JP4522043B2 - 情報装置及び表示制御方法 - Google Patents

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    • G06F2203/033Indexing scheme relating to G06F3/033
    • G06F2203/0338Fingerprint track pad, i.e. fingerprint sensor used as pointing device tracking the fingertip image

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示部を有する情報装置及び表示制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示部を有する情報装置では、メニュー画面上の位置を指定したり、画面上のポインタを移動させたりして、各種制御(操作)が行われる。このような制御指示は、例えば同調回路を有する入力指示器を用いて、マトリックス状に配設された導体を有するパネル上で座標位置を特定することができることを利用して行うことができる(例えば、特許文献1参照)。この場合、マトリックス状に配設されたX方向又はY方向について、いずれか2本の導体に電流を流し、入力指示器内の同調回路と導体との磁気的結合によって生ずる電圧により、パネル上で指定された位置を特定する。こうして特定された位置を指示情報として、情報装置が制御される。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−134630号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、集積化技術や実装技術等の進歩により、ICカード、個人用携帯情報端末(Personal Digital Assistance:以下、PDAと略す。)、パソコン、携帯電話等の携帯型情報機器(広義には情報装置)が用いられるようになっている。このような情報機器では、携帯性が重要視されるため、小型軽量化や低消費電力化が必要とされる。
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された入力装置を用いた情報機器では、バッテリによる長時間駆動は困難である。また入力指示器を用いる必要があるため、小型軽量化が難しい。したがって、特許文献1に開示された入力装置を携帯型情報機器に適用するを実装することは困難である。
【0006】
一方、いわゆる情報化社会により、携帯型情報機器において個人固有の情報が扱われるようになっている。そのため、これら携帯型情報機器における機密保持の必要性が高まっている。したがって、携帯型情報機器では、認証された本人以外では制御指示ができないように構成し、機密保持性を向上させることが望ましい。
【0007】
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡素な構成で高精度に表示部の表示制御を行うことができる情報装置及び表示制御方法を提供することにある。
【0008】
また本発明の他の目的は、機密保持性を高めると共に表示部の表示制御を行うことができる情報装置及び表示制御方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、指紋画像を取り込む指紋画像取込部と、前記指紋画像取込部によって取り込まれた第1の指紋画像と、前記第1の指紋画像が取り込まれた後所与の時間を置いて前記指紋画像取り込み部によって取り込まれた第2の指紋画像とを比較する比較部と、前記比較部の比較結果に基づいて変化する画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部によって生成された画像を表示する表示部とを含む情報装置に関係する。
【0010】
本発明においては、指紋画像取込部によって取り込まれた第1の指紋画像と、該第1の指紋画像が取り込まれた後所与の時間を置いて指紋画像取り込み部によって取り込まれた第2の指紋画像とを比較し、この比較結果に基づいて変化する画像が表示部に表示される。したがって、第1及び第2の指紋画像が他人のものである場合には、画像を変化させないようにすることができるようになる。これにより、指以外のものが画像として取り込まれた場合に誤動作することがなくなり、操作者の意図通り画像の表示制御を行うことができるようになる。また、第1及び第2の指紋画像を対応付けることができない他人の操作により情報が流出することを防止することができる。さらに本発明に係る情報装置では、表示画面のスクローリングデバイスやポインティングデバイスを別途設ける必要がないので、装置の小型化や表示部の大型化を図ることができるようになる。特に本発明に係る情報装置がICカードやスマートカード等の高機能カード型情報装置に適用される場合には省スペース化の効果を有する。
【0011】
また本発明に係る情報装置では、前記第1及び第2の指紋画像の特徴点を抽出する特徴点抽出部を含み、前記比較部は、前記第1及び第2の指紋画像の特徴点の位置を比較し、前記画像生成部は、前記第1及び第2の指紋画像において、対応する特徴点の位置の移動方向、移動距離及び回転角度を用いて画像を生成することができる。
【0012】
本発明においては、指紋画像の特徴点を抽出し、抽出した特徴点を用いて画像を変化させるようにしている。したがって、指紋画像の比較処理において比較すべき情報量を大幅に削減することができ、処理負荷を軽減することができる。そして、情報装置の小型化にも貢献することができる。
【0013】
また本発明に係る情報装置では、予め登録された登録情報と、前記第1の指紋画像とを照合する照合部を含み、前記比較部は、前記照合部によって前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであると判断された場合に、前記第1及び第2の指紋画像を比較することができる。
【0014】
本発明においては、取り込んだ第1の指紋画像を登録情報と照合し、該第1の指紋画像が登録情報に登録された本人のものであると判断されたときに、該第1の指紋画像を用いて第2の指紋画像と比較し、表示画像を変化させるようにしている。したがって、クレジットカードやキャッシュカードといった高い機密保持性が要求される用途に適用することができる。しかも、照合の際に厳密に指紋画像を精査して認証することができるため、その後の第2の指紋画像との比較処理では大まかな比較処理(例えば一致点が照合処理の50%程度)で済ませることができる。これにより、指紋画像の動きに追従するために処理負荷がかかる一方、比較処理を簡素化できるため、高い機密保持性を維持しつつ、処理負荷をかけることなく高精度で表示制御可能な情報装置を提供することができる。
【0015】
また本発明に係る情報装置では、前記照合部は、前記第1の指紋画像の特徴点を用いて、前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであるか否かを判断することができる。
【0016】
本発明においては、指紋画像の特徴点を用いて照合を行うようにしたので、指紋画像の照合処理において比較すべき情報量を大幅に削減することができ、処理負荷を軽減することができる。
【0017】
また本発明に係る情報装置では、少なくとも前記第1の指紋画像の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、予め登録された登録情報と、前記第1の指紋画像とを照合する照合部とを含み、前記比較部は、前記照合部によって前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであると判断された場合に、前記第1及び第2の指紋画像を比較し、前記登録情報は、指紋画像の特徴点に対応して、当該特徴点と最も近い他の特徴点及びその次に近い他の特徴点を結ぶ2つの線分の長さと、該2つの線分のなす角度とを含む情報を有し、前記照合部は、前記登録情報と、前記第1の指紋画像の特徴点に最も近い他の特徴点及びその次に近い他の特徴点を結ぶ2つの線分の長さと、該2つの線分のなす角度とに基づいて照合することができる。
【0018】
本発明においては、特徴点ごとに、当該特徴点と最も近い他の特徴点及びその次に近い他の特徴点を結ぶ2つの線分の長さと、該2つの線分のなす角度とを含む情報を対応付けることができる。したがって、指紋画像の特徴点に対応付ける情報量を削減することができると共に、当該情報による照合処理の負荷を大幅に削減することができる。
【0019】
また本発明に係る情報装置では、少なくとも前記第1の指紋画像の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、予め登録された登録情報と、前記第1の指紋画像とを照合する照合部とを含み、前記比較部は、前記照合部によって前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであると判断された場合に、前記第1及び第2の指紋画像を比較し、前記登録情報は、指紋画像の特徴点同士を結んだ線分が、該指紋画像のうち指紋の山又は谷に対応する部分を横切った回数を含む情報を有し、前記照合部は、前記登録情報と、前記第1の指紋画像の特徴点同士を結んだ線分が前記第1の指紋画像のうち指紋の山又は谷に対応する部分を横切った回数とに基づいて照合することができる。
【0020】
本発明においては、特徴点ごとに、指紋画像の特徴点同士を結んだ線分が当該指紋画像のうち指紋の山又は谷に対応する部分を横切った回数を用いて照合を行うようにした。したがって、指紋画像の特徴点に対応付ける情報量を削減することができると共に、当該情報による照合処理の負荷を大幅に削減することができる。
【0021】
また本発明に係る情報装置では、前記特徴点は、指紋の山に対応する稜線の分岐点及び端点のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0022】
本発明によれば、より一般的な画像処理により、指紋画像から特徴点を抽出することができるので、指紋画像の認証又は比較の処理を簡素化することができる。
【0023】
また本発明に係る情報装置では、前記指紋画像取込部は、周期的に指紋画像の取り込みを行う場合に、少なくとも前記第1の指紋画像を取り込むときの周波数は、前記第2の指紋画像を取り込むときの周波数より低いものであってもよい。
【0024】
本発明においては、第1の指紋画像を取り込むときには取り込み周波数(フレーム周波数)を低くし、第2の指紋画像を取り込むときには取り込み周波数を高くする制御を行うようにしている。したがって、指紋画像の動きに追従するために高速に指紋画像を取り込む必要があるときのみ周波数を高くし、それ以外では周波数を低くすることができ、無駄な電力消費を削減することができるようになる。
【0025】
また本発明に係る情報装置では、前記指紋画像取込部は、指紋画像を取り込むための検出面を有し、該検出面に取込対象の指が接触ているとき、第1の周波数で動作する高速モードに移行し、前記検出面に取込対象の指が接触していないとき、前記第1の周波数より低い第2の周波数で動作する低速モードに移行することができる。
【0026】
本発明においては、指紋画像を取り込む必要があるときのみ高速モードに移行し、それ以外では低速モードに移行させることができるので、無駄な電力消費を削減することができるようになる。
【0027】
また本発明に係る情報装置では、前記画像生成部は、前記比較部の比較結果に基づいてスクロール制御された画像を生成することができる。
【0028】
また本発明に係る情報装置では、前記画像生成部は、前記比較部の比較結果に基づいてポインタを移動させた画像を生成することができる。
【0029】
本発明によれば、表示空間が表示部の表示領域より大きい場合であっても、機密保持性を維持した情報装置の省スペース化を実現することが可能である。
【0030】
また本発明は、指紋画像を取り込む指紋画像取込部と、前記指紋画像取込部によって取り込まれた第1の指紋画像の特徴点と、前記第1の指紋画像が取り込まれた後所与の時間を置いて前記指紋画像取り込み部によって取り込まれた第2の指紋画像の特徴点とを比較する比較部と、前記比較部の比較結果に基づいてスクロール又はポインタが移動した画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部によって生成された画像を表示する表示部とを含む情報装置に関係する。
【0031】
また本発明は、指紋画像を取り込む指紋画像取込部と、前記指紋画像取込部によって取り込まれた第1の指紋画像の特徴点と、前記第1の指紋画像が取り込まれた後所与の時間を置いて前記指紋画像取り込み部によって取り込まれた第2の指紋画像の特徴点とを比較する比較部とを含み、前記比較部の比較結果に基づいてその機能が制御される情報装置に関係する。
【0032】
また本発明は、指紋画像を取り込む指紋画像取込部と、予め登録された登録情報と、前記指紋画像取込部によって取り込まれた第1の指紋画像とを照合する照合部と、前記照合部によって前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであると判断された場合に、前記指紋画像取込部によって取り込まれた第1の指紋画像の特徴点と、前記第1の指紋画像が取り込まれた後所与の時間を置いて前記指紋画像取り込み部によって取り込まれた第2の指紋画像の特徴点とを比較する比較部とを含み、前記比較部の比較結果に基づいてその機能が制御される情報装置に関係する。
【0033】
本発明によれば、指紋画像の特徴点の変化(例えば位置の移動)により、装置の機能を変化させることができるので、より多機能化される情報装置の操作性を向上させることができる。
【0034】
また本発明は、取り込んだ指紋画像を用いて表示部の表示制御を行う表示制御方法であって、第1の指紋画像を取り込んだ後所与の時間を置いて第2の指紋画像を取り込み、前記第1及び第2の指紋画像を比較し、前記第1及び第2の指紋画像の比較結果に基づいて表示画像を変化させる表示制御方法に関係する。
【0035】
また本発明に係る表示制御方法は、前記第1及び第2の指紋画像の特徴点を抽出し、前記第1及び第2の指紋画像において、対応する特徴点の位置の移動方向、移動距離及び回転角度を用いて画像を変化させることができる。
【0036】
また本発明に係る表示制御方法は、予め登録された登録情報と前記第1の指紋画像とを照合し、前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであると判断された場合に、前記第1及び第2の指紋画像を比較することができる。
【0037】
また本発明に係る表示制御方法は、前記第1の指紋画像の特徴点を用いて、前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであるか否かを判断することができる。
【0038】
また本発明に係る表示制御方法は、少なくとも前記第1の指紋画像の特徴点を抽出し、予め登録された登録情報と、前記第1の指紋画像とを照合し、前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであると判断された場合に、前記第1及び第2の指紋画像を比較し、前記登録情報は、指紋画像の特徴点に対応して、当該特徴点と最も近い他の特徴点及びその次に近い他の特徴点を結ぶ2つの線分の長さと、該2つの線分のなす角度とを含む情報を有し、前記登録情報と、前記第1の指紋画像の特徴点に最も近い他の特徴点及びその次に近い他の特徴点を結ぶ2つの線分の長さと、該2つの線分のなす角度とに基づいて照合することができる。
【0039】
また本発明に係る表示制御方法は、少なくとも前記第1の指紋画像の特徴点を抽出し、予め登録された登録情報と、前記第1の指紋画像とを照合し、前記登録情報は、指紋画像の特徴点同士を結んだ線分が、該指紋画像のうち指紋の山又は谷に対応する部分を横切った回数を含む情報を有し、前記登録情報と、前記第1の指紋画像の特徴点同士を結んだ線分が前記第1の指紋画像のうち指紋の山又は谷に対応する部分を横切った回数とに基づいて照合することができる。
【0040】
また本発明に係る表示制御方法は、前記特徴点は、指紋の山に対応する稜線の分岐点及び端点のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0041】
また本発明に係る表示制御方法は、指紋画像が周期的に取り込まれる場合に、少なくとも前記第1の指紋画像を取り込むときの周波数は、前記第2の指紋画像を取り込むときの周波数より低いものであってもよい。
【0042】
また本発明に係る表示制御方法は、指紋画像を取り込むための検出面に取込対象の指が接触ているとき、第1の周波数で動作する高速モードに移行し、前記検出面に取込対象の指が接触していないとき、前記第1の周波数より低い第2の周波数で動作する低速モードに移行することができる。
【0043】
また本発明に係る表示制御方法は、前記比較結果に基づいてスクロール制御された画像が生成されてもよい。
【0044】
また本発明に係る表示制御方法は、前記比較結果に基づいてポインタを移動させた画像が生成されてもよい。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0046】
1. 情報装置
図1に、情報装置の構成の一例の概要を示す。
【0047】
本実施形態は、個人認証機能と情報表示機能とを有する情報装置に関する。こうした情報装置としては、パーソナルコンピュータ(PC)、個人用携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、ICカード、携帯電話等の機能保持が重要で、ディスプレイ等の情報表示部を有するものである。ここで情報装置は、携帯型情報機器として、例えば集積回路(IC)を含むICカードに適用することができる。ICカードは、例えばクレジットカードやキャッシュカード等の各種カードとして用いられる。
【0048】
情報装置10は、指紋画像取込部20と、比較部30と、画像生成部40と、表示部50とを含み、さらに特徴点抽出部60を含んでも良い。
【0049】
指紋画像取込部20は、情報装置10の操作者(利用者)の指紋の画像を取り込む。指紋画像取込部20は、指紋画像の取り込みを少なくとも2回行うことができるようになっており、例えば所与の周波数で繰り返し指紋画像を取り込む用に構成してもよい。このような指紋画像取込部20として、種々の方式で指紋検出を行う指紋センサを用いることができる。情報装置10が携帯型情報機器に適用することを考慮すると、指紋センサは小型のものであることが望ましい。
【0050】
指紋画像取込部20により取り込まれた指紋画像を第1の指紋画像とし、該第1の指紋画像を取り込んだ後所与の時間を置いて再度取り込まれた指紋画像を第2の指紋画像とした場合に、比較部30は、第1及び第2の指紋画像を比較する。比較部30は、例えば第1の指紋画像を基準に、第2の指紋画像のずれ等を例えば移動方向、移動距離、回転角度として検出する。
【0051】
画像生成部40は、表示部50に表示される画像の情報を生成する。その際、画像生成部40は、比較部30の比較結果(検出結果)を反映させて変化させた画像の情報を生成することができるようになっている。例えば指の動きに応じて表示部50に表示させる情報をスクロールさせたり、或いは表示部50に表示されているポインタ(矢印)を移動させたりする。このような比較部30及び画像生成部40は、メモリに格納された所与のプログラムを実行するマイクロコンピュータやDSP、専用ICチップ等により実現することができる。
【0052】
表示部50は、画像生成部40により生成された画像の情報に基づく表示を行う。表示部50として、例えば液晶パネルを用いることができる。この場合、表示部50は、図示しない液晶駆動回路により画像の情報に対応した電圧で駆動されることになる。
【0053】
情報装置10では、比較部30における処理負荷を軽減するため指紋画像の特徴点を抽出し、該特徴点に基づいて指紋画像の移動等を検出することができる。このため、情報装置10は、特徴点抽出部60を含むことができる。特徴点抽出部60は、指紋画像の稜線(山の部分、凸部)を検出し、分岐する部分と終端する部分を求めることができるようになっている。
【0054】
図2(A)、(B)に、指紋の特徴点の一例を示す。
【0055】
図2(A)は、指紋の分岐点の一例を示す。図2(B)は、指紋の端点の一例を示す。指紋画像取込部20で取り込まれた指紋画像は、特徴点抽出部60において例えば指紋の分岐点が抽出される。図2(A)、(B)では、指紋画像は、指紋の凸部である稜線の形態を表している。ここで指紋の分岐点は、指紋の稜線が2以上の稜線に分岐する部分である。また指紋の端点は、指紋の稜線が終端する部分である。
【0056】
指紋の形態が同一となることがないため、その分岐点又は端点の分布も個人によって異なる。したがって、指紋画像の分岐点又は端点を求めることができれば、求めた分岐点又は端点の分布のみを比較すればよいので、比較すべき情報量が少なくなり比較処理の負荷を軽減することができる。
【0057】
図1において比較部30は、第1及び第2の指紋画像の分岐点及び端点を含む特徴点の分布を比較して、対応する特徴点の位置のずれから平行移動距離、移動方向、移動速度、回転角度とを求める。画像生成部40は、比較部30において求められた平行移動距離、移動方向、移動速度、回転角度に対応して、表示すべき画像のスクロール、又はポインタの移動を行った画像を生成する。表示部50は、画像生成部40で比較部30の比較結果に対応して変化させて生成された画像の表示を行う。
【0058】
図3(A)、(B)に、表示制御の一例を示す。
【0059】
図3(A)は、画像のスクロールを模式的に示したものである。表示すべき表示情報70において表示部50では表示領域72の画像が表示される場合、上述した2つの指紋画像の対応する特徴点の移動に対応して表示領域を移動させた表示領域74の画像が新たに表示される。
【0060】
図3(B)は、ポインタの移動を模式的に示したものである。表示部50の表示領域80において表示されたポインタ82が、上述した2つの指紋画像の対応する特徴点の移動に対応して移動し、新たにポインタ84の画像が表示される。
【0061】
このように指紋画像取込部20と表示部50とを含む情報装置10において、指紋画像取込部20で少なくとも2回取り込まれた指紋画像の特徴点をそれぞれ抽出し、該特徴点の移動により表示部50のスクロール制御又はポインタ制御等の表示制御を行うようにしたので、簡素な構成で、誤動作を回避し、処理負荷を軽減する表示部の表示制御を行うことができる。また、指紋画像の移動により表示制御を行うので、高精度で表示制御を行うことができる。
【0062】
図1に示した情報装置において、特徴点同士の対応付けができない場合には表示制御を行うことができないため、誤動作を防止することができる。しかしながら、より理想的には指紋画像取込部20で取り込まれる指紋画像を用いて操作者の認証を行ってから、上述の表示制御を行うことが望ましい。こうすることで、クレジットカードやキャッシュカードといった高い機密保持性が要求されるICカードに適用することができる。
【0063】
図4に、操作者の認証を行う情報装置の構成の一例の概要を示す。
【0064】
ここで図1に示す情報装置10と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0065】
情報装置100では、指紋画像取込部20で取り込まれた指紋画像が照合部110で用いられる。照合部110は、予め登録された登録情報120と比較して、取り込まれた指紋画像が登録された本人のものであるか否かを照合する。そして照合部110で取り込まれた指紋画像が登録情報に登録された本人のものであると判断された場合に、比較部130に対し、上述した表示制御のための比較処理を開始させる指示を行う。
【0066】
比較部130が図1に示す比較部30と異なる点は、照合部110で認証されたことを条件に比較処理を行う点である。比較部130と比較部30における比較処理自体は同様である。
【0067】
なお照合部110においても、処理負荷を軽減するため指紋画像の特徴点を用いることができる。そのため情報装置100は、特徴点抽出部140を含むことができる。特徴点抽出部140は、特徴点抽出部60と同様に指紋画像の分岐点及び端点を抽出する。そして、登録情報120には、指紋画像の特徴点についての情報が予め登録される。こうすることで、指紋画像の特徴点により、取り込まれた指紋画像が本人のものか否かを少ない処理負荷で認証することができる。なお図4では、特徴点抽出部60、140を別ブロックとして示しているが、1つのブロックとしてもよい。
【0068】
図5及び図6に、情報装置100の動作フローの一例を示す。
【0069】
まず指紋画像取込部20で指紋検出が行われ(ステップS150)、指紋画像が取り込まれる。その結果、照合用指紋画像(第1の指紋画像)が生成される(ステップS151)。照合用指紋画像は、照合部110で用いられる。
【0070】
照合部110では、特徴点抽出部140で抽出された照合用指紋画像の特徴点を、登録情報120に登録された本人の指紋画像の特徴点と比較して、照合する(ステップS152、S153)。
【0071】
照合の結果、照合用指紋画像が登録情報120で登録された本人のものではないと判断された場合には(ステップS153:N)、使用禁止処理(ステップS154)を行って一連の処理を終了する(エンド)。ここで使用禁止処理は、例えば表示部50において、認証不可の旨の表示を行ったり、強制的に電源オフ状態に移行したりすることが考えられる。
【0072】
一方、ステップS153において照合の結果、照合用指紋画像が登録情報120で登録された本人のものであると判断された場合には(ステップS153:Y)、照合で使用した照合用指紋画像の特徴点の位置を特定する(ステップS155)。この特徴点の位置は、特徴点抽出部140で抽出された特徴点の座標(絶対値)である。この座標は、指紋画像取込部20で指紋画像を取り込むために規定される座標空間における位置(例えば指紋センサの検出面における位置)を用いることができる。
【0073】
次に、再び指紋画像取込部20で指紋検出が行われ(ステップS156)、指紋画像が取り込まれる。その結果、表示制御用指紋画像(第2の指紋画像)が生成される(ステップS157)。表示制御用指紋画像は、比較部130で用いられる。
【0074】
比較部130は、特徴点抽出部60において表示制御用指紋画像の特徴点を抽出し(ステップS158)、この表示制御用指紋画像の特徴点の位置を特定する(ステップS159)。そして比較部130は、照合用指紋画像(第1の指紋画像)の特徴点の位置と、表示制御用指紋画像(第2の指紋画像)の特徴点の位置とを比較する(ステップS160)。より具体的には、比較部130は、照合用指紋画像の特徴点の座標を基準に、対応する表示制御用指紋画像の特徴点の座標の差異を、平行移動距離、方向、速度及び回転角度として求める(ステップS161)。このため、照合用指紋画像の特徴点に対応する表示制御用指紋画像の特徴点を見つけ出すことができない場合には、表示制御を行うことができない。したがって、本人が意図しない誤動作や、他人が本人に代わって操作してしまうことを防止することができる。
【0075】
続いて、ステップS161で求められた平行移動距離、方向、速度及び回転角度に基づいて、スクロールする距離、方向、速度及び回転角度或いはポインタの平行移動距離、方向、速度及び回転角度を決め(ステップS162)、表示部50に表示する(ステップS163)。
【0076】
次に指紋画像を取り込みできるか否かを判別し(ステップS164)、取り込むことができるときには(ステップS164:Y)、ステップS156に戻って再び表示制御用指紋画像として取り込みを行う。このとき、前回取り込んだ表示制御用指紋画像の特徴点の位置を基準に、今回取り込む表示制御用指紋画像の位置の移動を検出することで、同様にして表示部50の表示制御を行うことができる。
【0077】
一方、ステップS164で指紋画像を取り込むことができないとき(ステップS164:N)、終了するときは(ステップS165:Y)一連の処理を終了し(エンド)、終了しないときは(ステップS165:N)、ステップS150に戻って再び照合用指紋画像の取り込みを行うことになる。
【0078】
このように情報装置100では、取り込んだ指紋画像を用いて指紋認証を行う。そして、認証後は、認証した指紋画像を基準に、再度取り込んだ指紋画像のずれに対応した表示制御を行う。その際、指紋画像の特徴点を用いて照合及びズレの検出を行う。こうすることで、誤動作を回避し、かつ機密保持性を維持したまま表示部の表示制御を行うことができる。
【0079】
以下では、図4に示した情報装置100についてより詳細に説明する。
【0080】
2. 情報装置の詳細例
図7に、情報装置100の詳細な構成の一例のブロック図を示す。
【0081】
情報装置100では、バス200に接続された中央演算装置(Central Prosessing Unit:以下、CPUと略す。)210により、同様にバス200に接続された読み出し専用メモリ(Read Only Memory:以下、ROMと略す。)212に記憶されるプログラムにしたがって各部が制御される。CPU210は、一時記憶装置としてのDRAM(Dynamic Random Access Memory)214を作業領域として種々の処理を行う。なお一時記憶装置としては、SRAM(Static Random Access Memory)を用いることも可能である。
【0082】
CPU210は、長期間記憶装置としての不揮発性メモリ216に記憶されたカード情報の読み出し及び書き込みを行う。ここでカード情報は、機密保持性の高い個人情報(例えば銀行の預金残高等)である。そのため、不揮発性メモリ216に書き込む場合は、エンコーダ(暗号化装置)218により暗号化を行って書き込む。また不揮発性メモリ216から読み出す場合は、デコーダ(暗号解読装置)220により暗号解読(復号化)を行って読み出す。なお不揮発性メモリ216としては、フラッシュメモリやSRAMを用いることができる。
【0083】
バス200には、ディスプレイコントローラ(表示制御部)222と、VRAM224とが接続されている。ディスプレイコントローラ222は、VRAM224に記憶された画像データに基づいてディスプレイ(表示部)226に画像を表示させる。
【0084】
またバス200には、センサコントローラ(個人情報採取部制御部)228と、センサ用RAM230とが接続されている。センサコントローラ228は、指紋センサ(個人情報採取部、指紋画像取込部)232で指紋の凹凸を検出し、センサ用RAMに指紋の凹凸に対応した画像を指紋画像として蓄積する。
【0085】
ここで、指紋画像取込部20の機能は指紋センサ232により実現される。比較部30、130、画像生成部40、照合部110及び特徴点抽出部60、140の機能は、ROM212に格納されたプログラムを実行するCPU210により実現される。表示部50の機能は、ディスプレイ226により実現される。登録情報120は、ROM212又は不揮発性メモリ216に格納される。
【0086】
なお本発明は、本発明の各要素が図7に示したデバイスにより実現されるものに限定されるものではない。例えば、指紋画像の特徴点の抽出をソフトウェアで行う必要はなく、汎用チップ若しくは専用チップ等のハードウェアで処理することも可能である。また不揮発性メモリ216に対し、エンコーダ218及びデコーダ220を介さずにアクセスできる構成にしてもよい。この場合、CPU210により暗号化及び復号化を行って不揮発性メモリ216にアクセスするようにしてもよい。
【0087】
まず、このような情報装置100をICカードに適用する場合に、好適な指紋センサについて具体的に説明する。
【0088】
2.1 指紋センサの構成
指紋画像読取部として用いられる指紋センサ232において、指紋の検出方式には種々の方式があるが、指紋の画像を読み取ることができれば方式に限定されない。ただ指紋センサ232は、以下に示す静電容量検出方式の指紋センサを用いることで、従来の製造技術を用いて省スペース化を実現し、かつ指紋の凹凸を高精度に検出することができる。
【0089】
図8に、指紋センサ232の構成の一例を示す。
【0090】
指紋センサ232には、M本(Mは2以上の整数)の電源線240と、N本(Nは2以上の整数)の出力線242とを有する。M本の電源線240とN本の出力線242の各交点には静電容量検出素子244が設けられている。静電容量検出素子244は、指が接触した時の閉回路として図示されており、指紋の凹凸パターンに依存して変化する可変容量Cと、信号増幅素子例えば信号増幅MIS型薄膜半導体装置(以下信号増幅用TFTと略記する)246とを有する。静電容量検出素子244に指が接触していないときには、可変容量Cの接地端側はオープン状態である。なお、可変容量Cについては後述する。
【0091】
M本の電源線240の各々は、対応する行に沿って配列されたN個の信号増幅用TFT246のドレインDに接続されている。また、M本の電源線240の各々は、M個の電源用パスゲート250の各々を介して共通電源線252に接続されている。すなわち、電源用パスゲート250はMIS型薄膜半導体装置にて形成され、そのソースSは電源線240に接続され、そのドレインDは共通電源線252に接続されている。電源選択回路260内には、上述のM個の電源用パスゲート250及び共通電源線252に加えて、電源用シフトレジスタ262が設けられている。電源用シフトレジスタ262の電源選択用出力線264に、M個の電源用パスゲート250の各ゲートGが接続されている。
【0092】
N本の出力線242の各々は、対応する列に沿って配列されたM個の信号増幅用TFT246のソースSに接続されている。また、N本の出力線242の各々は、N個の出力信号用パスゲート270の各々を介して共通出力線272に接続されている。すなわち、出力信号用パスゲート270はMIS型薄膜半導体装置にて形成され、そのドレインDは出力線242に接続され、そのソースSは共通出力線272に接続されている。出力信号選択回路280内には、上述のN個の出力信号用パスゲート270及び共通出力線272に加えて、出力信号用シフトレジスタ282が設けられている。出力信号用シフトレジスタ282の出力選択用出力線284に、出力信号用パスゲート270のゲートGが接続されている。
【0093】
図9に、図8に示す静電容量検出素子244の断面図を示す。
【0094】
ここでは、指が接触されていない状態が図示されている。
【0095】
この静電容量検出素子244は、上述の信号増幅素子である信号増幅用TFT246に加えて、信号検出素子248を有する。
【0096】
図9において、絶縁層290上には、ソース領域291A、ドレイン領域291B及びその間のチャネル領域291Cを有する半導体膜291が形成されている。半導体膜291上にはゲート絶縁膜292が形成され、このゲート絶縁膜292を挟んでチャネル領域291Cと対向する領域にゲート電極293が形成されている。この半導体膜291、ゲート絶縁膜292及びゲート電極293で、信号増幅用TFT246が構成される。なお、電源用パスゲート250及び出力信号用パスゲート270も、信号増幅用TFT246と同様にして形成される。
【0097】
この信号用TFT246は第一層間絶縁膜294により被われている。第一層間絶縁膜294上には、図9に示す出力線242に相当する第一配線層295が形成されている。この第一配線層295は信号用TFT246のソース領域291Aに接続されている。
【0098】
第一配線層295は第二層間絶縁膜296により被われている。この第二層間絶縁膜296上には、図9に示す電源線240に相当する第二配線層297が形成されている。この第二配線層297は、信号増幅用TFT246のドレイン領域291Bに接続されている。なお、図9とは異なる構造として、第二配線層297を第一層間絶縁膜294上に形成し、第一配線層295を第二層間絶縁膜296上に形成してもよい。
【0099】
第二層間絶縁膜296上にはさらに、容量検出電極298が形成され、それを被って容量検出誘電体膜299が形成されている。容量検出誘電体膜299は、指紋センサ232の最表面に位置して保護膜としても機能し、この容量検出誘電体膜299に指が接触される。この容量検出電極298及び容量検出誘電体膜299により、信号検出素子248が構成される。
【0100】
指紋センサ232における指紋検出は、図9に示す容量検出誘電体膜299に指を接触させることで実施される。図8では、M本のうち選択された1本の電源線240に電源電圧を供給し、かつ、そのときの信号を、N本のうち選択された1本の出力線242から検出することで、M×N個の静電容量検出素子244から順次信号を取り出している。
【0101】
指紋検出動作は大別して、(1)指紋の山(凸部)が容量検出誘電体膜299に接触する場合と、(2)指紋の谷(凹部)が容量検出誘電体膜299に対向する場合とがある。
【0102】
(1)指紋の山(凸部)が容量検出誘電体膜299に接触する場合
図10に、この場合の静電容量検出素子244の等価回路を示す。
【0103】
符号310は人体の指紋の山に相当し、図9の容量検出電極298と誘電体膜299を挟んで対向する接地電極310が形成されている。ここで、電源電圧Vddは共通電源線242より供給される。符号Cは、信号増幅用TFT246のトランジスタ容量であり、符号Cは検出電極300と接地電極(指)310との間の容量である。
【0104】
ここで、信号増幅用TFT246のゲート電極長をL(μm)、ゲート電極幅をW(μm)、ゲート絶縁膜の厚みをtox(μm)、ゲート絶縁膜の比誘電率をεox、真空の誘電率をεoとする。このとき、トランジスタ容量Cは、次のようになる。
=εo・εox・L・W/tox
また、容量検出電極298の面積S(μm)、容量検出誘電体膜299の厚みをtd(μm)、容量検出誘電体膜の比誘電率をεdとする。このとき、容量Cは、次のようになる。
【0105】
=εo・εd・S/td
図10の等価回路において、信号増幅用TFT246のゲートに印加される電圧VGTは、(1)式で表される。
【0106】
GT=Vdd/(1+C/C) ・・・(1)
容量Cをトランジスタ容量Cよりも充分に大きく設定しておけば(例えばC>10×C)、(1)式の分母は無限大となり、(2)式のように近似される。
【0107】
GT≒0 ・・・(2)
この結果、信号増幅用TFT246は、そのゲートにほとんど電圧がかからないためオフ状態となる。よって、信号増幅用TFT246のソース−ドレイン間に流れる電流Iは極めて小さくなる。この電流Iを測定することで、測定箇所が指紋パターンの山(凸部)であることが判定できる。
【0108】
(2)指紋の谷(凹部)が容量検出誘電体膜299に対向する場合
図11に、この場合の静電容量検出素子244の等価回路を示す。
【0109】
符号312が人体の指紋の谷に相当する。この場合は、図10に示す容量Cに加えて、誘電体膜299と指紋の谷との間に、空気を誘電体とする新たな容量Cが形成される。
【0110】
図11の等価回路において、信号増幅用TFT246のゲートに印加される電圧VGVは、(3)式で表される。
【0111】
GV=Vdd/{[1+(1/C)]×1/[(1/C)+(1/C)]} ・・・(3)
容量Cをトランジスタ容量Cよりも充分に大きく設定しておけば(例えばC>10×C)、(3)式は、(4)式のように近似される。
【0112】
GV≒Vdd/[1+(C/C)] ・・・(4)
さらに、トランジスタ容量Cを、指紋の谷により形成される容量Cよりも充分に大きくしておけば(例えばC>10×C)、(4)式は、(5)式のように近似される。
【0113】
GV≒Vdd ・・・(5)
この結果、信号増幅用TFT246は、そのゲートに電源電圧Vddがかかるためオン状態となる。よって、信号増幅用TFT246のソース−ドレイン間に流れる電流Iは極めて大きくなる。この電流Iを測定することで、測定箇所が指紋パターンの谷(凹部)であることが判定できる。
【0114】
このように、図8に示す可変容量Cは、指紋の山が容量検出誘電体膜299に接触した時は容量Cとなり、指紋の谷が容量検出誘電体膜299に対向としたときは容量Cと容量Cとの和となり、指紋の凹凸にしたがって容量が変化する。この指紋の凹凸に従った容量変化に基づく電流を検出することで、指紋の山または谷を検出できる。
【0115】
以上の動作を、図12(A)に示すように配列されたM×N個((1,1)〜(M,N))の静電容量検出素子244にて時分割で実施することで、指紋パターンを検出することが可能となる。より具体的には図12(B)に示すように、(1,1)に位置する静電容量検出素子から(1,N)に位置する静電容量検出素子の順に第1行の指紋の凹凸を検出した後、次に(2,1)に位置する静電容量検出素子から(2,N)に位置する静電容量検出素子の順に第2行の指紋の凹凸を検出するといったように、(M,N)に位置する静電容量検出素子まで順次各ピクセルごとに指紋の凹凸を検出していく。その結果、例えば図2(A)、(B)に示すような指紋画像を得ることができる。
【0116】
ここで、電源電圧Vddに正電源を用いる場合には、ゲート電圧がゼロ近傍でドレイン電流が流れないエンハンスメント型n型トランジスタにて、信号増幅用TFT246を形成すればよい。C>10×Cを満たす場合には、信号増幅用TFT246の伝達特性におけるドレイン電流が最小値となるゲート電圧(最小ゲート電圧)をVminとしたとき、0<Vmin<0.1×Vddを満たせばよい。
【0117】
電源電圧Vddに負電源を用いる場合には、ゲート電圧がゼロ近傍でドレイン電流が流れないエンハンスメント型p型トランジスタにて、信号増幅用TFT246を形成すればよい。C>10×Cを満たす場合には、信号増幅用TFT246の伝達特性におけるドレイン電流が最小値となるゲート電圧(最小ゲート電圧)をVminとしたとき、0.1×Vdd<Vmin<0を満たせばよい。
【0118】
情報装置100では、このような構成の指紋センサ232が周期的に指紋の検出を行い、指紋画像を取り込むことができる。一例として、指紋センサ232は、以下のような仕様を有する。
(a)指紋センサのサイズ:20mm×20mm
(b)解像度:386dpi(304行×304行)
(c)指紋画像のサンプリングタイム:36.97ms
(d)フレーム周波数:27.05Hz
(e)水平走査期間:121.6μs
(f)水平走査周波数:8.225kHz
(g)1画素当たりの選択期間:400ns
2.2 動作例
以下では、フローチャートを用いて情報装置100の全体の動作例を説明しながら、情報装置100の各部の動作について説明する。
【0119】
2.2.1 認証処理
図13に、情報装置100の認証フローの一例を示す。
【0120】
情報装置100のCPU210は、ROM212に格納されたプログラムにしたがって、以下の認証処理を行う。
【0121】
まず情報装置100の起動スイッチ234に電源が投入されると、リセット信号がアクティブとなりROM212及び不揮発性メモリ216を除く各部が初期化される。
【0122】
リセット信号の解除を検出すると(ステップS350:Y)、CPU210はセンサコントローラ228に指紋情報(広義には、個人情報)の採取を指示する(ステップS351)。ここでは、指紋画像の取り込み開始を指示することになる。センサコントローラ228は指紋センサ(個人情報採取部)232に所定の信号を発し、指紋情報を読み取る。図12(A)、(B)に示したようにピクセルごとに読み取られた指紋情報は、1枚の指紋画像となるようにセンサ用RAM230に蓄えられる。
【0123】
次に、CPU212は、ROM212より画像解析プログラム(ルーチン)を読み出し、センサ用RAM230に蓄えられた指紋画像を解析する(ステップS352)。これにより、指紋画像の特徴点が抽出され、これら特徴点の指紋センサ上での座標が定まる。
【0124】
指紋画像の特徴点は、図2(A)、(B)に示したように分岐点及び端点を用いる。特徴点の抽出は、センサ用RAM230に蓄積された1枚の指紋画像のノイズを除去した後、稜線(山、凸部)を細く明瞭な曲線とする画像処理を行う。その際、本来つながっているべき稜線が切断されている場合には補完してつなげる処理を行う。その上で、指紋画像の分岐点と端点とを抽出する。
【0125】
分岐点と端点とが抽出されると、指紋センサ232の各電極行列上での座標を特定する。ここで、時刻tで取り込まれた指紋画像においてk(kは整数)個の特徴点が抽出されたものとすると、ベクトルrt,1〜rt,kまでの座標として次の(6)式のように定めることができる。
【0126】
【数1】
Figure 0004522043
【0127】
ここで、xt,α、yt,αは、指紋センサ上の互いに直交するXY軸により規定される座標である。
【0128】
例えばβ個目の特徴点のベクトルrt,βが、指紋センサ行列上の(i,j)の位置に存在する場合、xt,β=i、yt,β=jとなり、次の(7)式のように、指紋センサ232により指紋画像を取り込むための座標空間での絶対位置を表すことができる。
【0129】
【数2】
Figure 0004522043
【0130】
このようにして、抽出された特徴点の位置(座標)などの特徴点情報を含む指紋画像解析結果は、DRAM214に蓄えられる。
【0131】
図13のステップS352において、取り込まれた指紋画像の解析が終了すると、CPU210は、デコーダ220に個人認証情報(広義には登録情報)を不揮発性メモリ216から取り出すように指示する(ステップS353)。不揮発性メモリ216には、予め登録された個人認証情報(指紋の特徴点情報。広義には登録情報)が暗号化されて格納されている。デコーダ220は、不揮発性メモリ216から読み出された個人認証情報を解読してCPU210に提供する。
【0132】
CPU210は、デコーダ220から提供された個人認証情報と、DRAM214に蓄えられていた指紋画像とを比較照合する(ステップS354)。
【0133】
ステップS354において照合結果が不一致のとき(ステップS354:N)、CPU210は「認証できませんでした」といったような不一致結果を示す画像を作成し、VRAM224に蓄える(ステップS355)。
【0134】
続いて、CPU210は、ディスプレイコントローラ222に対し、VRAM224に蓄えられた画像を表示するように指示する(ステップS356)。ディスプレイコントローラ222は、ディスプレイ226に所定の信号を発し、VRAM224内の画像を表示する。
【0135】
一方、ステップS354において照合結果が一致したとき(ステップS354:Y)、CPU210はデコーダ220を介して不揮発性メモリ216から、認証された本人のカード情報(例えば銀行預金の残高など)を読み出し(ステップS357)、DRAM214に蓄える。或いは、CPU210は外部と情報を交換し、DRAM214に蓄える。
【0136】
次に、CPU210は、DRAM214内の情報の内で表示すべき情報を選別し、それに対応する画像を作成する(ステップS358)。作成された画像の情報は、VRAM224に蓄えられる。そして、CPU210は、ディスプレイコントローラ222に対し、VRAM224に蓄えられた画像を表示するように指示する(ステップS359)。ディスプレイコントローラ222は、ディスプレイ226に所定の信号を発し、VRAM224内の画像を表示する。
【0137】
2.2.2 照合方法
情報装置100では、処理負荷を軽減するため、指紋画像を認証する場合に指紋画像の特徴点を用いる。照合方法としては、例えば不揮発性メモリ216から読み出された個人認証情報として指紋の特徴点情報(特徴点の位置)と、取り込まれた指紋画像から抽出された特徴点の位置とを、互いにずらしながら各点の位置が一致するかどうかを繰り返し検査して特徴点の配置(分布)により照合する方法がある。
【0138】
また特徴点ごとに数値化した情報を持たせておくようにすることも可能である。この場合、指紋の特徴点ごとに、数値が一致するか否かを判別するだけでよいので、繰り返し照合を行う処理負荷をより軽減することができるようになる。
【0139】
このような指紋の特徴点に対して付加される数値化した情報としては、他の特徴点との位置関係に基づいて求められる数値がある。以下では、各特徴点の結線関係を数値化した場合と、各特徴点を結ぶ線分と指紋画像の稜線との関係を数値化した場合について説明する。
【0140】
2.2.2.1 結線関係を数値化する方法
この方法では、特徴点ごとに、最も近い他の特徴点と、その次に近い他の特徴点との間をそれぞれ直線で結ぶ。そうすると、各特徴点には、複数個の線分が引かれた状態となるので、特徴点ごとに線分の長さと角度を数値情報として持たせることができる。したがって、同様にして予め特徴点ごとに数値情報を有する登録された登録情報と照合する場合、特徴点ごとに数値の比較のみを行えばよいので、複雑で、かつ厳密さが必要とされる照合処理を少ない処理負荷で行うことができる。
【0141】
図14に、指紋画像の特徴点の結線例を示す。
【0142】
ここでは、例として分岐点を特徴点としている。このように特徴点ごとに複数個の線分が引かれた状態となる。例えば特徴点Pに着目すれば、特徴点Pから最も近い他の特徴点は特徴点P´であり、その次に近い他の特徴点は特徴点P´´である。また特徴点P´´´から最も近い特徴点は特徴点P´であり、その次に近い他の特徴点は特徴点Pである。したがって、特徴点Pには、特徴点Pを起点とした3つの線分、すなわち特徴点P及び特徴点P´を結ぶ線分と、特徴点P及び特徴点P´´とを結ぶ線分と、特徴点P及び特徴点P´´´とを結ぶ線分とが関連付けられる。これら3つの線分から選ばれた2つの線分のなす角度と各線分長とを含む数値情報を各点に付加することになる。
【0143】
こうして各特徴点にはN(Nは2以上の整数)本の結線が引かれ、それに対応してN個の線分長情報が与えられる。同時に、個の角度情報が定められる。例えば図15(A)では、特徴点Pを起点に3本の結線が引かれ、3個の線分長情報及び(=3)個の角度情報とが特徴点Pに与えられている。3本の線分をL12、L13、L14とし、線分L1iと線分L1jとがなす角度をθ1ijと記すと、照合や比較に用いる指紋情報として特徴点Pには(L12,L13,L14,θ123,θ142,θ143)が与えられる。このようにして各特徴点には固有の数値群が割り振られる(図15(B))。
【0144】
また図16に示すように、2つの線分の内積値IPを特徴点に対応付けた情報として持たせるようにしてもよい。N本の線分が引かれている特徴点には、個の内積値IPが与えられる。ここで内積値IPは、図15(A)に示す場合において、3個のIP1ij(=L1i・Lij・cosθ1ij)である。
【0145】
こうして各特徴点とその特徴点固有の数値情報が付与される。指紋にk個の特徴点があれば、対応してk個の数値情報が得られる。指紋を照合したり、或いは比較する場合、こうした一群の数値情報が、所定の誤差範囲で一致しているか否かを検証し、その一致の割合をもって個人認証や指位置比較を行う。例えば特徴点に線分長情報と角度情報とが与えられる場合、図15(C)に示すように、基準情報(照合時の登録情報、又は比較時の前フレームにおける特徴点情報)内に固有数値情報(Li1,Li2,Li3,θi12,θi13,θi23)により特徴付けられる特徴点Pが認められ、採取情報(最新フレームで得られた特徴点情報)内に固有数値情報(Lj1,Lj2,Lj3,θj12,θj13,θj23)により特徴付けられる特徴点Pが認められるものとする。これら数値情報内で少なくとも2つの線分長情報と、それらの線分の指す角度とが特徴点PとPとで一致したとき、特徴点P、Pは同一の特徴点とみなすことができる。指紋認証を行う際には、少なくとも4点以上の特徴点が登録情報内の特徴点と一致すべきである。また位置比較を行う際には前フレームにおける特徴点と最新フレームにおける特徴点とで2点以上(理想的には3点以上)一致すべきである。
【0146】
なお、特徴点であれば、分岐点や端点の区別なく結線してもよいが、分岐点及び端点を選択して結線してもよい。或いは、分岐点同士、又は端点同士を結線してもよい。このように特徴点同士の結線条件を考慮することで、より厳密な照合を行うことができる。
【0147】
2.2.2.2 稜線との関係を数値化する方法
この方法では、特徴点同士を直線で結ぶ。そうすると、各特徴点同士を結ぶ線分は、指紋画像に示される指紋の稜線を横切ることになるため、特徴点に関連付けられた線分が稜線を横切る回数を数値情報として持たせることができる。この場合、同様にして予め特徴点ごとに数値情報を有する登録された登録情報と照合する場合、特徴点同士を結ぶ線分ごとに数値の比較のみを行えばよいので、複雑で、かつ厳密さが必要とされる照合処理を少ない処理負荷で行うことができる。
【0148】
図17(A)に、指紋画像の特徴点同士の結線例を示す。
【0149】
このように特徴点同士を結ぶ線分が引かれた状態となる。例えば特徴点Pと、他の特徴点P´、P´´とを結ぶ線分が設けられる。したがって、特徴点Pと特徴点P´とを結ぶ線分LLは指紋の稜線を横切らないので「0」、特徴点Pと特徴点P´´とを結ぶ線分LLは指紋の稜線を4回横切るので「4」という数値情報(稜線情報)が、特徴点Pに関連付けられた線分LL、LLに対応付けられる。
【0150】
こうすることで、例えば図17(B)に示すように、特徴点ごとに、他の特徴点との間に引かれる線分LLに対応付けて指紋の稜線を横切る数の組を有する稜線情報を設けることができる。すなわち、特徴点P、P´については、2本の線分について指紋の稜線を横切る回数の組み合わせを稜線情報として付与される。また特徴点P´´については、4本の線分について指紋の稜線を横切る回数の組み合わせを稜線情報として付与される。このような稜線情報を付与することによって、特徴点同士を、各特徴点に対応して設けられた稜線情報に含まれる指紋の稜線の横切る回数の組を用いて比較するだけで済むので、照合処理を少ない処理負荷で行うことができる。
【0151】
2.2.3 表示制御処理
続いて、図13に示す認証処理後に行われる表示制御処理の具体例について説明する。
【0152】
図18に、情報装置100の表示制御処理フローの一例を示す。
【0153】
情報装置100のCPU210は、図13に示す認証処理により取り込んだ指紋画像が登録された本人のものであると判断された場合に、ROM212に格納されたプログラムにしたがって、以下の表示制御処理を行う。
【0154】
CPU210は、センサコントローラ228に指紋情報の採取を指示する(ステップS370)。ここでは、指紋画像の取り込み開始を指示することになる。センサコントローラ228は指紋センサ(個人情報採取部)232に所定の信号を発し、指紋情報を読み取る。図12(A)、(B)に示したようにピクセルごとに読み取られた指紋情報は、1枚の指紋画像となるようにセンサ用RAM230に蓄えられる。
【0155】
なお、指紋センサ232が所与のフレーム周波数で繰り返し指紋画像の取り込みを行う場合において図13に示す認証処理が1フレーム周期で完了するとき、ステップS370で取り込まれる指紋画像(例えばフレームf)は、図13のステップS351で取り込まれる指紋画像の次のフレーム(例えばフレーム(f+1))のものである。
【0156】
次に、CPU212は、ROM212より画像解析プログラム(ルーチン)を読み出し、センサ用RAM230に蓄えられた指紋画像を解析する(ステップS371)。これにより、指紋画像の特徴点が抽出され、これら特徴点の指紋センサ上での座標が定まる。指紋画像の特徴点は、上述したように分岐点及び端点を用い、抽出された特徴点の位置(座標)などの特徴点情報を含む指紋画像解析結果は、DRAM214に蓄えられる。
【0157】
次に、CPU210は、新たな指紋画像解析結果と、古い指紋画像解析結果とを比較して指紋センサ上での指の動きを定める(ステップS372)。ここで、新たな指紋画像解析結果とは、ステップS371で得られた表示制御用指紋画像(第2の指紋画像)の解析結果である。古い指紋画像解析結果とは、図13に示す認証処理のステップS351で得られた照合用指紋画像(第1の指紋画像)の解析結果である。
【0158】
より具体的には、まず時刻t1に取り込まれた照合用指紋画像からk個の特徴点が得られ、(8)式のように表される。
【0159】
【数3】
Figure 0004522043
【0160】
また時刻t2に取り込まれた表示制御用指紋画像からm(mは整数)個の特徴点が得られ、(9)式のように表される。
【0161】
【数4】
Figure 0004522043
【0162】
次に、ベクトルrt1,αに対して平行移動変換ベクトルdと回転変換Sとを施して、(10)式のように、ベクトルr´t1,αを得る。
【0163】
【数5】
Figure 0004522043
【0164】
ここで、平行移動変換ベクトルdは、(11)式のように表される。
【0165】
【数6】
Figure 0004522043
【0166】
また、回転変換Sは、(12)式のように表される。
【0167】
【数7】
Figure 0004522043
【0168】
そして、得られたベクトルr´t1,α((10)式)と、ベクトルrt2,β((9)式)とを比較して、少なくとも例えば3点で一致するまで、x、y、θの値を変えて変換作業を繰り返す。この変換作業を所定の回数繰り返しても、ベクトルr´t1,αと、ベクトルrt2,βとが一致しない場合に、当該指紋画像が本人のものではないと判断する。
【0169】
なお図13におけるステップS354の照合処理と、図18におけるステップS372の比較処理とは、指紋画像の特徴点を用いて行う点で共通する。照合処理は、登録情報と照合用指紋画像との比較を行うものである。比較処理は、照合用指紋画像と表示制御用指紋画像との比較を行うものである。照合処理は、登録された本人のものであるか否かを認証するものであるため、比較処理より厳密に行うことが望ましい。そのため、照合処理では、登録された特徴点から少なくとも4点以上の特徴点が一致することを条件としたり、複数フレームにわたって取り込んだ指紋画像を用いて登録情報と照合を行ったり、或いは頻繁に(例えば各フレーム又は数フレーム間隔)で照合を行ったりすることが望ましい。一方、比較処理では、前フレームと現フレームの指紋画像の比較を行うだけであるため、特徴点のうち最小では2点が一致したときにその移動距離、移動方向、移動速度及び回転角度を求めるようにすることが可能である。
【0170】
図19(A)、(B)に、あるフレームfにおける指紋画像と、その次のフレームf+1における指紋画像とを示す。
【0171】
それぞれの指紋画像の特徴点を、黒丸で示している。上述の変換作業を繰り返した結果、フレームfにおける例えば特徴点Pf,1〜Pf,3と、フレーム(f+1)における特徴点Pf+1,1〜Pf+1,3との対応付けができると、移動変換ベクトルd及び回転変換Sを求めることができる。すなわち、移動距離、移動方向、回転角度、さらには移動速度を特定することができる。
【0172】
図18において、ステップS372で指の動きを特定できれば、CPU210は、指の動きに応じた新たな画像をDRAM214に蓄えられた情報から作成し(ステップS373)、新たな画像情報をVRAM224に蓄える。すなわち、ステップS372で平行移動変換ベクトルdと、回転変換Sとが定まるので、指紋センサ232上での平行移動距離|d|の割合に比例させて表示空間での表示領域を移動させたり、表示領域を固定して表示空間自体を移動させた画像を生成することができる。なお、回転変換Sについても同様に表示空間に対して施せばよい。
【0173】
そして、CPU210は、ディスプレイコントローラ222に対し、VRAM224に蓄えられた画像を表示するように指示する(ステップS374)。ディスプレイコントローラ222は、ディスプレイ226に所定の信号を発し、VRAM224内の画像を表示する。
【0174】
終了するときは(ステップS375:Y)、一連の処理を終了し(エンド)、終了しないときは(ステップS375:N)、ステップS370に戻る。
【0175】
なお、カード使用などで新たな情報(例えば新たな銀行預金残高など)を長期間保存する必要が生じた場合、CPU210はこれら新情報をエンコーダ218に送る。エンコーダ218は、入力された新情報を暗号化し、不揮発性メモリ216に格納することになる。
【0176】
図20に、表示空間及び表示領域の一例を模式的に示す。
【0177】
図20に示すように表示空間400の任意の領域をディスプレイ226の表示領域として設定できる場合、表示空間400上を表示領域410を移動させたり、或いは表示領域410を固定したまま表示空間400自体を移動させる表示制御を行うことができる。
【0178】
いま、フレームfにおける表示領域410が図21に示す位置に設定されているものとする。この時点で抽出された指紋画像の特徴点と、次のフレーム(f+1)の指紋画像において抽出された指紋画像の特徴点とを比較した結果、求められた移動変換ベクトルd及び回転変換Sを用いて変化させた画像は、図22に示すようになるものとする。
【0179】
これは、例えば指紋センサ232上で、指が下に動き、時計回りに回転した場合に、表示領域410も固定された表示空間400に対して下に動き、時計回りに回転した場合の画像を示している(順方向)。或いは、指紋センサ上で、指が上に動き、反時計回りに回転した場合に、表示領域を固定した状態で指が表示空間400を引っ張るように表示空間400自体が固定された表示領域に対して、上に動いて反時計回りに回転した画像を示している(逆方向)。
【0180】
2.2.4 移動距離等の算出例
図18に示すステップS373で、指紋センサ上の指の動きに対応させて変化させた画像の情報は、フレームfにおける表示空間に対して、例えば次のような操作を施して生成される。
【0181】
以下では、指紋センサ232のフレーム周波数をfFP[Hz]、ディスプレイ226のフレーム周波数をfDIS[Hz]としている。
【0182】
時刻t1のフレームにおいて取り込まれた指紋画像と、次のフレーム(t2=t1+1/fFP)において取り込まれた指紋画像との間の平行移動ベクトルdと、回転変換S(θ)は、次のように求めることができる。
【0183】
まず、平行移動速度ベクトルvは、(13)式のようになる
【0184】
【数8】
Figure 0004522043
【0185】
また回転速度νは、(14)式のように表すことができる。
【0186】
ν=fFP・θ ・・・(14)
ここでスクロール移動係数をksd(ksd=1のとき、指の動きとスクロール速度とが同一、又は指の動きとポインタの移動速度とが同一)、回転速度係数をksr(ksr=1のとき、指の回転速度とスクロール回転角度とが一致、又は指の回転速度とポインタの回転速度とが一致)として、表示空間上における表示領域のスクロール量、或いはポインタの移動量を定める。
【0187】
フレームfから次のフレーム(f+1)の間の平行移動ベクトルddisは、(15)式のように求めることができる。
【0188】
【数9】
Figure 0004522043
【0189】
また、回転角度θdisは、(16)式のように求めることができる。
【0190】
【数10】
Figure 0004522043
【0191】
これにより、回転変換Sdis(θdis)は、(17)式のように求めることができる。
【0192】
【数11】
Figure 0004522043
【0193】
したがって、フレームfにおけるベクトルrdisに対して、次のような計算を行うことで、フレーム(f+1)の表示すべき表示領域を特定することができる。
【0194】
【数12】
Figure 0004522043
【0195】
なおポインタも同様にして、移動後のポインタの位置を求めることができる。ポインタを移動させる場合、操作者にとって順方向であることが望ましい。
【0196】
スクロール移動係数ksdや回転速度係数ksrは、0.5から2の間が好ましい(0.5<ksd<2、0.5<ksr<2)。こうすると、指の動きに、表示画面の動きがほぼ同期するので、情報装置(情報機器)の取り扱い(操作、制御)が快適となる。
【0197】
3.周波数切り替え
ところで情報装置100が適用されるICカード等は携帯型であるため、低消費電力であることが必要とされる。そのため、指紋センサ232の使用方法に着目して、指紋センサフレーム周波数(取り込み周波数)を可変にすることで低消費電力化を図ることができる。
【0198】
図23に、指紋センサのフレーム周波数の制御処理の一例を示す。
【0199】
ここでは、指紋認証後にスクロール制御を行う場合について説明する。
【0200】
まず、指紋センサ232では、低速モードに設定される(ステップS450)。ここで低速モードは、指紋センサフレーム周波数が例えば0.3Hz〜3Hzで指紋画像を取り込むモードである。指紋センサの指の動きに追従する必要がないため高速で行う必要がなく、むしろ低速で行って無駄な電力消費を削減することが望ましいからである。
【0201】
そして、低速モードで指紋の採集が行われると(ステップS451)、指紋画像の有無が判別される(ステップS452)。
【0202】
ここで指紋画像がないと判断されたときには(ステップS452:N)、指紋センサに指が接触していないものとして再びステップS451に戻って指紋の採取を行う。
【0203】
一方、ステップS452で、指紋画像があると判断されたときには(ステップS452:Y)、上述したように指紋画像の特徴点を抽出し、抽出した特徴点の位置を記憶しておく(ステップS453)。
【0204】
続いて、指紋センサ232は高速モードに設定される(ステップS454)。ここで高速モードは、指紋センサフレーム周波数が例えば10Hz〜100Hzで指紋画像を取り込むモードである。指紋センサの指の動きに追従する必要があるため、ある程度高速で取り込む必要があるが、消費電力の観点から追従可能な最低限の周波数で動作することが望ましい。理想としては20Hz〜40Hzである。
【0205】
そして、高速モードで指紋の採集が行われると(ステップS455)、指紋画像の有無が判別される(ステップS456)。
【0206】
ここで指紋画像がないと判断されたときには(ステップS456:N)、指紋センサに指が接触していないものとして、スクロール制御を終了し(ステップS457)、一連の処理を終了する(エンド)。
【0207】
一方、ステップS456で、指紋画像があると判断されたときには(ステップS456:Y)、上述したように指紋画像の特徴点を抽出し(ステップS458)、ステップS453で記憶した低速モードで採取した指紋の特徴点と比較する(ステップS459)。
【0208】
そして、上述したように移動距離、移動方向、移動速度や回転角度等に応じてスクロール制御を行ってディスプレイ226に表示される画像を変化させる(ステップS460)。
【0209】
続いて、移動前の特徴点の位置を、ステップS458で抽出した移動後の特徴点の位置で更新し(ステップS461)、ステップS455に戻り、次に指紋センサ232で採取される指紋の動きに対応したスクロール制御を繰り返す。
【0210】
このように指紋センサ232の使用方法に着目し、必要なときのみ高速化を図ることで無駄な電力消費を削減することができる。ここでは照合の処理を省略して図示したが、少なくとも照合に用いられる指紋画像(第1の指紋画像)を取り込む際のフレーム周波数は、その後に表示制御用に用いられる指紋画像(第2野指紋画像)を取り込む際のフレーム周波数より低いことが望ましい。
【0211】
また指紋センサ232が周期的に指紋画像を取り込む場合には、必要なときのみ動作させることが望ましい。
【0212】
図24に、ICカードに適用される情報装置100の指紋センサ232で認証を行う操作者の指500を示している。
【0213】
指紋センサ232は、図9に示すように、その検出面に容量検出誘電体膜299が形成されている。したがって、操作者の指が容量検出誘電体膜299に接触しているか否かを検出できれば、その検出結果に応じて周期的に走査を繰り返す指紋センサ232の動作を停止させるか、その動作周波数を低くすることができる。
【0214】
図25に、検出面に操作者の指が接しているか否かに応じて指紋センサの周波数制御の処理の一例を示す。
【0215】
操作者の指が容量検出誘電体膜299に接触しているとき(ステップS510:Y)、上述の高速モードに設定し(ステップS511)、フレーム周波数を高くした状態で指紋センサ232により指紋画像を取り込む(ステップS512)。
【0216】
一方、操作者の指が容量検出誘電体膜299に接触していないとき(ステップS510:N)、上述の低速モードに設定し(ステップS513)、フレーム周波数を低くして、無駄な電力消費を回避する。
【0217】
高速モードで指紋採取が行われた後、又は低速モードに設定された後は、終了でない場合には(ステップS514:N)、ステップS510に戻る。
【0218】
このように必要なときの指紋センサを高い周波数で動作させるので、無駄な電力消費を削減することができる。なお図25では、低速モードに設定しているが、いわゆるスタンバイモードとして必要な部分のみを動作し、指紋センサの周波数を停止させることも可能である。
【0219】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0220】
また上述した実施形態では、指の動きにより表示制御を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、指が特定の方向(例えば、X軸方向、Y軸方向に動くとか、これら軸方向の軸の時計回りに90度回転する等)に動かした場合に、その指の動きを指紋画像として取り込み、該指紋画像の変化(例えば指紋画像の特徴点の位置の変化)に応じて情報装置の機能を変化させるようにすることも可能である。例えば情報装置の動作モードを変更させたり、或いは所与の機能を停止させたり、スイッチオフを行ったりしても良い。また、例えば情報装置がICカードとして、クレジットカードその他のカードの機能を複数有する場合に、指の動きに応じて各カードの機能を切り替え可能に構成することも可能である。また、例えば録音・再生デバイスが複数の機能を有する場合に、再生機能、早送り機能、巻き戻し機能などの機能を切り替えるように構成することも可能である。
【0221】
また図1又は図4において、画像生成部40及び表示部50を含まなくてもよい。この場合、比較部30、130に基づく比較結果を操作情報として制御される情報装置を提供することも可能である。
【0222】
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 情報装置の構成の一例を示す構成概要図。
【図2】 図2(A)は、指紋の特徴点である分岐点の一例の説明図。図2(B)は、指紋の特徴点である端点の一例の説明図。
【図3】 図3(A)は、画像のスクロールを示す模式図。図3(B)は、ポインタの移動を示す模式図。
【図4】 操作者の認証を行う情報装置の構成の一例の構成概要図。
【図5】 情報装置の動作フローの一例の前半部を示すフロー図。
【図6】 情報装置の動作フローの一例の後半部を示すフロー図。
【図7】 情報装置の詳細な構成の一例を示すブロック図。
【図8】 指紋センサの構成の一例を示す構成図。
【図9】 指紋センサの静電容量検出素子の断面図。
【図10】 指紋センサの誘電体膜に指紋の山を接触させたときの静電容量検出素子の等価回路図。
【図11】 指紋センサの誘電体膜に指紋の谷を接触させたときの静電容量検出素子の等価回路図。
【図12】 図12(A)は、指紋センサで配列された静電容量検出素子の説明図。図12(B)は、各静電容量検出素子で検出された指紋の凹凸を1枚の指紋画像にするための手順の説明図。
【図13】 情報装置の認証フローの一例を示すフロー図。
【図14】 指紋画像の特徴点の結線例を示す説明図。
【図15】 図15(A)は特徴点を起点に設けられた2つの線分を示す図。図15(B)は2つの線分の長さと2つの線分のなす角度とを特徴点に対応付けた例を示す図。図15(C)は基本情報と採取情報とを示す図。
【図16】 2つの線分の内積値を特徴点に対応付けた例を示す図。
【図17】 図17(A)は指紋画像の特徴点同士の結線例を示す図。図17(B)は稜線情報の例を示す図。
【図18】 情報装置の表示制御フローの一例をフロー図。
【図19】 図19(A)、(B)は、フレームfにおける指紋画像と、その次にフレームf+1における指紋画像を示す図。
【図20】 表示空間及び表示領域の一例を示す模式図。
【図21】 スクロール制御される前の表示領域の一例を示す図。
【図22】 スクロール制御された後の表示領域の一例を示す図。
【図23】 指紋センサのフレーム周波数の制御処理の一例を示すフロー図。
【図24】 ICカードに適用される情報装置の指紋センサで認証を行う操作者の指を模式的に示す図。
【図25】 検出面に操作者の指が接しているか否かに応じて指紋センサの周波数制御の処理の一例を示すフロー図。
【符号の説明】
10、100 情報装置、20 指紋画像取込部、30、130 比較部、40画像生成部、50 表示部、60、140 特徴点抽出部、110 照合部、120 登録情報、200 バス、210 CPU、212 ROM、214 DRAM、216 不揮発性メモリ、218 エンコーダ、220 デコーダ、222 ディスプレイコントローラ、224 VRAM、226 ディスプレイ、228 センサコントローラ、230 センサ用RAM、232 指紋センサ、234 起動スイッチ、240 電源線、242 共通電源線、242 出力線、244 静電容量検出素子、246 信号増幅素子(信号増幅MIS型薄膜半導体装置)、248 信号検出素子、250 電源用パスゲート、252 共通電源線、260 電源選択回路、262 電源用シフトレジスタ、264 電源選択用出力線、270 出力信号用パスゲート、272 共通出力線、280出力信号選択回路、282 出力信号用シフトレジスタ、284 出力選択用出力線、290 絶縁層、291 半導体膜、291A ソース領域、291Bドレイン領域、291C チャネル領域、292 ゲート絶縁膜、293 ゲート電極、294 第一層間絶縁膜、295 第一配線層、296 第二層間絶縁膜、297 第二配線層、298 容量検出電極、299 容量検出誘電体膜

Claims (19)

  1. 指紋画像を取り込む指紋画像取込部と、
    前記指紋画像取込部によって取り込まれた第1の指紋画像と、前記第1の指紋画像が取り込まれた後所与の時間を置いて前記指紋画像取り込み部によって取り込まれた第2の指紋画像とを比較する比較部と、
    前記第1及び第2の指紋画像の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    前記比較部の比較結果に基づいて変化する画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部によって生成された画像を表示する表示部と、
    を含み、
    前記比較部は、
    前記第1及び第2の指紋画像の特徴点の位置を比較し、該特徴点の平行移動変換ベクトルと回転角度から定まる回転変換とを求め、
    前記画像生成部は、
    前記第1及び第2の指紋画像において、前記平行移動変換ベクトル、前記第2の指紋画像を取り込むときの周波数及びスクロール移動係数を乗算したものを画面表示のフレーム周波数で除算して得られる1フレーム間の平行移動変換ベクトルと、前記回転変換、前記第2の指紋画像を取り込むときの周波数及び回転速度係数を乗算したものを画面表示のフレーム周波数で除算して得られる1フレーム間の回転角度から定まる1フレーム間の回転変換とを用いて画像を生成し、
    前記スクロール移動係数は、0.5から2の間であり、
    前記回転速度係数は、0.5から2の間であることを特徴とする情報装置。
  2. 請求項1おいて、
    予め登録された登録情報と、前記第1の指紋画像とを照合する照合部を含み、
    前記比較部は、
    前記照合部によって前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであると判断された場合に、前記第1及び第2の指紋画像を比較することを特徴とする情報装置。
  3. 請求項において、
    前記照合部は、
    前記第1の指紋画像の特徴点を用いて、前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであるか否かを判断することを特徴とする情報装置。
  4. 請求項1おいて、
    予め登録された登録情報と、前記第1の指紋画像とを照合する照合部と、
    を含み、
    前記比較部は、
    前記照合部によって前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであると判断された場合に、前記第1及び第2の指紋画像を比較し、
    前記登録情報は、
    指紋画像の特徴点に対応して、当該特徴点と最も近い他の特徴点及びその次に近い他の特徴点を結ぶ2つの線分の長さと、該2つの線分のなす角度とを含む情報を有し、
    前記照合部は、
    前記登録情報と、前記第1の指紋画像の特徴点に最も近い他の特徴点及びその次に近い他の特徴点を結ぶ2つの線分の長さと、該2つの線分のなす角度とに基づいて照合することを特徴とする情報装置。
  5. 請求項1おいて、
    予め登録された登録情報と、前記第1の指紋画像とを照合する照合部と、
    を含み、
    前記比較部は、
    前記照合部によって前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであると判断された場合に、前記第1及び第2の指紋画像を比較し、
    前記登録情報は、
    指紋画像の特徴点同士を結んだ線分が、該指紋画像のうち指紋の山又は谷に対応する部分を横切った回数を含む情報を有し、
    前記照合部は、
    前記登録情報と、前記第1の指紋画像の特徴点同士を結んだ線分が前記第1の指紋画像のうち指紋の山又は谷に対応する部分を横切った回数とに基づいて照合することを特徴とする情報装置。
  6. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記特徴点は、
    指紋の山に対応する稜線の分岐点及び端点のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする情報装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記指紋画像取込部は、
    周期的に指紋画像の取り込みを行う場合に、少なくとも前記第1の指紋画像を取り込むときの周波数は、前記第2の指紋画像を取り込むときの周波数より低く、
    前記第1の指紋画像は、予め登録された登録情報との照合に用いられることを特徴とする情報装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記指紋画像取込部は、
    指紋画像を取り込むための検出面を有し、
    該検出面に取込対象の指が接触しているとき、第1の周波数で動作する高速モードに移行し、
    前記検出面に取込対象の指が接触していないとき、前記第1の周波数より低い第2の周波数で動作する低速モードに移行することを特徴とする情報装置。
  9. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記画像生成部は、
    前記比較部の比較結果に基づいてスクロール制御された画像を生成することを特徴とする情報装置。
  10. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記画像生成部は、
    前記比較部の比較結果に基づいてポインタを移動させた画像を生成することを特徴とする情報装置。
  11. 取り込んだ指紋画像を用いて表示部の表示制御を行う表示制御方法であって、
    第1の指紋画像を取り込んだ後所与の時間を置いて第2の指紋画像を取り込み、
    前記第1及び第2の指紋画像の特徴点を抽出し、
    前記第1及び第2の指紋画像の特徴点の位置を比較して、該特徴点の位置の平行移動変換ベクトルと回転角度から定まる回転変換とを求め、
    前記第1及び第2の指紋画像の比較結果において、前記平行移動変換ベクトル、前記第2の指紋画像を取り込むときの周波数及びスクロール移動係数を乗算したものを画面表示のフレーム周波数で除算して得られる1フレーム間の平行移動変換ベクトルと、前記回転変換、前記第2の指紋画像を取り込むときの周波数及び回転速度係数を乗算したものを画面表示のフレーム周波数で除算して得られる1フレーム間の回転角度から定まる1フレーム間の回転変換と基づいて表示画像を変化させ
    前記スクロール移動係数は、0.5から2の間であり、
    前記回転速度係数は、0.5から2の間であることを特徴とする表示制御方法。
  12. 請求項1において、
    予め登録された登録情報と前記第1の指紋画像とを照合し、
    前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであると判断された場合に、前記第1及び第2の指紋画像を比較することを特徴とする表示制御方法。
  13. 請求項1において、
    前記第1の指紋画像の特徴点を用いて、前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであるか否かを判断することを特徴とする表示制御方法。
  14. 請求項1において、
    予め登録された登録情報と、前記第1の指紋画像とを照合し、
    前記第1の指紋画像が前記登録情報に登録された本人のものであると判断された場合に、前記第1及び第2の指紋画像を比較し、
    前記登録情報は、
    指紋画像の特徴点に対応して、当該特徴点と最も近い他の特徴点及びその次に近い他の特徴点を結ぶ2つの線分の長さと、該2つの線分のなす角度とを含む情報を有し、
    前記登録情報と、前記第1の指紋画像の特徴点に最も近い他の特徴点及びその次に近い他の特徴点を結ぶ2つの線分の長さと、該2つの線分のなす角度とに基づいて照合することを特徴とする表示制御方法。
  15. 請求項1において、
    予め登録された登録情報と、前記第1の指紋画像とを照合し、
    前記登録情報は、
    指紋画像の特徴点同士を結んだ線分が、該指紋画像のうち指紋の山又は谷に対応する部分を横切った回数を含む情報を有し、
    前記登録情報と、前記第1の指紋画像の特徴点同士を結んだ線分が前記第1の指紋画像のうち指紋の山又は谷に対応する部分を横切った回数とに基づいて照合することを特徴とする表示制御方法。
  16. 請求項1乃至1のいずれかにおいて、
    前記特徴点は、
    指紋の山に対応する稜線の分岐点及び端点のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする表示制御方法。
  17. 請求項1乃至16のいずれかにおいて、
    指紋画像を取り込むための検出面に取込対象の指が接触しているとき、第1の周波数で動作する高速モードに移行し、前記検出面に取込対象の指が接触していないとき、前記第1の周波数より低い第2の周波数で動作する低速モードに移行することを特徴とする表示制御方法。
  18. 請求項1乃至17のいずれかにおいて、
    前記比較結果に基づいてスクロール制御された画像が生成されることを特徴とする表示制御方法。
  19. 請求項1乃至18のいずれかにおいて、
    前記比較結果に基づいてポインタを移動させた画像が生成されることを特徴とする表示制御方法。
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