JP2004312638A - 障害物検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易、安価な構成で撮像視野を広げることが出来ると共に不必要時にはポールを容易に収納でき、しかも、多段式の電動格納式ポールにも容易に対応でき、安全運転に寄与できる障害物検知装置を得る。
【解決手段】車両1の隅に設置されたポール2内の先端付近に収納された双曲面鏡3と、この双曲面鏡3に映った映像を撮像する撮像素子4と、この撮像素子4で撮像した映像を見易く映像信号処理する信号処理回路5と、車両1の車室内に設けられ、信号処理回路5で信号処理された映像信号を表示する表示器7とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】車両1の隅に設置されたポール2内の先端付近に収納された双曲面鏡3と、この双曲面鏡3に映った映像を撮像する撮像素子4と、この撮像素子4で撮像した映像を見易く映像信号処理する信号処理回路5と、車両1の車室内に設けられ、信号処理回路5で信号処理された映像信号を表示する表示器7とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、障害物検知装置に関し、特に、車両の死角の障害物確認を簡易な装置で行うことが出来る障害物検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、死角確認装置として、風景をレンズを介してイメージセンサに取り込んで撮像する方式を用い、撮像視野を広くするため、2台のイメージセンサを使用し、また、車体の隅部にポールを設置しているが、その形状は、いわゆる自動車用移動電話のトランクアンテナのような形状と成っているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、従来、車載用左右確認装置として、風景をレンズを介してイメージセンサに取り込んで撮像する方式を用い、一対の装置により車両前方の左右方向が確認できるようになし、撮像素子に焦点を結ぶためのレンズをポールの中全体に配置したものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−29316号公報
【特許文献2】
特開平6−64478号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の死角確認装置は、以上のように構成されているので、風景をレンズを介してイメージセンサに取り込んで撮像しなければならず、一組の撮像系で撮影できる範囲が180度以下と狭く、また、撮像視野を広くするには2台のイメージセンサを使用しなければならず高価となり、また、車体の隅部に設置したポールをトランクアンテナのような形状としなければならず、スタイリング上好ましくなく、しかも不必要時収納できない等の課題があった。
【0006】
また、従来の車両用左右確認装置は、以上のように構成されているので、上記死角確認装置と同様に一組の撮像系で撮影できる範囲が180度以下と狭く、また、一対の装置により車両前方の左右方向を確認しなければならず高価で、取り付けおよび配線作業が増え、しかも車両の側面を確認できず、また、撮像素子に焦点を結ぶためのレンズをポールの中全体に配置しなければならず、ポールを多段式の電動格納式にし難い等の課題があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、安価で簡易な構成により撮像視野を広げることが出来ると共にスタイリング的にも優れ、不必要時にはポールを容易に収納でき、しかも、電動格納式ポールにも容易に対応できる障害物検知装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る障害物検知装置は、車両の隅に設置されたポール内の先端付近に双曲面鏡を収納すると共に、この双曲面鏡に映った映像を撮像する撮像手段と、この撮像手段で撮像した映像を見易く映像信号処理する信号処理手段とを備え、上記信号処理手段で信号処理された映像信号を上記車両の車室内に設けられた表示手段に表示するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による障害物検知装置のポールを車両の隅に設置した場合を示す斜視図、図2はポールの内部構造を示す図、図3はこの発明の実施の形態1による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャート、図4はこの発明の実施の形態1による障害物検知装置の双曲面鏡に映る映像を示す図、図5はこの発明の実施の形態1による障害物検知装置の表示器に表示される映像の一例を示す図、図6はこの発明の実施の形態1による障害物検知装置の撮像範囲を説明するための図である。
【0010】
図1において、車両1の隅(ここでは、右ハンドル11(図6)に対向する左前方隅)に固定式のポール2を設置し、この設置したポール2内に、図2に示すように、双曲面鏡3を収納し、この双曲面鏡3に映った映像を、ポール2内に設けられたレンズ8a,8bを経由して撮像素子4で撮像するようにする。双曲面鏡3にはこれより下方の映像(光線9で示す範囲)が映るもので、双曲面鏡3の形状は、実質的に撮像素子4でその映像を撮像しやすい形状となっている。
【0011】
双曲面鏡3は例えばポール2内の先端付近に設置し、また、レンズ8a,8bはポール2内で双曲面鏡3と撮像素子4の間に所定の間隔をもって配置する。これらのレンズ8a,8bは、ポール2の長さにより双曲面鏡3から撮像素子4への映像が影響を受けないように設けたもので、ここでは2個設けているが、ポール2の長さによっては1個でもよい。
【0012】
撮像素子4は慣用の映像信号処理手段(図示せず)を含む信号処理回路5に接続され、この信号処理回路5の出力側は信号線6を介して車両1の車室内に設けられた表示器7(図5)に接続される。ここでは、撮像素子4、信号処理回路5、信号線6は、ポール2の根元付近に配置される。
【0013】
次に、動作について、図3〜図5を参照して説明する。
先ず、図3のステップST1において、双曲面鏡3に映った映像を撮像素子4で撮像する。このとき、双曲面鏡3に映る映像は、図4に示すように、中心の右下部に車両1、この車両1の両側に車両1に隠れて見えない死角10a,10b、その他の領域に車両1の周囲の景色が映る。
【0014】
次に、ステップST2において、撮像素子4で撮像した映像信号を見易くするための映像信号処理を信号処理回路5内の映像信号処理手段で行い、ステップST3において、この映像信号処理された映像信号を、信号線6を介して車室内の表示器7に供給して表示する。
【0015】
このとき表示器7には、図5に示すような映像が表示される。この映像は、車両1のボンネットの高さや形状により異なる。また、双曲面鏡3に映った映像(図4)をそのまま表示器7に表示すると見づらくなるので、信号処理回路5内の映像信号処理手段で見易くなるように信号処理して図5に示すように表示する。尚、図5では境目がない1枚の映像として示しているが、前方左、前方中央、前方右、左側面、車両、右側面のように区分けした表示方法にしてもよい。ポール2内に内蔵した双曲面鏡3で撮像できる範囲(概略)を図6に示す。
【0016】
以上のように、この実施の形態1によれば、交差点への進入時などにおいて、運転者が直接視認できない範囲の障害物を撮像し、表示することができる効果が得られる。また、1個の障害物検知装置で、車両の2方向(前方と左側面、または前方と右側面など)の障害物確認が可能になり、運転者の死角範囲が大きく減少する効果が得られる。さらに、ポールを、車両のハンドルと対向する車両前方隅に設置したことで、車両の前方および左側面(または右側面)の障害物有無を確認でき、見通しが悪い交差点への進入時、および左折時(または右折時)の安全運転に寄与でき、しかも、車体の隅部に設置したポールは従来の如くトランクアンテナのような形状でないので、スタイリング的にも好ましくなる効果が得られる。
【0017】
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2による障害物検知装置の固定式ポールの内部構造を示す図、図8は電動格納式ポールの内部構造を示す図である。なお、図7、図8において、図2と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図7において、ポール2内の先端付近に設置した双曲面鏡3の近くに、撮像素子4と信号処理回路5を設置する。そして、双曲面鏡3と撮像素子4との間にレンズ8cを設ける。このような構成とすることにより、双曲面鏡3と撮像素子4との間に構成する光学部品、つまりレンズ8cの構成を簡素化できる。
【0018】
また、図8はポールとして図7のポール2が固定式であるのに対し、電動格納式のポール12を用いた場合であり、図8(a)はポール12を伸長したとき、図8(b)はポール12を短縮したときを示している。
図8において、双曲面鏡3、レンズ8c、撮像素子4、信号処理回路5をポール12の先端ブロック(4段式の先頭)内に設置している。また、ポール12の先端ブロックの長さは、伸縮途中および短縮時においても双曲面鏡3部分が突出するよう他のブロックより長くしている。よって、ポール12が短縮したとき(図8(b))、伸長時(図8(a))より撮像できる範囲がやや狭くなるが、運転者が直接視認できない範囲の障害物を撮像し、表示することができる。このようにして、図8の場合には、多段式の電動格納式ポールにも容易に対応できる。
【0019】
以上のように、この実施の形態2によれば、双曲面鏡と撮像素子との間に配設する光学部品の構成を簡素化でき、また、運転者が直接視認できない範囲の障害物を撮像し、表示することができる効果が得られる。また、撮像素子をポール内に収納し、特に双曲面鏡の近くに設置したことで、小型化、省スペース化が図れ、しかもポールを伸縮させることで、不必要時にはポールを容易に収納でき、また、多段式の電動格納式ポールにも容易に対応できる効果が得られる。
【0020】
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3による障害物検知装置のポールの内部構造を示す図である。なお、図9において、図7と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
本実施の形態では、撮像素子4の周囲に例えばLEDを用いた光源14を配置し、ポール2内の先端付近に設置した双曲面鏡3の方向へ光線15を照射する。このとき、光源14の光が撮像素子4に直接入射しないように遮蔽板16を設ける。以上の構成により、ポール2の先端付近が直接、または双曲面鏡3に反射して光る。
【0021】
よって、一般にネオンコントロールなどの名称で呼ばれている運転支援機器(車両のハンドルと対向する車両前方隅に設置し、車庫入れ時等において、車両と壁面等との間隔を確認し易くするためのもの)の機能を追加できる。また、光源14の光量を増加または、赤外線の光源にすることにより、夜間撮影が可能になる。なお、夜間撮影するためには、いわゆる高感度撮像素子を用いることが好ましく、ヘッドライトオン時は前方と側面の明るさが大きく異なるが特に問題はない。
【0022】
以上のように、この実施の形態3によれば、撮像素子の周囲に光源を配置し、双曲面鏡に照射するようにすることで、ポールにネオンコントロール本来の機能を付加できる。つまり、運転支援機器の機能を追加でき、また、夜間撮影が可能になるという効果が得られる。
【0023】
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図、図11はこの発明の実施の形態4による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャート、図12はこの発明の実施の形態4による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。その他の構成は、上記実施の形態1〜3と同様である。
【0024】
図10において、信号処理回路5Aは、上述の信号処理回路5が含む映像信号処理手段と同様の映像信号処理手段5A−1の他に、この映像信号処理手段5A−1に接続され、この映像信号処理手段5A−1で映像信号処理されて表示器7に表示される映像が移動物体であるか否かを判定する移動物体判定手段5A−2と、この移動物体判定手段5A−2に接続され、移動物体判定手段5A−2で移動物体と判定されたときその移動物体を認識し易くする移動物体強調信号処理手段5A−3とを有する。
【0025】
次に、動作について、図11、図12を参照して説明する。
ステップST1において、双曲面鏡3に映った映像を撮像素子4で撮像し、ステップST2において、撮像素子4で撮像した映像信号を見易くするための映像信号処理を信号処理回路5A内の映像信号処理手段5A−1で行い、ステップST3において、この映像信号処理された映像信号を、信号線6を介して車室内の表示器7に供給して表示することは、上述の図3の場合と同様である。
【0026】
次に、ステップST4において、車両1が例えばT字路等に停止している状態(時間)において、映像信号処理手段5A−1で映像信号処理されて表示器7に表示される映像が移動物体か否かを移動物体判定手段5A−2により判定する。映像信号処理されて表示器7に表示される映像の内移動物体に成り得るものとして、例えば図12(a)に示すように、自車以外の車両が3台、人が一人、犬が一匹表示されている。移動物体判定手段5A−2では、自車が停止しているT時間後の映像が図12(b)に示すようになった場合、この図12(b)に示す映像と図12(a)の映像との比較を行えば、表示位置の差または表示される大きさの差等により、移動物体か否かの判定が可能になる。
【0027】
図12(b)においては、自車以外の車両3台、犬一匹が移動物体17と判断できる。このようにして、ステップST4で移動物体が存在することが判断されるとステップST5に進み、移動物体が存在しないと判断されるとステップST3に戻って上述の動作を繰り返す。
【0028】
ステップST5においては、移動物体17を認識し易くするために移動物体17を強調表示する処理を移動物体強調信号処理手段5A−3で行い、ステップST6において、強調表示する処理のなされた映像信号を、図12(c)に示すように、車室内の表示器7により表示する。
【0029】
図12(c)では、移動物体17を一例として黒く強調表示した場合であり、このように表示すれば、自車の進行の妨げになるかもしれない、または注意しなければならない移動物体17を容易に認識できる。なお、上記では移動物体17を黒色で強調表示する場合であるが、移動物体17をその他の色で強調表示するようにしてもよい。
【0030】
以上のように、この実施の形態4によれば、車両が停止している状態(時間)において、映像処理により移動物体を検知して強調表示することで、障害物が近づく、或いは遠のく等の詳細確認が容易になるという効果が得られる。
【0031】
実施の形態5.
図13はこの発明の実施の形態5による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図、図14はこの発明の実施の形態5による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャート、図15はこの発明の実施の形態5による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。その他の構成は、上記実施の形態1〜3と同様である。
【0032】
図13において、信号処理回路5Bは、上述の信号処理回路5が含む映像信号処理手段と同様の映像信号処理手段5B−1の他に、この映像信号処理手段5B−1に接続され、撮影した映像の一部を拡大する拡大表示手段5B−2と、この拡大表示手段5B−2に接続され、拡大表示する箇所を移動可能にする拡大表示箇所移動手段5B−3とを有する。
【0033】
次に、動作について、図14、図15を参照して説明する。
ステップST1において、双曲面鏡3に映った映像を撮像素子4で撮像し、ステップST2において、撮像素子4で撮像した映像信号を見易くするための映像信号処理を信号処理回路5B内の映像信号処理手段5B−1で行うことは、上述の図3の場合と同様である。
【0034】
次に、ステップST7において、撮像素子4で撮像されて映像信号処理手段5B−1により映像信号処理された映像の一部を、拡大表示手段5B−2で、図15に示すように拡大表示する。この拡大表示することは、あたかも撮影した映像全体を拡大画面18とし、その一部を表示器7に表示することになる。
【0035】
次いで、ステップST8において、必要に応じて拡大表示箇所を移動する。この拡大表示箇所を移動することは、図15内の表示器7を実質的に移動することと同等になる。更に、ステップST9において、移動した表示箇所を表示器7で拡大表示する。このように表示すれば、車両1の右方向にいる人が、停まっているのか、一人だけかなどの詳細な状態を正しく確認することができると共に、気になるポイントヘ表示箇所を移動してそのポイントの詳細確認が可能になる。尚、拡大表示したとき、どの方向の表示になっているかを表示器7内に表示(図15では方位19で示す)すれば、誤認識を防止できる。
なお、上記の拡大表示する方法として、例えば、画像を記憶するメモリーの上下方向の半分、左右方向の半分を表示器7に表示すれば元の大きさの2倍の表示になる。
また、表示するメモリーの番地を変えることにより、拡大表示する位置を変更することができる。
【0036】
以上のように、この実施の形態5によれば、映像の一部を拡大表示することで、特にはっきりしないぼんやりした障害物の詳細確認が可能になり、また、表示箇所を移動することで、拡大する箇所を任意に選択してそのポイントの詳細確認が可能になり、しかも拡大表示したとき、どの方向の表示になっているかを表示することで、誤認識を防止できるという効果が得られる。
【0037】
実施の形態6.
図16はこの発明の実施の形態6による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図、図17はこの発明の実施の形態6による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャート、図18はこの発明の実施の形態6による障害物検知装置を説明するためのブロック塀と家屋の間の車庫へ車庫入れをしようとしている状態を示す図、図19はこの発明の実施の形態6による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。その他の構成は、上記実施の形態1〜3と同様である。
【0038】
図16において、信号処理回路5Cは、上述の信号処理回路5が含む映像信号処理手段と同様の映像信号処理手段5C−1の他に、この映像信号処理手段5C−1に接続され、車両1の後方を車両後方監視カメラ20で撮影した映像をポール2で撮影した前方の映像に追加する後方映像信号追加手段5C−2を有する。
【0039】
次に、動作について、図17〜図19を参照して説明する。ここでは、一例として、図18に示すように、車両1をブロック塀と家屋の間の車庫へ車庫入れする場合について説明する。
ステップST1において、双曲面鏡3に映った映像を撮像素子4で撮像し、ステップST2において、撮像素子4で撮像した映像信号を見易くするための映像信号処理を信号処理回路5C内の映像信号処理手段5C−1で行うことは、上述の図3の場合と同様である。この場合、ステップST1、ステップST2で得られた映像が、図18の状況におけるポール2で撮影した車両1の前方の映像である。
【0040】
さて、ステップST10において、車両1のギアがバック状態のとき、後方映像信号追加手段5C−2により、車両後方監視カメラ20で撮影した車両1の後方の映像をポール2内の双曲面鏡3で撮影した車両1の前方の映像に付加する。
次に、ステップST11において、図19に示すように、一例として図19の状況における車両1の前方の映像を表示器7の上側へ、後方の映像を表示器7の下側へ表示する。つまり、この場合、表示器7の上側に表示された車両1の前方の映像により人物の動きが分かり、表示器7の下側に表示された後方の映像により何か障害物があるかが分かる。なお、後方の映像には、死角(21a,21b)が生じる。
このようにして、一つの表示器7の上側と下側にそれぞれ車両1の前方と後方の両映像を分けて同時に表示するので、安全確認が同時に行える。
【0041】
尚、上述の説明では、車両1の前方と後方の両映像を同時に表示する場合について説明したが、車両1の左側面と前方正面と後方の映像を同時に表示すれば、縦列駐車時の安全運転がより確実に行える(右ハンドル、左走行、左端へ縦列駐車)。
【0042】
以上のように、この実施の形態6によれば、一つの表示器に車両の前方と後方の両映像を同時に表示することで、安全確認が同時に行え、また、車両の左側面と前方正面と後方の映像を同時に表示することで、縦列駐車時の安全運転がより確実に行えるという効果が得られる。
【0043】
実施の形態7.
図20はこの発明の実施の形態7による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図、図21はこの発明の実施の形態7による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャート、図22および図23はそれぞれこの発明の実施の形態7による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。その他の構成は、上記実施の形態1〜3と同様である。
【0044】
図20において、信号処理回路5Dは、上述の信号処理回路5が含む映像信号処理手段と同様の映像信号処理手段5D−1の他に、この映像信号処理手段5D−1に接続され、映像信号処理手段5D−1で処理された映像信号から路上の走行車線例えば白線を検知する白線検知手段5D−2と、この白線検知手段5D−2に接続され、白線検知手段5D−2で検知された白線と車両1との距離を判定する車線距離判定手段5D−3と、この車線距離判定手段5D−3に接続され、車線距離判定手段5D−3で判定された白線との距離が所定値以下か否か判断し、所定値以下のとき警告を表示する車線逸脱警告表示手段5D−4とを有する。なお、走行車線としては、ここでは白線の場合であるが、その他の色の走行車線例えば黄色の走行車線でもよい。
【0045】
次に、動作について、図21〜図23を参照して説明する。
ステップST1において、双曲面鏡3に映った映像を撮像素子4で撮像し、ステップST2において、撮像素子4で撮像した映像信号を見易くするための映像信号処理を信号処理回路5D内の映像信号処理手段5D−1で行うことは、上述の図3の場合と同様である。
【0046】
次に、ステップST12において、映像信号処理手段5D−1で映像信号処理された映像信号から路上の中央分離線22の両側に設けられた白線23a〜23cを白線検知手段5D−2で検知し、白線23a〜23cが検知されない場合は検知されるまで待機し、白線23a〜23cが検知されるとステップST13に進む。ステップST13においては、車線距離を判定する。つまり、白線23a〜23cと車両1の距離が判定基準である所定値以下であるか否かを判別し、白線23a〜23cと車両1の距離が所定値を越えるようであれば、ステップST12に戻って上述の動作を繰り返し、白線23a〜23cと車両1の距離が所定値以下であれば、ステップST14において、車線逸脱警告の表示を行う。
【0047】
図22、図23はこのとき表示器7に表示される映像(24a−1,24b−1)、および映像信号のNo.nライン目の信号(24a−2,24b−2)を示しており、No.nライン目は車両1の左前方隅に設置したポール2を横切る場所を表示するラインである。
【0048】
図22の24a−1に示す状況のとき、No.nライン目の映像信号24a−2は、表示器7の左端からT1時間の位置に車両1、この車両1よりT2時間前に左側の白線23bが位置していることを示している。24b−1に示す状況になったとき、No−nライン目の映像信号24b−2は、表示器7の左端からT1時間の位置に車両1、この車両1よりT3時間前に左側の白線23bが位置していることを示している。事前にデータを採っておけば、上記T2,T3時間が距離何cmに相当するか判定できる。
【0049】
よって、この時間を監視しておけば、所定値以下の距離をn秒間継続したとき、車線逸脱警告表示を行うことが可能になる。
尚、車線逸脱警告を表示する条件を、「所定時間内にm回以上、所定値以下の距離になったとき」などにすることも可能である。
【0050】
以上のように、この実施の形態7によれば、簡易なセンサで、車線逸脱警告機能を付加でき、安全運転に寄与できるという効果が得られる。
【0051】
実施の形態8.
なお、上記実施の形態7では、「所定値以下の距離をn秒間継続したとき」に車線逸脱警告表示を行うようにしたが、車線逸脱警告表示を行う条件、即ち判定基準を車両1の走行速度に応じて可変するようにしてもよい。例えば、高速走行時は「n秒間」を小さく、低速走行時(渋滞時など)は「n秒間」を大きくする。
【0052】
以上のように、この実施の形態8によれば、警告を表示する判定基準を走行速度に応じて可変することで、実態に近づいた対応が可能になるという効果が得られる。
【0053】
実施の形態9.
また、上記実施の形態1〜8において、双曲面鏡3を収納するポール2を車載アンテナとしても利用できるようにしてもよい。例えば、ポール2の材質を金属にし、金属部分にアンテナケーブルを接続して、車両1の車室内に引き込めば車室内に設置した無線機器のアンテナとして利用できる。
【0054】
以上のように、この実施の形態9によれば、双曲面鏡を収納するポールを車載アンテナとしても利用できるようにすることで、実質的に複数の機能を有することになるので、省スペース化、機能単位のコスト低減が実現できるという効果が得られる。
【0055】
実施の形態10.
図24はこの発明の実施の形態10による障害物検知装置のポールの内部構造を示す図であって、図24(a)は基準位置を示す図、図24(b)は右の視野拡大を示す図ある。なお、図24において、図7と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図24において、本実施の形態では、双曲面鏡として曲率の大きい双曲面鏡3Aと、これを駆動する駆動手段としてのマイクロモータ25を用いる。その他の構成は、図7の場合と同様である。
【0056】
本実施の形態は、双曲面鏡、撮像素子等を収納したポール2を、より小型化するためのものある。双曲面鏡を小型化するとき、上記で説明したような広範囲を映す双曲面鏡3の形状を維持した状態で小型化すると、相対的に歪が大きな画像になるので見易い映像に処理する信号処理回路に含まれる映像信号処理手段の負担が増えるが、図24(a)に示すように、双曲面鏡3Aの曲率を大きくすれば、歪に係わる映像信号処理手段の負担が軽減される。
【0057】
また、図24(b)に示すように、双曲面鏡3Aをマイクロモータ25で駆動して双曲面鏡3Aの方向を変更できるようにすることにより、双曲面鏡3Aを経由して撮像素子4にて撮像できる範囲を実質的に変更できる。
【0058】
以上のように、この実施の形態10によれば、双曲面鏡の曲率を大きくして画像の歪を小さくすることで双曲面鏡を小型化でき、映像信号処理手段の負担を軽減できるという効果が得られる。また、双曲面鏡の曲率が大きいので視野範囲が狭くなるが、モータ駆動にて双曲面鏡の向きを変えることで、所望の方向を容易に視認できるという効果が得られる。
【0059】
実施の形態の説明において、信号処理回路5の全てをポール2内に収納する如く説明したが、信号処理回路5の全てをポール2内に収納できない場合、
▲1▼ ポール2と表示器7の経路上に信号処理ユニットを設け、信号処理回路5の一部または全てを収納する。
▲2▼ 表示器7の筐体内に信号処理回路5の一部または全てを収納する。
などの対応を適宜実施すればよい。
【0060】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、車両の隅に設置されたポール内の先端付近に収納された双曲面鏡と、該双曲面鏡に映った映像を撮像する撮像手段と、該撮像手段で撮像した映像を見易く映像信号処理する信号処理手段と、上記車両の車室内に設けられ、上記信号処理手段で信号処理された映像信号を表示する表示手段とを備えるように構成したので、車両の死角の障害物確認を簡易で安価な構成で確実に行うことが出来、安全運転に寄与できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による障害物検知装置のポールを車両の隅に設置した場合を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1による障害物検知装置におけるポールの内部構造を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1による障害物検知装置の双曲面鏡に映る映像を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1による障害物検知装置の表示器に表示される映像の一例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態1による障害物検知装置の撮像範囲を説明するための図である。
【図7】この発明の実施の形態2による障害物検知装置のポールの内部構造を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態2による障害物検知装置の他のポールの内部構造を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態3による障害物検知装置のポールの内部構造を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態4による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図である。
【図11】この発明の実施の形態4による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態4による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態5による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図である。
【図14】この発明の実施の形態5による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】この発明の実施の形態5による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態6による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図である。
【図17】この発明の実施の形態6による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】この発明の実施の形態6による障害物検知装置を用いて車庫入れをする場合を説明するための図である。
【図19】この発明の実施の形態6による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。
【図20】この発明の実施の形態7による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図である。
【図21】この発明の実施の形態7による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図22】この発明の実施の形態7による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。
【図23】この発明の実施の形態7による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。
【図24】この発明の実施の形態10による障害物検知装置のポールの内部構造を示す図である。
【符号の説明】
1 車両、2 ポール(固定式)、3,3A 双曲面鏡、4 撮像素子、5,5A,5B,5C,5D 信号処理回路、5A−1,5B−1,5C−1,5D−1 映像信号処理手段、5A−2 移動物体判定手段、5A−3 移動物体強調信号処理手段、5B−2 拡大表示手段、5B−3 拡大表示箇所移動手段、5C−2 後方映像信号追加手段、5D−2 白線検知手段、5D−3 車線距離判定手段、5D−4 車線逸脱警告表示手段、6 信号線、7 表示器、8a,8b,8c レンズ、9,15 光線、10a,10b,21a,21b 死角、11 右ハンドル、12 ポール(電動格納式)、13 ポール伸縮用ワイヤ、14 光源、16 遮蔽板、17 移動物体、18 拡大画面、19 方位、20 車両後方監視カメラ、22 中央分離線、23a,23b,23c 白線、24a−1,24b−1 表示映像、24a−2,24b−2 No.nライン目の信号、25 マイクロモータ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、障害物検知装置に関し、特に、車両の死角の障害物確認を簡易な装置で行うことが出来る障害物検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、死角確認装置として、風景をレンズを介してイメージセンサに取り込んで撮像する方式を用い、撮像視野を広くするため、2台のイメージセンサを使用し、また、車体の隅部にポールを設置しているが、その形状は、いわゆる自動車用移動電話のトランクアンテナのような形状と成っているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、従来、車載用左右確認装置として、風景をレンズを介してイメージセンサに取り込んで撮像する方式を用い、一対の装置により車両前方の左右方向が確認できるようになし、撮像素子に焦点を結ぶためのレンズをポールの中全体に配置したものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−29316号公報
【特許文献2】
特開平6−64478号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の死角確認装置は、以上のように構成されているので、風景をレンズを介してイメージセンサに取り込んで撮像しなければならず、一組の撮像系で撮影できる範囲が180度以下と狭く、また、撮像視野を広くするには2台のイメージセンサを使用しなければならず高価となり、また、車体の隅部に設置したポールをトランクアンテナのような形状としなければならず、スタイリング上好ましくなく、しかも不必要時収納できない等の課題があった。
【0006】
また、従来の車両用左右確認装置は、以上のように構成されているので、上記死角確認装置と同様に一組の撮像系で撮影できる範囲が180度以下と狭く、また、一対の装置により車両前方の左右方向を確認しなければならず高価で、取り付けおよび配線作業が増え、しかも車両の側面を確認できず、また、撮像素子に焦点を結ぶためのレンズをポールの中全体に配置しなければならず、ポールを多段式の電動格納式にし難い等の課題があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、安価で簡易な構成により撮像視野を広げることが出来ると共にスタイリング的にも優れ、不必要時にはポールを容易に収納でき、しかも、電動格納式ポールにも容易に対応できる障害物検知装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る障害物検知装置は、車両の隅に設置されたポール内の先端付近に双曲面鏡を収納すると共に、この双曲面鏡に映った映像を撮像する撮像手段と、この撮像手段で撮像した映像を見易く映像信号処理する信号処理手段とを備え、上記信号処理手段で信号処理された映像信号を上記車両の車室内に設けられた表示手段に表示するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による障害物検知装置のポールを車両の隅に設置した場合を示す斜視図、図2はポールの内部構造を示す図、図3はこの発明の実施の形態1による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャート、図4はこの発明の実施の形態1による障害物検知装置の双曲面鏡に映る映像を示す図、図5はこの発明の実施の形態1による障害物検知装置の表示器に表示される映像の一例を示す図、図6はこの発明の実施の形態1による障害物検知装置の撮像範囲を説明するための図である。
【0010】
図1において、車両1の隅(ここでは、右ハンドル11(図6)に対向する左前方隅)に固定式のポール2を設置し、この設置したポール2内に、図2に示すように、双曲面鏡3を収納し、この双曲面鏡3に映った映像を、ポール2内に設けられたレンズ8a,8bを経由して撮像素子4で撮像するようにする。双曲面鏡3にはこれより下方の映像(光線9で示す範囲)が映るもので、双曲面鏡3の形状は、実質的に撮像素子4でその映像を撮像しやすい形状となっている。
【0011】
双曲面鏡3は例えばポール2内の先端付近に設置し、また、レンズ8a,8bはポール2内で双曲面鏡3と撮像素子4の間に所定の間隔をもって配置する。これらのレンズ8a,8bは、ポール2の長さにより双曲面鏡3から撮像素子4への映像が影響を受けないように設けたもので、ここでは2個設けているが、ポール2の長さによっては1個でもよい。
【0012】
撮像素子4は慣用の映像信号処理手段(図示せず)を含む信号処理回路5に接続され、この信号処理回路5の出力側は信号線6を介して車両1の車室内に設けられた表示器7(図5)に接続される。ここでは、撮像素子4、信号処理回路5、信号線6は、ポール2の根元付近に配置される。
【0013】
次に、動作について、図3〜図5を参照して説明する。
先ず、図3のステップST1において、双曲面鏡3に映った映像を撮像素子4で撮像する。このとき、双曲面鏡3に映る映像は、図4に示すように、中心の右下部に車両1、この車両1の両側に車両1に隠れて見えない死角10a,10b、その他の領域に車両1の周囲の景色が映る。
【0014】
次に、ステップST2において、撮像素子4で撮像した映像信号を見易くするための映像信号処理を信号処理回路5内の映像信号処理手段で行い、ステップST3において、この映像信号処理された映像信号を、信号線6を介して車室内の表示器7に供給して表示する。
【0015】
このとき表示器7には、図5に示すような映像が表示される。この映像は、車両1のボンネットの高さや形状により異なる。また、双曲面鏡3に映った映像(図4)をそのまま表示器7に表示すると見づらくなるので、信号処理回路5内の映像信号処理手段で見易くなるように信号処理して図5に示すように表示する。尚、図5では境目がない1枚の映像として示しているが、前方左、前方中央、前方右、左側面、車両、右側面のように区分けした表示方法にしてもよい。ポール2内に内蔵した双曲面鏡3で撮像できる範囲(概略)を図6に示す。
【0016】
以上のように、この実施の形態1によれば、交差点への進入時などにおいて、運転者が直接視認できない範囲の障害物を撮像し、表示することができる効果が得られる。また、1個の障害物検知装置で、車両の2方向(前方と左側面、または前方と右側面など)の障害物確認が可能になり、運転者の死角範囲が大きく減少する効果が得られる。さらに、ポールを、車両のハンドルと対向する車両前方隅に設置したことで、車両の前方および左側面(または右側面)の障害物有無を確認でき、見通しが悪い交差点への進入時、および左折時(または右折時)の安全運転に寄与でき、しかも、車体の隅部に設置したポールは従来の如くトランクアンテナのような形状でないので、スタイリング的にも好ましくなる効果が得られる。
【0017】
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2による障害物検知装置の固定式ポールの内部構造を示す図、図8は電動格納式ポールの内部構造を示す図である。なお、図7、図8において、図2と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図7において、ポール2内の先端付近に設置した双曲面鏡3の近くに、撮像素子4と信号処理回路5を設置する。そして、双曲面鏡3と撮像素子4との間にレンズ8cを設ける。このような構成とすることにより、双曲面鏡3と撮像素子4との間に構成する光学部品、つまりレンズ8cの構成を簡素化できる。
【0018】
また、図8はポールとして図7のポール2が固定式であるのに対し、電動格納式のポール12を用いた場合であり、図8(a)はポール12を伸長したとき、図8(b)はポール12を短縮したときを示している。
図8において、双曲面鏡3、レンズ8c、撮像素子4、信号処理回路5をポール12の先端ブロック(4段式の先頭)内に設置している。また、ポール12の先端ブロックの長さは、伸縮途中および短縮時においても双曲面鏡3部分が突出するよう他のブロックより長くしている。よって、ポール12が短縮したとき(図8(b))、伸長時(図8(a))より撮像できる範囲がやや狭くなるが、運転者が直接視認できない範囲の障害物を撮像し、表示することができる。このようにして、図8の場合には、多段式の電動格納式ポールにも容易に対応できる。
【0019】
以上のように、この実施の形態2によれば、双曲面鏡と撮像素子との間に配設する光学部品の構成を簡素化でき、また、運転者が直接視認できない範囲の障害物を撮像し、表示することができる効果が得られる。また、撮像素子をポール内に収納し、特に双曲面鏡の近くに設置したことで、小型化、省スペース化が図れ、しかもポールを伸縮させることで、不必要時にはポールを容易に収納でき、また、多段式の電動格納式ポールにも容易に対応できる効果が得られる。
【0020】
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3による障害物検知装置のポールの内部構造を示す図である。なお、図9において、図7と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
本実施の形態では、撮像素子4の周囲に例えばLEDを用いた光源14を配置し、ポール2内の先端付近に設置した双曲面鏡3の方向へ光線15を照射する。このとき、光源14の光が撮像素子4に直接入射しないように遮蔽板16を設ける。以上の構成により、ポール2の先端付近が直接、または双曲面鏡3に反射して光る。
【0021】
よって、一般にネオンコントロールなどの名称で呼ばれている運転支援機器(車両のハンドルと対向する車両前方隅に設置し、車庫入れ時等において、車両と壁面等との間隔を確認し易くするためのもの)の機能を追加できる。また、光源14の光量を増加または、赤外線の光源にすることにより、夜間撮影が可能になる。なお、夜間撮影するためには、いわゆる高感度撮像素子を用いることが好ましく、ヘッドライトオン時は前方と側面の明るさが大きく異なるが特に問題はない。
【0022】
以上のように、この実施の形態3によれば、撮像素子の周囲に光源を配置し、双曲面鏡に照射するようにすることで、ポールにネオンコントロール本来の機能を付加できる。つまり、運転支援機器の機能を追加でき、また、夜間撮影が可能になるという効果が得られる。
【0023】
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図、図11はこの発明の実施の形態4による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャート、図12はこの発明の実施の形態4による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。その他の構成は、上記実施の形態1〜3と同様である。
【0024】
図10において、信号処理回路5Aは、上述の信号処理回路5が含む映像信号処理手段と同様の映像信号処理手段5A−1の他に、この映像信号処理手段5A−1に接続され、この映像信号処理手段5A−1で映像信号処理されて表示器7に表示される映像が移動物体であるか否かを判定する移動物体判定手段5A−2と、この移動物体判定手段5A−2に接続され、移動物体判定手段5A−2で移動物体と判定されたときその移動物体を認識し易くする移動物体強調信号処理手段5A−3とを有する。
【0025】
次に、動作について、図11、図12を参照して説明する。
ステップST1において、双曲面鏡3に映った映像を撮像素子4で撮像し、ステップST2において、撮像素子4で撮像した映像信号を見易くするための映像信号処理を信号処理回路5A内の映像信号処理手段5A−1で行い、ステップST3において、この映像信号処理された映像信号を、信号線6を介して車室内の表示器7に供給して表示することは、上述の図3の場合と同様である。
【0026】
次に、ステップST4において、車両1が例えばT字路等に停止している状態(時間)において、映像信号処理手段5A−1で映像信号処理されて表示器7に表示される映像が移動物体か否かを移動物体判定手段5A−2により判定する。映像信号処理されて表示器7に表示される映像の内移動物体に成り得るものとして、例えば図12(a)に示すように、自車以外の車両が3台、人が一人、犬が一匹表示されている。移動物体判定手段5A−2では、自車が停止しているT時間後の映像が図12(b)に示すようになった場合、この図12(b)に示す映像と図12(a)の映像との比較を行えば、表示位置の差または表示される大きさの差等により、移動物体か否かの判定が可能になる。
【0027】
図12(b)においては、自車以外の車両3台、犬一匹が移動物体17と判断できる。このようにして、ステップST4で移動物体が存在することが判断されるとステップST5に進み、移動物体が存在しないと判断されるとステップST3に戻って上述の動作を繰り返す。
【0028】
ステップST5においては、移動物体17を認識し易くするために移動物体17を強調表示する処理を移動物体強調信号処理手段5A−3で行い、ステップST6において、強調表示する処理のなされた映像信号を、図12(c)に示すように、車室内の表示器7により表示する。
【0029】
図12(c)では、移動物体17を一例として黒く強調表示した場合であり、このように表示すれば、自車の進行の妨げになるかもしれない、または注意しなければならない移動物体17を容易に認識できる。なお、上記では移動物体17を黒色で強調表示する場合であるが、移動物体17をその他の色で強調表示するようにしてもよい。
【0030】
以上のように、この実施の形態4によれば、車両が停止している状態(時間)において、映像処理により移動物体を検知して強調表示することで、障害物が近づく、或いは遠のく等の詳細確認が容易になるという効果が得られる。
【0031】
実施の形態5.
図13はこの発明の実施の形態5による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図、図14はこの発明の実施の形態5による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャート、図15はこの発明の実施の形態5による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。その他の構成は、上記実施の形態1〜3と同様である。
【0032】
図13において、信号処理回路5Bは、上述の信号処理回路5が含む映像信号処理手段と同様の映像信号処理手段5B−1の他に、この映像信号処理手段5B−1に接続され、撮影した映像の一部を拡大する拡大表示手段5B−2と、この拡大表示手段5B−2に接続され、拡大表示する箇所を移動可能にする拡大表示箇所移動手段5B−3とを有する。
【0033】
次に、動作について、図14、図15を参照して説明する。
ステップST1において、双曲面鏡3に映った映像を撮像素子4で撮像し、ステップST2において、撮像素子4で撮像した映像信号を見易くするための映像信号処理を信号処理回路5B内の映像信号処理手段5B−1で行うことは、上述の図3の場合と同様である。
【0034】
次に、ステップST7において、撮像素子4で撮像されて映像信号処理手段5B−1により映像信号処理された映像の一部を、拡大表示手段5B−2で、図15に示すように拡大表示する。この拡大表示することは、あたかも撮影した映像全体を拡大画面18とし、その一部を表示器7に表示することになる。
【0035】
次いで、ステップST8において、必要に応じて拡大表示箇所を移動する。この拡大表示箇所を移動することは、図15内の表示器7を実質的に移動することと同等になる。更に、ステップST9において、移動した表示箇所を表示器7で拡大表示する。このように表示すれば、車両1の右方向にいる人が、停まっているのか、一人だけかなどの詳細な状態を正しく確認することができると共に、気になるポイントヘ表示箇所を移動してそのポイントの詳細確認が可能になる。尚、拡大表示したとき、どの方向の表示になっているかを表示器7内に表示(図15では方位19で示す)すれば、誤認識を防止できる。
なお、上記の拡大表示する方法として、例えば、画像を記憶するメモリーの上下方向の半分、左右方向の半分を表示器7に表示すれば元の大きさの2倍の表示になる。
また、表示するメモリーの番地を変えることにより、拡大表示する位置を変更することができる。
【0036】
以上のように、この実施の形態5によれば、映像の一部を拡大表示することで、特にはっきりしないぼんやりした障害物の詳細確認が可能になり、また、表示箇所を移動することで、拡大する箇所を任意に選択してそのポイントの詳細確認が可能になり、しかも拡大表示したとき、どの方向の表示になっているかを表示することで、誤認識を防止できるという効果が得られる。
【0037】
実施の形態6.
図16はこの発明の実施の形態6による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図、図17はこの発明の実施の形態6による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャート、図18はこの発明の実施の形態6による障害物検知装置を説明するためのブロック塀と家屋の間の車庫へ車庫入れをしようとしている状態を示す図、図19はこの発明の実施の形態6による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。その他の構成は、上記実施の形態1〜3と同様である。
【0038】
図16において、信号処理回路5Cは、上述の信号処理回路5が含む映像信号処理手段と同様の映像信号処理手段5C−1の他に、この映像信号処理手段5C−1に接続され、車両1の後方を車両後方監視カメラ20で撮影した映像をポール2で撮影した前方の映像に追加する後方映像信号追加手段5C−2を有する。
【0039】
次に、動作について、図17〜図19を参照して説明する。ここでは、一例として、図18に示すように、車両1をブロック塀と家屋の間の車庫へ車庫入れする場合について説明する。
ステップST1において、双曲面鏡3に映った映像を撮像素子4で撮像し、ステップST2において、撮像素子4で撮像した映像信号を見易くするための映像信号処理を信号処理回路5C内の映像信号処理手段5C−1で行うことは、上述の図3の場合と同様である。この場合、ステップST1、ステップST2で得られた映像が、図18の状況におけるポール2で撮影した車両1の前方の映像である。
【0040】
さて、ステップST10において、車両1のギアがバック状態のとき、後方映像信号追加手段5C−2により、車両後方監視カメラ20で撮影した車両1の後方の映像をポール2内の双曲面鏡3で撮影した車両1の前方の映像に付加する。
次に、ステップST11において、図19に示すように、一例として図19の状況における車両1の前方の映像を表示器7の上側へ、後方の映像を表示器7の下側へ表示する。つまり、この場合、表示器7の上側に表示された車両1の前方の映像により人物の動きが分かり、表示器7の下側に表示された後方の映像により何か障害物があるかが分かる。なお、後方の映像には、死角(21a,21b)が生じる。
このようにして、一つの表示器7の上側と下側にそれぞれ車両1の前方と後方の両映像を分けて同時に表示するので、安全確認が同時に行える。
【0041】
尚、上述の説明では、車両1の前方と後方の両映像を同時に表示する場合について説明したが、車両1の左側面と前方正面と後方の映像を同時に表示すれば、縦列駐車時の安全運転がより確実に行える(右ハンドル、左走行、左端へ縦列駐車)。
【0042】
以上のように、この実施の形態6によれば、一つの表示器に車両の前方と後方の両映像を同時に表示することで、安全確認が同時に行え、また、車両の左側面と前方正面と後方の映像を同時に表示することで、縦列駐車時の安全運転がより確実に行えるという効果が得られる。
【0043】
実施の形態7.
図20はこの発明の実施の形態7による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図、図21はこの発明の実施の形態7による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャート、図22および図23はそれぞれこの発明の実施の形態7による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。その他の構成は、上記実施の形態1〜3と同様である。
【0044】
図20において、信号処理回路5Dは、上述の信号処理回路5が含む映像信号処理手段と同様の映像信号処理手段5D−1の他に、この映像信号処理手段5D−1に接続され、映像信号処理手段5D−1で処理された映像信号から路上の走行車線例えば白線を検知する白線検知手段5D−2と、この白線検知手段5D−2に接続され、白線検知手段5D−2で検知された白線と車両1との距離を判定する車線距離判定手段5D−3と、この車線距離判定手段5D−3に接続され、車線距離判定手段5D−3で判定された白線との距離が所定値以下か否か判断し、所定値以下のとき警告を表示する車線逸脱警告表示手段5D−4とを有する。なお、走行車線としては、ここでは白線の場合であるが、その他の色の走行車線例えば黄色の走行車線でもよい。
【0045】
次に、動作について、図21〜図23を参照して説明する。
ステップST1において、双曲面鏡3に映った映像を撮像素子4で撮像し、ステップST2において、撮像素子4で撮像した映像信号を見易くするための映像信号処理を信号処理回路5D内の映像信号処理手段5D−1で行うことは、上述の図3の場合と同様である。
【0046】
次に、ステップST12において、映像信号処理手段5D−1で映像信号処理された映像信号から路上の中央分離線22の両側に設けられた白線23a〜23cを白線検知手段5D−2で検知し、白線23a〜23cが検知されない場合は検知されるまで待機し、白線23a〜23cが検知されるとステップST13に進む。ステップST13においては、車線距離を判定する。つまり、白線23a〜23cと車両1の距離が判定基準である所定値以下であるか否かを判別し、白線23a〜23cと車両1の距離が所定値を越えるようであれば、ステップST12に戻って上述の動作を繰り返し、白線23a〜23cと車両1の距離が所定値以下であれば、ステップST14において、車線逸脱警告の表示を行う。
【0047】
図22、図23はこのとき表示器7に表示される映像(24a−1,24b−1)、および映像信号のNo.nライン目の信号(24a−2,24b−2)を示しており、No.nライン目は車両1の左前方隅に設置したポール2を横切る場所を表示するラインである。
【0048】
図22の24a−1に示す状況のとき、No.nライン目の映像信号24a−2は、表示器7の左端からT1時間の位置に車両1、この車両1よりT2時間前に左側の白線23bが位置していることを示している。24b−1に示す状況になったとき、No−nライン目の映像信号24b−2は、表示器7の左端からT1時間の位置に車両1、この車両1よりT3時間前に左側の白線23bが位置していることを示している。事前にデータを採っておけば、上記T2,T3時間が距離何cmに相当するか判定できる。
【0049】
よって、この時間を監視しておけば、所定値以下の距離をn秒間継続したとき、車線逸脱警告表示を行うことが可能になる。
尚、車線逸脱警告を表示する条件を、「所定時間内にm回以上、所定値以下の距離になったとき」などにすることも可能である。
【0050】
以上のように、この実施の形態7によれば、簡易なセンサで、車線逸脱警告機能を付加でき、安全運転に寄与できるという効果が得られる。
【0051】
実施の形態8.
なお、上記実施の形態7では、「所定値以下の距離をn秒間継続したとき」に車線逸脱警告表示を行うようにしたが、車線逸脱警告表示を行う条件、即ち判定基準を車両1の走行速度に応じて可変するようにしてもよい。例えば、高速走行時は「n秒間」を小さく、低速走行時(渋滞時など)は「n秒間」を大きくする。
【0052】
以上のように、この実施の形態8によれば、警告を表示する判定基準を走行速度に応じて可変することで、実態に近づいた対応が可能になるという効果が得られる。
【0053】
実施の形態9.
また、上記実施の形態1〜8において、双曲面鏡3を収納するポール2を車載アンテナとしても利用できるようにしてもよい。例えば、ポール2の材質を金属にし、金属部分にアンテナケーブルを接続して、車両1の車室内に引き込めば車室内に設置した無線機器のアンテナとして利用できる。
【0054】
以上のように、この実施の形態9によれば、双曲面鏡を収納するポールを車載アンテナとしても利用できるようにすることで、実質的に複数の機能を有することになるので、省スペース化、機能単位のコスト低減が実現できるという効果が得られる。
【0055】
実施の形態10.
図24はこの発明の実施の形態10による障害物検知装置のポールの内部構造を示す図であって、図24(a)は基準位置を示す図、図24(b)は右の視野拡大を示す図ある。なお、図24において、図7と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図24において、本実施の形態では、双曲面鏡として曲率の大きい双曲面鏡3Aと、これを駆動する駆動手段としてのマイクロモータ25を用いる。その他の構成は、図7の場合と同様である。
【0056】
本実施の形態は、双曲面鏡、撮像素子等を収納したポール2を、より小型化するためのものある。双曲面鏡を小型化するとき、上記で説明したような広範囲を映す双曲面鏡3の形状を維持した状態で小型化すると、相対的に歪が大きな画像になるので見易い映像に処理する信号処理回路に含まれる映像信号処理手段の負担が増えるが、図24(a)に示すように、双曲面鏡3Aの曲率を大きくすれば、歪に係わる映像信号処理手段の負担が軽減される。
【0057】
また、図24(b)に示すように、双曲面鏡3Aをマイクロモータ25で駆動して双曲面鏡3Aの方向を変更できるようにすることにより、双曲面鏡3Aを経由して撮像素子4にて撮像できる範囲を実質的に変更できる。
【0058】
以上のように、この実施の形態10によれば、双曲面鏡の曲率を大きくして画像の歪を小さくすることで双曲面鏡を小型化でき、映像信号処理手段の負担を軽減できるという効果が得られる。また、双曲面鏡の曲率が大きいので視野範囲が狭くなるが、モータ駆動にて双曲面鏡の向きを変えることで、所望の方向を容易に視認できるという効果が得られる。
【0059】
実施の形態の説明において、信号処理回路5の全てをポール2内に収納する如く説明したが、信号処理回路5の全てをポール2内に収納できない場合、
▲1▼ ポール2と表示器7の経路上に信号処理ユニットを設け、信号処理回路5の一部または全てを収納する。
▲2▼ 表示器7の筐体内に信号処理回路5の一部または全てを収納する。
などの対応を適宜実施すればよい。
【0060】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、車両の隅に設置されたポール内の先端付近に収納された双曲面鏡と、該双曲面鏡に映った映像を撮像する撮像手段と、該撮像手段で撮像した映像を見易く映像信号処理する信号処理手段と、上記車両の車室内に設けられ、上記信号処理手段で信号処理された映像信号を表示する表示手段とを備えるように構成したので、車両の死角の障害物確認を簡易で安価な構成で確実に行うことが出来、安全運転に寄与できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による障害物検知装置のポールを車両の隅に設置した場合を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1による障害物検知装置におけるポールの内部構造を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1による障害物検知装置の双曲面鏡に映る映像を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1による障害物検知装置の表示器に表示される映像の一例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態1による障害物検知装置の撮像範囲を説明するための図である。
【図7】この発明の実施の形態2による障害物検知装置のポールの内部構造を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態2による障害物検知装置の他のポールの内部構造を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態3による障害物検知装置のポールの内部構造を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態4による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図である。
【図11】この発明の実施の形態4による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態4による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態5による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図である。
【図14】この発明の実施の形態5による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】この発明の実施の形態5による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態6による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図である。
【図17】この発明の実施の形態6による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】この発明の実施の形態6による障害物検知装置を用いて車庫入れをする場合を説明するための図である。
【図19】この発明の実施の形態6による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。
【図20】この発明の実施の形態7による障害物検知装置の信号処理回路を示すブロック図である。
【図21】この発明の実施の形態7による障害物検知装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図22】この発明の実施の形態7による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。
【図23】この発明の実施の形態7による障害物検知装置の表示器に表示される映像を示す図である。
【図24】この発明の実施の形態10による障害物検知装置のポールの内部構造を示す図である。
【符号の説明】
1 車両、2 ポール(固定式)、3,3A 双曲面鏡、4 撮像素子、5,5A,5B,5C,5D 信号処理回路、5A−1,5B−1,5C−1,5D−1 映像信号処理手段、5A−2 移動物体判定手段、5A−3 移動物体強調信号処理手段、5B−2 拡大表示手段、5B−3 拡大表示箇所移動手段、5C−2 後方映像信号追加手段、5D−2 白線検知手段、5D−3 車線距離判定手段、5D−4 車線逸脱警告表示手段、6 信号線、7 表示器、8a,8b,8c レンズ、9,15 光線、10a,10b,21a,21b 死角、11 右ハンドル、12 ポール(電動格納式)、13 ポール伸縮用ワイヤ、14 光源、16 遮蔽板、17 移動物体、18 拡大画面、19 方位、20 車両後方監視カメラ、22 中央分離線、23a,23b,23c 白線、24a−1,24b−1 表示映像、24a−2,24b−2 No.nライン目の信号、25 マイクロモータ。
Claims (11)
- 車両の隅に設置されたポール内の先端付近に収納された双曲面鏡と、該双曲面鏡に映った映像を撮像する撮像手段と、該撮像手段で撮像した映像を見易く映像信号処理する信号処理手段と、上記車両の車室内に設けられ、上記信号処理手段で信号処理された映像信号を表示する表示手段とを備えた障害物検知装置。
- ポールを、車両のハンドルと対向する車両前方隅に設置したことを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
- 撮像手段を、ポール内に収納したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の障害物検知装置。
- 撮像手段の周囲に光源を配置し、双曲面鏡に照射するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の障害物検知装置。
- 信号処理手段に、撮像手段で撮像した映像内に移動物体の有無があるか否かを判定する移動物体判定手段と、該移動物体判定手段で判定された移動物体を容易に識別できるように信号処理を行う移動物体強調信号処理手段とを設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の障害物検知装置。
- 信号処理手段に、撮像手段で撮像した映像の一部を拡大表示する拡大表示手段と、該拡大表示手段で拡大表示された箇所を移動させる拡大表示箇所移動手段とを設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の障害物検知装置。
- 信号処理手段に、車両のギアがバック状態のとき、表示手段が表示する映像と同時に車両後方監視カメラの映像を表示する後方映像信号追加処理手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の障害物検知装置。
- 信号処理手段に、路面上の走行車線を検知する走行車線検知手段と、車両の側面と走行車線検知手段で検知した走行車線との距離が所定値以下であるか否かを判定する車線距離判定手段と、該車線距離判定手段で判定された所定値以下の状態が所定時間持続したとき警告を表示する車線逸脱警告手段とを設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の障害物検知装置。
- 車線逸脱警告手段は、警告を表示する判定基準である所定値を車両の走行速度に応じて可変するようにしたことを特徴とする請求項8記載の障害物検知装置。
- 双曲面鏡を収納するポールを、車載アンテナとしても利用できるようにしたことを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載の障害物検知装置。
- 双曲面鏡を曲率が大きい形状とし、該双曲面鏡の向きを変更できる駆動手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記載の障害物検知装置。
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