JP2004167497A - 長尺材搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】幅が異なる長尺材を間欠的に幅方向に搬送できる長尺材搬送装置とする。
【解決手段】第1送り用支持部44を備えた第1送り部材42と第2送り用支持部45を備えた第2送り部材43を同期して送り、戻り、昇降の矩形動作する送り部4a、第1保持用支持部54を備えた第1保持部材52と第2保持用支持部55を備えた第2保持部材53を同期して昇降する保持部4bを備え、前記送り部4aと保持部4bで長尺材を間欠的に搬送する。
前記第1送り部材42と第2送り部材43の一方のみを移動して第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の間隔を変更すると共に、第1保持部材52と第2保持部材53の一方のみを移動して第1保持用支持部54と第2保持用支持部55との間隔を変更して幅が異なる長尺材を幅方向に間欠的に搬送する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サッシ用形材の端部を加工する加工機等に用いられる長尺材搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
サッシ用形材の端部を加工する加工機が特許文献1、特許文献2に開示されている。
この加工機は、サッシ用形材を幅方向に搬送するトランスファー装置、移送装置(本発明に係る長尺材搬送装置)と、この長尺材搬送装置の搬送方向に間隔を置いて設置した複数の加工装置を備え、サッシ用形材を間欠的に幅方向に搬送して加工装置で端部を順次加工する。
【0003】
特許文献1のトランスファー装置は、サッシ形材を支持する爪を有し、昇降するものである。
【0004】
特許文献2の移送装置は、特許文献3に開示された移送装置と同様に、サッシ形材の支持部(受部)を有し、回転及び進退する送りロッドとサッシ形材の支持部(受部)を有し回転するロッドを備え、ロッドを回転して支持部を傾倒させると共に、送りロッドを回転して支持部を上向きとしてサッシ形材を支持し、この状態で送りロッドを前進してサッシ形材を搬送し、ロッドを回転して支持部を上向きとしてサッシ形材を支持すると共に、送りロッドを回転して支持部を傾倒させ、この状態で送りロッドを後退させる。この動作を繰り返してサッシ形材を間欠的に搬送する。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−277154号公報
【特許文献2】
特許第2804424号公報
【特許文献3】
特開昭57−47089号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
サッシ形材は使用する部分に応じて幅が異なる。例えばサッシ枠を形成する上枠、下枠、縦枠、障子を形成する上框、下框、戸当り框、召合せ框は幅が異なることがあり、それらに使用するサッシ形材は幅が異なることがある。
また、使用する部分が同じであっても大きさの異なるサッシに使用するサッシ形材は幅が異なる。
【0007】
このために、一台の長尺材加工機で幅が異なるサッシ形材を加工でき、多品種中・少量加工に適する長尺材加工機とするには、長尺材搬送装置が前述した幅が異なるサッシ形材を幅方向に搬送できることが必要である。
【0008】
特許文献3に開示された長尺材搬送装置は、その支持部がコ字形状の凹部を有し、その凹部にサッシ形材を嵌め込むようにして支持する。
このために、前述したように幅が異なるサッシ形材を幅方向に搬送するには、その幅に対応した大きさの凹部を有する支持部と交換する必要がある。
したがって、大きさの異なる凹部を有する複数の支持部を製作準備しなければならず、そのためのコストが高い。
また、支持部を交換する作業が大変面倒で時間がかかるので、サッシ形材の加工効率が低下する。
【0009】
特許文献2に開示された長尺材搬送装置は、その支持部の凹部を上向きV字形状とし、サッシ形材の隣接した2面を凹部に載置して搬送する形態であるので、支持部を交換せずに幅が異なるサッシ形材を搬送することが可能である。
【0010】
しかし、この支持部であると隣接した2面の角度が凹部の角度と異なる場合には支持できないから、2面の角度が異なるサッシ形材は搬送できない。
また、サッシ形材の2面の形状によっては凹部に治具をセットして支持するので、治具を用いなければ搬送できない。
また、この支持部であるとサッシ形材の幅方向の面が水平に対して斜めの姿勢で搬送されるから、サッシ形材の幅方向の面が水平に対して斜めとなる。このために幅方向の面を加工する場合には加工装置の加工方向が垂直に対して斜めとなってしまい、加工装置本来の加工方向と相違するから好ましくない。特に、プレス加工機はポンチ、上型などの加工部を垂直方向に可動して加工するのが本来であるが、その加工部を垂直方向に対して斜めに可動して加工するということは耐久性、加工精度の面から好ましくない。
【0011】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたものであって、その目的は、支持部を交換せずに幅が異なる長尺材を間欠的に幅方向に搬送できること、隣接する2面の角度が異なる長尺材を搬送できること、治具を用いずに種々の2面の形状の長尺材を搬送できること、長尺材の幅方向の面を水平姿勢として搬送できることを満足した長尺材搬送装置とすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、送り動作、下降動作、戻り動作、上昇動作の矩形動作する送り部材40に、長尺材を支持する送り用支持部41を複数設けた送り部と、
下降動作、上昇動作する保持部材50に、長尺材を支持する保持用支持部51を複数設けた保持部を備え、
前記送り部材40を矩形動作することで長尺材を保持部材50の複数の保持用支持部51に順次搬送する長尺材搬送装置であって、
前記送り部材40は、同期して矩形動作する第1送り部材42、第2送り部材43に複数の第1送り用支持部44、第2送り用支持部45をそれぞれ設け、その第1送り用支持部44と第2送り用支持部45で送り用支持部41としたもので、
前記保持部材50は、同期して昇降動作する第1保持部材52、第2保持部材53に複数の第1保持用支持部54、第2保持用支持部55をそれぞれ設け、その第1保持用支持部54と第2保持用支持部55で保持用支持部51としたもので、
前記第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方は、矩形動作とは別に送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動し、
前記第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方は、送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動することを特徴とする長尺材搬送装置である。
【0013】
第2の発明は、第1の発明において第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方は、同期した昇降動作とは別に昇降し、
第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方は、同期した昇降動作とは別に昇降する請求項1記載の長尺材搬送装置。
【0014】
第3の発明は、第1の発明において第1送り部材42と第2送り部材43を同期して矩形動作すると共に、その少なくとも一方を送り方向と戻り方向の少なくとも一方に矩形動作とは別に移動する送り部駆動装置と、
第1保持部材52と第2保持部材53を同期して昇降する保持部駆動装置を備え、
前記送り部駆動装置で第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方を、送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動できるようにした長尺材搬送装置である。
【0015】
第4の発明は、第3の発明において送り部駆動装置は第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方を、同期した昇降動作とは別に昇降し、
保持部駆動装置は第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方を、同期した昇降動作とは別に昇降する長尺材搬送装置である。
【0016】
第5の発明は、送り動作、下降動作、戻り動作、上昇動作の矩形動作する送り部材40に、長尺材を支持する送り用支持部41を複数設けた送り部と、
前記送り部材40の上方位置と下方位置との間の中間位置に設けられた保持部材50に、長尺材を支持する保持用支持部51を複数設けた保持部を備え、
前記送り部材40を矩形動作することで長尺材を保持部材50の複数の保持用支持部51に順次搬送する長尺材搬送装置であって、
前記送り部材40は、同期して矩形動作する第1送り部材42、第2送り部材43に複数の第1送り用支持部44、第2送り用支持部45をそれぞれ設け、その第1送り用支持部44と第2送り用支持部45で送り用支持部41としたもので、
前記保持部材50は、第1保持部材52、第2保持部材53に複数の第1保持用支持部54、第2保持用支持部55をそれぞれ設け、その第1保持用支持部54と第2保持用支持部55で保持用支持部51としたもので、
前記第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方は、矩形動作とは別に送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動し、
前記第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方は、送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動することを特徴とする長尺材搬送装置である。
【0017】
第6の発明は、第5の発明において第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方は、同期した昇降動作とは別に昇降し、
第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方は、昇降する長尺材搬送装置である。
【0018】
第7の発明は、第5の発明において第1送り部材42と第2送り部材43を同期して矩形動作すると共に、その少なくとも一方を送り方向と戻り方向の少なくとも一方に矩形動作とは別に移動する送り部駆動装置を備え、
前記送り部駆動装置で第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方を、送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動できるようにした長尺材搬送装置である。
【0019】
第8の発明は、第7の発明において送り部駆動装置は第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方を、同期した昇降動作とは別に昇降し、
第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方を昇降する保持部駆動装置を設けた長尺材搬送装置である。
【0020】
第9の発明は、第1モータ106で回転駆動され、第1支持部材100が回転方向に間隔を置いて複数取付けられた第1無端状回転体と、
この第1無端状回転体の一部分をガイドして第1支持部材100を正しい姿勢を維持して移動するようにする第1ガイドレール103と、
第2モータ107で回転駆動され、第2支持部材101が回転方向に間隔を置いて複数取付けられた第2無端状回転体と、
この第2無端状回転体の一部分をガイドして第2支持部材101を正しい姿勢を維持して移動するようにする第2ガイドレール105を備え、
回転方向に隣接した第1支持部材100と第2支持部材101で長尺材を支持する支持部を構成していることを特徴とする長尺材搬送装置である。
【0021】
第10の発明は、第9の発明において第1ガイドレール103と第2ガイドレール105の少なくとも一方を昇降する昇降手段を設けた請求項9記載の長尺材搬送装置である。
【0022】
【作 用】
第1の発明によれば、第1・第2送り部材42,43を同期して矩形動作すると共に、第1・第2保持部材52,53を同期して昇降することで長尺材を間欠的に幅方向に搬送できる。
また、第1・第2送り部材42,43の少なくとも一方を矩形動作とは別に送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動することで第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の間隔を変更でき、第1・第2保持部材52,53の少なくとも一方を送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動することで第1保持用支持部54と第2保持用支持部55の間隔を変更できるので、支持部を交換せずに幅が異なる長尺材を間欠的に幅方向に搬送できる。
しかも、第1・第2送り部材42,43の少なくとも一方、第1・第2保持部材52,53の少なくとも一方を移動してその間隔を変更するだけであるから、隣接する2面の角度が異なる長尺材でも搬送できると共に、治具を用いずに種々の2面の形状の長尺材を搬送でき、さらには長尺材の幅方向の面を水平として搬送することもできる。
【0023】
第2の発明によれば、第1・第2送り部材42,43の少なくとも一方を昇降して第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の高さの差を変更できる。
第1・第2保持部材52,53の少なくとも一方を昇降して第1保持用支持部54と第2保持用支持部55の高さの差を変更できる。
よって、種々の断面形状の長尺材を搬送できる。
【0024】
第3の発明によれば、第1・第2送り部材42,43を同期して矩形動作する送り部駆動装置で第1・第2送り部材42,43を矩形動作とは別に移動できると共に、第1・第2保持部材52,53を移動できる。
【0025】
第4の発明によれば、送り部駆動装置によって第1・第2送り部材42,43のどちらか一方を同期した昇降動作とは別に昇降でき、保持部駆動装置によって第1・第2保持部材52,53のどちらか一方を同期した昇降とは別に昇降できる。
よって、通常の長尺材の搬送を行う送り部駆動装置と保持部駆動装置で第1・第2送り支持部材42,43、第1・第2保持用支持部材52,53の高さの差をそれぞれ変更できる。
【0026】
第5の発明によれば、第1・第2送り部材42,43を同期して矩形動作することで長尺材を間欠的に幅方向に搬送できる。
また、第1・第2送り部材42,43の少なくとも一方を矩形動作とは別に送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動することで第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の間隔を変更でき、第1・第2保持部材52,53の少なくとも一方を送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動することで第1保持用支持部54と第2保持用支持部55の間隔を変更できるので、支持部を交換せずに幅が異なる長尺材を間欠的に幅方向に搬送できる。
しかも、第1・第2送り部材42,43の少なくとも一方、第1・第2保持部材52,53の少なくとも一方を移動してその間隔を変更するだけであるから、隣接する2面の角度が異なる長尺材でも搬送できると共に、治具を用いずに種々の2面の形状の長尺材を搬送でき、さらには長尺材の幅方向の面を水平として搬送することもできる。
【0027】
第6の発明によれば、第1・第2送り部材42,43の少なくとも一方を昇降して第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の高さの差を変更できる。
第1・第2保持部材52,53の少なくとも一方を昇降して第1保持用支持部54と第2保持用支持部55の高さの差を変更できる。
よって、種々の断面形状の長尺材を搬送できる。
【0028】
第7の発明によれば、第1・第2送り部材42,43を同期して矩形動作する送り部駆動装置で第1・第2送り部材42,43を矩形動作とは別に移動できると共に、第1・第2保持部材52,53を移動できる。
【0029】
第8の発明によれば、送り部駆動装置によって第1・第2送り部材42,43のどちらか一方を同期した昇降動作とは別に昇降でき、保持部駆動装置によって第1・第2保持部材52,53のどちらか一方を昇降できる。
よって、通常の長尺材の搬送を行う送り部駆動装置と保持部駆動装置で第1・第2送り用支持部材42,43、第1・第2保持用支持部材52,53の高さの差をそれぞれ変更できる。
【0030】
第9の発明によれば、第1モータ106と第2モータ107を同期して間欠的に駆動することで長尺材を間欠的に幅方向に搬送できる。
第1モータ106と第2モータ107の少なくともどちらか一方を駆動することで第1支持部材100と第2支持部材101の間隔を変更できるから、支持部を交換せずに幅が異なる長尺材を間欠的に搬送できると共に、隣接する2面の角度が異なる長尺材でも搬送でき、さらに治具を用いずに種々の2面の形状の長尺材を搬送でき、しかも長尺材の幅方向の面を水平姿勢として搬送することもできる。
【0031】
第10の発明によれば、第1ガイドレール103と第2ガイドレール105の少なくとも一方を昇降して第1支持部材100と第2支持部材101との高さの差を変更できる。
よって、種々の断面形状の長尺材を搬送できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1に基づいて長尺材加工機の概略を説明する。
機台1は搬入部2と搬出部3を有し、この搬入部2と対向して第1の長尺材搬送装置4が設けてあり、前記搬出部3と対向して第2の長尺材搬送装置5が設けてある。
この第1の長尺材搬送装置4、第2の長尺材搬送装置5は同一のもので、本発明に係る長尺材搬送装置である。
前記機台1における第1の長尺材搬送装置4の一側方部分に、第1の加工部6が搬送方向に間隔を置いて複数設けてある。この第1の加工部6で長尺材aの一端部bを加工する。
前記機台1における第2の長尺材搬送装置5の他側方部分に、第2の加工部7が搬送方向に間隔を置いて複数設けてある。この第2の加工部7で前記長尺材aの他端部cを加工する。
【0033】
前記第1・第2の長尺材搬送装置4,5よりも上方位置に金型交換装置8が仮想線で示すように設けてある。
前記搬入部2と第1の長尺材搬送装置4の搬入側との間に第1の長尺材ハンドリング装置9が設けてあり、この第1の長尺材ハンドリング装置9で搬入部2の未加工の長尺材aを第1の長尺材搬送装置4の搬入側に移載する。
前記第2の長尺材搬送装置5の搬出側と搬出部3との間に第2の長尺材ハンドリング装置10が設けてあり、この第2の長尺材ハンドリング装置10で第2の長尺材搬送装置5の搬出側の加工した長尺材aを搬出部3に移載する。
【0034】
次に長尺材の加工動作を説明する。
搬入部2にある長尺材aが第1の長尺材ハンドリング装置9によって第1の長尺材搬送装置4の搬入側に移載される。
第1の長尺材搬送装置4によって長尺材aが間欠的に幅方向に搬送されて各第1の加工部6に順次位置決めされ、その長尺材aの一端部bを順次加工する。
【0035】
例えば、1つの第1の加工部6と対向した位置に搬送されたら、その長尺材aを図示しない送り装置(シリンダなど)によって長手方向に移動されて一端部bを1つの第1の加工部6に位置決めする。この状態で加工し、加工終了したら長尺材aを前述とは反対方向に移動して第1の加工部6と離隔させ、その状態で次の第1の加工部6と対向した位置まで搬送する。
【0036】
第1の長尺材搬送装置4の搬出側まで搬送された長尺材aは、図示しない長尺材トラバースによって第2の長尺材搬送装置5の搬入側まで平行移動され、その搬入側に移載される。
第2の長尺材搬送装置5で長尺材aを間欠的に幅方向に搬送し、第2の加工部7で長尺材aの他端部cを順次加工する。
第2の長尺材搬送装置5の搬出側まで搬送された長尺材aは第2の長尺材ハンドリング装置10で搬出部3に移載される。
【0037】
このようであるから、長尺材aの一端部bと他端部cを連続して加工することができる。
なお、第1の加工部6によって長尺材aの中間部を加工することも可能である。つまり、送り装置による送りストロークを長くすれば長尺材aの中間部が第1の加工部6に位置決めできるから、長尺材aの中間部を加工することができる。
【0038】
次に、長尺材加工機の具体形状の一例を説明する。
機台1は一側フレーム1aと中間フレーム1bと他側フレーム1cを備え、各フレームは長尺材搬送方向に向うと共に、長尺材搬送方向と直角方向に間隔を置いて配設してある。
一側フレーム1aと中間フレーム1bとの間に第1の長尺材搬送装置4が設けてある。
前記中間フレーム1bと他側フレーム1cとの間に第2の長尺材搬送装置5が設けてある。
【0039】
前記第1の加工部6は一側フレーム1aに取付けてあり、第2の加工部7は他側フレーム1cに取付けてある。
例えば、前記一側フレーム1a、他側フレーム1cは基部フレーム11と、この基部フレーム11に取付けた金型取付用フレーム12と、この金型取付用フレーム12と間隔を置いて取付けられた油圧シリンダ取付用フレーム13を備えている。
前記第1の加工部6、第2の加工部7は、前記各金型取付用フレーム12に設置された金型14と、前記油圧シリンダ取付用フレーム13に設けた油圧シリンダ15を備え、その油圧シリンダ15を伸縮することで金型14によって長尺材aを加工する。
前記各金型14は金型取付用フレーム12に交換自在に設置される。
【0040】
前記金型交換装置8は、第1の加工部6の金型14を交換する第1の金型交換装置8aと、第2の加工部7の金型14を交換する第2の金型交換装置8bを備えている。
前記第1の金型交換装置8aは、金型収納部20と金型ハンドリング部21を有し、その金型ハンドリング部21で金型14を金型収納部20と金型取付用フレーム12とに亘って搬送して金型交換する。
前記第2の金型交換装置8bも第1の金型交換装置8aと同様である。
【0041】
このように、金型交換装置8を長尺材搬送装置の上方位置に取付けることで、長尺材搬送装置の上方スペースを有効利用できるから、長尺材加工機の平面大きさがコンパクトになり、その長尺材加工機の設置スペースを小さくできる。
【0042】
前記第1の金型交換装置8aの具体形状の一例を図2に基づいて説明する。
一側フレーム1a(油圧シリンダ取付用フレーム13)の長手方向両端部と中間フレーム1bの長手方向両端部に支持柱22を介して一対の横材23を取付け、この一対の横材23の長手方向一端寄り(搬入部2と反対側)に跨って横板24を取付けて前述の金型収納部20とする。この金型収納部20に加工形状の異なる複数の金型14を載置収納する。
前記一対の横材23の上面にガイドレール25を設け、この一対のガイドレール25に跨って第1移動体26を長手方向に移動自在に設ける。この第1移動体26は横材23よりも側方に突出している。前記第1移動体26に沿って第2移動体27を移動自在に設け、この第2移動体27に第1金型支持部28と第2金型支持部29をシリンダ30でそれぞれ上下動自在に設けてある。前記第1・第2金型支持部28,29はクランプタイプでも良いし、バキュームタイプでも良く、金型14を支持、支持解放できるものであれば良い。
【0043】
このようであるから、第1・第2金型支持部28,29を金型収納部20と第1の加工部6の金型14を設置する金型設置部分とに亘って移動することができる。
よって、第1金型支持部28で金型収納部20に収納されている1つの金型14を支持して前述の金型設置部まで移動し、第2金型支持部29で設置してある金型14を支持して取り外し、その金型設置部に第1金型支持部28で支持している金型14を設置し、再び第1・第2金型支持部28,29を金型収納部20まで移動して第2金型支持部29で支持している金型14を金型収納部20に収納する。
【0044】
前記第1・第2の長尺材ハンドリング装置9,10は、長尺材支持部31を上下方向と長尺材搬送方向と長尺材長手方向に移動自在としたものである。
例えば、図2に示すように、前記第1移動体26に沿って移動自在な第3移動体32に揺動用モータ33で上下に揺動されるアーム34に一対の長尺材支持部31を取付けてある。
この長尺材支持部31はクランプタイプ、バキュームタイプ等長尺材を支持、支持開放するものであれば良い。
【0045】
次に、本発明に係る第1の長尺材搬送装置4の第1の実施の形態を説明する。なお、第2の長尺材搬送装置5も同様である。
図3と図4に示すように、送り部4aと保持部4bを備えている。
送り部4aは、送り部材40を有し、この送り部材40は長尺材搬送方向(矢印X方向)に長尺である。
前記送り部材40は図4に示すように、上方の送り開始位置Aから上方の送り位置Bに向けて移動(送り動作)、上方の送り位置Bから下方の送り位置Cに向けて下降(下降動作)、下方の送り位置Cから下方の送り開始位置Dに向けて移動(戻り動作)、下方の送り開始位置Dから上方の送り開始位置Aに向けて上昇(上昇動作)の矩形動作をする、
この送り部材40には長尺材aを支持する送り用支持部41が長手方向に間隔を置いて複数有する。少なくとも2つ有する。この実施の形態で第1の加工部6の数と同数又はそれ以上の送り用支持部41を有する。
【0046】
前記保持部4bは保持部材50を有し、この保持部材50は長尺材搬送方向に長尺で、図4に示すように、上方位置Eから下方位置Fに向けて下降(下降動作)、下方位置Fから上方位置Eに向けて上昇(上昇動作)する。
その保持部材50には長尺材aを支持する保持用支持部51が長手方向に間隔を置いて複数有する。少なくとも2つ有する。この実施の形態では第1の加工部6の数以上の数又は第1の加工部6の数だけの保持用支持部51を有する。
前記長尺材aの支持とは、長尺材が幅方向に動かないように支持することである。
図3には送り部材40と保持部材50が搬送方向と直角方向に間隔を置いて複数設けてあるが、それぞれ1つでも良い。
【0047】
前記送り部材40は第1送り部材42と第2送り部材43を備え、この第1・第2送り部材42,43は同期して前述の矩形動作する。前記第1送り部材42に第1送り用支持部44が設けてあり、第2送り部材43に第2送り用支持部45が設けてある。
第1送り用支持部44と第2送り用支持部45は搬送方向に離隔し、この第1・第2送り用支持部44,45で送り用支持部41を形成している。
例えば、第1送り用支持部44は載置部44aと押え部44bを有し、第2送り用支持部45は載置部45aと押え部45bを有する。
各載置部44a,45aに長尺材aを載置し、長尺材aの幅方向両側部d,eが押え部44b,45bに接して幅方向に動かないように支持すると共に、幅方向の面(上下面)を水平姿勢にできる。
【0048】
前記保持部材50は第1送り部材52と第2送り部材53を備え、この第1・第2送り部材52,53は同期して前述の昇降動作する。前記第1送り部材52に第1送り用支持部54が設けてあり、第2送り部材53に第2送り用支持部55が設けてある。
第1保持用支持部54と第2保持用支持部55は搬送方向に離隔し、この第1・第2保持用支持部54,55で保持用支持部51を形成している。
例えば、第1保持用支持部54は載置部54aと押え部54bを有し、第2保持用支持部55は載置部55aと押え部55bを有する。
各載置部54a,55aに長尺材aを載置し、長尺材aの幅方向両側部d,eが押え部54b,55bに接して幅方向に動かないように支持すると共に、幅方向の面(上下面)を水平姿勢にできる。
【0049】
次に、長尺材aの搬送動作を説明する。
図5(a)に示すように、送り部材40を上方の送り開始位置A、保持部材50を上位置Eとして送り用支持部41と保持用支持部51で長尺材aをそれぞれ支持する。
保持部材50を矢印で示すように下降動作して図5(b)に示す下位置Fとして保持用支持部51を長尺材aから離脱し、長尺材aを送り用支持部41のみで支持する。
送り部材40を矢印で示すように搬送方向に移動(つまり、送り動作)し、図5(c)に示すように長尺材aを保持部材50の次の保持用支持部51と対向した上方の送り位置Bとする。
【0050】
保持部材50を矢印で示すように上昇して図6(a)に示すように上位置Eとし、長尺材aを保持用支持部51で保持する。
送り部材40を矢印で示すように下降動作して送り用支持部41を長尺材aから離脱し、図6(b)に示すように下方の送り位置Cとし長尺材aを保持用支持部51のみで支持する。
送り部材40を矢印で示すように元の位置に向けて移動(戻り動作)して図7(a)に示すように下方の送り開始位置Dとする。この時、次の送り用支持部41が長尺材aと対向する。
送り部材40を矢印で示すように上昇動作して図7(b)に示す上方の送り開始位置A(図5(a)の位置)とする。これによって、送り用支持部41で長尺材aを支持する。
前述の動作を繰り返すことで長尺材aを所定距離、つまり隣接した保持用支持部51間の距離だけ間欠的に幅方向に搬送する。
【0051】
前記第1送り部材42と第2送り部材43のどちらか一方を前述の長尺材搬送動作(矩形動作)とは別に送り方向と戻り方向の一方に移動することで第1送り用支持部44と第2送り用支持部45のどちらか一方が送り方向と戻り方向の一方に移動するので、第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の間隔、つまり送り用支持部41の長尺材支持部分の間隔を図8(a),(b)に示すように、長尺材aの幅に対応した値H,Hに変更できる。なお、第1送り部材42と第2送り部材43を反対方向にそれぞれ移動することでも前述の間隔を変更できる。
【0052】
前記第1保持部材52と第2保持部材53のどちらか一方を送り方向と戻り方向に移動することで第1保持用支持部54と第2保持用支持部55のどちらか一方が送り方向と戻り方向の一方に移動するので、第1保持用支持部54と第2保持用支持部55の間隔、つまり保持用支持部51の長尺材支持部分の間隔を図9(a),(b)に示すように、長尺材aの幅に対応した値H,Hに変更できる。なお、第1保持部材52と第2保持部材53を反対方向にそれぞれ移動することでも前述の間隔を変更できる。
【0053】
また、第1送り部材42と第2送り部材43の高さの差及び第2保持部材52と第2保持部材53の高さの差をそれぞれ異ならせることで載置部の高さの差が異なり、種々の断面形状の長尺材を支持できる。
【0054】
前記第1・第2送り用支持部44,45の具体形状の一例を図10に基づいて説明する。なお、第1・第2保持用支持部54,55も同様である。
支持ブラケット46にローラ47を取付けて第1・第2送り用支持部44,45とする。この各ローラ47は外周面がV字形状に凹み水平外周面47aと斜め上向き外周面47bを有する形態で、その水平外周面47aが載置部44a,45aで、斜め上向き外周面47bが押え部44b,45bである。
【0055】
そして、図10(a)に示す第1送り部材42が第2送り部材43よりも上方となった上方位置に対して、図10(b)に示すように第1送り部材42が第2部材43よりも下方となった下方位置とすることでローラ47の高さの差が異なり、異なる断面形状の長尺材aを支持できる。
【0056】
また、第1・第2送り用支持部44,45は図11に示すように、ブラケット46に水平ローラ48と外周面がV字ローラ49を取付けたものとしても良い。
第1・第2保持用支持部54,55も同様である。
【0057】
前述のように、各支持部にローラを用いることで、そのローラに支持している長尺材を長手方向(図3の矢印Y方向)に移動して加工部まで移動する動作がやり易くなると共に、長尺材を損傷することがない。
【0058】
次に、前記送り部4aの送り部材40を前述のように移動、昇降する送り部駆動装置について説明する。
図12は送り部駆動装置の概略説明図で、長尺な送り部材40の長手方向一端寄りに第1取付体60、他端寄りに第2取付体61が設けてある。
前記第1取付体60に第1昇降部62、第2取付体61に第2昇降部63がそれぞれ取付けてあり、この第1昇降部62は第1・第2送り部材42,43の長手方向一端寄りを昇降し、第2昇降部63は第1・第2送り部材42,43の長手方向一端寄りを昇降する。
【0059】
前記第1昇降部62は、第1取付体60に昇降自在に取付けた第1主昇降体64と、この第1主昇降体64に上下方向の移動手段、例えば昇降用のブレーキ付きシリンダ65(好ましくはブレーキ付きエアーシリンダ)で上下動自在に取付けた第2主昇降体66を備えている。
前記第2昇降部63は、第2取付体61に昇降自在に取付けた第1従昇降体67と、この第1従昇降体67に上下方向の移動手段、例えば前述の昇降用のブレーキシリンダ65で上下動自在に取付けた第2従昇降体68を備えている。
【0060】
前記第1送り部材42の長手方向一端寄りが前記第1主昇降体64に取付けてあり、この第1送り部材42の長手方向他端寄りが前記第1従昇降体67に、長手方向に移動自在に取付けてある。
前記第2送り部材43の長手方向一端寄りは、、前記第2主昇降体66に長手方向の移動手段、例えば、送り用ブレーキ付きシリンダ69(好ましくはエアーシリンダ)で長手方向に移動自在に取り付けてある。
この第2送り部材43の長手方向他端寄りは前記第2従昇降体68に長手方向に移動自在に取付けてある。
【0061】
前記各ブレーキ付シリンダ65,69は制動することで外力が作用しても伸縮しないようになり、制動を解除すると共に、流体圧を供給することで伸縮する。前記各移動手段はブレーキ付きシリンダの外に、送りねじとナット部材の組み合わせたもの、ピニオンとラックの組み合わせたものなどを用いることができる。
【0062】
前記第1取付体60は、送り部材40の長手方向に往復移動し、送り駆動部70を形成している。例えば、送り用モータ71で回転される送り用ねじ杆72を第1取付体60に設けたナット部材73に螺合し、その送り用モータ71で送り用ねじ杆72を正逆回転することで第1取付体60が搬送方向に往復移動する。第2取付体61は固定である。
【0063】
前記第1主昇降体64と第1従昇降体67は昇降駆動部74で同期して昇降する。例えば、昇降用モータ75で正逆回転される一対の昇降用ねじ杆76を第1主昇降体64、第1従昇降体67にそれぞれ取付けたナット部材77にそれぞれ螺合し、その昇降用モータ75で昇降用ねじ杆77を正逆回転することで第1主昇降体64と第1従昇降体67が同期して昇降する。
【0064】
この実施の形態では、一対の昇降用ねじ杆76を伸縮自在な伝動部78で連結し、その伝動部78を昇降用モータ75で回転することで一対の昇降用ねじ杆76が同期して回転するようにしてある。
例えば、第1軸79と第2軸80をスプライン81、好ましくはボールスプラインで伸縮自在に連結し、第1軸79を第1傘歯車82で昇降用モータ75の出力側と一方の昇降用ねじ杆76に連結する。第2軸80を第2傘歯車83を介して他方の昇降用ねじ杆76に連結する。
【0065】
このようにすることで、1つの昇降用モータ75で一対の昇降用ねじ杆76を回転できると共に、第1取付体60が移動した時に伝動部78が伸縮する。
【0066】
次に、動作を説明する。
各ブレーキ付きシリンダ65,69を制動し、送り用モータ71を駆動して送り用ねじ杆72を正転すると、第1取付体60とともに第1・第2主昇降体64,66が送り方向にそれぞれ移動し、第1・第2送り部材42,43は同期して送り動作(矢印a)する。この時、第1・第2従昇降体67,68は移動しないので、第1・第2送り部材42,43は、その第1・第2従昇降体66,68に沿って移動する。
【0067】
昇降用モータ75を駆動して一対の昇降用ねじ杆76を正転することで各昇降体が同期して下降するので第1・第2送り部材42,43が下降動作(矢印b)する。
【0068】
送り用モータ71を駆動して送り用ねじ杆72を逆転すると、前述と同様に第1・第2送り部材42,43が同期して戻り動作(矢印c)する。
【0069】
昇降用モータ75を駆動して一対の昇降用ねじ杆76を逆転することで、前述と同様に第1・第2送り部材42,43が上昇動作(矢印d)する。
【0070】
このようであるから、送り用モータ71と昇降用モータ75を交互に駆動することで第1・第2送り部材42,43が同期して矩形動作する。
【0071】
次に、送り用支持部41の長尺材支持部分の間隔(第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の間隔)を変更する動作を説明する。
まず、送り用のブレーキシリンダ69の制動を解除し、縮み作動して第2送り部材43を搬送方向と反対方向(戻り方向)に移動し、送り用支持部41の間隔を最大とする。
そして再び送り用のブレーキ付きシリンダ69を制動する。
前述の状態で送り用モータ71を駆動して第1取付体60を搬送方向と反対方向に移動し、前述の同期した矩形動作範囲外まで移動し、第1・第2送り部材42,43を前述の矩形動作の範囲外、例えば前述の上方の送り開始位置Aよりも搬送方向と反対側(戻り側)に移動する。
これによって、第2送り部材43がストロークエンドとなる。例えば突片84が送り方向ストッパ85に当接して第2送り部材43が搬送方向と反対側に移動しないようにする。
【0072】
前記送り用のブレーキ付きシリンダ69の制動を解除し、かつ外力で伸び作動するようにする。送り用モータ71を駆動して第1取付体60を更に搬送方向と反対方向に移動する。
これによって、第1送り部材42が搬送方向と反対方向に移動すると共に、第2主昇降体66がブレーキ付きシリンダ69を伸び作動しながら第2送り部材43に対して搬送方向と反対方向に移動する。
【0073】
つまり、第2送り部材43が停止し、第1送り部材42のみが移動するので、前述の間隔は順次小さくなる。
前述の第2送り部材43がストロークエンドになった時からの送り用モータ71の回転数に基づき第1送り部材42の移動量を検出し、その値と前述の最大値に基づき前記送り用支持部41の間隔の値を演算する。その演算した値が所定の値となった時に送り用モータ71を停止し、前述の送り用支持部41の間隔を所定の値とする。
この実施の形態では送り用モータ71が入力信号に比例して回転するサーボモータであるから、前述の第1送り部材42の移動量を簡単かつ正確に検出でき、送り用支持部41の間隔を精度よく簡単に変更できる。
【0074】
この後に、送り用のブレーキ付きシリンダ69を制動し、送り用モータ71を駆動して第1取付体60を搬送方向に移動することで第1・第2送り部材42,43を搬送方向に移動して矩形動作範囲内とする。
【0075】
このようであるから、第1・第2送り部材42,43を同期して送り方向、戻り方向に動作する送り用モータ71(送り駆動部70)を利用して送り用支持部41の間隔を変更でき、コストを安くできる。
なお、送り用モータ71とは別に変更用のモータ(変更用の送り駆動部)を設け、第1送り部材42又は第1送り部材43、あるいは第1・第2送り部材42,43を移動して送り用支持部41の間隔を変更しても良い。
すなわち、第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方を同期した矩形動作とは別に、送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動する手段を設ければ良い。
【0076】
次に、第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の高さの差を変更する動作を説明する。
まず、昇降用のブレーキ付きシリンダ65の制動を解除し、かつ縮み作動して第2主昇降体66、第2従昇降体68とともに第2送り部材43を下降し、第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の高さの差を最大とする。
前記ブレーキ付きシリンダ65を制動し、昇降用モータ75を駆動して前述と同様に第1・第2送り部材42,43を前述の矩形動作時よりも更に下降し、第2送り部材43を下降エンドとする。例えば、第2主昇降体66、第2従昇降体68を昇降用ストッパ86に当接して第2送り部材43が下降できないようにする。
【0077】
前記ブレーキ付きシリンダ65の制動を解除し、昇降用モータ75を駆動し第1主昇降体64、第1従昇降体67を下降して第1送り部材42を下降する。
この時、前述のブレーキ付きシリンダ65が伸び作動し第2主昇降体66、第2従昇降体68は下降しないので第2送り部材43は下降しない。
このように、第2送り部材43が下降せずに第1送り部材42のみが下降するので、第1送り用支持部44と第2送り用支持部45との高さの差が順次小さくなる。
【0078】
前述の第2送り部材43が下降エンドになった時からの昇降用モータ75の回転数に基づき第1送り部材42の下降量を検出し、その値と前述の最大値に基づき前述の高さの差を演算する。
その演算した値が所定の値となった時に昇降用モータ75を停止し、前述の第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の高さの差を所定の値とする。
この実施の形態では昇降用モータ75が入力信号に比例して回転するサーボモータであるから、前述の第1送り部材42の下降量を簡単かつ正確に検出でき、前述の高さの差を精度良く簡単に変更できる。
【0079】
この後に、ブレーキ付きシリンダ65を制動し、昇降用モータ75を駆動して第1・第2送り部材42,43を前述のようにして上昇して通常動作の高さ範囲とする。
【0080】
このようであるから、第1・第2送り部材42,43を同期した昇降動作をする昇降用モータ75(昇降駆動部74)を利用して第1送り用支持部44と第2送り用支持部45との高さの差を変更でき、コスト安である。
なお、昇降用モータ75とは別に変更用のモータ(変更用の昇降駆動部)を設け、第1送り部材42又は第2送り部材43、あるいは第1・第2送り部材42,43を昇降して高さの差を変更しても良い。
つまり、第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方を同期した矩形動作とは別に昇降する手段を設ければ良い。
【0081】
次に、保持部4bを昇降動作する保持部駆動装置の概略を図13に基づいて説明する。
保持部材50の第1・第2保持部材52,53を昇降する保持部駆動装置は前述の送り部材40の第1・第2送り部材42,43を昇降する第1・第2昇降部62,63と昇降駆動部74と同様で、第1保持部材52が第1主昇降体64と第1従昇降体67にそれぞれ取付けられ、第2保持部材53が第2主昇降体66と第2従昇降体68にそれぞれ取付けてある。
第2取付体61は保持部材50の長手方向に移動自在で、長手方向の移動手段、例えば前述と同様のブレーキ付きシリンダ87で短い距離、つまり保持用支持部51の間隔変更ストローク範囲だけ移動され、搬送動作時は移動しないようにロックされる。
第2保持部材53の長手方向他端寄りが第2従昇降体68にブレーキ付きシリンダ69で取付けてある。
【0082】
搬送動作時には昇降用モータ75を駆動することで第1・第2保持部材52,53が同期して昇降し、前述の上位置Eと下位置Fに移動する。
第1保持用支持部54と第2保持用支持部55の高さの差は前述の第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の高さの差と同様に変更される。
【0083】
保持用支持部51の間隔(第1保持用支持部54と第2保持用支持部55の間隔)は、前述の送り部材40、例えば第1送り部材42の移動を利用して変更される。
例えば、第1送り部材42が前述した矩形動作範囲外に移動しストッパ85に当接した時に、その第1送り部材42で第1保持部材52が移動されるようにする。
【0084】
具体的には、ブレーキ付きシリンダ69を伸び作動して第2保持部材53を搬送方向と反対方向に移動すると共に、ブレーキ付きシリンダ87を縮み作動して第1保持部材52を搬送方向に移動して第1保持用支持部54と第2保持用支持部55の間隔(保持用支持部51の間隔)を最大とする。この間隔は前述の送り用支持部41の最大間隔と同一である。
前述の送り用支持部41の間隔変更動作を行い、ストッパ85に当接した後に、その第1送り部材42で第1保持部材52を搬送方向と反対方向に移動して第1保持用支持部54と第2保持用支持部55との間隔を小さくする。
この時の送り用モータ71の第2送り部材43のストロークエンドからの回転数に基づく第1送り部材42の移動量と前述の最大値に基づいて間隔を演算し、所定の間隔となったら送り用モータ71を停止する。
【0085】
各ブレーキ付きシリンダ69,87を制動して第1取付体60を固定すると共に、第2従昇降体68と第2保持部材53をロックする。
送り用モータ71を駆動して送り部材40を矩形動作範囲に移動する。
【0086】
このようにすることで、送り部材40を移動する送り用モータ71を利用して保持用支持部51の間隔を変更できるから、コスト安である。しかも送り用支持部41と保持用支持部51の間隔を同時に同一間隔に変更できる。
なお、第1送り部材42で第1保持部材52を前述のように移動するには、図12、図13に仮想線で示すように第1送り部材42と第2保持部材52に、前述のようにストッパ85に当接した時に相互に干渉する突部88,89を設ければ良いが、これに限ることはない。
【0087】
次に、長尺材搬送装置の具体形状を図14に基づいて説明する。
送り部駆動装置の第1取付体60と保持部駆動装置の第2取付体61は基部フレーム90にレール91を介して移動自在に取り付けられ、残りの第2取付体61と第1取付体60は基部フレーム90に固定してある。
各第1主昇降体64は、第1取付体60にガイド64aで上下動自在に支承したプレート64bと、このプレート64bに固着した縦材64cと、この縦材64cに固着した横材64dを備えている。
各第1従昇降体67も同様に、第2取付体61にガイド67aで上下動自在に支承されるプレート67bと縦材67cと横材67dを備えている。
前記各横材64d、横材67dは搬送方向と直角方向に長尺で、第1送り部材42と第1保持部材52を複数取付けできる。
【0088】
前記第2主昇降体66は前記縦材64cに上下動自在に支承された第1部材66aと、その上部に搬送方向に移動自在に取り付けた第2部材66bと、この第2部材66bに取付けた横材66cを備え、第1部材66aと第2部材66bに亘ってブレーキ付きシリンダ69が取付けてあると共に、縦材64cと第1部材66aに亘ってブレーキ付きシリンダ65が取付けてある。
前記第2従昇降体68も同様に、縦材67cに上下動自在に支承された第1部材68aと、この第1部材68aに取付けた横材68bを備えている。
前記各横材66c、横材68bは搬送方向と直角方向に長尺で、第2送り部材43、第2保持部材53を複数取付けできる。
【0089】
前記第1送り部材42、第2送り部材43、第1保持部材52、第2保持部材53をそれぞれ独立した駆動源で搬送方向に往復移動しても良いし、それぞれ独立した駆動源で昇降しても良い。
【0090】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
この実施の形態は、保持部4bの保持部材50を長尺材搬送時に昇降させないようにしたことが第1の実施の形態と相違し、他の構成は同一である。
図15と図16に示すように、保持部材50を送り部材40の上方の送り開始位置A、上方の送り位置B(つまり、上方位置)と送り部材40の下方の送り位置B、下方の送り開始位置D(つまり、下方位置)との間の中間位置Gに設け、送り部材40が下降することで長尺材aが保持用支持部51に支持されて送り用支持部41から離れて長尺材aを保持部材50のみで支持する。送り部材40を上昇することで保持部材50で支持された長尺材aを送り用支持部41で支持して保持用支持部51から離れて長尺材aを送り部材40のみで支持するようにする。
【0091】
次に、長尺材aの搬送動作を説明する。
送り部材40が上方の送り開始位置Aの時には長尺材aは送り用支持部41のみで支持される。
この状態から送り部材40を送り動作して上方の送り位置Bとし、送り部材40を下降する。
この送り部材40の下降動作の途中で長尺材aが保持部材50の保持用支持部51に支持され、その後に送り部材40が下方の送り位置Cまで下降する。
送り部材40を戻り動作して下方の送り開始位置Dとし、送り部材40を上昇する。
この送り動作の途中で保持部材50で支持されている長尺材aを送り用支持部41で支持し、その後に長尺材aを支持した状態で前述の上方の送り開始位置Aまで上昇する。
【0092】
このように、保持部材50を昇降せずに送り部材40を矩形動作することで長尺材aを間欠的に搬送できるから、長尺材aの搬送動作がシンプルで制御し易い。
【0093】
この場合の送り部駆動装置は図12に示す前述の第1の実施の形態の送り部駆動装置と同様で、第1送り部材42と第2送り部材43を相対的に移動して第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の間隔(送り用支持部41の間隔)を変更できる。
また、第1送り部材42と第2送り部材43を相対的に昇降して第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の高さの差を変更できる。
【0094】
また、保持部駆動装置は図13に示す前述の第2の実施の形態と同様であり、第1保持部材52と第2保持部材53を相対的に昇降して第1保持用支持部54と第2保持用支持部55との高さの差を変更できる。
また、第1送り部材42を利用して第1保持部材52と第2保持部材53を相対的に移動して第1保持用支持部54と第2保持用支持部55との間隔(保持用支持部51の間隔)を変更できる。
【0095】
つまり、第1の実施の形態の保持部駆動装置において、長尺材aの搬送時には昇降駆動部74を駆動せずに保持部材50を前述の中間位置Gに保持固定し、保持用支持部51の間隔変更及び、第1・第2保持用支持部54,55の高さの差の変更を第1の実施の形態と同様に行う。
【0096】
なお、保持部駆動装置を図17に示すように、昇降用モータ75で第1保持部材52のみを昇降し、ブレーキ付きシリンダ69で第2保持部材53のみを搬送方向に移動する構成としても良い。なお、各部材は第1の実施の形態の部材と符号を同一として詳細な説明を省略する。
このようにすれば、昇降用モータ75を駆動することで第1保持部材52を昇降することによって第1保持用支持部54と第2保持用支持部55との高さの差を変更できる。
また、ブレーキ付きシリンダ69を伸縮して第2保持部材53を移動することで前述の保持用支持部51の間隔を変更できる。
【0097】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
この実施の形態は図18に示すように、第1支持部材100と第2支持部材101で長尺材を支持する支持部とし、この第1・第2支持部材100,、101(支持部)を連続的に所定ピッチ毎に移動する形態である。
前記第1支持部材100は第1無端状回転体、例えば第1無端状チェーン102に回転方向に間隔を置いて複数取付けてあり、その一部分が第1ガイドレール103でガイドされ、第1支持部材100が正しい姿勢を維持して所定距離移動される。
前記第2支持部材101は第2無端状回転体、例えば第2無端状チェーン104に回転方向に間隔を置いて複数取付けてあり、その一部分が第2ガイドレール105でガイドされ、第2支持部材101が正しい姿勢を維持して所定距離移動される。
前記第1無端状チェーン102は第1モータ106で回転駆動され、第2無端状チェーン104は第2モータ107で回転駆動される。
前記第1ガイドレール103は第1昇降部、例えば第1シリンダ108で昇降され、前記第2ガイドレール105は第2昇降部、例えば第2シリンダ109で昇降される。
【0098】
このようであるから、第1モータ106と第2モータ107を同期して駆動することで第1支持部材100と第2支持部材101を所定の間隔を維持して第1・第2ガイドレール103,105に沿って移動できる。
また、第1モータ106と第2モータ107の一方を駆動することで第1支持部材100又は第2支持部材101が移動するから、第1支持部材100と第2支持部材101との間隔を調整できる。
また、第1シリンダ108又は第2シリンダ109を伸縮して第1ガイドレール103又は第2ガイドレール105を昇降することで、第1ガイドレール103と第2ガイドレール105の高さの差を異ならせることで、第1支持部材100と第2支持部材101の高さの差を変更できる。
なお、第1ガイドレール103又は第2ガイドレール105のみを昇降するようにしても良い。
【0099】
次に、具体形状を説明する。
第1モータ106で駆動される第1駆動軸110に一対の第1駆動スプロケット111が固着してあると共に、一対の第1アイドルスプロケット112が回転自在に支承してある。
前記第2モータ107で駆動される第2駆動軸113に一対の第2駆動スプロケット114が固着してあると共に、一対の第2アイドルスプロケット115が回転井自在に支承してある。
前記一対の第1駆動スプロケット111と一対の第2アイドルスプロケット115とに亘って一対の第1無端状チェーン102がそれぞれ巻掛けてある。
前記一対の第2駆動スプロケット114と一対の第1アイドルスプロケット112に亘って一対の第2無端状チェーン102がそれぞれ巻掛けてある。
【0100】
前記一対の第1無端状チェーン102と対向して一対の第1ガイドレール103がそれぞれ設けられ、一対の第2無端状チェーン104と対向して一対の第2ガイドレール105がそれぞれ設けてある。
前記第1・第2ガイドレール103,105の入口側、出口側には中間スプロケット116がそれぞれ設けてあり、この中間スプロケット116に各無端状チェーンが噛合してガイド支持されている。
これによって、各無端状チェーンは各ガイドレールとほぼ平行に移動するようにしてある。
前記各無端状チェーンにはテンションスプロケット117が設けてあり、前述のようにガイドレールを昇降した時に無端状チェーンの張力をほぼ一定に維持する。
【0101】
前記各支持部は図19と図20に示すように、無端状チェーンの1つのチェーン120に取付けてある。好ましくは各支持部の長手方向両端部が一対の無端状チェーンの1つのチェーン120にそれぞれ取付けてある。
前記各ガイドレールは図19と図20に示すように無端状チェーンが幅方向に振れ動かないようにガイドするガイド突起121を有する。
前記第1モータ106と第2モータ107はサーボモータとすることが前述のように制御する上で好ましくない。
【0102】
前記第1・第2無端状回転体は、ロープ、帯、紐などでも良い。
前記第1・第2昇降部は、第1の実施の形態で述べたモータと送りねじ杆とナット部材を用いたもの等でも良い。
前記第1・第2支持部材100,101の無端状回転体に取付ける部分は、ガイドレールとの干渉を防止するために本体部よりも下方に突出している。
【0103】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、第1・第2送り部材42,43を同期して矩形動作すると共に、第1・第2保持部材52,53を同期して昇降することで長尺材を間欠的に幅方向に搬送できる。
また、第1・第2送り部材42,43の少なくとも一方を矩形動作とは別に送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動することで第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の間隔を変更でき、第1・第2保持部材52,53の少なくとも一方を送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動することで第1保持用支持部54と第2保持用支持部55の間隔を変更できるので、支持部を交換せずに幅が異なる長尺材を間欠的に幅方向に搬送できる。
しかも、第1・第2送り部材42,43の少なくとも一方、第1・第2保持部材52,53の少なくとも一方を移動してその間隔を変更するだけであるから、隣接する2面の角度が異なる長尺材でも搬送できると共に、治具を用いずに種々の2面の形状の長尺材を搬送でき、さらには長尺材の幅方向の面を水平として搬送することもできる。
【0104】
請求項2に係る発明によれば、第1・第2送り部材42,43の少なくとも一方を昇降して第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の高さの差を変更できる。
第1・第2保持部材52,53の少なくとも一方を昇降して第1保持用支持部54と第2保持用支持部55の高さの差を変更できる。
よって、種々の断面形状の長尺材を搬送できる。
【0105】
請求項3に係る発明によれば、第1・第2送り部材42,43を同期して矩形動作する送り部駆動装置で第1・第2送り部材42,43を矩形動作とは別に移動できると共に、第1・第2保持部材52,53を移動できる。
【0106】
請求項4に係る発明によれば、送り部駆動装置によって第1・第2送り部材42,43のどちらか一方を同期した昇降動作とは別に昇降でき、保持部駆動装置によって第1・第2保持部材52,53のどちらか一方を同期した昇降とは別に昇降できる。
よって、通常の長尺材の搬送を行う送り部駆動装置と保持部駆動装置で第1・第2送り支持部材42,43、第1・第2保持用支持部材52,53の高さの差をそれぞれ変更できる。
【0107】
請求項5に係る発明によれば、第1・第2送り部材42,43を同期して矩形動作することで長尺材を間欠的に幅方向に搬送できる。
また、第1・第2送り部材42,43の少なくとも一方を矩形動作とは別に送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動することで第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の間隔を変更でき、第1・第2保持部材52,53の少なくとも一方を送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動することで第1保持用支持部54と第2保持用支持部55の間隔を変更できるので、支持部を交換せずに幅が異なる長尺材を間欠的に幅方向に搬送できる。
しかも、第1・第2送り部材42,43の少なくとも一方、第1・第2保持部材52,53の少なくとも一方を移動してその間隔を変更するだけであるから、隣接する2面の角度が異なる長尺材でも搬送できると共に、治具を用いずに種々の2面の形状の長尺材を搬送でき、さらには長尺材の幅方向の面を水平として搬送することもできる。
【0108】
請求項6に係る発明によれば、第1・第2送り部材42,43の少なくとも一方を昇降して第1送り用支持部44と第2送り用支持部45の高さの差を変更できる。
第1・第2保持部材52,53の少なくとも一方を昇降して第1保持用支持部54と第2保持用支持部55の高さの差を変更できる。
よって、種々の断面形状の長尺材を搬送できる。
【0109】
請求項7に係る発明によれば、第1・第2送り部材42,43を同期して矩形動作する送り部駆動装置で第1・第2送り部材42,43を矩形動作とは別に移動できると共に、第1・第2保持部材52,53を移動できる。
【0110】
請求項8に係る発明によれば、送り部駆動装置によって第1・第2送り部材42,43のどちらか一方を同期した昇降動作とは別に昇降でき、保持部駆動装置によって第1・第2保持部材52,53のどちらか一方を昇降できる。
よって、通常の長尺材の搬送を行う送り部駆動装置と保持部駆動装置で第1・第2送り用支持部材42,43、第1・第2保持用支持部材52,53の高さの差をそれぞれ変更できる。
【0111】
請求項9に係る発明によれば、第1モータ106と第2モータ107を同期して間欠的に駆動することで長尺材を間欠的に幅方向に搬送できる。
第1モータ106と第2モータ107の少なくともどちらか一方を駆動することで第1支持部材100と第2支持部材101の間隔を変更できるから、支持部を交換せずに幅が異なる長尺材を間欠的に搬送できると共に、隣接する2面の角度が異なる長尺材でも搬送でき、さらに治具を用いずに種々の2面の形状の長尺材を搬送でき、しかも長尺材の幅方向の面を水平姿勢として搬送することもできる。
【0112】
請求項10に係る発明によれば、第1ガイドレール103と第2ガイドレール105の少なくとも一方を昇降して第1支持部材100と第2支持部材101との高さの差を変更できる。
よって、種々の断面形状の長尺材を搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】長尺材加工機の概略斜視図である。
【図2】金型交換装置の斜視図である。
【図3】長尺材搬送装置の第1の実施の形態を示す概略平面図である。
【図4】送り部と保持部の一部斜視図である。
【図5】長尺材の搬送動作説明図である。
【図6】長尺材の搬送動作説明図である。
【図7】長尺材の搬送動作説明図である。
【図8】送り部の送り用支持部の間隔変更の説明図である。
【図9】保持部の保持用支持部の間隔変更の説明図である。
【図10】送り用支持部の第1の具体例と高さ変更の説明図である。
【図11】送り用支持部の第2の具体例の説明図である。
【図12】送り部駆動装置の概略側面図である。
【図13】保持部駆動装置の概略側面図である。
【図14】送り部駆動装置と保持部駆動装置の具体例を示す斜視図である。
【図15】長尺材搬送装置の第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図16】正面図である。
【図17】保持部駆動装置の概略側面図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態を示す斜視図である。
【図19】ガイドレール部分の詳細側面図である。
【図20】図19の正面図である。
【符号の説明】
2…搬入部、3搬出部、4…第1の長尺材搬送装置、4a…送り部、4b…保持部、5…第2の長尺材搬送装置、6…第1の加工部、7…第2の加工部、8…金型交換装置、9…第1の長尺材ハンドリング装置、10…第2の長尺材ハンドリング装置、40…送り部材、41…送り用支持部、42…第1送り部材、43…第2送り部材、44…第1送り用支持部、45…第2送り用支持部、50…保持部材、51…保持用支持部、52…第1保持部材、53…第2保持部材、54…第1保持用支持部、55…第2保持用支持部、60…第1取付体、61…第2取付体、62…第1昇降部、63…第2昇降部、71…送り用モータ、75…昇降用モータ、100…第1支持部材、101…第2支持部材、102…第1無端状チェーン(第1無端状回転体)、103…第1ガイドレール、104…第2無端状チェーン(第2無端状回転体)、105…第2ガイドレール、106…第1モータ、107…第2モータ、108…第1シリンダ(第1昇降手段)、109…第2シリンダ(第2昇降手段)。

Claims (10)

  1. 送り動作、下降動作、戻り動作、上昇動作の矩形動作する送り部材40に、長尺材を支持する送り用支持部41を複数設けた送り部と、
    下降動作、上昇動作する保持部材50に、長尺材を支持する保持用支持部51を複数設けた保持部を備え、
    前記送り部材40を矩形動作することで長尺材を保持部材50の複数の保持用支持部51に順次搬送する長尺材搬送装置であって、
    前記送り部材40は、同期して矩形動作する第1送り部材42、第2送り部材43に複数の第1送り用支持部44、第2送り用支持部45をそれぞれ設け、その第1送り用支持部44と第2送り用支持部45で送り用支持部41としたもので、
    前記保持部材50は、同期して昇降動作する第1保持部材52、第2保持部材53に複数の第1保持用支持部54、第2保持用支持部55をそれぞれ設け、その第1保持用支持部54と第2保持用支持部55で保持用支持部51としたもので、
    前記第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方は、矩形動作とは別に送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動し、
    前記第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方は、送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動することを特徴とする長尺材搬送装置。
  2. 第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方は、同期した昇降動作とは別に昇降し、
    第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方は、同期した昇降動作とは別に昇降する請求項1記載の長尺材搬送装置。
  3. 第1送り部材42と第2送り部材43を同期して矩形動作すると共に、その少なくとも一方を送り方向と戻り方向の少なくとも一方に矩形動作とは別に移動する送り部駆動装置と、
    第1保持部材52と第2保持部材53を同期して昇降する保持部駆動装置を備え、
    前記送り部駆動装置で第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方を、送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動できるようにした請求項1記載の長尺材搬送装置。
  4. 送り部駆動装置は第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方を、同期した昇降動作とは別に昇降し、
    保持部駆動装置は第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方を、同期した昇降動作とは別に昇降する請求項3記載の長尺材搬送装置。
  5. 送り動作、下降動作、戻り動作、上昇動作の矩形動作する送り部材40に、長尺材を支持する送り用支持部41を複数設けた送り部と、
    前記送り部材40の上方位置と下方位置との間の中間位置に設けられた保持部材50に、長尺材を支持する保持用支持部51を複数設けた保持部を備え、
    前記送り部材40を矩形動作することで長尺材を保持部材50の複数の保持用支持部51に順次搬送する長尺材搬送装置であって、
    前記送り部材40は、同期して矩形動作する第1送り部材42、第2送り部材43に複数の第1送り用支持部44、第2送り用支持部45をそれぞれ設け、その第1送り用支持部44と第2送り用支持部45で送り用支持部41としたもので、
    前記保持部材50は、第1保持部材52、第2保持部材53に複数の第1保持用支持部54、第2保持用支持部55をそれぞれ設け、その第1保持用支持部54と第2保持用支持部55で保持用支持部51としたもので、
    前記第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方は、矩形動作とは別に送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動し、
    前記第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方は、送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動することを特徴とする長尺材搬送装置。
  6. 第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方は、同期した昇降動作とは別に昇降し、
    第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方は、昇降する請求項5記載の長尺材搬送装置。
  7. 第1送り部材42と第2送り部材43を同期して矩形動作すると共に、その少なくとも一方を送り方向と戻り方向の少なくとも一方に矩形動作とは別に移動する送り部駆動装置を備え、
    前記送り部駆動装置で第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方を、送り方向と戻り方向の少なくとも一方に移動できるようにした請求項5記載の長尺材搬送装置。
  8. 送り部駆動装置は第1送り部材42と第2送り部材43の少なくとも一方を、同期した昇降動作とは別に昇降し、
    第1保持部材52と第2保持部材53の少なくとも一方を昇降する保持部駆動装置を設けた請求項7記載の長尺材搬送装置。
  9. 第1モータ106で回転駆動され、第1支持部材100が回転方向に間隔を置いて複数取付けられた第1無端状回転体と、
    この第1無端状回転体の一部分をガイドして第1支持部材100を正しい姿勢を維持して移動するようにする第1ガイドレール103と、
    第2モータ107で回転駆動され、第2支持部材101が回転方向に間隔を置いて複数取付けられた第2無端状回転体と、
    この第2無端状回転体の一部分をガイドして第2支持部材101を正しい姿勢を維持して移動するようにする第2ガイドレール105を備え、
    回転方向に隣接した第1支持部材100と第2支持部材101で長尺材を支持する支持部を構成していることを特徴とする長尺材搬送装置。
  10. 第1ガイドレール103と第2ガイドレール105の少なくとも一方を昇降する昇降手段を設けた請求項9記載の長尺材搬送装置。
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