JP2015208445A - 医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置 - Google Patents

医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置 Download PDF

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Abstract

【課題】挿通路にガイドワイヤを挿入していく際に、流体通路にガイドワイヤが入り込むことを防止し、流体を医療用チューブに注入できる、医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置を提供する。【解決手段】この導入装置10は、線材通路43と流体通路45を備え、軸方向途中に穴が形成されていない管状をなし、第1間隙57を設けて配置された管状部材50と、シール部材55と、管状部材基端に対して第2間隙58を設けて配置され、線材通路の基端側開口を封止する弁部材60とを有し、流体通路45の先端部は、管状部材途中の、シール部材55よりも基端側の第1間隙57に連通するように開口し、かつ、第1間隙57は第2間隙58を介して管状部材内に連通している。【選択図】図7

Description

本発明は、医療用チューブに、ガイドワイヤ等の医療用線状部材を導入できると共に、薬液等の流体を注入することができるようにした、医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置に関する。
従来、胆管、膵管、尿管、気管、血管等の管状器官にガイドワイヤを挿入し、このガイドワイヤを介してカテーテルを挿入し、該カテーテルを通して、ステントや血管閉塞具を留置したり、造影剤や制癌剤、栄養剤等の薬液を注入したりすることが行われている。
ガイドワイヤを所定の管状器官に挿入すると共に、流体を所定の管状器官に注入するものとして、複数のルーメンを有するチューブと、該チューブの基端側に接続され、各ルーメンにそれぞれ連通するポートを有する導入部とを有する、医療用デバイスが用いられることがある。
例えば、下記特許文献1には、第1ポート及び第2ポートを備える側部ポート組立体を含んでなるハンドル組立体と、該ハンドル組立体に取付けられるカテーテル部分とを有し、前記側部ポート組立体は、第1ポートに連通し、流体を流通させる第1経路と、第2ポートに連通し、ガイドワイヤを挿通させる第2経路とを有しており、前記第2経路内には、管状のカニューレが配置されており、該カニューレには、前記第1ポートに連通する開口が形成された、医療装置が記載されている。
そして、ガイドワイヤは、第2ポートの基端側から挿入されて、第2経路内に配置されたカニューレを通って、カテーテル部分の第1管腔内に導入され、一方、薬液等の流体は、第1ポートの基端側から注入されて、カニューレに形成された開口からカニューレ内に流入し、カテーテル部分の第1管腔内に流れ込むようになっている。
特許第4731089号公報
ところで、ガイドワイヤの先端部は、J字状やアングル状にくせ曲げしておくことがある。この場合、ガイドワイヤの先端部を、前記第2ポートの基端側から挿入して、くせ曲げされた部分を伸ばしつつ挿入していくことになるが、カニューレには、第1ポートに連通する開口が形成されているので、この開口からガイドワイヤの先端部が第1ポート内に入り込んでしまうことがあった。
したがって、本発明の目的は、ガイドワイヤの挿通路からガイドワイヤを挿入して、ガイドワイヤを移動させる際に、流体通路にガイドワイヤの先端部が入り込んでしまうことを防止できると共に、流体を確実に医療用チューブに注入することができる、医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、医療用チューブの基端側に接続されて、医療用線状部材を医療用チューブに導く線材通路と、前記医療用チューブに流体を注入する流体通路とを備え、前記線材通路の途中に前記流体通路の先端部が開口している、医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置において、前記線材通路の内径よりも小さい外径で形成され、軸方向途中に穴が形成されていない管状をなし、前記線材通路内周に対して径方向に第1の間隙を設けて配置された管状部材と、前記第1の間隙の、前記管状部材の先端側の外周と前記線材通路内周とをシールするシール部材と、前記線材通路の基端側の開口部近傍に、前記管状部材の基端に対して軸方向に第2の間隙を設けて配置され、前記医療用線状部材の外周に密接可能な挿入路を有しつつ、前記線材通路の基端側開口を封止する弁部材とを有し、前記流体通路の先端部は、前記管状部材の途中の、前記シール部材よりも前記管状部材の基端側に位置する前記第1の間隙に連通するように開口し、かつ、前記第1の間隙は前記第2の間隙を介して前記管状部材の内部に連通していることを特徴とする。
本発明に係る医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置において、前記管状部材の先端側には、該管状部材に連通する接続管が接続され、その先端部が前記医療用チューブに接続可能とされていることが好ましい。
本発明に係る医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置において、前記弁部材の先端側には、前記線材通路に対して軸方向移動が規制されたワッシャが配置されていることが好ましい。
本発明に係る医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置において、前記管状部材の外周には、前記線材通路の内周に当接して、同管状部材を支持する凸部が設けられていることが好ましい。
本発明に係る医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置において、前記管状部材の内径は、前記弁体の挿入路の内径よりも大きく形成されていることが好ましい。
本発明によれば、医療用線状部材を線材通路の基端側から弁部材の挿入路に挿入し、第2の間隙を介して管状部材内に挿入し、医療用チューブ内に導入することができる。また、弁部材によって、医療用線状部材の外周と線材通路内周との間隙をシールして、医療用チューブ内に流入する流体が、線材通路の基端側開口から流出することを防ぐことができる。
そして、医療用線状部材を、弁部材の挿入路を通し、更に管状部材内に通して、医療用チューブに導入する際に、管状部材は、軸方向途中に穴が形成されてない管状をなしているので、医療用線状部材の先端部が流体流路に入り込んでしまうことを確実に防止できる。
また、流体流路に注入された生理食塩水、薬液等の流体は、流体流路の先端部の開口から第1の間隙に流入するが、第1の間隙の、管状部材の先端側の外周と線材通路内周とがシール部材によってシールされているので、第1の間隙を基端側に流れて、第2の間隙を通って、管状部材内に流入し、管状部材を通して医療用チューブに流すことができる。
本発明に係る医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置の、一実施形態を示す斜視図である。 同導入装置の接続される医療用チューブを示しており、(a)は要部拡大斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見たときの要部拡大斜視図である。 同医療用チューブを示しており、(a)は要部拡大側面図、(b)は(a)のB−B矢示線における断面図、(c)は(a)のA−A矢示線における断面図である。 同医療用チューブの変形動作を示しており、(a)は操作ワイヤを先端側に押した状態の説明図、(b)はを操作ワイヤを手元側に引張った状態の説明図である。 同導入装置の正面図である。 図5のC−C矢示線における概略断面図である。 図6の要部拡大断面図である。 図5のE−E矢示線における概略断面図である。 同導入装置を構成する管状部材を示しており、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は(a)のF−F矢示線における断面図である。 同導入装置の要部拡大断面図である。 同導入装置に用いられる第1規制部材を示しており、(a)は斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た斜視図である。 同導入装置に用いられる第2規制部材を示しており、(a)は斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た斜視図である。 同導入装置の使用方法の一例を示しており、ガイドワイヤを膵管に挿入した状態を示す説明図である。 同導入装置の使用方法において、膵管に挿入されたガイドワイヤに沿ってカテーテル本体を進行させてその先端部を乳頭に挿入する状態を示す説明図である。 同導入装置の使用方法において、医用用チューブの第1ルーメンを通して挿入されたガイドワイヤの先端を胆管に挿入した状態を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る、医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置の、一実施形態について説明する。
図1〜4に示すように、この実施形態における医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置10(以下、「導入装置10」という)は、例えば、医療用チューブ20(以下、「チューブ20」という)の基端側に接続されるものであって、第1導入部材31、第2導入部材32、先端キャップ33、基端筒部34からなるハウジング30と、該ハウジング30にスライド可能に装着された操作ハンドル35とを有している。
そして、この導入装置10は、ガイドワイヤ1、3等の医療用線状部材を、前記チューブ20に導入させると共に、制癌剤や、造影剤、生理食塩水等の薬液や、その他の流体を、前記チューブ20に注入するためのものである。なお、医療用線状部材(以下、単に「線材」ともいう)は、ガイドワイヤのみならず、カテーテルやシース等であってもよく、医療用に用いられ、線状に長く伸びる部材であれば特に限定はされない。
この実施形態における前記チューブ20は、図13に示すように、乳頭Nから分岐する胆管V2にガイドワイヤ1を挿入するのに適したものであるが、チューブ20としては、例えば、気管、食道、大腸、血管等の各種の管状器官や、体腔等の人体組織に適用してもよく、特に限定はされない。
図2及び図3に示すように、前記チューブ20は、第1ルーメン21、第2ルーメン22及び第3ルーメン23からなる、少なくとも3つのルーメンを有している。前記第1ルーメン21は、医療用チューブ20の基端から先端に至るまで伸びており、ガイドワイヤ1が挿通されるようになっている。
一方、前記第2ルーメン22は、前記チューブ20の基端から伸びると共に、先端よりもやや基端側に挿出孔22aが形成され、それよりも更に先端側に挿入孔22bが形成されている。この第2ルーメン22には、操作ワイヤ38が挿通され、その先端部が前記挿出孔22aから挿出されると共に、前記挿入孔22bに挿入されて、第2ルーメン22の先端開口に配設された固着部材22cに固着されている。また、この操作ワイヤ38は、前記第2ルーメン22の基端側に向けて伸びており、ハウジング30を構成する先端キャップ33、第2導入部材32、第1導入部材31を通って、その基端部が基端筒部34内に配置されて、操作ハンドル35に一体的に取付けられたワイヤ固着部35aに固着されるようになっている(図8参照)。
したがって、基端筒部34に対して操作ハンドル35をスライド操作して、操作ワイヤ38の基端部を、チューブ20の基端部側で押し引きすることで、操作ワイヤ38によってチューブ20の先端部が屈曲するようになっている(図4(b)参照)。
また、チューブ20の先端部は、その最先端から軸方向に沿って所定長さでカットされて縮径した形状をなしている。前記第3ルーメン23は、チューブ20の基端から縮径部分に至るまで設けられており、ガイドワイヤ3が挿通されるようになっている。
更に、チューブ20の先端部には、軸方向に所定間隔をあけて複数のマーカー25が装着されており、X線透視下における視認用や、内視鏡5(図13〜15参照)での視認用として用いられる。
そして、導入装置10を構成するハウジング30は、線材をチューブ20に導くための、第1導入部材31と、該第1導入部材31の先端側に連結される第2導入部材32とを有している。前記第2導入部材32の先端側には、先細テーパ状をなした先端キャップ33が接続され、一方、前記第1導入部材31の基端側には、操作ハンドル35がスライド可能に装着された基端筒部34が接続されている。なお、この実施形態では2個の導入部材が軸方向に連結されているが、この導入部材としては、1個でもよく、3個以上連結されていてもよく、特に限定はされない。
また、図6及び図8に示すように、前記先端キャップ33の基端部側と、前記第2導入部材32の先端部側との間には、複数の支持孔86,87,88が形成された第1規制部材85(図11参照)が配置されている。更に図6〜8に示すように、前記第1導入部材31の基端部側と、前記基端筒部34の先端部側との間には、支持孔91が形成された第2規制部材90(図12参照)が配置されている。また、図8に示すように、前記操作ハンドル35の内部には、前記操作ワイヤ38が固着される筒状のワイヤ固着部35aが設置され、このワイヤ固着部35aの一端部内周には、更にピン状の導通端子35bが嵌入されている。そのため、導通端子35b及びワイヤ固着部35aを介して、高周波電流等を操作ワイヤ38に通電可能となっている。
前記第1導入部材31及び前記第2導入部材32は、基本的に同一の構造をなしている。図6及び図7に示すように、各導入部材31,32は、内部に内腔36を有する筒状をなしており、その先端部及び基端部には、接続部37,37が設けられており、他部材(他の導入部材や、先端キャップ33、基端筒部34等)に対して、着脱可能となっている。また、先端キャップ33の基端側、及び、基端筒部34の先端側にも、接続部37,37がそれぞれ設けられており、他部材に対して着脱可能となっている。
各導入部材31,32の所定箇所には、線材を挿入するための挿入ポート40が、導入部材の基端側に向けて斜め外方に延設されていると共に、該挿入ポート40の軸方向途中から分岐するように、流体を注入するための注入ポート41が、導入部材の基端側に向けて斜め外方に延設されている。
前記挿入ポート40の内部には、前記内腔36に連通して、線材をチューブ20に導くための、線材通路43が形成されている。図7に示すように、この線材通路43は、その通路途中に縮径部43aが形成され、更にその先端側には細径部43bが連設されている。また、線材通路43の基端側の開口部には、段部43cを介して拡径部43dが形成されている。
前記挿入ポート40の基端外周にはネジ溝が形成されており、その外周に押圧部材70が、ポート前後方向に移動可能なように螺着されている。この押圧部材70は、前記線材通路43の基端開口に挿入される押圧部71を有しており、該押圧部71は、押圧部材70を挿入ポート40に対してねじ込むことで、線材通路43の先端側に移動して、後述する弁部材60を押圧して、同押圧部材70の螺着を緩めることで、線材通路43の基端側に移動するようになっている。また、押圧部材70の軸方向中心には、基端側が大径で先端側に向けて次第に小径となるテーパ状をなし、線材が挿通される挿通孔72が形成されている。
そして、前記線材通路43の内部には、管状部材50が配置されている。図9を併せて参照すると、この実施形態の管状部材50は、その軸方向途中に外部に開口した穴が形成されていない、所定長さで伸びた円形管状をなしている。
前記管状部材50の先端部51は、その外周が先細テーパ状をなし、この先端部51よりも軸方向基端側には、拡径部52が形成されており、これらの先端部51と拡径部52との間に溝部53が形成され、シール部材55が装着されるようになっている。また、図9(c)に示すように、管状部材50の先端側の通路内周には、凹状の接続凹部51aが形成されている。更に管状部材50の内周は、軸方向基端側が最も拡径し、軸方向先端側に向けて次第に縮径したテーパ状をなしている。
また、管状部材50は、その外径D1(図9(c)参照)が、前記線材通路43の内径D2(図7参照)よりも小さく形成されており、線材通路43の内周に対して径方向に、第1の間隙57(以下、「第1間隙57」という)を設けて、管状部材50が配置されるようになっている。
管状部材50の外径D1は、1〜8mmであることが好ましく、2〜5mmであることがより好ましい。また、前記線材通路43の内径D2(軸方向基端側における内径)は、2〜10mmであることが好ましく、2〜4mmであることがより好ましい。更に前記第1間隙57のクリアランスは、0.1〜3mmであることが好ましく、0.5〜1mmであることがより好ましい。また、管状部材50の内径D3(図7及び図9(c)参照)は、0.5〜7mmであることが好ましく、1〜3mmであることがより好ましい。
そして、図7に示すように、上記管状部材50の先端部51及び拡径部52が、前記線材通路43の縮径部43aに挿入されて、その内周に溝部53に装着されたシール部材55が当接することによって、前記第1間隙57の、管状部材50の先端側の外周と線材通路43の内周とがシールされるようになっている。
更に、管状部材50の基端部側の外周の対向した位置からは、凸部54,54がそれぞれ突設されている。各凸部54は、図9(a)に示すように、管状部材50の側方から見たときに、略円弧状に屈曲した形状をなしていると共に、図9(b)に示すように、管状部材50の正面側(軸方向の端部側)から見たときに、中央部が平坦で、その両側外周が曲面状をなしている。
そして、図7に示すように、これらの凸部54,54は、線材通路43内に管状部材50を配置したときに、線材通路43の内周に当接して、管状部材50を支持するようになっている。
なお、この実施形態における管状部材50は、連続して伸びる一つの円筒状をなしているが、角筒状や、軸方向に直交する断面が楕円形の筒状等であってもよく、線材通路43内周に対して第1間隙57を形成可能であればよい。また、複数の筒体を軸方向に連結して、全体として管状をなした管状部材としてもよい。更に、前記凸部54は、例えば、半球状や山形、台形、リブ状等の凸形状としてもよく、また、凸部の形成位置や個数も特に限定はされない。
また、上記管状部材50の先端側には、同管状部材50に連通する接続管80が接続されている。この実施形態の場合、図7に示すように、管状部材50の接続凹部51a(図9(c)参照)に接続管80の基端が圧入されており、更にこの接続管80は、前記線材通路43の細径部43b内に配置されて、各導入部材31,32の先端側から突出するように延出されている。
前記第1導入部材31の先端から突出した接続管80は、先端キャップ33内を通って、チューブ20の第3ルーメン23の基端に接続され、一方、前記第2導入部材32の先端から突出した接続管80は、先端キャップ33内を通って、チューブ20の第1ルーメン21の基端に接続されるようになっている。
なお、これらの接続管80,80は、図6、図8及び図10に示すように、前述した第1規制部材85の支持孔86,87にそれぞれ挿通されて、接続管80,80どうしが互いに接触しないように位置規制がなされている。また、前記操作ワイヤ38は、図6〜8に示すように、前記第1規制部材85の支持孔88に挿通されて、前記接続管80,80に接触しないように位置規制されると共に、その基端部が前記第2規制部材90の支持孔91に挿入されて支持されるようになっている。
また、図7に示すように、線材通路43の基端側の拡径部43dには、一定径で形成された略円柱状をなした弁部材60が、前記管状部材50の基端に対して、軸方向に第2の間隙58(以下、「第2間隙58」という)を設けて配置されている。
この実施形態における弁部材60は、シリコーンゴム等の弾性部材から形成されていると共に、その軸方向中心に挿入路61が形成されている(図7参照)。この挿入路61は、基端側が大径で先端側に向けて次第に小径となるテーパ状をなし、線材が挿通されると共に、同線材の外周に密接可能とされている。そして、前記押圧部材70を挿入ポート40に対してねじ込んで、その押圧部71により弁部材60が押圧されると、弁部材60が潰れて挿入路61が縮径し、線材が配置されている場合には、その線材外周に挿入路61が密接して、線材通路43の基端側開口が封止されるようになっている(図7参照)。一方、押圧部材70の螺着を緩めると、図7の破線で示すように、挿入路61が拡径して線材を挿通可能となっている。なお、この実施形態における弁部材60は、中央に挿入路61を有する略円柱状をなしているが、外周をテーパ状としたり、くちばし状の一方向弁形状等としたりしてもよく、特に限定はされない。
また、前記弁部材60の挿入路61の内径D4(基端側の内径)は、前記管状部材50の内径D3よりも小さく形成されている(すなわち、管状部材50の内径D3が、挿入路61の内径D4よりも大きい)。この挿入路61の内径D4は、0.4〜7mmであることが好ましく、0.5〜3mmであることがより好ましい。また、内径D4は、内径D3に対して0〜3mm小さいことが好ましく、1〜3mm小さいことがより好ましい。
更にこの実施形態では、前記弁部材60の先端側には、ワッシャ65が配置されている。このワッシャ65は、その中央に挿通孔66が形成されていると共に、前記線材通路43の基端側の拡径部52内において、前記段部43cに係止した状態で配置されて、線材通路43に対する軸方向移動が規制されるようになっている。
一方、流体を注入する前記注入ポート41は、その内部にチューブ20に流体を注入するための流体通路45が、前記第1間隙57に連通して形成されている。この流体通路45の基端側開口には、先端部45aよりも拡径した拡径部45bが形成されており、シリンジ等の注入口を差し込み可能とされている。また、図7に示すように、流体通路45の先端部45aは、前記管状部材50の途中であって、シール部材55よりも管状部材50の基端側に位置する第1間隙57に連通するように開口している。更にこの第1間隙57は、前記第2間隙58を介して管状部材50の内部に連通している。
そして、流体通路45に注入された流体は、その先端部45aの開口から第1間隙57内に流入すると、第1間隙57の、管状部材50の先端側の外周と線材通路43の内周とがシール部材55によってシールされているため、管状部材50の先端側には流れず、図7の矢印に示すように、第1間隙57内を管状部材50の基端側に向けて、いわば逆流するように流れて、第2間隙58を通過して、管状部材50の内部に流入するようになっている。
次に上記構造からなる導入装置10の使用方法の一例について説明する。
図13に示すように、十二指腸V1の下部には、乳頭Nが設けられており、この乳頭Nから胆管V2及び膵管V3が分岐して伸びている。ここでは、乳頭Nを通して膵管V3内にガイドワイヤ3を挿入する際の手順、及び、乳頭Nを通して胆管V2内にガイドワイヤ1を挿入する際の手順について説明する。
まず、導入装置10を構成するハウジング30の、第1導入部材31及び第2導入部材32に設けられた挿入ポート40に螺着された押圧部材70を緩めて、弁部材60の挿入路61を拡径させる。
上記状態で図7に示すように、第1導入部材31の押圧部材70の、挿通孔72の基端開口に、ガイドワイヤ3の先端部を差し込んで押し込むことにより、同ガイドワイヤ3が、弁部材60の挿入路61、ワッシャ65の挿通孔66を通り、かつ、第2間隙58を介して管状部材50内に挿入すると共に、該管状部材50内の通路を通って接続管80内に入り込み、チューブ20の第3ルーメン23内に導入することができる。
同じように、第2導入部材32の押圧部材70の、挿通孔72の基端開口に、ガイドワイヤ1の先端部を差し込んで押し込むことで、ガイドワイヤ1が、弁部材60の挿入路61、ワッシャ65の挿通孔66を通り、第2間隙58を介して管状部材50内に挿入し、接続管80内に入り込み、チューブ20の第1ルーメン21内に導入することができる。
このとき、この導入装置10においては、管状部材50が軸方向途中に穴が形成されていない管状をなしているので、ガイドワイヤ1,3を管状部材50内を挿入していくときに、その先端部が、流体通路45の先端部45aの開口から、流体通路45内に誤って入り込んでしまうことを確実に防止することができる。特にガイドワイヤの先端部が、J字状やアングル状にくせ曲げされている場合において、このくせ曲げされた先端部を伸ばしつつ、管状部材50内に挿入していくときに有効である。
また、この実施形態においては、管状部材50の内径D3は、弁部材60の挿入路61の内径D4よりも大きく形成されているので、上述したように、ガイドワイヤの先端部がJ字状やアングル状にくせ曲げされていて、このくせ曲げされた先端部を伸ばしつつ、弁部材60の挿入路61を通して、管状部材50の基端開口に挿入していくときに、ガイドワイヤの先端部が、管状部材50の基端に引っ掛かりにくくして、その内部にスムーズに挿入することができる。
上記のように、第1ルーメン21及び第2ルーメン23に、ガイドワイヤ1,3をそれぞれ導入したチューブ20を内視鏡5に挿入し、この内視鏡5を、周知の方法によって、口腔から胃等を通して十二指腸V1まで移動させ、この内視鏡5の先端部周壁に形成された開口5aを通して、ガイドワイヤ3を挿出させる。そして、X線透視下で位置を確認しながら、ガイドワイヤ3の先端部を乳頭Nに挿入し、そのまま進行させて膵管V3に挿入する(図13参照)。
次いで、図14に示すように、上記ガイドワイヤ3に沿ってチューブ20を進行させていき、同チューブ20を内視鏡5の開口5aから挿出させて、その先端部を乳頭Nに挿入する(図14参照)。
そして、ハウジング30を把持固定して、基端筒部34に対して操作ハンドル35を手元側にスライドさせると、図4(b)に示すように、操作ワイヤ38の基端部が引張られて、チューブ20の先端部が屈曲する。
すると、膵管V3内に挿入されたガイドワイヤ3に対して、チューブ20の先端部が上方に向けて大きく開くように屈曲して、チューブ20が乳頭Nの上方の壁に押し付けられ、ガイドワイヤ3がチューブ20の先端部の屈曲方向と反対方向にある下方の壁に押し付けられて、乳頭Nの入口が押し広げられるので、チューブ20の先端部を胆管V2に挿入しやすくすることができる。
また、上記のように、膵管V3や胆管V2にガイドワイヤ3,1を挿入する際には、造影剤等の流体を注入する場合がある。また、造影剤のほかに、生理食塩水や制癌剤等の流体を注入したい場合もある。
このような場合は、各導入部材31,32の挿入ポート40に螺着された押圧部材70をねじ込む。すると、押圧部材70の押圧部71によって、弁部材60が押圧されて、挿入路61が縮径して、ガイドワイヤ1,3の外周に挿入路61が密接して、線材通路43の基端側開口が封止される(図7参照)。この状態で、各導入部材31,32の、注入ポート41内に設けられた流体通路45の拡径部45bに、シリンジ等の注入口を差し込んで、同シリンジ等を介して流体を流体通路45に注入する。
すると、流体通路45に注入された流体が、その先端部45aの開口から第1間隙57内に流入する。このとき、第1間隙57の、管状部材50の先端側の外周と線材通路43の内周とがシール部材55によってシールされているため、管状部材50の先端側には流れず、図7の矢印に示すように、第1間隙57内を管状部材50の基端側に向けて、逆流するように流れて、第2間隙58を通って管状部材50の内部に流入し、接続管80内を通って、第3ルーメン23や第1ルーメン21に流体をそれぞれ流入させることができる。また、弁部材60が押圧部材70により押圧され、その挿入路61が縮径して、ガイドワイヤ1,3の外周に密接して、線材通路43の基端側開口が封止されるようになっているので、線材通路43の基端側開口から流体が流出することを防止することができる。
また、この実施形態においては、前記線材通路43の基端側の拡径部52内に、段部43cにワッシャ65が係止されており、弁部材60の先端側に、線材通路43に対する軸方向移動が規制されたワッシャ65が配置されている。したがって、弁部材60の挿入路61にガイドワイヤ1,3が挿入された状態で、押圧部材70によって弁部材60の基端側が押圧されても、ワッシャ65によって支持されて、弁部材60が線材通路43の先端側に移動してしまうことを確実に防ぐことができるので、弁部材60に押し潰しやすくなり、線材通路43の基端側開口をより確実に封止することができる。また、このようなワッシャ65を設けたことにより、弁部材60と管状部材50の基端との第2間隙58のクリアランスを、より確実に保持することができる。
更にこの実施形態においては、管状部材50の外周に、線材通路43の内周に当接して、管状部材50を支持する凸部54,54が設けられているので(図9参照)、図7に示すように、線材通路43と管状部材50との間に形成された第1間隙57のクリアランスを保持することができると共に、同凸部54が線材通路43の内周に当接することで、その摩擦力によって、線材通路43の軸方向に対して、管状部材50を所定位置に位置決めした状態で保持させることができる。
また、この実施形態においては、各導入部材31,32の管状部材50の先端側に、該管状部材50に連通する接続管80が接続されており、第1導入部材31側の接続管80の先端部がチューブ20の第3ルーメン23に接続され、第2導入部材32側の接続管80の先端部がチューブ20の第1ルーメン21に接続されるようになっている。このように、管状部材50に連通する接続管80の先端部を、チューブ20の各ルーメン21,23に接続可能となっているので、チューブ20との接続を確実に行うことができ、その接続作業性を向上させることができる。また、管状部材50に連通する接続管80の先端部にチューブ20を接続するようにしたので、チューブ20をキンクしにくくすることができる。
また、操作ワイヤ38を導電性の金属線で構成し、これに高周波電流を通電可能として、乳頭括約筋や膵管口等の人体組織を切除するナイフとして機能させることもできる。この場合には、図8に示すように、導通端子35bに高周波電流等を通電させることにより、導通端子35b及びワイヤ固着部35aを介して操作ワイヤ38に通電させて、人体組織切除用のナイフとすることができる。
上記のようにして、ガイドワイヤ1を胆管V2に挿入後、チューブ20を引き抜き、図示しない別のカテーテルをガイドワイヤ1に沿って胆管V2に挿入し、この別のカテーテルを通して造影剤等を投与したり、ステント等の治療具を留置したりすることができる。なお、別のカテーテルを挿入することなく、カテーテル本体20の第1ルーメンを通して造影剤等の投与や、ステント等の治療具の留置を行うこともできる。
10 医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置(導入装置)
20 医療用チューブ(チューブ)
30 ハウジング
31 第1導入部材
32 第2導入部材
33 先端キャップ
34 基端筒部
35 操作ハンドル
38 操作ワイヤ
40 挿入ポート
41 注入ポート
43 線材通路
45 流体通路
50 管状部材
54 凸部
55 シール部材
57 第1の間隙(第1間隙)
58 第2の間隙(第2間隙)
60 弁部材
61 挿入路
65 ワッシャ
70 押圧部材
80 接続管

Claims (5)

  1. 医療用チューブの基端側に接続されて、医療用線状部材を医療用チューブに導く線材通路と、前記医療用チューブに流体を注入する流体通路とを備え、前記線材通路の途中に前記流体通路の先端部が開口している、医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置において、
    前記線材通路の内径よりも小さい外径で形成され、軸方向途中に穴が形成されていない管状をなし、前記線材通路内周に対して径方向に第1の間隙を設けて配置された管状部材と、
    前記第1の間隙の、前記管状部材の先端側の外周と前記線材通路内周とをシールするシール部材と、
    前記線材通路の基端側の開口部近傍に、前記管状部材の基端に対して軸方向に第2の間隙を設けて配置され、前記医療用線状部材の外周に密接可能な挿入路を有しつつ、前記線材通路の基端側開口を封止する弁部材とを有し、
    前記流体通路の先端部は、前記管状部材の途中の、前記シール部材よりも前記管状部材の基端側に位置する前記第1の間隙に連通するように開口し、かつ、前記第1の間隙は前記第2の間隙を介して前記管状部材の内部に連通していることを特徴とする医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置。
  2. 前記管状部材の先端側には、該管状部材に連通する接続管が接続され、その先端部が前記医療用チューブに接続可能とされている請求項1記載の医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置。
  3. 前記弁部材の先端側には、前記線材通路に対して軸方向移動が規制されたワッシャが配置されている請求項1又は2記載の医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置。
  4. 前記管状部材の外周には、前記線材通路の内周に当接して、同管状部材を支持する凸部が設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置。
  5. 前記管状部材の内径は、前記弁体の挿入路の内径よりも大きく形成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の医療用チューブへの医療用線状部材の導入装置。
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