JP4340553B2 - 生体情報照合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば指紋,掌紋,血管パターン,虹彩,顔画像等の生体情報(バイオメトリクス情報)による個人認証を行なうべく、予め登録された生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合する生体情報照合装置に関し、特に、パターンマッチング方式の画像照合を採用した生体情報照合装置に関する。
画像中から人物,顔などを抽出したり車等の特定物体を抽出する際や、指紋,掌紋,血管パターン,虹彩,顔画像等の生体情報による個人認証を行なうべく生体情報の照合を行なう際には、一般にパターンマッチングが広く用いられている。このパターンマッチングは、二次元画像データどうしの照合だけでなく、音声認識のごとき一次元の信号認識にも広く用いられている。
ここで、指紋画像の照合を行なう際のパターンマッチングの具体例について図を参照しながら説明する。図21(A)および図21(B)はそれぞれパターンマッチング対象の2つの指紋画像1,2を示すもので、図21(A)に示された指紋画像1と図21(B)に示された指紋画像2とのパターンマッチング手順について図22(A)〜図22(C)を参照しながら説明する。なお、これらの図中においては、2つの指紋画像1,2の重なり状態を分かりやすく示すため、指紋画像1を輪郭線のみで図示する。
パターンマッチングの基本は、2つの画像1,2を少しずつ、ずらしながら、これら2つの画像1,2の重なり度合いが最も高くなる位置(最も良く重なる位置)を探し、その重なり度合いを評価することである。
例えば、図21(A)に示す画像1を図21(B)に示す画像2に重ねあわせ、図22(A)や図22(B)に示すように、画像1をx方向あるいはy方向に徐々にずらし、図22(C)に示すように、2つの画像1,2の重なり度合いが最も高くなる位置を探す。そして、その位置での重なり度合いを評価することにより、2つの画像1,2の照合(2つの画像1,2が、一致しているか否か、即ち、同一生体から得られた指紋画像であるか否かの判断)が行なわれる。
2つの画像1,2の重なり度合いは、例えば、以下のような値として算出される。例えば、2つの画像1,2が重なり合った領域における各画素(重なり画素)について、画像1の画素値と画像2の画素値との積を算出し、重なり画素毎に算出された積の総和を、上記重なり度合いとして算出する。このように算出された重なり度合いの値は、2つの画像1,2が一致すればするほど大きくなる。従って、指紋や顔などの画像による認証を行なう際には、重なり度合いの値が、所定の閾値を超えた場合、両者の画像が一致したものと評価・判断する場合が多い。
パターンマッチングは上述のごとくアルゴリズムが非常に単純であるため、実装が簡単であるが、上述したように、2つの画像1,2の重なり度合いを評価するために2つの画像1,2の全ての画像情報を用いることになるので、照合演算量が多量となるとともに、登録データ量も極めて大きくなる。
そこで、例えば図23に示すように、パターンマッチング対象となる2つの指紋画像(一方は予め登録されている登録用指紋画像、他方は照合時に照合対象者によって入力された照合用指紋画像)の両方をそれぞれ所定のセル単位に分割し、セル分割された画像を用いてパターンマッチング方式の照合を行なう技術が提案されている。
この技術では、分割されたセル毎に、下記非特許文献1に開示されるようなデータセット、即ち指紋隆線の方向θ,ピッチλおよびオフセット量δ(図24(B)参照)を、セル基本情報として抽出している。ここで、図24(B)に示すごとく、指紋隆線の方向θは、各セル中における隆線の法線方向であり、ピッチλは、各セル中における隆線の間隔であり、オフセット量δは、各セルの基準点(例えば左下の頂点)から直近の隆線までの最短距離である。
なお、図23は指紋画像のセル分割例を示す図であり、図24(A)は指紋画像から分割して得られた一つのセルの例を示す図であり、図24(B)は図24(A)に示すセルから抽出・取得されるセル基本情報を説明するための図である。
登録用指紋画像を保存する際には、画像情報そのものに代え、上述のような3つのパラメータθ,λ,δから成るデータセット(セル基本情報)をセル毎に保存しておく。これにより、登録データ量を大幅に削減することが可能になる。
また、2つの指紋画像を照合する際には、照合用指紋画像からセル毎に抽出されたセル基本情報(照合データ)と、登録用指紋画像から抽出されて登録されているセル基本情報(登録データ)とを比較し、所定の一致条件を満たした場合に、両者の画像が一致したものと判断している。これにより、画像情報そのものを用いてパターンマッチングを行なう場合に比べ、照合演算量を大幅に削減することも可能になる。
ISO/IEC JTC 1/SC 37 N313 (2003-10-3; 2nd Working Draft Text for 19794-3, Biometric Data Interchange Formats-Part3: Finger Pattern Data)、[平成16年2月6日検索]、インターネット<URL: http://www.jtc1.org/navigation.asp?Mode=Browse&Area=Document&SubComm=ISO/IECJTC1SC00037&CommLevel=SC&SCCODE=SC+37>
しかしながら、上述した従来技術では、セル毎に抽出されたセル基本情報を画像情報に代えて保存や照合に用いることにより、登録データ量や照合演算量を大幅に削減することができるが、指紋特徴点(分岐点や端点)に関する情報が全く無視され、指紋の形状情報だけを用いて指紋画像のパターンマッチング(照合)が行なわれている。
このため、上述した従来技術では、指紋の特徴を最も明確に表すものであると考えられる特徴点に関する情報を、パターンマッチング(照合)に用いることができず、他人受入率を低減し難いという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、生体情報画像を分割して得られたセル毎に、セル基本情報(例えば指紋隆線の方向,ピッチ,オフセット量)とともに特徴点情報(例えば、特徴点の種別や数、あるいは、特徴点の有無情報)を抽出し、その特徴点情報を考慮した、パターンマッチング方式の照合を実行可能に構成することにより、画像情報そのものを用いた照合に比べて登録データ量や照合演算量を大幅に削減しながら、他人受入率をも大幅に低減できるようにすることを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の生体情報照合装置は、登録用生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合するものであって、前記登録用生体情報画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける前記登録用生体情報画像の方向情報を含むセル基本情報と前記各セルにおける前記登録用生体情報画像の特徴点情報を含むセル特徴情報とを含む登録データを提供されるとともに、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割するためのセル分割部と、該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報を含むセル基本情報を取得するためのセル基本情報取得部と、該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報をセル特徴情報として取得するためのセル特徴情報取得部と、前記登録データと該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部によってそれぞれ取得された前記のセル基本情報およびセル特徴情報を含む照合データとを用いて、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との照合を行なう照合部とをそなえ、該照合部が、前記登録データにおける各セルの方向情報と前記照合データにおける各セルの方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なってから、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて少なくとも前記特徴点情報を比較して、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否かを判断し、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものであるとする一致判定を行なう一方、前記比較結果が前記所定の一致条件を満たしていない場合には、該セル分割部が、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に再分割し、該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルについて前記照合データを再取得し、該照合部が、前記登録データにおける各セルの方向情報と再取得された前記照合データにおける各セルの方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを再度行なってから、前記登録データと再取得された前記照合データとの間で対応するセルどうしについて少なくとも前記特徴点情報を比較して、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしているか否かを再判断し、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に前記一致判定を行なうことを特徴としている。
また、本発明の生体情報照合装置は、登録用生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合するものであって、前記登録用生体情報画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける前記登録用生体情報画像の方向情報を含むセル基本情報と前記各セルにおける前記登録用生体情報画像の特徴点情報を含むセル特徴情報とを含む登録データを提供されるとともに、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割するためのセル分割部と、該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報を含むセル基本情報を取得するためのセル基本情報取得部と、該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報をセル特徴情報として取得するためのセル特徴情報取得部と、前記登録データと該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部によってそれぞれ取得された前記のセル基本情報およびセル特徴情報を含む照合データとを用いて、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との照合を行なう照合部とをそなえ、該照合部が、前記登録データにおける各セルの方向情報と前記照合データにおける各セルの方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なうとともに前記方向情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを判断し、前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしている場合に、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて少なくとも前記特徴点情報を比較して、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否かを判断し、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものであるとする一致判定を行なう一方、前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていない場合には、該セル分割部が、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に再分割し、該セル基本情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルについて前記方向情報を再取得し、該照合部が、前記登録データにおける各セルの方向情報と再取得された各セルの前記方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを再度行なうとともに前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを再判断することを特徴としている。
さらに、本発明の生体情報照合装置は、登録用生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合するものであって、前記登録用生体情報画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける前記登録用生体情報画像の方向情報,ピッチ情報およびオフセット情報を含むセル基本情報と前記各セルにおける前記登録用生体情報画像の特徴点情報を含むセル特徴情報とを含む登録データを提供されるとともに、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割するためのセル分割部と、該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報,ピッチ情報およびオフセット情報を含むセル基本情報を取得するためのセル基本情報取得部と、該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報をセル特徴情報として取得するためのセル特徴情報取得部と、前記登録データと該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部によってそれぞれ取得された前記のセル基本情報およびセル特徴情報を含む照合データとを用いて、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との照合を行なう照合部とをそなえ、該照合部が、前記登録データにおける各セルの特徴点情報と前記照合データにおける各セルの特徴点情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なうとともに前記特徴点情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを判断し、前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしている場合に、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて前記セル基本情報を比較し、その比較結果が所定の一致条件を満たしている場合に、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものであるとする一致判定を行なう一方、前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていない場合には、該セル分割部が、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に再分割し、該セル特徴情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルについて前記特徴点情報を再取得し、該照合部が、前記登録データにおける各セルの特徴点情報と再取得された各セルの前記特徴点情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを再度行なうとともに前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを再判断することを特徴としている。
またさらに、本発明の生体情報照合装置は、登録用生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合するものであって、前記登録用生体情報画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける前記登録用生体情報画像の方向情報,ピッチ情報およびオフセット情報を含むセル基本情報と前記各セルにおける前記登録用生体情報画像の特徴点情報を含むセル特徴情報とを含む登録データを提供されるとともに、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割するためのセル分割部と、該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報,ピッチ情報およびオフセット情報を含むセル基本情報を取得するためのセル基本情報取得部と、該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報をセル特徴情報として取得するためのセル特徴情報取得部と、前記登録データと該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部によってそれぞれ取得された前記のセル基本情報およびセル特徴情報を含む照合データとを用いて、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との照合を行なう照合部とをそなえ、該照合部が、前記登録データにおける各セルの方向情報と前記照合データにおける各セルの方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なってから、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて前記ピッチ情報および前記オフセット情報を比較して、その比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを判断し、その比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしている場合に、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて前記特徴点情報を比較して、その特徴点情報の比較結果が所定の一致条件を満たしているか否かを判断し、前記特徴点情報の比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものであるとする一致判定を行なう一方、前記ピッチ情報および前記オフセット情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていない場合には、該セル分割部が、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に再分割し、該セル基本情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルについて前記セル基本情報を再取得し、該照合部が、前記登録データにおける各セルの方向情報と再取得された各セルの前記方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを再度行なってから、前記登録データと再取得された前記照合データとの間で対応するセルどうしについて前記ピッチ情報および前記オフセット情報を比較して、その比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを再判断することを特徴としている。このとき、該セル基本情報取得部は、まず、前記位置合わせに必要となる、各セルにおける前記照合用生体情報画像のセル基本情報を前記照合データとして取得し、該照合部が前記ピッチ情報および前記オフセット情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていると判断した場合に、該セル特徴情報取得部が、各セルにおける前記特徴点情報を前記照合データとして取得する。
上述のような生体情報照合装置において、前記生体情報画像が生体紋様の隆線画像であり、前記照合用生体情報画像における生体紋様の中心位置を検出するための紋様中心検出部をさらにそなえ、該セル分割部が、該紋様中心検出部によって検出された前記生体紋様の中心位置に基づいて算出された位置をセル分割基準点にして、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割してもよい。
また、前記登録データにおける前記特徴点情報が、各セルをさらに分割して得られる2以上のサブセル毎に分類されて取得されており、該セル特徴情報取得部が、各セルにおける前記特徴点情報を取得する際に、各セルをさらに前記登録データにおける前記サブセルに対応する2以上のサブセルに分割し、該サブセル毎に前記特徴点情報を取得し、該照合部が、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて前記特徴点情報を比較する際、該サブセル毎に前記特徴点情報を比較してもよい。
さらに、該照合部が、前記照合用生体情報画像を分割して得られたセルのうち、画像状態が不鮮明なものについての前記セル特徴情報の比較結果に対する重みを軽く設定してもよい。
またさらに、前記特徴点情報には、各セルに含まれる特徴点の種別と、各セルにおける前記種別毎の特徴点数とが含まれていてもよいし、各セルにおける特徴点の有無に関する情報のみが含まれていてもよい。
上述した本発明の生体情報照合装置によれば、生体情報画像を分割して得られたセル毎に、セル基本情報(指紋隆線の方向,ピッチ,オフセット量)とともに特徴点情報(特徴点の種別や数、あるいは、特徴点の有無情報)が抽出され、その特徴点情報を考慮した、パターンマッチング方式の照合を実行することが可能になるので、画像情報そのものを用いた照合に比べて登録データ量や照合演算量を大幅に削減しながら、他人受入率をも大幅に低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず、図1を参照しながら本発明の第1〜第6実施形態における生体情報照合装置(指紋照合装置)について説明する。なお、図1は、その機能構成を示すブロック図である。
この図1に示すように、本発明の第1〜第6実施形態における指紋照合装置10は、登録用指紋画像(登録用生体情報画像;生体紋様の隆線画像)と、照合時に照合対象者によって入力された照合用指紋画像(照合用生体情報画像;生体紋様の隆線画像)とを照合するものであり、この指紋照合装置10には、指紋センサ20および登録データ保存部30が接続されている。
指紋センサ20は、照合時に照合対象者によって前記照合用指紋画像を指紋照合装置10に入力するためのものであり、登録データ保存部30は、登録用指紋画像から抽出・取得された登録データ(後述)を予め保存するもので、この登録データ保存部30から指紋照合装置10(照合部14)に登録データが提供されるようになっている。
登録データ保存部30に登録されている登録データには、登録用指紋画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける指紋画像のセル基本情報と、各セルにおける特徴点情報(セル特徴情報)とが含まれている。
セル基本情報としては、図24(B)を参照しながら前述した例と同様、各セルにおける指紋隆線の方向θ,ピッチλおよびオフセット量δが含まれている。ここでも、指紋隆線の方向θは、各セル中における隆線の法線方向であり、ピッチλは、各セル中における隆線の間隔であり、オフセット量δは、各セルの基準点(例えば左下の頂点)から直近の隆線までの最短距離である。
また、特徴点情報(セル特徴情報)としては、各セルにおける特徴点の有無に関する情報を抽出してもよいし、各セルに含まれる特徴点の種別(分岐点,端点)と各セルにおける前記種別毎の特徴点数とを含んでいてもよい。
特徴点情報として特徴点の有無に関する情報を採用する場合、セル毎に、特徴点の有無を示す1ビット分の特徴点情報が登録データとして取得され登録データ保存部30に保存される。例えば図2(A)に示すごとく特徴点の無いセルでは、特徴点情報として“0”が保存され、例えば図2(B)に示すごとく特徴点の有るセルでは、特徴点情報として“1”が保存される。
特徴点情報として特徴点の種別および個数を採用する場合には、例えば図3に示すように、セル毎に、分岐点(Mk0_Mn)についての2ビット分の個数情報と、端点(Mk1_Mn)についての2ビット分の個数情報とが登録データとして保存される。つまり、4ビット分の個数情報(前半2ビットが分岐点の個数、後半2ビットが端点の個数)が抽出されて保存される。具体的に、各種別の2ビット分の個数情報は、“00”で個数0、“01”で個数1、“10”で個数2、“11”で“unknown(不明もしくは3個以上)”を示す。例えば、図2(A)に示すセルについては、特徴点を含んでいないので、4ビット分の個数情報は“0000”となり、図2(B)に示すセルについては、端点を1個、分岐点を1個含んでいるので、4ビット分の個数情報は“0101”となる。なお、図3はセル毎に取得・保存される特徴点情報(セル特徴情報)のフォーマットの例を説明するための図である。
このように、登録データ保存部30では、指紋登録者の登録データとして、登録用指紋画像のセル毎に抽出されたデータセット〔セル基本情報(指紋隆線の方向θ,ピッチλ,オフセット量δ)および特徴点情報〕がセル分割数分だけ保存されることになる。
さて、本発明の第1〜第6実施形態における指紋照合装置10は、図1に示すように、セル分割部11,セル基本情報取得部12,セル特徴情報取得部13および照合部14をそなえて構成されている。
ここで、セル分割部11は、照合時に照合対象者によって指紋センサ20から入力された照合用指紋画像を、所定のセル単位(登録用指紋画像をセル分割する際に用いたものと同じセル単位)に分割するためのものである。
セル基本情報取得部12は、セル分割部11によって得られた各セルにおけるセル基本情報(上述と同様に定義される、指紋隆線の方向θ,ピッチλ,オフセット量δ)を、照合データとして抽出・取得するためのものである。
セル特徴情報取得部13は、セル分割部11によって得られた各セルにおける特徴点情報(セル特徴情報)を、照合データとして抽出・取得するためのものである。ここで抽出される特徴点情報は、特徴点の有無に関する情報であっても、特徴点の種別および個数であってもよいが、当然、登録データ保存部30における登録データの特徴点情報と同じ内容のものである。
照合部14は、登録データ保存部30から提供される登録データと、セル基本情報取得部12およびセル特徴情報取得部13によって抽出・取得された照合データ(セル基本情報および特徴点情報)とを用いて、登録用指紋画像と照合用指紋報画像との照合を行なうものである。
これらのセル分割部11,セル基本情報取得部12,セル特徴情報取得部13および照合部14を用いた照合手法は、後述するごとく実施形態毎で異なっている。
なお、登録データ保存部30は、指紋照合装置10に内蔵されていてもよいし、指紋照合装置10に付設されていてもよいし、ネットワーク等を介して接続されていてもよいが、いずれにしても、照合対象者に対応する登録データを指紋照合装置10に提供することができるように接続されている。また、登録データ保存部30に登録・保存される登録データについても、上述した照合データと同様、上述したセル分割部11,セル基本情報取得部12およびセル特徴情報取得部13を用い、登録者によって指紋センサ20で入力された登録用指紋画像から抽出・取得してもよい。
〔1〕第1実施形態の説明
図4および図5を参照しながら、本発明の第1実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)10の動作について説明する。ここで、図4はその動作を説明するためのフローチャート、図5は、セル毎に取得された隆線方向データを用いて行なわれる、登録用指紋画像と照合用指紋画像との位置合わせ手法について説明するための図である。
第1実施形態の指紋照合装置10では、図4に示すように、照合時に照合対象者によって照合用指紋画像が指紋センサ20から入力されると(ステップS11)、セル分割部11において、セル分割位置を決定し、指紋センサ20から入力された照合用指紋画像を、登録用指紋画像をセル分割する際に用いたものと同じセル単位に分割する(ステップS12)。そして、セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12およびセル特徴情報取得部13により、それぞれ、セル基本情報(指紋隆線の方向θ,ピッチλ,オフセット量δ)および特徴点情報を照合データとして抽出・取得する(ステップS13,S14)。
この後、照合部14において、以下のような処理(ステップS15〜S24)が実行される。
つまり、まず、登録データ保存部30から提供された登録データにおける各セルの方向θと、ステップS13で抽出・取得された各セルの方向θとを比較することにより、図5に示すように、登録用指紋画像(即ち登録データのセル)と照合用指紋画像(即ち照合データのセル)との位置合わせを行なう(ステップS15〜S17)。このとき、その位置合わせは、登録データと照合データとの間で方向θが一致していると見なされる一致セルの数が最も多くなるように行なわれる。
より具体的に説明すると、登録データのセルと照合データのセルとを重ね合わせて方向θの比較を行ない(ステップS15)、一致セルの数が最大か否かを判定する(ステップS16)。最大でない場合(ステップS16のNOルート)、セルの重ね合わせ位置を移動させてから(グリッドをずらしてから;ステップS17)、ステップS15に戻って、再度、方向θの比較を行なう。このような処理が、ステップS16で一致セルの数が最大になったと判定されるまで(YES判定となるまで)、繰り返し実行される。なお、このとき、ステップS16で、「一致セルの数が最大か否か」を判定する代わりに、「一致セルの割合が所定値以上か否か」を判定し、一致セルの割合(全セル数に対する一致セル数の割合)が所定値以上になるように上記位置合わせを行なってもよい。
一致セルの数が最大になるように、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが行なわれると(ステップS16のYESルート)、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、まず、指紋隆線のピッチおよびオフセットを比較し(ステップS18)、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否か(一致度が所定値以上であるか否か)を判断する(ステップS19)。
ピッチおよびオフセットの一致度が所定値以上であれば(ステップS19のYESルート)、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、特徴点情報を比較し(ステップS20)、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否か(一致度が所定値以上であるか否か)を判断する(ステップS21)。このとき、特徴点情報が特徴点種別毎の特徴点数を含むものである場合には、登録データの各セルにおける種別情報および特徴点数と照合データの各セルにおける種別情報および特徴点数とをそれぞれ比較することになる。
特徴点情報の一致度が所定値以上であれば(ステップS21のYESルート)、一致と判断する(ステップS22)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものであると判断する。一方、ステップS19およびステップS21で一致度が所定値未満であると判断された場合(NOルート)には、不一致と判断する(ステップS23,S24)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものではないと判断する。
このように、本発明の第1実施形態によれば、指紋画像を分割して得られたセル毎に、セル基本情報(指紋隆線の方向θ,ピッチλ,オフセット量δ)とともに特徴点情報(特徴点の種別や数、あるいは、特徴点の有無情報)が抽出され、その特徴点情報をも考慮した、パターンマッチング方式の照合を実行することが可能になるので、画像情報そのものを用いた照合に比べて登録データ量や照合演算量を大幅に削減しながら、他人受入率をも大幅に低減することができる。
〔2〕第2実施形態の説明
図6,図7および図20を参照しながら、本発明の第2実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)10の動作について説明する。ここで、図6はその動作を説明するためのフローチャート、図7(A),図7(B)は指紋画像のセル分割例およびセル分割基準点の移動例を示す図、図20はセル分割基準点の移動幅の例を説明するための図である。
第2実施形態の指紋照合装置10では、図6に示すように、照合時に照合対象者によって照合用指紋画像が指紋センサ20から入力されると(ステップS31)、セル分割部11において、セル分割位置を決定し、指紋センサ20から入力された照合用指紋画像を、登録用指紋画像をセル分割する際に用いたものと同じセル単位に分割し(ステップS32)、セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12により、指紋隆線の方向θのみを抽出・取得する(ステップS33)。
この後、照合部14において、まず、登録データ保存部30から提供された登録データにおける各セルの方向θと、ステップS33で抽出・取得された各セルの方向θとを比較することにより、第1実施形態と同様にして、登録用指紋画像(即ち登録データのセル)と照合用指紋画像(即ち照合データのセル)との位置合わせを行なう(ステップS34〜S36)。ステップS34〜S36はそれぞれ図4のステップS15〜S17に対応しているので、これらのステップS34〜S36による具体的な処理の説明は省略する。
一致セルの数が最大になるように、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが行なわれると(ステップS35のYESルート)、セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12およびセル特徴情報取得部13により、それぞれ、セル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)および特徴点情報を照合データとして抽出・取得する(ステップS37,S38)。
この後、照合部14において、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、まず、指紋隆線のピッチλおよびオフセット量δを比較し(ステップS39)、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否か(一致度が所定値以上であるか否か)を判断する(ステップS40)。
ピッチλおよびオフセット量δの一致度が所定値以上であれば(ステップS40のYESルート)、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、特徴点情報を比較し(ステップS41)、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否か(一致度が所定値以上であるか否か)を判断する(ステップS42)。このとき、特徴点情報が特徴点種別毎の特徴点数を含むものである場合には、登録データの各セルにおける種別情報および特徴点数と照合データの各セルにおける種別情報および特徴点数とをそれぞれ比較することになる。
特徴点情報の一致度が所定値以上であれば(ステップS42のYESルート)、一致と判断する(ステップS43)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものであると判断する。
一方、ステップS40およびステップS42で一致度が所定値未満であると判断された場合(NOルート)には、セル分割基準点の移動回数が所定回数以上であるか否かを判断する(ステップS44)。移動回数が所定回数未満である場合(ステップS44のNOルート)、ステップS32に戻って、図7(A)および図7(B)に示すように、照合用指紋画像におけるセル分割基準点を所定量だけ移動させてから、移動後のセル分割基準点に基づいて、再度、セル分割部11において、指紋センサ20から入力された照合用指紋画像をセル単位に分割する。そして、セル分割部11によって再分割された各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12により、指紋隆線の方向θのみを再度抽出・取得する(ステップS33)。なお、ステップS32でのセル分割基準点の移動幅(上記所定量)は、図20に示すごとく、例えば、指紋画像を分割して得られる各セルの幅(セル幅)の4分の1程度とする。
この後、前述と同様にして、再度、一致セルの数が最大になるように、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが行なわれ(ステップS34〜S36)、さらに、セル基本情報取得部12およびセル特徴情報取得部13によって、再分割された各セルについてセル基本情報およびセル特徴情報が再取得され(ステップS37,S38)、照合部14において、登録データと再取得された照合データとの比較・判断が再度実行される(ステップS39〜S42)。
再判断の結果、特徴点情報の一致度が所定値以上であれば(ステップS42のYESルート)、一致と判断するが(ステップS43)、ステップS40およびステップS42で一致度が所定値未満であると判断された場合(NOルート)にはステップS44に戻る。そして、このような再処理を繰り返し実行し、セル分割基準点の移動回数が所定回数以上となった場合(ステップS44のYESルート)、つまり、上述のような再処理を所定回数だけ繰り返し実行しても前記比較結果が所定の一致条件を満たさなかった場合には、不一致と判断する(ステップS45)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものではないと判断する。
このように、本発明の第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果が得られるほか、各セルのセル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)および特徴点情報の比較結果が所定の一致条件を満たさない場合には、照合用指紋画像のセル分割基準点を移動させて、再度、セル分割,位置合わせ,情報取得および比較・判断の処理が実行されるので、登録データと照合データとのパターンマッチングによる照合をより高い確度で行なえ、照合判定結果の信頼性をより高め他人受入率をさらに低減することができる。
〔3〕第3実施形態の説明
図8を参照しながら、本発明の第3実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)10の動作について説明する。ここで、図8はその動作を説明するためのフローチャートである。
第3実施形態の指紋照合装置10では、図8に示すように、照合時に照合対象者によって照合用指紋画像が指紋センサ20から入力されると(ステップS51)、セル分割部11において、セル分割位置を決定し、指紋センサ20から入力された照合用指紋画像を、登録用指紋画像をセル分割する際に用いたものと同じセル単位に分割し(ステップS52)、セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12により、指紋隆線の方向θのみを抽出・取得する(ステップS53)。
この後、照合部14において、まず、登録データ保存部30から提供された登録データにおける各セルの方向θと、ステップS53で抽出・取得された各セルの方向θとを比較することにより、第1実施形態と同様、登録用指紋画像(即ち登録データのセル)と照合用指紋画像(即ち照合データのセル)との位置合わせを行なう(ステップS54〜S56)。このとき、その位置合わせは、登録データと照合データとの間で方向θが一致していると見なされる一致セルの数が最も多くなるように行なわれる。ステップS54〜S56はそれぞれ図4のステップS15〜S17に対応しているので、これらのステップS54〜S56による具体的な処理の説明は省略する。
一致セルの数が最大になるように、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが行なわれると(ステップS55のYESルート)、このときの方向θの比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを判断する(ステップS57)。ここでは、一致セルの数が最も多くなった時のセル数を、その方向θの比較結果とし、そのセル数の割合(全セル数に対する一致セル数の割合)が所定値以上であることを、前記所定の位置合わせ条件としている。なお、一致セルの数が最も多くなった時のセル数が所定閾値以上であることを、前記所定の位置合わせ条件としてもよい。
ステップS57で、方向θの比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしている、即ち、当該セル数の割合が所定値以上であると判断された場合(YESルート)には、セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12およびセル特徴情報取得部13により、それぞれ、セル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)および特徴点情報を照合データとして抽出・取得する(ステップS60,S61)。
この後、照合部14において、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、まず、指紋隆線のピッチλおよびオフセット量δを比較し(ステップS62)、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否か(一致度が所定値以上であるか否か)を判断する(ステップS63)。
ピッチλおよびオフセット量δの一致度が所定値以上であれば(ステップS63のYESルート)、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、特徴点情報を比較し(ステップS64)、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否か(一致度が所定値以上であるか否か)を判断する(ステップS65)。このとき、特徴点情報が特徴点種別毎の特徴点数を含むものである場合には、登録データの各セルにおける種別情報および特徴点数と照合データの各セルにおける種別情報および特徴点数とをそれぞれ比較することになる。
特徴点情報の一致度が所定値以上であれば(ステップS65のYESルート)、一致と判断する(ステップS66)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものであると判断する。
また、ステップS63およびステップS65で一致度が所定値未満であると判断された場合(NOルート)には、不一致と判断する(ステップS67,S68)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものではないと判断する。
一方、ステップS57で、方向θの比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしていない、即ち、当該セル数の割合が所定値未満であると判断された場合(NOルート)には、セル分割基準点の移動回数が所定回数以上であるか否かを判断する(ステップS58)。
移動回数が所定回数未満である場合(ステップS58のNOルート)、ステップS52に戻って、図7(A),図7(B)および図20を参照しながら前述したように、照合用指紋画像におけるセル分割基準点を所定量だけ移動させてから、移動後のセル分割基準点に基づいて、再度、セル分割部11において、指紋センサ20から入力された照合用指紋画像をセル単位に分割する。そして、セル分割部11によって再分割された各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12により、指紋隆線の方向θのみを再度抽出・取得する(ステップS53)。この後、前述と同様にして、再度、方向θが一致していると見なされるの数が最大になるように、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが行なわれ(ステップS54〜S56)、このときの方向θの比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを再判断する(ステップS57)。
再判断の結果、方向θの比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしていない場合(ステップS57のNOルート)、再びステップS58に戻る。そして、このような再処理を繰り返し実行し、セル分割基準点の移動回数が所定回数以上となった場合(ステップS58のYESルート)、つまり、上述のような再処理を所定回数だけ繰り返し実行しても、方向θの比較結果が所定の位置合わせ条件を満たさなかった場合には、ステップS67,S68と同様、不一致と判断する(ステップS59)。
ステップS57での再判断の結果、方向θの比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしている場合(YESルート)には、セル分割部11により再分割して得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12およびセル特徴情報取得部13により、それぞれ、セル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)および特徴点情報を照合データとして抽出・取得してから(ステップS60,S61)、照合部14において、前述と同様の比較・判断(ステップS62〜S65)が行なわれ、一致判定(ステップS66)もしくは不一致判定(ステップS67,S68)が行なわれる。
このように、本発明の第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果が得られるほか、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが、各セルの方向θを用い、所定の位置合わせ条件を満たすまで実行されるので、より高い確度で登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせを行なった状態で、セル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)および特徴点情報を用いた一致判定/不一致判定を行なうことができ、照合判定結果の信頼性をより高め他人受入率をさらに低減することができる。
なお、上述した第3実施形態では、ステップS63およびステップS65で一致度が所定値未満であると判断された場合(NOルート)には、ステップS67,S68で直ちに不一致判定を行なっているが、ステップS63およびステップS65で一致度が所定値未満であると判断された場合、例えば図6に示した第2実施形態と同様、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、ステップS52〜S66による処理を再度行なってもよい。
その際、照合部14が、登録データとステップS60,S61で再取得された照合データとの間で対応するセルどうしについて、セル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)および特徴点情報を比較し(ステップS62,S64)、その比較結果の一致度が所定値以上であるか否かを再判断する(ステップS63およびステップS65)。そして、このような再処理を所定回数だけ繰り返し実行しても一致度が所定値未満である場合に、照合部14が不一致判定を行なうようにする。
これにより、第3実施形態においても、第2実施形態と同様、各セルのセル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)および特徴点情報の比較結果が所定の一致条件を満たさない場合には、照合用指紋画像のセル分割基準点を移動させて、再度、セル分割,位置合わせ,情報取得および比較・判断の処理が実行されるので、登録データと照合データとのパターンマッチングによる照合をより高い確度で行なえ、照合判定結果の信頼性をより高め他人受入率をさらに低減することができる。
また、図9は本発明の第3実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)の動作の変形例を説明するためのフローチャートであり、この図9に示す第3実施形態の変形例では、基本的に図8に示した第3実施形態と同様に照合処理が行なわれるが、ステップS63およびステップS65で一致度が所定値未満であると判断された場合、セル分割基準点の詳細移動回数が所定回数以上であるか否かを判断する(ステップS69)。
移動回数が所定回数未満である場合(ステップS69のNOルート)、照合用指紋画像におけるセル分割基準点を前記所定量(図20に示す移動幅)よりも小さい所定微小量だけ移動させてから(セル分割基準点詳細移動;ステップS70)、ステップS60〜S66による処理を再度行なっている。
このとき、ステップS70では、ステップS52〜S57の処理によって行なわれた位置合わせ結果をそのまま用いながら、つまり、その位置合わせによって得られた登録データのセルと照合データのセルとの対応関係を維持したまま、照合データ側のセル(グリッド)の位置を前記所定微小量だけ移動させる。
そして、ステップS60,S61では、所定微小量だけ移動されたセル(グリッド)から、セル基本情報(ピッチλ,オフセット量δ)および特徴点情報が抽出・取得され、照合部14が、登録データとステップS60,S61で再取得された照合データとの間で対応するセルどうしについて、セル基本情報および特徴点情報を比較し(ステップS62,S64)、ステップS63およびステップS65で比較結果の一致度が所定値以上であるか否かを再判断する。このような再処理を所定回数だけ繰り返し実行しても一致度が所定値未満である場合(ステップS69のYESルート)に、照合部14が不一致判定を行なう(ステップS67′)。
これにより、第3実施形態の変形例においても、第2実施形態とほぼ同様、各セルのセル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)および特徴点情報の比較結果が所定の一致条件を満たさない場合には、照合用指紋画像のセル分割基準点を微小移動させ、再度、情報取得および比較・判断の処理が実行されるので、登録データと照合データとのパターンマッチングによる照合をより高い確度で行なえ、照合判定結果の信頼性をより高め他人受入率をさらに低減することができる。
〔4〕第4実施形態の説明
図10および図11を参照しながら、本発明の第4実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)10の動作について説明する。ここで、図10はその動作を説明するためのフローチャート、図11は各セルの特徴点情報による位置合わせについて説明するための図である。
第4実施形態の指紋照合装置10では、図10に示すように、照合時に照合対象者によって照合用指紋画像が指紋センサ20から入力されると(ステップS71)、セル分割部11において、セル分割位置を決定し、指紋センサ20から入力された照合用指紋画像を、登録用指紋画像をセル分割する際に用いたものと同じセル単位に分割し(ステップS72)、セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル特徴情報取得部13により、指紋隆線の特徴点情報(セル特徴情報)を抽出・取得する(ステップS73)。
この後、照合部14において、まず、登録データ保存部30から提供された登録データにおける各セルの特徴点情報と、ステップS73で抽出・取得された各セルの特徴点情報とを図11に示すごとく比較することにより、第1実施形態と同様にして、登録用指紋画像(即ち登録データのセル)と照合用指紋画像(即ち照合データのセル)との位置合わせを行なう(ステップS74〜S76)。このとき、その位置合わせは、登録データと照合データとの間で特徴点情報が一致していると見なされる一致セルの数が最も多くなるように行なわれる。
より具体的に説明すると、登録データのセルと照合データのセルとを重ね合わせて特徴点情報の比較を行ない(ステップS74)、一致セルの数が最大か否かを判定する(ステップS75)。最大でない場合(ステップS75のNOルート)、セルの重ね合わせ位置を移動させてから(グリッドをずらしてから;ステップS76)、ステップS74に戻って、再度、特徴点情報の比較を行なう。このような処理が、ステップS75で一致セルの数が最大になったと判定されるまで(YES判定となるまで)、繰り返し実行される。なお、このとき、ステップS75で、「一致セルの数が最大か否か」を判定する代わりに、「一致セルの割合が所定値以上か否か」を判定し、一致セルの割合(全セル数に対する一致セル数の割合)が所定値以上になるように上記位置合わせを行なってもよい。
一致セルの数が最大になるように、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが行なわれると(ステップS75のYESルート)、このときの特徴点情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを判断する(ステップS77)。ここでは、一致セルの数が最も多くなった時のセル数を、その特徴点情報の比較結果とし、そのセル数の割合が所定値以上であることを、前記所定の位置合わせ条件としている。なお、一致セルの数が最も多くなった時のセル数が所定閾値以上であることを、前記所定の位置合わせ条件としてもよい。
ステップS77で、特徴点情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしている、即ち、当該セル数の割合が所定値以上であると判断された場合(YESルート)には、セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12によりセル基本情報(指紋隆線の方向θ,ピッチλ,オフセット量δ)を照合データとして抽出・取得する(ステップS80)。
この後、照合部14において、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、指紋隆線の方向θ,ピッチλおよびオフセット量δを比較し(ステップS81)、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否か(一致度が所定値以上であるか否か)を判断する(ステップS82)。
方向θ,ピッチλおよびオフセット量δの一致度が所定値以上であれば(ステップS82のYESルート)、一致と判断する(ステップS83)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものであると判断する。
また、ステップS82で一致度が所定値未満であると判断された場合(NOルート)には、不一致と判断する(ステップS84)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものではないと判断する。
一方、ステップS77で、特徴点情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしていない、即ち、当該セル数の割合が所定値未満であると判断された場合(NOルート)にはセル分割基準点の移動回数が所定回数以上であるか否かを判断する(ステップS78)。
移動回数が所定回数未満である場合(ステップS78のNOルート)、ステップS72に戻って、図7(A),図7(B)および図20を参照しながら前述したように、照合用指紋画像におけるセル分割基準点を所定量だけ移動させてから、移動後のセル分割基準点に基づいて、再度、セル分割部11において、指紋センサ20から入力された照合用指紋画像をセル単位に分割する。そして、セル分割部11によって再分割された各セルの指紋画像から、セル特徴情報取得部13により、指紋隆線の特徴点情報を再度抽出・取得する(ステップS73)。この後、前述と同様にして、再度、特徴点情報が一致していると見なされるの数が最大になるように、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが行なわれ(ステップS74〜S76)、このときの特徴点情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを再判断する(ステップS77)。
再判断の結果、方向情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしていない場合(ステップS77のNOルート)、再びステップS78に戻る。そして、このような再処理を繰り返し実行し、セル分割基準点の移動回数が所定回数以上となった場合(ステップS78のYESルート)、つまり、上述のような再処理を所定回数だけ繰り返し実行しても、特徴点情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たさなかった場合には、ステップS84と同様、不一致と判断する(ステップS79)。
ステップS77での再判断の結果、方向情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしている場合(ステップS77のYESルート)には、セル分割部11により再分割して得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12によりセル基本情報(指紋隆線の方向θ,ピッチλ,オフセット量δ)を照合データとして抽出・取得してから(ステップS80)、照合部14において、前述と同様の比較・判断(ステップS81,S82)が行なわれ、一致判定(ステップS83)もしくは不一致判定(ステップS84)が行なわれる。
このように、本発明の第4実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果が得られるほか、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが、各セルの特徴点情報を用い、所定の位置合わせ条件を満たすまで実行されるので、より高い確度で登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせを行なった状態で、セル基本情報(指紋隆線の方向θ,ピッチλ,オフセット量δ)を用いた一致判定/不一致判定を行なうことができ、照合判定結果の信頼性をより高め他人受入率をさらに低減することができる。
なお、上述した第4実施形態では、ステップS82で一致度が所定値未満であると判断された場合(NOルート)には、ステップS84で直ちに不一致判定を行なっているが、ステップS82で一致度が所定値未満であると判断された場合、例えば図6に示した第2実施形態と同様、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、ステップS72〜S83による処理を再度行なってもよい。
その際、照合部14が、登録データとステップS80で再取得された照合データとの間で対応するセルどうしについて、セル基本情報(指紋隆線の方向θ,ピッチλ,オフセット量δ)を比較し(ステップS81)、その比較結果の一致度が所定値以上であるか否かを再判断する(ステップS82)。そして、このような再処理を所定回数だけ繰り返し実行しても一致度が所定値未満である場合に照合部14が不一致判定を行なうようにする。
これにより、第4実施形態においても、第2実施形態とほぼ同様、各セルのセル基本情報(指紋隆線の方向θ,ピッチλ,オフセット量δ)の比較結果が所定の一致条件を満たさない場合には、照合用指紋画像のセル分割基準点を移動させて、再度、セル分割,位置合わせ,情報取得および比較・判断の処理が実行されるので、登録データと照合データとのパターンマッチングによる照合をより高い確度で行なえ、照合判定結果の信頼性をより高め他人受入率をさらに低減することができる。
〔5〕第5実施形態の説明
図12を参照しながら、本発明の第5実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)10の動作について説明する。ここで、図12はその動作を説明するためのフローチャートである。
第5実施形態の指紋照合装置10では、図12に示すように、照合時に照合対象者によって照合用指紋画像が指紋センサ20から入力されると(ステップS91)、セル分割部11において、セル分割位置を決定し、指紋センサ20から入力された照合用指紋画像を、登録用指紋画像をセル分割する際に用いたものと同じセル単位に分割し(ステップS92)、セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12により、指紋隆線の方向θのみを抽出・取得する(ステップS93)。
この後、照合部14において、まず、登録データ保存部30から提供された登録データにおける各セルの方向θと、ステップS93で抽出・取得された各セルの方向θとを比較することにより、第1実施形態と同様にして、登録用指紋画像(即ち登録データのセル)と照合用指紋画像(即ち照合データのセル)との位置合わせを行なう(ステップS94〜S96)。ステップS94〜S96はそれぞれ図4のステップS15〜S17に対応しているので、これらのステップS94〜S96による具体的な処理の説明は省略する。
一致セルの数が最大になるように、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが行なわれると(ステップS95のYESルート)、セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12によりセル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)を照合データとして抽出・取得する(ステップS97)。そして、照合部14において、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、指紋隆線のピッチλおよびオフセット量δを比較し(ステップS98)、その比較結果が所定の一致条件(所定の位置合わせ条件)を満たしているか否か(一致度が所定値以上であるか否か)を判断する(ステップS99)。
ピッチλおよびオフセット量δの一致度が所定値以上であれば(ステップS99のYESルート)、ル分割部11により得られた各セルの指紋画像から、セル特徴情報取得部13により特徴点情報を照合データとして抽出・取得し(ステップS102)、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、特徴点情報を比較し(ステップS103)、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否か(一致度が所定値以上であるか否か)を判断する(ステップS104)。このとき、特徴点情報が特徴点種別毎の特徴点数を含むものである場合には、登録データの各セルにおける種別情報および特徴点数と照合データの各セルにおける種別情報および特徴点数とをそれぞれ比較することになる。
特徴点情報の一致度が所定値以上であれば(ステップS104のYESルート)、一致と判断する(ステップS105)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものであると判断する。
また、ステップS104で一致度が所定値未満であると判断された場合(NOルート)には、不一致と判断する(ステップS106)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものではないと判断する。
一方、ステップS99で、ピッチλおよびオフセット量δの比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしていない、即ち、ピッチλおよびオフセット量δの一致度が所定値未満であると判断された場合(NOルート)には、セル分割基準点の移動回数が所定回数以上であるか否かを判断する(ステップS100)。
移動回数が所定回数未満である場合(ステップS100のNOルート)、ステップS92に戻って、図7(A),図7(B)および図20を参照しながら前述したように、照合用指紋画像におけるセル分割基準点を所定量だけ移動させてから、移動後のセル分割基準点に基づいて、再度、セル分割部11において、指紋センサ20から入力された照合用指紋画像をセル単位に分割する。そして、セル分割部11によって再分割された各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12により、指紋隆線の方向θのみを再度抽出・取得する(ステップS93)。この後、前述と同様にして、再度、方向θが一致していると見なされるの数が最大になるように、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが行なわれ(ステップS94〜S96)、セル分割部11により再分割して得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12によりセル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)を照合データとして抽出・取得する(ステップS97)。そして、照合部14において、登録データと再取得された照合データとの間で対応するセルどうしについて、ピッチλおよびオフセット量δを再比較し(ステップS98)、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否かを再判断する(ステップS99)。
再判断の結果、ピッチλおよびオフセット量δの比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしていない場合(ステップS99のNOルート)、再びステップS100に戻る。そして、このような再処理を繰り返し実行し、セル分割基準点の移動回数が所定回数以上となった場合(ステップS100のYESルート)、つまり、上述のような再処理を所定回数だけ繰り返し実行しても、ピッチλおよびオフセット量δの比較結果が所定の位置合わせ条件を満たさなかった場合には、ステップS106と同様、不一致と判断する(ステップS101)。
ステップS99での再判断の結果、ピッチλおよびオフセット量δの比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしている場合(YESルート)には、セル分割部11により再分割して得られた各セルの指紋画像から、セル特徴情報取得部13により特徴点情報を照合データとして抽出・取得してから(ステップS102)、照合部14において、前述と同様の比較・判断(ステップS103,S104)が行なわれ、一致判定(ステップS105)もしくは不一致判定(ステップS106)が行なわれる。
このように、本発明の第5実施形態によれば、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが、各セルの方向θ,ピッチλおよびオフセット量δを用い、所定の位置合わせ条件を満たすまで実行されるので、より高い確度で登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせを行なった状態で、特徴点情報を用いた一致判定/不一致判定を行なうことができ、照合判定結果の信頼性をより高め他人受入率をさらに低減することができる。
また、第5実施形態では、セル基本情報(方向θ,ピッチλおよびオフセット量δ)を用いて所定の位置合わせ条件を満足する位置合わせが行なえなかった場合には不一致判定を行ない、照合用指紋画像から特徴点情報の抽出・取得を行なうことなく照合処理を終了する。一方、その位置合わせ条件を満足する位置合わせが行なえた場合(つまり、セル基本情報の比較結果が所定の一致条件を満たしており、セル基本情報を用いた照合では一致判定を行なえる場合)に、初めて特徴点情報の抽出・取得を行ない、その特徴点情報を用いた照合を行なっている。
一般に、特徴点情報を抽出・取得するには二値化処理や細線化処理などを行なう必要があって、処理が重く時間もかかる。そこで、第5実施形態では、上述のように、先にセル基本情報による判定を行ない、特徴点情報による判定を行なうまでもなくセル基本情報によって不一致と判定できる場合には、特徴点情報を抽出することなく照合処理が終了されるので、照合処理を軽くして、その照合処理に要する時間を大幅に短縮することができる。そして、先にセル基本情報による判定を行ない所定の一致を見た場合には、特徴点情報を抽出してその特徴点情報による判定を行なうことにより、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
なお、上述した第5実施形態では、ステップS104で一致度が所定値未満であると判断された場合(NOルート)には、ステップS106で直ちに不一致判定を行なっているが、ステップS104で一致度が所定値未満であると判断された場合、例えば図6に示した第2実施形態と同様、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、ステップS92〜S105による処理を再度行なってもよい。
その際、照合部14が、登録データとステップS102で再取得された照合データとの間で対応するセルどうしについて、特徴点情報を比較し(ステップS103)、その比較結果の一致度が所定値以上であるか否かを再判断する(ステップS104)。そして、このような再処理を所定回数だけ繰り返し実行しても一致度が所定値未満である場合に、照合部14が不一致判定を行なうようにする。
これにより、第5実施形態においても、第2実施形態とほぼ同様、各セルの特徴点情報の比較結果が所定の一致条件を満たさない場合には、照合用指紋画像のセル分割基準点を移動させて、再度、セル分割,位置合わせ,情報取得および比較・判断の処理が実行されるので、登録データと照合データとのパターンマッチングによる照合をより高い確度で行なえ、照合判定結果の信頼性をより高め他人受入率をさらに低減することができる。
〔6〕第6実施形態の説明
図13〜図15を参照しながら、本発明の第6実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)10の動作について説明する。ここで、図13はその動作を説明するためのフローチャート、図14は本発明の第6実施形態におけるサブセルの分割例を示す図、図15は図14に示すサブセルを適用した場合に取得・保存される特徴点情報(セル特徴情報)のフォーマットの例を示す図である。
第6実施形態では、登録データもしくは照合データとして各セルの特徴点情報(セル特徴情報)を抽出・取得する際に、図14に示すごとく、各セルをさらに4つのサブセル0〜3に分割し、これらのサブセル0〜3のそれぞれについて特徴点情報を抽出・取得している。各サブセルにおける特徴点情報としては、各サブセルにおける特徴点の有無に関する情報を抽出してもよいし、各サブセルに含まれる特徴点の種別(分岐点,端点)と各サブセルにおける前記種別毎の特徴点数とを含んでいてもよい。
特徴点情報として各サブセルにおける特徴点の有無に関する情報を採用する場合、サブセル毎に、特徴点の有無を示す1ビット分の特徴点情報が登録データとして取得され登録データ保存部30に保存される。つまり、一つのセルについて4ビット分の特徴点情報が抽出・保存される。例えば図14に示すセルのごとく、サブセル1,2には特徴点が無くサブセル0,3に特徴点が有る場合、このセルについての4ビット分の特徴点情報としては“1001”が抽出・保存される。この4ビット分の特徴点情報は、サブセル0,1,2,3の順で、各サブセルにおける特徴点有無情報(有“1”,無“0”)を並べたものである。
特徴点情報として各サブセルに含まれる特徴点の種別および個数を採用する場合には、例えば図15に示すように、サブセル毎に、分岐点についての2ビット分の個数情報と、端点についての2ビット分の個数情報とが登録データとして保存される。より具体的に説明すると、サブセル0における分岐点(Sc0_Mk0_Mn)の2ビット分の個数情報と、サブセル0における端点(Sc0_Mk1_Mn)の2ビット分の個数情報と、サブセル1における分岐点(Sc1_Mk0_Mn)の2ビット分の個数情報と、サブセル1における端点(Sc1_Mk1_Mn)の2ビット分の個数情報と、サブセル2における分岐点(Sc2_Mk0_Mn)の2ビット分の個数情報と、サブセル2における端点(Sc2_Mk1_Mn)の2ビット分の個数情報と、サブセル3における分岐点(Sc3_Mk0_Mn)の2ビット分の個数情報と、サブセル3における端点(Sc3_Mk1_Mn)の2ビット分の個数情報とが抽出され、この順序で保存される。つまり、一つのセルについて2バイト分の特徴点情報が抽出・保存される。なお、各種別の2ビット分の個数情報も、図3に示したフォーマットと同様、“00”で個数0、“01”で個数1、“10”で個数2、“11”で“unknown(不明もしくは3個以上)”を示す。例えば、図14に示すセルでは、サブセル0に分岐点が1個含まれ、サブセル1,2には特徴点が含まれず、サブセル3に端点が1個含まれているので、2バイト分の特徴点情報は“0100000000000001”となる。
上述のようなサブセルを採用して特徴点情報を抽出する場合、第6実施形態の指紋照合装置10におけるセル特徴情報取得部13は、照合用指紋画像から各セルにおける特徴点情報を取得する際、各セルをさらに登録データにおけるサブセルに対応する4つのサブセルに分割し、そのサブセル毎に特徴点情報を取得する。ここで抽出される特徴点情報は、特徴点の有無に関する情報であっても特徴点の種別および個数であってもよいが、当然、登録データ保存部30における登録データの特徴点情報と同じ内容のものである。また、第6実施形態の指紋照合装置10における照合部14は、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて特徴点情報を比較する際、セル毎およびサブセル毎に特徴点情報を比較し、照合一致/不一致の判定を行なうことになる。
次に、上述のようなサブセルを採用した第6実施形態の指紋照合装置10による照合動作を、図13に示すフローチャートに従って説明する。ここで説明する照合動作は、図8に示した第3実施形態の照合動作に、上述したサブセルを適用したものである。なお、図13において、図8と同様の処理を行なうステップには、図8と同じステップ番号を付与し、その詳細な説明は省略する。
図13に示すように、サブセルを採用したことにより、図13に示す第6実施形態の照合動作では、図8に示すステップS61,S64,S65に代えて、ステップS61′,S64′,S65′が実行される。
つまり、ステップS57で、方向θの比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしていると判断された場合(YESルート)セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12により、セル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)が照合データとして抽出・取得されるとともに(ステップS60)、セル特徴情報取得部13により、各セルが4つのサブセルに分割され、各サブセルの指紋画像から特徴点情報が照合データとして抽出・取得される(ステップS61′)。
この後、照合部14において、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、ピッチλおよびオフセット量δの比較を行ない(ステップS62)、その比較結果が所定の一致条件を満たしていれば(ステップS63のYESルート)、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、各セルおよび各サブセルの特徴点情報を比較し(ステップS64′)、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否か(一致度が所定値以上であるか否か)を判断する(ステップS65′)。
このように、本発明の第6実施形態によれば、第3実施形態と同様の作用効果が得られるほか、特徴点情報が、セルよりもさらに細かく分割されたサブセル毎に取得され、照合時には、サブセル単位で特徴点情報の比較が行なわれるので、登録データと照合データとの比較をより厳密に行なうことができ、照合判定結果の信頼性をより高め他人受入率をさらに低減することができる。
なお、第6実施形態では、図8に示した第3実施形態の照合動作に、上述したサブセルを適用した場合について説明したが、第6実施形態で説明したサブセルは、前述した第1〜第5実施形態や後述する第7実施形態にも適用することができ、いずれの場合にも、上述と同様の作用効果を得ることができる。その際、第6実施形態のステップS61′と同様の特徴点情報抽出処理が、上述したステップS14(図4),S38(図6),S61(図9),S73(図10),S102(図12)および後述の第7実施形態のステップS123(図17,図19)で実行される。また、第6実施形態のステップS64′と同様の特徴点情報比較処理が、上述したステップS20(図4),S41(図6),S64(図9),S74(図10),S103(図12)および後述の第7実施形態のステップS124(図17,図19)で実行される。さらに、第6実施形態のステップS65′と同様の比較結果判断処理が、上述したステップS21(図4),S42(図6),S65(図9),S75(図10),S104(図12)および後述の第7実施形態のステップS125(図17,図19)で実行される。また、第6実施形態では、サブセルの数が4である場合について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、セルの大きさに応じて、各セルを、2または3のサブセル、あるいは5以上のサブセルに分割してもよい。
〔7〕第7実施形態の説明
まず、図16を参照しながら本発明の第7実施形態における生体情報照合装置(指紋照合装置)について説明する。なお、図16は、その機能構成を示すブロック図である。
この図16に示すように、本発明の第7実施形態における指紋照合装置10Aも、図1に示した指紋照合装置10と同様、登録用指紋画像(登録用生体情報画像;生体紋様の隆線画像)と、照合時に照合対象者によって入力された照合用指紋画像(照合用生体情報画像;生体紋様の隆線画像)とを照合するもので、図1に示した指紋照合装置10と同様に構成されているが、この第7実施形態の指紋照合装置10Aでは、図1に示した指紋照合装置10の構成に、さらに、指紋中心検出部(紋様中心検出部)15が追加されている。
この指紋中心検出部15は、指紋画像から指紋中心を検出するためのもので、登録データ保存部30から提供された登録データにおける各セルの方向θを用いて登録用指紋画像(登録データ)の指紋中心位置(座標)を検出する機能と、照合対象者によって指紋センサ20から入力された照合用指紋画像における指紋中心位置(座標)を検出する機能とを有している。
そして、第7実施形態の指紋照合装置10Aにおけるセル分割部11は、指紋中心検出部15によって検出された指紋中心位置に基づいて得られた位置を、セル分割基準点にして、照合用指紋画像を所定のセル単位に分割している(図18参照)。このとき、セル分割部11は、指紋中心検出部15によって検出された指紋中心位置をそのままセル分割基準点として用いてもよいし、指紋中心検出部15によって検出された指紋中心位置に、適当なオフセット量を付与した位置をセル分割基準点として用いてもよい。
図17,図18を参照しながら、本発明の第7実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)10Aの動作について説明する。ここで、図17はその動作を説明するためのフローチャート、図18は指紋中心を分割基準点とするセル分割について説明するための図である。この第7実施形態の照合処理では、前述した各セルにおけるセル基本情報やセル特徴情報(特徴点情報)のほかに、指紋中心の位置(座標)が用いられる。
図17に示すように、照合時に照合対象者によって照合用指紋画像が指紋センサ20から入力されると(ステップS111)、指紋中心検出部15において、登録データ保存部30から提供された登録データにおける各セルの方向θを用いて登録データの指紋中心位置が検出されるとともに(ステップS112)、図18に示すように、入力された照合用指紋画像における指紋中心位置が検出される(ステップS113)。
そして、セル分割部11において、ステップS112およびS113でそれぞれ検出された2つの指紋中心位置を一致させるようにして登録データと照合用指紋画像とを重ね合わせた上で(ステップS114)、図18に示すように、指紋中心位置に基づいてセル分割基準点(照合用指紋画像のセル分割位置;グリッドの位置)を決定し、照合用指紋画像を、登録用指紋画像をセル分割する際に用いたものと同じセル単位に分割し(ステップS115)、分割された各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12により、指紋隆線の方向θのみを抽出・取得する(ステップS116)。
この後、照合部14において、まず、登録データ保存部30から提供された登録データにおける各セルの方向θと、ステップS116で抽出・取得された各セルの方向θとを比較することにより、第1実施形態と同様にして、登録データと照合データとの位置合わせを行なう(ステップS117〜S119)。ステップS117〜S119はそれぞれ図4のステップS15〜S17に対応しているので、これらのステップS117〜S119による具体的な処理の説明は省略する。
一致セルの数が最大になるように、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが行なわれると(ステップS118のYESルート)、セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12により、セル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)を照合データとして抽出・取得する(ステップS120)。この後、照合部14において、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、指紋隆線のピッチλおよびオフセット量δを比較し(ステップS121)、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否か(一致度が所定値以上であるか否か)を判断する(ステップS122)。
ピッチλおよびオフセット量δの一致度が所定値以上であれば(ステップS122のYESルート)、セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル特徴情報取得部13により、特徴点情報を照合データとして抽出・取得する(ステップS123)。この後、登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、特徴点情報を比較し(ステップS124)、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否か(一致度が所定値以上であるか否か)を判断する(ステップS125)。このとき、特徴点情報が特徴点種別毎の特徴点数を含むものである場合には、登録データの各セルにおける種別情報および特徴点数と照合データの各セルにおける種別情報および特徴点数とをそれぞれ比較することになる。
特徴点情報の一致度が所定値以上であれば(ステップS125のYESルート)、一致と判断する(ステップS126)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものであると判断する。
また、ステップS122およびステップS125で一致度が所定値未満であると判断された場合(NOルート)には、不一致と判断する(ステップS127,S128)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものではないと判断する。
このように、本発明の第7実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果が得られるほか、照合用指紋画像のセル分割を行なうための基準点が、指紋中心検出部15によって検出された照合用指紋画像の指紋中心位置に基づいて決定されるので、登録データについても登録用指紋画像の指紋中心位置に基づいてセル分割を行なっておけば、登録データと照合データとの位置合わせを、より確実かつ短時間で行なうことが可能になる。
また、図19は本発明の第7実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)の動作の変形例を説明するためのフローチャートであり、この図19に示す第7実施形態の変形例では、基本的に図17に示した第7実施形態と同様に照合処理が行なわれるが、ステップS122およびステップS125で一致度が所定値未満であると判断された場合、セル分割基準点の移動回数が所定回数以上であるか否かを判断する(ステップS129)。移動回数が所定回数未満である場合(ステップS129のNOルート)、ステップS115に戻って、図7(A),図7(B)および図20を参照しながら前述したように、照合用指紋画像におけるセル分割基準点(指紋中心位置)を所定量だけ移動させてから、移動後のセル分割基準点に基づいて、再度、セル分割部11において、指紋センサ20から入力された照合用指紋画像をセル単位に分割する。そして、セル分割部11によって再分割された各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12により、指紋隆線の方向θのみを再度抽出・取得する(ステップS116)。
この後、前述と同様にして、再度、一致セルの数が最大になるように、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが行なわれ(ステップS117〜S119)、さらに、セル基本情報取得部12およびセル特徴情報取得部13によって、再分割された各セルについてセル基本情報およびセル特徴情報が再取得され(ステップS120,S123)、照合部14において、登録データと再取得された照合データとの比較・判断が再度実行される(ステップS121,S122,S124,S125)。
再判断の結果、特徴点情報の一致度が所定値以上であれば(ステップS125のYESルート)、一致と判断するが(ステップS126)、ステップS122およびステップS125で一致度が所定値未満であると判断された場合(NOルート)にはステップS129に戻る。そして、このような再処理を繰り返し実行し、セル分割基準点の移動回数が所定回数以上となった場合(ステップS129のYESルート)、つまり、上述のような再処理を所定回数だけ繰り返し実行しても前記比較結果が所定の一致条件を満たさなかった場合には、不一致と判断する(ステップS130)。つまり、登録用指紋画像(登録データ)と照合用指紋画像(照合データ)とが同一生体(同一指)から得られたものではないと判断する。
これにより、第7実施形態の変形例においても、第2実施形態と同様、各セルのセル基本情報(指紋隆線のピッチλ,オフセット量δ)および特徴点情報の比較結果が所定の一致条件を満たさない場合には、照合用指紋画像のセル分割基準点(指紋中心位置)を移動させ、再度、セル分割,位置合わせ,情報取得および比較・判断の処理が実行されるので、登録データと照合データとのパターンマッチングによる照合をより高い確度で行なえ、照合判定結果の信頼性をより高め他人受入率をさらに低減することができる。
なお、上述した第7実施形態やその変形例では、指紋中心検出部15により、登録データ(登録用指紋画像)の指紋中心位置を、照合時に登録データの方向データを用いて検出しているが、登録時に、登録者によって入力された登録用指紋画像から指紋中心位置(座標)を検出し、その指紋中心位置(座標)を登録データとしてセル基本情報やセル特徴情報とともに登録データ保存部30に予め保存しておいてもよい。
このように登録用指紋画像の指紋中心位置を登録データとして予め保存しておけば、照合時に登録用指紋画像の指紋中心位置を検出する処理(ステップS112)を省略することが可能になり、照合処理をより迅速に行なうことが可能になる。
また、上述のように指紋中心位置を用いた照合は、第1〜第6実施形態で説明した各照合動作にも適用することができ、いずれの場合にも、上述と同様の作用効果を得ることができる。
〔8〕その他
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
〔8−1〕例えば、上述した指紋照合装置10,10Aにおいて、照合部14が、登録データと照合データとの位置合わせを行なう際に、登録データに対し照合データを相対的に回転させながら、前記登録データにおける各セルの方向情報(θ)もしくは特徴点情報と前記照合データにおける各セルの方向情報(θ)もしくは特徴点情報とを比較し、その比較結果が所定条件を満たす位置まで照合データ(照合用生体情報画像)を回転させてもよい。
このとき、各セルでの指紋隆線の方向θを抽出した後、照合データを登録データに対して所定角度だけ回転する都度、登録データと照合データとの間で方向θが一致していると見なされる一致セルの数を確認し、その数が所定閾値以上となるまで、照合データを回転させる。このとき、上述した指紋照合装置10Aのごとく指紋中心検出部15をそなえている場合には、上記回転の中心として、登録用指紋画像(登録データ)や照合用指紋画像(照合データ)における指紋中心位置を用いる。
これにより、登録データ(登録用指紋画像)と照合データ(照合用指紋画像)との回転ズレをも調整・吸収し、これらの登録データと照合データとの位置合わせを確実に行なうことができる。
また、方向データ(θ)の一致を確認する場合に、照合データの各セルの方向データ(θ)を所定の角度だけ回転させてから一致を確認し、一致セルの数が最大となる角度を求め、その角度だけ指紋画像もしくはセル分割用グリッドを回転させて、セル分割を行なうことによって、回転ズレに対応することが可能である。
上述のような回転を行ないながら照合を行なう手順の例について、図25に示すフローチャートに従って説明する。ただし、ここでは、後者の手法、つまり、照合データの各セルの方向データ(θ)を回転させる手法を採用した場合の手順を示す。
図25に示すように、照合時に照合対象者によって照合用指紋画像が指紋センサ20から入力されると(ステップS131)、セル分割部11において、セル分割位置を決定し、指紋センサ20から入力された照合用指紋画像を、登録用指紋画像をセル分割する際に用いたものと同じセル単位に分割し(ステップS132)、セル分割部11によって得られた各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12により、指紋隆線の方向θのみを抽出・取得する(ステップS133)。
そして、図25に示す例では、ステップS133〜S139の処理によって、後述するごとく、一致セルの数が最大になるように、各セルの方向データ(θ)を回転調整しながら登録用指紋画像(即ち登録データのセル)と照合用指紋画像(即ち照合データのセル)との位置合わせを行なっている。
ステップS133で方向データを検出すると、照合部14において、まず、登録データ保存部30から提供された登録データにおける各セルの方向θと、ステップS133で抽出・取得された各セルの方向θとを比較することにより、方向データ(θ)の回転調整を行なう(ステップS134〜S136)。より具体的に説明すると、登録データのセルと照合データのセルとを重ね合わせて方向θの比較を行ない(ステップS133)、一致セルの数が最大か否かを判定する(ステップS134)。最大でない場合(ステップS134のNOルート)、各セルの方向データ(つまりθ)を所定量だけ回転させてから(ステップS136)、ステップS134に戻って、再度、方向θの比較を行なう。このような処理が、ステップS134で一致セルの数が最大になったと判定されるまで(YES判定となるまで)、繰り返し実行される。なお、このとき、ステップS135で、「一致セルの数が最大か否か」を判定する代わりに、「一致セルの割合が所定値以上か否か」を判定し、一致セルの割合が所定値以上になるように方向データ(θ)の回転調整を行なってもよい。
一致セルの数が最大になるように、各セルの方向データの回転調整が行なわれると(ステップS135のYESルート)、今度は、登録データと照合データとの位置合わせを、一致セルの数が最大となるように行なう(ステップS133〜S138)。現在の位置合わせ状態で一致セルの数が最大ではないと判断されると(ステップS137のNOルート)、セルの重ね合わせ位置を移動させてから(グリッドをずらしてから;ステップS138)、ステップS133に戻って、再度、セル内での隆線方向θを検出してから、上述と同様の処理が、ステップS137で一致セルの数が最大になったと判定されるまで(YES判定となるまで)、繰り返し実行される。なお、このとき、ステップS137においても、「一致セルの数が最大か否か」を判定する代わりに、「一致セルの割合が所定値以上か否か」を判定し、一致セルの割合が所定値以上になるように上記位置合わせを行なってもよい。
一致セルの数が最大になるように、登録データのセルと照合データのセルとの位置合わせが行なわれると(ステップS137のYESルート)、一致セル数の割合が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS139)。所定値以上でなければ(ステップS139のNOルート)、ステップS132に戻って、図7(A),図7(B)および図20を参照しながら前述したように、照合用指紋画像におけるセル分割基準点を所定量だけ移動させてから、移動後のセル分割基準点に基づいて、再度、セル分割部11において、指紋センサ20から入力された照合用指紋画像をセル単位に分割する。そして、セル分割部11によって再分割された各セルの指紋画像から、セル基本情報取得部12により、指紋隆線の方向θのみを再度抽出・取得する(ステップS53)。この後、前述と同様の処理(ステップS132〜S139)を、ステップS139で一致セル数の割合が所定以上と判断されるまで、繰り返し実行する。そして、ステップS139で一致セル数の割合が所定値以上であると判断された場合(YESルート)には、図8を参照しながら前述した処理と同様の処理(ステップS60〜S68)を実行する。
〔8−2〕上述した指紋照合装置10,10Aにおいて、照合部14が、特徴点情報の比較結果が所定の一致条件を満たすか否かを判断する際に、照合用指紋画像を分割して得られたセルのうち、画像状態が不鮮明なものについての特徴点情報(セル特徴情報)の比較結果に対する重みを軽く設定するように構成してもよい。これにより、不鮮明なセルにおける特徴点情報(セル特徴情報)の比較結果に対する重みを軽く設定することで、不確実な比較結果が判断に及ぼす影響を小さくすることができるので、より鮮明なセルにおける特徴点情報の比較結果(つまり確実性の高い比較結果)を用いて、より確実に一致/不一致判定を行なうことができる。
ここで、不鮮明な部分(セル)は、以下のような部分(1)〜(3)として検出・認識することができる。(1)フーリエ変換により方向成分を抽出した場合にその方向成分を所定の閾値以上の大きさで検出できない部分。(2)セル内の画素の画素値を、複数方向の短冊状領域のそれぞれについて積算して得られた複数の積算値の間に、所定閾値以上の差が無いセル(つまり、黒画素と白画素との分布に所定閾値以上のピーク差が検出されないセル;さらに換言すると、隆線画像が鮮明に映っていないセル)。(3)方向検出用のマスク処理による方向検出処理を行なっても所定値以上の値で方向を示さない部分。
〔8−3〕上述した実施形態では、生体情報が指紋であり生体情報画像が指紋の隆線画像(生体紋様の隆線画像)である場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、生体情報が掌紋,血管パターン(眼底網膜血管網,静脈血管網),虹彩(虹彩筋肉紋様),顔画像等である場合にも上述と同様に適用され、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
〔8−4〕各セルから特徴点情報を抽出するタイミングとしては、以下の2通りがある。(1)指紋画像全体から特徴点情報を抽出してから、セル分割(グリッド分割)を行ない、各セルに対応する特徴点情報を、既に抽出されている特徴点情報から取得する。(2)セル分割を行なってから、各セル内で特徴点情報を抽出する。(1),(2)のいずれのタイミングで特徴点情報を抽出してもよいが、上述した実施形態では、項目(2)で後述したタイミングを採用した場合について説明している。
〔8−5〕ところで、上述したセル分割部11,セル基本情報取得部12,セル特徴情報取得部13,照合部14および指紋中心検出部15としての機能(全部もしくは一部の機能)は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が所定のアプリケーションプログラムを実行することによって実現される。
そのプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体から、そのプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
ここで、コンピュータとは、ハードウエアとOS(オペレーティングシステム)とを含む概念であり、OSの制御の下で動作するハードウエアを意味している。また、OSが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウエアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえている。上記所定のアプリケーションプログラムは、上述のようなコンピュータに、セル分割部11,セル基本情報取得部12,セル特徴情報取得部13,照合部14および指紋中心検出部15としての機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。また、その機能の一部は、アプリケーションプログラムではなくOSによって実現されてもよい。
さらに、本実施形態における記録媒体としては、上述したフレキシブルディスク,CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスクのほかICカード,ROMカートリッジ,磁気テープ,パンチカード,コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ),外部記憶装置等や、バーコードなどの符号が印刷された印刷物等の、コンピュータ読取可能な種々の媒体を利用することもできる。
〔9〕付記
(付記1) 登録用生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合する生体情報照合装置であって、
前記登録用生体情報画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける前記登録用生体情報画像の方向情報を含むセル基本情報と前記各セルにおける前記登録用生体情報画像の特徴点情報を含むセル特徴情報とを含む登録データを提供されるとともに、
前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割するためのセル分割部と、
該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報を含むセル基本情報を取得するためのセル基本情報取得部と、
該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報をセル特徴情報として取得するためのセル特徴情報取得部と、
前記登録データと該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部によってそれぞれ取得された前記のセル基本情報およびセル特徴情報を含む照合データとを用いて、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との照合を行なう照合部とをそなえ、
該照合部が、
前記登録データにおける各セルの方向情報と前記照合データにおける各セルの方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なってから、
前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて少なくとも前記特徴点情報を比較して、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否かを判断し、
その比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものであるとする一致判定を行なうことを特徴とする、生体情報照合装置。
(付記2) 前記比較結果が前記所定の一致条件を満たしていない場合には、
該セル分割部が、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に再分割し、
該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルについて前記照合データを再取得し、
該照合部が、
前記登録データにおける各セルの方向情報と再取得された前記照合データにおける各セルの方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを再度行なってから、
前記登録データと再取得された前記照合データとの間で対応するセルどうしについて少なくとも前記特徴点情報を比較して、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしているか否かを再判断し、
その比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に前記一致判定を行なうことを特徴とする、付記1記載の生体情報照合装置。
(付記3) 該セル分割部による再分割,該セル基本情報取得部による再取得,該セル特徴情報取得部による再取得および該照合部による再判断を所定回数だけ繰り返し実行しても、前記比較結果が前記所定の一致条件を満たさない場合、該照合部が、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものではないとする不一致判定を行なうことを特徴とする、付記2記載の生体情報照合装置。
(付記4) 該照合部が、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを、前記の登録データと照合データとの間で前記方向情報が一致していると見なされる一致セルの数が最も多くなるように、もしくは、前記一致セルの割合が所定値以上になるように行なうことを特徴とする、付記1〜付記3のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記5) 該照合部が、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、前記特徴点情報を比較するとともに、前記セル基本情報に含まれる前記方向情報以外の情報を比較して、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしているか否かを判断することを特徴とする、付記1〜付記4のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記6) 前記セル基本情報が、前記方向情報以外に、各セルにおける前記照合用生体情報画像のピッチ情報およびオフセット情報を含んでいることを特徴とする、付記5記載の生体情報照合装置。
(付記7) 前記生体情報画像が生体紋様の隆線画像であり、前記方向情報が各セルにおける隆線の方向であり、前記ピッチ情報が各セルにおける隆線の間隔であり、前記オフセット情報が各セルにおける基準点からのオフセット量であることを特徴とする、付記6記載の生体情報照合装置。
(付記8) 登録用生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合する生体情報照合装置であって、
前記登録用生体情報画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける前記登録用生体情報画像の方向情報を含むセル基本情報と前記各セルにおける前記登録用生体情報画像の特徴点情報を含むセル特徴情報とを含む登録データを提供されるとともに、
前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割するためのセル分割部と、
該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報を含むセル基本情報を取得するためのセル基本情報取得部と、
該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報をセル特徴情報として取得するためのセル特徴情報取得部と、
前記登録データと該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部によってそれぞれ取得された前記のセル基本情報およびセル特徴情報を含む照合データとを用いて、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との照合を行なう照合部とをそなえ、
該照合部が、
前記登録データにおける各セルの方向情報と前記照合データにおける各セルの方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なうとともに前記方向情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを判断し、
前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしている場合に、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて少なくとも前記特徴点情報を比較して、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否かを判断し、
その比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものであるとする一致判定を行なうことを特徴とする、生体情報照合装置。
(付記9) 該セル基本情報取得部は、まず、前記位置合わせに必要となる、各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報を前記照合データとして取得し、
該照合部が前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていると判断した場合に、該セル基本情報取得部が、必要に応じて、各セルにおける前記方向情報以外の前記セル基本情報を前記照合データとして取得するとともに、該セル特徴情報取得部が、各セルにおける前記特徴点情報を前記照合データとして取得することを特徴とする、付記8記載の生体情報照合装置。
(付記10) 前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていない場合には、
該セル分割部が、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に再分割し、
該セル基本情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルについて前記方向情報を再取得し、
該照合部が、前記登録データにおける各セルの方向情報と再取得された各セルの前記方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを再度行なうとともに前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを再判断することを特徴とする、付記9記載の生体情報照合装置。
(付記11) 該セル分割部による再分割,該セル基本情報取得部による再取得および該照合部による再判断を、前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たすまで、繰り返し実行することを特徴とする、付記10記載の生体情報照合装置。
(付記12) 該セル分割部による再分割,該セル基本情報取得部による再取得および該照合部による再判断を所定回数だけ繰り返し実行しても、前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たさない場合、該照合部が、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものではないとする不一致判定を行なうことを特徴とする、付記10記載の生体情報照合装置。
(付記13) 該照合部による再判断の結果、前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしている場合には、
該セル基本情報取得部が、必要に応じて、該セル分割部によって再分割された各セルにおける前記方向情報以外の前記セル基本情報を前記照合データとして取得するとともに、該セル特徴情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルにおける前記特徴点情報を前記照合データとして取得してから、
該照合部が、前記登録データと再取得された前記照合データとの間で対応するセルどうしについて少なくとも前記セル特徴情報を比較し、前記一致判定もしくは前記不一致判定を行なうことを特徴とする、付記10または付記11に記載の生体情報照合装置。
(付記14) 前記特徴点情報の比較結果が前記所定の一致条件を満たしていない場合には、前記セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせ以降の処理を再度行ない、
該照合部が、前記登録データと再取得された前記照合データとの間で対応するセルどうしについて少なくとも前記特徴点情報を比較して、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしているか否かを再判断し、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に前記一致判定を行なう一方、
前記セル分割基準点を所定量だけ移動させる処理、および、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせ以降の処理を所定回数だけ繰り返し実行しても、前記特徴点情報の比較結果が前記所定の一致条件を満たさない場合、該照合部が、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものではないとする不一致判定を行なうことを特徴とする、付記9〜付記13のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記15) 該照合部が、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを、前記の登録データと照合データとの間で前記方向情報が一致していると見なされる一致セルの数が最も多くなるように行なうことを特徴とする、付記8〜付記14のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記16) 前記一致セルの数が最も多くなった時のセル数を、前記方向情報の比較結果とし、
当該セル数が所定閾値以上であること、もしくは、当該セル数の割合が所定値以上であることを、前記所定の位置合わせ条件とすることを特徴とする、付記15記載の生体情報照合装置。
(付記17) 該照合部が、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて、前記特徴点情報を比較するとともに、前記セル基本情報に含まれる前記方向情報以外の情報を比較して、これらの比較結果が前記所定の一致条件を満たしているか否かを判断することを特徴とする、付記8〜付記16のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記18) 前記セル基本情報が、前記方向情報以外に、各セルにおける前記照合用生体情報画像のピッチ情報およびオフセット情報を含んでいることを特徴とする、付記17記載の生体情報照合装置。
(付記19) 前記生体情報画像が生体紋様の隆線画像であり、前記方向情報が各セルにおける隆線の方向であり、前記ピッチ情報が各セルにおける隆線の間隔であり、前記オフセット情報が各セルにおける基準点からのオフセット量であることを特徴とする、付記18記載の生体情報照合装置。
(付記20) 登録用生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合する生体情報照合装置であって、
前記登録用生体情報画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける前記登録用生体情報画像の方向情報,ピッチ情報およびオフセット情報を含むセル基本情報と前記各セルにおける前記登録用生体情報画像の特徴点情報を含むセル特徴情報とを含む登録データを提供されるとともに、
前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割するためのセル分割部と、
該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報,ピッチ情報およびオフセット情報を含むセル基本情報を取得するためのセル基本情報取得部と、
該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報をセル特徴情報として取得するためのセル特徴情報取得部と、
前記登録データと該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部によってそれぞれ取得された前記のセル基本情報およびセル特徴情報を含む照合データとを用いて、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との照合を行なう照合部とをそなえ、
該照合部が、
前記登録データにおける各セルの特徴点情報と前記照合データにおける各セルの特徴点情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なうとともに前記特徴点情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを判断し、
前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしている場合に、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて前記セル基本情報を比較し、
その比較結果が所定の一致条件を満たしている場合に、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものであるとする一致判定を行なうことを特徴とする、生体情報照合装置。
(付記21) 該セル特徴情報取得部は、まず、前記位置合わせに必要となる、各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報を前記照合データとして取得し、
該照合部が前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていると判断した場合に、該セル基本情報取得部が、各セルにおける前記セル基本情報を前記照合データとして取得することを特徴とする、付記20記載の生体情報照合装置。
(付記22) 前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていない場合には、
該セル分割部が、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に再分割し、
該セル特徴情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルについて前記特徴点情報を再取得し、
該照合部が、前記登録データにおける各セルの特徴点情報と再取得された各セルの前記特徴点情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを再度行なうとともに前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを再判断することを特徴とする、付記21記載の生体情報照合装置。
(付記23) 該セル分割部による再分割,該セル基本情報取得部による再取得および該照合部による再判断を、前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たすまで、繰り返し実行することを特徴とする、付記22記載の生体情報照合装置。
(付記24) 該セル分割部による再分割,該セル基本情報取得部による再取得および該照合部による再判断を所定回数だけ繰り返し実行しても、前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たさない場合、該照合部が、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものではないとする不一致判定を行なうことを特徴とする、付記22記載の生体情報照合装置。
(付記25) 該照合部による再判断の結果、前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしている場合には、
該セル基本情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルにおける前記セル基本情報を前記照合データとして取得してから、
該照合部が、前記登録データと再取得された前記照合データとの間で対応するセルどうしについて前記セル基本情報を比較して、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしているか否かを判断することを特徴とする、付記22または付記23に記載の生体情報照合装置。
(付記26) 前記セル基本情報の比較結果が前記所定の一致条件を満たしていない場合には、前記セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせ以降の処理を再度行ない、
該照合部が、前記登録データと再取得された前記照合データとの間で対応するセルどうしについて前記セル基本情報を比較して、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしているか否かを再判断し、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に前記一致判定を行なう一方、
前記セル分割基準点を所定量だけ移動させる処理、および、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせ以降の処理を所定回数だけ繰り返し実行しても、前記セル基本情報の比較結果が前記所定の一致条件を満たさない場合、該照合部が、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものではないとする不一致判定を行なうことを特徴とする、付記21〜付記25のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記27) 該照合部が、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを、前記の登録データと照合データとの間で前記特徴点情報が一致していると見なされる一致セルの数が最も多くなるように行なうことを特徴とする、付記20〜付記26のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記28) 前記一致セルの数が最も多くなった時のセル数を、前記特徴点情報の比較結果とし、
当該セル数が所定閾値以上であること、もしくは、当該セル数の割合が所定値以上であることを、前記所定の位置合わせ条件とすることを特徴とする、付記27記載の生体情報照合装置。
(付記29) 前記生体情報画像が生体紋様の隆線画像であり、前記方向情報が各セルにおける隆線の方向であり、前記ピッチ情報が各セルにおける隆線の間隔であり、前記オフセット情報が各セルにおける基準点からのオフセット量であることを特徴とする、付記20〜付記28のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記30) 登録用生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合する生体情報照合装置であって、
前記登録用生体情報画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける前記登録用生体情報画像の方向情報,ピッチ情報およびオフセット情報を含むセル基本情報と前記各セルにおける前記登録用生体情報画像の特徴点情報を含むセル特徴情報とを含む登録データを提供されるとともに、
前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割するためのセル分割部と、
該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報,ピッチ情報およびオフセット情報を含むセル基本情報を取得するためのセル基本情報取得部と、
該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報をセル特徴情報として取得するためのセル特徴情報取得部と、
前記登録データと該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部によってそれぞれ取得された前記のセル基本情報およびセル特徴情報を含む照合データとを用いて、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との照合を行なう照合部とをそなえ、
該照合部が、
前記登録データにおける各セルの方向情報と前記照合データにおける各セルの方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なってから、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて前記ピッチ情報および前記オフセット情報を比較して、その比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを判断し、
その比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしている場合に、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて前記特徴点情報を比較して、その特徴点情報の比較結果が所定の一致条件を満たしているか否かを判断し、
前記特徴点情報の比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものであるとする一致判定を行なうことを特徴とする、生体情報照合装置。
(付記31) 該セル基本情報取得部は、まず、前記位置合わせに必要となる、各セルにおける前記照合用生体情報画像のセル基本情報を前記照合データとして取得し、
該照合部が前記ピッチ情報および前記オフセット情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていると判断した場合に、該セル特徴情報取得部が、各セルにおける前記特徴点情報を前記照合データとして取得することを特徴とする、付記30記載の生体情報照合装置。
(付記32) 前記ピッチ情報および前記オフセット情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていない場合には、
該セル分割部が、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に再分割し、
該セル基本情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルについて前記セル基本情報を再取得し、
該照合部が、前記登録データにおける各セルの方向情報と再取得された各セルの前記方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを再度行なってから、前記登録データと再取得された前記照合データとの間で対応するセルどうしについて前記ピッチ情報および前記オフセット情報を比較して、その比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを再判断することを特徴とする、付記31記載の生体情報照合装置。
(付記33) 該セル分割部による再分割,該セル基本情報取得部による再取得および該照合部による再判断を、前記ピッチ情報および前記オフセット情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たすまで、繰り返し実行することを特徴とする、付記32記載の生体情報照合装置。
(付記34) 該セル分割部による再分割,該セル基本情報取得部による再取得および該照合部による再判断を所定回数だけ繰り返し実行しても、前記ピッチ情報および前記オフセット情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たさない場合、該照合部が、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものではないとする不一致判定を行なうことを特徴とする、付記32記載の生体情報照合装置。
(付記35) 該照合部による再判断の結果、前記ピッチ情報および前記オフセット情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしている場合には、
該セル特徴情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルにおける前記特徴点情報を前記照合データとして取得してから、
該照合部が、前記登録データと再取得された前記照合データとの間で対応するセルどうしについて前記特徴点情報を比較して、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしているか否かを判断することを特徴とする、付記32または付記33に記載の生体情報照合装置。
(付記36) 前記特徴点情報の比較結果が前記所定の一致条件を満たしていない場合には、前記セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせ以降の処理を再度行ない、
該照合部が、前記登録データと再取得された前記照合データとの間で対応するセルどうしについて前記特徴点情報を比較して、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしているか否かを再判断し、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に前記一致判定を行なう一方、
前記セル分割基準点を所定量だけ移動させる処理、および、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせ以降の処理を所定回数だけ繰り返し実行しても、前記特徴点情報の比較結果が前記所定の一致条件を満たさない場合、該照合部が、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものではないとする不一致判定を行なうことを特徴とする、付記31〜付記35のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記37) 該照合部が、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを、前記の登録データと照合データとの間で前記方向情報が一致していると見なされる一致セルの数が最も多くなるように、もしくは、前記一致セルの割合が所定値以上になるように行なうことを特徴とする、付記30〜付記36のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記38) 前記生体情報画像が生体紋様の隆線画像であり、前記方向情報が各セルにおける隆線の方向であり、前記ピッチ情報が各セルにおける隆線の間隔であり、前記オフセット情報が各セルにおける基準点からのオフセット量であることを特徴とする、付記30〜付記37のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記39) 前記生体情報画像が生体紋様の隆線画像であり、
前記照合用生体情報画像における生体紋様の中心位置を検出するための紋様中心検出部をさらにそなえ、
該セル分割部が、該紋様中心検出部によって検出された前記生体紋様の中心位置に基づいて算出された位置をセル分割基準点にして、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割することを特徴とする、付記1〜付記38のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記40) 該紋様中心検出部によって検出された前記生体紋様の中心位置から所定量だけ移動した位置を、前記セル分割基準点として用いることを特徴とする、付記39記載の生体情報照合装置。
(付記41) 前記登録データにおける前記特徴点情報が、各セルをさらに分割して得られる2以上のサブセル毎に分類されて取得されており、
該セル特徴情報取得部が、各セルにおける前記特徴点情報を取得する際に、各セルをさらに前記登録データにおける前記サブセルに対応する2以上のサブセルに分割し、該サブセル毎に前記特徴点情報を取得し、
該照合部が、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて前記特徴点情報を比較する際、該サブセル毎に前記特徴点情報を比較することを特徴とする、付記1〜付記40のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記42) 該照合部が、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なう際に、該登録用生体情報画像に対し該照合用生体情報画像を相対的に回転させながら、前記登録データにおける各セルの方向情報もしくは特徴点情報と前記照合データにおける各セルの方向情報もしくは特徴点情報とを比較し、その比較結果が所定条件を満たす位置まで該照合用生体情報画像を回転させることを特徴とする、付記1〜付記41のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記43) 前記生体情報画像が生体紋様の隆線画像であり、画像回転の中心として、該登録用生体情報画像もしくは該照合用生体情報画像における生体紋様の中心位置を用いることを特徴とする、付記42記載の生体情報照合装置。
(付記44) 該照合部が、前記照合用生体情報画像を分割して得られたセルのうち、画像状態が不鮮明なものについての前記セル特徴情報の比較結果に対する重みを軽く設定することを特徴とする、付記1〜付記43のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記45) 前記特徴点情報が、各セルに含まれる特徴点の種別と、各セルにおける前記種別毎の特徴点数とを含んでいることを特徴とする、付記1〜付記44のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
(付記46) 前記特徴点情報が、各セルにおける特徴点の有無に関する情報であることを特徴とする、付記1〜付記44のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
以上のように、本発明によれば、生体情報画像を分割して得られたセル毎に、セル基本情報とともに特徴点情報が抽出され、その特徴点情報を考慮した、パターンマッチング方式の照合を実行することが可能になる。
従って、本発明は、画像情報そのものを用いた照合に比べて登録データ量や照合演算量を大幅に削減しながら、他人受入率をも大幅に低減することができ、例えば指紋,掌紋,血管パターン,虹彩,顔画像等の生体情報による個人認証を行なうべくパターンマッチング方式の画像照合を行なうシステムに用いて好適であり、その有用性は極めて高いものと考えられる。
本発明の第1〜第6実施形態における生体情報照合装置(指紋照合装置)の機能構成を示すブロック図である。 (A)は特徴点の無いセルの例を示す図、(B)は特徴点の有るセルの例を示す図である。 セル毎に取得・保存される特徴点情報(セル特徴情報)のフォーマットの例を示す図である。 本発明の第1実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)の動作を説明するためのフローチャートである。 セル毎に取得された隆線方向データを用いて行なわれる、登録用指紋画像と照合用指紋画像との位置合わせ手法について説明するための図である。 本発明の第2実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)の動作を説明するためのフローチャートである。 (A),(B)は指紋画像のセル分割例およびセル分割基準点の移動例を示す図である。 本発明の第3実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)の動作の変形例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)の動作を説明するためのフローチャートである。 各セルの特徴点情報による位置合わせについて説明するための図である。 本発明の第5実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第6実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第6実施形態におけるサブセルの分割例を示す図である。 図14に示すサブセルを適用した場合に取得・保存される特徴点情報(セル特徴情報)のフォーマットの例を示す図である。 本発明の第7実施形態における生体情報照合装置(指紋照合装置)の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第7実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)の動作を説明するためのフローチャートである。 指紋中心を分割基準点とするセル分割について説明するための図である。 本発明の第7実施形態としての生体情報照合装置(指紋照合装置)の動作の変形例を説明するためのフローチャートである。 セル分割基準点の移動幅の例を説明するための図である。 (A),(B)はそれぞれパターンマッチング対象の2つの指紋画像を示す図である。 (A)〜(C)は、図21に示した2つの指紋画像を照合する際のパターンマッチング手順を説明するための図である。 指紋画像のセル分割例を示す図である。 (A)は指紋画像から分割して得られた一つのセルの例を示す図、(B)は(A)に示すセルから抽出・取得されるセル基本情報を説明するための図である。 本発明の生体情報照合装置(指紋照合装置)により方向データの回転を行ないながら照合を行なう手順の例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10,10A 指紋照合装置(生体情報照合装置)
11 セル分割部
12 セル基本情報取得部
13 セル特徴情報取得部
14 照合部
15 指紋中心検出部(紋様中心検出部)
20 指紋センサ
30 登録データ保存部

Claims (9)

  1. 登録用生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合する生体情報照合装置であって、
    前記登録用生体情報画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける前記登録用生体情報画像の方向情報を含むセル基本情報と前記各セルにおける前記登録用生体情報画像の特徴点情報を含むセル特徴情報とを含む登録データを提供されるとともに、
    前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割するためのセル分割部と、
    該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報を含むセル基本情報を取得するためのセル基本情報取得部と、
    該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報をセル特徴情報として取得するためのセル特徴情報取得部と、
    前記登録データと該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部によってそれぞれ取得された前記のセル基本情報およびセル特徴情報を含む照合データとを用いて、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との照合を行なう照合部とをそなえ、
    該照合部が、
    前記登録データにおける各セルの方向情報と前記照合データにおける各セルの方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なってから、
    前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて少なくとも前記特徴点情報を比較して、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否かを判断し、
    その比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものであるとする一致判定を行なう一方、
    前記比較結果が前記所定の一致条件を満たしていない場合には、
    該セル分割部が、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に再分割し、
    該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルについて前記照合データを再取得し、
    該照合部が、
    前記登録データにおける各セルの方向情報と再取得された前記照合データにおける各セルの方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを再度行なってから、
    前記登録データと再取得された前記照合データとの間で対応するセルどうしについて少なくとも前記特徴点情報を比較して、その比較結果が前記所定の一致条件を満たしているか否かを再判断し、
    その比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に前記一致判定を行なうことを特徴とする、生体情報照合装置。
  2. 登録用生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合する生体情報照合装置であって、
    前記登録用生体情報画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける前記登録用生体情報画像の方向情報を含むセル基本情報と前記各セルにおける前記登録用生体情報画像の特徴点情報を含むセル特徴情報とを含む登録データを提供されるとともに、
    前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割するためのセル分割部と、
    該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報を含むセル基本情報を取得するためのセル基本情報取得部と、
    該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報をセル特徴情報として取得するためのセル特徴情報取得部と、
    前記登録データと該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部によってそれぞれ取得された前記のセル基本情報およびセル特徴情報を含む照合データとを用いて、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との照合を行なう照合部とをそなえ、
    該照合部が、
    前記登録データにおける各セルの方向情報と前記照合データにおける各セルの方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なうとともに前記方向情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを判断し、
    前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしている場合に、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて少なくとも前記特徴点情報を比較して、その比較結果が所定の一致条件を満たしているか否かを判断し、
    その比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものであるとする一致判定を行なう一方、
    前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていない場合には、
    該セル分割部が、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に再分割し、
    該セル基本情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルについて前記方向情報を再取得し、
    該照合部が、前記登録データにおける各セルの方向情報と再取得された各セルの前記方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを再度行なうとともに前記方向情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを再判断することを特徴とする、生体情報照合装置。
  3. 登録用生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合する生体情報照合装置であって、
    前記登録用生体情報画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける前記登録用生体情報画像の方向情報,ピッチ情報およびオフセット情報を含むセル基本情報と前記各セルにおける前記登録用生体情報画像の特徴点情報を含むセル特徴情報とを含む登録データを提供されるとともに、
    前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割するためのセル分割部と、
    該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報,ピッチ情報およびオフセット情報を含むセル基本情報を取得するためのセル基本情報取得部と、
    該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報をセル特徴情報として取得するためのセル特徴情報取得部と、
    前記登録データと該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部によってそれぞれ取得された前記のセル基本情報およびセル特徴情報を含む照合データとを用いて、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との照合を行なう照合部とをそなえ、
    該照合部が、
    前記登録データにおける各セルの特徴点情報と前記照合データにおける各セルの特徴点情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なうとともに前記特徴点情報の比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを判断し、
    前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしている場合に、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて前記セル基本情報を比較し、
    その比較結果が所定の一致条件を満たしている場合に、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものであるとする一致判定を行なう一方、
    前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていない場合には、
    該セル分割部が、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に再分割し、
    該セル特徴情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルについて前記特徴点情報を再取得し、
    該照合部が、前記登録データにおける各セルの特徴点情報と再取得された各セルの前記特徴点情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを再度行なうとともに前記特徴点情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを再判断することを特徴とする、生体情報照合装置。
  4. 登録用生体情報画像と照合時に照合対象者によって入力された照合用生体情報画像とを照合する生体情報照合装置であって、
    前記登録用生体情報画像を所定のセル単位に分割して得られた各セルにおける前記登録用生体情報画像の方向情報,ピッチ情報およびオフセット情報を含むセル基本情報と前記各セルにおける前記登録用生体情報画像の特徴点情報を含むセル特徴情報とを含む登録データを提供されるとともに、
    前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割するためのセル分割部と、
    該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の方向情報,ピッチ情報およびオフセット情報を含むセル基本情報を取得するためのセル基本情報取得部と、
    該セル分割部によって得られた各セルにおける前記照合用生体情報画像の特徴点情報をセル特徴情報として取得するためのセル特徴情報取得部と、
    前記登録データと該セル基本情報取得部および該セル特徴情報取得部によってそれぞれ取得された前記のセル基本情報およびセル特徴情報を含む照合データとを用いて、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との照合を行なう照合部とをそなえ、
    該照合部が、
    前記登録データにおける各セルの方向情報と前記照合データにおける各セルの方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを行なってから、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて前記ピッチ情報および前記オフセット情報を比較して、その比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを判断し、
    その比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしている場合に、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて前記特徴点情報を比較して、その特徴点情報の比較結果が所定の一致条件を満たしているか否かを判断し、
    前記特徴点情報の比較結果が前記所定の一致条件を満たしている場合に、前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像とが同一生体から得られたものであるとする一致判定を行なう一方、
    前記ピッチ情報および前記オフセット情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていない場合には、
    該セル分割部が、セル分割基準点を所定量だけ移動させてから、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に再分割し、
    該セル基本情報取得部が、該セル分割部によって再分割された各セルについて前記セル基本情報を再取得し、
    該照合部が、前記登録データにおける各セルの方向情報と再取得された各セルの前記方向情報とを比較して前記の登録用生体情報画像と照合用生体情報画像との位置合わせを再度行なってから、前記登録データと再取得された前記照合データとの間で対応するセルどうしについて前記ピッチ情報および前記オフセット情報を比較して、その比較結果が所定の位置合わせ条件を満たしているか否かを再判断することを特徴とする、生体情報照合装置。
  5. 該セル基本情報取得部は、まず、前記位置合わせに必要となる、各セルにおける前記照合用生体情報画像のセル基本情報を前記照合データとして取得し、
    該照合部が前記ピッチ情報および前記オフセット情報の比較結果が前記所定の位置合わせ条件を満たしていると判断した場合に、該セル特徴情報取得部が、各セルにおける前記特徴点情報を前記照合データとして取得することを特徴とする、請求項記載の生体情報照合装置。
  6. 前記生体情報画像が生体紋様の隆線画像であり、
    前記照合用生体情報画像における生体紋様の中心位置を検出するための紋様中心検出部をさらにそなえ、
    該セル分割部が、該紋様中心検出部によって検出された前記生体紋様の中心位置に基づいて得られた位置をセル分割基準点にして、前記照合用生体情報画像を前記所定のセル単位に分割することを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
  7. 前記登録データにおける前記特徴点情報が、各セルをさらに分割して得られる2以上のサブセル毎に分類されて取得されており、
    該セル特徴情報取得部が、各セルにおける前記特徴点情報を取得する際に、各セルをさらに前記登録データにおける前記サブセルに対応する2以上のサブセルに分割し、該サブセル毎に前記特徴点情報を取得し、
    該照合部が、前記の登録データと照合データとの間で対応するセルどうしについて前記特徴点情報を比較する際、該サブセル毎に前記特徴点情報を比較することを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
  8. 該照合部が、前記照合用生体情報画像を分割して得られたセルのうち、画像状態が不鮮明なものについての前記セル特徴情報の比較結果に対する重みを軽く設定することを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
  9. 前記特徴点情報が、各セルに含まれる特徴点の種別と、各セルにおける前記種別毎の特徴点数とを含んでいることを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の生体情報照合装置。
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