JP2004313766A - 汚物のバイオ処理装置及びバイオ処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 汚物処理槽内の醗酵層の攪拌を効率よく容易に行うバイオ処理装置、汚物処理装置及び汚物処理システムを提供する。
【解決手段】 バイオ処理装置が有する汚物処理槽1内に汚物と大鋸屑等に担持させた微生物を含有した醗酵層Bを収容し、汚物処理槽1の醗酵層Bの下方に複数のエアノズル6を汚物処理槽1内の必要個所に向けて設置し、複数のノズル6と圧縮空気を吐出するコンプレッサー9とをパイプ群7から枝分かれしたパイプ4,5を介して接続し、集中的に醗酵層B内に噴き付け、醗酵層Bを攪拌して汚物の生物分解を促進させた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、屎尿等の汚物をバイオ技術にて生物分解処理するバイオ処理装置及びバイオ処理システムに関するものである。
従来のバイオ技術を用いた汚物処理装置は種々開発されている。
具体的なバイオ技術を用いたバイオ処理装置は、例えば、図26に示すように、ケース81内に取り付けた回転軸82に攪拌翼83を装着し、汚物と微生物等を含む醗酵層(微生物と大鋸屑等を混合したものを醗酵層と言う)は攪拌翼83によって攪拌されるように収容する。そして外付けの駆動モーター84からベルト85、従動輪86を介して回転軸82を回転させ、攪拌翼83の作動により醗酵層を掻き混ぜて汚物に対する培養菌による汚物の生物分解促進を図っている。尚、87は蓋を示す。
特開2001−346716 特開2002−161572
従来の汚物のバイオ処理装置においては、醗酵層と汚物とを攪拌させるために攪拌翼83の回転方向や攪拌翼の形状を種々変えた機構があるが、いずれも攪拌翼83を回転させるために駆動モーター84を設けている。
しかし、汚物処理槽内に存在する醗酵層を十分に混合できず汚物が固化してしまうと、攪拌翼83の回転の負荷が大となり回転できなくなる。更に、攪拌翼83に汚物や醗酵層の含有物が付着し、攪拌翼83が付着物で拡大化すると攪拌翼83を回転させるモーター84の駆動力が足りなくなって回転軸82がロックしてしまい、ロックが続行するとモーター84がオーバーワークし加熱して焼き切れてしまう事が多かった。
本発明は、このような従来の欠点を無くした汚物と微生物を担持した大鋸屑等を含有する醗酵層を圧縮空気にて攪拌する汚物のバイオ処理装置及び汚物処理システムを提供することを目的としている。
上記目的を解決するために、本発明の汚物のバイオ処理装置及びバイオ処理システムは、請求項1の記載によれば、少なくとも、汚物処理槽と、汚物処理槽内に収納した微生物を含有した醗酵層と、汚物処理槽内にエアを供給するコンプレッサーと、コンプレッサーよりのエアを汚物処理槽内に供給するエア供給手段と、エア供給手段と接続し汚物処理槽内の必要個所に向けエアを噴射させるエア噴射手段とを設けたことを特徴とする。
請求項2の記載によれば、車両に、便器と、内部を密封する便器本体と、便器本体内又は近傍に位置し汚物を貯留する汚物処理槽と、一端を便器の排出口に接続し他端を汚物処理槽内に配置した排出管と、便器本体の内部空間を負圧にて排出管より汚物を吸収し汚物を汚物処理槽内に流下させると共に気体のみ上方に吸引する吸引機構と、便器の排出口より外気を吸い便器本体の内部空間から吸引機構を経て外方側へ内部気体を放出する排気扇とを備えたトイレと、汚物処理槽内に収納した微生物を含有した醗酵層と、汚物処理槽内にエアを供給するコンプレッサーと、コンプレッサーよりのエアを汚物処理槽内に供給するエア供給手段と、エア供給手段と接続し汚物処理槽内の必要個所に向けエアを噴射させるエア噴射手段とからなるバイオ処理装置とで構成し、汚物処理槽内に貯溜した汚物をバイオ処理したことを特徴とする。
請求項3の記載によれば、仮設トイレ室内に設けた便器と、仮設トイレ室内又は室外に設けた内部を密封する便器本体と、便器本体内又は外部に位置し汚物を貯留する汚物処理槽と、一端を便器の排出口に接続し他端を汚物処理槽内に配置した排出管と、便器本体の内部空間を負圧にして排出管より汚物を吸収し汚物を汚物処理槽内に流下させると共に気体のみ上方に吸引する吸引機構と、便器の排出口より外気を吸い便器本体の内部空間から吸引機構を経て外方側へ内部気体を放出する排気扇とを備えたトイレと、汚物処理槽内に収納した微生物を含有した醗酵層と、汚物処理槽内にエアを供給するコンプレッサーと、コンプレッサーよりのエアを汚物処理槽内に供給するエア供給手段と、エア供給手段と接続し汚物処理槽内の必要個所に向けエアを噴射させるエア噴射手段とからなるバイオ処理装置とで構成し、汚物処理槽内に貯溜した汚物をバイオ処理したことを特徴とする。
請求項4の記載によれば、車両に、便器と、内部を密封する便器本体と、便器本体内又は近傍に位置し汚物を貯溜する受け容器と、一端を便器の排出口に接続し他端を受け容器内に配置した排出管と、便器本体の内部空間を負圧にて排出管より汚物を吸収し汚物を受け容器内に流下させると共に気体のみ上方に吸引する吸引機構と、便器の排出口より外気を吸い便器本体の内部空間から吸引機構を経て外方側へ内部気体を放出する排気扇とを備えたトイレと、車両より離間し別位置に配置した汚物処理槽と、汚物処理槽内に収納した微生物を含有した醗酵層と、汚物処理槽内にエアを供給するコンプレッサーと、コンプレッサーよりのエアを汚物処理槽内に供給するエア供給手段と、エア供給手段と接続し汚物処理槽内の必要個所に向けエアを噴射させるエア噴射手段とからなるバイオ処理装置とで構成し、車両のトイレの受け容器に貯溜した汚物を、バキュームカー等にて移動しバイオ処理装置の汚物処理槽内に投入し、汚物をバイオ処理したことを特徴とする。
請求項5の記載によれば、仮設トイレ室内に設けた便器と、仮設トイレ室内又は室外に設けた内部を密封する便器本体と、便器本体内又は外部に位置し汚物を貯溜する受け容器と、一端を便器の排出口に接続し他端を受け容器内に配置した排出管と、便器本体の内部空間を負圧にて排出管より汚物を吸収し汚物を受け容器内に流下させると共に気体のみ上方に吸引する吸引機構と、便器の排出口より外気を吸い便器本体の内部空間から吸引機構を経て外方側へ内部気体を放出する排気扇とを備えたトイレと、仮設トイレより離間し別位置に配置した汚物処理槽と、汚物処理槽内に収納した微生物を含有した醗酵層と、汚物処理槽内にエアを供給するコンプレッサーと、コンプレッサーよりのエアを汚物処理槽内に供給するエア供給手段と、エア供給手段と接続し汚物処理槽内の必要個所に向けエアを噴射させるエア噴射手段とからなるバイオ処理装置とで構成し、仮設トイレの受け容器に貯溜した汚物を、バキュームカー等にて移動しバイオ処理装置の汚物処理槽内に投入し、汚物をバイオ処理したことを特徴とする。
請求項6の記載によれば、請求項1乃至請求項5の記載において、エア噴射手段を、汚物処理槽の底部に一段低く形成した汚物溜りと、汚物溜りの内側面に設け対向面側に集中的に噴射させる側面エアノズルと、底面で上方側に集中的に噴射させる噴上エアノズルとで構成したことを特徴とする。
請求項7の記載によれば、請求項1乃至請求項5の記載において、エア噴射手段を、有底の中空状円筒で、且つ周面に多数のエア噴射孔を設けたエア噴射ポールで形成し、該エア噴射ポールを汚物処理槽内の醗酵層内に挿入し、エア噴射ポールのエア噴射孔からエアを噴射させたことを特徴とする。
請求項8の記載によれば、請求項1乃至請求項5の記載において、エア噴射手段を、汚物処理槽の内部底面に横設し、回転軸を介して半円に回転可能に支持され対設した複数の中空状の回転体と、回転体の周面に長手方向に1列に配設した複数の噴射ノズルとで構成したことを特徴とする。
請求項9の記載によれば、請求項6の記載において、汚物溜りは、略方形体であることを特徴とする。
請求項10の記載によれば、請求項6の記載において、汚物溜りは、底面に対し、上方が拡開し上方開口の箱型で側面を傾斜させたことを特徴とする。
請求項11の記載によれば、請求項6の記載において、汚物溜りは、略お椀形であることを特徴とする。
請求項12の記載によれば、請求項6の記載において、汚物溜りは、汚物処理槽の底面の中央に設けたことを特徴とする。
請求項13の記載によれば、請求項6の記載において、汚物溜りは、汚物処理槽の底面全周縁に設けたことを特徴とする。
請求項14の記載によれば、請求項6の記載において、側面エアノズルを、汚物溜りの各対向面のコーナーに向けエア噴射するよう設定したことを特徴とする。
請求項15の記載によれば、請求項7の記載において、エア噴射孔は、エア噴射ポールの基部側は小径で、先端側は大径で徐々に変化させたことを特徴とする。
請求項16の記載によれば、請求項7の記載において、エア噴射ポールのエア噴射孔は、ポール面の周面より突出したことを特徴とする。
本発明は、上記の構成を有するので、以下の効果を奏する。
本発明のバイオ処理装置及びバイオ処理システムは醗酵層にて汚物を処理するので、汚物の臭いが少ない。特に、醗酵層の攪拌のために攪拌翼を汚物処理槽内に設けないので、汚物処理槽内は邪魔物がなく汚物等を含む醗酵層だけで汚物処理槽を従来に比し小型化が可能である。
醗酵層の汚物と微生物との混合は、汚物処理槽の底部側又は下方側からエアにて汚物を攪拌させ、かつ汚物を切断して生分解し、醗酵層内の内容物を万遍なく混合させることができる。
圧縮空気を噴出させるので、醗酵層内の湿気による通風疎外をなくし通気がよく、醗酵層の菌を活性化させる空気の補給は特に必要とせず、菌の繁殖を促す。
圧縮空気にて醗酵層を攪拌させるようにしたので、従来回転翼を回すモーターに比し、コンプレッサーは頑丈であり、設置場所の自由度も大である。
圧縮空気という流体で汚物を切断し醗酵層を攪拌するので、従来の回転翼に発生する汚物の付着、錆等の心配がない。
エアノズルから圧縮空気を噴出させるので、従来のように醗酵層の含有物が回転翼に付着する心配がない。
回転翼を回転させるモーターが不要で、汚物処理槽内は汚物を含む醗酵層だけからなるので、汚物処理槽を有功に収納できる。従って、メンテナンスを容易に行うことができると同時に形状がシンプルなので故障も少ない。
車両、又は仮設トイレに取り付けた汚物処理装置は、水洗式構造を回避してバキューム式で使用するので、補水用タンクによる多量の水を必要としない。
大型の汚物処理タンクでは多量の汚物をバイオ処理するので、排気筒を設置して発熱を放出する。又、適度の湿気を保つため、汚物処理タンク内に散水する。
上記の課題を解決するための手段をより具体的に以下に記述する。
本発明においては、圧縮空気にて汚物処理槽内の醗酵層を攪拌させる。
圧縮空気は複数のエア供給部を介して汚物処理槽の底部側から上方に噴出させ醗酵層の内容物を攪拌混合させる。
強力な噴出力を得るために圧縮空気を間歇的に噴出させる方が望ましい。圧縮空気の流れを止めると目詰まりがおきるので、圧縮空気の流れに強弱をつける。
本発明の構成からなるバイオ処理装置は、例えば仮設トイレや車両トイレの汚物の受け容器(汚物処理槽)又は各仮設トイレ又は各車両トイレから汚物を移動し一ヶ所に集めた大型の汚物処理槽などに使用できる。
例えば、仮設トイレでは、仮設トイレ下部の容量大の汚物処置槽に醗酵層を有したり、又、仮設トイレと車両トイレとに設置した受け容器に汚物を入れ、一定量溜まった時点で各受け容器内の汚物をバキュームにて汲み取り、集約させ大型の汚物処理槽に運び汚物処理槽内の圧縮空気による攪拌にて汚物を生分解し処理することができる。
醗酵槽にて汚物を処理するので、水洗水が不要であり、従来に比し汚物の臭いが少ない。特に、醗酵層の攪拌のために攪拌翼等の攪拌装置を汚物処理槽内に設けないので、汚物処理槽内は邪魔物がなく汚物等を含む醗酵層だけで汚物処理槽を従来に比し小型化ができる。
醗酵層の汚物と微生物との混合は、汚物処理槽の底部側又は下方側からエアにより汚物等を攪拌させ、かつ汚物を切断して生分解し、醗酵層内の内容物を万遍なく混合させることができる。
圧縮空気を噴出させるので、菌を活性化させる空気の補給は特に必要とせず、菌の繁殖を促す。
汚物処理槽内の醗酵層に含有する汚物を醗酵層内の微生物にて生物分解させ堆肥化する。
微生物を活発に活性化するのは、醗酵層の温度が30〜80℃で含有率が60パーセント程度のときである。(微生物の活動する温度は30〜50℃、好性菌の糸状菌は40℃まで、放状菌は60℃が適温)
適温にするために電熱ヒーター等を用い、水分は上方から滴下もしくは散布させる。
微生物を増殖させる母材は、例えば杉等の大鋸屑を使用する。微生物の増殖環境を最滴化して汚物の分解処理を効率よく行う。
一例を挙げると、バイオ処理装置を小型化した仮設トイレなどは、商用電源のAC電源が使用できる状況であればAC電源を用い、商用AC電源がなければ発電機などで電源を供給して、例えば山岳部、キャンプ地、災害地などに設置して使用することができる。
醗酵層を処理するバイオ処理装置は、汚物を直接手で触れることもなく環境性、快適性に優れる。
本発明のバイオ処理装置を理解するうえでの実施例1は図1及び図2、実施例2は図3〜図10、実施例3は図11〜図14、実施例4は図15〜図17を参照する。
本発明のバイオ処理装置20の実施例1を図1、図2を用いて説明する。図1は、本発明の汚物処理槽内の醗酵層を攪拌させる基本的バイオ処理器の構造の全体斜視図、図2は図1の縦断面図である。
本発明のバイオ処理装置20は、コンプレッサー9とコンプレッサー9からエアを供給するエア供給手段10と、エア供給手段10と接続し汚物処理槽1内に設けたエア噴射手段40とで構成される。
具体的には、図1、図2に示すように、汚物処理槽1は略方形で底面2の上方に若干の間隔を空けて基板3が固定されている。基板3には所定間隔で多数の小孔3aが穿設されている。
汚物処理槽1の基板3と底面2との間には、複数の並設したエア供給手段の一構成であるパイプ4,5が配置され、各パイプ4,5には、基板3の小孔3aより貫通させ上方に突出する多数のエア噴出手段40であるエアノズル6を形成する。
各パイプ4,5は小グループに纏められパイプ群7を形成し、互いに連通してエア供給手段10の一構成である基官8に集約され、基官8は汚物処理槽1の外側に配置したコンプレッサー9に接続されている。
パイプ群7は並列又は交叉状にして各エアノズル6から噴射を制御する。又、パイプ群7はパイプ保持部材42によって固定されている。
又、基板3に形成された小孔3aの周縁にリング状のシール材11が嵌められ、挿入したエアノズル6が小孔3aに密着するようになっている。
パイプ群7と底面2との間には汚物処理層1内の醗酵層Bを適温にさせる電熱線12が張設されている。
汚物処理槽1の上面には開閉蓋13が設けられ、汚物T等を含有する醗酵層Bを入れることができるようになっている。又、汚物処理槽1の上部開閉蓋13に形成した排気口1aには排気筒14が取付けられ排気扇15が設けられており、汚物処理槽1内の排気ガス、水蒸気等を外方へ放出させる。
又、汚物処理槽1内の上側面には醗酵層B内の含水率を高めるための水供給の散水ノズル16が設けられ、この散水ノズル16から散水し補水させる。
コンプレッサー9からの圧縮空気は、強力な噴出力を得るため間歇的に噴出させることが好ましい。
パイプ4,5のエアノズル6は、均一に圧縮空気を吹き付けて汚物Tを含む醗酵層Bを攪拌させ醗酵層B内で固化した汚物Tを粉砕し、攪拌して混合させる。
エアノズル6からの圧縮空気は均一に噴出させるのではなく、例えばパイプ4とパイプ5と交互に又は所定間隔を置いて種々の角度で内部の汚物Tの状況に応じて各所定エアノズルから噴出させる。
又、圧縮空気を送ることにより醗酵層B内の微生物を活性化させ汚物Tの生分解を促進させる。
電熱線12を用いて醗酵層B内の微生物を活発化させる温度にする。
従って、醗酵層B内の塊状に固化した汚物Tを圧縮空気にて攪拌混合させ分解、拡散させるので、従来のような攪拌羽根や回転軸を介在させることが無く、装置の錆やモーターの破損の心配がなく、醗酵層Bの混合処理が容易となる。
汚物Tは醗酵層B内で分解し攪拌して混合される。
又、エアノズル6の詰まり及び錆等による交換又修理等は、図2に示す矢印の如く汚物処理槽1の下方にパイプ群7グループ毎に下降させ、エアノズル6を小孔3aから引き出して外し修理又は交換することができる。取り付けは、逆の手順で基板3の下方から全体的にパイプ群7を持ち上げ、小孔3aにエアノズル6をシール材11に密着させ取付ける。取付け後、パイプ保持部材42をボルト等で止めてパイプ群7を固定する。
従って、メンテナンスを容易に行うことができると同時に形状がシンプルなので故障も少ない。
実施例2に係る、図3は、本発明の汚物処理槽内の醗酵層を攪拌させて行なうバイオ処理装置の全体斜視図、図4は図3のA−A断面図である。図5,6,7は汚物溜り部形状の種々の拡大断面図、図8は汚物処理槽内を上から見た上面図、図9は図8の汚物溜りの上面拡大図、図10は実施例2の他の処理槽を示した縦断面図である。
以下、本発明に係るバイオ処理装置20の実施例2を図3〜図10を用いて説明する。バイオ処理装置20を構成するコンプレッサー及びコンプレッサーからエアを供給するエア供給手段は省略する。
図3及び図4に示すように、汚物処理槽1の底面2より持ち上がり汚物処理槽1の内面に上端を溶着した各々相対する醗酵層受板19a、19aと19b、19bが溶着されている。この醗酵層受板19a、19aと19b、19bは、汚物Tが中央側にすべり込み易いある任意の角度で形成されている。
バイオ処理装置20のエア噴射手段40は、この醗酵層受板19a、19bの中央に一段低く形成した汚物溜り17と、汚物溜り17の内面に設けた対向面側に噴射する側面エアノズル18aと、汚物溜り17の底面に設けた上方に噴き上げる噴き上げエアノズル18bとで構成する。又、汚物溜り17の上端四方に汚物処理槽1の上部に開閉蓋13が取付けられ、更に汚物処理槽1の上部側面に排気筒14が設けられ排気筒14内に排気扇15が設けられている。
また、前記汚物溜り17を外方から取囲むように基板3が醗酵層受板19a、19aと19b、19bに固定されている。基板3は、硬質プラスチックやエンジニアリングプラスチック等の硬質材質のものが好ましい。汚物溜り17の周りに設けてある基板3には、汚物溜り17の内面に設けたエア噴射手段を対向面側に噴射する側面エアノズル18aと、上方に噴き上げる噴上エアノズル18bとが外面側から脱着可能に装着固定されている。図4に示されるように基板3に装着した各々エアノズル18a、18bの先端は、基板3の先端面の同一平面位置に設定されており、汚物溜り受板17aには、各エアノズルから噴射されたエアが汚物溜り17内へ入射させるためのエア噴射噴き出し孔18cが各々側面エアノズル18aおよび噴上エアノズル18bの先端に設けられている。
また、図4に示すように汚物処理槽1の下部の内面、つまり醗酵層受板19a、19b以下の空室内部壁面には、断熱材45が張り合わされている。尚且つ各々醗酵層受板19a、19aに固着されている基板3の下部や醗酵層受板19a、19bには、電熱線12が装備されており、醗酵層Bおよび汚物溜り17の温度を図示せず温度センサによって最適な醗酵温度にコントロールされている。そのため電熱線12の温度の安定度を確保するために外気温度の変化に左右されないよう断熱材45を装備している。
更に、汚物溜り17と各々エアノズル18a、18bの種々の形状の詳細について、図5〜図7を用いて示す。基板3に外面側から脱着可能に装着固定した各々エアノズル18a、18bの先端と基板3の関係は、上記した通りであるが、図5〜図7で明確なように汚物溜り17の基板3に脱着可能に装着固定した各々エアノズルである側面エアノズル18a、噴上エアノズル18bのエア噴射先端は、基板3の先端面の同一平面位置に設定されている。汚物溜り受板17aには、各エアノズルから噴射されたエアが汚物溜り17内へ入射させるためのエア噴射噴き出し孔18cが各々側面エアノズル18aおよび噴上エアノズル18bの先端に設けられている。
尚、各々エアノズルのエアの噴射方向については、図5と図6および図9に記載した矢印で示す。一例として側面エアノズル18aは、汚物溜り17の各対向面のコーナー部にエアを噴射するよう設定されている。これらの各々エアノズルからのエア噴射方向を図9に矢印で示した。これにより、汚物溜り17の各コーナーはもちろんのこと汚物溜り17に存在する汚物Tをエア噴射力により裁断、切断し細かく切り裂くような側面エアノズル18aの設定がなされている。
更に、噴上エアノズル18bのエア噴射は、汚物Tを切る行為と共に切った汚物Tを上に噴き上げ、次の汚物Tの醗酵層Bの上方のエア噴射の受けない塊が汚物溜り17に落ち込むようにする役目を担っている。これにより順次汚物Tが回転、攪拌される。エアの噴射は、図示しないコンプレッサーにより行なわれ、コンプレッサーは圧縮空気を汚物処理槽1の下方より汚物溜り17内に導くエア供給管から各々エアノズルへエアを供給する。
汚物溜り17の種々の形状について説明すると、図5の汚物溜り17は、略方形体であり、図6は、汚物溜り17内へより滑り込み易くした汚物溜り17は底面に対し、上方が拡開し上方開口の箱型で側面を傾斜させた形状である。図7のように全体的に丸みをおびた形状としてより汚物Tが入り易くした汚物溜り17を略お椀形にしてもよい。又、汚物溜り17に汚物Tを導く受板19a、19bには、図8の汚物処理槽1内の上方から見たように、例えば醗酵層受板19a、19a、19b、19bに汚物裁断、攪拌のために複数のエアノズル群18dを配置、設置してもよい。
又、汚物溜り17は、底部中央だけでなく図10に示したように汚物溜り17の底部全周縁に設けてもよい。このことにより、汚物溜り17の容積が大きくなると同時に汚物処理能力が大きくなり効率のよい醗酵層Bの処理が可能となる。
次に、汚物溜り17に溜まった汚物Tの攪拌を説明する。
まず前記側面エアノズル18aが、交互にあるいは一緒に汚物溜り17の各コーナーはもちろんのこと汚物溜り17に存在する汚物Tを対設したエアノズルにて横方向からエア噴射力により裁断・切断し細かく切り裂く。次に、細かく切断された汚物溜り17の底面にたまった汚物Tを、前記噴き上げエアノズル18bのエア噴射によって汚物溜り17の上方へ噴き上げ、醗酵層Bの上層内に粉砕した汚物Tを混合させる構成となっている。
これらの操作は、図示しないエア噴射制御コントローラによって、図示しないコンプレッサーからの圧縮空気で、強力なエア噴出力を得るため各エアノズルを間歇的にエア噴射させるような構成にすることが好ましい。
更に、エア噴射をいずれか任意のエアノズルの一つずつを交互にエア噴射させるか、または、いずれか任意のエアノズルを複数の対でエア噴射させるか、醗酵層Bや汚物Tの状況によって任意に選択制御可能なようにプログラマブル・シーケンサーで制御可能に構成されている。
次に、本発明のバイオ処理装置20の実施例3を図11〜図14を用いて説明する。
バイオ処理装置20を構成するコンプレッサー及びコンプレッサーからエアを供給するエア供給手段の説明は省略する。又、前述のものと同一の構造は、同一符号で示す。
図11は汚物処理槽1の部分斜視図、図12は他のエア噴射手段を示した部分斜視図、図13は図12の縦断面図、図14は汚物処理槽1の他のエア噴射手段を示した縦断面図である。
本発明のバイオ処理装置の実施例3は、汚物処理槽1とエア噴射手段40である端部が有底の中空状円筒で、且つ周面に多数のエア噴射孔21を設けたエア噴射ポール22と、エア供給手段10であるエア配管23と接続コネクタ24とで構成されている。コンプレッサー及びエア供給手段は省略する。
図11に示すように、汚物処理槽1の底面2より若干上部の両側面より、多数のエア噴射孔21を有した複数本のエア噴射ポール22を汚物処理槽1へ挿入し、ナットのような固定具25により汚物処理槽1を挟み込むようにして脱着可能に固定されている。同一平面で平行な対向関係のエア噴射ポール22と端部が互いにラップさせるように配する。エア噴射ポール22は、汚物処理槽1の中央より若干長めであり、各々エア噴射ポール22は、前記汚物処理槽1の両側面より交互に前記汚物処理槽1内へ平行に挿入され脱着可能に固定されている。前記汚物処理槽1の外部には、エア噴射ポール22より伸びたエア噴射孔21の無いエア噴射外ポール22aと、エア供給手段であるエア配管23と接続コネクタ24を有している。
そこでエア噴射外ポール22aとエア配管23は、ねじ込み式の接続コネクタ24もしくはワンタッチ接続式の接続コネクタ24で接続されている。好ましくは、ワンタッチ接続式の接続コネクタ24を用いて接続する方が利便性の点でよい。尚、エア噴射ポール22が有しているエア噴射孔21は、エア噴射ポール22の基部側は小径で、先端側は大径で徐々に変化させた構成にしてある。これによりエア噴射ポール22のエア噴射孔21から噴射されるエアは、エア噴射ポール22の基部、端部(先端)、中間で均一なエア噴射圧を確保することが可能となる。これにより汚物処理槽1内の醗酵層Bを均一に攪拌することが可能となっている。
又、図12と図13に示すように、エア噴射ポールの配置も対設するエア噴射ポール22を汚物処理槽1内の上下に平行な位置に配置させてもよい。また、エア噴射ポール22のエア噴射孔22は、噴射孔がより小さくなって醗酵層Bが入りにくいポール面より突出したエア噴射ノズル26にしてもよい。この実施例3の場合も実施例2と同様、エア噴射は、エア噴射制御コントローラによって、コンプレッサーからエア圧を十分貯えた強力なエア噴出力を得るよう間歇的にエア噴射させるようにすることが好ましい。
更に、エア噴射をいずれか任意のエア噴射ポール22の一本ずつを交互にエア噴射させるか、または、いずれか任意のエア噴射ポール22を万遍なく多位置から複数の対でエア噴射させるか、醗酵層Bや汚物Tの状況によって任意に選択制御可能なように構成されている。
又、図14に示すように、エア噴出手段を、有底の中空状円筒で、且つ周面に多数のエア噴射孔21を設けたエア噴射ポール22で形成し、該エア噴射ポール22を汚物処理槽1上方から醗酵層B内に挿入し立設させ、エア噴射ポール22のエア噴射孔21からエアを噴射させてもよい。この場合、エア噴射孔21は、上述した通り、エア噴射ポール22の基部側は小径で、先端側は大径で徐々に変化させている。更に孔の方向も下方に向けてある。尚、前記エア噴射ポール22のエア挿入部には、高圧エアホース27が脱着可能に接続されている。
本実施例のエア噴射ポール22は、汚物処理槽1内の醗酵層Bの中の任意の場所に上方より挿入することができ、シンプルであるが大変利便性を有している。エア噴射ポール22は、醗酵層Bに垂直に挿入することができることは勿論の事、斜めに挿入して攪拌の向きを変えたり、汚物Tの切断に際し汚物Tの量が多い位置に本数を集中して挿入したりすることができる。本実施例においても前記同様、エア噴射は、図示しないエア噴射制御コントローラによって、図示しないコンプレッサーからの圧縮空気で、強力なエア噴出力を得るようにすることが好ましい。
次に、バイオ処理装置の実施例4のエア噴射手段40を図15、図16および図17を用いて説明する。前述のものと同一のものは、同一符号で示す。図15は汚物処理槽1の内部を示した正面図、図16は図15のエア噴射管を示した全体斜視図、図17はエア噴射管の縦断面図である。
本発明のエア噴射手段40は、汚物処理槽1の内部底面に横設し、回転軸を介して回転可能に支持され対設した複数の中空状の回転体30と、回転体30の周面に1列に配設した複数の噴射ノズル32とで構成される。
図15において、複数個のエア噴射管30を保持するためエア噴射管30の存在する汚物処理槽1の底面2には、エア噴射管30を汚物処理槽1に挿入し横設できるようにエア噴射管30と同一幅で縦方向に開口が設けられている。また、開口の両端面には、それぞれ醗酵層Bの漏れを防ぐためのシール材31が取り付けられている。尚、汚物処理槽1の底面2方向にもエアが180°の回転角度で噴射されるように形成されており、エア噴射管30を半円形の突出した構造として、エア噴射管30を汚物処理槽1の底面側から取り付け取り外しが可能としてある。
図16でエア噴射管30を説明すると、エア噴射手段40は、あらかじめ噴射ノズル32の角度を各々任意の角度に設定して置けば、隣接エア噴射管30からのエア噴射が交差し、汚物Tを切る効果が更に増大する。噴射ノズル32の上部には、軸方向に、エアを噴出するためのエア噴射溝33を有している。
図17で説明すると、エア噴射管30の中心に回転軸34を有し、該回転軸34は、パイプ状になっており、回転軸34にコンプレサーからの圧縮空気を挿入することが可能な構造となっている。前記回転軸34には、軸方向に長手方向に1列に配設した複数の噴射ノズル32を有しており、エアは、前記エア噴射溝を通過して醗酵層Bに回転軸34を中心に180°の往復回転動作をしながら噴射することができる。
エア噴射管30を回転させるには、各々回転させる構造は、図示しないがプーリーを各回転軸34に取付け、各プーリーに歯付きベルトを嵌め込みモーター等の回転駆動源で往復180°の回転制御を行う。もしくは、ギヤーを各回転軸34に取付け、各ギヤーにチェーンを嵌め込みモーター等の回転駆動源で往復180°の回転制御を行う。いずれの手段を取っても差し支えない。この実施例4においても、前記同様、エア噴射は、エア噴射制御コントローラによって、コンプレッサーからの圧縮空気で、強力なエア噴出力を得るため間歇的にエア噴射させるようにすることが好ましい。
以上の、実施例1乃至4において、圧縮空気を送ることにより醗酵層B内の微生物を活性化させ汚物Tの生分解を促進させることができ、汚物処理槽1の醗酵層Bへ投入した汚物Tは圧縮空気を用いて攪拌され、全体に均一な汚物T等から成る醗酵層Bを形成する。
また、圧縮空気は、連続でなく、所定量のエア圧を蓄積したら一度に送り出す強力な間歇的噴出とすることが好ましい。
更に、汚物処理槽1内上方又は上側面には醗酵層B内の含水率を高めるための水供給のノズル(図示せず)が設けられ、このノズルから散水し補水させるような構成とされる。なお、湿度センサ(図示せず)を醗酵層B内に設置し、湿度センサからの湿度信号を湿度制御コントローラで監視し、尚且つ水供給を制御して水の供給を必要と認めた時に湿度制御コントローラから散水信号を出力しノズルから必要分の水を散水する構成とすることが望ましい。
以下に実施例2、3および4に共通したことを述べると、どの実施例にもエア供給管やエア供給源のコンプレッサー等が図示されていないが、実施例2では、汚物処理槽1の基板3と底面2との間には、複数の並設したパイプ群7が配置され互いに連通してパイプ群7は基管8に集約され、基管8は汚物処理槽1の外側部に配置したコンプレッサーに接続されている。
また、実施例2,3および4において、エア噴射をいずれか任意のエアノズル18a,18b、エア噴射ノズル26やエア噴射孔21の一個ずつを交互にエア噴射させるか、または、いすれか任意のエアノズル18a、18b、エア噴射ノズル26やエア噴射孔21を複数の対でエア噴射させるか、を醗酵層Bや汚物Tの状況によって任意に選択制御可能なように構成されている。
また、実施例4においても図示はしてないが、汚物処理槽1の上面には、汚物Tや醗酵層Bを入れるための開閉蓋が設けられ、汚物処理槽1の上部側面には排気筒に繋がる排気口が設けられる。この排気筒内には排気扇を取り付け、汚物処理槽1内の排気ガス、水蒸気等を積極的に外方へ放出するようにしてもよい。
ここで、本発明の醗酵の効果的な各条件を記載する。醗酵層Bは、大鋸屑、バーク(樹皮)、チップ、籾殻、稲藁、ピートモス、パーライトなどが用いられる。醗酵層内の好気性微生物は、糸状菌(カビ)、放線菌(抗生物質)と細菌(バクテリア)があり、この好気性微生物の増殖条件として、▲1▼栄養源、▲2▼温度、▲3▼水分、▲4▼空気の4つの条件がある。
▲1▼の栄養源は、汚物内の分解した昜分解性有機物を餌としている。▲2▼の温度は、60℃〜70℃が最適温度であり、醗酵が進行するに連れ温度は、60℃〜70℃以上に発熱し、90℃まで達することがある。▲3▼の水分については、60%が最適水分であり、40%以下になると微生物の増殖は抑制される。▲4▼の空気は、微生物に必要な適当量の空気を供給し、微生物の活動を活発化させる。▲4▼については、本発明の圧縮空気でまかなう。
次に、具体的に車両にバイオ処理装置を設置した実施例を説明する。
実施例5として、図18に示す車両50の荷台をトイレ室47aと動力室47bとにわけ、トイレ室にトイレ51を設置し、動力室に発電機56を設置する。
トイレ51は、便器52と、内部を密閉する便器本体53と、便器本体53内に位置し汚物を貯溜する汚物処理槽1と、一端を便器52の排出口52aに接続し他端を汚物処理槽1内に配置した排出管55と、便器本体53の内部空間を負圧にて排出管55より汚物を吸収し汚物を汚物処理槽1内に流下させると共に気体のみ上方に吸引する吸引機構である真空ポンプ54と、便器52の排出口52aより外気を吸い便器本体53の内部空間から真空ポンプ54を経て外方側へ内部気体を放出する排気扇15とを備えている。
図中、14は排気筒、46a、46bは外気導入口である。
バイオ処理装置20は、汚物処理槽1内に収納した醗酵層Bと、汚物処理槽1内にエアを供給するコンプレッサー9と、コンプレッサー9よりエアを汚物処理槽1内に供給するエア供給手段7と、エア供給手段7と接続し汚物処理槽1内の必要個所に向け集中的にエアを噴射させるエア噴射手段40とで構成される。エア噴射手段40はお椀型の汚物溜り17と、側面エアノズル18aと、底面で上方側に集中的に噴射させる噴上エアノズル18bとで形成されている。
汚物溜り17は形状を限定しないがここでは図7に示した椀状のものを使用している。コンプレッサー9の吐出エアを噴出するようになっている。
また、車両50の動力室47bに設けた発電機56を利用して真空ポンプ54のモータや汚物処理槽1を適宜加温するヒーター(図示略)等を働かせている。このようにしてトイレットカーとして利用することができる。
また、図19に示す車両50用のトイレ51は、上記のトイレ51に対して汚物処理槽1の汚物溜り17の容量を大きくしたもので、また、排気筒14に排気扇15を付設したものである。
この実施例は、バイオ処理器20の汚物溜まり17を汚物処理槽の底部全周縁に設けたものであり、他は前述と同じであり説明は省略する。
次に、具体的に仮設トイレ57に使用したバイオ処理装置の実施例6について図20を参照して説明する。
この実施例のトイレ51は、仮設トイレ57の室内に設けた便器52と、室外に設け内部を密封する便器本体53と、便器本体53内に位置し汚物を貯留する汚物処理槽1と、一端を便器の排出口52aに接続し他端を汚物処理槽1内に配置した排出管55と、便器本体53の内部空間を負圧にして排出管よ55り汚物を吸収し汚物を汚物処理槽1内に流下させると共に気体のみ上方に吸引する吸引機構の真空ポンプ54と、便器52の排出口52aより外気を吸い便器本体53の内部空間から真空ポンプ54を経て外方側へ内部気体を放出する排気扇15とを備えた。
バイオ処理装置20は、汚物処理槽1内に収納した微生物を含有した醗酵層Bと、汚物処理槽1内にエアを供給するコンプレッサー9と、コンプレッサー9よりのエアを汚物処理槽1内に供給するエア供給手段10と、エア供給手段10と接続し汚物処理槽1内の必要箇所に向け集中的にエアを噴射させるエア噴射手段40とで構成される。
仮設トイレ57は便器52の下方に汚物処理槽1を設けるので、ステップ58を形成した台箱59の上部に仮設トイレ57を設置すると共に真空ポンプ54を有する便器本体53を載置している。台箱59の内部には密閉された汚物処理槽1が収納され、隣接してコンプレッサー9が設けられている。
真空ポンプ54およびコンプレッサー9は、商用電源のAC電源が使用できる状況であればAC電源を用い、商用AC電源がなければ発電機などで電源を供給する。
ここで使用される汚物処理槽1は図1、図2に示したものと同等の構成でエアノズル6を基板3から突出させて醗酵層Bを備えた構造である。
便器52の下部に接続された排出管55は一旦上向きに傾斜して配管されてから下方に向けられ、汚物処理槽1内の上方に開口している。また、汚物処理槽1の上面に便器本体53と連絡する連通孔60が設けられ、便器本体53の側面に排気扇15を付設した排気筒14が取付けられている。さらに、汚物処理槽1を適温にするため下部にヒータ(ここでは電熱線)12を取付けている。
便器52の未使用時には排出管55が開通しているので真空ポンプ54の負荷が少なく、使用時に負荷が大となって真空ポンプ54が作動し、汚物Tは便器52から吸引されて汚物処理槽1内の醗酵層Bに落とされる。醗酵層Bではコンプレッサ9の吐出エアがエアノズル6から噴出して醗酵層Bを攪拌しており、醗酵層Bに落ちた汚物Tは一緒に攪拌されバイオ処理される。
以上説明したバイオ処理装置は、一例として車両50積載のトイレットカー、小型化した仮設トイレ57として、山岳部、キャンプ地、災害地などに設置して使用することができる。
上記のバイオ処理装置を使用した車両50や仮設トイレ57では吸引装置53を使用しているが、汚物Tが真っ直ぐ下に落ちる便器52を使用することで、直下方に汚物処理槽1を設置し、吸引装置53を不要とすることができる。
次に、汚物処理システムについて説明する。
一例として、汲み取り式の仮設トイレ61とこれに関連する汚物処理タンク62を備えた施設について図21、図22を参照して説明する。
この仮設トイレ61には室内に便器52を室外に便器本体53を設置し、トイレの台下に受け容器63が設けられている。
すなわち、仮設トイレ61の便器52の下部に接続された排出用のパイプ55は一旦上向きに傾斜して配管されてから下方に向けられ、密閉した汚物受け容器63内の上方に開口している。汚物受け容器63は吸引装置53内と連通孔60によって連絡し、汚物受け容器63の汲み取り口64は蓋65によって閉じられている。
また、便器本体53は吸引機構である真空ポンプ54を内蔵し、排気扇15を備えた排気筒14を設けており、真空ポンプ54を作動させて受け容器63内とパイプ55内を負圧にし、便器52内の汚物Tを吸引して汚物受け容器63に誘導する。また、発生した水蒸気やガス等は排気筒14から放出している。
仮設トイレ61の受け容器63に貯留した汚物は、一定量溜まると、受け容器63の蓋65を外してバキュームカーによってここから吸引回収する。バイオ処理装置である汚物処理タンク62は、仮設トイレ61から離間し、各仮設トイレの汚物を集中的に集め易い位置に設置されている。汚物はバキュームカーで運搬後、図22に示す汚物処理タンク62に収容する。また、仮設トイレ61が点在していれば各箇所の汚物受け容器63内の汚物Tをバキュームカーが巡回して回収し、汚物Tを集約させ大型の汚物処理タンク62に収容する。
また、トイレットカーとした構成のものでも、汚物処理槽1を備えていない構造では、溜めた汚物Tをそのまま運搬して施設の汚物処理タンク62に収容する。
図22に示すバイオ処理装置である汚物処理タンク62は、内部に醗酵層Bを有し各箇所から集められた大量の汚物Tをバイオ処理する機能を有している。
汚物処理タンク62は、外部に圧縮空気用のコンプレッサ9、散水用のポンプ66を設け、商用電源または自家発電により作動するように配線されている。また、汚物処理タンク62の内部最下部にヒータ(ここでは電熱線)12とエア噴射手段40であるエアノズル6が配置され、その上部に基板3が敷設されている。基板3には複数の孔が開けられシール材(図示略)を挟んでエアノズル6が突出している。エアノズル6はエア供給管8によってコンプレッサ9に接続されている。ポンプ66には配水管67が接続され、配水管67は汚物処理タンク62内に臨んで適宜散水するようになっている。
バキュームカー等によって回収された汚物Tは、バイオ処理装置20である汚物処理タンク62の開閉蓋13を開けて図22の矢印Aより醗酵層Bに投入される。汚物Tと醗酵層Bとは汚物処理タンク62内のエアノズル6から噴き上がる圧縮空気によってともに攪拌され、醗酵層B内の微生物にて生物分解し堆肥化する。
微生物を含有する醗酵層Bは、例えば杉等の大鋸屑を使用する。また、微生物の環境はヒータ12により適温に調節し、水分を上方から滴下もしくは散布して保湿する。これにより微生物の活性化が進み、汚物Tの分解処理を効率よく行う。
さらに、家庭で発生する生ゴミや工場など排出される生ゴミを処理しコンポスト(堆肥)を生み出す作業にも、上記同様に汚物処理タンク62が使用でき、圧縮空気をエアノズル6から噴き立たせたことによる攪拌にて汚物Tを生物分解し、充分に時間を掛けて堆肥化することができ、生成された堆肥を汚物処理タンク62の側面の扉68を開けて取り出すことができる。尚、コンプレッサー8の電源は、商用電源、発電機、更に補充用として太陽電池であってもよい。
このほか、バイオ処理装置の汚物処理槽とエア噴射手段との他の例を図23、図24、図25を参照して説明する。
図23、図24に示す汚物処理タンク62は基板3を三角波のように形成し、基板3と底面2との間にエア供給手段10である2系統のパイプ群7が取付けられている。この基板3底部に向き合うようにエア噴射手段40であるエアノズル6が複数配置され、それぞれの側ごとにパイプ4、5に結合している。
基板3の複数の孔から突出したエアノズル6はシール材により外周を密閉している。
また、基板3の三角波の1つ1つの内側空間に電熱線12が配設され、温度調整が行なわれる。
2系統のエア供給手段であるパイプ4,5は、交互にエアを噴射しても良いし、同時に噴射しても良い。また、汚物Tが沈下してきたときに、三角波の頂部に当たって汚物Tが砕けるという効果がある。
図25に示すバオイ処理装置20である汚物処理タンク62は、対向するタンク側壁の下方位置に孔を開けて有低筒状のエア噴射ポール22を両孔に挿通し、シール材11を介装して固定している。エア噴射ポール22は前述したように、周面にエア噴射手段40である複数のエア噴射孔21を形成しており、エア噴射ポール22の開口側はコンプレッサに接続されている。また、エア噴射ポール22は平面上において複数本が並列に設けられ(図11参照)、タンク側壁に支持されている。
この構成によればエア噴射ポール22の組み付け性が容易であり、メンテナンスもエア噴射ポール22を取り外すことで、汚物処理タンク62を簡単に洗浄できる。
尚、エア噴射ポール22の噴射孔21は基部側は小径で先端側は大径に徐々に変化させることができる。その場合の作用は前述説明しており省略する。
このように、醗酵層Bを用いて汚物Tを処理するバイオ処理装置の構造では、汚物Tを直接手で触れることもなく環境性、快適性に優れる。更に、醗酵層B内の塊状に固化した汚物Tを圧縮空気にて攪拌混合させ分解、拡散させるので、従来のような攪拌羽根や回転軸を介在させることが無く、装置の錆やモーターの破損が無縁になり、醗酵層Bの混合処理が容易となる。
上記のバイオ処理システムは、仮設トイレと仮設トイレと離間し別位置に配置した汚物処理槽の例で説明したがこれに限定するものでない。
車両トイレと車両から離間し別位置に配置した汚物処理槽とのバイオ処理システムも含む。
バイオ処理装置とトイレは、仮設トイレと車両トイレとの違いはあるが、内部構造、及びシステムは同じであるのでその図や説明は省略する。
本発明の構成から成るバイオ処理装置は、以上説明したように仮設トイレや車両トイレの汚物の受け容器に設けたり、又は家庭用コンポスト器や工場などの大型汚物処理タンクなどにも利用できる。
本発明の実施例1の基本的バイオ処理装置の全体斜視図である。 図1の縦断面図である。 本発明の実施例2のバイオ処理装置の全体斜視図である。 図3のA−A断面図である。 図4の汚物溜りの拡大側断面図である。 実施例2に係わる他の例の汚物溜りの拡大側断面図である。 実施例2に係わるその他の例の汚物溜りの拡大側断面図である。 実施例2に係わる一例の汚物処理槽を上から見た上面図である。 図8の汚物溜りの上面拡大図である。 実施例2に係わる他の汚物処理槽を示した縦断面図である。 本発明の実施例3のバイオ処理装置の部分斜視図である。 実施例3に係わる他の例を示した部分斜視図である。 図12の縦断面図である。 本発明の実施例3のバイオ処理装置の他の例を示した縦断面図である。 本発明の実施例4のバイオ処理装置の一般断面図である。 図15のエア噴射手段を示した全体斜視図である。 エア噴射手段の縦断面図である。 本発明の実施例5の、バイオ処理装置を搭載した車両の側断面図である。 図18のバイオ処理装置の要部の他の態様の側断面図である。 本発明の実施例6の、バイオ処理装置を装備した仮設トイレの側断面図である。 本発明の実施例7の、バイオ処理システムに関するバキューム型仮設トイレの側断面図である。 本発明の実施例7の、バイオ処理システムに関するバイオ処理装置である大型汚物処理タンクの側断面図である。 図22の大型汚物処理タンクの他の態様の斜側断面図である。 図23に示す大型汚物処理タンクの縦断面図である。 図22の大型汚物処理タンクの他の態様の側断面図である。 従来のバイオ処理装置の部分破断斜視図である。
符号の説明
B 醗酵層
T 汚物
1 汚物処理槽
1a 排気口
2 底面
3 基板
3a 小孔
4 パイプ
5 パイプ
6 エアノズル
7 パイプ群
8 基管(エア供給管)
9 コンプレッサー
10 エア供給手段
11 シール材
12 電熱線
13 開閉蓋
14 排気管
15 排気扇
16 散水ノズル
17 汚物溜り
17a 汚物溜り受板
18a 側面エアノズル
18b 噴上エアノズル
18c エア噴射噴き出し穴
18d エアノズル群
19a 醗酵層受板
19b 醗酵層受板
20 バイオ処理装置
21 エア噴射孔
22 エア噴射ポール
22a エア噴射外ポール
23 エア配管
25 固定具
26 エア噴射ノズル
27 高圧エアホース
30 回転体
31 シール材
32 噴射ノズル
33 エア噴射溝
34 回転軸
40 エア噴射手段
42 パイプ保持部材
45 断熱材
50 車両
51 トイレ
53 便器本体
54 真空ポンプ
55 排出管
56 発電機
57 仮設トイレ
60 連通孔
61 仮設トイレ
62 汚物処理タンク
63 受け容器
67 配水管

Claims (16)

  1. 少なくとも、汚物処理槽と、汚物処理槽内に収納した微生物を含有した醗酵層と、汚物処理槽内にエアを供給するコンプレッサーと、コンプレッサーよりのエアを汚物処理槽内に供給するエア供給手段と、エア供給手段と接続し汚物処理槽内の必要個所に向けエアを噴射させるエア噴射手段とを設けたことを特徴とするバイオ処理装置。
  2. 車両に、便器と、内部を密封する便器本体と、便器本体内又は近傍に位置し汚物を貯留する汚物処理槽と、一端を便器の排出口に接続し他端を汚物処理槽内に配置した排出管と、便器本体の内部空間を負圧にて排出管より汚物を吸収し汚物を汚物処理槽内に流下させると共に気体のみ上方に吸引する吸引機構と、便器の排出口より外気を吸い便器本体の内部空間から吸引機構を経て外方側へ内部気体を放出する排気扇とを備えたトイレと、汚物処理槽内に収納した微生物を含有した醗酵層と、汚物処理槽内にエアを供給するコンプレッサーと、コンプレッサーよりのエアを汚物処理槽内に供給するエア供給手段と、エア供給手段と接続し汚物処理槽内の必要個所に向けエアを噴射させるエア噴射手段とからなるバイオ処理装置とで構成し、汚物処理槽内に貯溜した汚物をバイオ処理したことを特徴とする汚物のバイオ処理装置。
  3. 仮設トイレ室内に設けた便器と、仮設トイレ室内又は室外に設けた内部を密封する便器本体と、便器本体内又は外部に位置し汚物を貯留する汚物処理槽と、一端を便器の排出口に接続し他端を汚物処理槽内に配置した排出管と、便器本体の内部空間を負圧にして排出管より汚物を吸収し汚物を汚物処理槽内に流下させると共に気体のみ上方に吸引する吸引機構と、便器の排出口より外気を吸い便器本体の内部空間から吸引機構を経て外方側へ内部気体を放出する排気扇とを備えたトイレと、汚物処理槽内に収納した微生物を含有した醗酵層と、汚物処理槽内にエアを供給するコンプレッサーと、コンプレッサーよりのエアを汚物処理槽内に供給するエア供給手段と、エア供給手段と接続し汚物処理槽内の必要個所に向けエアを噴射させるエア噴射手段とからなるバイオ処理装置とで構成し、汚物処理槽内に貯溜した汚物をバイオ処理したことを特徴とする汚物のバイオ処理装置。
  4. 車両に、便器と、内部を密封する便器本体と、便器本体内又は近傍に位置し汚物を貯溜する受け容器と、一端を便器の排出口に接続し他端を受け容器内に配置した排出管と、便器本体の内部空間を負圧にて排出管より汚物を吸収し汚物を受け容器内に流下させると共に気体のみ上方に吸引する吸引機構と、便器の排出口より外気を吸い便器本体の内部空間から吸引機構を経て外方側へ内部気体を放出する排気扇とを備えたトイレと、車両より離間し別位置に配置した汚物処理槽と、汚物処理槽内に収納した微生物を含有した醗酵層と、汚物処理槽内にエアを供給するコンプレッサーと、コンプレッサーよりのエアを汚物処理槽内に供給するエア供給手段と、エア供給手段と接続し汚物処理槽内の必要個所に向けエアを噴射させるエア噴射手段とからなるバイオ処理装置とで構成し、車両のトイレの受け容器に貯溜した汚物を、バキュームカー等にて移動しバイオ処理装置の汚物処理槽内に投入し、汚物をバイオ処理したことを特徴とする汚物のバイオ処理システム。
  5. 仮設トイレ室内に設けた便器と、仮設トイレ室内又は室外に設けた内部を密封する便器本体と、便器本体内又は外部に位置し汚物を貯溜する受け容器と、一端を便器の排出口に接続し他端を受け容器内に配置した排出管と、便器本体の内部空間を負圧にて排出管より汚物を吸収し汚物を受け容器内に流下させると共に気体のみ上方に吸引する吸引機構と、便器の排出口より外気を吸い便器本体の内部空間から吸引機構を経て外方側へ内部気体を放出する排気扇とを備えたトイレと、仮設トイレより離間し別位置に配置した汚物処理槽と、汚物処理槽内に収納した微生物を含有した醗酵層と、汚物処理槽内にエアを供給するコンプレッサーと、コンプレッサーよりのエアを汚物処理槽内に供給するエア供給手段と、エア供給手段と接続し汚物処理槽内の必要個所に向けエアを噴射させるエア噴射手段とからなるバイオ処理装置とで構成し、仮設トイレの受け容器に貯溜した汚物を、バキュームカー等にて移動しバイオ処理器の汚物処理槽内に投入し、汚物をバイオ処理したことを特徴とする汚物のバイオ処理システム。
  6. エア噴射手段を、汚物処理槽の底部に一段低く形成した汚物溜りと、汚物溜りの内側面に設け対向面側に集中的に噴射させる側面エアノズルと、底面で上方側に集中的に噴射させる噴上エアノズルとで構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか記載の汚物のバイオ処理装置及びバイオ処理システム。
  7. エア噴射手段を、有底の中空状円筒で、且つ周面に多数のエア噴射孔を設けたエア噴射ポールで形成し、該エア噴射ポールを汚物処理槽内の醗酵層内に挿入し、エア噴射ポールのエア噴射孔からエアを噴射させたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか記載の汚物のバイオ処理装置及びバイオ処理システム。
  8. エア噴射手段を、汚物処理槽の内部底面に横設し、回転軸を介して半円に回転可能に支持され対設した複数の中空状の回転体と、回転体の周面に長手方向に1列に配設した複数の噴射ノズルとで構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか記載の汚物のバイオ処理装置及びバイオ処理システム。
  9. 汚物溜りは、略方形体であることを特徴とする請求項6記載の汚物のバイオ処理装置及びバイオ処理システム。
  10. 汚物溜りは、底面に対し、上方が拡開し上方開口の箱型で側面を傾斜させたことを特徴とする請求項6記載の汚物のバイオ処理装置及びバイオ処理システム。
  11. 汚物溜りは、略お椀形であることを特徴とする請求項6記載の汚物のバイオ処理装置及びバイオ処理システム。
  12. 汚物溜りは、汚物処理槽の底面の中央に設けたことを特徴とする請求項6記載の汚物のバイオ処理装置及びバイオ処理システム。
  13. 汚物溜りは、汚物処理槽の底面全周縁に設けたことを特徴とする請求項6記載の汚物のバイオ処理装置及びバイオ処理システム。
  14. 側面エアノズルを、汚物溜りの各対向面のコーナーに向けエア噴射するよう設定したことを特徴とする請求項6記載のバイオ処理装置及びバイオ処理システム。
  15. エア噴射孔は、エア噴射ポールの基部側は小径で、先端側は大径で徐々に変化させたことを特徴とする請求項7記載の汚物のバイオ処理装置及びバイオ処理システム。
  16. エア噴射ポールのエア噴射孔は、ポール面の周面より突出したことを特徴とする請求項7記載の汚物のバイオ処理装置及びバイオ処理システム。
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