JP2004329343A - 基材の表面処理方法、表面処理された基材、及び、該基材からなる歯科治療用部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】接着剤を用いて基材を接着させる前に、前記基材の接着面上に、前記接着剤の溶解度パラメータとの差が1以下である溶解度パラメータを有する保護被膜を設けることを特徴とする基材の表面処理方法。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基材の表面処理方法、表面処理された基材、及び、該基材からなる歯科治療用部材に関する。詳細には、セラミックス,プラスチック,金属等の基材の表面処理方法および表面処理された基材に関し、特に、金属冠・義歯の補綴,歯列矯正等の歯科治療に用いられる歯科治療用部材の表面処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、セラミックス,プラスチック,金属等の基材を、接着剤を用いて接着する時には、基材表面を表面処理して、接着性の向上を図ることが行われている。この表面処理の方法としては、大きく分けて、ドライ処理とウェット処理とが知られている。
ドライ処理としては、ブラスト処理,フレーム処理,コロナ放電処理,プラズマ処理,紫外線処理,レーザー照射処理,オゾン酸化処理等が知られており、ウェット処理としては、カップリング剤処理,プライマー処理等が知られている。
【0003】
例えば、歯科治療用部材,回路基板,液晶用ガラス,フォトマスク等に用いられるセラミックス基材の場合、プラズマ処理や紫外線処理等を施すことにより、表面の有機物などを分解・除去して、接着力を改善させることがよく行われている(例えば、特許文献1参照)。
また、ブラスト処理(研磨剤を高圧空気によって対象物表面に衝突させ、該表面の異物を取り除く方法)等により、セラミックス基材の表面を粗面化して、接着力を向上させることも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、特に歯科治療の分野では、歯科治療用部材の表面に対して、プライマーと呼ばれる、通常芳香族カルボン酸等からなる化合物を用いて、プライマー処理を行うことが多い。これにより、表面に保護被膜を形成して、接着性の改善や表面安定化を図ることができる(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−248857号公報
【特許文献2】
特開平6−285087号公報
【特許文献3】
特開2000−93436号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように表面処理がなされたセラミックス基材は、例えば、プラズマ処理や紫外線処理によって有機物を除去しても、基材を接着しないで放置しておくと、時間と共に有機物が再吸着して、接着力が低下してしまう。
また、ブラスト処理を行った場合でも基材をそのまま放置しておくと、水酸基が露出した部分に極性化合物等が吸着して、表面の接着力が低下してしまう。
さらに、プライマー処理によって接着面に保護被膜を形成する場合も、長期間保存後の保護被膜の劣化により、基材の接着力が低下する恐れがあった。
【0007】
このため、これらの接着性の向上を目的とした表面処理を実施する場合は、接着の直前に行う必要があったが、これらの表面処理を基材を接着する直前に行うことは面倒であった。また、同様の問題が、セラミックス基材に限らず、プラスチック基材や金属基材にも起こっている。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、セラミックス,プラスチック,金属等からなる基材を長期間保存した後でも、基材表面の接着力が低下するのを防止できる表面処理手段を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成する技術的構成として、以下の手段を採用することを特徴とする。
【0010】
すなわち、本発明の表面処理方法は、請求項1に記載したように、接着剤を用いて基材を接着させる前に、前記基材の接着面上に、前記接着剤の溶解度パラメータとの差が1以下である溶解度パラメータを有する保護被膜を設けることを特徴とする。
このような表面処理方法によれば、保護被膜を接着面上に設けることにより、接着力を低下させるような異物が基材の接着面に吸着するのを防止できる。しかも、この保護被膜の溶解度パラメータと、基材を接着させる際に用いる接着剤の溶解度パラメータとの差を1以下と小さくすることにより、保護被膜の成分と接着剤とが相互溶解しやすくなるので、接着剤と基材の接着面とが、高い接着力で接着できる。よって、基材を長期間保存した後でも、基材の接着力が低下するのを防止できる。
【0011】
また、本発明の表面処理方法は、請求項2に記載したように、前記保護被膜が高分子有機化合物からなることを特徴とする。
このような表面処理方法によれば、保護被膜が高分子有機化合物からなるので、塗布法等により、より容易に保護被膜を形成することができる。
【0012】
また、本発明の表面処理方法は、請求項3に記載したように、前記保護被膜を形成する前に、前記接着面の前処理を行うことを特徴とする。
このような表面処理方法によれば、接着面に前処理を行うことにより、基材と接着剤との接着力をより強固にすることができる。
【0013】
また、本発明の基材は、請求項4に記載したように、請求項1〜3のいずれかに記載の方法により、表面処理されたことを特徴としている。
このような構成によれば、長期間保存された後でも、表面の接着力が低下しにくい基材を得ることができる。
【0014】
さらに、本発明の歯科治療用部材は、請求項5に記載したように、請求項4に記載の基材からなることを特徴としている。
このような構成によれば、長期間保存された後でも、表面の接着力が低下しにくい歯科治療用部材を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の表面処理方法に用いられる基材としては、特に限定されないが、セラミックス,プラスチック,金属等が挙げられる。また、該基材は、これらの材料の複合体であってもよい。
【0016】
セラミックスとしては、精密機械,半導体,医療等に用いられている種々の材料を使用することができる。具体的には、アルミナセラミックス,ガラスセラミックス,炭化ケイ素系セラミックス,窒化ケイ素系セラミックス等が挙げられる。本発明に係るセラミックス基材は、通常の焼結法等の方法によって製造できる。
【0017】
プラスチックとしては、熱可塑性樹脂,熱硬化性樹脂のいずれでもよい。具体的には、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン,塩化ビニル樹脂,ナイロン等が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂,エポキシ樹脂,ウレタン樹脂等がげられる。
また、プラスチックには、酸化防止剤,安定剤,造核剤,帯電防止剤や、その他通常添加される各種添加剤が含有されていてもよい。また、本発明に係るプラスチック基材は、通常の成形法等によって製造できる。
【0018】
金属としては、特に限定されず、金属単体でも、酸化物,炭酸塩等の化合物でもよい。具体的には、ステンレス鋼等を用いることができる。また、本発明に係る金属基材は、通常の鋳型鋳造法等によって製造できる。
【0019】
本発明の表面処理方法は、以上に挙げた基材の接着面上に、保護被膜を形成する。そして、その保護被膜の溶解度パラメータと、基材を接着させる時に用いる接着剤の溶解度パラメータとの差が1以下となるように、保護被膜の材料を選択する。
本発明に係る保護被膜に用いる材料としては、有機化合物,無機化合物等いずれのものでもよく、低分子化合物でも高分子化合物でもよい。また、保護被膜に用いる材料は、単独の化合物であってもよいし、混合物であってもよい。
上記化合物の中でも、保護被膜は高分子有機化合物からなることが好ましい。この場合、高分子有機化合物の分子量は、揮発性や安定性等の点から、10,000〜100,000であることが好ましい。より具体的には、保護被膜に用いる材料としては、熱硬化性エポキシ樹脂,熱硬化性フェノール樹脂,ポリ酢酸ビニル,エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
【0020】
ここで、本発明に係る保護被膜の溶解度パラメータ(SP値)は、保護被膜が低分子化合物からなる場合は、下記式(1)により求められる。
式(1)・・・δ1=(ΔE1/V1)1/2
式(1)において、δ1は溶解度パラメータ、ΔE1は25℃における保護被膜を構成する化合物の蒸発エネルギーを示す。V1は該化合物のモル容積を示し、分子量と密度から算出される。
【0021】
また、保護被膜が高分子化合物からなる場合は、フェドアーズ(Fedors)の方法(Polymer Engineering and Science, 1974, Vol. 4, No. 2)に準じて下式(2)により求められる。
式(2) ・・・δ2=(ΣΔE2/ΣΔV2)1/2
式(2)において、δ2は溶解度パラメータを示す。ΔE2は、保護被膜を構成する化合物に含まれる原子又は原子団の蒸発エネルギーを示し、ΔV2は、該原子又は原子団のモル容積を示す。保護被膜に用いられる高分子化合物の溶解度パラメータは、上記文献に記載の各原子又は原子団のΔE2及びΔV2の値を用いて算出される。
また、保護被膜が複数の化合物を含む場合には、保護被膜の溶解度パラメータは、上記式(1)又は(2)により算出した各化合物の溶解度パラメータと各化合物の含有率から求められる。
【0022】
このような保護被膜を設けることにより、基材表面が保護されて、基材表面に接着力を低下させる異物が付着するのを防止ことができる。また、他にも表面の安定化,防食,粘着性の付与等が可能となる。
また、保護被膜のSP値と、基材を接着させる際に用いる接着剤のSP値との差が小さくなるように、即ち、1以下(好ましくは0.5以下)である保護被膜の材料を選択することにより、接着剤を接着面に塗布した時に、保護被膜と接着剤とが相互溶解しやすくなる。よって、接着剤と保護被膜とが化学的結合によって強固に接着できるので、基材を長期間保存した後でも、基材の接着力が低下するのを防止することができる。
【0023】
また、保護被膜の厚さは、基材表面の機能を損なわない厚さがよく、具体的には、10μm〜100μmであることが好ましい。保護被膜のSP値が接着剤のSP値と近くとも、厚さが100μmを超えると、接着剤と保護被膜との相互溶解に時間を要するため、所望の接着力が得られないことがある。
【0024】
基材表面に保護被膜を設けるには、上記化合物をアセトン,ジクロルメタン等の溶剤に溶解し、これを基材表面に塗布・乾燥することによって行うことができる。
保護被膜を設ける時期としては、接着剤を塗布する前であれば特に限定されないが、基材を長期間保存する前に行うことが好ましい。また、後述する接着力向上のための前処理を行う場合は、その直後に保護被膜の形成を行うことが好ましい。
【0025】
本発明の表面処理において、保護被膜を設ける前に、接着力向上,接着面の清浄化・安定化,接着面の保護等を目的とした前処理を行うことが好ましい。この前処理としては、プライマー処理,機械的処理,化学的処理,物理的処理等いずれのものを用いてもよく、これらを2種以上併用してもよい。また、これらの処理は、基材の用途に応じて適宜選択することができる。
【0026】
具体的には、プライマー処理を行う場合、用いるプライマーとしては、4−メタクリロイルオキシカルボニルフタル酸等を用いることができる。また、機械的処理としては、サンド・ブラスト処理等が挙げられる。また、研磨紙,ワイヤブラシ等で表面を研削する処理を行ってもよい。
化学的処理としては、シランカップリング処理等を用いることができる。また、物理的処理としては、紫外線処理,レーザー照射処理,コロナ放電処理,フレーム処理,オゾン酸化処理等を用いることができる。
【0027】
このような処理を保護被膜を形成する前に行うことにより、接着面を改質して、接着剤との機械的結合(アンカー効果による結合)、物理的相互作用(電気的結合等)、又は化学的相互作用を向上させることができ、接着剤との結合力が強くなる。また、基材の接着面を清浄化又は安定化させたり、油,水,さび,ほこり等の異物を取り除くことができる。よって、基材を接着させる時により強固に接着させることができる。
【0028】
以上の本発明に係る表面処理がなされた基材は、接着剤を保護被膜上に塗布して、別の基材に圧着することにより、接着させることができる。
本発明に係る表面処理がなされた基材を、接着剤を用いて別の基材と接着させる際、保護被膜と接着剤とが相互溶解することにより、両者が互いに混じり合い、接着後に保護被膜と接着層との境界面が不明確となっていてもよい。また、保護被膜と接着剤との組み合わせによっては、完全に保護被膜が接着剤に溶解することもあり、この場合、接着後の基材と別の基材との間には、接着層のみが存在する形態、或いは前記前処理によって薄膜層が形成された場合は薄膜層と接着層のみが存在する形態となることもある。
【0029】
本発明の表面処理方法に用いられる接着剤としては、特に限定されず、それぞれの用途に応じて、適宜選択することができる。具体的には、アキュボンド(2ペースト混合、化学重合型、米国GAC社販売)等が挙げられる。
【0030】
また、本発明の表面処理方法は、あらゆる用途に用いられる基材を対象とすることができる。例えば、自動車,建築物,回路基板,医療用部材等を基材として用いることができる。医療用部材の中では、金属冠・義歯の補綴、歯列矯正等の歯科治療用部材を基材として用いることが好ましい。
【0031】
歯科治療用部材を基材として用いる場合、歯科治療用部材としては、接着を要する歯列矯正用部材(例えば、ブラケット,バンド,バッカルチューブ等),義歯,義歯を固定する義歯床等が挙げられる。これらは、一般にセラミックス、金属、プラスチック等から形成されている。
以下、歯科治療用部材の一例として歯列矯正用ブラケットの表面処理について説明する。
歯列矯正用ブラケットは、不正歯列の矯正に最も頻繁に使用される部材の1つであり、通常歯牙と接着させて用いられる。一般に、ブラケットの歯牙との接着面には、歯牙との接着面積を増加させるために凸凹が設けられている。また、歯列矯正用ブラケットとしては、セラミックス,金属,プラスチック,またはこれらの複合体から形成されているものがよく知られている。
【0032】
歯列矯正用ブラケットの接着面は、通常、接着力をさらに増加させるために、前記プライマー処理、サンド・ブラスト処理、シランカップリング処理、コロナ放電処理等の前処理が行われる。
これらの処理を行った接着面は、処理の直後に接着作業が行われればよいが、そのまま放置しておくと機能低下(接着力低下)が起きることがある。
しかしながら、本発明の表面処理方法によれば、歯列矯正用ブラケットに用いられる接着剤のSP値との差が1以下のSP値を持つ保護被膜を、歯列矯正用ブラケットの接着面に形成することにより、長期間放置した場合でも、異物が接着面に付着することがなく、しかも歯列矯正用ブラケットと歯牙とを接着する際に、保護被膜と接着剤とが相互に溶解するので、ブラケットの歯牙への接着力が低下するのを防止することができる。
【0033】
より具体的には、アクリル系の接着剤(例えば、前出のアキュボンド等、SP値:9.0〜9.4)を用いて歯列矯正用ブラケットを歯牙に接着する場合、ポリ酢酸ビニル,エチレン−酢酸ビニル(SP値:8.8〜9.4)を溶解させた希薄溶液(1〜3%)を揮発性溶剤(例えば、ジクロルメタン,クロロホルム,アセトン等)を用いて調製し、接着力を増加させるための前処理(例えば、ブラスト処理)が行われた後、ブラケットの接着面に厚さ10〜30μmとなるように塗布・乾燥して、保護被膜を設けることができる。
このとき、用いる接着剤のSP値と保護被膜成分のSP値との差を1以下とすることにより、接着面上に設けられた保護被膜は、ブラケットを歯牙に接着させる際、接着剤と相互溶解し、容易に接着剤と一体となることができる。
【0034】
上記の例においては、アクリル系の接着剤を用いたが、歯列矯正用ブラケットに用いることのできる接着剤であれば特に限定されない。また、保護被膜に用いる化合物の種類、濃度、溶剤についても特に限定されないが、保護被膜は高分子化合物からなることが好ましい。
さらに、保護被膜成分が含まれる塗布液を接着面に塗布する手段としては、特に限定されず、ディッピング,スプレー,刷毛塗り等が挙げられる。
【0035】
以上、本発明の実施形態に係る基材として、歯科治療用部材の1つである歯列矯正用ブラケットを用いた場合について説明したが、歯列矯正用ブラケットに限らず、他の歯列矯正用部材(例えば、バンド、バッカルチューブなど)、或いは義歯や義歯床など、歯牙又は他の部材との接着操作を要するものであれば、本発明の表面処理方法を適用することができる。
【0036】
【実施例】
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0037】
〔試料1〕
アルミナセラミックスブラケット(クリスタラインIV、外寸3mm×4mm×2mm、トミー(株)社製)の接着面に、ウェット型ブラスト機(英国Abrasive Development社製)により、#150のサンド・ブラスト処理を施した。
【0038】
〔試料2〕
試料1において、ブラスト処理を行った直後に、熱硬化性エポキシ樹脂(SP値:11.5、商品名:マーケム2424、米国マーケム社製)をジクロルメタンに溶解して濃度1%としたものを、アルミナセラミックスブラケットのブラスト処理がなされた表面に塗布して、80℃で30分間乾燥し、保護被膜を形成した。保護被膜の厚みは30μmであった。
【0039】
〔試料3〕
試料2において、熱硬化エポキシ樹脂の代わりに、熱硬化性フェノール樹脂(SP値:11.0、商品名:マーケム2471、米国マーケム社製)を用いた以外は同様にした。
【0040】
〔試料4〕
試料2において、熱硬化エポキシ樹脂の代わりに、ポリ酢酸ビニル(SP値:9.4、関東化学(株)社販売)を用いた以外は同様にした。
【0041】
〔試料5〕
試料2において、熱硬化エポキシ樹脂の代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体(SP値:8.9、関東化学(株)社販売)を用いた以外は同様にした。
【0042】
〔試料6〕
試料1において、ブラスト処理の代わりに、シランカップリング剤(商品名:LS−3380、信越化学工業(株)社製)をメタノールに希釈したもの(シランカップリング剤の濃度:1重量%)を接着面にスプレー塗布し、120℃1時間加熱することによりシランカップリング処理を行った。
【0043】
〔試料7〕
試料6において、シランカップリング処理を行った直後に、試料4と同様に保護被膜を形成したこと以外は同様にした。
【0044】
〔試料8〕
ポリカーボネート(商品名:レキサン、GEプラスチック社製)を用いて試料1と同様の形状に成型加工した。その接着面に、20cmの距離から高圧水銀灯(トスキュアHC−411型、400W、(株)東芝社製)によって光を照射することにより、紫外線処理を施した。
【0045】
〔試料9〕
試料8において、紫外線処理を施した直後に、試料4と同様に保護被膜を形成したこと以外は同様にした。
【0046】
以上のように作製した試料1〜9を2セット用意し、一方のセットに、化学重合型アクリル系接着剤(SP値:9.2、商品名:アキュボンド、米国GAC社製)を塗布して、被着体(シラン処理されたアルミナセラミック、直径8mm、高さ10mmの円筒形)に接着した。
また、もう一方のセットを、室温25℃、湿度40〜50%の室内で4週間保管した後、上記と同様にして、被着体に接着した。
【0047】
上記で作製した試料1〜9に対して、引張り試験機(モデル5567、米国インストロン社製)でせん断接着強度を測定した。
その結果を下記表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
以上の結果から、同じ基材で本発明の試料と比較の試料とを比較すると、本発明の保護被膜を有する基材(試料4、5、7、9)は、比較例(試料1〜3、6、8)に比べて、4週間後の接着強度の保持率が極めて大きいことがわかる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、セラミックス,プラスチック,金属等からなる基材の接着面に、接着剤と相溶性の高い保護被膜を設けることにより、基材を長期間保存した後でも、基材の接着力が低下するのを防止することができる。
Claims (5)
- 接着剤を用いて基材を接着させる前に、前記基材の接着面上に、前記接着剤の溶解度パラメータとの差が1以下である溶解度パラメータを有する保護被膜を設けることを特徴とする基材の表面処理方法。
- 前記保護被膜が高分子有機化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の基材の表面処理方法。
- 前記保護被膜を形成する前に、前記接着面の前処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の基材の表面処理方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の方法により、表面処理されたことを特徴とする基材。
- 請求項4に記載の基材からなることを特徴とする歯科治療用部材。
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