JP2004313593A - ミシンの水平回転釜 - Google Patents

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Abstract

【課題】針受部と針との間隔調整を手間をかけず容易に行えるようにする。また、縫製作業中に針が針受部に干渉した場合の針受部の変形を抑制する。
【解決手段】外釜2と、外釜2に設けられた剣先7と、弧状に形成されて弧状方向の一端側が外釜2に固定されて他端側が自由端とされた針受部12と、外釜2の回転中心に対する放射方向の針受部12の変位量を調節可能に針受部12を支持し、ミシン本体に取付けられている時に針落線A上を往復動する針9と針受部12とが擦れ違う領域の近傍で針9との干渉による変形を抑制するように針受部12を支持する針受部支持体14とを有する。これにより、針受部支持体14を操作して針受部12と針9との間隔調整を行える。また、針受部12における針9と擦れ違う領域の近傍が針受部支持部14で支持されているので、針9が針受部12に干渉した場合でもその干渉した領域の近傍の針受部12の変形が抑制される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシンの水平回転釜に関する。
【0002】
【従来の技術】
ミシンの水平回転釜の構造の従来例を、図8ないし図11に基づいて説明する。図8は水平回転釜を示す正面図、図9はその平面図である。この水平回転釜1は、外釜2、外釜2の内側に形成された内釜収納部3に収納された内釜4等により構成され、内釜4の内側にはボビン5が収納されている。外釜2と内釜4とは、内釜収納部3の内周面に形成されたリング状の軌溝(図示せず)と内釜4の外周部に形成されたリング状の軌条(図示せず)とを嵌合させることにより相対的に回転可能に連結されている。外釜2の底部側下面には、この外釜2を回転中心回りに回転させる駆動力が伝達される駆動軸6が連結されている。なお、外釜2の回転中心と駆動軸6の軸心とは、同一直線上に位置している。
【0003】
外釜2の外周部分には、剣先7と針受部8とが設けられている。剣先7は外釜2と一体に形成されている。針受部8は弧状に形成された部品であり、弧状に沿った方向の一端側が外釜2にネジ止めされ、他端側が自由端とされている。
【0004】
縫製作業時には、外釜2が回転中心回りに回転するとともに、上糸10を保持した針9が針落線A上を上下方向に往復動する。そして、剣先7が針9に形成されたえぐり部9aに入り込むことにより剣先7が上糸10のループ部分に引っ掛かり、剣先7に引っ掛けられた上糸10が内釜4の外周面に沿って移動し、このときに上糸10がボビン5に巻かれている下糸とくくり合わされ、縫製が行われる。
【0005】
図10は、針9と針受部8と間隔が適正範囲である場合を示す側面図である。針9と針受部8との間隔が図10に示すように適正範囲であると、針9に対して上糸10や縫製中の布地などからの引張力が外力として作用することにより針9が針受部8側に撓んだ場合、針9は僅かに撓むと針受部8に干渉するので大きく撓むことが規制される。このため、針9が大きく撓むことが防止され、大きく撓んだ針9に対して剣先7が衝突するということが防止される。
【0006】
図11は、針9と針受部8との間隔が大きく離反した場合を示す側面図である。このように針9と針受部8とが大きく離反した状態で縫製作業を行うと、針9に対して上糸10や縫製中の布地からの引張力が外力として作用することにより針9が針受部8側に撓んだ場合、針9が破線で示すように大きく撓むことがある。針9が破線で示すように大きく撓むと、その針9に対して剣先7が衝突し、剣先7や針9が破損することがある。
【0007】
なお、針9と針受部8とが図11に示すように大きく離反する場合としては、太い針を使用していた状態から細い針9に交換した場合が挙げられる。したがって、針の交換により針9と針受部8との間隔が大きく離反した場合には、ドライバー等の工具を用いて針受部8を変位させ、針受部8と針9との間隔が適正となるように調整している。
【0008】
また、針を太さの異なるものに交換した場合等において、針受部と針との間隔が適正となるように調整する水平回転釜の発明としては、針受部の先端部をスライド可能な押圧部材で押圧固定し、押圧部材のスライド量を可変させることにより針受部の撓み量を変化させ、針受部における上下方向に往復動する針と擦れ違う領域を外釜の回転中心に対する放射方向に変位させる発明が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開2003−981公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図8ないし図11に示した水平回転釜において、針受部8と針9との間隔が適正範囲となるようにドライバー等の工具を用いて行う調整作業は、手間がかかり、熟練を要し、煩雑である。
【0011】
また、この水平回転釜では針受部8が片持ち支持状態であるため、縫製作業中に針9が針受部8に干渉した場合には針受部8が変形しやすい。このため、縫製作業の開始時に針受部8と針9との間隔が図10に示すように適正範囲に調整しても、針受部8に対する針9の干渉が繰り返されることにより針受部8が次第に大きく変形し、やがて、針受部8と針9との間隔が図11に示すように大きく離反することがある。縫製作業中に針受部8が大きく変形して針受部8と針9との間隔が図11に示すように大きく離反すると、針9が針受部8側に大きく撓んだときにその針9に剣先7が衝突し、針9や剣先7が破損する事故が発生する。
【0012】
一方、特許文献1に開示されたように、押圧部材で針受部の先端部を押圧固定するようにした水平回転釜においては、押圧部材をスライドさせることにより行う針受部と針との間隔調整を、手間をかけずに容易に行える。
【0013】
しかも、この特許文献1に開示された水平回転釜では、針受部の両端が支持されているために針が針受部に干渉しても針受部は変形しにくくなっている。
【0014】
しかし、針受部における上下動する針と擦れ違う領域においては、針が針受部に干渉したときに針受部の変形を積極的に抑制する手段は設けられていないので、針受部への針の干渉が繰り返されることにより針受部は次第に変形し、やがて、針受部の変形が原因となる針の大きな撓みが生じ、撓んだ針に剣先が衝突して針や剣先が破損することが起こりえる。
【0015】
本発明の目的は、針受部と針との間隔調整を手間をかけず容易に行えるようにすることである。
【0016】
本発明の目的は、縫製作業中に針が針受部に干渉した場合における針受部の変形を抑制し、針受部の変形が原因となって生じる針と剣先との衝突、その衝突による針や剣先の破損を防止することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明のミシンの水平回転釜は、内釜を収納する内釜収納部を有する外釜と、前記外釜に設けられた剣先と、弧状に形成され、弧状に沿った方向の一端側が前記外釜に固定されて他端側が自由端とされた針受部と、前記外釜の回転中心に対する放射方向への前記針受部の変位量を調節可能に前記針受部を支持し、ミシン本体に取付けられている時に針落線上を往復動する針と前記針受部とが擦れ違う領域の近傍で前記針との干渉による変形を抑制するように前記針受部を支持する針受部支持体と、を有する。
【0018】
したがって、水平回転釜がミシン本体に取付けられているときに、針落線上を往復動する針と針受部との間隔が適正範囲から外れた場合、例えば、針を太さの異なるものに交換した場合等には、針受部支持体を操作することにより外釜の回転中心に対する放射方向への針受部の変位量調整を行い、針受部と針との間隔が適正範囲内となるように調整する。
【0019】
また、針受部は、針落線上を往復動する針がこの針受部に干渉しても針受部における針と擦れ違う領域の近傍の変形が抑制されるように針受部支持体により支持されているので、縫製作業中に針が針受部に干渉した場合でもその干渉した領域の近傍の針受部の変形が抑制され、針受部の変形が原因となって針が大きく撓むことが防止され、針の撓みが原因となる針と剣先との衝突、及び、その衝突による針や剣先の破損が防止される。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のミシンの水平回転釜において、前記針受部支持体は、前記外釜の回転中心に対する放射方向に配置された棒状の部材であり、一端側が前記外釜に形成された穴部に軸心回りに回転自在及び軸心方向への移動を規制されて挿入され、他端側に前記針受部に螺合されるネジ部が設けられている。
【0021】
したがって、針受部支持体を軸心回りに回動させることにより、ネジ部と螺合されている針受部が外釜の回転中心に対する放射方向へ変位し、針受部と針との間隔を適正範囲内とする調整を手間をかけず容易に行える。
【0022】
また、針受部支持体は軸心方向の移動を規制され、及び、ネジ部を針受部に螺合させて針受部を支持しているので、針が針受部に干渉して針受部に外力が作用しても、その外力の反作用が針受部支持体から軸受部に作用するので、針受部における針と干渉する領域の変形が確実に抑制される。
【0023】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のミシンの水平回転釜において、前記針受部支持体の一端側が前記穴部の底部に当接され、前記針受部が前記外釜の回転中心に対する放射方向内方へ作用する弾性を有している。
【0024】
したがって、針受部支持体は、針受部の弾性による付勢力によってその一端側を穴部の底部に当接することにより軸心方向への移動を規制されており、針受部支持体を軸心方向への移動を規制しつつ軸受部を支持する構造が簡単な構造となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1ないし図7に基づいて説明する。なお、図8ないし図11において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する。図1は水平回転釜を示す正面図、図2はその平面図、図3はその底面図、図4は針受部の一部を破断した水平回転釜を示す正面図、図5は水平回転釜の一部を拡大して示す断面図、図6は針受部に外力が作用した場合の針受部の変形量の実験結果を示すグラフ、図7は図6に示した実験における荷重を加える位置と変形量測定位置とを示す針受部の正面図である。
【0026】
本実施の形態のミシンの水平回転釜11の基本的構造は図8ないし図11で説明した従来例の水平回転釜1と同じであり、この水平回転釜11は、外釜2、外釜2の内部に形成された内釜収納部3に収納された内釜4等により形成され、内釜4の内部にはボビン5が収納されている。外釜2と内釜4とは、内釜収納部3の内周面に形成されたリング状の軌溝と内釜4の外周部に形成されたリング状の軌条とを嵌合させることにより相対的に回転可能に連結されている。外釜2の底部側下面には、この外釜2を回転中心回りに回転させる駆動力が伝達される駆動軸6が連結されている。なお、外釜2の回転中心と駆動軸6の軸心とは同一直線上に位置しており、外釜2と駆動軸6とは外釜2の回転中心回りに一体に回転する。
【0027】
外釜2の外周部分には、剣先7と針受部12とが設けられている。剣先7は外釜2と一体に形成されて外釜2と一体に回転し、この回転時に、針落線Aに沿って上下方向に往復動する針9に保持された上糸10(図10参照)のループ部分に剣先7が引っ掛かる。
【0028】
針受部12は、弧状に形成された部品であり、弧状に沿った方向の一端側が外釜2にネジ止めされて他端側が自由端とされている。針受部12は、水平回転釜1がミシン本体に取付けられているときに上下方向に往復動する針9の針落線Aが針受部12の外周側に近接して位置するように位置付けられ、針9との間隔が適正範囲内となるように調整されている。
【0029】
外釜2の底部側である基部2aには、駆動軸6の軸心と直交する向きに穴部13が形成され、この穴部13には棒状の部材である針受部支持体14の一端側が挿入されている。一端側を穴部13に挿入された針受部支持体14は、軸心回りに回転自在及び軸心方向への移動を規制され、その一端側が穴部13の底部に当接されている。針受部支持体14の他端側にはネジ部15が形成され、このネジ部15が針受部13に形成されている雌ネジ部16に螺合されている。この雌ネジ部16は、針落線A上を往復動する針9と擦れ違う針受部12の領域の近傍であるこの針落線Aの延長線上であって、往復動する針9の先端部が届かない位置に形成されている。
【0030】
針受部12は、外釜2の回転中心に対する放射方向内方へ作用する弾性を有しており、ネジ部15を雌ネジ部16に螺合させて一端側を穴部13に挿入された針受部支持体14は、針受部12の弾性により一端側が穴部13の底部に当接する向きに付勢されている。針受部支持体14におけるネジ部15側の端部には、この針受部支持体14を軸心回りに回転操作するための六角棒レンチが挿入されるレンチ穴17が形成されている。なお、針受部支持体14のネジ部15側の端部にレンチ穴17に代えて−溝又は+溝を形成し、針受部支持体14の軸心回りの回転操作をドライバーで行うようにしてもよい。
【0031】
このような構成において、使用する針9を太いものから細いものに変更したために針9と針受部12との間隔が大きくなった場合には、その間隔を適正範囲となるように小さくする調整を行う。
【0032】
この調整では、六角レンチをレンチ穴17に挿入して針受部支持体14を軸心回りに回転させる。ここで、針受部支持体14は針受部12の弾性によりその一端側を穴部13に挿入してその先端部が穴部13の底部に当接される向きに付勢されているので、針受部支持体14を軸心回りに回動させても針受部支持体14はその位置が変わらず、雌ネジ部16と螺合しているネジ部15が回転することにより、針受部12が外釜2の回転中心に対する放射方向外方(針受部12と針9との間隔が小さくなる方向)へ移動する。
【0033】
これにより、針受部12と針9との間隔を適正範囲に調整することができ、しかも、その調整を針受部支持体14を軸心回りに回動させることにより手間をかけず容易に行える。
【0034】
一方、使用する針9を細いものから太いものに変更することにより針受部12と針9との間隔が小さくなり過ぎた場合には、その間隔を適正範囲となるように大きくする調整を行う。
【0035】
この調整では、六角レンチをレンチ穴17に挿入して針受部支持体14を軸心回りに回転(針受部12と針9との間隔を小さくする場合と逆向きに回転)させ、針受部12を外釜2の回転中心に対する放射方向内方(針受部12と針9との間隔が大きくなる方向)へ移動させる。
【0036】
このようにして、本実施の形態の水平回転釜11によれば、針受部12と針9との間隔調整を、針受部支持体14を軸心回りに回転させることにより、正確に、簡単に、速やかに行うことができる。
【0037】
また、本実施の形態の水平回転釜11では、針受部支持体14による針受部12の支持位置が針落線A上を往復動する針9と擦れ違う針受部12の領域の近傍である針落線Aの延長線上とされている。このため、縫製作業中に往復動する針9が針受部12に干渉して針受部12に対して大きな外力が作用した場合でも、その干渉した領域の近傍が針受部支持体14により支持されているので、その干渉が原因となる針受部12の変形が抑制される。
【0038】
このようにして、縫製作業中における針9との干渉が原因となる針受部12の変形が抑制されることにより、針受部12が変形することが原因となる針9の大きな撓みが防止され、針9が大きく撓むことが原因となる針9と剣先7との衝突が防止され、そのような衝突によって針9や剣先7が破損する事故の発生が防止される。
【0039】
図6は、本実施の形態で説明した針受部12、特許文献1に開示された先端部を押圧部材で押圧固定した従来例の針受部、図8ないし図11で説明した従来例の針受部8に外力が作用した場合のそれらの針受部の変形量を調べた実験結果を示すグラフである。
【0040】
このグラフにおいて、A、aは本実施の形態の針受部12における荷重を加えた時の変形量と荷重を加えることを終了した後の残留変形量とを示すグラフである。B、bは特許文献1に開示された先端部を押圧部材で押圧固定した従来例の針受部における荷重を加えた時の変形量と荷重を加えることを終了した後の残留変形量とを示すグラフである。C、cは、図8ないし図11で説明した従来例の針受部8における荷重を加えた時の変形量と荷重を加えることを終了した後の残留変形量とを示すグラフである。このグラフにおけるA、B、Cは、それぞれ針受部に針が干渉したときの針受部の変形量を意味し、a、b、cは、針の干渉により針受部が塑性変形した変形量を意味する。
【0041】
また、この実験では、図7に示すように、針受部に対する荷重を加えるポイントを“X”、変形量の測定ポイントを“Y”とした。なお、これらの荷重を加えるポイント“X”、測定ポイント“Y”は、針9の針落線上及びその延長線上に位置している。
【0042】
図6のグラフからわかるように、本実施の形態の針受部12によれば、荷重が加えられること(針との干渉により外力が作用すること)に伴う変形量が大幅に抑制される。
【0043】
【発明の効果】
請求項1記載の発明のミシンの水平回転釜によれば、水平回転釜がミシン本体に取付けられているときに、針落線上を往復動する針と針受部との間隔が適正範囲から外れた場合、例えば、針を太さの異なるものに交換した場合等には、針受部支持体を操作することにより外釜の回転中心に対する放射方向への針受部の変位量調整を行い、針受部と針との間隔が適正範囲内となるように調整できる。また、針受部は、針落線上を往復動する針がこの針受部に干渉しても針受部における針と擦れ違う領域の近傍の変形が抑制されるように針受部支持体により支持されているので、縫製作業中に針が針受部に干渉した場合でもその干渉した領域の近傍の針受部の変形が抑制され、針受部の変形が原因となって針が大きく撓むことを防止でき、針の撓みが原因となる針と剣先との衝突、及び、その衝突による針や剣先の破損を防止できる。
【0044】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のミシンの水平回転釜において、前記針受部支持体は、前記外釜の回転中心に対する放射方向に配置された棒状の部材であり、一端側が前記外釜に形成された穴部に軸心回りに回転自在及び軸心方向への移動を規制されて挿入され、他端側に前記針受部に螺合されるネジ部が設けられているので、針受部支持体を軸心回りに回動させることによりネジ部と螺合されている針受部を外釜の回転中心に対する放射方向へ変位させることができ、針受部と針との間隔を適正範囲内とする調整を手間をかけず容易に行うことができる。また、針受部支持体は軸心方向の移動を規制され、及び、ネジ部を針受部に螺合させて針受部を支持しているので、針が針受部に干渉して針受部に外力が作用しても、その外力の反作用が針受部支持体から軸受部に作用するので、針受部における針と干渉する領域の変形を確実に抑制することができる。
【0045】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載のミシンの水平回転釜において、前記針受部支持体の一端側が前記穴部の底部に当接され、前記針受部が前記外釜の回転中心に対する放射方向内方へ作用する弾性を有しているので、針受部支持体は、針受部の弾性による付勢力によってその一端側を穴部の底部に当接させて軸心方向への移動を規制されており、針受部支持体を軸心方向への移動を規制しつつ軸受部を支持する構造が簡単な構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の水平回転釜を示す正面図である。
【図2】その平面図である。
【図3】その底面図である。
【図4】針受部の一部を破断した水平回転釜を示す正面図である。
【図5】その一部を拡大して示す断面図である。
【図6】実験結果を示すグラフである。
【図7】図6に示した実験における針受部に対する荷重を加える位置と変形量測定位置との位置関係を説明する正面図である。
【図8】従来例の水平回転釜を示す正面図である。
【図9】その平面図である。
【図10】針と針受部との間隔が適正範囲である場合の針と針受部との位置関係を示す側面図である。
【図11】針と針受部とが大きく離反した場合の針と針受部との位置関係を示す側面図である。
【符号の説明】
2 外釜
3 内釜収納部
4 内釜
7 剣先
9 針
10 上糸
12 針受部
13 穴部
14 針受部支持体
15 ネジ部
A 針落線

Claims (3)

  1. 内釜を収納する内釜収納部を有する外釜と、
    前記外釜に設けられた剣先と、
    弧状に形成され、弧状に沿った方向の一端側が前記外釜に固定されて他端側が自由端とされた針受部と、
    前記外釜の回転中心に対する放射方向への前記針受部の変位量を調節可能に前記針受部を支持し、ミシン本体に取付けられている時に針落線上を往復動する針と前記針受部とが擦れ違う領域の近傍で前記針との干渉による変形を抑制するように前記針受部を支持する針受部支持体と、
    を有するミシンの水平回転釜。
  2. 前記針受部支持体は、前記外釜の回転中心に対する放射方向に配置された棒状の部材であり、一端側が前記外釜に形成された穴部に軸心回りに回転自在及び軸心方向への移動を規制されて挿入され、他端側に前記針受部に螺合されるネジ部が設けられている請求項1記載のミシンの水平回転釜。
  3. 前記針受部支持体の一端側が前記穴部の底部に当接され、前記針受部が前記外釜の回転中心に対する放射方向内方へ作用する弾性を有している請求項2記載のミシンの水平回転釜。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100937055B1 (ko) 2006-08-17 2010-01-15 브라더 고오교오 가부시키가이샤 완전 회전 북집 장치

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