JP2004319782A - コネクタ付き回路基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】CANバスを構成する信号線での、他の信号線によるノイズの影響を抑制でき、CANバスを構成する信号線の周囲からの耐ノイズ性を向上でき、CANバスから周囲へのノイズを低減できるコネクタ付き回路基板を提供する。
【解決手段】配線パターンは、一平面内にCANバスを構成する互いに並設された2本の信号線L1,L2を備え、両信号線L1,L2が並設された領域を、互いに反対側方から挟むように配置したグランドパターンE1,E2を含むようにする。並設された2本の信号線L1,L2間は、無配線領域Mとして形成する。この結果、無配線領域Mには、他の信号線がないため、2本の信号線L1,L2への他の信号線の通信に起因したノイズの影響がなくなる。信号線L1,L2からのノイズはグランドパターンE1,E2に吸収され、信号線L1,L2周囲へのノイズを低減する。
【選択図】 図1
【解決手段】配線パターンは、一平面内にCANバスを構成する互いに並設された2本の信号線L1,L2を備え、両信号線L1,L2が並設された領域を、互いに反対側方から挟むように配置したグランドパターンE1,E2を含むようにする。並設された2本の信号線L1,L2間は、無配線領域Mとして形成する。この結果、無配線領域Mには、他の信号線がないため、2本の信号線L1,L2への他の信号線の通信に起因したノイズの影響がなくなる。信号線L1,L2からのノイズはグランドパターンE1,E2に吸収され、信号線L1,L2周囲へのノイズを低減する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載電子制御装置間において制御情報伝達手段として、CANを採用した車両に使用されるコネクタ付き回路基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CAN(Controller Area Network)は、自動車業界で標準となりつつあるシリアル通信プロトコルのことであり、自動車の高価なワイヤハーネスを低コスト化のネットワークに置換するために利用されている。各種車載電子制御装置は、CANバスを介して相互に接続され、制御情報をやりとりしている。そして、やりとりされた制御情報等に基づいて、各種車載電子制御装置は、制御対象の駆動装置を制御するようにしている。前記CANバスは、通信データ(前記制御情報を含む、以下、CAN信号という)を送る通信ラインであり、2本の信号線からなる2線式となっている。1本の信号線は、そのままの信号が送信され、他の信号線は反転した信号を送信するようにされている。各種車載電子制御装置は両信号線の電位差から、CANバスのレベルを判断して通信が行えるようにされている。
【0003】
ところで、上記のようなCANに使用される回路基板は、図6〜図9に示すように構成されている。図6は、基板本体30の側面図、図7は基板本体30の要部断面図、図8は同じく基板本体30の平面図、図9は、同じく要部平面図である。
【0004】
回路基板の基板本体30の一端部側の表面(図6において上面)には、コネクタ31が固定されている。同コネクタ31は例えばピンコネクタから構成され、複数個(この従来例では、16個)のソケットコンタクトが内蔵された図示しない絶縁体と、この絶縁体が収納されたシェル体32を備えている。前記コネクタ31には、図示しないピンプラグが着脱可能に接続される。なお、図示しないピンプラグは、前記各ソケットコンタクトに着脱可能に接続されるピンコンタクトを備える。
【0005】
前記コネクタ31の背面(図6において、左端面)には、内部のソケットコンタクトに接続されたリード端子33a〜33pが列状に導出されている。従来例では、リード端子33a〜33pは2列となるように導出されている。リード端子33a〜33pの先端は基板本体30に向かって折り曲げされるとともに、基板本体30に形成された16個のスルーホール35を貫通して、基板本体30の下方へ突出されている。そして、リード端子33a〜33pのスルーホール35から突出した突出部はハンダ付け等の固着手段36で基板本体30に固着されるとともに、基板本体30の表面側と裏面側(図6において、上面側と下面側)にそれぞれ形成された所定の配線パターンに接続されている。又、シェル体32の下面に対応した基板本体30には、ネジ孔30aが貫通されており、同ネジ孔30aを介して、基板本体30の裏面から螺入された一対のネジ32aによりシェル体32は基板本体30に対して締め付け固定されている。
【0006】
なお、図7において、スルーホール35内周面は、公知の方法でスルーホールメッキ35aが施されている。図7においては、スルーホールメッキ35aは、説明の便宜上、厚みが誇張されて図示されている。
【0007】
そして、従来は、基板本体30において、所定の配線パターンにて構成されたCANバスを構成する2本の信号線L1,L2は、前記コネクタ31のリード端子が接続されたスルーホール35に対して、例えば、図9に示すように配置されていた。図9において、L3,L4はCANバス以外の他の信号線、L5,L6は、アース線(グランドパターン)及び電源線である。
【0008】
図9に示すように、CANバスを構成する2本の信号線L1,L2の間に、他の信号線L3が併走して配置されたり、信号線L1,L2が、スルーホールメッキ35のうち、端側(図9において、左右両側端部)ではなく、中央部側に位置するスルーホール35に接続されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、CANバスを構成する2本の信号線L1,L2を上記のように、他の信号線を間に配置して並設すると、他の信号線に流れる信号が、CAN信号にとってノイズとなる問題があった。又、CAN信号も、他の信号線にとってはノイズの原因となる問題があった。
【0010】
本発明の目的は、CANバスを構成する信号線での、他の信号線によるノイズの影響を抑制でき、CANバスを構成する信号線の周囲からの耐ノイズ性を向上でき、又、CANバスから周囲へのノイズを低減できるコネクタ付き回路基板を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、コネクタと、同コネクタの複数の接続部材が、基板本体に設けられた配線パターンに対して、同基板本体に設けられた複数の端子接続部を介して電気的に接続されたコネクタ付き回路基板において、前記配線パターンは、一平面内にCANバスを構成する互いに並設された2本の信号線を含むとともに、前記2本の信号線が並設された領域を互いに反対側方から挟むように配置された複数のグランドパターンを含み、前記並設された前記2本の信号線間は、無配線領域として形成されていることを特徴とするコネクタ付き回路基板を要旨とするものである。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1において、前記基板本体は、複数層のプリント配線を備えていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2において、前記端子接続部は、少なくとも2列状に配置され、CANバスを構成する互いに並設された2本の信号線は、前記列状をなす端子接続部のうち、列長手方向の最も端側に配置された端子接続部にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2において、前記端子接続部は、少なくとも2列状に配置され、CANバスを構成する互いに並設された2本の信号線は、前記列状をなす端子接続部のうち、列長手方向の最も端側に配置された端子接続部と、同端子接続部と同列であって隣接した端子接続部にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項2において、前記CANバスを構成する2本の信号線のうち、一方の信号線は、前記無配線領域に位置する部分に接続されるとともに前記基板本体の厚み方向に延びる第1延長部を備え、前記第1延長部は、前記一平面とは異なる他の平面に延び、前記端子接続部に電気的に接続された第2延長部に接続されていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1乃至図2を参照して説明する。図1は本実施形態の回路基板の要部平面図である。図2は同じく回路基板の要部底面図として便宜上説明するが、正しくは配線パターンは左右逆転した状態で図示されている。
【0016】
本実施形態のコネクタ付き回路基板は、配線パターンが従来例と異なるだけであるため、従来例と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略し、配線パターンについて説明する。
【0017】
図1に示すように、本実施形態の回路基板は、複数層として2層となるプリント配線が基板本体30の表裏面にそれぞれ形成されている。図1に示すように、一平面としての基板本体30の表面には、配線パターンとして、CANバスを構成する信号線L1,L2が形成されている。信号線L1,L2は、基板本体30上において、互いに近接するようにして併走するように配置されている。信号線L1,L2は、基板本体30上に搭載された図示しない電子制御装置を構成する半導体装置に一端が接続されている。そして、同半導体装置から、図1に示すように両信号線L1,L2が併走する区域は、両信号線L1,L2間に他の信号線が介在しない無配線領域Mとされている。一方の信号線L1は、2列に配置されたスルーホール35のうち、一方の列において、列長手方向の中央部寄りのスルーホール35(本実施形態では図1において左から4番目のスルーホール)に接続されている。
【0018】
又、他方の信号線L2は、基板本体30の厚み方向に貫通形成されたスルーホール37のスルーホールメッキ37aにて基板本体30の裏面側に延出されている。前記スルーホールメッキ37aは第1延長部に相当する。又、スルーホールメッキ37aは、他方の列において、列長手方向の中央部寄りのスルーホール35(本実施形態では図1において左から4番目のスルーホール)に対して他の平面である基板本体30裏面上に形成された延長配線部38を介して接続されている。前記延長配線部38は第2延長部に相当する。
【0019】
このように、本実施形態では、基板本体30の表裏面上において一対の信号線L1,L2を、1本ずつ配設することにより、コネクタ31(図6,図8参照)のリード端子が接続された中央部のスルーホール35にそれぞれ接続され、かつ、両信号線L1,L2の間に他の信号線を挟まないようにされている。
【0020】
又、図1に示すように、基板本体30の一平面としての表面には、配線パターンを構成するグランドパターン(アース層)E1,E2が、無配線領域Mを形成する信号線L1,L2の少なくとも併走領域を、互いに反対側方から挟むように配置されている。本実施形態では、他方のグランドパターンE2は、信号線L1の全長を超える長さに亘って配置され、スルーホール35に接続されている。
【0021】
図1及び図2において、L10〜L12,L14〜L16は、本実施形態では、12Vが印加される配線パターンを構成する電源層であり、L13及びL17は、CAN信号ではない、他の信号の送信のための信号線であって、基板本体30の裏面側に設けられている。又、信号線L13は、列の端のスルーホール35に対して接続されている。
【0022】
なお、リード端子33a〜33pは、接続部材に相当し、スルーホール35は端子接続部に相当する。
本実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
【0023】
(1) 本実施形態では、配線パターンは、一平面内にCANバスを構成する互いに並設された2本の信号線L1,L2を備え、両信号線L1,L2が並設された領域を、互いに反対側方から挟むように配置したグランドパターンE1,E2を含むようにした。そして、並設された2本の信号線L1,L2間は、無配線領域Mとして形成した。
【0024】
この結果、無配線領域Mには、他の信号線がないため、CANバスを構成する2本の信号線L1,L2に他の信号線の通信に起因したノイズの影響がなくなる。又、2本の信号線L1,L2が並設された領域は、グランドパターンE1,E2にて互いに反対側方から挟むように配置したため、信号線L1,L2からのノイズをグランドパターンE1,E2に吸収することができ、信号線L1,L2から周囲へのノイズを低減できる。
【0025】
(2) 本実施形態では、信号線L2は、無配線領域Mに位置する部分に接続されるとともに基板本体30の厚み方向に延びるスルーホールメッキ37a(第1延長部)を備える。そして、スルーホールメッキ37aは、基板本体30の表面(一平面)とは異なる裏面(他の平面)に延び、スルーホール35(端子接続部)に電気的に接続された延長配線部38(第2延長部)に接続されている。
【0026】
この結果、2列状に配置された端子接続部としてのスルーホール35のうち、最も端側に位置するスルーホール35のスルーホールメッキ35aに必ずしも、信号線L2を接続する必要はなくなり、例えば、列の中央側のスルーホール35に対して接続することができる。この結果、例えば信号線L13を列の最も端側のスルーホール35に対して接続でき、CANバスを構成する信号線以外の他の信号線(例えば、信号線L13)におけるスルーホール35に対する接続を行う際、他の信号線の引き回しのための自由度(配線パターンレイアウトの自由度)を高めることができる効果がある。
【0027】
又、逆に、CANバスを構成する信号線におけるスルーホール35に対する接続を行う際、同信号線の引き回しのための自由度(配線パターンレイアウトの自由度)を高めることができる効果がある。
【0028】
(第2実施形態)
次に第2実施形態を図3を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一又は相当する構成については同一符号を付して異なるところを説明する。
【0029】
第2実施形態では、第1実施形態の構成中、スルーホール37、スルーホールメッキ37a、延長配線部38が省略されている。その代わりに、信号線L1,L2が、2列のスルーホール35において、最も近位側の列の端に位置する一対のスルーホール35に対して電気的に接続されている。なお、図示はしないが、第2実施形態では、基板本体30の裏面側に設けられた信号線L13は、図2の二点鎖線で示すように、列の端に位置するスルーホール35の代わりに、列の中央側に寄った他のスルーホール35に対して接続されている。
【0030】
本実施形態によれば、第1実施形態の上記(1)の作用効果に加え、以下のような効果を奏する。
(1) 第2実施形態では、CANバスを構成する互いに並設された2本の信号線L1,L2は、列状をなすスルーホール35(端子接続部)のうち、列長手方向の最も端側に配置されたスルーホール35にそれぞれ電気的に接続した。すなわち、基板本体30の表面(一平面)にのみ、CANバスを構成する信号線L1,L2を配置することによって、第1実施形態とは異なり、スルーホール37等を形成することなく容易に第1実施形態の上記(1)の効果を実現することができる。
【0031】
なお、本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
(1) 第2実施形態では、信号線L1,L2の配線パターンは、図3では、スルーホール35の列長手方向に沿って配置したが、図4に示すように、信号線L1,L2の配線パターンをスルーホール35の列に対して斜めに配置してもよい。
【0032】
(2) 図4に示す別例では、2列のスルーホール35の各列の端のスルーホール35に対して信号線L1,L2を接続したが、図5に示すように、一方の列において、最も端側のスルーホール35と、その端に隣接したスルーホール35に、それぞれ信号線L1,L2を接続してもよい。
【0033】
(3) 前記第1実施形態では、2層の基板本体30に具体化したが、4層、6層、8層等の全ての多層の基板本体に具体化してもよい。この場合、基板本体の表面と裏面に、それぞれ信号線L1,L2を配置することを限定するものではなく、異なる各層において、第1実施形態と同様の配置構成にしてもよい。
【0034】
(4) 第2実施形態では、2層の基板本体に具体化したが、1層の基板本体に具体化してもよい。
(5) 前記各実施形態では、スルーホール35を2列に配置したが、3列、4列等の複数列を備えたコネクタ付き回路基板に具体化してもよい。又、図5の例から分かるようにスルーホール35を1列に配置したものに具体化してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1乃至請求項5の発明によれば、CANバスを構成する信号線での、他の信号線によるノイズの影響を抑制でき、CANバスを構成する信号線の周囲からの耐ノイズ性を向上できる。又、請求項1乃至請求項5の発明によれば、CANバスから周囲へのノイズを低減できる優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の回路基板の要部平面図。
【図2】同じく回路基板の要部底面図。
【図3】第2実施形態の回路基板の要部平面図。
【図4】他の実施形態の回路基板の要部平面図。
【図5】他の実施形態の回路基板の要部平面図。
【図6】従来のコネクタ付き回路基板の側面図。
【図7】同じく回路基板の要部断面図。
【図8】同じく回路基板の平面図。
【図9】同じく回路基板の要部平面図。
【符号の説明】
30…基板本体
31…コネクタ
33a〜33p…リード端子(接続部材)
35…スルーホール(端子接続部)
35a…スルーホールメッキ
37…スルーホール
37a…スルーホールメッキ(第1延長部)
38…延長配線部(第2延長部)
L1,L2…信号線
E1,E2…グランドパターン
M…無配線領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載電子制御装置間において制御情報伝達手段として、CANを採用した車両に使用されるコネクタ付き回路基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CAN(Controller Area Network)は、自動車業界で標準となりつつあるシリアル通信プロトコルのことであり、自動車の高価なワイヤハーネスを低コスト化のネットワークに置換するために利用されている。各種車載電子制御装置は、CANバスを介して相互に接続され、制御情報をやりとりしている。そして、やりとりされた制御情報等に基づいて、各種車載電子制御装置は、制御対象の駆動装置を制御するようにしている。前記CANバスは、通信データ(前記制御情報を含む、以下、CAN信号という)を送る通信ラインであり、2本の信号線からなる2線式となっている。1本の信号線は、そのままの信号が送信され、他の信号線は反転した信号を送信するようにされている。各種車載電子制御装置は両信号線の電位差から、CANバスのレベルを判断して通信が行えるようにされている。
【0003】
ところで、上記のようなCANに使用される回路基板は、図6〜図9に示すように構成されている。図6は、基板本体30の側面図、図7は基板本体30の要部断面図、図8は同じく基板本体30の平面図、図9は、同じく要部平面図である。
【0004】
回路基板の基板本体30の一端部側の表面(図6において上面)には、コネクタ31が固定されている。同コネクタ31は例えばピンコネクタから構成され、複数個(この従来例では、16個)のソケットコンタクトが内蔵された図示しない絶縁体と、この絶縁体が収納されたシェル体32を備えている。前記コネクタ31には、図示しないピンプラグが着脱可能に接続される。なお、図示しないピンプラグは、前記各ソケットコンタクトに着脱可能に接続されるピンコンタクトを備える。
【0005】
前記コネクタ31の背面(図6において、左端面)には、内部のソケットコンタクトに接続されたリード端子33a〜33pが列状に導出されている。従来例では、リード端子33a〜33pは2列となるように導出されている。リード端子33a〜33pの先端は基板本体30に向かって折り曲げされるとともに、基板本体30に形成された16個のスルーホール35を貫通して、基板本体30の下方へ突出されている。そして、リード端子33a〜33pのスルーホール35から突出した突出部はハンダ付け等の固着手段36で基板本体30に固着されるとともに、基板本体30の表面側と裏面側(図6において、上面側と下面側)にそれぞれ形成された所定の配線パターンに接続されている。又、シェル体32の下面に対応した基板本体30には、ネジ孔30aが貫通されており、同ネジ孔30aを介して、基板本体30の裏面から螺入された一対のネジ32aによりシェル体32は基板本体30に対して締め付け固定されている。
【0006】
なお、図7において、スルーホール35内周面は、公知の方法でスルーホールメッキ35aが施されている。図7においては、スルーホールメッキ35aは、説明の便宜上、厚みが誇張されて図示されている。
【0007】
そして、従来は、基板本体30において、所定の配線パターンにて構成されたCANバスを構成する2本の信号線L1,L2は、前記コネクタ31のリード端子が接続されたスルーホール35に対して、例えば、図9に示すように配置されていた。図9において、L3,L4はCANバス以外の他の信号線、L5,L6は、アース線(グランドパターン)及び電源線である。
【0008】
図9に示すように、CANバスを構成する2本の信号線L1,L2の間に、他の信号線L3が併走して配置されたり、信号線L1,L2が、スルーホールメッキ35のうち、端側(図9において、左右両側端部)ではなく、中央部側に位置するスルーホール35に接続されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、CANバスを構成する2本の信号線L1,L2を上記のように、他の信号線を間に配置して並設すると、他の信号線に流れる信号が、CAN信号にとってノイズとなる問題があった。又、CAN信号も、他の信号線にとってはノイズの原因となる問題があった。
【0010】
本発明の目的は、CANバスを構成する信号線での、他の信号線によるノイズの影響を抑制でき、CANバスを構成する信号線の周囲からの耐ノイズ性を向上でき、又、CANバスから周囲へのノイズを低減できるコネクタ付き回路基板を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、コネクタと、同コネクタの複数の接続部材が、基板本体に設けられた配線パターンに対して、同基板本体に設けられた複数の端子接続部を介して電気的に接続されたコネクタ付き回路基板において、前記配線パターンは、一平面内にCANバスを構成する互いに並設された2本の信号線を含むとともに、前記2本の信号線が並設された領域を互いに反対側方から挟むように配置された複数のグランドパターンを含み、前記並設された前記2本の信号線間は、無配線領域として形成されていることを特徴とするコネクタ付き回路基板を要旨とするものである。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1において、前記基板本体は、複数層のプリント配線を備えていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2において、前記端子接続部は、少なくとも2列状に配置され、CANバスを構成する互いに並設された2本の信号線は、前記列状をなす端子接続部のうち、列長手方向の最も端側に配置された端子接続部にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2において、前記端子接続部は、少なくとも2列状に配置され、CANバスを構成する互いに並設された2本の信号線は、前記列状をなす端子接続部のうち、列長手方向の最も端側に配置された端子接続部と、同端子接続部と同列であって隣接した端子接続部にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項2において、前記CANバスを構成する2本の信号線のうち、一方の信号線は、前記無配線領域に位置する部分に接続されるとともに前記基板本体の厚み方向に延びる第1延長部を備え、前記第1延長部は、前記一平面とは異なる他の平面に延び、前記端子接続部に電気的に接続された第2延長部に接続されていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1乃至図2を参照して説明する。図1は本実施形態の回路基板の要部平面図である。図2は同じく回路基板の要部底面図として便宜上説明するが、正しくは配線パターンは左右逆転した状態で図示されている。
【0016】
本実施形態のコネクタ付き回路基板は、配線パターンが従来例と異なるだけであるため、従来例と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略し、配線パターンについて説明する。
【0017】
図1に示すように、本実施形態の回路基板は、複数層として2層となるプリント配線が基板本体30の表裏面にそれぞれ形成されている。図1に示すように、一平面としての基板本体30の表面には、配線パターンとして、CANバスを構成する信号線L1,L2が形成されている。信号線L1,L2は、基板本体30上において、互いに近接するようにして併走するように配置されている。信号線L1,L2は、基板本体30上に搭載された図示しない電子制御装置を構成する半導体装置に一端が接続されている。そして、同半導体装置から、図1に示すように両信号線L1,L2が併走する区域は、両信号線L1,L2間に他の信号線が介在しない無配線領域Mとされている。一方の信号線L1は、2列に配置されたスルーホール35のうち、一方の列において、列長手方向の中央部寄りのスルーホール35(本実施形態では図1において左から4番目のスルーホール)に接続されている。
【0018】
又、他方の信号線L2は、基板本体30の厚み方向に貫通形成されたスルーホール37のスルーホールメッキ37aにて基板本体30の裏面側に延出されている。前記スルーホールメッキ37aは第1延長部に相当する。又、スルーホールメッキ37aは、他方の列において、列長手方向の中央部寄りのスルーホール35(本実施形態では図1において左から4番目のスルーホール)に対して他の平面である基板本体30裏面上に形成された延長配線部38を介して接続されている。前記延長配線部38は第2延長部に相当する。
【0019】
このように、本実施形態では、基板本体30の表裏面上において一対の信号線L1,L2を、1本ずつ配設することにより、コネクタ31(図6,図8参照)のリード端子が接続された中央部のスルーホール35にそれぞれ接続され、かつ、両信号線L1,L2の間に他の信号線を挟まないようにされている。
【0020】
又、図1に示すように、基板本体30の一平面としての表面には、配線パターンを構成するグランドパターン(アース層)E1,E2が、無配線領域Mを形成する信号線L1,L2の少なくとも併走領域を、互いに反対側方から挟むように配置されている。本実施形態では、他方のグランドパターンE2は、信号線L1の全長を超える長さに亘って配置され、スルーホール35に接続されている。
【0021】
図1及び図2において、L10〜L12,L14〜L16は、本実施形態では、12Vが印加される配線パターンを構成する電源層であり、L13及びL17は、CAN信号ではない、他の信号の送信のための信号線であって、基板本体30の裏面側に設けられている。又、信号線L13は、列の端のスルーホール35に対して接続されている。
【0022】
なお、リード端子33a〜33pは、接続部材に相当し、スルーホール35は端子接続部に相当する。
本実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
【0023】
(1) 本実施形態では、配線パターンは、一平面内にCANバスを構成する互いに並設された2本の信号線L1,L2を備え、両信号線L1,L2が並設された領域を、互いに反対側方から挟むように配置したグランドパターンE1,E2を含むようにした。そして、並設された2本の信号線L1,L2間は、無配線領域Mとして形成した。
【0024】
この結果、無配線領域Mには、他の信号線がないため、CANバスを構成する2本の信号線L1,L2に他の信号線の通信に起因したノイズの影響がなくなる。又、2本の信号線L1,L2が並設された領域は、グランドパターンE1,E2にて互いに反対側方から挟むように配置したため、信号線L1,L2からのノイズをグランドパターンE1,E2に吸収することができ、信号線L1,L2から周囲へのノイズを低減できる。
【0025】
(2) 本実施形態では、信号線L2は、無配線領域Mに位置する部分に接続されるとともに基板本体30の厚み方向に延びるスルーホールメッキ37a(第1延長部)を備える。そして、スルーホールメッキ37aは、基板本体30の表面(一平面)とは異なる裏面(他の平面)に延び、スルーホール35(端子接続部)に電気的に接続された延長配線部38(第2延長部)に接続されている。
【0026】
この結果、2列状に配置された端子接続部としてのスルーホール35のうち、最も端側に位置するスルーホール35のスルーホールメッキ35aに必ずしも、信号線L2を接続する必要はなくなり、例えば、列の中央側のスルーホール35に対して接続することができる。この結果、例えば信号線L13を列の最も端側のスルーホール35に対して接続でき、CANバスを構成する信号線以外の他の信号線(例えば、信号線L13)におけるスルーホール35に対する接続を行う際、他の信号線の引き回しのための自由度(配線パターンレイアウトの自由度)を高めることができる効果がある。
【0027】
又、逆に、CANバスを構成する信号線におけるスルーホール35に対する接続を行う際、同信号線の引き回しのための自由度(配線パターンレイアウトの自由度)を高めることができる効果がある。
【0028】
(第2実施形態)
次に第2実施形態を図3を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一又は相当する構成については同一符号を付して異なるところを説明する。
【0029】
第2実施形態では、第1実施形態の構成中、スルーホール37、スルーホールメッキ37a、延長配線部38が省略されている。その代わりに、信号線L1,L2が、2列のスルーホール35において、最も近位側の列の端に位置する一対のスルーホール35に対して電気的に接続されている。なお、図示はしないが、第2実施形態では、基板本体30の裏面側に設けられた信号線L13は、図2の二点鎖線で示すように、列の端に位置するスルーホール35の代わりに、列の中央側に寄った他のスルーホール35に対して接続されている。
【0030】
本実施形態によれば、第1実施形態の上記(1)の作用効果に加え、以下のような効果を奏する。
(1) 第2実施形態では、CANバスを構成する互いに並設された2本の信号線L1,L2は、列状をなすスルーホール35(端子接続部)のうち、列長手方向の最も端側に配置されたスルーホール35にそれぞれ電気的に接続した。すなわち、基板本体30の表面(一平面)にのみ、CANバスを構成する信号線L1,L2を配置することによって、第1実施形態とは異なり、スルーホール37等を形成することなく容易に第1実施形態の上記(1)の効果を実現することができる。
【0031】
なお、本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
(1) 第2実施形態では、信号線L1,L2の配線パターンは、図3では、スルーホール35の列長手方向に沿って配置したが、図4に示すように、信号線L1,L2の配線パターンをスルーホール35の列に対して斜めに配置してもよい。
【0032】
(2) 図4に示す別例では、2列のスルーホール35の各列の端のスルーホール35に対して信号線L1,L2を接続したが、図5に示すように、一方の列において、最も端側のスルーホール35と、その端に隣接したスルーホール35に、それぞれ信号線L1,L2を接続してもよい。
【0033】
(3) 前記第1実施形態では、2層の基板本体30に具体化したが、4層、6層、8層等の全ての多層の基板本体に具体化してもよい。この場合、基板本体の表面と裏面に、それぞれ信号線L1,L2を配置することを限定するものではなく、異なる各層において、第1実施形態と同様の配置構成にしてもよい。
【0034】
(4) 第2実施形態では、2層の基板本体に具体化したが、1層の基板本体に具体化してもよい。
(5) 前記各実施形態では、スルーホール35を2列に配置したが、3列、4列等の複数列を備えたコネクタ付き回路基板に具体化してもよい。又、図5の例から分かるようにスルーホール35を1列に配置したものに具体化してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1乃至請求項5の発明によれば、CANバスを構成する信号線での、他の信号線によるノイズの影響を抑制でき、CANバスを構成する信号線の周囲からの耐ノイズ性を向上できる。又、請求項1乃至請求項5の発明によれば、CANバスから周囲へのノイズを低減できる優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の回路基板の要部平面図。
【図2】同じく回路基板の要部底面図。
【図3】第2実施形態の回路基板の要部平面図。
【図4】他の実施形態の回路基板の要部平面図。
【図5】他の実施形態の回路基板の要部平面図。
【図6】従来のコネクタ付き回路基板の側面図。
【図7】同じく回路基板の要部断面図。
【図8】同じく回路基板の平面図。
【図9】同じく回路基板の要部平面図。
【符号の説明】
30…基板本体
31…コネクタ
33a〜33p…リード端子(接続部材)
35…スルーホール(端子接続部)
35a…スルーホールメッキ
37…スルーホール
37a…スルーホールメッキ(第1延長部)
38…延長配線部(第2延長部)
L1,L2…信号線
E1,E2…グランドパターン
M…無配線領域
Claims (5)
- コネクタと、
同コネクタの複数の接続部材が、基板本体に設けられた配線パターンに対して、同基板本体に設けられた複数の端子接続部を介して電気的に接続されたコネクタ付き回路基板において、
前記配線パターンは、
一平面内にCANバスを構成する互いに並設された2本の信号線を含むとともに、前記2本の信号線が並設された領域を互いに反対側方から挟むように配置された複数のグランドパターンを含み、
前記並設された前記2本の信号線間は、無配線領域として形成されていることを特徴とするコネクタ付き回路基板。 - 前記基板本体は、複数層のプリント配線を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ付き回路基板。
- 前記端子接続部は、少なくとも2列状に配置され、CANバスを構成する互いに並設された2本の信号線は、前記列状をなす端子接続部のうち、列長手方向の最も端側に配置された端子接続部にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ付き回路基板。
- 前記端子接続部は、少なくとも2列状に配置され、CANバスを構成する互いに並設された2本の信号線は、前記列状をなす端子接続部のうち、列長手方向の最も端側に配置された端子接続部と、同端子接続部と同列であって隣接した端子接続部にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ付き回路基板。
- 前記CANバスを構成する2本の信号線のうち、一方の信号線は、前記無配線領域に位置する部分に接続されるとともに前記基板本体の厚み方向に延びる第1延長部を備え、前記第1延長部は、前記一平面とは異なる他の平面に延び、前記端子接続部に電気的に接続された第2延長部に接続されていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ付き回路基板。
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JP2003111943A JP2004319782A (ja) | 2003-04-16 | 2003-04-16 | コネクタ付き回路基板 |
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JP2003111943A JP2004319782A (ja) | 2003-04-16 | 2003-04-16 | コネクタ付き回路基板 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008260434A (ja) * | 2007-04-12 | 2008-10-30 | Ihi Corp | Can通信システム |
JP2011110315A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Sansei R&D:Kk | 遊技機 |
-
2003
- 2003-04-16 JP JP2003111943A patent/JP2004319782A/ja active Pending
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