JP2023034406A - 農作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタンド接地時の安定性を確保するとともに、走行機体の装着途中の姿勢を適正な状態とすることができる農作業機を提供すること。【解決手段】 農作業機2は走行機体1に取り付けるための装着部4と、装着部の後方に位置する作業部50と、装着部と作業部を連結するとともに、作業部を装着部に対して側方に揺動可能にさせるオフセット機構部20と、を備える。作業部は、進行方向に対して左右に一対配置し、一対のそれぞれに地面に接地する接地点を有して作業部を支える後部スタンド61,64と、オフセット機構部は、地面に接地する複数の接地点によってオフセット機構部及び装着部を支える前部スタンド67と、を備える。平面視において、一対配置した後部スタンドのそれぞれの接地点を結ぶ第1の直線とオフセット機構部が有するそれぞれの接地点を結ぶ第2の直線とは、互いに交差する関係である。【選択図】 図6

Description

本発明は、走行機体に装着され、走行機体側方に作業部を位置させて草刈作業を行う農作業機に関するものである。
走行機体に装着して作業をする農作業機において、作業時以外に走行機体から装着状態を解除して農作業機単独で保管する場合、特許文献1に記載のようなスタンドを取り付けできる農作業機の構成が挙げられる。この構成の農作業機は、スタンドを作業者が農作業機に着脱することによって、走行機体から取り外して、単独で保管が可能である。
特開2013-220070号公報
農作業機にスタンドを装着して、このスタンドを地面に接地させる場合、平面視において、スタンドの接地点で囲まれた面の内側に、農作業機の重心を位置させなければ、安定させることができない。当然、農作業機が前後左右に大きくなるにつれて、スタンドの接地点で囲まれた面を大きく確保しなければならない。特許文献1に記載の構成の場合、スタンドの構成は、機体前方の連結フレームに設けたアーム部にスタンドを取り付けている。このため機体の寸法が大きくなると、スタンド自体も大きくする必要があり、スタンドの重量も増加することとなる。作業者にとってスタンドの重量が増加すると、取り外しの作業が容易ではなくなり、作業者の負担となる問題がある。また、走行機体にクイックヒッチを用いて装着をする場合は、装着途中の姿勢が適正とならなければ、走行機体に装着できない問題がある。
したがって、本発明は上記課題に着眼してなされたものであり、スタンド接地時の安定性を確保するとともに、走行機体の装着途中の姿勢を適正な状態とすることができる農作業機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、走行機体に取り付けるための装着部と、装着部の後方に位置する作業部と、装着部と作業部を連結するとともに、作業部を装着部に対して側方に揺動可能にさせるオフセット機構部と、を備え、作業部は、進行方向に対して左右に一対配置し、一対のそれぞれに地面に接地する接地点を有して作業部を支える後部スタンドと、オフセット機構部は、地面に接地する複数の接地点によってオフセット機構部及び装着部を支える前部スタンドと、を備え、平面視において、一対配置した後部スタンドのそれぞれの接地点を結ぶ第1の直線とオフセット機構部が有するそれぞれの接地点を結ぶ第2の直線とは、互いに交差する関係である、農作業機である。
また、上記目的を達成するための本発明の他の態様は、走行機体に取り付けるための装着部と、装着部の後方に位置する作業部と、装着部と作業部を連結するとともに、作業部を装着部に対して側方に揺動可能にさせるオフセット機構部と、を備え、作業部は、進行方向に対して左右に一対配置し、一対のそれぞれに地面に接地する接地点を有して作業部を支える後部スタンドと、オフセット機構部は、地面に接地する複数の接地点によってオフセット機構部及び装着部を支える前部スタンドと、を備え、平面視において、進行方向左右のいずれか一方の後部スタンドの接地点と前部スタンドの接地点とを結ぶ第3の直線と、進行方向左右の他方の後部スタンドの接地点と前部スタンドの接地点とを結ぶ第4の直線とは、互いに交差する関係である、農作業機である。
この発明によれば、機体サイズが大型化しても、スタンドの取り外しが容易な農作業機を提供することができる。
本発明を実施した農作業機へクイックヒッチを係合させる直前を示した側面図である。 本発明を実施した農作業機へクイックヒッチと係合後に上昇させた状態を示した側面図である。 本発明を実施した農作業機へクイックヒッチを係合後に上昇させ、スタンドを取り外して連結フレーム回動調整部を操作した状態の側面図である。 本発明を実施した農作業機を上昇させ移動状態を示した側面図である。 本発明を実施した農作業機を下降させ地面に接地させた作業状態の側面図である。 本発明を実施した農作業機の平面図であり、格納位置の状態を示す。 本発明を実施した農作業機の作業部を正面図である。 本発明を実施した農作業機の作業部を背面図である。 本発明を実施した農作業機の連結フレーム回動調整部の要部平面図である。 本発明を実施した農作業機の回動調整レバーガイドを説明するための平面図である。 本発明を実施した農作業機をクイックヒッチと係合させる直前の連結フレーム回動調整部の要部側面図である。 本発明を実施した農作業機をクイックヒッチと係合後に上昇させた状態の連結フレーム回動調整部の要部側面図である。 本発明を実施した農作業機を移動させるときの連結フレーム回動調整部の要部側面図である。 本発明を実施した農作業機の作業状態時の連結フレーム回動調整部の要部側面図である。
以下、本発明を実施した例を図1乃至図14の図面に基づいて説明する。図1乃至図6、図11乃至図14において、走行機体1側である右方向を進行方向または前方側とし、左側を後方側として説明する。また、図9において進行方向は誌面手前側であり、進行方向右側は誌面左側を示し、図10において進行方向は誌面奥側であり、進行方向右側は誌面右側を示す。また、説明において特に記載がない限り、上方向とは作業面である地面側から重力方向に反して離れる方向を指し、下方向とは重力方向に沿って地面側に近づく方向を指す。図面の記載において、同一または類似の部分には同一又は類似の符号を付して、その説明を省略することがある。加えて、説明に用いる図面は模式的なものであり、各部の寸法との関係等は現実のものとは異なることがある。また、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
例示する農作業機2は、作業部50を進行方向左右にオフセットすることが可能、且つ、作業部50を上下に回動させることが可能な草刈作業機であり、この形態を用いて説明をおこなう。農作業機2は、トラクタ等の走行機体1の後方に設けた三点リンク機構にクイックヒッチ3を介して装着し、走行機体1からの動力により農作業機2の後部に位置する作業部50に設けた刈取り刃56を水平軸55周りに回転駆動して、草刈作業に使用される。また、作業部50は、走行機体1に対して左右に移動可能に設けられていて、走行機体1の後方片側側方に位置させて作業が可能である。また、作業部50は、進行方向と平行な軸を支点にして上下に回動可能に設けられていて、走行機体1の側方側が傾斜している法面での草刈作業を行うことができる。
農作業機2は、走行機体1の三点リンク機構、又は、三点リンク機構に装着されたクイックヒッチ3への連結用フレームである装着部4を前方側に設ける。装着部4は枠状部材であり、中心部に走行機体1のPTO軸から、図示しないユニバーサルジョイントを介して回転動力を受領する入力軸59を備える。また、装着部4の後方に作業部50を設けている。さらに、農作業機2の装着部4と作業部50の間には、オフセット機構部20を設ける。
オフセット機構部20の前方端には、装着部4と連結するためのフロントフレーム21を設けている。フロントフレーム21には、作業部50側に向けて前後方向に長い長尺状のオフセットフレーム22を、フロントフレーム21に設けた鉛直軸24aによって水平方向に回動自在に設ける。オフセットフレーム22はフロントフレーム21に左右に離間して2本設け、それぞれ回動自在に連結している。
2つのオフセットフレーム22の後端部に、リアフレーム23を鉛直軸24bによって連結している。オフセットフレーム22はリアフレーム23に対して、左右方向に水平回動が自在に連結されている。図6に示す平面視で、オフセット機構部20は平行リンクを形成している。リアフレーム23の後部側に作業部50が連結されている。作業部50は、オフセット機構部20によって、装着部4に対して進行方向左右に移動可能である。
装着部4は、正面視において、ほぼ矩形状に構成されていて、作業部50を側方に移動させる側の一方側にフロントフレーム21が取付けられている。実施例の場合、フロントフレーム21は装着部4の進行方向右側に設けているが、作業部50をオフセットさせる方向に応じて、装着部4の進行方向左側に設けてもよい。また、装着部4はフロントフレーム21に対して相対的に前後方向に回動が可能に構成されている。
オフセット機構部20によって、作業部50は左右に移動させても、作業部50の進行方向に対する向きは、常に同じ方向となる。つまり、刈取り刃56の回転軸である水平軸55は、進行方向に対して常に直交した方向を維持する。
フロントフレーム21と一方のオフセットフレーム22との間に、油圧または電動で伸縮作動するシリンダ26を架け渡すように設ける。シリンダ26を伸縮させることにより、オフセットフレーム22を左右に回動させることができる。つまり、作業部50の左右への移動は、シリンダ26の伸縮によっておこなわれる。作業部50は、格納位置から側方に移動するオフセット位置の間の任意の位置に配置させることができる。図6に示す作業部50及びオフセット機構部20の実線部分は、作業部50を装着部4の後方に位置させた格納位置を表し、二点鎖線部分で示す作業部50及びオフセット機構部20は、オフセット位置に位置させた状態を示す。
作業部50は、リアフレーム23に設けた進行方向と平行な旋回軸25によって、上下方向に回動自在に連結されている。作業部50とリアフレーム23に架け渡すようにシリンダ27を設けていて、作業部50はシリンダ27の伸縮によって、旋回軸25を支点にして回動駆動が可能である。実施例において、旋回軸25は作業部50の左端部に位置している。作業部50の右端部が上下に回動するように構成している。なお、シリンダ27は、油圧または電動等に代表される、伸縮の駆動方式に限定はない。図6に示す作業部5の実線部分は、作業部50を水平位置にした状態を表し、二点鎖線部分で示す作業部50は旋回軸25を軸に上下旋回させた状態を示す。
クイックヒッチ3は、正面視において、頂点が上方に位置した三角状のフレームで形成されている。クイックヒッチ3は、農作業機2側の装着部4上部に設けられたトップピン40を下から係止するフック状のトップフック30と、装着部4の下方の左右に設けた連結用ピンであるロワーピン41を係止する下部係合部32を、下部の左右それぞれに備えている。
下部係合部32は後方が開口しており、この開口部に装着部4の左右に設けたロワーピン41が係合する。開口部には、係合したロワーピン41の抜けを阻止するロワーフック31備え、ロワーフック31は、ロワーピン41が下部係合部32からの抜けを阻止する状態と、阻止を解除された状態との、それぞれに切り換えることが可能に設けている。また、クイックヒッチ3の走行機体1側には、走行機体1の三点リンク機構のトップリンク10に装着するためのトップリンクピン33と、ロワーリンク11に装着するためのロワーリンクピン34が備えられている。
トップリンクピン33は、クイックヒッチ3の中央部上方の前方側に設け、ロワーリンクピン34は下方左右の前方側のそれぞれ左右に設けている。上方中央部に設けたトップリンク10と、下方左右に設けたロワーリンク11と、から成る走行機体1の三点リンク機構に着脱自在に取り付けられたクイックヒッチ3は、走行機体1側の操作により昇降させることができる。
クイックヒッチ3を用いて農作業機2を走行機体1に装着するには、クイックヒッチ3を装着している走行機体1を後進させ、三点リンク機構を上昇させることによって、クイックヒッチ3のトップフック30で、装着部4のトップピン40を掬い上げる。図1は掬い上げる直前の状態を示している。さらにクイックヒッチ3を上昇させると、装着部4の下方の左右に設けたロワーピン41がクイックヒッチ3側に引き寄せられ、クイックヒッチ3の下部係合部32の開口部に係合する(図2)。係合後にロワーピン41の抜けを阻止するロワーフック31を係合させ、連結を完了する(図3)。さらに後述のスタンド6を取り外して、農作業機1が作業可能な状態にする。
農作業機2をクイックヒッチ3から取り外す場合は、前述の装着手順と逆の操作を行えばよい。まず、三点リンク機構によって農作業機2を上昇させた後、スタンド6を農作業機2に取り付け、次にクイックヒッチ3のロワーフック31を解除する。その後、走行機体1の三点リンク機構によってクイックヒッチ3を下降させれば、簡単に装着部4のトップピン40と下部のロワーピン41がクイックヒッチ3から外れる。
スタンド6は、後部スタンドである第1スタンド61及び第2スタンド64と、前部スタンドである第3スタンド67を備える。
後部スタンドである第1スタンド61及び第2スタンド64は、鉛直方向に長尺方向を向けた柱状の長尺部材であり、作業部50の水平軸55及び刈取り刃56の上方及び側方を覆うカバー52に、第1取付部63及び、第2取付部66を用いて取り付ける。カバー52の左側部を覆う側板52aの後方に第1取付部63を固定し、カバー52の右側部を覆う側板52bの後方に第2取付部66を固定する。第1取付部63に第1スタンド61、第2取付部66に第2スタンド64をそれぞれに取り付ける。
第1取付部63及び第2取付部66は平面視において、それぞれ開放部を後方に向けたコの字形状に形成している。そして、第1取付部63及び第2取付部66のそれぞれのコの字状部内に、第1スタンド61及び第2スタンド64の上端部を嵌め入れ、ピン状の固定部材71を抜き差しすることによって、第1取付部63と第1スタンド61の固定および固定解除、及び、第2取付部66と第2スタンド64の固定および固定解除が可能である。第1スタンド61及び第2スタンド64は農作業機2に対して、着脱が可能に設けている。
なお、実施例においては、第1取付部63及び第2取付部66は、カバー52の進行方向に対する幅の両端の後方に位置させているが、カバー52の前方部や、側板52a,52bの進行方向に対しする左右側部に位置させてもよい。また、これらの位置を組み合わせてもよい。また、スタンド6を農作業機2に取り付ける場合は、作業部50を格納位置にするとともに、水平位置になるようにシリンダ26、27で調整する。
第1スタンド61の下端部に第1キャスター62、第2スタンド64の下端部に第2キャスター65を備える。第1キャスター62は、第1接地点62aによって地面に接地させ、第2キャスター65は、第2接地点65aによって地面に接地することで、第1スタンド61及び第2スタンド64を農作業機2に装着したときの作業部50を支えることができる。第1キャスター62及び第2キャスター65は、水平方向に旋回可能に設けている。
前部スタンドである第3スタンド67は、鉛直方向に長い長尺部材とこの下端から水平方向に長い長尺部材を組み合わせた、正面視においてL字状の部材である。また、実施例においては、鉛直方向の長尺部材の中間部と水平方向の長尺部材の中間部との斜めに架け渡すように、補強部材が配置されている。第3スタンド67はオフセットフレーム22の前方部に設ける。実施例においては、進行方向右側のオフセットフレーム22に取り付けている。第3スタンド67の鉛直方向の長尺部材上部を、オフセットフレーム22に固定された第3取付部70に着脱自在に設ける。
第3取付部70は平面視において、開放部を右側方に向けたコの字形状に形成している。このコの字状部内に、第3スタンド67の上端部を嵌め入れ、ピン状の固定部材71を抜き差しすることによって、第3取付部70と第3スタンド67の固定および固定解除が可能である。第3スタンド67は農作業機2に対して着脱が可能である。
第3スタンド67下部の側方に長い長尺部材の両端部に、第3キャスター68及び第4キャスター69を設ける。実施例での正面視において、第3キャスター68は正面視左側、第4キャスター69は正面視右側に、それぞれを設けている。第3キャスター68は、第3接地点68aによって地面に接地させ、第4キャスター69は、第4接地点69aによって地面に接地することで、第3スタンド67を農作業機2に装着したときのオフセット機構部20及び装着部4を支えることができる。
平面視における第3キャスター68は、作業部50を上下回動させる旋回軸25を基準にした場合、進行方向左側にオフセットした位置に配置されている。実施例での第3キャスター68は、第1キャスター62の進行方向前方で、且つ、装着部4の左側に設けたロワーピン41の下方に位置している。このため正面視において、オフセット機構部20と装着部4が自重によって、旋回軸25を支点にして、時計回りに旋回しようとすることを阻止することができる。また、第3キャスター68は、第4キャスター69ととともに接地することで、第1接地点62aと第2接地点65aを結んだ仮想直線である第1の直線L1を支点に、農作業機2の前方部分が下方に旋回することを阻止する。
平面視における第4キャスター69は、作業部50を上下回動させる旋回軸25を基準にした場合、進行方向右側にオフセットした位置に配置されている。実施例での第4キャスター69は、第3取付部70の直下、且つ、装着部4の右側方の下方に位置している。また、平面視において、第4キャスター69は、第1キャスター62と第2キャスター65の進行方向左右に対する距離の中間部に位置させている。このため正面視において、オフセット機構部20と装着部4が自重によって、旋回軸25を支点にして反時計回りに旋回しようとすることを阻止し、オフセット機構部20と装着部4を安定させることができる。また、第4キャスター69は、第3キャスター68ととともに接地することで、第1接地点62aと第2接地点65aを結んだ仮想直線である第1の直線L1を支点に、農作業機2の前方部分が下方に旋回することを阻止する。
また、第3キャスター68及び第4キャスター69は、水平方向に旋回可能に設けている。したがって、第1キャスター62及び第2キャスター65及び第3キャスター68及び第4キャスター69が地面に接地させた状態の農作業機2は、自由に移動が可能である。このように構成することで、保管時においても容易に農作業機2を移動させることができる。
第1接地点62a及び第2接地点65a及び第3接地点68a及び第4接地点69aのそれぞれが地面に接地することによって、作業部50とオフセット機構部20とが、それぞれ互いに旋回軸25を支点に相対的に旋回動作しようとすることを規制することができる。また、第1接地点62a及び第2接地点65aを農作業機2の後方に位置する作業部50の下方に位置させ、第3接地点68a及び第4接地点69aを農作業機2の前方に位置する装着部4の下方に位置させているので、農作業機2を安定的に接地させることができる。
前述のように、第1の直線L1は、第1接地点62aと第2接地点65aを結んだ仮想直線である。図示した実施例での第1の直線L1は、平面視において、作業部50の後部、且つ、進行方向に対して直交する向きに配置されている。このため、クイックヒッチ3によって装着部4のトップピン40を掬い上げて、第3接地点68a及び第4接地点69aが地面から離間した状態となっても、農作業機2が正面視、進行方向に対する左右方向に旋回することがない。このため、クイックヒッチ3と農作業機2の装着時に、農作業機2を安定させながら装着させることができ、作業者は容易に装着させることが可能になる。
第1の直線L1は、進行方向に対して直交する向きに配置されているものとして説明した。第1取付部63と第2取付部66の作業部50に対する取付位置を、適宜選択して配置することが可能であることは前述した通りである。このため、第1の直線L1は、平面視において、作業部50の後部に進行方向と直交する向きでなくとも、作業部50の下方に位置し、且つ、進行方向に対して前後に傾斜させて配置することが可能である。第1の直線L1は、進行方向に対して前後に10度程度まで傾斜させて配置することができ、この傾斜角度が10度以内であれは、農作業機2を安定して装着させることができる。
第3接地点68aと第4接地点69aを結んだ仮想直線として第2の直線L2を構成している。第2の直線L2は平面視において、オフセットフレーム22の長手方向と直交する向きに配置している。実施例での第2の直線L2は、農作業機2が格納位置において、第3接地点68aから進行方向右方向である第4接地点69a側に向かうにしたがって、後方に25度傾斜させている。第2の直線L2は、格納位置において、装着部4あるいは作業部50に対するオフセットフレーム22の水平方向の旋回角度に依存する。
格納位置での第2の直線L2は、第1の直線L1に対して、交差する向きに配置している。第2の直線L2は、平面視において、農作業機2の前端部である装着部4の左端側下方からオフセットフレーム22の先端側及びフロントフレーム21下方にかけて位置させている。このように第2の直線L2を配置しているので、作業部50から前方にオフセット機構部20を介して突出して配置される装着部4を、第2の直線L2上に位置する第3接地点68aと第4接地点69aで支え、装着部4及びオフセット機構部20が、第1の直線L1や旋回軸25を支点にして前後左右に揺れ動くことを防止できる。
第1接地点62aと第3接地点68aを結んだ仮想直線として第3の直線L3を形成し、第2接地点65aと第4接地点69aを結んだ仮想直線として第4の直線L4を形成する。実施例での第3の直線L3は、進行方向前後方向とほぼ平行に設けている。第3の直線L3の直上には、重量物である装着部4及び作業部50側方に設けた変速部57が位置しているため、装着部4及び作業部50を支えることができる。特に第3の直線L3は、旋回軸25で互いに旋回しようとする装着部4の左端部及び作業部50の左端部を、効果的に支えて互いの旋回を防ぐことができる。また、第3の直線L3は、平面視において、第1の直線L1とほぼ直交する角度関係であり、農作業機の後端部及び左端部を効果的に支えることができる。
第4の直線L4の直上には、装着部4及び作業部50のそれぞれ右端部が位置しているため、装着部4及び作業部50を支えることができる。特に第4の直線L4は、旋回軸25で互いに旋回しようとする装着部4の右端部及び作業部50の右端部を支え、互いの旋回を防止する。
そして、第1の直線L1と第2の直線L2と第3の直線L3と第4の直線L4で囲まれた矩形面を、基底面Sとして形成する。つまり、基底面Sは、第1接地点62aと第2接地点65aと第3接地点68aと第4接地点69aの4点を結んだ線で囲まれた面である。第1接地点62a及び第2接地点65a及び第3接地点68a及び第4接地点69aは、装着部4の左右端部や作業部50左右端部に示されるように、平面視における農作業機2の突出した部位の下方に位置させている。
このため、基底面Sは、平面視において、この基底面S内の中央部に、農作業機2の重心Gが重力方向に向かう線である重力線Lgを捉えることで、農作業機2が安定して接地させることができる。つまり、基底面S内の中央部に重心Gが位置しているので、接地面が傾斜した場所に農作業機2を接地させても、倒れることなく安定させることができる。
複数の各接地点は、スタンド6の取付部である、第1取付部63、第2取付部66、第3取付部70の数である3つより1つ多い、第1接地点62a及び第2接地点65a及び第3接地点68a及び第4接地点69aの4つとすることで、基底面Sを形成させる。
接地点が取付部を同じ数である3点であった場合、基底面は三角状となり、矩形状の基底面Sのときと比較すると、面積が小さくなる。結果、農作業機2がスタンド6を介して接地した場合すわりが悪いこととなる。つまり、基底面Sから重力線Lgが逸脱することから、農作業機2が安定して接地させることができない。反面、基底面Sを矩形状とすることで面積を大きくでき、農作業機2の接地状態でのすわりを良好にさせ、農作業機2を安定的に接地させることが可能である。
基底面Sは大きければ大きいほど接地した農作業機2が安定するが、大きな底面はスタンド6を含む農作業機2の全体寸法を大きくし、保管時の占有面積を大きくさせる。このため、接地点は、平面視において、スタンド6を除く農作業機2の平面視における投影面に概ね収まるように配置することで、必要にして最大の基底面Sを確保できる。したがって、平面視において、農作業機2からスタンド6が大きく突出することを防止しつつ、スタンド6装着時の農作業機2の接地安定性を確保することができる。
後部スタンドである、第1スタンド61及び第2スタンド64は、1つの長尺部材と1つの接地点によって可能な限り簡素な構成としたため、重量を軽量にできる。作業者が第1スタンド61及び第2スタンド64を取り扱う際に、大きな力を要すことがなく、容易に取り扱える。つまり、後部スタンドは作業者による持ち運びと、農作業機への着脱を容易にさせる。
後部スタンドである第1スタンド61及び第2スタンド64と、前部スタンドである第3スタンド67は、各接地点を農作業機2の平面視にける投影面に概ね収まる構成とすることで、スタンド6そのものを大型化することなく農作業機2を支えることができる。
また、2つの接地点である第3接地点68aと第4接地点69aを有する前部スタンドである第3スタンド67は、1つの取付部である第3取付部70のみで農作業機2に対して着脱が可能である。言い換えれば、第3接地点68aと第4接地点69aを有する第3スタンド67は、後部スタンドである第1スタンド61及び第2スタンド64のそれぞれが有する各接地点である第1接地点62aと第2接地点65aと同数の接地点を有しているとも云える。また、前部スタンドである第3スタンド67が有する接地点である第3接地点68a及び第4接地点69aは、後部スタンドの内1つのスタンドが有する接地点である第1接地点62a又は第2接地点65aより数が多い、とも云える。したがって、作業者は1回の着脱で、農作業機2に対する第3接地点68aと第4接地点69aの配置をさせる、又は、取り払うことが可能であり、着脱を容易にさせている。
作業部50は、走行機体1進行方向と直交する水平方向の水平軸55に放射状に複数の刈取り刃56を揺動自在に設ける。これを回転させ、雑草等の対象物を刈取りするとともに破砕する。刈取り刃56の回転軌跡外周の上方部をカバー52で覆い、切断された雑草等の飛散を防止する。刈取り刃56の回転動力は、作業部50側方に設けた変速部57に、装着部4に設けた入力軸59及びユニバーサルジョイント58を介して、走行機体1からの動力が伝達され駆動される。
クイックヒッチ3と係合される装着部4は、オフセットフレーム22に対して前後へ回動自在に設ける。この回動は、フロントフレーム21と装着部4との連結部に設ける連結フレーム回動調整部8によって、規制及び規制が解除される構造である。フロントフレーム21と装着部4との連結は、フロントフレーム21の上方部に位置させ、進行方向と直交する水平方向の連結フレーム回動軸81によって回動自在に連結され、装着部4はフロントフレーム21に対し連結フレーム回動軸81を回動軸とし前後に回動自在に連結されている。
フロントフレーム21の連結フレーム回動軸81の下方部は、進行方向に向けた平面部となっていて、装着部4の上方部が前方に回動して最前傾となった時に装着部4下方側が当接して回動が阻止される。一方、装着部4上方が後方側に回動したときは、フロントフレーム21の連結フレーム回動軸81の上方部に連結フレーム回動軸81と平行に設けたストッパーピン82に装着部4側が当接すると回動が阻止され、装着部4の上端側が最も後方に回動した位置である最後傾位置となる。
連結フレーム回動調整部8は、装着部4の回動範囲において、装着部4の回動範囲を規制することや回動を固定するためのものである。連結フレーム回動調整部8は、フロントフレーム21に下部に設け且つ連結フレーム回動軸81と平行に設けた回動固定ピン83と、装着部4側に設け、連結フレーム回動軸81と平行なフック回動軸84に上下方向に回動自在に設けた固定フック85及び牽制ストッパ86と、これらを操作する固定フックレバー87及び牽制ストッパ操作レバー88と、牽制ストッパ操作レバー88及び牽制ストッパ86を連結するコイルバネ881と、各レバーをガイドする回動調整レバーガイド89で構成される。
固定フック85は、側面視においてL字状となっていて、中央部をフック回動軸84へ回動自在に取付け、後方側に向けた両端部は、それぞれ内側に向けたフック状に形成された上フック850と下フック851を備える。上フック850と下フック851は、固定フック85が上下方向に回動すると回動固定ピン83に係合できる。また、固定フック85には、固定フックレバー87がフック回動軸84と直交する方向の上方に向け取付けられていて、上方の回動調整レバーガイド89のガイド孔に挿入されガイドされている。固定フックレバー87は撓みが許容できるように構成され、固定フック85に対し固定フックレバー87が回動方向に弾性をもって取付けられている。
牽制ストッパ86は、平板状で一端側をフック回動軸84へ回動自在に取り付ける。牽制ストッパ86の後方側に向けた他端側の端縁は、回動固定ピン83との当接面となっている。牽制ストッパ86には、棒状の牽制ストッパ操作レバー88がフック回動軸84と直交する方向の上方に向け取付けられていて、上方の回動調整レバーガイド89のガイド孔に挿入されガイドされている。牽制ストッパ操作レバー88の牽制ストッパ86との取付基部は、双方に差し込まれたコイルバネ881を介して連結されていて、牽制ストッパ操作レバー88は、牽制ストッパ86に対し回動方向に弾性をもって取付けられている。
図9は、連結フレーム回動調整部8の要部平面図である。フロントフレーム21の後方側には、オフセットフレーム22とシリンダ26が水平方向に回動自在に取付けられている。オフセットフレーム22の前方側には、連結フレーム回動軸81と回動固定ピン83,83が、軸方向を進行方向に対する左右方向に向けて備えられている。連結フレーム回動軸81は、フロントフレーム21と、装着部4の左右一端側に固定された板状フレーム43に設けた回動ボス43と、を貫通させる。フロントフレーム21は、連結フレーム回動軸81によって、後端側が装着部4に対して上下方向に回動自在である。
板状フレーム43は回動ボス42を左右両端側から挟むように対向させて配置し、装着部4に固定する。板状フレーム43,43は、装着部4の前方側にさらに突出させて設け、この前端部にロワーピン41を配置する。
回動ボス42とロワーピン41との間には、前記固定フック85と牽制ストッパ86とフック回動軸84が備えられている。フック回動軸84は、板状フレーム43,43に直交した水平方向に架け渡されて固着されたフック回動軸ボス44に回動自在に挿入され、この両端部には牽制ストッパ86,86がそれぞれ固着されている。2つの牽制ストッパ86,86は、互いにフック回動軸84に対する配置角度を同じに設けるとともに、互いの回動角度が同期するように設ける。牽制ストッパ86,86の後方側の端部は、回動によって、回動固定ピン83,83に係合可能となっている。また、フック回動軸84の一端部には固定フック85が、牽制ストッパ86,86と同軸に設け回動自在に取付けられ、回動によって回動固定ピン83に係合できる。
回動調整レバーガイド89は、固定フックレバー87と牽制ストッパ操作レバー88の操作位置を案内する。回動調整レバーガイド89の各レバーと直交する面には固定フックレバー87と牽制ストッパ操作レバー88が挿通されて案内される牽制ストッパ操作レバーガイド孔890と固定フックレバーガイド孔891が平行に隣り合わせで設けられている。牽制ストッパ操作レバーガイド孔890は、牽制ストッパ操作レバー88の操作方向の長穴状のガイド孔と複数の切欠き部が設けられ、牽制ストッパ操作レバー88を切欠き部に倒して位置させると、牽制ストッパ操作レバー88の操作が阻止できる。また、固定フックレバーガイド孔891は、固定フックレバー87の操作方向の長穴状のガイド孔に複数の切欠き部を設け、固定フックレバー87を切欠き部に倒して位置させると、固定フックレバー87の操作が阻止できる。
図10から図14に基づいて、各レバーの操作位置を説明する。図11は、装着部4を最前傾させた状態の連結フレーム回動調整部8の要部側面図である。この状態は、図1に示すクイックヒッチ3を装着部4に係合させるときの状態である。装着部4がフロントフレーム21に対して前傾方向に回動するとともにフロントフレーム21し当接し、前傾方向への更なる回動が規制されている。この装着部4の回動位置で、回動固定ピン83に固定フック85の下フック851が係合しているため、装着部4は、後傾回動方向が阻止された状態となっている。つまり、図11に示す装着部4は前傾した状態で回動が固定された状態である。この時、回動調整レバーガイド89に対して固定フックレバー87と牽制ストッパ操作レバー88は、図10(a)に示すように、牽制ストッパ操作レバーガイド孔890と固定フックレバーガイド孔891の前方端の切欠き部に位置させる。
図12は、クイックヒッチ3を装着部4に係合させて農作業機2を掬い上げ、さらに上昇させ、ロワーピン41がクイックヒッチ3の下部係合部32の開口部に係合し、ロワーフック31を係合した状態(図3の状態)時の、固定フックレバー87と牽制ストッパ操作レバー88の状態を示している。回動調整レバーガイド89に対する固定フックレバー87と牽制ストッパ操作レバー88の位置は、図10(b)に示すそれぞれの位置となっている。固定フックレバー87と牽制ストッパ操作レバー88は、牽制ストッパ操作レバーガイド孔890と固定フックレバーガイド孔891の後方端の切欠き部にそれぞれ位置させる。
牽制ストッパ86は、牽制ストッパ86の取り付け基部側にコイルバネ881を設けた牽制ストッパ操作レバー88により、後方側先端部を下方に付勢された状態にされるとともに、フロントフレーム21の前方部に当接した状態となっている。また、固定フック85は、撓みが許容できる線材で構成された固定フックレバー87により、後方側先端部を下方に付勢された状態にされるとともに、フロントフレーム21の前方部に当接した状態を維持している。同時に、固定フック85の回動固定ピン83への係合は解除された状態となっている。
この状態のとき、スタンド6の第1接地点62a及び第2接地点65a及び第3接地点68a及び第4接地点69aは、地面から離れている。したがって、作業者によって、第1スタンド61及び第2スタンド64及び第3スタンド67と、第1取付部63及び第2取付部66及び第3取付部70のそれぞれを固定しているスタンド固定ピンである固定部材71を引き抜くことで、第1スタンド61及び第2スタンド64及び第3スタンド67は農作業機2から取り除くことができる。スタンド6の接地数は、第1キャスター62及び第2キャスター65及び第3キャスター68及び第4キャスター69の4点で形成されるにも関わらず、農作業機2への取り付け数は、接地数より1つ数が少ない、第1取付部63及び第2取付部66及び第3取付部70の3か所で構成されている。このため、作業者は接地数である4点より1つ数が少ないスタンド6の個数である3個を取り外すのみでよい。したがって、作業者は容易に第1接地点62a及び第2接地点65a及び第3接地点68a及び第4接地点69aを農作業機2から取り除くことができる。
農作業機2からスタンド6を取り除いた後、走行機体1の三点リンク機構を下降させると、先ず作業部50が接地して、さらに下降させていくとクイックヒッチ3と一体になっている装着部4が連結フレーム回動軸81を中心に後方に回動する。これによって、牽制ストッパ86と固定フック85の後端側はフロントフレーム21側に付勢されて当接した状態で摺動しながら下方に回動して行き、フロントフレーム21側の回動固定ピン83にそれぞれ係合して図13に示す状態となる。図13の状態は、牽制ストッパ86の後端側端縁が回動固定ピン83に係合することで装着部4の前傾方向の回動を阻止し、固定フック85の上フック850と回動固定ピン83の係合により、装着部4の後傾方向の回動が阻止された状態となる。これによって装着部4の回動は固定された状態となる。この装着部4の回動が回動範囲の途中位置で固定された状態は、図4に示すように農作業機2を移動させるときに使用する。装着部4を最前傾位置より後方に起こした位置にすることで、走行機体1の三点リンク機構を上昇させたときの作業部50側の地上高を大きく取れる。
図14は、農作業機2で草刈作業を行う時の固定フックレバー87と牽制ストッパ操作レバー88及び固定フック85と牽制ストッパ86の状態を示したもので、回動調整レバーガイド89の各レバー位置は図10(c)に示す状態に位置している。牽制ストッパ操作レバー88は牽制ストッパ操作レバーガイド孔890の後方端の切欠き部に位置させ、牽制ストッパ86の後端部を回動固定ピン83に係合させた状態とし、装着部4上部の前後回動範囲の内、前傾側への回動が規制されている。また、固定フックレバー87は、固定フックレバーガイド孔891の長穴状のガイド孔891の途中に設けた切欠き部に位置させ、固定フック85がフロントフレーム21の回動固定ピン83に係合しない状態である。
この状態では、装着部4の回動は、牽制ストッパ86の後端部が回動固定ピン83と係合している位置から後方側に自由に行うことができる。装着部4の後方への回動は、連結フレーム回動軸81近傍の上方のフロントフレーム21に設けたストッパーピン82と装着部4側のフレームが回動することで当接して回動範囲が規制されている。草刈作業においては、圃場が平坦とは限らず、前後に起伏がある場合には、走行機体1に対し作業部50が上下に移動することにより圃場面に追従することができる。連結フレーム回動軸81を中心にクイックヒッチ3と一体になっている装着部4を作業中に回動可能とさせることにより、作業部50が圃場面に追従して適切な草刈作業が行われる。
作業後に農作業機2にスタンド6を取り付ける場合は、前述したスタンド6の取外しの手順と逆に行う。
まず、農作業機2が地面に接地した状態で、固定フックレバー87と牽制ストッパ操作レバー88を、図10(a)に示すように、牽制ストッパ操作レバーガイド孔890と固定フックレバーガイド孔891の前方端の切欠き部に位置させる。固定フック85は回動固定ピン83の係合状態が解除されているものの、固定フックレバー87の弾性力によって、下フック851が上方へ向かう付勢力を蓄えている。また、牽制ストッパ88は、牽制ストッパ操作レバー88のコイルバネ881によって、上方に付勢されているため上方に回動し、回動固定ピン83との係合が解除される。
次に、走行機体1の三点リンクを上昇させると、装着部4の上部が前方に回動するとともに農作業機2も上昇し、地面から離れて図2に示す状態となる。ただし、図2では、クイックヒッチ3のロワーフック31付近の図示の明瞭化のため、固定フックレバー87及び牽制ストッパ操作レバー88を省略している。この時に、作業部50は、旋回軸25を軸に回動させて水平状態にするとともに、オフセット機構部20を回動させ格納位置にする。装着部4の上部が前方に回動することによって、下フック851と回動固定ピン83とが互いに接近した後、下フック851が回動固定ピン83と係合される。固定フック85は、固定フックレバー87の弾性力によって上方に付勢されているため、回動固定ピン83との係合が解除されることはない。つまり、装着部4は前傾したまま固定された状態となる。
農作業機2が上昇した位置で、スタンド6である第1スタンド61及び第2スタンド64及び第3スタンド67を、第1取付部63及び第2取付部66及び第3取付部70のそれぞれに取り付ける。そして、固定部材71をスタンド6に挿入し、スタンド6を農作業機2に対して一体的に固定する。
そして、クイックヒッチ3のロワーフック31を回動させ、ロワーピン41との係合を解除する。その後、走行機体1の三点リンクを下降させると、スタンド6の内、後部スタンドである第1スタンド61と第2スタンド64の第1接地点62a及び第2接地点65aが地面に接地する。第1接地点62a及び第2接地点65aで形成する第1の直線L1は進行方向と直交する向きであるので、農作業機2を下降させて第1接地点62a及び第2接地点65aが接地した場合において、農作業機2が進行方向に対する左右方向に傾くことを防ぐことができる。
さらに、三点リンクを下降させると、ロワーピン41と下部係合部32の係合が外れるとともに、スタンド6の内、前部スタンドである第3スタンド67の第3接地点68a及び第4接地点69aが地面に接地する。さらに、三点リンクを下降させると、トップフック30とトップピン40の係合が解除され、完全にクイックヒッチ3と装着部4とが互いに離間した状態となる。つまり、走行機体1と農作業機2が分離した状態となるのである。
スタンド6の内、後部スタンドである第1スタンド61と第2スタンド64は、1つのスタンドに1つのキャスターを取り付け、可及的に小さくするとともに極めて簡素な構成とした。したがって、作業者によって容易に持ち運ぶことが可能であるとともに、農作業機2に容易に取り付けることができる。また、スタンド6の内、前部スタンドである第3スタンド67は、1つのスタンドに2つのキャスターを取り付けている。したがって、1回の取り付けで、2つの接地点である第3接地点68a及び第4接地点69aを同時に農作業機2に取り付けることができ、作業者による接地点であるキャスターの取付回数を削減できる。
本発明は、説明において、作業部50は水平軸55を有しているものとしたが、水平軸55以外に鉛直軸又は傾斜軸を有していてもよい。また、水平軸及び鉛直軸及び傾斜軸のうち、少なくとも1つを有していてもよい。また、農作業機2は作業部50を進行方向左右に移動可能な農作業機を用いたが、作業部が進行方向左右に移動できない農作業機に適用することもできる。実施例では、装着部4は連結フレーム回動調整部8によって前後回動できる機構を有しているものとして説明したが、装着部4の前後回動機構を有さなくても実施できる。本発明は、草刈作業以外の作業が可能な他の形態の農作業機に適用することもできる。
この発明は、トラクタ等の走行機後方に装着されて農作業をするための農業用機械に利用することができる。
1 走行機体
2 農作業機
20 オフセット機構部
21 フロントフレーム
22 オフセットフレーム
23 リアフレーム
25 旋回軸
50 作業部
3 クイックヒッチ
4 装着部
44 フック回動軸ボス
6 スタンド
61 第1スタンド
62 第1キャスター
62a 第1接地点
63 第1取付部
64 第2スタンド
65 第2キャスター
65a 第2接地点
66 第2取付部
67 第3スタンド
68 第3キャスター
68a 第3接地点
69 第4キャスター
69a 第4接地点
70 第3取付部
71 固定部材
8 連結フレーム回動調整部
L1 第1の直線
L2 第2の直線
L3 第3の直線
L4 第4の直線
S 基底面
G 重心
Lg 重力線

Claims (4)

  1. 走行機体に取り付けるための装着部と、
    前記装着部の後方に位置する作業部と、
    前記装着部と前記作業部を連結するとともに、前記作業部を前記装着部に対して側方に揺動可能にさせるオフセット機構部と、を備え、
    前記作業部は、進行方向に対して左右に一対配置し、前記一対のそれぞれに地面に接地する接地点を有して前記作業部を支える後部スタンドと、
    前記オフセット機構部は、地面に接地する複数の接地点によって前記オフセット機構部及び前記装着部を支える前部スタンドと、を備え、
    平面視において、前記一対配置した後部スタンドのそれぞれの接地点を結ぶ第1の直線と前記オフセット機構部が有するそれぞれの接地点を結ぶ第2の直線とは、互いに交差する関係である、
    ことを特徴とする農作業機。
  2. 前記第2の直線は、平面視において前記オフセット機構部と直交する関係である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の農作業機。
  3. 走行機体に取り付けるための装着部と、
    前記装着部の後方に位置する作業部と、
    前記装着部と前記作業部を連結するとともに、前記作業部を前記装着部に対して側方に揺動可能にさせるオフセット機構部と、を備え、
    前記作業部は、進行方向に対して左右に一対配置し、前記一対のそれぞれに地面に接地する接地点を有して前記作業部を支える後部スタンドと、
    前記オフセット機構部は、地面に接地する複数の接地点によって前記オフセット機構部及び前記装着部を支える前部スタンドと、を備え、
    平面視において、進行方向左右のいずれか一方の前記後部スタンドの接地点と前部スタンドの接地点とを結ぶ第3の直線と、進行方向左右の他方の前記後部スタンドの接地点と前部スタンドの接地点とを結ぶ第4の直線とは、互いに交差する関係である、
    ことを特徴とする農作業機。
  4. 前記第3の直線は平面視において進行方向と平行に向けられ、前記第4の直線は平面視において進行方向に対して交差する方向に向けられる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の農作業機。

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