JP2004330200A - 板曲げプレスの搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】板曲げプレスのワーク搬入位置から金型位置を経てワーク搬出位置にかけて配設した3条のチェーンコンベヤ10と、チェーンコンベヤを板材wを搬送する上昇位置と、そこから退避した下降位置との間で昇降させる昇降手段と、上金型D2と、チェーンコンベヤと直交する部分で複数個に分離されて、分離部分にチェーンコンベヤの昇降空間が形成された下金型D1とを備える。各チェーンコンベヤは、個別に送り方向と速度を制御する送り制御装置が設けられている。下金型D1の側方位置に、下金型D1の折曲げ部位に照準を合わせた指標体と、指標体と板材wの端面とを写すモニタを備えている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、板曲げプレスの搬送装置に関する。
プレスによる板曲げとは、例えば、つぎのような加工をいう。図7において、aは加工前の平板であり、この平板の一側縁を曲げたのが板bであり、さらに他側縁を曲げ線を入れ(板c)、その板を曲げたのが板dである。この板dは断面Z形の製品となる。また、板bの他側縁を一側縁と同様に曲げたのが板eであり、板eを反転させ曲げ線を2本入れ(板f)、曲げ線に沿って曲げ加工し(板g)、深皿状に曲げたのが板hである。この板hは断面深皿状の製品となる。
本発明は、上記のような鋼板などの板材に曲げ加工を行う板曲げプレスにおいて、板材を搬入したり搬出する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、板曲げプレスで板材を曲げ加工する際、プレスに板材を搬入・搬出するのに、図8に示すように、天井クレーンやプレス付属のホイスト100 を作業員が操作して、搬入・位置決め・保持・搬出の諸作業を行っていた。
つまり、この作業は2台のホイスト100,100 に連結されているワイヤロープ101,101 を巻き込んだり繰り出したりしながら板材wを移動させるので、作業員の労力も過大となる。また、台110 などをこすりながら出し入れすることになるので、板材を傷付けることもある。
このように人手による作業は、能率が悪く、製品品質も低下させるので、自動化された搬送装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
自動化された搬送装置の一般的な例を図9に基づき説明する。この搬送装置は、モータ203 等で回転駆動可能なローラ204 を多数並べたローラ式搬送台201,202 をプレスの搬入側と搬出側に設けたものである。
しかるに、この従来例では、搬入側のローラ式搬送台201 と搬出側のローラ式搬送台202 との間に空間Sがあって、この空間S部分では板材wを下支えできない構造となっている。このため、板材wを搬入側から金型D上へ、また金型Dから搬出側への送りが困難である。そして、板曲げを1回行って板材wの断面がL形となっている状態では、送りが可能であるものの、図7に示すように、板曲げを2回行って板材wの断面がZ形になっていたり(板d、板g)、深皿状(板h)となっている状態では、下支えのない空間sでの送りが不可能となり、何らかの補助手段を必要とする。
【0004】
そこで、図10に示すように、ローラ式搬送台201,202 の上面に鋼板を用いた2枚の案内板211,212 を敷き、この2枚の案内板211,212 のいずれかを金型Dの上面まで進出させて、板材wを引き取るといった方法が現場で工夫されていた。
ところが、このような方法は板材wが平板であるなら問題はないが、2回曲げをした後の異形の板材(図7に示す板d、板g、板hなど)であると案内板211,212 での引き取りが行いにくく、またローラ上での安定性が悪く、実際には作業能率が悪いものであった。
【0005】
さらに、板材wの位置決めが困難で、プレス内の危険ゾーンでの作業に時間を要するという問題があった。すなわち、上記従来例での位置決めは、図11の(A)図に示すように、ゲージ301 を手動で動かして板材wを動かし、金型Dに対して折り曲げ位置を合わせるのであるが、鋼板の板材も大きいと重量が数トンになるので、この作業は労力的に大変であり、かつ微妙な位置合わせはなお困難であった。また、同図の(B)図に示すようにゲージ301 をサーボモータ302 で駆動する送りネジ機構303 で動かすようにし、エンコーダ等の距離センサで移動距離を確認するようにしたものもあった。この位置決め方法では、労力的には楽であるが、板材の曲げ位置と金型との位置合わせは、目視により行っているので、プレス内の金型周辺という危険ゾーンに身体を曝すという危険を解消することはできなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−301400
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事情に鑑み、鋼板などの板材を板曲げの前でも後でも円滑にプレスに搬入し、かつ搬出できる搬送装置を提供することを目的とする。また本発明は、ワークの位置決めが容易に行え、プレス内での危険ゾーンでの作業時間を少なくできる搬送装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の板曲げプレスの搬送装置は、上金型と下金型とで板材を曲げ加工する板曲げプレスであって、前記板曲げプレスのワーク搬入位置から金型位置を経てワーク搬出位置にかけて搬送チェーンを配設した、複数条のチェーンコンベヤと、該チェーンコンベヤを、前記下金型より高い位置でワークを搬送する上昇位置と、前記下金型より低い位置に前記搬送チェーンを退避させた下降位置との間で昇降させる昇降手段とを備え、前記下金型が、前記チェーンコンベヤと直交する部分で複数個に分離されて、該分離部分に前記チェーンコンベヤの昇降空間が形成されていることを特徴とする。
請求項2の板曲げプレスの搬送装置は、請求項1記載の発明において、前記複数条のチェーンコンベヤが、第1チェーンコンベヤ、第2チェーンコンベヤおよび第3チェーンコンベヤの3条からなり、個別に送り方向と送り速度を制御する送り制御装置が設けられていることを特徴とする。
請求項3の板曲げプレスの搬送装置は、請求項2記載の発明において、前記送り制御装置が、前記各チェーンコンベヤの低速送りが可能であることを特徴とする。
請求項4の板曲げプレスの搬送装置は、請求項1記載の発明において、前記下金型の側方位置に、前記下金型の折曲げ部位に照準を合わせた指標体と、該指標体と板材の端面とを写す画像表示器からなる位置決め監視装置を備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る板曲げプレスの断面図、図2は同実施形態の板曲げプレスにおけるチェーンコンベヤと下金型を示す平面図、図3の(A)図はコロユニットの側面図、同(B)図は正面図、図4はチェーンコンベヤの上昇位置を示す側面図、図5の(A)図は板材Wのケガキ線の説明図、同(B)図は下金型のケガキ線の説明図、同(C)図は位置決め監視装置の説明図、図6はチェーンコンベヤによる位置決め作業の説明図である。
【0010】
図1に基づき、板曲げプレスの基本構成を説明する。1はベッド、2はクラウンで、それらの間は支柱3で連結されている。ベッド1には金型台4で下金型D1が設置されている。
クラウン2にはスライドシリンダ5が取付けられ、スライドシリンダ5のロッドにスライド6が固定されている。また、スライド6の下面には上金型D2が固定されている。
スライドシリンダ5が伸長すると上金型D2が下降し、下金型D1のV溝との間に挟まれた板材wを折り曲げ加工することができる。
【0011】
つぎに、図1および図2に基づき本発明の特徴である搬送装置を説明する。
下金型D1と上金型D2は、加工すべき板材より長い幅を持った細長い金型である。搬送装置を構成するチェーンコンベヤ10は、この上下金型D1,D2に対し、直交するように配置されている。
そして、前記下金型D1は、長手方向に4分割されており、3カ所の分離部分は後に詳述する第1〜第3チェーンコンベヤ11〜13の昇降空間9となっている。
なお、上金型D2は、下金型D1と共に板曲げ加工できるものであればよく、公知の長手方向に連続した金型の他、とくに制限はなく種々の構成、形状のものが用いられる。
【0012】
前記チェーンコンベヤ10は、3条用いられており、それぞれを第1チェーンコンベヤ11、第2チェーンコンベヤ12、第3チェーンコンベヤ13という。各チェーンコンベヤ11,12,13はそれぞれチェーン駆動機構と昇降手段を備えているが、いずれも同一構成であるので、まとめて説明する。
21はコンベヤフレームで、その両端にチェーンスプロケット22,23が軸着され、この両チェーンスプロケット22,23に搬送チェーン24が巻き掛けられている。そして、一方のチェーンスプロケット22には減速機を介してモータ25が連結され、動力駆動できるようになっている。
前記コンベヤフレーム21に張設された搬送チェーン24の長さは、ワークの搬入位置Iからプレス内の金型位置IIを経てワーク搬出位置III に至る長さである。
前記搬送チェーン24には、搬送板26が取付けられている。搬送板26の長さは、ワークの搬入位置相当の長さ、あるいは搬出位置相当の長さである。
この搬送板26の下面には、コロユニット30が取付けられている。このコロユニット30は図3に示すように、多数の円筒コロ31を長円形のコロガイド32の周囲に回転可能に取付け、フレーム33で支持したものである。このコロユニット30は非常に低い抵抗で、重量物を移動させることができるものである。上記の構成のコロユニット30がコンベヤフレーム21上を転動しながら前記搬送板26の移動を支えるので、数トンにも達する鋼板などの板材wであっても円滑に移動させることができる。
【0013】
前記搬送チェーン24はモータ25の正逆転によって、搬入側から搬出側への送りも、その反対向きの送りも可能である。
搬送板26の動きには、搬入動作と搬出動作と、帰還動作がある。搬入動作は搬入位置Iから金型位置IIへの送りであり、搬出動作は金型位置IIから搬出位置III への送りである。帰還動作は搬出位置III から搬入位置Iへの逆方向送りである。
【0014】
前記チェーンコンベヤ10の昇降手段は、とくに制限なくするチェーンコンベヤ10を上昇位置と下降位置の間で昇降動作させるものであればどのような機構を用いてもよい。図1は昇降手段として油圧シリンダ41を用いた例を示しており、図4はネジジャッキ42を用いた例を示している。
図4のネジジャッキ42は、ネジ棒43と、このネジ棒43を回転させながら昇降させるウォームギヤ等の入ったギヤボックス45と、駆動源である減速機付きモータ46等で構成されている。
前記ネジ棒43はコンベヤフレーム21の下面に固定されているので、ネジ棒43を昇降させることによりチェーンコンベヤ10を昇降させることができる。
図4に示すチェーンコンベヤ10は上昇位置であり、下金型D1より上方に搬送板26が位置している。このため、搬送板26に載せた板材wを下金型D1と干渉することなく、搬入位置Iから金型位置IIに移動させ、金型位置IIから搬出位置III へ移動させることができる。
そして、チェーンコンベヤ10を下降させ、搬送板26を下金型D1の上面に形成されているV溝より下げた下降位置にすると、下金型D1上に板材を置いて曲げ加工するとき、チェーンコンベヤ10が干渉しないようにすることができる。
【0015】
図2に示すように、第1チェーンコンベヤ11の外側には、2枚の昇降板51,52が設けられ、第1チェーンコンベヤ11と第2チェーンコンベヤ12の間には2枚の昇降板53,54が設けられ、第2チェーンコンベヤ12と第3チェーンコンベヤ13の間には2枚の昇降板55,56が設けられ、第3チェーンコンベヤ13の外側には2枚の昇降板57,58が設けられている。前記昇降板51,53,55,57は下金型D1に対して搬入側に設けられており、前記昇降板52,54,56,58は、下金型D1に対して搬出側に設けられている。
前記各昇降板51〜58は、いずれも隣接する第1〜第3チェーンコンベヤ11〜13のコンベヤフレーム21に固定されており、チェーンコンベヤ10と共に昇降するようになっている。
また、前記側部の昇降板51,52と前記他側部の昇降板57,58には、受けローラ36が搬出入方向に設けられている。
この受けローラ36は無駆動のローラを適数個並べたものであり、搬送中の板材wの両端部を下支えするものである。この受けローラ36によって板材wの両端の垂れを滑動自在に受け止めておけるので、重い板材wであっても円滑に送りをかけることができる。
【0016】
図5は位置決め監視装置を示している。
下金型D1の側方に、2本の指標体61,62を離して立て、さらにカメラ63を離して置く。2本の指標体61,62、カメラ63の並ぶ方向は、下金型D1の側方であり、板材wの折り曲げ線の延長方向である。前記カメラ63には、モニタ64が接続され、プレスの操作位置等の適当な場所に置かれる。
この位置決め監視装置によると、予め板材wの端面に折り曲げ線に合わせてケガキ線kを入れ、このケガキ線kに2本の指標体61,62が合うまで第1〜第3チェーンコンベヤ11〜13で送りをかけると、板材wを折り曲げ位置に位置決めすることができる。そして、位置決め動作中はカメラ63で撮像した映像をモニタ64で監視することができるので、プレス内の危険ゾーンから離れたところで安全に位置決め作業を行うことができる。
【0017】
上記の位置決め作業を能率よく行うには、板材wの送り用モータ、すなわち第1〜第3チェーンコンベヤ11〜13に取付けている3台のモータ25を個別に制御できる送り制御装置を設けておくのが好ましい。
この送り制御装置は、各チェーンコンベヤ11〜13の起動・停止・増減速を制御できるものであり、また、通常の送り用の中・高速送りと位置決め作業用の低速送りができるように、速度制御する制御回路を設けておくことが好ましい。
【0018】
つぎに、本実施形態に係る搬送装置の使用方法を説明する。
図6において、w1は搬入動作中の板材を示し、w2は位置決め完了時の板材を示している。
搬送板26をチェーンコンベヤ11〜13の搬入側端部、すなわち搬入位置Iに置き、加工すべき板材wをその上に置く。そして、チェーンコンベヤ11〜13を上昇位置にしておいて、同時に送り駆動し、金型位置IIに向け移動させる。このとき、板材w1が下金型D1に対し傾斜していた場合は、3本のチェーンコンベヤ11〜13のうち、遅れている側の速度を上げるか、進んでいる側の速度を遅くすることにより、板材w1の傾斜を修正する。
ついで、下金型D1の近傍に近づくと、送り速度を位置決め用の低速に切換えて、板材w1をゆっくりと進める。この段階で、図5の位置決め監視装置を用いて、停止位置を確認しながら送り作業を行うと、容易に、しかも安全に、板材の位置決め作業を行える。
【0019】
板材wの位置決め作業が完了すると、各チェーンコンベヤ11〜13を下降させる。すると、板材wが下金型D1上に載せられた状態となるので、上金型D2を下降させ、板材wの折り曲げ加工を行う。
加工を終えると、再び各チェーンコンベヤ11〜13を上昇させて、板材wを下から押し上げ、下金型D1からも離間させる。ついで、各チェーンコンベヤ11〜13を搬出位置III に向け移動させ、加工済み板材wを搬出位置III まで送り出す。
搬出位置III まで来た板材wは、適宜の手段で取出されて次工程へ移される。また、各チェーンコンベヤ11〜13の搬送板26は、次の作業に備えるべく、搬入位置Iまで移動させられる。
【0020】
本実施形態の搬送装置はつぎの利点がある。
(1)チェーンコンベヤ10を上昇位置にすると、搬送位置Iで載せた板材wをチェーンコンベヤ10でプレス内の金型位置IIに送り込める。そして、チェーンコンベヤ10を下降させると、チェーンコンベヤ10は下金型D1を分離して形成した昇降空間10内に収まるので、上下金型D1,D2による板曲げ作業の邪魔にならなくなる。板曲げ作業を終えると再びチェーンコンベヤ10を上昇させることによって、板材wを搬出位置III に送り出すことができる。このように、板材wを板曲げ前でも板曲げ後でもチェーンコンベヤ10に載せて搬入搬出できるので、労力が少なくてすみ、板材wを傷付けることもない。
(2)3条のチェーンコンベヤ11,12,13の送り速度を互いに変えたり、一部のチェーンコンベヤの送り方向を変えることによって、板材wの曲げ線を下金型D1に合わすことができるので、人手による位置決め作業を無くすことができる。よって、プレス内の危険ゾーンでの作業を無くして安全性を向上することができる。
(3)低速で板材wを送ることができるので、下金型D1と板材wとの位置決めをチェーンコンベヤ11,12,13の送りによって実施することが容易となり、作業能率を向上させることができる。
(4)チェーンコンベヤ10で板材に送りをかけながら、位置決め監視装置のモニタ64により指標体61と曲げ加工すべき板材wの端面を見ていくと、板材wの位置決め位置が視認できるので、板材wの曲げ位置が下金型D1の折曲げ部位に合ったところで、チェーンコンベヤ10の送りを止めると、位置合わせが自動的に行える。このため、プレス内の危険ゾーンでの作業を極力無くすことができるので、安全性が向上する。
【0021】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、昇降手段でチェーンコンベヤを上昇位置にすると、搬送位置で載せたワークをチェーンコンベヤでプレス内に送り込める。そして、昇降手段でチェーンコンベヤを下降させると、チェーンコンベヤは下金型を分離して形成した昇降空間内に収まるので、上下金型による板曲げ作業の邪魔にならなくなる。板曲げ作業を終えると再びチェーンコンベヤを上昇させることによって、ワークを搬出位置に送り出すことができる。このように、ワークを板曲げ前でも板曲げ後でもチェーンコンベヤに載せて搬入搬出できるので、労力が少なくてすみ、ワークを傷付けることもない。
請求項2の発明によれば、3条のチェーンコンベヤの、送り速度を互いに変えたり、一部のチェーンコンベヤの送り方向を変えることによって、ワークの曲げ線を下金型に合わすことができるので、人手による位置決め作業を無くすことができる。よって、プレス内の危険ゾーンでの作業を無くして安全性を向上することができる。
請求項3の発明によれば、低速でワークを送ることができるので、下金型とワークとの位置決めをチェーンコンベヤの送りによって実施することが容易となり、作業能率を向上させることができる。
請求項4の発明によれば、チェーンコンベヤで板材に送りをかけながら、位置決め監視装置の画像表示器により指標体と曲げ加工すべき板材の端面を見ていくと、板材の位置決め位置が視認できるので、板材の曲げ位置が下金型の折曲げ部位に合ったところで、チェーンコンベヤの送りを止めると、位置合わせが自動的に行える。このため、プレス内の危険ゾーンでの作業を極力無くすことができるので、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る板曲げプレスの断面図である。
【図2】同実施形態の板曲げプレスにおけるチェーンコンベヤと下金型を示す平面図である。
【図3】(A)図はコロユニットの側面図、(B)図は正面図である。
【図4】チェーンコンベヤの上昇位置を示す側面図である。
【図5】(A)図は板材Wのケガキ線の説明図、(B)図は下金型のケガキ線の説明図、(C)図は位置決め監視装置の説明図である。
【図6】チェーンコンベヤによる位置決め作業の説明である。
【図7】板曲げ加工の説明図である。
【図8】従来の板曲げプレスの説明図である。
【図9】従来の板曲げプレス用搬送装置の一例の説明図である。
【図10】従来の板曲げプレス用搬送装置における他の例の説明図である。
【図11】(A)図は従来の位置決め装置の一例の説明図、(B)図は位置決め装置の他の例の説明図である。
【符号の説明】
10 チェーンコンベヤ
11 第1チェーンコンベヤ
12 第2チェーンコンベヤ
13 第3チェーンコンベヤ
26 搬送板
30 コロユニット
61 指標体
62 指標体
63 カメラ
Claims (4)
- 上金型と下金型とで板材を曲げ加工する板曲げプレスであって、
前記板曲げプレスのワーク搬入位置から金型位置を経てワーク搬出位置にかけて搬送チェーンを配設した、複数条のチェーンコンベヤと、
該チェーンコンベヤを、前記下金型より高い位置でワークを搬送する上昇位置と、前記下金型より低い位置に前記搬送チェーンを退避させた下降位置との間で昇降させる昇降手段とを備え、
前記下金型が、前記チェーンコンベヤと直交する部分で複数個に分離されて、該分離部分に前記チェーンコンベヤの昇降空間が形成されている
ことを特徴とする板曲げプレスの搬送装置。 - 前記複数条のチェーンコンベヤが、第1チェーンコンベヤ、第2チェーンコンベヤおよび第3チェーンコンベヤの3条からなり、個別に送り方向と送り速度を制御する送り制御装置が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の板曲げプレスの搬送装置。 - 前記送り制御装置が、前記各チェーンコンベヤの低速送りが可能である
ことを特徴とする請求項2記載の板曲げプレスの搬送装置。 - 前記下金型の側方位置に、前記下金型の折曲げ部位に照準を合わせた指標体と、該指標体と板材の端面とを写す画像表示器からなる位置決め監視装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の板曲げプレスの搬送装置。
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