JP2014147320A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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【課題】スプール軸と回転軸筒とのガタを防止して異音の発生を好適に抑制する。
【解決手段】リール本体1と、リール本体1に設けられ、釣糸が巻回されるスプール3を支持するスプール軸8と、スプール軸8が前後動可能に挿通され、ロータ2が固定される回転軸筒10と、回転軸筒10の内周部10bに配置され、スプール軸8の外周部8bに接触する弾性部材20と、を具備した構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、魚釣用リールに関し、詳細には、スプール軸の支持構造に特徴を有する魚釣用スピニングリールに関する。
一般に、魚釣用スピニングリールは、リール本体と、リール本体に取り付けられて釣糸が巻回されるスプールと、リ−ル本体に回転自在に支持されたハンドルとを備え、ハンドルの回転操作でスプ−ルに釣糸を巻回する構成となっている。ハンドルの回転運動は、リール本体内に設けられたオシレーティング機構によりスプール軸の前後方向の往復運動に変換されるとともに、スプールに釣糸を巻回保持するロータの回転運動に変換される。
ここで、スプ−ル軸は、ロ−タを支持する回転軸筒内に挿通され、その内周部に摺接して前後動するものであるため、スプール軸と回転軸筒との間に摩擦抵抗を生じる。
従来、このような摩擦抵抗の軽減を図るようにした魚釣用スピニングリールとして、特許文献1に開示された技術が知られている。
この魚釣用スピニングリールでは、回転軸筒の前部および後部の内周部でスプール軸を支持するように構成されている。
特開平11−206287号公報
ところで、スプール軸と回転軸筒とは、回転軸筒の内周部にスプール軸が摺接して前後動する構造であるため、ナットやボールベアリング等の部品を介して組み付けられている。このため、各部品の組み付けクリアランスがスプール軸と回転軸筒との組み付けに影響して、スプール軸が径方向にガタつくおそれがあった。
仮に、このようなガタを生じると、強い張力が加わった状態での巻き取り操作時に、上向きの張力成分によってガタのある分だけスプールが持ち上がり、上向きの張力成分が無くなることによってスプールが自重で下がるという現象が引き起こされ、その際に「コトコト音」等の異音が発生して釣人に違和感を与えるおそれがある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、スプール軸と回転軸筒とのガタを防止して異音の発生を好適に抑制することができる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体と、リール本体に設けられ、釣糸が巻回されるスプールを支持するスプール軸と、前記スプール軸が前後動可能に挿通され、ロータが固定される回転軸筒と、前記回転軸筒の内周部に配置され、前記スプール軸の外周部に接触する弾性部材と、を具備したことを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、回転軸筒の内周部に配置された弾性部材がスプール軸の外周部に弾性変形可能に接触して緩衝作用を発揮するので、回転軸筒に対してスプール軸がガタつくのを抑えることができる。
また、本発明は、「前記弾性部材は、前記スプールに近い側となる前記回転軸筒の前部内周部、および前記スプールから離れた側となる前記回転軸筒の後部内周部、の少なくとも一方に配置されている」ことを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、スプールに近い側およびスプールから離れた側の、少なくとも一方において弾性部材が緩衝作用を発揮するので、回転軸筒に対してスプール軸がガタつくのを好適に抑えることができる。
また、本発明は、「前記回転軸筒は、前記スプール軸を支持する前端小径内周部および後端小径内周部と、前記前端小径内周部と前記後端小径内周部との間において前記スプール軸の外周面と間隔を空けて対峙する大径内周部と、を有しており、前記弾性部材は前記大径内周部に配置されている」ことを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、前端小径内周部と後端小径内周部との間の大径内周部において弾性部材が緩衝作用を発揮するので、回転軸筒に対してスプール軸がガタつくのを好適に抑えることができる。
本発明によれば、弾性部材の緩衝作用によって回転軸筒に対してスプール軸がガタつくのを抑えることができるので、巻き取り操作時に、強い張力が加わって上向きの張力成分が作用してもスプールが持ち上がり難く、また、巻き取り操作時に上向きの張力成分が無くなってもスプールが自重で下がり難くなる。したがって、このような上下動によるスプールの振動現象が引き起こされ難くなり、「コトコト音」等の異音の発生が抑制される。これにより、操作フィーリングのよい魚釣用スピニングリールが得られる。
また、スプールに近い側およびスプールから離れた側の、少なくとも一方において弾性部材が緩衝作用を発揮して、回転軸筒に対してスプール軸がガタつくのを好適に抑えることができるので、巻き取り操作時の張力成分に起因する「コトコト音」等の異音の発生が好適に抑制され、操作フィーリングのよい魚釣用スピニングリールが得られる。
また、前端小径内周部と後端小径内周部との間の大径内周部において弾性部材が緩衝作用を発揮し、回転軸筒に対してスプール軸がガタつくのを好適に抑えることができるので、巻き取り操作時の張力成分に起因する「コトコト音」等の異音の発生が好適に抑制されることとなり、より一層操作フィーリングのよい魚釣用スピニングリールが得られる。
本発明の第1実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す図である。 図1に示す魚釣用スピニングリールの要部を示す断面図である。 図2の弾性部材が配置される部分の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る魚釣用スピニングリールの要部を示す断面図である。 図4の弾性部材が配置される部分の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る魚釣用スピニングリールの要部を示す断面図である。 図6の弾性部材が配置される部分の拡大断面図である。
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とする。また、各実施形態において、同様の部分には同一の符号を付し重複した説明は省略する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の魚釣用スピニングリールは、図示しない釣竿に装着するための脚部1aが形成されたリール本体1と、リール本体1の前方に回転可能に設けられたロータ2と、ロータ2の回転運動と同期して前後方向に往復動可能に設けられたスプール3とを備えている。
ロータ2は、スプール3の周囲を回転する一対(図1では一方だけ図示)の腕部4aを備えており、各腕部4aのそれぞれの前端部には、ベール4bの基端部を取り付けたベール支持部材4cが釣糸巻き取り位置と図示しない釣糸放出位置との間で回動自在に支持されている。なお、ベール4bの一方の基端部は、ベール支持部材4cに取り付けられた釣糸案内部4dに接続されている。
リール本体1内には、ハンドル軸5が回転可能に支持されており、その突出端部には、ハンドル6が取り付けられている。また、ハンドル軸5には、巻き取り駆動機構が係合しており、この巻き取り駆動機構は、ハンドル軸5に一体回転可能に装着された駆動ギア(ドライブギア)7と、この駆動ギア7に噛合するピニオンギア10aを有する回転軸筒10とを備えている。
回転軸筒10は、ハンドル軸5と直交するようにしてリール本体1の前後方向に延出しており、その内部には、軸方向に延在する空洞部(貫通孔)が形成されている。
図2に示すように、回転軸筒10は、ピニオンギア10aの前側と後側とがそれぞれ、対応する軸受としてのボールベアリング9a,9bにより、リール本体1内に回転可能に支持されている。ボールベアリング9aは、リール本体1の前部に設けられた軸受収容部1cに挿入されて保持され、ピニオンギア10aの前側において、回転軸筒10の軸方向中央部101の近傍部分を回転可能に支持している。ボールベアリング9bは、リール本体1の筐体内に突出形成された軸受支持部1b(図1参照)の軸受収容部1b1に挿入されて保持され、図2に示すように、ピニオンギア10aの後側部分となる回転軸筒10の後端部102を回転可能に支持している。
つまり、回転軸筒10は、軸方向中央部101と後端部102との2箇所で支持され、リール本体1に回転可能に設けられている。
また、回転軸筒10は、スプール3(図1参照)側に向けて延出しており、その先端部において、ロータ2(図1参照)が取り付けられている。
スプール軸8は軸受収容部1b1に嵌入保持されたカラー14で支持されている。
図2に示すように、ボールベアリング9aの前側には、カラー11aを介して転がり式の一方向クラッチ11が取り付けられ(配置され)ている。一方向クラッチ11は、リール本体1の後ろ側に設けられた切換レバー12(図1参照)を操作することで作動するようになっており、ハンドル6(ロータ2)の釣糸繰り出し方向の逆回転を防止する公知の逆転防止機構(ストッパ)を構成している。
なお、カラー11aの後端部は、ボールベアリング9aの内輪部9a1の前端に当接しており、ボールベアリング9aの前方への移動を規制している。
なお、カラー11aの前端部には、回転軸筒10に固定されたロータ2の円筒軸2eの後端部が当接している。
また、回転軸筒10の先端部(スプール側の端部)の外周面には、雄ネジ10cが形成されており、この雄ネジ10cにロータナット13が取り付けられてロータ2が回転軸筒10に固定されるようになっている。
回転軸筒10の空洞部(貫通孔)内には、摺動可能なクリアランスを有してスプール軸8が挿通支持されている。スプール軸8の後端には、図1に示すように、スプール3(スプール軸8)を前後往復動させるための公知のスプール往復動装置15が係合している。
一方、回転軸筒10の前端外周には、図2に示すように、ロータナット13によりロータ2が固定されている。ロータナット13は、回転軸筒10の前端部よりも前方へ突出しており、その突出した部分の内側において、スプール軸8との間には、軸受13aが介在されている。軸受13aとスプール軸8との間には、カラー13bが配設されており、スプール軸8を支持している。カラー13bの配設により、回転軸筒10の内周部10bとスプール軸8の外周部8bとの間には僅かなクリアランスが形成され、これによって、スプール軸8の滑らかな前後往復動が確保されている。
回転軸筒10の後部内周部10b1には、図3に示すように、周溝10eが形成されており、周溝10e内にOリング状の弾性部材20が配置されている。弾性部材20は、対向するスプール軸8の外周部8bに対して弾性変形可能に接触するようになっている。つまり、弾性部材20は、スプール軸8の外周部8bに接触して緩衝作用を発揮するようになっている。弾性部材20の材料としては、例えば、ニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴム、アクリルゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ウレタンゴム、およびブタジエンゴム等の合成ゴム、または天然ゴム等のゴム系材料のいずれかを用いることができる。
なお、周溝10eは、図2に示すように、回転軸筒10の後部のボールベアリング9a,9bの間において、ボールベアリング9a,9b間の中央部分よりも後ろ側(ボールベアリング9b側)に偏位した位置に形成されている。別言すれば、ピニオンギア10aの後部10a1の内側に対応する位置(ボールベアリング9bの幾分前方となる位置)に周溝10eが形成されている。つまり、弾性部材20は、ボールベアリング9a,9bによる回転軸筒10の支持区間において、スプール3から離れる側となる位置にてスプール軸8に対する緩衝作用を発揮するようになっている。
このような構成を有する魚釣用スピニングリールにおいて、図1に示すハンドル6を回転させて巻き取り操作を行うと、ロータ2が巻き取り駆動機構を介して回転駆動されるとともに、スプール3がスプール往復動装置15を介して前後往復動されるので、釣糸は、釣糸案内部4dを介してスプール3の巻回胴部3aに均等に巻回されるようになる。
ここで、巻き取り操作時に強い張力が加わり、上向きの張力成分がスプール3に作用した場合には、回転軸筒10の後部側において弾性部材20が緩衝作用を発揮し、回転軸筒10に対するスプール軸8のガタつきが抑えられる。これにより、スプール軸8の好適な前後往復動が維持される。
以上説明した本実施形態の魚釣用スピニングリールによれば、弾性部材20の緩衝作用によって回転軸筒10に対してスプール軸8がガタつくのを抑えることができるので、強い張力が加わった状態での巻き取り操作時に、上向きの張力成分が作用してもスプール3が持ち上がり難く、また、上向きの張力成分が無くなってもスプール3が自重で下がり難くなる。したがって、このような上下動によるスプール3の振動現象が引き起こされ難くなり、「コトコト音」等の異音の発生が抑制される。これにより、操作フィーリングのよい魚釣用スピニングリールが得られる。
また、弾性部材20は、回転軸筒10の内周部10b(10b1)に配置されるので、異音の発生を抑制する構造を回転軸筒10の内側にて完結することができる。
なお、ロータナット13の先端等にリップ部を設けて、そのリップ部の弾力性で緩衝作用を発揮するように構成することも考えられる。しかしながら、そうすると、強度を持たせるためにリップ部を大型化する必要があり、その分、軸方向にリールが大型化することがある。
これに対して、本実施形態の魚釣用スピニングリールでは、弾性部材20が回転軸筒10の内周部10b(10b1)に配置されるので、軸方向にリールが大型化することもなく、魚釣用スピニングリールのコンパクト化が可能である。したがって、キャスト時の飛距離調整において、人差し指等でスプール3から繰り出される釣糸に触れるフェザリング操作が阻害されることもない。
また、スプール3側の重量モーメントが増大することもなく、タックルバランスが崩れ難くなって持ち重り感も生じ難い。したがって、操作性に優れ使用感が損なわれ難い魚釣用スピニングリールが得られる。
また、ロータナット13の固定に影響することなく弾性部材20を配置することができるので、組み込みによるブレが発生し難い。
さらに、弾性部材20は、スプール軸8の外周部8bに接触するようになっているので、回転軸筒10の回転およびスプール軸8の摺動が阻害され難い。したがって、ハンドル6の回転操作が重くならず、スムーズな釣糸の巻き上げ操作を維持することができる。
また、スプール軸8の外周部8bに弾性部材20が弾接するので、仮に、スプール軸8と回転軸筒10との間に芯ずれが生じていたとしても、これを好適に吸収することができ、回転軸筒10のよりスムーズな回転およびスプール軸8のよりスムーズな摺動を実現することができる。
また、弾性部材20は、スプール3から離れた側となる回転軸筒10の支持区間(ボールベアリング9a,9b間)で緩衝作用を発揮するので、支持区間におけるスプール軸8のよりスムーズな摺動が実現され、操作性に優れた魚釣用スピニングリールが得られる。
なお、弾性部材20の組み込みクリアランスは、スプール軸8、回転軸筒10、ボールベアリング9a,9bやロータナット13等の積み上げにより生じるガタつきよりも小さく設定されている。これにより、スプール軸8が径方向に動いたとき(振動したとき)に、スプール軸8が回転軸筒10の内周部10bに接触する前に弾性部材20によりブレ(ガタ)が抑えられるので、スプール軸8と回転軸筒10との接触や衝突が生じ難くなる。これにより、異音の発生が効果的に抑制される。
さらに、弾性部材20は、周溝10eのみで位置決めされるので、組み込みによるばらつきはほぼ皆無となり、緩衝作用を確実に得ることができる。
また、緩衝作用が強く発揮されるように、圧入設定により構成した場合でも、弾性部材20のつぶし代が狙い易くなり、回転の重さに影響を与えることもない。
なお、弾性部材20は、回転軸筒10の前部内周部10b2(図2参照)に配置してもよい。
(第2実施形態)
図4,図5を参照して第2実施形態の魚釣用スピニングリールについて説明する。
本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、回転軸筒10の内周部10bの前端に弾性部材22を配置した点である。
回転軸筒10の内周部10bの前端には、周状に切欠き溝10dが形成されており、この切欠き溝10dに弾性部材22が配置されている。
弾性部材22は、扁平のリング状とされており、切欠き溝10dに接着剤等により取り付けられ、湾曲膨出した内周面22aが対向するスプール軸8の外周部8bに対して弾性変形可能に接触するようになっている。つまり、弾性部材22は、回転軸筒10の前端の内周部10bにおいてスプール軸8の外周部8bに接触して緩衝作用を発揮するようになっている。
なお、弾性部材22の前方には、スプール軸8を支持するカラー13bが配置されており、弾性部材22は、カラー13bの後方直近位置にて、かつ回転軸筒10の内周部10bのうちスプール3に一番近い位置にて緩衝作用を発揮するようになっている。
以上説明した本実施形態の魚釣用スピニングリールによれば、回転軸筒10におけるスプール3の前端、つまり、スプール3に一番近い側で弾性部材20が緩衝作用を発揮して、回転軸筒10に対してスプール軸8がガタつくのを直接的に抑えることができるので、巻き取り操作時の張力成分に起因する「コトコト音」等の異音の発生が好適に抑制され、操作フィーリングのよい魚釣用スピニングリールが得られる。
また、弾性部材22は、カラー13bの後方直近位置にて緩衝作用を発揮するので、カラー13bに対するスプール軸8のガタつきを抑えつつカラー13bに対するスプール軸8のスムーズな摺動を案内することができ、操作フィーリングのよい魚釣用スピニングリールが得られる。
(第3実施形態)
図6,図7を参照して第3実施形態の魚釣用スピニングリールについて説明する。
本実施形態が前記第1,第2実施形態と異なるところは、回転軸筒1の内周の前端と後端とでスプール軸8を支持しており、弾性部材20が回転軸筒10の略中央部に配置されている点にある。
回転軸筒10は、スプール軸8を支持する前端小径内周部105および後端小径内周部106と、前端小径内周部105と後端小径内周部106との間においてスプール軸8の外周部8bと間隔S1(図7参照)を空けて対峙する大径内周部107とを有している。
大径内周部107には、図7に示すように、周溝107aが形成されており、周溝107a内にOリング状の弾性部材20が配置されている。弾性部材20は、対向するスプール軸8の外周部8bに対して弾性変形可能に接触するようになっており、緩衝作用を発揮するようになっている。
周溝107aは、図6に示すように、回転軸筒10の軸方向中央部101よりも前側に偏位した位置に形成されており、ボールベアリング9aで支持される位置よりも前側にずれた位置で弾性部材20が緩衝作用を発揮するようになっている。
以上説明した本実施形態の魚釣用スピニングリールによれば、前端小径内周部105と後端小径内周部106とによって軸方向に間隔を空けて安定的にスプール軸8が支持されるとともに、前端小径内周部105と後端小径内周部106との間の大径内周部107において弾性部材20が緩衝作用を発揮して、回転軸筒10に対してスプール軸8がガタつくのを好適に抑えることができるので、巻き取り操作時の張力成分に起因する「コトコト音」等の異音の発生が好適に抑制されることとなり、より一層操作フィーリングのよい魚釣用スピニングリールが得られる。
また、弾性部材20は、回転軸筒10がボールベアリング9aによって支持される位置よりも前側にずれた位置に配置されており、ボールベアリング9a,9bで回転軸筒10が支持される区間からはずれた前側にて緩衝作用を発揮するので、実質的にスプール軸8の支持区間が延長される状態となり、異音の発生が好適に抑制されることとなる。
前記各実施形態では、弾性部材20や弾性部材22を回転軸筒10に1つ設けた例を示したが、これに限られることはなく、複数個配置してもよいし、弾性部材20と弾性部材22とを組み合わせて配置してもよい。また、回転軸筒10の前端や後端等、ガタつきが生じ易い位置を狙って複数配置してもよい。
また、弾性部材20,22の断面形状は、緩衝作用をなすものであれば適宜の形状のものを採用することができる。
また、前記各実施形態では、回転軸筒10の後端部102をボールベアリング9bで支持した例を示したが、ボールベアリング9bに代えて、図示しないカラーで支持するように構成してもよい。
1 リール本体
2 ロータ
3 スプール
7 駆動ギア
8 スプール軸
8b 外周部
9a ボールベアリング
9b ボールベアリング
10 回転軸筒
10b 内周部
20,22 弾性部材
105 前端小径内周部
106 後端小径内周部
107 大径内周部

Claims (3)

  1. リール本体と、
    前記リール本体に設けられ、釣糸が巻回されるスプールを支持するスプール軸と、
    前記スプール軸が前後動可能に挿通され、ロータが固定される回転軸筒と、
    前記回転軸筒の内周部に配置され、前記スプール軸の外周部に接触する弾性部材と、を具備したことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記弾性部材は、前記スプールに近い側となる前記回転軸筒の前部内周部、および前記スプールから離れた側となる前記回転軸筒の後部内周部、の少なくとも一方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記回転軸筒は、前記スプール軸を支持する前端小径内周部および後端小径内周部と、前記前端小径内周部と前記後端小径内周部との間において前記スプール軸の外周面と間隔を空けて対峙する大径内周部と、を有しており、
    前記弾性部材は前記大径内周部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
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