JP2545847Y2 - ケース用施錠装置 - Google Patents

ケース用施錠装置

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JP2545847Y2
JP2545847Y2 JP4889791U JP4889791U JP2545847Y2 JP 2545847 Y2 JP2545847 Y2 JP 2545847Y2 JP 4889791 U JP4889791 U JP 4889791U JP 4889791 U JP4889791 U JP 4889791U JP 2545847 Y2 JP2545847 Y2 JP 2545847Y2
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case
cocking
locking
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lock
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真人 鈴木
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Amano Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、開閉自在に構成したケ
ースカバーを閉じた状態にロックすることができるケー
ス用施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なケース用施錠装置は、上
ケースを開閉自在に取付けた下ケースの前面中央部分に
キーによって開閉作動される錠を取付けて、この錠の内
側に取付けた錠フック(コッキング)を上記のキーによ
って回動して上ケースに取付けた係止ピンに対して係脱
させることにより、上ケースを閉じた状態に施錠した
り、或は、解錠できるように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、以上の如く構
成した施錠装置は、上ケースの中央部分一ケ所を下ケー
ス側にロックするように構成されているため、厚手の金
属板を用いたり鋳物で一体成形したような全体が丈夫に
造られている小型ケースの施錠装置としては有効である
が、例えばタイムレコーダとかタイムスタンプ、或は、
その他の各種機器用のケースの如く全体が大型で、而
も、薄い金属板を用いたり樹脂で一体成形したようなケ
ースの施錠装置として使用した場合には、ロックしても
上ケースにガタツキとかユガミ等が生じて安定性が非常
に悪く、直ぐに施錠の具合が悪くなったり壊れたりする
問題があり、また、簡単にこじあけられてしまうと云っ
た問題もあった。
【0004】従って本考案の技術的課題は、全体が大型
で薄い金属板とか樹脂等を用いて造られているケースの
場合でも、上ケースにガタツキとかユガミ等を発生させ
ることなく確りと安定した状態にロックすることがで
き、また、そのロックも簡単に外すことができるように
工夫したケース用施錠装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本考案で講じた手段は以下の如くである。上
ケースを下ケース側に閉じると、上ケースに取付けた係
止ピンが下ケースに設けたコッキング(係止片)に係合
して、上ケースを下ケース側に閉じた状態にロックでき
るように構成したケース用施錠装置に於いて、 (1) 上記下ケースの内側にキー操作による錠ギヤの
回転に従って左右に横移動するコッキングレバーを取付
け、また下ケースの内部両側には、上記の上ケースを閉
じると上ケースの両側に取付けた係止ピンに係合して閉
じた状態を維持する板バネ製のコッキングスプリングを
取付けて、この両コッキングスプリングを上記コッキン
グレバーの左右両端部に形成したガイド長孔内に挿通せ
しめると共に、これ等両ガイド長孔の内側縁には、コッ
キングレバーを一方向に移動すると各コッキングスプリ
ングを係止ピンとの係合を外す方向に押し曲げるカム面
を設けること。 (2) コッキングスプリングの背面に、上ケースの閉
動と共に降下して来る係止ピンの回動通路上に向けて、
該係止ピンによって押圧を受ける外側縁の部分を下方に
向けてテーパ状に広がる傾斜面としたロック片を突設す
ること。
【0006】
【作用】上記の手段は以下の如く作用する。 上記(1)の要素は、下ケースの左右両側に設けた
コッキングスプリングを、同じく上ケースの左右両側に
設けた係止ピンに係合させて上ケースを閉じた状態にロ
ックするため、この上ケースを左右2ケ所の部分で安定
した状態に確りとロックすることができるから、薄い金
属板とか樹脂等を用いて大型に造ったケースであって
も、そのロック状態を安全に維持でき、また、このロッ
ク状態を解く場合は、錠にキーを挿入して錠ギヤを回動
すれば、コッキングレバーが移動して両側のガイド長孔
のカム面が両側のコッキングスプリングを押し曲げて両
係止ピンとの係合を同時に解くため、1回の解錠操作に
よって左右2ケ所のロックを外して外ケースの開放をワ
ンタッチで簡単に行うことを可能にする。
【0007】 上記(2)の要素は、上ケースを閉じ
ると係止ピンがロック片をテーパ状の傾斜面に沿って押
圧してコッキングスプリングを押し曲げるため、係止ピ
ンの降下、即ち、上ケースの閉動をコッキングスプリン
グに邪魔されずに円滑に進めることができ、また、係止
ピンの降下が進んでロック片に対する押圧が外れると、
コッキングスプリングがその弾性によって元の状態に戻
ってロック片を係止ピンの上方に突出するため、このロ
ック片が係止ピンを係止して上ケースの開放をロックす
ると共に、このロック片による係止ピンの係止は、前述
したコッキングレバーのガイド長孔に形成したカム面が
コッキングスプリングを押し曲げることによって外すこ
とができるため、上ケースの開放をロック片に係合する
ことなく円滑に行うことを可能にする。以上の如くであ
るから、上記の手段によって上述した技術的課題を解決
して、前記従来の技術の問題点を解消することができ
る。
【0008】
【実施例】以下に、上述した本考案に係るケース用施錠
装置の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に説明す
る。図1は本考案に係るケース用施錠装置を実施したケ
ースの使用例を示したものであって、本考案を実施する
ケースが樹脂一体成形したタイムレコーダ用外函である
場合は、下ケース2のヒンジ部3に開閉作動自在に取付
けた上ケース1には、例えばタイムカード用の差込口C
Pとか、その他タイムレコーダに必要な時刻表示部やキ
ー装置等が設けられ、下ケース2の内部には印字装置を
始めとするタイムレコーダの各種装置TMが取付けられ
て、使用時には上ケース1を下ケース2側に閉じ、且
つ、本考案の施錠装置でこれを閉じた状態にロックして
使用する仕組に成っている。
【0009】また、図1と本考案の要部を拡大して示し
た図2に於いて、KMは下ケース2の前面板2aの中央
部に取付けた錠で、Kはこの錠KMの穴に差込んでロッ
クを解くためのキー(合鍵)を示し、このキーKを差込
んで図面上時計回転方向に回転すると、錠KMの回転部
Kaが回転してこれに取付けた錠ギヤ4が同じく図面上
時計回転方向(図5参照)に回転するように構成されて
いる。
【0010】また、図1乃至図3に於いて2bは下ケー
ス2の左右両側部に設けたアングル部で、5はこれ等両
側のアングル部2bに支持されて下ケース2の前面板2
aの内側に横方向に往復移動自在に取付けられたコッキ
ングレバーであって、このコッキングレバー5の略中央
部分には上述した錠ギヤ4に噛合するラック5aが形成
され、更に断面略コ字状に形成したその両端部5T,5
Tの上面部分には、図4の如く左右同一方向に傾斜する
カム面5Hb,5Hbを設けたガイド長孔5H,5Hが
形成されている。
【0011】上記ガイド長孔5Hの形状を更に詳しく図
6並びに図7の記載に従って説明すると、5Haは押圧
面、5Hcは押圧解除面、5Hbはこれ等両面5Ha,
5Hcの間を結ぶ傾斜したカム面であって、これと同一
形状のガイド長孔5Hがコッキングレバー5の両先端部
5T,5Tに形成されている。
【0012】図2乃至図7に於いて、6は全体を板バネ
を用いて形成したコッキングスプリングであって、この
コッキングスプリング6は直角に屈曲した上端取付片6
aの部分を、上記下ケース2の左右両側部に設けた各ア
ングル部2bに固定した取付台2cの天井面に固定し、
且つ、その下端側を夫々上記コッキングレバー5の両端
部5T,5Tに形成したガイド長孔5H,5H内に挿通
して、常時は図7の如く真直ぐに垂下された状態でその
背面を各ガイド長孔5H,5Hの押圧解除面5Hcに接
している。
【0013】また、6b,6bは上記各コッキングスプ
リング6の下端側背面部の左右両側に突設したロック片
であって、このロック片6bの外側縁は下側に向って序
々にテーパ状に広がる傾斜面に成っており、且つ、これ
等のロック片6bは通常時には上ケース1に取付けた係
止ピン1Pの降下回動通路上に突出し、係止ピン1Pが
回動されて来るとこれに押されてコッキングスプリング
6の全体を図2並びに図6の状態に押し曲げ、係止ピン
1Pの降下回動を可能にすると共に、係止ピン1Pが図
2に示した閉動位置に完全に降下してロック片6bに対
する押圧が解かれると、コッキングスプリング6が弾性
によって図7に示した真直ぐな状態に復元して、ロック
片6bの下端縁で係止ピン1Pを上から押えて上ケース
1を閉動状態、即ち、ロック状態に保持する仕組に成っ
ている。
【0014】上記コッキングスプリング6のロック片6
bによる係止ピン1Pのロック状態は、錠KMに図示の
如くキーKを差込んで図面上時計回転方向に回動すれ
ば、左右のコッキングスプリング6,6が夫々図6の如
く押し曲げられてロック片6b,6bを係止ピン1Pの
回動通路から後退するため、左右の係止ピン1Pに対す
るロックが解かれて上ケース1の開放を可能にする。
【0015】即ち、本考案では左右のコッキングスプリ
ング6,6をコッキングレバー5の両端面に形成したカ
ム面5Hb付きのガイド長孔5H,5Hに挿通している
ため、キーKを回動して錠ギヤ4によってコッキングレ
バー5の全体を図面上矢印Xの方向に移動すれば、各ガ
イド長孔5H,5Hのカム面5Hbとこれに続く押圧面
5Haによって各コッキングスプリング6が図6の如く
押し曲げられるから、各係止ピン1Pに対する各ロック
片6bの係止を解いて上ケース1の開放(解錠)を可能
にすることができる。
【0016】開放後はキーKを図面上反時計回転方向に
逆回転すれば、コッキングレバー5が図7の如く矢印Y
方向に移動して押圧面5Haとカム面5Hbによるコッ
キングスプリング6の押圧を解くから、コッキングスプ
リング6を元の真直ぐな状態に戻して、再び係止ピン1
Pの係合を可能にする。
【0017】
【考案の効果】以上述べた次第で、本考案によれば上ケ
ースを閉じるだけで両側の係止ピンが各コッキングスプ
リングに係合してロック状態と成り、また、キーを錠に
差込んで回転すれば、コッキングレバーが移動してガイ
ド長孔のカム面がコッキングスプリングを押し曲げて係
止ピンとの係合を解くため、ロックが解かれて上ケース
の開放を可能にすることができるものであるが、本考案
では特に、コッキングスプリングと係止ピンを下ケース
と上ケースの左右両側に設けて、上ケースを閉じること
によってこれ等を同時にロックして施錠できるように構
成したため、施錠操作を極めて簡単に行うことができる
と共に、施錠をケースの両側で確りと行うことができる
ため、薄い金属板を用いて成形したり、樹脂一体成形し
た大型ケースの場合でも、上ケースにガタツキとかユガ
ミ等を発生させることなく確実に閉じた状態に保持し
て、優れた強度性と安全性を発揮できるものであって、
キーの回転操作によってコッキングレバーを移動して左
右のロック部を同時に解錠できる利便性を備える点と相
俟って、特に、タイムレコーダを始めとする各種機器用
の樹脂一体成形ケースに実施して頗る実用性の高いもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るケース用施錠装置を実施したタイ
ムレコーダ用ケースの側面図である。
【図2】本考案の要部の構成を拡大して示した側面図で
ある。
【図3】本考案を備えたケースを底面側から見た一部破
断斜視図である。
【図4】本考案の平面図である。
【図5】本考案の要部を示した正面図である。
【図6】ロックを外した状態を示した本考案の要部斜視
図である。
【図7】ロックしている状態を示した本考案の要部斜視
図である。
【符号の説明】
1 上ケース 1P 係止ピン 2 下ケース K キー KM 錠 4 錠ギヤ 5 コッキングレバー 5H ガイド長孔 5Hb カム面 6 コッキングスプリング 6b ロック片

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ケースを下ケース側に閉じると、上ケ
    ースに取付けた係止ピンが下ケースに設けたコッキング
    (係止片)に係合して、上ケースを下ケース側に閉じた
    状態にロックできるように構成したケース用施錠装置に
    於いて、上記下ケースの内側にキー操作による錠ギヤの
    回転に従って左右に横移動するコッキングレバーを取付
    け、また下ケースの内部両側には、上記の上ケースを閉
    じると上ケースの両側に取付けた係止ピンに係合して閉
    じた状態を維持する板バネ製のコッキングスプリングを
    取付けて、この両コッキングスプリングを上記コッキン
    グレバーの左右両端部に形成したガイド長孔内に挿通せ
    しめると共に、これ等両ガイド長孔の内側縁には、コッ
    キングレバーを一方向に移動すると各コッキングスプリ
    ングを係止ピンとの係合を外す方向に押し曲げるカム面
    を設けたことを特徴とするケース用施錠装置。
  2. 【請求項2】 コッキングスプリングの背面に、上ケー
    スの閉動と共に降下して来る係止ピンの回動通路上に向
    けて、該係止ピンによって押圧を受ける外側縁の部分を
    下方に向けてテーパ状に広がる傾斜面としたロック片を
    突設したことを特徴とする請求項1記載のケース用施錠
    装置。
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