JP2004321159A - 代掻き装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で作業時の整地体の深度調整を可能とするとともに整地深度表示する表示装置を備えた代掻き装置を提供する。
【解決手段】トラクタに装着される装着マストを有する機枠体と、機枠体に設けられる砕土ロータリ、砕土ロータリの上方を覆うロータリカバー体とを有する砕土作業部と、砕土作業部の後方に上下方向回動自在に設けられる整地体と、整地体と機枠体に架設した整地体支持リンクと、整地体支持リンクと機枠体に伸縮自在のアクチュエータを架設し、アクチュエータの伸縮作用により整地体の整地深度を任意に設定可能とした代掻き装置において、整地体支持リンクに整地深度を示す深度表示装置を設け、この深度表示装置にて表示される整地深度をトラクタ座席より目視可能としたことにより、簡単な構成で整地体の深度調整が行え、操作性が向上する。
【選択図】 図6
【解決手段】トラクタに装着される装着マストを有する機枠体と、機枠体に設けられる砕土ロータリ、砕土ロータリの上方を覆うロータリカバー体とを有する砕土作業部と、砕土作業部の後方に上下方向回動自在に設けられる整地体と、整地体と機枠体に架設した整地体支持リンクと、整地体支持リンクと機枠体に伸縮自在のアクチュエータを架設し、アクチュエータの伸縮作用により整地体の整地深度を任意に設定可能とした代掻き装置において、整地体支持リンクに整地深度を示す深度表示装置を設け、この深度表示装置にて表示される整地深度をトラクタ座席より目視可能としたことにより、簡単な構成で整地体の深度調整が行え、操作性が向上する。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタに装着され、水田の凹凸面の均平化を行う代掻き均平作業と、凹凸面に対する土寄せ作業とを選択的に行い、土寄せ作業時の整地体の深度を調整可能とする代掻き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、トラクタに装着され、砕土部と、整地部を有するロータリー代掻き装置の後方に、ロータリー代掻き装置に対して高さ位置が調節自在である排土板を設け、排土板にレーキ体および均平板を設け、かつレーザー受光器を設けるとともに排土板の高さ調節をレーザー投光器からのレーザー光線をレーザー受光器が受光することによって行うことを特徴とする代掻き均平装置が公知である。(特許文献1)
【0003】
前記の構成により、レーザー受光器及びレーザー投光器等によって自動的に排土板等の高さ位置を制御して調節することにより、作業効率が向上し、また均平性能も向上するという効果を有している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−78402号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、代掻き作業と、別体の排土板による土寄せ作業を同時に行うことは可能となるが、圃場にレーザー投光器の設備が必要になり、代掻き装置にもレーザー受光器が必要なため、設備装置を含めて代掻き装置が大型化し、価格が高価格になってしまう課題があった。
【0006】
そこで本発明は、簡単な構成で作業時の整地体の深度調整を可能とするとともに整地深度表示する表示装置を備えた代掻き装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するために、トラクタに装着される装着マストを有する機枠体と、機枠体に設けられる砕土ロータリ、砕土ロータリの上方を覆うロータリカバー体とを有する砕土作業部と、砕土作業部の後方に上下方向回動自在に設けられる整地体と、整地体と機枠体に架設した整地体支持リンクと、整地体支持リンクと機枠体に伸縮自在のアクチュエータを架設し、アクチュエータの伸縮作用により整地体の整地深度を任意に設定可能とした代掻き装置において、整地体支持リンクに整地深度を示す深度表示装置を設け、この深度表示装置にて表示される整地深度をトラクタ座席より目視可能としたことにより、簡単な構成で整地体の深度調整が行え、操作性が向上する。
【0008】
さらに、整地体支持リンクに設けた深度表示装置は、円弧面に目盛を有した表示部と、この表示部の円弧面上を回動するよう軸支された指針から構成され、この指針に機枠体から延設させたアーム体が連結されリンク体を構成し、指針は整地体が上下回動してもトラクタ座席より目視可能な位置に一定保持されるので整地体の深度がトラクタに座乗したままで確認できるため操作性が向上し、簡易ながら高精度な代掻き作業が行える。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を実施した代掻き装置の平面図、図2は後面図、図3は側面図、図4は斜視図、図5は深度表示装置の側面図、図6は深度表示装置の斜視図、図7は深度表示装置の作用図である。
【0010】
本発明における代掻き装置は、図示されないがトラクタ後部に装着するための装着マスト20を有した機枠体2と、機枠体2に回転可能に軸支された砕土ロータリ10を有した砕土作業部1と、砕土作業部1の後方に上下方向回動自在とした整地体3と、整地体3と機枠体2に架設した整地体支持リンク4と、整地体支持リンク4と機枠体2に架設した伸縮自在のアクチュエータを備えた伸縮装置5と、整地体支持リンク4の上面に設けられ、整地深度を示す深度表示装置6から構成される。
【0011】
機枠体2は、平面視中央に設けた入力ケース21と、この入力ケース21から左右水平方向に配設されるパイプ体22と、このパイプ体22と前記入力ケース21より図示しないトラクタ後部に装着するための装着マスト20と、左右の一端に伝動ケース23、他端に機枠サイド板24を設け構成される。
【0012】
砕土作業部1は、機枠体2に回転可能に軸支され、複数の砕土爪を有した砕土ロータリ10と、砕土ロータリ10の上方を覆うロータリカバー体11から構成される。
【0013】
整地体3は、前記砕土作業部1の後方に上下方向回動自在に設けられ、上辺を前記ロータリカバー体11の後端縁に横軸32によって上下に回動自在に設けられる土寄せ整地体31と、この土寄せ整地体31の後方に前記機枠体2に回動可能に設けられる均平整地体33とを備えている。土寄せ整地体31は、断面L字形状で垂直面を有し、この垂直面にて土寄せ、土引き作用を行うことができ、接地底面で整地作用を行うことができる。
【0014】
均平整地体33は、機枠体2の左右両側に設けたサイドアーム34と、中央部の左右に設けた支持アーム35を介して土寄せ整地体31の後方に回動可能に設けられる。均平整地体33は、機枠体2に対して自重により回動自在に作用しており、自重により水田面に接地して均平作用を行う。土寄せ整地体31と均平整地体33は、互いにほぼ平行に間隔をあけて取り付けられる。
【0015】
整地体支持リンク4は、整地体3と機枠体2に架設されたリンク体で、機枠体2より後方へ突出させ上下回動自在としたリフトアーム41と、リフトアーム41の自由端に回動自在に取り付けられ、前記整地体3の土寄せ整地体31の上面に回動自在に架設した支持アーム42とからなる。リフトアーム41は、中央部に平行にロックピン43を設けてある。
【0016】
伸縮自在なアクチュエータを備えた伸縮装置5は、アクチュエータと電動油圧シリンダ51を用い、一端を装着マスト20の側部に設けられるシリンダブラケット52に回動自在に装着しており、電動油圧シリンダ51のシリンダロット51aの先端部に前記整地体支持リンク4のロックピン43と係合するロック装置53を設けている。
【0017】
ロック装置53は、基端部を前記シリンダブラケット52に回動自在に取り付けたロックアーム53aと、ロックアーム53aの先端部には、前記電動油圧シリンダ51のシリンダロット51aが連結されるとともに、フック形状のロック体53bを有し、ロック体53bとロックピン43の係脱操作をする操作レバー53cと、ロックリンク53dを設け構成されている。
【0018】
装着マスト20の側部に設けたシリンダブラケット52に対し、伸縮装置5の電動油圧シリンダ51及びロック装置53のロックアーム53aとの連結部はそれぞれ回動自在に連結され、シリンダブラケット52を底辺として、電動油圧シリンダ51とロックアーム53aを両辺とし、電動油圧シリンダ51のシリンダロッド51aの先端と回動自在に連結するロックアーム53aとの回動角を先端角とする不定三角形状のリンク機構を構成する。この不定三角形状のリンク機構は、電動油圧シリンダ51のシリンダロッド51aの伸縮作用により先端角が移動し、ロックアーム53aが上下に移動し、この移動によりロックアーム53aの先端部で係止している整地体3を上下回動させることができる。
【0019】
深度表示装置6は、円弧面に目盛を有した表示部61と、この表示部61の円弧面上を回動するよう円弧面中心より突設させた支持ピン62aに軸支された指針62から構成され、整地体支持リンク4のリフトアーム41に配設される。この指針62に機枠体2から延設させたアーム体63が連結され機枠体2を底辺とする平行リンク機構を構成している。
【0020】
次に、本発明の実施形態の作用について説明する。機枠体2より架設した整地体支持リンク4にて支持された整地体3の土寄せ整地体31は、整地体支持リンク4のリフトアーム41に有したロックピン43と伸縮装置5を構成するロック装置53のロック体53bとが係脱することにより、伸縮装置5のアクチュエータである電動油圧シリンダ51を伸縮させることで土寄せ整地体31の深度を選択可能とし土寄せ作業を行える状態と、自重により水田面に接地させ均平作業を行える状態の作業状態を任意に選択可能としてある。又、均平整地体33は、サイドアーム34と支持アーム35によって機枠体2に対して自重により上下方向に回動し水田面に接地する。
【0021】
伸縮装置5のロック装置53に備えたロック体53bは、トラクタ運転席近傍に立設された操作レバー53cを前後に回動させることによりロックリンク53dを介し前後に回動し、整地体支持リンク4を構成するリフトアーム41に備えたロックピン43との係脱操作を行うことが可能となる。
【0022】
操作レバー53cをトラクタ前方向に回動させることで、ロックリンク53dにて連結されたロック体53bは、側面視で後方からトラクタ側前方に回動させて、ロックピン43との係合を離脱させ、土寄せ整地体31はフリー状態の作業状態となり自重で水田面に接地して均平作業を可能とする。
【0023】
操作レバー53cをトラクタに対し後方へ回動させることにより、ロックリンク53dにて連結されたロック体53bは、側面視でトラクタ側前方から後方に回動させてロックピン43と係合し、係合された整地体3の土寄せ整地体31は、シリンダ装置5の電動油圧シリンダ51を伸縮動作させることにより土寄せ整地体31の水田面に対する深度調節が可能となり、土寄せ作業の土寄せ量を調整することが可能になる。
【0024】
すなわち、トラクタ座席からの指示によりシリンダ装置5のシリンダロット51aを伸長させると、前記リンク機構の作用により土寄せ整地体31は、深度を深くし、土寄せ量が多くなる。反対に、シリンダ装置5のシリンダロット51aを収縮させると、前記リンク機構の作用により土寄せ整地体31は、深度を浅くし、土寄せ量を少なくする。
【0025】
土寄せ作業時の土寄せ整地体31の整地深度は、整地体支持リンク4のリフトアーム41に配設された深度表示装置6にてトラクタ座席より目視可能としてある。この深度表示装置6は、リフトアーム41の略中央部上面に配置された円弧面に目盛を有した表示部61の円弧面上を回動する指針62がリフトアーム41の側面で円弧面中心より突設させた支持ピン62aに軸支され、この指針62に機枠体2から延設させたアーム体63が連結され、機枠体2を底辺とする平行リンク機構を構成している。
【0026】
整地体3の土寄せ整地体31の整地深度を調節するため伸縮装置5の電動油圧シリンダ51のシリンダロット51aが伸縮動作させることにより、リフトアーム41に設けた深度表示装置6は、リフトアーム41の回動支点を中心にリフトアーム41の上下回動と連動し変位する。
【0027】
深度表示装置6の指針62は、機枠体2から延設させたアーム体63にて機枠体2を底辺とする平行リンク機構により、リフトアーム41の上下回動してもトラクタ座席より目視可能な位置に一定保持される。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、整地体の土寄せ整地体の水田面に対する整地深度を任意に選択し固定することで、代掻き均平作業と土寄せ作業を平行して行うことが可能となり、整地深度を表示する深度表示装置をトラクタ座席より目視可能に備えたこで、簡単に整地体の深度調整が行え操作性が向上する。
【0029】
さらに、整地体が上下回動してもトラクタ座席より目視可能な位置に一定保持されるよう深度表示装置をリンク機構にて構成したので、整地体の深度がトラクタに座乗したままで確認できるため操作性が向上し、簡易ながら高精度な代掻き作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した代掻き装置の平面図
【図2】後面図
【図3】側面図
【図4】斜視図
【図5】深度表示装置の側面図
【図6】深度表示装置の斜視図
【図7】深度表示装置の作用図
【符号の説明】
1 砕土作業部
10 砕土ロータリ
11 ロータリカバー体
2 機枠体
20 装着マスト
21 入力ケース
22 パイプ体
23 伝動ケース
24 機枠サイド板
3 整地体
31 土寄せ整地体
32 横軸
33 均平整地体
34 サイドアーム
35 支持アーム
4 整地体支持リンク
41 リフトアーム
42 支持アーム
43 ロックピン
5 伸縮装置(シリンダ装置)
51 シリンダアーム
51a シリンダロット
52 シリンダブラケット
53 ロック装置
53a ロックアーム
53b ロック体
53c 操作レバー
53d ロックリンク
6 深度表示装置
61 表示部
62 指針
62a 支持ピン
63 アーム体
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタに装着され、水田の凹凸面の均平化を行う代掻き均平作業と、凹凸面に対する土寄せ作業とを選択的に行い、土寄せ作業時の整地体の深度を調整可能とする代掻き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、トラクタに装着され、砕土部と、整地部を有するロータリー代掻き装置の後方に、ロータリー代掻き装置に対して高さ位置が調節自在である排土板を設け、排土板にレーキ体および均平板を設け、かつレーザー受光器を設けるとともに排土板の高さ調節をレーザー投光器からのレーザー光線をレーザー受光器が受光することによって行うことを特徴とする代掻き均平装置が公知である。(特許文献1)
【0003】
前記の構成により、レーザー受光器及びレーザー投光器等によって自動的に排土板等の高さ位置を制御して調節することにより、作業効率が向上し、また均平性能も向上するという効果を有している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−78402号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、代掻き作業と、別体の排土板による土寄せ作業を同時に行うことは可能となるが、圃場にレーザー投光器の設備が必要になり、代掻き装置にもレーザー受光器が必要なため、設備装置を含めて代掻き装置が大型化し、価格が高価格になってしまう課題があった。
【0006】
そこで本発明は、簡単な構成で作業時の整地体の深度調整を可能とするとともに整地深度表示する表示装置を備えた代掻き装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するために、トラクタに装着される装着マストを有する機枠体と、機枠体に設けられる砕土ロータリ、砕土ロータリの上方を覆うロータリカバー体とを有する砕土作業部と、砕土作業部の後方に上下方向回動自在に設けられる整地体と、整地体と機枠体に架設した整地体支持リンクと、整地体支持リンクと機枠体に伸縮自在のアクチュエータを架設し、アクチュエータの伸縮作用により整地体の整地深度を任意に設定可能とした代掻き装置において、整地体支持リンクに整地深度を示す深度表示装置を設け、この深度表示装置にて表示される整地深度をトラクタ座席より目視可能としたことにより、簡単な構成で整地体の深度調整が行え、操作性が向上する。
【0008】
さらに、整地体支持リンクに設けた深度表示装置は、円弧面に目盛を有した表示部と、この表示部の円弧面上を回動するよう軸支された指針から構成され、この指針に機枠体から延設させたアーム体が連結されリンク体を構成し、指針は整地体が上下回動してもトラクタ座席より目視可能な位置に一定保持されるので整地体の深度がトラクタに座乗したままで確認できるため操作性が向上し、簡易ながら高精度な代掻き作業が行える。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を実施した代掻き装置の平面図、図2は後面図、図3は側面図、図4は斜視図、図5は深度表示装置の側面図、図6は深度表示装置の斜視図、図7は深度表示装置の作用図である。
【0010】
本発明における代掻き装置は、図示されないがトラクタ後部に装着するための装着マスト20を有した機枠体2と、機枠体2に回転可能に軸支された砕土ロータリ10を有した砕土作業部1と、砕土作業部1の後方に上下方向回動自在とした整地体3と、整地体3と機枠体2に架設した整地体支持リンク4と、整地体支持リンク4と機枠体2に架設した伸縮自在のアクチュエータを備えた伸縮装置5と、整地体支持リンク4の上面に設けられ、整地深度を示す深度表示装置6から構成される。
【0011】
機枠体2は、平面視中央に設けた入力ケース21と、この入力ケース21から左右水平方向に配設されるパイプ体22と、このパイプ体22と前記入力ケース21より図示しないトラクタ後部に装着するための装着マスト20と、左右の一端に伝動ケース23、他端に機枠サイド板24を設け構成される。
【0012】
砕土作業部1は、機枠体2に回転可能に軸支され、複数の砕土爪を有した砕土ロータリ10と、砕土ロータリ10の上方を覆うロータリカバー体11から構成される。
【0013】
整地体3は、前記砕土作業部1の後方に上下方向回動自在に設けられ、上辺を前記ロータリカバー体11の後端縁に横軸32によって上下に回動自在に設けられる土寄せ整地体31と、この土寄せ整地体31の後方に前記機枠体2に回動可能に設けられる均平整地体33とを備えている。土寄せ整地体31は、断面L字形状で垂直面を有し、この垂直面にて土寄せ、土引き作用を行うことができ、接地底面で整地作用を行うことができる。
【0014】
均平整地体33は、機枠体2の左右両側に設けたサイドアーム34と、中央部の左右に設けた支持アーム35を介して土寄せ整地体31の後方に回動可能に設けられる。均平整地体33は、機枠体2に対して自重により回動自在に作用しており、自重により水田面に接地して均平作用を行う。土寄せ整地体31と均平整地体33は、互いにほぼ平行に間隔をあけて取り付けられる。
【0015】
整地体支持リンク4は、整地体3と機枠体2に架設されたリンク体で、機枠体2より後方へ突出させ上下回動自在としたリフトアーム41と、リフトアーム41の自由端に回動自在に取り付けられ、前記整地体3の土寄せ整地体31の上面に回動自在に架設した支持アーム42とからなる。リフトアーム41は、中央部に平行にロックピン43を設けてある。
【0016】
伸縮自在なアクチュエータを備えた伸縮装置5は、アクチュエータと電動油圧シリンダ51を用い、一端を装着マスト20の側部に設けられるシリンダブラケット52に回動自在に装着しており、電動油圧シリンダ51のシリンダロット51aの先端部に前記整地体支持リンク4のロックピン43と係合するロック装置53を設けている。
【0017】
ロック装置53は、基端部を前記シリンダブラケット52に回動自在に取り付けたロックアーム53aと、ロックアーム53aの先端部には、前記電動油圧シリンダ51のシリンダロット51aが連結されるとともに、フック形状のロック体53bを有し、ロック体53bとロックピン43の係脱操作をする操作レバー53cと、ロックリンク53dを設け構成されている。
【0018】
装着マスト20の側部に設けたシリンダブラケット52に対し、伸縮装置5の電動油圧シリンダ51及びロック装置53のロックアーム53aとの連結部はそれぞれ回動自在に連結され、シリンダブラケット52を底辺として、電動油圧シリンダ51とロックアーム53aを両辺とし、電動油圧シリンダ51のシリンダロッド51aの先端と回動自在に連結するロックアーム53aとの回動角を先端角とする不定三角形状のリンク機構を構成する。この不定三角形状のリンク機構は、電動油圧シリンダ51のシリンダロッド51aの伸縮作用により先端角が移動し、ロックアーム53aが上下に移動し、この移動によりロックアーム53aの先端部で係止している整地体3を上下回動させることができる。
【0019】
深度表示装置6は、円弧面に目盛を有した表示部61と、この表示部61の円弧面上を回動するよう円弧面中心より突設させた支持ピン62aに軸支された指針62から構成され、整地体支持リンク4のリフトアーム41に配設される。この指針62に機枠体2から延設させたアーム体63が連結され機枠体2を底辺とする平行リンク機構を構成している。
【0020】
次に、本発明の実施形態の作用について説明する。機枠体2より架設した整地体支持リンク4にて支持された整地体3の土寄せ整地体31は、整地体支持リンク4のリフトアーム41に有したロックピン43と伸縮装置5を構成するロック装置53のロック体53bとが係脱することにより、伸縮装置5のアクチュエータである電動油圧シリンダ51を伸縮させることで土寄せ整地体31の深度を選択可能とし土寄せ作業を行える状態と、自重により水田面に接地させ均平作業を行える状態の作業状態を任意に選択可能としてある。又、均平整地体33は、サイドアーム34と支持アーム35によって機枠体2に対して自重により上下方向に回動し水田面に接地する。
【0021】
伸縮装置5のロック装置53に備えたロック体53bは、トラクタ運転席近傍に立設された操作レバー53cを前後に回動させることによりロックリンク53dを介し前後に回動し、整地体支持リンク4を構成するリフトアーム41に備えたロックピン43との係脱操作を行うことが可能となる。
【0022】
操作レバー53cをトラクタ前方向に回動させることで、ロックリンク53dにて連結されたロック体53bは、側面視で後方からトラクタ側前方に回動させて、ロックピン43との係合を離脱させ、土寄せ整地体31はフリー状態の作業状態となり自重で水田面に接地して均平作業を可能とする。
【0023】
操作レバー53cをトラクタに対し後方へ回動させることにより、ロックリンク53dにて連結されたロック体53bは、側面視でトラクタ側前方から後方に回動させてロックピン43と係合し、係合された整地体3の土寄せ整地体31は、シリンダ装置5の電動油圧シリンダ51を伸縮動作させることにより土寄せ整地体31の水田面に対する深度調節が可能となり、土寄せ作業の土寄せ量を調整することが可能になる。
【0024】
すなわち、トラクタ座席からの指示によりシリンダ装置5のシリンダロット51aを伸長させると、前記リンク機構の作用により土寄せ整地体31は、深度を深くし、土寄せ量が多くなる。反対に、シリンダ装置5のシリンダロット51aを収縮させると、前記リンク機構の作用により土寄せ整地体31は、深度を浅くし、土寄せ量を少なくする。
【0025】
土寄せ作業時の土寄せ整地体31の整地深度は、整地体支持リンク4のリフトアーム41に配設された深度表示装置6にてトラクタ座席より目視可能としてある。この深度表示装置6は、リフトアーム41の略中央部上面に配置された円弧面に目盛を有した表示部61の円弧面上を回動する指針62がリフトアーム41の側面で円弧面中心より突設させた支持ピン62aに軸支され、この指針62に機枠体2から延設させたアーム体63が連結され、機枠体2を底辺とする平行リンク機構を構成している。
【0026】
整地体3の土寄せ整地体31の整地深度を調節するため伸縮装置5の電動油圧シリンダ51のシリンダロット51aが伸縮動作させることにより、リフトアーム41に設けた深度表示装置6は、リフトアーム41の回動支点を中心にリフトアーム41の上下回動と連動し変位する。
【0027】
深度表示装置6の指針62は、機枠体2から延設させたアーム体63にて機枠体2を底辺とする平行リンク機構により、リフトアーム41の上下回動してもトラクタ座席より目視可能な位置に一定保持される。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、整地体の土寄せ整地体の水田面に対する整地深度を任意に選択し固定することで、代掻き均平作業と土寄せ作業を平行して行うことが可能となり、整地深度を表示する深度表示装置をトラクタ座席より目視可能に備えたこで、簡単に整地体の深度調整が行え操作性が向上する。
【0029】
さらに、整地体が上下回動してもトラクタ座席より目視可能な位置に一定保持されるよう深度表示装置をリンク機構にて構成したので、整地体の深度がトラクタに座乗したままで確認できるため操作性が向上し、簡易ながら高精度な代掻き作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した代掻き装置の平面図
【図2】後面図
【図3】側面図
【図4】斜視図
【図5】深度表示装置の側面図
【図6】深度表示装置の斜視図
【図7】深度表示装置の作用図
【符号の説明】
1 砕土作業部
10 砕土ロータリ
11 ロータリカバー体
2 機枠体
20 装着マスト
21 入力ケース
22 パイプ体
23 伝動ケース
24 機枠サイド板
3 整地体
31 土寄せ整地体
32 横軸
33 均平整地体
34 サイドアーム
35 支持アーム
4 整地体支持リンク
41 リフトアーム
42 支持アーム
43 ロックピン
5 伸縮装置(シリンダ装置)
51 シリンダアーム
51a シリンダロット
52 シリンダブラケット
53 ロック装置
53a ロックアーム
53b ロック体
53c 操作レバー
53d ロックリンク
6 深度表示装置
61 表示部
62 指針
62a 支持ピン
63 アーム体
Claims (2)
- トラクタに装着される装着マストを有する機枠体と、機枠体に設けられる砕土ロータリ、砕土ロータリの上方を覆うロータリカバー体とを有する砕土作業部と、砕土作業部の後方に上下方向回動自在に設けられる整地体と、整地体と機枠体に架設した整地体支持リンクと、整地体支持リンクと機枠体に伸縮自在のアクチュエータを架設し、アクチュエータの伸縮作用により整地体の整地深度を任意に設定可能とした代掻き装置において、整地体支持リンクに整地深度を示す深度表示装置を設け、この深度表示装置にて表示される整地深度をトラクタ座席より目視可能としたことを特徴とする代掻き装置。
- 整地体支持リンクに設けた深度表示装置は、円弧面に目盛を有した表示部と、この表示部の円弧面上を回動するよう軸支された指針から構成され、この指針に機枠体から延設させたアーム体が連結されリンク体を構成し、指針は整地体が上下回動してもトラクタ座席より目視可能な位置に一定保持される請求項1記載の代掻き装置。
Priority Applications (1)
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JP2003157315A JP2004321159A (ja) | 2003-04-26 | 2003-04-26 | 代掻き装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-04-26 JP JP2003157315A patent/JP2004321159A/ja active Pending
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