JP2004329487A - 薬液注入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】体内に容易に挿入され得ると共に、血管内に挿入された際に、その血流が確実に確保され得る薬液注入装置を提供する。
【解決手段】体内に挿入可能な管状本体10の内部に設けられた三つ以上のルーメン18a〜18dのうちの何れか一つのルーメン18c内に、先鋭な先端を有する針状管体12を、軸方向に移動可能に挿入せしめると共に、かかる管状本体10に、針状管体12が突出せしめられる突出孔22を設け、更に、針状管体12の内部に所定の薬液を供給する薬液供給手段を設けた。そして、そのような管状本体10の軸方向に直角な断面形状が、円形形状の少なくとも外周の一部を径方向内方に凹ませた形状となるように、管状本体10の外周面に、その軸方向に延びる凹部54,56,58を形成して、構成した。
【選択図】 図 2

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、体内組織の病巣部等に対して所定の薬液を注入する薬液注入装置の構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、血管、消化管、尿管等の人体の管状器官に、カテーテル等の医療器具を挿入することによって、様々な治療や検査、処置等が行なわれている。また、近年では、薬液注入装置、例えば薬液注入カテーテル等を用いて、所定の薬液を体内組織の病巣部に注入する治療や処置も、実施されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
すなわち、よく知られているように、この薬液注入カテーテルは、管状のカテーテル本体の内部に、所定の薬液が流通可能な細管からなり、先鋭な先端部を有する針状管体が、その軸方向に移動可能に挿入配置されて、構成されている。そして、このような薬液注入カテーテルのカテーテル本体が血管内に挿入されて、体内組織の病巣部位にまで押し進められ、そこで、針状管体が長手方向に移動せしめられる。これによって、カテーテル本体の先端開口部や管壁に設けられた孔部を通じて、針状管体の先端の針部が外部に突出せしめられて、体内組織の病巣部に穿刺され、更に、その状態下で、かかる針状管体を通じて、所定の薬液が病巣部に注入されるのである。
【0004】
ところで、このような薬液注入カテーテル等の薬液注入装置の一種として、管状の本体の内部に、針状管体が移動可能に挿入される針状管体用ルーメンに加えて、ガイドワイヤが挿入されるガイドワイヤ用ルーメンや、管状本体の外部に取り付けられたバルーンを拡張せしめるための流体が流通せしめられるバルーン用ルーメン等、少なくとも三つのルーメンが設けられた構造を有するものがある。
【0005】
このような構造を有する薬液注入装置にあっては、管状本体の軸方向に直角な断面積が大きくなってしまうことが避けられない。そのために、かかる薬液注入装置を用いた場合、管状本体が、体内に可及的にスムーズに挿入され得るように、軸方向に直角な断面形状が円形形状とされていても、挿入されるべき体内の部位によっては、管状本体の体内への挿入が困難となることが、危惧される。また、例えば、管状本体を血管内に挿入せしめた際に、血流が阻害されることも、懸念される。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−104487号公報
【特許文献2】
特開2001−299927号公報
【0007】
【解決課題】
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、少なくとも三つのルーメンが設けられた管状本体を有する薬液注入装置において、体内に容易に挿入され得ると共に、血管内に挿入される場合にも、その血流が確実に確保され得るようにした構造を提供することにある。
【0008】
【解決手段】
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、体内に挿入可能な管体からなり、内部に、少なくとも三つのルーメンが設けられた管状本体と、先端が尖鋭な細管からなり、該管状本体内の該三つのルーメンのうちの何れか一つのルーメン内に、軸方向に移動可能に挿入されて、該先鋭な先端部が、該管状本体に設けられた突出孔から外部に突出せしめられる針状管体と、該針状管体の内部に所定の薬液を供給する薬液供給手段とを有し、該管状本体を体内に挿入位置せしめた状態下で、該針状管体の先端部を該管状本体の前記突出孔から突出せしめて、該体内の所定の組織に穿刺することにより、該針状管体を通じて、該薬液供給手段から供給される薬液を該体内組織に注入し得るようにした薬液注入装置において、前記管状本体の軸方向に直角な断面形状が、円形形状の少なくとも外周の一部を径方向内方に凹ませた形状となるように、該管状本体の外周面に、軸方向に延びる凹部を形成したことを特徴とする薬液注入装置を、その要旨とするものである。
【0009】
要するに、本発明に従う薬液注入装置にあっては、管状本体の外周面に凹部が形成されて、管状本体が、円形形状の少なくとも外周の一部を径方向内方に凹ませた軸直角方向の断面形状を有するように構成されている。そのため、内部に三つ以上のルーメンが形成されて、軸直角方向の断面形状が円形形状とされた従来装置の管状本体に比べて、凹部が形成されている分だけ、軸直角方向の断面積が小さくされている。よって、断面二次モーメントが小さくなり、管状本体が屈曲し易くなる。従って、管状本体が、それが挿入されるべき血管等の体内部分に追従し易い。よって、かかる従来装置の管状本体を体内に挿入する場合よりも、管状本体が体内にスムーズに挿入され得る。
【0010】
しかも、本発明に係る薬液注入装置においては、管状本体の外周面に形成された凹部が、管状本体の軸方向に延びる形態とされている。それ故に、例えば、管状本体を血管内に挿入せしめた際に、そのような凹部の存在によって、管状本体の外周面と血管の内壁面との間に、血液が流通せしめられる隙間が確実に形成され得る。
【0011】
従って、かくの如き本発明に従う薬液注入装置にあっては、少なくとも三つのルーメンが内部に設けられていても、体内に容易に挿入され得る。また、血管内に挿入される場合にも、その血流が確実に確保され得ることとなる。
【0012】
そして、本発明にあっては、上述せる如き技術的課題を解決するために、体内に挿入可能な管体からなり、内部に、少なくとも三つのルーメンが設けられた管状本体と、先端が尖鋭な細管からなり、該管状本体内の該三つのルーメンのうちの何れか一つのルーメン内に、軸方向に移動可能に挿入されて、該先鋭な先端部が、該管状本体に設けられた突出孔から外部に突出せしめられる針状管体と、該針状管体の内部に所定の薬液を供給する薬液供給手段とを有し、該管状本体を体内に挿入位置せしめた状態下で、該針状管体の先端部を該管状本体の前記突出孔から突出せしめて、該体内の所定の組織に穿刺することにより、該針状管体を通じて、該薬液供給手段から供給される薬液を該体内組織に注入し得るようにした薬液注入装置において、前記管状本体が、その軸方向に直角な断面上において、前記少なくとも三つルーメンのうちの何れか三つのルーメンのそれぞれの中心点を頂点として形成される三角形の各頂点に対応して各々位置せしめられた三つの凸状湾曲角部と、かかる三角形の各辺部に対応して各々位置せしめられて、該三つの凸状湾曲角部のうちの互いに隣り合うもの同士をそれぞれ連結する湾曲面または平面からなる三つの側面とのみにて形成された外周面を有して、構成されていることを特徴とする薬液注入装置をも、また、その要旨とするものである。
【0013】
すなわち、本発明に従う薬液注入装置にあっては、管状本体が、三つの凸状湾曲角部と、湾曲面または平面からなる三つの側面とのみにて形成された外周面を有して、構成されている。それ故、かかる薬液注入装置では、管状本体の軸方向に直角な断面形状が、丸い三つの角部と、直線または曲線からなる三つの辺部とを有する略三角形形状とされている。そのため、そのような管状本体の軸方向に直角な断面積が、内部に三つ以上のルーメンが形成されて、軸直角方向の断面形状が円形形状とされた従来装置の管状本体の断面積に比べて、十分に小さくされ得る。よって、断面二次モーメントが小さくなり、管状本体が屈曲し易くなる。従って、管状本体が、それが挿入されるべき血管等の体内部分に追従し易くなる。よって、かかる従来装置の管状本体を体内に挿入する場合よりも、管状本体が体内にスムーズに挿入され得る。
【0014】
しかも、本発明に係る薬液注入装置においては、管状本体が、略三角形形状を呈する軸直角方向の断面形状の三つの辺部をそれぞれ与える湾曲面または平面からなる三つの側面を有している。それ故に、例えば、管状本体を血管内に挿入せしめた際に、そのような三つの側面と血管の内壁面との間に、血液が流通せしめられる隙間が確実に形成され得る。
【0015】
従って、かくの如き本発明に従う薬液注入装置にあっても、少なくとも三つのルーメンが内部に設けられているにも拘わらず、体内に容易に挿入され得る。また、血管内に挿入される場合にも、その血流が確実に確保され得ることとなる。
【0016】
なお、かくの如き本発明に従う薬液注入装置の好ましい態様の一つによれば、前記管状本体の軸方向に直角な断面における、前記突出孔からの前記針状管体の突出方向の最大幅が、かかる断面における該針状管体の突出方向に直角な方向の最大幅よりも小さくされる。
【0017】
このような構成を有する薬液注入装置にあっては、管状本体が、突出孔からの針状管体の突出方向において、容易に屈曲され得るようになる。このため、管状本体が体内に挿入された際には、体内の局面に応じて屈曲し易くなって、管状本体の体内への挿入が容易となる。また、針状管体が、突出孔から突出せしめられて、体内組織に穿刺せしめられた際の反力によって、管状本体の幅が大きい部分、即ち、面積の大きい部分が、体内部分に密接せしめられる。これによって、かかる針状管体の穿刺反力が、管状本体にて確実に受け止められ得る。以て、針状管体の体内組織への進入が、より容易に且つ確実に行なわれ得ることとなる。
【0018】
また、本発明に従う薬液注入装置の別の有利な態様の一つによれば、前記管状本体の前記体内への挿入方向の前方側端部が、該管状本体の該前方側端部以外の部分よりも、該管状本体の軸方向に直角な断面積において小さくされることとなる。
【0019】
このような構成を有する薬液注入装置にあっては、軸方向に直角な断面積が小さくされた管状本体の前方側端部が、柔軟に構成され得る。それによって、管状本体が、体内の内壁面を損傷させることなく、体内に安全に挿入され得る。また、かかる管状本体の軸方向に直角な断面積が、前方側端部において小さくされていることによって、管状本体が血管内に挿入せしめられた際に、その血管内の血流が、有利に確保され得るといった利点も得られる。
【0020】
さらに、本発明に従う薬液注入装置の望ましい他の態様の一つによれば、前記管状本体内に設けられた前記少なくとも三つのルーメンが、前記針状管体が挿入される針状管体用ルーメンと、該管状本体の軸方向に移動可能に挿入されて、該管状本体の先端から延出される第一ガイドワイヤが挿入される第一ガイドワイヤ用ルーメンと、該管状本体の外部に取り付けられた拡張/収縮可能なバルーンに流体を供給するバルーン用ルーメンとを含んで構成される。
【0021】
かくの如き構成を有する薬液注入装置にあっては、例えば、管状本体が血管内の所定部位に挿入され、そこで、バルーンが拡張せしめられた状態下でも、血流を有利に確保することが出来る。
【0022】
更にまた、本発明に従う薬液注入装置の有利な別の態様の一つによれば、前記管状本体内に設けられた前記少なくとも三つのルーメンが、前記針状管体が挿入される針状管体用ルーメンと、該管状本体の軸方向に移動可能に挿入されて、該管状本体の先端から延出される第一ガイドワイヤが挿入される第一ガイドワイヤ用ルーメンと、該管状本体の軸方向に移動可能に挿入されて、該第一ガイドワイヤと交差する方向に延出される第二ガイドワイヤが挿入される第二ガイドワイヤ用ルーメンとを含んで構成されると共に、前記第一ガイドワイヤが延出する方向ベクトルと前記第二ガイドワイヤが延出する方向ベクトルを含む平面が、前記突出孔の開口方向に対して実質的に直交せしめられることとなる。
【0023】
このような構成を有する薬液注入装置にあっては、第一ガイドワイヤが延出する方向ベクトルと第二ガイドワイヤが延出する方向ベクトルを含む平面が、穿刺されるべき体内組織の表面に実質的に近似したものとなる。また、管状本体の突出孔から突出せしめられる針状管体の突出方向と管状本体の軸方向を含む面は、第一及び第二ガイドワイヤの方向ベクトルを含む面と実質的に直交する。それ故、針状管体が、穿刺されるべき体内組織の表面に対して実質的に直角な方向に向かって、管状本体の突出孔から突出され得る。これによって、針部が、体内組織の病巣部における所定の位置に穿刺され得ることとなる。
【0024】
しかも、かかる薬液注入装置においては、針状管体が体内組織に穿刺される際に、針状管体の体内組織内への進入時に生ずる反力の大部分が、体内組織の表面に対して実質的に直角な方向、つまり、第一ガイドワイヤが延出する方向ベクトルと第二ガイドワイヤが延出する方向ベクトルを含む平面に対して実質的に直角な方向であって、且つ針状管体の進入方向とは反対の方向に向かって作用せしめられることとなる。そのため、そのような反力が、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとによって、それぞれ分担されて、十分に且つ確実に受け止められる。それによって、針状管体が、体内組織内に、極めてスムーズに且つ確実に進入せしめられ得る。
【0025】
従って、かくの如き本発明に従う薬液注入装置にあっては、穿刺されるべき体内組織が比較的に硬いものであっても、針状管体が、かかる体内組織における所定位置において、所望の深さ部位にまで確実に穿刺され得る。そして、その結果として、所定の薬液を病巣部に注入する治療や処置の効果を、より十分に高めることが可能となる。
【0026】
なお、ここで、実質的に直角と言うのは、実際には、体内組織の表面が複雑な形状を有しているため、厳密には、針状管体が、かかる体内組織の表面の一部に対して、直角に突出しない場合があることを考慮してのことである。つまり、本発明において、前記第一ガイドワイヤが延出する方向ベクトルと前記第二ガイドワイヤが延出する方向ベクトルを含む平面が、前記突出孔の開口方向に対して実質的に直交せしめられるとは、かかる平面が、突出孔の開口方向に対して、直角に近似した角度で交差せしめられる状態も含めるものである。
【0027】
また、本発明に従う薬液注入装置において、第一ガイドワイヤ用ルーメン内と第二ガイドワイヤ用ルーメン内とに、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとがそれぞれ挿入されて構成される場合には、有利には、第一ガイドワイヤ用ルーメンの中心軸と第二ガイドワイヤ用ルーメンの中心軸を含む平面が、前記突出孔の開口方向に対して直交するように、それら第一ガイドワイヤ用ルーメンと第二ガイドワイヤ用ルーメンとが、前記管状本体の内部に設けられることとなる。
【0028】
このような構成を有する薬液注入装置にあっては、針状管体が、管状本体の突出孔から、第一ガイドワイヤの延出方向と第二ガイドワイヤの延出方向とを含む面に対して実質的に直交する方向に向かって、より確実に突出せしめられ得る。それによって、針部の体内組織内への進入時に生ずる反力の大部分が、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとによって、より十分に且つ確実に受け止められ得る。そして、その結果として、針部の体内組織内への進入が、より一層スムーズに且つ確実に行なわれ得ることとなる。
【0029】
さらに、上述の如く、第一及び第二ガイドワイヤが、第一及び第二ガイドワイヤ用ルーメン内に挿入される構造を有する薬液注入装置にあっては、好ましくは、それら第一ガイドワイヤ用ルーメンと第二ガイドワイヤ用ルーメンとが、針状管体用ルーメンを間に挟んだ両側において、それぞれの中心軸を、該針状管体用ルーメンの中心軸と同一平面上に位置させようにして、前記管状本体の内部に設けられる。
【0030】
このような構成を採用すれば、第一及び第二ガイドワイヤ用ルーメン間の距離が可及的に大きくされて、それら第一及び第二ガイドワイヤ用ルーメンから外部に延出せしめられる第一及び第二ガイドワイヤ間の距離も大きく為され得る。その結果、針部の体内組織内への進入時に生ずる反力の大部分が、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとによって、より十分に且つ確実に受け止められ得ることとなる。
【0031】
更にまた、本発明に従う薬液注入装置において、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとが、第一ガイドワイヤ用ルーメン内と第二ガイドワイヤ用ルーメン内とにそれぞれ挿入されてなる構造が採用される場合には、好ましくは、拡張/収縮可能なバルーンが、前記管状本体の外部に取り付けられる一方、該管状本体の内部に、該バルーンを拡張させる流体が流通せしめられるバルーン用ルーメンが更に設けられる。
【0032】
このような構成を採用すれば、バルーンの拡張により、管状本体が、体内の所定部位に容易に固定され得る。それによって、針状管体が、体内組織の所定位置において、所望の深さ部位にまで、更に一層確実に穿刺され得る。
【0033】
また、上述の如く、管状本体の外部と内部に、バルーンとバルーン用ルーメンが設けられる場合には、有利には、前記第一ガイドワイヤ用ルーメンと前記第二ガイドワイヤ用ルーメンのそれぞれの中心軸を含む平面と、前記針状管体用ルーメンと前記バルーン用ルーメンのそれぞれの中心軸を含む平面とが、互いに直交して位置せしめられるように、それら四つのルーメンが、前記管状本体の内部に設けられる。これによって、四つのルーメンが、管状本体内にバランス良く配置される。その結果として、このような管状本体を有する薬液注入装置を用いた手技が、より円滑に実施され得ることとなる。
【0034】
さらに、本発明に従う薬液注入装置において、管状本体の外部と内部に、バルーンとバルーン用ルーメンが設けられる構成が採用される場合には、望ましくは、前記バルーン用ルーメンと前記針状管体用ルーメンとが、それぞれの中心軸を含む平面上に、前記突出孔の中心が位置せしめられるようにして、前記管状本体の内部に設けられることとなる。これによって、バルーン用ルーメンが、管状本体内に、より一層バランス良く配置される。以て、かかる薬液注入装置を用いた手技が、更に一層円滑に行なわれ得ることとなる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態に係る薬液注入装置の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0036】
先ず、図1及び図2には、本発明に従う構造を有する薬液注入装置の一実施形態として、心筋の病巣部に薬液を注入するのに用いられる薬液注入カテーテルが、その正面形態と縦断面形態とにおいて、それぞれ概略的に示されている。それら図1及び図2において、10は、長尺な管体からなる、管状本体としてのカテーテル本体であって、内部に、先端部が先鋭な針部11とされた針状管体12と、第一ガイドワイヤ14と、第二ガイドワイヤ16とが、それぞれの軸方向に移動可能に挿入されている。
【0037】
より具体的には、カテーテル本体10は、人体の大腿部や手首部から心臓まで延びる血管内に、それらの全長に亘って挿入可能な太さと長さを有している。そして、このカテーテル本体10は、可撓性を有する、所定の樹脂層からなる筒状の内側層と外側層との間に、ステンレス製の鋼線が挟み込まれるように埋設されて、構成されている。これによって、適度な剛性と可撓性とがバランス良く兼備せしめられて、蛇行する血管内にスムーズに挿入され得るようになっている。なお、このようなカテーテル本体10を与える材料は、特に限定されるものではなく、上述の如き材料に代えて、所望の弾性を有する材料、例えば、ポリアミド等の合成樹脂材料や、Ni−Ti合金等の超弾性合金材料、ステンレス等の金属材料等も、適宜に用いられることとなる。
【0038】
また、このようなカテーテル本体10の内部には、長手方向に連続して延びる第一乃至第四の四つのルーメン18a〜18dが、互いに独立して設けられている。
【0039】
そして、これら四つのルーメン18a〜18dのうち、最も径の大きな第三ルーメン18cよりも小さく、且つ最も径の小さな第四ルーメン18dよりも大きな、互いに同一径を有する第一及び第二ルーメン18a,18bは、それぞれの中心軸:P ,P を含む平面:α(図2において二点鎖線で示す)上に、カテーテル本体10の中心軸:P が位置せしめられるように、配置されている。また、第三ルーメン18cは、その中心軸:P が、カテーテル本体10の中心軸:P と一致せしめられると共に、第一ルーメン18aと第二ルーメン18bとの間の中央に位置せしめられるように、配置されている。更に、第四ルーメン18dは、その中心軸:P と第三ルーメン18cの中心軸:P を含む平面:β(図2において二点鎖線で示す)が、第一及び第二ルーメン18a,18bのそれぞれの中心軸:P ,P を含む平面:αに対して直交せしめられるような位置に配置されている。
【0040】
また、そのような四つのルーメン18a〜18dを内部に有するカテーテル本体10にあっては、血管内への挿入方向前方側(図1において右側)の端部に、その先端において軸方向に開口する先端開口部20を有している。更に、かかるカテーテル本体10の前方側端部における先端よりも僅かに後方側の部位には、管壁を貫通して、側方に開口する突出孔22が、形成されている。更にまた、カテーテル本体10の前方側の端部における突出孔22の形成部位よりも更に後方側の部位にも、管壁を貫通する側孔24が、設けられている。
【0041】
そして、図2及び後述する図3からも明らかなように、カテーテル本体10の前方側端部に設けられた上記三つの孔部20,22,24のうち、先端開口部20と側孔24とが、それぞれの中心点:O ,O を、第一ルーメン18aと第二ルーメン18bのそれぞれの中心軸:P ,P を含む前記平面:α上に位置せしめるように、配置されている。一方、突出孔22は、その中心点:O を、カテーテル本体10の中心軸:P を含んで平面:αに対して直交する前記平面:β上に位置せしめるように、配置されている。これにより、ここでは、側孔24が、先端開口部20の開口方向と突出孔22の開口方向とに対して直角となる方向に向かって開口せしめられるようになっている。
【0042】
そして、そのようにして、カテーテル本体10の前方側端部に設けられた先端開口部20が、第一ルーメン18aに対して連通せしめられている。また、側孔24が、第二ルーメン18bに連通せしめられている。更に、突出孔22が、第三ルーメン18cに連通せしめられている。これによって、ここでは、カテーテル本体10の前方側端部において、第一ルーメン18aが、先端開口部20を通じて、軸方向前方側(図1中、右側方向)に向かって開口せしめられている。また、第二ルーメン18bが、側孔24を通じて、第一ルーメン18aの開口方向と直角となる側方(図1中、紙面に直角な方向)に向かって開口せしめられている。更に、第三ルーメン18cが、突出孔22を通じて、第一ルーメン18aの開口方向と第二ルーメン18bの開口方向の何れの方向に対しても直角となる方向(図1中、下側方向)に向かって開口せしめられている。
【0043】
一方、カテーテル本体10における血管内への挿入方向後方側(図1において左側)の端部には、カテーテル本体10を三つに分岐する分岐ソケット26を介して、三つのコネクタ28,30,32が、取り付けられている。更に、かかるカテーテル本体10の後方側端部における分岐ソケット26の配設部位よりも所定寸法前方側には、カテーテル本体10の管壁を貫通して、前記側孔24の開口方向とはカテーテル本体10の径方向の反対の方向に向かって開口する挿入孔34が、形成されている。
【0044】
そして、それら三つのコネクタ28〜32が、カテーテル本体10内に設けられた第二乃至第四の三つのルーメン18b〜18dに対して、それぞれ一つずつ対応して、連通せしめられている。また、挿入孔34は、第一ルーメン18aに連通せしめられている。これによって、カテーテル本体10における血管内への挿入方向後方側の端部において、第一ルーメン18aが、挿入孔34を通じて、外方に開口せしめられている一方、第二、第三、及び第四ルーメン18b〜18dが、三つのコネクタ28〜32の開口部を通じて、外方に開口せしめられている。
【0045】
そして、前述せる如く、ここでは、針状管体12と第一及び第二ガイドワイヤ14,16とが、カテーテル本体10内に、それぞれの軸方向に移動可能に挿入されている。第一ガイドワイヤ14は、カテーテル本体10の内部に設けられた第一ルーメン18a内に、カテーテル本体10における後方側端部の管壁に設けられた挿入孔34を通じて挿入されている。一方、第二ガイドワイヤ16は、カテーテル本体10の内部に設けられた第二ルーメン18b内に、カテーテル本体10の後方側端部に取り付けられたコネクタ28の開口部(後端開口部)を通じて挿入されている。更に、針状管体12は、カテーテル本体10の内部に設けられた第三ルーメン18c内に、カテーテル本体10の後方側端部に取り付けられたコネクタ30の開口部を通じて挿入されている。
【0046】
従って、図1と、針状管体12と各ガイドワイヤ14,16のそれぞれの中心軸の位置を表す図3とから明らかなように、第一ガイドワイヤ14は、第一ルーメン18a内での軸方向前方側への移動により、カテーテル本体10の前方側端部の先端開口部20を通じて、前記平面:α上で、第一ルーメン18a内から軸方向前方に向かって延出せしめられ得るようになっている。また、第二ガイドワイヤ16は、第二ルーメン18b内での軸方向前方側への移動により、カテーテル本体10の前方側端部の側孔24を通じて、前記平面:α上で、第二ルーメン18b内から軸方向に対して側方に向かって延出せしめられ得るようになっている。更に、針状管体12にあっては、第三ルーメン18c内での軸方向前方側への移動により、先端の針部11が、突出孔22を通じて、前記平面:αに直交する平面:β上で、第三ルーメン18c内から、第一ガイドワイヤ14の延出方向と第二ガイドワイヤ16の延出方向の何れの方向に対しても直角となる方向に向かって突出せしめられるようになっている。これらのことから明らかなように、本実施形態では、第一ルーメン18aと第二ルーメン18a,18bとにて、第一ガイドワイヤ用ルーメンと第二ガイドワイヤ用ルーメンが構成され、また第三ルーメン18cにて、針状管体用ルーメンが構成されている。
【0047】
第三ルーメン18c内に挿入される針状管体12は、図2及び図4から明らかなように、全体として、可撓性を有する細管からなっている。そして、かかる針状管体12にあっては、先端に設けられた針部11を除いた部分が、カテーテル本体10よりも長い長さと0.4mm程度の直径とを有する細管からなる薬液流通管路部36とされている。即ち、針状管体12は、針部11と薬液流通管路部36とからなる一体品にて、構成されている。
【0048】
また、かかる針状管体12の薬液流通管路部36は、例えば、ポリテトラフルオロエチレンやポリイミド等の可撓性を有する合成樹脂材料等からなっている。一方、針部11は、例えば、Ni−Ti合金等の超弾性合金材料やステンレス等の金属材料等の弾性材料からからなっている。そして、この針状管体12の薬液流通管路部36が、コネクタ30を介して取り付けられた、所定の薬液を供給する薬液供給手段としてのシリンジ38に接続されている。
【0049】
これによって、針状管体12は、十分な可撓性乃至は弾性が具備せしめられて、屈曲蛇行せしめられる血管に沿って、その内部に挿入されたカテーテル本体10の第三ルーメン18c内にスムーズに挿入され、軸方向に移動せしめられ得るようになっている。また、そのような第三ルーメン18c内での軸方向前方側への移動により、針部11が、カテーテル本体10の突出孔22から外部に突出せしめられて、心筋に対して穿刺せしめられ得るようになっている。更に、シリンジ38を通じて、壊死した心筋の再生を図るための細胞又は増殖因子、例えば、bFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)やVEGF(血管内皮細胞増殖因子)、HGF(肝細胞増殖因子)等を含む薬液が、薬液流通管路部36内に導入されて、先端の針部11の開口部から、外部に吐出せしめられ得るようになっている。
【0050】
また、図4に示されるように、ここでは、突出孔22の開口周縁部を含む、第三ルーメン18cの前方側端部の内周面が、軸方向前方に向かって、突出孔22の開口方向に湾曲する凸状湾曲面からなる案内面40とされている。更に、針状管体12の針部11も、かかる案内面40の湾曲形状に対応した湾曲形状を有している。これによって、針状管体12の軸方向前方側への移動に伴って、針部11が、案内面40に摺接せしめられつつ、かかる案内面40により、突出孔22に向かってスムーズに案内されるようになっている。
【0051】
なお、このような案内面40や針部11の湾曲形状は、例えば、針部11の剛性等を考慮して、適宜に決定される。また、それら案内面40や針部11における湾曲部位の曲率半径の大きさ等は、特に限定されるものではないものの、案内面40の湾曲形状と針部11の湾曲形状が合成されて、針部11が、突出孔22から突出せしめられる際の、両者の接点における突出角度:θが45°以上となるような大きさとされていることが、望ましい。
【0052】
これによって、図4に示される如く、針部11が突出孔22から十分に突出せしめられた際に、針部11の先端部位が、突出孔22側に接近し、針部11が突出した際の位置を認識し易い。また、針部11の接線:mを、カテーテル本体10の中心軸:P や針状管体12が挿入される第三ルーメン18cの中心軸:P に対して、より突出孔22に近い位置で直交するように位置させることが出来る。従って、針状管体12が心筋に進入する方向の分力(図3に示される二つのベクトル:Vv,Vhのうち、第三ルーメン18cの中心軸:P に対して直角なベクトル:Vvの大きさ)が大きくなるため、針状管体12を、よりスムーズに心筋内に進入させることが出来る。
【0053】
さらに、ここでは、針部11の先端面、つまり針部11の開口部における開口端面41が、カテーテル本体10の前方側に向かって、突出孔22の開口方向に傾斜する傾斜面、つまり、図4において、針部11の下側が傾斜する傾斜面とされている。
【0054】
また、カテーテル本体10の前方側端部における突出孔22と側孔24のそれぞれの形成部位の間には、バルーン42が、設けられている。このバルーン42は、柔軟な合成樹脂材料からなり、内部に、生理食塩水等の流体が導入されることにより、突出孔22の開口方向に向かって拡張し、そして、かかる流体が排出されることにより、拡張状態から収縮せしめられ得るように構成された公知の構造を有している。そして、第四ルーメン18dが、このバルーン42の内部に向かって開口せしめられている。また、図1からも明らかな如く、かかる第四ルーメン18dに連通せしめられた状態下で、カテーテル本体10の後方側端部に取り付けられたコネクタ32には、バルーン42を拡張せしめるための流体を供給する流体供給手段としてのシリンジ44が、接続されている。このことから明らかなように、本実施形態では、第四ルーメン18dにて、バルーン用ルーメンが構成されている。
【0055】
なお、図1及び図4中、46は、金、白金、白金ロジウム合金等の放射線不透過材料を用いて形成されたマーカーチューブである。このマーカーチューブ46は、軸方向一方側の開口端面が傾斜面とされて、筒壁部に、軸方向長さの最長部位と最短部位とが形成されている。そして、かかるマーカーチューブ46にあっては、筒壁部の最長部位か最短部位の何れかが、カテーテル本体10に形成された突出孔22の位置に対応する状態で、カテーテル本体10に外挿固定されている。マーカーチューブ46の先端は、針状管体12が突出した際における針状管体12(針部11)の接線:mに略一致するようになっている。これによって、カテーテル本体10を血管内に挿入せしめた状態下で、突出孔22の位置及び針状管体12の先端の位置が、マーカーチューブ46の筒壁部の先端部、最長部位、及び最短部位をX線透視することで、容易に把握され得るようになっている。なお、本実施形態では、図4に示されるように、マーカーチューブ46の筒壁部の最短部位が、突出孔22側に位置せしめられている。また、マーカーチューブ46は、カテーテル本体10内に埋め込まれる形式で取り付けることも出来る。
【0056】
ところで、かくの如き構造を有する本実施形態の薬液注入カテーテルにあっては、特に、第一及び第二ガイドワイヤ14,16や針状管体12が挿入された第一乃至第三ルーメン18a〜18cと、バルーン42を拡張させるための流体が流通せしめられる第四ルーメン18dの四つのルーメン18a〜18dが内部に設けられたカテーテル本体10が、従来装置に見られない特別な形状を有して、構成されている。
【0057】
すなわち、図2は、内部に、第一乃至第四ルーメン18a〜18dが設けられたカテーテル本体10の後方側部分における軸方向に直角な断面形状を示している。また、図5は、内部に、第一ルーメン18aと第三及び第四ルーメン18c,18dが設けられたカテーテル本体10の前方側部分における軸方向に直角な断面形状(横断面形状)を示している。これら二つの断面形状は、互いに大きさの異なる略三角形形状とされている。
【0058】
より詳細には、カテーテル本体10の後方側部分、換言すれば、カテーテル本体10における側孔24の形成部位よりも後部側の部位は、図2に示される如く、横断面上において、第一ルーメン18aと第二ルーメン18bと第四ルーメン18dのそれぞれの中心軸(中心点):P ,P ,P を頂点として形成される三角形:ア(図2において二点鎖線で示す)の各頂点:Q ,Q ,Q に対応して、それぞれ位置せしめられた三つの凸状湾曲角部48,50,52と、かかる三角形:アの三つの辺部:R ,R ,R に対応して位置せしめられた三つの側面54,56,58とを有している。そして、それら三つの凸状湾曲角部48,50,52のうちの互いに隣り合うもの同士が、三つの側面54,56,58にて、それぞれ連結されている。
【0059】
かくして、本実施形態の薬液注入カテーテルにおいては、カテーテル本体10の後方側部分の外周面形状が、角部が丸くされた略三角形状とされている。即ち、換言すれば、カテーテル本体10の後方側部分の横断面形状(軸方向に直角な断面形状)が、中心軸:P を中心として、三つの凸状湾曲角部48,50,52を結ぶ円形形状(図2において二点鎖線で示す)の外周の三つ部分を径方向内方に凹ませて形成した略三角形形状とされている。
【0060】
そして、これによって、カテーテル本体10の後方側部分の横断面積が、横断面円形形状とされた従来カテーテルの本体の横断面積よりも小さくされている。また、そのようなカテーテル本体10の後方側部分における横断面三角形形状の三つの辺部:R ,R ,R に対応位置せしめられた三つの側面54,56,58が、カテーテル本体10の後方側端部の外周面に対して、軸方向に沿って、全長に亘って連続して延びるように形成された凹部として、構成されている。
【0061】
なお、かくの如き外周面形状を有するカテーテル本体10の後方側部分では、針状管体12の突出方向(図2中、下方)の最大幅となる、突出孔22の形成側に位置する凸状湾曲角部52の先端から、それに対向する側面58までの距離:X が、約1.5mm程度とされている。また、針状管体12の突出方向に対して直角な方向(図2中、左右方向)の最大幅となる、側面58の両端に位置する二つの凸状湾曲角部48,50のそれぞれの先端同士の間の距離:Y が約2.0mm程度とされている。これによって、カテーテル本体10の後方側端部の幅が、針状管体12の突出方向に対して直角な方向よりも、その突出方向において大きくされている。以て、針状管体12の突出方向に容易に屈曲せしめられ得るようになっている。
【0062】
また、かかるカテーテル本体10の後方側部分においては、三つの側面54,56,58のうち、第一ルーメン18aと第二ルーメン18bのそれぞれの中心軸:P ,P に対応する二つの頂点:Q ,Q を結ぶ辺部:R に対応位置する側面58、つまり、突出孔22の形成側に位置する凸状湾曲角部52と対向して、針状管体12の突出孔22からの突出方向に対して直交するように延びる側面58が、曲率の小さな湾曲面とされている。これによって、針状管体12が心筋に穿刺せしめられた際に、その反力にて、カテーテル本体10の湾曲面からなる側面58が、血管の内壁面に対して、可及的に大きな面積部分にて接触せしめられるようになっている。また、そのような湾曲面からなる側面58以外の二つの側面54,56は、何れも、平面形態を有している。これによって、カテーテル本体10の後方側部分の横断面積が、より可及的に小さくされている。
【0063】
一方、図5に示されるように、カテーテル本体10の前方側部分、換言すれば、カテーテル本体10における側孔24の形成部位よりも前部側の部位は、第二ルーメン18bの形成部位が除去されている。そのため、このカテーテル本体10の前方側部分は、横断面上において、第一ルーメン18aと第三ルーメン18cと第四ルーメン18dのそれぞれの中心軸(中心点):P ,P ,P を頂点として形成される三角形:イ(図5において二点鎖線で示す)の各頂点:Q ,Q ,Q に対応して、それぞれ位置する三つの凸状湾曲角部60,62,64と、かかる三角形:イの三つの辺部:R ,R ,R に対応して位置する三つの側面66,68,70とを有している。そして、それら三つの凸状湾曲角部60,62,64のうちの互いに隣り合うもの同士が、三つの側面66,68,70にて、それぞれ連結されている。
【0064】
かくして、カテーテル本体10の前方側部分の外周面形状が、角部が丸くされた略三角形状とされている。また、このカテーテル本体10の前方側部分の外周面形状は、カテーテル本体10の後方側部分のそれよりも小さくされている。即ち、カテーテル本体10の前方側部分の横断面形状が、中心軸:P を中心として二つの凸状湾曲角部60,64を結ぶ円形形状(図5において二点鎖線で示す)の外周を、カテーテル本体10の後方側部分よりも大きく凹ませてなる略三角形形状とされている。
【0065】
そして、これによって、カテーテル本体10の前方側部分の横断面積が、その後方側部分の横断面積よりも更に小さくされている。以て、かかるカテーテル本体10の前方側部分における断面二次モーメントが低下せしめられて、柔軟性が向上せしめられている。また、このようなカテーテル本体10の前方側部分においては、横断面三角形形状の三つの辺部:R ,R ,R に対応して位置せしめられた三つの側面66,68,70が、カテーテル本体10の前方側部分の外周面に対して、軸方向に沿って、全長に亘って連続して延びるように形成された凹部として、構成されている。即ち、側面66は、側面54に対して緩やかに接続する。また、側面68と側面56は、事実上、同一の側面である。更に、側面70は、側面58に接続されている。
【0066】
なお、かくの如き外周面形状を有するカテーテル本体10の前方側部分では、針状管体12の突出方向の最大幅となる、突出孔22の形成側に位置する凸状湾曲角部64の先端から、それに対向する側面70までの距離:X が、約1.5mm程度とされている。また、針状管体12の突出方向に対して直角な方向の最大幅となる、側面70の両端に位置する二つの凸状湾曲角部60,62のそれぞれの先端同士の間の距離:Y も約1.5mm程度とされている。
【0067】
さらに、かかるカテーテル本体10の前方側部分においては、三つの側面66,68,70のうち、第一ルーメン18aと第三ルーメン18cのそれぞれの中心軸:P ,P に対応する二つの頂点:Q ,Q を結ぶ辺部:R に対応位置する側面70、つまり、突出孔22が形成される凸状湾曲角部64と対向して、針状管体12の突出孔22からの突出方向に対して直交するように延びる側面70が、曲率の小さな湾曲面とされている。これによって、針状管体12が心筋に穿刺せしめられた際に、その反力にて、カテーテル本体10の湾曲面からなる側面70が、血管の内壁面に対して、可及的に大きな面積部分にて接触せしめられるようになっている。また、そのような湾曲面からなる側面70以外の二つの側面66,68は、何れも、平面形態を有している。これによって、カテーテル本体10の前方側部分の横断面積が、より可及的に小さくされている。
【0068】
次に、かくの如き構造とされた本実施形態の薬液注入カテーテルを用いて、心筋の壊死部等の病巣部に所定の薬液を注入する方法について、説明する。
【0069】
すなわち、かかる薬液注入カテーテルを用いた薬液注入療法の実施に際しては、例えば、先ず、図6に示されるように、第一ガイドワイヤ14が、心筋72の表面上の主血管74内に挿入される。その一方で、第二ガイドワイヤ16が、主血管74から分岐せしめられた、心筋72の表面上の分岐血管76内に挿入される。なお、ここでの第一及び第二ガイドワイヤ14,16の主血管74内と分岐血管76内への挿入操作は、一般に、手動で行なわれる。
【0070】
次に、カテーテル本体10が、第一ガイドワイヤ14に沿って、心筋72表面上の主血管74内に挿入される。このカテーテル本体10の主血管74内への挿入操作は、放射線で透視して、カテーテル本体10の挿入方向前方側端部に外挿されたマーカーチューブ46の位置をモニタ等で確認しながら行なわれる。即ち、カテーテル本体10の主血管74内への挿入操作により、マーカーチューブ46が、主血管74の所定の箇所に到達したら、カテーテル本体10の挿入操作が、一旦終了される。そして、そこで、マーカーチューブ46の最短部位や最長部位の位置が確かめられて、突出孔22が、薬液が注入されるべき心筋72の病巣部の所定位置において、かかる病巣部に向かって開口して位置せしめられるように、カテーテル本体10が軸心回りに回転させられつつ、主血管74内での軸方向位置も、微調整される。
【0071】
なお、前述せる如く、本実施形態の薬液注入カテーテルにおいては、カテーテル本体10における側孔24の形成部位よりも後方側の部分と、その前方側の部分とが、何れも、略三角形状の横断面形状とされていることにより、それらの横断面積が、有利に小さくされている。このため、そのようなカテーテル本体10の主血管74内への挿入操作が、容易に行なわれ得ることとなる。
【0072】
また、カテーテル本体10の後方側部分の横断面積よりも、その前方側部分の横断面積が小さくされて、かかる前方側部分の柔軟性が高められている。そのため、カテーテル本体10を主血管74内への挿入時に、主血管74の内壁面の損傷が、効果的に防止され得る。
【0073】
さらに、カテーテル本体10の後方側部分は、曲率の小さな湾曲面からなる側面58と平面からなる二つの側面54,56とを有している。一方、カテーテル本体10の前方側部分も、曲率の小さな湾曲面からなる側面70と平面からなる二つの側面66,68とを有している。そのため、カテーテル本体10が、主血管74内に挿入された際に、それら各側面54,56,58,66,68,70と主血管74の内壁面との間に、隙間が形成されることとなる。これによって、カテーテル本体10の主血管74内への挿入状態下で、各側面54,56,58,66,68,70と主血管74の内壁面との間に形成される隙間を通じて、血液が、確実に流通せしめられ得る。
【0074】
引き続き、図7に示されるように、カテーテル本体10が、主血管74内の前述の如き所定箇所に位置せしめられたら、シリンジ44から、カテーテル本体10内部の第四ルーメン18d内に、生理食塩水等が導入されて、バルーン42が、突出孔22の開口方向に向かって拡張せしめられる。これによって、カテーテル本体10が、主血管74内において、薬液が注入されるべき心筋72の病巣部上に、固定的に保持される。なお、このときにも、カテーテル本体10の各側面54,56,58,66,68,70と主血管74の内壁面との間に隙間が確保される。それによって、バルーン42の拡張状態下でも、主血管74内の血流が、有利に確保され得る。
【0075】
その後、針状管体12が、第三ルーメン18c内で、カテーテル本体10の主血管74内への挿入方向前方側に向かって移動せしめられる。このとき、針状管体12の先端の針部11が、第三ルーメン18c内の前方側端部に到達したら、図7において二点鎖線で示されるように、針部11は、第三ルーメン18cの前方側端部の内周部に設けられた案内面40に摺接せしめられつつ、突出孔22に向かってスムーズに前進せしめられる。そして、かかる針状管体12の更なる前進移動によって、図7に実線で示される如く、針部11が、突出孔22を通じて突出せしめられる。この針状管体12の移動による針部11の突出操作は、手動、若しくは公知のねじ機構等によって、行なわれることとなる。
【0076】
なお、前述せるように、本実施形態の薬液注入カテーテルにおいては、カテーテル本体10の先端開口部20と側孔24とからそれぞれ延出せしめられた第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16のそれぞれの延出方向に対して実質的に直角となる方向に向かって、針状管体12の針部11が、突出孔22から突出せしめられるようになっている。そして、ここでは、カテーテル本体10の先端開口部20と側孔24とからそれぞれ延出せしめられた第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とが、心筋72の表面上を走行する主血管74と分岐血管76とに対して、それぞれ挿入されている。よって、第一及び第二ガイドワイヤ14,16にて形成される面は、実質的に、心筋72の表面と近似している。
【0077】
それ故に、上述の如き操作によりカテーテル本体10の突出孔22から突出された針状管体12の針部11は、心筋72の表面に対して実質的に直角な方向に向かって突出せしめられることとなる。しかも、かかる針部11にあっては、前述せる如く、針状管体12の移動方向に向かって、突出孔22からの突出方向に湾曲せしめられる湾曲形状を有しているために、突出孔22からの突出状態下で、その先端部位の接線:mがカテーテル本体10の中心軸:P に対して直交するように、配置される。なお、ここで、実質的に直角と言うのは、実際には、心筋72が複雑な形状を有しているため、厳密には、針部11が、かかる心筋72の表面に対して直角に突出しない場合があることを考慮してのことである。
【0078】
従って、本操作によって、カテーテル本体10の突出孔22から突出された針状管体12の針部11が、主血管74の血管壁78を貫通して、心筋72の病巣部の所定箇所に対して穿刺せしめられる。そして、カテーテル本体10内での針状管体12の前進移動に伴って、針部11が、心筋72の表面に対して実質的に直角な方向に向かって、病巣部の所定の深さにまで進入せしめられることとなる。
【0079】
また、このような病巣部内部への針部11の進入時には、針部11を通じて、カテーテル本体10に対して、針部11の進入方向と反対方向、つまり、心筋72の表面に対して直角な方向に、針部11の心筋72内への進入に対する反力の大部分が作用せしめられることとなる。しかし、ここでは、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とが、心筋72の表面上で、主血管74内と分岐血管76内とに挿入位置せしめられている。このため、そのような反力が、それら第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とにより、それぞれ分担せしめられて、十分に且つ確実に受け止められ得ることとなる。従って、本操作により、心筋72の病巣部の所定の深さまでの針部11の進入が、極めてスムーズに且つ確実に行なわれ得るのである。
【0080】
なお、前述せる如く、カテーテル本体10の後方側部分が、針状管体12の突出方向に対して直角な方向よりも、その突出方向において、容易に屈曲せしめられ得るようになっている。そのため、カテーテル本体10を主血管74内に挿入する際、カテーテル本体10が、心筋72の表面に沿って屈曲し易くなって、カテーテル本体10の主血管74内への挿入が容易となる。また、針部11が心筋72の病巣部に穿刺せしめられた際に、カテーテル本体10の後方側部分が、針状管体12の突出方向に容易に屈曲せしめられて、かかるカテーテル本体10の後方側部分の一部とその前方側部分とが、針状管体12の突出方向とは反対側の、湾曲した大きな面積部分である側面58,70において、主血管74の内壁面に接触せしめられる。
【0081】
従って、本操作により、針状管体12の針部11が心筋72の病巣部に穿刺されて、進入せしめられる際に、その反力が、カテーテル本体10の湾曲面からなる二つの側面58,70にて、主血管74の内壁面を損傷させることなく、良好に且つ効率的に受け止められ得ることとなる。
【0082】
次に、針部11が、心筋72の病巣部の所定の深さ位置にまで進入したら、針状管体12の移動が終了せしめられる。その後、針状管体12の基部側部位におけるコネクタ32に接続されたシリンジ44から、心筋72の再生を図るための細胞または増殖因子等を含む薬液が、針状管体12の内孔内に導入される。そして、かかる薬液が、針部11の先端開口部から外部に吐出せしめられることにより、心筋72の病巣部内に注入される。
【0083】
その後、心筋72の病巣部の一箇所に薬液が注入されたら、針状管体12がカテーテル本体10内で後退移動させられて、針部11が、カテーテル本体10内に引き込まれる。そして、引き続いて、他の場所において、このような心筋72の病巣部に対する薬液の注入操作が複数回繰り返され、それによって、心筋72の病巣部の複数箇所に対して、薬液が注入されることとなる。
【0084】
このように、本実施形態の薬液注入カテーテルにあっては、カテーテル本体10の外周面形状が、角部の丸い略三角形形状とされていることにより、その横断面積が有利に小さくされている。それ故に、例えば、従来の薬液注入カテーテルにおける、横断面形状が円形形状とされたカテーテル本体10を主血管74内に挿入する場合よりも、カテーテル本体10が、主血管74内に、よりスムーズに且つ容易に挿入され得る。
【0085】
しかも、かかる薬液注入カテーテルにおいては、カテーテル本体10が主血管74内に挿入された状態下で、その後方側部分の三つの側面54,56,58と主血管74の内壁面との間や、その前方側部分の三つの側面66,68,70と主血管74の内壁面との間に、隙間が形成されて、血流が有利に確保され得る。また、カテーテル本体10の前方側部分が後方側部分よりも、横断面積が小さくされている。これによって、カテーテル本体10の挿入状態下での、主血管74内の血流が、より効果的に確保され得る。従って、所定の薬液を心筋72の病巣部に注入するための手技が、より安全に行なわれ得る。
【0086】
また、本実施形態の薬液注入カテーテルにおいては、カテーテル本体10の突出孔22から突出せしめられた針部11が、心筋72の病巣部における所定の位置に対して、確実に穿刺され得る。しかも、そのような針部11の心筋72に対する穿刺によって生ずる反力の大部分が、心筋72の表面上の主血管74内と分岐血管76内とに挿入された第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とにて、十分に且つ確実に受け止められて、針部11が、心筋72の病巣部の所定の深さ位置にまで、極めてスムーズに且つ確実に進入せしめられ得る。
【0087】
従って、かくの如き本実施形態の薬液注入カテーテルを用いれば、心筋72の病巣部が硬化していても、針部11が、かかる病巣部における所定位置において、所望の深さ部位にまで確実に穿刺され得る。そして、その結果として、心筋72の再生を図るための薬液を心筋72の病巣部に注入する治療や処置の効果が、より十分に高められ得ることとなる。
【0088】
さらに、本実施形態の薬液注入カテーテルにあっては、第一ガイドワイヤ14が、カテーテル本体10の後方側端部において、側方に開口する状態で設けられた挿入孔34から、第一ルーメン18a内に挿入されて、カテーテル本体10の先端開口部20を通じて、軸方向の前方に向かって真っ直ぐに延出せしめられている。また、第二ガイドワイヤ16が、カテーテル本体10の後端部において、そこに取り付けられたコネクタ26の開口部から、第二ルーメン18b内に真っ直ぐに挿入されて、カテーテル本体10の前方側端部において、側方に開口する状態で設けられた側孔24を通じて、側方に向かって延出せしめられている。
【0089】
それ故に、かかる薬液注入カテーテルにおいては、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16が、何れも、一箇所のみにおいて屈曲乃至は湾曲せしめられた状態で、カテーテル本体10内に挿通せしめられている。従って、カテーテル本体10内に挿入される各ガイドワイヤ14,16の摺動抵抗が、比較的に小さくなり、各ガイドワイヤ14,16のカテーテル本体10への挿入操作が、よりスムーズに行なわれることとなる。
【0090】
更にまた、本実施形態に係る薬液注入カテーテルにあっては、針状管体12が挿入配置される第三ルーメン18cが、その中心軸:P を、カテーテル本体10の中心軸:P に一致させた状態で配置されている。これによって、薬液注入カテーテル全体のバランスが良好なものとなり、以て、心筋72の病巣部に対して薬液を注入せしめるための手技が、より安定的に行なわれ得ることとなる。
【0091】
また、かかる薬液注入カテーテルにおいては、針状管体12が挿入配置される第三ルーメン18cの中心軸:P と、それに一致するカテーテル本体10の中心軸:P とを含み、且つ第一及び第二ガイドワイヤ14,16がそれぞれ挿入配置される第一及び第二ルーメン18a,18bのそれぞれの中心軸:P ,P を含む平面:αに対して直交する平面β上に、針状管体12の針部11が突出せしめられる突出孔22の中心点:O が位置するように、かかる突出孔22が配設されている。これによって、針状管体12のカテーテル本体10内での配置バランスと、針部11を突出孔22から突出させる際の操作バランスとが、良好なものとなる。そして、その結果として、心筋72の病巣部に対する薬液の注入のための手技が、更に一層安定的に且つスムーズに行なわれ得ることとなる。
【0092】
さらに、本実施形態に係る薬液注入カテーテルにあっては、第一及び第二ガイドワイヤ14,16がそれぞれ挿入配置される第一及び第二ルーメン18a,18bの各中心軸:P ,P と、針状管体12が挿入配置される第三ルーメン18cの中心軸:P と、カテーテル本体10の中心軸:P とが、前記一つの平面:α上に位置せしめられると共に、それら第一及び第二ルーメン18a,18bが、第三ルーメン18cを間に挟んだ、その両側に配置されている。これにより、第一ルーメン18aと第二ルーメン18bとの間の距離が可及的に大きく為されて、それら二つのルーメン18a,18bから、カテーテル本体10の先端開口部20と側孔24とを通じて外部に延出せしめられる第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16間の距離も大きく為され得る。その結果、針部11の心筋72の病巣部内への進入時に生ずる反力の大部分が、そのような第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とによって、より十分に且つ確実に受け止められ得ることとなる。
【0093】
また、かかる薬液注入カテーテルでは、カテーテル本体10の外部に設けられたバルーン42を拡張させるための流体が流通せしめられる第四ルーメン18dが、その中心軸:P を、針状管体12が挿入配置される第三ルーメン18cの中心軸:P と、カテーテル本体10の中心軸:P と、突出孔22の中心点:O を含む前記平面:β上に位置させるようにして、配設されている。これによっても、薬液注入カテーテル全体のバランスが良好なものとなり、以て、心筋72の病巣部に対して薬液を注入せしめるための手技が、より安定的に行なわれ得ることとなる。
【0094】
さらに、本実施形態の薬液注入カテーテルにおいては、針状管体12が挿入配置される第三ルーメン18cの前方側端部の内周面が、軸方向前方に向かって、突出孔22の開口方向に湾曲する凸状湾曲面からなる案内面40とされていると共に、針状管体12の針部11も、かかる案内面40に対応した湾曲形状を有して構成されている。そして、そのために、カテーテル本体10内での針状管体12の前進移動に伴って、針部11が、突出孔22から、心筋72の表面に対して直角な方向に向かって、スムーズに且つ確実に突出せしめられ得るようになっている。このような構造によっても、心筋72の病巣部に対して薬液を注入せしめるための手技が、より安定的に且つ確実に行なわれ得ることとなる。
【0095】
ところで、カテーテル本体10内に設けられる第一乃至第四ルーメン18a〜18dの配置位置や、カテーテル本体10の外周面形状は、前述せる如き例示のものに、何等限定されるものではない。
【0096】
例えば、図8に示されるように、第三ルーメン18cを、その中心軸:P が、カテーテル本体10の径方向において、カテーテル本体10の中心軸:P よりも、突出孔22の形成部位側に偏倚して位置せしめられるように、配置すると共に、第一及び第二ルーメン18a,18bを、それぞれの中心軸:P ,P を含む平面:αが、カテーテル本体10の径方向において、カテーテル本体10の中心軸:P よりも、突出孔22の形成部位側とは反対側に偏倚して位置せしめられるように配置することも可能である。
【0097】
そして、そのように配置された第一及び第二ルーメン18a,18bと第四ルーメン18dのそれぞれの中心軸(中心点):P ,P ,P を頂点として形成される三角形:ウ(図8において二点鎖線で示す)の各辺部:R ,R ,R に対応して位置せしめられた三つの側面54,56,58が、凹状湾曲面とされた外周面形状を有するように構成しても良い。
【0098】
また、図9に示される如く、第三ルーメン18cを、その中心軸:P が、カテーテル本体10の径方向において、カテーテル本体10の中心軸:P よりも、突出孔22の形成部位側とは反対側に偏倚して位置せしめられるように、配置すると共に、第一及び第二ルーメン18a,18bを、それぞれの中心軸:P ,P を含む平面:αが、カテーテル本体10の径方向において、カテーテル本体10の中心軸:P よりも、突出孔22の形成部位側に偏倚して位置せしめられるように配置することも可能である。
【0099】
そして、そのように配置された第一乃至第四ルーメン18a〜18dのそれぞれの中心軸(中心点):P 〜P を頂点として形成される四角形:エ(図9において二点鎖線で示す)の各頂点:Q〜Q に対応して、それぞれ位置せしめられた四つの凸状湾曲角部48,50,52,53と、かかる四角形:エの四つの辺部:R 〜R に対応して位置せしめられて、四つの凸状湾曲角部48,50,52,53を連結する、平面からなる四つの側面54,56,58,59とを備えた略四角形状の外周面形状を有するように構成しても良い。
【0100】
このような図8及び図9に示される如き構造を有する二つ実施形態においては、カテーテル本体10の横断面形状が、中心軸:P を中心として、中心軸:P より最も遠い凸状湾曲角部の頂点を半径とする円形形状(図8及び図9において、それぞれ二点鎖線で示す)よりも小さな形状とされている。また、カテーテル本体10の各側面54,56,58,59が、カテーテル本体10の外周面に、その軸方向に沿って、全長に亘って連続して延びる凹部として、構成されている。更に、針状管体12の針部11が、第一及び第二ガイドワイヤ14,16のそれぞれの延出方向に対して直角な方向に向かって突出せしめられ得るようになっている。従って、これら第二及び第三の二つの実施形態にあっても、前記第一の実施形態と同様な作用・効果が、有効に享受され得ることとなる。
【0101】
また、図10に示されるように、第三ルーメン18cを、カテーテル本体10に対して同軸的に配置する一方、第一ルーメン18aを、その中心軸:P が、第三ルーメン18cの中心軸:P と、カテーテル本体10の中心軸:P と、突出孔22の中心点:O とを含む平面:β上において、第三ルーメン18cの中心軸:P を間に挟んで、突出孔22の中心点:O の配設側とは反対側に位置せしめられるように配置する。更に、第二ルーメン18bを、その中心軸:P が、第三ルーメン18cの中心軸:P と、カテーテル本体10の中心軸:P とを含み、且つ上記平面:βに対して直交する平面:α上に位置せしめられように、配置することも可能である。
【0102】
そして、そのように配置された第一及び第二ルーメン18a,18bと第四ルーメン18dのそれぞれの中心軸(中心点):P ,P ,P を頂点として形成される三角形:オ(図10において二点鎖線で示す)の各辺部:R ,R ,R に対応して位置せしめられた三つの側面54,56,58を備えた外周面形状を有するように構成しても良い。
【0103】
さらに、図11に示される如く、第一、第二、及び第三ルーメン18a〜18cを、全て、それぞれの中心軸:P 〜P が、カテーテル本体10の中心軸:P と、突出孔22の中心点:O とを含む前記平面:β上に位置せしめられるように配置することも可能である。また、第四ルーメン18dを、前記第一乃至第三の実施形態における配置位置とは異なる位置に配置することも可能である。
【0104】
そして、そのように配置された第一ルーメン18aと第三ルーメン18cと第四ルーメン18dのそれぞれの中心軸(中心点):P ,P ,P を頂点として形成される三角形:カ(図11において二点鎖線で示す)の各辺部:R ,R ,R に対応して位置せしめられた三つの側面54,58,59を備え、それらのうちの二つの側面58,59が、凹状湾曲面とされた外周面形状を有するように構成しても良い。
【0105】
これら図10及び図11に示される如き構造を有する二つの実施形態にあっても、カテーテル本体10の横断面形状が、中心軸:P を中心として、中心軸:P より最も遠い凸状湾曲角部の頂点を半径とする円形形状(図10及び図11において、それぞれ二点鎖線で示す)よりも小さな形状とされている。また、カテーテル本体10の各側面54,56,58,59が、カテーテル本体10の外周面に、その軸方向に沿って、全長に亘って連続して延びる凹部として、構成されている。これによって、カテーテル本体10が、主血管74内に容易に挿入され得ると共に、そのような挿入状態下で、主血管74内の血流が有利に確保され得ることとなる。
【0106】
また、これら二つの実施形態においては、第一ルーメン18aと第二ルーメン18bとが、捻れ若しくは平行な位置関係となって、それぞれの中心軸:P ,P の配置位置において、カテーテル本体10の径方向において、偏差:dを有している。しかしながら、このような偏差:dは、カテーテル本体10の径よりも小さな、極めて微小な寸法である。そのため、それら第一及び第二ルーメン18a,18b内にそれぞれ挿入配置される第一及び第二ガイドワイヤ14,16の各延出方向ベクトルが交差している点で変わりないため、これらの方向ベクトルを含む面に、実質的に針状管体12が突出することとなる。従って、そのような微小な偏差:dによって影響されるようなことは、殆どないのである。
【0107】
それ故、かくの如き第四及び第五の二つの実施形態においても、針状管体12の針部11が、第一及び第二ガイドワイヤ14,16のそれぞれの延出方向に対して、実質的に直角な方向に向かって突出せしめられ得るようになっている。従って、これら第四及び第五の実施形態の何れにあっても、前記第一の実施形態と同様な作用・効果が、有効に享受され得ることとなる。
【0108】
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
【0109】
例えば、カテーテル本体10の外周面を与える凸状湾曲角部や側面の個数は、何れも、前記実施形態に示されるものに、何等限定されるものではない。即ち、例えば、図12に示されるように、略半割円筒面からなる側面80と、曲率の小さな凸状湾曲面からなる側面82の二つの側面と、二つの凸状湾曲角部84,86とにて、外周面を構成しても良い。また、五つ以上の側面や凸状湾曲角部を有する外周面形状をもって、カテーテル本体10を構成することも、勿論可能である。
【0110】
そして、カテーテル本体10は、その軸方向に直角な断面形状が、円形形状の少なくとも外周の一部を径方向内方に凹ませた形状となるように、カテーテル本体10の外周面に、軸方向に延びる凹部が形成されておれば、その外周面形状が、例示されたものに、決して限定されるものでない。
【0111】
また、カテーテル本体10の外周面に形成される凹部も、必ずしも、カテーテル本体10の全長に亘って連続的に延びるように形成されている必要はない。従って、例えば、カテーテル本体10の外周面の全長において、凹部を断続的に形成したり、或いはカテーテル本体10において、体内に挿入されることのない部分の外周面には、凹部を設けないようにすることも、勿論、可能である。
【0112】
さらに、カテーテル本体10内には、第一乃至第四ルーメン18a〜18dのうちの何れか三つが形成されておれば良い。
【0113】
更にまた、第三ルーメン18cの前方側端部の内周面に、凸状湾曲面からなる案内面40を形成する一方、針部11を、真っ直ぐな形状と為しても、何等差し支えない。
【0114】
また、前記実施形態においては、針部11の開口端面41が、部11の突出孔22からの突出時における針状管体12の移動方向に向かって、針部11の突出方向に傾斜する傾斜面(図1において、針部11の下側が傾斜面)とされていた。しかし、その反対に、かかる開口端面41を、針部11の突出孔22からの突出時における針状管体12の移動方向とは反対方向に向かって、針部11の突出方向に傾斜する傾斜面(図1において、針部11の上側が傾斜面)と為しても良い。なお、前記実施形態の構成(開口端面41を、図1において、針部11の下側を傾斜面とする構成)によれば、針状管体12の移動に伴って、針部11が第三ルーメン18c内を移動せしめられる際に、針部11の接触によって、第三ルーメン18cの内周面が損傷したり破損するようなことが、効果的に防止され得ることとなる。
【0115】
さらに、カテーテル本体10の外部に設けられたバルーン42は、本発明において必須のものではない。従って、かかるバルーン42を省略しても良い。また、バルーン42をカテーテル本体10の外部に設ける場合にあっても、その配設位置は、前記実施形態に、何等限定されるものではない。
【0116】
更にまた、前記実施形態では、針状管体12の針部11が湾曲形状とされると共に、第三ルーメン18cの前方側端部の内周面が凸状湾曲面からなる案内面40とされていた。しかしながら、針状管体12の針部11を、真っ直ぐに延びる形状としても、何等差し支えない。
【0117】
さらに、前記実施形態では、本発明を、心筋の病巣部に対して薬液を注入する薬液注入カテーテルに適用したものの具体例を示した。しかしながら、本発明は、心筋以外の体内組織に薬液を注入する薬液注入カテーテルや、心筋の病巣部や心筋以外の体内組織に薬液を注入する、カテーテルの範疇に属さない薬液注入装置出装置の何れに対しても、有利に適用されるものであることは、勿論である。
【0118】
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得る。また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
【0119】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明に従う薬液注入装置にあっては、少なくとも三つのルーメンが内部に設けられていても、体内に容易に挿入され得る。また、血管内に挿入される場合にも、その血流が確実に確保され得ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う構造を有する薬液注入カテーテルの一例を概略的に示す正面説明図である。
【図2】図1におけるII−II断面拡大説明図である。
【図3】図1に示された薬液注入カテーテルのカテーテル本体内に挿入された針状管体と第一及び第二ガイドワイヤのそれぞれの中心軸の位置を示しつつ、薬液注入カテーテルの構造を模式的に表す説明図である。
【図4】図1に示された薬液注カテーテルを部分的に拡大して示す、一部切欠図を含む説明図である。
【図5】図1におけるV−V断面拡大説明図である。
【図6】図1に示された薬液注入カテーテルを用いて、心筋の病巣部に所定の薬液を注入する操作状態の一例を示す説明図であって、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤを、心筋の表面上の主血管内と分岐血管内とに挿入せしめた状態を示している。
【図7】図1に示された薬液注入装置を用いて、心筋の病巣部に所定の薬液を注入する操作状態の別の例を示す説明図であって、針部を心筋に穿刺せしめた状態を示している。
【図8】本発明に従う構造を有する薬液注入カテーテルの別の例を示す図2に対応する図である。
【図9】本発明に従う構造を有する薬液注入カテーテルの更に別の例を示す図2に対応する図である。
【図10】本発明に従う構造を有する薬液注入カテーテルの他の例を示す図2に対応する図である。
【図11】本発明に従う構造を有する薬液注入カテーテルの更に他の例を示す図2に対応する図である。
【図12】本発明に従う構造を有する薬液注入カテーテルの別の例を示す図2に対応する図である。
【符号の説明】
10 カテーテル本体 11 針部
12 針状管体 14 第一ガイドワイヤ
16 第二ガイドワイヤ 18 ルーメン
20 先端開口部 22 突出孔
24 側孔 40 案内面
42 バルーン
48,50,52,53,60,62,64 凸状湾曲角部
54,56,58,59,66,68,70 側面
72 心筋 74 主血管
76 分岐血管

Claims (11)

  1. 体内に挿入可能な管体からなり、内部に、少なくとも三つのルーメンが設けられた管状本体と、先端が尖鋭な細管からなり、該管状本体内の該三つのルーメンのうちの何れか一つのルーメン内に、軸方向に移動可能に挿入されて、該先鋭な先端部が、該管状本体に設けられた突出孔から外部に突出せしめられる針状管体と、該針状管体の内部に所定の薬液を供給する薬液供給手段とを有し、該管状本体を体内に挿入位置せしめた状態下で、該針状管体の先端部を該管状本体の前記突出孔から突出せしめて、該体内の所定の組織に穿刺することにより、該針状管体を通じて、該薬液供給手段から供給される薬液を該体内組織に注入し得るようにした薬液注入装置にして、
    前記管状本体の軸方向に直角な断面形状が、円形形状の少なくとも外周の一部を径方向内方に凹ませた形状となるように、該管状本体の外周面に、その軸方向に延びる凹部を形成したことを特徴とする薬液注入装置。
  2. 体内に挿入可能な管体からなり、内部に、少なくとも三つのルーメンが設けられた管状本体と、先端が尖鋭な細管からなり、該管状本体内の該三つのルーメンのうちの何れか一つのルーメン内に、軸方向に移動可能に挿入されて、該先鋭な先端部が、該管状本体に設けられた突出孔から外部に突出せしめられる針状管体と、該針状管体の内部に所定の薬液を供給する薬液供給手段とを有し、該管状本体を体内に挿入位置せしめた状態下で、該針状管体の先端部を該管状本体の前記突出孔から突出せしめて、該体内の所定の組織に穿刺することにより、該針状管体を通じて、該薬液供給手段から供給される薬液を該体内組織に注入し得るようにした薬液注入装置にして、
    前記管状本体が、その軸方向に直角な断面上において、前記少なくとも三つルーメンのうちの何れか三つのルーメンのそれぞれの中心点を頂点として形成される三角形の各頂点に対応して各々位置せしめられた三つの凸状湾曲角部と、かかる三角形の各辺部に対応して各々位置せしめられて、該三つの凸状湾曲角部のうちの互いに隣り合うもの同士をそれぞれ連結する湾曲面または平面からなる三つの側面とのみにて形成された外周面を有して、構成されていることを特徴とする薬液注入装置。
  3. 前記管状本体の軸方向に直角な断面における、前記突出孔からの前記針状管体の突出方向の最大幅が、かかる断面における該針状管体の突出方向に直角な方向の最大幅よりも小さくされている請求項1又は請求項2に記載の薬液注入装置。
  4. 前記管状本体の前記体内への挿入方向の前方側端部が、該管状本体の該前方側端部以外の部分よりも、該管状本体の軸方向に直角な断面積において小さくされている請求項1乃至請求項3の何れかに記載の薬液注入装置。
  5. 前記管状本体内に設けられた前記少なくとも三つのルーメンが、前記針状管体が挿入される針状管体用ルーメンと、該管状本体の軸方向に移動可能に挿入されて、該管状本体の先端から延出される第一ガイドワイヤが挿入される第一ガイドワイヤ用ルーメンと、該管状本体の外部に取り付けられた拡張/収縮可能なバルーンに流体を供給するバルーン用ルーメンとを含んで構成されている請求項1乃至請求項4の何れかに記載の薬液注入装置。
  6. 前記管状本体内に設けられた前記少なくとも三つのルーメンが、前記針状管体が挿入される針状管体用ルーメンと、該管状本体の軸方向に移動可能に挿入されて、該管状本体の先端から延出される第一ガイドワイヤが挿入される第一ガイドワイヤ用ルーメンと、該管状本体の軸方向に移動可能に挿入されて、該第一ガイドワイヤと交差する方向に延出される第二ガイドワイヤが挿入される第二ガイドワイヤ用ルーメンとを含んで構成されると共に、前記第一ガイドワイヤが延出する方向ベクトルと前記第二ガイドワイヤが延出する方向ベクトルを含む平面が、前記突出孔の開口方向に対して実質的に直交せしめられている請求項1乃至請求項4の何れかに記載の薬液注入装置。
  7. 前記第一ガイドワイヤ用ルーメンの中心軸と前記第二ガイドワイヤ用ルーメンの中心軸を含む平面が、前記突出孔の開口方向に対して直交するように、それら第一ガイドワイヤ用ルーメンと第二ガイドワイヤ用ルーメンとが、前記管状本体の内部に設けられている請求項6に記載の薬液注入装置。
  8. 前記第一ガイドワイヤ用ルーメンと前記第二ガイドワイヤ用ルーメンとが、針状管体用ルーメンを間に挟んだ両側において、それぞれの中心軸を、該針状管体用ルーメンの中心軸と同一平面上に位置させようにして、前記管状本体の内部に設けられている請求項6又は請求項7に記載の薬液注入装置。
  9. 拡張/収縮可能なバルーンが、前記管状本体の外部に取り付けられる一方、該管状本体の内部に、該バルーンを拡張させる流体が流通せしめられるバルーン用ルーメンが更に設けられている請求項6乃至請求項8の何れかに記載の薬液注入装置。
  10. 前記第一ガイドワイヤ用ルーメンと前記第二ガイドワイヤ用ルーメンのそれぞれの中心軸を含む平面と、前記針状管体用ルーメンと前記バルーン用ルーメンのそれぞれの中心軸を含む平面とが、互いに直交して位置せしめられるように、それら四つのルーメンが、前記管状本体の内部に設けられているの請求項9に記載の薬液注入装置。
  11. 前記バルーン用ルーメンと前記針状管体用ルーメンとが、それぞれの中心軸を含む平面上に、前記突出孔の中心が位置せしめられるようにして、前記管状本体の内部に設けられている請求項9又は請求項10に記載の薬液注入装置。
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