JP2004322803A - 車両用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者に対するヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)を向上させることが可能な車両用表示装置を提供する。
【解決手段】車両周囲の撮像情報203,204,209,210と車両の運転情報205〜208を利用者に表示する車両用表示装置1において、撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208を共通の画面にて表示するディスプレイ装置(ディスプレイ手段)10と、車両インターフェース102からの入力情報に応じてマルチディスプレイ装置10の表示内容を制御する制御手段103とを有し、制御手段103は、入力情報として車速情報を入手し、車速が所定の速度以上のときは、マルチディスプレイ装置10に運転情報205〜208を表示させ、所定の速度に満たないときは撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208の双方を表示させる。
【選択図】 図2
【解決手段】車両周囲の撮像情報203,204,209,210と車両の運転情報205〜208を利用者に表示する車両用表示装置1において、撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208を共通の画面にて表示するディスプレイ装置(ディスプレイ手段)10と、車両インターフェース102からの入力情報に応じてマルチディスプレイ装置10の表示内容を制御する制御手段103とを有し、制御手段103は、入力情報として車速情報を入手し、車速が所定の速度以上のときは、マルチディスプレイ装置10に運転情報205〜208を表示させ、所定の速度に満たないときは撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208の双方を表示させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載され、利用者に各種情報表示を行う車両用表示装置に関し、特に車両周囲の撮像情報と車両の運転情報を含む運転情報を利用者に表示する車両用表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用表示装置に関し、下記特許文献1には車両の速度(車速情報)に応じ、カメラによる撮像映像(車両の左右)とTV映像を切換えて表示するものが開示されている。また下記特許文献2には車速情報とシフトレバーのシフト情報に基づいて、カメラによる撮像映像(車両の左右、後)とナビゲーション、TV映像を切り替え表示するものが開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−071894号公報
【特許文献2】
特開2002−283912号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
両者は、各種車両情報に基づいて、撮像映像とその他の映像を切換え表示するものであり、利用者の利便性の向上が図られる。ただし、前者は、車両が所定の速度以下のとき、常に撮像映像を表示する構成のため、利用者に撮像映像以外の他の情報を伝達することに関し改善の余地があった。後者は、シフトレバーの操作により、撮像映像を表示する構成のため、例えばエンジン始動時にすぐに撮像映像を見たいといった利用者の要求に関し改善の余地があった。車両周囲の撮像情報は、使用者(運転者)を支援する上で重要な情報であり、今後、益々重要が増すことが予想される。本発明はこのような事情に鑑み、利用者に対するヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)を向上させることが可能な車両用表示装置の提供を主な目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、車両周囲の撮像情報と前記車両の運転情報を利用者に表示する車両用表示装置において、前記撮像情報と前記運転情報を共通の画面にて表示するディスプレイ手段と、車両インターフェースからの入力情報に応じて前記ディスプレイ手段の表示内容を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記入力情報として車速情報を入手し、車速が所定の速度以上のときは前記ディスプレイ手段に前記運転情報を表示させ、所定の速度に満たないときは前記撮像情報と前記運転情報の双方を表示させることを特徴とする車両用表示装置。
【0006】
また本発明は、前記制御手段は、前記車両に装備された電源スイッチのオン時に、前記入力情報に基づいて優先度の高い特定情報の表示条件が成立したか否かを判定し、この条件が成立しているときは、前記撮像情報と前記運転情報の双方の表示に先だって前記特定情報を表示させることを特徴とする
【0007】
また本発明は、前記制御手段は、前記車両に装備された電源スイッチのオン時に、前記撮像情報と前記運転情報の双方の表示に先だって所定のオープニング画像を表示出力させることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記制御手段が、前記車両に装備された電源スイッチのオフ時に、前記撮像情報と前記運転情報の双方の表示を停止させた後、所定のエンディング画像を表示させることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記制御手段が、所定の切り替え指示信号に基づいて、複数の前記撮像情報の中から特定の前記撮像情報を選択して表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【0010】
また本発明は、前記制御手段が、前記車両に装備されたシフトレバーのシフト情報に基づいて、複数の前記撮像情報の中から特定の前記撮像情報を選択して表示させることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、車両用表示装置の外観を示す正面図である。ここで車両用表示装置1は、様々な視覚情報を表示するマルチディスプレイ装置(ディスプレイ手段)10と、指針式のアナログゲージ20とを有している。
【0013】
マルチマルチディスプレイ装置10としては、例えばTFT型LCD素子、有機EL素子からなる画面を有するディスプレイパネルが適用可能であり、視覚情報として、後述する撮像手段を通じて得られる車両周囲の撮像情報と、車両の運転情報(後に詳述する)とを共通画面(単一画面)内に表示するものである。
【0014】
アナログゲージ20は、例えばステッピングモータからなる電動機の軸に装着した指針を目盛板上で回転させる周知の指針式アナログゲージであり、エンジン回転数を示す回転計21と、燃料タンク内の燃料量を示す燃料計22と、エンジン冷却水の温度を示す水温計23とで構成され、マルチマルチディスプレイ装置10と共に計器パネル内に配置されている。
【0015】
図2は、車両用表示装置1のシステム構成を示すブロック図である。ここで車両用表示装置1は、車両インターフェース端子101a〜nと、車両インターフェース手段102と、制御手段103と、記憶手段104と、表示制御手段105と、ゲージ駆動手段106と、そしてマルチマルチディスプレイ装置10と、アナログゲージ20とで構成されている。
【0016】
車両インターフェース端子101a〜nは、外部(車体側)からの様々な入力情報を受信する端子であり、これら端子101a〜nを通じて受信された各入力情報は、車両インターフェース手段102を経て制御手段103に出力される。なお各端子101a〜nが受信する入力情報は、以下の通りである。
【0017】
車両インターフェース端子101aは、車速を検出する車速センサ(図示しない)からの車速情報(車速検出信号)を受信する。
【0018】
車両インターフェース端子101bは、エンジン回転数を検出する回転センサ(図示しない)からのエンジン回転情報(回転検出信号)を受信する。
【0019】
車両インターフェース端子101cは、燃料タンク内の残燃料を検出する燃料センサ(図示しない)からの燃料情報(燃料検出信号)を受信する。
【0020】
車両インターフェース端子101dは、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ(図示しない)からの水温情報(水温検出信号)を受信する。
【0021】
車両インターフェース端子101eは、外気温度を検出する外気温センサ(図示しない)からの外気温情報(外気温信号)を受信する。
【0022】
車両インターフェース端子101fは、利用者によって操作されるシフトレバーのシフト位置を検出するシフトポジションセンサ(図示しない)からのシフト情報(シフト位置検出信号)を受信する。
【0023】
車両インターフェース端子101gは、利用者によって操作される図示しないイグニッションスイッチ(電源スイッチ)の操作情報(操作信号)を受信する。
【0024】
車両インターフェース端子101h〜101lは、車両周囲撮像対象箇所に応じて車体の適所に複数搭載されたCCDカメラ等(図示しない撮像手段)によって撮像されカメラ映像を受信するもので、こられ各端子101h〜101l中、端子101hは車両周囲前方のカメラ映像信号を受信し、端子101iは車両周囲側方左側のカメラ映像信号を受信し、端子101jは車両周囲側方右側のカメラ映像信号を受信し、端子101kは車両周囲後方のカメラ映像信号を受信し、端子101lは車両周囲左前方及び右前方のカメラ映像信号を受信する。
【0025】
車両インターフェース端子101mは、例えば利用者が所定スイッチ手段を操作することで生成される、各カメラ映像の切り替え指示信号を受信する。
【0026】
車両インターフェース端子101nは、シートベルトの装着・非装着状態を検出するシートベルトセンサ(スイッチ)からのベルト情報(優先度の高い情報)を受信する。
【0027】
制御手段103は、マイクロコンピュータからなり、車両インターフェース102を介して受信される各入力情報を、記憶手段104に格納した処理プログラムに従って処理し、その処理結果に基づいて車両用表示装置1全体を制御し、マルチディスプレイ装置10とアナログゲージ20のそれぞれを表示制御手段105とゲージ駆動手段106を通じて動作させる。
【0028】
制御手段103により実行される処理の概要は、以下の通りである。
すなわち、制御手段103は、車両インターフェース端子101a〜101e及び車両インターフェース102を通じて車速情報、エンジン回転情報、燃料情報、水温情報、外気温情報を入手(受信)し、これら情報に基づいてその時の車速値、エンジン回転数、燃料値、水温値、外気温値をそれぞれ求め、車速値と外気温値の場合は、表示制御手段105を通じてディスプレイ装置に表示させ、またエンジン回転数、燃料値、水温値の場合はゲージ駆動手段106を通じてアナログゲージ20に指示させる処理を行う。
【0029】
また制御手段103は、車両インターフェース端子101fからのシフト情報を入手(受信)し、この情報に基づいて、その時のシフト位置を判定し、表示制御手段105を通じてディスプレイ装置に表示させる処理を行う。
【0030】
また制御手段103は、車両インターフェース端子101h〜101lからのカメラ映像信号を入手(受信)して画像処理し、表示制御手段105を通じてマルチディスプレイ装置10に表示させる処理を行う。
【0031】
また制御手段103は、車両インターフェース端子101nからのベルト情報を入手(受信)し、この情報に基づいて、シートベルトが非装着である場合に表示制御手段105を通じてマルチディスプレイ装置10にベルト警報を表示させる処理を行う。
【0032】
また制御手段103は、車両インターフェース端子101mからの切り替え指示信号を入手(受信)し、これに基づいて、各カメラ映像の中からマルチディスプレイ装置10に表示すべきカメラ映像を選択する処理を行う。
【0033】
また制御手段103それ自体は、車両インターフェース端子101gを通じて入力するイグニッションスイッチの操作情報に基づいて、起動モード(通常動作モード)とスリープモード(省電力待機モード)とが切り替わるようになっており、起動モードにあるとき、前述の処理を実行すると共に、イグニッションスイッチの操作情報に基づいて、後述するオープニング画像、エンディング画像の表示処理を行う。またこれら画像は予め記憶手段104に画像データとして格納されている。
【0034】
図3は、車両用表示装置1の動作例を示すタイミング図、図4(a)〜(h)はマルチディスプレイ装置10の表示例を示す正面図であり、これら図面に基づいて制御手段103による制御の元に作動する車両用表示装置1の詳細動作を説明する。
【0035】
制御手段103は、入力情報よりイグニッションスイッチの操作情報に基づいて、イグニッションスイッチの状態がオフ状態からオン状態に切り替わると起動し(時刻t1)、まず優先度の高い特定情報としてシートベルトが装着状態にあるか否かをベルト情報に基づいて判定し、シートベルトが非装着状態にある場合(シートベルトセンサからの入力信号有の場合)、優先度の高い特定情報の表示条件が成立したものとして、表示制御手段105を介しマルチディスプレイ装置10にシートベルト非着用の際、着用を促す「シートベルトを着用してください」なる警報情報(メッセージ情報)201を表示させる(図4(a)参照)。
【0036】
一方、シートベルトが装着状態にある場合(シートベルトセンサからの入力信号無の場合)、優先度の高い特定情報の表示条件が成立しなかったものとして、表示制御手段105を介しマルチディスプレイ装置10にオープニング画像202を表示させる(図4(b)参照)。ここでは、オープニング画像202は例えば「車両名(車両愛称)のロゴ」とする。
【0037】
なお優先度の高い特定情報としては、シートベルトの装着有無に係わる警報情報に限らず、車両の運行に関し優先度または重要度の高い情報を選定すればよく、例えば、ドア、トランク、ボンネット等が解放状態にあることを示す情報やローフューエル(燃料残量低下)を示す情報、車体もしくは搭載部品の異常等を示す情報であってもよい。
【0038】
またオープニング画像202も「車両名(車両愛称)のロゴ」に限らず、オープニングにふさわしい表示であれば任意であり、「おはようございます」、「こんにちは」、「こんばんは」、「WELCOME」、「HELLO」等の挨拶情報や車体の外観もしくはその一部をモチーフにした写真、デザイン画、動画、アニメーションであってもよい。また警報情報201は、シートベルトが装着されるまで、それのみを継続表示してもよいし、オープニング画像202またはその他の画像と一緒に表示してもよい。なおこの例においてオープニング画像202は、時刻t1から所定時間経過後の時刻t2をもって終了するものとする。
【0039】
次に時刻t2において制御手段103は、制御手段103は、車速値が所定の速度(例えば10km/h)未満であるか否かを判定し、所定の速度未満と判断した場合、表示制御手段105を介しマルチディスプレイ装置10に車両周囲前方の撮像情報203(車両インターフェース端子101hからのカメラ映像信号に対応する撮像映像)と車両周囲側方左側の撮像情報204(車両インターフェース端子101iからのカメラ映像信号に対応する撮像映像)とを2分割画面にて表示すると共に、これら撮像情報203,204の図中下方に車速情報(運転情報)205とシフトレバーのシフト位置情報(運転情報)206を表示する(図4(c)参照)。この結果、マルチディスプレイ装置10の画面には、撮像情報203,204に加えて車速情報205とシフト位置情報206とでなる運転情報が共通の画面内に表示され、これにより利用者は車両速度とシフト位置を認識することができる。
【0040】
次にシフト位置が「P(パーキング)」位置から「D(ドライブ)」位置にシフトされ、時刻t3において車速値が所定の速度以上になった場合、制御手段103は、それまで表示していた撮像情報203,204の表示出力を停止させ、マルチディスプレイ装置10に車速情報205及びシフト情報206及び時計情報207及び外気温情報208でなる運転情報を表示させる(図4(d)参照)。これにより利用者は、車両速度とシフト位置に加え、時刻や外気温を確認でき、時刻からは所要時間等の運転時間が、外気温からは運転中の道路状況がそれぞれ認識可能である。
【0041】
なお運転情報としては、車速情報205、シフト情報206、時計情報207、外気温情報208のごとき計測・検出情報が望ましいが、その内容や表示種別数は任意である。
【0042】
次に制御手段103は、時刻t4において再び、車速値が所定の速度未満であることを判断すると、マルチディスプレイ装置10に撮像情報203,204と車速情報205及びシフト位置情報206とを表示させる(図4(c)参照)。
【0043】
次に制御手段103は、時刻t5において、切り替え指示信号を受信すると、それまでマルチディスプレイ装置10に表示させていた2つの撮像情報203,204のうちの何れか一方を拡大して切り替え表示する(図4(e)参照)。ここでは撮像画像203を選択し、拡大表示させるようにしているが、撮像画像204を選択表示させてもよいし、これら2つの撮像情報203,204以外の撮像情報を選択表示させてもよく、例えば車両が見通しの悪い交差点にさしかかった場合、車両周囲左前方及び右前方の撮像情報209(車両インターフェース端子101lからのカメラ映像信号に対応する撮像映像)を表示させてもよい(図4(f)参照)。
【0044】
次に制御手段103は、時刻t6において、車速値が再び所定の速度以上であると判断すると、車速情報205、シフト情報206、時計情報207、外気温情報208を表示させる(図4(d)参照)。
【0045】
次に制御手段103は、時刻t7において、車速値が再び所定の速度未満であると判断すると、撮像情報203,204と車速情報205とシフト情報206を表示させる(図4(c)参照)。
【0046】
次に制御手段103は、時刻t8において、シフト情報に基づいてシフト位置が「D」から「R(リバース)」に切り替わったと判断すると、それまで表示していた撮像情報203,204に替えて車両周囲後方の撮像画像210(車両インターフェース端子101kからのカメラ映像信号に対応する撮像映像)を表示(図4(g)参照)させる。この結果、マルチディスプレイ装置10には撮像画像210と車速情報205とシフト情報206が表示される。
【0047】
次に制御手段103は、時刻t9において、シフト情報に基づいてシフト位置が「R」から「P」に切り替わったと判断すると、それまで表示していた撮像画像210に替えて撮像情報203,204を表示させる(図4(c)参照)。
【0048】
次に制御手段103は、時刻t10において、イグニッションスイッチの操作信号に基づいて、イグニッションスイッチの状態がオン状態からオフ状態に切り替わったと判断すると、エンディング画像211を表示させる(図4(h)参照)。このエンディング画像211は、「お疲れさまです」なるメッセージ情報からなるが、これにに限らず、エンディングにふさわしい表示であれば任意であり、「SEE YOU」、「GOOD−BYE」、「さようなら」等の挨拶情報や車体の外観もしくはその一部をモチーフにした写真、デザイン画、動画、アニメーションであってもよい。またこのエンディング画像211は制御手段103がスリープモードに移行する時刻t11をもって出力が停止され、その後は電源オフ状態(無表示状態となる)。
【0049】
以上のように、本実施形態では、車両周囲の撮像情報203,204,209,210と車両の運転情報205〜208を利用者に表示する車両用表示装置1において、撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208を共通の画面にて表示するディスプレイ装置(ディスプレイ手段)10と、車両インターフェース102からの入力情報に応じてマルチディスプレイ装置10の表示内容を制御する制御手段103とを有し、制御手段103は、入力情報として車速情報を入手し、車速が所定の速度以上のときは、マルチディスプレイ装置10に運転情報205〜208を表示させ、所定の速度に満たないときは撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208の双方を表示させることにより、例えばエンジン始動時(イグニッションスイッチのオン時)、特別な操作をすることなく、車両周囲の撮像情報を見ることができ、しかも運転に必要な運転情報も合わせて見ることができ、利用者のHMIの向上を図ることができる。
【0050】
また本実施形態では、制御手段103が、車両に装備されたイグニッションスイッチ(電源スイッチ)のオン時に、ベルト情報(入力情報)に基づいて優先度の高い特定情報として警報情報201の表示条件が成立したか否かを判定し、この条件が成立しているときは、撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208の双方の表示(時刻t2〜t3)に先だって警報情報201を表示させる(時刻t1〜t2)ことにより、優先度の高い情報を先に確認できるので、優先度の高い情報を確実に認識でき、利用者のHMIの更なる向上を図ることができる。
【0051】
また本実施形態では、制御手段103が、車両に装備されたイグニッションスイッチ(電源スイッチ)のオン時に、撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208の双方の表示(時刻t2〜t3)に先だってオープニング画像202を表示出力させる(時刻t1〜t2)ことにより、利用者への演出効果を高めることができる。
【0052】
また本実施形態では、制御手段103が、車両に装備されたイグニッションスイッチ(電源スイッチ)のオフ時に、撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208の双方の表示を停止(時刻t9〜t10)させた後、エンディング画像211を表示させることにより、利用者への演出効果を高めることができる。
【0053】
また本実施形態では、制御手段104が、所定の切り替え指示信号に基づいて、複数の撮像情報203,204,209,210の中から特定の撮像情報を選択して表示させることにより、利用者の指示(操作)に基づいて特定の撮像情報を選択でき、利用者のHMIの更なる向上を図ることができる。
【0054】
また本実施形態では、制御手段103が、車両に装備されたシフトレバーのシフト情報に基づいて、複数の撮像情報203,204,209,210の中から特定の撮像情報を選択して表示させることにより、シフト情報に基づいて特定の撮像情報を自動で選択でき、利用者のHMIの更なる向上を図ることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように本発明は、初期の目的を達成でき、利用者に対するヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)を向上させることが可能な車両用表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による車両用表示装置の外観を示す正面図。
【図2】本発明の実施形態による車両用表示装置のシステム構成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施形態による車両用表示装置の動作例を示すタイミング図。
【図4】(a)〜(h)は本発明の実施形態による車両用表示装置の表示例を示す正面図。
【符号の説明】
1 車両用表示装置
10 マルチディスプレイ装置(ディスプレイ手段)
20 アナログゲージ
21 回転計
22 燃料計
23 水温計
101a〜n 車両インターフェース端子
102 車両インターフェース手段
103 制御手段
104 記憶手段
105 表示制御手段
106 ゲージ駆動手段
201 警報情報
202 オープニング画像
203,204,209,210 撮像画像
205 車速情報(運転情報)
206 シフト位置情報(運転情報)
207 時計情報(運転情報)
208 外気温情報(運転情報)
211 エンディング画像
t1〜t11 時刻
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載され、利用者に各種情報表示を行う車両用表示装置に関し、特に車両周囲の撮像情報と車両の運転情報を含む運転情報を利用者に表示する車両用表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用表示装置に関し、下記特許文献1には車両の速度(車速情報)に応じ、カメラによる撮像映像(車両の左右)とTV映像を切換えて表示するものが開示されている。また下記特許文献2には車速情報とシフトレバーのシフト情報に基づいて、カメラによる撮像映像(車両の左右、後)とナビゲーション、TV映像を切り替え表示するものが開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−071894号公報
【特許文献2】
特開2002−283912号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
両者は、各種車両情報に基づいて、撮像映像とその他の映像を切換え表示するものであり、利用者の利便性の向上が図られる。ただし、前者は、車両が所定の速度以下のとき、常に撮像映像を表示する構成のため、利用者に撮像映像以外の他の情報を伝達することに関し改善の余地があった。後者は、シフトレバーの操作により、撮像映像を表示する構成のため、例えばエンジン始動時にすぐに撮像映像を見たいといった利用者の要求に関し改善の余地があった。車両周囲の撮像情報は、使用者(運転者)を支援する上で重要な情報であり、今後、益々重要が増すことが予想される。本発明はこのような事情に鑑み、利用者に対するヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)を向上させることが可能な車両用表示装置の提供を主な目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、車両周囲の撮像情報と前記車両の運転情報を利用者に表示する車両用表示装置において、前記撮像情報と前記運転情報を共通の画面にて表示するディスプレイ手段と、車両インターフェースからの入力情報に応じて前記ディスプレイ手段の表示内容を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記入力情報として車速情報を入手し、車速が所定の速度以上のときは前記ディスプレイ手段に前記運転情報を表示させ、所定の速度に満たないときは前記撮像情報と前記運転情報の双方を表示させることを特徴とする車両用表示装置。
【0006】
また本発明は、前記制御手段は、前記車両に装備された電源スイッチのオン時に、前記入力情報に基づいて優先度の高い特定情報の表示条件が成立したか否かを判定し、この条件が成立しているときは、前記撮像情報と前記運転情報の双方の表示に先だって前記特定情報を表示させることを特徴とする
【0007】
また本発明は、前記制御手段は、前記車両に装備された電源スイッチのオン時に、前記撮像情報と前記運転情報の双方の表示に先だって所定のオープニング画像を表示出力させることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記制御手段が、前記車両に装備された電源スイッチのオフ時に、前記撮像情報と前記運転情報の双方の表示を停止させた後、所定のエンディング画像を表示させることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記制御手段が、所定の切り替え指示信号に基づいて、複数の前記撮像情報の中から特定の前記撮像情報を選択して表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【0010】
また本発明は、前記制御手段が、前記車両に装備されたシフトレバーのシフト情報に基づいて、複数の前記撮像情報の中から特定の前記撮像情報を選択して表示させることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、車両用表示装置の外観を示す正面図である。ここで車両用表示装置1は、様々な視覚情報を表示するマルチディスプレイ装置(ディスプレイ手段)10と、指針式のアナログゲージ20とを有している。
【0013】
マルチマルチディスプレイ装置10としては、例えばTFT型LCD素子、有機EL素子からなる画面を有するディスプレイパネルが適用可能であり、視覚情報として、後述する撮像手段を通じて得られる車両周囲の撮像情報と、車両の運転情報(後に詳述する)とを共通画面(単一画面)内に表示するものである。
【0014】
アナログゲージ20は、例えばステッピングモータからなる電動機の軸に装着した指針を目盛板上で回転させる周知の指針式アナログゲージであり、エンジン回転数を示す回転計21と、燃料タンク内の燃料量を示す燃料計22と、エンジン冷却水の温度を示す水温計23とで構成され、マルチマルチディスプレイ装置10と共に計器パネル内に配置されている。
【0015】
図2は、車両用表示装置1のシステム構成を示すブロック図である。ここで車両用表示装置1は、車両インターフェース端子101a〜nと、車両インターフェース手段102と、制御手段103と、記憶手段104と、表示制御手段105と、ゲージ駆動手段106と、そしてマルチマルチディスプレイ装置10と、アナログゲージ20とで構成されている。
【0016】
車両インターフェース端子101a〜nは、外部(車体側)からの様々な入力情報を受信する端子であり、これら端子101a〜nを通じて受信された各入力情報は、車両インターフェース手段102を経て制御手段103に出力される。なお各端子101a〜nが受信する入力情報は、以下の通りである。
【0017】
車両インターフェース端子101aは、車速を検出する車速センサ(図示しない)からの車速情報(車速検出信号)を受信する。
【0018】
車両インターフェース端子101bは、エンジン回転数を検出する回転センサ(図示しない)からのエンジン回転情報(回転検出信号)を受信する。
【0019】
車両インターフェース端子101cは、燃料タンク内の残燃料を検出する燃料センサ(図示しない)からの燃料情報(燃料検出信号)を受信する。
【0020】
車両インターフェース端子101dは、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ(図示しない)からの水温情報(水温検出信号)を受信する。
【0021】
車両インターフェース端子101eは、外気温度を検出する外気温センサ(図示しない)からの外気温情報(外気温信号)を受信する。
【0022】
車両インターフェース端子101fは、利用者によって操作されるシフトレバーのシフト位置を検出するシフトポジションセンサ(図示しない)からのシフト情報(シフト位置検出信号)を受信する。
【0023】
車両インターフェース端子101gは、利用者によって操作される図示しないイグニッションスイッチ(電源スイッチ)の操作情報(操作信号)を受信する。
【0024】
車両インターフェース端子101h〜101lは、車両周囲撮像対象箇所に応じて車体の適所に複数搭載されたCCDカメラ等(図示しない撮像手段)によって撮像されカメラ映像を受信するもので、こられ各端子101h〜101l中、端子101hは車両周囲前方のカメラ映像信号を受信し、端子101iは車両周囲側方左側のカメラ映像信号を受信し、端子101jは車両周囲側方右側のカメラ映像信号を受信し、端子101kは車両周囲後方のカメラ映像信号を受信し、端子101lは車両周囲左前方及び右前方のカメラ映像信号を受信する。
【0025】
車両インターフェース端子101mは、例えば利用者が所定スイッチ手段を操作することで生成される、各カメラ映像の切り替え指示信号を受信する。
【0026】
車両インターフェース端子101nは、シートベルトの装着・非装着状態を検出するシートベルトセンサ(スイッチ)からのベルト情報(優先度の高い情報)を受信する。
【0027】
制御手段103は、マイクロコンピュータからなり、車両インターフェース102を介して受信される各入力情報を、記憶手段104に格納した処理プログラムに従って処理し、その処理結果に基づいて車両用表示装置1全体を制御し、マルチディスプレイ装置10とアナログゲージ20のそれぞれを表示制御手段105とゲージ駆動手段106を通じて動作させる。
【0028】
制御手段103により実行される処理の概要は、以下の通りである。
すなわち、制御手段103は、車両インターフェース端子101a〜101e及び車両インターフェース102を通じて車速情報、エンジン回転情報、燃料情報、水温情報、外気温情報を入手(受信)し、これら情報に基づいてその時の車速値、エンジン回転数、燃料値、水温値、外気温値をそれぞれ求め、車速値と外気温値の場合は、表示制御手段105を通じてディスプレイ装置に表示させ、またエンジン回転数、燃料値、水温値の場合はゲージ駆動手段106を通じてアナログゲージ20に指示させる処理を行う。
【0029】
また制御手段103は、車両インターフェース端子101fからのシフト情報を入手(受信)し、この情報に基づいて、その時のシフト位置を判定し、表示制御手段105を通じてディスプレイ装置に表示させる処理を行う。
【0030】
また制御手段103は、車両インターフェース端子101h〜101lからのカメラ映像信号を入手(受信)して画像処理し、表示制御手段105を通じてマルチディスプレイ装置10に表示させる処理を行う。
【0031】
また制御手段103は、車両インターフェース端子101nからのベルト情報を入手(受信)し、この情報に基づいて、シートベルトが非装着である場合に表示制御手段105を通じてマルチディスプレイ装置10にベルト警報を表示させる処理を行う。
【0032】
また制御手段103は、車両インターフェース端子101mからの切り替え指示信号を入手(受信)し、これに基づいて、各カメラ映像の中からマルチディスプレイ装置10に表示すべきカメラ映像を選択する処理を行う。
【0033】
また制御手段103それ自体は、車両インターフェース端子101gを通じて入力するイグニッションスイッチの操作情報に基づいて、起動モード(通常動作モード)とスリープモード(省電力待機モード)とが切り替わるようになっており、起動モードにあるとき、前述の処理を実行すると共に、イグニッションスイッチの操作情報に基づいて、後述するオープニング画像、エンディング画像の表示処理を行う。またこれら画像は予め記憶手段104に画像データとして格納されている。
【0034】
図3は、車両用表示装置1の動作例を示すタイミング図、図4(a)〜(h)はマルチディスプレイ装置10の表示例を示す正面図であり、これら図面に基づいて制御手段103による制御の元に作動する車両用表示装置1の詳細動作を説明する。
【0035】
制御手段103は、入力情報よりイグニッションスイッチの操作情報に基づいて、イグニッションスイッチの状態がオフ状態からオン状態に切り替わると起動し(時刻t1)、まず優先度の高い特定情報としてシートベルトが装着状態にあるか否かをベルト情報に基づいて判定し、シートベルトが非装着状態にある場合(シートベルトセンサからの入力信号有の場合)、優先度の高い特定情報の表示条件が成立したものとして、表示制御手段105を介しマルチディスプレイ装置10にシートベルト非着用の際、着用を促す「シートベルトを着用してください」なる警報情報(メッセージ情報)201を表示させる(図4(a)参照)。
【0036】
一方、シートベルトが装着状態にある場合(シートベルトセンサからの入力信号無の場合)、優先度の高い特定情報の表示条件が成立しなかったものとして、表示制御手段105を介しマルチディスプレイ装置10にオープニング画像202を表示させる(図4(b)参照)。ここでは、オープニング画像202は例えば「車両名(車両愛称)のロゴ」とする。
【0037】
なお優先度の高い特定情報としては、シートベルトの装着有無に係わる警報情報に限らず、車両の運行に関し優先度または重要度の高い情報を選定すればよく、例えば、ドア、トランク、ボンネット等が解放状態にあることを示す情報やローフューエル(燃料残量低下)を示す情報、車体もしくは搭載部品の異常等を示す情報であってもよい。
【0038】
またオープニング画像202も「車両名(車両愛称)のロゴ」に限らず、オープニングにふさわしい表示であれば任意であり、「おはようございます」、「こんにちは」、「こんばんは」、「WELCOME」、「HELLO」等の挨拶情報や車体の外観もしくはその一部をモチーフにした写真、デザイン画、動画、アニメーションであってもよい。また警報情報201は、シートベルトが装着されるまで、それのみを継続表示してもよいし、オープニング画像202またはその他の画像と一緒に表示してもよい。なおこの例においてオープニング画像202は、時刻t1から所定時間経過後の時刻t2をもって終了するものとする。
【0039】
次に時刻t2において制御手段103は、制御手段103は、車速値が所定の速度(例えば10km/h)未満であるか否かを判定し、所定の速度未満と判断した場合、表示制御手段105を介しマルチディスプレイ装置10に車両周囲前方の撮像情報203(車両インターフェース端子101hからのカメラ映像信号に対応する撮像映像)と車両周囲側方左側の撮像情報204(車両インターフェース端子101iからのカメラ映像信号に対応する撮像映像)とを2分割画面にて表示すると共に、これら撮像情報203,204の図中下方に車速情報(運転情報)205とシフトレバーのシフト位置情報(運転情報)206を表示する(図4(c)参照)。この結果、マルチディスプレイ装置10の画面には、撮像情報203,204に加えて車速情報205とシフト位置情報206とでなる運転情報が共通の画面内に表示され、これにより利用者は車両速度とシフト位置を認識することができる。
【0040】
次にシフト位置が「P(パーキング)」位置から「D(ドライブ)」位置にシフトされ、時刻t3において車速値が所定の速度以上になった場合、制御手段103は、それまで表示していた撮像情報203,204の表示出力を停止させ、マルチディスプレイ装置10に車速情報205及びシフト情報206及び時計情報207及び外気温情報208でなる運転情報を表示させる(図4(d)参照)。これにより利用者は、車両速度とシフト位置に加え、時刻や外気温を確認でき、時刻からは所要時間等の運転時間が、外気温からは運転中の道路状況がそれぞれ認識可能である。
【0041】
なお運転情報としては、車速情報205、シフト情報206、時計情報207、外気温情報208のごとき計測・検出情報が望ましいが、その内容や表示種別数は任意である。
【0042】
次に制御手段103は、時刻t4において再び、車速値が所定の速度未満であることを判断すると、マルチディスプレイ装置10に撮像情報203,204と車速情報205及びシフト位置情報206とを表示させる(図4(c)参照)。
【0043】
次に制御手段103は、時刻t5において、切り替え指示信号を受信すると、それまでマルチディスプレイ装置10に表示させていた2つの撮像情報203,204のうちの何れか一方を拡大して切り替え表示する(図4(e)参照)。ここでは撮像画像203を選択し、拡大表示させるようにしているが、撮像画像204を選択表示させてもよいし、これら2つの撮像情報203,204以外の撮像情報を選択表示させてもよく、例えば車両が見通しの悪い交差点にさしかかった場合、車両周囲左前方及び右前方の撮像情報209(車両インターフェース端子101lからのカメラ映像信号に対応する撮像映像)を表示させてもよい(図4(f)参照)。
【0044】
次に制御手段103は、時刻t6において、車速値が再び所定の速度以上であると判断すると、車速情報205、シフト情報206、時計情報207、外気温情報208を表示させる(図4(d)参照)。
【0045】
次に制御手段103は、時刻t7において、車速値が再び所定の速度未満であると判断すると、撮像情報203,204と車速情報205とシフト情報206を表示させる(図4(c)参照)。
【0046】
次に制御手段103は、時刻t8において、シフト情報に基づいてシフト位置が「D」から「R(リバース)」に切り替わったと判断すると、それまで表示していた撮像情報203,204に替えて車両周囲後方の撮像画像210(車両インターフェース端子101kからのカメラ映像信号に対応する撮像映像)を表示(図4(g)参照)させる。この結果、マルチディスプレイ装置10には撮像画像210と車速情報205とシフト情報206が表示される。
【0047】
次に制御手段103は、時刻t9において、シフト情報に基づいてシフト位置が「R」から「P」に切り替わったと判断すると、それまで表示していた撮像画像210に替えて撮像情報203,204を表示させる(図4(c)参照)。
【0048】
次に制御手段103は、時刻t10において、イグニッションスイッチの操作信号に基づいて、イグニッションスイッチの状態がオン状態からオフ状態に切り替わったと判断すると、エンディング画像211を表示させる(図4(h)参照)。このエンディング画像211は、「お疲れさまです」なるメッセージ情報からなるが、これにに限らず、エンディングにふさわしい表示であれば任意であり、「SEE YOU」、「GOOD−BYE」、「さようなら」等の挨拶情報や車体の外観もしくはその一部をモチーフにした写真、デザイン画、動画、アニメーションであってもよい。またこのエンディング画像211は制御手段103がスリープモードに移行する時刻t11をもって出力が停止され、その後は電源オフ状態(無表示状態となる)。
【0049】
以上のように、本実施形態では、車両周囲の撮像情報203,204,209,210と車両の運転情報205〜208を利用者に表示する車両用表示装置1において、撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208を共通の画面にて表示するディスプレイ装置(ディスプレイ手段)10と、車両インターフェース102からの入力情報に応じてマルチディスプレイ装置10の表示内容を制御する制御手段103とを有し、制御手段103は、入力情報として車速情報を入手し、車速が所定の速度以上のときは、マルチディスプレイ装置10に運転情報205〜208を表示させ、所定の速度に満たないときは撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208の双方を表示させることにより、例えばエンジン始動時(イグニッションスイッチのオン時)、特別な操作をすることなく、車両周囲の撮像情報を見ることができ、しかも運転に必要な運転情報も合わせて見ることができ、利用者のHMIの向上を図ることができる。
【0050】
また本実施形態では、制御手段103が、車両に装備されたイグニッションスイッチ(電源スイッチ)のオン時に、ベルト情報(入力情報)に基づいて優先度の高い特定情報として警報情報201の表示条件が成立したか否かを判定し、この条件が成立しているときは、撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208の双方の表示(時刻t2〜t3)に先だって警報情報201を表示させる(時刻t1〜t2)ことにより、優先度の高い情報を先に確認できるので、優先度の高い情報を確実に認識でき、利用者のHMIの更なる向上を図ることができる。
【0051】
また本実施形態では、制御手段103が、車両に装備されたイグニッションスイッチ(電源スイッチ)のオン時に、撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208の双方の表示(時刻t2〜t3)に先だってオープニング画像202を表示出力させる(時刻t1〜t2)ことにより、利用者への演出効果を高めることができる。
【0052】
また本実施形態では、制御手段103が、車両に装備されたイグニッションスイッチ(電源スイッチ)のオフ時に、撮像情報203,204,209,210と運転情報205〜208の双方の表示を停止(時刻t9〜t10)させた後、エンディング画像211を表示させることにより、利用者への演出効果を高めることができる。
【0053】
また本実施形態では、制御手段104が、所定の切り替え指示信号に基づいて、複数の撮像情報203,204,209,210の中から特定の撮像情報を選択して表示させることにより、利用者の指示(操作)に基づいて特定の撮像情報を選択でき、利用者のHMIの更なる向上を図ることができる。
【0054】
また本実施形態では、制御手段103が、車両に装備されたシフトレバーのシフト情報に基づいて、複数の撮像情報203,204,209,210の中から特定の撮像情報を選択して表示させることにより、シフト情報に基づいて特定の撮像情報を自動で選択でき、利用者のHMIの更なる向上を図ることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように本発明は、初期の目的を達成でき、利用者に対するヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)を向上させることが可能な車両用表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による車両用表示装置の外観を示す正面図。
【図2】本発明の実施形態による車両用表示装置のシステム構成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施形態による車両用表示装置の動作例を示すタイミング図。
【図4】(a)〜(h)は本発明の実施形態による車両用表示装置の表示例を示す正面図。
【符号の説明】
1 車両用表示装置
10 マルチディスプレイ装置(ディスプレイ手段)
20 アナログゲージ
21 回転計
22 燃料計
23 水温計
101a〜n 車両インターフェース端子
102 車両インターフェース手段
103 制御手段
104 記憶手段
105 表示制御手段
106 ゲージ駆動手段
201 警報情報
202 オープニング画像
203,204,209,210 撮像画像
205 車速情報(運転情報)
206 シフト位置情報(運転情報)
207 時計情報(運転情報)
208 外気温情報(運転情報)
211 エンディング画像
t1〜t11 時刻
Claims (6)
- 車両周囲の撮像情報と前記車両の運転情報を利用者に表示する車両用表示装置において、
前記撮像情報と前記運転情報を共通の画面にて表示するディスプレイ手段と、
車両インターフェースからの入力情報に応じて前記ディスプレイ手段の表示内容を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記入力情報として車速情報を入手し、車速が所定の速度以上のときは前記ディスプレイ手段に前記運転情報を表示させ、所定の速度に満たないときは前記撮像情報と前記運転情報の双方を表示させることを特徴とする車両用表示装置。 - 前記制御手段は、前記車両に装備された電源スイッチのオン時に、前記入力情報に基づいて優先度の高い特定情報の表示条件が成立したか否かを判定し、この条件が成立しているときは、前記撮像情報と前記運転情報の双方の表示に先だって前記特定情報を表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記制御手段は、前記車両に装備された電源スイッチのオン時に、前記撮像情報と前記運転情報の双方の表示に先だって所定のオープニング画像を表示出力させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記制御手段は、前記車両に装備された電源スイッチのオフ時に、前記撮像情報と前記運転情報の双方の表示を停止させた後、所定のエンディング画像を表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記制御手段は、所定の切り替え指示信号に基づいて、複数の前記撮像情報の中から特定の前記撮像情報を選択して表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記制御手段は、前記車両に装備されたシフトレバーのシフト情報に基づいて、複数の前記撮像情報の中から特定の前記撮像情報を選択して表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
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- 2003-04-24 JP JP2003119479A patent/JP2004322803A/ja active Pending
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