JP2004324201A - 開閉部材のロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉部材を開いたときの開口部を広くとることができるようにした開閉部材のロック装置を提供する。
【解決手段】インストルメントパネル等の支持体の開口部に、グローブボックス200等の開閉部材を支軸を介して回動可能に取付ける。この開閉部材の前記支軸から離れた方向の端縁が整合する前記開口部内縁にロック装置本体300を取付け、開閉部材の前記端縁には、閉じたときに前記ロック装置本体を囲むように切欠き部210を設ける。ロック装置本体300は、弾性手段320によって付勢されて両側に突出するロックピン321、322と、このロックピンを前記弾性手段に抗して引き込ませる操作部材340とを有し、この操作部材の前面が前記支持体外面とほぼ同じ位置となるように形成されている。そして、切欠き部の両側内壁には、前記開閉部材を閉じたときに、前記ロックピンが係合する係合孔211が形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のインストルメントパネルなどの支持体の開口部に開閉可能に取付けられる、例えばグローブボックスなどの開閉部材のロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車のインストルメントパネルには、グローブボックスや、蓋体などの開閉部材が設けられている。これらの開閉部材は、パネルの開口部に対して開閉動作するように、支軸を介して開閉可能に取付けられている。そして、開閉部材と、パネルの開口部との間には、開閉部材を閉じた状態にロックし、必要があるときにはロックを解除して開かせるロック装置が設けられている。
【0003】
このようなロック装置として、下記特許文献1には、支持体に収納体を開閉可能に取付け、該収納体側に左右一対のラッチを移動可能に保持するハウジングを設けると共に、該左右の各ラッチを付勢ばね圧で支持体側に形成されたロック孔方向に付勢して、操作ハンドルの揺動操作で、上記左右の各ラッチの先端部を支持体側のロック孔から付勢ばね圧に抗して後退させるように構成した収納体のサイドロック装置が開示されている。
【0004】
また、下記特許文献2には、回転中心を支点として回動して車両内の内装部面から出るパーセルボックスをロックしておくパーセルボックスのロック機構において、該パーセルボックス前面上部に窓を設けると共にパーセルボックスの前面上部裏に切欠を設ける一方、車体側にばねに付勢されて揺動可能なレバーをその一端が前記窓から覗くように取付け、該レバーに前記切欠きに対し係止・離脱する爪部を設けてなるパーセルボックスのロック機構が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−13647号公報
【特許文献2】
実開平2−147572号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に示される収納体のサイドロック装置では、ラッチや操作ハンドルを有するロック装置本体が、開閉動作する収納体の内側に設けられているので、収納体の容積が小さくなると共に、収納体の開口部が狭められてしまうという問題があった。
【0007】
また、上記特許文献2に示されるパーセルボックスのロック機構においては、車体側にばねに付勢されて揺動可能なレバー及び爪部等を設け、パーセルボックスの前面上部には上記レバーが覗く窓を設け、この窓の内側に前記レバーに設けた爪部が係合する切欠きを有する部分を設けているため、上記切欠きを有する部分がバーセルボックスの内部に突出し、パーセルボックスの容積が小さくなると共に、開口部が狭められるという問題があった。
【0008】
このように、収納体の開口部が狭められてしまうと、ボックス内部の収容空間は十分にあっても、ボックスの開口部が狭くて収納物を挿入できず、結果として実際に活用できる容量が小さくなり、物品を収納できない無駄なスペースを生じるという問題点があった。
【0009】
したがって、本発明の目的は、開閉部材を開いたときの開口部を広くとることができるようにした開閉部材のロック装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1は、支持体に形成された開口部に対して開閉動作するように、支軸を介して回動可能に取付けられた開閉部材のロック装置において、
前記開閉部材の前記支軸から離れた方向の端縁が整合する前記開口部内縁に取付けられたロック装置本体と、
前記開閉部材を閉じたときに前記ロック装置本体を囲むように、前記開閉部材の前記端縁に形成された切欠き部とを備え、
前記ロック装置本体は、弾性手段によって付勢されて両側に突出するロックピンと、このロックピンを前記弾性手段に抗して引き込ませる操作部材とを有し、この操作部材の前面が前記支持体の外面とほぼ同一の面となるように形成され、
前記切欠き部の両側内壁には、前記開閉部材を閉じたときに、前記ロックピンが係合する係合孔が形成されていることを特徴とする開閉部材のロック装置を提供するものである。
【0011】
上記発明によれば、ロック装置本体が、その操作部材の前面が支持体の外面とほぼ同一の面となるように支持体側に取付けられているので、乗員にとって操作部材が邪魔にならないばかりか、このロック装置本体のロックピンが係合する係合孔が、開閉部材の切欠き部の両側内壁に形成されているので、支持体に対して開閉部材を開いたときに、ロック装置本体が開口部の内方に大きく突出することがなく、開閉部材は、その切欠き部の両側内壁に係合孔があるだけで開口部を狭めることがない。このため、開閉部材を開いたときの開口部を広くとることができ、例えば内部空間ぎりぎりの大きささの物品であっても、開口部から挿入して収納することが可能となる。
【0012】
また、ロック装置本体の両側に突出するロックピンを、切欠き部の両側内壁に形成された係合孔に係合させてロックするため、安定した閉扉状態を形成でき、開閉部材がよじれたり、曲がったりしてロックされることを防止できる。
【0013】
本発明の第2は、上記第1の発明において、前記ロック装置本体の両側壁には、前記開閉部材の切欠き部の両側内壁に摺接するガイドリブが形成されている開閉部材のロック装置を提供するものである。
【0014】
上記発明によれば、開閉部材がパネルの開口部に対して多少横ずれしても、開閉部材を閉じるときに、その切欠き部の両側内壁に上記ガイドリブが摺接するため、開閉部材の位置が修正されて左右方向の位置決めがなされるので、ロック装置本体と開閉部材との隙間が一定に保たれて見る者に安心感を与え、外観を良好にする。
【0015】
本発明の第3は、上記第1又は第2の発明において、前記開閉部材の前面は、前記操作部材の前面とほぼ同一の面となるように形成され、前記係合孔の前記ロックピンが係合する係合面は、前記開閉部材の前面とほぼ平行に形成されている開閉部材のロック装置を提供するものである。
【0016】
上記発明によれば、開閉部材の切欠き部の両側内壁に係合孔を形成するに際して、係合孔の係合面を開閉部材の前面と平行に形成できるため、上記内壁の厚さが比較的薄くても係合孔の形成が可能となり、開閉部材を開いたときの開口部をより広くすることができる。また、開閉部材の前面を操作部材の前面と同一面上に形成して、開閉部材を閉じたときの外観を良好にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
【0018】
図1〜6には本発明を自動車のグローブボックスの開閉ロック装置に適用した一実施形態が示されている。図1はグローブボックスとロック装置本体とを示す分解斜視図である。図2はロック装置本体の操作部材を示し、(a)はA−A’矢示線に沿った平面断面図、(b)は側面図である。図3はロック装置本体のハウジングを示し、(a)はB−B’矢示線に沿った平面断面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図4はロック装置本体の左右一対のロックピンを示し、(a)、(e)は対をなすロックピンの斜視図、(b)、(f)は対をなすロックピンの正面図、(c)、(g)は対をなすロックピンの平面断面図、(d)、(h)は対をなすロックピンの端面図である。図5はグローブボックスを閉じた状態を示し、(a)は側断面図、(b)はロック装置本体部分の平面断面図である。図6はグローブボックスを開いた状態を示し、(a)は側断面図、(b)はロック装置本体部分の平面断面図である。
【0019】
図1,5,6に示すように、このロック装置100は、自動車のインストルメントパネル110に設けられた開口部111に対して開閉動作するように、支軸112を介して回動可能に取付けられたグローブボックス200を有している。インストルメントパネル110の開口部111の奥方には、上記グローブボックス200を収容する空間が設けられている。なお、上記インストルメントパネル110が本発明における支持体を構成し、上記グローブボックス200が本発明における開閉部材を構成している。
【0020】
また、インストルメントパネル110には、このグローブボックス200を閉じた状態に保持するためのロック装置本体300が取付けられている。ロック装置本体300は、ハウジング310と、スプリング320を介して、前記ハウジング310の両側から突出するように付勢されて装着される一対のロックピン321,322と、前記ハウジング310に差し込まれ、前記ロックピン321、322をスプリング320に抗して引き込ませる操作部材340とで構成されている。
【0021】
そして、ロック装置本体300は、インストルメントパネル110の開口部111の上辺中央部にあって、操作部材340の前面がインストルメントパネル110の外面から突出しないように、開口面とほぼ同じ面上に位置するように配置されている。なお、操作部材340の前面と、インストルメントパネル110の外面との段差は、5mm以内であることが好ましい。
【0022】
図2に示すように、操作部材340は、インストルメントパネル110の開口部111周縁のパネル面とほぼ平行な操作面341と、この操作面341の背面側に伸びる合計4枚のスライドガイド342と、左右にある上下一対のスライドガイド342の間にそれぞれ突出された左右一対の押し部材343とを有している。押し部材343の先端には、斜めにカットされたカム面344が設けられている。
【0023】
図3に示すように、ハウジング310は、前記インストルメントパネル110に固定される背面311と、前記操作部材340が装着される前面312と、両側面313とを有している。背面311には、インストルメントパネル110にロック装置本体300をねじ(図示省略)で固定するためのねじ孔317が設けられ、ねじ孔317を中心に対称となる位置に位置決め突起318が設けられ、インストルメントパネル110には、位置決め孔(図示省略)と貫通孔(図示省略)が設けられている。そして、位置決め孔に位置決め突起318を挿入してインストルメントパネル110に対するロック装置本体300の位置決めを行い、インストルメントパネル110の裏側から貫通孔を通してねじ孔317にねじをねじ込むことにより、ロック装置本体300がインストルメントパネル110に固定されている。
【0024】
背面311と前面312との間には、前記操作部材340のスライドガイド342が挿入されるガイド孔314が形成されている。また、前記押し部材343が挿入される左右一対の操作孔315が形成されている。また、両側面313には、前記ロックピン321、322及びスプリング320が挿入されるピン挿入孔316が形成されている。操作孔315とピン挿入孔316とは、ハウジング310の内部で交差している。更に、両側面313には、ガイドリブ333が突設されている。
【0025】
図4に示すように、左右一対のロックピン321、322は、前記ピン挿入孔316に適合する断面形状の基体部323と、この基体部323の後端側に伸びる抜け止めのための爪片324と、基体部323の先端側に伸びる係合爪325とを有している。
【0026】
爪片324は、ロックピン321,322がハウジング310の両側面313の外方に所定長さ以上突出したとき、ピン挿入孔316内に設けられた図示しない突起部に係合して、抜け止めする役割をなす。また、一方のロックピン321の基体部323の後端には支軸326が突設されており、スプリング320をこの支軸326の外周に装着して一対のロックピン321、322間に介装させ、一対のロックピン321、322を互いに両側外方に向けて弾性付勢するようになっている。
【0027】
係合爪325は、後述するグローブボックス200の係合孔211に係合する係合面325aを背面側に有し、グローブボックス200を閉じる際にグローブボックス200の切欠き部210の両側内壁に当接し、ロックピン321、322を一旦ピン挿入孔316内に押し込み、次いで係合孔211に嵌入させるようにするためのテーパ状のガイド面325bを前面側に有している。
【0028】
更に、一対のロックピン321、322の基体部323には、前記操作部材340の押し部材343が挿入される透孔330が形成されている。そして、この透孔330の内側面には、前記押し部材343のカム面344が摺接する傾斜面331が形成されている。
【0029】
したがって、操作部材340の操作面341を押して、押し部材343を前記ロックピン321、322の透孔330に押し込むと、押し部材343のカム面344が透孔330の傾斜面331を摺動して、スプリング320の付勢力に抗して一対のロックピン321、322を互いに近接するように、言い換えるとハウジング310のピン挿入孔316内に引き込めるようにスライドさせる。
【0030】
再び図1を参照すると、グローブボックス200は、その前面201の上辺部分に切欠き部210を有している。この切欠き部210は、グローブボックス200を閉じたときに、前記ロック装置本体300を囲むようにコ字状に切り欠かれた形状をなしている。グローブボックス200の前面201は、グローブボックス200を閉じたとき、ロック装置本体300の操作面341とほぼ同一面をなすように形成されている。また、切欠き部210の幅は、前記操作部材300のガイドリブ333が摺接する幅とされている。
【0031】
また、上記切欠き部210の両側内壁には、前記ロックピン321、322の係合爪325が係合する係合孔211が形成されている。そして、係合孔211の内面で係合爪325と当接する係合面211aは、グローブボックス200の前面201及び操作部材340の操作面341とほぼ平行に形成されている。その結果、グローブボックス200の前面パネルの厚さが比較的薄くても係合孔211を形成することができ、前面パネルの厚さを薄くすることができるので、グローブボックス200の内容積を従来品に比較して大きくでき、開口も広くすることができる。更に、グローブボックス200の背面側はボックス形状をなし、その内部が物品の収容部220をなしている。なお、グローブボックス200の前面201は、インストルメントパネル110の開口部111を覆う形状をなしている。
【0032】
次に、この開閉ロック装置100の作用について説明する。
図5に示すように、グローブボックス200を矢印C方向に回動させて閉じると、ロック装置本体300のハウジング310の両側面313に形成されたロックピン321,322に、グローブボックス200の切欠き部210の両側内壁と前面201との稜線部が接触する。このとき、ロックピン321、322のガイド面325bが切欠き部210の両側内壁と前面201との稜線部に接触してロックピン321、322がピン挿入孔316に押し込められる。また、ロック装置本体300のハウジング310のガイドリブ333が切欠き部210の両側内壁に摺接するので、回動時にグローブボックス200が多少横ずれしても正しい位置にセットされる。
【0033】
そして、ロックピン321、322の係合爪325が、グローブボックス200の切欠き部210の両側内壁に形成された係合孔211に至ると、スプリング320の付勢力によって係合爪325が係合孔211に嵌入し、グローブボックス200は、インストルメントパネル110の開口部111に対して閉じた状態に保持される。このとき、ロック装置本体300の両側に突出する係合爪325が、グローブボックス200の切欠き部210の両側内壁に形成された係合孔211に係合しているので、グローブボックス200自体に多少の反り等があっても形状が矯正される。
【0034】
また、ロック装置本体300の操作面341と、インストルメントパネル110の開口部111周辺の外面と、グローブボックス200の前面201とが、ほぼ同じ面上に位置していて、全体として連続したような面を形成するので、外観が良好となり、面から突出するものがないので、乗員の邪魔にならない。
【0035】
次に、グローブボックス200を開くときには、図6に示すように、ロック装置本体300の操作部材340の操作面341を押す。それによって、押し部材343がロックピン321、322の透孔330内に深く挿入され、押し部材343のカム面344が透孔330の内側面に形成された傾斜面331を摺動して、ロックピン321,322をピン挿入孔316に引き込ませる。その結果、ロックピン321、322の係合爪325が、グローブボックス200の係合孔211から抜き出され、グローブボックス200のロックが解除されて、グローブボックス200は自重によって図6中矢印Dで示すように回動して開く。
【0036】
グローブボックス200がこのように開いた状態で、ロック装置本体300はインストルメントパネル110の開口部111から外側に突出しておらず、しかもグローブボックス200の前面201の壁厚は係合孔211が形成できる厚さでよいため比較的薄く形成されているので、グローブボックス200の開口部の幅を広くとることができる。その結果、収容部220の内法寸法とほぼ同一の物品でも挿入することが可能となり、更に、開口側に突出するものがないため、グローブボックス200への物品の出し入れを容易にすることができる。
【0037】
図7には、本発明によるロック装置の他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付して、その説明を省略することにする。
【0038】
このロック装置101では、インストルメントパネル110の開口部111の内部に物品の収容部113が形成されている。そして、蓋体400がその上辺に設けられた支軸401を介して、インストルメントパネル110に対して回動可能に取付けられ、上記開口部111を開閉するようになっている。支軸401には、捻りコイルばね402が介装されて、一端が蓋体400に他端がインストルメントパネル110に取付けられている。この実施形態の場合、インストルメントパネル110が本発明における支持体をなし、蓋体400が本発明における回動部材をなす。
【0039】
収容部113の開口部111の下縁中央には凹部113aが形成され、この凹部113aにロック装置本体300が、インストルメントパネル110内に埋設されるように取付けられている。ロック装置本体300は前記実施形態のものとほぼ同じ構造をなし、操作面341を押すことによってロックピン321,322が引き込むようになっている。ただし、前述した実施形態では、図2(b)に示すように、操作面341はスライドガイド342の延出方向で示す押圧方向に対して傾斜していたが、本実施の形態においては、操作面341とスライドガイド342の延出方向が略垂直に形成され、ハウジング310の側面形状も略矩形形状をなすために、ロック装置本体300全体としての形状が略直方体を呈する。また、操作部材340の上面は、収容部113の底面と略同一平面上に位置しており、開口側に突出していないので物品の出し入れを妨げることはない。
【0040】
蓋体400の下縁部中央には、閉じたときに上記ロック装置本体300を囲む切欠き部410が形成されている。そして、この切欠き部410の両側内壁に上記ロックピン321、322が係合する係合孔211が形成されている。
【0041】
本実施の形態の作用を述べると、蓋体400は、捻りコイルばね402の付勢力によって、図7で示すように上方に開扉した状態を保持している。蓋体400をインストルメントパネル110に嵌合するまで回動させると、先ずロック装置本体300の両側に突設したガイドリブ333が切欠き部410の両側内壁と摺接してインストルメントパネル110に対する蓋体400の位置決めを行い、次にロックピン321,322のガイド面325bが切欠き部410の両側内壁と蓋体400の前面401との稜線部に当接し、ロックピン321,322がスプリング320の付勢力に逆らって蓋体400のピン挿入孔316に格納される。蓋体400がインストルメントパネル110に嵌合すると、格納されていたロックピン321,322がスプリング320の付勢力によって突出して係合孔211に係合することで、蓋体400をインストルメントパネル110に拘束して閉扉状態が構成される。
【0042】
上述した閉扉状態において、ロック装置本体300の操作面341を押圧すると、ロックピン321、322が摺動して係合孔211との係合が解除され、同時にロック装置本体300のピン挿入孔316に格納される。このように蓋体400とインストルメントパネル110の拘束が解除されるので、蓋体400は捻りコイルばね402の付勢力でインストルメントパネル110との嵌合を解除する方向に回動して図7に示す開扉状態になる。
【0043】
この実施形態においても、前述したように、操作部材340の上面が収容部113の底面と略同一平面上に位置していて開口側に突出しておらず、かつ、蓋体400自体の厚さを薄く形成することができるので、蓋体400を開いたときの開口部111の間口を広くとることができ、物品の出し入れが容易になる。
【0044】
以上説明してきた二つの実施の形態からロック装置本体300のハウジング310の背面311を取付面としてインストルメントパネル110の被取付面に当接させて固定する構成とした効果を述べる。
【0045】
インストルメントパネル110の被取付面とグローブボックス200の前面201や蓋体400の意匠面とが成す角度によって、操作面341とその押圧方向の角度関係が決定されるが、側面形状を台形形状から矩形形状や菱形形状に変形させることで、インストルメントパネル110の被取付面とグローブボックス200の前面201や蓋体400の意匠面がどんな角度関係であっても対応できる。従って、ロック装置本体300の設計変更をする際には、単に寸法や角度の変更のみで対応できるため設計変更に要する時間の節約が可能となる。
【0046】
また、ロック装置本体300をインストルメントパネル110の被取付面に組み付ける際に、閉扉状態にしたグローブボックス200や蓋体400とインストルメントパネル110との間にロック装置本体300を挟み込んで仮止めできるため、この仮止め状態を利用してインストルメントパネル110へのねじ止めを行うという作業手順が可能であるので組立作業性が良好となり、組立に要する時間も節約できる。
【0047】
本発明のロック装置本体300の操作方法は押圧式を採用しているので、グローブボックス200や蓋体400を閉扉状態から開扉状態にするためには操作面を押圧するだけであり、操作面に対して機能面からの制限が少ないので、操作面の大きさや形状をグローブボックス200の前面201や蓋体400の意匠面の形状に合わせて自由にレイアウトできる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、支持体に形成された開口部に対して開閉動作するように、支軸を介して回動可能に取付けられた開閉部材のロック装置において、開閉部材を開いたときの開口部を広くとることができ、例えば内部空間ぎりぎりの大きささの物品であっても、開口部から挿入して収納することが可能となる。また、ロック装置本体の両側に突出するロックピンを、切欠き部の両側内壁に形成された係合孔に係合させてロックするため、安定した閉扉状態を形成でき、開閉部材がよじれたり、曲がったりすることを防止できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を自動車のグローブボックスのロック装置に適用した一実施形態であって、グローブボックスとロック装置本体とを示す分解斜視図である。
【図2】同ロック装置におけるロック装置本体の操作部材を示し、(a)は側面図におけるA−A’平面断面図、(b)は側面図である。
【図3】同ロック装置におけるロック装置本体のハウジングを示し、(a)は正面図におけるB−B’平面断面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図4】同ロック装置におけるロック装置本体の左右一対のロックピンを示し、(a)、(e)は対をなすロックピンの斜視図、(b)、(f)は対をなすロックピンの正面図、(c)、(g)は対をなすロックピンの平面断面図、(d)、(h)は対をなすロックピンの端面図である。
【図5】同ロック装置におけるグローブボックスを閉じた状態を示し、(a)は側面断面図、(b)はロック装置本体部分の平面断面図である。
【図6】同ロック装置におけるグローブボックスを開いた状態を示し、(a)は側面断面図、(b)はロック装置本体部分の平面断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態におけるロック装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
100、101 ロック装置
110 インストルメントパネル
111 開口部
112、401 支軸
200 グローブボックス
201 前面
210 切欠き部
211 係合孔
220、113 収容部
300 ロック装置本体
310 ハウジング
317 ねじ孔
318 位置決め突起
320 スプリング
321、322 ロックピン
340 操作部材
341 操作面

Claims (3)

  1. 支持体に形成された開口部に対して開閉動作するように、支軸を介して回動可能に取付けられた開閉部材のロック装置において、
    前記開閉部材の前記支軸から離れた方向の端縁が整合する前記開口部内縁に取付けられたロック装置本体と、
    前記開閉部材を閉じたときに前記ロック装置本体を囲むように、前記開閉部材の前記端縁に形成された切欠き部とを備え、
    前記ロック装置本体は、弾性手段によって付勢されて両側に突出するロックピンと、このロックピンを前記弾性手段に抗して引き込ませる操作部材とを有し、この操作部材の前面が前記支持体外面とほぼ同一の面となるように形成され、
    前記切欠き部の両側内壁には、前記開閉部材を閉じたときに、前記ロックピンが係合する係合孔が形成されていることを特徴とする開閉部材のロック装置。
  2. 前記ロック装置本体の両側壁には、前記開閉部材の切欠き部の両側内壁に摺接するガイドリブが形成されている請求項1記載の開閉部材のロック装置。
  3. 前記開閉部材の前面は、前記操作部材の前面とほぼ同一の面となるように形成され、前記係合孔の前記ロックピンが係合する係合面は、前記開閉部材の前面とほぼ平行に形成されている請求項1又は2記載の開閉部材のロック装置。
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