JP2004319973A - 溶着部材、窓付きキャップ及び光透過窓部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】石英面板と金属を容易に接着できる溶着部材並びに、この溶着部材で石英面板を金属シェルの窓部に接着した窓付きキャップや石英面板と金属部材を接着した光透過窓部材を提供する。
【解決手段】キャップ1は、金属シェル11と、その所定の位置に溶着部材20で気密接着された透明な石英面板12を有している。金属シェル11は、筒状部13と、光透過用の窓穴部15が形成された天板部14と、フランジ部16を備え、石英面板12が窓穴部15を塞ぐように、天板部14に溶着部材20により気密接着されている。溶着部材20は、二酸化珪素(SiO)と、三酸化二硼素(B)と、アルカリ金属酸化物およびアルカリ土類金属酸化物の少なくとも一つと、を含み、溶着部材20の線膨張係数を、金属シュエル11と石英面板12の線膨張係数の中間値とすることによって金属シュエル11と石英面板12の高気密接着ができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、硝子と金属を気密接着する溶着部材と、半導体レーザ装置,光通信装置,紫外域レーザ装置等の窓付きキャップ及び真空窓、紫外線ランプ等の気密装置の光透過窓部材に関する。
光透過窓を有する窓付きキャップの窓材には、可視光線〜赤外線の光を透過させるだけであれば、一般的な光学硝子やサファイア等が主に使われている。この場合、金属製シェルと光透過硝子は、特許文献1,2に開示されているように、両材質に近い線膨張係数を持つ低融点硝子の封着材料を用いて接着されるのが通常である。
近年、半導体レーザ装置や光通信装置には、より短波長側の光が用いられるようになり、窓付きキャップの窓材として短波長側の光透過特性に優れた石英硝子へのニーズが高まっている。
特許文献3には、紫外域レーザ装置等の光透過窓に用いられる透明石英面板と金属をグレーデッドシール方式を用いて接着する方法が開示されている。本技術では、石英面板の線膨張係数に近い線膨張係数の硝子から金属の線膨張係数に近い線膨張係数の硝子まで複数層の硝子筒をつないだ溶着材が使用されている。また、特許文献3には、石英製の透光性窓材とコバール合金製の封着用金属の双方に金、銀、ニッケル、鉄、アルミニウム等の金属膜を付着させ、これらを焼嵌めて封止する方法が開示されている。
特開平4−333264号公報(p.2〜3、図1) 特開2002−319642号公報(p.2〜3、図1) 特開平5−171439号公報(p.2、図1〜図5)
前述のように、窓材と金属シェルの接着は、窓材が一般的な光学硝子であれば、窓材の軟化温度が低いため、窓材の溶着部材として主にPbを含有する低融点硝子等の溶着部材を使用することができる。
しかし、窓材が石英面板の場合、石英面板と金属シェルとして一般的な材料であるコバール合金との間に線膨張係数が一桁近い差がある。そのために、通常の酸化鉛を含有する低融点溶着部材を用いた接着では、窓材や接着に用いた低融点溶着部材にクラックや割れを生じ易く、ハードシール構造で強固に安定に気密封止することが困難である。
特許文献3に開示されたグレーデッドシール方式では、硝子に応力が残りやすい。また、特許文献3のグレーデッドシール方式では、構造上も複数種の硝子を順次封着しなければならないので、工程が多く熟練を要する欠点があった。又、石英製の透光性窓材とコバール合金製の封着用金属の双方に金属膜を付着させ、焼嵌めて封止する方法も金属膜を付着させる工程が必要で、製造コストが高くなるという問題がある。
従って、本発明の目的は、石英面板と金属を容易に接着できる溶着部材を提供することである。また、本発明の他の目的はこの溶着部材を用いた半導体レーザ装置等に使用される窓付きキャップや、この溶着部材で石英面板と金属部材を接着した気密装置用光透過窓部材を提供することにある。
本発明の第1の構成は、金属−硝子を接着するための溶着部材であって、二酸化珪素(SiO)と、三酸化二硼素(B)と、アルカリ金属酸化物およびアルカリ土類金属酸化物の少なくとも一つと、を含むことを特徴とする。
上記の本発明の溶着部材において、SiOの含有重量パーセントP1(%)およびBの含有量重量パーセントP2(%)の好ましい範囲は、それぞれ、50%≦P1≦75%、10%≦P2≦35%(ただし、P1+P2<99%)である。
上記の本発明の溶着部材のアルカリ金属の酸化物としては、酸化リチウム(LiO)、酸化ナトリウム(NaO)および酸化カリウム(KO)から選択された少なくも一つとを含むことができる。また、上記の本発明の溶着部材のアルカリ土類金属の酸化物として酸化カルシウム(CaO)、酸化バリウム(BaO)、酸化マグネシウム(MgO)のうち少なくも一つとを含むことができる。
上記の本発明の溶着部材においては、さらに酸化アルミニウム(Al)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化鉛(PbO)のうち少なくも一つを含ませることができる。
上記の本発明の溶着部材は、30℃〜380℃の温度範囲における線膨張係数αの好ましい値は、10×10−7/℃〜60×10−7/℃である。
上記の本発明の溶着部材は、形状は自由に成型して使用することができ、例えば、環状に成型して使用することができる。
上記の本発明の溶着部材は、ニッケル,銅,鉄,ステンレススチール(SUS),タングステン,モリブデン,鉄−ニッケル−コバルト合金および鉄−ニッケル合金などの金属と石英硝子との接着に好ましく使用することができる。
本発明の第2の構成は、窓付きキャップであって、金属製シェルと透明石英面板が、一つの硝子リングを介して気密接着されて構成されることを特徴とする。この金属製シェルには、光透過用の窓穴を有する天板部と筒状部とを備え、該窓穴を塞ぐように石英硝子からなる光透過部材を天板部に所定の溶着部材で気密接着した構成とすることができる。
本発明の上記の窓付きキャップにおける溶着部材には、上記の本発明の第1の構成の溶着部材を使用することができる。また、本発明の上記の窓付きキャップの金属製シェルには、ニッケル,銅,鉄,ステンレススチール(SUS),タングステン,モリブデン,鉄−ニッケル−コバルト合金および鉄−ニッケル合金から選ばれた金属を使用することができる。
本発明の第3の構成は、光透過窓部材であって、光透過窓穴が形成された平板状の金属製支持部材と、石英硝子からなる光透過部材とが、上記の光透過窓穴が上記の光透過部材により塞がれるように一つの硝子リングを介して気密接着されて構成される。硝子リングには、上記の本発明の第1の構成の溶着部材を使用することができる。また、本発明の上記の光透過窓部材の金属製支持部材には、ニッケル,銅,鉄,ステンレススチール(SUS),タングステン,モリブデン,鉄−ニッケル−コバルト合金および鉄−ニッケル合金から選ばれた金属を使用することができる。
本発明の溶着部材によれば石英面板と鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属材料との信頼性の高い気密接着を、容易に実現できるという効果が得られる。
又、本発明の溶着部材を用いることにより、光透過部材として光学特性に優れた石英硝子を用いたキャップや光透過窓部材が容易に実現できるという効果も得られる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の窓付きキャップの一実施形態を示す模式図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のA−A’線に沿った断面図である。図1を参照すると、このキャップ1は、ニッケル,銅,鉄,ステンレススチール(SUS),タングステン,モリブデン,鉄−ニッケル−コバルト合金および鉄−ニッケル合金から選ばれた金属からなる金属シェル11を備えている。そして、この金属シェル11の所定の位置に溶着部材20で気密接着された透明な石英面板12を有している。金属シェル11は、筒状部13と、天板部14と、天板部14に形成された光透過用の窓穴部15と、フランジ部16を備えている。そして、金属シェル11の内側から窓穴部15を覆うように石英面板12を天板部14に溶着部材20により気密接着している。溶着部材20は、二酸化珪素(以下、SiOとする)と三酸化二硼素(以下、Bとする)を主成分と含む。SiOの含有重量パーセントP1(%)およびBの含有量重量パーセントP2(%)の好ましい範囲は、50%≦P1≦75%、P2(%)が10%≦P2≦35%(ただし、P1+P2<99%)である。溶着部材20中のBは、溶着部材20の熱膨張を低く抑えて、溶融温度を低くする。本発明の溶着部材20において、P1が50%未満の場合には、耐水性が悪くなる。また、本発明の溶着部材20において、P1が75%を超えると、軟化点が金属(鉄−ニッケル−コバルト合金など)の溶融温度に近づき溶着が不可能となる。また、P2が10%未満にし、溶着部材20を石英硝子等と接着させるに適切な線膨張係数にしようとした場合、溶着部材の網目構造が強固になり、金属(鉄−ニッケル−コバルト合金など)と石英硝子の熱膨張率差を緩和できず、気密性保持が難しくなる。また、P2が35%を超えると化学的な耐久性が劣化する。
溶着部材20には、上記のSiOやBの成分の他に、溶着部材20のガラス化を促進するアルカリ金属の酸化物および/またはアルカリ土類金属の酸化物を含有させる。アルカリ金属の酸化物とアルカリ土類金属の酸化物は、融液の粘土を下げ、溶融性を向上させることで、熱加工を容易にする。
アルカリ金属の酸化物には、酸化リチウム(LiO)、酸化ナトリウム(NaO)および酸化カリウム(KO)のうち少なくも一つを含む。アルカリ土類金属の酸化物としては、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化バリウム(BaO)のうち少なくも一つを含むことができる。LiOは、通常5%以下、NaOとKOは合計で15%以下である。また、CaO等のアルカリ土類金属の酸化物は、10%以下の範囲で含ませることができる。
溶着部材20中のアルカリ金属の酸化物の好ましい全含有重量パーセントは、0.5〜5%である。また、アルカリ土類金属の酸化物の好ましい全含有重量パーセントは、0.1〜1%である。また、アルカリ金属の酸化物とアルカリ土類金属の酸化物の総和は好ましくは1%以上であり、より好ましくは2%以上とされる。
溶着部材20には、これらの成分の他に、溶解時の泡の発生を防ぐ三酸化二アンチモン(Sb)や、溶着部材の分相を防ぐ酸化アルミニウム(Al)等の酸化物を含有させることが好ましい。Sbの好ましい含有重量パーセントは、0.1〜1%であり、Alの好ましい含有重量パーセントは、1〜10%である。また、溶着部材20中に酸化鉛(PbO)を含ませることができる。
溶着部材20の線膨張係数α(30℃〜380℃の温度範囲)は、石英硝子の線膨張係数(5.6×10−7/℃)より大きく、石英硝子に接着する金属材料より小さくなるように、溶着部材20中の各成分量を調整する。溶着部材20の線膨張係数α(30℃〜380℃の温度範囲)の好ましい値は、10×10−7/℃〜60×10−7/℃である。
金属シェル11の金属材料の線膨張係数は、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金(コバール(kovar)):45〜51×10−7/℃、Fe−Ni合金(42アロイ):45〜65×10−7/℃、Fe−Ni合金(50アロイ):100×10−7/℃、SUS:130〜180×10−7/℃、Fe:120×10−7/℃、Ni:128×10−7/℃、Cu:166×10−7/℃、W:45×10−7/℃、Mo:52×10−7/℃である。これらの金属材料から選択された材料の金属シェルを使用する場合には、線膨張係数が石英硝子と金属シェルの中間値に調整された溶着部材20を使用する。溶着部材20の各成分を調整した場合の線膨張係数の例を次の実施例1〜実施例4に示す。
(実施例1)
SiO:65%、B:30%、KO:1%、LiO:1%、CaO:0.5%、Sb:0.5%、Al:2%の組成の溶着部材を調製した。その溶着部材の30℃〜380℃の温度範囲における線膨張係数αとして、32×10−7/℃を得た。
(実施例2)
SiO:65%、B:20%、NaO:4、KO:2%、LiO:1%、Sb:0.5%、Al:6%、その他:1.5%組成の溶着部材を調製した。その溶着部材の30℃〜380℃の温度範囲における線膨張係数αとして、48×10−7/℃を得た。
(実施例3)
SiO:72%、B:10%、NaO:7%、KO:1%、CaO:1%、BaO:3%、Al:6%の溶着部材を調製した。その溶着部材の30℃〜380℃の温度範囲における線膨張係数αとして、53×10−7/℃を得た。
(実施例4)
SiO:70%,B:16%,Al2.0%,PbO:6.2%、NaO+KO:5%、その他:0.8%組成の溶着部材を調製した。その溶着部材の30℃〜380℃の温度範囲における線膨張係数αとして、36×10−7/℃を得た。
(実施例5)
SiO:53%、B:10%、Al:18.2%、CaO:15.4%、BaO:3.2%、その他:0.2%組成の溶着部材を調製した。その溶着部材の30℃〜380℃の温度範囲における線膨張係数αとして、47×10−7/℃を得た。
本発明の溶着部材20の比較例1〜比較例2を次に示した。
(比較例1)
SiO:57%、Al:1.5%、PbO:29.4%、NaO:4.1%、KO:7.3%、CaO:0.2%、その他:0.5%組成の溶着部材を調製した。その溶着部材の30℃〜380℃の温度範囲における線膨張係数αとして、89×10−7/℃を得た。
(比較例2)
SiO:67.3%、B:2.0%、Al:2.5%、NaO:14%、ZnO:7%、CaO:7%、その他:0.2%組成の溶着部材を調製した。その溶着部材の30℃〜380℃の温度範囲における線膨張係数αとして、91×10−7/℃を得た。
上記の比較例のように、Bが減少すると線膨張係数αは増加し、鉄(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金(コバール(kovar))やFe−Ni合金(42アロイ)の線膨張係数より大きくなることがわかる。
次に、このキャップ1の製造方法を金属シェル11として鉄−ニッケル−コバルト合金板材を使用した場合を例に簡単に説明する。図2は、キャップ1の製造において、石英面板12が金属シェル11の天板部14に接着されるときの状態を模式的に示す図である。先ず、所定の厚さt(=0.2mm)の鉄−ニッケル−コバルト合金板材を用意した。この材料をプレス加工及び絞り加工して、筒状部13,天板部14,天板部14、光透過用の窓穴部15及びフランジ部16を備えた金属シェル11を形成した。更に所定の表面処理を施した。なお、筒状部13は外径D1=8.25mm、内径D2=7.85mm及び高さH1=4.4mmとし、窓穴部15は直径D3=5.5mmの円形とした。
又、窓穴部15を覆う光透過部材として、直径D5(但し、D2>D5>D3である。この例では、D5=6.4mm)、厚さh1=0.5mmの透明な石英面板12を予め準備した。更に、上記の実施例1と同じ組成のSiO:65%,B:30%,Al:2%,KO:1%,LiO:1%,CaO:0.5%,Sb:0.5%を含む溶着部材タブレット30を準備した。この溶着部材タブレット30は、内径d1(但し、d1≧D5)、外径d2(但し、d2<D2)である。この例では、d1=6.5mm、d2=7.6mm、高さh2=0.9mmとした。この溶着部材タブレット30は、例えば所定の成分構成を有する硝子粉末を所望の環状の型に入れて成形し、焼成して作ることができる。あるいは、所定の成分構成の原材料を溶解して、所望サイズの硝子管を形成し、この硝子管を輪切りにすることでも作ることができる。更には、所定の成分構成の原材料を溶解して板状に成形した後、切り出すようにしてもよい。
次に、図2に示すように、天板部14を下にして金属シェル11を載置台71の平坦面上に載置した。そして、金属シェル11の内側の天板部14上に溶着部材タブレット30の環の内側に石英面板12を嵌め込むように載置する。その上に所定の重量の重り73を置き、電気炉で窒素(N2)雰囲気中、600〜1000℃で所定の時間(例えば、850℃で60分間)加熱した。加熱により溶着部材タブレット30が軟化して石英面板12を天板部14に接着して、図1のようなキャップ1を形成した。
このキャップ1と所定のステム(図示せず)とを例えばフランジ部16の電気溶接等により封止した。接着部の石英面板12やその接着部である溶着部材20にクラックの発生はなく、又気密試験を実施した結果、リークの発生もなかった。これは、石英面板12と金属シェル11との接着に、Bの含有量P2が30%と大きい溶着部材20を用いためである。即ち、溶着部材20の網目構造が緩慢になってヤング率が小さくなり(約、5.0×103kg・mm−2)、石英面板12と金属シェル11の熱膨張率の差が溶着部材20で吸収されたためである。また、キャップ1は、石英面板12を石英面板よりも熱膨張率の大きな溶着部材20と溶着部材20よりも熱膨張率の大きな金属シェルの筒状部13で挟み込む構造を持つ。この構造により、石英面板には圧縮の力が加わりクラックの発生が防止できる。なお、溶着部材タブレット30の材料には、上記の実施例2〜5の材料を使用しても上記の実施例1の溶着部材タブレット30材料と同様な効果を得た。
石英面板12を先ず、石英面板12を金属シェル11の内部で窓穴部15を覆うように天板部14に接着させたキャップ2について説明する。図3を参照すると、このキャップ2は、石英面板12を金属シェル11の窓穴部15を内側から覆うように天板部14の内面に溶着部材20により気密接着している。このキャップ2は、金属シェル11、石英面板12は外径D2≧D5>D3及び溶着部材タブレット30はD2≧d2>D3、D5>d1≧D3の寸法のものを用いた。キャップ2は、キャップ1と同一条件の加熱処理を施すことで形成できる。この場合、図4に示すように重り73を石英面板12に乗せて置く。この重りにより溶着部材30が石英面板12と金属シェル11共に溶着面積が十分となり、強固に固定できる。
なお、キャップ1は、石英面板12が金属シェル11の内部で窓穴部15を覆っているが、石英面板12を金属シェル11の外側から天板部14に溶着部材で接着させ窓穴部15を覆うようにしてもよい。また、或いは石英面板12を窓穴部15に嵌め込み、石英面板12の外縁と窓穴部15の縁部との間を溶着部材で接着させるようにすることもできる。
先ず、石英面板12を金属シェル11の外部で窓穴部15を覆うように天板部14に接着させたキャップ3について説明する。図5は、キャップ3を説明するための図で、(a)及び(b)はそれぞれキャップ2に対する図3(c)及び図4に相当する図である。また図5(c)はセラミック等の材料の位置決め治具80の要部断面図である。図5を参照すると、このキャップ3は、石英面板12を金属シェル11の窓穴部15を覆うように天板部14の外表面に溶着部材20により気密接着している。このキャップ3は、金属シェル11、石英面板12及び溶着部材タブレット30はキャップ2の場合と同一材料且つ同一寸法のものを用いた。更に、同一条件の加熱処理を施すことで形成できる。この場合、図5(c)に示すように平面形状が同心円状の第1凹部81と第2凹部83がそれぞれ所定の寸法で形成された位置決め治具80を準備しておくと、金属シェル11、石英面板12及び溶着部材タブレット30の位置合わせが容易になる。なお、図5(a)の符号H2は、キャップ3即ち金属シェル11と石英面板12とが接着された状態における天板部14外表面から石英面板12の表面(接着面と反対の面)までの高さである。
この第2凹部83に予め準備された石英面板12と溶着部材タブレット30をこの順序で載せた。そして、その上に金属シェル11を載せた。更に、重り73を金属シェル11内部に載せて、キャップ1の場合と同様に電気炉で加熱処理した。
次に、石英面板12を窓穴部15に嵌め込み、石英面板12の外縁と窓穴部15の縁部との間を溶着部材で接着させたキャップ5について説明する。図6はキャップ4を説明するための図で、(a)及び(b)はそれぞれキャップ1に対する図1(c)及び図2に相当する図である。
図6を参照すると、キャップ4は、石英面板12が金属シェル11の窓穴部15に嵌め込まれ、石英面板12の外縁と窓穴部15の縁部17との間が溶着部材22で気密接着されている。このキャップ4は、金属シェル11、石英面板12及び溶着部材タブレット32の各材料はキャップ1の場合と同一のものを用いた。更に、同一温度及び時間の加熱処理を施すことで形成できる。キャップ4は、窓穴部15の直径D3,石英面板12の直径D5,並びに溶着部材タブレット32の内径d3及び外径d4の間の関係がキャップ1と異なる。即ち、キャップ1やキャップ3の場合、窓穴部15の直径D3,石英面板12の直径D5,並びに溶着部材タブレット30の内径d1及び外径d2の間の関係は、D5>D3且つd2>d1≧D3である。キャップ4の場合は、D3≧d4>d3≧D5を満足させるように、金属シェル11,石英面板12及び溶着部材タブレット32が加工・形成される。このときD3=D2と窓穴部と内径が同じ径であっても良い。キャップ4の例では、筒状部13の外径D1=8.25mm、内径D2=7.85mm及び高さH1=4.4mmとした。窓穴部15の直径D3=7.85mm、溶着部材タブレット32の内径d3,外径d4及び高さh1をそれぞれd3=3.2mm,d4=5.2mm及びh1=0.5mmとした。また、石英面板12の直径をD5=3mmとした。
次に、キャップ4の製造方法について簡単に説明する。いずれも所定の寸法に形成され、必要な表面処理等が施された金属シェル11、溶着部材タブレット32及び石英面板12等をあらかじめ準備する点は、キャップ1,3の場合と同様である。次に、図6(b)に示すように、載置台71の平坦面上に、天板部14を下して金属シェル11を載置する。そして、溶着部材タブレット32及び石英面板12が金属シェル11の窓部15の中に嵌め込まれるようにして、載置される。
次に、これらを図示されていない電気炉に入れ、窒素(N2)雰囲気中において600〜1000℃で所定の時間((例えば、850℃で60分間)加熱する。この加熱により、溶着部材タブレット32が軟化して石英面板12の外縁と窓穴部15の縁部17との間が気密接着され、図6(a)のようなキャップ4が形成された。
キャップ3及びキャップ4についても、キャップ1の場合と同様、フランジ部16に所定のステム(図示せず)を電気溶接して封止した。石英面板12やその接着部である溶着部材20或いは溶着部材30にクラックの発生はなく、又気密試験を実施した結果、リークの発生もなかった。
なお、図6のキャップ4と図1のキャップ1を組み合わせたキャップ構造も考えることができる。例えば図6の石英面板12の直径D5を窓穴部15の直径D3とほぼ等しくし、溶着部材タブレット32の内径d3をd3≧D3とした。そして、天板部14の内側面にセットした溶着部材タブレット32で石英面板12と天板部14を接着する。
図7を参照すると、石英面板12の外縁と筒状部内径D2の間が溶着部材22で気密接着されている。このキャップ5は、金属シェル11、石英面板12及び溶着部材タブレット32の各材料はキャップ1の場合と同一のものを用いた。更にキャップ1の場合と同一温度及び時間の加熱処理を施すことで形成できるが、窓穴部15の直径D3=D2の関係はキャップ1とは異なる。
次に、本発明の光透過窓部材について説明する。
図8は、本発明の光透過窓部材の第1の実施形態を説明するための模式図でる。図8(a)は平面図、図8(b)は(a)のD−D’線に沿った断面を示す矢視断面図である。また、図8(c)はこの光透過窓部材が組み立てられるときの状態を図8(a)のD−D’線に沿った位置の断面で示す図である。図8を参照すると、本実施形態の光透過窓部材101は、光透過窓穴となる窓部115が形成された金属製支持部材111と、光透過部材である透明な石英面板112と、所定の溶着部材120を備える。そして、石英面板112が窓部115を覆うと共に溶着部材120により金属製支持部材111の枠部116に気密接着されている。又、この溶着部材120の成分構成は、溶着部材20の成分構成と同じものを用いている。
次に、この光透過窓部材101の製造方法を簡単に説明する。この光透過窓部材101は、キャップ3と同様にして形成できる。即ち、先ず、所定の厚さt10の例えば鉄−ニッケル−コバルト合金板材をプレス加工あるいは切削加工して、金属性支持部材111が形成された。金属性支持部材111には、所定の平面形状の窓部115及び枠部116が設けられている。更に、金属性支持部材111には、所定の表面処理が施される。金属製支持部材111は、窓部115の平面形状が例えば所望の直径D103の円形状であるとき、例えば平面形状が直径D106(>D103)の円形状である。なお、金属製支持部材111は、一辺の長さD206(>D103)の正方形あるいは短辺の長さD306(>D103)の矩形とすることもできる。
又、窓部115を覆う光透過部材として、直径D105(但し、D106>D105>D103)、厚さh10の透明な石英面板112が予め準備される。更に、図2の溶着部材タブレット30と同じ組成の溶着部材タブレット130を予め準備した。この溶着部材タブレット130は、内径d101、外径d102及び高さh12である。但し、d101≧D103、d102<D106,D206,D306、d102=D105とした。
次に、図8(c)に示すように、金属製支持部材111と溶着部材タブレット130と石英面板112とが、金属製支持部材111が上になるようにこの順序で、位置決め治具85を用いて配置する。これらを図示されていない電気炉に入れて600〜1000℃で所定の時間((例えば、850℃で60分間加熱する。加熱により、溶着部材タブレット130が軟化して石英面板112が金属製支持部材111の枠部116に接着され、図8(a)の構造の光透過窓部材101が形成された。この場合も、キャップ3の製造方法の場合と同様に、位置決め治具85により、金属製支持部材111,溶着部材タブレット130及び石英面板112の間の位置合わせが容易になる。
この光透過窓部材101を、金属支持部材111の溶着部材120との接着面が大気側になるようにして所定の真空装置(図示せず)に取り付けて気密試験を行った。石英面板112やその接着部である溶着部材120にクラックの発生はなく、又真空漏れの発生もなかった。
なお、この光透過窓部材101を所定の気密装置に取り付ける際、当該気密装置においてこの光透過窓部材101を挟んで装置の内部と外とで、例えば真空装置のように圧力差が生じるときは、石英面板112が金属支持部材111に押圧されるように、取り付ける。即ち溶着部材120にとって圧縮応力となるように取り付けるのが好ましい。
次に、本発明の光透過窓部材の第2の実施形態について説明する。図9は、本発明の光透過窓部材の第2の実施形態を説明するための模式図でる。図9(a)は、平面図、図9(b)は図9(a)のE−E’線に沿った断面を示す矢視断面図である。また、図9(c)はこの光透過窓部材が組み立てられるときの状態を図9(a)のE−E’線に沿った位置の断面で示す図である。図9を参照すると、本実施形態の光透過窓部材102は、石英面板112が窓部125に嵌め込まれている。そして、石英面板112の外縁と窓部125の縁部との間が溶着部材で接着された構造を有している。即ち、光透過窓部材102は、石英面板112が金属支持部材121の窓部125に嵌め込まれる。そして、石英面板112の外縁と窓部125と枠部126との境界をなす縁部127との間が溶着部材122で気密接着される。又、この溶着部材122も、溶着部材20と同様な組成のものを使用する。
次に、光透過窓部材102の製造方法について説明する。光透過窓部材102は、キャップ5と同様にして形成できる。即ち、先ず、所定の厚さt10の例えば鉄−ニッケル−コバルト合金板材からプレス加工或いは切削加工により金属性支持部材121が形成される。金属性支持部材121には、所定の平面形状の窓部125及び枠部126が設けられる。更に金属性支持部材121には、所定の表面処理が施される。具体的には、例えば光透過窓部材102の所望の光透過領域が直径rの円形状領域であるとき、窓部125の平面形状を直径D103(>r)の円形状とする。金属製支持部材121の外形形状は、例えば平面形状が直径D106(>D103)の円形状とすることができる。なお、金属製支持部材121は、一辺の長さD106(>D103)の正方形或いは短辺の長さD106(>D103)の矩形とすることもできる。
又、窓部125に嵌め込まれる光透過部材として、直径D105(但し、D103>D105≧r)、厚さh10の透明な石英面板112が予め準備される。更に、溶着部材タブレット130の場合と同じ成分構成の硝子材が所定の寸法の環状に成型された硝子リングである溶着部材タブレットが予め準備される。この溶着部材タブレット132は、内径d103(但し、d103>D105)、外径d104(但し、d104<D103)及び高さh12とした。
次に、図9(c)に示されるように、載置台71の平坦面上に、金属性支持部材121、溶着部材タブレット132及び石英面板112を配置する。窓部125の中に溶着部材タブレット132が嵌め込まれ、環状の溶着部材タブレット132の環の中に石英面板112が嵌め込まれるように載置する。次に、これらを図示されていない電気炉に入れ、850℃で10分間加熱する。この加熱により、溶着部材タブレット132が軟化して石英面板112の外縁と窓部125の縁部127との間が溶着部材122で気密接着され、図9(a)のような光透過窓部材102が形成された。
この光透過窓部材102についても、所定の真空装置(図示せず)に取り付けて気密試験を行った。石英面板112やその接着部である溶着部材122にクラックの発生はなく、又真空漏れの発生もなかった。
なお、図9の光透過窓部材102の変形例として、石英面板112の直径D105と窓部125の直径D103のほぼ等しくし、枠部126の窓部125の縁部に凹部を設ける。この凹部に内径d103(d103≧D103)の溶着部材タブレット132を配置して石英面板112と枠部126を気密接着してもよい。
上記の本発明の実施の形態は、単層の環状溶着部材タブレットを使用して説明したが、本発明では、図10に示すような複数の硝子層を有する溶着部材タブレットも使用できる。この場合、溶着部材タブレットの成分組成としては、上記の本発明の溶着部材と同様な成分を含むものが使用できる。図10(a)は、高さ方向に複数の硝子層を積層した構造の溶着部材タブレットの模式的な平面図であり、図10(b)は環状の径方向に複数の硝子層を積層した構造の溶着部材タブレットの模式的な平面図である。また、図10(c)及び図10(d)は図10(a)のB−B’線に沿った断面及び図10(b)のC−C’線に沿った断面をそれぞれ示す断面図である。
先ず、図10(a)の溶着部材タブレット41について説明する。この溶着部材タブレット41は、上述したキャップ1,3や光透過窓部材101のような、窓部が光透過部材で覆われる構造を実現する際に好適に用いられる。図10(a)および図10(c)を参照すると、溶着部材タブレット41は、第1硝子層41a、中間硝子層41b及び第2硝子層41cがこの順序で積層された構成を備えている。これらのそれぞれの熱膨張率は、αa≦αb≦αcとなるように構成される。そして、この溶着部材タブレット41を、所望の石英硝子と金属材料との間に、第1硝子層41aと第2硝子層41cがそれぞれ石英硝子と金属材料に接するように装填する。そして、加熱・接着することにより、石英硝子と金属材料との間の熱膨張率差がよりなめらかに緩和される。
また、溶着部材タブレット41は、各硝子層に対応する所定の成分構成を有する硝子粉末を所望の環状の型に所定の順で層をなすように入れて成形し、焼成して作ることができる。あるいは、各硝子層に対応する所定の成分構成のタブレットを予め形成して、これらを所定の順に重ねて加熱処理し接着することでも形成できる。
次に、図10(b)の溶着部材タブレット43について説明する。この溶着部材タブレット43は、上述したキャップ2や光透過窓部材102のような、光透過部材が窓部の中に嵌め込まれた構造を実現する際に好適に用いられる。図10(b),(d)を参照すると、第2の溶着部材タブレット43は、第1硝子層43a、中間硝子層43b及び熱膨張第2硝子層43cを備えている。第1硝子層43aを環状の最内周側としてこの順序で厚さ方向に積層された構成を備えている。第2の溶着部材タブレット43は、各硝子層の熱膨張率がαa≦αb≦αcとなるように構成される。この溶着部材タブレット43を、所望の石英硝子の外周部と金属材料の窓部の縁部との間に嵌め込む。即ち金属材料の窓部の内側に環状の溶着部材タブレット43が、更に溶着部材タブレット43の内側に石英硝子が嵌め込まれる。そして、加熱・接着することにより、石英硝子と金属材料との間の熱膨張率差がよりなめらかに緩和される。
なお、第2の溶着部材タブレット43は、例えば次のようにして製造できる。先ず、各硝子層の成分構成のタブレットを予め準備する。このとき、第1硝子層43aに対応するタブレットが中間硝子層43bに対応するタブレットの内側に入り、中間硝子層43bに対応するタブレットが第2硝子層43cに対応するタブレットの内側に入るようなサイズにしておく。そして、これらを同心状に配置して加熱処理し、互いに接着させることで形成できる。なお、図10において、溶着部材タブレット41や溶着部材タブレット43は、3層構造を示したが、これに限定されるものでない。例えば、第1硝子層と第2硝子層の2層のみの構成でもよく、あるいは逆に中間硝子層が更に複数の層で構成されてもよい。
本発明の溶着部材は、硝子と金属の気密接着する溶着部材として利用でき、また、半導体レーザ装置,光通信装置,紫外域レーザ装置等の窓付きキャップ及び真空窓、紫外線ランプ等の気密装置の光透過窓部材製造の溶着部材に利用できる。
本発明のキャップの一実施形態を示す模式図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のA−A’線に沿った断面を示す断面図である。 図1の窓付きキャップの製造において、石英面板が金属シェルの天板部に接着されるときの状態を模式的に示す図である。 本発明のキャップの一実施形態を示す模式図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のA−A’線に沿った断面を示す断面図である。 図3の窓付きキャップの製造において、石英面板が金属シェルの天板部に接着されるときの状態を模式的に示す図である。 本発明の窓付きキャップの他の例を説明するための図である。 本発明の窓付きキャップの他の例を説明するための図である。 本発明の窓付きキャップの他の例を説明するための図である。 本発明の光透過窓部材の第1の実施形態を説明するための模式図で、(a)は平面図、(b)は(a)のD−D’線に沿った断面を示す矢視断面図、(c)はこの光透過窓部材が組み立てられるときの状態を(a)のD−D’線に沿った位置の断面で示す図である。 本発明の光透過窓部材の第2の実施形態を説明するための模式図で、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E’線に沿った断面を示す矢視断面図、(c)はこの光透過窓部材が組み立てられるときの状態を(a)のE−E’線に沿った位置の断面で示す図である。 複数の硝子層を有する溶着部材タブレットを説明するための図で、(a)は、高さ方向に複数の硝子層を有する第1の溶着部材タブレットの模式的な平面図、(b)は環状の径方向に複数の硝子層を有する第2の溶着部材タブレットの模式的な平面図、(c)及び(d)は(a)のB−B’線に沿った断面及び(b)のC−C’線に沿った断面をそれぞれ示す断面図である。
符号の説明
1,2,3,4,5 キャップ
11 金属シェル
12,112 石英面板
13 筒状部
14 天板部
15 窓穴部
16 フランジ部
17 縁部
20,22,120,122 溶着部材
30,32,130,132 溶着部材タブレット
41,43 溶着部材タブレット
41a,43a 第1硝子層
41b,43b 中間硝子層
41c,43c 第2硝子層
71 載置台
73 重り
80,85 位置決め治具
81 第1凹部
83 第2凹部
101,102 光透過窓部材
111,121 金属支持部材
115,125 窓部
116,126 枠部
127 縁部

Claims (21)

  1. 金属−硝子を接着するための溶着部材であって、二酸化珪素(SiO)と、三酸化二硼素(B)と、アルカリ金属酸化物およびアルカリ土類金属酸化物の少なくとも一つと、を含むことを特徴とする溶着部材。
  2. 前記SiOの含有重量パーセントP1(%)が50%≦P1≦75%、及び前記Bの含有量重量パーセントP2(%)が10%≦P2≦35%(ただし、P1+P2<99%)であることを特徴とする請求項1記載の溶着部材。
  3. 前記アルカリ金属の酸化物として酸化リチウム(LiO)、酸化ナトリウム(NaO)および酸化カリウム(KO)のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の溶着部材。
  4. 前記アルカリ土類金属の酸化物として酸化カルシウム(CaO)、酸化バリウム(BaO)、酸化マグネシウム(MgO)のうち少なくも一つとを含むことを特徴とする1〜3のいずれか一項に記載の溶着部材。
  5. さらに酸化アルミニウム(Al)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化鉛(PbO)のうち少なくも一つを含むことを特徴する請求項1〜4のいずれか一項に記載の溶着部材。
  6. 30℃〜380℃の温度範囲における線膨張係数αが、10×10−7/℃〜60×10−7/℃であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の溶着部材。
  7. 形状が環状に成型された請求項1〜6のいずれか一項に記載の溶着部材。
  8. 線膨張係数αが異なる複数の硝子層を有し、形状が環状に成型された溶着部材であって、前記複数の硝子層の少なくとも1層が請求項1〜6のいずれか一項に記載の溶着部材を含むことを特徴とする溶着部材。
  9. 前記溶着部材で前記金属と接着する前記硝子が石英硝子であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の溶着部材。
  10. 前記溶着部材で前記硝子と接着する前記金属がニッケル(Ni),銅(Cu),鉄(Fe),ステンレススチール,タングステン(W),モリブデン(Mo),鉄−ニッケル−コバルト合金および鉄−ニッケル合金から選ばれた一つであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の溶着部材。
  11. 金属製シェルと透明石英面板が、一つの硝子リングを介して気密接着されていることを特徴とする窓付きキャップ。
  12. 前記硝子リングの材料が請求項1〜6のいずれか一項に記載の溶着部材からなることを特徴とする請求項11に記載の窓付きキャップ。
  13. 金属製シェルが光透過用の窓穴を有する天板部と筒状部を備え、石英硝子からなる光透過部材が前記窓穴を塞ぐように前記天板部に所定の溶着部材で気密接着された窓付きキャップであって、前記所定の溶着部材が請求項1〜8のいずれか一項に記載の溶着部材からなることを特徴とする窓付きキャップ。
  14. 前記光透過部材が前記天板部の内面側に前記窓穴を覆うように気密接着されていることを特徴とする請求項13記載の窓付きキャップ。
  15. 前記光透過部材が前記天板部の外面側に前記窓穴を覆うように気密接着されていることを特徴とする請求項13記載の窓付きキャップ。
  16. 前記金属製シェルは、ニッケル(Ni),銅(Cu),鉄(Fe),ステンレススチール,タングステン(W),モリブデン(Mo),鉄−ニッケル−コバルト合金および鉄−ニッケル合金から選ばれた一つの材料からなることを特徴とする請求項11〜15のいずれか一項に記載の窓付きキャップ。
  17. 光透過窓穴が形成された平板状の金属製支持部材と、石英硝子からなる光透過部材とが、前記光透過窓穴が前記光透過部材により塞がれるように一つの硝子リングを介して気密接着されていることを特徴とする光透過窓部材。
  18. 前記硝子リングの材料が請求項1〜8のいずれか一項に記載の溶着部材と同じ材料からなることを特徴とする請求項17に記載の窓付きキャップ。
  19. 光透過窓穴が形成された平板状の金属製支持部材と、石英硝子からなる光透過部材とが、前記光透過窓穴が前記光透過部材により塞がれるように請求項1〜8のいずれか一項に記載の溶着部材で気密接着されていることを特徴とする光透過窓部材。
  20. 光透過窓穴が形成された平板状の金属製支持部材と、石英硝子からなる光透過部材と、所定の溶着部材を備え、前記光透過部材が前記光透過窓穴を覆うと共に前記所定の溶着部材により前記金属製支持部材に気密接着された光透過窓部材であって、前記所定の溶着部材が請求項1〜8のいずれか一項に記載の溶着部材と同じ材料からなることを特徴とする光透過窓部材。
  21. 前記金属製支持部材は、ニッケル(Ni),銅(Cu),鉄(Fe),ステンレススチール,タングステン(W),モリブデン(Mo),鉄−ニッケル−コバルト合金および鉄−ニッケル合金から選ばれた一つの材料からなることを特徴とする請求項17〜20のいずれか一項に記載の光透過窓部材。
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JP2016216300A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 接合材及びその利用
CN115108736A (zh) * 2022-07-27 2022-09-27 苏州大学 一种添加ZnO实现玻璃与不锈钢的激光封接方法

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