JP2004315116A - 物品配送方法および配送システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】申し込み用紙の少なくとも送り主の住所・氏名と送付先の住所・氏名をイメージデータのまま配送情報の一部として配送管理データベースに登録するようにする。配送する物品の荷札ラベルは、出荷元で前記配送管理データベースの登録されている前記イメージデータから生成された荷札データを印刷出力し、出荷する物品に貼付する。出荷元から送付先に配送をおこなう物流業者は、前記荷札ラベルに印刷されている送り状番号を読み取り、これを前記配送管理データベースのキーとして、配送情報の登録・参照して配送をおこなう。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品等の受注および配送のための方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デパートやスーパーマーケットなどの販売店のサービスカウンタや贈答品カウンタでは、お中元やお歳暮などの物品の販売と配送をつぎのようにおこなっていた。
【0003】
まず、物品を購入・配送を依頼する注文者は、指定された申込み用紙に、注文する商品情報と送り先の情報と送り主(注文者)の情報を記入する。ここで、商品情報や配送情報は配送システムの基本情報であり、注文者がコード情報の入力をおこなう場合もあった。
【0004】
販売者は、注文者が記入した申込み用紙をイメージスキャナを用いてイメージデータとして読み込み、イメージ認識処理をおこなって、注文情報を文字や数字等の文字コードデータ化していた。あるいは、注文者が申込みをおこなう段階に、コード入力できるようにしていた。販売者は、文字コード化されたデータを基に、生産者や配送センタに出荷指示をおこなっていた。ここで配送センタとは、自ら一定量の商品を蓄積している場所を指し、生産者の施設である場合や、販売者の施設である場合がある。いずれの場合にも、販売者が直接在庫をもたないので、在庫管理が容易になる。
【0005】
生産者や配送センタでは、販売者からの出荷指示に基き、配送する商品を用意して、物流業者に配送を依頼していた。このとき、配送に必要な荷札を生産者や配送センタが準備する場合や、物流業者が準備する場合があるが、いずれでも配送する商品ごとに荷札を貼付し、物流業者はこの荷札により配送をおこなう。
【0006】
物流業者は商品に貼付されている荷札を基に配送状況を管理し、注文者や販売者などからの問合せに応じて、保管した荷札の控えを使って、配送の段階を連絡していた。
【0007】
上記のような配送システムの一例が特許文献1に開示され、また、発送伝票のイメージ処理に関する技術が特許文献2に開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−101078号公報
【特許文献2】
特開平7−244769号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術によれば、物品の配送をおこなうための荷札は、注文者が記入したり、申し込み用紙をもとに販売店が作成することが多かった。物流業者は、この荷札をもとに配送をおこなっており、注文者がこの荷札を記入した場合には、記入不良による文字のカスレが発生しやすく、誤配送につながることがあった。また、販売店で荷札を作成する場合には、申し込み用紙に基づき手入力によるデジタルコード化、あるいは、スキャナー入力したイメージデータを文字認識してデジタルコード化し、入力ミスや認識誤りを目視確認、修正後プリンタで印字して荷札ラベルを作成していたため、入力コストの低減が求められていた。また、お中元やお歳暮といった季節商品の場合には、短期間に大量に処理する必要があった。
【0010】
ところで注文者は、注文した商品が配送のどの段階(発注、集荷、配送、届出)にあるのか状況確認したいことがある。物流業者の中には既にトラッキングシステムを有する場合があるが、上記従来技術では、商品の受注・配送を複数の業者でおこなう場合について考慮されておらず、注文者は、販売者へ問合せをおこない、既に配送段階にあった場合には、物流業者に問合せをおこなう必要があった。つまり、注文者からみると、商品の一元的なトラッキング情報を入手することができなかった。また、販売者や物流業者にとっては、注文者からの問合せに回答する作業負担があった。
【0011】
また、商品配送システムでは、注文情報のコード化が、出荷や配送の効率向上のために重要であるが、上記従来技術のように注文伝票をスキャナーで読み取り、イメージデータを認識して文字や数字のコードに変換する処理は、処理負担が大きく変換時間が長くなる。このため注文者との応対時間が長くなりサービス低下につながっていた。この問題を解決するために、受注を受けた後に、イメージデータの認識処理を処理能力の高いホストコンピュータやサーバで処理するようにしていたが、この場合には、イメージデータの認識不良によるデータ校正に時間がかかり商品の発送が遅れる問題があった。
【0012】
また、イメージデータの認識を行わない方法として、注文者が注文情報をコード入力する方法があるが、注文者が直接かな漢変換をおこなうことや、メニュー選択をおこう等の操作が必要となり、操作性が悪いという問題があった。また、注文者の入力作業を助けるために、販売者の人的負担も大きかった。
【0013】
本発明は、上記問題を解決し、販売業者や物流業者等の複数業者に業務分割され、一時期に取り扱い商品が増加する商品配送システムに好適な商品配送方法および配送システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の特徴は、申し込み用紙の各記入項目のイメージデータを認識し文字コードとするともに、特に文字認識精度が低く、人手による目視チェックや修正作業が必要となりやすい少なくとも送り主の住所・氏名と送付先の住所・氏名をイメージデータのまま配送情報の一部として配送管理データベースに登録するようにする。配送する物品に貼付する荷札ラベルは、出荷元で、前記配送管理データベースの登録されている少なくとも送り主の住所・氏名と送付先の住所・氏名のイメージデータや文字データから生成された荷札データを印刷出力し、出荷する物品に貼付する。出荷元から送付先に配送をおこなう物流業者は、配送の各段階で前記荷札ラベルに印刷されている送り状番号を読み取り、これを前記配送管理データベースに登録、管理することで、送り主は、注文した物品の配送情報を前記配送管理データベースにアクセスして取得して配送できるようにすることにある。
【0015】
これによって、申し込み書のデジタル化において、誤入力や誤認識による修正作業を減らして、販売業者や送り主の入力作業負担を軽減させるとともに、
物流業者は荷札データを別途デジタル化して、その荷札データのトラッキング情報を登録管理する作業が不要となる。更に、申し込みデータやトラッキングデータが一元管理されるので、送り主は、注文した物品の配送情報をリアルタイムに把握できる。また、販売業者や物流業者は、配送状況を回答するために荷札を調べる作業が不要になる。
【0016】
また本発明の第2の特徴は、前記配送管理データベースに、申し込み用紙に記入された送り主の住所・氏名等の送り主情報と送付先の住所・氏名等の送付先情報と送付する品名情報とを含む発注情報を、申し込み単位に付与される承り番号をキーとして登録し、配達指定日、集荷日時、訪問日時等の配送情報を、荷札ラベルごとに付与される送り状番号をキーとして登録し、かつ、発注情報の送付先ごとに配送情報を付加するデータ構成とした。さらに、送り状番号は荷札データの生成時に付与するようにしたことにある。
【0017】
さらに本発明の第3の特徴は、荷札ラベルに印刷される送り状番号を検索キーに集荷や宅配等の配送状態の変化に応じて、上記構成の配送管理データベースを更新するようにしたことにある。この構成により、承り番号や送り状番号を検索キーに、配送状態の把握や依頼内容の確認・変更を容易におこなえるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の配送システムの概要を説明する図である。図1の配送システムは、配送依頼者(送り主)が物品の購入・配送依頼をおこなう販売者1と、前記販売者1からの発注・配送情報を受付け、生産者や配送業者に出荷指示・集荷指示をおこなう配送管理センタ2と、前記配送管理センタ2からの指示により、送り主が指定した送付先に指定された物品の出荷をおこなう生産者5と在庫センタ6とから構成される。
【0019】
物流業者は、前記配送管理センタ2からの指示により、生産者5や在庫センタ6から物品を集荷し、送付先に配達をおこなう業者である。この物流業者では、物流の効率化のため、生産者5や在庫センタ6から集荷された物品を一旦、集荷地域の配送センタに集め、送付先の配送センタごとに仕分けをおこない、物品をまとめて送付先の配送センタに配送する。送付先の配送センタで、物品ごとに指定された送付先に配達をおこなうことがある。
【0020】
ここで、販売者1は、例えばデパートやスーパーマーケットなどの販売店のサービスカウンタや贈答品カウンタ、あるいは、生産者の商品受付窓口、あるいは、各家庭において、お中元やお歳暮などの物品の購入と配送を依頼するため、お客様によって記載された申し込み用紙により物品の受注や配送を請け負う業者である。
【0021】
また、配送管理センタ2は、販売者1や生産者5や在庫センタ6や物流業者とネットワークを介して情報の授受をおこない、物品の配送管理をおこなう。詳細は後述する。
【0022】
生産者5は、物品の出荷者であり、製造メーカや商品問屋等の中間業者である。農産物や海産物等の生産者が直接販売をおこなう産直業者もこれに含まれる。
【0023】
在庫センタ6は、大手販売者の商品集積場所であり、複数のメーカ等の生産者から納入された商品を販売業者の各店舗に納入せずに集荷しておき、出庫指示により梱包をおこない発送をおこなう。デパートやスーパーマーケット等の大手販売業者が中元や歳暮等のギフト商品を取り扱う場合に設けることがある。
【0024】
図2は本発明の配送システムのシステム構成を示す図である。
販売者1と配送管理センタ2は、ネットワーク3を介して接続され、販売者1から受注情報が配送管理センタ2に送信され、配送管理センタ2で出荷・配送情報として配送管理データベースに登録・管理される。さらに、配送管理センタ2は、ネットワーク4を介して、生産者(生産者荷札プリンタ5)、在庫センタ(在庫センタ荷札プリンタ6)、物流業者の集荷店7、配送センタ(配送センタ端末8)、物流業者の宅配店9に接続している。さらに、物品の宅配をおこなう宅配者が持つ宅配者端末20からネットワーク4を介して配送管理センタ2に接続するか、または、宅配者端末20は、宅配店端末19からネットワーク4を介して配送管理センタ2に接続する。
【0025】
図2のネットワーク構成は、販売業者側のネットワーク3と配送者側のネットワーク4に分け、配送管理センタ2がネットワーク3とネットワーク4を中継する構成としているが、このようなネットワークに限定されるものではなく、販売業者と配送業者から配送管理センタにネットワーク接続できる構成であればよい。
【0026】
図2の販売者1は、注文者(送り主)の記入した申し込み用紙のイメージ情報を読み取るスキャナー12と、読み取ったイメージ情報から詳細を後述する注文情報(承り番号、商品を特定する商品コード・商品名、商品のお届け先住所・氏名、商品の送り主の住所・氏名等)のイメージデータを取得し、このイメージデータを文字コードとして認識処理をおこない、配送管理センタ2に送信する販売店端末11とから構成される。さらに販売者1は、申し込み内容の注文者(送り主)控えを出力するプリンタ10とから構成される。
【0027】
スキャナー2は、申し込み用紙のイメージ情報を読み取れるものであればよく、フラットベッドスキャナーやスタンド型イメージスキャナ等を使用する。また、デジタルカメラ付き携帯電話であってもよい。また、申し込み用紙を注文者(送り主)がFAXデータとして販売店端末11に送信する方法であってもよい。
【0028】
図2の配送管理センタ2は、ネットワーク3とネットワーク4に接続する通信処理部15と、前記通信処理部15から受信した注文情報や配送情報を処理するデータ処理部14と、前記注文情報や配送情報を格納する配送管理データベース(13)から構成される。
【0029】
ここで、販売店端末11がスキャナー12で読み取ったイメージデータから受注情報の文字コード認識をおこなう方法に変えて、読み取ったイメージデータを配送管理センタ2に送信し、前記データ処理部14で文字認識処理をおこない、認識結果を販売店端末11に返信するようにしてもよい。
【0030】
つぎに、図3、図4を用いて、図2のシステム構成の本発明の配送イメージ情報システムの全体シーケンスを説明する。ここで、図3では、配送管理センタ2から生産者・在庫センタに出荷指示と荷札データが送信される場合を説明し、図4では、配送管理センタ2から生産者・在庫センタの物品を集荷する配送業者の集配店に集荷指示と荷札データが送信される場合を説明する。
【0031】
図3は、横方向に商品配送の依頼者(送り主)から商品を受け取る荷受者の間で配達情報と物品の物流に関与する部署を配置し、縦方向が時間経過をあらわす。まず、物品の購入・配達依頼者である依頼主は、図6に一例をしめす申し込み用紙に商品名や配達先等の注文情報を記入する。この申し込み用紙を受付けた販売者は、申し込み用紙をスキャナで読み取り、これを受注情報とする。この受注情報は、注文単位に一意に承り番号が付与され、承り番号ごとに管理される。販売者は、受注情報を依頼主情報、品名情報、送付先情報等の項目ごとにイメージ情報あるいは、該イメージ情報を文字認識した文字コード情報に変換する。依頼者の入力内容の確認後、前記受注情報を承り番号毎に依頼主情報・品名情報・送付先情報と注文日時を合わせて注文情報として、配送管理センタに送付する。
【0032】
前記承り番号ごとの注文情報を送付された配送管理センタでは、配送管理データベースに前記に承り番号ごとの注文情報を登録する。このとき、受信した前記注文情報に加えて、配達指定日時や集荷日時等の配送情報をもあわせ、配送データとして生成し、配送管理データベースに登録する。さらに、注文情報あるいは前記配送データの送付先住所・氏名のイメージ情報や送り主住所・氏名のイメージ情報と、品名等の文字コードデータから配送する物品に貼付する荷札ラベルの印刷データである荷札データを生成する。このとき、生成する荷札データごとに送り状番号を採番し、荷札データに加えるとともに、配送データを配送管理データベースにも登録する。
【0033】
配送管理センタは、配送データを配送管理データベースに登録し、荷札データを生成後、生産者あるいは在庫センタに対して、出荷指示と荷札データをネットワーク経由で送付する。また、前記生産者あるいは在庫センタから出荷される物品を集荷する物流業者に対して、集荷指示をネットワーク経由で送付する。このとき、前記物流業者には、集荷指示した物品の集荷・宅配管理のために配送データを送付する。
【0034】
配送管理センタから出荷指示・荷札データを受信した生産者あるいは在庫センタは、出荷指示にもとづき指定された品名の物品を出庫し、梱包作業をおこなう。さらに、生産者荷札プリンタ5あるいは在庫センタ荷札プリンタ6で荷札データを印刷して配送用の荷札ラベルを作成する。作成した荷札を梱包した物品に貼付して集荷を待つ。
【0035】
配送管理センタから集荷指示を受けた物流業者は、集荷指示に含まれる集荷日時情報に従い、生産者あるいは在庫センタに物品の集荷に行く。集荷した配送物品の仕分け作業等をおこなったのち、集荷日時等の配送データを更新して、配送データを配送管理センタに報告する。配送管理センタは、この報告を基に、配送管理データベースを更新する。
【0036】
物流業者は、こののち、配送データに配達指定日等の配達情報があればこれに従い物品の宅配をおこない、宅配完了時点で、宅配日時や受領情報を宅配完了報告として、配送管理センタに報告する。配送管理センタは、この報告を基に、配送管理データベースを更新する。
【0037】
図4では、図3と同様に配送に関与する部署間の情報と物品の動きを説明している。依頼主の申し込み用紙に記入された注文情報から、配送管理センタの配送管理データベースに配送データを登録することと、荷札データを生成することは、図3と同様である。図4では、配送管理センタは、配送データを配送管理データベースに登録し、荷札データを生成後、生産者あるいは在庫センタに対して、出荷指示を送付する。また、前記生産者あるいは在庫センタから出荷される物品を集荷する物流業者に対して、荷札データと集荷指示を送付する、さらに、図3と同様に配送データを送付する。
【0038】
配送管理センタから荷札データを受信した物流業者は、荷札データをもとに荷札を印刷作成し、集荷指示で指定された日時に、生産者あるいは在庫センタの物品の集荷をおこなう。このとき、印刷した荷札データを物品に貼付し、発送作業をおこなう。集荷後の処理内容は図3と同様である。
【0039】
以上説明したように、配送管理センタで、承り番号ごとに、少なくと送付先の住所・氏名と送り主住所・氏名のイメージ情報と配達品名を含む注文情報を受け、配送管理データベースを構築するとともに、前記イメージ情報を含む配送のための荷札データを生成し、生産者あるいは在庫センタあるいは集荷をおこなう物流業者で前記荷札データを印刷して荷札を作成することで、注文情報から配送データを一元管理できるとともに、荷札ラベル作成を容易におこなうことができる。
【0040】
つぎに、販売者、配送管理センタ、生産者あるいは在庫センタ、物流業者の集荷者、配送センタ、物流業者の宅配者の機能・処理をより詳細に説明する。
【0041】
まず、図5と図6をもちいて、販売者の機能・処理を詳細に説明する。図5は、物品の購入・配送依頼者が、デパートやスーパーマーケットなどの販売店のサービスカウンタや贈答品カウンタ、あるいは、生産者の商品受付窓口、あるいは、各家庭において、お中元やお歳暮などの物品の購入と配送を依頼するために、販売者に物品・送付先の指定をおこなうために記入する申し込み用紙の一例をしめす図である。申し込み用紙(500)には、依頼者(送り主)の住所・氏名・郵便番号・電話番号等の依頼主情報の記入欄(506)を含み、さらに送付先ごとに、お届け先の住所・氏名・郵便番号・電話番号等の送付先情報(502)と送付する物品の品名・品名コード(503)、物品の数量(504)、配達日時(505)の記入欄をもっている。また、申し込み用紙には、依頼案件ごとに承り番号(501)を付与し、申し込み処理を一意の承り番号で管理できるようにしている。
【0042】
上記の申し込み用紙(500)の記入欄は予め決まった領域に決まった内容(住所、電話番号等)を記入してもらうように、領域情報を予め印刷したプレプリント用紙を使用するとよい。このとき、郵便番号、電話番号、品名コード、数量等の英数字で記入してもらう項目は、スキャナー入力後の認識率を向上させるために、記入位置を指定するような印刷をおこなってもよい。住所・氏名を記入する領域も、認識率の向上のため1文字単位に区切りを入れることが望ましい。
【0043】
配達日時の記入欄(505)は、配達日時指定をおこなうか否かの指定、指定する配達日時内容、送付先への配達日時の連絡の要否、宅配完了時の報告の要否等を記入できるようにしてもよい。配達日時を時間帯指定とする場合には、マークを入れるようにすると誤認識を低下させることができる。同様に、要否の記入もマーク入力にすることにより誤認識を低下させることができる。送付先への配達日時通知と配達完了報告の詳細は後述する。
【0044】
また、申し込み用紙には、イメージデータを全面スキャンした後に、帳票フォーマットとして文字認識をおこなうために、記入領域の切り出しマークを印刷しておくことが望ましい。
【0045】
承り番号(501)は、文字、数字、バーコードといった申込み用紙に印字あるいは手書きされたものでもよいし、申込み用紙に埋め込まれたICタグ内の識別データであってもよい。
【0046】
また、予めお届け先住所や氏名、送り主の住所や氏名をデータとしてコンピュータに登録しておき、それらを特定する文字や記号を申し込み用紙にプレプリントし、それをここで読み込んで、前記コンピュータからお届け先住所や氏名、送り主の住所や氏名のデータを取り出し、送り状データに用いる方法でも良い。
【0047】
図6により、販売者における申し込み用紙の入力処理の詳細を説明する。依頼者(送り主)が記入した申し込み用紙は、スキャナーによりイメージデータとして入力される。このとき、用紙の切り出しマーク等により依頼主情報が記入された領域や、送付先情報が記入された領域を検出する等により、申し込み用紙の帳票フォーマットを認識する。まず、住所・氏名・電話番号の送り主情報、送付先情報、品名等のイメージデータを切り出して、配送管理データベースに格納する。
【0048】
つぎに、先にイメージデータとして入力した依頼者(送り主)の住所・氏名を文字認識し、認識結果を配送管理データベースに格納する。つぎに、配達する物品の品名・数量の文字認識をおこない、認識結果を配送管理データベースに格納する。さらに、届け先の住所・氏名を文字認識し、認識結果を配送管理データベースに格納する。複数の届け先がある場合には、上記の認識処理を送付先分繰り返し、認識結果を配送管理データベースに格納する。配送管理データベースへの登録は、同様にして文字認識された承り番号ごとにおこなう。前記では、住所・氏名の文字認識をおこなうとしたが、文字認識をおこなうのは、承り番号や郵便番号、電話番号、品名コード、数量等の英数字であってもよく、認識率の点からはこれらの英数字で記入された情報の方が文字認識に適している。この場合には、住所・氏名の文字認識はおこなわずにイメージデータのまま処理してもよい。
【0049】
上記のように処理した住所や氏名等のイメージデータや、認識された承り番号データや商品コードデータをディスプレイ装置に表示するか、または、プリンタにより印字して、依頼者(送り主)が申し込み内容を確認できるようにする。依頼者(送り主)が申し込み内容とイメージデータや文字認識結果が相違しないこと確認した後、配送管理データベースの登録処理を終了する。確認がとれない場合には、再度申し込み用紙のスキャナー入力をおこなうことや、文字認識結果の修正をおこなうようにする。最後にスキャナー入力したイメージ情報や文字認識した申し込み用紙の内容をプリント出力して、依頼者(送り主)の申し込み控えとする。ここで、申し込み用紙のフォーマットに合わせた表示フォーマット、印字フォーマットとし、文字認識された部分は、イメージデータに代えて文字データで表示するか、または、印字される実施例が望ましい。
【0050】
他の申し込み用紙のデータ入力の実施例として、申し込み用紙に記入された郵便番号や電話番号をもとに、郵便番号や電話番号と都道府県名や市町村名との対応を記録した住所辞書を用いて、イメージデータから認識された郵便番号や電話番号から導出される住所データとイメージデータを文字認識して得られた住所データとを比較して、一致していれば認識処理が正常に終了したとし、不一致であれば、文字認識はおこなわずイメージデータとして処理をおこなう。このとき、住所の一部のみ認識結果と置き換えてもよい。例えば、ビル名やアパート名がこの場合に有効である。不一致の場合に、認識処理不正が生じたか注文主の記載不正が生じたとして、ディスプレイ装置に表示するかまたはプリンタに印字して、注文者(送り主)に校正を促す方法でもいいことはいうまでもない。
【0051】
他の文字認識方法としては、文字認識の確度が予め設定された閾値以上の場合(確実に文字認識できた場合)には、文字コードとして処理し、複数の認識文字の候補があったり、認識できない場合にはイメージデータのまま処理をおこなう方法がある。
【0052】
依頼者(送り主)や送付先の住所・氏名をイメージデータのまま配送管理データベースに登録し、さらに住所・氏名のイメージデータをプリント出力して、荷札とする場合には、上記の文字認識処理をおこなう必要はない。
【0053】
上記にように申し込み用紙の記入内容から、随時配送管理データベースに注文情報を登録し、最後に注文情報を確定する方法以外に、イメージデータ、承り番号データ、商品コードデータ、および現時刻を注文日時をまとめて、ネットワーク経由で配送管理センタへ送信する方法でもよい。イメージデータおよび少なくとも承り番号データ、商品コードデータから構成されるデータ、注文日時を一括して注文情報と呼び、各販売店の申込み用紙の承り番号により、一意に特定されるものとする。
【0054】
図7から図10をもちいて、配送管理センタの機能・処理を詳細に説明する。
図7は配送管理センタの処理フローを説明する図である。販売者から注文情報を受信すると、出荷指示と集荷指示と送り状(荷札ラベル)データをだすために、まず、注文情報に含まれる商品コードをキーとして生産者リストテーブルをサーチし、該商品の生産者アドレスと集荷者アドレスと送り状(荷札ラベル)データ出力先アドレスを得る。生産者リストテーブルの構成例を図8に示す。ここで、生産者リストテーブルは、商品コードごとに、少なくともその生産者アドレスおよび集荷者アドレスと送り状(荷札ラベル)データ出力先アドレスを一組として予め記録してあるテーブルである。生産者アドレスや集荷者アドレスや送り状(荷札ラベル)データ出力先アドレスとしては、データを転送するメールアドレスでもよいし、FTPによりデータを送るためのIPアドレスまたはURLでもよい。ここで、生産者とは、生産者5あるいは在庫センタ6をさしている。
【0055】
つぎに、配送する物品ごとに貼付する荷札データを作成する。物品を一意に識別するために、予め決められた規則により送り状番号を採番し、配送管理データベースに記録する。つぎに配送管理データベースから配送する物品の配送情報をとりだす。この配送情報は、少なくともイメージデータによる商品のお届け先住所や氏名、送り主の住所や氏名である。送り状番号ごとに、この配送情報と物品に品名情報を、上記生産者アドレスおよび集荷者アドレスおよび送り状(荷札ラベル)の出力先アドレスへ送信する。これらの情報は、生産者や在庫センタにとっては出荷指示情報であり、物流業者の集荷者にとっては集荷情報となり、送り状(荷札ラベル)の出力先アドレスにとっては、印刷データそのものである。注文情報に複数の商品コードの指定がある場合は、上記処理を指定された商品コード分繰り返す。
【0056】
前記集荷情報に、図8の生産者リストテーブルの商品ごとに集荷日時を登録し、生産者リストテーブルの検索時に、集荷者アドレスと集荷日時を読出し、前記集荷情報にこの集荷日時を記録して、集荷業者に送信するようにしてもよい。
【0057】
ここで、配送管理センタは、配送センタや宅配者を以下のように決めることもできる。予め郵便番号や電話番号と宅配者の店名コードを対応づけておき、さらに、集荷者から宅配者に配送をおこなう最適なルートの配送センタの店名コードを決めておく。受注データに含まれる送付先情報の郵便番号や電話番号の文字コード情報から宅配者の店名コードを求め、つぎに、集配者の店名コードと前記宅配者の店名コードから配送センタの店名コードを求めるようにする。この結果を送り状番号ごとに配送情報として配送管理データベースに登録する。
【0058】
図9は、配送管理データベースのデータ構成を示したものである。データベースの1レコードは、承り番号をキーに構成され、申し込み用紙のイメージ情報や注文日時、送り主情報、送付先数、送付先情報の複数のフィールドから構成されている。フィールド1から3には、販売者から送信される承り番号、申し込み用紙のイメージデータ、配送管理センタに注文情報が送信された注文日時が格納され、フィールド4から8には、送り主情報が格納されている。フィールド9には、申込み用紙の通信欄のイメージデータが格納されている。フィールド10には、申し込み用紙に指定された送付先数が格納され、フィールド11から26に格納される送付先1情報に続いて、前記送付先数分の送付先情報が格納される。
【0059】
送り主情報は、さらに郵便番号、住所、氏名、電話番号が格納されるフィールドをもち、申し込み用紙の記入された文字のイメージ情報が格納され、送り主情報のフィールドには、これらイメージ情報の文字認識結果が格納されている。
【0060】
送付先数分の割り当てられている送付先情報のひとつは、送り先の郵便番号、住所、氏名、電話番号が格納されるフィールドをもち、申し込み用紙の記入された文字のイメージ情報が格納され、送付先情報のフィールドには、これらイメージ情報に文字認識結果が格納されている。また、配達指定日時のフィールドには、申し込み用紙に指定された配達日時の時間帯指定が格納され、商品コードのフィールドには配送依頼された物品の商品種別が格納されている。
【0061】
さらに、送付先情報には、送付先ごとの荷札データの作成時に採番された配送する物品を一意に特定する送り状番号が格納されている。また、先に述べた生産者や在庫センタへの出荷指示日時を示す発注日時や、物流業者の集荷者への集荷指示情報である集荷日時が格納されている。このほか、送付先情報には、後述する配送センタへの到着日時、出発日時、訪問日時、届出コード、再訪問日時、受領印イメージ情報等の配送情報の格納フィールドをもつ。これらの送付先情報は、送り状番号で一意に特定される配送する物品ごとに格納されている情報である。ここでは、配送センタの到着日時・出発日時を1つしか開示していないが、複数の配送センタを経由する場合には、経由する配送センタ分の到着日時・出発日時のフィールドをもつようにする。
【0062】
上記実施例では、例えば住所情報をイメージデータとその文字認識結果の文字コードの両方を配送管理データベースに登録するようにしているが、文字コードに認識できた情報は、イメージデータの登録はおこなわずに文字コードデータのみ登録するようにしてもよい。
【0063】
また、前記の方法以外にも、届け先住所や氏名、送り主の住所や氏名の全て、あるいは一部をイメージデータに代えて、文字認識により文字や数字データとするようにしてもよい。例えば、住所の都道府県名や市町村名は文字認識により文字データ化し、町名やビル名などはイメージデータのままとする実施例でも良い。
【0064】
図10は、つぎに述べる生産者あるいは在庫センタ、または、物流業者の集荷者で印刷出力される荷札ラベルの一例をしめす図である。この荷札ラベルの印刷のための荷札データは、図9で説明した配送管理データベースから送り状番号ごとに読み出され、生産者あるいは在庫センタ、または、物流業者の集荷者に送信される。荷札ラベル(130)は、配達情報が印刷されている部分(133)と受領印が押下される半券部(134)から構成され、宅配時に切り取りを行えるように、ミシン目(132)をもっている。
【0065】
荷札ラベルには、伝票番号情報(送り状番号)が印刷され、さらに届け先氏名、住所等の印刷内容は配送管理データベースの各フィールドに対応している。ここで、届け先や依頼主の住所・氏名は、申し込み用紙から読み取ったイメージデータで、配送管理データベースに格納されているデータを印刷するものとする。ただ、これに限定されるものではなく、文字認識精度が高ければ、文字コードであってもよく、また、郵便番号から検索された文字コードの市町村名、文字認識された丁番・番地とビル名やアパート名等のイメージ情報のとの組み合わせを印刷してもよい。
【0066】
また、受領印領域は、宅配時に荷受人からもらう確認印であり、受領印部をスキャナでイメージデータとして読み取り、宅配完了時に宅配完了情報のひとつとして、配送管理センタに送付され、配送管理データベースに登録される。
また、図5の申し込み用紙の通信欄508のイメージデータを図9の配送管理データベースのフィールド9に格納するようにし、そのイメージデータを図10の通信欄135に印刷するようにしてもよい。この領域に印刷される内容としては、贈答品ののしマークや、送り主のトレードマーク等が適当である。図5の通信欄508は、申し込み用紙に一箇所としたが、送付先ごとに設けてもよい。
【0067】
さらに、配送ラベルには、配達日時を印刷する。これにより、従来と同様に配送管理データベースにアクセスすることなく外観で確認することができるので、宅配効率が低下することがない。
【0068】
伝票番号情報(送り状番号)は、文字や数字等の文字情報とバーコード印刷を併設することで、仕分け時の自動化や、各物流拠点の送り状番号の認識が容易になる。また、送り状にICタグを埋め込み、送り状番号を書き込む方法でも良い。あるいは、そのICタグに記憶された一意の識別子を送り状番号とする方法でもよい。その場合、送達管理データベースにおいて送り状番号とICタグの識別子とのを関連付けがなされるものとする。
【0069】
また、伝票番号(送り状番号)が予め送り状にプレプリント、あるいは手書きされていたものを用いても良いが、その場合も、配送管理データベースにおいて送り状番号との関連付けがなされるものとする。
【0070】
図11に生産者あるいは在庫センタの処理フローをしめす。
生産者は、配送管理センタから、出荷指示情報と荷札データ情報を受信し、出荷指示情報で指定された品名の商品を用意し、荷札データ情報のもとに図10で説明した荷札ラベルを印刷して、注文のあった商品あるいは商品の入った箱に貼付し、物流業者の集荷者に引き渡す。物流業者はこの送り状にプリントされたお届け先へ商品を配送する。
【0071】
また、各商品の生産者のもとに送り状データが送られる場合に加えて、予め、商品を在庫センタに集めておき、注文に応じて在庫センタから配送する実施例であってもよい。その場合であっても、送り状データが在庫センタに送られて、在庫センタで印字され、商品あるいは商品の入った箱に送り状データが貼付されることは同じである。
【0072】
図12と図1 3に物流業者の集荷者の処理フローをしめす。図12は配送管理センタから物流業者の集荷者に、集荷指示のみが送信された場合、図13は配送管理センタから物流業者の集荷者に、集荷指示と荷札データが送信された場合をしめしている。図13は、フローの前半で荷札ラベルの印刷をおこなう以外は、図12と同じ処理になっている。
【0073】
まず図12において、物流業者の集荷者は配送管理センタから集荷指示を受信する。集荷指示に含まれる集荷場所や集荷日時に従い、生産者や在庫センタに物品の集荷にいく。
【0074】
集荷先では、物品に貼付された荷札ラベルの送り状番号(伝票番号)を電子的に読み取り、送り状番号を認識する。認識した送り状番号をキーに配送管理データベースを検索し、当該送り状番号が付与された送付先情報の集荷日時フィールドに、集荷日現在の日時情報を追加し、配送管理データベースを更新する。
【0075】
送り状番号の認識は、イメージデータとして読み取り、文字認識する方法でも、バーコードによる方法でも、送り状番号をキーボードから入力する方法でもよい。また、配送管理データベースの更新は、物流業者の集荷店に帰着後に集荷店端末を介しておこなってもよい。
【0076】
図14に物流業者の配送センタの処理フローをしめす。
配送センタは物流業者の物流の効率化のために設けられている。地理的に離れた場所に配送をおこなう場合に、集荷者が送付先に直接配送する方法では物流効率が悪いため、集荷した物品を一旦配送センタに集約し、送付先に宅配する宅配者を集約する送付先の配送センタに物品を配送し、この配送センタから宅配者に分配され、宅配者が送付先に宅配をおこなっている。後述する物品のトラッキングをおこなうために、配送センタでの配送状況も配送管理データベースに登録する。
【0077】
配送センタに集約される物品の場合には、配送センタに集荷された時点で、物品に貼付された荷札ラベルの送り状番号が電子的に読み取られ、送り状番号を認識される。認識した送り状番号をキーに配送管理データベースを検索し、当該送り状番号が付与された送付先情報の到着日時フィールドに、配送センタに集荷された日時情報を追加し、配送管理データベースを更新する。配送センタから出荷される場合も同様に、送り状番号が認識され、配送管理データベースの当該送り状番号が付与された送付先情報の出発日時フィールドに、配送センタから出荷される日時情報を追加し、配送管理データベースを更新する。
【0078】
送り状番号の読み取り方法としては、イメージスキャナを用いて送り状番号をイメージデータとして読み込み、イメージ認識処理により識別子を読み取る方式でも、送り状番号をモバイルPCなどの数値や文字の入力装置を用いて読み取る方法でも、送り状に埋め込まれたICタグからICタグリーダを用いて送り状番号を読み込む方法でもよい。
【0079】
在庫センタでは、荷札ラベルの送り状番号や送り状データを使って、自動仕分け機による仕分け作業をおこないながら、配送管理データベースの更新をおこなうようにしてもよい。
【0080】
図15に物流業者の宅配者の処理フローをしめす。
宅配者は、配送センタから分配される物品を配送情報に従いお届け先に配送する。生産者から直接配送可能な地域では、前記集荷者と宅配者とは同じになり、直接、生産者から荷受者に宅配される。
【0081】
宅配者に配送する物品が渡された時に、物品に貼付された荷札ラベルの送り状番号(伝票番号)が電子的に読み取られ送り状番号を認識し、認識した送り状番号をキーに配送管理データベースを検索する。そして、お届け先住所および氏名に該当するお届け先に商品をお届け先に届けた場合には、配送管理データベースの当該送り状番号が付与された送付先情報の訪問日時と届出コードのフィールドに訪問日時と配送済みコードを追加して、配送管理データベースを更新する。お届け先住所および氏名に該当するお届け先が無い場合には、送付先情報の訪問日時と届出コードとして宛先無しコードを追加して、配送管理データベースを更新する。お届け先住所および氏名に該当するお届け先が留守の場合には、送付先情報の訪問日時と届出コードとして留守コードを追加して、配送管理データベースを更新する。お届け先の再訪問時に配達が完了した場合には、送付先情報の再訪問日時と届出コードとして宛先無しコードを追加して、配送管理データベースを更新する。
【0082】
また、最初の訪問時や再訪問時に配達完了した場合には、荷受人の受領印を荷札ラベルの半券に押下してもらい、この受領印をイメージデータとして取得し、配送管理データベースの当該送り状番号が付与された送付先情報の受領印イメージのフィールドに登録し、配送管理データベースを更新する。
【0083】
送り状番号(伝票番号)の読み取り方法としては、バーコードリーダやイメージスキャナや携帯電話のデジタルカメラ機能などを用いて送り状番号をイメージデータとして読み込み、イメージ認識処理により識別子を読み取る方式でも、送り状番号を携帯電話やモバイルPCなどの数値や文字の入力装置を用いて読み取る方法でも、送り状に埋め込まれたICタグからICタグリーダを用いて送り状番号を読み込む方法でも良い。
【0084】
つぎに、配送管理データベースの構成が異なる他の実施例を図16から図18により説明する。この例は、販売者が発注管理データベースをもち、さらに、物流業者が配送管理データベースをもち、先の実施例と同様の機能を実現するものである。
【0085】
図16は、システムの構成概要をしめす図であり、図2と同様に、販売者で依頼者(送り主)から注文・配送依頼された物品の発注・配送に関与する配送システムの全体の概要をしめしている。図2と異なるのは、配送管理センタの配送管理データベース13が、発注管理データベース22と配送管理データベース26になっていることである。発注管理データベース22は、販売店端末から受注情報を受け取り、発注情報の生成・生産者や在庫センタへの出荷指示・配送指示の管理をおこなう。配送管理データベース26は、販売店の発注管理データベースから配送依頼を受付、荷札データの生成・集荷指示・宅配指示・配送管理をおこなう。発注管理データベースと配送管理データベースは、ネットワーク接続装置で接続され、発注情報や配達情報の交換をおこなう。
【0086】
図16では、生産者や在庫センタが販売者からの発注情報により、商品の出庫をおこなうために、販売者のネットワーク3に接続する構成となっているが、これに限定されるものではなく、先に実施例と同様に、配送管理データベースからの出荷指示にもとづき商品の出荷をおこなってもよい。
【0087】
図17(a)と図17(b)は、それぞれ発注管理データベースと配送管理データベースの構成をしめす図である。
図17(a)の発注管理データベースには、依頼者(送り主)が記入した図5に示す申し込み用紙の内容を読み込んだイメージ情報や該イメージ情報を文字認識したコード情報が登録されている。これらの発注情報は申し込み用紙ごとに一意に付与された承り番号とともに記憶され、以後の管理は、承り番号によりおこなう。各フィールドには図9と同様の内容が登録される。なお、送付先ごとの商品の送り状番号を登録する領域をもち、配送管理データベースからの配送受託時に回答される送り状番号が格納される。
【0088】
図17(b)の配送管理データベースには、販売者から依頼された配送情報が登録されている。これらの配送情報は、イメージ情報や文字コード情報から成る送り主情報とイメージ情報や文字コード情報から成る送付先情報と商品情報と該商品の配送情報から構成され、依頼された配送物品単位に送り状番号が付与される。さらに、発注管理データベースと配送管理データベースの関連付けをおこなうために、配送する商品の承り番号を登録する。この承り番号は、発注管理データベースからの発注情報に含まれているものとする。
【0089】
図18は、他の実施例における全体シーケンス図をしめしている。図3と同様に、受注・配送に関与する部署間の情報と物品の動きを説明している。
まず、物品の購入・配達依頼者である依頼主(送り主)は、図6に一例をしめす申し込み用紙に商品名や配達先等の注文情報を記入する。この申し込み用紙を受け付けた販売者は、申し込み用紙をスキャナで読み取り、これを受注情報とする。この受注情報は、注文単位に一意に承り番号が付与され、承り番号ごとに依頼主情報、品名情報、送付先情報等の項目ごとにイメージ情報あるいは、該イメージ情報を文字認識した文字コード情報に変換され、発注管理データベースに登録される。販売者は、依頼者(送り主)の入力内容の確認後、発注情報をもとに生産者あるいは在庫センタに対して出荷指示をおこなう。このとき、生産者あるいは在庫センタから出荷日時の回答がある場合には、受注管理データベースを更新する。
【0090】
販売者は、つぎに、前記受注管理データベースをもとに前記受注情報を承り番号毎に依頼主情報・品名情報・送付先情報と注文日時を合わせて注文情報として、配送管理センタに送付する。
【0091】
前記承り番号ごとの注文情報を送付された配送管理センタでは、配送管理データベースに前記に承り番号ごとの注文情報を登録する。このとき、受信した前記注文情報に加えて、配達指定日時や集荷日時等の配送情報をもあわせ、配送データとして生成し、データベースに登録する。さらに、注文情報あるいは前記配送データの送付先住所・氏名のイメージ情報や送り主住所・氏名のイメージ情報と、品名等の文字コードデータから配送する物品に貼付する荷札の印刷データである荷札データを生成する。このとき、生成する荷札データごとに送り状番号を採番し、荷札データに加えるとともに、配送データのデータベースにも登録する。注文情報に対応して採番された送り状番号は、発注管理データベースに配送受託情報として回答される。
【0092】
また、配送管理センタは、配送データのデータベース登録・荷札データ生成の後、生産者あるいは在庫センタに対して、荷札データをネットワーク経由で送付し、前記生産者あるいは在庫センタから出荷される物品を集荷する物流業者に対して、集荷指示をネットワーク経由で送付する。このとき、前記物流業者には、集荷指示した物品の集荷・宅配管理のために配送データを送付する。
【0093】
生産者あるいは在庫センタは、販売者(発注管理データベース)からの出荷指示にもとづき指定された品名の物品を出庫し、梱包作業をおこなう。さらに、配送管理センタ(配送管理データベース)から荷札データにもとづき、生産者荷札プリンタ5あるいは在庫センタ荷札プリンタ6で荷札データを印刷して配送用に荷札を作成する。作成した荷札を梱包した物品に貼付して集荷を待つ。
【0094】
配送管理センタ(配送管理データベース)から集荷指示を受けた物流業者は、集荷指示に含まれる集荷日時情報に従い、生産者あるいは在庫センタに物品の集荷に行く。集荷した配送物品の仕分け作業等をおこなったのち、集荷日時等の配送データを更新して、配送データを配送管理センタに報告する。配送管理センタは、この報告を基に、配送管理データベースを更新する。
【0095】
物流業者は、こののち、配送データに配達指定日等の配達情報があればこれに従い物品の宅配をおこない、宅配完了時点で、宅配日時や受領情報を宅配完了報告として、配送管理センタに報告する。配送管理センタは、この報告を基に、配送管理データベースを更新する。
【0096】
つぎに、図19から図21をもちいて注文あるいは配送中の物品のトラッキング情報を提供する方法を説明する。トラッキング情報の要求は、物品の発注・配送依頼した送り主と物品の荷受者のいずれかによりおこなわれるが、いずれの場合にも、承り番号あるいは送り状番号によりトラッキングをおこなう物品を特定する。最初の実施例では、配送管理データベースで、発注・配送の管理をおこなっており、承り番号あるいは送り状番号を検索キーに配送管理データベースを検索することで、発注状況や配送情報を送り主や荷受者に提供することができる。
【0097】
図16にしめしたように販売者の発注管理データベースと物流業者の配送管理データベースでそれぞれ、発注情報と配送情報を管理するシステムの場合には、つぎのようにしてトラッキング情報を提供する。
図19(a)は、依頼主がトラッキング情報を入手する場合のシーケンスをあらわす。依頼主は、物品の発注時の申し込み用紙控え等の承り番号をキーに、トラッキング情報を発注管理データベースに問い合わせる。発注管理データベースは、登録している発注情報をもとにトラッキング情報を依頼主に回答する。例えば、在庫がなかった場合には出荷予定日を回答する。既に生産者あるいは在庫センタから商品が出荷されていた場合には、販売者は、当該承り番号に対応する送り状番号を発注管理データベースから取得し、配送管理センタの配送管理データベースに問い合わせる。配送管理センタは、配送管理データベースの指定された送り状番号に対応する配送情報を読出し、トラッキング情報として回答する。ここで、回答されるトラッキング情報としては、例えば、物品が保管されている配送拠点や配送予定日がある。このようにして、依頼者(送り主)は承り番号を発注管理データベースに問い合わせることによって、配送中の場合も含めてトラッキング情報を入手することができる。
【0098】
図19(b)は、荷受者がトラッキング情報を入手する場合のシーケンスをあらわす。荷受者は、依頼者(送り主)から受領する物品の注文時の承り番号の連絡を受けている場合がある。この場合、図19(a)と同様に、荷受者は承り番号をキーに、トラッキング情報を発注管理データベースに問い合わせる。販売者は、当該承り番号に対応する送り状番号を発注管理データベースから取得し、配送管理センタの配送管理データベースに問い合わせる。配送管理センタは、配送管理データベースの指定された送り状番号に対応する配送情報を読出し、トラッキング情報として回答する。販売者は、配送管理センタから回答されたトラッキング情報を、承り番号をキーに問い合わせをした荷受者に回答する。また、荷受者が送り状番号を知っていた場合には、配送管理センタの配送管理データベースにこの送り状番号をキーにトラッキング情報を問合せ、配送管理データベースに登録されている配送管理情報を入手する。
【0099】
図20と図21は、依頼主や荷受者に回答されるトラッキング情報の一例をしめす画面例である。図20は、承り番号をキーに発注管理データベースと配送管理データベースを検索した結果をしめしたもので、お届け先ごとに送付状況を表示する。さらに、申し込み用紙の全体イメージを表示することにより、申し込み内容を確認することもできる。ここで、送付状況の届出コードは、出荷済、配送中、宅配済等の表示したり、より具体的に配送を物流業者の店舗名等を表示してもよい。図21は、送り状番号をキーに発注管理データベースと配送管理データベースを検索した結果をしめしたものである。なお、トラッキング情報検索のキーとする承り番号と送り状番号ごとにトラッキング情報を表示するようにしたが、この方法に限定されるものではなく、同じ表示画面としてもよい。
【0100】
図5の申し込み用紙に示したように、送付先への配達日に関して、依頼主が申し込み時に配達日時を指定する方法や、送付先へ予め配達日時を通知する方法、配送完了時に送付先に配送完了通知をおこなう方法が考えられる。以下にこれらの実施例について図22により詳細に説明する。
【0101】
依頼者(送り主)が申し込み時に配達日時指定をおこなっても、生産者や在庫センタの物品の出荷状態が不明のため、必ずしも配達日時指定のとおり送付先に配送できるわけではない。このため、図22にしめすように、配送管理センタでは、販売者からの注文情報をもとに配送データと荷札データを生成し、配送管理データベースに登録をおこない、生産者や在庫センタに出荷指示・荷札データを送付した後、生産者や在庫センタから出荷日回答を得るようにする。配送管理センタは、この出荷日回答を配送管理データベースに登録するとともに、この出荷日をもとに宅配業者の集荷日を決定し、集荷指示・配送データを宅配業者に送付する。集荷日がきまれば配達日を決定できるので、依頼者(送り主)や販売者に承り番号ごとの予定配達日をメール等の手段で報告する。このとき送付先へも、メール等の手段で送り状番号ごとの配達日通知をおこなう。依頼者や送付先への配達日通知は、図6の申し込み用紙に、メールアドレスやFAX番号、電話番号等の記入をおこない(図示せず)、受注時にこれらの情報を認識し、配送管理データベースに送り主情報や送付先情報として登録することで、通知可能となる。
【0102】
送付先が不在等により前記配達日に受取りがおこえない場合には、送付先から配送管理センタに対して、Webのホームページ等により配達日変更通知がおこなわれ、当該送り状番号に対応する配送管理データベースが更新される。配送管理センタは宅配業者に対して、変更された配達日の宅配指示を与える。これら配達日変更の手続きや配送管理データベースの更新は、送り状番号をキーにおこなわれる。
【0103】
上記宅配指示にもとづいて宅配業者が宅配をおこなったときに、荷受人が不在だった場合には、宅配業者から配送管理センタに対して不在情報が送信され、配送管理データベースが更新される。配送管理センタは、前記不在情報に基き荷受者に対して、宅配日時を確認するためのメール等により不在通知をおこなう。メール等の不在通知を受け取った荷受者は、送付先から配送管理センタに対して、Webのホームページ等により再配達日変更通知をおこない、当該送り状番号に対応する配送管理データベースが更新される。配送管理センタは宅配業者に対して、変更された配達日の再宅配指示を与える。これら配達日変更の手続きや配送管理データベースの更新は、送り状番号をキーにおこなわれる。
【0104】
荷受者に物品の宅配が完了すると、宅配業者は配送管理センタに配送完了通知が通知され、当該送り状番号の配送管理データベースが更新される。配送管理センタは、販売者や依頼者(送り主)に対してメール等により配送完了報告をおこなう。
【0105】
図23は、図22で説明した配達日通知や不在通知の処理の詳細をあらわすフロー図である。宅配業者の作業や荷受者からの応答に伴い、配送管理データベースの更新をおこなっている。
【0106】
図24は、本発明の配送管理データベースの応用例をしめすフロー図であり、申し込み書に記入された住所・氏名等のイメージデータの文字認識率の向上に配送管理データベースを利用するものである。配送管理データベースには、住所・氏名等のイメージ情報と文字認識結果が記録されているが、オフラインで文字認識結果の校正をおこなうようにする。オフライン時とは例えば、受注をおこなわない夜間等が考えられる。このオフライン時に、申し込み用紙の入力時より精度の高い文字認識処理をおこなったり、参照する辞書を変更したりして文字認識結果を校正をおこなう。
【0107】
申し込み用紙を入力をおこなうオンライン処理時には、図6と同様に、氏名や住所等の入力領域の検出後、該領域のイメージデータを入力後、文字認識処理をおこなう。その後、申し込み用紙をスキャンして文字認識した氏名の文字コードをキーに、配送管理データベースのオフライン処理で校正した氏名の文字コードを検索し、類似度の高い履歴情報を取得する。前記抽出した履歴情報のイメージデータとスキャナで入力したイメージデータを比較して一致あるいは類似度が一定以上あれば、履歴情報の文字コードを認識文字コードとする。履歴情報として、住所情報や氏名情報を組み合わせるようにしてもよい。
【0108】
このような処理をおこない文字認識精度の向上を図ることができる。また、履歴情報との比較をおこなうことにより、申し込み用紙の記入内容を確認をおこなうので、申し込み内容のチェックの負荷を低減することができ、受注処理の効率化を図ることができる。
【0109】
【発明の効果】
本願発明によれば、申し込み用紙の記入内容のイメージデータにより荷札を生成するので、記入内容の誤読取りによる誤配送を防止できるとともに、文字認識誤りの修正作業処理負荷を低減できるので、受注から宅配完了までの時間を短縮できる。
【0110】
また、注文情報・配送情報を一元管理することにより、配送状態の管理が容易になり、送り主は配送状況を容易に確認でき、また、販売業者や物流業者は、これまで配送状況を回答するために行っていた荷札の追跡作業を不要とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配送システムの機能概要図である。
【図2】配送システムのシステム構成図である。
【図3】生産者に出荷指示がでる場合の全体シーケンス図。
【図4】集配者に出荷指示がでる場合の全体シーケンス図。
【図5】申込み用紙の一例を示す図である。
【図6】販売店の処理フロー図である。
【図7】配送管理センタの処理フロー図である。
【図8】生産者の管理テーブル
【図9】配送管理データベースのデータ構造図である。
【図10】荷札ラベルの一例をしめす図である。
【図11】生産者/在庫センタの処理フロー図である。
【図12】集荷指示を受けた物流業者の集荷処理フロー図。
【図13】集荷指示と荷札データを受けた物流業者の集荷処理フロー図。
【図14】配送センタの処理フロー図。
【図15】物流業者の宅配処理フロー図。
【図16】配送システムの他のシステム構成図である。
【図17】他の管理データベースのデータ構造図である。
【図18】他の実施例の全体シーケンス図。
【図19】配送品のトラッキング情報の入手手順をしめすフロー図。
【図20】承り番号を検索キーとしてトラッキング情報の表示例の図。
【図21】送り状番号を検索キーとしてトラッキング情報の表示例の図。
【図22】配達日通知・不在通知のシーケンス図
【図23】配達日通知・不在通知の詳細フロー図
【図24】送付先履歴による文字認識処理フロー図
【符号の説明】
1…販売者、2…配送管理センタ、13…配送管理データベース、
3…ネットワーク、4…ネットワーク、5…生産者荷札プリンタ、
6…在庫センタ荷札プリンタ、7…物流業者の集荷店、17…集荷者端末、
18…集荷店端末、16…集荷店荷札プリンタ、8…配送センタ端末、
9…物流業者の宅配店、20…宅配者端末、19…宅配店端末
Claims (13)
- 申込み用紙に記入された注文情報を入力する発注端末と、前記発注端末から受信した注文情報と前記注文情報から生成した配送情報とを格納する配送管理データベース装置であって、前記注文情報と前記配送情報により物品の出荷指示と少なくとも物品の集荷指示と物品の宅配指示を含む配送指示をおこなう配送管理データベース装置とを備えたことを特徴とする配送システム。
- 請求項1記載の配送システムにおいて、さらに、前記注文情報から特定される物品の出荷元に設けられ、少なくとも物品の送付先が印刷される荷札ラベルを前記配送情報に基いて印刷する荷札プリンタとを備え、前記荷札プリンタで印刷された荷札ラベルを出荷する物品に貼付することを特徴とする配送システム。
- 請求項2記載の配送システムにおいて、さらに、前記配送管理データベース装置からの集荷指示により出荷元で物品の集荷をおこなう際に、物品に貼付された荷札ラベルに基いて前記配送情報を更新する集荷者端末と、前記配送管理データベース装置からの宅配指示により送付先に物品の宅配をおこなう際に、物品に貼付された荷札ラベルに基いて前記配送情報を更新する宅配者端末のいずれかを備えたことを特徴とする配送システム。
- 請求項1記載の配送システムにおいて、前記配送管理データベース装置の配送情報には、前記発注端末で入力され、少なくとも申込み用紙に記入された物品の送付先の住所と氏名のイメージ情報を含むことを特徴とする配送システム。
- 請求項4記載の配送システムにおいて、さらに、物品に貼付され少なくとも送付先の住所と氏名が印刷される荷札ラベルを印刷する荷札プリンタを備え、該荷札ラベルには、前記配送情報のイメージ情報が印刷されることを特徴とする配送システム。
- 請求項1記載の配送システムにおいて、前記配送管理データベース装置には、前記申込み用紙ごとに割り当てられた承り番号ごとに記憶された注文情報と、物品に貼付され少なくとも送付先の住所と氏名が印刷される荷札ラベルごとに割当てられた送り状番号ごとに記憶される配送情報と、を含むことを特徴とする配送システム。
- 配送する物品に貼付される荷札ラベルであって、配送管理データベースの配送情報を特定する送り状番号をあらわす情報が印刷される領域と、当該物品の注文時に申込み用紙に記入され、少なくと物品の送付先の住所と氏名のイメージ情報に対応するイメージ情報が印刷される領域を設けたことを特徴とする荷札ラベル。
- 物品の注文情報が記入された申込み用紙のイメージ情報を読み取るスキャナと、少なくとも物品の品名と電話番号と郵便番号をあらわすイメージ情報を文字認識した文字コード情報と少なくとも送付先や送り主の住所と氏名をあらわすイメージ情報を受注情報として、配送管理データベース装置に送信する処理装置と、を備えたことを特徴とする配送システムの発注端末。
- 物品の受発注を管理する発注管理データベース装置に接続し、前記発注管理データベースから注文情報を特定する承り番号ごとに、少なくとも送付先の住所と氏名のイメージ情報を含む注文情報を受信し、前記注文情報から少なくとも送付先の住所と氏名のイメージ情報を含み物品に貼付される荷札ラベルのデータを生成し、荷札ラベルの印刷指示をおこなうとともに、荷札ラベルに対応して割り当てられる送り状番号ごとに配送情報を生成し、前記承り番号に対応する前記送り状番号を前記発注管理データベース装置に送信することを特徴とする配送システムの配送管理データベース装置。
- 申込み用紙に記入された注文主と送付先と品名を含む注文情報のイメージ情報を取得し、取得したイメージ情報をもとに、少なくとも物品の品名と電話番号と郵便番号をあらわすイメージ情報を文字認識して文字コード情報に変換し、少なくとも送り主の住所と氏名をあらわすイメージ情報と、前記文字コード情報を注文情報として配送管理データベースに登録し、さらに、前記注文情報をもとに送付先ごとに、少なくとも出荷元から物品を集荷した集荷日時と送付先に物品を宅配した宅配日時を含む配送情報を生成し、配送管理データベースに登録することを特徴とする物品配送方法。
- 請求項10記載の物品配送方法において、前記注文情報は、前記申込み用紙ごとに割り当てられた承り番号ごとに前記配送管理データベースに登録され、前記配送情報は、物品に貼付される荷札ラベルごとに割り当てられた送り状番号ごとに前記配送管理データベースに登録されることを特徴とする物品配送方法。
- 請求項11記載の物品配送方法において、前記荷札ラベルに前記送り状番号を印刷し、集荷過程で、前記荷札ラベルの送り状番号をもとに配送管理データベースの集荷日時を更新し、宅配過程で、前記荷札ラベルの送り状番号をもとに配送管理データベースの宅配日時を更新することを特徴とする物品配送方法。
- 請求項10記載の物品配送方法において、前記配送管理データベースに登録されたイメージ情報をもとに、送付先ごとに少なくとも注文主と送付先の住所と氏名をあらわすイメージ情報を含む印刷データを生成し、物品に貼付する荷札ラベルを前記印刷データに基いて印刷することを特徴とする物品配送方法。
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