JP2004331156A - 蓋付き密封包装体及び当該包装体を構成する蓋材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開口部311周縁にフランジ部312を設けた容器本体3と、フランジ部でヒートシールされる蓋材2からなる蓋付き密封包装体1において、蓋材2には通気部211が設けられ、かつ通気部211を覆う被覆体212が貼付されていることを特徴とする蓋付き密封包装体1及び包装体を構成する蓋材2。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓋付き密封包装体及び当該包装体を構成する蓋材に関する。更に詳しくは、食品や飲料等が収納ないし充填され、電子レンジ等を使用して加熱される包装材料として好適な蓋付き密封包装体及び当該包装体を構成する蓋材に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、食品や飲料等の包装形態としては、当該食品等を収納ないし充填した後、容器本体の開口部周縁に設けられたフランジ部とフィルム状の蓋材とをヒートシールして密封包装して、また、収納された食品等を取り出す際にあっては蓋材を容器本体から剥離して、容易に開封することができる包装体(易開封性包装体ともいわれる)が用いられている。
【0003】
かかる包装体は、収納される食品等を安全に保存するという観点から、蓋材と容器本体のフランジ部とを強固にヒートシールし、シール部が剥がれ難いといった高い密封性が必要とされる。また、蓋材を開封する際には、かかる蓋材を容器本体から容易に剥離することができるという相反する特性が同時に求められており、この密封性と易開封性の両方を具備する包装体である必要があった。このような易開封性包装体については、例えば、蓋材と容器本体のシールされる面と、開封時に当該蓋材が剥離される面とを異なる面とすることにより、包装体に対して高い密封性と易開封性とを併せ持たせる手段等が提案されてきた(例えば特許文献1及び2)。
【0004】
また、近年では、電子レンジの普及にも伴って、加熱を施されて食される食品等を収納した当該包装体を、電子レンジを用いてマイクロ波による急速加熱(以下、「電子レンジ加熱」という)により、包装体の収納物である食品等を簡便に加熱調理することが広く行われている。このような電子レンジ用食品等の包装体を電子レンジで加熱する際には、温度上昇における包装体内部の圧力上昇による包装体の破裂を防止すべく、通常は、利用者が加熱前に蓋材の一部分に小孔を空けたり、または蓋材を剥がしたりして空気抜き部分を形成して、その後に電子レンジ加熱が行われていた。
【0005】
【特許文献1】
特許第2571569号公報(第1−4頁)
【特許文献2】
特公平6−45379号公報(第1−4頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記したような、空気抜き部を形成するという作業は、利用者にとっては非常に面倒なものであった。加えて、このような電子レンジ加熱は、購入した店のレジ等で店内サービスとして行われることも多かったのであるが、店員がかかる空気抜き部を形成していると、店内レジの回転を悪くしてしまうといった問題も生じていた。一方、製造時にあらかじめ通気孔を空けておくと、包装体が流通や保存される際にゴミや埃が内部に侵入してしまい、衛生面や保存性という点で好ましくなかった。
【0007】
従って、本発明の目的は、電子レンジ等による加熱時に包装体の蓋材を開封したり、また小孔等を空けたりすることなく、当該加熱による容器内部の圧力上昇にも対応できるとともに、優れた密封性及び易開封性をも兼ね備えた蓋付き密封包装体及び当該包装体を構成する蓋材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の好ましい特性を有する密封包装体について鋭意検討を重ねた結果、包装体の蓋材について、通気部を設けるとともに、当該通気部に対して、熱ないし圧力が加わると容易に剥離したり、あるいは破れたり等することによって当該通気部を露出可能とする被覆体を貼付する構成とすることにより、加熱等が施されない時には密封包装体としての特性を保持しつつ、前記の課題を解決することができ、電子レンジ等で加熱される食品や飲料等を包装する密封包装体としても好適となることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
【0009】
すなわち、本発明の蓋付き密封包装体は、開口部周縁にフランジ部を設けた容器本体と、当該フランジ部でヒートシールされる蓋材からなる蓋付き密封包装体において、前記蓋材には通気部が設けられ、かつ当該通気部を覆う被覆体が貼付されていることを特徴とするものである。
また、本発明の蓋材は、前記した蓋付き密封包装体を構成することを特徴とする。
【0010】
本発明の蓋付き密封包装体(以下、単に「密封包装体」とすることもある)は、通気部が設けられ、かつ、当該通気部に被覆体を貼付した蓋材と、開口部の周縁にフランジ部を有する容器本体を基本構成とするものである。
【0011】
まず、本発明の密封包装体を構成する蓋材には、単層または多層構成のフィルムまたはシート(以下、「フィルム等」ということもある)を使用することができる。このフィルム等を構成する材料としては、フィルム等の形状となるものであれば特に制限はないが、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド(ナイロン)系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂の1種または2種以上等の材料を用いて、単層又は積層のフィルム等とすればよい。また、フィルム等は、前記した樹脂材料の混合材料や、前記した樹脂材料のエラストマーから構成されるようにしてもよい。
蓋材の形状としては、一般のフィルム状のような平面状のものとしてもよく、また、蓋材を落とし蓋の形状としてもよい。蓋材を落とし蓋の形状とすれば、内容物を充填した場合における容器本体内部の空間部を少なくすることができ、容器本体内部の圧力上昇を抑制することができるため好ましい。
【0012】
本発明を構成する蓋材は、容器本体の開口部周縁に設けられたフランジ部とヒートシールされるため、シーラント層を設けることが好ましい。シーラント層としては、蓋材が積層体である場合には、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等の材料で層を形成してシーラント層としてもよい。
【0013】
また、蓋材には、ガスバリアー性を向上させるべく、ガスバリアー層が形成されていることが好ましく、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂材料やアルミ蒸着層等で形成されたガスバリアー層を設けることができる。蓋材にガスバリアー層を形成することにより、容器内部への空気(酸素等)や水蒸気等のガスの侵入を防止することができ、容器内容物の腐敗を抑制し、長期保存を可能とするため好ましい。
【0014】
なお、蓋材を形成するフィルム等を積層フィルム等とする場合における構成としては、例えば、ポリアミド(ナイロン)/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)/ポリアミド(ナイロン)/ポリエチレンシーラント(またはポリプロピレンシーラント)、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)/ポリアミド(ナイロン)/ポリエチレンシーラント(またはポリプロピレンシーラント)、ポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)/ポリプロピレンとポリエチレンの混合樹脂/高密度ポリエチレン(またはポリプロピレン)/ポリエチレンシーラント(またはポリプロピレンシーラント)等の樹脂を用いたものが挙げられる。
【0015】
また、蓋材を構成するフィルム等の厚さは、一般に、20〜500μm程度であればよく、90〜250μmであることが好ましい。
【0016】
本発明の蓋付き密封包装体を構成する蓋材には、通気部が設けられ、かつ、当該通気部を覆う被覆体が貼付されている。かかる通気部と被覆体は、通常時(電子レンジ加熱されていない状態。以下同)では、通気部が被覆体により覆われた状態となるため、外部からのゴミや埃の侵入を防止し、包装体を密封状態とすることができる。そして、包装体を電子レンジ加熱した場合にあっては、容器本体の温度及び内圧が上昇することにより、被覆体の形態の変化等により、通気部に対する被覆状態が解除されて、通気部が露出されることとなる。
【0017】
本発明を構成する蓋材に設けられる通気部の形態は、特に制限はないが、例えば、通気孔としたり、一文字(いちもんじ)や十文字(じゅうもんじ)の切り込みを入れたりすること等により形成することができる。
【0018】
また、蓋材中の通気部が設けられる位置としては、特に制限はなく、任意の位置に設ければよいが、加工性等の点で、蓋材の中央部に設けることが好ましい。なお、かかる位置は、蓋材中に複数設けてもよく、また、当該通気部を複数設けた場合にあっては、通気部の形態を、その位置ごとに異なったものとしてもよい。
【0019】
当該通気部を覆う被覆体は、前記したように、電子レンジ加熱により包装体が加熱され、容器本体の内圧及び温度が上昇した場合において、被覆している通気部の形態が変化し、当該通気部を露出せしめるようにすることが好ましい。このように通気部に対する被覆状態が解除されて、通気部が露出されることとなることにより、当該通気部より容器本体内の圧力が抜けることとなり、容器本体の内圧上昇を防止することができる。また、この被覆体の態様としては、例えば、下記の(1)〜(5)の態様となりうることが好ましい。なお、下記の被覆体において、「フィルム」はフィルム自体の他、「シート」も含む意味である。
【0020】
(1)被覆体として、電子レンジ加熱により軟化するフィルムを用いる。
(2)被覆体として、電子レンジ加熱により収縮する熱収縮性フィルムを用いる。
(3)被覆体として、通気性があり、無透水性のフィルム又は不織布を用いる。
(4)被覆体として、容器内圧の上昇によって破れるほど薄いフィルムを用いる。
(5)フィルムを、容器内圧の上昇によって蓋材から剥離する程度の擬似接着がなされるようにして蓋材に被着せしめる。
【0021】
このうち、(1)の電子レンジ加熱により軟化するフィルムとしては、例えば、ポリプロピレン(メタロセン触媒を用いて製造されたポリプロピレン含む)、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド(ナイロン)等の、融点が約125℃以下の樹脂原料を押出成形して得られる、厚さが50μm以下のフィルムを用いればよい。なお、本発明において、「軟化」とは、被覆体が電子レンジ加熱により軟らかくなって、変形しやすくなる状態を指し、具体的には、通気孔の被覆部分を含む被覆体が溶融したり、容器内部の圧力上昇等により膨張、ひいては破裂されるような状態となることを意味する。
【0022】
(2)電子レンジ加熱により収縮する熱収縮性フィルムとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド(ナイロン)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂材料を押し出しした後延伸して得られる単層フィルムや、ポリプロピレン/ポリプロピレン、ポリアミド(ナイロン)/ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレート(PET)等の組み合わせによる多層フィルムを用いればよい。また、かかるフィルムの厚さは、10〜50μmの範囲とすればよい。なお、前記の多層フィルムは、各層を対応する樹脂材料を用いて押し出しした後延伸して単層フィルムを得た後、かかる単層フィルムを公知のラミネート手段により積層して製造してもよく、また、対応する樹脂材料を共押出しした後延伸することにより製造してもよい。
【0023】
(3)通気性があり、無透水性のフィルム又は不織布としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂や、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂、ポリアミド(ナイロン)、スチレン系エラストマー、ウレタン系エラストマー等の樹脂材料からなり、公知の手段により多孔質化された、平均孔径が約20〜30μm程度の多孔質フィルムを被覆体として用いればよい。
更には、繊維の太さが約0.5デニール程度の極細繊維からなるメルトブローン不織布を用いれば、孔径が10〜50μmの微多孔が無数に存在し、通気性が優れるとともに、防水性(無透水性)を有することが可能となるため、本発明を構成する被覆体として好ましい。また、例えば、「ミクロフレックス」((株)クラレ製)等が市販されているので、これを用いてもよい。
【0024】
(4)容器内圧の上昇によって破れるほど薄いフィルム等としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂材料を押出後2軸延伸したり、あるいはキャスティング成形することにより製造され、容器の内圧が約0.10MPa程度になると破れる、厚さが30μm以下のフィルム等を、被覆体として用いればよい。
【0025】
なお、前記(1)〜(4)の態様におけるフィルムを被覆体として、蓋材に設けられた通気部を覆う場合の当該被覆体の蓋材への貼付手段としては、特に制限はなく、公知のヒートシール法を用いて貼付してもよく、また、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系接着剤、ウレタン系接着剤、ゴム系接着剤、アクリル系接着剤等の接着剤を用いて、蓋材と被覆体を貼付してもよい。
【0026】
(5)フィルムを、容器内圧の上昇によって剥がれる程度の擬似接着がなされるようにするには、例えば、厚さが50〜300μmのポリプロピレン、ポリエチレン、ポリポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂材料によって構成されるフィルムを、アクリル系接着剤やゴム系接着剤を、被覆材と蓋材との剥離強度が0.08〜0.12N/15mm巾程度となるようにして擬似接着して貼付すればよい。また、貼付手段としては、公知のラベラー等を用いて貼付してもよく、また、手動により貼付するようにしてもよい。かかる剥離強度は、引張強度100mm/分で180度剥離を行った場合の、15mm巾当たりの最大強度を求めればよい。
なお、前記した(4)及び(5)のように、前記被覆体が、電子レンジ加熱における容器本体からの圧力により破れたり、剥離するような態様である場合には、被覆体が、電子レンジ加熱における容器本体内部の圧力が約0.10MPa以上となったときに破れたり、剥離せしめるようにすることにする好ましい。
【0027】
また、本発明を構成する蓋材において、被覆体が貼付される面は、蓋材の上面(容器本体の内部でない面)であってもよく、また、蓋材の下面(容器本体の内部)であってもよいが、例えば蓋材から被覆体が剥離した場合に内容物の中に落ちてしまう危険性もあることを考慮すれば、蓋材の上面に貼付することが好ましい。
【0028】
本発明を構成する蓋材を製造する方法としては、特に制限はないが、例えば、蓋材を構成するフィルム等を従来公知の製法で製造し、通気部を形成し、当該通気部が隠れるように被覆体を貼付した後、蓋材の形状に加工すればよく、また、蓋材を構成するフィルムをあらかじめ蓋材の形状に加工した後、通気部を形成して、通気部が隠れるように被覆体を貼付してもよい。
【0029】
次に、本発明の密封包装体を構成する容器本体は、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等のオレフィン系樹脂や、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂等の材料、及びこれらのブレンド材料の単層または積層体から構成されることが好ましい。また、容器本体には、前記した蓋材と同様に、ガスバリアー性を付与すべく、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)ポリ塩化ビニリデン(PVDC)等の樹脂材料やアルミ蒸着層等で形成されたガスバリアー層を設けることができる。
【0030】
また、本発明を構成する容器本体は、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂の混合樹脂からなる混合樹脂層と、高密度ポリエチレン系樹脂からなる層を含む積層体から構成されるものとすることが好ましい。容器本体がかかる積層体から構成されるものとすることにより、包装体に優れた密封性及び易開封性を付与することができる。
【0031】
この混合樹脂層に用いられるポリプロピレン系樹脂としては、例えば、高結晶性のプロピレン単独重合体のほかに、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1、3−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−1などのα−オレフィンとのランダム共重合体や、これらの混合物などが挙げられる。なお、ランダム共重合体としては、多段重合で得られるホモポリプロピレンとの混合物であってもよい。
【0032】
前記した共重合体においては、共重合モノマーの割合が10モル%以下のものが好ましい。また、これらのポリプロピレン系樹脂は、メルトインデックス(MI)が0.1〜20の範囲にあるものが好適である。かかるメルトインデックスは、JIS K7210に準拠して測定すればよい。
【0033】
一方、該混合樹脂層に用いられるポリエチレン系樹脂としては、低密度(高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等)、中密度ポリエチレン(MDPE)および高密度ポリエチレン(HDPE)が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができ、また、エチレン単独重合体のほかに、プロピレンや、ブテン−1、ペンテン−1、3−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−1などのα−オレフィンまたは酢酸ビニルとのランダムまたはブロック共重合体、あるいはこれらの混合物なども使用することができる。かかる共重合体とする場合にあっては、共重合モノマーの割合は10モル%以下のものが好ましい。また、これらのポリエチレン系樹脂は、メルトインデックス(MI)が0.02〜50の範囲にあり、かつ密度が0.900〜0.975g/cm3の範囲にあるものが好ましい。
【0034】
かかる混合樹脂層におけるポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合比は、ポリプロピレン系樹脂/ポリエチレン系樹脂=50/50〜97/3とすることが好ましく、60/40〜95/5とすることが特に好ましい。ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂の混合比をかかる範囲とすることにより、混合樹脂層と後記する高密度ポリエチレン樹脂層とのピール強度を0.12N/15mm以下とすることが容易となるため好ましい。
【0035】
さらに、この混合樹脂層には、必要に応じ、その相溶性を向上させるために第3の樹脂成分を配合することができる。このような第3樹脂成分としては、例えば不飽和カルボン酸またはその誘導体により変性された変性ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリレート共重合体、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン系ゴム、ポリイソプレン系ゴム、アタクチックポリ−4−メチルペンテン−1、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)などが挙げられ、これらはそれぞれ単独で用いてもよく、また、これらの2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの第3成分の含有量は、一般に、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して30重量部以下とすることが好ましい。
【0036】
容器本体を構成するもう一つの層の高密度ポリエチレン系樹脂層に用いられる高密度ポリエチレン系樹脂としては、エチレン単独重合体のほかに、例えば、プロピレンや、ブテン−1、ペンテン−1、3−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−1などのα−オレフィンとの共重合体などが挙げられる。
【0037】
かかる共重合体においては、共重合モノマーの割合は10モル%以下のものが好ましい。この高密度ポリエチレン系樹脂は、密度が0.940〜0.975g/cm3の範囲にあるものが好ましく、また、密度や分子量分布の異なるものの混合物であってもよい。
【0038】
この混合樹脂層と高密度ポリエチレン系樹脂層からなる積層体は、そのまま用いて容器本体を構成してもよいが、ガスバリアー性を向上させる目的や、容器本体の変形を少なくする等の目的から、他の材料を用いた3層以上の多層容器として用いてもよい。他の層としては、例えばエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂層やアルミ蒸着層などのガスバリアー性に優れたものが挙げられる。また、無機充填剤を、10〜80質量%を含有する樹脂層を設けたものであってもよい。また、かかる他の層としては、ポリプロピレン系樹脂層、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等の樹脂からなるものであってもよい。
【0039】
容器本体を構成する前記混合樹脂層、高密度ポリエチレン樹脂層の厚さは、一般に、それぞれ、10〜1000μmの範囲であればよく、20〜500μmの範囲であることが好ましい。また、積層体全体の厚さは、300〜1800μmの範囲であればよく、500〜1500μmの範囲であることが好ましい。
【0040】
容器本体の層構成は、蓋材のシーラント層樹脂により適宜選定すればよく、例えば、蓋材がポリエチレン系樹脂をシーラント層とする場合には、容器本体の最内層(蓋材とシールされる層)を高密度ポリエチレン層とすることが好ましい。
【0041】
本発明を構成する容器本体の製造方法としては、通常の共押出成形法のほか、ラミネート加工に慣用されている方法、例えば押出ラミネート(エキストルージョンラミネート)法、ホットメルトラミネート法、ドライラミネート法、ウェットラミネート法などにより得られた前記の構成材料の積層体等を熱成形することにより簡便に製造することができる。この熱成形方法としては、真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法、プラグアシスト成形法等の成形方法を適宜使用することができる。また、容器本体の開口部の形状としては、円形状、角形状、楕円形状等の各種形状とすることができる。
【0042】
容器本体の開口部周縁には、蓋材とヒートシールされるフランジ部が形成される。当該フランジ部の形状としては、開口部の属する面と水平外側方向に延出して形成されるフラットフランジや、開口部の属する面と水平外側方向に延出し、最外延で垂下して形成される断面コ字形のスカートフランジなどが挙げられる。
【0043】
本発明の蓋付き密封包装体は、前記した蓋材と、容器本体の開口部周縁に形成されるフランジ部の上面表面とをヒートシールすることにより使用される。ヒートシールの条件としては、例えば、ヒートシールの巾は、蓋付き密封包装体の大きさや形状等によって適宜決定すればよいが、一般に、1〜20mm程度とすればよい。また、ヒートシール温度は、前記した蓋付き密封包装体の大きさや形状等のほか、蓋材のシーラント層、及び容器本体のシール層の種類等により適宜決定すればよいが、一般に、150〜250℃程度とすればよい。かかる条件により容器本体のフランジ部と蓋材とをヒートシールすることにより、密封強度を保持しながら、易開封性が付与された蓋付き密封包装体を提供できることができる。
【0044】
本発明の蓋付き密封包装体は、蓋材と容器本体とのシール強度が0.20N/15mm以上であることが好ましく、0.23N/15mm以上であることが特に好ましい。蓋材と容器本体とのシール強度が0.20N/15mm巾以上であれば、電子レンジ等による加熱による容器内圧の上昇にも耐え得る密封性を有するため好ましい。かかるシール強度は、引張強度100mm/分で180度剥離を行った場合の、15mm巾当たりの最大強度を求めればよい。
【0045】
また、本発明の蓋付き密封積層体は、容器本体が積層体から構成される場合にあっては、蓋材とヒートシールされる層と当該層と接する層とのピール強度を0.12N/15mm以下とすることが好ましく、0.10N/15mm以下とすることが特に好ましい。両層間のピール強度が0.12N/15mm以下であれば、前記した蓋材と容器本体とのシール強度よりも小さくなるため、容器本体から蓋材を剥がして開封する場合において、剥離強度が相対的に大きい蓋材と容器本体との層間剥離ではなく、剥離強度が小さい、蓋材とヒートシールされる層と当該層と接する層との間の層間剥離によって開封されることになり、容器本体から蓋材を開封する場合における剥離面が、蓋材と容器本体とのヒートシール面と異なるものとなる。従って、優れた密封性及び易開封性を兼ね備えた蓋付き密封包装体となるのである。かかるピール強度は、引張強度100mm/分で135度剥離を行った場合の、15mm巾当たりの最大強度を求めればよい。
【0046】
本発明の蓋付き密封包装体において、蓋材の形状は、容器本体の開口部を覆い、密封状態を確保できるものであれば特に制限はなく、一般のフィルム状(容器本体のフランジ部表面と略水平方向に容器開口部を覆うフィルムのこと。以下同)の形状のほか、落とし蓋形状のものを使用することができる。蓋材を落とし蓋形状とすることにより、内容物を充填した場合における容器内部の空間部を少なくすることができ、容器内部の圧力上昇を抑制可能とするほか、内容物の保存性も向上させることができるため好ましい。
【0047】
また、蓋材の外縁には、当該蓋材を容器本体から開封して剥離する際につまみやすくするため、タブを設けることが好ましい。タブの形状や設ける位置などについては、適宜決定すればよい。
【0048】
かくして得られる本発明の蓋付き密封包装体は、蓋材に通気部を設けるとともに、当該通気部に、包装体が高温ないし高圧になると容易に破れたり剥離等する被覆体を貼付してある構造を取るため、通常時にあっては、通気部が設けられない包装体と同様に、容器本体内へのゴミや埃の侵入を防止して密封状態を保持できる。また、電子レンジ加熱により、容器内の温度や圧力が上昇した場合には、当該被覆体が破れる等により、通気部が露出した状態になるため、当該通気部より容器本体内の圧力が抜けることとなり、容器本体の内圧上昇を防止することができる。その結果、包装体の破裂や、蓋材と容器本体との剥離やそれに伴なう内容物の外部への漏れ出しを防止して、電子レンジ加熱用の包装体として好適な材料を提供できるとともに、利用者も、空気抜け部を設ける面倒な作業を必要とせず、極めて簡便に電子レンジ加熱を行うことができるものである。
【0049】
また、本発明の蓋付き密封包装体は、蓋材と容器本体とのシール強度が高く、密封性に優れているばかりか、ヒートシール面と開封の際における剥離面とが異なるため、蓋材の開封が容易で、かつ開封力が安定しているほか、蓋材の剥離面の外観も良好なものとなる。
【0050】
そして、本発明の蓋付き密封包装体は、電子レンジ等を用いて加熱される食品や飲料、例えば、日本酒、焼酎等の酒類、コーヒー、スープ、米飯をはじめとして、グラタン、弁当、紅茶、お茶、惣菜、パスタ(麺類)等の包装材料としても有利に使用することができるものである。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0052】
図1は、本発明の蓋付き密封包装体の一態様を示した概略図であり、図2は図1のX−X断面図である。図1及び図2中、1は蓋付き密封包装体、2は蓋材、211は通気部、212は被覆体、213は接着剤、214はタブ、311は容器開口部、312はフランジ部、313はノッチ、をそれぞれ示す。
【0053】
本実施態様における蓋付き密封包装体1は、図1及び図2に示されるように、容器本体の開口部を覆う蓋材2と、開口部311周縁にフランジ部312及びノッチ313が形成されている容器本体3をその基本構成とする。
【0054】
本実施態様における蓋材2は、その断面図を図3に示すように、包装体1の外面から内面に向かって、表面層(ポリプロピレン系樹脂層)21/接着剤層25/ガスバリアー層(エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)層)22/接着剤層25/中間層(ポリプロピレン系樹脂層)23/シーラント層(ポリエチレン系樹脂層)24からなる積層体(積層フィルム)から構成され、最内面層のポリエチレン系樹脂がシーラント層24となり、容器本体3の開口部311と接してヒートシールされる。また、本実施態様では、蓋材2の構成材料として、前記したようにガスバリアー層22であるエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)層を設けることにより、蓋材2にガスバリアー性を付与することができる。なお、ポリプロピレン系樹脂層21、23とエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)層22との層間の接着剤層25としては、ポリウレタン系樹脂が用いられる。蓋材2を構成する積層体の厚さは、約100μmである。
【0055】
また、蓋材2には通気部211が設けられ、かつ、当該通気部211には、被覆体212が貼付されている。本実施態様における通気部211は、蓋材2の中央部に、巾が約0.1mm、長さが約5mmの切れ込み部を設けることにより形成されている。また、被覆体212は、蓋材2の上面(容器本体2の内部面でない面)に、前記通気部211を覆うように、サイズ約30mm×約30mm、厚さ50μmのポリプロピレンフィルムが貼付されている。また、当該フィルムの貼付には、接着剤213として、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系樹脂が用いられており、被覆体212と蓋材との剥離強度は、約0.10N/15mm巾となる。なお、本実施態様において蓋材の外縁の一部には、図1に示すように、当該蓋材2を容器本体3から開封して剥離する際につまみやすくするためのタブ214が設けられている。
【0056】
本実施態様における前記蓋材2を製造するには、例えば、まず、当該蓋材2を構成する表面層21及び中間層23(ポリプロピレン系樹脂層)とガスバリアー層22(エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)層)をそれぞれ別個に製膜した後、公知のドライラミネート法に手段により積層した後、これも公知の押出ラミネート法により、シーラント層24であるポリエチレン系樹脂を積層して積層体を製造する。そして、当該積層体に前記した形状の通気部211を加工し、当該通気部211を覆うように被覆体212を蓋材2の上面から貼付したあと、公知の加工手段を用いて蓋材2の形状とすればよい。
【0057】
次に、本実施態様における容器本体3は、図4に断面図を示すように、表面層(ポリプロピレン系樹脂層)31/ガスバリアー層(エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)層)32/中間層(ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂の混合樹脂層)33/シール層(高密度ポリエチレン層)34からなる、厚さ約800μmの積層体から構成される。
【0058】
本実施態様の中間層(混合樹脂層)33におけるポリプロピレン系樹脂とポリエチレン樹脂との混合比は、ポリプロピレン系樹脂/ポリエチレン系樹脂=50/50〜97/3とすることが好ましく、60/40〜95/5とすることが特に好ましい。ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂の混合比をかかる範囲とすることにより、中間層33とシール層(高密度ポリエチレン樹脂層)34とのピール強度を0.12N/15mm以下とすることが容易となる。
【0059】
また、本実施態様では、容器本体の構成材料として、ガスバリアー層(エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)層)32を設けているため、前記した蓋材2で述べたと同様な理由で、容器本体3にもガスバリアー性を付与することができる。
【0060】
本実施態様におけるポリプロピレン系樹脂層31/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)32/ポリプロピレン系樹脂とポリプロピレン樹脂の混合樹脂層33/高密度ポリエチレン系樹脂層34層の厚さは、それぞれ、約350μm/約50μm/約300μm/約100μmである。
【0061】
容器本体3の開口部311周縁には、フランジ部312が設けられており、また、当該フランジ部312には、ノッチ313が形成されている。そして、当該フランジ部312と蓋材2のシーラント層24がヒートシールされる。本実施態様においては、当該フランジ部312の形状として、容器開口部311の属する面と水平外側方向に延出して形成されるフラットフランジが用いられる。また、図1に示すように、容器開口部311の形状は円形状であり、カップ型の容器本体を例として示している。
【0062】
前記した容器本体3の製造方法は、例えば、まず、前記した各層を、Tダイを用いた多層押出法により積層して積層体(シート)を得る。次に、この積層体を約150℃程度で加熱して軟らかくした後、成形型にセットして真空引き処理する真空成形により製造することができる。また、フランジ部312のノッチ313は、公知の手段により切込みを入れて形成すればよい。
【0063】
図1に示される本発明の蓋付き密封包装体1は、容器本体3に食品や飲料等(図示しない)を充填した後、前記した蓋材2のシーラント層24と、容器本体3のフランジ部312の上面表面におけるシール層(高密度ポリエチレン樹脂層)34とをヒートシールして使用される。本態様では、ヒートシールは、開封開始部の外側にカラス口状の凸型の張り出し部を有する環状のシールリングを用いて行われている。本態様におけるヒートシールの巾は約5mmであり、また、ヒートシール温度は、200〜220℃である。このようにしてフランジ部312と蓋材2とをヒートシールすることにより、密封強度を保持しながら、易開封性が付与された蓋付き密封包装体1を提供できることになる。本実施態様においては、蓋材2と容器本体3とのシール強度は、約0.20N/15mmとなり、また、容器本体3の中間層(ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂層)33とシール層(高密度ポリエチレン樹脂層)34の剥離強度は、約0.10N/15mmとなる。
【0064】
本発明の蓋付き密封包装体1は、例えば、下記のような手順で使用される。すなわち、容器本体3に、包装の対象とされる収納物(食品、飲料等)を充填した後、蓋材2のシーラント層24と容器本体3をヒートシールする。そして、収納物を食する際に、電子レンジ加熱により当該包装体1を加熱し、容器本体3の内部圧力及び温度が上昇すると、通気部211に貼付される被覆体212が剥がれ、通気部211が露出された状態となるため、容器本体3内部の蒸気が通気部211から外に出されることにより、容器本体3の内部圧力が低下することになる。
【0065】
前記した本発明の実施形態によれば、次に挙げるような効果を得ることができる。まず、本発明の蓋付き密封包装体1は、蓋材2に通気部211を設けるとともに、当該通気部211に、電子レンジ加熱が施され、容器本体3の加熱ないし加圧により容易に剥離等がされる被覆体212を貼付される構造を取るため、電子レンジ加熱が施される前の状態にあっては、通気部211が設けられない包装体と同様に、ゴミや埃の侵入を防止でき、密封状態を保持できる。その一方で、電子レンジ加熱により、容器本体3が高温状態となり、また、容器本体3の内部圧力が上昇した場合には、当該被覆体212が剥離する等によって、通気部211が露出した状態になり、当該通気部211より容器本体3内の圧力が抜けることとなる。従って、容器本体3内部の圧力上昇を防止することができ、その結果として、包装体1の破裂や、更には、蓋材2と容器本体3との剥離やそれに伴う内容物の外部への漏れ出しを防止することができる。そして、利用者も、空気抜け部を設ける面倒な作業を行わずとも、極めて簡便に電子レンジ加熱を行うことができるものである。
【0066】
また、本発明の蓋付き密封包装体1は、蓋材2と容器本体3とのシール強度が約0.20N/15mm以上と大きいため、密封性に優れて、電子レンジ等による加熱による容器本体3内部の圧力上昇にも十分に耐え得るものである。また、容器本体3のシール層(高密度ポリエチレン層)34と、中間層(ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂層)33のピール強度が約0.10N/15mmであり、前記した蓋材2と容器本体3とのシール強度よりも小さくなるため、容器本体3から蓋材2を剥がして開封する場合において、蓋材2と容器本体3との層間剥離ではなく、容器本体2のシール層(高密度ポリエチレン系樹脂層)34と中間層(混合樹脂層)33との間の層間剥離により、ノッチ313を介して蓋材2と容器本体3が分離されて開封されることになる。従って、ヒートシール面と、開封の際における剥離面とが異なるため、開封が容易で、かつ開封力が安定しているほか、蓋材2の剥離面の外観も良好なものとなる。
【0067】
更には、本態様の蓋付き密封包装体1は、蓋材2及び容器本体3の構成材料としてエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)からなるバリアー層22を設けているため、容器本体3内部への空気(酸素等)や水蒸気等のガスの侵入を防止することができ、包装体1内容物の腐敗を抑制し、長期保存を可能とする。
【0068】
そして、本態様の蓋付き密封包装体1は、蓋材2のシーラント層24がポリエチレン系樹脂から、また、容器本体3のシール層34が高密度ポリエチレン系樹脂という同種の樹脂から構成されるため、ヒートシールが容易で、また、ヒートシール条件(温度)も幅広く設定することができる。
【0069】
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としてもよい。
【0070】
例えば、前記の実施形態においては、蓋材2として、ポリプロピレン系樹脂層21/接着剤層25/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)層22/接着剤層25/ポリプロピレン系樹脂層23/ポリエチレン系樹脂層24からなる積層体から構成される態様を示したが、この構成には限定されず、ポリアミド(ナイロン)/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)/ナイロン(ポリアミド)/ポリエチレンシーラント(またはポリプロピレンシーラント)、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)/ポリアミド(ナイロン)/ポリエチレンシーラント(またはポリプロピレンシーラント)、ポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)/ポリプロピレンとポリエチエンの混合樹脂/高密度ポリエチレン(またはポリプロピレン)/ポリエチレンシーラント(またはポリプロピレンシーラント)等の材料からなる積層体としてもよい。また、例えば、容器本体3のシール層34がポリプロピレン系樹脂の場合は、蓋材2のシーラント層24をポリプロピレン系樹脂を用いてもよい。なお、蓋材2の最内面層のポリエチレン系樹脂層がシーラント層24となり、容器本体3のフランジ部312とヒートシールされることとなるが、蓋材2自体がヒートシール性を有するものであれば、当該シーラント層24は特に必須ではない。
【0071】
蓋材2の形状としても、図1ないし図3に示したように、一般のフィルム状のものを例としたが、図5に示すように、蓋材2を落とし蓋2aの形状としてもよい。蓋材2を落とし蓋2aの形状とすれば、内容物を充填した場合における容器本体3内部の空間部を少なくすることができ、容器本体3内部の圧力上昇を抑制可能とする。
【0072】
蓋材2に設けられる通気部211は、切れ込みを設けることにより形成されていたが、これには限定されず、例えば、通気孔を設けて通気部211としてもよい。また、通気部211を覆うために貼付される被覆体212も、ポリプロピレンフィルムを、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系樹脂を接着剤213として用い、蓋材2の上面側に貼り付け、電子レンジ加熱により蓋材2から剥離して通気部211が露出する態様を示したが、これには限定されず、例えば、被覆体212として、電子レンジ加熱により融解するフィルムを用いたり、被覆体として、電子レンジ加熱により収縮する熱収縮性フィルムを用いる態様としてもよい。また、被覆体として、通気性があり、無透水性のフィルム又は不織布を用いたり、被覆体として、容器内圧の上昇によって破れるほど薄いフィルムを用いる態様として、通気部211を覆うようにしてもよい。
また、被覆体212を貼付する位置も、図6に示すように、被覆体212は蓋材2の下面(容器本体3の内部面)側に設けてもよい。
【0073】
また、容器本体3として、ポリプロピレン系樹脂層31/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)層32/ポリプロピレン系樹脂とポリプロピレン樹脂の混合樹脂層33/高密度ポリエチレン系樹脂層34からなる積層体から構成される例を示したが、これには限定されず、例えば、ポリスチレン系樹脂層/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)層/ポリスチレン系樹脂層/ポリエチレン系樹脂層等の材料からなる積層体としてもよい。また、高密度ポリエチレン層をシール層34として、蓋材2とヒートシールした例を示したが、これにも限定されず、蓋材とヒートシール可能であれば、任意の材料を用いてよい。
【0074】
容器本体3の製造方法としては、真空成形法を用いたが、これには限定されず、圧空成形法、真空圧空成形法、プラグアシスト成形法等の成形方法を使用することもできる。
【0075】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等に何ら制約されるものではない。
< 蓋付き密封包装体の製造 >
下記の内容に基づいて、実施例1〜3及び比較例1、2の蓋付き密封包装体を製造した。
【0076】
〔実施例1−a〕
(イ) 被覆体:
ポリプロピレン(CPPフィルム:二村化学工業(株)製)を押出成形して、厚さ30μmのフィルムを成形した。そして、当該フィルムをサイズ約3cm×3cmに加工して、被覆体を得た。
【0077】
(ロ) 蓋材:
蓋材の構成は、ポリアミド(ナイロン)/エチレン−ビニルアルコール(EVOH)/ポリアミド(ナイロン)/ポリエチレンの4層シート(総厚さ:約105μm、各層の厚さは、順に、約15μm/約15μm/約15μm/約60μm)とした。なお、エチレン−ビニルアルコール(EVOH)層はガスバリアー層を、また、ポリエチレン層はシーラント層をそれぞれ形成している。
蓋材は、下記の構成材料(フィルム)を公知のドライラミネート法で積層体とし、公知の加工手段を用いて蓋材の形状にした後、図1に示すように、蓋材の中央となる部分に、長さ約2cm、幅約1mmの一文字の切れ込みを入れて通気部を形成した後、(イ)で得られた被覆体をエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系接着剤(大日本インキ化学工業(株)製)を接着層として、積層体の上面に貼付して、蓋材を得た。
【0078】
( 蓋材の構成材料 )
ポリアミド(ナイロン): ユニロンS−330(出光ユニテック(株)製)
EVOH樹脂: エバールフィルム((株)クラレ製)
ポリエチレン: ユニラックスLS−760C(出光ユニテック(株)製)
【0079】
(ハ) 容器本体:
容器本体の構成は、高密度ポリエチレン/ポリプロピレンとポリエチレンの混合材料(混合比 ポリプロピレン:ポリエチレン=80:20)/エチレン−ビニルアルコール(EVOH)/ポリプロピレンの4層シート(総厚さ:約800μm、各層の厚さは、順に、約80μm/約340μm/約40μm/約340μm)とした。なお、エチレン−ビニルアルコール(EVOH)層はガスバリアー層、また、高密度ポリエチレン層は蓋材とのシール層をそれぞれ形成している。
容器本体の製造は、構成材料である下記の樹脂材料を、Tダイを用いた多層押出ラミネート成形法により積層体とした後、公知の真空成形法により容器本体を製造した。また、公知の手段により切り込みを入れ、ノッチを形成した。
そして、当該容器本体に対して、(ロ)で得られた蓋材を、下記のシール条件にてヒートシールして貼付し、図2に示される形状の蓋付き密封包装体(容量 約250ml)を得た。
【0080】
( 容器本体の構成材料 )
高密度ポリエチレン: 445M(出光石油化学(株))
ポリエチエン樹脂(混合材料用): FZ038(出光石油化学(株)製)
ポリプロピレン樹脂: E105GM(出光石油化学(株)製)
EVOH樹脂: エバール((株)クラレ製)
【0081】
( 蓋材/容器本体のシール条件 )
シール温度: 190℃
シール圧: 2MPa
シール時間: 1.0秒
【0082】
〔実施例1−b〕
前記実施例1−aにおいて、被覆体の厚さを30μmから15μmに変更した以外は、実施例1−aと同様にして、蓋付き密封包装体(容量 約250ml)を製造した。
【0083】
〔実施例2−a〕
(イ) 被覆体:
ポリプロピレン(CPPフィルム:二村化学工業(株)製)を押出成形して、厚さ75μmのフィルムを成形した。そして、当該フィルムをサイズ約3cm×3cmに加工して、被覆体を得た。
【0084】
(ロ) 蓋材(落とし蓋形状):
蓋材の構成は、ポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール(EVOH)/ポリプロピレン/ポリエチレンの4層シート(総厚さ:約300μm、各層の厚さは、順に、約120μm/約10μm/約120μm/約50μm)とした。なお、エチレン−ビニルアルコール(EVOH)層はガスバリアー層を、ポリエチレン層はシーラント層をそれぞれ形成している。
蓋材は、下記の構成材料を、まず公知の共押出成形法でポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)/ポリプロピレンのシートを成形し、ポリエチレンのシーラント層をラミネートして積層体とし、公知の加工手段を用いて、蓋材の形状とし、真空成形により落とし蓋の形状とした後、蓋材の中央となる部分に、長さ約2cm、幅約1mmの切れ込みを入れて通気部を形成した後、(イ)で得られた被覆体を、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系接着剤(大日本インキ化学工業(株)製)を接着層として、積層体の上面に貼付して、蓋材(落とし蓋形状)を得た。
【0085】
( 蓋材の構成材料 )
ポリアミド(ナイロン): ユニロンS−330(出光ユニテック(株)製)
EVOH: エバールフィルム((株)クラレ製)
ポリエチレン: ユニラックスLS−760(出光ユニテック(株)製)
【0086】
(ハ) 容器本体:
実施例1−aと同様な仕様の容器本体を用い、当該容器本体に対して、(ロ)で得られた蓋材(落とし蓋形状)を、下記のシール条件にてヒートシールして貼付し、図5に示される形状の落とし蓋付き密封包装体(容量 約210ml)を得た。
【0087】
( 蓋材/容器本体のシール条件 )
シール温度: 220℃
シール圧: 3.3MPa
シール時間: 1.8秒
【0088】
〔実施例2−b〕
前記実施例2−aにおいて、被覆体の厚さを75μmから50μmに変更した以外は、実施例2−aと同様にして、落とし蓋付き密封包装体(容量 約210ml)を製造した。
【0089】
〔実施例3−a〕
(イ) 被覆体:
実施例1−aと同様な仕様の被覆体を用いた。
【0090】
(ロ) 蓋材(落とし蓋形状):
実施例2−aと同様にして、ポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール(EVOH)/ポリプロピレン/ポリエチレンの4層シート積層体を製造し、これも実施例2−aと同様な手段により落とし蓋の形状として通気部を形成した後、(イ)で得られた被覆体を、実施例1−aと同様に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系接着剤を用いて貼付し、蓋材(落とし蓋形状)を得た。
【0091】
(ハ)容器本体:
容器本体の構成は、ポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール(EVOH)/ポリプロピレンの3層シート(総厚さ:約800μm、各層の厚さは、順に、約380μm/約40μm/約380μm)とした。なお、エチレン−ビニルアルコール(EVOH)層はガスバリアー層を、ポリプロピレンは蓋材とのシール層を形成している。
容器本体の製造は、構成材料である下記の樹脂材料を、Tダイを用いた多層押出ラミネート成形法により積層体とした後、公知の真空成形法により容器本体を製造した(なお、本実施例においては、ノッチは形成していない)。
そして、当該容器本体に対して、(ロ)で得られた蓋材(落とし蓋形状)を、実施例2−aと同様なシール条件にてヒートシールして貼付し、図5に示される形状の落とし蓋付き密封包装体(容量 約210ml)を得た。
【0092】
( 容器本体の構成材料 )
ポリプロピレン樹脂: E105GM(出光石油化学(株)製)
EVOH樹脂: エバール((株)クラレ製)
【0093】
〔実施例3−b〕
前記実施例3−aにおいて、被覆体の厚さを30μmから15μmに変更した以外は、実施例3−aと同様にして、落とし蓋付き密封包装体(容量 約210ml)を製造した。
【0094】
〔比較例1〕
前記実施例1−aにおいて、蓋材に通気部を設けず、かつ、被覆体を貼付しない以外は、実施例1−aと同様にして、蓋付き密封包装体(容量 約250ml)を製造した。
【0095】
〔比較例2〕
前期実施例2−aにおいて、蓋材に通気部を設けず、かつ、被覆体を貼付しない以外は、実施例2−aと同様にして、落とし蓋付き密封包装体(容量 約210ml)を製造した。
【0096】
〔試験例1〕
上記の実施例1〜3及び比較例1、2の蓋付き密封包装体について、容器本体内部に日本酒を約210ml充填した状態で蓋材を密封した状態として、業務用電子レンジ(NE−1700:松下電器産業(株)製、出力1700ワット)で加熱した場合における、加熱後30秒、45秒及び60秒経過時における包装体の状態を確認した。また、当該包装体を手動で振動させた場合における内容物(日本酒)の漏れの有無、及び開封時のイージーピール性も併せて確認した。結果を表1に示す。
【0097】
また、蓋材のシーラント層と容器本体とのシール強度、及び蓋材とシールされる層と当該層と接する層とのピール強度を下記の条件により測定した。結果をあわせて表1に示す。
【0098】
( シール強度の測定 )
引張試験機を用いて、引張速度を100mm/分として、180度剥離を行った場合の15mm当たりの最大強度を測定した。
【0099】
( ピール強度の測定 )
引張試験機を用いて、引張速度を100mm/分として、135度剥離を行った場合の15mm当たりの最大強度を測定した。
【0100】
なお、日本酒に対して前記した業務用電子レンジを用いて出力1700ワットで加熱した場合、通常は20〜30秒程度で沸騰するが、本試験では過剰時間の加熱を行ったケースを想定した安全性を確認するため、60秒間の加熱を実施した。また、加熱時における容器本体内の温度は、約80℃であり、容器の内部圧力は、約0.09〜0.12MPaであった。
【0101】
( 評価結果 )
【表1】
【0102】
表1の結果から明らかなように、実施例1〜3の蓋付き密封包装体は、通常使用される30秒程度の電子レンジ加熱では状態の変化は起こることもなく、かつ、60秒加熱しても、容器本体内の蒸気が漏れる程度であり、内容物である日本酒も容器本体内にほとんど残っていた。従って、本発明の蓋付き密封包装体は、電子レンジ等で加熱される食品や飲料等を包装する密封包装体として好適なものであることが確認できた。
【0103】
また、本発明の蓋付き密封包装体は、容器を振動させた場合にあっても内容物が漏れることもなく、更には、実施例1及び2の蓋付き密封包装体については、開封時のイージーピール性も良好であり、密封性及び易開封性にも優れた蓋付き密封包装体であった。一方、比較例1及び2の包装体は、加熱途中で容器が破裂し、ともに電子レンジ加熱用の包装体としては好ましいものではなかった。
【0104】
【発明の効果】
本発明の蓋付き密封包装体は、電子レンジ加熱された場合における容器本体内部の圧力上昇にも対応できるとともに、優れた密封性及び易開封性を有する蓋付き密封包装体を提供することができ、電子レンジを用いて加熱される食品や飲料、例えば、日本酒、焼酎等の酒類、コーヒー、スープ、米飯をはじめとして、グラタン、弁当、紅茶、お茶、惣菜、パスタ(麺類)等の包装材料としても有利に使用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蓋付き密封包装体の一態様を示した概略図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】図1における蓋材の部分断面図である。
【図4】図1における容器本体の断面図である。
【図5】本発明の蓋付き密封包装体の他の態様を示した図であって、蓋材を落とし蓋とした例を示した断面図である。
【図6】本発明の蓋付き密封包装体のもう一つの態様を示した図であって、被覆体を蓋材の下面(容器本体の内部側)に設けた例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 蓋付き密封包装体
2 蓋材
2a 落とし蓋
3 容器本体
21 表面層(ポリプロピレン系樹脂層)
22 ガスバリアー層(エチレン−ビニルアルコール共重合体層)
23 中間層(ポリプロピレン系樹脂層)
24 シーラント層(ポリエチレン系樹脂)
25 接着剤層
31 表面層(ポリプロピレン系樹脂層)
32 ガスバリアー層(エチレン−ビニルアルコール共重合体層)
33 中間層(混合樹脂層)
34 シール層(高密度ポリエチレン系樹脂層)
211 通気部
212 被覆体
213 接着剤
214 タブ
311 容器開口部
312 フランジ部
313 ノッチ
Claims (9)
- 開口部周縁にフランジ部を設けた容器本体と、当該フランジ部でヒートシールされる蓋材からなる蓋付き密封包装体において、前記蓋材には通気部が設けられ、かつ当該通気部を覆う被覆体が貼付されていることを特徴とする蓋付き密封包装体。
- 請求項1に記載の蓋付き密封包装体において、前記容器本体から前記蓋材を開封する場合における剥離面が、蓋材と容器本体とのヒートシール面と異なることを特徴とする蓋付き密封包装体。
- 請求項1または請求項2に記載の蓋付き密封包装体において、前記蓋材が落とし蓋であることを特徴とする蓋付き密封包装体。
- 請求項1ないし請求項3の何れかに記載の蓋付き密封包装体において、電子レンジ加熱時に前記被覆体の形態が変化して通気部を露出せしめるものであることを特徴とする蓋付き密封包装体。
- 請求項1ないし請求項4の何れかに記載の蓋付き密封包装体において、前記被覆体が、電子レンジ加熱により軟化する樹脂からなるフィルムであることを特徴とする蓋付き密封包装体。
- 請求項5に記載の蓋付き密封包装体において、前記被覆体を構成する樹脂がポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド(ナイロン)から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする蓋付き密封包装体。
- 請求項1ないし請求項4の何れかに記載の蓋付き密封包装体において、前記被覆体が、電子レンジ加熱により熱収縮するフィルムであることを特徴とする蓋付き密封包装体。
- 請求項1ないし請求項4の何れかに記載の蓋付き密封包装体において、前記被覆体が、電子レンジ加熱における容器本体からの圧力により破れる及び/または蓋材から剥離するフィルムである蓋付き密封包装体。
- 請求項1ないし請求項8に記載の蓋付き密封包装体を構成することを特徴とする蓋材。
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