JP2004314240A - 部品端面研削機 - Google Patents

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Hirotada Sugiura
弘忠 杉浦
Tadao Kumanaka
忠雄 熊中
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Nitto Seiko Co Ltd
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Nitto Seiko Co Ltd
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Abstract

【課題】誰でも簡単に精度よく部品端面の研削して仕上げることができる部品端面研削機の提供。
【解決手段】本発明は、図示の六角ボルト20等の被研削部品を保持する保持具19を有し、この保持具19を回転部材15に設けられた取付部18に嵌合させることにより、被研削部品がグラインダ3の研削工具6(砥石)の研削面に対して直角なす姿勢に配置される。また、グラインダ3の作動により研削工具6を回転させ、この状態で保持具19を握って回転部材15を回転軸13を中心に回動させると、被研削部品の被研削面は回転する研削工具6を通過し、これに接して研削される。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業者が手操作により各種部品の端面を研削する場合に用いる部品端面研削機に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、部品の成形には切削加工、塑性加工等の各種加工が利用されるが、これらの加工においては、部品の端面を精度よく仕上げることが難しい。例えば、旋盤による切削加工においては、突っ切りバイトを用いて素材から部品を切り離す時、部品のセンタに突起が残ったり、端面周縁にバリが形成されたりする。また、塑性加工においては材料の流動性、型の形状等の影響により、成形された部品端面の平坦度、表面粗さ等の精度を確保することは困難である。このように部品端面の精度が確保できないと、硬度の測定、寸法測定等の各種の測定に支障を来す。特に最近では、部品端面に超音波測定器を当てて部品内部に超音波を送り、その反射波を検出することにより部品の寸法を測定することが行われている。このような超音波を用いた測定では、部品の端面の精度が悪いと超音波が拡散してしまい、正確な測定を行うことができない。従って、部品の端面を高精度に仕上げることが必要である。これら部品端面のバリ、平坦度、表面粗さ等の問題は、フライス加工を行えば解消できるが、一般にフライス加工は専門能力を必要とする加工であるため、誰でも簡単に行えるものではない。また、周知のハンドタイプのグラインダを用いて端面を研削して仕上げることも可能であるが、この場合には、さらに端面の精度を悪くしてしまう。このように従来の方法では、誰でも簡単に、しかも精度よく部品端面を研削して仕上げることが困難であった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に鑑みて創成されたものであり、誰でも簡単に精度よく部品端面を研削して仕上げることができる部品端面研削機の提供を目的とする。
【0004】
前記目的を達成するために本発明は、駆動手段の駆動を受けて作動する研削工具と、前記研削工具の作動によって形成される研削面に対して被研削部品が直角をなすよう当該被研削部品を配置可能な保持手段と、前記保持手段に配置された被研削部品が前記研削工具による研削面を通過できるよう保持手段を移動自在に案内する案内手段と、前記保持手段に設けられ、作業者が保持手段を移動操作可能な操作部とを備えて成ることを特徴とする。
【0005】
なお、前記操作部は、長手方向の端部側に被研削面が露出するよう被研削部品を保持可能な軸状を成し、また保持手段は、前記操作部に保持された被研削部品が研削工具による研削面に対して直角をなす姿勢に配置されるよう操作部を取り付け可能な取付部を有することが望ましい。また、前記保持手段に配置された被研削部品と研削工具との接触量を調節可能な研削量調整手段を有することが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図4において、1は部品端面研削機(以下、単に研削機1という)であり、六角ボルト(以下、単にボルトという)を被研削部品とし、これの頭部六角形端面およびねじ軸先端面を被研削面として研削するものである。この研削機1は、テーブル2に固定したグラインダ3を有する。このグラインダ3は、周知のハンドタイプのディスクグラインダであり、駆動手段の一例である電動機4を有する胴部5先端に、前記電動機4の駆動を受けて回転する円盤形状の研削工具6(砥石)が取り付けられたものである。本研削機1においては、研削工具6の研削面6aが上方に向くよう、グラインダ3の胴部5がテーブル2にホルダ6a,7bで固定されている。
【0007】
前記グラインダ3の胴部5先端にはブラケット8が固定されており、このブラケット8にはカバー9が取り付けられている。このカバー9は、後記回動部材15に沿い、かつ研削工具6の研削面6a上の一部を覆うように構成されている。また、ブラケット8には案内手段10も取り付けられている。この案内手段10は、ブラケット8に固定されたハウジング11と、このハウジング11に軸受12a,12bを介して回転自在に設けられた回転軸13とから成り、この回転軸13には、保持手段14が取り付けられている。
【0008】
前記保持手段14は、前記回転軸13先端のねじ部13aに螺合された扇形の回動部材15を有し、この回動部材15は、回転軸13に螺合されたナット16で締め付けて固定され、回転軸13と一体に回転可能に構成されている。この回動部材15の回動経路上には、前記ブラケット8に植設されたストッパピン17があり、このストッパピン17により、回動部材の回動動作が止められるようになっている。また、回動部材15は、常時研削工具6の研削面6a上の一部を覆うように構成されており、この回動部材15と前記カバー9とにより、研削工具6の研削面6aの全面が覆われている。これにより、作業者が回転する研削工具6に触れるのを防止できるなど、安全性が確保されている。さらに、回動部材15には、回動部材15上面側と下面側とを連通させる取付部18が固定されている。
【0009】
前記取付部18には、操作部の一例である円筒軸状の保持具19が合致嵌合させてある。この保持具19の穴19aには、被研削部品であるボルト20のねじ軸20aが挿通してナット21で止められている。これにより、ボルト20は保持具19に一体的に保持される。そして、保持具19が取付部18に嵌合することで、ボルト20は頭部の六角形端面20bを前記研削工具6の研削面6a側に向け、かつ研削工具6の研削面6aに対して軸線直角をなす姿勢で保持手段14に配置される。なお、このボルト20の配置は、ボルト20の六角形端面20bを被研削面として研削する場合のものであり、ボルト20のねじ軸20aの先端面20cを被研削面としたい場合には、保持具19にボルト20を反転させて保持し、保持具19を取付部18に取り付ける。
【0010】
ボルト20の被研削面を研削する前には、必要に応じてナット16を緩め、回動部材15に対して回転軸13を回転操作することにより、回動部材15の高さを調節する。これにより、ボルト20の被研削面(六角形端面20bまたはねじ軸先端面20c)と研削工具6の研削面6aとの接触量、すなわち、研削工具6によるボルト20の被研削面の研削量を無段階に調整することができる。このように、本例では回転軸13、回動部材15およびナット16により、特許請求の範囲に記載の研削量調整手段が実現されている。
【0011】
研削量を調整した後、ナット16を締め直して回転軸13に回動部材15を固定する。そして、グラインダ3のスタートスイッチ(図示せず)を入れて研削工具6を回転させた後、作業者が保持具19を握って操作することにより、回動部材15を回転軸13を中心に回動させる。これにより、ボルト20の被研削面は研削工具6の研削面6aを通過し、回転する研削工具6によって研削される。
【0012】
一般にボルト20は、塑性加工の一種である冷間圧造加工により成形されることが多く、成形直後の六角形端面20bおよびねじ軸先端面20cは、平坦度、表面粗さなどの精度が低い。しかし、前述のように研削を行うことにより、これら端面を高精度に仕上げることができる。また、ボルト20は研削工具6の研削面6aに対して軸線が直角なす姿勢に配置されるため、六角形端面20bとねじ軸先端面20cとを研削すると、これらの平行度が飛躍的に高められる。このため、例えば、ボルト20の六角形端面20bから内部に超音波を通し、この超音波がねじ軸先端面20cに反射して戻ってくる時間を測定することによりボルトの長さ測定などを行う場合、超音波の入射時および反射時の拡散を防止することができ、測定を高精度に行うことが可能になる。
【0013】
図5は、本発明の他の実施の形態に係る部品端面研削機1′であり、前記部品端面研削機1とは取付部18′および保持具19′の形状が異なる。この部品端面研削機1′では、取付部18′および保持具19′は薄く構成されており、小ねじ30の先端面の研削に適すように構成されている。このため、前述のように作業者が手で保持具19′を握って操作することはできない。よって、この場合には、小ねじ30を指で押さえて回動部材15を移動(回動)操作することとなる。
【0014】
なお、以上の説明では、操作部となる保持具19または19′にボルト20または小ねじ30等の被研削部品を保持するようにしたが、保持具とは別に専用の操作部を設けても得られる効果は同じである。また、前述の保持具19,19′を他のものに変更することで、上記ボルト20または小ねじ30以外の各種部品の端面研削にも対応することができるものである。さらに、駆動手段と研削工具とを周知のハンドタイプのディスクグラインダで構成したが、これ以外にも、例えば旋盤で用いるバイト等を研削工具とし、これを電動機の駆動を受けて往復移動する構成としても得られる効果は同じである。
【0015】
【発明の効果】
本発明の部品端面研削機は、案内手段により案内されて移動可能な保持手段に被研削部品を配置し、作業者が操作部により保持手段を移動操作することにより、被研削部品が研削工具の研削面を通過するように成したものである。このため、フライス盤等を用いずに被研削部品の被研削面を研削し、これを高精度に仕上げることが可能になる。よって、誰でも簡単に精度よく部品端面の研削を行うことが可能になる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4のB−B線に係る断面図である。
【図2】本発明の部品端面研削機の平面図である。
【図3】図2のA−A線に係る一部切欠断面図である。
【図4】本発明の部品端面研削機の動作状態を示す平面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る部品端面研削機の断面図である。
【符号の説明】
1 部品端面研削機
3 グラインダ
4 電動機
6 研削工具
6a 研削面
10 案内手段
11 ハウジング
13 回転軸
13a ねじ部
14 保持手段
15 回動部材
16 ナット
18 台座
19 保持具
20 六角ボルト
20a ねじ軸
20b 六角形端面
20c ねじ軸先端面
21 ナット
30 小ねじ

Claims (3)

  1. 駆動手段の駆動を受けて作動する研削工具と、
    前記研削工具の作動によって形成される研削面に対して被研削部品が直角をなすよう当該被研削部品を配置可能な保持手段と、
    前記保持手段に配置された被研削部品が前記研削工具による研削面を通過できるよう保持手段を移動自在に案内する案内手段と、
    前記保持手段に設けられ、作業者が保持手段を移動操作可能な操作部と
    を備えて成ることを特徴とする部品端面研削機。
  2. 操作部は、長手方向の端部側に被研削面が露出するよう被研削部品を保持可能な軸状を成し、
    また保持手段は、前記操作部に保持された被研削部品が研削工具による研削面に対して直角なす姿勢に配置されるよう操作部を取り付け可能な取付部を有することを特徴とする請求項1に記載の部品端面研削機。
  3. 保持手段に配置された被研削部品と研削工具との接触量を調節可能な研削量調整手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の部品端面研削機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105058204A (zh) * 2015-07-03 2015-11-18 金华市源创玉业有限公司 玉石加工设备
CN105234754A (zh) * 2015-09-30 2016-01-13 中国科学院光电技术研究所 一种薄壁类圆筒零件的外圆磨削工装
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