JP2002125409A - 作業車輌における作業部の昇降制御装置 - Google Patents
作業車輌における作業部の昇降制御装置Info
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Abstract
の昇降速度をリアルタイムで簡単に変更することがで
き、作業性と操作性の向上を図ることができる作業車輌
における作業部の昇降制御装置を提供する。 【解決手段】 走行車輌の運転席18内に設けた表示パ
ネル25に、レーザー光の受光感度を調整する調整部3
9を設ける一方、後部作業機4を昇降制御する制御部2
2には、調整部39による感度調整信号の大小変更操作
に基づいて昇降速度を増減制御する昇降速度制御手段を
設けた。
Description
の作業車輌における作業部の昇降制御装置に関するもの
である。
均平、耕耘等の作業を行うにあたり、作業現場の所定箇
所に、水平方向もしくは任意の傾斜方向にレーザー光を
投光する投光器を設置し、走行車輌側には前記レーザー
光を受光する受光器を設けて、該受光器の検出信号を表
示器に入力して作業部の高さ表示を行うものがある。し
かるに、このものでは、高さ表示を見ながらオペレータ
が手動で昇降操作を行う必要があるため、オペレータの
操作労力を考慮すれば、前記検出信号に基づいて作業部
を自動的に昇降制御することが望ましい。
しくは任意の傾斜方向に投光されたレーザー光を受光す
る受光器と、該受光器の検出信号に基づいて作業部の高
さ表示を行う表示器とを備える走行車輌において、前記
表示器の表示面に、表示される高さ表示状態を判別する
判別器を装着する一方、作業部を昇降制御する制御部に
は、前記判別器の検出信号に基づいて作業部を自動的に
昇降制御する自動昇降制御手段を設けた作業車輌におけ
る作業部の昇降制御装置を提案した(特開平8−116
717)。
業部の昇降制御装置の操作性を追求する研究、開発の過
程で創案されたものであって、その目的とするところ
は、走行車輌の走行中において、オペレータが目前にあ
る表示パネルの調整部を操作してレーザー光の感度調整
を行うのみで、作業機の昇降速度をリアルタイムで簡単
に変更することができ、作業性と操作性の向上を図るこ
とができる作業車輌における作業部の昇降制御装置を提
供しようとするものである。
発明が採用した技術的手段は、投光器から水平方向もし
くは任意の傾斜方向に投光されたレーザー光を受光する
受光器と、該受光器の検出信号に基づいて作業部の高さ
表示を行う表示器とを備えた走行車輌において、当該走
行車輌の運転席内に設けた表示パネルに、前記レーザー
光の受光感度を調整する調整部を設ける一方、上記作業
部を昇降制御する制御部には、前記調整部による感度調
整信号の大小変更操作に基づいて作業部の昇降速度を増
減制御する昇降速度制御手段を設けたことを特徴とする
ものである。
づいて説明する。図において、1はクローラ走行装置2
を備えるトラクタの走行機体であって、該走行機体1の
後部には、昇降リンク機構3を介して圃場面を耕耘する
作業部をなすロータリ等の作業機4(以下、後部作業機
4という)が昇降自在に連結されており、該後部作業機
4は、リフトアームシリンダ5の伸縮作動に伴うリフト
アーム6の上下揺動に基づいて昇降し、かつリフトアー
ム6と昇降リンク機構3との間に介在するリフトロッド
シリンダ7の伸縮作動に基づいて左右に傾斜するように
構成されている。
に枢支される左右一対の支持アームであって、該支持ア
ーム8の前端部には、整地、均平等の作業を行うための
ブレード9が設けられており、リフトシリンダ10の伸
縮作動に伴うリフト動作(昇降動作)、アングルシリン
ダ11の伸縮作動に伴うアングル動作(ブレード9の左
右何れかを前後に変位させる動作)、チルトシリンダ1
2の伸縮作動に伴うチルト動作(ブレード9の左右何れ
かを上下に変位させる動作)等を可能にし、前記支持ア
ーム8の枢支部に設けたリフト角センサ13で、リフト
角(支持アーム8の揺動角)を検出し、ブレード制御部
9aを介して後述の制御部22に入力するようになって
いる。
されるマストであって、該マスト14の上端部には、上
下方向に所定の受光幅を有する受光器15が設けられ、
また作業現場や圃場の所定箇所には、水平方向もしくは
任意の傾斜方向にレーザー光を回転投光する投光器16
が設置されており、該投光器16から投光されたレーザ
ー光を前記受光器15で受光すると共に、受光器15に
おける受光高さ検出に基づいてレーザー光を基準とする
後部作業機4の高さ検出を行うが、前記マスト14には
伸縮作動自在なマストシリンダ17が介設されており、
運転席18の近傍に配設されるマストシリンダスイッチ
19(上げスイッチ19a、下げスイッチ19b、スラ
イドボリューム19c)の操作に基づいて受光器15に
対する後部作業機4の高さを調整することにより、該後
部作業機4の対地作業高さを変更できる構成となってい
る。
が設けられており、該表示器20は、前記受光器15か
ら入力した検出信号に基づいてレーザー光を基準とする
後部作業機4の高さ表示を行うものである。つまり、表
示器20の表示面20aには、上下方向に所定間隔を存
して複数の発光表示部20b〜20fが並設されてお
り、レーザー光に対するズレ量が許容範囲内(例えば、
−5mm〜+5mm)である場合には、表示面20aの
中央に位置する中央発光表示部20bを点灯作動(もし
くは点滅作動)させ、また、ズレ量が許容範囲を越え、
かつレーザー光検出範囲内(例えば、−5mm〜−95
mm、+5mm〜+95mm)である場合には、前記中
央発光表示部20bの上下に隣接する発光表示部20
c、20dのうち、ズレ方向に対応するものを点灯作動
(もしくは点滅作動)させ、さらに、ズレ量がレーザー
光検出範囲を越える場合には、表示面20aの上下両端
部に位置する発光表示部20e、20fのうち、ズレ方
向に対応するものを点灯作動(もしくは点滅作動)させ
るように構成されると共に、上記発光表示部20b〜2
0fにそれぞれ対応する検出信号を、所定のインタフェ
ース回路21を介して後述する制御部22に入力するよ
うになっている。
操作パネル、23bは該運転席18の右側方に配設され
るサイドパネルであって、上記操作パネル23aには、
エンジンオイルランプ24a、傾き自動ランプ24b、
速度表示メータ24c等の他に、液晶構造を有する表示
パネル25がそれぞれ配設されていると共に、上記サイ
ドパネル23bの前部には、後部作業機4を昇降操作す
るための作業機昇降用操作レバー26aおよび走行用操
作レバー26bが配設され、後部には耕深自動制御をO
N−OFF操作するための耕深自動スイッチ27a、傾
斜自動制御をON−OFF操作するための傾斜自動スイ
ッチ27b、傾斜自動制御の目標傾斜を設定するための
傾斜設定ボリューム27c等の操作具類が開閉自在なカ
バー27に覆蓋される状態で配設され、さらに、サイド
パネル23bの中間部には、他操作具に比べて大型な摘
み部を有する耕深設定ボリューム28と、後部作業機4
への駆動力を断続するPTO入切スイッチ29が配設さ
れており、上記各操作具の操作信号は、前記と同様に制
御部22に入力されるようになっている。
は、図7および8に示すように、その内側に位置してリ
フト角センサ30が垂直状に配設されており、当該リフ
トアーム6に固定した検出プレート30aの上下回動変
化、すなわちリフトアーム6の上下方向の揺動角を検出
して前記制御部22に入力するように構成されている。
したがって上記リフトアーム6の上下回動作動の際に、
これに伴う外力あるいは衝接等がリフト角センサ30自
体に作用することがなく、該センサ30の耐久性を確保
できると共に、上記リフト角センサ30を垂直に配設す
る事で、制御部22への接続端子30bおよび接続線3
0cに泥水や雨水の付着、滞留を防止することが可能に
なる。
る。該制御部22は、支持アーム8に設けたリフト角セ
ンサ13の検出信号を受けるブレード制御部9aからの
ブレード制御とともに、受光器15からの検出信号をイ
ンターフェイス回路21を介した後部作業機4の制御を
マイクロコンピュータを用いて行うものであるが、上記
ブレード制御の構成、制御機能およびマスト14の調整
制御については、特開平8−116717号公報のもの
を援用することとし、本実施の形態では、後部作業機4
の昇降制御についてのみ以下において説明する。
に、後部作業機4に設けたリヤカバー4aの揺動角に基
づいて後部作業機4の耕深を検出する耕深センサ31、
リフトアーム6の上下揺動角を検出する前述のリフト角
センサ30、リフトロッドシリンダ7のロッド長を検出
するロッド長センサ32、機体の左右傾斜を検出する傾
斜センサ33、作業機昇降用操作レバー26aのレバー
角を検出するポジションセンサ34およびレーザー自動
切替スイッチ35の各信号が、前記サイドパネル23b
に設けられる操作具等から入力されると共に、上記各入
力信号に基づく判断により、前述したリフトアームシリ
ンダ5、リフトロッドシリンダ7等を作動制御する油圧
バルブ(図示せず)に対して作動信号を出力するように
なっている。即ち、制御部22は、作業機昇降用操作レ
バー26aの設定高さを維持するよう後部作業機4を昇
降制御するポジション制御、耕深設定ボリューム28で
設定された設定耕深を維持するよう後部作業機4を自動
的に昇降制御する耕深自動制御、傾斜設定ボリューム2
7cで設定された設定傾斜を維持するよう後部作業機4
を自動的に傾斜制御する傾斜自動制御等の制御が実行さ
れるようになっている。
パネル25の近傍位置には、図5および図12に示すよ
うに、メニューボタン36、設定ボタン37、下操作お
よび上操作の選択ボタン38a、38bを有する調整部
39が併設されており、上記メニューボタン36の押圧
操作で、後部作業機4の耕深「深さ」、走行機体1の
「傾き」、「深さ・傾き」および「エンジン回転」が表
示パネル25に表示され、かつ当該各制御に仕様する制
御データの変更が設定ボタン37の操作で行える。また
レーザー切替スイッチ35を操作すると、図12(a)
(b)に示すように、表示パネル25の表示が通常の状
態表示から自動的にレーザー制御状態の表示に切り替わ
るようになっている。
2(c)(d)に示すように、選択ボタン38a、38
bをそれぞれ下方向あるいは上方向に操作することによ
り、レベルゲージ(同図(c)の黒塗り部分)内の感度
を表す数字を増減させてレーザー光の受光感度を調整で
き、かつ現在の受光感度の表示を行えるようになってい
る。すなわち、受光感度調整制御では、図14に示すよ
うに、作業部制御フラグのセット状態を確認した後、選
択ボタン38a、38bの操作量を判断する。そして、
上記操作量が例えば「最大受光感度」である場合には、
平均サンプル数nに小さい値aをセットすると共に一
方、「最小受光感度」である場合には、平均サンプル数
nに大きな値gをセットし、また、最大、最小の各受光
感度の中間に位置する場合には、その操作量の大小に応
じて平均サンプル数nに中間値b〜fをセットするよう
になっている。
は、図15に示すように、上記レーザー光の受光感度調
整制御に連動しており、作業部制御フラグのセット状態
を確認した後、前記受光感度調整制御における感度調整
信号に変化があったか否かを判断する。そして、該判断
がYESの場合には、同図(b)に示すように、その値
に基づいてリフトアームシリンダ5に対する流量関数の
傾き(標準状態ではQaveとθaveで規定される傾き)を
変更して後部作業機4の昇降速度を増減制御するように
なっている。
レーザー切替スイッチ35の操作でレーザー制御状態に
切り替えた場合に、投光器16から水平方向もしくは任
意の傾斜方向に投光されたレーザー光を受光器15で受
光し、該受光器15の検出信号に基づいて後部作業機4
の昇降を自動的に制御することができる。そして、走行
機体1の走行作業中に受光感度を調整すると、自動的に
後部作業機4の昇降速度が変更されるので、適正な感度
選択に基づく最適な作業条件下のもとで後部作業機4に
よる走行作業を進行させることができる。
平方向もしくは任意の傾斜方向に投光されたレーザー光
を受光する受光器と、該受光器の検出信号に基づいて作
業部の高さ表示を行う表示器とを備えた走行車輌におい
て、当該走行車輌の運転席内に設けた表示パネルに、前
記レーザー光の受光感度を調整する調整部を設ける一
方、上記作業部を昇降制御する制御部には、前記調整部
による感度調整信号の大小変更操作に基づいて作業部の
昇降速度を増減制御する昇降速度制御手段を設けたか
ら、走行車輌の走行中において、オペレータが目前にあ
る表示パネルの調整部を操作するのみで、作業機の昇降
速度をリアルタイムで簡単に変更することができ、適正
な感度選択に基づく最適な作業条件下のもとで後部作業
機による作業性の向上を図ることができる、という極め
て有用な新規的効果を奏するものである。
係を示す側面図である。
る。
制御のブロック図である。
(b)同上一部省略拡大正面図である。
る。
ンダの周辺構成を示す要部斜視図である。
側面図である。
る。
面図である。(b)はレーザー受光感度の状態を表示す
る表示パネルの正面図である。(c)はレーザー受光感
度の設定状態を表示する表示パネルの正面図である。
(d)は調整部の配置を示す正面図である。
ッチ19を示す正面図である。
る。
である。(b)はリフトアームシリンダの流量とリフト
角の関係(流量関数)を示すグラフ図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 投光器から水平方向もしくは任意の傾斜
方向に投光されたレーザー光を受光する受光器と、該受
光器の検出信号に基づいて作業部の高さ表示を行う表示
器とを備えた走行車輌において、当該走行車輌の運転席
内に設けた表示パネルに、前記レーザー光の受光感度を
調整する調整部を設ける一方、上記作業部を昇降制御す
る制御部には、前記調整部による感度調整信号の大小変
更操作に基づいて作業部の昇降速度を増減制御する昇降
速度制御手段を設けたことを特徴とする作業車輌におけ
る作業部の昇降制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000318971A JP2002125409A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 作業車輌における作業部の昇降制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000318971A JP2002125409A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 作業車輌における作業部の昇降制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002125409A true JP2002125409A (ja) | 2002-05-08 |
Family
ID=18797512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000318971A Pending JP2002125409A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 作業車輌における作業部の昇降制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002125409A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014128209A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Iseki & Co Ltd | 農作物収穫機 |
JP2020022502A (ja) * | 2017-11-16 | 2020-02-13 | 株式会社クボタ | 対地作業装置のための昇降制御装置 |
-
2000
- 2000-10-19 JP JP2000318971A patent/JP2002125409A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014128209A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Iseki & Co Ltd | 農作物収穫機 |
JP2020022502A (ja) * | 2017-11-16 | 2020-02-13 | 株式会社クボタ | 対地作業装置のための昇降制御装置 |
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