JP2004328175A - 符号化装置、復号化装置、符号化方法及び復号化方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明では、二つの異なる符号化に対応するように二つのRAM領域で符号語を蓄えるようにしてデータのエンコードを行い、二つのRAMからの読出し時にデータの並べ方を記録信号順になるようにすることで、RAMの構成を最適化した。また、転送レートの高いデータの順序に対してRAMの高速アクセスモードと同じ方向になるようにRAM上でのデータ配置することで高転送レートに対応したシステムを実現することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、RAM(Random Access Memory)を用いた記録媒体にデータを記録するために、記録するデータに記録信号処理を施すエンコードシステムと、記録媒体上のデータを再生し、再生処理を行うデコードを行うシステムを備えた記録再生装置および方法に関し、特に、符号化装置、復号化装置、符号化方法及び復号化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録再生を行うシステムとして、磁気テープや光ディスクを記録媒体に用いたシステムがある。これらはデータの信頼性を確保するために誤り訂正符号を付加し、記録媒体に対応した変調を施して、記録媒体上に記録する。
【0003】
ここでは、記録媒体が光ディスクである場合を例として記録媒体に記録再生する方法を説明する。例えば、青色レーザを用いた光ディスクシステムとして20GB(ギガバイト)を超える光ディスク媒体の規格が提案されている。(非特許文献1等参照。)図4は非特許文献1に記載されている記録データのブロック構成である。ユーザデータは64kバイトのデータを一つの単位としてエンコードされ、LDC(long Distance Code)と呼ばれる符号化と、BIS(Burst Indicator Subcode)と呼ばれるアドレス情報とサブコードを合わせて、496バイト×155バイトの構成としている。記録データは太線で示した矢印の方向の順に記録媒体上に記録される。
【0004】
図2を用いて図4で示したデータを記録する場合の記録ブロックを構成するデータのエンコードについて説明する。図2は、ユーザデータとアドレス及びサブコードを符号化する工程を示している。201にて、2048バイトの記録データに対して、4バイトの誤り検出用のEDC(Error Detection Code)を付加して2052バイトとし、202では、216バイトのユーザデータごとに32バイトのパリティを付加するLDC符号化を行っている。LDC符号化されたデータに対して、誤り訂正能力を向上させるために所定の規則でインターリーブ203を行う。ユーザデータに対して、アドレス及びサブコードは、204で、記録するデータ及び記録位置に対応してアドレス及びサブコードを生成し、205にて30バイトのデータに対して32バイトのパリティを付加するBIS符号化を行う。BIS符号化されたデータに対して、誤り訂正能力を向上させるために所定の規則でインターリーブ206を行う。インターリーブされたLDCとBISは、207にてLDCとBISの順序が合うように並べて、208で1−7pp変調を施されて記録媒体に記録される。ここでインターリーブは203と206独立に示したが、207での配置後に行っても構わない。本図面には、記載していないが、データをランダム化させるために、あらかじめユーザデータに乱数を付加するスクランブルといわれる処理を施す場合もある。
【0005】
LDC符号化は、RS(リードソロモン)符号により、216個のデータに、32個のパリティが付加され248バイト×152バイトの構成となる。これを2個併せたものでLDCデータは構成されている。
【0006】
ここで、図3に示したデータの構成を2個併せて、図4に示すような記録するためのLDCデータ構成とする。この時、例えば特許文献1の第7図に示すように、複数のLDC符号化による符号語のいずれかの1バイトを複数の符号語について交互に配置するように組み合わせることで、記録ブロックを構成することも出来る。つまり、図5に示したようにLDCの2個のデータ構成をそれぞれA/Bとし、それぞれから1バイトずつのデータを交互に配置して、Aの1番目のデータ、Bの1番目のデータ、Aの2番目のデータ、Bの2番目のデータ、……、というように組み合わせて配置しても良い。また、BISも同様に複数の符号語について交互に並べ替えながら配置しても良い。これらLDCとBISを組合せ、155バイトおきに同期を合せるためにSYNCコードを付加し、図4の記録データブロックの構成となる。
【0007】
通常、データの記録再生を行うシステムでは、上記のよう例にもあるように誤り訂正の符号化、復号化や、インターリーブ、またはデータバッファの役割の為に、データを一時的にRAMなどのメモリに貯えて、処理を行うのが一般的である。(例えば、特許文献2等参照。)RAMは大きく分けるとSRAM(Static RAM)とDRAM(Dynamic RAM)の2種類がある。DRAMは一般的にSRAMよりもアクセス速度が遅い上に、制御回路が複雑になるが、SRAMよりも安価で容量が大きいため、PCをはじめ広く使われている。DRAMは一般にアクセス時間、サイクル時間がSRAMよりも遅いという欠点を持っているため、アクセス時間を実効的に早くする手法として、例えばページモードという高速アクセスモードを使って、アクセス速度の向上を図っている。DRAMの読み出しは次のような順序で行われる。行アドレスによりワード線を選択し、そのワード線に接続されるメモリセルのデータをすべてセンスアンプに送る。次に列アドレスによりセンスアンプ群の中のいくつかを選択し、そのデータを出力バッファに送る。したがって、センスアンプの出力が確定した後は、列アドレスを変更するだけで別のメモリセルのデータをアクセスすることができる。ページモードは、列アドレスの変更によってアクセスするもので、データはセンスアンプから出力端子に送られるだけなので、通常のサイクルに比べてアクセス時間が短くなる。
【0008】
DRAMに付加機能を追加して、さらにアクセス時間、サイクル時間を早くしたDRAMの一つにSDRAM(Synchronous DRAM)があげられる。SDRAMは、インタフェースを同期回路にすることにより、外部クロックに同期して連続にデータ入出力ができ、高速転送を可能にしたDRAMである。動作制御はRAS(Row Address Strobe)、CAS(ColumnAddress Strobe)、WE(Write Enable)を組み合わせたコマンドにより行い、コマンド入力およびデータの入出力はすべて外部クロックに同期する。また、バーストモードによりクロックに同期して連続にデータの入出力ができる。さらに、メモリ内部は2つあるいは4つのバンク(エリア)に分割されており、それぞれを独立にコントロールすることが可能である。通常のDRAMは1バンク構成であるため、行アドレスを変えた場合は必ずプリチャージ時間が必要であり、その間はデータ出力を止める必要がある。SDRAMは複数のバンクを持つため、例えば2つのバンクを交互にアクセスすれば、従来行アドレスの切り換え時に必要だったプリチャージ時間を見かけ上隠すことができる。
【0009】
【非特許文献1】
「Optical Disc System for Digital Video Recording」(Jpn. J. Appl.Phys.
Vol.39(2000)Pt. 1, No.2B Fig.2)
【特許文献1】
特開2002−111514号公報(第12頁、第7図)
【特許文献2】
特開平11−98462号公報(第3−4頁、第4、5図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図4に示した記録ブロックの構成では同一ブロック内に符号長、インターリーブが異なる2種類の符号が含まれているため、各々に対応した符号化方法が必要となる。
【0011】
また、一般にDRAMはアクセス時間、サイクル時間がSRAMよりも遅いという欠点を持っており、アクセス速度の向上を図るために前述のような高速アクセスモードを用意している。しかし、前述の高速アクセスモードには同一の行アドレス内という条件が付く。
【0012】
DRAMの使用例として、特許文献2にはDVD再生装置の誤り訂正用のメモリとして使用する例が記載されている。DVDに採用されている誤り訂正符号はCD、DAT等でも用いられているCIRC(Cross Interleave Reed−Solomon Code)であり、内符号パリティPI(Parity Inner)と外符号パリティPO(Parity Outer)による高い訂正能力を持つ。データは、1バイト(8ビット)単位に区切られ、識別アドレスが付加されてセクタが構成され、16セクタを集めてマトリックスをなし、列方向のデータには第2の誤り訂正符号であるPO符号が付加され、行方向のデータとPO符号に対し第1の誤り訂正符号であるPI符号が付加されている。1セクタは2kバイトのデータを持ち、1つの訂正ブロックは16セクタで32kバイトのデータと誤り訂正符号PI、POとで構成される。この時、データの時間的な順序としては、概ねPI系列と同様に横方向に並んでおり、また、記録媒体上に記録されている時にも、データの順序と同様に横方向の順序で記録されている。よって、DVDの場合には、記録時にデータが入力される順序と、符号化などのエンコード処理を行って記録媒体に記録するデータの順序が同じであり、また、再生時に記録媒体からデータが読み出される順序と、復号化などのデコード処理を行って出力するデータの順序が同じであることを示す。
【0013】
ここで、先に図2,3,4を用いて説明したデータの構成では、データの入出力の順序と、記録媒体に記録再生するデータの順序が異なるため、それに応じたRAM割り当てを用いる必要がある。
【0014】
本発明の目的は、このようなデータの順序での入出力と記録再生に最適なDRAM制御を備えたデータ再生装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述の2種の異なる符合に対する符号化復号化の課題に対しては、データの入力を行う入力回路と、データに符号化処理を行う第1の符号化回路と、アドレス情報または付加情報に対して符号化を行う第2の符号化回路と、前記第1及び第2の符号化回路の符号化処理を行った後のデータをデータの入力の順序とは異なる順序で、出力する符号化装置において、前記第1及び第2の符号化に伴い、夫々の符号化の途中もしくは符号化後のデータを異なるメモリ上に一時的に蓄えることで実現できる。
【0016】
また、データの入力順と出力順が異なる記録再生フォーマットを実現するために、データの入力を行う入力回路と、データに復号化処理を行う第1の復号化回路と、アドレス情報または付加情報に対して復号化を行う第2の復号化回路と、前記第1及び第2の復号化回路の復号化処理のためにデータを一時的に蓄えるメモリと、前記第1及び第2の復号化処理を行った後のデータをデータの入力の順序とは異なる順序で、出力する復号化装置において、前記メモリの高速アクセスの方向と、データの入力もしくは出力の順序にて高速な方向と、同じ方向に合わせるようにメモリ上にデータを配置することで、高速記録再生するシステムを実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例について図を用いて説明する。
【0018】
まず図8を用いて、本実施例における記録再生でのデータの流れの一例を説明する。記録データは、701のデータ入出力バスを介して外部から入力される。702データ入力I/Fでは、例えばPC内部のバスであればATAPIのように、データを特定の単位ごとに受け取る。これを記録媒体に記録するために、703でエンコード処理を行う。このとき、通常は704メモリ上にデータを蓄えながら、エンコードに必要な、符号生成、インターリーブ、スクランブルなどの処理を行う。エンコード処理されたデータを705で変調し、記録媒体706に記録する。再生時には、記録媒体706から読み出された再生データを、708にて復調してメモリ704に蓄える。709デコードでは、メモリ704からデータを読み出して、記録時に行われた処理に応じたデコード処理を行う。デコード後のデータは、709出力I/Fを介して、データ入出力バス701から出力する。ここで、デコードの際に行われる誤り訂正は、データ入出力に渡す時にデコードしながら出力する場合もあるが、通常は誤り訂正を終えた後に一旦メモリ(RAM)上に蓄え、再度データ出力I/Fに渡す。RAMへ書き込むデータのレートは、入力データに対しては入力の転送レートまたは、その符号化後のデータの転送レート、記録媒体に記録する書き込み速度のシステムとしての限界または記録媒体の限界速度、これらを換算することでRAMへの書き込み速度を比較することができる。この情報は、(図示していない)システム制御において、入出力のレートを把握すること、システムの書き込み速度、記録媒体に書き込まれている最高記録速度から知ることができる。
【0019】
次に図1は、本発明の一実施例であり、図4に示した記録データブロックを構成するためのRAM上の配置例を示したものである。ここで、RAMは一方向に高速アクセスが可能なDRAMを例にして示すが、大容量で高速アクセスが可能なメモリであればこれに限定しない。図中、太実線にて示した横の矢印の方向は、RAMの行方向であり、高速アクセスが可能である。記録時にはデータは、EDC付加され、LDC符号化の後、RAM上にデータを記録していく。ここでは、○で示したものをデータの配置される単位とし、例えばこれが8ビットであれば、8ビットずつのデータとしてRAM上に高速に記録していく。また、BISは同RAM上の別の領域に符号化して配置する。または、BISはデータ量が小さいため、別のRAM上、例えばLSI内部に内蔵される内蔵RAMを用いても良い。記録媒体に記録するデータは、図中、太点線にて示した縦の矢印の方向にRAMから読み出され、変調をされて記録される。このとき、記録データにインターリーブが施される場合には、RAMからの読み出しアドレスをそれに対応させることで、インターリーブが可能である。勿論、インターリーブを施してRAMに一時蓄えても良い。BISは、LDCデータの38バイトごとに挿入されるタイミングで順次読み出される。また、LDCとBISを別の領域に配置することで、LDCとBISが異なるインターリーブの場合でも、それぞれRAM読み出しアドレスを独立に制御することで、異なるインターリーブを施すことが出来る。
【0020】
ここに示した事例では、記録するためのデータが高速に入力され、記録媒体に記録するデータの読み出しが入力より遅い場合のRAM上のデータ配置として示している。このようなデータ配置とすることで、例えばデータの入力がATAPIのようなパーソナルコンピュータ(PC)の内部のデータバスのように、高速にデータ転送を行うシステムの場合でも、高速にRAM上に記録データを書き込むことが可能であり、記録媒体に記録する速度に合わせて、データを読み出すことが出来る。このRAM上のデータ配置は、再生時にも用いることができ、記録媒体からデータを読み出す速度が低速で一定であるのに対して、出力データの転送レートが非常に高速である場合には、データ出力を連続で高速読出し可能なように、本実施例に示したRAM上のデータ配置を用いることが可能である。
【0021】
本実施例においては、図4の記録データのブロック構成に合わせて説明するために、RAMの行方向を216バイト×2+32バイト×2の長さで示したが、この長さには特に限定されない。RAMの行方向の長さについては、使用するRAMのサイズによっても異なるがページモードでのデータのサイズの整数倍で、それを越えない範囲で近い長さほど、効率よいアクセスが可能となる。もちろん、その場合には、その行方向の長さに応じて、記録ブロックの列方向の長さも変化する。
【0022】
図6は、図1に示したRAM上でのエンコード処理を行う時の、エンコードの記録システムの構成の一例を示したものである。本実施例は記録媒体にデータを記録するためにエンコード処理を行うシステムを例として用いるが、必ずしも記録媒体に記録する必要は無く、データに何らかの処理を施すためにメモリ上で操作を行うシステムであれば、特に限定はしない。501はATAPIなどによるデータ入力、502では、入力されたデータ2048に対して4バイトのEDCを付加し、503では216バイト単位のデータに対して32バイトのパリティを付加するLDC符号化を行う。このデータを505アドレス制御を行いながら、504メモリ1に書き込む。また、506BIS符号化では、アドレスとサブコード情報30バイトに32バイトのパリティを付加し、507メモリ2のアドレス制御しながら書き込む。ここで、アドレス制御505では、LDC符号化、及びBIS符号化後のデータを書き込む時に、インターリーブを施しながら書き込んでも構わない。また、RAM1およびRAM2からの記録データの読み出し時にインターリーブを行いながら、読み出しても構わない。508のSWでは、LDC符号化データとBIS符号化データが異なるRAMに書き込まれている場合には、それぞれのデータを記録媒体に記録するタイミングで切り替えながら、変調509へ送る。変調509では、RAMから読み出されたデータに変調を施しながら記録媒体510に記録する。このようにメモリをLDC用とBIS用に別に備えることで、夫々が異なるインターリーブ規則であっても、独立に処理することが可能になる。
【0023】
図13は、図6に示した記録システム構成を半導体集積回路化した場合の構成の一例である。1301は、半導体集積回路としてまとめられる構成であり、ここでBISはデータ量が少ないため、507メモリ2は、例えばLSI内部に内蔵されるSRAMを用いることも可能である。
【0024】
また、図7は、図6に示した2個のメモリを1個のメモリで共用化した構成を示す。図6と同じ番号のものは、同様の機能であることを示す。601メモリは、LDC符号化及びBIS符号化データを一時蓄えるものであり、書き込み時または読出し時に、アドレス制御602によりインターリーブを行いながら、RAM上に書き込みまたは読み出される。RAM上のデータを読み出して、変調を行い記録媒体に記録する。このようにRAMを共有化した構成とすることによりアドレス制御は複雑になるが、使用するRAMを1個にできるため回路構成を簡略化し、実装する部品を低減できる。
【0025】
図9は、図1の実施例に対して、記録媒体に記録するデータの転送速度が早いシステムでの、RAM上のデータ配置例を示したものである。図中、太実線にて示した横の矢印の方向は、先に述べた例とは異なり、記録データの順にRAMの行方向に配置した例であり、この方向に高速アクセスが可能である。データの入力に対しては、太点線にて示した縦の矢印の方向にRAMに書き込まれる。この方向はRAMの行方向ではないため、高速アクセスに適していない。よってこの場合には、2つもしくは4つ等にバンク(エリア)として分割し、アクセスの高速化を図ることができる。
【0026】
このように入力データの転送に比べて、記録媒体への書き込みの速度が特に高速であることを要求されるのは、例えば、データのバックアップなどの場合に信頼性を確保するために、同じ入力データに対して記録データを複数回、記録媒体上の異なる位置に記録す場合などが考えられる。また、入力データの転送レートは、接続している機器同士の最も低速な転送レートに依存するため、高速化できないような場合がある。しかし、記録媒体の記録レートは、常に高速化が進んでおり、媒体への最適な記録速度が高速な場合もあるため、入力データに対して記録レートが高速な場合も生じる。このような場合には、記録媒体に間欠的に高速で記録することで、動作時間を短くすることができ、消費電力を抑えるとともに、記録動作に伴う発熱も抑えることができる。
【0027】
また、再生時も記録時と同様に、記録媒体からの読出し速度が速ければ、図9と同様のRAM配置とし、デコード処理を行うことも可能である。
【0028】
これらに示した例のように、データの入出力の転送レート及び記録媒体への書き込み・読出し速度によって、最適なRAM上でのデータ配置にすることより、エンコード・デコード処理を行うことができる。また、図6,7,8には記載していないが、システム全体を制御するシステム制御回路により、高速にデータの受け渡しを行う処理の場所を判別し、それに合わせてRAM上でのデータ配置を選択する。このようなシステム構成とすることで、高速のデータ記録再生及び入出力が可能となる。
【0029】
図10は、図6に示した記録システムの構成の別の一実施例を示したものである。図5と同じ番号のものは同様の機能であることを示す。本実施例は、RAMのデータの単位が16ビットの場合である。LDC符号化されたデータは、2系列分まとめて、夫々から1バイトずつをあわせて16ビットのデータとし、これを1002メモリ1上に記録していく。このとき、1003アドレス制御も同様に16ビット単位の制御を行う。また、メモリからの読出す時には、1002メモリ1からの読出しは16ビット単位となり、507メモリ2からの読出しは1バイト(8ビット)単位となる。これらを図4に示したデータ順となるようにアドレス制御して変調509に送る。この場合には、図1に示したRAM上のデータの単位を表す○は16ビット単位となる。
【0030】
次に、図11は、記録再生を同時に行う場合、所謂“追っかけ再生”を行う場合等でのRAMの構成の一例を示した図である。RAM全体を、エンコード用領域とデコード用領域とに分割し、記録再生処理を行うものである。記録のために外部から入力されたデータは、エンコード用領域でエンコード処理を行い、記録媒体から再生されたデータはデコード用領域でデコード処理を行うようにする。このようにRAMの領域を分割することで、記録再生のためのエンコード・デコード処理を同時に行うことも可能である。もちろん、各領域の中で、図1に示したようにLDC領域とBIS領域を分けても構わない。
【0031】
ここで、特殊な例として、記録媒体への書き込みと再生データの出力データの転送レートが、記録媒体からの読出しと記録データの入力レートより高速である場合に、記録時には図8のようなデータ配置とし、再生時には図1に示したデータ配置となるようにする。もちろん、データの転送レートの関係が逆の場合には、配置方式を逆の方式とする。このように記録と再生でRAMのデータ配置の方式を切り替えることも可能である。
【0032】
図12は、図11に示したRAMの領域分割を、記録ブロック(64kバイト)単位で、適宜分割するようにした場合の配置例である。RAMを64kバイト単位で分割し、記録データ及び再生データが書き込まれた順に、領域を記録または再生領域として使用していく。例えば最初の記録データが書き込まれる時に、64kバイトのエンコードエリア1を確保し、再生データが来た場合には、デコードエリア2を確保する。しばらくは夫々のエリアが埋まるまで、各記録再生データの書き込みを行い、各領域が終わったら次の領域を確保する。例えばデコードエリア4への書き込みが終わった時に、エンコードエリア3にはまだ空きがある場合には、続けてデコードエリア5を確保する。その後、エンコードエリア3への書き込みが終了したら、エンコードエリア6を確保する。このようなRAM上のデータ配置とすることで、記録/再生の動作に合わせてRAMの使用率を分配することができ、RAMを無駄なく使用することができデータバッファとしてのマージンを確保することができる。
【0033】
図14は、図6に示した記録システムの構成に対して再生システムの構成の一例を示したものである。1410の記録媒体から読み出された再生データは、1409で復調処理され1408SWでLDC符号語とBIS符号語に振り分けられる。ここで、この振り分けタイミングは所定の間隔で付加されている同期信号から判定できる。LDC符号語とBIS符号語は、一旦1404メモリ1と1407メモリ2に蓄えられる。このとき、1405アドレス制御によって各メモリ上に配置される。1403LDC復号では、1404メモリ1からデータを読出しLDC符号による誤り訂正を行った後、訂正後のデータをメモリ1に記憶する。データ出力時には訂正後に蓄えたデータをメモリ1から読み出して、1402EDCチェックを行い、1401データ出力からデータを外部に出力する。または、データ出力時にLDC符号化による誤り訂正とEDCチェックを行うことも可能である。1406BIS復号は、メモリ2からデータを読み出して誤り訂正を行い、訂正後のアドレス情報をアドレス制御に送るとともに、アドレス及びサブコード情報をシステム制御に送る。このようにRAMを使用したシステム構成とすることで、記録ブロック構成に対応した再生システムを実現することができる。
【0034】
以上、これまでに示した実施例により、記録/再生のデータ入出力、及び記録媒体への書き込み読出し、速度に合わせて最適なRAM上でのデータ配置を行い、記録再生システムを実現することが可能になる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、二つの異なる符号化に対応するように二つのRAM領域で符号語を蓄えるようにしてデータのエンコードを行い、二つのRAMからの読出し時にデータの並べ方を記録信号順になるようにすることで、RAMの構成を最適化した。また、転送レートの高いデータの順序に対してRAMの高速アクセスモードと同じ方向になるようにRAM上でのデータ配置することで高転送レートに対応したシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であり記録データブロックを構成するためのRAM上の配置例を示した図である。
【図2】データを記録するための記録ブロックを構成するデータのエンコードの流れを示す図である。
【図3】LDC符号の構成を示す図である。
【図4】非特許文献1に記載されている記録データのブロック構成を示す図である。
【図5】LDCの2個のデータの構成を示す図である。
【図6】エンコードの記録システムの構成の一例を示す図である。
【図7】本発明の別の一実施例であり2個のメモリを1個のメモリで共用化した構成を示す図である。
【図8】本実施例における記録再生でのデータの流れの一例を示す図である。
【図9】記録媒体に記録するデータの転送速度が早いシステムでのRAM上のデータ配置例を示す図である。
【図10】本発明の記録システムの構成の別の一実施例を示す図である。
【図11】本発明の記録再生を同時に行う場合のRAMの構成の一例を示す図である。
【図12】本発明のRAMの領域分割を、適宜分割するようにした場合の配置例を示す図である。
【図13】エンコードの記録システムを半導体集積回路で構成した時の一例を示す図である。
【図14】デコードの再生システム構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
501…データ入力、502…EDC付加、503…LDC符号化、505…アドレス制御、504…メモリ1、506…BIS符号化、507…メモリ2、508…SW、509…変調。
Claims (18)
- データの入力を行う入力回路と、データに符号化処理を行う第1の符号化回路と、アドレス情報または付加情報に対して符号化処理を行う第2の符号化回路と、前記第1及び第2の符号化回路にて符号化処理を行った後のデータをデータの入力の順序とは異なる順序で、出力する符号化装置において、前記第1及び第2の符号化回路の符号化処理に伴い、夫々の符号化の途中もしくは符号化後のデータを異なるメモリ上に一時的に蓄えることを特徴とする符号化装置。
- 請求項1において、前記第1及び第2の符号化回路の符号化処理とは、誤り訂正符号を生成する符号化処理を含むことを特徴とする符号化装置。
- 請求項2において、前記第1及び第2の符号化回路にて符号化処理されたデータを記録媒体に記録する場合には、記録媒体に応じた変調を施すことを特徴とする符号化装置。
- 請求項2において、前記第1の符号化回路の符号化処理にて符号化されたデータを2系列組み合わせて並べ替えを行うことを特徴とする符号化装置。
- 請求項2において、前記第1の符号化回路の符号化処理において符号化されたデータは8ビット単位のデータであり、符号化後のデータを少なくとも2系列を組み合わせて、16ビットのデータの単位としてメモリ上に一時的に蓄えることを特徴とする符号化装置。
- データの入力を行う入力回路と、データに符号化処理を行う第1の符号化回路と、アドレス情報または付加情報に対して符号化処理を行う第2の符号化回路と、前記第1及び第2の符号化回路にて符号化処理を行った後のデータをデータの入力の順序とは異なる順序で、出力する符号化装置において、
前記第1及び第2の符号化回路の符号化処理に伴い、夫々の符号化の途中もしくは符号化後のデータをメモリ上の異なる領域に一時的に蓄えることを特徴とする符号化装置。 - データの入力を行う入力回路と、データに復号化処理を行う第1の復号化回路と、アドレス情報または付加情報に対して復号化処理を行う第2の復号化回路と、前記第1及び第2の復号化回路にて復号化処理を行った後のデータをデータの入力の順序とは異なる順序で、出力する復号化装置において、
前記第1及び第2の復号化回路での復号化処理に伴い、夫々の復号化の途中もしくは復号化後のデータを異なるメモリ上に一時的に蓄えることを特徴とする復号化装置。 - 請求項7において、前記第1及び第2の復号化回路の復号化処理とは、誤り訂正復号を生成する復号化処理を含むことを特徴とする復号化装置。
- 請求項8において、前記第1の復号化回路の復号化処理にて復号化されたデータを少なくとも2系列組み合わせて並べ替えを行うことを特徴とする復号化装置。
- 請求項8において、前記第1の復号化回路の復号化処理にて復調されたデータは8ビット単位のデータであり、復調後のデータを少なくとも2系列を組み合わせて、16ビットのデータの単位としてメモリ上に一時的に蓄えることを特徴とする復号化装置。
- データの入力を行う入力回路と、データに復号化処理を行う第1の復号化回路と、アドレス情報または付加情報に対して復号化処理を行う第2の復号化回路と、前記第1及び第2の復号化回路にて復号化処理を行った後のデータをデータの入力の順序とは異なる順序で、出力する復号化装置において、
前記前記第1及び第2の復号化回路の復号化処理に伴い、夫々の復号化の途中もしくは復号化後のデータをメモリ上の異なる領域に一時的に蓄えることを特徴とする復号化装置。 - データの入力を行う入力回路と、データに符号化処理を行う第1の符号化回路と、アドレス情報または付加情報に対して符号化処理を行う第2の符号化回路と、前記第1及び第2の符号化回路での符号化処理のためにデータを一時的に蓄えるメモリと、前記第1及び第2の符号化回路にて符号化処理を行った後のデータをデータの入力の順序とは異なる順序で、出力する符号化装置において、
前記メモリの高速アクセスの方向と、データの入力もしくは出力の順序において高速な方向と、同じ方向に合せるようにメモリ上にデータを配置することを特徴とする符号化装置。 - 請求項12において、前記第1及び第2の符号化回路の符号化処理とは、誤り訂正符号を生成する符号化処理を含むことを特徴とする符号化装置。
- 請求項12において、前記第1及び第2の符号化回路の符号化処理されたデータを記録媒体に記録する場合には、記録媒体に応じた変調を施すことを特徴とする符号化装置。
- データの入力を行う入力回路と、データに復号化処理を行う第1の復号化回路と、アドレス情報または付加情報に対して復号化処理を行う第2の復号化回路と、前記第1及び第2の復号化回路での復号化処理のためにデータを一時的に蓄えるメモリと、前記第1及び第2の復号化回路の復号化処理を行った後のデータをデータの入力の順序とは異なる順序で、出力する復号化装置において、
前記メモリの高速アクセスの方向と、データの入力もしくは出力の順序において高速な方向と、同じ方向に合わせるようにメモリ上にデータを配置することを特徴とする復号化装置。 - 請求項15において、前記第1及び第2の復号化回路の復号化処理とは、誤り訂正符号による誤り訂正処理を含むことを特徴とする復号化装置。
- データの入力を行う入力ステップと、データに符号化処理を行う第1の符号化ステップと、アドレス情報または付加情報に対して符号化処理を行う第2の符号化ステップと、前記第1及び第2の符号化ステップを行った後のデータをデータの入力の順序とは異なる順序で出力するステップを備えた符号化方法において、
前記前記第1及び第2の符号化ステップにて、夫々の符号化の途中もしくは符号化後のデータを異なるメモリ上に一時的に蓄えるステップを備えることを特徴とする符号化方法。 - データの入力を行う入力ステップと、データに復号化処理を行う第1の復号化ステップと、アドレス情報または付加情報に対して復号化を行う第2の復号化ステップと、前記第1及び第2の復号化ステップを行った後のデータをデータの入力の順序とは異なる順序で出力する復号化方法において、
前記前記第1及び第2の復号化ステップにて、夫々の復号化の途中もしくは復号化後のデータを異なるメモリ上に一時的に蓄えるステップを備えることを特徴とする復号化方法。
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