JP2004317343A - 計測作業統合プログラム、計測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な図表等を簡単かつ確実に得ることができ、計測結果報告書を容易に作成することができる計測作業統合プログラム、計測システムを提供する。
【解決手段】計測作業統合プログラムを用いることにより、少なくとも計測器10の計測結果を含んだ計測結果報告書の作成を支援する報告書作成支援機能21と、計測結果報告書中における計測結果の出力形式に関する情報を取得する出力形式取得機能22と、出力形式に沿った計測結果を得るために必要な計測機器の計測条件を設定する計測条件設定機能23aと、計測条件に従い計測機器を制御して計測を実行する計測実行機能23と、計測データを受け取る計測データ受信機能24aと、計測データを出力形式に適した出力データとして加工する計測データ加工機能24bと、出力データを計測結果報告書中に計測結果として追加する計測結果追加機能24cとをコンピュータに実現させる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、計測対象を計測するときに使用される計測作業統合プログラム、計測システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
研究開発分野などでは、研究開発対象物について各種データを計測することが行われている。このような場合、計測の結果として得られるデータは、表、グラフ等にまとめられ、データシート、レポート等(以下、計測結果報告書)として利用される場合が多い。
このような場合、まず、必要な計測器の設定を計測者が計測器を直接操作して行っていた。この計測器の設定としては、例えば、増幅器のゲイン、アナログ回路、測定範囲、解析手法種類、計測データの出力方法などの選択設定などが挙げられる。
【0003】
従来は、上述のようにして計測器の設定を終えた後、必要な計測を実行していた。計測により得られた計測データは、計測器に備え付けのプリンタにより印字したり、各種記録媒体に記録したり、計測器に接続されたコンピュータに取り込んだりされる。
計測データが得られた後、撮影者は、計測結果報告書に記載する表、グラフ等(以下、図表等)をどのような形態にするかを考えながら、例えば、市販の表計算ソフトウェア等を用いて必要な演算処理、図表等の作成等を行う場合が多かった。このようにして作成された図表等は、市販のワードプロセッサソフトウェア等を用いて別途作成する計測結果報告書に貼り付ける等して利用されていた。
【0004】
また、計測作業を簡単にするために、例えば特許文献1では、被測定物に適合する試験条件の選択・設定、及び、測定を自動的に行う装置が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−124811号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した特許文献1に記載されている手法では、計測作業自体の煩雑さは改善されるものの、計測結果報告書を作成するために必要な図表等の作成以降の作業を改めて行わなければならないことに変わりはなかった。従来、図表等の作成を行う段階になって初めて計測データに不備があることを知ったり、計測器の設定が最適ではなかったことが判ったり、計測結果報告書を作成する段階になって新たに図表が必要になったりする場合が多く、そのような場合には、再度計測をやり直さなければならないという問題があった。特に、多数の計測を同時に行う様な場合には、全ての計測をやり直す必要があり、時間を浪費してしまうことが多かった。
【0007】
また、計測器の操作をパーソナルコンピュータ(以下、パソコン)等により操作することができる場合には、同じパソコン上で、計測器操作用ソフトウェアと計測結果報告書を作成する市販の表計算ソフトウェア、ワードプロセッサソフトウェア等を切り替えながら使用することもできるが、上述の問題が解決されないばかりか、使い方によっては作業がかえって煩雑になってしまうという問題があった。
【0008】
さらに、計測器の設定などのインターフェイスは、計測者に専門的な知識があることが前提として作成されており、計測者にとって必ずしも気軽に使用できるものではないという問題があった。
【0009】
本発明の課題は、必要な図表等を簡単かつ確実に得ることができ、計測結果報告書を容易に作成することができる計測作業統合プログラム、計測システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、計測器(10)の計測結果の出力形式に関する情報を取得する出力形式取得機能(22)と、前記出力形式に沿った計測結果を得るために必要な計測を計測器に実行させる計測実行機能(23)と、前記計測により得られたデータを前記出力形式に沿った計測結果として作成する計測結果作成機能(24)と、をコンピュータ(20)に実現させるための計測作業統合プログラムである。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載の計測作業統合プログラムにおいて、少なくとも計測器の計測結果を含んだ計測結果報告書(100)の作成を支援する報告書作成支援機能(21)をコンピュータ(20)に実現させることができること、を特徴とする計測作業統合プログラムである。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の計測作業統合プログラムにおいて、前記計測実行機能(23)は、前記出力形式取得機能(22)により取得された出力形式に基づいて前記計測機器(10)の計測条件を設定する計測条件設定機能(23a)を有し、前記計測実行機能(24)は、前記計測条件設定機能が設定した計測条件に従い前記計測機器を制御して計測を実行すること、を特徴とする計測作業統合プログラムである。
【0013】
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載の計測作業統合プログラムにおいて、計測結果作成機能(24)は、前記計測機器(10)により計測された計測データを受け取る計測データ受信機能(24a)と、前記計測データ受信機能が受け取った計測データを前記出力形式取得機能(22)により取得された出力形式に適した出力データとして加工する計測データ加工機能(24b)と、前記計測データ加工機能が加工することにより作成された出力データを前記計測結果報告書(100)中に前記計測結果として追加する計測結果追加機能(24c)と、を有すること、を特徴とする計測作業統合プログラムである。
【0014】
請求項5の発明は、請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の計測作業統合プログラムにおいて、前記計測結果報告書(100)には、複数の計測結果を含むことができること、を特徴とする計測作業統合プログラムである。
【0015】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の計測作業統合プログラムにおいて、前記計測結果としては、少なくとも、数値データ、グラフ(102〜105)、表(106)の内のいずれかを選択することができること、を特徴とする計測作業統合プログラムである。
【0016】
請求項7の発明は、計測器(10)と、少なくとも前記計測器の計測結果を含んだ計測結果報告書(100)の作成を支援する報告書作成支援手段(20,21)と、前記計測結果報告書中における前記計測結果の出力形式に関する情報を取得する出力形式取得手段(20,22)と、前記出力形式取得手段により取得された出力形式に沿った計測結果を得るために必要な前記計測機器の計測条件を設定する計測条件設定手段(20,23a)と、前記計測条件設定手段が設定した計測条件に従い前記計測機器を制御して計測を実行する計測実行手段(20,23)と、前記計測機器により計測された計測データを受け取る計測データ受信手段(20,24a)と、前記計測データ受信機能が受け取った計測データを、前記出力形式取得手段により取得された出力形式に適した出力データとして加工する計測データ加工手段(20,24b)と、前記計測データ加工手段が加工することにより作成された出力データを前記計測結果報告書中に前記計測結果として追加する計測結果追加手段(20,24c)と、を備える計測システムである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。
図1は、本発明による計測システムの実施形態の概要を示す図である。
本実施形態における計測システムは、自動車1の走行中の騒音及び振動を計測するシステムであり、計測器10、パソコン20等を有している。
【0018】
計測器10は、回転センサ11,騒音センサ12,振動センサ13,入力フロントエンドハードウェア14等を備えている。
回転センサ11は、自動車1のエンジンの回転数を検出するセンサである。
騒音センサ12は、自動車1の車内に取り付けられたマイクロホンである。
振動センサ13は、自動車1の車内に取り付けられ、振動を検出するセンサである。
なお、回転センサ11,騒音センサ12,振動センサ13は、TEDS(Transducer Electronic Data Sheets)に対応しており、検出結果等は、これらセンサが接続されている入力フロントエンドハードウェア14へ送られる。
【0019】
入力フロントエンドハードウェア14は、増幅器、A/D変換器、デジタル信号処理器等の機能を備えており、パソコン20からの指示に従い各センサの動作の制御、及び、各センサから得られる計測データの処理を行う。
パソコン20は、後述する計測作業統合プログラムがインストールされており、計測者は、このパソコン20の操作を行うことで、計測に関連する各種作業(計測器10の設定、計測器10の制御、実験レポート等の作成等)を行うことができる。
【0020】
図2は、本実施形態における計測システムの機能ブロックを示す図である。
パソコン20は、報告書作成支援機能21,出力形式取得機能22,計測実行機能23,計測結果作成機能24等が、計測作業統合プログラムをインストールされていることにより実現されている。
【0021】
報告書作成支援機能21は、実験レポート(図4参照)等のように、計測器10による計測結果を含んだ計測結果報告書の作成を支援する機能である。この報告書作成支援機能21の詳細な説明は、後述する。
【0022】
出力形式取得機能22は、実験レポート等の計測結果報告書中におけるグラフや表等の具体的な計測結果の出力形式に関する情報を取得する機能である。
ここで、具体的な計測結果の出力形式とは、例えば、グラフの種類、グラフの縦横軸の目盛設定、表に示す項目、表のステップ(表示する間隔)等が挙げられ、本実施形態では、音の大きさの測定範囲、音の高さ(周波数)の測定範囲、振動の大きさ(振幅)の測定範囲、振動数(周波数)の測定範囲,解析の分解能(細かさ)等である。
【0023】
計測実行機能23は、計測条件設定機能23aを含んでおり、この計測条件設定機能23aにより設定した計測条件に従い前記計測機器を制御して計測を実行する機能である。
計測条件設定機能23aは、出力形式取得機能22により取得された出力形式に基づいて計測機器10の計測条件を設定する機能である。計測条件設定機能23aが設定する計測条件としては、例えば、入力チャンネル、増幅器のゲイン、アナログ回路、測定範囲、解析手法種類、計測データの出力方法の選択設定などが挙げられ、本実施形態では、上述の計測結果の出力形式に対応して、音の大きさの測定範囲、音の高さ(周波数)の測定範囲、振動の大きさ(振幅)の測定範囲、振動数(周波数)の測定範囲,解析の分解能(細かさ)等である。
【0024】
計測結果作成機能24は、計測データ受信機能24a、計測データ加工機能24b、計測結果追加機能24cを含んでおり、計測により得られたデータを出力形式取得機能22により取得された出力形式に沿った計測結果として作成する機能である。
【0025】
計測データ受信機能24aは、計測器10により計測された計測データを受け取る機能であり、得られた計測データは、計測データ加工機能24bにより加工される。
【0026】
計測データ加工機能24bは、計測データ受信機能24aが受け取った計測データを、出力形式取得機能22により取得された出力形式に適した出力データとして加工する機能である。計測データ加工機能24bが行う計測データの加工例としては、例えば、計測データの平均、最大値、最小値の抽出、その他各種演算、グラフの作成等が挙げることができ、本実施形態では、複数データの重ね書き、基準値の差分表示等である。
計測結果追加機能24cは、計測データ加工機能24bが加工することにより作成された出力データを計測結果報告書中に計測結果として追加する機能である。具体的には、表、グラフ等を、既に指定されている位置に貼り付けるという形態で、計測結果報告書に計測結果として追加される。
【0027】
次に、本実施形態における計測システムの動作の流れを、具体例を示しながら説明する。
図3は、本実施形態における計測システムの動作の流れを示すフローチャートである。
なお、図3では、既に計測作業統合プログラムがパソコン20において起動している状態から開始することとして示している。
動作を開始すると、ステップ(以下、Sとする)10では、計測者がパソコン20を操作することにより、実験レポートの新規作成モードに入る。なお、ここでは、新規作成を行うこととしているが、作成途中の実験レポートファイルを開いてもよいし、実験レポートの所定のフォーマットとして作成されたひな形ファイルを開くなどしてもよい。
S20では、実験レポート作成支援画面を表示する。この実験レポート作成支援画面が、報告書作成支援機能21としての主な動作である。
【0028】
図4は、実験レポート作成支援画面の一例を示す図である。
図4では、各種文字、図などが表示されているが、新規作成を指示した場合には、ワードプロセッサ等のソフトウェアにおける新規作成と同様に、何もない状態から開始し、測定者が文字入力、図等の配置を行っていくことにより、実験レポートを作成していく。
図4に示した実験レポート100の例では、コメント101,グラフ102〜105,表106,図表示107,メータオブジェクト108等が配置されている。
【0029】
コメント101は、実験の説明など、測定者が必要な文字情報を自由に入力する部分である。
グラフ102は、騒音量を周波数毎に示す図である。
グラフ103は、振動量を周波数毎に示す図である。
グラフ104は、騒音量と回転数との関係を示す図である。
グラフ105は、騒音量と振動量を回転数毎に示す図である。
表106は、計測データの中から選択されたデータを表形式で表わす部分である。
【0030】
ここで、グラフ102〜105,表106は、計測器10が計測可能な計測値から作成可能なグラフ及び表が予め登録されており、それらの中から選択することにより簡単に実験レポート100中の任意の位置に貼り付けることができる。なお、予め登録されているグラフ、表以外のものであっても、測定者が指定して適宜グラフ、表を作成することができるようにもなっているが、計測器10が計測不可能な計測値、計測範囲などが指定された場合には、その旨の警告を表示する。
【0031】
図表示107は、実験中の自動車1の写真又は図などを表示する部分である。この図表示107は、計測者が任意に指定する写真又は図が含まれたデータファイルを読み込むことにより表示される。
メータオブジェクト108は、計測実行時に回転センサ11が検出した自動車1のエンジンの回転数をメータ形式で表示する部分である。このメータオブジェクト108による表示は、計測実行時にモニタする場合に利用される他、特定の回転数の計測結果を実験レポートとして作成する場合には、そのまま実験レポート100中に含んでおくこともできる。
【0032】
なお、実験レポートの新規作成を行う場合には、まだ計測データが得られていないが、何もグラフなどが表示されないのでは判りにくいので、本実施形態では、サンプルデータを保持しており、このサンプルデータを仮表示するようにしている。
【0033】
図3に戻って、S30では、実験レポート100中にグラフ・表等、計測データが得られないと表示することができない部分があるか否かを判断する。グラフ・表等が含まれている場合には、S40へ進み、グラフ・表等が含まれていない場合には、S20へ戻る。
S40では、実験レポート100中に含まれたグラフ・表等を作成するために必要なデータ(計測値)を選択する。
【0034】
S50では、計測開始の指示があるか否かを判断する。ここで、計測開始の指示は、図4に示すハードウェア(計測器)コントロールボタン110をマウス入力などにより行われる。ハードウェアコントロールボタン110には、計測開始ボタン111,計測停止ボタン112,計測一時停止ボタン113が設けられている。S50において、計測開始の指示がある場合にはS60へ進み、計測開始の指示がない場合にはS20へ戻る。
【0035】
S60では、計測器10の計測条件を設定する。図4の例では、グラフ102〜105,表106を作成するために必要とされる計測データ(S40において選択済み)を、グラフ102〜105,表106に指定されているグラフ目盛、表の項目等に最適な計測条件となるように、入力チャンネル、増幅器のゲイン、アナログ回路、測定範囲、解析手法種類、計測データの出力方法等が設定される。
【0036】
S70では、S60において設定された計測条件により、計測を実行する。また、この計測は、必要な時間経過したら終了するようにしたり、計測停止ボタン112が押されたら終了するようにしたりする等、計測内容に合わせて行われる。
S80では、計測データの取り込みを行う。
S90では、取り込まれた計測データについて、必要なデータ処理を実行する。図4に示した例では、グラフ102〜105,表106の作成に必要なデータの加工が行われる。
【0037】
S100では、実験レポート100中に設けられた必要なグラフ・表等の作成が行われる。図4に示した例では、グラフ102〜105,表106の作成が行われる。
S110では、実験レポート100中にS100において作成されたグラフ・表等の貼付が行われる。図4に示した例では、グラフ102〜105,表106の貼り付けが行われる。
なお、S70〜S110については、計測中に即座(リアルタイム)に行われ、実験レポート100中のグラフ・表等もリアルタイムで更新されてパソコン20に表示される。
【0038】
S120では、再計測が必要か否かの判断を行う。これは、得られた計測結果でよいか否かを計測者がモニタ上で判断し、グラフ・表等を修正したり、追加したりするために必要な再計測の場合や、グラフ・表等の再設定を伴わずに計測者が計測結果を見て再計測を指示する場合などがある。再計測を行う場合には、S40へ戻り、再計測が不要な場合には、終了する。
なお、計測終了後に得られた実験レポート100は、印刷したり、ファイル保存したり、ネットワークなどを介して転送したりして利用することができる。
【0039】
以上のように本実施形態では、従来とは全く逆の手順、すなわち、最初に実験レポートを作成する作業を行えるようにし、実験レポートの形態を決定した後は、その中に設けられたグラフ、表等を作成するために必要な計測及びデータ処理・グラフ化などを自動的に行う。したがって、最終的な実験レポートを簡単且つ確実に得ることができる。
また、計測結果は、リアルタイムで実験レポートの形態で確認することができるので、修正、再計測などが必要な場合にも、即座に対応することができる。
【0040】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、本実施形態において、自動車の騒音を計測する計測器の例を示したが、これに限らず、計測器全般に対して、本発明を適用することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)計測器の計測結果の出力形式に関する情報を取得する出力形式取得機能と、出力形式に沿った計測結果を得るために必要な計測を計測器に実行させる計測実行機能と、計測により得られたデータを出力形式に沿った計測結果として作成する計測結果作成機能とをコンピュータに実現させるので、必要な出力形式の計測結果を簡単、かつ、確実に得ることができる。
【0042】
(2)少なくとも計測器の計測結果を含んだ計測結果報告書の作成を支援する報告書作成支援機能をコンピュータに実現させることができるので、計測結果報告書を容易に作成することができる。
【0043】
(3)計測実行機能は、計測条件設定機能が設定した計測条件に従い計測機器を制御して計測を実行するので、計測結果を得るために必要な計測機器の設定を簡単、かつ、確実に行うことができる。
【0044】
(4)計測結果作成機能は、計測機器により計測された計測データを受け取る計測データ受信機能と、計測データ受信機能が受け取った計測データを出力形式取得機能により取得された出力形式に適した出力データとして加工する計測データ加工機能と、計測データ加工機能が加工することにより作成された出力データを計測結果報告書中に計測結果として追加する計測結果追加機能とを有するので、必要とする計測結果を簡単、かつ、確実に得ることができる。
【0045】
(5)計測結果報告書には、複数の計測結果を含むことができるので、複雑な計測結果報告書であっても、容易に作成することができる。
【0046】
(6)計測結果としては、少なくとも、数値データ、グラフ、表の内のいずれかを選択することができるので、必要な計測結果を簡単に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による計測システムの実施形態の概要を示す図である。
【図2】本実施形態における計測システムの機能ブロックを示す図である。
【図3】本実施形態における計測システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】実験レポート作成支援画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 自動車
10 計測器
11 回転センサ
12 騒音センサ
13 振動センサ
14 入力フロントエンドハードウェア
20 パソコン
21 報告書作成支援機能
22 出力形式取得機能
23 計測実行機能
23a 計測条件設定機能
24 計測結果作成機能
24a 計測データ受信機能
24b 計測データ加工機能
24c 計測結果追加機能
100 実験レポート
101 コメント
102〜105 グラフ
106 表
107 図表示
108 メータオブジェクト
110 ハードウェア(計測器)コントロールボタン
111 計測開始ボタン
112 計測停止ボタン
113 計測一時停止ボタン

Claims (7)

  1. 計測器の計測結果の出力形式に関する情報を取得する出力形式取得機能と、
    前記出力形式に沿った計測結果を得るために必要な計測を計測器に実行させる計測実行機能と、
    前記計測により得られたデータを前記出力形式に沿った計測結果として作成する計測結果作成機能と、
    をコンピュータに実現させるための計測作業統合プログラム。
  2. 請求項1に記載の計測作業統合プログラムにおいて、
    少なくとも計測器の計測結果を含んだ計測結果報告書の作成を支援する報告書作成支援機能をコンピュータに実現させることができること、
    を特徴とする計測作業統合プログラム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の計測作業統合プログラムにおいて、
    前記計測実行機能は、前記出力形式取得機能により取得された出力形式に基づいて前記計測機器の計測条件を設定する計測条件設定機能を有し、
    前記計測実行機能は、前記計測条件設定機能が設定した計測条件に従い前記計測機器を制御して計測を実行すること、
    を特徴とする計測作業統合プログラム。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の計測作業統合プログラムにおいて、
    計測結果作成機能は、前記計測機器により計測された計測データを受け取る計測データ受信機能と、
    前記計測データ受信機能が受け取った計測データを前記出力形式取得機能により取得された出力形式に適した出力データとして加工する計測データ加工機能と、
    前記計測データ加工機能が加工することにより作成された出力データを前記計測結果報告書中に前記計測結果として追加する計測結果追加機能と、
    を有すること、
    を特徴とする計測作業統合プログラム。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の計測作業統合プログラムにおいて、
    前記計測結果報告書には、複数の計測結果を含むことができること、
    を特徴とする計測作業統合プログラム。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の計測作業統合プログラムにおいて、
    前記計測結果としては、少なくとも、数値データ、グラフ、表の内のいずれかを選択することができること、
    を特徴とする計測作業統合プログラム。
  7. 計測器と、
    少なくとも前記計測器の計測結果を含んだ計測結果報告書の作成を支援する報告書作成支援手段と、
    前記計測結果報告書中における前記計測結果の出力形式に関する情報を取得する出力形式取得手段と、
    前記出力形式取得手段により取得された出力形式に沿った計測結果を得るために必要な前記計測機器の計測条件を設定する計測条件設定手段と、
    前記計測条件設定手段が設定した計測条件に従い前記計測機器を制御して計測を実行する計測実行手段と、
    前記計測機器により計測された計測データを受け取る計測データ受信手段と、
    前記計測データ受信機能が受け取った計測データを、前記出力形式取得手段により取得された出力形式に適した出力データとして加工する計測データ加工手段と、
    前記計測データ加工手段が加工することにより作成された出力データを前記計測結果報告書中に前記計測結果として追加する計測結果追加手段と、
    を備える計測システム。
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