JP2004315264A - スラグ搬出コンベヤ - Google Patents

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【課題】スクレーパの強度の向上、水砕スラグの堆積防止を図ることにある。
【解決手段】エンドレスチェーン(エンドレス駆動手段)73の外周部に連結された基礎ブレード74aと、この基礎ブレード74aにおける移動方向の前方縁部74dからエンドレスチェーン73に対して外方に突出し、エンドレスチェーン73の旋回移動にともなって底面63に沿う下方に移動した際に底面63に接触する外方突出縁部74eを有する掻出ブレード74bと、上記基礎ブレード74aの移動方向Dと逆方向の後方縁部74fおよび掻出ブレード74bの上記外方突出縁部74eに連結された傾斜板74cとを備えたもので構成している。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流下する溶融スラグを急冷固化させて粒状の水砕スラグとする水槽から水砕スラグを搬出するためのスラグ搬出コンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、飛灰および焼却灰からなる焼却残渣は、最近の埋立地の逼迫のため、減量化、安定化、有効利用化等を図るべく溶融固化を行うことが好ましい。この場合、灰溶融炉から流出する溶融スラグを水槽に滴下して急冷し、粒状の水砕スラグとした後に、この水砕スラグをスラグ搬出コンベヤによって水槽から掻き出すことになる。
【0003】
水槽は、その底面が最深部から水面位置に向かって漸次浅く形成された傾斜部を有する構造になっている。
【0004】
スラグ搬出コンベヤは、旋回駆動されるエンドレスチェーン(エンドレス駆動手段)と、このエンドレスチェーンの外周部に設けられた複数のスクレーパとを備えた構成になっており、エンドレスチェーンの旋回により下方に移動したスクレーパが底面に沿って移動することにより、当該底面に降下した水砕スラグを上記傾斜部を介して水槽外に掻き出すようになっている。
【0005】
また、上記スクレーパとしては、板状のものや、強度の向上を図った断面L字状のものが使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記スラグ搬出コンベヤにおいては、スクレーパとして断面L字状のものを用いた場合でも、例えば水砕スラグの掻き出し作業時に曲げ変形を受けるおそれがあり、しかもスクレーパにおけるL字断面の谷の部分に粒状の水砕スラグが溜まりやすいという問題があった。
【0007】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、水砕スラグの掻き出しに対して十分な強度を有し、しかも水砕スラグが堆積するおそれのないスラグ搬出コンベヤを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、周回軌道を旋回移動するエンドレス駆動手段と、このエンドレス駆動手段の外周部に設けられた複数のスクレーパとを備え、流下する溶融スラグを急冷して水砕スラグとする水槽における漸次水深が変化する傾斜部を有する底面に沿って、上記各スクレーパを上記傾斜部の浅瀬方向に順次移動することにより、上記底面に降下した水砕スラグを上記水槽外に掻き出すように構成されたスラグ搬出コンベヤであって、上記スクレーパは、上記エンドレス駆動手段の外周部に連結された基礎ブレードと、この基礎ブレードにおける移動方向の前方縁部から上記エンドレス駆動手段に対して外方に突出し、上記エンドレス駆動手段の旋回移動にともなって上記底面に沿う下方に移動した際に当該底面に接触する外方突出縁部を有する掻出ブレードと、上記基礎ブレードの上記移動方向と逆方向の後方縁部および上記掻出ブレードの上記外方突出縁部に連結された傾斜板とを備えていることを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記基礎ブレードおよび上記掻出ブレードは山形鋼によって一体に形成され、上記傾斜板は平鋼によって形成されており、上記傾斜板は、基礎ブレードの後方縁部の外方面および掻出ブレードの外方突出縁部の後方面に溶接により連結されていることを特徴としている。
【0010】
上記請求項1および2に記載の発明においては、各スクレーパが旋回移動によって順次下方に移動すると、掻出ブレードの外方突出縁部が底面を摺動することになることから、その底面に降下した水砕スラグの全体が各スクレーパとともに移動するとともに、傾斜部を介して底面の外である水槽外に掻き出されることになる。
【0011】
この掻き出しの際に、スクレーパは、水砕スラグの移動抵抗や底面との摺動抵抗によって、圧縮荷重、引張荷重、曲げ荷重等の外力を受けることになる。しかし、スクレーパは、基礎ブレードおよび掻出ブレードによって断面がL字状に形成されているとともに、基礎ブレードの後方縁部および掻出ブレードの外方突出縁部が傾斜板によって連結されて三角筒状に形成されていることから、断面二次モーメントが極めて大きな構造になっている。このため、スクレーパにとって負担の大きな上記曲げ荷重に対しても、十分な強度を備えたものとなる。したがって、スクレーパが水砕スラグの掻き出し作業によって曲げ等の変形を受けるのを防止することができる。
【0012】
一方、各スクレーパは、旋回移動によって底面に対して上方に位置した状態になることがある。この場合には、粗大スラグがスクレーパに当たることがある。すなわち、溶融スラグがその周囲を囲む側壁等に固化して粗大スラグとなり、当該粗大スラグが水槽内に落下しスクレーパに当たることがあるが、このような場合でも、上述のようにスクレーパの断面二次モーメントが極めて大きなものとなっていることから、当該スクレーパが屈曲変形するような不具合を防止することができる。
【0013】
また、各スクレーパが底面に対して上方に移動する際には、基礎ブレードの外方面が上方を向くことになるが、この基礎ブレードの後方縁部および掻出ブレードの外方突出縁部が傾斜板で連結されているので、水中を降下する水砕スラグがスクレーパ上に堆積するのを防止することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明においては、基礎ブレードおよび掻出ブレードが山形鋼によって一体に形成され、傾斜板が平鋼によって形成されているとともに、基礎ブレードの後方縁部の外方面および掻出ブレードの外方突出縁部の後方面に溶接により連結されているので、耐久性に優れたスクレーパを得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0016】
この実施の形態で示すスラグ搬出コンベヤ7は、図5に示すように、飛灰や焼却灰等(以下「焼却残渣」という)Aを溶融炉1で溶融処理し、当該溶融炉1から滴下(流下)する溶融スラグBを水槽6の冷却水(水)Wで急冷固化させて粒状に粉砕処理した後の水砕スラグC(図2参照)を、水槽6内から搬出するようになっている。
【0017】
溶融炉1は、図5に示すように、溶融炉本体部11と、この溶融炉本体部11に隣接して設けられたホッパ部12と、このホッパ部12に投入された焼却残渣Aを溶融炉本体部11内に押し出すプッシャ13と、溶融炉本体部11内を加熱するバーナ14とを備えた構成になっており、溶融炉本体部11内で生じた溶融スラグBを排出口11aを介して水槽6に流出させるようになっている。
【0018】
また、上記溶融炉1は、焼却残渣Aとともにテルミット剤を供給することにより、当該テルミット剤の反応熱をも利用して、焼却残渣Aを効率よく溶融するようになっている。
なお、テルミット剤は、酸化鉄成分とアルミニウム成分とのモル比が1:2となるように、粉末状の例えば赤泥(酸化鉄含有廃棄物)とアルミドロス(アルミニウム含有廃棄物)とを可燃性の袋に詰めたもので構成されている。
このようなテルミット剤を用いた場合には、上述のように焼却残渣Aを効率よく溶融することができる利点がある上に、赤泥やアルミドロスのような廃棄物も同時に処理することができる利点がある。
【0019】
水槽6は、冷却水Wをオーバーフローさせることにより水面Waを所定のレベルに維持するオーバーフロー部61と、このオーバーフロー部61より上方に位置するスラグ排出部62と、オーバーフロー部61とスラグ排出部62との間に配置された底面63と、この底面63の側方に配置された側板部66と、オーバーフロー部61側の端部に配置された第1端板部661と、スラグ排出部62側の端部に設けられた第2端板部662と、底面63等の上方に配置された上板部67を備えている。
【0020】
底面63は、後述する開口部67aの下方に位置する水平部63aと、オーバーフロー部61から水平部63aに向けて下方に傾斜する第1の傾斜部63bと、水平部63aからスラグ排出部62に向けて上方に傾斜する第2の傾斜部(傾斜部)63cとを備えている。そして、水平部63aと第1の傾斜部63bとの連結部分および水平部63aと第2の傾斜部63cとの連結部分は滑らかに湾曲する面によって形成されている。
【0021】
上板部67には、底面63における水平部63aの直上位置に、滴下する溶融スラグBを受け入れるための開口部67aが設けられている。また、開口部67aの近傍には、冷却水Wの供給口67bが設けられている。そして、供給口67bから低温の冷却水Wが供給され、この供給量に応じた量の冷却水Wがオーバーフロー部61から流出することにより、水槽本体6内の冷却水の温度が所定の範囲内に制御されるようになっている。
【0022】
オーバーフロー部61は、図1に示すように、全体が凹状に形成されており、その底部にはオーバーフローした冷却水Wを排出する水抜き口61aが設けられているとともに、当該水抜き口61aに連通する水抜き管81が下方に向けて配管されている。また、水抜き管81の下方には、図1および図4に示すように、当該水抜き管81から流出する冷却水Wを受ける漏斗部82を有する排水管83が設置されている。漏斗部82には、水砕スラグCが排水管83へ流出するのを防止するフィルタ84が設けられている。
【0023】
スラグ搬出コンベヤ7は、図5に示すように、オーバーフロー部61の上方に配置された第1のスプロケット(第1の支持輪)71と、スラグ排出部62の上方に配置された第2のスプロケット(第2の支持輪)72と、第1のスプロケット71および第2のスプロケット72に巻回されたエンドレスチェーン(エンドレス駆動手段)73と、このエンドレスチェーン73の外周部に設けられた複数のスクレーパ74(図1〜図3参照)とを備えている。
【0024】
第1のスプロケット71は、第1の軸71aにその軸方向に所定の間隔をおいて配置された一対のもので構成されている。同様にして、第2のスプロケット72は、第2の軸72aに第1のスプロケット71と同一の間隔をおいて配置された一対のもので構成されている。また、第2の軸72aが駆動軸になっており、第1の軸71aが従動軸になっている。
【0025】
エンドレスチェーン73は、一方の第1のスプロケット71および第2のスプロケット72に巻回されたものと、他方の第1のスプロケット71および第2のスプロケット72に巻回されたものとからなる一対のもので構成されている。
また、エンドレスチェーン73は、図1〜図3に示すように、複数の各リンク73aの両端部をピン73bを介して回動自在に連結することによって環状に構成されている。
【0026】
スクレーパ74は、エンドレスチェーン73の外周部に連結された基礎ブレード74aと、エンドレスチェーン73によって底面63に沿う下方に移動(図2参照)した際に基礎ブレード74aにおける移動方向Dの前方縁部74d(図3参照)からエンドレスチェーン73の外方に突出し底面63に接触する外方突出縁部74eを有する掻出ブレード74bと、基礎ブレード74aの上記移動方向Dと逆方向の後方縁部74f(図3参照)および掻出ブレード74bの外方突出縁部74eにおけるそれぞれの外方面74g(図3参照)および後方面74h(図3参照)に連結された傾斜板74cとを備えている。
【0027】
基礎ブレード74aおよび掻出ブレード74bは互いにL字状に直交する山形鋼によって一体に形成されている。また、傾斜板74cは平鋼によって形成されているとともに、基礎ブレード74aの後方縁部74fの外方面74gおよび掻出ブレード74bの外方突出縁部74eの後方面74hに溶接により連結されている。
すなわち、スクレーパ74は、断面が直角三角形状の筒状に形成されたもので構成されている。また、上記山形鋼としては、例えば等辺山形鋼や不等辺山形鋼を用いることが可能である。
【0028】
そして、スクレーパ74は、並列に配置された各リンク73aに掛け渡すようにして、移動方向Dに所定の間隔をおいて設けられている。この場合、スクレーパ74は、環状に構成されたエンドレスチェーン73の外側に突出するように設けられ、かつ掻出ブレード74bの前方面をエンドレスチェーン73の移動方向Dに向けた状態で各リンク73aに固定されている。
【0029】
一方、オーバーフロー部61の上方には、図1に示すように、少なくともエンドレスチェーン73およびスクレーパ74の移動範囲の下方に、第1の傾斜部63b側が下方となるように傾斜する傾斜カバー68が設けられている。すなわち、傾斜カバー68は、左右の側縁部が左右の側板部66に達し、上縁部が第1端板部661に達し、かつ下縁部が第1の傾斜部63bの上部に所定の間隔をおいて重なるように形成されている。
【0030】
上記のように構成された水槽6およびスラグ搬出コンベヤ7においては、排出口11aから溶融スラグBが開口部67aを介して冷却水W内に滴下されると、溶融スラグBが急激に冷却固化されて粒状の水砕スラグCになるとともに、この水砕スラグCが水面Wa下における上方部分や下方部分を移動するエンドレスチェーン73やスクレーパ74の間を通って水平部63a等の底面63に堆積することになる。この際、図3に示すように、例えば上方に位置するスクレーパ74に対して水砕スラグCが降り注ぐことになるが、基礎ブレード74aの外方面74gが斜板74cで覆われていることから、スクレーパ74に水砕スラグCが堆積するのを防止することができる。
【0031】
すなわち、各スクレーパ74が底面63に対して上方を移動する際には、基礎ブレード74aの外方面74gが上方を向くことになるが、この基礎ブレード74aの後方縁部74fの外方面74gと掻出ブレード74bの外方突出縁部74eの後方面74hとが傾斜板74cによって連結されているので、水中を降下する水砕スラグCがスクレーパ74上に堆積するのを防止することができる。
【0032】
また、エンドレスチェーン73およびスクレーパ74は、第1のスプロケット71を回り込むことによって、底面63に対して上方に位置する状態から、当該底面63に沿う下方に位置する状態に変化する。このため、水砕スラグCがスクレーパ74やエンドレスチェーン73等の上にわずかでも乗っていれば、第1のスプロケット71を回り込んだ時点で、当該水砕スラグCが落下することになる。この場合、オーバーフロー部61の上方には傾斜カバー68が設けられているので、エンドレスチェーン73やスクレーパ74から落下する水砕スラグCは、傾斜カバー68を介して第1の傾斜部63bの底面63へと移動することになる。
【0033】
したがって、水砕スラグCがエンドレスチェーン73やスクレーパ74等にわずかに堆積していたとしても、当該水砕スラグCがオーバーフロー部61に落下するのを防止することができる。
【0034】
しかも、水抜き管81から流出する冷却水Wを受ける漏斗部82にフィルタ84を設けているので、水砕スラグCが例えば冷却水Wとともにオーバーフロー部61に流れさらに水抜き管81を介して排出されるようなことがあっても、この水砕スラグCがさらに下流側の排水管83に流出するのを防止することができる。しかも、開口された漏斗部82にフィルタ84が設けられているので、水砕スラグCの回収量を目視にて即座に確認することができ、フィルタ84の交換等の対策を迅速にとることができるという利点がある。
【0035】
また、各スクレーパ74がエンドレスチェーン73の旋回移動によって順次下方に移動すると、掻出ブレード74bの外方突出縁部74eが底面63を摺動することになる。このため、底面63に降下した水砕スラグCの全体が底面63に沿って移動するとともに、第2の傾斜部63cを介してスラグ排出部62から水槽6外に排出されることになる。
【0036】
この排出の際に、スクレーパ74は、水砕スラグCの移動抵抗や底面63との摺動抵抗によって、圧縮荷重、引張荷重、曲げ荷重等の外力を受けることになる。しかし、スクレーパ74は、基礎ブレード74aおよび掻出ブレード74bによって断面がL字状に形成されているとともに、基礎ブレード74aの後方縁部74fの外方面74gおよび掻出ブレード74bの外方突出縁部74eの後方面74hが傾斜板74cによって溶接されて直角三角筒状に形成されていることから、断面二次モーメントが極めて大きな構造になっている。すなわち、スクレーパ74にとって最も負担の大きな荷重である上記曲げ荷重に対しても、当該スクレーパ74は十分な大きな剛性を有し、耐久性に優れたものとなる。したがって、スクレーパ74が水砕スラグCの掻き出し作業によって曲げ等の変形を受けるのを防止することができる。
【0037】
また、各スクレーパ74は、上述のように底面63に対して上方に位置した状態において、粗大スラグの落下による衝撃荷重を受けることがある。すなわち、溶融炉1から流下する溶融スラグBがその周囲を囲む図示しない側壁等に付着して固化し所定の大きさの粗大スラグとなることがあり、この粗大スラグが所定の大きさに成長した後、水槽6内に落下することがある。しかし、このような場合でも、上述のようにスクレーパ74が十分大きな曲げ剛性を備えたものとなっていることから、当該スクレーパ74が粗大スラグの落下によって屈曲変形を受けることがない。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1および2に記載の発明によれば、スクレーパが基礎ブレード、掻出ブレードおよび傾斜板によって三角筒状に形成され、断面二次モーメントが極めて大きな構造になっているので、スクレーパにとって最も負担の大きな曲げ荷重に対しても、十分な強度を備えたものとなる。したがって、スクレーパが水砕スラグの掻き出し作業や、粗大スラグの落下によって曲げ等の変形を受けるのを防止することができる。
【0039】
また、各スクレーパが底面に対して上方に移動する際には、基礎ブレードの外方面が上方を向くことになるが、この基礎ブレードの後方縁部および掻出ブレードの外方突出縁部が傾斜板で連結されているので、水中を降下する水砕スラグがスクレーパ上に堆積するのを防止することができる。
【0040】
請求項2に記載の発明によれば、基礎ブレードおよび掻出ブレードが山形鋼によって一体に形成され、傾斜板が平鋼によって形成されているとともに、基礎ブレードの後方縁部の外方面および掻出ブレードの外方突出縁部の後方面に溶接により連結されているので、耐久性に優れたスクレーパを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態として示したスラグ搬出コンベヤの要部説明図である。
【図2】同スラグ搬出コンベヤにおける底面に沿う部分等を示す要部説明図である。
【図3】同スラグ搬出コンベヤの要部斜視図である。
【図4】同スラグ搬出コンベヤを設置した水槽を示す図であって、図1のIV矢視図である。
【図5】同スラグ搬出コンベヤ、水槽、溶融炉の全体構成を示す概念図である。
【符号の説明】
6 水槽
7 スラグ搬出コンベヤ
62 スラグ排出部
63 底面
63c 第2の傾斜部(傾斜部)
73 エンドレスチェーン(エンドレス駆動手段)
74 スクレーパ
74a 基礎ブレード
74b 掻出ブレード
74c 傾斜板
74d 前方縁部
74e 外方突出縁部
74f 後方縁部
74g 外方面
74h 後方面
B 溶融スラグ
C 水砕スラグ
D 移動方向

Claims (2)

  1. 周回軌道を旋回移動するエンドレス駆動手段と、このエンドレス駆動手段の外周部に設けられた複数のスクレーパとを備え、流下する溶融スラグを急冷して水砕スラグとする水槽における漸次水深が変化する傾斜部を有する底面に沿って、上記各スクレーパを上記傾斜部の浅瀬方向に順次移動することにより、上記底面に降下した水砕スラグを上記水槽外に掻き出すように構成されたスラグ搬出コンベヤであって、
    上記スクレーパは、上記エンドレス駆動手段の外周部に連結された基礎ブレードと、この基礎ブレードにおける移動方向の前方縁部から上記エンドレス駆動手段に対して外方に突出し、上記エンドレス駆動手段の旋回移動にともなって上記底面に沿う下方に移動した際に当該底面に接触する外方突出縁部を有する掻出ブレードと、上記基礎ブレードの上記移動方向と逆方向の後方縁部および上記掻出ブレードの上記外方突出縁部に連結された傾斜板とを備えていることを特徴とするスラグ搬出コンベヤ。
  2. 上記基礎ブレードおよび上記掻出ブレードは山形鋼によって一体に形成され、上記傾斜板は平鋼によって形成されており、
    上記傾斜板は、基礎ブレードの後方縁部の外方面および掻出ブレードの外方突出縁部の後方面に溶接により連結されていることを特徴とする請求項1に記載のスラグ搬出コンベヤ。
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