JP2018068491A - ガイディングカテーテルおよびガイディングカテーテルの配置方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用するガイドワイヤを短くすることができ、操作性が向上するガイディングカテーテルおよびガイディングカテーテルの配置方法を提供する。
【解決手段】生体管腔に挿入するためのガイディングカテーテル10であって、基端側から遠位側の遠位開口部24へ貫通するルーメン22を備え、かつ遠位開口部24よりも近位側の位置で側面へ開口する側孔25が形成された管体21と、側孔25を塞ぐことが可能であり、かつ外面42がルーメン22に入り込むように傾動して側孔25を開くことが可能な蓋部40と、蓋部40の近位部を管体21に対して傾動可能に連結する連結部50と、を有し、蓋部40は、連結部50を支点として当該蓋部40の遠位部がルーメン22内に傾動可能であり、蓋部40が側孔25から最も傾動した状態において、外面42は、側孔25および遠位開口部24の両方へ向くように管体21の中心軸に対して傾斜する。
【選択図】図1
【解決手段】生体管腔に挿入するためのガイディングカテーテル10であって、基端側から遠位側の遠位開口部24へ貫通するルーメン22を備え、かつ遠位開口部24よりも近位側の位置で側面へ開口する側孔25が形成された管体21と、側孔25を塞ぐことが可能であり、かつ外面42がルーメン22に入り込むように傾動して側孔25を開くことが可能な蓋部40と、蓋部40の近位部を管体21に対して傾動可能に連結する連結部50と、を有し、蓋部40は、連結部50を支点として当該蓋部40の遠位部がルーメン22内に傾動可能であり、蓋部40が側孔25から最も傾動した状態において、外面42は、側孔25および遠位開口部24の両方へ向くように管体21の中心軸に対して傾斜する。
【選択図】図1
Description
本発明は、カテーテル等の医療デバイス等を目的部位へ案内するためのガイディングカテーテルおよびガイディングカテーテルの配置方法に関する。
血管等の生体管腔へ挿入して治療や診断等を行うための処置用デバイス(バルーンカテーテルやステント留置用カテーテルなど)を目的部位まで挿入するために、処置用デバイスをガイドするガイディングカテーテルが用いられる。ガイディングカテーテルは、処置用デバイスをガイドするために、近位側から遠位側へ貫通するルーメンを備えている。ガイディングカテーテルを目的部位まで挿入するためには、まずシースを経皮的に血管内に挿入する。この後、シースからガイドワイヤを先行させ、ガイドワイヤをガイディングカテーテルのルーメンに挿入し、ガイドワイヤに沿ってガイディングカテーテルを目的の位置まで到達させる。これにより、ガイディングカテーテルのルーメンを利用して、処置用デバイスを目的の位置へ容易に挿入することが可能となる。
近年、手首の橈骨動脈からカテーテルを挿入するTRI(Trans−Radial Intervention)による手技が行われている。このようなTRIを用いた手技は、患者の術後負担が小さいことから普及が進んでいるが、同様の手技を下肢動脈に応用しようとすると、血管への挿入部位から病変部位までの距離が長いため、長尺なガイディングカテーテルが必要となる。
ところで、ガイドワイヤをガイディングカテーテルのルーメンに挿入する際には、体外に位置するガイドワイヤの近位側端部を、ガイディングカテーテルの遠位側の開口部に挿入し、近位側の開口部から導出する必要がある。すなわち、体外に位置するガイドワイヤが、ガイディングカテーテルのルーメンを完全に貫通する必要がある。このため、ガイディングカテーテルが長い場合、必然的に、ガイディングカテーテルよりもさらに長いガイドワイヤが必要となる。このため、ガイディングカテーテルの操作の取り回しが悪くなり、処置に要する時間も長くなる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、操作性が向上するガイディングカテーテルおよびガイディングカテーテルの配置方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るガイディングカテーテルは、生体管腔に挿入するためのガイディングカテーテルであって、基端側から遠位側の遠位開口部へ貫通するルーメンを備え、かつ前記遠位開口部よりも近位側の位置で前記ルーメンが側面へ開口する側孔が形成された管体と、前記側孔を塞ぐことが可能であり、かつ前記ルーメンに面する側と反対側の外面が前記ルーメン内に入り込むように傾動して前記側孔を開くことが可能な蓋部と、前記蓋部の近位部を前記管体に対して傾動可能に連結する連結部と、を有し、前記蓋部は、前記連結部を支点として当該蓋部の遠位部が前記ルーメン内に傾動可能であり、前記蓋部が前記側孔から最も傾動した状態において、前記蓋部の外面は、前記側孔および遠位開口部の両方へ向くように前記管体の中心軸に対して傾斜する。
上記のように構成したガイディングカテーテルは、蓋部が側孔から最も傾動した状態において、蓋部の外面が、側孔および遠位開口部の両方へ向くように管体の中心軸に対して傾斜するため、遠位開口部と側孔の間にガイドワイヤを通す際に、蓋部の外面に沿ってガイドワイヤを容易に通すことができ、操作性が高い。さらに、遠位開口部と側孔の間に通したガイドワイヤに沿って、ガイディングカテーテルを生体管腔内に挿入できるため、使用するガイドワイヤを短くすることができ、生体管腔内へ挿入する際の操作性が向上する。
前記ガイディングカテーテルは、前記ルーメン内に傾動した前記蓋部の遠位部と係合することで、前記側孔を開いた状態で維持する第1の係合部をさらに有してもよい。これにより、蓋部を第1の係合部に係合させることで、遠位開口部と側孔を連通させた状態を良好に維持できる。このため、遠位開口部と側孔の間にガイドワイヤを通すことが容易となる。また、側孔が開いた状態が維持されるため、ガイドワイヤに沿ってガイディングカテーテルを移動させる際に、蓋部がガイドワイヤに干渉して移動を妨げられることを抑制できる。
前記ガイディングカテーテルは、前記側孔を塞いだ状態の前記蓋部が前記管体から径方向の外側へ突出することを制限する制限部をさらに有してもよい。これにより、蓋部を適切な位置に保持でき、かつ、蓋部が管体から突出して生体組織が損傷することを抑制できる。
前記連結部は、前記蓋部が前記側孔を塞ぐ方向へ当該蓋部を付勢してもよい。これにより、蓋部が第1の係合部に係合されていない状態において、連結部から付勢力を受ける蓋部が側孔を塞ぐ方向へ移動する。このため、遠位開口部と側孔の間に通したガイドワイヤに沿って、ガイディングカテーテルを生体管腔内の目的の位置へ挿入し、ガイドワイヤを側孔から管体の外側へ引き抜いた後、第1の係合部に対する蓋部の係合を解除することで、連結部から付勢力を受ける蓋部によって側孔を塞ぐことができる。これにより、管体の近位側から遠位側へ貫通するルーメンを介して、バルーンカテーテル等の処置用デバイスや、薬液、造影剤等の流体を生体管腔内へ導くことができる。このとき、側孔が塞がっているため、ガイディングカテーテル内を移動する処置用デバイスが側孔から外部へ突出せず、造影剤や薬液等の液体が、側孔から漏出せずに遠位開口部へ無駄なく送達される。
前記ガイディングカテーテルは、前記側孔を塞いだ状態の前記蓋部と係合し、前記側孔を閉じた状態で維持する第2の係合部をさらに有してもよい。これにより、蓋部を第2の係合部に係合させて、側孔が意図せずに開くことを抑制できる。このため、ガイディングカテーテル内を移動する処置用デバイスが側孔から外部へ突出せず、造影剤や薬液等の液体が、側孔から漏出せずに遠位開口部へ無駄なく送達される。
前記ガイディングカテーテルは、前記蓋部に遠位側の端部が連結された長尺な操作ワイヤをさらに有してもよい。これにより、生体管腔内にガイディングカテーテルを挿入した後、手元の操作ワイヤを牽引することで、第1の係合部に対する蓋部の係合を解除して、蓋部によって側孔を塞ぐことができる。
前記蓋部が前記側孔を塞いだ状態において、前記蓋部の前記ルーメン側に位置する内面は、前記管体の内周面から連続する面上または当該内周面よりも径方向の外側に位置してもよい。これにより、蓋部が側孔を塞いだ状態において、蓋部がルーメン内に突出せず、ルーメン内を移動する処置用デバイスや流体の移動が、蓋部によって妨げられることを抑制できる。
上記目的を達成する本発明に係るガイディングカテーテルの配置方法は、ガイディングカテーテルを生体管腔内に配置するガイディングカテーテルの配置方法であって、ガイドワイヤを生体管腔内に挿入するステップと、基端側から遠位側の遠位開口部へ貫通するルーメンを備え、かつ前記遠位開口部よりも近位側の位置で前記ルーメンが側面へ開口する側孔が形成された管体を有するガイディングカテーテルを準備するステップと、前記遠位開口部と側孔の間にガイドワイヤを挿入するステップと、前記ガイドワイヤに沿って前記ガイディングカテーテルの遠位部を生体管腔内に挿入するステップと、前記ガイドワイヤを前記側孔から前記管体の外側へ引き抜くステップと、を有する。
上記のように構成したガイディングカテーテルの配置方法は、遠位開口部と側孔の間に通したガイドワイヤに沿って、ガイディングカテーテルを生体管腔内に挿入するため、ガイドワイヤを短くすることができ、生体管腔内へ挿入する際の操作性が向上する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。以下の説明において、ガイディングカテーテルの手元側を「近位側」、生体内へ挿入される側を「遠位側」と称す。
第1実施形態に係るガイディングカテーテル10は、例えばバルーンカテーテルや、ステントを縮径状態で狭窄部まで搬送し、狭窄部にて拡径、留置して狭窄部を拡張維持するためのカテーテル(ステント運搬用カテーテル)のような処置用デバイスを、例えば橈骨動脈等の腕の血管から下肢動脈まで誘導するためのガイディングカテーテルとして用いられる。
ガイディングカテーテル10は、図1〜3に示すように、長尺なカテーテル本体20と、カテーテル本体20の基端側に設けられたハブ30とを備えている。
カテーテル本体20は、長尺であって側孔25が形成される管体21と、側孔25を塞ぐことが可能な蓋部40と、管体21に対して蓋部40を連結する連結部50とを有している。
管体21は、可撓性を有するとともに長尺であり、そのほぼ中心部に、管体21の全長にわたって、ルーメン22が形成されている。管体21の遠位部には、生体組織の損傷を抑制するために柔軟な環状のソフトチップ23が設けられている。ルーメン22は、ソフトチップ23の遠位側の遠位開口部24で開口している。管体21は、遠位開口部24よりも近位側の位置に、ルーメン22が側面へ開口する側孔25が形成されている。側孔25の形状は、特に限定されないが、例えば円形、楕円形、四角形等である。側孔25の縁部には、蓋部40が管体21から径方向の外側へ突出することを制限する制限部26と、蓋部40と係合する第2の係合部27が設けられている。制限部26は、側孔25の遠位側の縁部の外周面側で、近位側へ突出する段差状の部位である。第2の係合部27は、側孔25の遠位側の縁部の内周面側で、近位側へ突出する段差状の部位である。なお、制限部26および第2の係合部27の形状は、これに限定されない。管体21の内周面には、周方向において側孔25が設けられる側と反対側に、蓋部40と係合する第1の係合部28が形成されている。第1の係合部28は、凹形状であるが、形状はこれに限定されない。第1の係合部28は、第2の係合部27よりも近位側であって、かつ連結部50よりも遠位側に位置する。連結部50から第1の係合部28までの長さは、側孔25を塞いだ状態の蓋部40の軸方向の長さと略一致し、連結部50から第2の係合部27までの長さと略一致する。また、連結部50から第1の係合部28までの距離は、管体21の内径よりも長い。
管体21の軸方向の長さは、適用する生体管腔に応じて適宜設定されるが、例えば500〜2000mmである。ガイディングカテーテル10が、橈骨動脈から下肢動脈へアクセスする場合には、管体21の軸方向の長さは、1000〜2000mmが好ましい。
管体21の内径は、適用する生体管腔に応じて適宜設定されるが、例えば1.3〜2.3mmである。
管体21の外径は、適用する生体管腔に応じて適宜設定されるが、例えば2.0〜3.0mmである。
側孔25は、使用するガイドワイヤ60(図4(A)を参照)を挿入可能な大きさを有する。ガイドワイヤ60の外径は、例えば0.36〜0.89mmである。
遠位開口部24から側孔25までの軸方向の距離は、適用する生体管腔に応じて適宜設定されるが、例えば200〜1000mmである。
蓋部40は、側孔25を塞ぐ板状の部材である。蓋部40は、管体21の内周面側から側孔25に嵌合可能な形状を備えている。蓋部40は、側孔25に嵌合した状態において、管体21の内側へ向く内面41と、管体21の外側へ向く外面42を備えている。蓋部40は、蓋部40の近位側に設けられる連結部50で、側孔25の近位部に連結されている。蓋部40の遠位側の縁部には、遠位側へ突出し、側孔25の制限部26と当接する当接部43が形成されている。なお、当接部43の形状は、これに限定されない。蓋部40は、連結部50が変形することで、遠位側が管体21のルーメン22内へ向かって傾動可能である。蓋部40の傾動可能な角度θは、好ましくは、0度を超えて90度未満であり、より好ましくは1〜20度、さらに好ましくは5〜10度である。
蓋部40が側孔25を塞いだ状態において、図2(A)に示すように、蓋部40の内面41は、管体21の内周面から連続する(延長する)面に位置する。または、蓋部40の内面41は、管体21の内周面よりも径方向の外側に位置してもよい。蓋部40が側孔25を塞いだ状態において、蓋部40の外面42は、管体21の外周面から連続する(延長する)面に位置する。または、蓋部40の外面42は、管体21の外周面よりも径方向の内側に位置してもよい。蓋部40が管体21の側孔25に嵌合すると、当接部43が第2の係合部27を超えて制限部26に当接する。当接部43が制限部26に当接する際には、当接部43および第2の係合部27が弾性的に変形することで、当接部43が第2の係合部27を超えて、第2の係合部27に係合する。これにより、蓋部40が制限部26によって管体21の外側へ突出することが制限される。また、当接部43が第2の係合部27に係合されるため、蓋部40が管体21の内側へ意図せずに突出することが制限される。なお、蓋部40の外面42を手技者が押圧することで、当接部43および第2の係合部27を弾性的に変形させつつ、当接部43を第2の係合部27から離脱させることができる。
当接部43が第2の係合部27から離脱している状態で、図2(B)、図3に示すように、蓋部40の外面42をさらに管体21の内側へ押し込むと、連結部50が弾性的に変形し、当接部43が第1の係合部28に係合する。当接部43が第1の係合部28に係合する際には、当接部43および第1の係合部28が弾性的に変形することで、当接部43が第1の係合部28の凹部の縁を超えて凹部に入り込み、第1の係合部28に係合する。蓋部40が第1の係合部28に係合すると、遠位開口部24と側孔25が連通した状態が維持される。第1の係合部28は、第2の係合部27よりも近位側であって、連結部50よりも遠位側に位置するため、当接部43が第1の係合部28に係合すると、蓋部40の外面42が、側孔25の内側に位置し、かつ管体21の中心軸と傾斜する。蓋部40の外面42は、遠位開口部24および側孔25の両方へ、傾斜しつつ向いている。
第1の係合部28に係合している蓋部40は、近位側へ向かう力を受けても、構造的に傾動可能な角度θを超えて移動できないため、係合は外れない。第1の係合部28に係合している蓋部40は、遠位側へ向かう力、または管体21の中心軸から側孔25へ向かう方向の力を受けることで、第1の係合部28から離脱することができる。
連結部50は、蓋部40が側孔25を塞ぐ方向へ、蓋部40を付勢する。連結部50は、弾性的に変形可能な部材であり、例えば板バネや線材である。したがって、当接部43が第1の係合部28から離脱すると、弾性変形している連結部50が元の形状に戻り、図2(A)に示すように、蓋部40が側孔25に嵌合する。これにより、当接部43が第2の係合部27に係合され、かつ制限部26に当接する。連結部50の付勢力は、当接部43に対する第1の係合部28の係合力よりも小さい。これにより、当接部43と第1の係合部28の係合が、連結部50の付勢力により解除されず、係合した状態を良好に維持できる。また、連結部50の付勢力は、当接部43が第2の係合部27を超えるために必要な力以上である。
蓋部40が側孔25を塞いだ状態において、蓋部40、第1の係合部28、第2の係合部27および連結部50は、管体21の外周面および内周面から突出しないことが好ましい。これらが管体21の内周面から内側へ突出しないことで、ルーメン22内を移動する処置用デバイスや造影剤、薬液等の液体と干渉することを抑制できる。また、これらが管体21の外周面から外側へ突出しないことで、血管の内壁面等の生体組織の損傷を抑制できる。
管体21は、少なくとも一部が湾曲していてもよい。湾曲していることで、ガイディングカテーテル10の用途に応じて、挿入する部位に適した形状とすることができ、または、目的部位に係合(エンゲージ)しやすくすることができる。
管体21および蓋部40の構成材料は、可撓性を備えることが好ましく、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂材料、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)を用いることができる。
連結部50の構成材料は、弾性的に変形して蓋部40を付勢できることが好ましく、例えば、上述の管体21および蓋部40に適用可能な材料や、熱処理により形状記憶効果や超弾性が付与される形状記憶合金、ステンレス等を好適に使用できる。形状記憶合金としては、Ni−Ti系、Cu−Al−Ni系、Cu−Zn−Al系またはこれらの組み合わせなどが好ましく使用される。連結部50は、管体21および蓋部40と同一の材料によって一体的に形成されてもよい。
ソフトチップ23は、図1、2に示すように、柔軟性に富む材料で構成されており、その先端が好ましくは丸みを帯びた形状をなしている。このようなソフトチップ23を設けることにより、湾曲、屈曲、分岐した血管内でも、円滑かつ安全にガイディングカテーテル10を走行させることができる。ソフトチップ23の構成材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエンゴム等の各種ゴム材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられる。
ハブ30は、管体21の近位側に固定されている。ハブ30には、ルーメン22と連通する通路が形成されている。ハブ30からは、例えば、ガイドワイヤ、カテーテル類(例えば、バルーンカテーテル、ステント搬送用カテーテル)、内視鏡、超音波プローブ、温度センサー等の処置用デバイスを挿入または抜去したり、造影剤(X線造影剤)、薬液、生理食塩水等の各種液体を注入することができる。また、ハブ30は、例えば、Y型分岐コネクタ等、他の器具と接続することもできる。ハブ30の内部には、ルーメン22への長尺物の挿入を許容しつつ、ルーメン22を密封するための弁体が設けられてもよいが、設けられなくてもよい。
次に、本実施形態に係るガイディングカテーテル10の使用方法を、橈骨動脈から大腿動脈へバルーンカテーテル61をガイドする場合を例として説明する。
初めに、ガイディングカテーテル10を準備する。ガイディングカテーテル10は、図2(A)に示すように、蓋部40が側孔25を塞いでいる。次に、ガイディングカテーテル10のハブ30からルーメン22内に生理食塩液等を供給し、プライミングする。このとき、蓋部40がルーメン22を塞いでいないため、生理食塩液等の流通が阻害されない。さらに、蓋部40が側孔25を塞いでいるため、生理食塩液等が側孔25から漏れず、ルーメン22を無駄なく効果的にプライミングできる。なお、プライミングが可能であれば、蓋部40が側孔25を塞がずに開いた状態で、プライミングを行ってもよい。
次に、蓋部40の外面42を手技者が押圧すると、当接部43が第2の係合部27から離脱する。この後、連結部50の付勢力に対抗して蓋部40の外面42をさらに押し込むと、図2(B)に示すように、当接部43が第1の係合部28に入り込み、第1の係合部28に係合する。これにより、遠位開口部24と側孔25が連通した状態が維持される。
次に、ガイドワイヤ60を経皮的に橈骨動脈内へ挿入し、ガイドワイヤ60の近位側の端部を、ガイディングカテーテル10の遠位開口部24へ挿入する。遠位開口部24へ挿入したガイドワイヤ60は、図4(A)に示すように、蓋部40の外面42に当接し、方向を変えて側孔25から導出される。このとき、蓋部40の外面42が、遠位開口部24および側孔25の両方へ、傾斜しつつ向いている。このため、遠位開口部24から挿入されるガイドワイヤ60を、蓋部40の外面42によって、側孔25へ効果的に導くことができる。なお、第1の係合部28に係合している蓋部40は、ガイドワイヤ60から近位側へ向かう力を受けても、構造的に傾動可能な角度θを超えて移動できないため、係合は外れない。このように、ガイドワイヤ60は、側孔25から管体21の外側へ導出され、ルーメン22内を近位側に位置するハブ30まで挿入されない。したがって、ガイドワイヤ60の必要な長さが短くなり、取り回しが良くなって、操作性が向上する。ガイドワイヤ60が、遠位開口部24と側孔25の間を貫通することで、ガイディングカテーテル10は、いわゆるラピッドエクスチェンジタイプ型(Rapid Exchange Type)のカテーテルと同様の構造となり、操作性が向上する。このため、ガイディングカテーテル10は、血管への挿入位置から目的位置までの距離が長く、必然的に長いガイドワイヤ60を必要とする場合に、特に有効である。したがって、ガイディングカテーテル10は、橈骨動脈から挿入して下肢動脈へ到達させる場合に有効である。
次に、ガイドワイヤ60に沿って、ガイディングカテーテル10を血管内に挿入し、目的の位置まで押し進める。次に、ガイドワイヤ60を近位側へ移動させ、側孔25からルーメン22の外部へ引き抜き、生体外へ抜去する。次に、バルーンカテーテル61をハブ30から挿入し、ルーメン22内を遠位側へ押し進める。バルーンカテーテル61が蓋部40の内面41に接すると、第1の係合部28に係合している蓋部40の当接部43は、第1の係合部28から離脱する方向へ力を受けて離脱する。これにより、図4(B)に示すように、蓋部40は、連結部50の付勢力によって側孔25に嵌合して、側孔25を塞ぐ。当接部43は、連結部50の付勢力によって第2の係合部27を超えて、制限部26に当接し、第2の係合部27に係合される。なお、当接部43は、連結部50の付勢力によって第2の係合部27に係合するのではなく、バルーンカテーテル61から受ける力によって、第2の係合部27に係合してもよい。これにより、蓋部40が側孔25を塞いだ状態が、良好に維持される。蓋部40が側孔25を塞ぐと、ガイディングカテーテル10内を移動するバルーンカテーテル61やガイドワイヤ等の処置用デバイスが側孔25から外部へ突出せず、造影剤や薬液等の液体が、側孔25から漏出せずに遠位開口部24へ無駄なく送達される。また、蓋部40が側孔25を塞いだ状態において、蓋部40のルーメン22側に位置する内面41は、管体21の内周面と一致する(連続する)。このため、蓋部40が側孔25を塞いだ状態において、ルーメン22内を移動するバルーンカテーテル61の移動が、蓋部40によって妨げられず、かつバルーンの損傷を抑制できる。なお、内面41は、管体21の内周面よりも径方向の外側に位置してもよい。
以上のように、第1実施形態に係るガイディングカテーテル10は、生体管腔に挿入するためのガイディングカテーテル10であって、基端側から遠位側の遠位開口部24へ貫通するルーメン22を備え、かつ遠位開口部24よりも近位側の位置でルーメン22が側面へ開口する側孔25が形成された管体21と、側孔25を塞ぐことが可能であり、かつルーメン22に面する側と反対側の外面42がルーメン22内に入り込むように傾動して側孔25を開くことが可能な蓋部40と、蓋部40の近位部を管体21に対して傾動可能に連結する連結部50と、を有し、蓋部40は、連結部50を支点として当該蓋部40の遠位部がルーメン22内に傾動可能であり、蓋部40が側孔25から最も傾動した状態において、蓋部40の外面42は、側孔25および遠位開口部24の両方へ向くように管体21の中心軸に対して傾斜する。
上記のように構成したガイディングカテーテル10は、蓋部40が側孔25から最も傾動した状態において、蓋部40の外面42が、側孔25および遠位開口部24の両方へ向くように管体21の中心軸に対して傾斜する。このため、遠位開口部24と側孔25の間にガイドワイヤ60を通す際に、蓋部40の外面42に沿ってガイドワイヤ60を容易に通すことができ、操作性が高い。さらに、遠位開口部24と側孔25の間に通したガイドワイヤ60に沿って、ガイディングカテーテル10を生体管腔内に挿入できるため、ルーメン22の全体にガイドワイヤ60を貫通させる場合と比較して、使用するガイドワイヤ60を短くすることができる。このため、ガイディングカテーテル10を生体管腔内へ挿入する際の取り回しが良くなり、操作性が向上する。
また、ガイディングカテーテル10は、ルーメン22内に傾動した蓋部40の遠位部と係合することで、側孔25を開いた状態で維持する第1の係合部28を有している。これにより、蓋部40を第1の係合部28に係合させることで、遠位開口部24と側孔25を連通させた状態を良好に維持できる。このため、遠位開口部24と側孔25の間にガイドワイヤ60を通すことが容易となる。また、側孔25が開いた状態が維持されるため、ガイドワイヤ60に沿ってガイディングカテーテル10を移動させる際に、蓋部40がガイドワイヤ60に干渉して移動を妨げることを抑制できる。
また、ガイディングカテーテル10は、側孔25を塞いだ状態の蓋部40が管体21から径方向の外側へ突出することを制限する制限部26を有している。これにより、蓋部40を適切な位置に保持でき、かつ、蓋部40が管体21から突出して生体組織が損傷することを抑制できる。
また、連結部50は、蓋部40が側孔25を塞ぐ方向へ当該蓋部40を付勢する。これにより、蓋部40が第1の係合部28に係合されていない状態において、連結部50から付勢力を受ける蓋部40が側孔25を塞ぐ方向へ移動する。このため、遠位開口部24と側孔25の間に通したガイドワイヤ60に沿って、ガイディングカテーテル10を生体管腔内の目的の位置へ挿入し、ガイドワイヤ60を側孔25から管体21の外側へ引き抜いた後、第1の係合部28に対する蓋部40の係合を解除することで、連結部50から付勢力を受ける蓋部40によって側孔25を塞ぐことができる。これにより、管体21の近位側から遠位側へ貫通するルーメン22を介して、バルーンカテーテル61を目的の位置へ導くことができる。このとき、側孔25が塞がっているため、ガイディングカテーテル10内を移動するバルーンカテーテル61や、バルーンカテーテル61用のガイドワイヤ等の処置用デバイスが側孔25から外部へ突出せず、さらに、造影剤や薬液等の液体が、側孔25から漏出せずに遠位開口部24へ無駄なく送達される。
また、ガイディングカテーテル10は、側孔25を塞いだ状態の蓋部40と係合し、側孔25を閉じた状態で維持する第2の係合部27をさらに有する。これにより、蓋部40を第2の係合部27に係合させて、側孔25が意図せずに開くことを抑制できる。このため、ガイディングカテーテル10内を移動するバルーンカテーテル61等の処置用デバイスが側孔25から外部へ突出せず、さらに、造影剤や薬液等の液体が、側孔25から漏出せずに遠位開口部24へ無駄なく送達される。
また、蓋部40が側孔25を塞いだ状態において、蓋部40のルーメン22側に位置する内面41は、管体21の内周面から延長する面上または当該内周面よりも径方向の外側に位置する。これにより、蓋部40が側孔25を塞いだ状態において、蓋部40がルーメン22内に突出せず、ルーメン22内を移動するがバルーンカテーテル61等の処置用デバイスや流体の移動が、蓋部40によって妨げられることを抑制できる。
また、本発明は、ガイディングカテーテル10を生体管腔内に配置するガイディングカテーテルの配置方法をも含む。当該配置方法は、ガイドワイヤ60を生体管腔内に挿入するステップと、基端側から遠位側の遠位開口部24へ貫通するルーメン22を備え、かつ遠位開口部24よりも近位側の位置でルーメン22が側面へ開口する側孔25が形成された管体21を有するガイディングカテーテル10を準備するステップと、遠位開口部24と側孔25の間にガイドワイヤ60を挿入するステップと、ガイドワイヤ60に沿ってガイディングカテーテル10の遠位部を生体管腔内に挿入するステップと、ガイドワイヤ60を側孔25から管体21の外側へ引き抜くステップと、を有する。
上記のように構成したガイディングカテーテル10の配置方法は、遠位開口部24と側孔25の間に通したガイドワイヤ60に沿って、ガイディングカテーテル10を生体管腔内に挿入するため、ガイドワイヤ60を短くすることができ、生体管腔内へ挿入する際の操作性が向上する。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、ガイディングカテーテル10を挿入する血管は、橈骨動脈でなくてもよく、治療を行う血管は、下肢動脈でなくてもよい。また、ガイディングカテーテル10が挿入される生体管腔は、血管に限定されず、例えば、脈管、尿管、胆管、卵管、肝管等であってもよい。
また、図5、6に示すように、第2実施形態に係るガイディングカテーテル70は、蓋部40を閉じるための長尺な操作ワイヤ71を有してもよい。なお、前述の実施形態と同様の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。操作ワイヤ71の遠位側の端部は、蓋部40の外面42に連結されている。操作ワイヤ71の遠位部は、管体21の外側に位置し、管体21の側孔25の近位側に形成される貫通孔72を通って、ルーメン22内に貫通している。ルーメン22内の操作ワイヤ71は、近位側へ延在し、ハブ30から外部へ導出されている。ガイディングカテーテル70を血管内に挿入する際には、ガイドワイヤ60の一端を血管内に挿入した後、図7(A)に示すように、遠位開口部24と側孔25の間にガイドワイヤ60を通す。次に、ガイドワイヤ60に沿ってガイディングカテーテル70の遠位部を目的の位置まで挿入する。なお、蓋部40は、第1の係合部28に係合し、側孔25を塞いでいない。次に、ガイドワイヤ60を引き抜き、体外に位置する操作ワイヤ71を牽引する。これにより、蓋部40が、管体21の径方向の外側へ牽引され、図7(B)に示すように、第1の係合部28から当接部43が離脱する。この後、連結部50の付勢力または操作ワイヤ71の牽引力によって、当接部43が第2の係合部27に係合する。この後、ガイディングカテーテル70のハブ30から、バルーンカテーテル61やガイドワイヤ等の処置用デバイスや、造影剤や薬液等の液体を遠位開口部24へ送達できる。なお、操作ワイヤ71が蓋部40に対して固定される位置は、第1の係合部28に対する蓋部40の係合を解除できれば、特に限定されない。
また、操作ワイヤ71は、図8に示す第3実施形態に係るガイディングカテーテル80のように、ルーメン22内に貫通せずに、管体21の外側に位置してもよい。また、操作ワイヤ71は、ルーメン22とは異なる別のルーメン内に配置されてもよい。
また、図9に示す第4実施形態に係るガイディングカテーテル81のように、蓋部40の外面42に連結されている操作ワイヤ71は、管体21の側孔25の近位側に形成される貫通孔72を通って、ルーメン22内に貫通した後、貫通孔73の近位側に形成される他の貫通孔73を通って、管体21の外側へ導出されてもよい。
また、図10(A)に示す第5実施形態に係るガイディングカテーテル90のように、第1の係合部91、第2の係合部92および当接部93は、磁性体であってもよい。係合可能な第1の係合部91および当接部93の少なくとも一方は、磁気を帯びている。両方が磁気を帯びている場合には、互いに係合する部位が、反対の極である。また、係合可能な第2の係合部92および当接部93の少なくとも一方は、磁気を帯びている。両方が磁気を帯びている場合には、互いに係合する部位が、反対の極である。蓋部40の当接部93は、第2の係合部92と磁力で係合することで、側孔25を塞いだ状態を良好に維持できる。また、図10(B)に示すように、当接部93は、第1の係合部91と磁力で係合することで、側孔25を開いた状態を良好に維持できる。
また、図11(A)に示すように、第6実施形態に係るガイディングカテーテル100は、蓋部を備えなくてもよい。この場合、ガイドワイヤ60を遠位開口部24に挿入して側孔101から外部へ導出する際には、ハブ30から長尺な線材110をルーメン22内に挿入し、線材110の遠位側の端部を、側孔101の近位側の端部の近傍に位置させる。これにより、遠位開口部24から挿入したガイドワイヤ60は、線材110によってルーメン22内を側孔101よりも近位側へ移動することが制限され、側孔101から導出される。このため、遠位開口部24から挿入したガイドワイヤ60を、側孔101から導出することが容易となる。または、図11(B)に示すように、ガイドワイヤ60を遠位開口部24に挿入して側孔101から外部へ導出する際に、側孔101に、漏斗状の補助部材120を挿入してもよい。補助部材120は、側孔101に挿入される部位の径が側孔101よりも小さく、側孔101よりも外側に位置する部位の径が側孔101よりも大きい。補助部材120の側孔101に挿入される側の先端開口部121は、例えば、ガイディングカテーテル100の遠位開口部24側へ向きやすいように、傾斜して形成される。これにより、遠位開口部24から挿入したガイドワイヤ60を、補助部材120の先端開口部121に挿入し、補助部材120を介して側孔101から導出することが容易となる。
また、側孔の形状は、特に限定されない。例えば、側孔は、外力が作用しない状態において、閉じていてもよい。例えば、図12(A)に示す第7実施形態に係るガイディングカテーテル130のように、側孔131を塞ぐように、側孔131の対向する両縁部に、重なって側孔131の少なくとも一部を塞ぐ閉鎖部132(蓋部)を備えてもよい。側孔131は、外力が作用しない状態において、閉鎖部132によって閉じられているが、ガイドワイヤ60を突き当てることで、閉鎖部132を変形性させて広げて、ガイドワイヤ60を貫通させることができる。また、図12(B)に示す第8実施形態に係るガイディングカテーテル140のように、側孔141は、外力が作用しない状態において、閉じたスリットであってもよい。スリットは、管体21の外周面から内周面へ貫通する切り込みである。側孔141は、外力が作用しない状態において閉じているが、ガイドワイヤ60を突き当てることで、スリットを広げるように変形させて、ガイドワイヤ60を貫通させることができる。また、図12(C)に示す第9実施形態に係るガイディングカテーテル150のように、側孔151は、外力が作用しない状態において、交差して閉じている2つのスリットであってもよい。側孔151は、外力が作用しない状態において閉じているが、ガイドワイヤ60を突き当てることで、スリットを広げるように変形させて、ガイドワイヤ60を貫通させることができる。
また、蓋部が側孔を塞いだ状態を維持する第2の係合部は、設けられなくてもよい。また、蓋部は、側孔を完全に塞がなくてもよい。また、蓋部は、側孔を塞ぐことができれば、側孔に嵌合しなくてもよい。また、連結部は、蓋部を付勢する付勢力を発生しなくてもよい。
10、70、80、81、90、100、130、140、150 ガイディングカテーテル
20 カテーテル本体
21 管体
40 蓋部
50 連結部
22 ルーメン
24 遠位開口部
25、101、131、141、151 側孔
26 制限部
27 第2の係合部
28 第1の係合部
41 内面
42 外面
43、93 当接部
71 操作ワイヤ
72、73 貫通孔
θ 角度
20 カテーテル本体
21 管体
40 蓋部
50 連結部
22 ルーメン
24 遠位開口部
25、101、131、141、151 側孔
26 制限部
27 第2の係合部
28 第1の係合部
41 内面
42 外面
43、93 当接部
71 操作ワイヤ
72、73 貫通孔
θ 角度
Claims (8)
- 生体管腔に挿入するためのガイディングカテーテルであって、
基端側から遠位側の遠位開口部へ貫通するルーメンを備え、かつ前記遠位開口部よりも近位側の位置で前記ルーメンが側面へ開口する側孔が形成された管体と、
前記側孔を塞ぐことが可能であり、かつ前記ルーメンに面する側と反対側の外面が前記ルーメン内に入り込むように傾動して前記側孔を開くことが可能な蓋部と、
前記蓋部の近位部を前記管体に対して傾動可能に連結する連結部と、を有し、
前記蓋部は、前記連結部を支点として当該蓋部の遠位部が前記ルーメン内に傾動可能であり、前記蓋部が前記側孔から最も傾動した状態において、前記蓋部の外面は、前記側孔および遠位開口部の両方に向くように前記管体の中心軸に対して傾斜するガイディングカテーテル。 - 前記ルーメン内に傾動した前記蓋部の遠位部と係合することで、前記側孔を開いた状態で維持する第1の係合部をさらに有する請求項1に記載のガイディングカテーテル。
- 前記側孔を塞いだ状態の前記蓋部が前記管体から径方向の外側へ突出することを制限する制限部をさらに有する請求項1または2に記載のガイディングカテーテル。
- 前記連結部は、前記蓋部が前記側孔を塞ぐ方向へ当該蓋部を付勢する請求項1〜3のいずれか1項に記載のガイディングカテーテル。
- 前記側孔を塞いだ状態の前記蓋部と係合し、前記側孔を閉じた状態で維持する第2の係合部をさらに有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のガイディングカテーテル。
- 前記蓋部に遠位側の端部が連結された長尺な操作ワイヤをさらに有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のガイディングカテーテル。
- 前記蓋部が前記側孔を塞いだ状態において、前記蓋部の前記ルーメン側に位置する内面は、前記管体の内周面から延長する面上または当該内周面よりも径方向の外側に位置する請求項1〜6のいずれか1項に記載のガイディングカテーテル。
- ガイディングカテーテルを生体管腔内に配置するガイディングカテーテルの配置方法であって、
ガイドワイヤを生体管腔内に挿入するステップと、
基端側から遠位側の遠位開口部へ貫通するルーメンを備え、かつ前記遠位開口部よりも近位側の位置で前記ルーメンが側面へ開口する側孔が形成された管体を有するガイディングカテーテルを準備するステップと、
前記遠位開口部と側孔の間にガイドワイヤを挿入するステップと、
前記ガイドワイヤに沿って前記ガイディングカテーテルの遠位部を生体管腔内に挿入するステップと、
前記ガイドワイヤを前記側孔から前記管体の外側へ引き抜くステップと、を有するガイディングカテーテルの配置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016209899A JP2018068491A (ja) | 2016-10-26 | 2016-10-26 | ガイディングカテーテルおよびガイディングカテーテルの配置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2016209899A Pending JP2018068491A (ja) | 2016-10-26 | 2016-10-26 | ガイディングカテーテルおよびガイディングカテーテルの配置方法 |
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- 2016-10-26 JP JP2016209899A patent/JP2018068491A/ja active Pending
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