(μm)、容量検出誘電体膜の比誘電率をεDとして信号検出素子の素子容量CD
D=ε0・εD・SD/tD
と定義する(ε0は真空の誘電率)。対象物表面が素子容量CDの接地電極となり、容量検出電極が容量検出誘電体膜を挟んで他方の電極に相当する。容量検出電極は信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と基準コンデンサ第二電極とに接続されて居るので、素子容量CDを持つコンデンサとトランジスタ容量CTを持つコンデンサとが直列に接続され、同時に素子容量CDを持つコンデンサと基準コンデンサ容量CRを持つコンデンサとが直列に接続される事に成る。此等二つの直列コンデンサに電圧Vddが印可されるのである(図5A)。印可電圧は静電容量に応じて分割されるから、この状態にて信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極に掛かる電圧VGT
Figure 2004333476
となる。従って、素子容量CDが基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTよりも十分に大きい時
Figure 2004333476
には、ゲート電圧は

Figure 2004333476
と近似され、ゲート電極には殆ど電圧が掛からない。その結果、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置はオフ状態となり、電流Iは窮めて小さくなる。結局、指紋の山に相当する対象物の凸部が静電容量検出装置に接した時に信号増幅素子が殆ど電流を流さない為には、静電容量検出素子を構成するゲート電極面積やゲート電極長、ゲート電極幅、ゲート絶縁膜材質、ゲート絶縁膜厚、基準コンデンサ電極面積や基準コンデンサ電極長、基準コンデンサ電極幅、基準コンデンサ誘電体膜材質、基準コンデンサ誘電体膜厚、容量検出電極面積、容量検出誘電体膜材質、容量検出誘電体膜厚などを素子容量CDが基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTよりも十分に大きくなる様に設定せねばならない訳で有る。一般に「十分に大きい」とは10倍程度の相違を意味する。換言すれば素子容量CDは基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CT
D>10×(CR+CT)
との関係を満たせば良い。この場合、VGT/Vddは0.1程度以下となり薄膜半導体装置はオン状態には成り得ない。対象物の凸部を確実に検出するには、対象物の凸部が静電容量検出装置に接した時に、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置がオフ状態に成る事が重要である。従って電源電圧Vddに正電源を用いる場合には信号増幅用MIS型薄膜半導体装置として、ゲート電圧がゼロ近傍でドレイン電流が流れないエンハンスメント型(ノーマリーオフ型)N型トランジスタを用いるのが好ましい。より理想的には、伝達特性に於けるドレイン電流が最小値となるゲート電圧(最小ゲート電圧)をVminとして、この最小ゲート電圧が
0<0.1×Vdd<Vmin
Figure 2004333476
との関係を満たす様な信号増幅用N型MIS薄膜半導体装置を使用する。反対に電源電圧Vddに負電源を用いる場合には信号増幅用MIS型薄膜半導体装置として、ゲート電圧がゼロ近傍でドレイン電流が流れないエンハンスメント型(ノーマリーオフ型)P型トランジスタを用いる。理想的には信号増幅用P型MIS薄膜半導体装置の最小ゲート電圧Vmin

min<0.1×Vdd<0
Figure 2004333476
との関係を満たす信号増幅用P型MIS薄膜半導体装置を使用する事である。斯うする事に依り対象物の凸部を、電流値Iが非常に小さいとの形態にて確実に検出し得るので有る。
次に対象物が容量検出誘電体膜に接しずに対象物距離tAを以て容量検出誘電体膜から離れて居る状況を考える。即ち測定対処物の凹部が容量検出誘電体膜上に有り、更に対象物が電気的に接地されて居る状況で有る。具体的には静電容量検出装置を指紋センサとして用いた時に、静電容量検出装置表面に指紋の谷が来て居る状態の検出を想定する。先にも述べた様に、本発明の静電容量検出装置では容量検出誘電体膜が静電容量検出装置の最表面に位置するのが望ましい。この時の等価回路図を図5Bに示す。容量検出誘電体膜に対象物表面が接していないので、容量検出誘電体膜と対象物表面との間には空気を誘電体とした新たなコンデンサーが形成される。此を対象物容量CAと名付け、真空の誘電率ε0と空気の比誘電率εAと容量検出電極の面積SDとを用いて、
A=ε0・εA・SD/tA
と定義する。斯うして対象物が容量検出誘電体膜から離れた状態では、トランジスタ容量CTと基準コンデンサ容量CRとが並列接続し、これら(CR+CT)と素子容量CDと対象物容量CAとを持つコンデンサーが直列に接続され、此等のコンデンサーに電圧Vddが印可される事になる(図5B)。印可電圧は静電容量に応じて此等のコンデンサー間で分割されるので、この状態にて信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極に掛かる電圧VGV
Figure 2004333476
となる。一方、本発明では対象物が静電容量検出装置に接した時にドレイン電流が非常に小さくなる様に
Figure 2004333476
との条件を満たすべく静電容量検出素子を作成して在るので、VGVは更に
Figure 2004333476
と近似される。結局、基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTが対象物容量CAよりも十分に大きければ、
Figure 2004333476
ゲート電圧VGV
Figure 2004333476
と、電源電圧Vddに略等しくする事が可能と化す。この結果、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置をオン状態と出来、電流Iは窮めて大きくなる。指紋の谷に相当する対象物の凹部が静電容量検出装置上に来た時に信号増幅素子が大電流を通す為には、信号増幅素子を構成するゲート電極面積やゲート電極長、ゲート電極幅、ゲート絶縁膜材質、ゲート絶縁膜厚、基準コンデンサ電極面積、基準コンデンサ電極長、基準コンデンサ電極幅、基準コンデンサ誘電体膜材質、基準コンデンサ誘電体膜厚、容量検出電極面積、容量検出誘電体膜材質、容量検出誘電体膜厚などを基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTが対象物容量CAよりも十分に大きくなる様に構成付ける必要がある。先に述べた如く、10倍程度の相違が認められると一般に十分に大きいと言えるので、基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTと対象物容量CAとが
(CR+CT)>10×CA
との関係を満たせば良い。この場合、VGT/Vddは0.91程度以上となり薄膜半導体装置は容易にオン状態と化す。対象物の凹部を確実に検出するには、対象物の凹部が静電容量検出装置に近づいた時に、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置がオン状態に成る事が重要である。電源電圧Vddに正電源を用いる場合には信号増幅用MIS型薄膜半導体装置としてエンハンスメント型(ノーマリーオフ型)N型トランジスタを用いており、このトランジスタの閾値電圧VthがVGVよりも小さいのが好ましい。
Figure 2004333476

Figure 2004333476
より理想的には、
0<Vth<0.91×Vdd
との関係を満たす様な信号増幅用N型MIS薄膜半導体装置を使用する。反対に電源電圧Vddに負電源を用いる場合には信号増幅用MIS型薄膜半導体装置としてエンハンスメント型(ノーマリーオフ型)P型トランジスタを用ており、理想的には信号増幅用P型MIS薄膜半導体装置の閾値電圧VthがVGVよりも大きいのが好ましい。より理想的には、
Figure 2004333476

Figure 2004333476
0.91×Vdd<Vth<0
との関係を満たす信号増幅用P型MIS薄膜半導体装置を使用する事である。斯うする事に依り対象物の凹部が、電流値Iが非常に大きいとの形態にて確実に検出されるに至る。
結局、指紋の山等に相当する対象物の凸部が静電容量検出装置に接した時に信号増幅素子が殆ど電流を通さず、同時に指紋の谷等に相当する対象物の凹部が静電容量検出装置に近づいた時に信号増幅素子が大きな電流を通して対象物の凹凸を正しく認識するには、静電容量検出素子にて容量検出誘電体膜が静電容量検出装置の最表面に位置するか、或いは容量検出誘電体膜上に静電容量検出素子毎に分離された導電膜を有し、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極面積ST(μm2)やゲート電極長LT(μm)、ゲート電極幅WT(μm)、ゲート絶縁膜の厚みtox(μm)、ゲート絶縁膜の比誘電率εox、基準コンデンサ電極面積SR(μm2)、基準コンデンサ電極長LR(μm)、基準コンデンサ電極幅WR(μm)、基準コンデンサ誘電体膜の厚みtR(μm)、基準コンデンサ誘電体膜の比誘電率εR、容量検出電極面積SD(μm2)、容量検出誘電体膜の厚みtD(μm)、容量検出誘電体膜の比誘電率εD等を素子容量CDが基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTよりも十分に大きくなる様に設定する必要があり、且つ対象物が容量検出誘電体膜に接しずに対象物距離tAを以て離れて居る際に基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTが対象物容量CAよりも十分に大きく成る様に静電容量検出装置を構成づけるのが理想的と言える。より具体的には素子容量CDと、基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとの和であるCR+CTと、対象物容量CAとが
D>10×(CR+CT)>100×CA
との関係を満たす様に静電容量検出装置を特徴付ける。又、電源電圧Vddに正電源を用いる場合には信号増幅用MIS型薄膜半導体装置としてエンハンスメント型(ノーマリーオフ型)N型トランジスタを用いるのが好ましく、此のN型トランジスタの最小ゲート電圧Vmin
0<0.1×Vdd<Vmin
又は、
Figure 2004333476
との関係を満たし、更に閾値電圧VthがVGVよりも小さく、具体的には
0<Vth<0.91×Vdd
又は、
Figure 2004333476
との関係を満たしているエンハンスメント型N型トランジスタを用いるのが理想的である。
反対に電源電圧Vddに負電源を用いる場合には信号増幅用MIS型薄膜半導体装置としてエンハンスメント型(ノーマリーオフ型)P型トランジスタを用いるのが好ましく、此のP型トランジスタの最小ゲート電圧Vmin
min<0.1×Vdd<0
又は、
Figure 2004333476
との関係を満たし、更に閾値電圧VthがVGVよりも大きく、具体的には
0.91×Vdd<Vth<0
又は、
Figure 2004333476
との関係を満たしているエンハンスメント型P型トランジスタを用いるのが理想的である。
次に本発明に依る静電容量検出装置の全体構成を、図6を用いて説明する。対象物の表面形状を読み取る静電容量検出装置はM行N列の行列状に配置されたM本(Mは1以上の整数)の個別電源線と、N本(Nは1以上の整数)の個別出力線、及び個別電源線と個別出力線との交点に設けられた静電容量検出素子とを最小限の構成要素としている。静電容量検出素子は容量検出電極と容量検出誘電体膜と基準コンデンサと信号増幅素子とを含み、対象物との距離に応じて変化する静電容量を検出する。静電容量検出素子がM行N列の行列状に配置されているので、対象物の表面形状を読み取るには行と列とを其々順次走査してM×N個の静電容量検出素子を適当な順番に選択して行かねばならない。各静電容量検出素子から如何なる順序にて検出された信号を読み出すかを定めるのが出力信号選択回路である。出力信号選択回路は少なくとも共通出力線と出力信号用パスゲートとを含んで居り、N本の個別出力線の何れから出力信号を取り出すかを選択する。出力信号選択回路の動作はX側クロック生成器より供給されるクロック信号に従う。クロック生成器の回路図は図7に示されて居る。出力信号選択回路が出力信号取り出しの選択を為すには、出力信号選択回路がシフトレジスタとNANDゲート、バッファーを含むのが好ましい(図9)。シフトレジスタは、クロックド・インバータとインバータからなるフリップフロップとクロックド・インバータとの直列接続を基本段とし、この基本段を複数直列に繋げて構成される。隣り合う基本段からの出力はNANDゲートの入力となり、NANDゲート出力をバッファーにて反転増幅して出力選択信号とする。出力選択信号は出力選択用出力線に出力され、出力信号用パスゲートの動作を制御する(図10)。
静電容量検出素子内の信号増幅素子はゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る信号増幅用MIS型薄膜半導体装置から構成される。出力信号用パスゲートはゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置から成る。本願発明では信号増幅素子用MIS型薄膜半導体装置のソース領域は個別出力線に接続され、信号増幅素子用MIS型薄膜半導体装置のドレイン領域は個別電源線と基準コンデンサ第一電極に接続され、信号増幅素子用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極は容量検出電極と基準コンデンサ第二電極に接続される。(図10ではMIS型薄膜半導体装置のソース領域をS、ドレイン領域をD、ゲート電極をGにて表示して居る。)斯うして個別電源線と個別出力線とは、容量検出電極にて検出された電荷Qに感応するチャンネル形成領域を介在してお互いに接続される。
本願発明では出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置のソース領域は共通出力線に接続され、出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置のドレイン領域は個別出力線に接続され、出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極はN本の個別出力線の内からどの個別出力線を選択するかと云った信号を供給する出力選択用出力線に接続されて居る(図10)。前述の如く出力選択用出力線は、一例として出力信号用シフトレジスタの各出力段(隣り合う基本段からの出力を受けたNANDゲートの反転増幅出力)となし得るし(図10の場合)、或いは出力信号用シフトレジスタに代わる出力信号用デコーダーの各出力段ともなし得る。出力信号用シフトレジスタはN個の出力段に転送されて来た選択信号を順次供給して行く。又、出力信号用デコーダーはデコーダーへの入力信号に応じてN個の出力段から特定の出力段を選定する。斯うしてN個の出力信号用パスゲートには順次適時選択信号が入力され、結果としてN本の個別出力線が共通出力線と順次電気的な導通が取られて行く。
電源選択回路はM本の個別電源線から特定の一本の個別電源線を選択して、その個別電源線に電源を供給する。電願供給の有無が個別電源線に対する選択の可否に対応する(図6)。電源選択回路はY側クロック生成器より供給されるクロック信号に従う。クロック生成器の回路図は図7に示されて居る。電源選択回路が特定の個別電源線を選択する為には、電源選択回路がシフトレジスタとNANDゲート、インバータを含むのが好ましい(図8)。シフトレジスタは、クロックド・インバータとインバータからなるフリップフロップとクロックド・インバータとの直列接続を基本段とし、この基本段を複数直列に繋げて構成される。隣り合う基本段からの出力はNANDゲートの入力となり、NANDゲート出力をインバータにて反転増幅して電源選択信号とする。電源選択信号は各個別電源線に出力される。斯うする事で個別電源線が選択された際には、その個別電源線は電源Vddに導通する。反対に選択されてない個別電源線は接地電位(Vss)となる。電源選択回路はシフトレジスタの各出力段(隣り合う基本段からの出力を受けたNANDゲートの反転増幅出力)となし得るし、或いは図8に示すシフトレジスタに代わる電源選択用デコーダーの各出力段ともなし得る。電源選択用シフトレジスタはM個の出力段に転送されて来た選択信号を順次供給して行く。又、電源選択用デコーダーはデコーダーへの入力信号に応じてM個の出力段から特定の出力段を選定する。斯うしてM個の個別電源線は順次或いは適時に電源(Vdd)との導通が取られて行く。
斯うした構成にて静電容量検出装置が機能する為には、個別出力線と共通出力線とが第一配線にて配線され、個別電源線と出力選択用出力線とが第二配線にて配線され、容量検出電極が第三配線にて配線され、此等第一配線と第二配線と第三配線とは絶縁膜を介して電気的に分離される必要が有る。斯うした構成を成す事で余分な配線を除去し、以て各配線間に生ずる寄生容量を最小化せしめ、故に微少な静電容量を高感度にて検出せしめる訳である。
斯様な静電容量検出素子は前述のSUFTLA技術を用いて、プラスティック基板上に形成され得る。単結晶硅素技術に基づく指紋センサはプラスティック上では直ぐに割れて仕舞ったり、或いは十分な大きさを有さぬが為に実用性に乏しい。これに対して本願発明に依るプラスティック基板上の静電容量検出素子は、プラスティック基板上で指を被うに十分な大きさの面積としても、静電容量検出素子が割れる心配もなく、プラスティック基板上での指紋センサとして利用し得る。具体的には本願発明により個人認証機能を兼ね備えたスマートカードが実現される。個人認証機能を備えたスマートカードはキャッシュカード(bankcard)やクレジットカード(credit card)、身分証明(Identity card)等で使用され、此等のセキュリティーレベルを著しく高めた上で尚、個人指紋情報をカード外に流出させずに保護するとの優れた機能を有する。
ガラス基板上に薄膜半導体装置からなる静電容量検出装置を製造した上で、此の静電容量検出装置をSUFTLA技術を用いてプラスティック基板上に転写し、プラスティック基板上に静電容量検出装置を作成した。静電容量検出装置は300行300列の行列状に並んだ静電容量検出素子から構成される。行列部の大きさは20.32mm角の正方形である。
基板は厚み400μmのポリエーテルスルフォン(PES)である。信号増幅用MIS型薄膜半導体装置も出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置も、出力信号用選択回路を構成するMIS型薄膜半導体装置も、電源選択回路を構成するMIS型薄膜半導体装置も、総て薄膜トランジスタにて作られている。信号増幅用MIS型薄膜半導体装置を除くと此等の薄膜トランジスタ総ては同じ断面構造を有し、NMOSは所謂ライトリードープドドレイン(LDD)構造薄膜トランジスタからなり、PMOSはセルフアライン構造の薄膜トランジスタである。信号増幅用MIS型薄膜半導体装置を為す薄膜トランジスタは図4に示すトップゲート型で、ソース電極側がセルフアライン構造(ゲート電極端とソース領域端とが略一致)、ドレイン電極側がノンセルフアライン構造(ゲート電極とドレイン領域とが重なり部を有する)となっている。ドレイン電極側がノンセルフアライン構造となっているので、この部位が基準コンデンサとなる。即ち信号増幅素子と基準コンデンサとが一体形成されている。薄膜半導体装置は工程最高温度425℃の低温工程にて作成される。半導体膜はレーザー結晶化にて得られた多結晶硅素薄膜でその厚みは59nmである。又、ゲート絶縁膜は化学気相堆積法(CVD法)にて形成された45nm厚の酸化硅素膜で、ゲート電極は厚み400nmのタンタル薄膜から成る。ゲート絶縁膜を成す酸化硅素膜の比誘電率はCV測定により略3.9と求められた。第一層間絶縁膜と第二層間絶縁膜は原料物質としてテトラエチルオーソシリケート(TEOS:Si(OCH2CH34)と酸素とを用いてCVD法にて形成した酸化硅素膜である。第一層間絶縁膜はゲート電極(本実施例では400nm)よりも20%程度以上厚く、第二層間絶縁膜よりも薄いのが望ましい。斯うするとゲート電極を確実に覆って、ゲート電極と第一配線乃至は第二配線との短絡を防止し、同時に第二層間絶縁膜を厚くし得るからである。本実施例では第一層間絶縁膜を500nmとした。第三層間絶縁膜は第二配線と容量検出電極とを分離し短絡を防止して居る。第一配線と容量検出電極とは第二層間絶縁膜と第三層間絶縁膜とによって分離されている。従って第一配線と容量検出電極との間に生ずる寄生容量を最小とし、好感度の静電容量検出装置を実現するには第二層間絶縁膜の誘電率と第三層間絶縁膜の誘電率とは出来る限り小さく、その厚みは出来る限り厚い方が好ましい。而るにCVD法にて積層された酸化硅素膜の総厚みが2μm程度を越えると酸化膜に亀裂が生ずる場合があり、歩留まりの低下をもたらす。従って第一層間絶縁膜と第二層間絶縁膜と第三層間絶縁膜との和は2μm程度以下とする。斯うする事で静電容量検出装置の生産性が向上する。先にも述べた様に第二層間絶縁膜と第三層間絶縁膜とは厚い方が好ましいので、第一層間絶縁膜よりも厚くする。第一層間絶縁膜はゲート電極よりも20%程度以上厚く、第二層間絶縁膜と第三層間絶縁膜とは第一層間絶縁膜よりも厚く、第一層間絶縁膜と第二層間絶縁膜と第三層間絶縁膜との和は2μm程度以下が理想的と言える。本実施例では第二層間絶縁膜の厚みを1μmとした。第一配線と第二配線は何れも500nm厚のアルミニウムより成り、配線幅は5μmである。第一配線に依り共通出力線と個別出力線が形成され、第二配線にて個別電源線と出力選択用出力線、及び容量検出電極が形成された。個別電源線と容量検出電極との間隔は5μmで、個別出力線と容量検出電極との間隔も矢張り5μmである。本実施例では静電容量検出装置を成す行列のピッチを66.7μmとし、解像度を381dpi(dots per inch)としている。従って容量検出電極は55.0μm×55.0μmの大きさとなる。容量検出誘電体膜は厚み350nmの窒化硅素膜にて形成された。CV測定からこの窒化硅素膜の比誘電率は略7.5であったから、素子容量CDは凡そ574fF(フェムトファラッド)となる。本実施例の静電容量検出装置を指紋センサと想定すると、指紋の凹凸は50μm程度なので、静電容量検出装置表面に指紋の谷が来た時の対象物容量CAは0.54fFと計算される。一方、信号増幅用MIS薄膜半導体装置のゲート電極長Lは7μmとした。この内基準コンデンサ部(L1)が4.5μmでトランジスタ部(チャンネル形成領域長L2)が2.5μmであった。ゲート電極幅Wは10μmであったから、トランジスタ容量CTと基準コンデンサ容量CRとの和は凡そ53.7fFとなる。斯うして本実施例に示す静電容量検出素子は
D>10×(CR+CT)>100×CA
との関係を満たす。斯くして電源電圧Vddを3.3Vとすると、指紋の山が静電容量検出装置表面に接した時に信号増幅用MIS薄膜半導体装置のゲート電極に印可される電圧VGTは0.16Vとなり、指紋の谷が来た時に此のゲート電極に印可される電圧VGVは3.22Vとなる。
図11には本実施例にて用いたMIS型薄膜半導体装置の伝達特性を示す。出力信号用シフトレジスタはCMOS構成とされ、信号増幅用MIS型薄膜半導体装置と出力信号パスゲート用MIS型薄膜半導体装置はNMOSトランジスタにて形成された。信号増幅用N型MIS薄膜半導体装置の最小ゲート電圧Vminは0.1Vで有り、
0<0.1×Vdd<Vmin
との関係を満たさなかったが、VGT=0.16はドレイン電流を1pA(10-12A)以下の小さな値とし、指紋の山の検出を容易とした。一方、閾値電圧Vthは1.47Vで、
0<Vth<0.91×Vdd=3.00V
との関係を満たして居る。この結果、指紋の山が静電容量検出装置表面に接した時に信号増幅素子から出力される電流値は5.6×10-13Aと窮めて微弱となる。反対に指紋の谷が来た時には信号増幅素子から2.4×10-5Aと大きな電流が出力され、指紋等の凹凸情報を精度良く検出するに至った。
従来技術に於ける動作原理を説明した図。 本願発明に於ける動作原理を説明した図。 本願発明に於ける動作原理を説明した図。 本願発明の素子構造を説明した図。 本願発明の素子構造を説明した図。 本願発明の原理を説明した図。 本願発明全体構成を説明した図。 本願発明のクロック生成器回路構成を説明した図。 本願発明の電源選択回路構成を説明した図。 本願発明の出力信号選択回路構成を説明した図。 本願発明の情報採取部回路構成を説明した図。 本実施例にて用いた薄膜半導体装置の伝達特性図。

Claims (13)

  1. 対象物との距離に応じて変化する静電容量を検出する事に依り、該対象物の表面形状を読み取る静電容量検出装置に於いて、
    該静電容量検出装置はM行N列の行列状に配置されたM本の個別電源線と、N本の個別出力線、及び該個別電源線と該個別出力線との交点に設けられた静電容量検出素子とを具備し、
    該静電容量検出素子は信号検出素子と信号増幅素子とを含み、
    該信号検出素子は容量検出電極と容量検出誘電体膜と基準コンデンサとを含み、
    該基準コンデンサは基準コンデンサ第一電極と基準コンデンサ誘電体膜と基準コンデンサ第二電極とから成り、
    該信号増幅素子はゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る信号増幅用MIS型薄膜半導体装置から成る事を特徴とする静電容量検出装置。
  2. 前記信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のドレイン領域は前記個別電源線と基準コンデンサ第一電極とに電気的に接続され、
    前記信号増幅用ゲート電極は前記容量検出電極と基準コンデンサ第二電極とに接続される事を特徴とする請求項1記載の静電容量検出装置。
  3. 前記基準コンデンサの誘電体膜と前記信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート絶縁膜は同一素材にて同一層上に形成されて居る事を特徴とする請求項1至乃2記載の静電容量検出装置。
  4. 前記基準コンデンサ第一電極と半導体膜ドレイン領域は同一素材にて同一層上に形成されて居る事を特徴とする請求項1至乃3記載の静電容量検出装置。
  5. 前記基準コンデンサ第二電極と前記ゲート電極とは同一素材にて同一層上に形成されて居る事を特徴とする請求項1至乃4記載の静電容量検出装置。
  6. 前記基準コンデンサの電極面積をSR(μm2)、前記信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート面積をST(μm2)、前記基準コンデンサ誘電体膜の厚みをtR(μm)、前記基準コンデンサ誘電体膜の比誘電率をεR、前記ゲート絶縁膜の厚みをtox(μm)、前記ゲート絶縁膜の比誘電率をεoxとして、前記基準コンデンサの容量(基準コンデンサ容量)CRと前記信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のトランジスタ容量CTとを
    R=ε0・εR・SR/tR
    T=ε0・εox・ST/tox
    にて定義し(ε0は真空の誘電率)、
    前記容量検出電極の面積をSD(μm2)、前記容量検出誘電体膜の厚みをtD(μm)、前記容量検出誘電体膜の比誘電率をεDとして前記信号検出素子の素子容量CD
    D=ε0・εD・SD/tD
    と定義した時に(ε0は真空の誘電率)、
    該素子容量CDは、該基準コンデンサ容量CRと該トランジスタ容量CTとの和であるCR+CTよりも十分に大きい事を特徴とする請求項1至乃5記載の静電容量検出装置。
  7. 前記容量検出誘電体膜は前記静電容量検出装置の最表面に位置する事を特徴とする請求項2記載の静電容量検出装置。
  8. 前記対象物が前記容量検出誘電体膜に接しずに対象物距離tAを以て離れて居り、対象物容量CAを真空の誘電率ε0と空気の比誘電率εAと前記容量検出電極の面積SDとを用いて、
    A=ε0・εA・SD/tA
    と定義した時に、
    前記基準コンデンサ容量CRと前記トランジスタ容量CTとの和であるCR+CTは該対象物容量CAよりも十分に大きい事を特徴とする請求項7記載の静電容量検出装置。
  9. 前記基準コンデンサの電極面積をSR(μm2)、前記信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート面積をST(μm2)、前記基準コンデンサ誘電体膜の厚みをtR(μm)、前記基準コンデンサ誘電体膜の比誘電率をεR、前記ゲート絶縁膜の厚みをtox(μm)、前記ゲート絶縁膜の比誘電率をεoxとして、前記基準コンデンサの容量(基準コンデンサ容量)CRと前記信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のトランジスタ容量CTとを
    R=ε0・εR・SR/tR
    T=ε0・εox・ST/tox
    にて定義し(ε0は真空の誘電率)、
    前記容量検出電極の面積をSD(μm2)、前記容量検出誘電体膜の厚みをtD(μm)、前記容量検出誘電体膜の比誘電率をεDとして前記信号検出素子の素子容量CD
    D=ε0・εD・SD/tD
    と定義した時に(ε0は真空の誘電率)、
    該素子容量CDは、該基準コンデンサ容量CRと該トランジスタ容量CTとの和であるCR+CTよりも十分に大きく、
    且つ前記対象物が前記容量検出誘電体膜に接しずに対象物距離tAを以て離れて居り、対象物容量CAを真空の誘電率ε0と空気の比誘電率εAと前記容量検出電極の面積SDとを用いて、
    A=ε0・εA・SD/tA
    と定義した時に、
    前記基準コンデンサ容量CRと前記トランジスタ容量CTとの和であるCR+CTは該対象物容量CAよりも十分に大きい事を特徴とする請求項1至乃5記載の静電容量検出装置。
  10. 対象物との距離に応じて変化する静電容量を検出する事に依り、該対象物の表面形状を読み取る静電容量検出装置に於いて、
    該静電容量検出装置はM行N列の行列状に配置されたM本の個別電源線と、N本の個別出力線、及び該個別電源線と該個別出力線との交点に設けられた静電容量検出素子とを具備し、
    該静電容量検出素子は信号検出素子と信号増幅素子とを含み、
    該信号検出素子は容量検出電極と容量検出誘電体膜と基準コンデンサとを含み、
    該基準コンデンサは基準コンデンサ第一電極と基準コンデンサ誘電体膜と基準コンデンサ第二電極とから成り、
    該信号増幅素子はゲート電極とゲート絶縁膜と半導体膜とから成る信号増幅用MIS型薄膜半導体装置から成り、
    該信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のドレイン領域の一部と該ゲート電極の一部とが該ゲート絶縁膜を介して重なり部を形成しており、該重なり部が該基準コンデンサを成す事を特徴とする静電容量検出装置。
  11. 前記信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と半導体膜ドレイン領域との重なり部のゲート電極長をL1(μm)、前記信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と半導体膜チャンネル形成領域との重なり部のゲート電極長をL2(μm)、前記ゲート電極幅をW(μm)、前記ゲート絶縁膜の厚みをtox(μm)、ゲート絶縁膜の比誘電率をεoxとして、
    前記基準コンデンサの容量(基準コンデンサ容量)CRと前記信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のトランジスタ容量CTとを
    R=ε0・εox・L1・W/tox
    T=ε0・εox・L2・W/tox
    にて定義し(ε0は真空の誘電率)、
    前記容量検出電極の面積をSD(μm2)、前記容量検出誘電体膜の厚みをtD(μm)、前記容量検出誘電体膜の比誘電率をεDとして前記信号検出素子の素子容量CD
    D=ε0・εD・SD/tD
    と定義した時に(ε0は真空の誘電率)、
    該素子容量CDは該基準コンデンサ容量CRと該トランジスタ容量CTとの和であるCR+CTよりも十分に大きい事を特徴とする請求項10記載の静電容量検出装置。
  12. 前記対象物が前記容量検出誘電体膜に接しずに対象物距離tAを以て離れて居り、対象物容量CAを真空の誘電率ε0と空気の比誘電率εAと前記容量検出電極の面積SDとを用いて、
    A=ε0・εA・SD/tA
    と定義した時に、
    前記基準コンデンサ容量CRと前記トランジスタ容量CTとの和であるCR+CTは該対象物容量CAよりも十分に大きい事を特徴とする請求項10記載の静電容量検出装置。
  13. 前記容量検出誘電体膜は前記静電容量検出装置の最表面に位置し、
    前記信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と半導体膜ドレイン領域との重なり部のゲート電極長をL1(μm)、前記信号増幅用MIS型薄膜半導体装置のゲート電極と半導体膜チャンネル形成領域との重なり部のゲート電極長をL2(μm)、前記ゲート電極幅をW(μm)、前記ゲート絶縁膜の厚みをtox(μm)、前記ゲート絶縁膜の比誘電率をεoxとして前記信号増幅用MIS型薄膜半導体装置の基準コンデンサ容量CRとトランジスタ容量CTとを
    R=ε0・εox・L1・W/tox
    T=ε0・εox・L2・W/tox
    にて定義し(ε0は真空の誘電率)、
    前記容量検出電極の面積をSD(μm2)、前記容量検出誘電体膜の厚みをtD(μm)、前記容量検出誘電体膜の比誘電率をεDとして前記信号検出素子の素子容量CD
    D=ε0・εD・S/tD
    と定義した時に(ε0は真空の誘電率)、
    該素子容量CDは、該基準コンデンサ容量CRと該トランジスタ容量CTとの和であるCR+CTよりも十分に大きく、
    且つ前記対象物が前記容量検出誘電体膜に接しずに対象物距離tAを以て離れて居り、対象物容量CAを真空の誘電率ε0と空気の比誘電率εAと前記容量検出電極の面積SD
    を用いて、
    A=ε0・εA・SD/tA
    と定義した時に、
    該基準コンデンサ容量CRと 該トランジスタ容量CTとの和であるCR+CTは該対象物容量CAよりも十分に大きい事を特徴とする請求項10記載の静電容量検出装置。
JP2004050148A 2003-04-17 2004-02-25 静電容量検出装置 Expired - Lifetime JP4003750B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004050148A JP4003750B2 (ja) 2003-04-17 2004-02-25 静電容量検出装置
TW093110098A TWI233981B (en) 2003-04-17 2004-04-12 Electrostatic capacitance detection device
CNB2004100353103A CN100498206C (zh) 2003-04-17 2004-04-15 静电电容检测装置
US10/825,377 US7078917B2 (en) 2003-04-17 2004-04-16 Electrostatic capacitance detecting device
EP04252239A EP1469416A3 (en) 2003-04-17 2004-04-16 Electrostatic capacitance detection device
KR1020040026331A KR100632824B1 (ko) 2003-04-17 2004-04-16 정전 용량 검출 장치
US11/350,726 US7205778B2 (en) 2003-04-17 2006-02-10 Electrostatic capacitance detecting device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003112793 2003-04-17
JP2004050148A JP4003750B2 (ja) 2003-04-17 2004-02-25 静電容量検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004333476A true JP2004333476A (ja) 2004-11-25
JP4003750B2 JP4003750B2 (ja) 2007-11-07

Family

ID=32911484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004050148A Expired - Lifetime JP4003750B2 (ja) 2003-04-17 2004-02-25 静電容量検出装置

Country Status (6)

Country Link
US (2) US7078917B2 (ja)
EP (1) EP1469416A3 (ja)
JP (1) JP4003750B2 (ja)
KR (1) KR100632824B1 (ja)
CN (1) CN100498206C (ja)
TW (1) TWI233981B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100853791B1 (ko) * 2006-12-12 2008-08-25 동부일렉트로닉스 주식회사 반도체 소자의 두께 측정 방법
WO2008129602A1 (ja) * 2007-04-05 2008-10-30 Fujitsu Microelectronics Limited 表面形状センサとその製造方法
JP2016021445A (ja) * 2014-07-11 2016-02-04 キヤノン株式会社 光電変換装置、および、撮像システム
CN106919927A (zh) * 2017-03-07 2017-07-04 京东方科技集团股份有限公司 一种指纹识别装置及其信号读取方法、显示装置

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3858865B2 (ja) * 2003-08-29 2006-12-20 セイコーエプソン株式会社 静電容量検出装置
JP4432625B2 (ja) * 2003-09-05 2010-03-17 セイコーエプソン株式会社 静電容量検出装置
JP4441927B2 (ja) * 2004-10-12 2010-03-31 セイコーエプソン株式会社 静電容量検出装置
JP2006138675A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Seiko Epson Corp 静電容量検出装置
JP4775850B2 (ja) * 2006-09-07 2011-09-21 ルネサスエレクトロニクス株式会社 液晶表示装置及び駆動回路
JP5098276B2 (ja) * 2006-09-29 2012-12-12 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置の製造方法
TWI390452B (zh) * 2008-10-17 2013-03-21 Acer Inc 指紋感測裝置與方法以及具指紋感測之觸控裝置
US20100181847A1 (en) * 2009-01-22 2010-07-22 Shen-Yu Huang Method for reducing supply voltage drop in digital circuit block and related layout architecture
US20120218028A1 (en) * 2011-02-28 2012-08-30 Tpk Touch Solutions Inc. Capacitive touch panel, touch sensor structure and a method for manufacturing the capacitive touch panel
JP5718282B2 (ja) * 2012-05-31 2015-05-13 株式会社東海理化電機製作所 静電容量検出装置
KR101472001B1 (ko) * 2012-12-06 2014-12-15 이성호 Ac 전원에 연동한 커패시턴스 검출 수단 및 방법
CN105590875B (zh) * 2014-10-21 2019-01-18 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 静电测试控片以及静电测试方法
US10325131B2 (en) 2015-06-30 2019-06-18 Synaptics Incorporated Active matrix capacitive fingerprint sensor for display integration based on charge sensing by a 2-TFT pixel architecture
US9946375B2 (en) 2015-06-30 2018-04-17 Synaptics Incorporated Active matrix capacitive fingerprint sensor with 2-TFT pixel architecture for display integration
US9958993B2 (en) 2015-06-30 2018-05-01 Synaptics Incorporated Active matrix capacitive fingerprint sensor with 1-TFT pixel architecture for display integration
CN104976947A (zh) * 2015-07-20 2015-10-14 天津大学 一种柔性薄膜场效应晶体管曲率测量传感器
US9880688B2 (en) 2015-08-05 2018-01-30 Synaptics Incorporated Active matrix capacitive sensor for common-mode cancellation
US9785821B2 (en) * 2015-08-28 2017-10-10 Synaptics Incorporated Capacitive sensor architecture for biometric sensing
US10216972B2 (en) 2017-01-13 2019-02-26 Synaptics Incorporated Pixel architecture and driving scheme for biometric sensing
US10430633B2 (en) 2017-01-13 2019-10-01 Synaptics Incorporated Pixel architecture and driving scheme for biometric sensing
JP2019096757A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 東京エレクトロン株式会社 測定器のずれ量を求める方法、及び、処理システムにおける搬送位置データを較正する方法
EP3980928A1 (en) 2019-06-05 2022-04-13 Touch Biometrix Limited Apparatus and method

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6049620A (en) * 1995-12-15 2000-04-11 Veridicom, Inc. Capacitive fingerprint sensor with adjustable gain
DE69618559T2 (de) 1996-02-14 2002-08-14 St Microelectronics Srl Kapazitiver Abstandssensor, insbesondere zur Erfassung von Fingerabdrücken
JP3874217B2 (ja) 1997-10-13 2007-01-31 ソニー株式会社 指紋読取り装置及びその方法
GB9804539D0 (en) * 1998-03-05 1998-04-29 Philips Electronics Nv Fingerprint sensing devices and systems incorporating such
JP3044660B1 (ja) 1999-06-04 2000-05-22 日本電信電話株式会社 表面形状認識用センサ回路
JP2000346610A (ja) 1999-03-31 2000-12-15 Mitsubishi Electric Corp 凹凸検出センサ、凹凸検出装置、指紋照合装置および個人判別装置
WO2001006448A1 (en) * 1999-07-14 2001-01-25 Veridicom, Inc. Ultra-rugged i.c. sensor and method of making the same
JP2001056204A (ja) 1999-08-19 2001-02-27 Sony Corp 静電容量式指紋センサ
JP2001133213A (ja) 1999-11-08 2001-05-18 Sony Corp 半導体装置およびその製造方法
GB2370410A (en) * 2000-12-22 2002-06-26 Seiko Epson Corp Thin film transistor sensor
JP2003028607A (ja) 2001-07-12 2003-01-29 Sony Corp 静電容量検出装置およびこれを用いた指紋照合装置
JP3858728B2 (ja) 2002-03-04 2006-12-20 セイコーエプソン株式会社 静電容量検出装置
JP4366921B2 (ja) 2002-07-12 2009-11-18 セイコーエプソン株式会社 本人照合装置、カード型情報記録媒体及びそれを用いた情報処理システム
JP4522043B2 (ja) 2002-09-06 2010-08-11 セイコーエプソン株式会社 情報装置及び表示制御方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100853791B1 (ko) * 2006-12-12 2008-08-25 동부일렉트로닉스 주식회사 반도체 소자의 두께 측정 방법
WO2008129602A1 (ja) * 2007-04-05 2008-10-30 Fujitsu Microelectronics Limited 表面形状センサとその製造方法
KR101113145B1 (ko) 2007-04-05 2012-03-13 후지쯔 세미컨덕터 가부시키가이샤 표면 형상 센서와 그 제조 방법
US8294230B2 (en) 2007-04-05 2012-10-23 Fujitsu Semiconductor Limited Surface profile sensor and method for manufacturing the same
JP2016021445A (ja) * 2014-07-11 2016-02-04 キヤノン株式会社 光電変換装置、および、撮像システム
CN106919927A (zh) * 2017-03-07 2017-07-04 京东方科技集团股份有限公司 一种指纹识别装置及其信号读取方法、显示装置
CN106919927B (zh) * 2017-03-07 2019-08-27 京东方科技集团股份有限公司 一种指纹识别装置及其信号读取方法、显示装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN100498206C (zh) 2009-06-10
US20060125490A1 (en) 2006-06-15
JP4003750B2 (ja) 2007-11-07
EP1469416A2 (en) 2004-10-20
TWI233981B (en) 2005-06-11
KR100632824B1 (ko) 2006-10-16
US7205778B2 (en) 2007-04-17
TW200426345A (en) 2004-12-01
US7078917B2 (en) 2006-07-18
KR20040090921A (ko) 2004-10-27
CN1538143A (zh) 2004-10-20
EP1469416A3 (en) 2005-08-24
US20040239342A1 (en) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4003750B2 (ja) 静電容量検出装置
JP3858728B2 (ja) 静電容量検出装置
JP4432625B2 (ja) 静電容量検出装置
JP3858864B2 (ja) 静電容量検出装置
KR100669936B1 (ko) 정전 용량 검출 장치
US6636053B1 (en) Capacitive pixel for fingerprint sensor
JP3858865B2 (ja) 静電容量検出装置
US20050231216A1 (en) Sensing element arrangement for a fingerprint sensor
JP2006133217A (ja) 静電容量検出装置及びスマートカード
JP3909712B2 (ja) 静電容量検出装置
JP4517599B2 (ja) 静電容量検出装置
JP4400357B2 (ja) 静電容量検出装置
JP4539044B2 (ja) 静電容量検出装置
JP2005077101A (ja) 静電容量検出装置
JP2003008826A (ja) 読取装置
JP2005091278A (ja) 静電容量検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070315

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070813

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4003750

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130831

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term